JP2016203695A - 空調用レジスタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空調用レジスタ10は、リテーナ11内にて整流用の縦フィン41が軸線を中心に回動可能に設けられている。縦フィン41はフィン本体43及びフィン本体43から互いに反対向き且つ同軸上に延びる一対の軸部44を有している。リテーナ11は一対の軸部44がそれぞれ挿通される一対の挿通孔12を有するとともに、縦フィン41を挟んで複数に分割されている。リテーナ11の外周面には、一対の軸部44を回動可能に支持する一対の支持アーム35がそれぞれ一体形成され、一対の軸部44は一対の支持アーム35によって挟持されている。
【選択図】図5
Description
同態様によれば、軸部の外周面に形成されたテーパ部に支持穴の開口縁が線接触することとなる。このため、支持アームと軸部との接触面積が小さくなり、支持アームに対する軸部の摺動抵抗を低減することができる。したがって、フィンを回動させる際の荷重を低減することができ、フィンの回動操作を容易に行なうことができる。
同態様によれば、支持穴の内周面に形成されたテーパ部に軸部の先端が線接触することとなる。このため、支持アームと軸部との接触面積が小さくなり、支持アームに対する軸部の摺動抵抗を低減することができる。したがって、フィンを回動させる際の荷重を低減することができ、フィンの回動操作を容易に行なうことができる。
同態様によれば、支持穴が支持アームを貫通しているため、リテーナを型成形する際の型割面が簡単となる。したがって、リテーナを容易に成形することができる。
各縦フィン41,42の上側の軸部44の上部の外周面には、連結アーム46が下流側に向けて延設されている。各連結アーム46の先端部の上面には、連結軸部47が突設されている。各縦フィン41,42は硬質合成樹脂により形成されている。
下流側リテーナ30の上壁及び下壁の外周面には、縦フィン41,42の上下一対の軸部44を回動可能に支持する上下一対の支持アーム35がそれぞれ一体形成されている。
図4に示すように、ベゼル90の係止片92が下流側リテーナ30の係止爪37に係止されることにより、ベゼル90と下流側リテーナ30とが互いに組み付けられる。
図4及び図5に示すように、操作ノブ70は上下に分割して構成されており、上記横フィン51を挟んでいる。操作ノブ70は上記横フィン51に対して左右方向にスライド可能に設けられている。また、操作ノブ70には連結フォーク71の基端部が挟まれている。連結フォーク71の先端部は二股に分かれており、左右方向の中央に位置する縦フィン41の従動軸部411を左右から挟んでいる。
下流側リテーナ30に対して縦フィン群40を組み付ける際には、図3に示すように、上下一対の支持アーム35の間の距離が拡がるようにこれら支持アーム35を弾性変形させることにより、縦フィン41,42の上下一対の軸部44を上下一対の支持アーム35の間に組み付ける。続いて、図2に示すように、各縦フィン41,42の連結軸部47をロッド48の連結孔49に挿通する。
以上説明した本実施形態に係る空調用レジスタによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
こうした構成によれば、縦フィン41,42の軸部44の外周面に形成されたテーパ部45に支持穴36の開口縁が線接触することとなり、支持アーム35と軸部44との接触面積が小さくなるため、支持アーム35に対する軸部44の摺動抵抗を低減することができる。したがって、縦フィン41,42を回動させる際の荷重を低減することができ、縦フィン41,42の回動操作、ひいては操作ノブ70の操作を容易に行なうことができる。
こうした構成によれば、1つの縦フィン41,42に対して1つの支持アーム35が設けられるため、複数の縦フィン41,42に対して共通の支持アームを1つ設ける構成とは異なり、支持アーム35の追加に伴う下流側リテーナ30の重量増加を抑制することができ、ひいてはレジスタ10の重量増加を抑制することができる。
こうした構成によれば、ロッド48によってエアの流れが乱されることがないため、レジスタ10の圧力損失を低減することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・複数の縦フィン41,42に対して共通の支持アーム35を形成することもできる。この場合、1つの支持アーム35に複数の支持穴36を形成すればよい。
・上記実施形態ではリテーナ11を上流側リテーナ20と下流側リテーナ30とに分割して構成したが、縦フィン41,42の上側及び下側にそれぞれ位置する上側リテーナ及び下側リテーナとにリテーナ11を分割して構成することもできる。この場合、上側リテーナ及び下側リテーナにそれぞれ挿通孔12を形成すればよい。
・レジスタ10はクロスフィン型のものに限定されない。すなわち、横フィン群50を省略することもできる。この場合、左右方向の中央に位置する縦フィン41に操作ノブを設ければよい。
・図8に示すように、縦フィン41,42の軸部44のテーパ部45を省略し、支持穴36の内周面にテーパ部361を形成することもできる。テーパ部361は軸線方向Lにおいてフィン本体43から離間するほど縮径されている。この場合であっても、支持穴36の内周面に形成されたテーパ部361に縦フィン41,42の軸部44の先端が線接触するため、支持アーム35と軸部44との接触面積が小さくなる。このため、支持アーム35に対する軸部44の摺動抵抗を低減することができる。したがって、縦フィン41,42を回動させる際の荷重を低減することができ、縦フィン41,42の回動操作を容易に行なうことができる。
・横フィン群50を支持する構造に対して本発明を適用することもできる。
Claims (8)
- リテーナ内にて整流用のフィンが軸線を中心に回動可能に設けられた空調用レジスタにおいて、
前記フィンはフィン本体及び同フィン本体から互いに反対向き且つ同軸上に延びる一対の軸部を有し、
前記リテーナは一対の前記軸部の少なくとも一方が挿通される挿通孔を有するとともに、前記フィンを挟んで複数に分割されてなり、
前記リテーナの外周面には、前記挿通孔に挿通された前記軸部を弾性変形からの復元力により押圧するとともに回動可能に支持する支持アームが一体形成されてなる、
空調用レジスタ。 - 前記リテーナは一対の前記軸部がそれぞれ挿通される一対の前記挿通孔を有し、
前記リテーナの外周面には、一対の前記軸部を弾性変形からの復元力により押圧するとともに回動可能に支持する一対の前記支持アームがそれぞれ一体形成されてなる、
請求項1に記載の空調用レジスタ。 - 前記支持アームは前記フィンの前記軸部を支持する支持穴を有し、
前記軸部の外周面及び前記支持穴の内周面のいずれか一方には、前記軸線に沿った方向において前記フィン本体から離間するほど縮径されたテーパ部が形成され、
一対の前記支持アームの前記支持穴と一対の前記軸部とは前記テーパ部を介してそれぞれ互いに接触してなる、
請求項2に記載の空調用レジスタ。 - 前記テーパ部は前記軸部の外周面に形成され、
前記テーパ部には前記支持穴の開口縁が接触してなる、
請求項3に記載の空調用レジスタ。 - 前記テーパ部は前記支持穴の内周面に形成され、
前記テーパ部には前記軸部の先端が接触してなる、
請求項3に記載の空調用レジスタ。 - 前記支持穴は前記支持アームを貫通している、
請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の空調用レジスタ。 - 前記リテーナは上流側リテーナと下流側リテーナとに分割されてなり、
前記上流側リテーナ及び前記下流側リテーナの分割面は一対の前記挿通孔の少なくとも一方を通っている、
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の空調用レジスタ。 - 前記リテーナ内には複数の前記フィンが並んで設けられ、
前記支持アームは複数の前記フィンに対して1つずつ設けられている、
請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の空調用レジスタ。
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