JP2018154318A - レジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】アーム部材の二股部分の位置ずれを抑制し、アーム部材に対する垂直フィンの位置ずれを抑制できるレジスタを提供すること。
【解決手段】操作部材の一対の脚部93は、第二連結部91から後方に向かって延設され、中央垂直フィン41A(一の垂直フィン)の両面を挟んで配置される。また、一対の脚部93は、その少なくとも一部において中央垂直フィン41Aの平面と対向する位置に配置される。切り欠き部65は、前方側の凹部61(側縁部)に開口部63を有し、開口部63から後方に向かって切り欠かれている。そして、連結棒94は、切り欠き部65に挿入され、この切り欠き部65内をスライド可能に設けられ、一対の脚部93を互いに連結する。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動車の車室内の換気や空調の空気吹出部に使用されるレジスタに関するものである。
従来、レジスタは、例えば、自動車のインストルメントパネル等に配設され、空調装置で調節された調和空気を車内に吹き出す空気吹出部に使用されている。この種のレジスタは、例えば、複数の水平フィンと、複数の垂直フィンと、操作ノブとを備えている。複数の水平フィンは、筒状のリテーナ内部において左右方向へ延び、上下方向へ回動可能に配設されている。複数の垂直フィンは、レジスタを正面から見た場合に、水平フィンの後方に配置され、上下方向へ延び、左右方向へ回動可能に配設されている。操作ノブは、複数の水平フィンの1つに装着され、この水平フィンに対し左右方向にスライド移動可能に装着される。
そして、レジスタは、使用者によって操作ノブを操作され、一の水平フィンを上下方向に回動させられると、複数の水平フィンを連動して回動させ、複数の水平フィンの上下方向の回動量を調整可能に構成されている。また、レジスタは、使用者によって一の水平フィンに沿って左右方向に操作ノブをスライド移動させられると、複数の垂直フィンの左右方向の回動量を調整可能に構成されている。従って、使用者は、操作ノブを操作することで、複数の水平フィン及び複数の垂直フィンの回動量を調整し、調和空気の吹出方向を上下方向及び左右方向に調整できる。
この種のレジスタとしては、例えば、特許文献1に示されるものがある。この特許文献1に示される操作ノブは、二股に分岐したアーム部材を操作ノブの後方に配置し、アーム部材を介して垂直フィンと連結されている。操作ノブ(文献では作動要素)は、カルダンクロス(自在継手)を介してアーム部材(文献ではフォーク部)と接続されている。垂直フィン(文献では第二のベーン)は、板状をなし、アーム部材の二股に分岐した部分に挿入されている。アーム部材の二股部分の隙間は、垂直フィンの厚さよりも僅かに広くなっている。アーム部材には、二股部分の内側に突起が形成されている。この突起は、垂直フィンと接触してアーム部材のストッパとして機能する。
特開2004−203382号公報(図2)
上記したレジスタでは、アーム部材は、突起部の先端を垂直フィンの平面に接触させており、突起部によって垂直フィンを挟んでいる。アーム部材は、水平フィンを上下方向に回動させるのに応じて突起部を水平フィンに接触させたまま向きを変更される。この構成では、アーム部材の剛性が低くなり垂直フィンを挟持する挟持力を十分に確保できなくなると、アーム部材の二股部分の相対的な位置は、アーム部材の回動にともなってずれる可能性ある。その結果、アーム部材によって垂直フィンを保持する保持力を確保できず、アーム部材と垂直フィンとの位置ずれが起こる可能性がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、アーム部材の二股部分の位置ずれを抑制し、アーム部材に対する垂直フィンの位置ずれを抑制できるレジスタを提供する。
本願は、筒状をなし通風路を有するリテーナと、前記通風路において水平方向に延びるとともに、垂直方向に回動可能に前記リテーナに支持される複数の水平フィンと、前記複数の水平フィンの後方に配置され、前記垂直方向に延びるとともに、前記水平方向に回動可能に前記リテーナに支持される複数の垂直フィンと、前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる操作部材と、を備え、前記操作部材は、前記複数の水平フィンのうち、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられる操作ノブと、前記操作ノブの後部に形成された第一連結部に対して取り付けられ、前記複数の垂直フィンのうち、一の垂直フィンと連結されるアーム部材と、を有し、前記一の垂直フィンは、板状をなし、当該一の垂直フィンの前方側の側縁部に開口部を有し、前記開口部から後方に向かって切り欠かれる切り欠き部を有し、前記アーム部材は、前記第一連結部に対して回動可能に取り付けられる第二連結部と、前記第二連結部から後方に向かって延設され、前記一の垂直フィンの両面を挟んで配置され、その少なくとも一部において前記一の垂直フィンの平面と対向する位置に配置される一対の脚部と、前記一の垂直フィンの前記切り欠き部に挿入され前記切り欠き部内をスライド可能に設けられ、前記一対の脚部を互いに連結する連結棒と、を有する、レジスタを開示する。
また、本願は、筒状をなし通風路を有するリテーナと、前記通風路において水平方向に延びるとともに、垂直方向に回動可能に前記リテーナに支持される複数の水平フィンと、前記複数の水平フィンの後方に配置され、前記垂直方向に延びるとともに、前記水平方向に回動可能に前記リテーナに支持される複数の垂直フィンと、前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる操作部材と、を備え、前記操作部材は、前記複数の水平フィンのうち、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられる操作ノブと、前記操作ノブの後部に形成された第一連結部に対して取り付けられ、前記複数の垂直フィンのうち、一の垂直フィンと連結されるアーム部材と、を有し、前記一の垂直フィンは、板状をなし、当該一の垂直フィンの前方側の側縁部から後方に向かって形成される一対の溝部を有し、前記一対の溝部の各々は、前記一の垂直フィンの前記水平方向において互いに対向する両面のそれぞれに形成され、前記両面のそれぞれを凹設して形成され、前記アーム部材は、前記第一連結部に対して回動可能に取り付けられる第二連結部と、前記第二連結部から後方に向かって延設され、前記一の垂直フィンの前記両面を挟んで配置される一対の脚部と、を有し、前記一対の脚部の各々は、突起部を有し、一対の前記突起部の各々は、前記一対の脚部の各々から突出し、前記水平方向において互いに近接する方向に向かって突出し、前記一対の溝部の各々に挿入され、前記溝部内をスライド可能に設けられる、レジスタを開示する。
本願のレジスタによれば、アーム部材の二股部分の位置ずれを抑制し、アーム部材に対する垂直フィンの位置ずれを抑制できる。
第一実施形態に係るレジスタの正面図である。 レジスタの外観斜視図である。 図1に示すA−A線で切断した断面を示す断面図である。 図1に示すB−B線で切断した断面を示す断面図である。 中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材を前方上方から見た斜視図である。 中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材を上方から見た平面図である。 中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材の分解斜視図である。 中央垂直フィンの側面図である。 アーム部材の上面図である。 アーム部材の側面図である。 操作ノブを上方に回動させ、空気の吹出方向を上方に調整した状態を示す断面図である。 操作ノブを左方向にスライド移動させ、空気の吹出方向を左方に調整した状態を示す断面図である。 第二実施形態の中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材を上方から見た平面図である。 第二実施形態の中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材の分解斜視図である。 第三実施形態の中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材の分解斜視図である。 第四実施形態の中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材を左側から見た側面図である。 アーム部材を左前方から見た斜視図である。 アーム部材を上方から見た平面図である。 第五実施形態の中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材を前方上方から見た斜視図である。 第五実施形態の中央垂直フィンの斜視図である。 第五実施形態の中央水平フィン、中央垂直フィン及び操作部材を左側から見た側面図である。 図21に示すC−C線で切断した断面を示す断面図である。 操作ノブの分解斜視図である。 アーム部材の上面図である。 アーム部材を後方の上方から見た斜視図である。 アーム部材を左側から見た側面図である。 図21に示すD−D線で切断した断面を示す断面図である。 図27の一部拡大図である。
(第一実施形態)
以下、本願のレジスタを、自動車等の車室前方に配置されるインストルメントパネルに配設され、空調装置で調節された調和空気を車室内に吹き出すレジスタ10に具体化した第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、以下の説明では、図1に示すように、当該レジスタ10における送風方向の下流側(即ち、車室側)を前方とし、送風方向の上流側(即ち、空調装置側)を後方として説明する。また、以下の説明では、当該レジスタ10の前方においてレジスタ10と正対した使用者の視点を用いて、上下方向及び左右方向を定義し説明する。
(レジスタの構成)
図1は、第一実施形態のレジスタ10の正面図である。図2は、レジスタ10の外観斜視図である。図3は、図1に示すA−A線で切断した断面を示す断面図である。図4は、図1に示すB−B線で切断した断面を示す断面図である。図1〜図4に示すように、レジスタ10は、リテーナ11と、ベゼル13とを有しており、空調装置で調節された調和空気を車室内に吹き出すように構成されている。リテーナ11は、略矩形筒状に形成されており、その内部が通風路15を構成している。リテーナ11の後端部は、通風路15を介して空調装置(図示省略)に接続されている。
ベゼル13は、リテーナ11の前面に配設される略矩形枠状の部材であり、空気吹出口17を有している。空気吹出口17は、空調装置で調節され通風路15を流れる空気を、レジスタ10の外部(乗員などの使用者側)に向けて吹き出す。
リテーナ11の前側の開口部分には、複数の水平フィン21が、左右両側の側壁に対して回動可能に支持されている。複数(本実施形態においては、2本)の水平フィン21は、それぞれ左右方向に延びるように形成された板状の水平フィン本体23(図4参照)を有している。上下方向に配設された2つの水平フィン21の水平フィン本体23は、互いに平行をなす状態で配設されている。
各水平フィン21の左右両端部であって前方側の端部には、回動支持軸25が形成されている。(図4参照)。回動支持軸25は、水平フィン21の平面と平行に、水平フィン21の左右両端部から外側方向に突出している。回動支持軸25は、リテーナ11の左右両側の側壁11Aに設けられた挿入孔11Bに挿入され、側壁11Aに対して回動可能に取り付けられている。このため、各水平フィン21は、回動支持軸25の軸心周りに回動可能、即ち、上下方向に回動可能となっている。因みに、2つの水平フィン21のうち、上方側の水平フィン21には、補助支持軸26が設けられている。補助支持軸26は、水平フィン21の左右両端部であって前後方向の中央部に設けられている。補助支持軸26は、回動支持軸25を挿入する挿入孔11Bよりも大きい(例えば、上下方向に拡張された)挿入孔11G(図2参照)に挿入されている。
各水平フィン21の左側端部であって後方側の部分には、リンク支持軸27が形成されている。リンク支持軸27は、水平フィン21の平面と平行に、水平フィン21の左側の端部から外側方向に突出している。本実施形態の2本の水平フィン21は、リンク支持軸27をリンク部材29(図2参照)によって互いに連結されており、連動して上下方向に回動する。なお、リンク支持軸27及びリンク部材29を、水平フィン21の左右両側に設けてもよい。
以下の説明では、2つの水平フィン21のうち、中央に配置された(上方側の)水平フィン21を、下側の水平フィン21と区別するため、中央水平フィン21Aと称する場合がある。この中央水平フィン21Aには、操作部材30が取り付けられている。操作部材30は、操作ノブ31と、アーム部材33とを有する。操作ノブ31は、中央水平フィン21Aの水平フィン本体23を挿通され、中央水平フィン21Aに対してスライド可能に取り付けられている。操作ノブ31は、中央水平フィン21A上を左右方向に沿ってスライド移動する。
本実施形態のレジスタ10では、操作部材30の操作ノブ31を上下方向に操作することにより、中央水平フィン21Aを上下方向に回動する。そして、中央水平フィン21Aの回動は、リンク支持軸27及びリンク部材29を介して下側の水平フィン21に伝達される。これにより、2つの水平フィン21は、互いに連動して上下方向に回動する。その結果、空気吹出口17から吹出される空気の吹出方向は上下方向に調整される。なお、操作部材30の詳細な構成については後述する。
リテーナ11の内部には、複数(本実施形態では、5本)の垂直フィン41が配置されている。複数の垂直フィン41は、複数の水平フィン21よりも後側に配設されている。各垂直フィン41は、上下方向に延びる板状をなし、互いに平行となるように配設されている。図3に示すように、各垂直フィン41の上側端部であって前方側の部分には、上側回動支持軸43が設けられている。上側回動支持軸43は、垂直フィン41の平面と平行に、垂直フィン41の上端部から上方に突出している。同様に各垂直フィン41の下側端部であって前方側の部分には、下側回動支持軸45が設けられている。下側回動支持軸45は、垂直フィン41の平面と平行に、垂直フィン41の下端部から下方に突出している。上側回動支持軸43は、リテーナ11の上側の側壁11Cに設けられた挿入孔11Dに挿入され、側壁11Cに対して回動可能に取り付けられている。また、下側回動支持軸45は、リテーナ11の下側の側壁11Eに設けられた挿入孔11Fに挿入され、側壁11Eに対して回動可能に取り付けられている。これにより、各垂直フィン41は、上側回動支持軸43及び下側回動支持軸45を結ぶ回転軸周りに、左右方向へ回動可能となっている。
図1に示すように、各垂直フィン41の上端部であって後方側の部分には、突出部49が形成されている。突出部49は、垂直フィン41の上端部から左方向へ突出している。この突出部49の先端には、リンク支持軸47が設けられている。このため、リンク支持軸47の回転軸は、垂直フィン41の平面や上側回動支持軸43の回転軸等に対して左側にずれた位置となっている。なお、リンク支持軸47を、垂直フィン41に沿った位置に配置してもよい。各垂直フィン41のリンク支持軸47は、リンク部材51によって互いに連結されている。このため、一の垂直フィン41が左右方向に回動すると、他の全ての垂直フィン41は、連動して左右方向に回動する。
以下の説明では、5つの垂直フィン41のうち、左右方向の中央に配置された垂直フィン41を、他の垂直フィン41と区別するため、中央垂直フィン41Aと称する場合がある。中央垂直フィン41Aは、中央水平フィン21Aにスライド移動可能に取り付けられた操作部材30の背面側に位置している。中央垂直フィン41Aは、操作部材30と連結されており、操作部材30のスライド移動に伴って左右方向に回動する。
そして、上記したように、複数の垂直フィン41は、リンク支持軸47及びリンク部材51を介して互いに連結されている。このため、全ての垂直フィン41は、中央垂直フィン41Aの左右方向への回動に連動して左右方向へ回動する。従って、本実施形態のレジスタ10では、操作部材30をスライド移動させて、全ての垂直フィン41を左右方向へ回動させることによって、空気吹出口17から吹出される空気の吹出方向を、左右方向に調整することができる。
次に、中央垂直フィン41A及び操作部材30の構成について、図面を参照しつつ説明する。図5は、中央水平フィン21A、中央垂直フィン41A及び操作部材30を前方上方から見た斜視図である。図6は、中央水平フィン21A、中央垂直フィン41A及び操作部材30を上方から見た平面図である。図7は、中央水平フィン21A、中央垂直フィン41A及び操作部材30の分解斜視図である。図8は、中央垂直フィン41Aの側面図である。
(中央垂直フィン41Aについて)
図5〜図8に示すように、中央垂直フィン41A(一の垂直フィンの一例)は、略板状をなしている。中央垂直フィン41Aの前方側の側縁部には、後方側に向かって凹設された凹部61が形成されている。図8に示すように、凹部61は、上下の両端部から後方側に向かって突出した略円弧状をなしている。従って、凹部61は、上下方向の中央部を最も後方側に凹設されている。この凹部61の上下方向の中央部には、開口部63が形成されている。従って、中央垂直フィン41Aには、前方側の凹部61(側縁部)に開口部63を形成されている。また、中央垂直フィン41Aには、開口部63から後方に向かって切り欠かれる切り欠き部65を形成されている。なお、中央垂直フィン41A以外の垂直フィン41は、凹部61、開口部63、及び切り欠き部65を形成されていない点を除き、中央垂直フィン41Aと同様の構成となっている。
切り欠き部65は、上下方向の幅Wを略同一とし、前後方向に形成されている。切り欠き部65は、例えば、中央垂直フィン41Aの後方側の側縁部67を上下方向に沿わせた場合、前後方向に沿って形成されている(図8参照)。切り欠き部65は、中央垂直フィン41Aの上下方向における略中央部に形成されている。本実施形態の切り欠き部65は、後述する連結棒94の太さに合わせた幅Wで、開口部63から後方に向かって前後方向に切り欠かれたスリットである。切り欠き部65の上下方向の幅Wは、例えば、3mmである。切り欠き部65の前方側の側縁部(凹部61の開口部63を形成した部分)から中央垂直フィン41Aの後側の側縁部67までの距離、即ち、上下方向における中央垂直フィン41Aの中央部分における前後方向に沿った距離は、例えば、2cmである。切り欠き部65の前後方向の長さは、例えば、1.5cmである。また、切り欠き部65の底部65Aと中央垂直フィン41Aの後側の側縁部67との距離は、例えば、5mmである。この底部65Aと側縁部67との間は、後述するアーム部材33の脚部93と、左右方向において対向する部分である。従って、図3に示すように、操作ノブ31を水平にした状態では、本実施形態の中央垂直フィン41Aは、前後方向の距離(2cm)の約1/4(5mm)を脚部93と対向させた状態となっている。なお、上記した切り欠き部65の形状や大きさは一例であり適宜変更可能である。例えば、切り欠き部65の上下方向の幅Wを連結棒94の太さの倍以上にしてもよい。
また、開口部63は、後方から前方に向かうに従って、上下方向の幅を広くするテーパ部63Aを有する。従って、本実施形態の開口部63は、切り欠き部65の他の部分(幅Wの部分)に比べて切り欠きの幅を広く形成されている。なお、開口部63を、切り欠き部65と略同一の幅で形成してもよい。
(操作部材30、操作ノブ31について)
図5〜図7に示すように、操作部材30は、操作ノブ31と、アーム部材33とを有する。操作ノブ31は、レジスタ10の使用者によって空気の吹出方向を調節する際の操作に用いられる。図7に示すように、操作ノブ31は、第一分割部71と、第二分割部73と、枠部75と、サポート部材77と、を有している。第一分割部71は、上方から見た場合に、略正方形状をなしている。第二分割部73は、下方から見た場合に、第一分割部71と略同一の大きさの略正方形状をなしている。第二分割部73は、第一分割部71と上下方向(垂直方向)において対向し、第一分割部71に対して組み付けられる。
第一分割部71及び第二分割部73は、互いに組み付けられることで、中空の略箱形をなしている。第一分割部71の後端面71Aには、左右方向の両側に一対の係合部71Bが設けられている。また、第二分割部73の後端面73Aには、左右方向の両側に一対の被係合部73Bが設けられている。第一分割部71の一対の係合部71Bは、第二分割部73の一対の被係合部73Bの各々に係合される。
枠部75は、左右方向に延設され、左右方向に延設された先端部の各々を後方に湾曲させた形状をなしている。枠部75は、組み付けられた第一及び第二分割部71,73の前面に嵌め込まれ、第一及び第二分割部71,73によって挟持され固定される。
サポート部材77は、上下方向に略一定の幅を有し、左右方向に延びる略棒状の部材である。サポート部材77は、組み付けられた第一及び第二分割部71,73の前方側に内蔵されている。サポート部材77は、上下方向における第一及び第二分割部71,73の間に挟まれ、第一及び第二分割部71,73の上下方向の距離を一定に保持する。
第一及び第二分割部71,73は、互いに組み付けられた状態において、左右方向に貫通した挿通孔31Aを形成する。挿通孔31Aは、上下方向に狭く、前後方向に長い形状をなしており、中央水平フィン21Aを挿入される。操作ノブ31は、中央水平フィン21Aを挿通孔31Aに挿入した状態で、中央水平フィン21Aに対してスライド可能に取り付けられる。
挿通孔31Aの上下方向の幅は、サポート部材77によって、当該サポート部材77の上下方向の幅以上に保持される。また、中央水平フィン21Aは、操作ノブ31の位置に合わせて複数(本実施形態では4つ)の突起部21Cが形成されている。突起部21Cは、中央水平フィン21Aの上面に2つ、下面に2つそれぞれ設けられている(図3参照)。操作ノブ31と、操作ノブ31に挿入される中央水平フィン21Aとは、これらのサポート部材77及び突起部21Cによって、互いの間に所定の隙間を形成して対向している。これにより、操作ノブ31と中央水平フィン21Aとの接触面積を減らし摩擦抵抗を低減し、操作ノブ31を中央水平フィン21Aに対して円滑にスライドさせることができる。
また、中央水平フィン21Aには、操作ノブ31のスライド位置を位置決めするストッパ21Eが設けられている。図4に示すように、中央水平フィン21Aは、後方の側縁部に前方側へ凹設したストッパ21Eを2つ形成されている。2つのストッパ21Eは、中央水平フィン21Aの中央を間に挟んで左右方向で対称な位置に設けられている。操作ノブ31の左右両側のそれぞれに形成された挿通孔31Aの開口は、内壁の一部をストッパ21Eに嵌め込んで当接させた状態となっている。操作ノブ31は、挿通孔31Aをストッパ21Eに当接させ前方への移動を規制される。また、操作ノブ31は、中央水平フィン21Aの前方側の側縁部をサポート部材77に当接させ後方への移動を規制される。こにより、操作ノブ31と中央水平フィン21Aは、前後方向における相対的な位置を位置決めされる。
また、例えば、中央水平フィン21Aに対して操作ノブ31を左方向にスライド移動させると、挿通孔31Aの右側の開口部分は、右側のストッパ21Eと係合する(図12参照)。これにより、操作ノブ31は、左方向への移動を規制される。同様に、中央水平フィン21Aに対して操作ノブ31を右方向にスライド移動させると、挿通孔31Aの左側の開口部分は、左側のストッパ21Eと係合する。これにより、操作ノブ31は、右方向への移動を規制される。従って、操作ノブ31は、2つのストッパ21Eによって規定された一定の範囲内で左右方向へスライド移動可能となっている。
また、第二分割部73の後端面73Aには、第一連結部79が設けられている。第一連結部79は、ボール部81と、一対のボール固定部83とを有する。ボール部81は、球状をなしている。一対のボール固定部83の各々は、湾曲した円柱形状をなしている。後端面73Aは、第二分割部73の本体部分に対して略垂直をなす平面を形成している。一対のボール固定部83の各々は、この後端面73Aの平面から後方に向かって延設され、その延設された先端部の各々を互いに近接させる方向、即ち、左右方向における内側方向に湾曲させボール部81に接続されている。一対のボール固定部83は、上方から見た場合に、後方側へ突出した略U字状をなし、そのU字状の底部にボール部81を固定している。ボール部81は、一対のボール固定部83の各々を左右方向の両側に接続されることで、操作ノブ31の後方において、左右方向の中央部に固定されている。
(アーム部材33について)
アーム部材33は、中央垂直フィン41Aと連結されており、操作ノブ31のスライド移動に伴う力を中央垂直フィン41Aに伝達する。アーム部材33は、第二連結部91と、一対の脚部93と、連結棒94とを有する。第二連結部91は、操作ノブ31の第一連結部79のボール部81に対して回動可能に取り付けられる。詳述すると、図9は、アーム部材33の上面図である。図10は、アーム部材33の側面図である。第二連結部91は、第一ボール支持部95と、第一ボール支持部95と上下方向で対向して配置される第二ボール支持部97とを有する。第一ボール支持部95は、略円板状をなし、円板形状の中央部に上下方向に貫通するボール穴99が形成されている。ボール穴99は、上方から見た場合に、円形をなしている。また、第一ボール支持部95には、中央部から下端部に向かうに従って徐々に縮径した縮径部101が形成されている。縮径部101は、円錐台形状をなしている。
第二ボール支持部97は、第一ボール支持部95と同一形状をなし、上下方向で反転した構造をなしている。図3に示すように、操作ノブ31とアーム部材33とを組み付けた状態では、操作ノブ31のボール部81は、第一ボール支持部95の縮径部101と第二ボール支持部97の縮径部101との上下方向の間に嵌め込まれる。ボール部81の一部は、上下方向で対向するボール穴99のそれぞれに嵌め込まれている。換言すれば、本実施形態の第一及び第二ボール支持部95,97は、ボール部81の径方向で互いに対向して配置され、且つ径方向の両側からボール部81を支持する。ボール穴99は、第一及び第二ボール支持部95,97をボール部81の径方向に沿って貫通し、ボール部81の一部を嵌め込まれる。アーム部材33は、ボール部81を中心として回動自在に操作ノブ31に取り付けられる。
また、一対の脚部93は、第二連結部91(第一及び第二ボール支持部95,97の後部)から後方に向かって延設され、中央垂直フィン41A(一の垂直フィンの一例)の両面を左右方向の両側から挟んで配置される。一対の脚部93は、左右方向において対象な構成をなしている。脚部93の各々は、第二連結部91との接続部分に一対の湾曲部93Aを形成されている。湾曲部93Aは、図9及び図10に示すように、一の脚部93の先端部から上方及び下方のそれぞれに二股に分かれて形成され、分岐したその先端を第一ボール支持部95及び第二ボール支持部97のそれぞれに接続されている。湾曲部93Aは、脚部93の延設される方向に対して所定の角度をもって湾曲し、脚部93の先端部と第一連結部79(第一及び第二ボール支持部95,97)とを接続している。図3に示すように、湾曲部93Aは、ボール部81の後方側からボール部81を挟むように上方及び下方に分岐している。
また、脚部93は、湾曲部93Aから後方側の部分において、上下方向の幅を略一定とし、左右方向に薄い略板状をなし、後方へと一方向に延設されている。脚部93の上下方向の幅は、中央垂直フィン41Aの切り欠き部65の幅W(図8参照)に比べて大きい。また、脚部93の前後方向の長さは、切り欠き部65の前後方向の長さ(溝に沿った長さ)に比べて長くなっている。従って、図3に示すように、操作ノブ31を水平に配置し、脚部93を切り欠き部65に沿うように配置した状態では、脚部93は、切り欠き部65の上側、切り欠き部65の下側、切り欠き部65の後側のそれぞれにおいて、中央垂直フィン41Aと重なった状態となっている。脚部93の先端は、中央垂直フィン41Aの側縁部67から後方に突出している。即ち、本実施形態の脚部93は、その少なくとも一部において中央垂直フィン41Aの平面と対向する位置に配置される。このため、脚部93は、切り欠き部65を抜けて中央垂直フィン41Aから脱落するのを抑制される。
また、図9に示すように、一対の脚部93は、左右方向における距離W2、換言すれば、中央垂直フィン41Aの両面を挟んで対向する距離を、前方から後方に向かうに従って徐々に広げて形成されている。連結棒94は、一対の脚部93における左右方向で対向する内壁に形成され、一対の脚部93を互いに連結する。連結棒94は、例えば、円柱形状をなし、軸方向の両端部を一対の脚部93の内壁にそれぞれ接続されている。なお、連結棒94は、断面円形の柱状に限らず、断面楕円形の柱状でもよい。
図3に示すように、連結棒94は、中央垂直フィン41Aの切り欠き部65に挿入され、切り欠き部65内をスライド可能に設けられる。上記したように、切り欠き部65の幅Wは、連結棒94の太さに合わせた大きさであり、例えば、連結棒94に比べて若干大きくなっている。このため、連結棒94は、切り欠き部65内において上下方向の移動を規制され前後方向にスライド可能となっている。図9に示すように、連結棒94は、前後方向における脚部93の中央よりも後方側に配置されている。そして、図3に示す操作ノブ31を水平に配置し、脚部93を切り欠き部65に沿うように配置した状態では、脚部93と切り欠き部65の底部65Aとは、前後方向においてわずかな隙間(例えば、0.5mmの隙間)を設けて配置される。
また、連結棒94の長さは、中央垂直フィン41Aの厚みに比べて若干だけ長くなっている。一対の脚部93は、前方側において内壁面を中央垂直フィン41Aに接触させ、後方側において中央垂直フィン41Aと離間している(図4参照)。従って、一対の脚部93と、中央垂直フィン41Aとは、左右方向において互いに近接した位置に並設されている。
(上下方向への吹出方向の調整)
次に、上記した構成のレジスタ10について、空気の吹出方向を上下左右に調整する方法について説明する。まず、空気の吹出方向を上下に調整する場合について説明する。ここで、図3及び図4に示す水平フィン21の前端と後端とを同じ高さとし、且つ垂直フィン41の前端と後端を左右方向において同一位置とした状態を通常状態とする。通常状態にある場合、操作ノブ31は、中央水平フィン21Aと同様に、前端と後端を同じ高さにした状態となっている。
次に、例えば、複数の水平フィン21を水平状態から上方に回動させ、空気の吹出方向を上向きに調整する。図11に示すように、例えば、使用者は、操作ノブ31を操作して中央水平フィン21Aを上方向に回動させ、中央水平フィン21Aの前端を上側に、後端を下側になるように調整する。中央水平フィン21Aの回動にともなって、他の(下側の)水平フィン21は、リンク部材29を介して駆動力を伝達される。下側の水平フィン21は、中央水平フィン21Aと同様に、前端を上側に、後端を下側になるように回動する。
一方で、中央水平フィン21Aと中央垂直フィン41Aとを連結する操作部材30は、操作ノブ31(中央水平フィン21A)の回動にともなって回動する。連結棒94は、切り欠き部65内において上下方向の移動を規制され、前方に向かって移動する。アーム部材33は、連結棒94によって上下方向の移動を規制されるため、操作ノブ31の上方への回動に対しボール部81を基点として回動する(図11における時計回り方向へ回動する)。即ち、アーム部材33は、操作ノブ31とは逆方向に回動し、前端を下側に、後端を上側になるように回動する。
その結果、操作部材30は、操作ノブ31及びアーム部材33を含む全体として下方に向かってV字状に屈曲した状態となる。また、中央垂直フィン41Aは、連結棒94の上下方向への移動を規制し、左右方向へ回動しない。また、中央垂直フィン41Aは、前方側の側縁部に凹部61を形成されたことで、このアーム部材33の回動に対して、脚部93や湾曲部93Aと接触しない。換言すれば、アーム部材33は、中央垂直フィン41Aと接触せず円滑に回動する。また、中央垂直フィン41Aは、アーム部材33と接触せず、通常状態を維持する。その結果、全ての垂直フィン41は、通常状態を維持する。このように、操作ノブ31を上方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の上方向に調整することができる。なお、操作ノブ31を下方向に回動させた場合は、上記した上方向に回動させた場合と逆の動作となるため、その説明を省略する。
(左右方向への吹出方向の調整)
次に、空気の吹出方向を左右に調整する場合について説明する。例えば、使用者は、中央水平フィン21Aに対し操作部材30(操作ノブ31)を左右方向にスライド移動させる。図12に示すように、例えば、操作ノブ31を、中央水平フィン21Aのストッパ21Eと係合する位置まで左方向へスライドさせる。この操作にともない、操作ノブ31をスライドさせた力は、アーム部材33を介して中央垂直フィン41Aに伝達される。
操作部材30は、操作ノブ31のスライド移動にともなって回動する。一対の脚部93は、中央垂直フィン41Aを間に挟んでおり、その一部において常に中央垂直フィン41Aの平面と対向して配置されている。このため、脚部93は、左右方向の移動を中央垂直フィン41Aによって規制される。一対の脚部93は、操作ノブ31のスライド移動に対しボール部81を基点として回動する(図12における時計回り方向へ回動する)。即ち、アーム部材33は、操作ノブ31のスライド移動にともなって回動し、前端を左側に、後端を右側になるように回動する。
操作部材30は、操作ノブ31及びアーム部材33を含む全体として左方に向かって屈曲した状態となる。また、中央垂直フィン41Aは、一対の脚部93とともに同方向へ回動する。中央垂直フィン41Aは、アーム部材33と同様に、前端を左側に、後端を右側になるように回動する。中央垂直フィン41A以外の他の垂直フィン41は、リンク部材51によって、中央垂直フィン41Aと同様に、前端を左側に、後端を右側になるように回動する。このように、操作ノブ31を左方向にスライド移動させることで、空気の吹出方向を、所望の左方向に調整することができる。なお、操作ノブ31を右方向にスライド移動させた場合は、上記した左方向にスライド移動させた場合と逆の動作となるため、その説明を省略する。このように、本実施形態のレジスタ10によれば、操作ノブ31を上下及び左右方向に移動させることで、空気の吹出方向を、所望の方向へ調整することができる。
以上、上記した第一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)レジスタ10は、筒状をなし通風路15を有するリテーナ11と、通風路15において左右方向(水平方向の一例)に延びるとともに、上下方向(垂直方向の一例)に回動可能にリテーナ11に支持される複数の水平フィン21と、複数の水平フィン21の後方に配置され、上下方向に延びるとともに、左右方向に回動可能にリテーナ11に支持される複数の垂直フィン41と、複数の水平フィン21及び複数の垂直フィン41を回動させる操作部材30と、を備える。操作部材30は、複数の水平フィン21のうち、中央水平フィン21A(一の水平フィン)に対してスライド可能に取り付けられる操作ノブ31と、操作ノブ31の後部に形成された第一連結部79に対して取り付けられ、複数の垂直フィン41のうち、中央垂直フィン41A(一の垂直フィン)と連結されるアーム部材33と、を有する。中央垂直フィン41Aは、板状をなし、当該中央垂直フィン41Aの前方側の凹部61(側縁部)に開口部63を有し、開口部63から後方に向かって切り欠かれる切り欠き部65を有する。アーム部材33は、第一連結部79に対して回動可能に取り付けられる第二連結部91と、第二連結部91から後方に向かって延設され、中央垂直フィン41Aの両面を挟んで配置され、その少なくとも一部において中央垂直フィン41Aの平面と対向する位置に配置される一対の脚部93と、中央垂直フィン41Aの切り欠き部65に挿入され切り欠き部65内をスライド可能に設けられ、一対の脚部93を互いに連結する連結棒94と、を有する。
これによれば、レジスタ10は、リテーナ11、複数の水平フィン21、複数の垂直フィン41、及び操作部材30を備える。レジスタ10は、操作部材30によって水平フィン21及び垂直フィン41を連結されている。レジスタ10は、操作部材30に対する操作に応じて、水平フィン21及び垂直フィン41を回動させ、通風路15から吹き出される空気の流れを調整する。操作部材30の操作ノブ31は、中央水平フィン21A(一の水平フィン)に対してスライド可能に取り付けられる。操作部材30のアーム部材33は、第二連結部91、一対の脚部93、及び連結棒94を有する。操作ノブ31の後部には、第一連結部79が形成されている。アーム部材33の第二連結部91は、第一連結部79に対して回動可能に取り付けられる。一対の脚部93は、第二連結部91から後方に向かって延設され、中央垂直フィン41A(一の垂直フィン)の両面を挟んで配置される。また、一対の脚部93は、その少なくとも一部において中央垂直フィン41Aの平面と対向する位置に配置され、中央垂直フィン41Aの切り欠き部65を取って抜け出すのを抑制する。切り欠き部65は、前方側の凹部61(側縁部)に開口部63を有し、開口部63から後方に向かって切り欠かれている。そして、連結棒94は、切り欠き部65に挿入され、この切り欠き部65内をスライド可能に設けられ、一対の脚部93を互いに連結する。
当該レジスタ10によれば、一対の脚部93は、アーム部材33を上下方向や左右方向に回動させると、切り欠き部65内をスライド移動する連結棒94の位置に合わせて移動や回動する。一対の脚部93は、移動や回動する一方で、連結棒94によって互いに連結されることで互いの相対的な位置ずれを抑制される。また、アーム部材33は、操作ノブ31に対する操作に応じて回動し、一対の脚部93や連結棒94を中央垂直フィン41Aに接触させることで、中央垂直フィン41Aを左右方向へ回動させる。即ち、アーム部材33は、連結棒94を切り欠き部65に挿入した状態を維持し垂直フィン41との位置ずれを抑制される。操作ノブ31に付与された力は、アーム部材33の脚部93を介して中央垂直フィン41Aに良好に伝達される。
(2)また、切り欠き部65は、連結棒94の太さに合わせた幅Wで、開口部63から後方に向かって前後方向に切り欠かれたスリットである。
これによれば、切り欠き部65は、連結棒94を挿入可能で、且つ連結棒94の太さに合わせた一定の幅Wで前後方向に形成されたスリットである。これにより、切り欠き部65は、連結棒94の上下方向への移動をより確実に規制する。換言すれば、連結棒94は、当該連結棒94の太さに合わせた切り欠き部65に挿入されることで、上下方向への移動範囲を極めて狭くすることができる。その結果、風向の調整動作において、連結棒94は、上下方向へ大きく移動し速度を上げた状態で中央垂直フィン41A(切り欠き部65の内壁)と衝突するような事態がなくなり、中央垂直フィン41Aとの衝突による打音の発生を抑制される。
ここで、中央垂直フィン41Aに形成する切り欠き部65の幅Wを大きくするのに従って、切り欠き部65内を通過する風の量が増大する。この切り欠き部65内を通過する風は、中央垂直フィン41Aの平面に沿って風向を変更されない風、即ち、使用者の意図とは異なる方向へ流れる風となり、空調性能の低下に繋がる。これに対し、当該レジスタ10では、中央垂直フィン41Aに形成する切り欠き部65の幅Wを可能な限り小さくし、即ち、中央垂直フィン41Aに形成する穴をできるだけ小さくし、切り欠き部65を抜ける風の量を抑制することで空調性能を向上できる。また、切り欠き部65の拡大は、空気吹出口17から見える中央垂直フィン41Aの見栄えの悪化に繋がる虞がある。このため、切り欠き部65の拡大を抑制することで見栄えを向上できる。
さらに、切り欠き部65の切り欠きの幅Wを小さくし、一方向に沿った形状とすることで、中央垂直フィン41Aに切り欠き部65を形成する製造工程の作業内容を簡易化できる。また、切り欠き部65を小さくしたことで中央垂直フィン41Aの強度を確保でき、切り欠き部65を形成した後の中央垂直フィン41Aの取り扱いが容易となる。その結果、例えば、中央垂直フィン41Aと他の部材(複数の垂直フィン41を連結するリンク部材51)とを同一の金型によって形成した後に、この同一の金型内で組み立てまで行う、いわゆる、型内組み付けが可能となり製造コストの低減を図れる。
(3)また、第一連結部79及び第二連結部91のうち一方は、球状をなすボール部81を有する。第一連結部79及び第二連結部91のうち他方は、ボール部81の径方向で互いに対向して配置され、且つ径方向の両側からボール部81を支持する一対のボール支持部(第一ボール支持部95、第二ボール支持部97)を有する。第一及び第二ボール支持部95,97の各々は、ボール部81の径方向に貫通しボール部81の一部を嵌め込まれるボール穴99を形成される。
これによれば、アーム部材33と操作ノブ31とは、第一及び第二ボール支持部95,97のボール穴99にボール部81を嵌め込むことで互いに連結される。アーム部材33は、操作ノブ31に対して回動可能に連結され、上下、左右、前後の三軸方向への回動が可能となる。第一及び第二ボール支持部95,97には、ボール穴99が貫通して形成されており、このボール穴99にボール部81が嵌め込まれる。ボール穴99は、第一及び第二ボール支持部95,97を、ボール部81の径方向に沿って貫通している。第一及び第二ボール支持部95,97は、ボール穴99の開口部分でボール部81を支持する。これにより、第一及び第二ボール支持部95,97は、球状のボール部81の表面全体と接触せず、ボール部81との接触面積を減らし、一対の脚部93を操作ノブ31に対してより円滑に回動させ易くすることが可能となる。
さらに、ボール穴99は、第一及び第二ボール支持部95,97に対して貫通して形成されている。ここで、仮に、第一及び第二ボール支持部95,97をボール部81の表面形状に合わせて凹設された中空の球状や筒状に形成した場合、第一及び第二ボール支持部95,97の凹部は、アンダーカットとなる。その結果、例えば、射出成形で第一及び第二ボール支持部95,97を成形しようとすると、型開きの際に金型と凹部(アンダーカット)とが干渉する無理抜き状態が発生する可能性がある。これに対し、当該ボール穴99は、第一及び第二ボール支持部95,97に対して貫通して形成されるため、無理抜き状態の発生を抑制される。また、いわゆる、型内組み付けが可能となり製造コストの低減を図れる。
(4)また、一対の脚部93の各々は、第二連結部91との接続部分に湾曲部93Aを有する。一対の湾曲部93Aの各々は、一対の脚部93の延設される方向に対して所定の角度をもって湾曲し、一対の脚部93の先端部と第二連結部91とを接続する。
これによれば、脚部93の先端部と第二連結部91(本実施形態では第一及び第二ボール支持部95,97)とは、湾曲部93Aによって接続される。このため、脚部93は、第二連結部91との接続部分の剛性を高め、第一及び第二ボール支持部95,97の各々を安定的に支持できる。
(5)また、一対の脚部93は、中央垂直フィン41Aの両面を挟んで対向する距離W2を、前方から後方に向かうに従って徐々に広げて形成される。
これによれば、一対の脚部93は、後方側をより広げた形で形成される。これにより、後方側から一対の脚部93の間に中央垂直フィン41Aを挿入する際に、脚部93と中央垂直フィン41Aとの干渉を抑制し、連結棒94を切り欠き部65に挿入する組み付け作業が容易となる。
(6)また、開口部63は、切り欠き部65の他の部分に比べて切り欠きの幅Wを広く形成される。
これによれば、開口部63を広く開口させ連結棒94を切り欠き部65に挿入し易くするとともに、切り欠き部65の他の部分を開口に比べて狭くすることで、連結棒94の上下方向への移動をより確実に規制できる。
(第二実施形態)
次に、本願の第二実施形態について、図13及び図14を参照して説明する。なお、以下の説明では、上記した第一実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。上記第一実施形態では、第一連結部79にボール部81及びボール固定部83を設け、第二連結部91に第一ボール支持部95及び第二ボール支持部97を設けた。これに対し、第二実施形態では、第一連結部79に第一ボール支持部195及び第二ボール支持部197を設け、第二連結部91にボール部181及びボール固定部183を設けている。
第二実施形態のボール部181には、左右方向の両側にボール固定部183がそれぞれ設けられている。また、左右方向で対向する一対の脚部93のそれぞれには、湾曲部93Aが設けられている。一対の湾曲部93Aは、左右方向で対向して配置されている。左側の湾曲部93Aは、左側の脚部93の先端部から左方向へ湾曲し、湾曲したその先端に左側のボール固定部183が接続されている。同様に、右側の湾曲部93Aは、右側の脚部93の先端部から右方向へ湾曲し、湾曲したその先端に右側のボール固定部183が接続されている。湾曲部93Aは、脚部93の延設される方向に対して所定の角度をもって湾曲し、脚部93の先端部とボール固定部183とを接続している。
第二連結部91は、ボール部181と、一対のボール固定部183とを有する。ボール部181は、球状をなしている。一対のボール固定部183の各々は、円柱形状をなし、湾曲部93Aの先端部の各々から左右方向の内側に向かって延設され、ボール部181に接続されている。2つのボール固定部183の軸方向は、ボール部181の径方向に沿っている。一対の湾曲部93A及び一対のボール固定部183は、上方から見た場合に、後方側へ突出した略D字状をなし、そのD字状の直線部分にボール部181を固定している。ボール部181は、一対のボール固定部183の各々を左右方向の両側に接続されることで、一対の脚部93の前方において、左右方向の中央部に固定されている。
また、第二実施形態の第一連結部79は、第一ボール支持部195と、第一ボール支持部195と上下方向で対向して配置される第二ボール支持部197とを有する。第一ボール支持部195は、第二分割部73の後端面73Aから後方に突出した略板状をなし、突出した先端を円弧状に形成されている。第一ボール支持部195は、左右方向及び前後方向に平行な略板状をなしている。第一ボール支持部195には、上下方向に貫通するボール穴99が形成されている。ボール穴99は、上方から見た場合に、円形をなしている。また、第一ボール支持部195の下面には、左右方向及び前後方向に平行な平面が形成されている。
第二ボール支持部197は、第一ボール支持部195と同一形状をなし、上下方向で反転した構造をなしている。操作ノブ31とアーム部材33とを組み付けた状態では、アーム部材33のボール部181は、第一ボール支持部195の下面のボール穴99の開口と第二ボール支持部197の上面のボール穴99の開口との上下方向の間に嵌め込まれる。ボール部181の一部は、上下方向で対向するボール穴99のそれぞれに嵌め込まれている。換言すれば、本実施形態の第一及び第二ボール支持部195,197は、ボール部181の径方向で互いに対向して配置され、且つ径方向の両側からボール部181を支持する。ボール穴99は、第一及び第二ボール支持部195,197をボール部181の径方向に沿って貫通し、ボール部181の一部を嵌め込まれる。アーム部材33は、ボール部181を中心として回動自在に操作ノブ31に取り付けられる。このような構成の第二実施形態のレジスタ10においても、上記した第一実施形態と同様の効果を奏する。
(第三実施形態)
次に、本願の第三実施形態について、図15を参照して説明する。なお、以下の説明では、上記した第二実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。上記第二実施形態では、操作ノブ31を上下に分割した第一分割部71及び第二分割部73のうち、一方の第二分割部73のみに第一ボール支持部195及び第二ボール支持部197を設けた。これに対し、第三実施形態は、第一ボール支持部295を上側の第一分割部71に設け、第二ボール支持部297を下側の第二分割部73に設けている点で第二実施形態とは異なる。また、第三実施形態の第一ボール支持部295及び第二ボール支持部297には、ボール部181を嵌め込む部分としてボール受け部201を形成されている。
詳述すると、第二連結部91は、一対の脚部93の前方側に支持される球状のボール部181を有する。操作ノブ31は、第一分割部71と、第一分割部71と上下方向(垂直方向)で対向し第一分割部71に対して組み付けられる第二分割部73とを有する。第一連結部79は、第一分割部71に設けられた第一ボール支持部295と、第二分割部73に設けられた第二ボール支持部297とを有する。
第一ボール支持部295は、第一分割部71の後端面71Aから後方に突出した略板状をなし、突出した先端を円弧状に形成されている。第一ボール支持部295は、左右方向及び前後方向に平行な略板状をなしている。また、第一ボール支持部295の下面には、左右方向及び前後方向に平行な平面が形成されている。第一ボール支持部295の下面には、下方から上方に凹設されたボール受け部201が形成されている(図15では第二ボール支持部297側のみ図示)。ボール受け部201は、第一ボール支持部295の下面を半球形状に凹設して形成されている。
第二ボール支持部297は、第一ボール支持部295と同一形状をなし、上下方向で反転した構造をなしている。第二ボール支持部297は、第二分割部73の後端面73Aから後方に突出している。操作ノブ31とアーム部材33とを組み付けた状態では、アーム部材33のボール部181は、第一ボール支持部295の下面のボール受け部201と第二ボール支持部297の上面のボール受け部201との上下方向の間に嵌め込まれる。ボール部181の一部は、上下方向で対向するボール受け部201のそれぞれに嵌め込まれている。換言すれば、第一ボール支持部295及び第二ボール支持部297は、ボール部181の径方向で対向して配置され、径方向の両側からボール部181を支持する。アーム部材33は、ボール部181を中心として回動自在に操作ノブ31に取り付けられる。このような構成の第三実施形態のレジスタ10においても、上記した第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、上記した第三実施形態によれば、以下の効果を奏する。
第三実施形態の第二連結部91は、一対の脚部93の各々における前方側の端部に支持される球状のボール部181を有する。操作ノブ31は、第一分割部71と、第一分割部71と上下方向で対向し第一分割部71に対して組み付けられる第二分割部73とを有する。第一連結部79は、第一分割部71に設けられた第一ボール支持部295と、第二分割部73に設けられた第二ボール支持部297と、を有する。第一ボール支持部295及び第二ボール支持部297は、ボール部181の径方向(上下方向)で対向して配置され、径方向の両側からボール部181を支持する。
これによれば、アーム部材33と操作ノブ31とは、第一及び第二ボール支持部295,297にボール部181を嵌め込むことで互いに連結される。アーム部材33は、操作ノブ31に対して回動可能に連結され、上下、左右、前後の三軸方向への回動が可能となる。操作ノブ31は、第一分割部71と、第二分割部73の2部材を備える。第一及び第二分割部71,73は、上下方向で対向し、互いに組み付けられる。この構成では、例えば、第一及び第二ボール支持部295,297の各々に、ボール部181の表面形状に合わせて凹設されたボール受け部201を設けた場合であっても、第一及び第二ボール支持部295,297を別々の部材とすることで、ボール受け部201がアンダーカットとなるのを抑制できる。例えば、ボール部181を支持するボール受け部201の底面から離間する方向(上下方向)を金型の抜き方向に設定することで、アンダーカットの発生を抑制し、無理抜き状態の発生を抑制できる。
(第四実施形態)
次に、本願の第四実施形態について、図16〜図18を参照して説明する。なお、以下の説明では、上記した第二実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。第四実施形態のアーム部材133では、脚部193の形状が第二実施形態の脚部93と異なる。
図16は、中央水平フィン21A、中央垂直フィン41A及び操作部材30を左側から見た側面図である。図17は、アーム部材133を左前方から見た斜視図である。図18は、アーム部材133を上方から見た平面図である。図16〜図18に示すように、第四実施形態のアーム部材133の脚部193は、垂直フィン41が延設される垂直方向(上下方向)における幅W3を、切り欠き部65の幅W(図8参照)に比べて大きく形成される拡張部210を有する。
拡張部210は、前方から後方に向かうに従って上下方向の幅W3を徐々に大きくして形成されている。拡張部210は、図16に示す通常状態では、後方側の側縁部を中央垂直フィン41Aの側縁部67と平行になるように形成されている。拡張部210は、左右方向から見た場合に、略D字形状をなしている。中央垂直フィン41Aの切り欠き部65は、一対の拡張部210を含む脚部193によって、左右方向の両側を覆われている。なお、拡張部210を、一対の脚部193の一方のみに設けてもよい。
また、脚部193には、左右方向の幅を厚くしたリブ部211が形成されている。リブ部211は、脚部193の上下方向の中央部において、前後方向に形成されている。アーム部材133は、リブ部211を形成されることで剛性を高め、強度を補強される。これにより、操作ノブ31から伝達された力を、脚部193の本体及び拡張部210によって中央垂直フィン41Aに効率よく伝達し、中央垂直フィン41Aを円滑に左右方向に回動させることができる。このような構成の第四実施形態のレジスタ10においても、上記した第二実施形態と同様の効果を奏する。
また、上記した第四実施形態によれば、以下の効果を奏する。
第四実施形態において、一対の脚部193の少なくとも一方は、上下方向(垂直方向)の幅W3を切り欠き部65の幅Wに比べて大きく形成される拡張部210を有する。
これによれば、拡張部210は、切り欠き部65(中央垂直フィン41Aの穴)を外部から見えにくくし見栄えを向上させるとともに、切り欠き部65から抜け出る空気を抑制し空調性能を向上させることができる。
(第五実施形態)
次に、本願の第五実施形態について、図19〜図28を参照して説明する。なお、以下の説明では、上記した各実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。上記各実施形態では、中央垂直フィン41Aに切り欠き部65を設け、アーム部材33の連結棒94をその切り欠き部65に挿入する構成であった。これに対し、第五実施形態では、中央垂直フィン41Aに溝部301,302を設ける。また、一対の脚部93の各々に形成した突起部313を、中央垂直フィン41Aの溝部301,302に挿入する。
図19は、第五実施形態の中央水平フィン21A、中央垂直フィン41A及び操作部材30を前方上方から見た斜視図である。図20は、中央垂直フィン41Aの斜視図である。図19及び図20に示すように、凹部61の上下方向の中央部には、一対の溝部301,302(図19及び図20には溝部301のみを図示)が形成されている。一対の溝部301,302は、中央垂直フィン41Aにおいて、前方側の凹部61(側縁部)から後方に向かって形成されている。溝部301,302は、例えば、上記実施形態の切り欠き部65を塞ぐ位置に形成されている。
図21は、中央水平フィン21A、中央垂直フィン41A及び操作部材30を左側から見た側面図である。図22は、図21に示すC−C線で切断した断面を示す断面図である。図21及び図22に示すように、中央垂直フィン41Aは、略板状をなし、左右方向において互いに対向する左側面303と右側面304とを有する。溝部301は、左側面303を凹設して形成され、即ち、右方向に向かって凹設されている。もう一方の溝部302は、右側面304を凹設して形成され、即ち、左方向に向かって凹設されている。従って、一対の溝部301,302の各々は、左右方向において、互いに近接する方向に向かって凹設されている。溝部301,302の前端部307(図20参照)は、凹部61の上下方向の中央部において、後方側へ向かって凹んでいる。なお、中央垂直フィン41A以外の垂直フィン41は、例えば、凹部61、溝部301,302、及び後述するフランジ部311を形成されていない点を除き、中央垂直フィン41Aと同様の構成となっている。また、第1実施形態と同様に、前端部307にテーパ部63A(図8参照)を設けてもよい。
一対の溝部301,302は、同様の構成となっている。このため、以下の説明では、一方の溝部301について主に説明し、他方の溝部302についての説明を適宜省略する。溝部301は、上下方向の幅Wを略同一とし、前後方向に形成されている。溝部301は、例えば、中央垂直フィン41Aの前端部と後端部を前後方向に沿わせ、且つ上側回動支持軸43の軸方向を上下方向に沿わせた場合、前後方向に沿って形成されている。溝部301は、中央垂直フィン41Aの上下方向における略中央部に形成されている。溝部301は、後述する突起部313の太さに合わせた幅Wで、前端部307から後方に向かって形成されている。
また、図20に示すように、溝部301の周囲には、フランジ部311が設けられている。フランジ部311は、溝部301の外周に沿って形成されている。フランジ部311は、前方側の凹部61(側縁部)から後方に向かって延び、後端部で下方へ折れ曲がって前方へ折り返した後、前方側の凹部61まで延設されている。フランジ部311は、中央垂直フィン41Aの左側面303から突出して形成されている、即ち、左方向に向かって突出している。フランジ部311は、溝部301を取り囲む壁として構成されている。フランジ部311の内周面は、溝部301の内周面と連続して形成されている。従って、フランジ部311と溝部301とは、右方向へ凹設された凹部を構成している。後述する突起部313は、この凹部に挿入される。
次に、第五実施形態の操作ノブ31について説明する。図23は、第5実施形態の操作ノブ31を示している。尚、図23は、枠部75及びサポート部材77(図7,図14参照)の図示を省略している。図23に示すように、操作ノブ31は、第一分割部71と、第二分割部73とを組み付けて構成されている。第五実施形態の操作ノブ31では、第一分割部71に被係合部71Cが設けられ、第二分割部73に係合部73Cが設けられている。第5実施形態の操作ノブ31は、第二実施形態(図14参照)と同様に、第一連結部79に第一ボール支持部195及び第二ボール支持部197が設けられている。
第一ボール支持部195は、第二ボール支持部197と上下方向で対向して配置されている。第一ボール支持部195及び第二ボール支持部197には、上下方向に貫通するボール穴99が形成されている。第二ボール支持部197のボール穴99は、第一ボール支持部195のボール穴99と同様に形成されている。このため、以下の説明では、第一ボール支持部195のボール穴99について主に説明し、第二ボール支持部197のボール穴99の説明を省略する。
ボール穴99は、上方から見た場合に、円形をなしている。ボール穴99には、肉厚部309が形成されている。肉厚部309は、ボール穴99の後方側を囲む部分に形成されている。肉厚部309は、左右方向において、第一ボール支持部195の中央部に形成されている。上下方向(貫通方向の一例)における肉厚部309の厚みは、第一ボール支持部195における他の部分に比べて厚くなっている。従って、第一ボール支持部195は、後方側の先端部において肉厚となっている。また、肉厚部309の下面は、前方から後方に向かうに従って上方に向かって、即ち、第二ボール支持部197から離間する方向に向かって湾曲している。これにより、ボール穴99に、アーム部材233のボール部181(図24参照)を嵌め込み易くしている。
次に、第五実施形態のアーム部材233について説明する。図24は、第五実施形態のアーム部材233の上面図である。図25は、アーム部材233を後方の上方から見た斜視図である。図26は、アーム部材233を左側から見た側面図である。図24〜図26に示すように、第五実施形態のアーム部材233は、第二連結部91と、一対の脚部93と、一対の突起部313とを有する。第二連結部91は、ボール部181と、一対のボール固定部183とを有する。ボール部181には、図14に示す第二実施形態のアーム部材33と同様に、左右方向の両側にボール固定部183がそれぞれ設けられている。また、左右方向で対向する一対の脚部93のそれぞれには、湾曲部93Aが設けられている。一対の湾曲部93Aは、左右方向で対向して配置されている。左側の湾曲部93Aは、左側の脚部93の先端部から左方向へ湾曲した後に前方へ延び、その先端に左側のボール固定部183が接続されている。同様に、右側の湾曲部93Aは、右側の脚部93の先端部から右方向へ湾曲した後に前方へ延び、その先端に右側のボール固定部183が接続されている。
一対のボール固定部183の各々は、円柱形状をなし、湾曲部93Aの先端部の各々から左右方向の内側に向かって延設され、ボール部181に接続されている。ボール部181は、一対のボール固定部183の各々を左右方向の両側に接続されることで、一対の脚部93の前方において、左右方向の中央部に固定されている。
また、脚部93は、湾曲部93Aの後方側において、上下方向の幅を略一定とし、後方へと一方向に延設されている。脚部93は、左右方向に薄い略板状をなしている。脚部93の上下方向の幅は、溝部301の幅W(図20参照)に比べて大きくなっている。また、脚部93の前後方向の長さは、溝部301の前後方向の長さに比べて長くなっている。図21に示すように、操作ノブ31を水平に配置し、脚部93を溝部301,302に沿うように配置した状態では、脚部93は、溝部301の上側、下側、及び後側のそれぞれにおいて、中央垂直フィン41Aの左側面303と重なった状態となっている。脚部93の先端は、中央垂直フィン41Aの側縁部67から後方に突出している。
また、図24に示すように、一対の脚部93は、左右方向における距離W2を、前方から後方に向かうに従って徐々に広げて形成されている。なお、一対の脚部93は、後方に向かうに従って広がらずに、上方から見た場合に互いに平行に配置されてもよい。
一対の突起部313の各々は、一対の脚部93の各々に形成されている。一対の突起部313は、同様の構成をなし、左右方向で反転した構造となっている。突起部313は、左右方向における脚部93の内壁に形成されている。一方の脚部93の突起部313は、他方の脚部93に向かって突出している。従って、一対の突起部313は、互いに近接する方向に向かって突出している。上記した各実施形態の連結棒94は、一対の脚部93を互いに連結していた。これに対し、第五実施形態の一対の突起部313は、互いに連結されていない。
突起部313は、例えば、脚部93の内面から垂直方向に突出する円柱形状をなしている。図22に示すように、一対の脚部93は、中央垂直フィン41Aを左右方向から挟む様に配置される。一対の突起部313の各々は、フランジ部311と溝部301とで構成された凹部のそれぞれに挿入されている。突起部313は、溝部301内をスライド可能に設けられる。例えば、溝部301の幅W(図20参照)は、突起部313の太さに合わせた大きさであり、突起部313の太さに比べて若干大きくなっている。このため、突起部313は、溝部301内において上下方向の移動を規制され前後方向にスライド可能となっている。アーム部材233は、突起部313を溝部301内でスライドさせながら、操作ノブ31に対して回動する。
図27は、図21に示すD−D線で切断した断面を示す断面図である。図28は、図27に示す領域315の拡大図である。図27及び図28に示すように、突起部313の先端面には、球面313Aが形成されている。突起部313は、球面313Aの一部を溝部301の底部に当てた状態となっている。換言すれば、突起部313は、溝部301の底部と点接触している。従って、一対の脚部93は、一対の突起部313の各々を溝部301,302の底部に当て、中央垂直フィン41Aを左右方向の両側から突起部313で挟んだ状態となっている。また、突起部313の長さは、フランジ部311と溝部301とで構成された凹部の深さに比べて若干だけ長くなっている。このため、一対の脚部93は、左右方向においてフランジ部311との間に隙間を設けて、フランジ部311と離間している。なお、突起部313は、円柱形状に限らず、直方体形状でもよい。また、突起部313の先端面を、球面313Aではなく、平面で形成してもよい。
また、図24〜図26に示すように、アーム部材233の脚部93の上面93Bには、円形のピン受け面319と、半円形のピン受け面321とが形成されている。ピン受け面319及びピン受け面321は、図24に示すように、アーム部材233を平面視した場合に、上下方向(紙面の直交方向)に垂直となる平面で構成されている。ピン受け面319は、湾曲部93Aの先端部に形成されている。換言すれば、ピン受け面319は、湾曲部93Aとボール固定部183との接続部分に形成されている。ピン受け面321は、前後方向において、突起部313と同位置に形成されている。ピン受け面321は、左右方向の外側に向かって突出した半円形状をなしている。
また、脚部93の左右方向における外周面93Cには、略正方形のゲート面323が形成されている。ゲート面323は、脚部93の左右方向における外側の外周面93Cに形成されている。図26に示すように、ゲート面323は、湾曲部93Aの基端部側に形成されている。ゲート面323は、図26に示すアーム部材233を左側から見た状態では、左右方向(紙面の直交方向)に垂直となる平面で構成されている。
このような構成の第五実施形態のレジスタ10においても、上記した各実施形態と同様の効果を奏する。また、上記した第五実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)中央垂直フィン41A(一の垂直フィンの一例)は、一対の溝部301,302を有する。アーム部材233の一対の脚部93の各々は、突起部313をそれぞれ有する。一対の突起部313は、一対の脚部93の各々から突出し、左右方向(水平方向の一例)において互いに近接する方向に向かって突出している。一対の突起部313は、溝部301,302の各々に挿入され、溝部301,302内をスライド可能に設けられる。
これによれば、上記各実施形態と同様に、アーム部材233に対する中央垂直フィン41Aの位置ずれを抑制できる。詳述すると、一対の脚部93は、アーム部材233を上下方向や左右方向に回動させると、溝部301,302内をスライド移動する突起部313の位置に合わせて移動や回動する。一対の脚部93は、移動や回動する一方で、左右対称の溝部301,302に突起部313を挿入することで互いの相対的な位置ずれを抑制される。また、アーム部材233は、操作ノブ31に対する操作に応じて回動し、突起部313を中央垂直フィン41Aに接触させることで、中央垂直フィン41Aを左右方向へ回動させる。即ち、アーム部材233は、突起部313を溝部301,302に挿入した状態を維持し中央垂直フィン41Aとの位置ずれを抑制される。操作ノブ31に付与された力は、アーム部材233の脚部93を介して中央垂直フィン41Aに良好に伝達される。
ここで、上記各実施形態では、切り欠き部65を設けるため、中央垂直フィン41Aの一部を切り欠く必要があった。切り欠き部65の幅Wや長さを大きくすればするほど、中央垂直フィン41Aの剛性が低下する虞がある。これに対し、第五実施形態の中央垂直フィン41Aでは、溝部301,302を設けることでアーム部材233に対する中央垂直フィン41Aの位置ずれを抑制しつつ、切り欠き部65を設ける構成に比べて中央垂直フィン41Aの剛性を向上させることができる。その結果、例えば、中央垂直フィン41Aと他の部材とを、樹脂成形の型内で成形して組み立てる、いわゆる、型内組み付けをする場合に、中央垂直フィン41Aに外力が付与されたとしても中央垂直フィン41Aの破損等が発生するのを抑制できる。尚、ここでいう他の部材とは、中央垂直フィン41Aに組み付けられる部材であり、例えば、図1に示すリンク部材51、図3に示す側壁11C、側壁11Eなどである。
(2)また、一対の溝部301,302の各々は、突起部313の太さに合わせた幅Wで、中央垂直フィン41Aの前方側の側縁部から後方に向かって形成される。これによれば、溝部301,302は、突起部313の大きさに合わせた幅Wで形成されることで、上下方向への突起部313の移動、即ち、上下方向への一対の脚部93の移動をより確実に規制することができる。
(3)また、中央垂直フィン41Aは、一対の溝部301,302の各々における外周に沿って形成されたフランジ部311を有する。フランジ部311は、中央垂直フィン41Aの両面(左側面303及び右側面304)から突出して形成される。これによれば、突起部313は、溝部301,302とフランジ部311とで形成された凹部に挿入される。換言すれば、突起部313は、フランジ部311の突出量を大きくすればするほど、凹部に挿入する量が増大する。従って、フランジ部311を設けることで、フランジ部311及び溝部301,302から突起部313が抜け出すのを抑制できる。その結果、アーム部材233と中央垂直フィン41Aとをより確実に連結できる。
(4)また、突起部313は、左右方向において互いに近接する方向に向かって突出した先端面を球面313Aで形成される。これによれば、突起部313と溝部301,302との接触面積を減らすことができる。突起部313と溝部301,302との摩擦抵抗を低減し、溝部301,302内で突起部313をよりスムーズに移動させることができる。その結果、操作部材30の操作性を向上させることができる。ここで、突起部313の先端面を平面で形成した場合、脚部93の回動に応じて、先端面の角や平面が溝部301,302に衝突するなどして異音が発生する虞がある。これに対し、突起部313の先端面を球面313Aにすることで、突起部313と溝部301,302との接触を滑らかに行うことができる。その結果、突起部313の先端面を平面にする場合に比べて、突起部313と溝部301,302との衝突により発生する異音を低減することが可能となる。
(5)また、第一ボール支持部195及び第二ボール支持部197の各々のボール穴99は、肉厚部309を有する。例えば、第一ボール支持部195を左右方向で対称な構造とし合成樹脂の射出成形により成形する場合、ボール穴99の型内に合成樹脂を左右方向の両側から流し込んで合流させると、すじ状のウエルドがボール穴99に発生する可能性がある。そこで、ボール穴99に肉厚部309を設けることで、ウエルドが発生して合成樹脂の融着が弱くなるのを抑制し、第一ボール支持部195及び第二ボール支持部197に割れが発生するのを抑制できる。
(6)また、一対の脚部93の各々は、上面93B(外周面の一例)に、円形のピン受け面319及び半円形のピン受け面321を有する。例えば、アーム部材233を樹脂成形の金型から押し出して取り出す場合、押し出しピンによってアーム部材233を金型から押し出す必要が生じる。脚部93の上面93Bに、ピン受け面319等の平面を形成すれば、アーム部材233を押し出す押し出しピンとして、先端面を円形又は半円形で形成した丸ピンなど、標準的なピンを使用できる。これにより、アーム部材233の外周形状に合わせて押し出しピンの先端の形状を変更等する必要がなくなり、製造コストの低減を図ることが可能となる。
(7)また、一対の脚部93の各々は、外周面93Cに、ゲート面323を有する。例えば、アーム部材233を合成樹脂の射出成形により成形する際、金型のゲートから合成樹脂を注入する。この際、ゲートからアーム部材233に至るまでの余剰部分と、アーム部材233とを切り離す作業が必要となる。そこで、脚部93の外周面93Cに、余剰部分とアーム部材233とを切り離す切断面として矩形のゲート面323を形成する。アーム部材233の脚部93に切断用のゲート面323を設けることで、金型を開く際に余剰部分とアーム部材233とを切断して矩形のゲート面323を形成することができる。換言すれば、アーム部材233の構造として切断用のゲート面323を予め盛り込むことで、余剰部分とアーム部材233とを金型の開く動作に合わせて自動で切断できるとともに、切断面を凹凸のない平面で形成できる。
尚、本願は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、第一実施形態において、切り欠き部65の幅Wを、連結棒94の太さに合わせず、連結棒94に比べて大きくしてもよい。
また、第一実施形態において、脚部93は、湾曲部93Aを備えなくともよい。この場合、脚部93の湾曲部93Aを除いた先端に、第二連結部91を接続してもよい。
また、第一実施形態において、一対の脚部93は、距離W2を徐々に広げず、左右方向において距離W2を一定としてもよい。
また、操作部材30を取り付ける水平フィン21は、中央水平フィン21Aでなくともよい。
また、操作部材30を取り付ける垂直フィン41は、中央垂直フィン41Aでなくともよい。
また、第五実施形態において、アーム部材233は、ピン受け面319及びピン受け面321のどちらかを備える構成でもよい。また、アーム部材233は、ピン受け面319及びピン受け面321の両方を備えない構成でもよい。また、アーム部材233は、ゲート面323を備えない構成でもよい。また、他の実施形態のアーム部材33は、ピン受け面319、ピン受け面321、及びゲート面323を備えてもよい。
また、ピン受け面319、ピン受け面321、及びゲート面323の形状や、配置した位置は一例であり、アーム部材233の形状等に応じて適宜変更してもよい。
また、第五実施形態において、アーム部材233は、第四実施形態の拡張部210(図16参照)を備えてもよい。
また、第五実施形態において、第一実施形態のように、ボール部81を操作ノブ31に設け、第一ボール支持部95及び第二ボール支持部97をアーム部材233に設けてもよい。また、第一実施形態の第一ボール支持部95に、第五実施形態の第一ボール支持部195と同様の肉厚部309を設けてもよい。
また、溝部301,302の幅Wを、突起部313の太さに合わせず、突起部313に比べて大きくしてもよい。
また、一対の溝部301,302は、互いに異なる形状でも良い。
また、一対の突起部313は、互いに異なる形状でも良い。
因みに、上記した各実施形態において、左右方向は、水平方向の一例である。上下方向は、垂直方向の一例である。中央水平フィン21Aは、一の水平フィンの一例である。中央垂直フィン41Aは、一の垂直フィンの一例である。上面93Bは、脚部93の外周面の一例である。ピン受け面319は、円形の平面の一例である。ピン受け面321は、半円形の平面の一例である。ゲート面323は、矩形の平面の一例である。
10 レジスタ
11 リテーナ
15 通風路
21 水平フィン
21A 中央水平フィン(一の水平フィン)
30 操作部材
31 操作ノブ
33 アーム部材
41 垂直フィン
41A 中央垂直フィン(一の垂直フィン)
61 凹部(側縁部)
63 開口部
65 切り欠き部
71 第一分割部
73 第二分割部
79 第一連結部
81 ボール部
91 第二連結部
93 脚部
93A 湾曲部
94 連結棒
95 第一ボール支持部(ボール支持部)
97 第二ボール支持部(ボール支持部)
99 ボール穴
210 拡張部
301,302 溝部
309 肉厚部
311 フランジ部
313 突起部
313A 球面
321 ピン受け面
323 ゲート面
W2 距離

Claims (15)

  1. 筒状をなし通風路を有するリテーナと、
    前記通風路において水平方向に延びるとともに、垂直方向に回動可能に前記リテーナに支持される複数の水平フィンと、
    前記複数の水平フィンの後方に配置され、前記垂直方向に延びるとともに、前記水平方向に回動可能に前記リテーナに支持される複数の垂直フィンと、
    前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる操作部材と、を備え、
    前記操作部材は、
    前記複数の水平フィンのうち、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられる操作ノブと、
    前記操作ノブの後部に形成された第一連結部に対して取り付けられ、前記複数の垂直フィンのうち、一の垂直フィンと連結されるアーム部材と、を有し、
    前記一の垂直フィンは、
    板状をなし、当該一の垂直フィンの前方側の側縁部に開口部を有し、前記開口部から後方に向かって切り欠かれる切り欠き部を有し、
    前記アーム部材は、
    前記第一連結部に対して回動可能に取り付けられる第二連結部と、
    前記第二連結部から後方に向かって延設され、前記一の垂直フィンの両面を挟んで配置され、その少なくとも一部において前記一の垂直フィンの平面と対向する位置に配置される一対の脚部と、
    前記一の垂直フィンの前記切り欠き部に挿入され前記切り欠き部内をスライド可能に設けられ、前記一対の脚部を互いに連結する連結棒と、を有する、レジスタ。
  2. 前記切り欠き部は、前記連結棒の太さに合わせた幅で、前記開口部から後方に向かって前後方向に切り欠かれたスリットである、請求項1に記載のレジスタ。
  3. 前記開口部は、前記切り欠き部の他の部分に比べて切り欠きの幅を広く形成される、請求項1又は2に記載のレジスタ。
  4. 前記一対の脚部の少なくとも一方は、前記垂直方向の幅を前記切り欠き部に比べて大きく形成される拡張部を有する、請求項1乃至3の何れかに記載のレジスタ。
  5. 筒状をなし通風路を有するリテーナと、
    前記通風路において水平方向に延びるとともに、垂直方向に回動可能に前記リテーナに支持される複数の水平フィンと、
    前記複数の水平フィンの後方に配置され、前記垂直方向に延びるとともに、前記水平方向に回動可能に前記リテーナに支持される複数の垂直フィンと、
    前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる操作部材と、を備え、
    前記操作部材は、
    前記複数の水平フィンのうち、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられる操作ノブと、
    前記操作ノブの後部に形成された第一連結部に対して取り付けられ、前記複数の垂直フィンのうち、一の垂直フィンと連結されるアーム部材と、を有し、
    前記一の垂直フィンは、
    板状をなし、当該一の垂直フィンの前方側の側縁部から後方に向かって形成される一対の溝部を有し、
    前記一対の溝部の各々は、
    前記一の垂直フィンの前記水平方向において互いに対向する両面のそれぞれに形成され、前記両面のそれぞれを凹設して形成され、
    前記アーム部材は、
    前記第一連結部に対して回動可能に取り付けられる第二連結部と、
    前記第二連結部から後方に向かって延設され、前記一の垂直フィンの前記両面を挟んで配置される一対の脚部と、を有し、
    前記一対の脚部の各々は、
    突起部をそれぞれ有し、
    一対の前記突起部の各々は、
    前記一対の脚部の各々から突出し、前記水平方向において互いに近接する方向に向かって突出し、前記一対の溝部の各々に挿入され、前記溝部内をスライド可能に設けられる、レジスタ。
  6. 前記一対の溝部の各々は、前記突起部の太さに合わせた幅で、前記一の垂直フィンの前方側の前記側縁部から後方に向かって形成される、請求項5に記載のレジスタ。
  7. 前記一の垂直フィンは、
    前記一対の溝部の各々における外周に沿って形成されたフランジ部を有し、
    一対の前記フランジ部の各々は、
    前記一の垂直フィンの前記両面からそれぞれ突出して形成される、請求項5又は6に記載のレジスタ。
  8. 一対の前記突起部の各々は、
    前記水平方向において互いに近接する方向に向かって突出した先端面を球面で形成される、請求項5乃至7の何れかに記載のレジスタ。
  9. 前記第一連結部及び前記第二連結部のうち一方は、
    球状をなすボール部を有し、
    前記第一連結部及び前記第二連結部のうち他方は、
    前記ボール部の径方向で互いに対向して配置され、且つ径方向の両側から前記ボール部を支持する一対のボール支持部を有し、
    前記一対のボール支持部の各々は、
    前記ボール部の径方向に貫通し前記ボール部の一部を嵌め込まれるボール穴を形成される、請求項1乃至8の何れかに記載のレジスタ。
  10. 前記一対の脚部の各々は、
    前記第二連結部との接続部分に湾曲部を有し、
    一対の前記湾曲部の各々は、
    前記一対の脚部の延設される方向に対して所定の角度をもって湾曲し、前記一対の脚部の先端部と前記第二連結部とを接続する、請求項9に記載のレジスタ。
  11. 前記一対のボール支持部の各々に形成された前記ボール穴は、
    前記一対のボール支持部を貫通する貫通方向における厚みを、前記一対のボール支持部における他の部分に比べて厚くした肉厚部を有する、請求項9又は10に記載のレジスタ。
  12. 前記第二連結部は、
    前記一対の脚部の各々における前方側の端部に支持される球状のボール部を有し、
    前記操作ノブは、
    第一分割部と、前記第一分割部と前記垂直方向で対向し前記第一分割部に対して組み付けられる第二分割部とを有し、
    前記第一連結部は、
    前記第一分割部に設けられた第一ボール支持部と、前記第二分割部に設けられた第二ボール支持部と、を有し、
    前記第一ボール支持部及び前記第二ボール支持部は、
    前記ボール部の径方向で対向して配置され、径方向の両側から前記ボール部を支持する、請求項1乃至8の何れかに記載のレジスタ。
  13. 前記一対の脚部は、前記一の垂直フィンの前記両面を挟んで対向する距離を、前方から後方に向かうに従って徐々に広げて形成される、請求項1乃至12の何れかに記載のレジスタ。
  14. 前記一対の脚部の各々は、
    前記垂直方向における外周面に、円形又は半円形の平面が形成される、請求項1乃至13の何れかに記載のレジスタ。
  15. 前記一対の脚部の各々は、
    前記水平方向における外周面に、矩形の平面が形成される、請求項1乃至14の何れかに記載のレジスタ。
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