JP2018099909A - 車両用レジスタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常送風モードと拡散送風モードの切り替えの操作性を高めるとともに、フィンの無駄な動きを抑制することができる車両用レジスタ装置を提供する。
【解決手段】連結リンク機構35は、中央のフィン31に連結されたセンタリンク36と、上側のフィン31に連結された上側フィン37と、下側のフィン31に連結された下側フィン38とを有している。モード切替機構Sは、モード切替ノブ60と、ガイドリンク70を有している。通常送風モードから拡散送風モードに切り替える場合には、モード切替ノブを押し込む。すると、ガイドリンクが奥へ移動し、サイドリンクのフォロアピンに対するガイドリンクのカム溝のカム作用により、サイドリンクが中央に向かって移動し、フィンが吹き出し方向に向かって広がる。フィンが傾いている状態でモード切替ノブ60を押し込むと、ガイドリンクがいずれかのカム面のカム作用により中央に向かって移動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両において空調装置からの空気を車室に吹き出すためのレジスタ装置に関する。
車両用レジスタ装置は、通風路を有するレジスタ本体と、通風路に配置されたフィンアッセンブリを備えている。フィンアッセンブリは、例えば上下方向に間隔をおいて配置されるとともに互いに平行をなして左右方向に延びる複数のフィンと、これらフィンを連動させるための連結リンクとを有している。操作つまみの操作でフィンアッセンブリの中央のフィンが回動すると、連結リンクを介して他のフィンも回動し、これにより、吹き出し方向を上下に調節することができる。
上記のように吹き出し方向を調節可能な通常送風モードのみならず、吹き出しの角度範囲を広げた拡散送風モードを実行できる車両用レジスタも種々開発されている。
特許文献1のレジスタ装置は、モード切替ノブ(モード切替用操作部材)をレジスタ本体の軸線方向に直線的に移動するだけの簡単な操作で通常送風モードと拡散送風モードの切り替えを行なうことができる。特許文献1には複数の実施形態が開示されているが、本願発明に構成が似ている第2実施形態について、特許文献1の図9〜図12を参照しながら説明する。なお、基本構成については第1実施形態を表す図1、図2をも参照する。
複数のフィンを連結する連結リンク機構は、センタリンクと上下のサイドリンクを有している。センタリンクは中央のフィンに回動可能に連結される。上側サイドリンクには上側の2枚のフィンが回動可能に連結されている。下側サイドリンクには下側の2枚のフィンが回動可能に連結されている。
センタリンクの上下部には円弧状の規制穴が形成されている。センタリンクの上側の規制穴と、上側サイドリンクの下端部に形成された連結穴には、上から3番目のフィンの連結軸が挿入されている。センタリンクの下側の規制穴と、下側サイドリンクの上端部に形成された連結穴には、下から3番目のフィンの連結軸が挿入されている。これにより、センタリンクに対して上下のサイドリンクが規制穴の分だけ上下動可能にして連結されている。
モード切替ノブの奥端部には短い中継リンクを介してガイドリンクが連結されている。このガイドリンクはモード切替ノブと一緒に軸線方向に移動するが、モード切替ノブに対して上下方向に移動可能である。
上記ガイドリンクはセンタリンクに、前後方向の相対移動可能で上下方向の相対移動不能に連結されている。
ガイドリンクの上下部にはガイド溝が形成されている。このガイド溝は、レジスタ本体の軸線方向に沿って直線的に延びる平行溝と、この平行溝の吹き出し側に連なる傾斜したカム溝とを有している。上側のガイド溝には、上から3番目のフィンの連結軸が挿入され、下側のガイド溝には下から3番目のフィンの連結軸が挿入されている。
特許文献1のレジスタ装置では、モード切替ノブが車室側へ突出した位置(通常送風モード位置)にある時、全てのフィンが平行をなし、通常送風モードを実行する。操作つまみ(傾き調節用操作部材)により中央のフィンを回動させると、センタリンクが上下方向に移動する。この際、このセンタリンクと一緒に上下のサイドリンクも一緒に上下方向に移動する。その結果、上下のサイドリンクに連結された上下3枚ずつのフィンが中央のフィンと連動し、吹き出し方向を調節することができる。
通常送風モードにおいてフィンが水平をなし上下方向中央部に向かって吹き出している状態で、上記モード切替ノブを押し込むと、ガイドリンクが奥へと移動するが、センタリンクは移動しない。このガイドリンクの奥への移動に伴い、上から3番目のフィンと下から3番目のフィンの連結軸が、ガイドリンクの平行溝に沿って移動してカム溝に達する。さらに、ガイドリンクが奥へと移動すると、これら連結軸がカム溝の傾斜に沿って移動し、これらカム溝のカム作用により、上側のサイドリンクが下方に移動し、下側のサイドリンクが上方に移動するため、上下のフィンが吹き出し方向に向かって広がり、拡散送風モードに切り替わる。
通常送風モードにおいてフィンが上下に傾いて上方向または下方向に吹出している状態で、上記モード切替ノブを押し込むと、上記連結軸がガイド溝の平行溝を移動している過程で、フィンが水平姿勢に矯正される。この矯正のための構成として、レジスタ本体の壁には上下方向に対峙する一対のカム面が形成されている。このカム面は吹き出し方向に互いに離れるように傾斜している。
上記フィンが上向きの姿勢にある時、ガイドリンクの下端部が下側のカム面に当たっている。モード切替ノブの押し込み操作によりガイドリンクが奥に向かって移動すると、ガイドリンクの下端部が下側のカム面に沿って移動し、これに伴いガイドリンクが上方へ移動するため、センタリンクと上下のサイドリンクも上方へ移動する。その結果、フィンは水平姿勢に戻される。この直後に連結軸が傾斜したカム溝に達する。さらなるガイドリンクの奥への移動により、前述したようにフィンが吹き出し方向に広げられる。
上記フィンが下向きの姿勢にある時、ガイドリンクの上端部が上側のカム面に当たっている。モード切替ノブの押し込み操作によりガイドリンクが奥に向かって移動すると、ガイドリンクの上端部が上側のカム面に沿って移動し、これに伴いガイドリンクが下方へ移動するため、センタリンクと上下のサイドリンクも下方へ移動する。その結果、フィンは水平姿勢に戻される。この直後に連結軸が傾斜したカム溝に達する。さらなるガイドリンクの奥への移動により、前述したようにフィンが吹き出し方向に広げられる。
特開2002−293133号公報
特許文献1のレジスタ装置では、通常送風モードにおいてフィンが上向きの姿勢にある時に拡散送風モードに切り替わると、上側のフィンは一旦水平姿勢に戻された後で再び上向きに回動する。フィンが下向きの姿勢にある時に拡散送風モードに切り替わると、下側のフィンは一旦水平姿勢まで戻された後で再び下向きに回動する。このようにフィンに無駄な動きが生じることになる。
また、レジスタ本体のカム面によるカム作用でフィンを一旦水平姿勢にするために、ガイドリンクの平行溝を長く設定する必要があり、モード切替ノブの移動ストロークを長く設定しなければならず、操作性の改善に限界があった。
モード切替ノブの移動ストロークを短く設定した場合には、カム溝の傾斜角度が急になり、モード切替ノブによるモード切替操作に大きな力を必要とするため、操作性が低下してしまう。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、車両用レジスタ装置において、
ア.通風路を有しこの通風路の上流端が空調装置に接続され下流端が車室への吹出口として提供されるレジスタ本体と、
イ.上記通風路に第1方向に間隔をおいて配置されるとともに、上記第1方向と直交する第2方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に、上記レジスタ本体に支持される複数のフィンと、
ウ.上記複数のフィンのうちの中央のフィンを回動させてその傾きを調節する傾き調節用操作部材と、
エ.上記複数のフィンが互いに平行な姿勢をとる通常送風モードにおいて、上記複数のフィンが連動するように上記複数のフィンに連結された連結リンク機構と、
オ.上記通常送風モードと、上記複数のフィンのうち上記中央のフィンから見て上記第1方向における一方側のフィンと他方側のフィンが互いに吹出方向に向かって広がる姿勢をとる拡散送風モードとを切り替えるモード切替機構と、
を備え、
上記連結リンク機構は、上記中央のフィンに回動可能に連結されたセンタリンクと、上記一方側のフィンに回動可能に連結されるとともに第1フォロアピンを有する第1サイドリンクと、上記他方側のフィンに回動可能に連結されるとともに第2フォロアピンを有する第2サイドリンクとを備え、
上記モード切替機構は、
上記レジスタ本体にその軸線方向に沿って、通常送風モード位置と拡散送風モード位置との間で直線的に移動可能に支持されたモード切替用操作部材と、
上記モード切替用操作部材の奥端部に、上記モード切替用操作部材と一緒に上記軸線方向に移動されるとともに上記第1方向に円弧軌跡を描く移動を許容されるようにして連結され、さらに上記センタリンクに、上記レジスタ本体の軸線方向の相対移動が可能で、上記第1方向への相対移動を不能にして連結されたガイドリンクと、
上記レジスタ本体の壁に形成され、上記一方側に配置されとともに上記レジスタ本体の軸線に対して傾斜する第1カム面と、上記他方側に配置されて上記第1カム面と対向するとともに上記レジスタ本体の軸線に対して上記第1カム面と逆向きに傾斜する第2カム面と、
を備え、
上記ガイドリンクは、上記一方側の第1摺動部と上記他方側の第2の摺動部を有するとともに、上記一方側の第1カム溝と上記他方側の第2カム溝とを有し、上記第1、第2カム溝は上記レジスタ本体の軸線方向に対して互いに逆向きに傾斜し、上記第1カム溝が上記第2カム面と同じ向きに傾斜し、上記第2カム溝が上記第1カム面と同じ向きに傾斜し、上記第1、第2のカム溝に上記第1、第2フォロアピンがそれぞれ係合されており、
上記モード切替用操作部材が上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置へと移動する過程で、上記第1カム溝の上記第1フォロアピンに対するカム作用により、上記第1サイドリンクが上記センタリンクに向かって移動するとともに、上記第2カム溝の上記第2フォロアピンに対するカム作用により、上記第2サイドリンクが上記センタリンクに向かって移動し、これにより、上記一方側のフィンと上記他方のフィンが吹き出し方向に向かって互いに広がるように回動し、
上記通常制御モードにおいて上記複数のフィンが上記レジスタ本体の軸線に対して傾いた姿勢にある状態で上記モード切替用操作部材が上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置へと移動した場合には、上記第1カム面の上記第1摺動部に対するカム作用又は上記第2カム面の上記第2摺動部に対するカム作用により、上記ガイドリンクおよび上記センタリンクが上記第1方向の中央に向かって移動し、上記モード切替用操作部材の上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置への移動ストロークにおいて、上記第1、第2カム溝によるカム作用が働くストローク領域と、上記第1、第2カム面の内の一方のカム面によるカム作用が働くストローク領域が、少なくとも部分的に重なることを特徴とする。
上記構成によれば、モード切替用操作部材の直線的な移動によりモード切替を行なうので操作性が良い。しかも、上記第1、第2カム溝によるカム作用が働くストローク領域と、上記第1、第2カム面の内の一方のカム面によるカム作用が働くストローク領域が重なるので、モード切替用操作部材の移動ストロークを短くすることができ、第1、第2カム溝の傾斜角度を比較的緩やかにしてモード切替時に要する操作力を小さくすることができるので、操作性をより一層改善することができる。また、通常送風モードにおいて複数のフィンが傾いた状態で拡散送風モードに移行する場合に、カム溝によるカム作用が働くストローク領域とカム面によるカム作用が働くストローク領域が重なっている領域では、一方のカム溝と一方のカム面のカム作用が打ち消し合うため、一部のフィンの無駄な動きを抑制することができる。
好ましくは、上記第1カム面と上記第2カム溝の傾斜角度が等しく、上記第2カム面と上記第1カム溝の傾斜角度が等しい。
上記構成によれば、通常送風モードにおいてフィンが傾いている状態から拡散送風モードに切り替える場合に、カム溝によるカム作用が働くストローク領域とカム面によるカム作用が働くストローク領域が重なっている領域では、一部のフィンを静止させることができる。
好ましくは、上記通常送風モードにおいて上記フィンが最大角度で傾いている状態で、上記モード切替用操作部材が上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置へと移動する場合には、上記第1、第2カム面のうちの一方のカム面によるカム作用が働くストローク領域と、上記第1、第2カム溝のカム作用が働くストローク領域の始点と終点が一致する。
上記構成によれば、フィンが最大角度で傾いている状態で拡散送風モードに移行する過程において、一部のフィンは最初から最後まで静止状態を維持することができる。
好ましくは、上記第1フォロアピンは、上記第1サイドリンクと上記一方側のフィンとの連結箇所から、上記センタリンク寄りに離間した位置にあり、上記第2フォロアピンは、上記第2サイドリンクと上記他方側のフィンとの連結箇所から、上記センタリンク寄りに離間した位置にある。
上記構成によれば、サイドリンクとフィンの連結箇所から離れたフォロアピンで、カム溝のカム作用を受けるので、構成を簡略化することができる。
好ましくは、上記モード切替用操作部材の奥端部には上記第1方向に延びる円弧状の係合穴が形成されており、上記ガイドリンクはこの係合穴に係合する係合凸部を有する。
上記構成によれば、モード切替用操作部材とガイドリンクの間に別途リンクを必要とせず、構成を簡略化することができる。
本発明によれば、通常送風モードと拡散送風モードの切り替えの操作性を高めるとともに、フィンの無駄な動きを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用レジスタ装置の縦断面図であり、通常送風モードにおいて上下方向中央部に向かって送風している時のフィンおよび連結リンク機構を示す。 通常送風モードにおいて上向きに送風している時のフィンおよび連結リンク機構を示す、図1A相当図である。 拡散モードを実行している時のフィンおよび連結リンク機構を示す、図1A相当図である。 同車両用レジスタ装置の縦断面図であり、通常送風モードにおいて上下方向中央部に向かって送風している時の、ガイドブッシュとモード切替ノブとガイドリンクの位置関係を示す。 通常送風モードにおいて上向きに送風している時のガイドブッシュとモード切替ノブとガイドリンクの位置関係を示す、図2A相当図である。 拡散送風モードを実行している時の、ガイドブッシュとモード切替ノブとガイドリンクの位置関係を示す図2A相当図である。 同車両用レジスタ装置の縦断面図であり、通常送風モードにおいて上下方向中央部に向かって送風している時の主要構成要素の位置関係を、その外形線を重ね合わせて概略的に示す。 同車両用レジスタ装置の主要構成要素の分解斜視図である。 同車両用レジスタ装置の主要構成要素の分解側面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態のレジスタ装置は、車両のインストルメントパネル(内装パネル)に設置されており、空調装置からの温度調節された空気を車室に向かって吹き出す。
図1Aに示すように、レジスタ装置は、車両の前後方向に延びる通風路15を有する筒形状のレジスタ本体10を備えている。本実施形態ではレジスタ本体10の断面形状は縦長の長方形をなしている。このレジスタ本体10の通風路15の上流端が空調装置からのダクトに接続され、下流端が吹出口15xとなっている。
通風路15内の下流側すなわち吹出口15x側には吹出側フィンアッセンブリ20が配置され、この吹出側フィンアッセンブリ20より上流側すなわち奥側には奥側フィンアッセンブリ30が配置されている。
吹出側フィンアッセンブリ20は、例えば3枚(複数)のフィン21と、これらフィン21を連結する連結リンク(図示しない)とを有している。フィン21は、上下方向(第1方向)に延びる細長い板形状をなし、左右方向(車幅方向;第2方向)に互いに離間して配置されている。
フィン21は、その上下端に形成された回動軸21aを介して、上下方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に、レジスタ本体1の上下壁に支持されている。
3枚のフィン21は、例えばその上端部に連結軸21bを有しており、これら連結軸21bが、左右に延びる連結リンク(図示しない)に回動可能に連結されている。
3枚のフィン21のうち例えば中央のフィン21には、操作つまみ40(傾き調節用操作部材)が装着されている。この操作つまみ40は、中央のフィン21に上下方向にスライド可能に支持された主部41と、この主部41の奥端部に上下方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に支持された係合部42とを有している。係合部42は奥に向かって突出する上下一対の係合片42aを有している。
上記操作つまみ40を手でつまんで中央のフィン21を左右に回動することにより、連結リンクを介して全てのフィン21が同方向に回動し、これにより吹出し方向を左右に調節することができる。
奥側フィンアッセンブリ30は、複数例えば5枚のフィン31と、これらフィン31を連結する連結リンク機構35とを有している。
フィン31は、左右方向に延びる細長い板形状をなし、上下方向に互いに離間して配置されている。フィン31は、左右両端の幅方向中央に回動軸31aを有している。フィン31は、これら一対の回動軸31aを介して、左右に水平に延びる回動軸線を中心に回動可能に、レジスタ本体10の左右の側壁に支持されている。
フィン31の右端部(車幅方向の右端部)は、回動軸31aから奥側に離間した箇所の下面にボス部31bを有しており、このボス部31bには車幅方向右側に突出する連結軸31cが形成されている。
上記連結リンク機構35は、センタリンク36と、その上下に配置された上側サイドリンク37(第1サイドリンク)と下側サイドリンク38(第2サイドリンク)を有している。
図4、図5に示すように、センタリンク36の上下方向中央部において、その吹出側には1つの連結穴36aが形成され、奥側には車幅方向右側に突出する2つのスライド部36bが形成されている。また、センタリンク36の上下部には、後述する規制穴36c、36dが形成されている。
図1Aに示すように、上記センタリンク36の連結穴36aに上下方向中央のフィン31(選択フィン)の連結軸31cが嵌っている。これによりセンタリンク36と中央のフィン31は、左右方向に延びる回動軸線を中心に相対回動可能に連結されている。
図4、図5に示すように、上側サイドリンク37は、上下に離れた2つの連結穴37a,37bを有するとともに、その下端部に車幅方向右側に突出するフォロアピン37cを有している。
図1Aに示すように、上側サイドリンク37の連結穴37a,37bに上側の2枚のフィン31の連結軸31cが嵌っている。これにより、上側サイドリンク37と上側の2枚のフィン31は、左右方向に延びる回動軸線を中心に相対回動可能に連結されている。上側の2枚のフィン31は、上側サイドリンク37を介して常に同方向に同時に回動されるようになっている。
図4、図5に示すように、下側サイドリンク38は、上下に離れた2つの連結穴38a,38bを有するとともに、その上端部に車幅方向右側に突出するフォロアピン38cを有している。
図1Aに示すように、下側サイドリンク38の連結穴38a,38bに下側の2枚のフィン31の連結軸31cが嵌っている。これにより、下側サイドリンク38と下側の2枚のフィンは左右方向に延びる回動軸線を中心に相対回動可能に連結されている。下側の2枚のフィン31は、下側サイドリンク38を介して常に同方向に同時に回動されるようになっている。
図1Aに示すように、上から2番目のフィン31の連結軸31cは、センタリンク36の上側の規制穴36cにも係合されている。この規制穴36cは上から2番目のフィン31の回動軸31aを中心とする円弧を描いている。
同様に、下から2番目のフィン31の連結軸31cは、センタリンク36の下側の規制穴36dにも係合されている。この規制穴36dは下から2番目のフィン31の回動軸31aを中心とする円弧を描いている。
これらセンタリンク36の規制穴36c、36dに連結軸部31cが係合するため、センタリンク36とサイドリンク37,38との間のがたつきを抑制することができる。なお、これら規制穴36c、36dは省略してもよい。
図1Aに示すように、上記中央のフィン31は、その車幅方向中央部における吹出側の端部に、係合軸31dを有しており、この係合軸31dが、操作つまみ40の一対の係合片42aに係合されている。なお、この中央のフィン31は、係合軸31dに隣接した領域に、係合片42aを受け入れるための切欠(図示しない)を有している。
5枚のフィン31が互いに平行な状態(通常制御モード)では、後述するように連結リンク機構35は一体をなしているので、操作つまみ40を上下にスライドさせると、中央のフィン31のみならず、リンク機構35を介して上側2枚のフィン31と下側2枚のフィン31も同時に同方向に回動し、これにより吹き出し方向を上下に調節することができるようになっている。
次に、モード切替機構Sについて図2、図4、図5を参照しながら説明する。送風モード切替機構Sは、ガイドブッシュ50と、モード切替ノブ60(モード切替用操作部材)と、ガイドリンク70とを備えている。
ガイドブッシュ50は、レジスタ本体10の右壁部に形成された浅い凹部に嵌め込まれて固定されており、この右壁部の一部を構成している。なお、図4の符号59は、フィン31の回動軸31aを支持するための軸穴を示す。
ガイドブッシュ50の奥部には凹部51が形成されている。この凹部51の上側面52と下側面53は吹出方向に向かって互いに広がるように傾斜している。すなわち、上側面52は吹出側に向かって上向きに傾斜し、下側面53が吹出側に向かって下向きに傾斜している。
図2Aに示すように、凹部51の上側面52は、吹出側のカム面52a(第1カム面)と、奥側の受面52bを連ねることにより構成されている。レジスタ本体10の中心軸線に対するカム面52aの傾斜角度Θxは受面52bの傾斜角度に比べて小さい。
凹部51の下側面53も、吹出側のカム面53a(第2カム面)と、奥側の受面53bを連ねることにより構成されている。レジスタ本体10の中心軸線に対するカム面53aの傾斜角度Θyは受面53bの傾斜角度に比べて小さい。
図4に示すように、ガイドブッシュ50の吹出側端部には、ガイド凹部55が形成されている。このガイド凹部55に、モード切替ノブ60が前後方向(レジスタ本体10の軸線方向)にスライド可能に支持されている。
モード切り替えノブ60の吹出側端部は、操作部61として提供される。この操作部61はガイドブッシュ50の吹出側端面から後方(車室方向)に突出している。
図4、図5に示すように、モード切替ノブ60は、その奥端部が幅広のヘッド部62となっており、このヘッド部62には、上下方向に延びる円弧形状の係合穴63が形成されている。
モード切替ノブ60のヘッド部62に、ガイドリンク70が連結されている。すなわち、このガイドリンク70の吹き出し側の部位には、断面円形の係合凸部71が車幅方向右側に水平に突出しており、この係合凸部71がモード切替ノブ60の係合穴63に係合されている。これにより、ガイドリンク70はモード切替ノブ60と一緒に前後方向に移動するが、モード切替ノブ60に対して円弧を描くように上下に移動可能である。
ガイドリンク70は前後方向中央部が上下方向に幅広をなし、その上下端部が後述の役割を担う摺動部72,73(第1、第2摺動部)として提供される。
ガイドリンク70は奥に向かって徐々に幅が狭くなっており、その上縁部と下縁部は直線状をなす当接部74,75として提供される。上側の当接部74の傾斜角度は上側の受面52bの傾斜角度と等しく、下側の当接部75の傾斜角度は下側の受面53bの傾斜角度と等しい。
ガイドリンク70はその奥側部分に上下一対のスリット76を有している。これらスリット76は前後方向(レジスタ本体10の軸線方向)に延びており、これらスリット76に前述したセンタリンク36のスライド部36bがスライド可能に係合されている。これにより、ガイドリンク70とセンタリンク36は上下方向に一緒に移動するが、前後方向の相対移動が可能である。
さらにガイドリンク70には、スリット状をなす上下一対のガイド溝77,78が形成されている。図2A、図5に示すように、上側のガイド溝77は、吹出側に向かって下方に傾斜する直線状のカム溝77a(第1カム溝)と、カム溝77aの奥側の端に連なる平行溝77bと、カム溝77aの吹出側の端に連なる平行溝77cとを有している。平行溝77b、77cは、レジスタ本体10の軸線と平行をなしている。
下側のガイド溝78は、吹出側に向かって上方に傾斜する直線状のカム溝78aと、カム溝78aの奥側の端に連なる平行溝78bと、カム溝78aの吹出側の端に連なる平行溝78cとを有している。平行溝78b、78cは、レジスタ本体10の中心軸線と平行をなしている。
上側のカム溝77aの傾斜角度は、ガイドブッシュ50の下側のカム面53aの傾斜角度Θyと等しく、下側のカム溝78aの傾斜角度は上側のカム面52aの傾斜角度Θxと等しい。
上側のガイド溝77には、上側サイドリンク37のフォロアピン37cが係合されている。下側のガイド溝78には、下側サイドリンク38のフォロアピン38cが係合されている。
上記構成をなすレジスタ装置の奥側フィンアッセンブリ30の作用を詳述する。図1A、図2Aは、モード切替ノブ60が引出位置(通常送風モード位置)にあり、通常送風モードを実行している状態を示す。モード切替ノブ60が引出位置にあるため、ガイドリンク70は吹出側に位置している。そのため、上側サイドリンク37と下側サイドリンク38のフォロアピン37c、38cは、ガイドリンク70のカム溝77a、78aの奥端に位置している。
センタリンク36のスライド部36bがガイドリンク70のスリット76に係合されているため、ガイドリンク70とセンタリンク36は上下移動不能に連結された状態にある。また、フォロアピン37c,38cがカム溝77a、78aに係合されているため、サイドリンク37,38はガイドリンク70に対して上下移動不能に連結されている。その結果、センタリンク36とサイドリンク37,38はガイドリンク70を介して上下方向移動不能に一体に連結され、この連結状態で5枚のフィン31が平行をなしている。
図1A、図2Aに示すように、センタリンク36とガイドリンク70が上下方向中央に位置している状態では、全てのフィン31がレジスタ本体10の中心軸線と平行で水平姿勢になっている。この状態では、空調装置からの空気は上下方向中央部に向かって吹き出され、吹出側フィンアッセンブリ20で吹出方向が左右に調節される。
この吹出状態では、ガイドリンク70の係合凸部71が、モード切替ノブ60の係合穴63の中央に位置している。
通常送風モードでは、上から2番目のフィン31の連結軸31cはセンタリンク36の上側の規制穴36cの上端に位置し、下から2番目のフィン31の連結軸31cはセンタリンク36の下側の規制穴36dの下端に位置している。
通常送風モードにおいて、図1Bに示すように、操作つまみ40を吹出側フィンアッセンブリ20の中央のフィン21に沿って上方にスライドさせると、奥側フィンアッセンブリ30の中央のフィン31が吹出方向に向かって上向きになるように図において反時計回りに回動する。これに伴い、センタリンク36、ガイドリンク70が下方に移動する。また、ガイドリンク70の下方への移動に伴って上側サイドリンク37と下側サイドリンク38も下方に移動する。その結果、上側の2枚のフィン31と下側の2枚のフィン31が反時計回りに回動する。このようにして、全てのフィン31が吹き出し方向に向かって上向きの姿勢となり、上方への送風が可能となる。
サイドリンク37,38は円弧の軌跡を描きながら下方へ移動するため、ガイドリンク70も円弧の軌跡を描きながら下方に移動する。この移動の過程でガイドリンク70の係合凸部71はモード切替ノブ60の係合穴63の円弧に沿って移動しその下端に達する。
上記フィン31が最大角度で上向き姿勢となった時、図2Bに示すように、ガイドリンク70の下側の摺動部73がガイドブッシュ50の下側のカム面53aに当接している。
操作つまみ40を下方にスライドさせると、中央のフィン31が図1Aにおいて時計回りに回動するとともに、上記とは逆にセンタリンク36が上方に移動し、これに伴いガイドリンク70と上側サイドリンク37、下側サイドリンク38も上方に移動するため、上側2枚のフィン31と下側2枚のフィン31も時計回りに回動し、全てのフィン31が吹出方向に向かって下向きの姿勢となり、下方への送風が可能となる。
上記フィン31が最大角度で下向き姿勢となった時に、ガイドリンク70の係合凸部71がモード切替ノブ60の係合穴63の上端に達し、ガイドリンク70の上側の摺動部72がガイドブッシュ50の上側のカム面52aに当接している。
図1A、図2Aに示す通常モードで上下方向中央部に向かって吹き出す状態から図1C、図2Cに示す拡散送風モードへ切り替える場合について説明する。モード切替ノブ60を押込位置(拡散送風モード位置)に向かって押し込むと、ガイドリンク70が奥に向かって移動する。
ガイドリンク70が奥に移動すると、上側サイドリンク37と下側サイドリンク38のフォロアピン37c、38cが、それぞれガイド溝77,78のカム溝77a,78aに沿って移動する。このカム溝77a,78aのフォロアピン37c、38cに対するカム作用により、上側サイドリンク37は下方に移動し、下側サイドリンク38は上方に移動する。
上側サイドリンク37の下方への移動に伴って、この上側サイドリンク37に連結軸31cを介して連結された上側の2枚のフィン31が、反時計回りに回動し、吹き出し方向に向かって上向きに傾く。
下側サイドリンク38の上方への移動に伴って、この下側サイドリンク38に連結軸31cを介して連結された下側の2枚のフィン31が、時計回りに回動し、吹き出し方向に向かって下向きに傾く。
上記のように、上側の2枚のフィン31が上向きに傾き、下側の2枚のフィン31が下向きに傾くため、空調装置からの空気は上下に広がって吹出す。なお、中央のフィン31は水平を維持したままである。
モード切替ノブ60の押し込みは、このガイドリンク70の当接部74,75がガイドブッシュの受面52b、53bにそれぞれ当たることにより制限される。このモード切替ノブ60の押込位置で、上側の2枚のフィン31と下側の2枚のフィン31の傾斜角度が最大となり、最大の角度範囲での拡散送風が実行される。
モード切替ノブ60が押込位置に達した時に、サイドリンク37,38のフォロアピン37c,38cは、ガイドリンク70のカム溝77a,78aの吹出側の端に達している。
上記通常送風モードから拡散送風モードへの切り替えの際に、上から2番目のフィン31の連結軸31cはセンタリンク36の上側の規制穴36cの上端から下端に移動し、下から2番目のフィン31の連結軸31cはセンタリンク36の下側の規制穴36dの下端から上端に移動する。
図1C,図2Cに示す拡散送風モードから図1A,図2Aに示す通常送風モードへ切り替える場合には、モード切替ノブ60を引いて引出位置に戻せばよい。この場合の各構成要素の動きは上記とは逆になるが容易に推測できるので説明を省略する。
本実施形態では、モード切替ノブ60が引出位置(通常送風モード位置)にある時、フォロアピン37c,38cがカム溝77a,78aの奥端に位置し、押込位置(拡散送風モード位置)にある時、カム溝77a,78aの吹出側の端に位置している。そのため、モード切替ノブ60の引出位置と押込位置との間の移動ストロークの全領域でカム溝77a,78aによるカム作用が働く。
次に、図1B,図2Bに示すように通常送風モードで上向きに送風している状態で、図1C,図2Cの拡散送風モードに切り替える場合について説明する。この場合も、モード切替ノブ60を押し込む。すると、上記ガイドリンク70が奥に移動し、ガイドリンク70の下側摺動部73が下側カム面53aに沿ってスライドするため、ガイドリンク70は上方へ移動する。この下側カム面53aによるカム作用は、モード切替ノブ60の引出位置と押込位置との間の移動ストロークの全領域で働く。
上記カム面53aのカム作用によるガイドリンク70の上方への移動は、基本的にはセンタリンク36、サイドリンク37,38の上方への移動をもたらし、ひいてはフィン31の時計回り方向の回動をもたらす。しかし、このカム面53aによるカム作用が生じるのと同時期に、上述したガイドリンク70のカム溝77a,78aによるフォロアピン37c、38cへのカム作用が働く。カム溝77aによるカム作用は、上側サイドリンク37の下方への移動と下側サイドリンク38の上方への移動をもたらし、ひいては上側の2枚のフィン31の反時計回り方向の回動と下側の2枚のフィン31の時計回り方向の回動をもたらす。
上述の説明から明らかなように、下側のカム面53aのカム作用と上側のカム溝77aのカム作用は相殺される。特に本実施形態ではカム面53aの傾斜角度Θyとカム溝77aの傾斜角度が等しいため、2つのカム作用が完全に打ち消し合うため、上側サイドリンク37は静止した状態を維持され、ひいては上側の2枚のフィン31は上向きの姿勢を静止したまま維持される。
カム面53aのカム作用と下側のカム溝78aのカム作用は合算される。そのため、下側サイドリンク38は一気に上方へ移動し、下側の2枚のフィン31は上向き姿勢から下向き姿勢まで大きく回動する。
なお、ガイドリンク70がカム面53aのカム作用により、上方に移動して上下方向中央位置に戻り、これに伴いセンタリンク36も中央位置に戻るため、中央のフィン31は水平姿勢に戻る。
上記のようにして通常送風モードでの上向き送風状態から、拡散送風モードに移行することができる。この場合、上側の2枚のフィン31が無駄な動きをせずに上向き姿勢のまま静止しており、下側の2枚のフィン31が下向き姿勢に変わるので、ユーザーに違和感を与えることなく拡散モードへの切り替えを行なうことができる。
フィン31の上向き角度が最大角度より小さい場合には、ガイドリンク70の摺動部73はカム面53aから離れている。モード切替ノブ60の押し込みにより、摺動部73がカム面53aに当たるまでは、カム溝77a、78aによるカム作用により、上側サイドリンク37が下方に移動するため、上側の2枚のフィン31はさらに上向き角度を増大させる。他方、下側サイドリンク38が上方に移動するため、下側の2枚のフィン31は上向き角度を減じられる。
さらにモード切替ノブ60が押し込まれて摺動部73がカム面53aに当たった時に、上側の2枚のフィン31の上向き角度は最大となっている。これ以降の作用は前述と同様であり、上側の2枚のフィン31は最大上向き姿勢で静止し、下側の2枚のフィン31は下向き姿勢になるまで回動される。
通常送風モードで下向きに送風している状態で、拡散送風モードに切り替える場合には、上側カム面52aによるガイドリンクの70の摺動部72に対するカム作用と、ガイドリンク70のカム溝77a、78aのフォロアピン37cのカム作用により、下側の2枚のフィン31が下向き姿勢で静止したまま、上側の2枚のフィン31が下向き姿勢から上向き姿勢になるまで回動する。
本実施形態では、ガイド溝77,78の平行溝77b,77c,78b,78cは、製作誤差を吸収するために形成されている。すなわち、製作誤差があった場合には、モード切替ノブ60が通常送風モード位置にある時、フォロアピン37c、38cが平行溝77b、78bに入り込んだり、モード切替ノブ60が拡散送風モード位置にある時、フォロアピン37c、38cが平行溝77c、78cに入り込んだりする。
本発明は上記実施形態に制約されず、さらに種々の態様が可能である。
例えば、モード切替ノブ60が通常送風モード位置にある時、フォロアピン37c、38cが平行溝77b、78bに位置するように設計してもよい。この場合、モード切替えノブ60は押し込み過程での初期の短いストロークでは、カム溝77a、78aのカム作用は働かない。この場合、通常制御モードでフィン31を最大限傾かせた状態で、ガイドリンク70の摺動部72(または73)を、カム面52a(又は53a)から上記初期ストリーク分だけ離すのが好ましい。カム溝77a,78aのカム作用が働くストローク領域とカム面52a(または53a)のカム作用が働くストローク領域とを一致させるためである。
モード切替ノブ60が拡散送風モード位置にある時、フォロアピン37c、38cが平行溝77c、78cに位置するように設計してもよい。この場合、通常送風モードから拡散送風モードに切り替える際に、カム溝77a,78aのカム作用が終了してからさらにモード切替ノブ60を拡散送風モード位置まで押し込むことができるようにする。
モード切替ノブ60の押込位置を通常送風モード位置にし、引出位置を拡散送風モード位置にしてもよい。この場合カム溝、カム面の向きが上記実施形態とは逆になる。
サイドリンクのフォロアピンは、サイドリンクとフィンとを連結する連結軸であってもよい。
センタリンクに連結される中央のフィンは複数でもよい。サイドリンクに連結されるフィンは1つずつであってもよい。
カム溝のカム作用が働くストローク領域とカム面のカム作用が働くストローク領域は完全に重ならずに一部だけ重なっていてもよい。また、第1カム溝と第2カム面の傾斜角度が等しくなくてもよいし、第1カム溝と第2カム面の傾斜角度が等しくなくてもよい。このような場合であっても、通常制御モードで傾いた状態にあるフィンの一部の無駄な動きを抑制することができる。
吹出側フィンアッセンブリで上下方向に風向きを調整し、奥側フィンアッセンブリで左右方向に風向きを調整してもよい。この場合、奥側フィンアッセンブリを調節して拡散送風モードを実行することにより、吹き出し方向が左右に広がる。
上記実施形態では、奥側フィンアッセンブリを調節することにより拡散送風モードを実行したが、吹出側フィンアッセンブリを調節して拡散送風モードを実行してもよい。
上記実施形態では、吹出側と奥側の2セットのフィンアッセンブリを備えているが、1セットのフィンアッセンブリを備えたレジスタ装置に本発明を適用してもよい。
本発明は、車両の空調のためのレジスタ装置に適用できる。
10 レジスタ本体
15 通風路
15x 吹出口
31 フィン
31c 連結軸
35 連結リンク機構
36 センタリンク
37 上側サイドリンク(第1サイドリンク)
38 下側サイドリンク(第2サイドリンク)
37c 上側フォロアピン(第1フォロアピン)
38c 下側フォロアピン(第2フォロアピン)
40 操作つまみ(傾き調節用操作部材)
52a 上側カム面(第1カム面)
53a 下側カム面(第2カム面)
60 モード切替ノブ(モード切替用操作部材)
63 係合穴
70 ガイドリンク
71 係合凸部
72 上側摺動部(第1摺動部)
73 下側摺動部(第2摺動部)
77a 上側カム溝(第1カム溝)
78a 下側カム溝(第2カム溝)
S モード切替機構

Claims (5)

  1. ア.通風路を有しこの通風路の上流端が空調装置に接続され下流端が車室への吹出口として提供されるレジスタ本体と、
    イ.上記通風路に第1方向に間隔をおいて配置されるとともに、上記第1方向と直交する第2方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に、上記レジスタ本体に支持される複数のフィンと、
    ウ.上記複数のフィンのうちの中央のフィンを回動させてその傾きを調節する傾き調節用操作部材と、
    エ.上記複数のフィンが互いに平行な姿勢をとる通常送風モードにおいて、上記複数のフィンが連動するように上記複数のフィンに連結された連結リンク機構と、
    オ.上記通常送風モードと、上記複数のフィンのうち上記中央のフィンから見て上記第1方向における一方側のフィンと他方側のフィンが互いに吹出方向に向かって広がる姿勢をとる拡散送風モードとを切り替えるモード切替機構と、
    を備え、
    上記連結リンク機構は、上記中央のフィンに回動可能に連結されたセンタリンクと、上記一方側のフィンに回動可能に連結されるとともに第1フォロアピンを有する第1サイドリンクと、上記他方側のフィンに回動可能に連結されるとともに第2フォロアピンを有する第2サイドリンクとを備え、
    上記モード切替機構は、
    上記レジスタ本体にその軸線方向に沿って、通常送風モード位置と拡散送風モード位置との間で直線的に移動可能に支持されたモード切替用操作部材と、
    上記モード切替用操作部材の奥端部に、上記モード切替用操作部材と一緒に上記軸線方向に移動されるとともに上記第1方向に円弧軌跡を描く移動を許容されるようにして連結され、さらに上記センタリンクに、上記レジスタ本体の軸線方向の相対移動が可能で、上記第1方向への相対移動を不能にして連結されたガイドリンクと、
    上記レジスタ本体の壁に形成され、上記一方側に配置されとともに上記レジスタ本体の軸線に対して傾斜する第1カム面と、上記他方側に配置されて上記第1カム面と対向するとともに上記レジスタ本体の軸線に対して上記第1カム面と逆向きに傾斜する第2カム面と、
    を備え、
    上記ガイドリンクは、上記一方側の第1摺動部と上記他方側の第2の摺動部を有するとともに、上記一方側の第1カム溝と上記他方側の第2カム溝とを有し、上記第1、第2カム溝は上記レジスタ本体の軸線方向に対して互いに逆向きに傾斜し、上記第1カム溝が上記第2カム面と同じ向きに傾斜し、上記第2カム溝が上記第1カム面と同じ向きに傾斜し、上記第1、第2のカム溝に上記第1、第2フォロアピンがそれぞれ係合されており、
    上記モード切替用操作部材が上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置へと移動する過程で、上記第1カム溝の上記第1フォロアピンに対するカム作用により、上記第1サイドリンクが上記センタリンクに向かって移動するとともに、上記第2カム溝の上記第2フォロアピンに対するカム作用により、上記第2サイドリンクが上記センタリンクに向かって移動し、これにより、上記一方側のフィンと上記他方のフィンが吹き出し方向に向かって互いに広がるように回動し、
    上記通常制御モードにおいて上記複数のフィンが上記レジスタ本体の軸線に対して傾いた姿勢にある状態で上記モード切替用操作部材が上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置へと移動した場合には、上記第1カム面の上記第1摺動部に対するカム作用又は上記第2カム面の上記第2摺動部に対するカム作用により、上記ガイドリンクおよび上記センタリンクが上記第1方向の中央に向かって移動し、上記モード切替用操作部材の上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置への移動ストロークにおいて、上記第1、第2カム溝によるカム作用が働くストローク領域と、上記第1、第2カム面の内の一方のカム面によるカム作用が働くストローク領域が、少なくとも部分的に重なることを特徴とする車両用レジスタ装置。
  2. 上記第1カム面と上記第2カム溝の傾斜角度が等しく、上記第2カム面と上記第1カム溝の傾斜角度が等しいことを特徴とする請求項1に記載の車両用レジスタ装置。
  3. 上記通常送風モードにおいて上記フィンが最大角度で傾いている状態で、上記モード切替用操作部材が上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置へと移動する場合には、上記第1、第2カム面のうちの一方のカム面によるカム作用が働くストローク領域と、上記第1、第2カム溝のカム作用が働くストローク領域の始点と終点が一致することを特徴とする請求項2に記載の車両用レジスタ装置。
  4. 上記第1フォロアピンは、上記第1サイドリンクと上記一方側のフィンとの連結箇所から、上記センタリンク寄りに離間した位置にあり、上記第2フォロアピンは、上記第2サイドリンクと上記他方側のフィンとの連結箇所から、上記センタリンク寄りに離間した位置にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用レジスタ装置。
  5. 上記モード切替用操作部材の奥端部には上記第1方向に延びる円弧状の係合穴が形成されており、上記ガイドリンクはこの係合穴に係合する係合凸部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用レジスタ装置。
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