JP2002339889A - 円周流ポンプ用インペラ - Google Patents

円周流ポンプ用インペラ

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JP2002339889A
JP2002339889A JP2001147054A JP2001147054A JP2002339889A JP 2002339889 A JP2002339889 A JP 2002339889A JP 2001147054 A JP2001147054 A JP 2001147054A JP 2001147054 A JP2001147054 A JP 2001147054A JP 2002339889 A JP2002339889 A JP 2002339889A
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Yasuyuki Sakamoto
泰之 坂本
Tadayoshi Tatezawa
直敬 立澤
Shinobu Oshima
しのぶ 大島
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/18Rotors
    • F04D29/188Rotors specially for regenerative pumps

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出流量を増大させ、ポンプ性能を向上させ
ることができる円周流ポンプ用インペラを提供する。 【解決手段】 インペラ7の羽根溝12を仕切る羽根1
3は、回転方向上流側の面20の半径方向内方部分20
aが中心線CLに対して平行に形成される一方、回転方
向上流側の面20の半径方向外方部分20bが回転方向
へ前傾するように形成されている。又、羽根13は、回
転方向下流側の面21の全体が中心線CLに対して平行
に形成されている。そして、羽根溝12の底部に座繰り
部121が形成されている。この座繰り部121の底面
121aの外周側端部が円板状部材8の板厚方向略中心
部に位置するように形成されている。これにより、羽根
溝12の容積を増やすことができ、吐出流量を増やすこ
とができ、ポンプ性能を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のインタン
ク式燃料ポンプとして使用される円周流ポンプ(別名
「ウエスコポンプ」)用インペラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の電子制御式燃料噴射
装置用燃料ポンプには、車両搭載性が良く、しかも低騒
音で圧力変動が小さいインタンク式の円周流ポンプが使
用されている。
【0003】図38〜図39は、このような自動車用の
円周流ポンプ51を示すものである。これらの図に示す
円周流ポンプ51は、燃料タンク(図示せず)内に設置
され、インペラ52がモータ53によって回転させられ
ると、インペラ52の外周に形成された羽根54で燃料
にエネルギーを与え、これにより燃料流入口55からポ
ンプ流路56内に流入した燃料を昇圧し、その圧力上昇
した燃料を燃料吐出口57からエンジン側へ吐出するよ
うになっている。
【0004】このような円周流ポンプ51においては、
燃料にエネルギーを与えるインペラ52の羽根形状がポ
ンプ性能に大きな影響を与える。そのため、図40〜図
41に示すように、羽根54の回転方向上流側の面(羽
根面)60と、この羽根54に隣り合う羽根54の回転
方向下流側の面(羽根面)61が平行になるように(換
言すれば、羽根溝58の対向する面60,61が平行に
なるように)形成されたインペラ52や(第1の従来例
(特開昭57−206795号公報参照))、このイン
ペラ52を改良した様々なものが既に開発されている。
【0005】例えば、図42(a)に示すように、一定
厚さの羽根54を全体に湾曲させたインペラ52(第2
の従来例)や、図42(b)に示すように、一定厚さの
羽根54の先端側を回転方向へ前傾させたインペラ52
(第3の従来例)は、燃料に遠心力を作用させる羽根面
60の長さ(燃料との接触長さ)を長くし、ポンプ吐出
圧を増大させるようになっている(特開平8−1007
80号公報参照)。
【0006】又、図43に示すように、羽根54の回転
方向上流側の面60の全体が円弧状に形成される一方、
羽根54の回転方向下流側の面61が半径方向内方から
外方へ直線状に延びるように形成され、回転方向上流側
の面60で羽根溝58内の燃料に対して回転方向へ向か
う運動エネルギーを与え、ポンプ効率を向上させるよう
にしたインペラ52(第4の従来例(特開平6−229
388号公報参照)が既に開発されている。
【0007】尚、上記の各従来のインペラ52は、燃料
タンク内で常時燃料に接することになるため、耐溶剤性
に優れたフェノール樹脂やPPS樹脂等の樹脂材料を使
用して射出成形された後、寸法精度及び面精度が所望精
度範囲内に収まるように、両側面及び外周面が研削仕上
げされていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来例
は、インペラ52の羽根54が半径方向外周側に向かう
に従って厚肉になるように形成されているため、図41
に示すように射出成形後に収縮変形(実線から点線位置
まで変形)する羽根54で金型が締め付けられ、金型か
らインペラ52を離型する際の離型抵抗が大きくなり、
インペラ52が金型から離型しにくくなったり、インペ
ラ52が離型抵抗で不良変形するという虞を有してい
た。
【0009】又、第2,第3の従来例は、インペラ52
の羽根54の形状を工夫することによりポンプ吐出圧を
高めることに成功しているが、未だ不十分であり、より
一層ポンプ吐出圧を高めることができる技術の提供が望
まれていた。
【0010】又、第4の従来例は、インペラ52の羽根
54の形状を工夫することによりポンプ効率を向上させ
ることには成功しているが、未だ不十分であり、より一
層ポンプ性能を高めることができる技術の提供が望まれ
ていた。
【0011】そこで、本発明は、上記従来技術の不具合
や上記従来技術に対する要望に応えることができる円周
流ポンプ用インペラを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モー
タで回転させられる合成樹脂製円板状部材の両側面の外
周端部周方向に複数の羽根溝を備え、ポンプケーシング
とポンプカバーとの間に形成された略円板状の空間内に
回動可能に収容される円周流ポンプ用インペラに関する
ものである。そして、前記周方向に隣り合う各羽根溝
は、回転方向上流側の面と回転方向下流側の面とからな
る羽根で仕切られている。又、前記回転方向上流側の面
は、その半径方向内方部分が前記円板状部材の回転中心
から半径方向に延びるその羽根の中心線と平行に形成さ
れ、その半径方向外方部分で且つ前記羽根溝の底部側部
分が前記円板状部材の回転方向へ前傾するように形成さ
れている。又、前記回転方向下流側の面は、全長に渡り
その羽根の前記円板状部材の前記中心線と平行に形成さ
れている。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の円周
流ポンプ用インペラにおいて、前記回転方向上流側の面
は、その半径方向外方部分で且つ前記円板状部材の側面
から所定深さの部分が前記半径方向内方部分を半径方向
外方へ延長させるように形成されたことを特徴としてい
る。
【0014】請求項3の発明は、請求項1に記載の円周
流ポンプ用インペラにおいて、前記回転方向上流側の面
は、その半径方向外方部分で且つ前記円板状部材の側面
から所定深さの部分が前記羽根溝の底部側部分よりも小
さく前傾するように形成されたことを特徴としている。
【0015】請求項4の発明は、モータで回転させられ
る合成樹脂製円板状部材の両側面の外周端部周方向に複
数の羽根溝を備え、ポンプケーシングとポンプカバーと
の間に形成された略円板状の空間内に回動可能に収容さ
れる円周流ポンプ用インペラに関するものである。そし
て、前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流側
の面と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られて
いる。又、前記回転方向上流側の面は、その半径方向内
方部分が前記円板状部材の回転中心から半径方向に延び
るその羽根の中心線と平行に形成され、その半径方向外
方部分が前記円板状部材の回転方向へ前傾するように形
成されている。又、前記回転方向下流側の面は、全長に
渡りその羽根の前記中心線と平行に形成されている。そ
して、前記羽根溝の底部には、前記円板状部材の外周端
部の板厚方向略中心部まで達する座繰り部が形成されて
いる。前記円板状部材の外周面には、周方向に連続した
シール面が形成されている。
【0016】請求項5の発明は、モータで回転させられ
る合成樹脂製円板状部材の両側面の外周端部周方向に複
数の羽根溝を備え、ポンプケーシングとポンプカバーと
の間に形成された略円板状の空間内に回動可能に収容さ
れる円周流ポンプ用インペラに関するものである。そし
て、前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流側
の面と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られて
いる。又、前記回転方向上流側の面は、その半径方向内
方部分が前記円板状部材の回転中心から半径方向に延び
るその羽根の中心線と平行に形成され、その半径方向外
方部分で且つ前記羽根溝の底部側部分が前記円板状部材
の回転方向へ前傾するように形成されている。又、前記
回転方向下流側の面は、全長に渡りその羽根の前記中心
線と平行に形成されている。そして、前記羽根溝の底部
には、前記円板状部材の外周端部の板厚方向略中心部ま
で達する座繰り部が形成されている。又、前記円板状部
材の外周面には、周方向に連続したシール面が形成され
ている。
【0017】請求項6の発明は、請求項5に記載の円周
流ポンプ用インペラにおいて、前記回転方向上流側の面
は、その半径方向外方部分で且つ前記円板状部材の側面
から所定深さの部分が前記半径方向内方部分を半径方向
外方へ延長させるように形成されたことを特徴としてい
る。
【0018】請求項7の発明は、請求項5に記載の円周
流ポンプ用インペラにおいて、前記回転方向上流側の面
は、その半径方向外方部分で且つ前記円板状部材の側面
から所定深さの部分が前記羽根溝の底部側部分よりも小
さく前傾するように形成されたことを特徴としている。
【0019】請求項8の発明は、請求項4、5、6又は
7に記載の円周流ポンプ用インペラにおいて、前記座繰
り部が射出成形後の離型時に作動する射出成形金型のエ
ジェクトピンに係合できる大きさに形成されたことを特
徴としている。
【0020】請求項9の発明は、モータで回転させられ
る合成樹脂製円板状部材の両側面の外周端部周方向に複
数の羽根溝を備え、ポンプケーシングとポンプカバーと
の間に形成された略円板状の空間内に回動可能に収容さ
れる円周流ポンプ用インペラに関するものである。そし
て、前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流側
の面と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られて
いる。又、前記羽根は、前記円板状部材の側面から前記
円板状部材の板厚方向に向かって回転方向と逆方向に傾
斜するように形成されている。又、前記回転方向上流側
の面の半径方向内方部分が前記円板状部材の回転中心か
ら半径方向に延びるその羽根の中心線と平行に形成され
る一方、前記回転方向上流側の面の半径方向外方部分が
前記円板状部材の回転方向へ前傾するように形成されて
いる。そして、前記回転方向下流側の面が全長に渡りそ
の羽根の前記中心線と平行に形成されている。
【0021】請求項10の発明は、モータで回転させら
れる合成樹脂製円板状部材の両側面の外周端部周方向に
複数の羽根溝を備え、ポンプケーシングとポンプカバー
との間に形成された略円板状の空間内に回動可能に収容
される円周流ポンプ用インペラに関するものである。そ
して、前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流
側の面と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られ
ている。又、前記羽根の回転方向上流側の面は、前記円
板状部材の側面近傍が円板状部材の側面から前記円板状
部材の板厚方向に向かって回転方向と逆方向に傾斜する
ように形成されている。又、前記回転方向上流側の面の
半径方向内方部分が前記円板状部材の回転中心から半径
方向に延びるその羽根の中心線と平行に形成される一
方、前記回転方向上流側の面の半径方向外方部分が前記
円板状部材の回転方向へ前傾するように形成されてい
る。そして、前記回転方向下流側の面が全長に渡りその
羽根の前記中心線と平行に形成されている。
【0022】請求項11の発明は、請求項9又は10に
記載の円周流ポンプ用インペラにおいて、前記円板状部
材の外周に、周方向に連続するシール面が形成されたこ
とを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0024】[第1の実施の形態]図1〜図2は、本発
明の第1の実施の形態に係る円周流ポンプ1を示す図で
ある。このうち図1は、円周流ポンプ1の一部を切断し
て示す正面図である。又、図2は、図1の一部を拡大し
て示す断面図である。
【0025】(円周流ポンプの概略構造)これらの図に
示すように、本実施の形態の円周流ポンプ1は、ポンプ
部2とモータ部3とからなっている。このうち、ポンプ
部2は、モータ部3の下端部に配置されるポンプケーシ
ング4と、このポンプケーシング4の下面側に組み付け
られるポンプカバー5と、これらポンプケーシング4と
ポンプカバー5との間に形成された略円板状の空間6内
に回動できるように収容される略円板状のインペラ7
と、を備えている。
【0026】(インペラ)インペラ7は、燃料タンク
(図示せず)内に設置されるため、耐溶剤性に優れたフ
ェノール樹脂やPPS樹脂が使用され、射出成形で所望
の形状に形成されている。
【0027】このインペラ7は、図5〜図8、図12及
び図13に詳細を示すように、円板状部材8の外周端部
の両側面10,11にそれぞれ複数の羽根溝12が形成
されており、羽根溝12,12間の羽根13が一方の側
面10側と他方の側面11側で半ピッチずれるように形
成されている。又、インペラ7の両側面10,11に
は、インペラ7の回転中心を中心とする所定半径寸法の
円板状の凹部14が形成されている。そして、インペラ
7の中心部には軸穴15が形成されており、この軸穴1
5の近傍にはインペラ7の両側面10,11の凹部1
4,14に連通する調圧孔17が形成されている。尚、
回り止め部16は、モータ駆動軸18の切り欠き部(図
示せず)に係合し、モータ部3から伝達される駆動力を
受けるようになっている(図1及び図2参照)。又、調
圧孔17は、インペラ7の両側面10,11に作用する
圧力の均衡化を図るものであり、インペラ7がポンプケ
ーシング4とポンプカバー5に対して僅かに離れた状態
で回動するのを可能にする(図2参照)。
【0028】インペラ7の周方向に隣り合う各羽根溝1
2は、図5、図8、図12及び図13に示すように、羽
根13により仕切られている。羽根13は、その幅方向
中心位置がインペラ7の回転中心Oから半径方向外方へ
向かう中心線CL上にほぼ位置するように形成されてい
る。そして、この羽根13は、インペラ7の回転方向上
流側の面20の半径方向内方部分20aが中心線CLと
平行に形成され、インペラ7の回転方向上流側の面20
の半径方向外方部分20bが回転方向側へ前傾するよう
に形成されている。そして、このインペラ7の回転方向
上流側の面20の半径方向外方部分20bは、円板状部
材8の側面10(11)から羽根溝12の深さ方向(円
板状部材8の厚さ方向)に所定寸法だけ前記半径方向内
方部分20aを半径方向外方へ向けて延長するように切
り欠かれている。すなわち、羽根13の回転方向上流側
の面20で且つ半径方向外方部分20bは、半径方向内
方部分20aをそのまま半径方向外方へ延長したような
直線壁201と、インペラ7の回転方向へ前傾する前傾
壁202とからなっている。又、羽根13は、インペラ
7の回転方向下流側の面21が中心線CLと平行に形成
されている。又、直線壁201の部分を前傾壁202と
同様に回転方向へ前傾させるようにしてもよい。
【0029】尚、羽根13の回転方向上流側の面20の
半径方向外方部分20bは、遠心力の作用で半径内方側
から半径方向外方へ向かう燃料の流れを円滑に案内でき
る形状であればよく、図8に示すような円弧形状が好ま
しいが、図9に示すような直線的な形状や、円弧と直線
を組み合わせた形状(図示せず)でもよい。又、羽根溝
12は、図2及び図6に示すように、半径方向内方端部
が略円弧状に切り上げられており、羽根溝12の半径方
向内方端部から羽根溝12内に円滑に燃料を迎え入れた
後、その燃料を羽根溝12の半径方向外方端部側からポ
ンプ流路22内へ円滑に流出させるようになっている。
加えて、図7〜図9、図12及び図13において、羽根
13の回転方向上流側の面20の半径方向外方部分(前
傾部分)20bの周方向長さm,円弧半径r1,傾斜角
度θ及び直線壁201の羽根溝深さ方向寸法d1は、羽
根13や羽根溝12の大きさ等を考慮して適宜決定され
る。又、羽根13の回転方向上流側の面20の半径方向
外方部分20bは、図14及び図15に示すように、前
傾壁202A〜202Bの傾き量を羽根溝12の深さ方
向に多段に変化させるように形成してもよい。
【0030】(インペラとポンプケーシング及びポンプ
カバーとの関係)図3〜図4は、インペラ7とポンプケ
ーシング4及びポンプカバー5との関係を示す図であ
る。このうち、図3は、ポンプケーシング4とポンプカ
バー5の組み合わせ状態を示す図である。又、図4は、
ポンプ流路22,燃料流入路23,燃料流出路24及び
インペラ7の関係を示す模式的平面図である。
【0031】これらの図に示すように、ポンプケーシン
グ4とポンプカバー5の合わせ面には、インペラ7を回
動可能に収容する略円板状の空間6が形成されている。
そして、この円板状の空間6の外周側に形成されたポン
プ流路22には、ポンプカバー5の燃料流入路23が連
通すると共にポンプケーシング4の燃料流出路24が連
通するようになっている。
【0032】燃料流入路23と燃料流出路24との間の
隔壁部25は、図4(a)及び図4(b)に詳細を示す
ように、内周壁25aがインペラ7の外周面26に微小
な隙間t3をもって係合するように形成され、両側壁2
5b,25cがインペラ7の両側面10,11との間に
微小な隙間t1,t2をもって係合するように形成され
ており、インペラ7の外周面26及び両側面10,11
と共働して燃料流出路24側(高圧側)から燃料流入路
23側(低圧側)へ燃料が漏出するのを防止する(シー
ルする)ようになっている。又、図2に示すように、イ
ンペラ7の一方の側面10のシール部Sとポンプケーシ
ング4の壁面4aとの間を微小な隙間t1にすると共
に、インペラ7の他方の側面11のシール部Sとポンプ
カバー5の壁面5aとの間を微小な隙間t2とし、ポン
プ流路22内の燃料がインペラ7の回転中心O側に漏出
するのを防止する(シールする)ようになっている。
【0033】(インペラの成形方法)図16〜図18
は、インペラ7の成形方法を示すものである。これらの
図に示すように、インペラ成形用のキャビティ27内に
合成樹脂を射出するリングゲート28がインペラ7の凹
部14に対応する部分に配置されるようになっている。
尚、図18は、射出成形金型30の一例を示すものであ
り、この射出成形金型30は上型31と下型32の2分
割金型であり、上型31と下型32との合わせ面にイン
ペラ成形用のキャビティ27が形成されている。そし
て、リングゲート28が上型31のインペラ7の凹部1
4に対応するキャビティ27に開口するように形成され
ている。又、図19は、射出成形金型30の他の一例を
示すものである。この射出成形金型30は、インペラ7
の凹部14を形成する第1の上型33と、この第1の上
型33の外周側に配置される第2の上型34と、インペ
ラ7の凹部14を形成する第1の下型35と、この第1
の下型35の外周側に配置される第2の下型36とから
なっており、第1の上型33と第2の上型34との分割
面37及び第1の下型35と第2の下型36の分割面3
8が凹部14に位置し、第1の上型33にリングゲート
28が形成されている。
【0034】このように、本実施の形態に係るインペラ
7の成形方法によれば、射出成形金型30の分割面3
7,38が凹部14に位置すると共に、リングゲート2
8が凹部14に位置することにより、射出成形金型30
の分割面37,38やリングゲート28の切り離し面に
生じるバリや面荒れ部分が凹部14内に収容されること
になるため、インペラ7の両側面10,11(シール部
S)の面精度を悪化させることがなく、インペラ7の両
側面10,11側の隙間(t1,t2)を増大させるよ
うな不具合を生じることがない。従って、本実施の形態
に係るインペラ7の成形方法によれば、射出成形後のイ
ンペラ7をそのまま使用することができ、射出成形後の
インペラ7の両側面10,11や外周面26を研削仕上
げする必要がなくなるため、インペラ7の製造工数を削
減でき、安価なインペラ7を提供することが可能にな
る。
【0035】又、本実施の形態に係るインペラ7は、上
記のように、羽根13の回転方向上流側の面20で且つ
半径方向外方部分20bのうちの前傾壁202のみが前
傾するように形成されているため、射出成形後に縮径方
向へ変形しても、金型を締め付けることになる部分が第
1の従来例に比較して少なく、第1の従来例よりも離型
抵抗が小さくなる。これに対し、図41に示す第1の従
来例は、羽根54の回転方向上流側の面60の全体が回
転方向へ向かって前傾する一方、羽根54の回転方向下
流側の面61の全体が回転方向と逆方向へ傾斜してお
り、羽根54の根本部分が羽根54の外周側先端部より
も細くなっているため、射出成形後にインペラ52が収
縮変形(実線位置から点線位置まで変形)すると、隣り
合う羽根54,54の面60,61全体で金型が挟まれ
ることになり、インペラ52を射出成形金型から離型し
にくくなり、離型抵抗によりインペラ52が変形すると
いう虞があった。このような第1の従来例の場合、イン
ペラ52の成形精度が低下するため、射出成形されただ
けのインペラ52をそのまま使用することができず、研
削加工を施す必要を生じる。しかし、本実施の形態の場
合、第1の従来例に比較して離型抵抗を低減でき、イン
ペラ7の不良変形を防止できるため、射出成形されたイ
ンペラ7を研削加工を施すことなくそのまま使用するこ
とが可能になり、上記したように安価なインペラ7を提
供することが可能になり、ひいては安価な円周流ポンプ
1を提供することが可能になる。
【0036】(円周流ポンプの作用・効果)このような
構成の本実施の形態によれば、図1及び図4に示すよう
に、インペラ7がモータ部3のモータ3aによって回転
駆動されると、燃料タンク内(図示せず)の燃料が燃料
流入路23からポンプ流路22内に流入する。そして、
燃料流入路23からポンプ流路22内に流入した燃料
が、回転するインペラ7から運動エネルギーを与えら
れ、略環状のポンプ流路22に沿って燃料流出路24ま
で移動する間にインペラ7によって昇圧させられる。そ
して、十分に昇圧された燃料は、燃料流出路24からモ
ータ部3の図示しない流路を通過して、燃料吐出口40
から図外のエンジンに供給される。
【0037】このポンプ作動時において、インペラ7の
羽根13は、上記したように、回転方向上流側の面20
の半径方向外方部分20bが前傾するように形成されて
いるため、遠心力の作用によって羽根溝12内からポン
プ流路22内へ流出する燃料に対し、インペラ7の回転
方向へ向かう運動エネルギーを与えることになる。その
結果、本実施の形態の円周流ポンプ1は、第1の従来例
に比較して、回転方向に向かう燃料の速度ヘッドの増加
分だけ、吐出流量を増加させることができる。
【0038】又、本実施の形態に係るインペラ7は、羽
根13の回転方向上流側の面20で且つ半径方向外方部
分20bが直線壁201と前傾壁202とからなってい
るため、羽根13の回転方向上流側の面20で且つ半径
方向外方部分20bの全体を前傾させる場合(図20参
照)に比較して、羽根溝12の容積を大きくすることが
でき、吐出流量を増加させることができる。
【0039】又、本実施の形態に係るインペラ7の羽根
13は、上記のように、回転方向下流側の面21が中心
線CLと平行に形成されると共に、回転方向上流側の面
20の半径方向内方部分20aが中心線CLと平行に形
成される一方、回転方向上流側の面20の半径方向外方
部分20bに形成された前傾壁202が回転方向へ前傾
するように形成されているため、羽根54の板厚が一定
の第2の従来例(図42(a)参照)及び第3の従来例
(図42(b)参照)に比較して、外周端部の板厚が厚
くなる。従って、本実施の形態に係る円周流ポンプ1と
第2及び第3の従来例を比較した場合、単位時間内にお
けるインペラ7の羽根13の外周面26と隔壁部25と
の摺接面積は、羽根13の外周端部の板厚が違う分だ
け、本実施の形態の円周流ポンプ1の方が第2及び第3
の従来例よりも大きくなる。その結果、本実施の形態の
円周流ポンプ1は、隔壁部25のシール効果が第2及び
第3の従来例よりも大きくなり、吐出流量が第2及び第
3の従来例よりも高くなる。
【0040】又、本実施の形態に係るインペラ7の羽根
13は、上記のように、回転方向上流側の面20の半径
方向外方部分20bで且つ前傾壁202のみが回転方向
へ前傾するように形成されているため、回転方向上流側
の面60全体が湾曲形成された第4の従来例(図43参
照)の羽根54に比較して、羽根溝12の容積を大きく
することができ、第4の従来例よりもポンプ効率を向上
させることができる。
【0041】加えて、本実施の形態において、図10と
図11に示すように、図8に示すインペラ7の直線壁2
01に対応する半径方向外方部分20bを前傾壁202
よりも小さく前傾する小前傾壁201aにしてもよい。
なお、図10のインペラ7は、小前傾壁201aが回転
方向に向けて前傾している平面である。また、図11の
インペラ7は、小前傾壁201aが回転方向に向けて前
傾している曲面である。
【0042】[第2の実施の形態]図21〜図23は、
本発明の第2の実施の形態に係る円周流ポンプ用インペ
ラを示すものである。尚、本実施の形態は、インペラ7
の羽根13の形状を除き、他の基本的構成が前記第1の
実施の形態に係る円周流ポンプ1と同様であるので、上
記第1の実施の形態と同様の構成部分については同一符
号を付し、重複する説明を省略して詳述する。
【0043】すなわち、本実施の形態のインペラ7の羽
根13は、回転方向上流側の面20の半径方向外方部分
20bに直線壁201が形成されていない点、及び羽根
溝12の底部に座繰り部121が形成されている点が前
述の第1の実施の形態と相違する。
【0044】座繰り部121は、回転方向上流側の側面
が羽根13の回転方向下流側の面21とほぼ平行に形成
され、回転方向下流側の側面が羽根13の回転方向上流
側の面20にほぼ沿うように形成されている。座繰り部
121の底面121aは、円板状部材8の外周端部にお
いて、円板状部材8の板厚方向の略中央部に位置するよ
うな深さに形成されている。また、座繰り部121の幅
方向寸法Waは、インペラ7の離型作業時やインペラ7
の作動中において、円板状部材8の外周端部に割れや亀
裂が発生しない程度の肉厚を確保できる大きさであり、
且つ、離型時のエジェクトピン122の先端が係合され
る程度の大きさである。尚、本実施の形態において、座
繰り部121は、羽根溝12の幅方向略中央部に位置し
ているが、これに限られるものでなく、羽根溝12の幅
方向一端側又は他端側に寄せて形成するようにしてもよ
い。
【0045】このような構成の本実施の形態によれば、
座繰り部121を形成しない図20の場合に比較して、
羽根溝12の容積を大きくすることができ、前述の第1
の実施の形態と同様に吐出流量を増加することができ
る。しかも、本実施の形態は、前述の第1の実施の形態
のような直線壁201が形成されないため、その分だけ
単位時間における羽根13の側面10,11と隔壁部2
5との摺接面積が大きくなり、隔壁部25のシール効果
が前述の第1の実施の形態よりも向上して、前述の第1
の実施の形態よりも締切吐出圧を増加させることが可能
になる(図4参照)。したがって、本実施の形態によれ
ば、ポンプ性能がより一層向上する。
【0046】又、本実施の形態によれば、座繰り部12
1の半径方向外方端部が円板状部材8の板厚方向略中央
部に位置するように形成され、インペラ7の外周側に燃
料の流れのよどみが生じにくくなっているため、燃料の
運動エネルギーのロスが少なくなり、ポンプ効率が向上
する。
【0047】尚、例えば、インペラの外周側に燃料の流
れのよどみが生じないようにするため、図24に示すよ
うに、両側の羽根溝71,71を連通するようにした従
来例(特開平6−2690号公報,特開平6−2293
88号公報参照)が知られているが、このような従来例
は、インペラ70を射出成形すると、金型の合わせ面と
なる羽根溝71の切り欠き部分72にバリ73が発生し
易い。このような場合には、射出成形後にバリ73を手
作業等により取り除かなければならず、作業工数が嵩む
ことになる。一方、本実施の形態によれば、円板状部材
8の両側面側にそれぞれ形成された羽根溝12を連通さ
せるようになっておらず、円板状部材8の外周には周方
向に連続するシール面123が形成されるような構造に
なっているため、上述の従来例のようなバリが発生する
ことがなく、射出成形されたインペラ7をバリ除去等の
仕上げ加工を施すことなくそのまま使用することがで
き、インペラ7を製造するための作業効率が良くなる。
【0048】又、例えば、図25に示すように、インペ
ラ80の外周側に燃料の流れのよどみが生じないように
するため、羽根溝81の底面82をインペラ80の板厚
方向中央部を越える位置まで形成するようにした従来例
(特開平9−14173号,特開平6−50280号参
照)が知られているが、このような従来例は、図27
(b)に示すように、燃料がインペラ80の板厚方向略
中央部において、速度ベクトルの方向が反対方向の燃料
が重なり合うことになり、燃料の流れに乱れを生じ、燃
料の運動エネルギーにロスが生じやすい。一方、本実施
の形態は、座繰り部121の底面121aが円板状部材
8の外周端において円板状部材8の板厚方向略中央部に
位置するようになっているため、図27(a)に示すよ
うに、円板状部材8の両側面側の各羽根溝12から流れ
出る燃料が重なり合うことなく、円板状部材8の板厚方
向略中央部で対称に旋回し、上述の従来例に比較して、
燃料の運動エネルギーのロスが少ない。
【0049】又、本実施の形態は、座繰り部121の底
面121aにエジェクトピン122を押し当てることが
できるため、寸法精度が要求されるインペラ7の羽根1
3の離型が円滑且つ容易にできる。更に、本実施の形態
は、上述の構成上の相違点を除き、基本的な構成が前述
の第1の実施の形態と同様であるので、前述の第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】[第3の実施の形態]図28〜図30は、
本発明の第3の実施の形態に係る円周流ポンプ用インペ
ラを示すものである。尚、本実施の形態において、前述
の第1及び第2の実施の形態と同一の構成については同
一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0051】これらの図において、インペラ7の周方向
に隣り合う各羽根溝12は、羽根13により仕切られて
いる。羽根13は、その幅方向中心位置がインペラ7の
回転中心Oから半径方向外方へ向かう中心線CL上にほ
ぼ位置するように形成されている。そして、この羽根1
3は、インペラ7の回転方向上流側の面20の半径方向
内方部分20aが中心線CLと平行に形成され、インペ
ラ7の回転方向上流側の面20の半径方向外方部分20
bが回転方向側へ前傾するように形成されている。そし
て、このインペラ7の回転方向上流側の面20の半径方
向外方部分20bは、円板状部材8の側面10(11)
から羽根溝12の深さ方向(円板状部材8の厚さ方向)
に所定寸法d1だけ前記半径方向内方部分20aを半径
方向外方へ向けて延長するように切り欠かれている。す
なわち、羽根13の回転方向上流側の面20で且つ半径
方向外方部分20bは、半径方向内方部分20aをその
まま半径方向外方へ延長したような直線壁201と、イ
ンペラ7の回転方向へ前傾する前傾壁202とからなっ
ている。又、羽根13は、インペラ7の回転方向下流側
の面21が中心線CLと平行に形成されている。
【0052】又、羽根溝12の底部には、座繰り部12
1が形成されている。この座繰り部121は、回転方向
上流側の側面が羽根13の回転方向下流側の面21とほ
ぼ平行に形成され、回転方向下流側の側面が羽根13の
回転方向上流側の面20にほぼ沿うように形成されてい
る。そして、座繰り部121の底面121aは、円板状
部材8の外周端部において、円板状部材8の板厚方向の
略中央部に位置するような深さに形成されている。ま
た、座繰り部121の幅方向寸法Waは、インペラ7の
離型作業時やインペラ7の作動中において、円板状部材
8の外周端部に割れや亀裂が発生しない程度の肉厚を確
保できる大きさであり、且つ、離型時のエジェクトピン
122の先端が係合される程度の大きさである。尚、本
実施の形態において、座繰り部121は、羽根溝12の
幅方向略中央部に位置している。
【0053】このような構成の本実施の形態のインペラ
7によれば、羽根13の回転方向上流側の半径方向外方
部分20bの前傾部分を切り欠くようにして直線壁20
1を形成すると共に、羽根溝12の底部に座繰り部12
1を形成することにより、羽根溝12の容積を前述の第
1及び第2の実施の形態のインペラ7の羽根溝12の容
積よりも大きくすることができ、吐出流量及び締切吐出
圧を一層増大することができる。又、本実施の形態のイ
ンペラ7は、羽根溝12の座繰り部121にエジェクト
ピン122の先端を押し当てることができるため、離型
が円滑且つ容易に行われる。尚、本実施の形態のインペ
ラ7は、上述の特徴的構成を除く基本的構成が前述の第
1の実施の形態や第2の実施の形態と同様であるので、
第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様の作用・効
果を得ることができる。
【0054】[第4の実施の形態]図31〜図33は、
本発明の第4の実施の形態に係る円周流ポンプ用インペ
ラ7を示すものである。尚、前述の第1の実施の形態と
同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明
を省略して詳述する。
【0055】これらの図に示すように、本実施の形態に
係るインペラ7の羽根13は、円板状部材8の側面1
0、11から板厚方向中心側へ向かって回転方向と逆方
向に傾斜角α1で傾斜するように形成されている。そし
て、両側面10,11側の羽根13,13により略V字
形状が形作られるようになっている。なお、羽根13,
13は半ピッチずれるように形成されていてもよい。
【0056】その結果、本実施の形態に係るインペラ7
は、羽根13の両側面10,11側の端部が鋭角であ
り、回転中において両側面10,11側の燃料を羽根溝
12の内部に導き込みやすい。したがって、本実施の形
態によれば、羽根溝12内に流れ込む燃料の流れが円滑
になり、燃料の流れの乱れが減少して、流体としての燃
料の運動エネルギーのロスが小さくなり、ポンプ効率を
向上させることが可能になる。
【0057】又、本実施の形態に係るインペラ7は、羽
根13の回転方向上流側の面20の半径方向外方部分2
0bが前傾しており、遠心力の作用によって羽根溝12
内からポンプ流路22内へ流出する燃料に対し、インペ
ラ7の回転方向へ向かう運動エネルギーを与えることに
なる。その結果、本実施の形態のインペラ7を備えた円
周流ポンプ1は、第1の従来例に比較して、回転方向に
向かう燃料の速度ヘッドの増加分だけ、吐出流量を増加
させることができる
【0058】又、本実施の形態に係るインペラ7は、図
26に示されるような、単に両側面10,11側の羽根
90,90により略V字形状が形作られる従来例(例え
ば、特開平6−159282号公報,特開平3−815
96号公報参照)に比較し、羽根13の回転方向上流側
の面20の半径方向外方部分20bが前傾しているた
め、遠心力の作用によって羽根溝12内からポンプ流路
22内へ流出する燃料にインペラ7の回転方向へ向かう
運動エネルギーを与えることができ、燃料の速度ヘッド
の増加分だけ吐出流量を増加させることができる。
【0059】[第5の実施の形態]図34〜図35は、
本発明の第5の実施の形態に係る円周流ポンプ用インペ
ラ7を示すものである。尚、前述の第1の実施の形態と
同一の構成には同一符号を付し、重複する説明を省略し
て詳述する。
【0060】本実施の形態のインペラ7は、羽根の両側
面10,11側端部近傍において、両側面から板厚方向
中心側に向かって回転方向と逆方向に傾斜するように傾
斜面203が形成されている。その結果、本実施の形態
に係るインペラ7は、羽根13の両側面10,11側の
端部が鋭角であり、回転中において両側面10,11側
の燃料を羽根溝12の内部に導き込みやすい。したがっ
て、本実施の形態によれば、羽根溝12内に流れ込む燃
料の流れが円滑になり、燃料の流れの乱れが減少して、
流体としての燃料の運動エネルギーのロスが小さくな
り、ポンプ効率を向上させることが可能になる。
【0061】又、本実施の形態に係るインペラ7は、羽
根13の回転方向上流側の面20の半径方向外方部分2
0bが前傾しており、遠心力の作用によって羽根溝12
内からポンプ流路22内へ流出する燃料に対し、インペ
ラ7の回転方向へ向かう運動エネルギーを与えることに
なる。その結果、本実施の形態のインペラ7を備えた円
周流ポンプ1は、第1の従来例に比較して、回転方向に
向かう燃料の速度ヘッドの増加分だけ、締切吐出圧を増
加させることができる。
【0062】尚、上述のインペラにおいて、羽根13の
回転方向上流側の面20で且つ円板状部材8の側面1
0,11から板厚方向に向かって回転方向と逆方向へ傾
斜する傾斜面203の幅は、ほぼ均一に形成されるよう
になっているが、これに限られず、図36〜図37に示
すように、半径方向内方端部側が半径方向外方端部側よ
りも幅広になるように形成してもよく、又、この逆に
(すなわち、半径方向外方端部側が半径方向内方端部側
よりも幅広に)形成するようにしてもよい。
【0063】ここで、上記各実施の形態は、羽根13の
先端部の板厚が厚くなるように形成されているため、羽
根13の先端部の剛性を高めることができる。
【0064】又、上記各実施の形態に係るインペラ7に
おいて、インペラ7の外周には、周方向に連続するシー
ル面123が形成されているため(図29,図30参
照)、例えば、図24,図26に示すように両側の羽根
溝71,71,91,91を連通するようにした従来例
(特開平6−2690号公報,特開平6−229388
号公報,特開平9−144682号公報,特開平6−1
59282号公報,特開昭61−210288号公報参
照)に比較して、隔壁部25に対向するインペラ7の外
周面26のシール面積が大きくなり、隔壁部25におけ
るシール効果が大きくなる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明は、インペラの羽
根の回転方向上流側の面の半径方向外方部分のみが回転
方向側へ前傾するように形成されているため、羽根の回
転方向上流側の面の全体が前傾するように形成されると
共に、羽根の回転方向下流側の面の全体が回転方向と逆
方向へ傾斜するように形成された従来のインペラに比較
して、射出成形後の離型抵抗を低減することができ、離
型抵抗に起因するインペラの不良変形を防止することが
できる。
【0066】又、本発明は、羽根の回転方向上流側の面
で且つ半径方向外方部分を回転方向に前傾させて、羽根
溝から遠心力を受けて流出する流体に回転方向への速度
エネルギーを効果的に与えることができる。しかも、本
発明は、羽根の回転方向上流側の面で且つ半径方向外方
部分が、回転方向へ向けて前傾する部分だけでなく、半
径方向内方部分を半径方向外方へ延長させるように形成
した部分を備え、羽根溝の容積を増大させるようになっ
ている。従って、本発明によれば、ポンプ性能を向上さ
せることができる。
【0067】又、本発明は、羽根の回転方向上流側の面
で且つ半径方向外方部分を回転方向に前傾させて、羽根
溝から遠心力を受けて流出する流体に回転方向への速度
エネルギーを効果的に与えることができる。しかも、本
発明は、羽根溝の底部に座繰り部を設け、羽根溝の容積
を増大させるとともに、座繰り部の半径方向外方端部を
円板状部材の板厚方向略中央部に位置させるように構成
することにより、インペラの外周側に流体の流れのよど
みが生じにくくしてある。従って、本発明によれば、ポ
ンプ性能を向上させることができる。
【0068】又、本発明は、羽根の回転方向上流側の面
で且つ半径方向外方部分を回転方向に前傾させて、羽根
溝から遠心力を受けて流出する流体に回転方向への速度
エネルギーを効果的に与えることができる。しかも、本
発明は、羽根の回転方向上流側の面で且つ半径方向外方
部分が、回転方向へ向けて前傾する部分だけでなく、半
径方向内方部分を半径方向外方へ延長させるように形成
した部分を備えており、羽根溝の容積を増大させるよう
になっている。加えて、本発明は、羽根溝の底部に座繰
り部を設け、羽根溝の容積を増大させることによっても
羽根溝の容積を増大させるようになっている。さらに加
えて、本発明は、座繰り部の半径方向外方端部を円板状
部材の板厚方向略中央部に位置させるように構成するこ
とにより、インペラの外周側に流体の流れのよどみが生
じにくくしてある。従って、このような本発明によれ
ば、ポンプ性能を上述の各発明よりも一層向上させるこ
とができる。
【0069】又、本発明は、羽根の回転方向上流側の面
で且つ半径方向外方部分を回転方向に前傾させて、羽根
溝から遠心力を受けて流出する流体に回転方向への速度
エネルギーを効果的に与えることができる。しかも、本
発明は、羽根が円板状部材の側面から円板状部材の板厚
方向略中央部に向かって回転方向と逆方向に傾斜するよ
うに形成され、回転時に流体を羽根溝内に円滑且つ効率
的に流入させることができ、流体の運動エネルギーのロ
スを少なくすることができる。その結果、本発明によれ
ば、ポンプ性能が向上する。
【0070】又、本発明は、羽根の回転方向上流側の面
で且つ半径方向外方部分を回転方向に前傾させて、羽根
溝から遠心力を受けて流出する流体に回転方向への速度
エネルギーを効果的に与えることができる。しかも、本
発明は、羽根の円板状部材の側面近傍が、円板状部材の
側面から円板状部材の板厚方向略中央部に向かって回転
方向と逆方向に傾斜するように形成され、回転時に流体
を羽根溝内に円滑且つ効率的に流入させることができ、
流体の運動エネルギーのロスを少なくすることができ
る。その結果、本発明によれば、ポンプ性能が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る円周流ポンプ
の一部を破断して示す正面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す図である。
【図3】ポンプケーシングとポンプカバーの組み合わせ
状態を示す断面図である。
【図4】円周流ポンプの作動状態説明図である。図4
(a)は円周流ポンプの作動状態を説明するための模式
的平面図であり、図4(b)は図4(a)のA−A線に
沿って切断して示す断面図である。
【図5】インペラの側面図である。
【図6】図5のB−B線に沿って切断して示す断面図で
ある。
【図7】インペラの外周面側から見た羽根溝形状図であ
り、図5のC方向から見た図である。
【図8】図5のD部拡大図である。
【図9】図8に示したインペラの羽根形状の第1の変形
例を示す図である。
【図10】図8に示したインペラの羽根形状の第2の変
形例を示す図である。
【図11】図8に示したインペラの羽根形状の第3の変
形例を示す図である。
【図12】インペラの外周端部の一部外観斜視図であ
る。
【図13】インペラの一側面側の外観斜視図である。
【図14】インペラの羽根形状の第4の変形例を示す図
であり、インペラの外周面側から見た羽根溝形状図であ
る。
【図15】インペラの羽根形状の第4の変形例を示す図
であり、インペラの側面側から見た羽根溝形状図であ
る。
【図16】インペラとリングゲートとの関係を示す断面
図(図12のE−E線に沿って切断して示す断面図)で
ある。
【図17】インペラとリングゲートとの関係を示す平面
図である。
【図18】射出成形金型の第1の例を示す断面図であ
る。
【図19】射出成形金型の第2の例を示す断面図であ
る。
【図20】本発明の第1の実施の形態に対するインペラ
の比較例を示す図であり、インペラの一方の側面側の外
観斜視図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態に係るインペラの
一方の側面側の外観斜視図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態に係るインペラの
外周面側から見た羽根溝形状図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態に係るインペラの
側面側から見た羽根溝形状図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態に係るインペラに
対する比較例を示す図であり、インペラの外観斜視図で
ある。
【図25】本発明の第2の実施の形態に係るインペラに
対する他の比較例を示す図であり、インペラの外周側か
ら見た羽根溝形状図である。
【図26】本発明の第4の実施の形態に係るインペラに
対する比較例を示す図であり、インペラの外観斜視図で
ある。
【図27】図27(a)は本発明の第2の実施の形態に
係るインペラの燃料の流れ状態を示す図であり、図27
(b)は図25のインペラの燃料の流れ状態を示す図で
ある。
【図28】本発明の第3の実施の形態に係るインペラの
一方の側面側の外観斜視図である。
【図29】本発明の第3の実施の形態に係るインペラの
外周側から見た羽根溝形状図である。
【図30】本発明の第3の実施の形態に係るインペラの
側面側から見た羽根溝形状図である。
【図31】本発明の第4の実施の形態に係るインペラの
一方の側面側の外観斜視図である。
【図32】本発明の第4の実施の形態に係るインペラの
側面側から見た羽根溝形状図である。
【図33】本発明の第4の実施の形態に係るインペラの
外周側から見た羽根溝形状図である。
【図34】本発明の第5の実施の形態に係るインペラの
外周側から見た羽根溝形状図である。
【図35】本発明の第5の実施の形態に係るインペラの
側面側から見た羽根溝形状図である。
【図36】本発明の第5の実施の形態に係るインペラの
変形例を示す図であり、インペラの外周側から見た羽根
溝形状図である。
【図37】本発明の第5の実施の形態に係るインペラの
変形例を示す図であり、インペラの側面側から見た羽根
溝形状図である。
【図38】従来の円周流ポンプの一部を破断して示す正
面図である。
【図39】図38の一部を拡大して示す図である。
【図40】第1の従来例を示すインペラの側面図であ
る。
【図41】図40のF部拡大図である。図41(a)は
インペラの羽根を拡大して示す図であり、図41(b)
は射出成形後の羽根の変形状態を示す図である。
【図42】他の従来例を示すインペラの羽根形状を示す
図である。図42(a)は第2の従来例を示す図であ
り、図42(b)は第3の従来例を示す図である。
【図43】第4の従来例を示すインペラの羽根形状を示
す図である。
【符号の説明】
1……円周流ポンプ、3a……モータ、4……ポンプケ
ーシング、5……ポンプカバー、6……空間、7……イ
ンペラ、8……円板状部材、10,11……側面、12
……羽根溝、20……回転方向上流側の面、20a……
半径方向内方部分、20b……半径方向外方部分、21
……回転方向下流側の面、CL……中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 しのぶ 埼玉県川口市並木2丁目30番1号 株式会 社エンプラス内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータで回転させられる合成樹脂製円板
    状部材の両側面の外周端部周方向に複数の羽根溝を備
    え、ポンプケーシングとポンプカバーとの間に形成され
    た略円板状の空間内に回動可能に収容される円周流ポン
    プ用インペラにおいて、 前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流側の面
    と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られ、 前記回転方向上流側の面は、その半径方向内方部分が前
    記円板状部材の回転中心から半径方向に延びるその羽根
    の中心線と平行に形成され、その半径方向外方部分で且
    つ前記羽根溝の底部側部分が前記円板状部材の回転方向
    へ前傾するように形成され、 前記回転方向下流側の面は、全長に渡りその羽根の前記
    中心線と平行に形成されたことを特徴とする円周流ポン
    プ用インペラ。
  2. 【請求項2】 前記回転方向上流側の面は、その半径方
    向外方部分で且つ前記円板状部材の側面から所定深さの
    部分が前記半径方向内方部分を半径方向外方へ延長させ
    るように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    円周流ポンプ用インペラ。
  3. 【請求項3】 前記回転方向上流側の面は、その半径方
    向外方部分で且つ前記円板状部材の側面から所定深さの
    部分が前記羽根溝の底部側部分よりも小さく前傾するよ
    うに形成されたことを特徴とする請求項1に記載の円周
    流ポンプ用インペラ。
  4. 【請求項4】 モータで回転させられる合成樹脂製円板
    状部材の両側面の外周端部周方向に複数の羽根溝を備
    え、ポンプケーシングとポンプカバーとの間に形成され
    た略円板状の空間内に回動可能に収容される円周流ポン
    プ用インペラにおいて、 前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流側の面
    と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られ、 前記回転方向上流側の面は、その半径方向内方部分が前
    記円板状部材の回転中心から半径方向に延びるその羽根
    の中心線と平行に形成され、その半径方向外方部分が前
    記円板状部材の回転方向へ前傾するように形成され、 前記回転方向下流側の面は、全長に渡りその羽根の前記
    中心線と平行に形成され、 前記羽根溝の底部には、前
    記円板状部材の外周端部の板厚方向略中心部まで達する
    座繰り部が形成され、 前記円板状部材の外周面には、周方向に連続したシール
    面が形成されたことを特徴とする円周流ポンプ用インペ
    ラ。
  5. 【請求項5】 モータで回転させられる合成樹脂製円板
    状部材の両側面の外周端部周方向に複数の羽根溝を備
    え、ポンプケーシングとポンプカバーとの間に形成され
    た略円板状の空間内に回動可能に収容される円周流ポン
    プ用インペラにおいて、 前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流側の面
    と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られ、 前記回転方向上流側の面は、その半径方向内方部分が前
    記円板状部材の回転中心から半径方向に延びるその羽根
    の中心線と平行に形成され、その半径方向外方部分で且
    つ前記羽根溝の底部側部分が前記円板状部材の回転方向
    へ前傾するように形成され、 前記回転方向下流側の面は、全長に渡りその羽根の前記
    中心線と平行に形成されており、 前記羽根溝の底部には、前記円板状部材の外周端部の板
    厚方向略中心部まで達する座繰り部が形成され、 前記円板状部材の外周面には、周方向に連続したシール
    面が形成されたことを特徴とする円周流ポンプ用インペ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記回転方向上流側の面は、その半径方
    向外方部分で且つ前記円板状部材の側面から所定深さの
    部分が前記半径方向内方部分を半径方向外方へ延長させ
    るように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の
    円周流ポンプ用インペラ。
  7. 【請求項7】 前記回転方向上流側の面は、その半径方
    向外方部分で且つ前記円板状部材の側面から所定深さの
    部分が前記羽根溝の底部側部分よりも小さく前傾するよ
    うに形成されたことを特徴とする請求項5に記載の円周
    流ポンプ用インペラ。
  8. 【請求項8】 前記座繰り部が射出成形後の離型時に作
    動する射出成形金型のエジェクトピンに係合できる大き
    さに形成されたことを特徴とする請求項4、5、6又は
    7に記載の円周流ポンプ用インペラ。
  9. 【請求項9】 モータで回転させられる合成樹脂製円板
    状部材の両側面の外周端部周方向に複数の羽根溝を備
    え、ポンプケーシングとポンプカバーとの間に形成され
    た略円板状の空間内に回動可能に収容される円周流ポン
    プ用インペラにおいて、 前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流側の面
    と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られ、 前記羽根は、前記円板状部材の側面から前記円板状部材
    の板厚方向に向かって回転方向と逆方向に傾斜するよう
    に形成されており、 前記回転方向上流側の面の半径方向内方部分が前記円板
    状部材の回転中心から半径方向に延びるその羽根の中心
    線と平行に形成される一方、前記回転方向上流側の面の
    半径方向外方部分が前記円板状部材の回転方向へ前傾す
    るように形成され、 前記回転方向下流側の面が全長に渡りその羽根の前記中
    心線と平行に形成されたことを特徴とする円周流ポンプ
    用インペラ。
  10. 【請求項10】 モータで回転させられる合成樹脂製円
    板状部材の両側面の外周端部周方向に複数の羽根溝を備
    え、ポンプケーシングとポンプカバーとの間に形成され
    た略円板状の空間内に回動可能に収容される円周流ポン
    プ用インペラにおいて、 前記周方向に隣り合う各羽根溝は、回転方向上流側の面
    と回転方向下流側の面とからなる羽根で仕切られ、 前記羽根の回転方向上流側の面は、前記円板状部材の側
    面近傍が前記円板状部材の側面から前記円板状部材の板
    厚方向に向かって回転方向と逆方向に傾斜するように形
    成されており、 前記回転方向上流側の面の半径方向内方部分が前記円板
    状部材の回転中心から半径方向に延びるその羽根の中心
    線と平行に形成される一方、前記回転方向上流側の面の
    半径方向外方部分が前記円板状部材の回転方向へ前傾す
    るように形成され、 前記回転方向下流側の面が全長に渡りその羽根の前記中
    心線と平行に形成されたことを特徴とする円周流ポンプ
    用インペラ。
  11. 【請求項11】 前記円板状部材の外周には、周方向に
    連続するシール面が形成されたことを特徴とする請求項
    9又は10に記載の円周流ポンプ用インペラ。
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