JP2002339667A - 引戸シール装置 - Google Patents

引戸シール装置

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JP2002339667A
JP2002339667A JP2001188870A JP2001188870A JP2002339667A JP 2002339667 A JP2002339667 A JP 2002339667A JP 2001188870 A JP2001188870 A JP 2001188870A JP 2001188870 A JP2001188870 A JP 2001188870A JP 2002339667 A JP2002339667 A JP 2002339667A
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Japan
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sliding door
guide
sealing device
guides
guide plate
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JP2001188870A
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English (en)
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Yutaka Sasaki
裕 佐々木
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BEST OUME KK
Best Ome KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉全閉時のみにシール材が密接する引戸召合
わせ部分のシール装置。 【解決手段】 前下がり傾斜ガイド21a、22aが一
対穿設され下端部に前下がり傾斜ガイド25aが一対配
設された平行な上下長手左右ガイド板21、22の各上
部後面が連結板23で連結され該ガイド板21、22の
前面に固着され上下幅広左右ガイド27aと中部幅狭左
右ガイド27bとが穿設された案内板27を有するハウ
ジング2と、前記各左右ガイド27aに沿って摺動する
起動部材3と、前後軸4と、前記傾斜ガイド21a、2
2aに摺動可能な左右軸5aと、下端部に前記傾斜ガイ
ド25aと同じ勾配の傾斜部82cをもった上下長手の
左右スライド板82の前側に一方下がり傾斜ガイド81
aが穿設された連結部81により連結されている作動部
材8と、水密保持可能な弾性シール材9とを備えた引戸
シール装置1と向合わせ対称の引戸シール装置1′を各
扉下隅召合わせ部に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸特に水が使用
される浴室等の床面近傍に用いられ引戸の交差する召合
わせ部分を密封するためのシール装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室用の引戸シール装置として、引戸の
扉面下部の交差する召合わせ部分にゴム、スポンジ等の
弾性のあるシール材を貼り付けて気密性を保持してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の弾性部材を
貼り付けた引戸シール装置は、常時引戸の扉面にシール
材が接触しているため耐久性に乏しく密着したときシー
ル材が飛出すことがあり、シール材による扉面への圧力
によって扉の開閉に力を要し、近時バリアフリーという
要請から浴室等を隣接する床面と同じにしたいという要
望が多くなっているが引戸の扉面の交差する召合わせ部
分からの浴室等の水漏れを防ぐことが困難という課題が
あった。これに対し本発明は、扉が全閉となったときに
のみシール材が密接して引戸の扉面の交差する召合わせ
部分がシールされ、シール材の耐久性が確保でき扉の開
閉に力を要せず、バリアフリーの要請からの浴室等と隣
接する床面とを同じレベルにしても扉面の召合わせ部分
が有効にシール可能な引戸シール装置を得ることを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明にあっては、中部に前下がり傾斜ガ
イド21a、22aが少なくとも一対穿設され下端部に
前下がり傾斜ガイド25aが一対配設された平行な上下
長手左ガイド板21及び右ガイド板22の各上部後面が
連結板23で連結され該傾斜ガイド21a、22aに対
応する該ガイド板21、22の前面に固着され上下幅広
左右ガイド27aと中部幅狭左右ガイド27bとが穿設
された案内板27を有するハウジング2と、前記各左右
ガイド27aに沿って摺動するブロック状の起動部材3
と、前後軸4と、前記傾斜ガイド21a、22aに摺動
可能な左右軸5aと、対向位置に通し孔82aが穿設さ
れ下端部に前記傾斜ガイド25aと同じ勾配の傾斜部8
2cをもった平行な上下長手の左右スライド板82の上
部前側に一方下がり傾斜ガイド81aが穿設された連結
部81により連結されている作動部材8と、前記連結部
81下部前面に固着され水密保持可能な弾性シール材9
と、前記ハウジング2に対し作動部材8を上方に付勢す
るばね材6とを備え、前記左右ガイド27bに後側より
挿着した前記前後軸4前側を前記起動部材3と固着し、
前記各スライド板82を前記ガイド板21、22間に摺
動可能とし、前記前後軸4後側を前記傾斜ガイド81a
に挿着し、前記傾斜ガイド21a、22a及び通し孔8
2a間に前記左右軸5aを貫通した引戸シール装置1と
向合わせ対称の引戸シール装置1′とを交差する引戸の
扉X、Yの各下隅部召合わせ部分に装着する引戸シール
装置により解決した。請求項2の発明にあっては、左ガ
イド板21及び右ガイド板22上端部の向合う面に左右
軸5bを固着し、傾斜ガイド21a、22aに摺動可能
な上側の左右軸5aと前記左右軸5bとの間にばね材6
が掛渡されている請求項1に記載の引戸シール装置とす
るのが好ましい。請求項3の発明にあっては、傾斜ガイ
ド25aは左ガイド板21及び右ガイド板22下端部の
向合う面に前下がり傾斜材が付設され、傾斜部82cが
前記傾斜ガイド25aに沿って移動可能な傾斜面に形成
されている請求項1又は2に記載の引戸シール装置とす
るのが好ましい。請求項4の発明にあっては、起動部材
3はブロック状の基部31前面に段付きに形成された小
突縁部32と、前記基部31の後面に左右に渡って上下
小突起33、33によって断面略コ字形の浅底溝が形成
され中央部に前後軸4前側が挿着可能な通し孔31aが
貫通され、上下の左右ガイド27aに沿って挿着された
前記小突起33、33によって起動部材3が左右に摺動
可能とされている請求項1〜3のいずれかに記載の引戸
シール装置とするのが好ましい。請求項5の発明にあっ
ては、作動部材8の連結部81の前面中部より下方に固
着板83が固着され該固着板83前面にシール材9が固
着されている請求項1〜4のいずれかに記載の引戸シー
ル装置とするのが好ましい。請求項6の発明にあって
は、固着板83に方形状のシール材9に合わせ該固着板
83の上側水平方向と一方側垂直方向の二辺を囲繞可能
な大きさの壁部84が突設されている請求項5に記載の
引戸シール装置とするのが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き以下詳細に説明する。図1は、本発明の引戸シール装
置の一例の各構成要素の分解斜視図である。図2は、図
1の引戸シール装置の組立斜視図である。図3は、図1
の引戸シール装置の作動開始前を示す各図である。図4
は、図1の引戸シール装置の作動途中を示す各図であ
る。図5は、図1の引戸シール装置の作動完了後を示す
各図である。図6は、図3の引戸シール装置の作動開始
時、及び図4の引戸シール装置の作動途中を示す各図で
ある。図7は、図5の引戸シール装置の作動完了後を示
す各図である。図8は、図1の引戸シール装置を装着し
た引戸全体の扉前閉状態を示す。図9は、図1の引戸シ
ール装置を装着した引戸全体の正面図で、扉開放途中状
態及び扉全開状態を示す。以下の説明において、引戸の
扉を開閉操作する正面よりみて前又は表側とし反対側を
後又は裏側とし、前側から後側に向かって見て左右、上
下とし、各図の同じ構成については符号記載及び詳細説
明を一部省略する。各構成要素は引戸の扉に装着された
使用状態において詳細説明する。
【0006】図1は、本発明の引戸シール装置1の一例
の各構成要素の、(a)正面視分解斜視図、(b)裏面
視分解斜視図であり、前後、表裏の区分は本図に従う。
又引戸シール装置1は一対を対称に向合わせて用いられ
るが、組合わせの相手となる引戸シール装置1′は同様
の構成であり詳細説明は省略する。引戸シール装置1
は、ハウジング2と、起動部材3と、前後軸4と、左右
軸5と、ばね材6と、止め輪7と、作動部材8と、シー
ル材9とを備えている。ここで、ハウジング2、起動部
材3及び作動部材8は、鉄、アルミニウム、真鍮、亜鉛
等の金属材料若しくは硬質プラスチックで作られるが通
常硬質プラスチックを用いるのがコスト、耐腐食の面か
ら好ましい。通常前後軸4、左右軸5は金属製、ばね材
6及び止め輪7はばね鋼製である。ハウジング2は、後
側に上部半分は広幅aにとられ下部半分は前側が切欠か
れ広幅aの略半分の狭幅bにとられている上下長手左ガ
イド板21及び右ガイド板22が間隔内寸Cで平行にお
かれ、左ガイド板21及び右ガイド板22後縁の各上部
の向合う面が連結板23によって連結され、左ガイド板
21及び右ガイド板22の中部前面に略方形状の案内板
27が固着され、案内板27の右端から下方に向かって
略L字形脚部28が延設され、右ガイド板22の後縁に
下方に向かって連結板23下端部と同レベル位置より下
方向かって略R形脚部24が延設され、脚部24の下端
末と脚部28の下端末とが底板26によって連結され、
左ガイド板21及び右ガイド板22の下端部の向合う面
に付設されている左右の前下がり傾斜材よりなる傾斜ガ
イド25aを介して底板25に連結されている。左ガイ
ド板21及び右ガイド板22の中部で広幅a部分の中間
及び下端部対向位置には上下各一対の前下がり傾斜ガイ
ド21a及び22aが穿設され後述する左右軸5aの2
本が摺動可能とされており、広幅a部分の上端部対向位
置で左ガイド板21に皿付き孔21bと右ガイド板22
に通し孔22bがそれぞれ同軸に穿設され後述する一本
の左右軸5bが挿着し固着可能とされている。ここで傾
斜ガイド21aに外側に挿着される左右軸5aの頭が左
ガイド板21表面から突出しないように周囲に座が設け
られている。案内板27の左ガイド板21及び右ガイド
板22との固着位置は、傾斜ガイド21a及び22aに
対応する各ガイド板21、22の前面位置であり、案内
板27には、上下に幅広の左右ガイド27a、27aが
穿設され、中央部に幅狭の左右ガイド27bが穿設さ
れ、後述するように左右ガイド27a、27aには起動
部材3が左右に摺動可能とされ、左右ガイド27bには
前後軸4が左右に摺動可能とされる。ここで、傾斜ガイ
ド21a及び22aは上下一対でなく上側だけに設ける
こととしてもよいが、後述する作動部材8の上下前後の
移動をより確実に行うためには上下に各一対とした方が
好ましい。
【0007】起動部材3は、前側には略方形体のブロッ
ク状の基部31と、基部31の左側に段付きに形成され
た小突縁部32と、後側には基部31の左右に渡って上
下小突起部33、33によって断面略コ字形の浅底溝が
形成され、基部31中央部に貫通され前後軸4が挿着可
能な通し孔31aとを有している。ここで小突縁部32
による段付きの形成は後述する起動部材3、3′の相互
接触が確実に行えるので好ましい構成であるが必須では
ない。前後軸4は、前側ピン41と後側ピン43の中間
にフランジ42がそれぞれ同軸に設けられ、前側ピン4
1は通し孔31aに挿着され頭をかしめて左右動部材3
に固着され、後側ピン43は後述する作動部材8の傾斜
ガイド81aに沿って摺動可能な径にとられている。こ
こで、フランジ42はストッパーとして組立ての便宜上
設けられているが、必須のものではなく、前後通して同
径のピンであってもよい。左右軸5は3本の頭付ピン
で、2本の5aはハウジング2の左ガイド板21及び右
ガイド板22の傾斜ガイド21a及び22aに沿って摺
動可能な径とされ、他の1本の5bは左ガイド板21上
端部の皿付き孔21b及び右ガイド板22上端部の通し
孔22bに挿着可能な径とされ、それぞれの右先端周面
には止め輪7(7a、7b)を挿着可能な溝が設けられ
ている。又傾斜ガイド21a及び22aを上側だけに設
ける場合は、左右軸5は5a、5b各1本で合計2本で
よい。ばね材6は、上端及び中間の左右軸5a、5b間
に上下方向に掛渡し可能な上下端にフックを有する通常
引張りコイルばねであるが、掛渡し可能な板ばねであっ
てもよい。ここでばね材6は、ハウジング2に対し後述
する作動部材8を上方に付勢するためのもので、必ずし
も左右軸5a、5b間に掛渡す必要はなく、ハウジング
2及び作動部材8の各上部に孔や係止突起を設けその間
に掛渡してもよいが、本例の構成とするのがコンパクト
で好ましい。止め輪7は、各左右軸5a、5bの右先端
周面の溝に挿着可能で左右軸5の数に合わせ本例では7
a2個、7b1個の合計3個である。ここで左右軸5
a、5b、止め輪7a、7b7は、それぞれ別個のもと
してもよいが同一のものを用いた方が部品点数が少なく
て好ましい。
【0008】作動部材8は、左右の上下長手略方形状の
スライド板82が間隔外寸cで平行におかれ、各スライ
ド板82前縁が板状の連結部81によって連結され、連
結部81の上部に左下がり傾斜ガイド81aが穿設さ
れ、各スライド板82の上端部で傾斜ガイド81aの上
端より僅か上の対向位置に同軸の通し孔82aが穿設さ
れ、各スライド板82の傾斜ガイド81aの下端より僅
か下の対向位置に同軸の通し孔82bが穿設され、通し
孔82a、82bには左右軸5aの軸部が挿着可能とさ
れ、連結部81と略同一面にして前面中部より下方に間
隔外寸cより幅広の略方形状の固着板83が固着され該
固着板83の上側水平方向と右側垂直方向に沿ってシー
ル材9の形状に合わせ二辺を囲繞可能な大きさの壁部8
4が突設されている。スライド板82の間隔外寸cは左
ガイド板21及び右ガイド板22の間隔内寸Cに対しマ
イナス公差にとられ摺動可能とされており、後述するよ
うに左右のスライド板82がハウジング2の左ガイド板
21及び右ガイド板22間に挿着され上下に摺動可能と
されている。この固着板83は、シール材9同士の当た
りがよくなるので好まし構成要素であるが必須のもので
はなく、連結部81に直接シール材9を固着してもよ
い。又固着板83の幅は必ずしも連結部81の間隔外寸
cより幅広でなくてもよいが広い方がシール材9同士の
当たりがよい。壁部84は、シール材9の位置決めのた
めの好ましい構成要素ではあるが必須のものではない。
又各スライド板82の下端末に傾斜ガイド25aと同じ
勾配でこれに沿って移動可能な前下がり勾配の傾斜面に
形成された傾斜部82cが設けられ、作動部材8の上下
前後の移動が確実に行われるように案内している。ここ
で、傾斜ガイド25aと傾斜部82cの組合わせは、傾
斜ガイド21a、22aと左右軸5aと同様の構成とす
ることもできる。シール材9は、引戸閉止時において水
密保持可能な弾性を有する例えばゴム、プラスチック等
材料製の通常方形体状で、同大の作動部材8の固着板8
3に固着され、この固着は通常接着によってなされる
が、ビス等の固着具によってもよい。又シール材9の形
状は方形体状に限定されないが相互接触やコスト面から
は方形体状とするのが好ましく、表面は水密保持可能で
あれば微細な凹凸は許容されるが通常は平坦とされてい
る。前記各構成部材は使い勝手により左右を入替え、傾
斜ガイド81aを右下がりとし、脚部28を案内板27
の左端から下方に向かって延設し、脚部24を左ガイド
板21の後縁に下方に向かって延設し、起動部材3の基
部31の右側に段付きを形成し、固着板83の上側水平
方向と左側垂直方向に沿って壁部84が突設されること
に変更することとしてもよい。
【0009】本発明の引戸シール装置1の組立てについ
て、図1で説明した各構成部材と図2に示す組立図によ
って説明する。先ず、作動部材8の固着板83前面に若
し固着板83がないときは連結部81下部前面に直接シ
ール材9を例えば接着によって固着しておく。次に、前
後軸4の前側ピン41を案内板27の中央部の左右ガイ
ド27bに後側より挿着しフランジ42が案内板27の
裏面に当接するまで押込み、起動部材3を案内板27の
前面において前側ピン41前部を通し孔31aに挿着し
基部31前面におかれた前側ピン41先端部をかしめに
よって起動部材3に固着する。このとき左右ガイド27
a、27aに沿って挿着された小突起部33、33によ
って起動部材3が左右に摺動自在とされ、前後軸4の後
側ピン43は案内板27後面から後向きに突出してい
る。次に、作動部材8を左ガイド板21及び右ガイド板
22の間で連結板23の下の開口部に前側より上側後斜
めにして挿着し左右スライド板82下端の傾斜部82c
を左右傾斜ガイド25aに当接し案内させるようにして
押下げつつ垂直方向に立てると共に後側ピン43に傾斜
ガイド81aを挿着する。次に、左ガイド板21の2個
の傾斜ガイド21aから2本の左右軸5aを挿着し、通
し孔82a、82bを経て右ガイド板22の2個の傾斜
ガイド22aに通し右先端周面の溝に止め輪7aを嵌着
する。次いで、左ガイド板21上端部の皿付き孔21b
と右ガイド板22上端部の通し孔22bに左右軸5bを
挿着し右先端周面の溝に止め輪7bを嵌着し左右軸5b
を左ガイド板21及び右ガイド板22に固着し、上端及
び中間の左右軸5a、5b間にコイルばねのばね材6の
上下端のフックを掛け各軸を引張り状態とし引戸シール
装置1の組立てを完了する。引戸シール装置1は、引戸
の扉面の召合わせ部分に一対を組とし用いられるので、
引戸の交差する扉数に合わせた数だけ準備する。最後
に、引戸の交差する扉の召合わせ部分への引戸シール装
置1、1′の装着について、図8、9に二枚扉X、Yの
引戸の例を参照して説明する。上枠P、左縦枠P、右
縦枠P、下枠G(又は床面)によって囲繞された空間
に、本例では一方の扉Xを後側に他方の扉Yを前側に配
設し、扉X、Yの上縁に各二個づつ吊り車Rを固着し、
吊り車Rを介して図示しないが上枠Pに沿ったレールを
移動し引戸が開閉可能とされている。ここで引戸シール
装置1は、扉Xの右下隅部に案内板27から下方におか
れた各構成少なくとも起動部材3及びシール材9は扉面
で覆われることなく露出状態にし、残余の各構成は扉内
に内蔵するようにして装着されている。他方引戸シール
装置1′は、引戸シール装置1と前後向合わせて扉Yの
左下隅部に少なくとも起動部材3′及びシール材9′が
扉面で覆われることなく露出状態にし残余の各構成は扉
内に内蔵するようにして装着されている。ここで、吊り
車Rは他の荷重方式によってもよい。
【0010】次に本発明の引戸シール装置1の作動を下
記順序(A)〜(C)に従って、図3〜8により二枚扉
の場合について説明するが、三枚以上の連動引戸の場合
にも適用可能で交差する召合わせ部分が増えるだけであ
り詳細説明は省略する。又図3〜5は説明明瞭化のため
引戸シール装置1単体のみについての作動を示し、図
6、7によって引戸シール装置1、1′相互についての
作動を示し、図8、9によって引戸全体の作動を示し、
それぞれで同様の構成要素は図面輻輳化をさけるため符
号の記載を一部省略するか、又はダッシュ記号を付して
ある。引戸シール装置1は引戸の扉X端部に装着され、
引戸シール装置1′は扉Xと交差して開閉される引戸の
扉Y端部に装着され、前後に向合っておかれている。 (A)作動開始前 先ず、図3、6(a)(b)に示すのは、作動開始前す
なわち引戸の扉X、Yの閉鎖直前の引戸シール装置1、
1′であって、起動部材3、3′は相互に接触する直前
で、シール材9、9′は対向して間隔gの離隔位置にお
かれている。ここで引戸シール装置1は、ばね材6の張
力によって中間の左右軸5aを通して作動部材8は上方
に引張られ上下の傾斜ガイド21a、22aに挿着され
ている二本の左右軸5aは上限位置におかれ、起動部材
3は小突起部33、33が左右ガイド27a、27aに
沿って最左端におかれ、前後軸4は左右ガイド27bに
沿って最左端におかれている。作動部材8の固着板83
の後面は左ガイド板21及び右ガイド板22の前端面と
接する位置にあり、シール材9の前端面が脚部28の前
面から食出さない最後側位置におかれ、シール材9の下
端面は下枠G(又は床面)表面から間隔eをもった離隔
位置におかれている。一方交差する相手の引戸シール装
置1′は、引戸シール装置1と前後対称で対向しておか
れ同様に作動するので詳細説明は省略する。
【0011】(B)作動途中 次に、前記(A)作動開始前の状態から扉Xが閉鎖方向
Sに移動し、図4、6(c)(d)に示すのは扉X、Y
の閉鎖開始時における作動途中の引戸シール装置1、
1′であって、起動部材3、3′は相互に接触を開始
し、シール材9、9′は離隔している対向間隔が接近を
開始する。引戸シール装置1の作動順序は下記矢印→に
従ってなされる(以下同様)。扉Xを閉鎖方向Sへ移動
→起動部材3の小突縁部32による段付きと起動部材
3′の段付きとが相互に接触を開始→起動部材3は上下
の左右ガイド27a、27aに沿って小突起部33、3
3が最左端から右側の中間位置へ移動開始→前側ピン4
2は左右ガイド27bに沿って右側の中間位置へ移動開
始、同時に後側ピン43が傾斜ガイド81aに沿って右
上方向中間位置へ移動開始→作動部材8は連結部81を
介して左ガイド板21及び右ガイド板22の間を摺動し
て前下方へ移動開始、左右スライド板82の傾斜部82
cは左右傾斜ガイド25aに当接し案内される→上下の
傾斜ガイド21a及び22aに沿って左右軸5aが上限
位置から前下がりに中間位置に移動開始→固着板83が
前下方中間位置へ移動開始→シール材9が前下方中間位
置へ移動開始し対向するシール材9′との離隔間隔がh
となり前記gより狭まり、下枠G(又は床面)表面から
の間隔がfとなり前記eより狭まる→ばね材6は上端の
左右軸5bと中間の左右軸5aとの間で引張状態におか
れる。一方交差する引戸シール装置1′は、引戸シール
装置1と前後対称で対向しておかれて同様に作動するの
で詳細説明は省略する。 (C)作動完了後 次に、前記(B)作動途中の状態から扉Xがさらに閉鎖
方向Sに移動し、図5、7(a)(b)に示す扉X、Y
の閉鎖完了して全閉時における作動完了後の引戸シール
装置1、1′であって、起動部材3、3′は相互に接触
し、シール材9、9′は密接状態におかれる。扉Xを閉
鎖方向Sへ更に移動→起動部材3の小突縁部32による
段付きと起動部材3′の段付きとは更に接触継続→起動
部材3は小突起部33、33が左右ガイド27a、27
aに沿って最右端へ移動→前側ピン42は左右ガイド2
7bに沿って最右端へ移動、同時に後側ピン43が傾斜
ガイド81aに沿って右上限に移動→作動部材8は連結
部81を介して左ガイド板21及び右ガイド板22の間
を摺動して前下方の下限位置へ移動、左右スライド板8
2の傾斜部82cは左右傾斜ガイド25aに当接し下限
位置へ案内される→傾斜ガイド21a及び22aに沿っ
て左右軸5aが中間位置から前下がり下限位置に移動→
固着板83が前下限位置に移動→シール材9が前下限位
置に移動、対向するシール材9′と密接、下枠G(又は
床面)表面からの間隔はなくなり密接状態のおかれる→
ばね材6は上端の左右軸5bと中間の左右軸5aとの間
に最大引張状態におかれる。一方交差する引戸シール装
置1′は、引戸シール装置1と前後対称で対向しておか
れて同様に作動するので詳細説明は省略する。 (D)復元時 前記(C)作動完了後の状態から扉Xを閉鎖方向Sと反
対の開放方向Tに移動すると、最大引張状態にあったば
ね材6が復元し中間左右軸5aを引張り上げ、作動部材
8を左ガイド板21及び右ガイド板22の間を摺動せし
めて下限位置から上限位置に引張り上げ、これによって
傾斜ガイド21a及び22aに沿って左右軸5aが下限
位置から上限位置に復元し、前側ピン42は左右ガイド
27bに沿って最右端から最左端へ復元し、起動部材3
は左右ガイド27a、27aに沿って最右端より最左端
へ復元し、その結果前方下限位置のシール材9、9′は
密接状態におかれた下枠G(又は床面)表面から離れ間
隔fを経てeに復元し、密接している対向するシール材
9、9′は離隔し間隔hを経てgに復元し、前記(A)
作動開始前の状態に容易に復元する。一方引戸シール装
置1′は、引戸シール装置1と前後対称であり同様に作
動するので詳細説明は省略する。
【0012】図8、9は引戸シール装置1、1′を装着
した二枚扉X、Yの引戸全体の正面図であるが、図9
(a)扉開放途中状態及び(b)扉全開状態において
は、引戸シール装置1、1′は前記(A)作動開始前の
状態におかれ、シール材9、9′は対向して間隔gの離
隔位置で、シール材9、9′の下端面は下枠G(又は床
面)表面から間隔eをもった離隔位置におかれている。
図8は扉全閉鎖状態を示し、引戸シール装置1、1′は
前記(C)作動完了後の状態におかれており、対向する
シール材9、9′は密接し、シール材9、9′の下端面
は下枠G(又は床面)表面からの間隔はなく密接状態に
おかれている。前記(B)作動途中の状態は図8と図9
の中間状態であり、前記(D)復元時の状態は図8の扉
閉鎖状態から図9への復元状態である。以上より、引戸
の開閉に対応して引戸の扉X、Yの交差する召合わせ部
分は、扉全閉状態におかれたときにのみシール材9、
9′の対向面が密接し同時に下端面は下枠G(又は床
面)表面と密接状態におかれるが、扉開放状態にあって
はそれぞれの密接が解除されるので、シール材9、9′
は常時密接状態におあれておらず耐久性が確保でき扉の
開閉に力を要することもない。
【0013】
【発明の効果】本発明の引戸シール装置によれば、扉が
閉鎖直前に作動開始し、扉が全閉となったときにのみ対
向するシール材が密接して引戸の扉面の交差する召合わ
せ部分がシールされるので耐久性が確保でき扉の開閉に
力を要せず、バリアフリーの要請からの浴室面と床面と
を同じにしても扉面の召合わせ部分が容易確実にシール
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引戸シール装置の一例の各構成要素
の、(a)正面視分解斜視図、(b)裏面視分解斜視図
である。
【図2】図1の引戸シール装置の、(a)正面視組立斜
視図、(b)裏面視組立斜視図である。
【図3】図1の引戸シール装置の作動開始前を示す、
(a)裏面図、(b)左側面図、(c)正面図である。
【図4】図1の引戸シール装置の作動途中を示す、
(a)裏面図、(b)左側面図、(c)正面図である。
【図5】図1の引戸シール装置の作動完了後を示す、
(a)裏面図、(b)左側面図、(c)正面図である。
【図6】図3の引戸シール装置の作動開始前を示す、
(a)平面図、(b)A・A断面図であり、及び図4の
引戸シール装置の作動途中を示す、(c)平面図、
(b)B・B断面図である。
【図7】図5の引戸シール装置の作動完了後を示す、
(a)平面図、(b)C・C断面図である。
【図8】図1の引戸シール装置を装着した引戸全体の扉
全閉状態を示す正面図である。
【図9】図1の引戸シール装置を装着した引戸全体の正
面図で、(a)扉開放途中状態、(b)扉全開状態を示
す。
【符号の説明】
1、1′ 引戸シール装置 2 ハウジング 21、22 ガイド板 21a、22a、25a、81a 傾斜ガイド 21b 皿付き孔 22b,82a、82b 通し孔 23 連結板 27 案内板 27a、27b 左右ガイド 3 起動部材 31 基部 32 小突縁部 33 小突起部 4 前後軸 41 前側ピン 42 フランジ 43 後側ピン 5、5a、5b 左右軸 6 ばね材 7、7a、7b 止め輪 8 作動部材 81 連結部 82 スライド板 82c 傾斜部 83 固着板 84 壁部 9 シール材 X、Y 扉 S 閉鎖方向 T 開放方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中部に前下がり傾斜ガイド21a、22
    aが少なくとも一対穿設され下端部に前下がり傾斜ガイ
    ド25aが一対配設された平行な上下長手左ガイド板2
    1及び右ガイド板22の各上部後面が連結板23で連結
    され該傾斜ガイド21a、22aに対応する該ガイド板
    21、22の前面に固着され上下幅広左右ガイド27a
    と中部幅狭左右ガイド27bとが穿設された案内板27
    を有するハウジング2と、前記各左右ガイド27aに沿
    って摺動するブロック状の起動部材3と、前後軸4と、
    前記傾斜ガイド21a、22aに摺動可能な左右軸5a
    と、対向位置に通し孔82aが穿設され下端部に前記傾
    斜ガイド25aと同じ勾配の傾斜部82cをもった平行
    な上下長手の左右スライド板82の上部前側に一方下が
    り傾斜ガイド81aが穿設された連結部81により連結
    されている作動部材8と、前記連結部81下部前面に固
    着され水密保持可能な弾性シール材9と、前記ハウジン
    グ2に対し作動部材8を上方に付勢するばね材6とを備
    え、前記左右ガイド27bに後側より挿着した前記前後
    軸4前側を前記起動部材3と固着し、前記各スライド板
    82を前記ガイド板21、22間に摺動可能とし、前記
    前後軸4後側を前記傾斜ガイド81aに挿着し、前記傾
    斜ガイド21a、22a及び通し孔82a間に前記左右
    軸5aを貫通した引戸シール装置1と向合わせ対称の引
    戸シール装置1′とを交差する引戸の扉X、Yの各下隅
    部召合わせ部分に装着することを特徴とする引戸シール
    装置。
  2. 【請求項2】 左ガイド板21及び右ガイド板22上端
    部の向合う面に左右軸5bを固着し、傾斜ガイド21
    a、22aに摺動可能な上側の左右軸5aと前記左右軸
    5bとの間にばね材6が掛渡されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の引戸シール装置。
  3. 【請求項3】 傾斜ガイド25aは左ガイド板21及び
    右ガイド板22下端部の向合う面に前下がり傾斜材が付
    設され、傾斜部82cが前記傾斜ガイド25aに沿って
    移動可能な傾斜面に形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の引戸シール装置。
  4. 【請求項4】 起動部材3はブロック状の基部31前面
    に段付きに形成された小突縁部32と、前記基部31の
    後面に左右に渡って上下小突起33、33によって断面
    略コ字形の浅底溝が形成され中央部に前後軸4前側が挿
    着可能な通し孔31aが貫通され、上下の左右ガイド2
    7aに沿って挿着された前記小突起33、33によって
    起動部材3が左右に摺動可能とされていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の引戸シール装置。
  5. 【請求項5】 作動部材8の連結部81の前面中部より
    下方に固着板83が固着され該固着板83前面にシール
    材9が固着されていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の引戸シール装置。
  6. 【請求項6】 固着板83に方形状のシール材9に合わ
    せ該固着板83の上側水平方向と一方側垂直方向の二辺
    を囲繞可能な大きさの壁部84が突設されていることを
    特徴とする請求項5に記載の引戸シール装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8399120B2 (en) 2009-09-01 2013-03-19 Samsung Sdi Co., Ltd. Battery module

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