JP2002339559A - 内装下地ボードの取り付け構造および取り付け工法 - Google Patents

内装下地ボードの取り付け構造および取り付け工法

Info

Publication number
JP2002339559A
JP2002339559A JP2001149060A JP2001149060A JP2002339559A JP 2002339559 A JP2002339559 A JP 2002339559A JP 2001149060 A JP2001149060 A JP 2001149060A JP 2001149060 A JP2001149060 A JP 2001149060A JP 2002339559 A JP2002339559 A JP 2002339559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skeleton
base board
interior base
elastic sealing
sealing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001149060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4544564B2 (ja
Inventor
Hisashi Oi
尚志 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
Priority to JP2001149060A priority Critical patent/JP4544564B2/ja
Publication of JP2002339559A publication Critical patent/JP2002339559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4544564B2 publication Critical patent/JP4544564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 躯体床や躯体天井、躯体壁に対して遮音性に
優れる内装下地ボードの取り付け構造および工法を提供
すること。 【解決手段】 パーティクルボード14の下面で弾性シ
ーリング材注入用孔1404の周囲の箇所に予めプライ
マーを塗布しておく。ねじ孔1402に仮固定ボルト1
6を螺合し、仮固定ボルト16の軸部の先端をコンクリ
ート床12に載置し、コンクリート床12の正規の位置
にパーティクルボード14を仮固定する。仮固定ボルト
16を回転操作し、パーティクルボード14の高さや倒
れなどを調整し、正規の高さおよび状態にする。各注入
用孔1404に臨むコンクリート床12箇所に、各注入
用孔1404からプライマーを吹き付ける。各注入用孔
1404からコンクリート床12に向けて弾性シーリン
グ材18を注入する。弾性シーリング材18の硬化後、
仮固定ボルト16を取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遮音性に優れる内装
下地ボードの取り付け構造および取り付け工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート壁などのような躯体
壁にプラスターボードなどの内装下地ボードを取り付け
る場合、水性の石膏接着剤を用いて直に貼るGL工法が
用いられている。なお、天井の場合には、このように直
貼りする一般的な工法はない。また、床施工を行なう場
合、コンクリート床に、フローリング材などをそのまま
接着剤で貼り付けることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような工法により床や天井に内装下地ボードを取り付け
た場合、中低域(500Hz)前後の音域で共鳴透過現
象が起こることが知られている。そのため、コンクリー
ト壁のみが持つ遮音性能を下回り、また、コンクリート
壁に伝わった設備機器の振動や、上階で物を落とした音
などがコンクリート躯体を伝わり、上記のGL工法が施
工された部分で音となって発生してしまう問題があっ
た。このような問題を解消するため、特開2000−2
26921号公報のように、特殊な緩衝材を内装下地ボ
ードに裏打ちしたものも提案されているが、従来の内装
下地ボードに比べ割高となり、施工コストが嵩む不具合
がある。本発明は前記事情に鑑み案出されたものであっ
て、本発明の目的は、躯体床、または躯体天井、または
躯体壁などのような躯体面に対して、遮音性に優れ、ま
た、コストの上昇を抑制できる内装下地ボードの取り付
け構造および取り付け工法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、躯体面と間隔をおいて躯体面に取り付けられ
る内装下地ボードの取り付け構造であって、前記内装下
地ボードは、躯体面と内装下地ボードとの間の多数箇所
に、これら躯体面と内装下地ボードとに接触させて点在
された弾性シーリング材により支持されていることを特
徴とする。また、本発明は、前記内装下地ボードは、躯
体面と内装下地ボードとの間に、これら躯体面と内装下
地ボードとの間に格子状に延在して介在された弾性シー
リング材により支持されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、躯体面に内装下地ボードを取り付ける工
法であって、前記躯体面と間隔をおき、かつ、躯体面と
平行に内装下地ボードを仮固定し、前記躯体面と内装下
地ボードとの間の多数箇所に、これら躯体面と内装下地
ボードとに接触させて弾性シーリング材を注入し該弾性
シーリング材を介して躯体面に内装下地ボードを接着
し、前記弾性シーリング材の硬化後、前記仮固定を解除
するようにしたことを特徴とする。また、本発明は、躯
体床に内装下地ボードを取り付ける工法であって、複数
のねじ孔が相互に間隔をおいて貫通形成されるととも
に、多数の弾性シーリング材注入用孔が相互に間隔をお
いて貫通形成された内装下地ボードを用意し、前記各ね
じ孔にそれぞれボルトを螺合して挿通し、それらの先端
を前記躯体床に当接して前記躯体床上に内装下地ボード
を仮固定し、前記各ボルトの操作により内装下地ボード
の高さや倒れを調整し、前記調整後、前記弾性シーリン
グ材注入用孔から弾性シーリング材を躯体床に向けて注
入し、前記弾性シーリング材の硬化後、前記ボルトを内
装下地ボードから取り外すようにしたことを特徴とす
る。また、本発明は、躯体天井または躯体壁に内装下地
ボードを取り付ける工法であって、複数のボルト挿通孔
が相互に間隔をおいて貫通形成されるとともに、多数の
弾性シーリング材注入用孔が相互に間隔をおいて貫通形
成された内装下地ボードを用意し、前記各ボルト挿通孔
からそれぞれボルトを挿通してそれらの先端を、前記躯
体天井または躯体壁に取り付けられたアンカの雌ねじに
螺合させ、ボルトの頭部をボルト挿通孔の周囲の内装下
地ボード部分に係止させて躯体天井または躯体壁に内装
下地ボードを仮固定し、前記各ボルトの操作により内装
下地ボードの躯体天井または躯体壁からの位置や倒れを
調整し、前記調整後、前記弾性シーリング材注入用孔か
ら弾性シーリング材を躯体天井または躯体壁に向けて注
入し、前記弾性シーリング材の硬化後、前記ボルトを内
装下地ボードから取り外すようにしたことを特徴とす
る。また、本発明は、躯体壁に内装下地ボードを取り付
ける工法であって、前記内装下地ボードの多数箇所に弾
性シーリング材を点在させ、あるいは、内装下地ボード
に弾性シーリング材を格子状に塗布し、前記躯体壁に弾
性シーリング材を接触させるように前記内装下地ボード
を躯体壁に押し付けるようにしたことを特徴とする。
【0005】本発明によれば、躯体床や躯体天井、躯体
壁などの躯体面に対して、パーティクルボードやプラス
ターボードなどの内装下地ボードが弾性シーリング材を
介して支持され、弾性シーリング材により遮音性能が向
上する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内装下地ボードの
取り付け構造を取り付け工法と共に添付図面に従って説
明する。まず、躯体床に内装下地ボードを取り付ける第
1の実施の形態について説明する。図1および図2は第
1の実施の形態の説明図で、図1(A)、(B)は躯体
床に内装下地ボートを取り付ける工法の説明図、図2は
内装下地ボードの斜視図を示す。図1において、符号1
2は躯体床(躯体面)をなすコンクリート床、符号14
は内装下地ボードをなすパーティクルボードを示してい
る。図2に示すように、パーティクルボード14の周縁
部には複数のねじ孔1402(黒丸で表示)が貫通形成
され、周縁部の内側に多数の弾性シーリング材注入用孔
1404(白丸で表示)が縦横に規則正しく列をなして
形成されている。前記ねじ孔1402は、図1(A)に
示すように、パーティクルボード14に埋め込まれた受
けナット1402Aの雌ねじにより形成されている。
【0007】コンクリート床12にパーティクルボード
14を取り付けるに際しては、まず、コンクリート床1
2に臨むパーティクルボード14の下面で弾性シーリン
グ材注入用孔1404の周囲の箇所に予めプライマーを
塗布しておく。なお、このプライマーは後述する弾性シ
ーリング材18をパーティクルボード14に接着させる
ためのものであり、弾性シーリング材18が接着性を有
する場合には省略されるものであり、必要に応じて使用
されるものである。次に、各ねじ孔1402に仮固定ボ
ルト16を螺合し、パーティクルボード14の下面から
仮固定ボルト16の軸部を突出させ、この軸部の先端を
コンクリート床12に載置し、コンクリート床12の正
規の位置にパーティクルボード14を仮固定する。次
に、仮固定ボルト16を回転操作し、パーティクルボー
ド14の高さや倒れなどを調整し、正規の高さおよび状
態にする。なお、図1において符号Kは、コンクリート
床12とパーティクルボード14との間に形成された空
気層を示す。
【0008】次に、各弾性シーリング材注入用孔140
4に臨むコンクリート床12箇所に、各弾性シーリング
材注入用孔1404からプライマーを吹き付ける。な
お、このプライマーも前記と同様に、後述する弾性シー
リング材18をコンクリート床12に接着させるための
ものであり、弾性シーリング材18が接着性を有する場
合には省略されるものであり、必要に応じて使用される
ものである。次に、図1(A)に示すように、各弾性シ
ーリング材注入用孔1404からコンクリート床12に
向けてガンにより(硬化前の)弾性シーリング材18を
注入する。次に、前記弾性シーリング材18が硬化する
まで、パーティクルボード14の正規の位置、状態を仮
固定ボルト16により保持させ、弾性シーリング材18
の硬化後、仮固定ボルト16をパーティクルボード14
から取り外す。
【0009】次に、必要に応じて、パーティクルボード
14の上面において、モルタルなどにより受けナット1
402Aのねじ孔1402を塞ぎ、また、弾性シーリン
グ材注入用孔1404の上部を塞ぎ、パーティクルボー
ド14の上面を平滑面とする。なお、パーティクルボー
ド14の上面に設けられる仕上げ材の種類によっては、
前記ねじ孔1402や弾性シーリング材注入用孔140
4を塞ぐ作業は省略される。次に、図1(B)に示すよ
うに、パーティクルボード14の上面にフローリングな
どの仕上げ材20が取り付けられ、床施工が終了する。
【0010】第1の実施の形態によれば、パーティクル
ボード14は、コンクリート床12とパーティクルボー
ド14との間の多数箇所に、これらコンクリート床12
とパーティクルボード14とに接触させて点在された弾
性シーリング材18により支持されており、弾性シーリ
ング材18により床における遮音性能が向上する。より
具体的には、一般的に床衝撃音(子供が飛び跳ねたり、
物を落とすなどで発生する衝撃音)が問題となるが、弾
性シーリング材18で仕上げ床を支持させてやることに
より、衝撃のエネルギを吸収させる働きが増し、下階へ
の床衝撃音の影響を抑えることが可能となる。また、弾
性シーリング材18を用いるといった簡単な構成により
遮音性能を向上できるので、コストの上昇を抑制する点
において有利である。また、本実施の形態によれば、仮
固定ボルト16の回転操作によりパーティクルボード1
4を正規の高さおよび状態に調整でき、高い精度で床施
工を行なうことが可能となる。また、プライマーの塗布
も、パーティクルボード14の下面で弾性シーリング材
注入用孔1404の周囲の箇所と、弾性シーリング材注
入用孔1404に臨むコンクリート床12箇所のみに対
して行われるため、最小限の量で済み、コストの低減化
を図る上で有利となる。なお、パーティクルボード14
に弾性シーリング材注入用孔1404を設けず、図4
(B)に示すように、パーティクルボード14の多数箇
所に点在するように弾性シーリング材18を塗布し、あ
るいは、図4(C)に示すように、パーティクルボード
14に格子状に延在させて弾性シーリング材18を塗布
し、弾性シーリング材18がコンクリート床12に接触
するように仮固定ボルト16を用いてパーティクルボー
ド14を配置し、床施工を行なってもよいが、プライマ
ーの使用量を最小限とする点で前記の施工方法が有利と
なる。
【0011】次に、躯体天井に内装下地ボードを取り付
ける第2の実施の形態について説明する。図3(A)、
(B)、(C)は躯体天井に内装下地ボートを取り付け
る工法の説明図、図2は内装下地ボードの斜視図を示
す。図3において、符号32は躯体天井をなす上階のコ
ンクリート床、符号34は内装下地ボードをなすプラス
ターボードを示している。図2に示すように、プラスタ
ーボード34の周縁部には複数のボルト挿通孔3402
(黒丸で表示)が貫通形成され、周縁部の内側に多数の
弾性シーリング材注入用孔3404(白丸で表示)が縦
横に規則正しく列をなして形成されている。
【0012】コンクリート床32にプラスターボード3
4を取り付けるに際しては、まず、コンクリート床32
に臨むプラスターボード34の上面で弾性シーリング材
注入用孔3404の周囲の箇所に予めプライマーを塗布
しておく。なお、このプライマーは前記の実施の形態と
同様に弾性シーリング材18をプラスターボード34に
接着させるためのものであり、必要に応じて使用される
ものである。次に、図3(A)に示すように、コンクリ
ート床32に対して正規の位置になるようにプラスター
ボード34をコンクリート床32に臨ませ、ボルト挿通
孔3402からコンクリート床32にアンカ35を打ち
込む。このアンカ35には雌ねじが形成されている。な
お、アンカ34は、コンクリート床32に対して正規の
位置にプラスターボード34が仮固定されるように予め
コンクリート床32に打ち込んでおくようにしてもよ
い。
【0013】次に、各ボルト挿通孔3402からそれぞ
れ仮固定ボルト36を挿通し、それらの先端をアンカ3
5の雌ねじに螺合させ、複数の仮固定ボルト36の頭部
によりプラスターボード34を支持し、仮固定する。次
に、仮固定ボルト36を回転操作し、プラスターボード
34の倒れなどを調整し、正規の高さおよび状態にす
る。次に、各弾性シーリング材注入用孔3404に臨む
コンクリート床32箇所に、各弾性シーリング材注入用
孔3404からプライマーを吹き付ける。なお、このプ
ライマーも前記と同様に、弾性シーリング材18をコン
クリート床32に接着させるためのものであり、必要に
応じて使用されるものである。
【0014】次に、図3(B)に示すように、各弾性シ
ーリング材注入用孔3404からコンクリート床32に
向けてガンにより(硬化前の)弾性シーリング材18を
注入する。次に、前記弾性シーリング材18が硬化する
まで、プラスターボード34の正規の位置、状態を仮固
定ボルト36により保持させ、弾性シーリング材18の
硬化後、仮固定ボルト36をプラスターボード34から
取り外す。
【0015】次に、図3(C)に示すように、必要に応
じて、プラスターボード34の下面から、パテ37など
によりボルト挿通孔3402を塞ぎ、また、弾性シーリ
ング材注入用孔3404を塞ぎ、プラスターボード34
の下面を平滑面とする。なお、プラスターボード34の
下面に設けられる仕上げ材の種類によっては、前記ボル
ト挿通孔3402や弾性シーリング材注入用孔3404
を塞ぐ作業は省略される。次に、プラスターボード34
の下面にクロスが貼られ、あるいは、塗装されるなどの
仕上げ40が施され、天井施工が終了する。
【0016】第2の実施の形態によれば、コンクリート
床32とプラスターボード34との間の多数箇所に点在
された弾性シーリング材18によりプラスターボード3
4を支持することで防振効果が増し、天井における遮音
性能が向上する。また、弾性シーリング材18を用いる
といった簡単な構成により遮音性能を向上できるので、
コストの上昇を抑制する点において有利となる。また、
仮固定ボルト36の回転操作によりプラスターボード3
4を正規の高さおよび状態に調整でき、高い精度で天井
施工を行なうことが可能となる。また、プライマーの塗
布も、プラスターボード34の上面で弾性シーリング材
注入用孔3404の周囲の箇所と、弾性シーリング材注
入用孔3404に臨むコンクリート床32箇所のみに対
して行われるため、最小限の量で済み、コストの低減化
を図る上で有利となる。
【0017】なお、躯体壁に内装下地ボードを取り付け
る場合は、前記躯体天井に内装下地ボードを取り付ける
場合と同様に行われる。この場合、従来のGL工法で
は、コンクリート壁(躯体壁)とプラスターボード(内
装下地ボード)との間の空気層Kの高さが非常に小さ
く、また、プラスターボードが石膏接着剤によりコンク
リート壁に強固に固定されており、コンクリート壁とプ
ラスターボードとの間の空気ばねと、強固に支持されて
いるプラスターボードの板ばねとの作用により、中低音
域で共鳴透過するものと考えられるが、本実施の形態で
は、弾性シーリング材18により上記の空気ばねと板ば
ねを緩める働きがなされ、これにより共鳴透過のレベル
が少なくなり、壁の遮音性能が向上するものと考えられ
る。また、躯体床に内装下地ボートを取り付ける場合に
用いた仮固定ボルト16を同時に用いると、躯体天井に
内装下地ボードを取り付ける場合に用いた仮固定ボルト
36の頭部により、内装下地ボードが躯体壁から離れる
方向への位置を規制し、また、仮固定ボルト16により
内装下地ボードが躯体壁へ近づく方向への位置を規制で
きるので、躯体壁からの内装下地ボードの位置や状態の
調整をより簡単に行なうことが可能となる。また、前記
躯体天井に内装下地ボードを取り付ける場合や、躯体壁
に内装下地ボードを取り付ける場合も、内装下地ボード
に弾性シーリング材注入用孔3404を設けず、図4
(B)に示すように、内装下地ボードの多数箇所に点在
するように弾性シーリング材18を塗布し、あるいは、
図4(C)に示すように、内装下地ボードに格子状に延
在させて弾性シーリング材18を塗布し、弾性シーリン
グ材18が躯体天井や躯体壁に接触するように仮固定ボ
ルト36を用いて内装下地ボードを配置し、天井施工や
壁施工を行なってもよいが、プライマーの使用量を最小
限とする点で前記の施工方法が有利となる。
【0018】次に、躯体壁に内装下地ボードを取り付け
る第3の実施の形態について説明する。図4(A)はコ
ンクリート壁にプラスターボードが取り付けられた状態
の断面図、(B)はプラスターボードに弾性シーリング
材を点状に散在させて塗布する説明図、(C)はプラス
ターボードに弾性シーリング材を格子状に延在させて塗
布する説明図を示す。図4において、符号42は躯体壁
であるコンクリート壁、符号44は内装下地ボードであ
るプラスターボードを示している。第3の実施の形態で
は、第1の実施の形態や第2の実施の形態のように、ね
じ孔1402やボルト挿通孔3402、弾性シーリング
材注入用孔1404、3404をプラスターボード44
に設けていない。
【0019】すなわち、プラスターボード44をコンク
リート壁42に取り付けるに際して、図4(B)に示す
ように、プラスターボード44の多数箇所に点在するよ
うに(硬化前の)弾性シーリング材18を塗布する。あ
るいは、図4(C)に示すように、プラスターボード4
4に格子状に延在させて(硬化前の)弾性シーリング材
18を塗布する。なお、弾性シーリング材18が接着性
を有しない場合には、プライマーがプラスターボード4
4とコンクリート壁42の双方に予め塗布される。次
に、弾性シーリング材18がコンクリート壁42に接触
するようにプラスターボード44をコンクリート壁42
に押し付け、図4(A)において符号Kは、コンクリー
ト壁42とプラスターボード44との間に形成された空
気層を示す。そして、弾性シーリング材18の硬化によ
り、プラスターボード44が弾性シーリング材18によ
りコンクリート壁42に取り付けられることになる。
【0020】このような第3の実施の形態によっても、
第2の実施の形態と同様に、コンクリート壁42とプラ
スターボード44との間に介在された弾性シーリング材
18によりプラスターボード34を支持することで防振
効果が増し、壁における遮音性能が向上する。また、弾
性シーリング材18を用いるといった簡単な構成により
遮音性能を向上できるので、コストの上昇を抑制する点
において有利となる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の内
装下地ボードの取り付け構造および取り付け工法によれ
ば、コストの上昇を抑えつつ遮音性能に優れた床施工
や、天井施工、壁施工を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は躯体床に内装下地ボートを取
り付ける工法の説明図である。
【図2】内装下地ボードの斜視図である。
【図3】(A)、(B)、(C)は躯体天井に内装下地
ボートを取り付ける工法の説明図である。
【図4】(A)はコンクリート壁にプラスターボードが
取り付けられた状態の断面図、(B)はプラスターボー
ドに弾性シーリング材を点状に散在させて塗布する説明
図、(C)はプラスターボードに弾性シーリング材を格
子状に延在させて塗布する説明図である。
【符号の説明】
12、32 コンクリート床 14 パーティクルボード 16、36 仮固定ボルト 18 弾性シーリング材 20 仕上げ材 34、44 プラスターボード 42 コンクリート壁

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体面と間隔をおいて躯体面に取り付け
    られる内装下地ボードの取り付け構造であって、 前記内装下地ボードは、躯体面と内装下地ボードとの間
    の多数箇所に、これら躯体面と内装下地ボードとに接触
    させて点在された弾性シーリング材により支持されてい
    る、 ことを特徴とする内装下地ボードの取り付け構造。
  2. 【請求項2】 躯体面と間隔をおいて躯体面に取り付け
    られる内装下地ボードの取り付け構造であって、 前記内装下地ボードは、躯体面と内装下地ボードとの間
    に、これら躯体面と内装下地ボードとの間に格子状に延
    在して介在された弾性シーリング材により支持されてい
    る、 ことを特徴とする内装下地ボードの取り付け構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性シーリング材は接着性を有し、
    前記弾性シーリング材は躯体面と内装下地ボードとにそ
    れぞれ接着されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の内装下地ボードの取り付け構造。
  4. 【請求項4】 前記弾性シーリング材と躯体面とは、躯
    体面に塗布されたプライマーにより接着され、前記弾性
    シーリング材と内装下地ボードとは、内装下地ボードに
    塗布されたプライマーにより接着されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の内装下地ボードの取り付
    け構造。
  5. 【請求項5】 前記躯体面はコンクリート面であること
    を特徴とする請求項1または2記載の内装下地ボードの
    取り付け構造。
  6. 【請求項6】 躯体面に内装下地ボードを取り付ける工
    法であって、 前記躯体面と間隔をおき、かつ、躯体面と平行に内装下
    地ボードを仮固定し、 前記躯体面と内装下地ボードとの間の多数箇所に、これ
    ら躯体面と内装下地ボードとに接触させて弾性シーリン
    グ材を注入し該弾性シーリング材を介して躯体面に内装
    下地ボードを接着し、 前記弾性シーリング材の硬化後、前記仮固定を解除する
    ようにした、 ことを特徴とする内装下地ボードの取り付け工法。
  7. 【請求項7】 前記内装下地ボードに予め多数の弾性シ
    ーリング材注入用孔が貫設されており、前記弾性シーリ
    ング材の注入は、前記弾性シーリング材注入用孔から行
    われることを特徴とする請求項6記載の内装下地ボード
    の取り付け工法。
  8. 【請求項8】 躯体床に内装下地ボードを取り付ける工
    法であって、 複数のねじ孔が相互に間隔をおいて貫通形成されるとと
    もに、多数の弾性シーリング材注入用孔が相互に間隔を
    おいて貫通形成された内装下地ボードを用意し、 前記各ねじ孔にそれぞれボルトを螺合して挿通し、それ
    らの先端を前記躯体床に当接して前記躯体床上に内装下
    地ボードを仮固定し、 前記各ボルトの操作により内装下地ボードの高さや倒れ
    を調整し、 前記調整後、前記弾性シーリング材注入用孔から弾性シ
    ーリング材を躯体床に向けて注入し、 前記弾性シーリング材の硬化後、前記ボルトを内装下地
    ボードから取り外すようにした、 ことを特徴とする内装下地ボードの取り付け工法。
  9. 【請求項9】 躯体天井または躯体壁に内装下地ボード
    を取り付ける工法であって、 複数のボルト挿通孔が相互に間隔をおいて貫通形成され
    るとともに、多数の弾性シーリング材注入用孔が相互に
    間隔をおいて貫通形成された内装下地ボードを用意し、 前記各ボルト挿通孔からそれぞれボルトを挿通してそれ
    らの先端を、前記躯体天井または躯体壁に取り付けられ
    たアンカの雌ねじに螺合させ、ボルトの頭部をボルト挿
    通孔の周囲の内装下地ボード部分に係止させて躯体天井
    または躯体壁に内装下地ボードを仮固定し、 前記各ボルトの操作により内装下地ボードの躯体天井ま
    たは躯体壁からの位置や倒れを調整し、 前記調整後、前記弾性シーリング材注入用孔から弾性シ
    ーリング材を躯体天井または躯体壁に向けて注入し、 前記弾性シーリング材の硬化後、前記ボルトを内装下地
    ボードから取り外すようにした、 ことを特徴とする内装下地ボードの取り付け工法。
  10. 【請求項10】 躯体壁に内装下地ボードを取り付ける
    工法であって、 前記内装下地ボードの多数箇所に弾性シーリング材を点
    在させ、あるいは、内装下地ボードに弾性シーリング材
    を格子状に塗布し、 前記躯体壁に弾性シーリング材を接触させるように前記
    内装下地ボードを躯体壁に押し付けるようにした、 ことを特徴とする内装下地ボードの取り付け工法。
  11. 【請求項11】 前記弾性シーリング材は接着性を有
    し、前記弾性シーリング材は、躯体面、または躯体床、
    または躯体天井、または躯体壁と、内装下地ボードとに
    それぞれ接着されることを特徴とする請求項6、7、
    8、9または10記載の内装下地ボードの取り付け工
    法。
  12. 【請求項12】 前記弾性シーリング材と躯体面、また
    は躯体床、または躯体天井、または躯体壁とは、躯体
    面、または躯体床、または躯体天井、または躯体壁に塗
    布されたプライマーにより接着され、前記弾性シーリン
    グ材と内装下地ボードとは、内装下地ボードに塗布され
    たプライマーにより接着されることを特徴とする請求項
    6、7、8、9または10記載の内装下地ボードの取り
    付け工法。
  13. 【請求項13】 前記内装下地ボードが前記躯体面、ま
    たは躯体床、または躯体天井、または躯体壁に仮固定さ
    れる前に、前記内装下地ボードが前記躯体面、または躯
    体床、または躯体天井、または躯体壁に臨む面で各弾性
    シーリング材注入用孔の周囲の箇所にプライマーが塗布
    され、前記内装下地ボードが仮固定された後で弾性シー
    リング材が注入される前に、前記躯体面、または躯体
    床、または躯体天井、または躯体壁が各弾性シーリング
    材注入用孔に臨む箇所に、各弾性シーリング材注入用孔
    からプライマーが塗布され、前記弾性シーリング材と躯
    体面、または躯体床、または躯体天井、または躯体壁と
    は、躯体面、または躯体床、または躯体天井、または躯
    体壁に塗布されたプライマーにより接着され、前記弾性
    シーリング材と内装下地ボードとは、内装下地ボードに
    塗布されたプライマーにより接着されることを特徴とす
    る請求項7、8または9記載の内装下地ボードの取り付
    け工法。
JP2001149060A 2001-05-18 2001-05-18 内装下地ボードの取り付け工法 Expired - Fee Related JP4544564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001149060A JP4544564B2 (ja) 2001-05-18 2001-05-18 内装下地ボードの取り付け工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001149060A JP4544564B2 (ja) 2001-05-18 2001-05-18 内装下地ボードの取り付け工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002339559A true JP2002339559A (ja) 2002-11-27
JP4544564B2 JP4544564B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=18994279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001149060A Expired - Fee Related JP4544564B2 (ja) 2001-05-18 2001-05-18 内装下地ボードの取り付け工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4544564B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083574A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Daiwa House Ind Co Ltd バルコニーデッキ等の床板の施工方法
JP2011102532A (ja) * 2009-10-13 2011-05-26 Yoshino Gypsum Co Ltd 二重床構造体
KR101406287B1 (ko) 2014-03-13 2014-06-12 김용대 공동주택용 방음 및 방수패널

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6243075Y2 (ja) * 1982-08-31 1987-11-07
JPH03122366A (ja) * 1989-10-05 1991-05-24 Nippon Steel Chem Co Ltd 防音床材
JPH04272361A (ja) * 1991-02-27 1992-09-29 Nippon Shiika Kk 建材間の固着方法
JPH05171774A (ja) * 1991-12-24 1993-07-09 San Apuro Kk 建築物表面と他の構成部材との接着方法
JPH05222822A (ja) * 1992-02-14 1993-08-31 Kowa Kenshiyou Kk 壁面構成方法
JP2000110331A (ja) * 1998-08-07 2000-04-18 Sekisui Chem Co Ltd 床材の施工方法及び敷設構造
JP2001027028A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Takenaka Komuten Co Ltd 内装ボードの直貼り構造
JP2001081417A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Three Bond Co Ltd 部材の接着方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6243075Y2 (ja) * 1982-08-31 1987-11-07
JPH03122366A (ja) * 1989-10-05 1991-05-24 Nippon Steel Chem Co Ltd 防音床材
JPH04272361A (ja) * 1991-02-27 1992-09-29 Nippon Shiika Kk 建材間の固着方法
JPH05171774A (ja) * 1991-12-24 1993-07-09 San Apuro Kk 建築物表面と他の構成部材との接着方法
JPH05222822A (ja) * 1992-02-14 1993-08-31 Kowa Kenshiyou Kk 壁面構成方法
JP2000110331A (ja) * 1998-08-07 2000-04-18 Sekisui Chem Co Ltd 床材の施工方法及び敷設構造
JP2001027028A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Takenaka Komuten Co Ltd 内装ボードの直貼り構造
JP2001081417A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Three Bond Co Ltd 部材の接着方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083574A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Daiwa House Ind Co Ltd バルコニーデッキ等の床板の施工方法
JP2011102532A (ja) * 2009-10-13 2011-05-26 Yoshino Gypsum Co Ltd 二重床構造体
JP2014231731A (ja) * 2009-10-13 2014-12-11 吉野石膏株式会社 二重床構造体
KR101406287B1 (ko) 2014-03-13 2014-06-12 김용대 공동주택용 방음 및 방수패널

Also Published As

Publication number Publication date
JP4544564B2 (ja) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101073843B1 (ko) 수성연질폼을 이용한 건축물 외벽단열 시공공법
KR101673277B1 (ko) 단열재 고정용 화스너 및 이를 이용한 드라이비트 외벽단열공법
KR101664354B1 (ko) 외장용 패널 고정장치
JP3083722B2 (ja) 門柱,門袖,塀等の屋外構築物
RU2348773C2 (ru) Способ закрепления теплоизоляционных панелей и дюбель для этого
JP4927424B2 (ja) 壁構造体及びその施工方法
JP2002339559A (ja) 内装下地ボードの取り付け構造および取り付け工法
KR20130087162A (ko) 콘크리트 벽면의 단열재 및 마감재 시공구조
JP3859337B2 (ja) 際根太構造及びその施工方法
JP7157565B2 (ja) タイル剥落防止部材、及びこれを用いたタイル剥落防止工法
KR20180113242A (ko) 치장벽돌 보수 보강용 멀티 브라켓
JPH09287219A (ja) 部材の接着固定方法および接着固定構造
JP4291835B2 (ja) 根太ユニット
KR20110002374A (ko) 천장용 층간 소음방지 패널
JP2003239500A (ja) 外壁材の施工方法および外壁
KR20140059533A (ko) 단열재 부착용 보조패널 및 이를 이용한 단열재 시공방법
JP2003097020A (ja) 既存外壁の改修方法
US20220356701A1 (en) Method and device in a floor structure drying process
JP3383232B2 (ja) 内装下地施工方法
JP2001262756A (ja) 床パネルの取付け構造
JP4049737B2 (ja) 外壁タイルの施工方法
TWM646185U (zh) 兼具減震消音功能之樓地板緩衝材固定結構及其樓地板隔音裝置
JP2001081945A (ja) 成形仕上材の取付構造
JP2009019390A (ja) 外断熱材用タイルパネル及びその取り付け方法
JP2006077435A (ja) パネル取付方法およびパネル取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100625

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4544564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees