JP2002339404A - 建設機械の旋回フレーム - Google Patents

建設機械の旋回フレーム

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JP2002339404A
JP2002339404A JP2001142078A JP2001142078A JP2002339404A JP 2002339404 A JP2002339404 A JP 2002339404A JP 2001142078 A JP2001142078 A JP 2001142078A JP 2001142078 A JP2001142078 A JP 2001142078A JP 2002339404 A JP2002339404 A JP 2002339404A
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vertical
plate
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Application number
JP2001142078A
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English (en)
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Naohiro Ishikawa
直洋 石川
Koji Nishimura
孝治 西村
Kazunori Yamada
一徳 山田
Makoto Motozu
誠 本図
Shogo Kimura
庄吾 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/08Superstructures; Supports for superstructures
    • E02F9/0808Improving mounting or assembling, e.g. frame elements, disposition of all the components on the superstructures
    • E02F9/0816Welded frame structure

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  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造面での強度を高めることにより使用され
る板材の厚さ寸法を薄くし、全体の重量を軽減する。 【解決手段】 フレーム基板6の上面に円筒体からなる
縦円筒体7を溶着し、左前縦板9と右前縦板10の後端
部、左後縦板12と右後縦板13の前端部を縦円筒体7
に溶着する構成としている。従って、各縦板9,10,
12,13は、その長さ寸法を短くでき、また、縦円筒
体7に溶着されることで縦円筒体7を中心に立体的な構
造になるから、構造面での強度を高めることができる。
これにより、旋回フレーム5を構成するフレーム基板
6、縦円筒体7、左前縦板9、右前縦板10、左後縦板
12、右後縦板13等は、板厚の薄い材料を用いて形成
した場合でも十分な剛性を得ることができるから、旋回
フレーム5の重量を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に用いて好適な建設機械の旋回フレーム
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置を介して旋回
可能に搭載された上部旋回体とからなり、該上部旋回体
の前側には土砂の掘削作業等を行なう作業装置が俯仰動
可能に設けられている。また、上部旋回体は、ベースを
なす旋回フレームと、該旋回フレームに搭載されたエン
ジン、タンク、運転席等によって構成されている。
【0003】ここで、油圧ショベルには、ミニショベル
と呼ばれる小型の油圧ショベルがあり、例えば特開平1
0−331198号公報、特開2000−96613号
公報等によって知られている。
【0004】この種の油圧ショベルに用いられる旋回フ
レームは、前,後方向に延びた板体からなるフレーム基
板と、該フレーム基板の上面の左側に位置して前,後方
向に延び該フレーム基板に溶着された左縦板と、前記フ
レーム基板の上面の右側に位置して前,後方向に延び該
フレーム基板に溶着された右縦板と、前記フレーム基板
の前側に位置して前記各縦板の上部に溶着された上板と
によって大略構成されている。また、旋回フレームの前
部には、作業装置が俯仰動可能に取付けられている。
【0005】また、小型の油圧ショベルには、旋回フレ
ームの前部に作業装置が左,右方向に揺動可能(スイン
グ可能)に取付けられたものがある。この種の油圧ショ
ベルでは、旋回フレームのフレーム基板の前側と上板と
の間に、作業装置の基端側に設けられたスイングポスト
を左,右方向に揺動可能に取付けている。
【0006】一方、旋回装置は、下部走行体のトラック
フレームに設けられた丸胴と、該丸胴の上側に設けられ
た旋回輪と、旋回モータ等からなり、該旋回輪は、前記
丸胴の上端部に取付けられた内輪と、該内輪の外周側に
多数個の鋼球を介して回転可能に設けられた外輪とによ
って構成されている。そして、旋回輪の外輪は、旋回フ
レームのフレーム基板の下面で前,後方向の中間部に取
付けられている。これにより、外輪は、フレーム基板の
前,後方向の中間部の強度を高める働きもある。
【0007】ここで、作業装置によって土砂の掘削作業
等を行なったときには、掘削反力等の荷重が衝撃となっ
て作業装置から旋回フレームに作用する。このため、旋
回フレームの前側部分は、衝撃に耐えることができるよ
うに剛性を高める必要がある。
【0008】そこで、従来技術による旋回フレームは、
前述した特開2000−96613号公報のように、フ
レーム基板、左縦板、右縦板、上板の厚さ寸法を厚くし
て剛性を高めるようにしている。また、特開平10−3
31198号公報、特開2000−96613号公報に
図示されているように、上板の後側部分を旋回装置の外
輪の上部近傍まで延ばすことにより、作業装置からの衝
撃に対する剛性を高めるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による旋回フレームでは、フレーム基板、左縦
板、右縦板、上板の厚さ寸法を厚くしたり、上板を後側
に延ばしたりして剛性を高めるようにしている。
【0010】しかし、各部品の厚さ寸法を厚くしたり、
上板を後側に延ばしたりすると、旋回フレームの重量が
増大してしまうから、この重量の増大が重量バランス、
作業性能等を向上するための障害になるという問題があ
る。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、構造面での強度を高め
ることにより使用される板材の厚さ寸法を薄くし、重量
を軽減することができるようにした建設機械の旋回フレ
ームを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による建設機械の旋回フレーム
は、前,後方向に延びた板体からなるフレーム基板と、
上,下方向に延びた筒状体からなり下端部が該フレーム
基板の上面の前,後方向の中間部に位置して該フレーム
基板に溶着された縦筒体と、前記フレーム基板の上面の
左前側に位置して前,後方向に延び下端部が該フレーム
基板に溶着され後端部が該縦筒体に溶着された左前縦板
と、前記フレーム基板の上面の右前側に位置して前,後
方向に延び下端部が該フレーム基板に溶着され後端部が
前記縦筒体に溶着された右前縦板と、前記フレーム基板
の上面の左後側に位置して前,後方向に延び下端部が該
フレーム基板に溶着され前端部が前記縦筒体に溶着され
た左後縦板と、前記フレーム基板の上面の右後側に位置
して前,後方向に延び下端部が該フレーム基板に溶着さ
れ前端部が前記縦筒体に溶着された右後縦板と、前記フ
レーム基板の前側に位置して前記左前縦板、右前縦板の
上部に溶着された上板とによって構成したことにある。
【0013】このように構成したことにより、筒状体か
らなる縦筒体はフレーム基板の上面に溶着されることで
該フレーム基板の強度を高めることができる。また、左
前縦板、右前縦板、左後縦板、右後縦板に分割し、これ
らの縦板を高強度な縦筒体に溶着しているから、各縦板
の強度も高めることができる。これにより、フレーム基
板、縦筒体、各縦板、上板を構造面で強くすることがで
き、それぞれの板厚を薄くしても十分な剛性を得ること
ができる。
【0014】さらに、左前縦板、右前縦板、左後縦板、
右後縦板に分割することにより、例えば個々の縦板に要
求される強度に応じて材質、板厚等を個別に選択するこ
とができる。
【0015】請求項2の発明によると、上板は、その後
側を縦筒体まで延ばし後端部を当該縦筒体に溶着する構
成としたことにある。
【0016】このように構成したことにより、フレーム
基板の前側部分、縦筒体、左前縦板、右前縦板、上板に
よって閉塞型ボックス構造体とすることができ、衝撃等
に対する剛性をより高めることができる。
【0017】請求項3の発明によると、縦筒体は、フレ
ーム基板を旋回可能に支持する旋回装置にほぼ対応する
位置に配置したことにある。
【0018】このように構成したことにより、旋回装置
の外輪をフレーム基板に取付けることにより、その部分
の強度が高くなるから、縦筒体は、外輪によって強度が
高められたフレーム基板の中間部に溶着されることによ
り、強度がさらに向上する。
【0019】請求項4の発明によると、左前縦板の前部
と右前縦板の前部との間には、両者を一体的に連結する
前連結縦板を設け、該前連結縦板によって左,右の前縦
板間の前側を閉塞する構成としたことにある。
【0020】このように構成したことにより、1枚の板
体に曲げ加工を施すだけで左前縦板、右前縦板を形成す
ることができる。しかも、フレーム基板、縦筒体、左前
縦板、右前縦板、前連結縦板、上板によってほぼ密閉さ
れた密閉型ボックス構造体を形成することができ、剛性
を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械の旋回フレームとしてクローラ式油圧ショベル
の旋回フレームを例に挙げ、図1ないし図7に従って詳
細に説明する。
【0022】1はクローラ式の下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された
上部旋回体で、該上部旋回体2の前部には、土砂の掘削
作業等を行なう作業装置4が設けられている。
【0023】ここで、旋回装置3は、図4ないし図6に
示す如く、下部走行体1のトラックフレームに取付けら
れた丸胴3Aと、該丸胴3Aの上側に設けられた旋回輪
の内輪3Bと、該内輪3Bの外周側に多数個の鋼球3
C,3C,…を介して回転可能に設けられた旋回輪の外
輪3Dと、旋回モータ(図示せず)とによって大略構成
されている。そして、旋回装置3の外輪3Dは、後述す
る旋回フレーム5(上部旋回体2)の下面のほぼ中央に
取付けられている。これにより、外輪3Dは、後述する
フレーム基板6の前,後方向の中間部の強度を高めるこ
とができる。また、旋回モータは、旋回フレーム5側に
配設され、出力軸に取付けられた歯車を内輪3Bの内歯
車に噛合している。そして、旋回装置3は、旋回モータ
の歯車を回転駆動することにより、下部走行体1上で上
部旋回体2を旋回動作するものである。
【0024】また、作業装置4は、旋回フレーム5の前
端側に連結ピン4Aを介して左,右方向に揺動可能に取
付けられたスイングポスト4Bと、該スイングポスト4
Bに俯仰動可能に取付けられたブーム4Cと、該ブーム
4Cの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4D
と、該アーム4Dの先端部に回動可能に取付けられたバ
ケット4Eとによって大略構成されている。また、旋回
フレーム5とスイングポスト4Bとの間にはスイングシ
リンダ4Fが設けられ、スイングポスト4Bとブーム4
Cとの間にはブームシリンダ4Gが設けられ、ブーム4
Cとアーム4Dとの間にはアームシリンダ4Hが設けら
れ、アーム4Dとバケット4Eとの間にはバケットシリ
ンダ4Jが設けられている。
【0025】5は上部旋回体2のベースを構成する旋回
フレームで、該旋回フレーム5は、図3ないし図7に示
す如く、後述のフレーム基板6、縦円筒体7、一体前縦
板8、左後縦板12、右後縦板13、上板14等によっ
て大略構成されている。
【0026】6は旋回フレーム5のフレーム基板で、該
フレーム基板6は、図5に示す如く、前,後方向にほぼ
水平に延び、前側が鋭角となるほぼ三角形状をした厚板
からなる平板として形成されている。また、フレーム基
板6の前端部には、図6、図7に示すように、別部材か
らなる厚肉なボス部材6Aが溶着され、該ボス部材6A
を貫通するように連結ピン4Aが挿着されるピン穴6B
が形成されている。さらに、フレーム基板6の下面側に
は、前,後方向のほぼ中間部に位置して旋回装置3の外
輪3Dが取付けられている。
【0027】7はフレーム基板6の上面に位置して前,
後方向の中間部に設けられた縦筒体としての縦円筒体
で、該縦円筒体7は、旋回装置3の外輪3Dよりも僅か
に大きな直径寸法をもって上,下方向に延びる短尺な円
筒体として形成されている。そして、縦円筒体7は、前
記旋回装置3の外輪3Dとほぼ同軸にフレーム基板6の
上面に配置され、その下端部が隅肉溶接等によってフレ
ーム基板6に固着されている。これにより、縦円筒体7
は、外輪3Dによって強度が高められたフレーム基板6
の前,後方向の中間部で、かつ高強度な円筒体という形
状をなしているから、板厚寸法を厚くすることなく十分
な剛性を有している。
【0028】8はフレーム基板6の上面の前側に立設さ
れた一体前縦板で、該一体前縦板8は、帯状の1枚の鋼
板を用意し、この鋼板の長さ方向の中間位置に曲げ加工
を施して後述の前連結縦板11を形成することにより、
図5に示すように左前縦板9、右前縦板10、前連結縦
板11を一体的に形成している。
【0029】9はフレーム基板6の左前側にほぼ垂直方
向に立てた状態で設けられた左前縦板で、該左前縦板9
は、フレーム基板6の上面に位置し、該フレーム基板6
の左辺に沿って前側から後側に向けて漸次左側に傾斜し
つつ前,後方向に延びている。そして、左前縦板9は、
下端部がフレーム基板6の上面に溶着され、後端部が縦
円筒体7の外周面に溶着されている。
【0030】また、10はフレーム基板6の右前側にほ
ぼ垂直方向に立てた状態で設けられた右前縦板で、該右
前縦板10は、フレーム基板6の上面に位置して前,後
方向にほぼ真直ぐに延びている。そして、右前縦板10
は、下端部がフレーム基板6の上面に溶着され、後端部
が縦円筒体7の外周面に溶着されている。
【0031】さらに、11は左前縦板9の前部と右前縦
板10の前部との間に設けられた前連結縦板で、該前連
結縦板11は、上,下方向に延び前側に突出する半円筒
状に形成され、その左端部が左前縦板9の前端部に続
き、右端部が右前縦板10の前端部に続いて一体をなし
ている。そして、前連結縦板11は、各前縦板9,10
と同様に、その下端部がフレーム基板6の上面に溶着さ
れている。
【0032】このように構成された一体前縦板8は、外
側と内側の両方から隅肉溶接等の手段によってフレーム
基板6の上面に溶着されている。このときの溶接作業
は、フレーム基板6に初めに取付けられる左前縦板9、
右前縦板10、前連結縦板11の溶接作業であるから、
周囲には障害になるものはなく、簡単に溶接することが
できる。
【0033】12はフレーム基板6の左後側にほぼ垂直
方向に立てた状態で設けられた左後縦板で、該左後縦板
12は、フレーム基板6の上面に位置し、前側から後側
に向けて漸次左側に傾斜しつつ前,後方向に延びてい
る。そして、左後縦板12は、下端部がフレーム基板6
の上面に溶着され、前端部が縦円筒体7の外周面に溶着
されている。ここで、左後縦板12は、後述するエンジ
ン19等を搭載するために、左前縦板9、右前縦板10
と比較して厚さ寸法が厚く、また高さ寸法が低く形成さ
れている。
【0034】また、13はフレーム基板6の右後側にほ
ぼ垂直方向に立てた状態で設けられた右後縦板で、該右
後縦板13は、フレーム基板6の上面に位置し、前側か
ら後側に向けて漸次右側に傾斜しつつ前,後方向に延び
ている。そして、右後縦板13は、下端部がフレーム基
板6の上面に溶着され、前端部が縦円筒体7の外周面に
溶着されている。ここで、右後縦板13は、前述した左
後縦板12と同様に、エンジン19等を搭載するため
に、厚さ寸法が厚く、また高さ寸法が低く形成されてい
る。
【0035】このように、左前縦板9と左後縦板12と
は、前,後方向で2分割されることにより、長さ寸法が
短くなっている上に、一方の端部が縦円筒体7に溶着さ
れているから、板厚を薄くした状態でも十分な剛性を備
えている。また、右前縦板10、右後縦板13も、左前
縦板9、左後縦板12と同様の理由で板厚を薄くした状
態でも十分な剛性を備えている。さらに、左前縦板9、
右前縦板10と左後縦板12、右後縦板13とを別部材
として形成することにより、エンジン19等を搭載する
左後縦板12、右後縦板13を左前縦板9、右前縦板1
0よりも厚肉に形成することができる。
【0036】14はフレーム基板6の前側に位置して一
体前縦板8の上部に設けられた上板で、該上板14は、
フレーム基板6とほぼ平行となる水平方向に延びて配設
されている。そして、上板14は、フレーム基板6の前
部と一緒に作業装置4のスイングポスト4Bを左,右方
向に揺動可能に支持するものである。また、上板14
は、その前側が鋭角となるほぼ三角形状をなし、後側は
縦円筒体7まで延び、該縦円筒体7の外周面に沿った凹
円弧状に形成されている。さらに、上板14の前端部に
は、図6、図7に示す如く、フレーム基板6のボス部材
6Aに対向して別部材からなるボス部材14Aが溶着さ
れ、該ボス部材14A等を貫通してピン穴14Bが形成
されている。
【0037】そして、上板14は、一体前縦板8の左前
縦板9、右前縦板10、前連結縦板11に対し外側から
隅肉溶接によって溶着されている。これにより、上板1
4は、外部からの簡単な溶接作業によって一体前縦板8
に固着されている。
【0038】このように、掘削反力等の大きな荷重が作
用する旋回フレーム5の前側には、フレーム基板6、縦
円筒体7、左前縦板9、右前縦板10、前連結縦板1
1、上板14によって密閉型ボックス構造体を形成する
ことができ、衝撃等に対する剛性を高めることができ
る。また、密閉型ボックス構造体を形成することによ
り、各部の板厚寸法を厚くすることなく、十分な剛性を
得ることができる。
【0039】また、15は左前縦板9の左側に位置して
フレーム基板6に取付けられたキャブ支持板(図3参
照)で、該キャブ支持板15は、キャブ、燃料タンク、
バッテリ(いずれも図示せず)等を支持するものであ
る。さらに、16は縦円筒体7の右側に位置して該縦円
筒体7、フレーム基板6に取付けられたラジエータ支持
板、17は該ラジエータ支持板16の前側に設けられた
タンク支持板をそれぞれ示している。
【0040】一方、18は旋回フレーム5の後端部に取
付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト1
8は、図1、図2に示す如く、作業装置4との重量バラ
ンスをとるもので、旋回半径に応じた円弧状に形成され
ている。
【0041】19は動力源となるエンジンで、該エンジ
ン19は、図3に示す如く、旋回フレーム5の後側とな
る左後縦板12、右後縦板13の上側に位置してカウン
タウエイト18の前側に左,右方向に延在する横置き状
態に搭載されている。また、エンジン19の左側には油
圧ポンプ20が取付けられ、右側近傍にはラジエータ支
持板16の上側に位置してラジエータ21、オイルクー
ラ22が配設されている。
【0042】また、23は旋回フレーム5の右側に位置
してエンジン19の前側に設けられた作動油タンクで、
該作動油タンク23は、作動油を溜めるものでタンク支
持板17上に取付けられている。さらに、作動油タンク
23の前側には、複数の制御弁からなる制御弁群24が
旋回フレーム5上に配設されている。
【0043】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0044】まず、作業現場で車両を走行するときに
は、下部走行体1の走行用油圧モータ(図示せず)を駆
動することにより、車両を前進または後進させる。そし
て、土砂の掘削作業等を行なう場合には、下部走行体1
上で上部旋回体2を旋回させたり、作業装置4を俯仰動
させることにより、作業装置4のバケット4Eで土砂を
掘削する。
【0045】また、側溝掘り作業を行なう場合には、ス
イングシリンダ4Fを伸長または縮小して作業装置4を
左,右方向に揺動し、この作業装置4の揺動方向と反対
側に上部旋回体2を旋回させる。これにより、作業装置
4は、左,右方向の外側に配置されるから、この位置で
作業装置4を俯仰動させることにより側溝掘り作業を行
なうことができる。
【0046】以上のように、本実施の形態によれば、フ
レーム基板6の上面に円筒体からなる縦円筒体7を溶着
し、左前縦板9と右前縦板10の後端部、左後縦板12
と右後縦板13の前端部を縦円筒体7に溶着する構成と
している。従って、各縦板9,10,12,13は、そ
の長さ寸法が短くなり、また、端部が縦円筒体7に溶着
されることにより、縦円筒体7を中心にして立体的な構
造を形成することができるから、構造面での強度を高め
ることができる。これにより、旋回フレーム5を構成す
るフレーム基板6、縦円筒体7、左前縦板9、右前縦板
10、左後縦板12、右後縦板13等は、板厚の薄い材
料を用いて形成した場合でも、掘削反力等の衝撃に対す
る十分な剛性を得ることができる。
【0047】この結果、旋回フレーム5の重量を軽減す
ることができるから、油圧ショベルの重量バランスを良
好にすることができる。また、旋回フレーム5の重量を
軽減することにより、旋回性能、走行性能等の作業性能
を向上することができる。さらに、薄肉な鋼板を使用す
ることができ、製造コストの低減、組立作業性の向上を
図ることができる。一方、一体前縦板8、左後縦板1
2、右後縦板13は、それぞれ別部材として形成されて
いるから、例えば個々の縦板に要求される強度に応じて
材質、板厚等を個別に選択することができ、設計時の自
由度を向上することができる。
【0048】また、左前縦板9、右前縦板10の前側に
前連結縦板11を設けることにより一体前縦板8を形成
し、上板14は、その後側を縦円筒体7まで延ばし後端
部を当該縦円筒体7の外周面に溶着しているから、フレ
ーム基板6の前側部分、縦円筒体7、一体前縦板8、上
板14によって密閉型ボックス構造体を形成することが
できる。これにより、作業装置4を支持している旋回フ
レーム5の前側部分は、掘削作業時の衝撃等に対して十
分な剛性を得ることができ、旋回フレーム5をさらに軽
量化することができる。
【0049】また、左前縦板9、右前縦板10、前連結
縦板11によって一体前縦板8を形成しているから、一
体前縦板8は、1枚の鋼材に曲げ加工を施して前連結縦
板11を形成するだけで、左前縦板9、右前縦板10、
前連結縦板11を簡単に形成することができ、製造コス
トを低減することができる。
【0050】さらに、縦円筒体7は、旋回装置3(外輪
3D)にほぼ対応するようにフレーム基板6の中央に配
置しているから、外輪3Dによって強度が高められたフ
レーム基板6の中央に縦円筒体7を配置することがで
き、旋回装置3の外輪3Dを利用して縦円筒体7の強度
をさらに向上することができる。
【0051】なお、実施の形態では、フレーム基板6の
前,後方向の中間部に、上,下方向に延びた円筒体から
なる縦円筒体7を設けるものとして説明したが、本発明
はこれに限らず、例えば図8に示す第1の変形例による
旋回フレーム31のように、上,下方向に延びた四角筒
体からなる縦角筒体32をフレーム基板6に設ける構成
としてもよい。
【0052】また、例えば図9に示す第2の変形例によ
る旋回フレーム41のように、上,下方向に延びた楕円
筒体からなる縦楕円筒体42をフレーム基板6に設ける
構成としてもよい。その他にも、長円筒体、三角筒体、
五角筒体等の他の筒状体から縦筒体を形成してもよい。
【0053】また、実施の形態では、左前縦板9、右前
縦板10、前連結縦板11は1枚の板体からなる一体前
縦板8として一体形成した場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、例えば図10に
示す第3の変形例による旋回フレーム51のように、前
連結縦板を省略し、左前縦板52と右前縦板53とを別
個に設けて前方に開口させる構成としてもよい。
【0054】また、実施の形態では、縦円筒体7の上端
部は、ほぼ水平に形成するものとして図示したが、本発
明はこれに限るものではなく、例えば図11に示す第4
の変形例による旋回フレーム61のように、後側に搭載
されるエンジン19等を避けるために、縦円筒体62の
上部後側に切欠部62Aを形成し、左後縦板12等の高
さ寸法に合わせる構成としてもよい。
【0055】さらに、実施の形態では、建設機械の旋回
フレームとしてクローラ式油圧ショベルの旋回フレーム
5を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例
えば、ホイール式油圧ショベル等の他の建設機械の旋回
フレームに適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、建設機械の旋回フレームは、前,後方向に延びた
板体からなるフレーム基板と、上,下方向に延びた筒状
体からなり下端部が該フレーム基板の上面の前,後方向
の中間部に位置して該フレーム基板に溶着された縦筒体
と、前記フレーム基板の上面の左前側に位置して前,後
方向に延び下端部が該フレーム基板に溶着され後端部が
該縦筒体に溶着された左前縦板と、前記フレーム基板の
上面の右前側に位置して前,後方向に延び下端部が該フ
レーム基板に溶着され後端部が前記縦筒体に溶着された
右前縦板と、前記フレーム基板の上面の左後側に位置し
て前,後方向に延び下端部が該フレーム基板に溶着され
前端部が前記縦筒体に溶着された左後縦板と、前記フレ
ーム基板の上面の右後側に位置して前,後方向に延び下
端部が該フレーム基板に溶着され前端部が前記縦筒体に
溶着された右後縦板と、前記フレーム基板の前側に位置
して前記左前縦板、右前縦板の上部に溶着された上板と
によって構成している。
【0057】従って、筒状体からなる縦筒体はフレーム
基板の上面に溶着されることで該フレーム基板の強度を
高めることができる。また、左前縦板、左後縦板、右前
縦板、右後縦板に分割し、これらの縦板を高強度な縦筒
体に溶着しているから、各縦板の強度も高めることがで
きる。これにより、フレーム基板、各縦板、上板を構造
面で強くすることができ、それぞれの板厚を薄くしても
十分な剛性を得ることができる。
【0058】この結果、旋回フレームの重量を軽減する
ことができるから、油圧ショベルの重量バランスを良好
にすることができる。また、旋回フレームの重量を軽減
することにより、旋回性能、走行性能等の作業性能を向
上することができる。さらに、薄肉な鋼板を使用するこ
とがでるから、製造コストの低減、組立作業性の向上を
図ることができる。一方、左前縦板、左後縦板、右前縦
板、右後縦板に分割することにより、例えば個々の縦板
に要求される強度に応じて材質、板厚等を個別に選択す
ることができ、設計時の自由度を向上することができ
る。
【0059】請求項2の発明によれば、上板は、その後
側を縦筒体まで延ばし後端部を当該縦筒体に溶着する構
成としているので、フレーム基板の前側部分、縦筒体、
左前縦板、右前縦板、上板によって閉塞型ボックス構造
体とすることができるから、衝撃等に対する剛性をより
高めることができ、旋回フレームをさらに軽量化するこ
とができる。
【0060】請求項3の発明によれば、縦筒体は、フレ
ーム基板を旋回可能に支持する旋回装置にほぼ対応する
位置に配置しているので、縦筒体は、フレーム基板の上
面で旋回装置の外輪によって強度が高められた部位に溶
着することができ、外輪を利用して強度をさらに向上
し、軽量化を図ることができる。
【0061】請求項4の発明によれば、左前縦板の前部
と右前縦板の前部との間には、両者を一体的に連結する
前連結縦板を設け、該前連結縦板によって左,右の前縦
板間の前側を閉塞する構成としているので、1枚の板体
に曲げ加工を施すだけで左前縦板、右前縦板を形成する
ことができ、製造コストを低減することができる。しか
も、フレーム基板、縦筒体、左前縦板、右前縦板、前連
結縦板、上板によってほぼ密閉された密閉型ボックス構
造体を形成することができ、より一層剛性を高め、軽量
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】作業装置を省略した状態の油圧ショベルを示す
平面図である。
【図3】旋回フレームをエンジン、作動油タンク等を搭
載した状態で示す平面図である。
【図4】図3中のキャブ支持板、タンク支持板等を省略
した状態の旋回フレームを示す平面図である。
【図5】図4の旋回フレームを上板を省略した状態で示
す平面図である。
【図6】旋回フレーム、旋回装置、下部走行体の一部を
図4中の矢示VI−VI方向からみた一部破断の正面図であ
る。
【図7】旋回フレームを図4中の矢示VII−VII方向から
みた左側面図である。
【図8】本発明の第1の変形例による旋回フレームを示
す平面図である。
【図9】本発明の第2の変形例による旋回フレームを示
す平面図である。
【図10】本発明の第3の変形例による旋回フレームを
示す平面図である。
【図11】本発明の第4の変形例による旋回フレームを
示す正面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 旋回装置 3A 外輪 5,31,41,51,61 旋回フレーム 6 フレーム基板 7,62 縦円筒体(縦筒体) 8 一体前縦板 9,52 左前縦板 10,53 右前縦板 11 前連結縦板 12 左後縦板 13 右後縦板 14 上板 32 縦四角筒体(縦筒体) 42 縦楕円筒体(縦筒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 一徳 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 (72)発明者 本図 誠 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 (72)発明者 木村 庄吾 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前,後方向に延びた板体からなるフレー
    ム基板と、上,下方向に延びた筒状体からなり下端部が
    該フレーム基板の上面の前,後方向の中間部に位置して
    該フレーム基板に溶着された縦筒体と、前記フレーム基
    板の上面の左前側に位置して前,後方向に延び下端部が
    該フレーム基板に溶着され後端部が該縦筒体に溶着され
    た左前縦板と、前記フレーム基板の上面の右前側に位置
    して前,後方向に延び下端部が該フレーム基板に溶着さ
    れ後端部が前記縦筒体に溶着された右前縦板と、前記フ
    レーム基板の上面の左後側に位置して前,後方向に延び
    下端部が該フレーム基板に溶着され前端部が前記縦筒体
    に溶着された左後縦板と、前記フレーム基板の上面の右
    後側に位置して前,後方向に延び下端部が該フレーム基
    板に溶着され前端部が前記縦筒体に溶着された右後縦板
    と、前記フレーム基板の前側に位置して前記左前縦板、
    右前縦板の上部に溶着された上板とによって構成してな
    る建設機械の旋回フレーム。
  2. 【請求項2】 前記上板は、その後側を前記縦筒体まで
    延ばし後端部を当該縦筒体に溶着する構成としてなる請
    求項1に記載の建設機械の旋回フレーム。
  3. 【請求項3】 前記縦筒体は、前記フレーム基板を旋回
    可能に支持する旋回装置にほぼ対応する位置に配置して
    なる請求項1または2に記載の建設機械の旋回フレー
    ム。
  4. 【請求項4】 前記左前縦板の前部と右前縦板の前部と
    の間には、両者を一体的に連結する前連結縦板を設け、
    該前連結縦板によって左,右の前縦板間の前側を閉塞す
    る構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機
    械の旋回フレーム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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