JP2002338678A - 脂肪族−芳香族共重合ポリカーボネート樹脂の製造方法 - Google Patents

脂肪族−芳香族共重合ポリカーボネート樹脂の製造方法

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JP2002338678A
JP2002338678A JP2001144477A JP2001144477A JP2002338678A JP 2002338678 A JP2002338678 A JP 2002338678A JP 2001144477 A JP2001144477 A JP 2001144477A JP 2001144477 A JP2001144477 A JP 2001144477A JP 2002338678 A JP2002338678 A JP 2002338678A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、耐衝撃性に優れ、屈折率とアッベ数
のバランスを良好に保ち、複屈折率が低減される等の光
学的特性が優れ、流動性が良好である脂肪族−芳香族共
重合ポリカーボネート樹脂を安定して製造する方法を提
供する。 【解決手段】 特定の構造を有する脂肪族ジオール化合
物および芳香族ジヒドロキシ化合物より共重合ポリカー
ボネート樹脂を製造するにあたり、前記脂肪族ジオール
化合物と前記芳香族ジヒドロキシ化合物との割合がモル
比で10〜90:90〜10の範囲であり、且つ予め溶
融した脂肪族ジオール化合物を使用して、重合反応を行
うことを特徴とする脂肪族−芳香族共重合ポリカーボネ
ート樹脂の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性、耐衝撃性
に優れ、屈折率とアッベ数のバランスを良好に保ち、複
屈折率が低減される等の光学的特性が優れ、流動性が良
好である脂肪族−芳香族ポリカーボネート樹脂を安定し
て製造する方法に関するものである。この製造方法で得
られるポリカーボネート樹脂は、各種レンズ、プリズ
ム、光カード、光ファイバー、光ディスク基板、光学フ
ィルム等の光学材料に好適に利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(通称ビスフェノールA)にホスゲンやジ
フェニルカーボネート等のカーボネート前駆体物質を反
応させて得られるポリカーボネート樹脂は、透明性、耐
熱性に優れ、また特に耐衝撃性等の機械特性に優れた性
質を有することからプラスチック光学材料として光ディ
スク基板、各種レンズ、プリズム、光ファイバーなどに
用いられている。しかしながら、該ポリカーボネート樹
脂では、光弾性定数が大きく、溶融流動性が比較的悪い
ために成形品の複屈折が大きくなってしまう事、また屈
折率は1.585と高いがアッベ数が30と低いため、
特にレンズ用途としては色収差の問題が出やすい事など
の欠点を有する。
【0003】このようなポリカーボネート樹脂の欠点を
解決するために、芳香族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジ
オール化合物との共重合ポリカーボネート樹脂がいくつ
か提案されている(特開平1−66234号公報、特開
平10−120777号公報、特開平11−22868
3号公報、特開平11−349676号公報、特開20
00−63506号公報)。これらの技術では、屈折
率、アッベ数が未だ低かったり、成形性、熱安定性等が
不十分で満足する成形品が得られない等の問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
性、耐衝撃性に優れ、屈折率とアッベ数のバランスを良
好に保ち、複屈折率が低減される等の光学的特性が優
れ、流動性が良好である脂肪族−芳香族共重合ポリカー
ボネート樹脂を安定して製造する方法を提供することに
ある。
【0005】本発明者らは先に特定の構造を有する脂肪
族ジオール化合物と芳香族ジヒドロキシ化合物とから誘
導される構成単位を有する共重合ポリカーボネート樹脂
を用いたプラスチックレンズを提案した(特願2000
−249440号参照)。
【0006】本発明は、さらに鋭意研究した結果、得ら
れる脂肪族−芳香族共重合ポリカーボネート樹脂の品質
がばらつくことがあり、その要因の一つとして、重合反
応に使用される脂肪族ジオール化合物の構造異性体比率
(トランス体/シス体)のバラツキに着目し、脂肪族ジ
オール化合物を予め溶融してから重合反応に使用するこ
とで得られるポリカーボネート樹脂の品質が安定するこ
とを見出し、本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、下記一般式[1]
【0008】
【化5】
【0009】で表される脂肪族ジオール化合物および下
記一般式[2]
【0010】
【化6】
【0011】[上記式[2]において、R1及びR2はそ
れぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜1
0のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素
数6〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のシク
ロアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数
7〜20のアラルキル基、炭素数6〜10のアリールオ
キシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基であっ
て、m及びnは夫々0〜4の整数であり、Wは
【0012】
【化7】
【0013】好ましくは
【0014】
【化8】
【0015】であり、ここにR3、R4は同一又は異な
り、水素原子または炭素原子数1〜10の炭化水素基を
表わし、R5及びR6はそれぞれ独立して水素原子又は炭
素原子数1〜3のアルキル基、pは4〜7の整数、R7
及びR8はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子又
は炭素原子数1〜3のアルキル基である。]で表わされ
る芳香族ジヒドロキシ化合物より共重合ポリカーボネー
ト樹脂を製造するにあたり、前記脂肪族ジオール化合物
と前記芳香族ジヒドロキシ化合物との割合がモル比で1
0〜90:90〜10の範囲であり、且つ予め溶融した
脂肪族ジオール化合物を使用して、重合反応を行うこと
を特徴とする脂肪族−芳香族共重合ポリカーボネート樹
脂の製造方法が提供される。
【0016】本発明の前記一般式[1]で表わされる脂
肪族ジオール化合物としては、1,2−シクロヘキサン
ジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、
1,4−シクロヘキサンジメタノールが挙げられる。中
でも、1,4−シクロヘキサンジメタノールが好まし
い。また、これらは単独または二種以上組み合わせて用
いてもよい。
【0017】本発明で使用される脂肪族ジオール化合物
は、トランス体とシス体との混合物であり、この構造の
違いにより、トランス体とシス体との混合比率が異なる
と得られるポリカーボネート樹脂の耐熱性や流動性等の
物性が変化する。かかるトランス体とシス体とは融点お
よび結晶性が異なり、保存状態によってはトランス体と
シス体が不均一な混合状態となり、反応毎に構造異性体
比率にバラツキが生じてしまい、得られるポリカーボネ
ート樹脂の品質も安定しない。
【0018】本発明では、脂肪族ジオール化合物を予め
溶融状態にして重合反応に使用することにより、安定し
た品質のポリカーボネート樹脂を得ることができる。
【0019】また、前記一般式[2]で表わされる芳香
族ジヒドロキシ化合物としては、4,4’−ジヒドロキ
シビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2
−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−シクロヘキ
シル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、9,9
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9
−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオ
レン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ペンタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エーテ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキ
シ−3−メチルフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)スルホキシド、ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、ビス
(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルホ
キシド、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、1,3−ビス{2−(4−ヒドロキシ
フェニル)−2−プロピル}ベンゼン、1,4−ビス
{2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル}ベ
ンゼン等が挙げられる。
【0020】なかでも、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)スルホン、9,9−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、1,3−
ビス{2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピ
ル}ベンゼン、1,4−ビス{2−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−プロピル}ベンゼンが好ましく、殊に
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[通
称ビスフェノールA]、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、9,9
−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオ
レンが好ましい。また、これらは単独または二種以上組
み合わせて用いてもよい。
【0021】また、第三成分として上記一般式[1]で
表わされる脂肪族ジオール化合物に、3,9−ビス(2
−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ(5・5)ウンデカン、
トリシクロ[5.2.1.02, 6]デカンジメタノー
ル、デカリンジメタノールなどの脂肪族ジオール化合物
を、脂肪族ジオール化合物成分中好ましくは10モル%
以下併用してもよい。
【0022】本発明の脂肪族−芳香族共重合ポリカーボ
ネート樹脂の製造方法において、前記脂肪族ジオール化
合物と芳香族ジヒドロキシ化合物との割合は、モル比で
10〜90:90〜10であり、20〜80:80〜2
0が好ましく、20〜70:80〜30がより好まし
く、30〜70:70〜30が最も好ましい。脂肪族ジ
オール化合物のモル比が90%を超えると耐熱性の低下
および屈折率の低下をきたすことがあり、10%未満で
はアッベ数が低下し、屈折率とアッベ数のバランスが悪
くなり、また流動性の低下をきたすことがあり、光学材
料としては好ましくない。
【0023】また、本発明の共重合ポリカーボネート樹
脂は、共重合状態を制限するものではなく、ランダム、
ブロック、交互共重合状態のどれでもよく、またそれら
の混合状態でもよい。
【0024】本発明の脂肪族−芳香族共重合ポリカーボ
ネート樹脂を製造する方法としては、芳香族ジヒドロキ
シ化合物及び脂肪族ジオール化合物と炭酸ジエステルと
を加熱溶融下エステル交換反応をさせる方法(溶融
法)、または酸結合剤の存在下に、芳香族ジヒドロキシ
化合物及び脂肪族ジオール化合物とホスゲンとの反応を
行う方法(溶液法)が好ましく採用され、特に溶融法が
好ましく採用される。
【0025】該溶液法では、酸結合剤としてピリジン、
キノリン、イソキノリン、ジメチルアニリン等の芳香族
第三級アミンがあげられ、殊に、ピリジンが好適なもの
として用いられる。これらは単独または有機溶媒を用い
希釈して反応が行われる。
【0026】該有機溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられ、特にジクロロ
メタン、クロロホルム、ジクロロエタン、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が好まし
く、殊にジクロロメタンがもっとも好ましい。
【0027】該酸結合剤の使用量は、通常ホスゲンに対
して、2〜100モル当量用いられ、好ましくは、2〜
50モル当量用いられる。反応温度は通常0〜100℃
で、好ましくは、0〜40℃で行われる。反応時間は通
常数分〜数日間、好ましくは、10分間〜5時間行われ
る。
【0028】また、末端停止剤として単官能フェノール
類を使用することができる。単官能フェノール類は末端
停止剤として分子量調節のために一般的に使用され、ま
た得られたポリカーボネート樹脂は、末端が単官能フェ
ノール類に基づく基によって封鎖されているので、そう
でないものと比べて熱安定性に優れている。かかる単官
能フェノール類の具体例としては、例えばフェノール、
p−tert−ブチルフェノール、p−クミルフェノー
ルおよびイソオクチルフェノールが挙げられる。また、
他の単官能フェノール類としては、長鎖のアルキル基あ
るいは脂肪族ポリエステル基を置換基として有するフェ
ノール類または安息香酸クロライド類、もしくは長鎖の
アルキルカルボン酸クロライド類を使用することができ
る。
【0029】これらの末端停止剤は、得られたポリカー
ボネート樹脂の全末端に対して少くとも5モル%、好ま
しくは少くとも10モル%末端に導入されることが望ま
しく、また、末端停止剤は単独でまたは2種以上混合し
て使用してもよい。
【0030】また、溶融法では、炭酸ジエステルとして
は、置換してもよい炭素数6〜12のアリール基、アラ
ルキル基あるいは炭素数1〜4のアルキル基などのエス
テルが挙げられる。具体的にはジフェニルカーボネー
ト、ジトリルカーボネート、フェニルトリルカーボネー
ト、ジクロロフェニルカーボネート、ジ(2−メトキシ
カルボニルフェニル)カーボネート、フェニル−2−メ
トキシカルボニルフェニルカーボネート、ジナフチルカ
ーボネート等のジアリールカーボネートあるいはジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート等のジアルキル
カーボネート等が用いられる。これらの中でもジフェニ
ルカーボネートが好ましい。
【0031】炭酸ジエステルは、脂肪族ジオール化合物
と芳香族ジヒドロキシ化合物の合計1モルに対して0.
97〜1.20モルの割合で用いられることが好まし
く、特に好ましくは1.00〜1.10モルの割合であ
る。
【0032】また、重合速度を速めるために重合触媒を
用いることができ、かかる重合触媒としては、例えば水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、二
価フェノールのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩
等のアルカリ金属化合物、水酸化カルシウム、水酸化バ
リウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属化合
物、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン等の含窒素塩基性化合物、アルカリ金属
やアルカリ土類金属のアルコキシド類、アルカリ金属や
アルカリ土類金属の有機酸塩類、亜鉛化合物類、ホウ素
化合物類、アルミニウム化合物類、珪素化合物類、ゲル
マニウム化合物類、有機スズ化合物類、鉛化合物類、オ
スミウム化合物類、アンチモン化合物類マンガン化合物
類、チタン化合物類、ジルコニウム化合物類などの通常
エステル化反応、エステル交換反応に使用される触媒を
用いることができる。なかでも好ましくはアルカリ金属
化合物またはアルカリ土類金属化合物である。触媒は単
独で使用してもよいし、2種以上組み合わせて使用して
もよい。これらの重合触媒の使用量は、原料の芳香族ジ
ヒドロキシ化合物と脂肪族ジオール化合物との合計1モ
ルに対し、好ましくは1×10-9〜1×10 -2当量、よ
り好ましくは1×10-8〜5×10-3当量の範囲で選ば
れる。また、必要に応じて分子量調節剤、酸化防止剤等
を加えてもよい。
【0033】本発明の共重合ポリカーボネート樹脂の製
造方法においては、例えば予め溶融槽などで脂肪族ジオ
ール化合物を不活性ガスの存在下、完全に均一溶融さ
せ、構造異性体比率(トランス体/シス体)を一定にし
た後、反応槽に反応必要量を供給する。
【0034】不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスあ
るいはアルゴン、ヘリウム等の希ガス類が用いられる。
【0035】脂肪族ジオール化合物を溶融させる際の温
度は、使用する化合物の融点により異なるが、例えば
1,4−シクロヘキサンジメタノールの場合、50〜2
50℃が好ましく、更に好ましくは60〜150℃、最
も好ましくは65〜100℃である。
【0036】脂肪族ジオール化合物を溶融する際、攪拌
してもしなくともよいが、攪拌した場合の方がより構造
異性体比率が均一になりやすいため望ましい。
【0037】本発明において好適に採用される共重合ポ
リカーボネート樹脂の製造方法としては、反応槽に、溶
融させた脂肪族ジオール化合物、芳香族ジヒドロキシ化
合物、炭酸ジエステル及び触媒を供給し、次いで温度1
20〜180℃で加熱しながら溶融混合する。その後、
66.5〜0.67kPa、好ましくは26.6〜1.
33kPaの範囲まで減圧を行い、反応温度を150〜
350℃、好ましくは150〜300℃の範囲で昇温
し、生成するアルコールまたはフェノールを留出させて
エステル交換反応を進行させる。その際還流をさせなが
ら反応を行っても良く、その還流比は、反応槽に戻す流
量:系外に出す流量が、好ましくは90:10〜0:1
00であり、より好ましくは80:20〜10:90で
あり、さらに好ましくは70:30〜30:70であ
る。反応槽に戻す流量比が90%以下であれば、反応効
率が良好で、ポリカーボネート樹脂の熱劣化などがなく
好ましい。
【0038】最終的には、133Pa以下まで減圧し、
200℃〜350℃の温度でアルコールまたはフェノー
ルの留出を容易にし反応を完結させる。反応時間は通常
2〜10時間程度である。このような反応は、連続式で
も良くまたバッチ式で行ってもよい。上記の反応を行う
に際して用いられる反応装置は、槽型、管型、塔型また
は押し出し機型であってもよい。
【0039】また、反応後期に触媒失活剤を添加するこ
ともできる。使用する触媒失活剤としては、公知の触媒
失活剤が有効に使用されるが、この中でもスルホン酸の
アンモニウム塩、ホスホニウム塩が好ましく、更にドデ
シルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩等
のドデシルベンゼンスルホン酸の上記塩類やパラトルエ
ンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩等のパラトル
エンスルホン酸の上記塩類が好ましい。またスルホン酸
のエステルとしてベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼン
スルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブチル、ベンゼ
ンスルホン酸オクチル、ベンゼンスルホン酸フェニル、
パラトルエンスルホン酸メチル、パラトルエンスルホン
酸エチル、パラトルエンスルホン酸ブチル、パラトルエ
ンスルホン酸オクチル、パラトルエンスルホン酸フェニ
ル等が好ましく用いられ、その中でも、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩が最も好まし
く使用される。
【0040】これらの触媒失活剤の使用量はアルカリ金
属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物より選
ばれた少なくとも1種の重合触媒を用いた場合、その触
媒1モル当たり好ましくは0.5〜50モルの割合で、
より好ましくは0.5〜10モルの割合で、更に好まし
くは0.8〜5モルの割合で使用することができる。さ
らに必要に応じて分子量調節剤、酸化防止剤等を加えて
もよい。
【0041】本発明の製造方法で得られる共重合ポリカ
ーボネート樹脂は、ジクロロメタン中、20℃、0.7
g/100mlの濃度で測定した比粘度が、好ましくは
0.25〜0.8、より好ましくは0.3〜0.7、さ
らに好ましくは0.35〜0.65である。かかる範囲
の比粘度であると、耐衝撃性が十分であり、光学用成形
品材料として好適である。
【0042】本発明の製造方法で得られる共重合ポリカ
ーボネート樹脂には、成形時における分子量の低下や色
相の悪化を防止するために、さらにリン系熱安定剤を使
用することができる。かかる熱安定剤としては、亜リン
酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらの
エステル等が挙げられる。
【0043】具体的には、トリフェニルホスファイト、
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリデシルホ
スファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデ
シルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイ
ト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロ
ピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニル
ホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モ
ノオクチルジフェニルホスファイト、トリス(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス
(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メ
チレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)
オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、
【0044】トリブチルホスフェート、トリエチルホス
フェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェー
ト、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、
ジイソプロピルホスフェート、
【0045】テトラキス(2,4−ジ−iso−プロピ
ルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイ
ト、テトラキス(2,4−ジ−n−ブチルフェニル)−
4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’
−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニ
レンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホス
ホナイト、テトラキス(2,6−ジ−iso−プロピル
フェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、
テトラキス(2,6−ジ−n−ブチルフェニル)−4,
4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,
6−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフ
ェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−t
ert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジ
ホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブ
チルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイ
ト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−
ビフェニルホスホナイト、
【0046】ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホ
スホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル等が
挙げられ、なかでもトリス(2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ
−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレ
ンジホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−
ブチルフェニル)−ビフェニルホスホナイトが好まし
い。
【0047】これらの熱安定剤は、1種もしくは2種以
上を混合して用いてもよい。かかる熱安定剤の使用量
は、該共重合ポリカーボネート樹脂100重量部に対し
て0.001〜0.15重量部が好ましい。
【0048】本発明の製造方法で得られる共重合ポリカ
ーボネート樹脂には、成形時の金型からの離型性を付与
する目的等で脂肪酸エステル化合物を使用することがで
きる。
【0049】かかる脂肪酸エステルとしては、炭素原子
数1〜20の一価または多価アルコールと炭素原子数1
0〜30の飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステ
ルであるのが好ましい。かかる一価または多価アルコー
ルと飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルとし
ては、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ジグ
リセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸
モノソルビテート、ベヘニン酸モノグリセリド、ペンタ
エリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトー
ルテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラペ
ラルゴネート、プロピレングリコールモノステアレー
ト、ステアリルステアレート、パルミチルパルミテー
ト、ブチルステアレート、メチルラウレート、イソプロ
ピルパルミテート、ビフェニルビフェネ−ト、ソルビタ
ンモノステアレート、2−エチルヘキシルステアレート
等が挙げられ、なかでも、ステアリン酸モノグリセリ
ド、ステアリン酸トリグリセリド、ペンタエリスリトー
ルテトラステアレートが好ましく用いられる。かかる脂
肪酸エステルの使用量は、該共重合ポリカーボネート樹
脂100重量部に対して0.001〜0.5重量部が好
ましい。
【0050】耐候性の向上及び有害な紫外線をカットす
る目的で、本発明の共重合ポリカーボネート樹脂には更
に紫外線吸収剤を配合する事ができる。かかる紫外線吸
収剤としては、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンに代表されるベンゾフェノン系紫外線吸
収剤、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリア
ジン−2−イル)−5−ヘキシルオキシフェノールに代
表されるトリアジン系紫外線吸収剤、2−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−メチルフェノール、
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−t
ert−オクチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1
−フェニルエチル)フェノール、2−(2H−ベンゾト
リアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペン
チルフェノール、2−(5−クロロ−2H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)−4−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール、2−(5−クロロ−2H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)−2,4−tert−ブチルフェ
ノール及び2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)フェノール]等に代表されるベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤が例示され、これらは単
独で用いても、二種以上併用してもよい。
【0051】また、本発明の共重合ポリカーボネート樹
脂には更にポリカーボネート樹脂や紫外線吸収剤に基づ
くレンズの黄色味を打ち消すためにブルーイング剤を配
合することができる。ブルーイング剤としてはポリカー
ボネート樹脂に使用されるものであれば、特に支障なく
使用することができる。一般的にはアンスラキノン系染
料が入手容易であり好ましい。また、各種染顔料等を添
加することにより、各種着色レンズを成形することもで
きる。
【0052】本発明の製造方法で得られる共重合ポリカ
ーボネート樹脂は、レンズ、光ディスク基板、光ファイ
バー、光学フィルム、光カード、プリズムなどのプラス
チック光学用成形品材料として好ましく用いられ、特に
プラスチックレンズ材料として好ましく用いられる。
【0053】上記レンズとしては、眼鏡レンズ、カメラ
レンズ、顕微鏡レンズ、プロジェクターレンズ、フレネ
ルレンズ、ピックアップレンズ等の各種レンズが挙げら
れる。なかでも、屈折率、アッベ数のバランスが良好な
点から眼鏡レンズ用途に特に好適である。
【0054】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。なお、実施例中の部及び%は重量部及び重量%であ
る。また比粘度、屈折率、アッベ数、ガラス転移温度、
流動性及び光弾性定数は下記の方法で測定した。 (1)比粘度 塩化メチレンを溶媒として、0.7g/100mlの濃
度で測定した。尚、測定温度を20℃とした。 (2)屈折率およびアッベ数 ポリカーボネート樹脂のキャスティングフィルム(厚み
100μm)を作成し、アタゴ(株)製アッベ屈折計に
よりジヨードメタンを接触液として25℃で測定した。 (3)ガラス転移温度(Tg) ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)社製
2910型DSCを用いて測定した。 (4)流動性(Q値) 島津製作所(株)製フローテスターCFT−500Cに
より直径10mm、長さ20mmのシリンダーを用いて
温度240℃、荷重100kgで直径1.0mmのノズ
ルから1秒間に流出する体積を測定した。 (5)光弾性定数 理研機器(株)製の光弾性測定装置PA−150により
厚さ100μmのキャストフィルムを用いて測定した。 (6)1,4−シクロヘキサンジメタノールのトランス
体とシス体の比率(モル比)1 H−NMR(JEOL製 JNM−AL400)を用
いて測定した。
【0055】[実施例1]容器に入った1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール(以下、CHDMと称することが
ある)をすべて溶融槽に入れ、窒素雰囲気下、70℃で
均一溶融した。この溶融したCHDMから計量器により
72.0重量部計量し、攪拌装置、蒸留器及び減圧装置
を備えた反応槽に仕込んだ。その後、ビスフェノールA
(以下、BPAと称することがある)114重量部、ジ
フェニルカーボネートを220重量部及びテトラメチル
アンモニウムヒドロキシドを0.18重量部、水酸化ナ
トリウム8×10-4重量部を反応槽に仕込み、窒素置換
した後、140℃で溶融した。30分攪拌後、内温を1
80℃に昇温しつつ徐々に減圧し13.3kPaで30
分間反応させ、生成するフェノールを溜去した。次に同
圧に維持しながら昇温し続け、190℃で30分間、2
00℃で40分間反応を行い留出PhOH量が124重
量部(65%留出、理論量:191重量部)になったと
ころで温度を更に昇温し、210℃で30分間、220
℃で30分間、さらに240℃で30分間フェノールを
溜去せしめ反応させた。その後、ゆっくりと減圧し24
0℃で133Pa以下とした。フル真空到達後4時間攪
拌下で反応せしめた。失活剤として、ドデシルベンゼン
スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩を8×10-4
量部添加後、240℃、13.3kPaで20分間攪拌
した後、反応槽の底より窒素加圧下吐出し、水槽で冷却
しながらペレタイザーでカットしてペレットとした。
【0056】また、別途前記溶融槽中の溶融したCHD
Mを使用して、さらに2回繰り返して上記と同様な方法
により重合を行い、ペレット化した。得られた3種の共
重合ポリカーボネート樹脂ペレットを用いて評価した結
果を表1に示した。
【0057】また、得られた3種のペレットをそれぞれ
眼鏡用凹レンズ金型を使用し、射出圧縮成形によりレン
ズを作成した。これらのレンズは透明性に優れ外観も良
好であった。
【0058】[比較例1]実施例1で使用したCHDM
と同一ロットで同一組成のCHDMを予め溶融せずに、
蝋状固体のまま容器の上部から取り出し、これを計量し
て反応槽に仕込んだ以外は実施例1と同様な操作を行い
ポリカーボネート樹脂ペレットを得た。
【0059】また、別途、同容器の上部から取り出した
CHDMを用いて、さらに2回繰り返して実施例1と同
様な方法により重合を行い、ペレット化した。得られた
3種の共重合ポリカーボネート樹脂ペレットを用いて評
価した結果を表1に示した。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明の製造方法で得られる共重合ポリ
カーボネート樹脂は、安定した品質でバラツキが少な
く、透明性、耐衝撃性に優れ、屈折率とアッベ数のバラ
ンスを良好に保ち、複屈折率が低減される等の光学的特
性が優れ、流動性が良好であるため、各種レンズ、プリ
ズム、光カード、光ファイバー、光ディスク基板等の光
学材料に好適に利用できるものである。
フロントページの続き (72)発明者 今中 嘉彦 東京都千代田区内幸町1丁目2番2号 帝 人化成株式会社内 Fターム(参考) 4J029 AA09 AB04 AC02 AE03 AE04 AE18 BB12A BB12C BB13A BB15A BD06A BD07A BE05A BF14A DB07 DB10 DB13 HA01 HC02 HC04A HC05 JC031 JC091 JC731 JF021 JF031 JF041 JF131 JF141 JF161 JF181 JF221 JF321 JF331 JF361 JF371 JF381 JF471 JF541 JF581 KB02 KE05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[1] 【化1】 で表される脂肪族ジオール化合物および下記一般式
    [2] 【化2】 [上記式[2]において、R1及びR2はそれぞれ独立し
    て水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル
    基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数6〜20の
    シクロアルキル基、炭素数6〜20のシクロアルコキシ
    基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜20のア
    ラルキル基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭素
    数7〜20のアラルキルオキシ基であって、m及びnは
    夫々0〜4の整数であり、Wは、 【化3】 であり、ここにR3、R4は同一又は異なり、水素原子ま
    たは炭素原子数1〜10の炭化水素基を表わし、R5
    びR6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜
    3のアルキル基、pは4〜7の整数、R7及びR8はそれ
    ぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1
    〜3のアルキル基である。]で表わされる芳香族ジヒド
    ロキシ化合物より共重合ポリカーボネート樹脂を製造す
    るにあたり、前記脂肪族ジオール化合物と前記芳香族ジ
    ヒドロキシ化合物との割合がモル比で10〜90:90
    〜10の範囲であり、且つ予め溶融した脂肪族ジオール
    化合物を使用して、重合反応を行うことを特徴とする脂
    肪族−芳香族共重合ポリカーボネート樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記重合反応は、脂肪族ジオール化合
    物、芳香族ジヒドロキシ化合物および炭酸ジエステルと
    を加熱下溶融重合させる反応である請求項1記載の脂肪
    族−芳香族共重合ポリカーボネート樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記一般式[1]が、1,4−シクロヘ
    キサンジメタノールである請求項1記載の脂肪族−芳香
    族共重合ポリカーボネート樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式[2]において、Wは 【化4】 [ここで、R3、R4、R5、R6、R7及びR8の定義は、
    上記式[2]の定義と同じである。]で表わされる芳香
    族ジヒドロキシ化合物である請求項1記載の脂肪族−芳
    香族共重合ポリカーボネート樹脂の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式[2]が、2,2−ビス(4
    −ヒドロキシフェニル)プロパンである請求項1記載の
    脂肪族−芳香族共重合ポリカーボネート樹脂の製造方
    法。
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