JP2002336762A - 回転式基板処理装置及び回転式基板処理方法 - Google Patents
回転式基板処理装置及び回転式基板処理方法Info
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Abstract
保持手段の摩耗量を少なくすると共に、寿命の増大を図
れるようにすること。 【解決手段】 適宜間隔をおいて配列される複数の半導
体ウエハWを保持する保持手段を有するロータ1と、ロ
ータ1を回動するモータ4とを具備し、保持手段は、側
方からのウエハWの挿入の際に開閉移動する開閉保持棒
3と、この開閉保持棒3と共働してウエハWを保持する
複数の保持棒2a〜2dとを具備し、保持棒2a〜2d
のうちの少なくとも1つの保持棒2aは、ロータ1の回
転による遠心力によって各ウエハWの側縁部に向かって
移動する複数の押圧部材5を具備する。これにより、ロ
ータ1の回転にウエハWを確実に追従させることができ
ると共に、開閉保持棒3及び保持棒2a〜2dとウエハ
Wとの間のスリップを少なくすることができる。
Description
の被処理基板に例えば薬液や純水等の液体を用いて処理
を行う回転式基板処理装置及び回転式基板処理方法に関
するものである。
例えば円盤状に形成された半導体ウエハの被処理基板を
複数平行に配置した状態で保持するロータを備えたもの
が知られている。ロータは、被処理基板の周縁を保持す
る保持手段、例えば複数の保持棒を有しており、各保持
棒を被処理基板の周縁部に当接させることにより、同被
処理基板を保持するようになっている。また、保持棒
は、被処理基板が当たる位置に一定の間隔をおいて複数
の案内溝が形成されており、この案内溝によって、各被
処理基板を安定的に保持するようになっている。
置においては、ロータを所定の回転数で回転させなが
ら、薬液や純水等の液体を被処理基板に吹き付けること
により、パーティクル、有機汚染物等のコンタミネーシ
ョンや除去が必要なレジスト膜,酸化膜等を被処理基板
から満遍なく除去することができる。また、ロータの回
転による遠心力を利用して、液体を外側に吹き飛ばすこ
とにより、被処理基板を乾燥させることができる。
基板処理装置においては、ロータが高速回転していても
被処理基板の回転数が追従していないため、処理レシピ
に応じた期待される充分な効果が得られなかった。
被処理基板と保持棒との保持状態が維持できるものと、
できないものが発生して不均一となり、そのため、各被
処理基板を均一に処理することができず、処理効率の低
下を招くおそれもあった。
に保持棒と被処理基板との間にスリップが生じ、このス
リップによって保持棒の摩耗量が多くなるため、保持棒
の交換時期を早めに行う必要があった。
で、ロータの回転に被処理基板を確実に追従させること
により、被処理基板の処理効率の向上を図れるように
し、また、ロータの保持手段と被処理基板との間のスリ
ップを可及的に少なくして、保持手段の摩耗量を少なく
すると共に、保持手段の寿命の増大を図れるようにした
回転式基板処理装置及び回転式基板処理方法を提供する
ことを目的とするものである。
に、請求項1,2記載の発明は、適宜間隔をおいて配列
される複数の被処理基板を保持する保持手段を有するロ
ータと、上記ロータを回動する回転制御可能な回転手段
と、を具備し、上記保持手段は、側方からの上記被処理
基板の挿入の際に開閉移動する開閉保持棒と、この開閉
保持棒と共働して上記被処理基板を保持する複数の保持
棒とを具備する回転式基板処理装置であって、上記保持
棒のうちの少なくとも1つの保持棒は、上記ロータの回
転による遠心力によって上記各被処理基板の側縁部に向
かって移動する複数の押圧部材を具備するか、又は、上
記ロータの回転による遠心力によって上記被処理基板の
側縁部に向かって移動する弾性変形可能な押圧片を有す
る押圧体を具備することを特徴とする。
記載の発明と同様に、適宜間隔をおいて配列される複数
の被処理基板を保持する保持手段を有するロータと、上
記ロータを回動する回転制御可能な回転手段と、を具備
し、上記保持手段は、側方からの上記被処理基板の挿入
の際に開閉移動する開閉保持棒と、この開閉保持棒と共
働して上記被処理基板を保持する複数の保持棒とを具備
する回転式基板処理装置であって、上記開閉保持棒及び
又は保持棒のうちの少なくとも1つの保持棒は、供給さ
れる流体の圧力によって上記被処理基板の側縁部に向か
って膨隆する弾性変形可能な保持溝を具備することを特
徴とする。
し3記載の発明と同様に、適宜間隔をおいて配列される
複数の被処理基板を保持する保持手段を有するロータ
と、上記ロータを回動する回転制御可能な回転手段と、
を具備し、上記保持手段は、側方からの上記被処理基板
の挿入の際に開閉移動する開閉保持棒と、この開閉保持
棒と共働して上記被処理基板を保持する複数の保持棒と
を具備する回転式基板処理装置であって、上記開閉保持
棒は、上記ロータの回転による遠心力によって上記被処
理基板の側縁部に向かって移動する弾性変形可能な押圧
片を有する押圧体を具備することを特徴とする。
転式基板処理装置において、上記開閉保持棒は、ロータ
の回転による遠心力によって被処理基板の側縁部に向か
って移動する弾性変形可能な押圧片を有する押圧体を具
備することを特徴とする。
転式基板処理装置において、上記開閉保持棒は、供給さ
れる流体の圧力によって被処理基板の側縁部に向かって
膨隆する弾性変形可能な保持溝を具備することを特徴と
する。
転式基板処理装置において、上記開閉保持棒は、ロータ
の回転による遠心力によって被処理基板の側縁部に向か
って移動する弾性変形可能な押圧片を有する押圧体を具
備することを特徴とする。
転式基板処理装置において、上記保持棒のうちの少なく
とも1つの保持棒は、供給される流体の圧力によって被
処理基板の側縁部に向かって膨隆する弾性変形可能な保
持溝を具備することを特徴とする。
て、上記押圧部材は、支持軸にスペーサを介在して回転
自在に嵌合される板状本体の回転側面に押圧部を具備す
ると共に、偏心位置に重りを具備し、かつ、上記支持軸
と平行に配設される回転規制軸を係合可能に遊嵌する案
内溝を具備する方が好ましい(請求項9)。この場合、
上記押圧部材におけるスペーサと接する面に、回転中心
から外方に向かって開口する1又は複数の排出溝を形成
する方が好ましい(請求項10)。
項3記載の発明において、上記供給される流体の圧力を
調整する圧力調整手段を更に具備することを特徴とす
る。
をおいて配列される複数の被処理基板を保持する複数の
保持手段を有するロータを回転手段によって回動させな
がら被処理基板に処理を施す回転式基板処理方法におい
て、 上記複数の保持手段のうちの少なくとも1つの保
持手段により、上記ロータの回転による遠心力によって
各被処理基板を押圧する工程と、 回転中に、上記被処
理基板に処理液を供給する工程と、を有することを特徴
とする。
をおいて配列される複数の被処理基板を保持する保持手
段を有するロータを回転手段によって回動させながら被
処理基板に処理を施す回転式基板処理方法において、
上記保持手段に、上記ロータの回転による遠心力によっ
て被処理基板の押圧力が可変可能な機能を具備させ、上
記回転手段の回転を制御することによって上記被処理基
板に対する保持手段の保持力を強固又はルーズにし、ル
ーズ状態において、被処理基板と保持手段との間に付着
する液を排除することを特徴とする。
をおいて配列される複数の被処理基板を保持する保持手
段を有するロータを回転手段によって回動させながら被
処理基板に処理を施す回転式基板処理方法において、
上記保持手段に、流体圧力によって被処理基板の押圧力
が可変可能な機能を具備させ、 上記流体圧力を調整す
ることによって上記被処理基板に対する保持手段の保持
力を強固又はルーズにし、ルーズ状態において、被処理
基板と保持手段との間に付着する液を排除することを特
徴とする。
いて、「ルーズ」とは、被処理基板に対する保持手段の
保持力を弱くして被処理基板と保持手段との間に僅かな
隙間を形成することを意味する。
ば、開閉保持棒と共働して被処理基板を保持する保持棒
のうちの少なくとも1つの保持棒が、ロータの回転によ
る遠心力によって被処理基板の側縁部に向かって移動す
る複数の押圧部材、又は、ロータの回転による遠心力に
よって被処理基板の側縁部に向かって移動する弾性変形
可能な押圧片を有する押圧体を具備することにより、ロ
ータの回転に被処理基板を確実に追従させることがで
き、また、ロータの保持手段と被処理基板との間のスリ
ップを少なくすることができる。
ば、保持棒と共働して被処理基板を保持する開閉保持棒
が、ロータの回転による遠心力によって被処理基板の側
縁部に向かって移動する弾性変形可能な押圧片を有する
押圧体を具備することにより、ロータの回転に被処理基
板を確実に追従させることができ、また、ロータの保持
手段と被処理基板との間のスリップを少なくすることが
できる。
及び又は保持棒のうちの少なくとも1つの保持棒が、供
給される流体の圧力によって被処理基板の側縁部に向か
って膨隆する弾性変形可能な保持溝を具備することによ
り、ロータの回転に被処理基板を確実に追従させること
ができ、また、ロータの保持手段と被処理基板との間の
スリップを少なくすることができる。
は、支持軸にスペーサを介在して回転自在に嵌合される
板状本体の回転側面に押圧部を具備すると共に、偏心位
置に重りを具備することにより、ロータの回転による遠
心力によって押圧部材を確実に被処理基板の側縁部に押
圧することができ、更にロータの回転に被処理基板を確
実に追従させることができると共に、ロータの保持手段
と被処理基板との間のスリップを可及的に少なくするこ
とができる。また、押圧部材に、支持軸と平行に配設さ
れる回転規制軸を係合可能に遊嵌する案内溝を設けるこ
とにより、押圧部材の押圧位置と非押圧位置との回転範
囲を規制することができるので、ロータの回転に追従し
て押圧部材が迅速に被処理基板の側縁部に押圧すること
ができる。この場合、押圧部材におけるスペーサと接す
る面に、回転中心から外方に向かって開口する1又は複
数の排出溝を形成することにより、押圧部材とスペーサ
との間に付着する液体やパーティクル等を外部に排出す
ることができる(請求項10)。
持手段のうちの少なくとも1つの保持手段により、ロー
タの回転による遠心力によって各被処理基板を押圧した
状態で、回転中に、被処理基板に処理液を供給して、被
処理基板を処理することができる。したがって、回転手
段を高速回転することによって保持手段の保持力を強固
にして、ロータの回転に各被処理基板を確実に追従させ
ることができ、各被処理基板を処理レシピに応じて均一
に処理することができる。
の回転を制御することによって被処理基板に対する保持
手段の保持力を強固又はルーズにすることができるの
で、回転手段を高速回転することによって保持手段の保
持力を強固にして、ロータの回転に被処理基板を確実に
追従させることができ、また、回転手段を低速回転する
ことによって保持手段の保持力をルーズにして、被処理
基板と保持手段との間に付着する液を排除することがで
きる。
体圧力を調整することによって被処理基板に対する保持
手段の保持力を強固又はルーズにすることができるの
で、流体圧力を高圧にすることによって保持手段の保持
力を強固にして、ロータの回転に被処理基板を確実に追
従させることができ、また、流体圧力を低圧にすること
によって保持手段の保持力をルーズにして、被処理基板
と保持手段との間に付着する液を排除することができ
る。
いて、添付図面に基づいて詳細に説明する。
態の側断面図、図2は図1のI−I線に沿う断面図であ
る。
は、図1及び図2に示すように、適宜間隔をおいて配列
される複数例えば26枚の被処理基板、例えば半導体ウ
エハW(以下にウエハWという)を保持する保持手段2
を有するロータ1と、このロータ1を回動する回転手段
である回転制御可能なモータ4と、モータ4の回転数を
制御する制御手段である中央演算処理装置50(以下に
CPU50という)とを具備している。
送手段であるウエハ移動機構77(図13参照)から保
持空間80内に挿入される際に開閉移動する一対の開閉
保持棒3と、この開閉保持棒3と共働してウエハWを保
持する複数(4本)の保持棒2a〜2dとを具備し、保
持棒2a〜2dのうちの少なくとも1つの保持棒、例え
ば図2における右上に位置する保持棒2aは、ロータ1
の回転による遠心力によってウエハWの押圧力が可変可
能な機能を具備している。つまり、保持棒2aは、ロー
タ1の回転による遠心力によって各ウエハWの側縁部に
向かって移動する複数の押圧部材5を具備している(図
2及び図3参照)。この場合、保持棒2a〜2dは、ウ
エハWの水平方向の中心線より上側に位置し、かつウエ
ハWの垂直方向の中心線に対して左右対称になるように
4つ設けられている。また、開閉保持棒3は、ウエハW
を保持した状態において、ウエハWの水平方向の中心線
より下側に位置し、かつウエハWの垂直方向の中心線に
対して左右対称になるように2つ設けられている。
うに、支持軸6にスペーサ7を介在して回転自在に嵌合
されるウエハWの枚数(26枚)に対応した複数の押圧
部材5を具備している。この押圧部材5は、例えばPT
FE(ポリテトラフルオロエチレン)製の板状本体5a
の回転側面に押圧部5bを具備すると共に、偏心位置に
重り5cを具備し、かつ、支持軸6と平行に配設される
回転規制軸8を係合可能に遊嵌する案内溝5dを具備し
ている。この場合、板状本体5aの回転側面の一部に、
円弧部5eと平坦部5fとが設けられ、この円弧部5e
と平坦部5fとの交差部にて押圧部5bが形成されてい
る。また、板状本体5aは、図5(b)に示すように、
支持軸6の嵌合孔5gに関して対向する一端部に重り取
付孔5hが穿設され、この重り取付孔5h内に例えばス
テンレス等の金属製重り5cが嵌挿されている。また、
重り5cと対向する他端部には、嵌合孔5gに連なって
略U字状の案内溝5dが設けられている。更に、板状本
体5aの回転側面には、嵌合孔5gと連通する液抜き孔
5iが設けられている。
する両側面に、回転中心から外方に向かって開口する複
数の排出溝5jが形成されている(図6参照)。この排
出溝5jは必ずしも複数である必要はなく、1つであっ
てもよい。
にはウエハWの周縁部を案内すると共に、同周縁部に対
し押し付け力を付与する案内溝10が形成され、かつ回
転による遠心力により液体を外側に逃がす液抜き孔(図
示せず)が案内溝10につながるように設けられてい
る。
に、ロータ1の回転による遠心力によってウエハWの押
圧力が可変可能な機能を具備している。つまり、開閉保
持棒3は、図7に示すように、ウエハWの周縁部に直交
する方向に延びる断面が矩形状の基部3aと、この基部
3aの一端に切欠き3bを介して外周面が円弧をなす舌
片状の弾性変形可能な押圧片3cを有する押圧体3dを
具備している。この開閉保持棒3は、例えばPTFE等
の弾性部材にて形成されている。なお、切欠き3b内に
は、開閉保持棒3の材質より硬質の弾性部材にて形成さ
れる補強部材3が嵌挿されている(図7(c)参照)。
また、開閉保持棒3の外周部には、上記保持空間80を
閉じて押圧体3dの押圧片3cでウエハWを保持した状
態において、押圧体3d及び押圧片3cから外側に延び
る液切り溝3eが形成されている。また、開閉保持棒3
は、取付部材11に取付ボルト12で固定されたもので
構成されている。また、取付部材11には、取付ボルト
12の螺合するねじ孔11cが貫通するように設けられ
ている。すなわち、取付部材11は、一対のリブ11a
と、これらのリブ11aを連結するウエブ11bとによ
って断面コ字状に形成され、開閉保持棒3の押圧体3d
の押圧片3cでウエハWの周縁部を保持した状態におい
て、ウエブ11bがウエハWの周縁部にほぼ直交する方
向を向くようになっており、上記ねじ孔11cはウエブ
11bを貫通するように形成されている。
に、アーム13を介して図示しない駆動シリンダの揺動
軸に連結されており、駆動シリンダの駆動によって開閉
保持棒3が開閉移動するように構成されている。
連結するバランスウエイト14がロータ1の回転による
遠心力によって移動することによって、上記押圧片3c
がウエハWの周縁部に向かって移動するように構成され
ている(図8参照)。なお、保持空間80内にウエハW
を挿入可能であれば、開閉保持棒3を1つのもので構成
してもよい。
閉保持棒3の一方の端部側に配置された第1の円盤15
aと、保持棒2a〜2d及び開閉保持棒3の他方の端部
側に配置された第2の円盤15bとを備えている。この
場合、保持棒2a〜2dは、第1及び第2の各円盤15
a,15bから突出する一方及び他方の各端部に袋ナッ
ト16を螺合することにより、各円盤15a,15bに
固定されるようになっている。
結する回転駆動軸20の端面に固定ボルト21で固定さ
れるようになっている。このため、第1の円盤15aに
は、固定ボルト21の頭部が沈むように形成した拡開テ
ーパ状の沈み穴ぐり22が形成されている。
に示すように、円盤15a,15bを貫通する連結軸1
7を介してアーム13と連結されて、ロータ1の回転に
よる遠心力によって連結軸17を中心として回動するよ
うに構成されている。このバランスウエイト14は、円
盤15a,15bの外面側に突出されたロックピン18
によって必要以上に外側へ開くのを防止している(図8
参照)。なお、ロックピン18は、円盤15a,15b
に設けられた透孔(図示せず)内を貫通して配設されて
おり、円盤15a,15bの内側に突出する端部に連結
される連結部材19を図示しない切換シリンダと、円盤
15a,15bの外面に装着されるカバーケース23内
に配設された引っ張りばね(図示せず)によって円盤1
5a,15bに対して接離移動することで、ロックピン
18とバランスウエイト14とが係脱可能になってい
る。つまり、ロータ1の回転が停止された状態で、ウエ
ハWの受け渡しを行う場合には、引っ張りばねの弾性力
に抗して切換シリンダを伸長してロックピン18を円盤
15a,15bの内面側に移動してバランスウエイト1
4と係合しない位置に移動した後、駆動シリンダを駆動
して開閉保持棒3を開放側に移動する。開閉保持棒3が
開放位置に移動された状態で、ウエハ移動機構77によ
って保持されたウエハWが保持空間80内に挿入された
後、再び駆動シリンダが駆動して開閉保持棒3を閉鎖位
置に移動して、開閉保持棒3と保持棒2a〜2dとが共
働してウエハWを保持する。このようにしてウエハWが
保持された後、切換シリンダが連結部材19から離脱さ
れると、引っ張りばねの弾性力によってロックピン18
が円盤15a,15bの外面側に突出してバランスウエ
イト14と係合可能となる。
について説明する。まず、図示しない駆動シリンダによ
って開閉保持棒3を開放位置に移動して保持空間80を
開いた状態にし、ウエハ移動機構77によって搬送され
る複数のウエハWを保持空間80内に挿入する。そし
て、開閉保持棒3を閉鎖位置側に移動させることによ
り、保持空間80を閉じ、ロータ1でウエハWを保持し
た状態にし、ウエハ移動機構77を退避させる。各ウエ
ハWは、保持棒2a〜2d及び開閉保持棒3によって平
行に、かつ確実に保持された状態になる。そこで、回転
駆動軸20を介してロータ1を所定の回転数例えば80
0rpmで回転させると、ロータ1の回転による遠心力
によって保持棒2aの各押圧部材5が支持軸6を中心と
して回転し、押圧部5bが各ウエハWの周縁部を押圧す
る(図3(b)参照)。また、これと同時に、ロータ1
の回転による遠心力によってバランスウエイト14が連
結軸17を中心として回転することで、開閉保持棒3の
押圧体3dがウエハWの周縁部に向かって移動して押圧
体3dの押圧片3cが弾性変形してウエハWの周縁部に
押圧される。これにより、各ウエハWは保持棒2a〜2
dと開閉保持棒3によって確実(強固)に保持される。
ら、薬液や純水等の液体をウエハWに吹き付けて、同ウ
エハWを洗浄する。また、ウエハWに付着した液体を乾
燥させる際には、ロータ1を洗浄のときより更に高速で
回転、例えば800rpmで回転しながら、窒素ガス等
の不活性ガスや、揮発性及び親水性の高いIPA蒸気等
を吹き付けて乾燥処理を行う。
ことにより、ロータ1の回転による遠心力を小さくして
保持棒2a及び開閉保持棒3のウエハW保持力を弱めて
ウエハWをルーズな状態に保持することで、ウエハWと
保持棒2a〜2d及び開閉保持棒3との保持部に僅かな
隙間を形成して、ウエハWの周縁部に付着する液体やパ
ーティクルを排除することができる。また、高速回転か
ら低速回転に減速する際に、保持棒2a〜2d及び開閉
棒3とウエハWとをスリップさせてウエハWの保持部を
変えることにより、今まで保持されていた部分の洗浄を
行うことができるので、洗浄の向上を図ることができ
る。
ペーサ7との隙間に付着する液体は、ロータ1の回転に
よる遠心力によって排出溝5jから外方に排出される。
また、押圧部材5の嵌合孔5g内に付着する液体は、ロ
ータ1の回転による遠心力によって液抜き孔5iから外
方に排出される。したがって、液体が保持棒2a〜2d
に滞留し続けることがないので、ウエハW及びロータ1
の乾燥時間を短縮することができる。また、薬液から純
水への切換時により早く薬液を純水に置換することがで
きる。
3eが開閉保持棒3の外周部に沿って、押圧体3dから
外側(ウエハWから離れる方向)に延びるように形成さ
れているので、押圧体3dに溜まった液体が毛細管現象
により液切り溝3e側に自然ににじみ出るようになる。
したがって、遠心力による液体の流出がよりスムーズに
なるので、ウエハW及びロータ1の乾燥時間を更に短縮
することができる。これにおいても、薬液から純水への
切換時により早く薬液を純水に置換することができる。
Wは、再びウエハ移動機構77に受け渡されて搬送され
る。
a〜2dのうちの1つの保持棒2aが、複数の押圧部材
5を具備する場合について説明したが、その他の保持棒
2b〜2dも同様に複数の押圧部材5を具備する構造と
してもよく、あるいは、開閉保持棒3も同様に複数の押
圧部材5を具備する構造としてもよい。また、逆に保持
棒2a〜2dのうちの少なくとも1つの保持棒を、開閉
保持棒3と同様な押圧片3cを有する押圧体3dを具備
する構造としてもよい。
態を示す概略側断面図、図10は第二実施形態における
ウエハ保持手段の要部を示す拡大断面図で、(a)はウ
エハをルーズに保持する状態の拡大断面図、(b)はウ
エハを強固に保持する状態の拡大断面図である。
持手段に、流体圧力によってウエハの押圧力が可変可能
な機能を具備させた場合で、流体例えば空気の圧力を利
用してウエハWを保持するロータ1を具備するものであ
る。すなわち、回転式基板処理装置は、上記第一実施形
態と同様に、適宜間隔をおいて配列される複数例えば2
6枚のウエハWを保持する保持手段2を有するロータ1
と、このロータ1を回動する回転手段である回転数が可
変可能なモータ4Aと、モータ4Aの回転数を制御する
制御手段であるCPU50とを具備している。
同様に、ウエハ移動機構77(図13参照)から保持空
間80内に挿入される際に開閉移動する一対の開閉保持
棒3と、この開閉保持棒3と共働してウエハWを保持す
る複数(4本)の保持棒2b〜2eとを具備し、保持棒
2b〜2eのうちの少なくとも1つの保持棒2eは、供
給される流体例えば空気の圧力によってウエハWの側縁
部に向かって膨隆する弾性変形可能な複数例えば26個
の保持溝30を具備している。
側壁30aの裏面に連通するように、保持棒本体30A
との間に軸方向に沿う流体導入路31を具備しており、
この流体導入路31は、ロータ1の第1の円盤15aに
設けられた第1の連通路32と回転駆動軸20に貫通さ
れた第2の連通路33及び流体供給管路34を介して流
体供給源である空気供給源35に連通されている。この
場合、流体供給管路34には、空気供給源35側から保
持棒2e側に向かって順に、開閉弁36,蓄圧器37,
逆止弁38と可変絞り39とで構成される流量調整弁4
0、圧力検出スイッチ41が介設されている。また、圧
力検出スイッチ41は、上記CPU50に電気的に接続
されており、この圧力検出スイッチ41にて検出された
検出信号がCPU50に伝達され、CPU50からの制
御信号が流量調整弁40に伝達されるように構成されて
いる。また、CPU50からの制御信号は、開閉弁36
とモータ4Aに伝達されるようになっている。
を介して回転手段であるモータ4Aの駆動軸4aに連結
されている。また、回転駆動軸20に設けられた第2の
連通路33と駆動軸4aに設けられた第3の連通路42
とが連通されており、駆動軸4aの端部にロータリージ
ョイント43を介して流体供給管路34が接続されてい
る。
動軸20及び駆動軸4aの端部側に接続される場合につ
いて説明したが、必ずしもこのような構造にする必要は
なく、図9に二点鎖線で示すように、流体供給管路34
を回転駆動軸20の途中に接続してもよい。
分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には
同一符号を付して、説明は省略する。
うちの少なくとも1つの保持棒2eが、供給される流体
例えば空気の圧力によってウエハWの側縁部に向かって
膨隆する弾性変形可能な複数例えば26個の保持溝30
を具備する場合について説明したが、開閉保持棒3にお
いても、同様に、供給される流体例えば空気の圧力によ
ってウエハWの側縁部に向かって膨隆する弾性変形可能
な複数例えば26個の保持溝30を具備する構造として
もよい。
態の回転式基板処理装置の動作態様について説明する。
まず、上記第一実施形態と同様に、図示しない駆動シリ
ンダによって開閉保持棒3を開放位置に移動して保持空
間80を開いた状態にし、ウエハ移動機構77によって
搬送される複数のウエハWを保持空間80内に挿入す
る。そして、開閉保持棒3を閉鎖位置側に移動させるこ
とにより、保持空間80を閉じ、ロータ1でウエハWを
保持した状態にし、ウエハ移動機構77を退避させる。
各ウエハWは、保持棒2a〜2d及び開閉保持棒3によ
って平行に保持された状態になる。
軸20を介してロータ1が所定の回転数例えば800r
pmで回転されると、これと同時に、流体供給管路34
の開閉弁36が開放されると共に、流量調整弁40が作
動され所定の流量の空気が流体供給管路34及び流体導
入路31を流れ、ロータ1の第1の円盤15aに設けら
れた第1の連通路32を介して保持棒2eの流体導入路
31内に空気が流れる。すると、図10(a)の状態に
おかれた保持溝30の側壁30aが、図10(b)に示
すように、ウエハWの側縁部に向かって膨隆してウエハ
Wの側縁部を強固に保持する。
エハWを回転することができる。この状態で、所定の処
理、例えばウエハWに薬液や純水を吹き付けて供給する
洗浄処理、あるいは、薬液や純水の供給を停止した状態
でロータ1を高速回転する乾燥処理を行う。また、この
際、流量調整弁40を調整して空気供給量を少なくし、
保持溝30の膨隆状態を小さく、すなわち保持状態をル
ーズにして保持溝30とウエハWの側縁部との間に隙間
を形成することにより、ウエハWの側縁部に付着する液
体やパーティクルを除去することができる。また、ルー
ズにした状態でウエハWを保持溝30に対して自動的に
スリップさせることにより、今まで保持されていた部分
を洗浄することができるので、洗浄の向上を図ることが
できる。
基板処理装置を単独の装置として説明したが、以下に説
明する洗浄処理システムに回転式基板処理装置を組み込
んで使用することができる。
2に示すように、ウエハWを収納可能な容器例えばキャ
リア90の搬入及び搬出が行われる容器搬入・搬出部6
0と、ウエハWに対して洗浄処理及び乾燥処理等を施す
洗浄処理ユニット61と、容器搬入・搬出部60と洗浄
処理ユニット61との間に配設され、洗浄処理ユニット
61に対してキャリア90の搬入出を行うためのステー
ジ部62と、キャリア90を洗浄するキャリア洗浄ユニ
ット63と、複数のキャリア90をストックするキャリ
アストック64と、電源ユニット65及びケミカルタン
クボックス66を具備している。
90を載置可能な載置台67と、キャリア90の配列方
向に沿って形成された搬送路68を移動可能に設けられ
るキャリア搬送機構69とを具備しており、キャリア搬
送機構69によって載置台67のキャリア90をステー
ジ部62に搬送すると共に、ステージ部62のキャリア
90を載置台67を搬送し得るように構成されている。
この場合、キャリア90内には例えば26枚のウエハW
は収納可能となっており、キャリア90はウエハWの面
が鉛直に配列されるように配置されている。
るステージ70を具備しており、容器搬入・搬出部60
からこのステージ70に載置されたキャリア90がシリ
ンダを用いたキャリア搬送機構69により洗浄処理ユニ
ット61内に搬入され、洗浄処理ユニット61内のキャ
リア90がこのキャリア搬送機構69によりステージ7
0に搬出されるように構成されている(図13参照)。
キャリア搬送機構69のアームを回転させてキャリア9
0が載置されるため、載置台67とは逆向きにキャリア
90が載置される。このため、ステージ70には、キャ
リア90の向きを戻すための反転機構(図示せず)が設
けられている。
の間には、仕切壁71が設けられており、仕切壁71に
は、搬入出用の開口部72が形成されている。この開口
部72はシャッタ73によって開閉可能になっており、
処理中にはシャッタ73が閉じられ、キャリア90の搬
入出時にはシャッタ73が開けられるようになってい
る。
浄槽74を有しており、後述するように、洗浄処理ユニ
ット61においてウエハWが取り出されて空になったキ
ャリア90が洗浄されるようになっている。
Wが取り出された空になったキャリア90を一時的に待
機させるためや、洗浄後のウエハWを収納するための空
のキャリア90を予め待機させるためのものであり、上
下方向に複数のキャリア90がストック可能となってお
り、その中の所定のキャリア90を載置台67に載置し
たり、その中の所定の位置にキャリア90をストックし
たりするためのキャリア移動機構を具備している。
3に示すように、洗浄処理部75と、洗浄処理部75の
直下にキャリア90を待機させるためキャリア待機部7
6と、キャリア待機部76に待機されたキャリア90内
の複数のウエハWを押し上げて洗浄処理部75に移動さ
せると共に、洗浄処理部75の複数のウエハWを保持し
てキャリア待機部76のキャリア90に収納させるため
のウエハ移動機構77とが設けられている。この場合、
ウエハ移動機構77は、図13に示すように、ウエハW
を保持するウエハ保持部材91と、鉛直に配置されたウ
エハ保持部材91を支持する支持部材92と、支持部材
92を介してウエハ保持部材91を昇降する昇降駆動部
93とで構成されている。
処理後にレジストマスク、エッチング残渣であるポリマ
ー層等を除去するものであり、この発明に係る回転式基
板処理装置を適用した二重チャンバ式液処理装置にて構
成されている。以下に、第一実施形態の回転式基板処理
装置を適用した二重チャンバ式液処理装置について説明
する。
図13及び図14に示すように、ウエハWを保持する回
転可能な保持手段である上記ロータ1と、このロータ1
を水平軸を中心として回転駆動する駆動手段である上記
モータ4と、ロータ1にて保持されたウエハWを包囲す
る複数例えば2つの処理室(第1の処理室,第2の処理
室)を構成する内チャンバ121,外チャンバ122
と、これら内チャンバ121又は外チャンバ122内に
収容されたウエハWに対して処理流体例えばレジスト剥
離液,ポリマ除去液等の薬液の供給手段130、この薬
液の溶剤例えばイソプロピルアルコール(IPA)の供
給手段140、リンス液例えば純水等の処理液の供給手
段(リンス液供給手段)150又は例えば窒素(N2)
等の不活性ガスや清浄空気等の乾燥気体(乾燥流体)の
供給手段160と、内チャンバ121を構成する内筒体
123と外チャンバ122を構成する外筒体124をそ
れぞれウエハWの包囲位置とウエハWの包囲位置から離
れた待機位置に切り換え移動する移動手段例えば第1,
第2のシリンダ125,126とで主要部が構成されて
いる。
処理装置100におけるモータ4、処理流体の各供給手
段130,140,150,160の供給部、ウエハ移
動機構77等は制御手段例えば中央演算処理装置200
(以下にCPU200という)によって制御されてい
る。
リング(図示せず)を介して第1の固定壁131に回転
可能に支持されており、第1の固定壁側のベアリングに
連接するラビリンスシール(図示せず)によってモータ
4側に発生するパーティクル等が処理室内に侵入しない
ように構成されている。なお、モータ4は、第1の固定
壁131に連設される固定筒体(図示せず)内に収納さ
れている。また、モータ4は、予めCPU200に記憶
されたプログラムに基づいて所定の高速回転例えば10
0〜3000rpmと低速回転例えば1〜500rpm
を選択的に繰り返し行い得るように制御されている。な
お、この場合、低速回転の回転数と高速回転の回転数の
一部が重複しているが、薬液の粘性に対応して低速回転
と高速回転が設定され、同一の薬液の場合には、低速回
転と高速回転とは重複しない(以下の説明も同様であ
る)。ここでいう低速回転とは、ウエハW上に接触した
薬液を遠心力で振り切るときの回転数に比較して低速と
いう意味で、逆に高速回転とは、供給された薬液がウエ
ハW上で十分に反応できる程度に接触可能な回転数に比
較して高速という意味である。
転との切り換えが何回も行われることによって過熱され
る虞があるので、モータ4には、過熱を抑制するための
冷却手段133が設けられている。この冷却手段133
は、図14に示すように、モータ4の周囲に配管される
循環式冷却パイプ134と、この冷却パイプ134の一
部と冷却水供給パイプ135の一部を配設して、冷却パ
イプ134内に封入される冷媒液を冷却する熱交換器1
36とで構成されている。この場合、冷媒液は、万一漏
洩してもモータ4が漏電しないような電気絶縁性でかつ
熱伝導性の良好な液、例えばエチレングリコールが使用
されている。また、この冷却手段133は、図示しない
温度センサによって検出された信号に基づいて作動し得
るように上記CPU200によって制御されている。
1の処理室)は、第1の固定壁131と、この第1の固
定壁131と対峙する第2の固定壁132と、これら第
1の固定壁131及び第2の固定壁132との間にそれ
ぞれ第1及び第2のシール部材171,172を介して
係合する内筒体123とで形成されている。すなわち、
内筒体123は、移動手段である第1のシリンダ125
の伸張動作によってロータ1とウエハWを包囲する位置
まで移動されて、第1の固定壁131との間に第1のシ
ール部材171を介してシールされると共に、第2の固
定壁132との間に第2のシール部材172を介してシ
ールされた状態で内チャンバ121(第1の処理室)を
形成する。また、第1のシリンダ125の収縮動作によ
って固定筒体の外周側位置(待機位置)に移動されるよ
うに構成されている。この場合、内筒体123の先端開
口部は第1の固定壁131との間に第1のシール部材1
71を介してシールされ、内筒体123の基端部は固定
筒体の中間部に周設された第3のシール部材(図示せ
ず)を介してシールされて、内チャンバ121内に残存
する薬液の雰囲気が外部に漏洩するのを防止している。
なお、内筒体123は、耐薬品性及び耐強度性に富むス
テンレス鋼製部材にて形成されている。なお、内筒体1
23は、ステンレス鋼の表面に例えばPTFEやPFA
等のフッ素系合成樹脂をコーティングあるいは貼着した
ものや、内筒体123自体をPTFEやPFA等のフッ
素系合成樹脂にて形成することにより、保温性の向上が
図れるので好適である。
を構成する外筒体124は、移動手段である第2のシリ
ンダ126の伸張動作によってロータ1とウエハWを包
囲する位置まで移動されて、第2の固定壁132との間
に第4のシール部材174を介してシールされると共
に、内筒体123の先端部外方に位置する第5のシール
部材175を介してシールされた状態で、外チャンバ1
22(第2の処理室)を形成する。また、第2のシリン
ダ126の収縮動作によって固定筒体の外周側位置(待
機位置)に移動されるように構成されている。この場
合、外筒体124と内筒体123の基端部間には第5の
シール部材175が介在されて、シールされている。し
たがって、内チャンバ121の内側雰囲気と、外チャン
バ122の内側雰囲気とは、互いに気水密な状態に離隔
されるので、両チャンバ121,122内の雰囲気が混
じることなく、異なる処理流体が反応して生じるクロス
コンタミネーションを防止することができる。
様に、耐薬品性及び耐強度性に富むステンレス鋼製部材
にて形成されている。なお、外筒体124は、内筒体1
23と同様に、ステンレス鋼の表面に例えばPTFEや
PFA等のフッ素系合成樹脂をコーティングあるいは貼
着したものや、内筒体123自体をPTFEやPFA等
のフッ素系合成樹脂にて形成することにより、保温性の
向上が図れるので好適である。
筒体124は共に先端に向かって拡開するテーパ状に形
成されており、上記第1及び第2のシリンダ125,1
26の伸縮動作によって同心上に互いに出没可能及び重
合可能に形成されている。このように内筒体123及び
外筒体124を、一端に向かって拡開するテーパ状に形
成することにより、処理時に内筒体123又は外筒体1
24内でロータ1が回転されたときに発生する気流が拡
開側へ渦巻き状に流れ、内部の薬液等が拡開側へ排出し
易くすることができる。また、内筒体123と外筒体1
24とを同一軸線上に重合する構造とすることにより、
内筒体123と外筒体124及び内チャンバ121及び
外チャンバ122の設置スペースを少なくすることがで
きると共に、装置の小型化が図れる。
に示すように、処理室すなわち内筒体123内に取り付
けられる薬液供給ノズル181と、薬液供給部182
と、この薬液供給ノズル181と薬液供給部182とを
接続する薬液供給管路183に介設されるポンプ18
4、フィルタ185、温度調整器186、薬液供給弁1
87を具備してなる。
ンバ121の拡開側部位の下部に設けられた第1の排液
ポート191に第1の排液管192を介して接続され、
第1の排液管192には、図示しない切換弁(切換手
段)を介して循環管路(図示せず)が接続されている。
なお、内チャンバ121の拡開側部位の上部には、第1
の排気ポート188が設けられており、この第1の排気
ポート188には、図示しない開閉弁を介設した第1の
排気管189が接続されている。
部には、第2の排液ポート193が設けられており、こ
の第2の排液ポート193には、図示しない開閉弁を介
設した第2の排液管194が接続されている。なお、第
2の排液管194には、純水の比抵抗値を検出する比抵
抗計195が介設されており、この比抵抗計195によ
ってリンス処理に供された純水の比抵抗値を検出し、そ
の信号を上記CPU200に伝達するように構成されて
いる。したがって、この比抵抗計195でリンス処理の
状況を監視し、適正なリンス処理が行われた後、リンス
処理を終了することができる。
の上部には、第2の排気ポート196が設けられてお
り、この第2の排気ポート196には、図示しない開閉
弁を介設した第2の排気管197が接続されている。
に示すように、第2の固定壁132に取り付けられる乾
燥流体供給ノズル161と、乾燥流体例えば窒素(N
2)供給源162と、乾燥流体供給ノズル161とN2供
給源162とを接続する乾燥流体供給管路163に介設
される開閉弁164、フィルタ165、N2温度調整器
166とを具備してなり、かつ乾燥流体供給管路163
におけるN2温度調整器166の二次側に切換弁167
を介して上記IPA供給管路(図示せず)から分岐され
る分岐管路(図示せず)を接続してなる。この場合、乾
燥流体供給ノズル161は、内チャンバ121の外側に
位置すると共に、外チャンバ122の内側に位置し得る
ように配設されており、内筒体123が待機位置に後退
し、外筒体124がロータ1とウエハWを包囲する位置
に移動して外チャンバ122を形成した際に、外チャン
バ122内に位置して、ウエハWに対してN2ガスとI
PAの混合流体を霧状に供給し得るように構成されてい
る。この場合、N2ガスとIPAの混合流体で乾燥した
後に、更にN2ガスのみで乾燥する。なお、ここでは、
乾燥流体がN2ガスとIPAの混合流体である場合につ
いて説明したが、この混合流体に代えてN2ガスのみを
供給するようにしてもよい。
給手段140、純水供給手段150及び乾燥流体供給手
段160におけるポンプ184、温度調整器186,N
2温度調整器166、薬液供給弁187、IPA供給弁
(図示せず)及び切換弁167は、CPU200によっ
て制御されている(図14参照)。
処理装置において、容器搬入・搬出部60側からキャリ
ア搬送機構69によってキャリア待機部76に搬送され
るステージ70上に載置し、その後、ウエハ移動機構7
7が上昇して開閉保持棒3が外方に開いた状態のロータ
1内にウエハWを挿入して保持棒2a〜2dと閉動作し
た開閉保持棒3に受け渡す。保持棒2a〜2dと開閉保
持棒3内にウエハWを受け渡した後、図示しないロック
手段が作動して開閉保持棒3がロックされる。その後、
ウエハ移動機構77は元の位置に移動する。
ットされると、内筒体123及び外筒体124がロータ
1及びウエハWを包囲(収容)する位置まで移動して、
内チャンバ121内にウエハWを収容する。この状態に
おいて、まず、薬液供給ノズル181からウエハWに薬
液を供給して薬液処理を行う。なお、この薬液処理は、
ロータ1及びウエハWを低速回転例えば1〜500rp
mで回転させた状態で所定時間例えば数十秒間薬液を供
給した後、薬液の供給を停止し、その後、ロータ1及び
ウエハWを数秒間高速回転例えば100〜3000rp
mで回転させてウエハW表面に付着する薬液を振り切っ
て除去する。この薬液供給工程と薬液振り切り工程を数
回から数千回繰り返して薬液処理を行う。この際、所定
時間薬液を循環供給して処理を行った後、薬液供給部1
82内の新規薬液が処理室側に供給されて薬液処理が終
了する。
内チャンバ121内に収容されたウエハWを低速回転例
えば1〜500rpmで回転させた状態で、IPA供給
手段140のIPAの供給ノズルを兼用する薬液供給ノ
ズル181から所定時間例えば数十秒間IPAを供給し
た後、IPAの供給を停止し、その後、ロータ1及びウ
エハWを数秒間高速回転例えば100〜3000rpm
で回転させてウエハW表面に付着するIPAを振り切っ
て除去する。このIPA供給工程とIPA振り切り工程
を数回から数千回繰り返して薬液除去処理を完了する。
この薬液除去処理においても、上記薬液処理工程と同様
に、最初に供給されるIPAは、循環供給タンク(図示
せず)内に貯留されたIPAが使用され、この最初に使
用されたIPAは廃棄され、以後の処理に供されるIP
Aは供給タンク(図示せず)内に貯留されたIPAを循
環供給する。そして、薬液除去処理の最後に、IPA供
給源から供給タンク内に供給された新規のIPAが使用
されて、薬液除去処理が終了する。
筒体123が待機位置に後退して、ロータ1及びウエハ
Wが外筒体124によって包囲、すなわち外チャンバ1
22内にウエハWが収容される。したがって、内チャン
バ121内で処理されたウエハWから液がしたたり落ち
ても外チャンバ122で受け止めることができる。この
状態において、まず、リンス液供給手段の純水供給ノズ
ル(図示せず)から回転するウエハWに対してリンス液
例えば純水が供給されてリンス処理される。このリンス
処理に供された純水と除去されたIPAは第2の排液ポ
ート193を介して第2の排液管194から排出され
る。また、外チャンバ122内に発生するガスは第2の
排気ポート196を介して第2の排気管197から外部
に排出される。
った後、外チャンバ122内にウエハWを収容したまま
の状態で、乾燥流体供給手段160のN2ガス供給源1
62及びIPA供給源(図示せず)からN2ガスとIP
Aの混合流体を回転するウエハWに供給して、ウエハ表
面に付着する純水を除去することで、ウエハWと外チャ
ンバ122内の乾燥を行うことができる。また、N2ガ
スとIPAの混合流体によって乾燥処理した後、N2ガ
スのみをウエハWに供給することで、ウエハWの乾燥と
外チャンバ122内の乾燥をより一層効率よく行うこと
ができる。
薬液除去処理、リンス処理及び乾燥処理が終了した後、
外筒体124が内筒体123の外周側の待機位置に後退
する一方、ウエハ移動機構77が上昇してロータ1の下
部に移動し、図示しないロック解除手段が動作して開閉
保持棒3をウエハWの押え位置から後退する。すると、
ウエハ移動機構77がロータ1の保持棒2a〜2dにて
保持されたウエハWを受け取って処理装置100の下方
へ移動する。処理装置100の下方へ移動されたウエハ
Wはウエハ移動機構77に受け取られて搬入・搬出部に
搬送又はウエハキャリアに直接収納された後、装置外部
に搬送される。
も、ロータ1の回転に伴う遠心力により、保持棒2aの
複数の押圧部材5が各ウエハWの側縁部に向かって移動
し、また、開閉保持棒3の押圧体3dの押圧片3cもウ
エハWの側縁部に向かって移動するので、ウエハWはロ
ータ1の回転に追従して回転する。この回転中に、保持
棒2a〜2d及び開閉保持棒3に溜まった液体は液抜き
孔5iや液切り溝3eを通って外側に即座に流出する。
また、ロータ1の回転数を下げてウエハWと保持棒2a
〜2d、開閉保持棒3との間に隙間を形成してもよい。
この場合、ウエハWの側縁部に付着する液体やパーティ
クル等を排除することができる。したがって、液体が案
内溝板状本体に滞留し続けることがないので、ウエハW
及びロータ1の乾燥時間を短縮することができる。ま
た、薬液から純水への切換時により早く薬液を純水に置
換することができる。特に、二重チャンバ式液処理装置
のようにチャンバすなわち内筒体123、外筒体124
が動く装置においては、保持棒2a〜2d、開閉保持棒
3等の保持部の乾燥がより早く求められるので、好適で
ある。
処理装置を二重チャンバ式液処理装置に適用した場合に
ついて説明したが、第二実施形態の回転式基板処理装置
を適用しても同様な効果が得られることは勿論である。
〜2dのうちの少なくとも1つの保持棒2a、あるい
は、開閉保持棒3が、複数の押圧部材5を具備する構造
の場合や、保持棒2a〜2dのうちの少なくとも1つの
保持棒を、開閉保持棒3と同様な弾性変形可能な押圧片
3cを有する押圧体3dを具備する構造としてもよい場
合について説明した。また、上記第二実施形態では、保
持棒2b〜2eのうちの少なくとも1つの保持棒2e、
あるいは、開閉保持棒3が、供給される流体例えば空気
の圧力によってウエハWの側縁部に向かって膨隆する弾
性変形可能な複数例えば26個の保持溝30を具備する
場合について説明したが、第一実施形態の構造と第二実
施形態の構造とを組み合わせた構造としてもよい。例え
ば、保持棒2a〜2eの少なくとも1つを、複数の押圧
部材5を具備する構造、弾性変形可能な押圧片3cを有
する押圧体3dを具備する構造、あるいは、供給される
流体例えば空気の圧力によってウエハWの側縁部に向か
って膨隆する弾性変形可能な複数例えば26個の保持溝
30を具備する構造とすると共に、開閉保持棒3を、複
数の押圧部材5を具備する構造、弾性変形可能な押圧片
3cを有する押圧体3dを具備する構造、あるいは、供
給される流体例えば空気の圧力によってウエハWの側縁
部に向かって膨隆する弾性変形可能な複数例えば26個
の保持溝30を具備する構造とする任意の組み合わせ構
造としてもよい。
導体ウエハWである場合について説明したが、ウエハW
以外の例えばLCD基板やCD等の被処理基板について
も適用できることは勿論である。
記のように構成されているので、以下のような効果が得
られる。
よれば、開閉保持棒と共働して被処理基板を保持する保
持棒のうちの少なくとも1つの保持棒が、ロータの回転
による遠心力によって被処理基板の側縁部に向かって移
動する複数の押圧部材、又は、ロータの回転による遠心
力によって被処理基板の側縁部に向かって移動する弾性
変形可能な押圧片を有する押圧体を具備することによ
り、ロータの回転に被処理基板を確実に追従させること
ができるので、被処理基板の回転精度を高めることがで
き、処理効率の向上及び装置の信頼性の向上を図ること
ができる。また、ロータの保持手段と被処理基板との間
のスリップを少なくすることができるので、保持手段の
摩耗量を少なくすることができ、保持手段の交換周期を
長くすると共に、装置の寿命の増大を図ることができ
る。
によれば、保持棒と共働して被処理基板を保持する開閉
保持棒が、ロータの回転による遠心力によって被処理基
板の側縁部に向かって移動する弾性変形可能な押圧片を
有する押圧体を具備することにより、ロータの回転に被
処理基板を確実に追従させることができるので、被処理
基板の回転精度を高めることができ、処理効率の向上及
び装置の信頼性の向上を図ることができる。また、ロー
タの保持手段と被処理基板との間のスリップを少なくす
ることができるので、保持手段の摩耗量を少なくするこ
とができ、保持手段の交換周期を長くすると共に、装置
の寿命の増大を図ることができる。
保持棒及び又は保持棒のうちの少なくとも1つの保持棒
が、供給される流体の圧力によって被処理基板の側縁部
に向かって膨隆する弾性変形可能な保持溝を具備するこ
とにより、ロータの回転に被処理基板を確実に追従させ
ることができるので、被処理基板の回転精度を高めるこ
とができ、処理効率の向上及び装置の信頼性の向上を図
ることができる。また、ロータの保持手段と被処理基板
との間のスリップを少なくすることができるので、保持
手段の摩耗量を少なくすることができ、保持手段の交換
周期を長くすると共に、装置の寿命の増大を図ることが
できる。
部材は、支持軸にスペーサを介在して回転自在に嵌合さ
れる板状本体の回転側面に押圧部を具備すると共に、偏
心位置に重りを具備することにより、上記(1)に加え
て更にロータの回転による遠心力によって押圧部材を確
実に被処理基板の側縁部に押圧することができ、更にロ
ータの回転に被処理基板を確実に追従させることができ
ると共に、ロータの保持手段と被処理基板との間のスリ
ップを可及的に少なくすることができる。また、押圧部
材に、支持軸と平行に配設される回転規制軸を係合可能
に遊嵌する案内溝を設けることにより、押圧部材の押圧
位置と非押圧位置との回転範囲を規制することができる
ので、ロータの回転に追従して押圧部材が迅速に被処理
基板の側縁部に押圧することができる。この場合、押圧
部材におけるスペーサと接する面に、回転中心から外方
に向かって開口する1又は複数の流体排出溝を形成する
ことにより、押圧部材とスペーサとの間に付着する液体
やパーティクル等を外部に排出することができる(請求
項10)。
数の保持手段のうちの少なくとも1つの保持手段によ
り、ロータの回転による遠心力によって各被処理基板を
押圧した状態で、回転中に、被処理基板に処理液を供給
して、被処理基板を処理することができるので、回転手
段を高速回転することによって保持手段の保持力を強固
にして、ロータの回転に各被処理基板を確実に追従させ
ることができ、各被処理基板を処理レシピに応じて均一
に処理することができる。
転手段の回転を制御することによって被処理基板に対す
る保持手段の保持力を強固又はルーズにすることができ
るので、回転手段を高速回転することによって保持手段
の保持力を強固にして、ロータの回転に被処理基板を確
実に追従させることができ、また、回転手段を低速回転
することによって保持手段の保持力をルーズにして、被
処理基板と保持手段との間に付着する液を排除すること
ができる。したがって、回転手段の回転制御によって異
なる処理を連続して行うことができると共に、被処理基
板の品質の向上を図ることができる。
ば、流体圧力を調整することによって被処理基板に対す
る保持手段の保持力を強固又はルーズにすることができ
るので、流体圧力を高圧にすることによって保持手段の
保持力を強固にして、ロータの回転に被処理基板を確実
に追従させることができ、また、流体圧力を低圧にする
ことによって保持手段の保持力をルーズにして、被処理
基板と保持手段との間に付着する液を排除することがで
きる。したがって、流体圧力の調整によって異なる処理
を連続して行うことができると共に、被処理基板の品質
の向上を図ることができる。
形態を示す側断面図である。
のI−I線に沿う断面図である。
前の状態を示す拡大図(a)及びウエハを保持した状態
を示す拡大図(b)である。
側面図である。
(a)のII−II線に沿う断面図(b)である。
る。
示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の底面
図、(c)は(a)の拡大側面図である。
斜視図である。
面図(a)及び(a)のIII部拡大断面図(b)であ
る。
持溝を示す図であり、(a)はウエハの保持前の状態を
示す拡大断面図、(b)はウエハの保持状態を示す拡大
断面図である。
洗浄処理システムを示す斜視図である。
重チャンバ式液処理装置を示す概略断面図である。
成図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 適宜間隔をおいて配列される複数の被処
理基板を保持する保持手段を有するロータと、 上記ロータを回動する回転制御可能な回転手段と、を具
備し、 上記保持手段は、側方からの上記被処理基板の挿入の際
に開閉移動する開閉保持棒と、この開閉保持棒と共働し
て上記被処理基板を保持する複数の保持棒とを具備し、 上記保持棒のうちの少なくとも1つの保持棒は、上記ロ
ータの回転による遠心力によって上記各被処理基板の側
縁部に向かって移動する複数の押圧部材を具備すること
を特徴とする回転式基板処理装置。 - 【請求項2】 適宜間隔をおいて配列される複数の被処
理基板を保持する保持手段を有するロータと、 上記ロータを回動する回転制御可能な回転手段と、を具
備し、 上記保持手段は、側方からの上記被処理基板の挿入の際
に開閉移動する開閉保持棒と、この開閉保持棒と共働し
て上記被処理基板を保持する複数の保持棒とを具備し、 上記保持棒のうちの少なくとも1つの保持棒は、上記ロ
ータの回転による遠心力によって上記被処理基板の側縁
部に向かって移動する弾性変形可能な押圧片を有する押
圧体を具備することを特徴とする回転式基板処理装置。 - 【請求項3】 適宜間隔をおいて配列される複数の被処
理基板を保持する保持手段を有するロータと、 上記ロータを回動する回転制御可能な回転手段と、を具
備し、 上記保持手段は、側方からの上記被処理基板の挿入の際
に開閉移動する開閉保持棒と、この開閉保持棒と共働し
て上記被処理基板を保持する複数の保持棒とを具備し、 上記開閉保持棒及び又は保持棒のうちの少なくとも1つ
の保持棒は、供給される流体の圧力によって上記被処理
基板の側縁部に向かって膨隆する弾性変形可能な保持溝
を具備することを特徴とする回転式基板処理装置。 - 【請求項4】 適宜間隔をおいて配列される複数の被処
理基板を保持する保持手段を有するロータと、 上記ロータを回動する回転制御可能な回転手段と、を具
備し、 上記保持手段は、側方からの上記被処理基板の挿入の際
に開閉移動する開閉保持棒と、この開閉保持棒と共働し
て上記被処理基板を保持する複数の保持棒とを具備し、 上記開閉保持棒は、上記ロータの回転による遠心力によ
って上記被処理基板の側縁部に向かって移動する弾性変
形可能な押圧片を有する押圧体を具備することを特徴と
する回転式基板処理装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の回転式基板処理装置にお
いて、 上記開閉保持棒は、ロータの回転による遠心力によって
被処理基板の側縁部に向かって移動する弾性変形可能な
押圧片を有する押圧体を具備することを特徴とする回転
式基板処理装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の回転式基板処理装置にお
いて、 上記開閉保持棒は、供給される流体の圧力によって被処
理基板の側縁部に向かって膨隆する弾性変形可能な保持
溝を具備することを特徴とする回転式基板処理装置。 - 【請求項7】 請求項2記載の回転式基板処理装置にお
いて、 上記開閉保持棒は、ロータの回転による遠心力によって
被処理基板の側縁部に向かって移動する弾性変形可能な
押圧片を有する押圧体を具備することを特徴とする回転
式基板処理装置。 - 【請求項8】 請求項4記載の回転式基板処理装置にお
いて、 上記保持棒のうちの少なくとも1つの保持棒は、供給さ
れる流体の圧力によって被処理基板の側縁部に向かって
膨隆する弾性変形可能な保持溝を具備することを特徴と
する回転式基板処理装置。 - 【請求項9】 請求項1、5又は6記載の回転式基板処
理装置において、 上記押圧部材は、支持軸にスペーサを介在して回転自在
に嵌合される板状本体の回転側面に押圧部を具備すると
共に、偏心位置に重りを具備し、かつ、上記支持軸と平
行に配設される回転規制軸を係合可能に遊嵌する案内溝
を具備してなることを特徴とする回転式基板処理装置。 - 【請求項10】 請求項9記載の回転式基板処理装置に
おいて、 上記押圧部材におけるスペーサと接する面に、回転中心
から外方に向かって開口する1又は複数の排出溝を形成
してなることを特徴とする回転式基板処理装置。 - 【請求項11】 請求項3記載の回転式基板処理装置に
おいて、 上記供給される流体の圧力を調整する圧力調整手段を更
に具備することを特徴とする回転式基板処理装置。 - 【請求項12】 適宜間隔をおいて配列される複数の被
処理基板を保持する複数の保持手段を有するロータを回
転手段によって回動させながら被処理基板に処理を施す
回転式基板処理方法において、 上記複数の保持手段のうちの少なくとも1つの保持手段
により、上記ロータの回転による遠心力によって各被処
理基板を押圧する工程と、 回転中に、上記被処理基板に処理液を供給する工程と、
を有することを特徴とする回転式基板処理方法。 - 【請求項13】 適宜間隔をおいて配列される複数の被
処理基板を保持する保持手段を有するロータを回転手段
によって回動させながら被処理基板に処理を施す回転式
基板処理方法において、 上記保持手段に、上記ロータの回転による遠心力によっ
て被処理基板の押圧力が可変可能な機能を具備させ、 上記回転手段の回転を制御することによって上記被処理
基板に対する保持手段の保持力を強固又はルーズにし、
ルーズ状態において、被処理基板と保持手段との間に付
着する液を排除することを特徴とする回転式基板処理方
法。 - 【請求項14】 適宜間隔をおいて配列される複数の被
処理基板を保持する保持手段を有するロータを回転手段
によって回動させながら被処理基板に処理を施す回転式
基板処理方法において、 上記保持手段に、流体圧力によって被処理基板の押圧力
が可変可能な機能を具備させ、 上記流体圧力を調整することによって上記被処理基板に
対する保持手段の保持力を強固又はルーズにし、ルーズ
状態において、被処理基板と保持手段との間に付着する
液を排除することを特徴とする回転式基板処理方法。
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