JP2002336333A - カプセルを粉末状製品で充填する装置 - Google Patents

カプセルを粉末状製品で充填する装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトであり、生産高を増大させること
ができる、カプセルを粉末状製品で充填する装置を提供
する。 【解決手段】 底部シェルおよび頂部シェルからなるカ
プセルに粉末状の医薬品を充填する装置。前記装置は、
所定の経路に沿って移動するとともに該経路に沿って第
１の間隔で均等に配置された複数のポケットを有するコ
ンベアを備えている。前記装置は、さらに、互いに実質
的に平行な軸のまわりに連続的に回転する複数の調量ホ
イールを備えており、各調量ホイールは、第２の間隔で
関連する軸のまわりに均等に配置されており、前記経路
に沿って関連する調量ホイールとともにポケットと同時
に移動して前記医薬品を低部シェル内に供給し得る複数
の調量デバイスを有している。さらに前記第２の間隔が
調量ホイールの数と第１の間隔の積に等しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末状の医薬品をカ
プセルに充填する装置に関する。さらに詳しくは、底部
シェルと該底部シェルに嵌合する頂部シェルとからなる
カプセルに医薬品を充填する装置に関し、以下の記載は
単なる例示である。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】医薬
品業界においては、所定の経路に沿って連続的に移動す
るコンベアと、該経路に沿って等間隔に配置され、底部
シェルを収容するための複数のポケットとを備えたカプ
セル充填装置が用いられている。
【０００３】この装置は対称中心軸のまわりを連続的に
回転し、複数の調量デバイスを有する調量ホイールも備
えている。調量デバイスはポケットと同じ間隔で前記軸
のまわりに等間隔に配置されており、前記経路の一部に
沿って調量ホイールとともに各ポケットと同時に移動
し、かつ調量ホイールの軸と平行に当該調量ホイールに
対して移動する。
【０００４】前記装置はさらに粉末状の医薬品を収納す
る環状のコンテナを備えており、このコンテナは前記調
量ホイールの軸と平行でありかつ偏心している他の対称
中心軸のまわりを連続的に回転するよう設けられてお
り、そのため各調量デバイスは、最初にコンテナから所
定量の医薬品を取り出すために当該コンテナに対向して
配置され、ついで各底部シェルに対向しかつ当該底部シ
ェルと同軸になるように配置され、この底部シェル内に
調量デバイスは取り出した医薬品を供給する。
【０００５】このようなタイプの装置はいくつかの欠点
を有しているが、最大の欠点は生産高が比較的低いこと
である。
【０００６】すなわち、コンベアの経路に沿ったポケッ
トの間隔は該経路に平行に測定した調量デバイスの寸法
に依存しており、調量デバイスを調量ホイールのまわり
に間隔をあけて配置することができる最小の値に少なく
とも等しくなければならない。
【０００７】さらに、環状コンテナの角速度および直径
は、それぞれ調量ホイールの角速度および直径に依存し
ているので、調量ホイールの直径および／または角速度
を大きくすることによって装置の生産高を増大させる程
度には限界がある。
【０００８】すなわち、環状コンテナ内の医薬品に作用
する遠心力が当該医薬品を成分に分離することおよび／
または環状コンテナ内の医薬品の分布が負均一になるこ
とを防ぐために、調量ホイールの角速度および直径はそ
れぞれの最大値よりも小さく保たなければならない。
【０００９】本発明の目的は、前述した問題を解消す
る、カプセルを粉末状の医薬品で充填する装置を提供す
ることである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、底部シ
ェルおよび頂部シェルからなるカプセルに粉末状の医薬
品を充填する装置が提供される。前記装置は、所定の経
路に沿って移動するとともに該経路に沿って第１の間隔
で均等に配置された複数のポケットを有するコンベアを
備えている。前記装置は、さらに、互いに実質的に平行
な軸のまわりに連続的に回転する複数の調量ホイールを
備えており、各調量ホイールは、第２の間隔で関連する
軸のまわりに均等に配置されており、前記経路に沿って
関連する調量ホイールとともにポケットと同時に移動し
て前記医薬品を低部シェル内に供給し得る複数の調量デ
バイスを有している。さらに前記第２の間隔が調量ホイ
ールの数と第１の間隔の積に等しい。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を説明する。
【００１２】図１〜２に示されるように、符号１は、公
知のカプセル２に粉末状医薬品を充填するための装置の
全体として示され、各カプセル２は、実質的にカップ状
の底部シェル３を備えており、頂部シェル４が底部シェ
ル３に嵌合されている。
【００１３】装置１は、固定フレーム６について、所定
の方向（図２において反時計方向）で、図２の紙面垂直
方向にのびる軸７まわりに連続的に回転するために装置
１の固定フレーム６に嵌合された供給ホイール５を備え
ている。ホイール５は、空のカプセル２を連続的に開放
および分離部８に送り、当該開放および分離部８では、
空のカプセル２が開かれ、底部シェル３が、各底部シェ
ル３を充填経路Ｔ１に沿って閉止ステーション１０へ送
るためのコンベア装置９によって連続的に取り出され、
当該閉止ステーション１０では、底部シェル３は各頂部
シェル４で閉じられる。前記構成では、各頂部シェル４
は、ステーション８とステーション１０とのあいだを経
路Ｔ２に沿って送られ、ステーション８で分離された底
部シェル３および頂部シェル４がステーション１０でお
互い同時に到達する点に注目すべきである。
【００１４】装置９は、実質的に互いに平行でありかつ
軸７に平行である軸１２まわりに連続的に回転するため
に、公知のギア変速機（図示せず）によって互いに連結
された、複数のパワースプロケット１１（１つはホイー
ル５と同軸である）を備えている。図３に示されるよう
に、装置９は、またスプロケット１１に巻きつけられ、
複数のポケット１４を有するコンベアチェーン１３を備
え、ポケット１４は実質的に上向きの凹部を有するカッ
プ状を呈し、チェーン１３に沿って間隔ｐ１で等間隔に
設けられている。おのおののポケット１４は、前記上向
きの凹部で個々の底部シェル３を受け、チェーン１３に
よって経路Ｔ１に沿って送られている。
【００１５】装置１は、また、経路Ｔ１に沿って直列に
配置され、それぞれドラム１６を有する２つの調量ホイ
ール１５を備えている。ドラム１６は、関連するスプロ
ケット１１（以下、スプロケット１１ａとして説明す
る）と同軸であり、フレーム６について、関連する軸１
２まわりに、スプロケット１１ａと同じ角速度で連続的
に回転するために回転方向において固定された方法で関
連するスプロケット１１ａに連結されている。
【００１６】おのおのホイール１５は、複数の公知の調
量デバイス１７を有している。調量デバイス１７は、関
連するドラム１６の周囲に沿って、間隔ｐ１の２倍に実
質的に等しい間隔ｐ２で等間隔に配置されている。しか
も、調量デバイス１７は、関連するドラム１６によっ
て、関連する軸１２のまわりにのびる経路Ｔ１の一部に
沿って、関連する底部シェル３と同時に送られる。
【００１７】各ホイール１５の調量デバイス１７は、関
連する軸１２のまわりに間隔ｐ１の２倍に実質的に等し
い間隔ｐ２でチェーン１３に沿って設けられているた
め、各ホイール１５の装置１７によって充填された底部
シェル３は、他のホイール１５の装置１７によって充填
された底部シェル３と互い違いに配置されている。
【００１８】また、ｎ個のホイール１５が、経路Ｔ１に
沿って設けられ、各ホイール１５が、関連する軸１２の
まわりに、チェーン１３に沿う底部シェル３の間隔ｐ１
にホイール数ｎを掛けたものに実質的に等しい間隔ｐ２
で等間隔に設けられた複数の装置１７を有してもよいこ
とは、明らかなことである。
【００１９】おのおのの装置１７は、スリーブ１８を備
えている。スリーブ１８は、軸１２に実質的に平行な軸
１９を有しており、ドラム１６に対して、回転方向には
固定されるとともに軸方向にスライドするように、連結
されている。しかも、スリーブ１８は、図示されない公
知のカム駆動装置によって、軸１２に平行な方向２０で
直線的に移動される。
【００２０】おのおのの装置１７は、またピストン２１
を備えており、当該ピストン２１は、回転方向には固定
されるとともに軸方向にスライドするように、関連する
スリーブ１８に係合しており、しかも、スリーブ１８
は、さらに他の図示されない公知のカム駆動装置によっ
て、関連する軸１８について方向２０で直線的に移動さ
れる。
【００２１】図４に示されるように、おのおののホイー
ル１５は、環状のコンテナ２２を備えている。コンテナ
２２は、前記粉末状医薬品を収納し、スプロケット１１
ａとドラム１６のあいだに配置されている。そして、フ
レーム６について、軸１２に実質的に平行な軸２３まわ
りに、ドラム１６およびスプロケット１１ａによって構
成された全体の角速度とは実質的に異なる角速度で連続
的に回転するために、フレーム６に嵌合されている。
【００２２】コンテナ２２は、ドラム１６およびスプロ
ケット１１ａによって構成された全体について偏心して
搭載されており、軸１２まわりのおのおのの装置１７の
円軌道は、２つの部分に分割される。装置１７がコンテ
ナ２２に対向して配置された部分は、所定量の医薬品を
コンテナ２２から引き出すために、前記２つのカム駆動
装置（図示せず）の合成動作によって、コンテナ２２に
向けてまたはコンテナ２２から軸方向に移動される。
【００２３】装置１７が関連するポケット１４に対向し
て配置された他の部分は、引き出された医薬品を関連す
る底部シェル３に供給するために、前記２つのカム駆動
装置（図示せず）の合成動作によって、ポケット１４に
向けてまたはポケット１４から軸方向に移動される。
【００２４】図１および４に示されるように、装置は、
また医薬品をコンテナ２２へ供給するための供給ユニッ
ト２４を備え、当該供給ユニット２４は、コンテナ２２
の共通の１つの固定中央ホッパ２５を備えている。固定
中央ホッパ２５は、軸１２および２３に実質的に平行な
縦軸２６を有しており、ホイール１５の上でかつホイー
ル１５間において、経路Ｔ１によって形成された平面か
ら、関連する軸１２に平行して測定される各ホイール１
５の高さより実質的に大きい距離だけ、離れて配置され
ている。
【００２５】おのおののコンテナ２２のために、ユニッ
ト２４は、ホッパ２５を関連するコンテナ２２へ連結す
る供給導管２７を備えており、該供給導管２７は、関連
する軸１２および２３に実質的に平行な縦軸２９を有す
る中間部分２８と、部分２８をホッパ２５へ連結する端
部３０と、関連するコンテナ２２を部分２８と部分３１
とのあいだに介在する保持チャンバ３２へ連結する端部
３１とからなる。
【００２６】さらに詳しくは、部分３１は、チャンバ３
２から下方にのびるパイプ３３と、実質的に環状の断面
形状を呈し、コンテナ２２の内側に突出し、パイプ３３
に連結して、２０で示される方向で直線的にスライドす
る管状付属品３４とを備えているため、コンテナ２２の
内側の医薬品の層の厚さを選択的に調整する。
【００２７】チャンバ３２から部分３１への医薬品の供
給は、回転子３６を備えた分配装置３５によって制御さ
れる。回転子３６は、チャンバ３２内部に収納され、付
属品３４の内側に内蔵された制御装置３８からの信号に
応じて軸２９に実質的に平行な軸３９にまわりに回転す
るために、動力が供給された軸３７に嵌合されている。
回転子３６は、軸３９のまわりに等間隔に設けられ、当
該軸３９から半径方向外側に延びる複数（図示された実
施の形態では３つ）のブレード４０を有しており、使用
にあたってはパイプ３３へ、したがってコンテナへ医薬
品を供給する。
【００２８】装置３８は、付属品３４の内側の医薬品を
ならすための機能として、付属品３４に対して、かつ実
質的に軸３９に交差する軸４２のまわりに振動するよう
に付属品３４の内側で回転する浮き４１、および軸４２
まわりの浮き４１の角度位置のための機能として、それ
ぞれの回転子３６の回転制御および装置１の停止のため
の２つセンサ４３を備えている。
【００２９】図示されない変形例において、回転子３６
は、チャンバ３２の内側に嵌合されたスクリューによっ
て置き換えられ、装置３８からの信号に応じて、軸２９
および４２に交差する軸のまわりに回転する。
【００３０】ユニット２４は、またホッパ２５の内側の
医薬品を混合するための装置４４を備えている。装置４
４は回転子４５を備えている。回転子４５は、ホッパ２
５内部に収納され、軸２６に同軸である動力が供給され
た軸４６に嵌合され、軸２６まわりに連続して回転し、
軸２６のまわりに等間隔に設けられかつ該軸２６から半
径方向外側にのびる複数（図示される実施の形態では３
つ）のブレード４７を有する。
【００３１】装置１は、調量ホイール１５の角速度およ
び経路Ｔ１に沿う調量ホイールの数ｎがいったん確定す
れば、装置１の出力が、その角速度で回転する１つの調
量ホイール１５を有する装置の出力の実質的にｎ倍に等
しくなるという利点を有する。
【００３２】装置１のさらなる利点は、調量ホイール１
５の比較的に小型の寸法にあり、それにより、装置１の
円滑な動作を確実にするために要求される点検修理およ
び掃除のために、調量ホイール１５を比較的容易に分解
することができ、また関連するコンテナ２２内の医薬品
に作用する遠心力を低減することができる。
【００３３】
【発明の効果】本発明によれば、コンパクトであり、か
つ生産高を増大させることができる装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の装置の好ましい実施の形態の概略斜視
図である。
【図２】図１に示される装置の動作原理を説明する概略
平面図である。
【図３】図１に示される装置の細部の概略側面図であ
る。
【図４】図３に示される細部から、わかり易くするため
に一部を取り除いた、概略軸方向断面図である。
【図５】図４に示される細部から、わかり易くするため
に一部を取り除いた、概略側面図である。
フロントページの続き (72)発明者 エルネスト ガンベリニ イタリア共和国、40067 ラスティニャー ノ、ビア バッレベルデ、43／２ Ｆターム(参考） 3E055 AA05 BB02 CA10 CB05 DA11 EA02 EA07 EB01 EB08 FA10 3E118 AA03 AB04 BA02 BA04 BA05 BA06 BA09 BB02 BB12 EA05 EA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 底部シェル（３）および頂部シェル
    （４）からなるカプセル（２）に粉末状製品を充填する
    装置であって、該装置は、所定の経路（Ｔ１）に沿って
    移動するとともに、該経路（Ｔ１）に沿って第１の間隔
    （ｐ１）で均等に配置され、それぞれが前記底部シェル
    （３）を受け取る複数のポケット（１４）を有するコン
    ベア（９）と、互いに実質的に平行な軸（１２）のまわ
    りに連続的に回転する複数の調量ホイール（１５）とを
    備えており、各調量ホイール（１５）は、第２の間隔
    （ｐ２）で関連する軸（１２）のまわりに均等に配置さ
    れており、前記経路（Ｔ１）に沿って関連する調量ホイ
    ール（１５）とともにポケット（１４）と同時に移動し
    て前記製品を底部シェル（３）内に供給しうる複数の調
    量デバイス（１７）を有しており、前記第２の間隔（ｐ
    ２）が調量ホイール（１５）の数と第１の間隔（ｐ１）
    の積に等しいことを特徴とする装置。
  2. 【請求項２】 前記調量ホイール（１５）のそれぞれ
    が、前記製品を収容するとともに前記軸（１２）と実質
    的な平行な他の軸（２３）のまわりに移動する実質的に
    環状のコンテナ（２２）と、前記製品をコンテナ（２
    ２）内に供給する供給手段（２４）とを備えてなる請求
    項１記載の装置。
  3. 【請求項３】 前記供給手段（２４）が、各コンテナ
    （２２）のための、調量ホイール（１５）により構成さ
    れるスペース内へと下方に延びる少なくとも１つの供給
    導管（２７）を備えてなる請求項２記載の装置。
  4. 【請求項４】 前記供給手段（２４）が、前記調量ホイ
    ール（１５）の上方に配設されており前記供給導管（２
    ７）に供給するための単一の中央ホッパーを備えてなる
    請求項３記載の装置。
  5. 【請求項５】 前記製品が医薬品である請求項１、２、
    ３または４記載の装置。
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