JP2002335557A - 通信装置、基地局、通信制御装置、およびこれらを用いた通信システム - Google Patents

通信装置、基地局、通信制御装置、およびこれらを用いた通信システム

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JP2002335557A JP2001137366A JP2001137366A JP2002335557A JP 2002335557 A JP2002335557 A JP 2002335557A JP 2001137366 A JP2001137366 A JP 2001137366A JP 2001137366 A JP2001137366 A JP 2001137366A JP 2002335557 A JP2002335557 A JP 2002335557A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】システム全体としてのチャネルの使用効率を向
上させることができる通信装置、基地局、通信制御装
置、通信システムを提供する。 【解決手段】セルサーチチャネルを、周波数軸方向にn
サブキャリア毎に分割し、分割したサブキャリアに基地
局を割当てて送信する送信装置を含む複数の基地局BS
と、受信したセルサーチチャネルの周波数軸方向にn分
割されたサブキャリア群それぞれの受信電界強度を測定
する受信電界強度測定部14と、受信電界強度測定部で
測定した受信電界強度を送信する送信部15とを含む通
信装置MSと、セルサーチチャネルを受信した通信装置
からの受信電界強度測定結果を判断して通信装置がいず
れの基地局と通信可能な状態にあるかを判断し、通信局
に最適な基地局を割当てる基地局割当部24とを含む制
御センタCTRとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
等に適用される通信装置、基地局、通信制御装置、およ
びこれらを用いた通信システムに係り、特に、たとえば
直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency
Division Multiplexing)伝送方式で変調し送信し、受
信する通信装置、基地局、通信制御装置、およびこれら
を用いた通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等を用いた移動通信の需
要は非常に高まっており、音声などの小容量の通信だけ
でなく、より大容量の情報伝送にも使用されるようにな
っている。
【0003】移動通信システムでは、図24に示すよう
に、複数の基地局BS1〜BS3を面的に配置し、各基
地局BS1〜BS3はその基地局の近くにいる移動局M
Sと通信する。以下、各基地局が移動局と通信できる範
囲をセルと言うことにする。
【0004】このような移動通信システムにおいて、各
セルで使用する周波数チャネルは、混信を避けるため、
隣接するセルと異なる周波数チャネルが使用される。た
だし、隣接するセルよりさらに外側、すなわち、より遠
く離れたセルで同一の周波数チャネルを使用した場合
は、そのセル内の移動局MSがそのセルを構成する基地
局BSから受信する受信信号の方が、遠く遠方から到来
する干渉波よりも信号強度が強いので、同一の周波数チ
ャネルを使用してもあまり問題にならない。
【0005】しかし、同一の周波数チャネルを使用する
セル間の間隔を開け過ぎると、より多くの周波数チャネ
ル数が必要となり、周波数を有効に利用できなくなる。
すなわち、同一周波数チャネル利用による干渉問題と、
周波数利用効率はトレードオフの関係にある。そこで、
通信システムの設計を行うに当たっては、干渉に強いシ
ステムを構築することにより、周波数利用効率を上げる
必要がある。
【0006】周波数利用効率が高く、マルチパス干渉の
影響を受けにくい特徴を備えている変調方式としては、
OFDM変調方式がある。OFDM変調方式は、一次変
調(QPSK,16QAMなど)を行った送信信号シン
ボルを、2のn乗個まとめて逆フーリエ変換することに
より、図25に示すように、周波数軸上にそれぞれ直交
する2のn乗本のサブキャリアを構成する変調方式であ
る。そして、OFDM変調方式等を採用した移動通信シ
ステムでは、各移動端末局は、その移動端末局のいる場
所から最も近い基地局と通信を行う。
【0007】たとえばOFDM伝送方式を採用した通信
システムでは、図26に示すように、有効シンボル期間
TSBLにガード期間TGDを加えた期間を1タイムス
ロット期間TSLTとし、複数のタイムスロットを束ね
て一つのフレームRFMとして基地局BSから送信され
る。ここに示す例では、1フレームFRMは3タイムス
ロットで構成される。基地局BSは、互いに同期を取っ
ており、同じタイミングでフレームを送信している。
【0008】有効シンボル期間TSBLに付加されたガ
ード期間TGDは、マルチパスおよびフェーディングに
よるシンボル間干渉を軽減するためのものである。この
ガード期間TGDを用いた一つのタイムスロットは、た
とえば特開平7−99486号公報に開示されているよ
うに、有効シンボル期間の先頭、あるいは、末尾、ある
いは先頭と末尾のある決められた期間の信号を、たとえ
ば有効シンボル期間の反対端側、具体的には、有効シン
ボル期間の末尾の信号と同一信号を有効シンボル期間の
先頭につなげ、あるいは有効シンボル期間の先頭の信号
と同一信号を有効シンボル期間の末尾につなげ、あるい
は有効シンボル期間の先頭と末尾の信号それぞれと同一
信号を有効シンボル期間の末尾と先頭につなぎ合わせて
形成される。
【0009】このようなOFDM信号を受信する移動局
の受信系では、図27(A),(B),(C)に示すよ
うに、OFDM信号を有効シンボル期間だけ遅延させた
信号との相関を求めることにより、その相関結果のピー
クを検出することで、有効シンボル期間の先頭位置、言
い換えれば、タイムスロット内のどこにガード期間があ
るかを知ることができる。OFDM復調装置は、この有
効シンボル期間の先頭位置を知ることによって、FFT
(高速離散フーリエ変換)演算が可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ガー
ド期間を付加したOFDM信号を用いた移動通信システ
ムでは、マルチパスおよびフェーディングによるシンボ
ル間干渉を軽減することができ、周波数利用効率が高く
することができる。しかしながら、OFDM変調方式等
を採用した従来の移動通信システムでは、同じデータを
異なるチャネルを用いて送信することから、全体的なチ
ャネルの使用効率を考えると非効率的である。このよう
に、従来の移動通信システムでは、セル間にまたがって
共通に送信できるような情報の伝送を行う際に、チャネ
ルの非効率的な使用をよぎなくされるという不利益があ
る。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、セル間にまたがって共通に送信
できるような情報の伝送を行う際に、情報を送信する各
々のセルにおいて同じチャネルを用いて同時に送信する
ことができ、ひいてはシステム全体としてのチャネルの
使用効率を向上させることができる通信装置、基地局、
通信制御装置、およびこれらを用いた通信システムを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、使用チャネルが割当てられた基地局から
直交周波数分割多重方式に従って送信された、少なくと
も周波数軸方向にnサブキャリア毎に分割され、分割し
たサブキャリアに基地局が割当てられたセルサーチチャ
ネルを含む制御チャネル、およびトラフィックチャネル
を受信する通信装置であって、受信したセルサーチチャ
ネルの周波数軸方向にn(nは1を含む整数)分割され
たサブキャリア群それぞれの受信電界強度を測定する受
信電界強度測定部と、上記受信電界強度測定部で測定し
た受信電界強度を送信する送信部とを含む。
【0013】また、本発明は、使用チャネルが割当てら
れ、直交周波数分割多重方式に従って、受信電界強度を
測定可能な通信装置に少なくともセルサーチチャネルを
含む制御チャネル、およびトラフィックチャネルを送信
する基地局であって、上記セルサーチチャネルを、周波
数軸方向にnサブキャリア毎に分割し、分割したサブキ
ャリアに基地局を割当てて送信する送信装置を含む。
【0014】また、本発明は、複数の基地局から少なく
ともセルサーチチャネルを含む制御チャネル、およびト
ラフィックチャネルを受信し、受信電界強度を測定可能
な通信装置が、いずれの基地局と通信可能な状態にある
かを選定し、選定した基地局と通信装置との通信を可能
にする通信制御装置であって、上記基地局にセルサーチ
チャネルを、周波数軸方向にnサブキャリア毎に分割
し、分割したサブキャリアに基地局を割当てて送信する
ように制御するセルサーチチャネル制御部と、セルサー
チチャネルを受信した通信装置からの受信電界強度測定
結果に基づいて、通信装置がいずれの基地局と通信可能
な状態にあるかを判断し、通信局に最適な基地局を割当
てる基地局割当部とを含む。
【0015】また、本発明の通信システムは、使用チャ
ネルが割当てられ、直交周波数分割多重方式に従って少
なくともセルサーチチャネルを含む制御チャネル、およ
びトラフィックチャネルを送信し、かつ、上記セルサー
チチャネルを、周波数軸方向にnサブキャリア毎に分割
し、分割したサブキャリアに基地局を割当てて送信する
送信装置を含む複数の基地局と、上記基地局から送信チ
ャネルを受信し、受信したセルサーチチャネルの周波数
軸方向にn(nは1を含む整数)分割されたサブキャリ
ア群それぞれの受信電界強度を測定する受信電界強度測
定部と、上記受信電界強度測定部で測定した受信電界強
度を送信する送信部とを含む通信装置と、上記基地局に
セルサーチチャネルを、周波数軸方向にnサブキャリア
毎に分割し、分割したサブキャリアに基地局を割当てて
送信するように制御するセルサーチチャネル制御部と、
セルサーチチャネルを受信した通信装置からの受信電界
強度測定結果に基づいて、通信装置がいずれの基地局と
通信可能な状態にあるかを判断し、通信局に最適な基地
局を割当てる基地局割当部とを含む通信制御装置とを有
する。
【0016】本発明では、上記制御チャネルには、チャ
ネルアロケーション情報を含み、上記通信装置は、受信
したチャネルアロケーション情報を更新して保持するチ
ャネルアロケーションマップ部と、上記チャネルアロケ
ーションマップ部のチャネルアロケーション情報を基
に、セルサーチチャネルを抽出するチャネル抽出部を有
し、上記受信電界強度測定部は、チャネル抽出部で抽出
されたセルサーチチャネルの周波数軸方向にn分割され
たサブキャリア群それぞれの受信電界強度を測定する。
【0017】好適には、上記制御チャネルには、複数の
通信装置に共通の制御情報の伝送に用いられるシングル
周波数ネットワーク共通チャネルを含む。
【0018】また、本発明では、上記制御チャネルに
は、複数の通信装置に共通のチャネルアロケーション情
報を含む制御情報の伝送に用いられるシングル周波数ネ
ットワーク共通チャネルを含む。
【0019】また、本発明では、上記制御チャネルに
は、少なくとも基地局に割当てられたチャネルのうち、
いずれのチャネルのいずれのタイムスロットを受信すべ
きかを指示する使用チャネル情報を含む固定周波数リユ
ース共通チャネルを含む。
【0020】また、本発明では、上記通信制御装置は、
上記各基地局が通信装置と通信すべきチャネルのアロケ
ーションマップを生成し、各基地局に当該チャネルアロ
ケーションマップに従って通信局との通信を行わせるチ
ャネルアロケーションマップ部を有する。
【0021】好適には、上記チャネルアロケーションマ
ップ部は、各基地局のトラフィック情報に基づいてチャ
ネルアロケーションマップを作成する。
【0022】また、本発明では、上記通信制御装置は、
通信装置がいずれの基地局と通信を行える状態にあるか
を逐次管理する位置登録部と、上記位置登録部の情報を
基に、通信装置へのトラフィックを割当てた基地局に転
送するルータとをさらに有する。
【0023】好適には、上記ルータは、通信装置からの
トラフィックを所定の通信網に転送する。
【0024】本発明によれば、たとえば各基地局から
は、制御センタにより指示されたチャネルの特定のサブ
キャリアで規定のパイロット信号が送信され、制御セン
タからのトラフィック、使用チャネル情報、チャネルア
ロケーション情報等の制御チャネルが通信装置(たとえ
ば移動端末局)へ送信される。このとき、制御チャネル
にはセルサーチチャネルが含まれ、このセルサーチチャ
ネルは、周波数軸方向にnサブキャリア毎に分割して、
各基地局にこのサブキャリアを割当られて、各基地局か
ら同時に送信される。通信装置では、制御センタから基
地局を経由して伝送されるチャネルアロケーション情報
を更新して保持され、保持されたチャネルアロケーシー
ヨン情報を基に、セルサーチチャネルが抽出される。そ
して受信電界強度測定部において、抽出したチャネルの
周波数軸方向にn分割されたサブキャリアそれぞれの受
信電界強度が測定され、その測定結果が、送信部から制
御センタヘ送出される。制御センタでは、セルサーチチ
ャネルを受信した通信装置からの受信電界強度測定結果
が判断されて、それぞれの通信装置がどこの基地局と通
信可能な状態にあるかを位置登録される。制御センタに
おいては通信局に最適な基地局を割当てられる。そし
て、通信装置に対して送信するトラフィック(パケッ
ト)がある場合に、位置登録情報からその通信装置と通
信可能な基地局ヘトラフィック(パケット)が転送され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るOFDM通
信システムの概要を示す図であり、図2は、本発明に係
るOFDM通信システムの具体的な構成例を示す図であ
る。
【0026】このOFDM通信システム1は、図1に示
すように、高速ダウンリンクシステムを採用している。
図1においては、M1は通信装置としての移動端末局、
B1は通常の基地局、B2は高速ダウンリンク用基地
局、N1は既存の携帯電話網(既存セルラの有線ネット
ワーク)、N2はインターネットなどのデータ通信網、
N3は高速ダウンリンクシステム用のデータ通信網をそ
れぞれ示している。また、図1および図2において、高
速ダウンリンクシステムのことを「W−OFDM」とし
て示している。
【0027】このOFDM通信システム1では、図1に
示すように、移動端末局M1は、データエラーによるパ
ケットの再送制御(ARQ:Automatic Request for Re
petition)などの制御信号は、既存の基地局B1、ネッ
トワーク(携帯電話網)N1を経由して伝送する。高速
ダウンリンクシステムの伝送容量は、既存の携帯電話シ
ステムの伝送容量に比べて非常に大容量となっており、
移動端末局M1がダウンロードする画像、動画なとの大
量のデジタルコンテンツは、すなわち、高いビットレー
トを要するトラフィックチャネルは、この高速ダウンリ
ンクシステムを経由して、高速に短時間で伝送する。情
報は全てIPでやりとりされる。高速ダウンリンクシス
テム用のデータ通信網N3はインターネット等のデータ
通信網N2とも接続されている。また、この高速ダウン
リンク用データ通信網N3は、ネットワークN1とも接
続されており、比較的低いビットレートの各種制御信号
などは、この携帯電話の基地局B1からネットワークN
1を経由して、高速ダウンリンクシステム用データ通信
網N3に伝送される。また、移動端末局M1からのデー
タエラーによるパケットの再送制御(ARQ)などの制
御信号は、既存の基地局B1、ネットワーク(携帯電話
網)N1を経由して高速ダウンリンクシステム用のデー
タ通信網N3にある制御センタに伝送される。この場
合、制御センタから移動端末局M1の要求するデジタル
コンテンツが、高速ダウンリンクシステム用のデータ通
信網N3、基地局B2を経由して移動端末局M1に再送
される。
【0028】図2に示すOFDM通信システム1Aは、
移動端末局(MS;Mobile Station)M1〜M3、基地
局(BS;Base Station)B1〜B4、既存セルラの有
線ネットワークN1、インターネット(Internet)など
のデータ通信網N2、付加ダウンリンクのためにあるデ
ータベースなどを持つデータ通信網N3、および付加ダ
ウンリンクのネットワークのためにある制御センタ(M
RC;Mobile RoutingCenter )CTRを主構成要素と
して有している。移動端末局M1〜M3は本発明に係る
受信装置を含み、基地局B1〜B4は本発明に係る送信
装置を含み、制御センタCTRは本発明に係る通信制御
装置として機能する。
【0029】基地局B1は既存セルラの機能を有し、基
地局B2は付加ダウンリンクの機能を有しており、基地
局B3は既存セルラの機能を有し、基地局B4は付加ダ
ウンリンク機能を有している。そして、有線ネットワー
クN1は、たとえば有線の通信線L1およびL2により
基地局B1およびB3に接続されている。制御センタC
TRは、通信線L3およびL4により基地局B2および
B4に接続されている。また、制御センタCTRは、通
信線L5によりネットワークN1に接続され、通信線L
6によりデータ通信網N2に接続され、通信線L7によ
りデータ通信網N3に接続されている。
【0030】このような構成を有するOFDM通信シス
テム1,1Aは、以下の理由に基づいて構成されてい
る。すなわち、近年、移動通信の需要は非常に高まって
おり、音声などの小容量の通信だけでなく、インターネ
ットに代表される、デジタルデータのコンテンツのダウ
ンロードなど、より大容量の情報伝送にも使用されるよ
うになっている。これらデジタルデータの通信では、個
人が発信する情報量に比べ、受信する情報量が圧倒的に
大きいという特徴がある。そこで、既存の携帯電話網に
オーバーレイする形態で、新たに下り(ダウンリンク:
基地局から移動端末局方向への通信)回路を付加してい
る。この下り回線は、既存の携帯電話網に比べて、より
大容量の情報を伝送できるように設計される。このよう
な携帯通信システムにおいては、利用者は制御信号など
の比較的低いビットレートの信号は既存の携帯電話網で
通信し、ダウンロードするデジタルデータなど、高いビ
ットレートの信号(高いビットレートを要するトラフィ
ックチャネル)は、この付加した下り回線で高速に伝送
するように構成される。
【0031】また、OFDM通信システム1,1Aにお
いて、セルは、たとえば図3に示すように構成すること
が可能である。図3において、実線は、既存の携帯電話
基地局それぞれが移動端末と通信できる範囲(セル)を
示している。そして、破線で示すものが、下り(基地局
から移動端末局方向への通信)専用に付加的に設けた広
帯域無線(W−OFDM)通信システムの基地局それぞ
れが移動端末局と通信できる範囲(セル)を示してい
る。
【0032】具体的には、図3(A)に示すように、既
存の携帯電話システムの基地局と同じように設置し同じ
セル形状を構成する方法、図3(B)に示すように、利
用者が多く存在するエリアのみ基地局を設置する方法、
図3(C)に示すように、利用者が多く存在するエリア
に既存の携帯電話基地局より小出力の基地局を設置し、
携帯電話のセルより小さなセル(マイクロセル)で構成
する方法、図3(D)に示すように、既存の携帯電話基
地局より大出力の基地局を設置し、携帯電話のセルより
大きなセルで構成する方法、図3(E)に示すように、
図3(B)および図3(C)の方法を組み合わせて構成
する方法(オーバーレイセルシステム)、あるいは図3
(F)に示すように、主要道路沿いにマイクロセルを構
成する方法などがある。
【0033】本実施形態では、たとえば図3(A)の方
法、すなわち、既存の携帯電話システムの基地局と同じ
ように設置し同じセル形状を構成する方法によりセルが
構成される。
【0034】高速ダウンリンクシステムを採用したW−
OFDM通信システム1Aにおいては、各基地局B1〜
B4はGPS(Global Positioning System )の信号を
受信することで、完全に同期している。そして、W−O
FDM通信システム1Aにおける基地局から送信される
OFDM信号は、後述するフレームを一つの単位として
送信され、全ての基地局は同じタイミングでフレームを
送信するように構成されている。
【0035】また、W−OFDM通信システム1Aにお
いて、既存の携帯電話システムの周波数帯域とは異なる
周波数帯域が割り当てられている。W−OFDM通信シ
ステム1Aに割り当てられた周波数帯域は、複数の無線
チャネルに分割され、同一チャネル干渉がなるべく生じ
ず、かつ無線チャネルを有効に利用できるように各基地
局毎に、たとえば図4に示すような形態をもって割り当
てられる。図4に示す例では、周波数帯域を12個の無
線チャネルに分割し、各基地局(セル)毎に割り当てて
いる。図4中、正六角形の中の1から12までの数字
は、それぞれ無線チャネル番号を示している。
【0036】ここで、図2のOFDM通信システム1A
の通信例を説明する。移動端末局から発せられたダウン
ロード要求は、既存の携帯電話基地局B1やB3、携帯
電話網でなるネットワークN1を経由して、高速ダウン
リンクシステムのネットワーク網にある制御センタCT
Rに伝送される。制御センタCTRは、このダウンロー
ド要求をルータを介してインターネット等のデータ通信
網N2に対して行う。データ通信網N2から伝送されて
くるデジタルデータコンテンツは、制御センタCTRの
ルータから、高速ダウンリンクシステムのネットワーク
網、基地局B2,B4を経由して移動端末局へ届けられ
る。データエラーなどに伴う再送制御などの制御信号
も、既存の携帯電話基地局、携帯電話ネットワーク網を
経由して高速ダウンリンクシステムのネットワーク網に
ある制御センタCTRに伝送される。制御センタCTR
は移動端末局の要求するデジタルデータコンテンツを、
高速ダウンリンワシステムのネットワーク網、基地局を
経由して移動端末局へ再送する。
【0037】具体的には、たとえば、移動端末局M1
は、データのダウンロードの要求を制御センタCTRに
伝えるため、信号(001)を、既存システムのフォー
マットに従い基地局B1に送信する。この要求信号は、
既存のセルラネットワークN1を経由し、制御センタC
TRに届けられる。データの要求を知った制御センタC
TRは、データ通信網N2から通信線L6経由でデータ
(121)を取り寄せ、取り寄せたデータ(121)を
移動端末局M1に届けるため、通信線L3経由でデータ
(111)として基地局B2に送信する。このデータ
(111)を受け取った基地局B2は、付加ダウンリン
クのフォーマットに従い、移動端末局M1に対してデー
タ(101)を送信する。これにより、移動端末局M1
は要求したデータ(101)を受信することができる。
【0038】あるいは、移動端末局M3は、データのダ
ウンロードの要求を制御センタCTRに伝えるため、信
号(003)を、既存システムのフォーマットに従い基
地局B3に送信する。この要求信号は、既存のセルラネ
ットワークN1を経由し、制御センタCTRに届けられ
る。データの要求を知った制御センタCTRは、付加ダ
ウンリンク専用のデータ通信網N3から通信線L7経由
でデータ(123)を取り寄せ、取り寄せたデータ(1
23)を移動端末局M3に届けるため、通信線L4経由
でデータ(113)として、付加ダウンリンク専用の基
地局B4に送信する。このデータ(113)を受け取っ
た基地局B4は、付加ダウンリンクのフォーマットに従
い、移動端末局M3に対してデータ(103)を送信す
る。これにより、移動端末局M3は要求したデータ(1
03)を受信することができる。
【0039】このようなOFDM通信システム1Aにお
いて、基地局に設けられる送信装置から各移動端末局M
1〜M3に送信されるOFDM信号は、図5に示すよう
に、1フレームFRMが7つのタイムスロット期間TS
LTと一つのフレームガード期間TFGDにより構成さ
れる。図5において、TFRMはフレーム期間、TSL
Tはタイムスロット期間、TFGDはフレームガード期
間をそれぞれ示している。フレームガードFGDは無信
号であり、本実施形態では、フレームFRMの7つのタ
イムスロット列の末尾に付加されている。各基地局B1
〜B3は、7つのタイムスロットSLTと一つのフレー
ムガードFGDにより構成されるフレームを単位とし
て、同じタイミングでフレームを送出する。なお、本実
施形態においては、フレームガード期間TFGDをフレ
ームの末尾に付加した例を示しているが、フレームの先
頭に設ける、あるいはフレームの末尾および先頭に設け
ることも可能である。
【0040】また、フレームFRMを構成する各タイム
スロットSLTは、有効シンボル期間TSBLに、ガー
ドGDを付加して構成される。ガードGDを付加したタ
イムスロットSLTは、有効シンボル期間の先頭、ある
いは末尾、あるいは先頭と末尾のある決められた期間の
信号を、図6から図8に示すように、有効シンボル期間
の反対端側、図6の例では、有効シンボル期間TSBL
の末尾の信号と同一信号を有効シンボル期間の先頭につ
なげ、図7の例では、有効シンボル期間TSBLの先頭
の信号と同一信号を有効シンボル期間の末尾につなげ、
図8の例では、有効シンボル期間の先頭と末尾の信号そ
れぞれと同一信号を有効シンボル期間の末尾と先頭につ
なぎ合わせて形成される。図5に示すタイムスロット
は、図7に示す方法により構成されたものである。
【0041】以上のように、有効シンボル期間TSBL
にガード期間TGDを付加されたタイムスロット列にフ
レームガード期間TFGDを付加してフレームが構成さ
れたOFDM信号を送信する送信装置は基地局に搭載さ
れ、この送信装置から送信されたOFDM信号を受信す
る移動端末局M1〜M3には、フレームガード期間が付
加されたOFDM信号をより正確に同期することが可能
な受信装置が搭載されている。
【0042】そして、基地局は、制御センタCTRのセ
ルサーチチャネル制御部からの制御信号により指示され
たチャネルの特定のサブキャリアで規定のパイロット信
号を送信し、また、制御センタからのトラフィック、使
用チャネル情報、チャネルアロケーション情報を移動端
末局へ送信する。
【0043】次に、W−OFDM通信システムにおける
チャネルの種類およびチャネルアロケーションの例につ
いて、図面に関連付けて順を追って説明する。
【0044】W−OFDM通信システムにおいては、セ
ルサーチチャネル(Cell Search Chan
nel)CSC、シングル周波数ネットワーク共通チャ
ネル(Single Frequency Netwo
rk Common Channel)SFNCC、お
よび固定周波数リユースネットワーク共通チャネル(F
ix Frequency Reuse Common
Channel)FFRCCの制御チャネルと、トラ
フィックチャネル(Traffic Channel)
TCとが用いられる。
【0045】セルサーチチャネルCSCは、主として移
動端末局において受信電界強度を測定し、その測定結果
から制御センタCTRにおいて移動端末局に最適な基地
局を割り当てるために用いられる。
【0046】シングル周波数ネットワーク共通チャネル
SFNCCは、チャネルアロケーション情報など全ての
移動端末局に共通の制御情報の伝送に用いられる他、交
通情報、天気予報、ニュースなどのブロードキャストサ
ービス情報の伝送などに用いられる。このシングル周波
数ネットワーク共通チャネルSFNCCは、全ての基地
局から同時に同じ信号が送信される。一般に、OFDM
伝送方式は遅延信号の干渉に強い特徴があるため、この
ように同一信号を同時に全ての基地局から送信しても、
移動端末局での受信が可能である。
【0047】固定周波数リユースネットワーク共通チャ
ネルFFRCCは、移動端末局がトラフィックチャネル
TRを受信する際のタイムスロット情報、すなわち、そ
の基地局に割当てられたチャネルのうち、どのチャネル
のどのタイムスロットを受信すればよいかといった情報
の伝送に用いられる。
【0048】図9は、高速ダウンリンクシステムのチャ
ネルアロケーションの一例を示す図である。図9は、1
無線チャネルの周波数帯域幅を400kHzとして、こ
れを7無線チャネル、400〔kHz〕×7=2.8
〔MHz〕の周波数帯域を有する高速ダウンリンクシス
テムのチャネルアロケーションの例を示している。
【0049】図9においては、周波数を縦軸に、時間を
横軸に示している。そして、図9に示す各マスは周波数
帯域幅400kHz(1無線チャネル)、長さ2msの
フレームを示している。右上がりのハッチングを施した
マスがセルサーチチャネルCSC、右下がりのハッチン
グを施したマスがシングル周波数ネットワーク共通チャ
ネルSFNCC、右上がりのハッチングを施しかつ番号
を付したマスが固定周波数リユースネットワーク共通チ
ャネルFFRCC、単に番号を付したマスがトラフィッ
クチャネルTCをそれぞれ示している。なお、マス中に
記載されている番号は基地局(セル)番号であり、本例
では繰返しセル数が12の場合を示している。また、番
号の記載されていないマスは、シングル周波数ネットワ
ーク共通チャネルSFNCCで、上述したようにチャネ
ルアロケーション情報など、全ての移動端末局に共通の
制御情報の伝送に使用される。このチャネルは全ての基
地局から同時に同じ信号が送信される。
【0050】図9の例では、セルサーチチャネルCS
C、シングル周波数ネットワーク共通チャネルSFNC
C、固定周波数リユースネットワーク共通チャネルFF
RCCの3種類の制御チャネルは、100フレーム毎
(200ms毎)に4フレーム(8ms)送出されてい
る。実際には、7無線チャネル全てを使って送信してい
るので、4〔フレーム〕×7〔無線チャネル〕=28
〔チャネル〕分を使って制御信号を送信している。残り
の96〔フレーム〕×7〔無線チャネル〕=672〔チ
ャネル〕はトラフィックチャネルである。以降、無線周
波数の違いによるチャネルのことを「無線チャネル」と
示し、無線チャネルとフレームにより決まる無線チャネ
ルフレーム(図9で説明するとマスの一つ一つ)のこと
を「チャネル」と示すことにする。
【0051】次に、チャネルの構成例について説明す
る。
【0052】前述したように、無線チャネルの帯域幅は
400kHzで、1フレーム長さは2msである。図1
0に示すように、1無線チャネルは100本のサブキャ
リアSCで構成され、サブキャリア間隔は4kHzであ
る。図9の例では、システム全体のサブキャリア数は、
100〔サブキャリア〕×7〔無線チャネル〕=700
〔サブキャリア〕になる。また、図10に示すように、
無線チャネルを構成する100本のサブキャリアのう
ち、周波数軸で両端に位置するサブキャリアは、ガード
サブキャリアGSC1,GSC2となっている。これら
ガードサブキャリアGSC1,GSC2は無信号であ
る。
【0053】また、1 フレームは、図11に示すよう
に、長さ279.3μs(2288ポイント)のタイム
スロット7個と、長さ44.92μs(368ポイン
ト)の無信号のフレームガード期間TFGDから構成さ
れている。1タイムスロットは250μs(2048ポ
イント)の有効シンボル期間(サブキャリア間隔4kH
zの逆数)TSBLと、29.3μs(240ポイン
ト)のガード期間TGDから構成されている。
【0054】また、図9の例では、セルサーチチャネル
CSCは、100フレーム毎(200ms、700チャ
ネル毎)に1チャネル送信されている。このようにセル
サーチチャネルCSCを1チャネルだけ送信する理由は
次の通りである。
【0055】すなわち、図9からも明らかなように、セ
ルサーチチャネルCSC、シングル周波数ネットワーク
共通チャネルSFNCC、固定周波数リユース共通チャ
ネルFFRCCなどの制御チャネルはなるべく少なくし
た方がより多くのトラフィックチャネルをTC確保する
ことができ、単位周波数帯域当たりのスループットを向
上することができる。シングル周波数ネットワーク共通
チャネルSFNCCと固定周波数リユース共通チャネル
FFRCCは、システム構成上必要な情報の伝送のため
に使われているので、これらの制御チャネルを削るわけ
にはいかない。その点、セルサーチチャネルCSCは、
基地局からの受信電界強度を測定するためのパイロット
信号を送信しているだけである。そこで、本実施形態に
係る図9の例では、セルサーチチャネルCSCを、周波
数軸方向にnサブキャリア毎に分割して、各基地局にこ
のサブキャリアを割当てることにより、セルサーチチャ
ネルCSCの数を削減することで、トラフィックチャネ
ルTCを確保し、単位周波数当たりのスループットを向
上できるOFDM通信システムを実現している。
【0056】具体的には、図12に示すように、セルサ
ーチチャネルCSCの100本のサブキャリアのうち周
波数軸上で両端の2サブキャリアずつ、計4サブキャリ
アはガードサブキャリアとし、残り96本のサブキャリ
アが8サブキャリアずつ12分割されて、各基地局に割
当てられている。各基地局は割当てられたチャネルのサ
ブキャリアで規定のパイロット信号を送信する。
【0057】このように、セルサーチチャネルCSC
は、チャネルを周波数軸方向にさらに12分割されてお
り、図4に示すように12セル繰返しで各基地局に周波
数帯域が割当てられる。各基地局は規定のパイロット信
号をこの周波数帯域内で送信し、移動端末局はこの信号
の受信電界強度を測定し、これを制御センタCTRに伝
送する。詳細は後述する。
【0058】固定周波数リユース共通チャネルFFRC
Cは、繰返しセル数分(図4の例では12セル繰返し)
のチャネルを確保してあり、図4に示すように12セル
繰返しで各基地局に1チャネルずつ割当てられる。固定
周波数リユース共通チャネルFFRCCは、各基地局で
異なる情報の伝送に使用される。伝送される情報として
は、移動端末局がどこのチャネルのどのタイムスロット
を受信したらよいかの情報(使用チャネル情報)などが
ある。この使用チャネル情報は、後述するように、移動
端末局のチャネル抽出部で、自局宛てのトラフィックチ
ャネルTCやセルサーチチャネルCSCの抽出に利用さ
れる。
【0059】次に、各移動端末局M1(〜M3)の構成
例について説明する。移動端末局M1は、たとえば図1
3に示すように、基地局信号受信部11、チャネルアロ
ケーションマップ部12、チャネル抽出部13、受信電
界強度測定部14、および送信部15を有する。
【0060】基地局信号受信部11は、基地局から送信
されたトラフィックチャネルTCやセルサーチチャネル
CSC、シングル周波数ネットワーク共通チャネルSF
NCC、および固定周波数リユース共通チャネルFFR
CCの制御チャネルを含む基地局信号を受信する。
【0061】チャネルアロケーションマップ部12は、
基地局信号受信部11で受信された、制御センタCTR
から基地局を経由して伝送されるチャネルアロケーショ
ン情報を更新して保持する。
【0062】チャネル抽出部13は、チャネルアロケー
ションマップ部12に保持されたチャネルアロケーシー
ヨン情報を基に、トラフィックチャネルTCやセルサー
チチャネルCSCなどの必要なチャネルを抽出する。
【0063】受信電界強度測定部14は、チャネル抽出
部13で抽出されたセルサーチチャネルCSCの周波数
軸方向にn分割されたサブキャリアそれぞれの受信電界
強度を測定し、その結果を送信部15に出力する。具体
的には、受信電界強度測定部14は、受信したセルサー
チチャネルCSCを制御センタCTRからの指示に従い
複数のサブキャリア毎にn分割し、分割したサブキャリ
ア群それぞれの電界強度を個別に判定する。
【0064】送信部15は、受信電界強度測定部14を
受信電界強度の測定結果を制御センタCTRに送信す
る。また、送信部15は、たとえばデータのダウンロー
ド要求等の上りのトラフィックチャネルTCを制御セン
タCTRに送信する。
【0065】なお、チャネルアロケーションマップを更
新した移動端末局は、自局宛ての情報以外の時間(トラ
フィックチャネルTC、固定周波数リユース共通チャネ
ルFFRCC)では、受信部11の電源をオフにして、
消費電力を削減している。一方、セルサーチチャネルC
SCとシングル周波数ネットワーク共通チャネルSFN
CCは毎回受信しており、チャネルアロケーションマッ
プを更新して、セルサーチチャネルの受信電界強度を測
定している。これにより、移動端末局が移動しても、常
に受信電界強度の強い基地局と通信を行うことができ
る。
【0066】このような構成を有する移動端末局M1
(〜M3)は、電源投入時に全ての無線チャネルを受信
する。シングル周波数ネットワーク共通チャネルSFN
CCは、全ての基地局B1〜B12から同時に同−の信
号を送信しているので、移動端末局M1(〜M3)はど
こにいても(どこの基地局と通信すればよいかわからな
い初期状態でも)この制御チャネルは受信することがで
きる。このシングル周波数ネットワーク共通チャネルS
FNCCを受信することによって、チャネルアロケーシ
ョン情報、すなわち、基地局番号1から12番までの基
地局が使用しているチャネルの位置情報を知ることがで
きる。チャネルアロケーションがわかれば、移動端末局
M1(〜M3)は制御チャネルがどこからどこまでの4
フレームに存在するのかがわかる。移動端末局M1(〜
M3)は、待ち受け時には制御チャネルの部分だけを受
信し、トラフィックチャネルTCの部分は受信電源をオ
フにすることで余計な電力消費を抑える。
【0067】次に、移動端末局M1(〜M3)は、どこ
の基地局と通信を行えばよいか、すなわち、どの基地局
の送信信号の電界強度が強いかを検出する。各基地局
は、図9に示すように、それぞれの基地局に割当てられ
たサブキャリアで規定のパイロット信号を送信してい
る。移動端末局M1(〜M3)は、このセルサーチチャ
ネルCSCを受信して信号強度を測定し、最も受信電界
強度の強い基地局を選定する。選定した結集は既存の携
帯電話などの回線を通じて制御センタCTRへ通知、位
置登録される。
【0068】また、移動端末局M1(〜M3)は、待ち
受け時にもセルサーチチャネルCSCを受信しており、
移動端末局の移動による通信基地局の切換え(ハンドオ
ーバー)を常時(正確には200ms毎)行っている。
移動端末局M1(〜M3)は、セルサーチチャネルCS
Cのほか、シングル周波数ネットワーク共通チャネルS
FNCC、固定周波数リユース共通チャネルFFRCC
も常時(正確には200ms毎)受信している。シング
ル周波数ネットワーク共通チャネルSFNCCは、先に
述べたチャネルアロケーション情報を伝送しているほ
か、交通情報、天気予報、ニュースなどのブロードキャ
ストサービス情報の伝送などにもこのチャネルを使用す
る。移動端末局M1(〜M3)が、トラフィックチャネ
ルTCを受信する際のタイムスロット情報、すなわち、
その基地局に割当てられたチャネルのうち、どのチャネ
ルのどのタイムスロットを受信すればよいかといった情
報は、固定周波数リユース共通チャネルFFRCCよっ
て伝送される。先にも述べたように、移動端末局M1
(〜M3)は常時(正確には200ms毎)固定周波数
リユース共通チャネルFFRCCを受信しており、自局
宛ての情報がある場合は、この固定周波数リユース共通
チャネルFFRCCから、どのチャネルのどのタイムス
ロットに、その情報が含まれているかを読みとり、自局
宛ての情報を含んでいるトラフィックチャネルTCを受
信する。自局宛ての情報を含まないトラフィックチャネ
ルは電力消費を抑えるために受信しない。
【0069】制御センタCTRは、セルサーチチャネル
CSCを周波数軸方向にnサブキャリア毎に分割して、
各基地局にこのサブキャリアを割当て、各基地局が同時
に送信したセルサーチチャネルCSCを受信した移動端
末局からの受信電界強度測定結果を判断して、それぞれ
の移動端末局がどこの基地局と通信可能な状態にあるか
を位置登録し、ある移動端末局に対して送信するトラフ
ィック(パケット)がある場合に、位置登録情報からそ
の移動端末局と通信可能な基地局ヘトラフィック(パケ
ット)を転送する。
【0070】次に、通信制御装置としての制御センタC
TRの構成例について説明する。制御センタCTRは、
たとえば図13に示すように、チャネルアロケーション
部21、セルサーチチャネル制御部22、受信部23、
基地局割当制御部24、位置登録部25、およびルータ
26を有する。
【0071】チャネルアロケーション部21は、各移動
端末局が、セルサーチチャネルCSCなどの制御チャネ
ルをどのタイミングで送信するかを決定する。
【0072】セルサーチチャネル制御部22は、各基地
局が、セルサーチチャネルCSCのなかのどのサブキャ
リアでパイロット信号を送信するかを制御する。具体的
には、セルサーチチャネル制御部22は、セルサーチチ
ャネルCSCをいくつかのサブキャリア毎に(すなわち
周波数軸方向に)n分割し、複数の基地局へこのサブキ
ャリアをそれぞれ割当てる。
【0073】受信部23は、各移動端末局M1〜M3か
ら送信された電界強度測定結果およびデータのダウンロ
ード要求等の上りトラフィックチャネルを受信し、受信
電界強度測定結果情報を基地局割当部24に供給し、ト
ラフィックチャネルをルータ26に供給する。
【0074】基地局割当制御部24は、各移動端末局か
ら送られ、受信部23で受信された受信電界強度測定結
果の基づいて移動端末局を最適な基地局へ割当て、位置
登録部25に登録する。
【0075】位置登録部25は、各移動端末局が、どこ
の基地局と通信を行える状態にあるかを逐次管理し登録
する。
【0076】ルータ26は、位置登録部25の情報を基
に移動端末局へのトラフィック(パケット)を最寄りの
基地局に転送し、かつ移動端末局からのトラフィック
(パケット)をインターネット網などへ転送する。
【0077】なお、各基地局に割当てられるチャネル
は、それぞれの基地局のトラフィック量により決定され
る。すなわち、トラフィック量の多い基地局では多くの
チャネルがアロケーションされ、その分トラフィック量
の少ない基地局に割当てられるチャネル数を少なくす
る。各基地局のトラフィック量は逐次制御センタCTR
に通知されており、制御センタCTRではこの情報を基
に、チャネルアロケーション部21でチャネルアロケー
ションマップを作成する。作成されたチャネルアロケー
ションマップは、各基地局に通知され、各基地局はこの
チャネルアロケーションマップに従って移動端末局との
通信を行う。各基地局は、このチャネルアロケーション
マップを、シングル周波数ネットワーク共通チャネルS
FNCCを用いて移動端末局に伝送する。
【0078】次に、図13の構成における動作を、移動
端末局の電源投入時を例に、図13および図14のフロ
ーチャートに関連付けて説明する。
【0079】移動端末局(たとえばM1)の電源が投入
されると(ST1)、移動端末局M1は全ての無線チャ
ネルを受信する。図9にも示すように、シングル周波数
ネットワーク共通チャネルSFNCCなどの制御チャネ
ルは100フレーム(200ms)毎に基地局から送信
されているので、移動端末局M1はシングル周波数ネッ
トワーク共通チャネルSFNCCを受信する(ST
2)。すなわち、図13に示すように、基地局たとえば
B1からは、アロケーション情報AIがシングル周波数
ネットワーク共通チャネルSFNCCとして送信されえ
る。移動端末局M1では、基地局信号受信部11で、基
地局から送信されたシングル周波数ネットワーク共通チ
ャネルSFNCCを含む基地局信号が受信される。そし
て、チャネルアロケーションマップ部12においては、
基地局信号受信部11で受信された、制御センタCTR
から基地局を経由して伝送されるチャネルアロケーショ
ン情報を更新して保持されまで、受信動作を続行される
(ST3)。そして、チャネルアロケーションマップが
更新されると、固定周波数リユース共通チャネルFFR
CCやセルサーチチャネルCSCの位置を知ることがで
きる。
【0080】各基地局から、制御センタCTRのセルサ
ーチチャネル制御部22により割当てられたセルサーチ
チャネルCSCのサブキャリアで規定のパイロット信号
が送信される。移動端末局M1では、基地局からの基地
局信号が基地局信号受信部11で受信される(ST
4)。そして、チャネル抽出部13において、チャネル
アロケーションマップ部12に保持されたチャネルアロ
ケーシーヨン情報AIに基づいて、セルサーチチャネル
CSCなどの必要なチャネルが抽出され、抽出されたセ
ルサーチチャネルCSSCが電界強度測定部14に供給
される。受信電界強度測定部14では、チャネル抽出部
13で抽出されたセルサーチチャネルCSCの周波数軸
方向にn分割されたサブキャリアそれぞれの受信電界強
度が測定され(ST5)、その結果が送信部15に出力
される。そして、送信部15から受信電界強度測定部1
4による受信電界強度の測定結果が既存の携帯電話など
の回線を通じて制御センタCTRに送信される(ST
6)。
【0081】制御センタCTRでは、移動端末局M1か
ら送信された電界強度測定結果が受信部23で受信さ
れ、受信電界強度測定結果情報が基地局割当部24に供
給される。基地局割当制御部24では、受信部23で受
信された受信電界強度測定結果の基づいて移動端末局が
最適な基地局へ割当てられ(選定され)、位置登録部2
5に登録される。そして、ルータ26によりは、位置登
録部25の情報を基に移動端末局M1へのトラフィック
(パケット)が最寄りの選定された基地局に転送され
る。
【0082】また、チャネルアロケーションマップを更
新した移動端末局M1では、自局宛ての情報以外の時間
(トラフィックチャネル、固定周波数リユース共通チャ
ネル))では、消費電力を削減するため、基地局信号受
信部11の電源がオフにされる。一方、移動端末局M1
では、セルサーチチャネルCSCとシングル周波数ネッ
トワーク共通チャネルSFNCCは毎回受信され、上述
したチャネルアロケーションマップの更新、セルサーチ
チャネルCSCの受信電界強度の測定が行われる。これ
により、移動端末局M1が移動しても、常に受信電界強
度の強い基地局と通信が行われる。
【0083】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、制御センタCTRにより指示されたチャネルの特定
のサブキャリアで規定のパイロット信号を送信し、制御
センタからのトラフィック、使用チャネル情報、チャネ
ルアロケーション情報を移動端末局へ送信する複数の基
地局と、セルサーチチャネルを周波数軸方向にnサブキ
ャリア毎に分割して、各基地局にこのサブキャリアを割
当て、各基地局が同時に送信したセルサーチチャネルを
受信した移動端末局からの受信電界強度測定結果を判断
して、それぞれの移動端末局がどこの基地局と通信可能
な状態にあるかを位置登録し、ある移動端末局に対して
送信するトラフィック(パケット)がある場合に、位置
登録情報からその移動端末局と通信可能な基地局ヘトラ
フィック(パケット)を転送する制御センタCTRと、
制御センタCTRから基地局を経由して伝送されるチャ
ネルアロケーション情報AIを更新して保持し、保持し
たチャネルアロケーシーヨン情報を基に、セルサーチチ
ャネルを抽出し、抽出したチャネルの周波数軸方向にn
分割されたサブキャリアそれぞれの受信電界強度を測定
し、その判定結果を制御センタヘ送出する移動端末局M
1〜M3とを設けたので、以下の効果を得ることができ
る。
【0084】すなわち、セルサーチチャネルを周波数軸
方向にnサブキャリア毎に分割して、各基地局にこのサ
ブキャリアを割当てることから、セルサーチチャネルを
削減することができ、より多くのトラフィックチャネル
を確保することができ、単位周波数帯域当たりのスルー
プットを向上させることができる。また、セルサーチチ
ャネルを少なくすることで、チャネルアロケーション情
報を減らすことができ、シングル周波数ネットワーク共
通チャネルも減らすことができる。したがって、本実施
形態によれば、移動端末局を待ち受け状態のときに受信
しなければならない制御チャネル数を削減することがで
きる。その結果、電力消費を低く抑えることができ、端
末の小型軽量化に寄与できる利点がある。
【0085】また、本実施形態によれば、同期した基地
局を持つOFDM変調方式を採用したセルラー無線通信
システム等において、複数の基地局から同時にデータを
送信することができる。これにより、セル間にまたがっ
た多くの端末に同じ情報を配信する場合、情報を送信す
る各々のセルにおいて同じチャネルを用いて同時にデー
タを送信することができるようになり、システム全体と
してチャネルを効率的に使用することができる。また、
各基地局に割当てられるチャネル、たとえば共通の制御
チャネルを、それぞれの基地局のトラフィック量により
決定するようにできることから、特定の地域、すなわち
基地局の組み合わせによって得られる通信圏に特定デー
タを効率的に送信することができる。
【0086】なお、上述した実施形態においては、チャ
ネルアロケーションを図9の示す例を用いて説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、種々の
態様、図15、図16に示すようにチャネルをアロケー
ションすることも可能である。
【0087】図15および図16に示す例では、無線チ
ャネル数と繰返しセル数は同数であるので、各基地局は
固定周波数リユース共通チャネルとトラフィックチャネ
ルについては、決まった周波数チャネルを縦続的に占有
して利用している。
【0088】図15は、高速ダウンリンクシステムの無
線チャネルとフレームの他の構成例を示す図である。図
15において、縦軸に周波数を示し、横軸に時間を示し
ている。この図15の例の場合、一つの無線チャネルの
周波数帯域幅は400kHzであり、システム全体の周
波数帯域幅は、400kHz×12〔無線チャネル〕=
4.8MHzである。時間軸はフレーム毎に区切られて
おり、フレーム長は2msである。
【0089】図15に示す例においては、3種類の制御
チャネルであるセルサーチチャネルCSC、シングル周
波数ネットワーク共通チャネルSFNCC、固定周波数
リユース共通チャネルFFRCCを、100フレーム毎
(200ms毎)に配置する。制御チャネルは100フ
レーム(200ms)中の2フレーム(4ms)、24
チャネル分を利用する。制御チャネル24チャネルの内
訳は、セルサーチチャネルCSCが1チャネル、シング
ル周波数ネットワーク共通チャネルSFNCCが11チ
ャネル、固定周波数リユース共通チャネルFFRCCが
12チャネルである。このうちシングル周波数ネットワ
ーク共通チャネルのチャネル数SFNCCは、高速ダウ
ンリンクシステムのブロードキャストサービス内容によ
って決定する。ブロードキャストサービスとは、交通情
報や天気予報、ニュースなどの、各移動端末局ユーザ共
通の情報の伝送に用いられる。
【0090】より多くのブロードキャストサービスを行
う場合は、たとえば図16に示すように、シングル周波
数ネットワーク共通チャネルSFNCCのチャネル数を
23チャネルとして、全制御チャネルは3フレーム(6
ms)、36チャネルとする。上述したように、シング
ル周波数ネットワーク共通チャネルSFNCCは、同じ
情報を同−のタイミングで全ての基地局から送信されて
いる。一般に、OFDM伝送方式は遅延信号の干渉に強
い特徴があるため、このように同一信号を同時に全ての
基地局から送信しても、移動端末局での受信が可能であ
る。
【0091】図15および図16の例において、セルサ
ーチチャネルCSCは、100フレーム毎(200m
s、1200チャネル毎)に1チャネル送信されてい
る。この場合も、セルサーチチャネルCSCは、チャネ
ルを周波数軸方向にさらに12分割されており、図4に
示すように12セル繰返しで各基地局に周波数帯域が割
当てられる。そして、前述した図9の例の場合と同様
に、各基地局は規定のパイロット信号をこの周波数帯域
内で送信し、移動端末局はこの信号の受信電界強度を測
定し、これを制御センターに伝送する。
【0092】また、固定周波数リユース共通チャネルF
FRCCは、繰返しセル数分(図4の例では12セル繰
返し)のチャネルを確保してあり、図4に示すように1
2セル繰返しで各基地局に1チャネルずつ割当てられ
る。上述した実施形態と同様に、固定周波数リユース共
通チャネルFFRCは、各基地局で異なる情報の伝送に
使用される。伝送される情報としては、移動端末局がど
このチャネルのどのタイムスロットを受信したらよいか
の情報(使用チャネル情報)などがある。この使用チャ
ネル情報は、移動端末局のチャネル抽出部で、自局宛て
のトラフィックチャネルやセルサーチチャネルの抽出に
利用される。
【0093】そして、図15および図16に示す例で
は、無線チャネル数と繰返しセル数は同数であるので、
各基地局は固定周波数リユース共通チャネルとトラフィ
ックチャネルについては、決まった周波数チャネルを縦
続的に占有して利用している。
【0094】図15および図16に示すようなチャネル
アロケーションであっても、上述した実施形態と同様の
効果を得ることができる。すなわち、セルサーチチャネ
ルを周波数軸方向にnサブキャリア毎に分割して、各基
地局にこのサブキャリアを割当てることから、セルサー
チチャネルを削減することができ、より多くのトラフィ
ックチャネルを確保することができ、単位周波数帯域当
たりのスループットを向上させることができる。また、
セルサーチチャネルを少なくすることで、チャネルアロ
ケーション情報を減らすことができ、シングル周波数ネ
ットワーク共通チャネルも減らすことができる。したが
って、本実施形態によれば、移動端末局を待ち受け状態
のときに受信しなければならない制御チャネル数を削減
することができる。その結果、電力消費を低く抑えるこ
とができ、端末の小型軽量化に寄与できる利点がある。
【0095】また、同期した基地局を持つOFDM変調
方式を採用したセルラー無線通信システム等において、
複数の基地局から同時にデータを送信することができ
る。これにより、セル間にまたがった多くの端末に同じ
情報を配信する場合、情報を送信する各々のセルにおい
て同じチャネルを用いて同時にデータを送信することが
できるようになり、システム全体としてチャネルを効率
的に使用することができる。また、各基地局に割当てら
れるチャネル、たとえば共通の制御チャネルを、それぞ
れの基地局のトラフィック量により決定するようにでき
ることから、特定の地域、すなわち基地局の組み合わせ
によって得られる通信圏に特定データを効率的に送信す
ることができる。
【0096】なお、上述した説明では、セルサーチチャ
ネルCSCは、100フレーム毎(200ms、700
チャネルまたは1200チャネル毎)に1チャネル送信
される場合を例に説明したが、たとえば図17に示すよ
うに、各基地局それぞれにセルサーチチャネルを割り当
てるように構成することも可能である。この場合、単位
周波数帯域当たりのスループットとしては、上述した実
施形態に比べて劣るが、同期した基地局を持つOFDM
変調方式を採用したセルラー無線通信システム等におい
て、複数の基地局から同時にデータを送信することがで
きるという効果は得ることができる。これにより、セル
間にまたがった多くの端末に同じ情報を配信する場合、
情報を送信する各々のセルにおいて同じチャネルを用い
て同時にデータを送信することができるようになり、シ
ステム全体としてチャネルを効率的に使用することがで
きる。また、各基地局に割当てられるチャネル、たとえ
ば共通の制御チャネルを、それぞれの基地局のトラフィ
ック量により決定するようにできることから、特定の地
域、すなわち基地局の組み合わせによって得られる通信
圏に特定データを効率的に送信することができる。
【0097】また、本実施形態では、上述したように、
有効シンボル期間TSBLにガード期間TGDを付加さ
れたタイムスロット列にフレームガード期間TFGDし
てフレームが構成されたOFDM信号を送信する送信装
置が基地局に搭載され、この送信装置から送信されたP
FDM信号を受信する移動端末局M1〜M3には、フレ
ームガード期間が付加されたOFDM信号をより正確に
同期することが可能な受信装置が搭載されている。以
下、基地局に搭載される送信装置および移動端末局に搭
載される受信装置の具体的な構成および機能について、
図面に関連付けて順を追って説明する。
【0098】図18は、本発明に係る基地局に搭載され
る送信装置の一実施形態を示すブロック図である。本実
施形態に係る送信装置100は、図18に示すように、
符号化部101、インターリーブ部102、シンボルマ
ッピング部103、パイロット信号挿入部104、シリ
アル−パラレル変換部105、IFFT演算部106、
パラレル−シリアル変換部107、タイムスロット生成
部108、送信ウィンドニング部109、フレーム生成
部110、GPS受信部111、タイミング生成部11
2、デジタル−アナログ(D/A)変換部113、直交
変調部114、および周波数変換部115を有してい
る。なお、符号化部101、インターリーブ部102、
シンボルマッピング部103、パイロット信号挿入部1
04、シリアル−パラレル変換部105、IFFT演算
部106、パラレル−シリアル変換部107、タイムス
ロット生成部108、および送信ウィンドニング部10
9により送信処理前段部が構成され、デジタル−アナロ
グ変換部113、直交変調部114、および周波数変換
部115により送信処理後段部が構成される。
【0099】符号化部101は、高速ダウンリンクシス
テムのネットワーク網を経由して入力されたデジタルデ
ータに対して、たとえば拘束長K=9の畳み込み符号化
を行い、インターリーブ部102に出力する。上述した
ように、移動端末局M1〜M3は、高速ダウンリンクシ
ステムの基地局の電界強度などを測定している。符号化
部101は、この結果を基に符号化率を、たとえばR=
2176/2488=0.8764からR=44/13
70=0.397の値で制御する。
【0100】インターリーブ部102は、符号化部10
1で符号化されたデジタルデータをインタリーブし、シ
ンボルマッピング部103に出力する。
【0101】シンボルマッピング部103は、たとえば
制御センタCTRから与えられる、移動端末局で測定し
た高速ダウンリンクシステムの基地局の電界強度などの
情報を基にシンボルマッピンク方式(一次変調方式)を
制御し、シンボルマッピングを施した同相Iチャネルお
よび直交Qチャネルをパイロット信号挿入部104に出
力する。シンボルマッピング部103は、たとえば高速
ダウンリンクシステムの基地局の電界強度が安定して強
い場合には、変調方式に図19に示すようなシンボルマ
ッピングを行う16QAMを用い、電界強度が弱い場
合、あるいは電界強度が時間的に不安定な場合には、変
調方式に図20に示すようにシンボルマッピングを行う
QPSK(Quadrature Phase Shift Keying) 、あるいは
DQPSK(Differrential QPSK)を用いる。
【0102】パイロット信号挿入部104は、シンボル
マッピング部103から供給された同相Iチャネルに
“1”、直交Qチャネルに“0”のパイロット信号を挿
入し、シリアル−パラレル変換部105に出力する。パ
イロット信号挿入部104が挿入するパイロット信号
は、移動端末局の受信装置で、伝送路推定、位相補正に
使用されるほか、一次変調方式に16QAMなどの振幅
に情報を乗せる方式の変調信号を復調する場合、振幅の
基準となるしきいち値の算出に用いられる。
【0103】シリアル−パラレル変換部105は、パイ
ロット信号が挿入されたシンボルデータをシリアルデー
タからパラレルデータに変換して、IFFT演算部10
6に出力する。具体的には、シリアル−パラレル変換部
105は、入力されたシンボルデータを、98シンボル
毎に区切り、このシンボルの先頭と末尾に1シンボルず
つガードシンボルを加えて100シンボルとし、そし
て、基地局に割り当てられた無線チャネル帯域で周波数
スペクトルが現れるように、この100シンボルの前後
に1948シンボル分“0”を配置して、全体で204
8シンボルとし、このパラレルシンボルデータをIFF
T演算部106に出力する。
【0104】IFFT演算部106は、2048ポイン
トのIFFT演算を行う演算部であって、シリアル−パ
ラレル変換部105によるパラレルの2048シンボル
データに対して高速逆フーリエ変換を行うことによっ
て、時間軸と周波数軸との変換処理を行い、パラレル−
シリアル変換部107に出力する。
【0105】本実施形態で用いるOFDM信号は、上述
したように、サブキャリア間隔が4[kHz]、有効シ
ンボル期間はその逆数の250 [μs] である。そし
て、100本のサブキャリア、すなわち周波数帯域40
0[kHz]を最小単位として、100サブキャリア
(400[kHz])単位で、たとえば最大1600サ
ブキャリア(400[kHz]×16=6.4[MH
z])の可変無線チャネルを使用する。IFFT部は2
048ポイントIFFT演算を行う。
【0106】ここで、基地局に割り当てられる無線チャ
ネル帯域幅が400[kHz]である場合を考える。こ
の場合、上述したように、シリアル−パラレル変換部1
05に入力されたシンボルデータは、98シンボル毎に
区切られる。このシンボルの先頭と末尾に1シンボルず
つガードシンボルを加えて100シンボルとする。そし
て、この基地局に割当てられた無線チャネル帯域で周波
数スペクトルが現れるように、この100シンボルの前
後に1948シンボル分“0”を配置して、全体で20
48シンボルとする。このパラレルシンボルデータを2
048ポイントのIFFT演算を行うIFFT演算部1
06に入力、高速逆フーリエ変換を行うことによって、
時間軸と周波数軸との変換処理を行う。
【0107】パラレル−シリアル変換部107は、IF
FT演算部106から出力されたパラレルデータをシリ
アルデータに変換して、2048ポイントの時系列デー
タを得、タイムスロット生成部108に出力する。本実
施形態では、システムクロックを8.192[MHz]
としている。よって2048ポイントの時系列データの
長さ、(有効シンボル期間)は(1/8.192×10
6 )×2048=250×10-6[s] となる。
【0108】タイムスロット生成部108は、たとえば
図8に示すように、有効シンボル期間分2048ポイン
トの時系列データの先頭と末尾の120ポイント分(1
4.648μs)を複写したものを、それぞれ有効シン
ボル期間の末尾と先頭に連結して、タイムスロットを生
成し、送信ウィンドニング部109に出力する。あるい
は、タイムスロット生成部108は、たとえば図7に示
すように、2048ポイントの有効シンボル期間の先頭
240ポイント分(29.297μs)を複写したもの
を、有効シンボル期間の末尾に連結してタイムスロット
を生成し、送信ウィンドニング部109に出力する。
【0109】送信ウィンドニング部109は、タイムス
ロット生成部108で生成されたタイムスロットに対し
て、たとえば図21に示すように、タイムスロット期間
TSLTの先頭と末尾にランプタイムdTxを設けるウ
ィンドニング処理を施し、フレーム生成部110に出力
する。本実施形態では、ランプタイムdTxは先頭と末
尾それぞれ2.44 [μs]ずつ、合計4.88 [μ
s]としている。このランプタイムdTxは、帯域外へ
の不要なスペクトル漏洩を防ぐために設けられる。
【0110】フレーム生成部110は、たとえば図11
に示すように、7個のタイムスロットをまとめ、その末
尾に368ポイント(44.92μs)の電力“0”の
無信号期間(フレームガード期間)を設けて、1フレー
ムFRMを生成し、デジタル−アナログ(D/A)変換
部113に出力する。1タイムスロット期間TSLTの
長さは、たとえば図11に示すように、2288ポイン
ト(279.3μs)で7タイムスロットとフレームガ
ード期間TFGDを加えた1フレーム期間TFRMの長
さは16384ポイント(2ms)となる。
【0111】GPS受信部111は、受信アンテナ11
1aを介してGPS信号を受信し、タイミング生成部1
12に出力する。
【0112】タイミング生成部112は、GPS受信部
111によるGPS信号、および基地局間制御信号CT
Lに基づいてフレーム生成部110の送出タイミングを
生成し、生成したタイミング信号S112をフレーム生
成部110に出力する。上述したように、本実施形態で
は、各基地局はそれぞれ同一タイミングでフレームを送
信している。各基地局は基地局間制御信号CTLにより
フレーム送出タイミングの同期をとっている。この同期
信号は有線通信網を経由してやりとりされるが、有線網
の伝送遅延の影響によりこの信号だけでは正確な基地局
間同期を行うことができない。そのため各基地局はGP
S信号を受信しており、このGPS信号と基地局間制御
信号CTLにより正確な基地局間同期を行い、各基地局
のフレーム送信タイミングを合わせている。
【0113】D/A変換部113は、フレーム生成部1
10で生成されたデジタルフレームデータをアナログデ
ータに変換して直交変調部114に出力する。
【0114】直交変調部114は、D/A変換部114
でアナログデータに変換された送信すべきフレームを所
定の変調方式に従って直交変調し、周波数変換部115
に出力する。
【0115】周波数変換分115は、直交変調部114
で直交変調されたデータを所要の周波数帯に周波数変換
して、RF(Radio Frequency) 信号として送信する。
【0116】図22は、本発明に係る移動端末局に搭載
される受信装置の一実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る受信装置200は、図22に示すよう
に、周波数変換部201、直交復調部202、アナログ
−デジタル(A/D)変換部203、同期位置検出部2
04、タイミング生成部205、受信ウィンドニング部
206、シリアル−パラレル変換部207、FFT演算
部208、パラレル−シリアル変換部209、伝送路推
定部210、位相補正部211、復調部212、デイン
ターリーブ部213、および復号部214を有してい
る。なお、周波数変換部201、直交復調部202、A
/D変換部203により受信処理後段部が構成され、シ
リアル−パラレル変換部207、FFT演算部208、
パラレル−シリアル変換部209、伝送路推定部21
0、位相補正部211、復調部212、デインターリー
ブ部213、および復号部214により受信処理後段部
が構成されている。
【0117】周波数変換部210は、図示しないアンテ
ナから受信されたOFDM信号から必要な周波数帯域の
みを抽出、言い換えれば、必要となる周波数帯域以外の
ノイズ成分を除去し、その後このRF信号をIF(Inte
rmediate Frequency)信号に変換し、このIF信号S2
01を直交復調部202に出力する。
【0118】直交復調部202は、周波数変換部201
によるIF信号から、同相信号Iと直交信号Qを分離
し、A/D変換部203に出力する。
【0119】A/D変換部203は、直交復調部202
による同相信号Iと直交信号Qをアナログ信号からデジ
タル信号に変換し、このデジタル信号を同期位置検出部
204および受信ウィンドニング部206に出力する。
なお、A/D変換部203のサンプリングレートは8.
192 [MHz] で、基地局送信装置100のサンプリ
ングレートと同一である。
【0120】同期位置検出部204は、A/D変換され
たI,Q双方のデジタル信号に基づいてFFT演算部2
08のFFT演算のタイミングを検出する。すなわち、
有効シンボル期間TSBLの先頭位置、言い換えれば、
有効シンボル期間TSBLのデジタル信号の最初の1ポ
イントの位置を検出する。同期位置検出部204はこの
同期情報をタイミング生成部205に出力する。
【0121】タイミング生成部205は、同期位置検出
部204による同期情報を基づいて、受信ウィンドニン
グ部206の受信ウィンドニング開始位置、シリアル−
パラレル変換部207のシリアル−パラレル変換位置、
FFT演算部208のFFT演算タイミング、およびパ
ラレル−シリアル変換部209にパラレル−シリアル変
換タイミングをそれぞれ制御する。
【0122】受信ウィンドニング部206は、A/D変
換部203からのデジタル信号とタイミング生成部20
5からのウインドニング開始位置情報により、同期ポイ
ントから2048ポイント分(250μs)のデジタル
データを取り出し、シリアル−パラレル変換部207に
出力する。なお、基地局送信装置100の送信ウィンド
ニング部109における送信ウィンド(279.3μ
s)に比べると、受信ウィンドニング部206における
受信ウィンド(250μs)の方が短い時間波形となっ
ている。
【0123】シリアル−パラレル変換部207は、受信
ウィンドニンク部206からの2048ポイントのデジ
タルデータを、シリアルデータからパラレルデータに変
換してFFT演算部208に出力する。
【0124】FFT演算部208は、タイミング生成部
205からのFFT演算タイミング情報に基づいて、2
048ポイントの高速フーリエ変換をすることにより、
周波数軸と時間軸との変換処理を行い、パラレル−シリ
アル変換部209に出力する。すなわち、この高速フー
リエ変換処理により、キャリア間隔4 [kHz] 、10
0×n本(1≦n≦16)のサブキャリアのスペクトル
を有する2048ポイントの時系列信号に変換されてい
た信号が、100×nポイント(1≦n≦16)のデジ
タル信号に変換される。実際には2048ポイントの高
速フーリエ変換の出力は、2048ポイントのデジタル
信号になるが、システム帯域幅として割り当てている帯
域は6.4 [MHz]しかないので、基地局送信装置側
では2048本のサブキャリアのうち最大で1600本
だけ使用し、残りの448本のサブキャリアは電力が
“0”になっている。そのため、実際に出力されるデジ
タル信号も最大で1600ポイント分であり、残りの値
は“0”となる。
【0125】パラレル−シリアル変換部209は、FF
T演算部208から出力されるパラレル信号をシリアル
信号に変換すると同時に、2048ポイント中の所要の
ポイントだけを抜き出し、伝送路推定部210に出力す
る。たとえば、この端末局と基地局間の通信に割当てら
れた帯域幅が400[kHz]である場合には、受信端
末側のパラレル−シリアル変換部209では、この40
0[kHz]に相当する100ポイントのみを抽出す
る。
【0126】伝送路推定部210は、パラレル−シリア
ル変換部209の出力信号を受けて、受信信号からパイ
ロット信号だけを抜き出し、そのIチャネル成分とQチ
ャネル成分から位相回転量を計算し、位相補正部211
に出力する。すなわち、基地局送信装置100では、パ
イロット信号としてIチャネルを“1”、Qチャネルを
“0”として送信しているので、複素平面上に表すと大
きさが“1”、I軸を基準とした場合の位相角度が
“0”となり、複素平面上での端末受信装置200の
I、Qの値がそのまま位相回転量を示すことになる。ま
た、複素平面上のベクトルの大きさの情報は、16QA
Mなどの多値変調信号を復調する場合のしきい値を決定
するのに使用される。
【0127】位相補正部211は、伝送理推定部210
による位相回転量の情報に基づいて受信信号の位相を補
正し、位相補正された信号を復調部212に出力する。
【0128】復調部212は、基地局送信装置100の
変調方式に対応した復調を行し、デインタリーブ部21
3に出力する。変調方式が16QAMなどの振幅(複素
平面上で言えばベクトルの大きさ)に情報を載せる変調
方式の場合は、基準となる受信電力(受信パイロット信
号のベクトルの大きさ)の情報を伝送路推定部210よ
り得て、この値を基準にして複調を行う。
【0129】デインタリーブ部213は、復調部212
で復調された信号をデインターリブし、復号部214に
出力する。
【0130】復号部214、復調され、デインターリブ
された信号を受けて、たとえばビタビ複号し、復号信号
を得る。
【0131】次に、上記構成を有するOFDM通信シス
テムに採用される送信装置および受信装置の動作を説明
する。
【0132】たとえば高速ダウンリンクシステムのネッ
トワーク網を経由して所定の基地局の送信装置100に
入力されたデジタルデータは、符号化部101で拘束長
K=9の畳み込み符号化が行われる。符号化部101で
符号化されたデジタルデータは、インターリーブ部10
2でインタリーブされた後、シンボルマッピング部10
3に入力される。
【0133】シンボルマッピンク部103では、移動端
末局で測定した高速ダウンリンクシステムの基地局の電
界強度なとの情報に基づいて、シンボルマッピンク方式
(一次変調方式)が制御され、シンボルマッピングを施
した同相Iチャネルおよび直交Qチャネルがパイロット
信号挿入部104に出力される。パイロット信号挿入部
104では、シンボルマッピング部103から供給され
た同相Iチャネルに“1”、直交Qチャネルに“0”の
パイロット信号が挿入されてシリアル−パラレル変換部
105に出力される。
【0134】シリアル−パラレル変換部105では、パ
イロット信号が挿入されたシンボルデータが、たとえば
98シンボル毎に区切られ、このシンボルの先頭と末尾
に1シンボルずつガードシンボルを加えられ100シン
ボルとされる。そして、基地局に割り当てられた無線チ
ャネル帯域で周波数スペクトルが現れるように、この1
00シンボルの前後に1948シンボル分“0”が配置
され、全体で2048シンボルのパラレルシンボルデー
タに変換されて、IFFT演算部106に出力される。
【0135】IFFT演算部106では、シリアル−パ
ラレル変換部105によるパラレルの2048シンボル
データに対して、高速逆フーリエ変換を行うことによ
り、時間軸と周波数軸との変換処理が行われ、パラレル
−シリアル変換部107に出力される。パラレル−シリ
アル変換部107では、IFFT演算部106から出力
されたパラレルデータがシリアルデータに変換されて、
2048ポイントの時系列データが生成され、タイムス
ロット生成部108に出力される。
【0136】タイムスロット生成部108では、たとえ
ば有効シンボル期間分2048ポイントの時系列データ
の先頭と末尾の120ポイント分(14.648μs)
を複写したものを、それぞれ有効シンボル期間の末尾と
先頭に連結して、タイムスロットが生成され、送信ウィ
ンドニング部109に出力される。
【0137】送信ウィンドニング部109では、タイム
スロット生成部108で生成されたタイムスロットに対
して、タイムスロット期間TSLTの先頭と末尾に、帯
域外への不要なスペクトル漏洩を防ぐためにのランプタ
イムdTxを設けるウィンドニング処理が施され、フレ
ーム生成部110に出力される。
【0138】フレーム生成部110では、たとえば7個
のタイムスロットをまとめ、その末尾に368ポイント
(44.92μs)の電力“0”の無信号期間(フレー
ムガード期間)が付加されて、1フレームFRMが生成
されてデジタル−アナログ(D/A)変換部113に出
力される。
【0139】また、各基地局は基地局間制御信号CTL
によりフレーム送出タイミングの同期をとっている。こ
の同期信号は有線通信網を経由してやりとりされるが、
有線網の伝送遅延の影響によりこの信号だけでは正確な
基地局間同期を行うことができない。そのため各基地局
はGPS信号がGPS受信部111で受信され、タイミ
ング生成部112において、GPS信号、および基地局
間制御信号CTLに基づいてフレーム生成部110の送
出タイミングが生成され、タイミング信号S112がフ
レーム生成部110に出力される。フレーム生成部11
0では、タイミング信号S112に基づいた送出タイミ
ングで、生成されたフレームがD/A変換部113に出
力される。
【0140】D/A変換部113では、フレーム生成部
110で生成されたデジタルフレームデータをアナログ
データに変換された後、、直交変調部114で所定の変
調方式に従って直交変調され、周波数変換部115で所
要の周波数帯に周波数変換されて送信される。
【0141】基地局送信装置100から送信されたOF
DM信号は、移動端末局に搭載されている受信装置20
0で受信される。受信装置200で受信された信号は、
帯域フィルタ(図示せず)で必要な周波数帯域だけ取り
出され、周波数変換部201でIF信号に変換され、直
交復調部でI信号とQ信号に分離される。I,Qに分離
された信号はA/D変換部203でデジタル信号に変換
される。A/D変換されたI,Q双方のデジタル信号
は、同期位置検出部204と受信ウィンドニング部20
6に入力される。
【0142】同期位置検出部204では、FFT演算部
208におけるFFT演算のタイミングが検出される。
具体的には、有効シンボル期間の先頭位置、言い換えれ
ば、有効シンボル期間のデジタル信号の最初の1ポイン
トの位置が検出されて、この同期情報がタイミング生成
部205に送出される。タイミング生成部205では、
同期位置検出部204による同期情報を基づいて、受信
ウィンドニング部206の受信ウィンドニング開始位
置、シリアル−パラレル変換部207のシリアル−パラ
レル変換位置、FFT演算部208のFFT演算タイミ
ング、およびパラレル−シリアル変換部209にパラレ
ル−シリアル変換タイミングの制御が行われる。
【0143】受信ウィンドニング部206では、A/D
変換部203からのデジタル信号とタイミング生成部か
らのウインドニング開始位置情報により、同期ポイント
から2048ポイント分(250μa)のデジタルデー
タが抽出されて、シリアル−パラレル変換部207に出
力される。シリアル−パラレル変換部207では、受信
ウィンドニンク部206からの2048ポイントのデジ
タルデータが、シリアルデータからパラレルデータに変
換されてFFT演算部208に出力される。
【0144】FFT演算部208では、タイミング生成
部205からのFFT演算タイミング情報に基づいて、
2048ポイントの高速フーリエ変換をすることによ
り、周波数軸と時間軸との変換処理が行われ、パラレル
−シリアル変換部209に出力される。
【0145】パラレル−シリアル変換部209では、F
FT演算部208から出力されるパラレル信号がシリア
ル信号に変換されると同時に、2048ポイント中の所
要のポイントだけが抜き出される。そして、伝送路推定
部209において、受信信号からパイロット信号だけが
抜き出され、そのIチャネル成分とQチャネル成分から
位相回転量が計算され、位相補正部211に出力され
る。位相補正部211では、この位相回転量の情報を基
に受信信号の位相が補正され、復調部212に供給され
る。
【0146】復調部212では、基地局送信装置の変調
方式に対応した復調が行われる。変調方式が16QAM
などの振幅(複素平面上で言えばベクトルの大きさ)に
情報を載せる変調方式の場合は、基準となる受信電力
(受信パイロット信号のベクトルの大きさ)の情報が伝
送路推定部210より得られ、この値を基準にして複調
が行われる。復調部212で復調された信号は、デイン
ターリーブ部213でデインターリブされた後に、復号
部214でビタビ複号される。
【0147】ここで、本通信システムにおいて、フェー
ディングやマルチパスによる受信電界強度の揺らぎによ
って、1フレーム分の干渉波が到来した場合を、図15
に関連付けて考察する。この場合、希望波DSWは複数
のフレームが連続的に送信されている。各基地局は同一
のタイミングでフレームを送信しており同一チャネルを
使用する遠方の基地局からの干渉波IFWは、近傍にあ
る基地局からの希望波DSWに比べて若干遅れて到来す
る。本実施形態のようにフレームガードを設けない従来
の方式では、この干渉波IFWは希望波DSW2フレー
ム分に干渉を与えてしまうが、フレームガードを設けた
OFDM信号を用いる本実施形態の通信システムでは、
図23(A),(B)に示すように、2フレーム目への
干渉は与えずに済む。
【0148】以上説明したように、有効シンボル期間T
SBLにガード期間TGDを付加されたタイムスロット
列にフレームガード期間TFGDしてフレームが構成さ
れたOFDM信号を送信する送信装置100、および送
信装置100から送信されたフレームガード期間が付加
されたOFDM信号をより正確に同期することが可能な
受信装置200を設けることにより、繰返しセル数を少
なくした、すなわち同一チャネルを使用する基地局間の
距離を小さくし、無線チャネルの有効利用を図ったシス
テムにおいても、同一チャネル干渉によるフレーム損失
を少なくすることができる。そして所要の誤り率を維持
しつつ繰返しセル数を少なくでき、周波数資源の有効活
用を図ることができる利点がある。
【0149】また、フレームガードを有するOFDM無
線通信システムの同期をより正確に行うことができる。
また、同期装置でフレームガードの挿入ポイントが判断
できるため、フレーム同期のための制御情報(どこが、
フレームの先頭なのかを通知するための制御情報)を送
る必要がなくなり、その分より多くの情報を伝送するこ
とができる利点がある。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セルサーチチャネルを周波数軸方向にnサブキャリア毎
に分割して、各基地局にこのサブキャリアを割当てるこ
とから、セルサーチチャネルを削減することができ、よ
り多くのトラフィックチャネルを確保することができ、
単位周波数帯域当たりのスループットを向上させること
ができる。また、セルサーチチャネルを少なくすること
で、チャネルアロケーション情報を減らすことができ、
シングル周波数ネットワーク共通チャネルも減らすこと
ができる。したがって、本実施形態によれば、移動端末
局を待ち受け状態のときに受信しなければならない制御
チャネル数を削減することができる。その結果、電力消
費を低く抑えることができ、端末の小型軽量化に寄与で
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM通信システムの概要を示
す図である。
【図2】本発明に係るOFDM通信システムの具体的な
構成例を示す図である。
【図3】図1の通信システムにおけるセルの構成方法を
説明するための図である。
【図4】本実施形態に係る無線チャネルの割り当て例を
示す図である。
【図5】本発明に係るフレームガードを含むOFDM信
号の構成例を示す図である。
【図6】本発明に係るOFDM信号のガードを含むタイ
ムスロットの形成方法を説明するための図である。
【図7】本発明に係るOFDM信号のガードを含むタイ
ムスロットの形成方法を説明するための図である。
【図8】本発明に係るOFDM信号のガードを含むタイ
ムスロットの形成方法を説明するための図である。
【図9】高速ダウンリンクシステムのチャネルアロケー
ションの一例を示す図であって、1無線チャネルの周波
数帯域幅を400kHzとして、これを7無線チャネ
ル、400〔kHz」×7=2.8〔MHz〕の周波数
帯域を有する高速ダウンリンクシステムのチャネルアロ
ケーション例を示す図である。
【図10】チャネルの構成例を示す図である。
【図11】本発明に係るフレームの具体的な構成例を説
明するための図である。
【図12】本発明に係るセルサーチチャネルの構成例を
説明するための図である。
【図13】本発明に係る移動端末局および制御センタの
構成例を説明するための図である。
【図14】本発明に係る通信システムの移動端末局の電
源オン時の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図15】高速ダウンリンクシステムのチャネルアロケ
ーションの他の例を示す図である。
【図16】高速ダウンリンクシステムのチャネルアロケ
ーションの他の例を示す図である。
【図17】高速ダウンリンクシステムのチャネルアロケ
ーションの他の例を示す図である。
【図18】本発明に係る基地局に搭載される送信装置の
一実施形態を示すブロック図である。
【図19】16QAMのシンボルマッピングを示す図で
ある。
【図20】QPSKのシンボルマッピングを示す図であ
る。
【図21】本発明に係る送信ウィンドニング部の処理を
説明するための図である。
【図22】本発明に係る移動端末局に搭載される受信装
置の一実施形態を示すブロック図である。
【図23】フレームガードを設けた場合の利点を説明す
るための図である。
【図24】移動通信システムを説明するための図であ
る。
【図25】OFDM変調方式を説明するための図であ
る。
【図26】OFDM伝送方式の従来のOFDM信号の構
成例を説明するための図である。
【図27】従来の移動局の受信系の信号処理動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1,1A…OFDM通信システム、M1〜M3…移動端
末局(MS)、B1〜B4…基地局(BS)、N1…既
存セルラの有線ネットワーク、N2…インターネットな
どのデータ通信網、N3…付加ダウンリンクのためにあ
るデータベースなどを持つデータ通信網、CTR…付加
ダウンリンクのネットワークのためにある制御センタ
(MRC)、11…基地局信号受信部、12…チャネル
アロケーションマップ部、13…チャネル抽出部、14
…受信電界強度測定部、15…送信部15、21…チャ
ネルアロケーション部、22…セルサーチチャネル制御
部、23…受信部、24…基地局割当制御部、25…位
置登録部、26…ルータ26、100…送信装置、10
1…符号化部、102…インターリーブ部、103…シ
ンボルマッピング部、104…パイロット信号挿入部、
105…シリアル−パラレル変換部、106…IFFT
演算部、107…パラレル−シリアル変換部、108…
タイムスロット生成部、109…送信ウィンドニング
部、110…フレーム生成部、111…GPS受信部、
112…タイミング生成部、113…デジタル−アナロ
グ(D/A)変換部、114…直交変調部、115…周
波数変換部、200…受信装置、201…周波数変換
部、202…直交復調部、203…アナログ−デジタル
(A/D)変換部、204…同期位置検出部、205…
タイミング生成部、206…受信ウィンドニング部、2
07…シリアル−パラレル変換部、208…FFT演算
部、209…パラレル−シリアル変換部、210…伝送
路推定部、211…位相補正部、212…復調部、21
3…デインターリーブ部、214…復号部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 DD01 DD21 DD31 5K067 AA11 AA42 AA43 BB04 CC01 DD11 EE02 EE10 FF01 FF03 HH23 JJ12 JJ13 JJ66 JJ71 KK15

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用チャネルが割当てられた基地局から
    直交周波数分割多重方式に従って送信された、少なくと
    も周波数軸方向にnサブキャリア毎に分割され、分割し
    たサブキャリアに基地局が割当てられたセルサーチチャ
    ネルを含む制御チャネル、およびトラフィックチャネル
    を受信する通信装置であって、 受信したセルサーチチャネルの周波数軸方向にn(nは
    1を含む整数)分割されたサブキャリア群それぞれの受
    信電界強度を測定する受信電界強度測定部と、 上記受信電界強度測定部で測定した受信電界強度を送信
    する送信部とを含む通信装置。
  2. 【請求項2】 上記制御チャネルには、チャネルアロケ
    ーション情報を含み、 受信したチャネルアロケーション情報を更新して保持す
    るチャネルアロケーションマップ部と、 上記チャネルアロケーションマップ部のチャネルアロケ
    ーション情報を基に、セルサーチチャネルを抽出するチ
    ャネル抽出部を有し、 上記受信電界強度測定部は、チャネル抽出部で抽出され
    たセルサーチチャネルの周波数軸方向にn分割されたサ
    ブキャリア群それぞれの受信電界強度を測定する請求項
    1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 上記制御チャネルには、複数の通信装置
    に共通の制御情報の伝送に用いられるシングル周波数ネ
    ットワーク共通チャネルを含む請求項1記載の通信装
    置。
  4. 【請求項4】 上記制御チャネルには、複数の通信装置
    に共通のチャネルアロケーション情報を含む制御情報の
    伝送に用いられるシングル周波数ネットワーク共通チャ
    ネルを含む請求項2記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 上記制御チャネルには、少なくとも基地
    局に割当てられたチャネルのうち、いずれのチャネルの
    いずれのタイムスロットを受信すべきかを指示する使用
    チャネル情報を含む固定周波数リユース共通チャネルを
    含む請求項1記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 上記制御チャネルには、少なくとも基地
    局に割当てられたチャネルのうち、いずれのチャネルの
    いずれのタイムスロットを受信すべきかを指示する使用
    チャネル情報を含む固定周波数リユース共通チャネルを
    含む請求項2記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 使用チャネルが割当てられ、直交周波数
    分割多重方式に従って、受信電界強度を測定可能な通信
    装置に少なくともセルサーチチャネルを含む制御チャネ
    ル、およびトラフィックチャネルを送信する基地局であ
    って、 上記セルサーチチャネルを、周波数軸方向にnサブキャ
    リア毎に分割し、分割したサブキャリアに基地局を割当
    てて送信する送信装置を含む基地局。
  8. 【請求項8】 上記制御チャネルには、複数の通信装置
    に共通のチャネルアロケーション情報を含む制御情報の
    伝送に用いられるシングル周波数ネットワーク共通チャ
    ネルを含む請求項7記載の基地局。
  9. 【請求項9】 上記制御チャネルには、少なくとも基地
    局に割当てられたチャネルのうち、いずれのチャネルの
    いずれのタイムスロットを受信すべきかを指示する使用
    チャネル情報を含む固定周波数リユース共通チャネルを
    含む請求項7記載の基地局。
  10. 【請求項10】 上記制御チャネルには、少なくとも基
    地局に割当てられたチャネルのうち、いずれのチャネル
    のいずれのタイムスロットを受信すべきかを指示する使
    用チャネル情報を含む固定周波数リユース共通チャネル
    を含む請求項8記載の基地局。
  11. 【請求項11】 複数の基地局から少なくともセルサー
    チチャネルを含む制御チャネル、およびトラフィックチ
    ャネルを受信し、受信電界強度を測定可能な通信装置
    が、いずれの基地局と通信可能な状態にあるかを選定
    し、選定した基地局と通信装置との通信を可能にする通
    信制御装置であって、 上記基地局にセルサーチチャネルを、周波数軸方向にn
    サブキャリア毎に分割し、分割したサブキャリアに基地
    局を割当てて送信するように制御するセルサーチチャネ
    ル制御部と、 セルサーチチャネルを受信した通信装置からの受信電界
    強度測定結果に基づいて通信装置がいずれの基地局と通
    信可能な状態にあるかを判断し、通信局に最適な基地局
    を割当てる基地局割当部とを含む通信制御装置。
  12. 【請求項12】 上記各基地局が通信装置と通信すべき
    チャネルのアロケーションマップを生成し、各基地局に
    当該チャネルアロケーションマップに従って通信局との
    通信を行わせるチャネルアロケーションマップ部を有す
    る請求項11記載の通信制御装置。
  13. 【請求項13】 上記チャネルアロケーションマップ部
    は、各基地局のトラフィック情報に基づいてチャネルア
    ロケーションマップを作成する請求項12記載の通信制
    御装置。
  14. 【請求項14】 通信装置がいずれの基地局と通信を行
    える状態にあるかを逐次管理する位置登録部と、 上記位置登録部の情報を基に、通信装置へのトラフィッ
    クを割当てた基地局に転送するルータとをさらに有する
    請求項11記載の通信制御装置。
  15. 【請求項15】 通信装置がいずれの基地局と通信を行
    える状態にあるかを逐次管理する位置登録部と、 上記位置登録部の情報を基に、通信装置へのトラフィッ
    クを割当てた基地局に転送するルータとをさらに有する
    請求項12記載の通信制御装置。
  16. 【請求項16】 上記ルータは、通信装置からのトラフ
    ィックを所定の通信網に転送する請求項14記載の通信
    制御装置。
  17. 【請求項17】 上記ルータは、通信装置からのトラフ
    ィックを所定の通信網に転送する請求項15記載の通信
    制御装置。
  18. 【請求項18】 使用チャネルが割当てられ、直交周波
    数分割多重方式に従って少なくともセルサーチチャネル
    を含む制御チャネル、およびトラフィックチャネルを送
    信し、かつ、上記セルサーチチャネルを、周波数軸方向
    にnサブキャリア毎に分割し、分割したサブキャリアに
    基地局を割当てて送信する送信装置を含む複数の基地局
    と、 上記基地局からの送信チャネルを受信し、受信したセル
    サーチチャネルの周波数軸方向にn(nは1を含む整
    数)分割されたサブキャリア群それぞれの受信電界強度
    を測定する受信電界強度測定部と、上記受信電界強度測
    定部で測定した受信電界強度を送信する送信部とを含む
    通信装置と、 上記基地局にセルサーチチャネルを、周波数軸方向にn
    サブキャリア毎に分割し、分割したサブキャリアに基地
    局を割当てて送信するように制御するセルサーチチャネ
    ル制御部と、セルサーチチャネルを受信した通信装置か
    らの受信電界強度測定結果に基づいて、通信装置がいず
    れの基地局と通信可能な状態にあるかを判断し、通信局
    に最適な基地局を割当てる基地局割当部とを含む通信制
    御装置とを有する通信システム。
  19. 【請求項19】 上記制御チャネルには、チャネルアロ
    ケーション情報を含み、 上記通信装置は、受信したチャネルアロケーション情報
    を更新して保持するチャネルアロケーションマップ部
    と、 上記チャネルアロケーションマップ部のチャネルアロケ
    ーション情報を基に、セルサーチチャネルを抽出するチ
    ャネル抽出部を有し、 上記受信電界強度測定部は、チャネル抽出部で抽出され
    たセルサーチチャネルの周波数軸方向にn分割されたサ
    ブキャリア群それぞれの受信電界強度を測定する請求項
    18記載の通信システム。
  20. 【請求項20】 上記制御チャネルには、複数の通信装
    置に共通の制御情報の伝送に用いられるシングル周波数
    ネットワーク共通チャネルを含む請求項18記載の通信
    システム。
  21. 【請求項21】 上記制御チャネルには、複数の通信装
    置に共通のチャネルアロケーション情報を含む制御情報
    の伝送に用いられるシングル周波数ネットワーク共通チ
    ャネルを含む請求項20記載の通信システム。
  22. 【請求項22】 上記制御チャネルには、少なくとも基
    地局に割当てられたチャネルのうち、いずれのチャネル
    のいずれのタイムスロットを受信すべきかを指示する使
    用チャネル情報を含む固定周波数リユース共通チャネル
    を含む請求項18記載の通信システム。
  23. 【請求項23】 上記制御チャネルには、少なくとも基
    地局に割当てられたチャネルのうち、いずれのチャネル
    のいずれのタイムスロットを受信すべきかを指示する使
    用チャネル情報を含む固定周波数リユース共通チャネル
    を含む請求項19記載の通信システム。
  24. 【請求項24】 上記通信制御装置は、上記各基地局が
    通信装置と通信すべきチャネルのアロケーションマップ
    を生成し、各基地局に当該チャネルアロケーションマッ
    プに従って通信局との通信を行わせるチャネルアロケー
    ションマップ部を有する請求項18記載の通信システ
    ム。
  25. 【請求項25】 上記チャネルアロケーションマップ部
    は、各基地局のトラフィック情報に基づいてチャネルア
    ロケーションマップを作成する請求項24記載の通信シ
    ステム。
  26. 【請求項26】 上記通信制御装置は、通信装置がいず
    れの基地局と通信を行える状態にあるかを逐次管理する
    位置登録部と、 上記位置登録部の情報を基に、通信装置へのトラフィッ
    クを割当てた基地局に転送するルータとをさらに有する
    請求項18記載の通信システム。
  27. 【請求項27】 上記通信制御装置は、通信装置がいず
    れの基地局と通信を行える状態にあるかを逐次管理する
    位置登録部と、 上記位置登録部の情報を基に、通信装置へのトラフィッ
    クを割当てた基地局に転送するルータとをさらに有する
    請求項19記載の通信システム。
  28. 【請求項28】 上記ルータは、通信装置からのトラフ
    ィックを所定の通信網に転送する請求項26記載の通信
    システム。
  29. 【請求項29】 上記ルータは、通信装置からのトラフ
    ィックを所定の通信網に転送する請求項27記載の通信
    システム。
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