JP2002335220A - 受信回路試験システム及び方法 - Google Patents

受信回路試験システム及び方法

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JP2002335220A
JP2002335220A JP2001139466A JP2001139466A JP2002335220A JP 2002335220 A JP2002335220 A JP 2002335220A JP 2001139466 A JP2001139466 A JP 2001139466A JP 2001139466 A JP2001139466 A JP 2001139466A JP 2002335220 A JP2002335220 A JP 2002335220A
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level
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optical
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Tatsuo Kanai
達雄 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利得切替レベルの近傍への光入力信号のレベ
ル設定精度確保、試験時間の削減の両立を図る。 【解決手段】 利得切替レベルの近傍で受信回路21の
試験を行うための受信回路試験システムに、試験すべき
範囲が一定周期の変調振幅となるように、受信回路への
バースト状の入力信号を変調する入力信号形成部13、
14、15と、変調された入力信号を任意レベルに減衰
させる可変減衰部12と、受信回路の利得を選択するデ
ィジタルの利得選択信号を積分し、積分結果に基づい
て、可変減衰部の減衰量を制御し、変調された入力信号
の平均レベルが利得切替レベルになるようにする減衰器
制御部11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加入者系の光伝送の光受
信回路試験システムに関する。特に、本発明は、試験が
行われる利得切替レベル近傍に受信レベルを設定する精
度の確保、試験時間の削減を目的とする光受信回路試験
システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】加入者系の伝送システムでは、局側1に
対して加入者Nの構成をとるPON(Passive
Optical Network)システムがよく使わ
れる。このようなPONシステムおいて、加入者から局
側への上り信号を1波長で伝送する方法として、時分割
多元接続(TDMA:Time DivisionMu
tiple Access)方式での伝送がある。この
場合、局側で受信する光信号はバースト信号になる。
【0003】加入者毎に送信信号強度、伝送損失が異な
るため、局側の光受信回路は、各加入者に併せて、受信
回路の利得を合わせる自動利得制御回路(AGC回路)
が必要となる。伝送効率を良くするために、バースト信
号の先頭に付加するプリアンブルビットを少なくする必
要があり、光受信回路はAGC回路の高速応答が求めら
れる。
【0004】さらに、高速に利得を最適化する方法とし
て、ディジタル的に利得を切り替える方法が知られてい
る。光伝送システムでは、光受信回路のフロントエンド
にトランスインピーダンスアンプを良く用いるが、この
光受信回路でディジタル的に利得を切り替えるには、ト
ランスインピーダンス抵抗を複数用意し、入力された信
号レベルに合わせて、適切な抵抗を選択することが行わ
れる。
【0005】このように利得を切り替えるトランスイン
ピーダンス抵抗を有する光受信回路は、次のような特性
を持っている。すなわち、受信可能な光入力範囲(ダイ
ナミックレンジ)の中に、利得が切り替わる利得切替レ
ベルが生じることである。この切替レベルより光入力信
号が大きい場合、小さい場合とでは、光受信回路の特性
が異なり、光受信回路内での信号振幅、信号の位相も大
きく変わる。
【0006】そのため、光受信回路の特性試験の際に
は、利得切替レベル近傍の光入力信号レベルの特性を詳
細に試験しなければならない。さらに、利得切替レベル
は入力ダイナミックレンジ内であるので、伝送特性試験
で、エラーフリーを確認する必要がある。利得切替レベ
ル近傍の特性試験では、以下のような構成が一般的であ
る。
【0007】図7は本発明の前提となる光受信回路試験
システムの概略構成を説明するブロック図である。な
お、全図を通して同一の構成要素には同一の番号、符号
を付して説明を行う。本図に示すように、試験の対象で
ある光受信回路21には受光素子22が設けられ、受光
素子22はバースト状の光入力信号17を入力し、受光
電流に変換する。
【0008】受光素子22の出力側にはプリアンプ23
が接続され、プリアンプ23は受光素子22により変換
された受光電流を電圧信号に変換する。プリアンプ23
はトランスインピーダンスアンプとなっており、電流−
電圧変換利得を決めるインピーダンス抵抗24が複数並
列に接続されており、各インピーダンス抵抗24には1
つを除きFET(電界効果トランジスタ)25が直列に
接続され、利得をディジタル的に切り替える。ここで
は、一例として、並列に接続される2つのインピーダン
ス抵抗24と、そのうち1つのトランスインピーダンス
抵抗に直列接続されるFET(電界効果トランジスタ)
25が示される。
【0009】プリアンプ23の出力側にはレベル識別回
路26が接続され、レベル識別回路26はプリアンプ2
3の出力振幅を判断する。この出力振幅の判断はバース
ト信号ごとに実施され、図には記載していないリセット
信号で初期化される。以下の説明では、バースト状の信
号、リセット信号は省略する。レベル識別回路26の出
力側には利得制御回路27が接続され、利得制御回路2
7はプリアンプ23に判断された出力振幅のレベルに基
づいて適切なトランスインピーダンス抵抗になるよう
に、FET25をON/OFFさせる。
【0010】光受信回路21の利得制御回路27からは
どのトランスインピーダンス抵抗を選択したかを示す利
得選択信号19が出力される。プリアンプ23の出力側
にはポストアンプ28が接続され、ポストアンプ28は
プリアンプ23の出力信号を増幅し、受信出力信号18
を出力する。光受信回路試験システムには光信号発生装
置14が設けられ、光信号発生装置14はバースト光信
号を生成する。
【0011】光信号発生装置14の出力側には光可変減
衰器12が接続され、光可変減衰器12は光信号発生装
置14からのバースト光信号のレベルを可変にし光入力
信号17を形成し、光受信回路21の受光素子22に出
力する。さらに、光可変減衰器12は光受信回路21の
利得制御回路27から利得選択信号19を入力し、利得
選択信号19を基に減衰量を制御し、光入力信号17を
利得切替レベルの近傍に一定に保つ。
【0012】さらに、光受信回路試験システムには受信
特性試験装置10が設けられ、受信特性試験装置10
は、光受信回路21のポストアンプ28から受信出力信
号18を入力し、利得切替レベルという特異点の近傍の
特性を調べることを目的とする。図8は図7の各部の信
号又は動作を説明する図である。本図(a)に示すよう
に、光信号発生装置14の光送信信号の出力レベルは一
定であるとする。
【0013】本図(b)に示すように、光可変減衰器1
2では、例えば、減衰量を大から小に変化させる。本図
(c)に示すように、光可変減衰器12から光受信回路
21への光入力信号17の出力レベルは小から大に変化
する。本図(d)に示すように、利得制御回路27では
プリアンプ23の出力を監視し、レベル識別回路26の
しきい値を越えると、FET25をOFFからONにす
る信号を形成する。
【0014】本図(e)に示すように、利得制御回路2
7により、プリアンプ23の利得が小さくなり、プリア
ンプ23の出力の変化が小さくなる。利得切替レベルの
近傍の特性試験では、以下のような手順が一般的であ
る。
【0015】図9は利得切替レベル近傍の特性試験時の
手順を説明するフローチャートである。本図に示すよう
に、ステップS51において、各々の光受信回路21の
利得切替レベルを調べる光入力信号17のレベルを「利
得切替レベル±α」まで光可変減衰器1
2で可変させる(α:微小シフトレベル)。
【0016】ステップS52において、光可変減衰器1
2では減衰量に対して光入力信号17のレベルを監視す
る。ステップS53において、光可変減衰器12では利
得制御回路27の利得切替を監視する。ステップS54
において、光可変減衰器12では、利得切替があると、
その時点の光入力信号17のレベルを利得切替レベルと
して、さらに、利得切替レベル±αを利得切替レベルの
近傍点として減衰A,B(図8(b)参照)を設定す
る。この特性試験は利得切替レベルという特異点の近傍
の特性を調べる目的であるので、微小シフトレベルαの
値はなるべく小さいことが望ましい。
【0017】ステップS55において、設定された利得
切替レベルの近傍点で光受信回路21のエラーフリーを
確認する(ビットレート、誤り率規格によるが、数秒か
ら数分必要である。図10は光入力信号17の再調整を
説明するフローチャートである。本図に示すように、ス
テップS61において、特性試験が開始する。
【0018】ステップS62、ステップS63におい
て、光入力信号17のレベル変化の有無、利得切替の有
無を監視する。信号源である光信号発生装置14の出力
パワーのドリフト、測定系の損失ドリフト、光受信回路
21におけるレベル識別回路26のしきい値のドリフト
が起因して、常に受信出力信号18のレベルが変動して
いるためである。
【0019】上記のレベル変化、利得切替が無ければ、
ステップS65に進む。ステップS64において、上記
のレベル変化、利得切替があれば、再調整して、ステッ
プS61に戻る。ステップS65において、特性試験が
終了していなければ、ステップS62に戻り、終了して
いれば、処理を終了する。
【0020】
【発明が解決しょうとする課題】上記の光受信回路試験
システムでは、微小シフトレベルαの値を小さくし、か
つ、そのαの値を精度良く維持するために、エラーフリ
ーの特性確認中、各種ドリフトに対して、常に光入力信
号17の調整が必要となる。このため、光可変減衰器1
2で光入力信号17の光レベルの微調整を行った場合、
光減衰器の応答速度から、測定時間も増えることにな
る。
【0021】このため、上記のような原因により、上記
の従来の光受信回路試験システムによる利得切替レベル
特性試験では、利得切替レベルの近傍への「光入力信号
のレベル設定精度確保」、「試験時間の削減」の両立に
問題があった。したがって、本発明は上記問題点に鑑み
て、利得切替レベルの近傍への光入力信号のレベル設定
精度確保、試験時間の削減の両立を図れる光受信回路試
験システム及び方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、利得切替レベルの近傍で受信回路の試験
を行うための受信回路試験システムに、試験すべき範囲
が一定周期の変調振幅となるように、前記受信回路への
バースト状の入力信号を変調する入力信号形成部と、変
調された前記入力信号を任意レベルに減衰させる可変減
衰部と、前記受信回路の利得を選択するディジタルの利
得選択信号を積分し、積分結果に基づいて、前記可変減
衰部の減衰量を制御し、変調された入力信号の平均レベ
ルが利得切替レベルになるようにする減衰器制御部とを
備えることを特徴とする光受信回路試験システムを提供
する。
【0023】この手段により、変調された入力信号の平
均レベルを利得切替レベルにし、試験すべき光入力信号
のレベルの範囲を狭く設定することが可能になるので、
利得切替レベルの近傍への光入力信号のレベル設定精度
確保、試験時間の削減の両立を図ることが可能になっ
た。好ましくは、前記減衰器制御部は、前記受信回路へ
の入力信号のレベルが利得制御のしきい値を上下すると
きに発生するディジタルの前記利得選択信号である
「H」、「L」信号に関し、「H」、「L」信号の時間
幅が互いに等しいときの積分値を基準にし、基準の前記
積分値と比較して積分値の大小に応じて可変減衰部の減
衰量の増加、減少を行う。
【0024】この手段により、受信回路への入力信号の
ドリフト、測定系の損失ドリフト、受信回路におけるレ
ベル識別回路26のしきい値のドリフトが生じても、変
調された入力信号の平均レベルを利得切替レベルに一致
させることが迅速に可能になる。好ましくは、前記入力
信号を変調する変調信号が三角波、正弦波、のこぎり
波、方形波のうち1つの波形を有する。
【0025】この手段により、試験の目的に合わせて、
最適な波形を選択することが可能になる。好ましくは、
前記減衰器制御部は、前記受信回路への入力信号が光入
力信号である場合、トランスインピーダンスアンプの電
流−電圧変換利得の選択信号を、前記受信回路の利得を
選択する信号として、積分する。
【0026】この手段により、光入力信号のレベルに応
じて利得選択信号が「H」信号、「L」信号と変わるの
で、この変化の頻度が大きくなると、「H」信号、
「L」信号の幅が互いに接近し、光入力信号のレベルが
利得切替レベルに近づくことになる。好ましくは、前記
トランスインピーダンスアンプの電流−電圧変換利得を
固定し、次段に利得切替アンプを接続する。
【0027】この手段により、受信回路の構成に応じて
適用可能になる。好ましくは、前記受信回路は、加入者
系の光伝送において、1つの局に対してNの加入者の構
成をとるPONシステム又はADSシステムの局の受信
回路である。この手段により、加入者系の光伝送システ
ムに本発明が広範に適用可能になる。
【0028】さらに、本発明は、利得切替レベルの近傍
で受信回路の試験を行うための受信回路試験方法におい
て、試験すべき範囲が一定周期の変調振幅となるよう
に、前記受信回路へのバースト状の入力信号を変調させ
る工程と、前記入力信号を任意レベルに減衰させる工程
と、前記受信回路の利得を選択する信号を積分し、積分
結果に基づいて、前記入力信号のレベルの減衰量を制御
し、変調された入力信号の平均レベルを利得切替レベル
にする工程とを備えることを特徴とする光受信回路試験
方法を提供する。
【0029】この手段により、上記発明と同様に、変調
された入力信号の平均レベルを利得切替レベルにし、試
験すべき光入力信号のレベルの範囲を狭く設定すること
が可能になるので、利得切替レベルの近傍への光入力信
号のレベル設定精度確保、試験時間の削減の両立を図る
ことが可能になった。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る光受信
回路試験システムの概略構成を示すブロック図である。
本図に示すように、図7と比較して、光信号発生装置1
4と光可変減衰器12の間に電界吸収型(EA)光変調
器13が設けられ、EA光変調器13は光信号発生装置
14からのバースト光信号に対して光入力レベルの変調
を行う。
【0031】EA光変調器13には変調信号発振器15
が接続され、変調信号発振器15はシンセサイザ等で構
成され、光受信回路21に影響を与えない範囲で、試験
に適した周期、波形の変調周波数、変調波形を有する変
調信号16でEA光変調器13の変調度を制御する。さ
らに、光可変減衰器12と光受信回路21の利得制御回
路27との間には減衰器制御装置11が設けられ、減衰
器制御装置11は光受信回路21の利得制御回路27か
ら出力される利得選択信号19の積分処理を基に光可変
減衰器12の減衰量を制御する。
【0032】図2は光受信回路試験システムの動作を説
明するタイムチャートである。本図(a)に示すよう
に、変調信号発振器15の変調信号16としては、波形
の一例として、三角波を用いる。また、変調振幅は、試
験すべき光入力信号17のレベル範囲、例えば、利得切
替レベル±α=0.1dBになるように
設定される振幅である。
【0033】本図(b)に示すように、利得制御回路2
7ではプリアンプ23の出力信号のレベルとレベル識別
回路26のしきい値とが比較される。本図(c)に示す
ように、、プリアンプ23の出力信号のレベルがレベル
識別回路26のしきい値よりも大きい場合には「H
(高)」、小さい場合には「L(低)」のディジタルの
利得選択信号19が形成され、外部に出力される。減衰
器制御装置11は、利得選択信号19の信号を積分処理
し、この積分処理を基に光可変減衰器12を制御する。
【0034】本図(d)に示すように、光可変減衰器1
2の減衰量の制御により、光入力信号17の平均値は利
得切替レベルに常に維持される。図3は光信号発生装置
14の光送信出力パワーのドリフトに起因する場合の利
得選択信号19のレベルを説明するタイムチャートであ
る。本図(a)に示すように、光信号発生装置14の光
送信出力パワーのドリフトで、光信号発生装置14の光
送信出力パワーが大きくなり、プリアンプ23の出力信
号レベルがレベル識別回路26のしきい値よりも大きく
なったとする。
【0035】本図(b)に示すように、この場合には、
利得制御回路27の利得選択信号19は「H」となる。
この逆の場合もある。図4はレベル識別回路26のしき
い値のドリフトに起因する場合の利得選択信号19のレ
ベルを説明するタイムチャートである。本図(a)に示
すように、レベル識別回路26のしきい値のドリフト
で、レベル識別回路26のしきい値が大きくなり、プリ
アンプ23の出力信号レベルよりも大きくなったとす
る。
【0036】本図(b)に示すように、この場合には、
利得制御回路27の利得選択信号19は「L」となる。
この逆の場合もある。図5は減衰器制御装置11の減衰
制御を説明するフローチャートである。本図に示すよう
に、ステップS71において、光可変減衰器12の減衰
量初期値を設定する。
【0037】ステップS72において、利得選択信号1
9の積分を行う。ステップS73において、積分値が、
利得選択信号19の「H」信号の幅と「L」信号の幅が
等しい場合の積分値をV0とし、これと等しいか否かを
判断する。等しい場合には、図2に示すように、プリア
ンプ23の出力信号レベルの平均値がレベル識別回路2
6のしきい値に等しく、且つ光入力信号17のレベルの
平均値が利得切替レベルに等しくなっている。
【0038】等しい場合、処理を終了する。ステップS
74において、積分値がV0よりも大きいか否かを判断
する。ステップS75において、積分値がV0よりも大
きい場合には、光可変減衰器12の減衰量を増加してス
テップS72に進み、以上の処理を繰り返すことによ
り、プリアンプ23の出力信号レベルの平均値がレベル
識別回路26のしきい値に近づく。
【0039】なお、積分値がV0よりも大きい場合に
は、図3に示すように、プリアンプ23の出力信号レベ
ルの平均値がレベル識別回路26のしきい値よりも大き
く、同様に、光入力信号17のレベルの平均値も利得切
替レベルよりも大きくなっている。ステップS76にお
いて、積分値がV0よりも小さい場合には、光可変減衰
器12の減衰量を減少してステップS72に進み、以上
の処理を繰り返すことにより、プリアンプ23の出力信
号レベルの平均値がレベル識別回路26のしきい値に近
づく。
【0040】なお、積分値がV0よりも小さい場合に
は、図4に示すように、プリアンプ23の出力信号レベ
ルの平均値がレベル識別回路26のしきい値よりも小さ
く、同様に、光入力信号17のレベルの平均値も利得切
替レベルよりも小さくなっている。したがって、本発明
によれば、光入力信号17のレベルをEA光変調器1
3、減衰器制御装置11の2系統で制御することによ
り、光信号発生装置14の光送信出力パワー、測定系の
損失、光受信回路21のレベル識別回路26のしきい値
が時間と共に変動しても、光受信回路21に入力される
光入力信号17のレベルを利得切替レベルに迅速に一致
させることができる。
【0041】この光入力信号17の制御は、利得制御回
路27の信号を積分化した後で行われるので、一般的な
光可変減衰器12が使用可能であり、応答速度の問題は
無視できる。そのため、受信特性試験中もリアルタイム
で光入力信号17のレベルを制御でき、光レベル調整の
ための時間は不要である。
【0042】また、測定したい光受信レベルは、EA光
変調器13により制御されており、上記の光入力信号1
7を基準に微小シフトしたレベルに正確に設定できる。
これらのことから、本発明の測定系を用いることによ
り、利得切替レベル近傍の特性試験において、「光レベ
ル設定精度の確保」、「試験時間の削減」の両立が可能
である。
【0043】なお、上記の例では、トランスインピーダ
ンスアンプにおいては電流−電圧変換利得を複数持つ構
成になっているが、他の構成として、トランスインピー
ダンスアンプの利得は固定にして、次段に利得切替アン
プを接続する構成も考えられる。これにより、受信回路
の構成に応じて適用可能になる。さらに、上記の例で
は、変調信号発振器15のシンセサイザからの波形を三
角波としているが、試験の目的に合わせて正弦波、のこ
ぎり波、方形波など任意の波形を選択することもでき
る。
【0044】以上では、PON(Passive Op
tical Network)システムについて説明を
行ったが、同様に、ADS(Active Doubl
eStar)システムにも、以下のように、本発明を広
範に適用可能である。図6は図1の変形例である光受信
回路試験システムの概略構成を示すブロック図である。
本図に示すように、図1と比較して、受信回路41には
電気信号の入力信号37を入力するフロントエンドアン
プ42、フロントエンドアンプ42の出力側に接続され
利得をディジタル的に切り替える利得可変アンプ43、
利得可変アンプ43の出力側に接続され入力された信号
の振幅により適切な利得を選択するように利得可変アン
プ43の利得を制御し且つ利得選択信号39を形成し外
部に出力する利得制御回路45、利得可変アンプ43の
出力側に接続され受信出力信号38を形成し外部に出力
するポストアンプ44が設けられる。
【0045】受信回路試験システムにはバースト信号を
生成する信号発生装置34、信号発生装置34の出力側
に接続されバースト信号を変調する変調器33、変調器
33の入力側に接続され変調信号36を形成する変調信
号発振器35、変調器33の出力側に接続され変調され
たバースト信号を減衰し受信回路41の入力信号37を
形成する可変減衰器32、受信回路41のポストアンプ
44の出力側に接続され受信出力信号38を入力し受信
回路41のエラーフリーを確認する受信特性試験装置3
0、受信回路41の利得制御回路45の出力側に接続さ
れ利得選択信号39を積分して可変減衰器32の減衰量
を制御する減衰器制御装置31が設けられる。
【0046】この測定系では、前述と同様に、変調器3
3で入力信号37に変調をかけ、受信回路41から出力
される利得選択信号39をモニタし、入力信号37を減
衰制御し、入力信号37を利得切替レベルに一致させる
ことにより、受信レベルを制御することにより、利得切
替レベルの近傍の試験を行うレベル範囲を設定してい
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試験すべき範囲が一定周期の変調振幅となるように、受
信回路へのバースト状の入力信号を変調させ、入力信号
を任意レベルに減衰させ、受信回路の利得を選択するデ
ィジタルの利得選択信号を積分し、積分結果に基づい
て、入力信号のレベルの減衰量を制御し、変調された入
力信号の平均レベルを利得切替レベルにするようにした
ので、変調された入力信号の平均レベルを利得切替レベ
ルにし、試験すべき光入力信号のレベルの範囲を狭く設
定することが可能になるので、利得切替レベルの近傍へ
の光入力信号のレベル設定精度確保、試験時間の削減の
両立を図ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光受信回路試験システムの概略構
成を示すブロック図である。
【図2】光受信回路試験システムの動作を説明するタイ
ムチャートである。
【図3】光信号発生装置14の光送信出力パワーのドリ
フトに起因する場合の利得選択信号19のレベルを説明
するタイムチャートである。
【図4】レベル識別回路26のしきい値のドリフトに起
因する場合の利得選択信号19のレベルを説明するタイ
ムチャートである。
【図5】減衰器制御装置11の減衰制御を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】図1の変形例である光受信回路試験システムの
概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の前提となる光受信回路試験システムの
概略構成を説明するブロック図である。
【図8】図7の各部の信号又は動作を説明する図であ
る。
【図9】利得切替レベル近傍の特性試験時の手順を説明
するフローチャートである。
【図10】光入力信号17の再調整を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10…受信特性試験装置 11…減衰器制御装置 12…光可変減衰器 13…EA光変調器 14…光信号発生装置 15…変調信号発振器 16…変調信号 17…光入力信号 18…受信出力信号 19…利得選択信号 21…光受信回路 22…受光素子 23…プリアンプ 24…インピーダンス抵抗 25…FET 26…レベル識別回路 27…利得制御回路 28…ポストアンプ 30…受信特性試験装置 31…減衰器制御装置 32…可変減衰器 33…変調器 34…信号発生装置 35…変調信号発振器 37…入力信号 38…受信出力信号 39…利得選択信号 41…受信回路 42…フロントエンドアンプ 43…利得可変アンプ 44…ポストアンプ 45…利得制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利得切替レベルの近傍で受信回路の試験
    を行うための受信回路試験システムにおいて、 試験すべき範囲が一定周期の変調振幅となるように、前
    記受信回路へのバースト状の入力信号を変調する入力信
    号形成部と、 変調された前記入力信号を任意レベルに減衰させる可変
    減衰部と、 前記受信回路の利得を選択するディジタルの利得選択信
    号を積分し、積分結果に基づいて、前記可変減衰部の減
    衰量を制御し、変調された入力信号の平均レベルが利得
    切替レベルになるようにする減衰器制御部とを備えるこ
    とを特徴とする光受信回路試験システム。
  2. 【請求項2】 前記減衰器制御部は、前記受信回路への
    入力信号のレベルが利得制御のしきい値を上下するとき
    に発生するディジタルの前記利得選択信号である
    「H」、「L」信号に関し、「H」、「L」信号の時間
    幅が互いに等しいときの積分値を基準にし、基準の前記
    積分値と比較して積分値の大小に応じて可変減衰部の減
    衰量の増加、減少を行うことを特徴とする、請求項1に
    記載の光受信回路試験システム。
  3. 【請求項3】 前記入力信号を変調する変調信号が三角
    波、正弦波、のこぎり波、方形波のうち1つの波形を有
    することを特徴とする、請求項1に記載の光受信回路試
    験システム。
  4. 【請求項4】 前記減衰器制御部は、前記受信回路への
    入力信号が光入力信号である場合、トランスインピーダ
    ンスアンプの電流−電圧変換利得の選択信号を、前記受
    信回路の利得を選択する信号として、積分することを特
    徴とする、請求項1に記載の光受信回路試験システム。
  5. 【請求項5】 前記トランスインピーダンスアンプの電
    流−電圧変換利得を固定し、次段に利得切替アンプを接
    続することを特徴とする、請求項4に記載の光受信回路
    試験システム。
  6. 【請求項6】 前記受信回路は、加入者系の光伝送にお
    いて、1つの局に対してNの加入者の構成をとるPON
    システム又はADSシステムの局の受信回路であること
    を特徴とする、請求項1に記載の光受信回路試験システ
    ム。
  7. 【請求項7】 利得切替レベルの近傍で受信回路の試験
    を行うための受信回路試験方法において、 試験すべき範囲が一定周期の変調振幅となるように、前
    記受信回路へのバースト状の入力信号を変調させる工程
    と、 変調された前記入力信号を任意レベルに減衰させる工程
    と、 前記受信回路の利得を選択するディジタルの利得選択信
    号を積分し、積分結果に基づいて、前記入力信号のレベ
    ルの減衰量を制御し、変調された入力信号の平均レベル
    を利得切替レベルにする工程とを備えることを特徴とす
    る光受信回路試験方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149781A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Anritsu Corp Rf通信用デバイス試験装置及びその方法
JP2011169662A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Anritsu Corp Rf通信用デバイス試験装置及び試験方法
JP2011180062A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Anritsu Corp Rf通信用デバイス試験装置及びその試験方法
WO2016127871A1 (zh) * 2015-02-12 2016-08-18 中兴通讯股份有限公司 检测装置、系统及单板

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