JP2002335041A - レーザ駆動装置及びレーザ駆動方法 - Google Patents

レーザ駆動装置及びレーザ駆動方法

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JP2002335041A
JP2002335041A JP2001136486A JP2001136486A JP2002335041A JP 2002335041 A JP2002335041 A JP 2002335041A JP 2001136486 A JP2001136486 A JP 2001136486A JP 2001136486 A JP2001136486 A JP 2001136486A JP 2002335041 A JP2002335041 A JP 2002335041A
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semiconductor laser
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Hironobu Tanase
広宣 棚瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザにおけるスクープノイズの抑制
のために駆動信号に高周波信号を重畳する場合におい
て、半導体レーザの温度特性や経時変化に依らずに、確
実、かつ、良好な高周波振幅の制御を行うことができる
ようにする。 【解決手段】 半導体レーザLDの駆動信号に高周波重
畳を行う電圧制御発振器3aと、半導体レーザからの出
射光の少なくとも一部を受光する光検出器と、この光検
出器からの出力信号が高周波を抽出する狭域通過または
高域通過フィルタを介して入力され該出力信号に基づい
て振幅情報を抽出する振幅情報抽出手段と、この振幅情
報抽出手段により得られた振幅情報を基準値と比較し、
この比較結果に基づいて電圧制御発振器の制御を行う比
較手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光ディス
クからの情報信号の読出し等に用いる半導体レーザを駆
動させるためのレーザレーザ駆動装置及びレーザ駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、相変化光ディスクや光磁気ディス
ク等の如き光ディスクから情報信号を読出すには、半導
体レーザを光源として有する光学ピックアップ装置が使
用されている。この光学ピックアップ装置において、半
導体レーザは、レーザ駆動装置によって駆動される。
【0003】このレーザ駆動装置としては、半導体レー
ザが発する光の一部をフォトダイオード等の光検出器に
よって受光し、この光検出器の出力信号に基づいて半導
体レーザの駆動信号を制御する、いわゆる、APC(オ
ートマチックパワーコントロール(Automatic Power Co
ntrol ))回路を用いて該半導体レーザの発光出力を制
御するものが提案されている。
【0004】そして、このレーザ駆動装置においては、
光ディスクからの反射光が半導体レーザに戻ることによ
り該半導体レーザが発生するいわゆるスクープノイズを
抑制するため、該半導体レーザの駆動信号に発振器(電
圧出力型)によって高周波を重畳するように構成された
ものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なレーザ駆動装置においては、重畳される高周波の周波
数が高く、かつ、光の波形は複雑な歪み波であるため、
振幅の制御が困難となっていた。すなわち、APC回路
によっては、重畳される高周波には追従できないため、
半導体レーザの発光出力は、低帯域成分について(直流
〜RF信号帯域)は、コントロールされるが、重畳され
る高周波の振幅変動を抑えることはできない。そのた
め、従来のレーザ駆動装置においては、高周波重畳につ
いては、所望の振幅を決定し、固定出力として半導体レ
ーザに供給するような方式を採用していた。
【0006】しかしながら、半導体レーザには、温度特
性による変動や経年劣化等があり、いずれの場合も、一
定入力においての光出力が変動してしまう傾向がある。
すなわち、温度特性については、環境温度が高くなるに
つれて、スロープ効率は低くなる。また、高周波重畳信
号を電圧で駆動している場合、半導体レーザの微分抵抗
の温度特性も無視できず、その傾向は、環境温度が上昇
するにしたがって低くなる。この場合、高周波電流は増
加する傾向にあり、電流−光出力(I−L)特性との兼
ね合いで、ピーク出力が高くなる可能性がある。このよ
うな変動によってピーク出力が高くなることにより、書
き換え可能(リライタブル)な光ディスクにすでに記録
されている情報信号を読出そうとするときに、最悪の場
合は、該情報信号が誤って消去されてしまう虞れがあ
る。
【0007】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、スクープノイズの抑制のために
駆動信号に高周波信号を重畳する場合において、半導体
レーザの温度特性や経時変化に依らずに、確実、かつ、
良好な振幅の制御を行うことができるようになされたレ
ーザ駆動装置及びレーザ駆動方法を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係るレーザ駆動装置は、半導体レーザの駆
動信号に高周波重畳を行う電圧制御発振器と、半導体レ
ーザからの出射光の少なくとも一部を受光する光検出器
と、この光検出器からの出力信号が高周波を抽出する狭
域通過または高域通過フィルタを介して入力され該出力
信号に基づいて振幅情報を抽出する振幅情報抽出手段
と、この振幅情報抽出手段により得られた振幅情報を基
準値と比較し、この比較結果に基づいて電圧制御発振器
の制御を行う比較手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】また、本発明に係るレーザ駆動方法は、半
導体レーザの駆動信号に高周波重畳を行い、半導体レー
ザからの出射光の少なくとも一部を光検出器を用いて受
光させ、光検出器からの出力信号を高周波を抽出する狭
域通過または高域通過フィルタを介して振幅情報抽出手
段に入力させこの振幅情報抽出手段によって該出力信号
に基づく振幅情報を抽出させ、振幅情報を基準値と比較
しこの比較結果に基づいて上記高周波重畳についての制
御を行うことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。 〔1〕本発明に係るレーザ駆動方法は、以下に述べる本
発明に係るレーザ駆動装置によって実行される。このレ
ーザ駆動装置においては、図1に示すように、半導体レ
ーザを駆動するための駆動信号S0は、比較手段となる
差動回路(引き算回路)1の非反転入力端(+)に入力
され、この差動回路1を経て、駆動信号S1として、フ
ィードバック制御器として利用する高利得増幅器2に入
力される。この高利得増幅器2を経た駆動信号S2は、
半導体レーザ駆動回路3に入力される。
【0011】この半導体レーザ駆動回路3は、発振信号
の振幅を直流電圧で制御できる電圧制御発振器である高
周波発振回路(OSC)3aを有している。この高周波
発振回路3aは、駆動信号S2に対して、高周波重畳を
行う。この高周波発振回路3aによって高周波重畳をな
された駆動信号は、トランジスタによって所定のバイア
スを与えられ、駆動信号S3として、半導体レーザLD
に供給される。
【0012】そして、半導体レーザLDが発振して発し
た光束のうちの少なくとも一部は、フォトダイオードの
如き光検出器(受光素子)4によって受光される。この
光検出器4の出力信号S4は、電流−電圧(I−V)変
換されて高周波を抽出する狭域通過または高域通過(ハ
イパス)フィルタ5に供給される。このフィルタ5とし
ては、例えば、中心周波数が数百MHzで帯域が±百M
Hz程度の狭域通過フィルタ(BPF)、あるいは、カ
ットオフ周波数が、例えば、100MHz乃至300M
Hz程度の高域通過フィルタ(HPF)を使用すること
ができる。このフィルタ5の出力信号S5は、高周波前
置増幅器6を経て、交流信号振幅を直流信号レベルに変
換して振幅情報を抽出する振幅情報抽出手段となるAC
(交流)−DC(直流)変換回路(RMS)7に入力さ
れる。
【0013】このAC−DCコンバータ回路7の出力で
ある直流信号S7は、ローパス(低域通過)フィルタ8
を経て、信号S8として、直流増幅器9に入力される。
この直流増幅器9の出力信号は、差動回路1の反転入力
端(−)に入力される。ローパスフィルタ8のカットオ
フ周波数としては、例えば、数十kHz程度のものを使
用することができる。
【0014】なお、使用できるAC−DC変換回路7の
種類としては、実効値(二乗平均)回路(RMS)の他
に、ピークホールド回路、または、対数変換回路、逆対
数変換回路及び平滑回路の組み合わせ、絶対値回路及び
平滑回路の組み合わせ、半波整流回路及び平滑回路の組
み合わせなどが考えられる。
【0015】上述のように構成されたレーザ駆動回路に
おいては、まず、差動回路1の非反転入力端(+)に、
正の任意一定の信号レベルの駆動信号S0が印加され
る。この差動回路1は、非反転入力S0と反転入力S9
のレベル(電圧等)の差に相当する信号S1を出力す
る。この信号S2は、高利得増幅器2に入力される。高
利得増幅器2は、入力されたレベルを高いゲインで増幅
して信号S2を出力する。この高利得増幅器2は、半導
体レーザLDの電流光出力特性が温度で変動する性質を
フィードバック制御により抑制するものなので、利得帯
域幅積は小さくても構わない。
【0016】ここで、差動回路1の反転入力端(−)に
印加されている信号S9のレベルがゼロであるとする
と、高利得増幅器2の出力信号S2の信号レベルは上昇
することとなる。すると、高周波発振回路3aの出力信
号S3は、回路定数により決定された周波数で発振を開
始する。高周波の振幅は、高利得増幅器2の出力信号S
2の増加に伴って、単調に増加する。
【0017】高周波発振回路3aは、半導体レーザ駆動
回路3に内蔵されており、半導体レーザLDへの信号の
供給は、駆動回路を介す場合と、図1に示すように、発
振回路から直接入力する場合とが考えられる。すなわ
ち、半導体レーザ駆動用トランジスタ等を介さない場合
には、高周波信号は、高周波発振回路3aより、結合コ
ンデンサを介して、半導体レーザLDに入力されること
になる。発振器3aにおいては、入力された信号S2の
レベルに依存して出力振幅が変化するので、半導体レー
ザLDに印加する信号S3に重畳する高周波振幅が変わ
り、所望の光の重畳振幅が得られる。こうして、半導体
レーザLDが発光するレーザ光に高周波重畳がかかる。
発光波形のピーク出力は、高周波の発振振幅の増大とと
もに高くなる。
【0018】このようにして半導体レーザLDより発せ
られた光信号は、高帯域の光検出器4により受光され、
電気信号(電流)S4に変換される。こうして得られた
信号S4は、そのままフィルタ(狭域通過または高域通
過フィルタ)5に入力する。フィルタ5は、直流成分を
遮断し、次段の高周波増幅器6の動作点が変動するのを
抑え、振幅情報を抽出する。このフィルタ5は、高周波
増幅器6の動作点(電圧)に直流成分が影響を与えない
ようにし、また、この高周波増幅器6のダイナミックレ
ンジを大きくすることにも貢献する。
【0019】次段の高周波増幅器6は、光検出器4で得
られる信号S4が小振幅であるがゆえに帰還される信号
S5が小振幅となるために設けたもので、これを増幅
し、次段のAC−DC変換回路7が動作可能な範囲まで
振幅を大きくする。これにより、AC−DC変換回路7
におけるS/N比が確保されるとともに、変換誤差が軽
減される。
【0020】こうして得られた高周波信号S6をAC−
DC変換回路7に入力し、振幅に応じたレベルの直流信
号S7に変換する。すなわち、AC−DC変換回路7
は、交流信号を二乗平均値にして直流レベルで出力して
信号S7とする。
【0021】この直流信号S7は、ローパス(低域通
過)フィルタ8に入力され、安定度を高められた直流信
号S8となる。この信号S8は、直流増幅器9に入力さ
れる。低域フィルタ8は、開ループ帯域を低くする。こ
のローパスフィルタ8のカットオフ周波数としては、例
えば、数十kHz程度のものを使用することができる。
直流増幅器9は、入力信号を増幅することにより、帰還
率を大きくして、閉ループ利得を小さくし、所望の振幅
に調整し易くする。これらの動作により、フィードバッ
ク制御系のループ帯域を低くすることができるので、配
線の延長による輻射を気にする必要がなくなる。ただ
し、増幅器9は、帰還回路に含まれ、扱う信号が直流で
あることから、温度ドリフトの小さいものが要求され
る。
【0022】直流信号S9は、差動回路1の反転入力端
(−)に入力される。そして、差動回路1は、非反転入
力S0と反転入力S9のレベル(電圧等)の差に相当す
る信号S1を出力する。
【0023】レーザ光の重畳振幅が大きくなると、差動
回路1の反転入力端(−)に入力される信号S9のレベ
ルも大きくなり、非反転入力端(+)に入力されている
信号S0のレベルは一定なので、高利得増幅器2の出力
信号S2のレベルは小さくなる。また、逆に、レーザ光
の重畳振幅が小さくなると、差動回路1の反転入力端
(−)に入力される信号S9のレベルは小さくなり、高
利得増幅器2の出力信号S2のレベルが高くなって、高
周波発振回路3aの出力信号S3のレベルは大きくな
る。このような動作原理により、半導体レーザLDの温
度特性で光波形の重畳振幅が変動した場合、レーザ光に
おける高周波重畳振幅が制御される。
【0024】なお、高周波発振回路3aを制御を所定の
時定数をもって行うことにより、駆動信号に重畳された
高周波の振幅の半導体レーザLDのパッケージの温度変
化による変動を抑制することができる。 〔2〕そして、本発明に係るレーザ駆動装置は、図2に
示すように、APC(Automatic Power Control)回路
200をも備えて構成されるものとしてもよい。このレ
ーザ駆動装置においても、本発明に係るレーザ駆動方法
が実行される。
【0025】このレーザ駆動装置において、高周波重畳
振幅制御回路部100は、図1に示したレーザ駆動装置
と略々同様の構成となっている。ただし、この高周波重
畳振幅制御回路部100においては、フィルタ5は、帯
域分割フィルタとなっており、入力信号を高周波成分と
低帯域成分とに分波し、低帯域成分をAPC回路200
に帰還できるようになっている。
【0026】すなわち、このレーザ駆動装置において
は、フィルタ5の低帯域成分が出力される端子に、AP
C回路200が接続されている。APC回路200は、
差動回路10、高利得増幅器11、フィードバック制御
系の極性適合用の反転増幅回路12、電流電圧変換回路
13、フィードバック制御系の極性適合用の反転増幅回
路14、及び、ローパス(低域通過)フィルタ15を有
して構成されている。なお、反転増幅回路12,14
は、フィードバック制御系の極性適合用なので、省略す
る場合もある。
【0027】フィルタ5の低帯域成分が出力される端子
から出力された信号S14は、電流電圧変換回路13を
経て信号S15となり、反転増幅回路14を経て信号S
16となり、ローパスフィルタ15を経て信号S17と
なって、差動回路10の反転入力端に入力される。この
差動回路10の非反転入力端には、基準となる信号S1
0が入力される。この差動回路10の出力信号S11
は、高利得増幅器11を経て信号S12となり、反転増
幅回路12を経て信号S13となって、半導体レーザ駆
動回路3に供給される。
【0028】このレーザ駆動装置における重畳制御の開
ループ帯域は、重畳制御回路のローパスフィルタフィル
タ8及びAPC回路200のローパスフィルタ15の設
定により、該APC回路200の開ループ帯域よりも充
分に低くする。ローパスフィルタ15としては、系全体
が発振しないことを前提として、カットオフ周波数が高
いほど有利であるが、現状では、例えば、カットオフ周
波数が数十MHz程度のものが使用される。
【0029】ここで、APC回路200と重畳振幅制御
回路100の高利得増幅器11,2の出力信号S13,
S2がそれぞれあるレベルで出力されているとする。こ
のとき、半導体レーザLDには電流が流れ、レーザ光が
発光されるが、同時に、半導体レーザLDは、自己発熱
により温度上昇する。この温度上昇により、半導体レー
ザLDにおいては、スロープ効率が低くなり、しきい値
電流が高くなり、また、微分抵抗が低くなる。半導体レ
ーザLDへの高周波信号の印加方式により温度変動の傾
向は異なり、電流駆動ではスロープ効率のみに依存し、
電圧駆動ではスロープ効率の他、微分抵抗にも依存す
る。
【0030】ここで、半導体レーザLDに流れ込む交流
電流をiとし、スロープ効率をη、微分抵抗をRd、印
加される電圧をvとすると、光出力pは、電流駆動で
は、 p=η・i となり、電圧駆動では、 p=η・v/Rd となる。これらの式から、ピーク出力は、電流駆動の場
合では低く、電圧駆動の場合はη、Rdの温度変化量次
第で高くもなり低くもなることがわかる。ここでは、温
度上昇でピーク出力が高くなり、その結果、平均出力が
高くなることを想定する。半導体レーザLDから発する
光信号は、光検出器4によって光電変換され、フィルタ
(帯域分割フィルタ)5により、低帯域成分と高周波成
分とに分割される。そして、APC回路200には、低
帯域成分の信号が帰還され、重畳振幅制御回路100に
は、高周波成分が帰還される。
【0031】この場合、設定よりも高い平均レベルの信
号が帰還されることになるので、APC回路200の出
力S13は低くなり、設定されている出力に自動調整さ
れる。一方、カットオフ周波数以上の高周波信号は、A
C−DC変換回路7で直流に変換され、ピークが大きく
なれば振幅も大きくなり、二乗平均値も大きくなる。ロ
ーパスフィルタ8は、開ループ帯域を低くし、APC回
路の出力信号S13が整定する前に、重畳振幅が変動す
ることを抑える。
【0032】このレーザ駆動装置においても、使用でき
るAC−DC変換回路7の種類としては、実効値(二乗
平均)回路(RMS)の他に、ピークホールド回路、ま
たは、対数変換回路と逆対数変換回路の組み合わせ、絶
対値回路と平滑回路の組み合わせ、半波整流回路と平滑
回路の組み合わせなどが考えられる。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るレーザ駆動
装置及びレーザ駆動方法においては、光検出器より得ら
れた高周波信号の振幅情報は、その直近で直流信号のレ
ベルに変換されるため、配線の引き回しを気にすること
なく、重畳振幅の情報を次段に伝送することできる。
【0034】また、振幅情報は、直流電圧レベルに変換
されるため、一巡伝達利得の使用帯域を低くすることが
でき、フィードバック系の位相余裕の設計時に自由度が
与えられる。
【0035】さらに、高周波信号が歪み波であるとして
も、直流信号で負帰還をかけるため、フィードバック制
御系としてはなんの問題もなくなる。
【0036】本発明に係るレーザ駆動装置及びレーザ駆
動方法においては、以上の理由により、比較的簡単な回
路構成でありながら、半導体レーザの駆動信号に重畳す
る高周波の振幅制御を容易に行うことができる。
【0037】これにより、従来より採用されているAP
C回路では制御不能だった光のピーク出力が制御可能と
なり、半導体レーザの温度特性による電流−光出力(I
−L)特性変動や経年劣化によらず、ピーク出力を一定
に保つことできる。
【0038】したがって、半導体レーザの特性変化に依
存せず、高周波重畳振幅の安定化を図ることができ、重
畳による書換え可能(リライタブル)光ディスクにおけ
るデータの誤消去といった現象を回避することができ
る。
【0039】すなわち、本発明は、スクープノイズの抑
制のために駆動信号に高周波信号を重畳する場合におい
て、半導体レーザの温度特性や経時変化に依らずに、確
実、かつ、良好な振幅の制御を行うことができるように
なされたレーザ駆動装置及びレーザ駆動方法を提供する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ駆動装置及びレーザ駆動方
法の構成を示すブロック図である。
【図2】上記レーザ駆動装置をAPC回路と併用する場
合の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 差動回路、2 高利得増幅器、3 レーザ駆動回
路、3a 高周波発振回路、4 光検出器、5 フィル
タ、6 高周波前置増幅器、7 AC−DCコンバータ
回路、8 ローパスフィルタ、9 直流増幅器、100
重畳振幅制御回路、200 APC回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザの駆動信号に高周波重畳を
    行う電圧制御発振器と、 上記半導体レーザからの出射光の少なくとも一部を受光
    する光検出器と、 上記光検出器からの出力信号が、高周波を抽出する狭域
    通過または高域通過フィルタを介して入力され、該出力
    信号に基づいて振幅情報を抽出する振幅情報抽出手段
    と、 上記振幅情報抽出手段により得られた振幅情報を基準値
    と比較し、この比較結果に基づいて上記電圧制御発振器
    の制御を行う比較手段とを備えたことを特徴とするレー
    ザ駆動装置。
  2. 【請求項2】 振幅情報は、光検出器からの出力信号か
    ら直流成分が排除され交流成分のみが抽出された信号で
    あることを特徴とする請求項1記載のレーザ駆動装置。
  3. 【請求項3】 比較手段は、所定の時定数で電圧制御発
    振器の制御を行うことにより、駆動信号に重畳された高
    周波の振幅の半導体レーザのパッケージの温度変化によ
    る変動を抑制することを特徴とする請求項1記載のレー
    ザ駆動装置。
  4. 【請求項4】 光検出器からの出力信号が高周波を抽出
    する狭域通過または高域通過フィルタを介して入力さ
    れ、この信号に基づいて高周波重畳がなされた駆動信号
    のバイアスを調整する自動光出力制御回路を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザ駆動装置。
  5. 【請求項5】 半導体レーザの駆動信号に高周波重畳を
    行い、 上記半導体レーザからの出射光の少なくとも一部を光検
    出器を用いて受光させ、 上記光検出器からの出力信号を、高周波を抽出する狭域
    通過または高域通過フィルタを介して振幅情報抽出手段
    に入力させ、この振幅情報抽出手段によって該出力信号
    に基づく振幅情報を抽出させ、 上記振幅情報を基準値と比較し、この比較結果に基づい
    て上記高周波重畳についての制御を行うことを特徴とす
    るレーザ駆動方法。
  6. 【請求項6】 光検出器からの出力信号を高周波を抽出
    する狭域通過または高域通過フィルタを介して自動光出
    力制御回路に入力し、この信号に基づいて該自動光出力
    制御回路によって高周波重畳がなされた駆動信号のバイ
    アスを調整させることを特徴とする請求項5記載のレー
    ザ駆動方法。
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