JP2002335006A - 反射型光センサ - Google Patents

反射型光センサ

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JP2002335006A
JP2002335006A JP2001138945A JP2001138945A JP2002335006A JP 2002335006 A JP2002335006 A JP 2002335006A JP 2001138945 A JP2001138945 A JP 2001138945A JP 2001138945 A JP2001138945 A JP 2001138945A JP 2002335006 A JP2002335006 A JP 2002335006A
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light
opening
light emitting
optical sensor
reflection type
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JP2001138945A
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Isao Ogawa
功 小川
Hiroaki Ohira
弘章 大平
Hisashi Sogabe
寿 曽我部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光素子の検出出力端における洩れ電流を少
なくし、誤検出の虞を低減した反射型光センサを提供す
る。 【解決手段】 円形状発光開口22と円形状受光開口2
3が同一平面内に離間して形成された外囲器24内に発
光素子25と受光素子26を収納し、発光開口22を介
しインクタンク39のインク量検知部40に発光素子2
5の放射する光43を投射し、インク量検知部40の反
射する光43を受光素子26で受光開口23を介して受
光するセンサで、発光素子25の発光部レンズ27の光
軸に対し発光開口22の中心が、受光開口23から離れ
る方向に所定のオフセット量Fだけオフセットされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリンタの
インクタンクのインク残量検出やインク濃度検出、物体
位置検出用フォトインタラプタ等に好適する反射型光セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術を図19乃至図25を参照して
説明する。図19は反射型光センサの外形を示す図で、
図19(a)は正面図、図19(b)は側面図、図19
(c)は裏面図であり、図20はインクタンクに対し反
射型光センサを配置した状態を示す断面図であり、図2
1は反射型光センサによる検知動作を説明するための断
面図であり、図22は反射型光センサの検知特性測定の
ための回路図であり、図23は空状態のインクタンクを
検知した結果を示す特性図であり、図24は3連インク
タンクを検知した結果を示す特性図であり、図25はイ
ンク色によるインクタンク内のインク量に対する検知結
果を示す特性図で、図25(a)は黒インクの特性図、
図25(b)はシアンインクの特性図、図25(c)は
マゼンダインクの特性図である。
【0003】先ず、図19乃至図21において、1は反
射型光センサで、発光開口2と受光開口3が形成された
外囲器4内に、発光ダイオード(LED)等の発光素子
5とフォトトランジスタ(PhTr)等の受光素子6
を、各発光部レンズ7及び受光部レンズ8が発光開口2
と受光開口3に各光軸を対応する開口中心に一致させて
臨むよう収納して構成されている。また発光素子5と受
光素子6は、発光部レンズ7及び受光部レンズ8の直径
dが例えば1.5mmであり、これらに対し発光開口2
と受光開口3は、それぞれ直径が例えば1.5mm、
1.0mmの円形状のもので、外囲器4の同一側面に例
えば4mmの開口間隔Lを設けて形成されている。
【0004】そして、このように構成された反射型光セ
ンサ1は、例えばカラープリンタ等の3連に形成された
インクタンク9の底部に設けられたインク量検知部10
に対向するように配置され、図20に示すようにインク
タンク9を対向する方向に直交する実線両矢印Z方向に
往復動させるようにして用いられる。またインク量検知
部10は、インクタンク9を形成するアクリル樹脂等の
光透過性合成樹脂による同時成形によりタンク底部に頂
部をインクタンク9内に突出させるようにして形成され
た直角プリズム11とタンク外底面に刻設された凹部1
2により構成されている。
【0005】また、インクタンク9のインク残量を検知
する場合には、対応するインク量検知部10の直下に、
例えば8mmの所定の離間間隔を置いて対向させ、発光
素子5から放射された光13は、発光開口2を介してイ
ンクタンク9の外底部に投射される。そして、投射され
た光13は、インクタンク9内にインク14が入ってい
る場合には、図21に示すようにインクタンク9の底部
で屈折しながら透過し、また凹部12に到達した光13
は凹部12で反射し、その反射した光13が受光開口3
を介して受光素子6に入射する。一方、インクタンク9
内にインク14が入っていない場合には、インクタンク
9の内底部に突出する直角プリズム11によって反射
し、また凹部12に到達した光13も反射し、それら反
射した光13が受光開口3を介して受光素子6に入射す
る。
【0006】そして、上記のように構成された反射型光
センサ1の検知特性は、図22に示す回路により、例え
ばVCE=5Vとして測定したところ、次のようになっ
ている。すなわち、空のインクタンク9を反射型光セン
サ1の直上を水平方向に移動させながら、インクタンク
9の全幅にわたり走査した場合に、図23に示す通り、
受光素子6のコレクタ電流Iで示す特性曲線は、反射
型光センサ1がインク量検知部10の直下に有る時に最
大となるようにして、左右略対称に漸増、漸減の連続し
た変化を示すものとなっている。なお、実線の特性曲線
は電流増幅率が最小の規格値をとる受光素子6の場合を
示し、点線の特性曲線は電流増幅率が最大の規格値を取
る場合を示している。
【0007】また、3連に形成されたインクタンク9の
うち、両端のインクタンク9が空で、真ん中のインクタ
ンク9にインク14が充填されている場合には、図22
に示す回路で、例えばVCE=3.3Vとして測定した
ところ、3連のインクタンク9を反射型光センサ1の直
上を図20に示すように水平方向に移動させながら、3
連のインクタンク9の全幅にわたり走査した場合、受光
素子6のエミッタに接続された抵抗R=47kΩに発
生する出力電圧Voutは、図24に示す通りとなって
いる。すなわち、出力電圧Voutで示す特性曲線は、
反射型光センサ1が両端のインクタンク9のインク量検
知部10直下に有る時には、略一様に大きく減じまた増
加する谷状の明確な変化をする曲線となっている。また
インク14が充填されているインクタンク9の下方に反
射型センサ1がある場合には、出力電圧Voutが略
0.5Vの範囲で変動する曲線となっている。
【0008】なお、インクタンク9に充填されているイ
ンク14の色により、そのインク14の充填量に対する
受光素子6の相対ピークコレクタ電流の変化を見ると、
例えば黒色インクでは図25(a)で示すように充填量
が増えるにしたがい漸減する特性曲線となっている。同
様に、シアンインクでも図25(b)で示すように、ま
たマゼンダインクでも図25(c)で示すように充填量
が増えるにしたがい漸減する特性曲線となっている。こ
のことからインク14の色により、詳しく見ると差があ
るものの、大凡の傾向としては差が無いものとなってい
る。
【0009】しかしながら上記の従来技術においては、
インクタンク9内のインク14の量によっては、明確に
インク14の残量検出を行なうことができず誤判断をす
る虞があった。すなわち、インクタンク9内にインク1
4が100%充填されていても、それを検出した反射型
光センサ1の受光素子6の出力は零でなく、コレクタの
洩れ電流に基づいて出力電圧Voutが発生する。そし
て、インク14の残量が少なくなってきた場合に、まだ
インクタンク9内に比較的多めにインク14が残ってい
たとしても、残量を誤判断して空であるとしてしまう。
【0010】上記においては、VCE=3.3Vでの検
出動作を行なってコレクタの洩れ電流に基づく略0.5
V程度の範囲で変動する出力電圧Voutを検出してい
るが、例えば、VCE=5Vと電圧を上げ、さらに受光
素子6のコレクタ電流Iを測定してインク14が充填
されているインクタンク9における検出動作を行なった
場合には、図24におけるB部分に相当する特性曲線
は、後述の図11にコレクタ電流ILEAKの特性曲線
Xとして示すように、略10μA〜20μA程度の範囲
の値を洩れ電流として示すものとなり、これに基づき抵
抗Rに発生する出力電圧Voutは略0.5V〜1.
0V程度の範囲の値となる。
【0011】このため、残量の誤判断を少なくするよう
例えば誤判断基準を、インク残量がインクタンク9の容
量の1%程度以下とし、これに相当する10μAをコレ
クタ電流ILEAKの洩れ電流の判断基準とした場合に
は、反射型光センサ1の検出特性を全数測定検査し、検
査結果により選別し検出特性を揃える必要が生じてく
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、その目的とするところは
受光素子の検出出力端における洩れ電流を少なくし、誤
検出の虞を低減することのできる反射型光センサを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型光センサ
は、発光開口と受光開口が離間して形成された外囲器内
に発光素子と受光素子を収納し、前記発光開口を介し検
知対象に前記発光素子の放射光を投射し、該検知対象か
らの反射光を前記受光素子で前記受光開口を介して受光
する反射型光センサにおいて、前記発光開口又は受光開
口の少なくとも一方が、該開口を介し発受光される所定
方向の光束を制限するように形成されていることを特徴
とするものであり、さらに、前記発光開口と受光開口の
いずれか一方の開口中心位置が、該開口に対向する素子
の発受光光軸と一致していないことを特徴とするもので
あり、さらに、前記発光開口と受光開口とは、それらの
形状または面積のいずれか一方が異なることを特徴とす
るものであり、さらに、前記発光開口と受光開口のいず
れか一方に遮光部材が設けられていることを特徴とする
ものであり、また、発光開口と受光開口が離間して形成
された外囲器内に発光素子と受光素子を収納し、前記発
光開口を介し検知対象に前記発光素子の放射光を投射
し、該検知対象からの反射光を前記受光素子で前記受光
開口を介して受光する反射型光センサにおいて、前記発
光素子の発光光軸に対し前記発光開口が、前記受光開口
から離れる方向にオフセットされていることを特徴とす
るものであり、さらに、オフセット量が、発光素子の発
光部分直径の1/2以下であることを特徴とするもので
あり、さらに、発光素子と受光素子を外囲器に該素子の
リード端子を同一配列方向となるよう収納すると共に、
前記発光素子と受光素子の隣接する前記リード端子を同
極性となるようにしたことを特徴とするものであり、さ
らに、外囲器に収納された発光素子と受光素子を、該外
囲器の所定位置に熱変形させてもうけた突部により固定
したことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を、図1
乃至図18参照して説明する。図1は反射型光センサを
示す正面図であり、図2は反射型光センサの外形を示す
図で、図2(a)は側面図、図2(b)は裏面図であ
り、図3は発光素子、受光素子の外形を示す図で、図3
(a)は正面図、図3(b)は側面図であり、図4は反
射型光センサ使用時の発光素子と受光素子の接続図であ
り、図5は反射型光センサを実装する部分配線パターン
図であり、図6は反射型光センサ製造時の第1の工程を
示す断面図であり、図7は反射型光センサ製造時の第2
の工程を示す断面図であり、図8は反射型光センサをイ
ンクタンクに対し配置した状態を示す断面図であり、図
9は反射型光センサの検知動作を説明するための断面図
であり、図10は空状態のインクタンクを検知した結果
を示す特性図であり、図11はインクが充填された空状
態のインクタンクを検知した結果を示す特性図であり、
図12はインクタンクにインクを充填した状態での発光
素子光軸に対する発光開口のオフセット量と受光素子の
洩れ電流の関係を示す図であり、図13はインクタンク
が空の状態での発光素子光軸に対する発光開口のオフセ
ット量と受光素子のコレクタ電流の関係を示す図であ
り、図14は反射型光センサの第1の変形形態を示す要
部の平面図であり、図15は反射型光センサの第2の変
形形態を示す図で、図15(a)は発光開口と受光開口
の平面図、図15(b)は模式的に示す検知特性図であ
り、図16は反射型光センサの第3の変形形態を示す図
で、図16(a)は発光開口と受光開口の平面図、図1
6(b)は模式的に示す検知特性図であり、図17は射
型光センサの第4の変形形態を示す図で、図17(a)
は発光開口と受光開口の平面図、図17(b)は模式的
に示す検知特性図であり、図18は発光素子からの光を
平坦面で反射させた時の発光素子光軸に対する発光開口
のオフセット量と受光素子のコレクタ電流の関係を示す
図である。
【0015】先ず、図1乃至図9において、21は反射
型光センサで、それぞれ直径が例えば1.5mm、1.
0mmの円形状の発光開口22と受光開口23が、同一
側面に例えば4.5mmの開口間隔Lを設けて形成さ
れた熱可塑性合成樹脂、例えばポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、ポリカーボネート(PC)等や熱硬化
性合成樹脂、例えばエポキシ樹脂等により成形された外
囲器24を備えて構成されている。また外囲器24は、
下端が開口した略箱形をなし、その発光開口22と受光
開口23が形成された側面の裏側面には、反射型光セン
サ21を固定する際等の位置決め用の突起24aが突出
している。
【0016】そして外囲器24内には、発光ダイオード
(LED)等の発光素子25とフォトトランジスタ(P
hTr)等の受光素子26が、例えば4mmの発光部レ
ンズ27と受光部レンズ28の光軸間隔Lを設けるよ
うにし、かつ発光部レンズ27と受光部レンズ28をそ
れぞれ対応する発光開口22と受光開口23に臨ませる
ようにして収納されている。すなわち、発光開口22
は、受光開口23から離れる方向に発光素子25よりも
0.5mmのオフセット量Fを設けて形成されているこ
とになる。
【0017】また、外囲器24に収納された発光素子2
5と受光素子26は、それぞれの発光部レンズ27及び
受光部レンズ28の直径dが、例えば1.5mmであ
り、エポキシ系樹脂で形成された直方体状のパッケージ
29の下面から、発光素子25ではアノードリード端子
30aとカソードリード端子30kが、また受光素子2
6ではエミッタリード端子31e、コレクタリード端子
31cが延出している。そして外囲器24に収納した状
態でも、外囲器24の下開口24bから各リード端子3
0a,30k,31e,31cが延出している。さら
に、発光素子25と受光素子26とは、発光部レンズ2
7及び受光部レンズ28を同一側にして、同極性となる
カソードリード端子30kとエミッタリード端子31e
を隣接させて外囲器24に収納されている。
【0018】このように、発光素子25と受光素子26
のカソードリード端子30kとエミッタリード端子31
eを隣接させることで、反射型センサ1とした時に、図
4に示すように発光素子25のカソードKと受光素子2
6のエミッタEを直接接続した回路となるカソードリー
ド端子30kとエミッタリード端子31eとが近づいた
状態で形成されることになる。このため、実装基板32
に形成する反射型センサ1の配線パターン33も、図5
に示すようにカソードリードホール34kとエミッタリ
ードホール34eを可能な範囲で最近接させることがで
き、実装装置を小型化することができる。なお、34a
はアノードリードホールであり、34cはコレクタリー
ドホールである。
【0019】また、発光素子25と受光素子26を外囲
器24に収納する製造工程は、先ず、図6に示す第1の
工程において、例えばPBTで形成された外囲器24に
発光素子25と受光素子26を下開口24bから圧入す
る。そして、両素子25,26が圧入された外囲器24
を、先端に直径1mmのかしめ凸端35が形成され進退
可能に設けられた、例えば170℃±5℃に加熱された
かしめピン36を備える図示しない熱かしめ装置に、外
囲器24の裏側面をかしめピン36に対向するよう取り
付ける。
【0020】続いて、図7に示す第2の工程において、
かしめピン36を所定ストロークだけ進出させ、略1秒
間かけてかしめ凸端35により外囲器24の裏側壁の一
部を熱変形させ、裏側面の下部にかしめ凹部37を形成
すると共に、裏側面側の内側壁を内方に突出させ、発光
素子25と受光素子26のパッケージ29の下端縁をか
しめ突起38によってかしめ止めする。このように、か
しめ突起38によってかしめ止めすることで、発光素子
25と受光素子26を外囲器24内に、より確実に収
納、固定することができる。
【0021】そして、このように構成された反射型光セ
ンサ21は、例えばカラープリンタ等の左右方向に12
mmピッチで3連に配列されたインクタンク39に対
し、タンク底部39aに設けられたインク量検知部40
に対向するように配置され、インクタンク39を図8に
示すように、対向する方向に直交する実線両矢印Z
向に往復動させることによって検知動作が行なわれるよ
うして用いられる。またインク量検知部40は、インク
タンク39を形成するアクリル樹脂等の光透過性合成樹
脂による同時成形によりタンク底部39aに頂部をイン
クタンク39の内底部に突出させるようにして形成され
た直角プリズム41と、外底面に刻設された凹部42に
より構成されている。
【0022】また、インクタンク39のインク残量を検
知する場合には、対応するインク量検知部40の直下
に、例えば8mmの所定の離間間隔Dを置いて対向させ
る。これにより、発光素子25から放射された光43
は、オフセットされた発光開口22を介し、受光素子2
6側に放射された光束がカットされるようにしてインク
タンク39の外底部に投射される。そして、投射された
光43は、インクタンク39内にインク44が入ってい
る場合には、図9に示すようにインクタンク39の底部
で屈折しながら透過し、また凹部42に到達した光43
は凹部42で反射し、その反射した光43が受光開口2
3を介して受光素子26に入射する。一方、インクタン
ク39内にインク44が入っていない場合には、インク
タンク39の内底部に突出する直角プリズム41によっ
て反射し、また凹部42に到達した光43も反射し、そ
れら反射した光43が受光開口23を介して受光素子2
6に入射する。
【0023】そして、上記のように構成された反射型光
センサ21の検知特性は、従来技術において示した図2
2の回路により、例えばVCE=5Vとして測定したと
ころ、次のようになっている。すなわち、空のインクタ
ンク39を反射型センサ21の直上を水平方向に移動さ
せながら、インクタンク39の全幅にわたり走査した場
合に、図10に示す通り、受光素子26のコレクタ電流
で示す特性曲線は、反射型光センサ21がインク量
検知部40の直下に有る時に最大となるようにして、左
右略対称に漸増、漸減の連続した変化を示すものとなっ
ている。なお、実線の特性曲線は電流増幅率が最小の規
格値をとる受光素子26の場合を示し、点線の特性曲線
は電流増幅率が最大の規格値を取る場合を示している。
【0024】また、インク44が充填されたインクタン
ク39について、同じく図22の回路により、例えばV
CE=5Vとして、反射型光センサ21の直上を水平方
向にインクタンク39を移動させながらインクタンク3
9の全幅にわたり走査し、受光素子26のコレクタの洩
れ電流として検出されるコレクタ電流ILEAKを測定
したところ、図11に示す特性曲線Yの通り、最大でも
略8μA程度の少ないものとなっており、抵抗R=4
7kΩに発生する出力電圧Voutは略0.4V以下の
低い値となる。
【0025】この結果、インク残量の誤判断基準をイン
クタンク39の容量の1%程度以下とし、これに相当す
る10μAをコレクタ電流ILEAKの洩れ電流の判断
基準とした場合においても、十分にこれを満足するもの
となり、残量の誤判断を起こす虞が低減する。そして、
反射型光センサ21の検出特性を揃えるための検出特性
選別を行なう必要が無くなる。なお、図11に示す特性
曲線Xは、従来の発光開口と発光素子とをオフセットし
ない場合のもので、この場合のコレクタ電流I LEAK
は略10μA〜20μA程度の範囲の誤判断を起こす値
であった。
【0026】また、上記の実施形態においては、直径
1.5mmの発光開口22と、これと同直径の発光部レ
ンズ27の光軸とのオフセット量Fを0.5mmとした
が、発光部レンズ27の直径dにより示すオフセット量
Fを、受光開口23に近づく方向をプラスとするように
横軸をとり、インクタンク39にインク44を充填した
状態での反射型光センサ21のコレクタの洩れ電流を縦
軸にとると、図12に示すようにオフセット量Fが−d
から−d/2では最小レベルの洩れ電流を維持し、−d
/2から+dの範囲では洩れ電流は増加傾向を示す。ま
たインク44が空の状態での反射型光センサ21のコレ
クタ電流を縦軸にとると、図13に示すようにオフセッ
ト量Fが−d/2から0の範囲で一定となっている。こ
れらから、オフセット量Fは−d/2から0の範囲で設
定して、受光素子26側の光束を制限することが望まし
いことになる。
【0027】なお、上記の実施形態においては、円形状
の発光開口22と、同じく円形状の受光開口23を外囲
器24の外面の同一平面内に離間して設け、発光素子2
5と受光素子26を、発光部レンズ27と受光部レンズ
28が外面から同一の深さに配置されるよう外囲器24
に収納したが、開口形状は長円形状、三角形状、方形
状、その他の多角形状等でもよく、また段差のある同一
側外面の各段差面にそれぞれ開口するようにしたり、発
光部レンズ27と受光部レンズ28が外面から異なる深
さに配置されるよう外囲器24に収納したりしてもよ
い。
【0028】また、発光開口22を発光部レンズ27の
光軸に対しオフセットして受光素子26側の光束を制限
するようにしたが、これに限るものではなく、図14に
示す第1の変形形態の反射型光センサ22aのように遮
光部材45を、発光開口22の受光開口23側を一部閉
塞するように設けてもよい。
【0029】また、上記の実施形態においては、オフセ
ットした発光開口22の直径より受光開口23の直径を
小さなものとしたが、図15に示す第2の変形形態のよ
うに発光開口22aの直径と受光開口23aの直径を同
一寸法としてもよい。さらに、図16に示す第3の変形
形態のように発光開口22bの直径より受光開口23b
の直径を大寸法とし、同一寸法の場合よりも鈍化した検
出特性としてもよく、またさらに、図17に示す第4の
変形形態のように発光開口22cの直径より受光開口2
3cの直径をより小寸法とし、同一寸法の場合よりも鋭
化した検出特性としてもよい。
【0030】なおまた、上記の実施形態においては、イ
ンクタンク39のタンク底部29aに設けた凹部42を
有するインク量検知部40に反射型光センサ21を対向
させてインク44の残量検知を行なうようにした場合を
説明したが、図示しないがオフセットした発光開口22
を介し、略平坦な検知対象に対して発光素子26から光
44を投射し、反射された光44を受光素子26で検知
するようにした場合においても、図18に示すようにオ
フセット量Fが−dから+dの範囲で増加傾向を示すの
で、オフセット量Fを−d/2から0までとした反射型
光センサ21を用いることができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、発光開口と発光素子の光軸とを光束を制限す
るようにして受光素子の検出出力端における洩れ電流を
少なくすることができ、誤検出の虞を大幅に低減するこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の反射型光センサを示す正
面図である。
【図2】本発明の一実施形態の反射型光センサの外形を
示す図で、図2(a)は側面図、図2(b)は裏面図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態の反射型光センサに係る発
光素子、受光素子の外形を示す図で、図3(a)は正面
図、図3(b)は側面図である。
【図4】本発明の一実施形態の反射型光センサ使用時の
発光素子と受光素子の接続図である。
【図5】本発明の一実施形態の反射型光センサを実装す
る部分配線パターン図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る反射型光センサ製造
時の第1の工程を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る反射型光センサ製造
時の第2の工程を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施形態の反射型光センサをインク
タンクに対し配置した状態を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施形態における反射型光センサの
検知動作を説明するための断面図である。
【図10】本発明の一実施形態の反射型光センサによる
空状態のインクタンクを検知した結果を示す特性図であ
る。
【図11】本発明の一実施形態の反射型光センサによる
インクが充填された空状態のインクタンクを検知した結
果を示す特性図である。
【図12】本発明の一実施形態の反射型光センサによる
インクタンクにインクを充填した状態での発光素子光軸
に対する発光開口のオフセット量と受光素子の洩れ電流
の関係を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態の反射型光センサによる
インクタンクが空の状態での発光素子光軸に対する発光
開口のオフセット量と受光素子のコレクタ電流の関係を
示す図である。
【図14】本発明の一実施形態の反射型光センサの第1
の変形形態を示す要部の平面図である。
【図15】本発明の一実施形態の反射型光センサの第2
の変形形態を示す図で、図15(a)は発光開口と受光
開口の平面図、図15(b)は模式的に示す検知特性図
である。
【図16】本発明の一実施形態の反射型光センサの第3
の変形形態を示す図で、図16(a)は発光開口と受光
開口の平面図、図16(b)は模式的に示す検知特性図
である。
【図17】本発明の一実施形態の反射型光センサの第4
の変形形態を示す図で、図17(a)は発光開口と受光
開口の平面図、図17(b)は模式的に示す検知特性図
である。
【図18】本発明の一実施形態の反射型光センサにおけ
る発光素子からの光を平坦面で反射させた時の発光素子
光軸に対する発光開口のオフセット量と受光素子のコレ
クタ電流の関係を示す図である。
【図19】従来の反射型光センサの外形を示す図で、図
19(a)は正面図、図19(b)は側面図、図19
(c)は裏面図である。
【図20】インクタンクに対し反射型光センサを配置し
た状態を示す断面図である。
【図21】従来の反射型光センサによる検知動作を説明
するための断面図である。
【図22】反射型光センサの検知特性測定のための回路
図である。
【図23】従来の反射型光センサにおいて空状態のイン
クタンクを検知した結果を示す特性図である。
【図24】従来の反射型光センサにおいて3連インクタ
ンクを検知した結果を示す特性図である。
【図25】インク色によるインクタンク内のインク量に
対する検知結果を示す特性図で、図25(a)は黒イン
クの特性図、図25(b)はシアンインクの特性図、図
25(c)はマゼンダインクの特性図である。
【符号の説明】
22…発光開口 23…受光開口 24…外囲器 25…発光素子 26…受光素子 27…発光部レンズ 28…受光部レンズ 30k…カソードリード端子 31e…エミッタリード端子 38…かしめ突起 39…インクタンク 40…インク量検知部 41…直角プリズム 42…凹部 43…光 44…インク 45…遮光部材 d…レンズ直径 F…オフセット量 L…開口間隔 L…光軸間隔
フロントページの続き (72)発明者 曽我部 寿 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 2C056 EA29 EB20 EB52 FA10 5F089 BA05 BB02 BC02 BC11 BC30 CA21 DA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光開口と受光開口が離間して形成され
    た外囲器内に発光素子と受光素子を収納し、前記発光開
    口を介し検知対象に前記発光素子の放射光を投射し、該
    検知対象からの反射光を前記受光素子で前記受光開口を
    介して受光する反射型光センサにおいて、前記発光開口
    又は受光開口の少なくとも一方が、該開口を介し発受光
    される所定方向の光束を制限するように形成されている
    ことを特徴とする反射型光センサ。
  2. 【請求項2】 前記発光開口と受光開口のいずれか一方
    の開口中心位置が、該開口に対向する素子の発受光光軸
    と一致していないことを特徴とする請求項1記載の反射
    型光センサ。
  3. 【請求項3】 前記発光開口と受光開口とは、それらの
    形状または面積のいずれか一方が異なることを特徴とす
    る請求項2記載の反射型光センサ。
  4. 【請求項4】 前記発光開口と受光開口のいずれか一方
    に遮光部材が設けられていることを特徴とする請求項2
    記載の反射型光センサ。
  5. 【請求項5】 発光開口と受光開口が離間して形成され
    た外囲器内に発光素子と受光素子を収納し、前記発光開
    口を介し検知対象に前記発光素子の放射光を投射し、該
    検知対象からの反射光を前記受光素子で前記受光開口を
    介して受光する反射型光センサにおいて、前記発光素子
    の発光光軸に対し前記発光開口が、前記受光開口から離
    れる方向にオフセットされていることを特徴とする反射
    型光センサ。
  6. 【請求項6】 オフセット量が、発光素子の発光部分直
    径の1/2以下であることを特徴とする請求項5記載の
    反射型光センサ。
  7. 【請求項7】 発光素子と受光素子を外囲器に該素子の
    リード端子を同一配列方向となるよう収納すると共に、
    前記発光素子と受光素子の隣接する前記リード端子を同
    極性となるようにしたことを特徴とする請求項5記載の
    反射型光センサ。
  8. 【請求項8】 外囲器に収納された発光素子と受光素子
    を、該外囲器の所定位置に熱変形させてもうけた突部に
    より固定したことを特徴とする請求項5記載の反射型光
    センサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013502979A (ja) * 2009-08-26 2013-01-31 ネステク ソシエテ アノニム 赤外線反射型閉塞センサ
JP2013099890A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Seiko Epson Corp 液体消費装置
US9417112B2 (en) 2012-05-30 2016-08-16 Seiko Epson Corporation Liquid consumption device having holder and detecting section
JP2019117130A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 パナソニック デバイスSunx株式会社 透過型光電センサ

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