JP2002334969A - 誘電体記憶素子及びその製造方法 - Google Patents

誘電体記憶素子及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002334969A
JP2002334969A JP2001136199A JP2001136199A JP2002334969A JP 2002334969 A JP2002334969 A JP 2002334969A JP 2001136199 A JP2001136199 A JP 2001136199A JP 2001136199 A JP2001136199 A JP 2001136199A JP 2002334969 A JP2002334969 A JP 2002334969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
forming
dielectric
upper electrode
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001136199A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Nagasawa
豊 長澤
Masaya Osada
昌也 長田
Kazuya Ishihara
数也 石原
Yoshiyuki Matsu
良幸 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001136199A priority Critical patent/JP2002334969A/ja
Publication of JP2002334969A publication Critical patent/JP2002334969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理によるキャパシタの上部電極の凝集を
抑えて、加工精度良く高歩留まりで製造できる誘電体記
憶素子を提供する。 【解決手段】 下部電極22、誘電体膜23、上部電極
24を積層してなるキャパシタC1を備える。キャパシ
タC1上に、このキャパシタC1の特性を制御するため
の熱処理を受けたとき電極24の形状を維持するための
キャップ層25が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は誘電体記憶素子に
関し、より詳しくは、強誘電体薄膜を用いた不揮発性記
憶素子あるいは高誘電体薄膜を用いた記憶素子に関す
る。また、この発明は、そのような誘電体記憶素子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体薄膜は、自発分極、高誘電率、
電気光学効果、圧電効果および焦電効果等の多くの機能
を持つことから、広範囲なデバイスに応用されている。
例えば、その焦電性を利用して赤外線リニアアレイセン
サに、また、その圧電性を利用して超音波センサに、そ
の電気光学効果を利用して導波路型光変調器に、その高
誘電性を利用してダイナミック型ランダムアクセスメモ
リ(DRAM)に様々な方面で用いられている。
【0003】中でも、近年の薄膜形成技術の進展に伴っ
て、半導体メモリ技術を組合わせた高密度でかつ高速に
動作する強誘電体不揮発性メモリの開発が盛んである。
強誘電体薄膜を用いた不揮発性メモリは、高速書き込み
/読み出し、低電圧動作、および書き込み/読み出し耐
性の特性から、従来の不揮発性メモリの置き換えだけで
なく、スタティック型ランダムアクセスメモリ(SRA
M),DRAM分野の置き換えも可能なメモリとして、
実用化に向けて研究開発が盛んに行われている。
【0004】このようなデバイス開発には残留分極が大
きくかつ抗電場が小さく、低リーク電流で分極反転の繰
り返し耐性の大きな材料が必要である。さらには、動作
電圧の低減と半導体微細加工プロセスに適合するために
膜厚500nm以下の薄膜で上記の特性を実現すること
が望ましい。そして、これらの用途に用いられる強誘電
体材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛((PbLa
1−x)(ZrTi 1−y)O ただし、0≦x≦
1、0≦y≦1である。これを「PZT」という。)や
SrBi(TaNb1−x(ただし、0≦
x≦1である。これを「SBT」という。)のようなビ
スマス層状構造化合物薄膜が強誘電体および高誘電体集
積回路の応用に適している。
【0005】一方、DRAMの高集積化に対して、キャ
パシタ容量を増大させるために、シリコン酸化膜よりも
誘電率の高い材料であるタンタル酸化膜(Ta
やチタン酸ストロンチュウム(SrTiO)、チタン
酸バリウム・ストロンチュウム((Ba1−x,S
)TiO ただし、0≦x≦1である。これを
「BST」という。)などの高誘電体材料が将来の25
6メガビット〜ギガビット以上の高集積DRAMに適用
されようとしており、盛んに研究開発が行われている。
【0006】図1は、キャパシタCと、このキャパシタ
Cに直列に接続された選択トランジスタTとを備えた、
従来の1層金属配線を用いた強誘電体メモリ素子の断面
を示している。1は導電型シリコン基板、2は素子分離
領域、3は選択トランジスタのゲート酸化膜、4A,4
Bは選択トランジスタのソース・ドレイン領域、5はポ
リシリコンワード線となるゲート電極、6は第一層間絶
縁膜層、7は密着層、8はPt下部電極、9は強誘電体
膜、10はPt上部電極、11は拡散バリア膜、12は
第二層間絶縁膜、13は第一金属配線、14は表面保護
膜層を示す。このような強誘電体膜をキャパシタCに用
いた強誘電体メモリ素子を作製する場合、まず基板1上
に、素子分離領域2を形成するとともに、メモリ読み出
し・書き込みのための選択トランジスタTを形成する。
この後、第一層間絶縁膜6を堆積する。さらに、第一層
間絶縁膜6と次に形成する下部電極8との密着性を高め
るために、密着層7としてTiあるいはTiの酸化物を
堆積する。次に、下部電極8、強誘電体膜9、上部電極
10を積層する。各層10,9,8,7をドライエッチ
ング法によりパターン加工することにより、選択トラン
ジスタT近傍の素子分離領域2上にキャパシタCを形成
する。この後、次に形成する層間絶縁膜がキャパシタ材
料層と反応したり、層間絶縁膜形成時に発生する水素が
キャパシタ材料層ヘ拡散したりするのを抑制するため
に、拡散バリア11としてTi酸化物、Al酸化物また
はZr酸化物等を、キャパシタC全域を被覆するように
堆積する。次に、シリコン酸化膜などからなる第二層間
絶縁膜12を堆積する。次にキャパシタCの上部電極1
0、選択トランジスタTのソースドレイン領域4A,4
B上にそれぞれコンタクトホール12B,6A,6Bを
開口し、Al等からなる第一金属配線13A,13Bを
形成する。この例では、金属配線13BはキャパシタC
の上部電極10と選択トランジスタTのソース領域4B
とを直列に接続している。最後に、シリコン窒化膜のよ
うな表面保護膜14を形成し、最終熱処理として2%〜
5%の水素を含む雰囲気で400℃前後でシンターを行
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、強誘電体メ
モリ素子の製造過程においては、キャパシタC形成(パ
ターン加工)後に、酸素雰囲気、窒素雰囲気、または酸
素と窒素との混合ガス雰囲気中で高温の熱処理が行われ
る。この熱処理は、リーク電流の低下、耐圧の増大、お
よび残留分極値の増加等、キャパシタCの特性向上を目
的とする。このとき、所望の特性を得るためには誘電体
形成時と同等かそれよりも少しだけ低い温度で処理する
必要がある。例えばSBT薄膜の場合では600℃から
850℃程度で5分間以上の熱処理がなされる。
【0008】この熱処理は、材料間の相互拡散を防ぐた
めに、上部電極材料としてPtやIr等の高融点金属を
用いた上、上部電極形成直後に行われる。しかし、高融
点金属が誘電体膜と接している界面は密着性が悪く、高
温処理を行うと電極材料の再結晶化および表面張力によ
り電極膜が凝集して、著しく電極サイズが減少する。例
えば、数μm角の電極において85%から70%の収縮
が生し、素子特性のばらつきの原因となる。また、凝集
による表面の凹凸は後半工程、例えばフォトリソ工程で
の精度不良を引き起こし、結果、製品歩留まりを落す原
因となる。
【0009】また、誘電体と接するPtやIr等の高融
点金属配線は、誘電体との密着性が弱いことから配線の
ドライエッチングによる加工直後から剥がれやすい傾向
にある。これは誘電体と金属膜間の存在する応力によ
り、電極の形状が変形するためと考えられる。
【0010】そこで、この発明の目的は、熱処理による
キャパシタの上部電極の凝集を抑えて、加工精度良く高
歩留まりで製造できる誘電体記憶素子およびその製造方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の誘電体記憶素子は、下部電極、誘電体
膜、上部電極を積層してなるキャパシタを備え、上記キ
ャパシタ上に、このキャパシタの特性を制御するための
熱処理を受けたとき電極の形状を維持するためのキャッ
プ層が配置されていることを特徴とする。
【0012】この発明の誘電体記憶素子によれば、キャ
パシタ上に、このキャパシタの特性を制御するための熱
処理を受けたとき電極の形状を維持するためのキャップ
層が配置されているので、このキャパシタの特性を制御
するための熱処理を受けたとき電極の形状が維持され
る。したがって、熱処理によるキャパシタの上部電極の
凝集を抑えて、加工精度良く高歩留まりで製造できる。
【0013】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記キャ
ップ層が上記キャパシタ全域を被覆するように配置され
ていることを特徴とする。
【0014】この一実施形態の誘電体記憶素子では、上
記キャップ層が上記キャパシタ全域を被覆するように配
置されているので、電極の形状がさらに効果的に維持さ
れる。
【0015】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記キャ
パシタとキャップ層を含んだ素子全域を被覆するよう
に、水素の拡散を防ぐための拡散バリア層が配置されて
いることを特徴とする。
【0016】この一実施形態の誘電体記憶素子では、拡
散バリア層によって、キャパシタへの水素の拡散を防ぐ
ことができ、キャパシタの劣化を防止できる。
【0017】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記キャ
パシタの上部電極は上記誘電体膜上の一部の領域を占
め、上記キャップ層が上部電極のみを被覆するように配
置されていることを特徴とする。
【0018】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記キャ
パシタとキャップ層を含んだ素子全域を被覆するよう
に、水素の拡散を防ぐための拡散バリア層が配置されて
いることを特徴とする。
【0019】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記誘電
体膜は強誘電体材料からなることを特徴とする。
【0020】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記強誘
電体材料は(PbLa1−x)(ZrTi1−y
、BiTi12、BaTiO、LiNbO
、LiTaO、YMnO、SrNb、ま
たは(SrBi(TaNb1−x)(ただ
し、0≦x≦1、0≦y≦1である。)であることを特
徴とする。
【0021】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記誘電
体膜は高誘電体材料からなることを特徴とする。
【0022】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記高誘
電体材料は(Ba1−xSr)TiO、Ta
、またはSrTiO(ただし、0≦x≦1であ
る。)であることを特徴とする。
【0023】一実施形態の誘電体記憶素子は、上記キャ
ップ層はAl酸化物、Al窒化物、Al酸化窒化物、T
a酸化物、Ta酸化窒化物、Ti酸化物、またはZr酸
化物であることを特徴とする。
【0024】この発明の誘電体記憶素子の製造方法は、
上述の誘電体記憶素子を製造する誘電体記憶素子の製造
方法であって、下部電極、誘電体膜、上部電極を積層し
てなるキャパシタを形成する工程と、記キャパシタ上
に、次の熱処理を受けたとき電極の形状を維持するため
のキャップ層を形成する工程と、上記キャパシタの特性
を制御するための熱処理を行う工程を有することを特徴
とする。
【0025】一実施形態の誘電体記憶素子の製造方法
は、上記熱処理の温度を600℃乃至850℃の範囲内
に設定することを特徴とする。
【0026】一実施形態の誘電体記憶素子の製造方法
は、上記熱処理を酸素雰囲気、窒素雰囲気または酸素と
窒素との混合ガス雰囲気中で行うことを特徴とする。
【0027】この発明の誘電体記憶素子の製造方法は、
下部電極、誘電体膜、上部電極を積層してなるキャパシ
タと、このキャパシタに直列に接続された選択トランジ
スタとを備えた誘電体記憶素子を製造する製造方法であ
って、基板上に選択トランジスタを形成する工程と、上
記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、下部電極、誘
電体膜、上部電極を積層し、この積層をパターン加工し
て上記基板上の所定の領域にキャパシタを形成する工程
と、上記キャパシタ全域を被覆するように、次の熱処理
を受けたとき電極の形状を維持するためのキャップ層を
形成する工程と、上記キャパシタの特性を制御するため
熱処理を行う工程と、上記基板上に第二絶縁層を堆積す
る工程と、上記キャパシタの上部電極上と上記選択トラ
ンジスタのソースドレイン領域上とにそれぞれコンタク
トホールを開口する工程と、上記キャパシタの上部電
極、上記選択トランジスタのソースドレイン領域にそれ
ぞれ金属配線を形成する工程を有することを特徴とす
る。
【0028】この発明の誘電体記憶素子の製造方法によ
れば、キャパシタの特性を制御するための熱処理を受け
たとき電極の形状が維持される。したがって、熱処理に
よるキャパシタの上部電極の凝集を抑えて、加工精度良
く高歩留まりで製造できる。
【0029】この発明の誘電体記憶素子の製造方法は、
下部電極、誘電体膜、上部電極を積層してなるキャパシ
タと、このキャパシタに直列に接続された選択トランジ
スタとを備えた誘電体記憶素子を製造する製造方法であ
って、基板上に選択トランジスタを形成する工程と、上
記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、上記トランジ
スタのソース領域上にコンタクトホールを開口し、この
コンタクトホールの中に導電性材料を埋め込んでプラグ
を形成する工程と、下部電極、誘電体膜、上部電極を積
層し、この積層をパターン加工して上記基板上の上記プ
ラグを覆う領域にキャパシタを形成する工程と、上記キ
ャパシタ全域を被覆するように、次の熱処理を受けたと
き電極の形状を維持するためのキャップ層を形成する工
程と、上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行
う工程と、上記基板上に第二絶縁層を堆積する工程と、
上記キャパシタの上部電極上と上記選択トランジスタの
ドレイン領域上とにそれぞれコンタクトホールを開口す
る工程と、上記キャパシタの上部電極、上記選択トラン
ジスタのドレイン領域にそれぞれ金属配線を形成する工
程を有することを特徴とする。
【0030】この発明の誘電体記憶素子の製造方法によ
れば、キャパシタの特性を制御するための熱処理を受け
たとき電極の形状が維持される。したがって、熱処理に
よるキャパシタの上部電極の凝集を抑えて、加工精度良
く高歩留まりで製造できる。
【0031】この発明の誘電体記憶素子の製造方法は、
下部電極、誘電体膜、上部電極を積層してなるキャパシ
タと、このキャパシタに直列に接続された選択トランジ
スタとを備えた誘電体記憶素子を製造する製造方法であ
って、基板上に選択トランジスタを形成する工程と、上
記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、下部電極、誘
電体膜、上部電極を積層し、この積層をパターン加工し
て上記基板上の所定の領域にキャパシタを形成する工程
と、上記キャパシタ全域を被覆するように、次の熱処理
を受けたとき電極の形状を維持するためのキャップ層を
形成する工程と、上記キャパシタの特性を制御するため
熱処理を行う工程と、上記キャップ層を被覆するよう
に、水素の拡散を防ぐための拡散バリア層を形成する工
程と、上記基板上に第二絶縁層を堆積する工程と、上記
キャパシタの上部電極上と上記選択トランジスタのソー
スドレイン領域上とにそれぞれコンタクトホールを開口
する工程と、上記キャパシタの上部電極、上記選択トラ
ンジスタのソースドレイン領域にそれぞれ金属配線を形
成する工程を有することを特徴とする。
【0032】この発明の誘電体記憶素子の製造方法によ
れば、キャパシタの特性を制御するための熱処理を受け
たとき電極の形状が維持される。したがって、熱処理に
よるキャパシタの上部電極の凝集を抑えて、加工精度良
く高歩留まりで製造できる。さらに、拡散バリア層によ
って、キャパシタへの水素の拡散を防ぐことができ、キ
ャパシタの劣化を防止できる。
【0033】この発明の誘電体記憶素子の製造方法は、
下部電極、誘電体膜、上部電極を積層してなるキャパシ
タと、このキャパシタに直列に接続された選択トランジ
スタとを備えた誘電体記憶素子を製造する製造方法であ
って、基板上に選択トランジスタを形成する工程と、上
記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、上記トランジ
スタのソース領域上にコンタクトホールを開口し、この
コンタクトホールの中に導電性材料を埋め込んでプラグ
を形成する工程と、下部電極、誘電体膜、上部電極を積
層し、この積層をパターン加工して上記基板上の上記プ
ラグを覆う領域にキャパシタを形成する工程と、上記キ
ャパシタ全域を被覆するように、次の熱処理を受けたと
き電極の形状を維持するためのキャップ層を形成する工
程と、上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行
う工程と、上記キャップ層を被覆するように、水素の拡
散を防ぐための拡散バリア層を形成する工程と、上記基
板上に第二絶縁層を堆積する工程と、上記キャパシタの
上部電極上と上記選択トランジスタのドレイン領域上と
にそれぞれコンタクトホールを開口する工程と、上記キ
ャパシタの上部電極、上記選択トランジスタのドレイン
領域にそれぞれ金属配線を形成する工程を有することを
特徴とする。
【0034】この発明の誘電体記憶素子の製造方法によ
れば、キャパシタの特性を制御するための熱処理を受け
たとき電極の形状が維持される。したがって、熱処理に
よるキャパシタの上部電極の凝集を抑えて、加工精度良
く高歩留まりで製造できる。さらに、拡散バリア層によ
って、キャパシタへの水素の拡散を防ぐことができ、キ
ャパシタの劣化を防止できる。
【0035】この発明の誘電体記憶素子の製造方法は、
下部電極、誘電体膜、上部電極を積層してなるキャパシ
タと、このキャパシタに直列に接続された選択トランジ
スタとを備えた誘電体記憶素子を製造する製造方法であ
って、基板上に選択トランジスタを形成する工程と、上
記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、下部電極、誘
電体膜、上部電極、次の熱処理を受けたとき電極の形状
を維持するためのキャップ層を積層し、この積層をパタ
ーン加工して上記基板上の所定の領域にキャパシタを形
成する工程と、上記キャパシタの特性を制御するため熱
処理を行う工程と、上記基板上に第二絶縁層を堆積する
工程と、上記キャパシタの上部電極上と上記選択トラン
ジスタのソースドレイン領域上とにそれぞれコンタクト
ホールを開口する工程と、上記キャパシタの上部電極、
上記選択トランジスタのソースドレイン領域にそれぞれ
金属配線を形成する工程を有することを特徴とする。
【0036】この発明の誘電体記憶素子の製造方法によ
れば、キャパシタの特性を制御するための熱処理を受け
たとき電極の形状が維持される。したがって、熱処理に
よるキャパシタの上部電極の凝集を抑えて、加工精度良
く高歩留まりで製造できる。さらに、キャップ層を含む
積層を一括してパターン加工しているので、上部電極と
誘電体膜との間の応力による変形も抑えられ、上部電極
の剥れが防止される。
【0037】この発明の誘電体記憶素子の製造方法は、
下部電極、誘電体膜、上部電極を積層してなるキャパシ
タと、このキャパシタに直列に接続された選択トランジ
スタとを備えた誘電体記憶素子を製造する製造方法であ
って、基板上に選択トランジスタを形成する工程と、上
記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、上記トランジ
スタのソース領域上にコンタクトホールを開口し、この
コンタクトホールの中に導電性材料を埋め込んでプラグ
を形成する工程と、下部電極、誘電体膜、上部電極、次
の熱処理を受けたとき電極の形状を維持するためのキャ
ップ層を積層し、この積層をパターン加工して上記基板
上の上記プラグを覆う領域にキャパシタを形成する工程
と、上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行う
工程と、上記キャップ層を被覆するように、水素の拡散
を防ぐための拡散バリア層を形成する工程と、上記基板
上に第二絶縁層を堆積する工程と、上記キャパシタの上
部電極上と上記選択トランジスタのドレイン領域上とに
それぞれコンタクトホールを開口する工程と、上記キャ
パシタの上部電極、上記選択トランジスタのドレイン領
域にそれぞれ金属配線を形成する工程を有することを特
徴とする。
【0038】この発明の誘電体記憶素子の製造方法によ
れば、キャパシタの特性を制御するための熱処理を受け
たとき電極の形状が維持される。したがって、熱処理に
よるキャパシタの上部電極の凝集を抑えて、加工精度良
く高歩留まりで製造できる。さらに、キャップ層を含む
積層を一括してパターン加工しているので、上部電極と
誘電体膜との間の応力による変形も抑えられ、上部電極
の剥れが防止される。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施形態
により詳細に説明する。
【0040】(第1実施形態)図2は、キャパシタC1
とこのキャパシタC1に直列に接続された選択トランジ
スタT1とを備えた第1実施形態のプレーナ型強誘電体
メモリ素子の製造工程を示している。
【0041】まず図2(a)に示すように、公知の方法
によってSi基板15上に素子分離領域16を形成する
とともに、選択トランジスタT1のゲート酸化膜17、
トランジスタのソース・ドレイン領域18A,18B、
ワード線となるポリシリコンゲート電極19を形成す
る。この後、基板15上の全域を公知のBPSG(ボロ
ン・燐・シリケート・ガラス)からなる第一層間絶縁膜
材料20で覆う。
【0042】次に、図2(b)に示すように、第一層間
絶縁膜20と次に形成する下部電極22との密着性を高
めるために、公知のスパッタ法により密着層として厚さ
30nmのTi酸化物21を堆積する。次に、厚さ10
0nm〜200nmのPt下部電極22を成膜する。こ
の下部電極22の上に、強誘電体膜としてのSrBi
(TaNb1−x(ただし、0≦x≦1であ
る。これを「SBT」という。)薄膜からなる強誘電体
薄膜23を形成する。ここでは、SBT薄膜を次のよう
にして形成した。
【0043】まず、溶液合成の出発原料としてタンタル
エトキシド(Ta(OC)、ビスマス2エチ
ルヘキサネート(Bi(C15COO))、及び
ストロンチュウム2エチルヘキサネート(Sr(C
15COO))を使用した。タンタルエトキシドを秤
量し、2エチルヘキサネート中に溶解させ、反応を促進
させるため、100℃から120℃まで加熱しながら撹
拌し、30分間反応させた。その後、120℃で反応に
よって生成したエタノールと水分を除去した。この溶液
に20ml〜30mlのキシレンに溶解させたストロン
チュウム2ヘキサネートをSr/Ta=1/2になるよ
うに適量加え、125℃から最高140℃で30分問加
熱撹拌した。その後、この溶液に10mlのキシレンに
溶解させたビスマス2エチルヘキサネートをSr/Bi
/Ta=1/2.2/2になるように適量加え、130
℃から最高150℃で10時間加熱撹拌した。
【0044】次に、この溶液から低分子量のアルコール
と水とを溶媒として使用したキシレンを除去するために
130℃〜150℃の温度で5時間蒸留した。その後、
溶液のSrBiTaの濃度が0.1mol/l
になるように調整し、これを前駆体溶液とした。なお、
これらの原料は上記のものに限定されるのではないし、
溶媒についても上記出発原料が十分に溶解するものであ
ればよい。
【0045】次に、この前駆体溶液を使用して、次のよ
うにして強誘電体SBT薄膜を形成した。まず、下部電
極22上に上述の前駆体溶液を滴下し、公知のスピンコ
ート法により塗布した。その後完全に溶媒を除去させる
ため、250℃に加熱したホットプレート上で乾燥し、
次いで電気炉にて600℃以上850℃以下の温度で焼
成した。この成膜工程を3回以上繰り返し、厚さ200
nmの強誘電体薄膜であるSBT薄膜23を成膜した。
【0046】次に、この上に厚さ100nmのPt上部
電極24を成膜した。この後、図2(c)に示すよう
に、フォトレジストを用いた公知の紫外線縮小露光技術
(以下「フォトリソグラフィ法」という。)とドライエ
ッチング法により、上部電極24をキャパシタ電極とし
て1.5μm角にパターン加工した。このドライエッチ
ングでは、エッチングガスには主としてClガスを用
い、エッチング圧力を1.5mTorr.に保ち、マイ
クロ波励起によってプラズマを発生させ、基板(ウエ
ハ)15をセットした電極板に高周波バイアスを印加し
た。次に、公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチ
ング法により、上部電極24とは別の、より広いマスク
を用いてSBT膜23および下部電極22をパターン加
工した。このドライエッチングでは、エッチングガスに
は主としてCガスを用いた。
【0047】次に、次の熱処理工程で上部電極24の形
状を維持するための耐熱性キャップ層25としてAl酸
化物を、キャパシタC全域を被覆するように成膜した。
この例では、耐熱性キャップ層25は厚さ10nm以上
50nm以下のAl酸化物からなるものとした。この耐
熱性キャップ層25の成膜法としては、Alターゲット
またはAl酸化物ターゲットを用いて、DCマグネトロ
ンスパッタ法、RFマグネトロンスパッタ法または電子
サイクロトロン共鳴プラズマ源を用いたスパッタ法を採
用した。基板温度は100℃以上400℃以下に保持
し、成膜室に導入するO/(O+Ar)のガス比率
は0.1から0.5の範囲とし、ガス圧力を1mTor
r.から20mTorr.の範囲に設定して成膜を行っ
た。
【0048】次に、電気炉にて酸素雰囲気中で600℃
〜850℃の熱処理を行って、キャパシタC1の特性を
制御した。このとき、キャパシタC1の全域が耐熱性キ
ャップ層25で被覆されているので、キャパシタC1の
電極、特に上部電極24の収縮が抑制され、電極形状が
良好に維持される。
【0049】次に、図2(d)に示すように、この上に
第二の層間絶縁膜26として厚さ500nm以上600
nm以下の酸化膜を堆積した。第二の層間絶縁膜26の
成膜法としては、有機シリコン化合物(テトラエトキシ
シラン(Si(OC 以下、適宜「TEO
S」という。)とOを反応させた常圧CVD法、また
はTEOSとOを反応させたプラズマCVD法を採用
した。
【0050】次に、公知のフォトリソグラフィ法および
ドライエッチング法によって、キャパシタC1の上部電
極24上、トランジスタT1のソース領域18Bおよび
ドレイン領域18A上に、それぞれ直径0.8μmのコ
ンタクトホール26B,20B,20Aを形成した。
【0051】次に、この上に、DCマグネトロンスパッ
タ法により厚さ700nmのAl膜を堆積した。そし
て、公知のフォトリソグラフィ法およびドライエッチン
グ法により、このAl膜をパターン加工して第一金属配
線27A,27Bを形成した。この例では、金属配線2
7BがキャパシタC1の上部電極24と選択トランジス
タT1のソース領域18Bとを直列に接続している。
【0052】図3は、上記熱処理工程での上部電極24
の収縮率(データを記号●で表す。)を、キャップ層が
無い場合(データを記号□で表す。)と比較して示して
いる。例えば、キャップ層が無い場合は、750℃の熱
処理を受けたとき上部電極が20%程度の収縮を示す。
これに対して本実施形態では、850℃の熱処理を受け
ても上部電極24が殆ど収縮しないことが確認された。
したがって、この強誘電体メモリ素子は、加工精度良く
高歩留まりで製造できる。
【0053】なお、耐熱性キャップ層25の材料はAl
酸化物に限定するものでなく、Al窒化物、Ta酸化
物、Ta窒化酸化物、Ti酸化物、Zr酸化物でも同様
な配線収縮抑制効果が得られる。
【0054】また、図4は、本実施形態の強誘電体メモ
リ素子のヒステリシス特性を公知のソーヤータワー回路
を用いて測定し、その結果(データを記号●で表す)を
従来プロセスで作製したメモリ素子(データを記号□で
表す。)と比較して示している。なお、従来プロセスで
作製したメモリ素子は、図1に示した拡散バリア層を有
するもので、最終保護膜形成後に測定された。この図4
から、本実施形態の強誘電体メモリ素子では、強誘電体
キャパシタの残留分極値Pr=12.7μC/cm
抗電界Ec=53kV/cmと、従来プロセスで作製し
たメモリ素子と比較してほとんど劣化のないヒステリス
特性を示すことが確認された。なお、この結果は、耐熱
性キャップ層25が拡散バリアの機能を果たしたことを
意味している。
【0055】なお、本実施形態においては強誘電体膜と
してSBT薄膜を用いたが、本発明はこれに限定される
ものではない。SBT薄膜に代えて、(PbLa
1−x)(ZrTi1−y)O、BiTi
12、BaTiO、LiNbO、LiTaO、Y
MnO、SrNb、(SrBi(Ta
−x)(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1
である。)などを用いることも可能である。
【0056】また、本実施形態においては電極の材料と
してPt薄膜を用いたが、本発明はこれに限定されるも
のではない。Pt薄膜に代えて、PtRh、PtRhO
、Ir、IrO、RuO、RhO、LaSrC
oOなどを用いることも可能である。
【0057】また、本実施形態ではキャップ層25をス
パッタ法によって成膜したが、当然ながら、その他にC
VD法、スピンオンを用いることも可能である。
【0058】(第2実施形態)図5は、キャパシタC2
とこのキャパシタC2に直列に接続された選択トランジ
スタT2とを備えた第2実施形態のスタック型強誘電体
メモリ素子の製造工程を示している。
【0059】まず図5(a)に示すように、公知の方法
によってSi基板28上に素子分離領域29を形成する
とともに、選択トランジスタT2のゲート酸化膜30、
トランジスタのソース・ドレイン領域31A,31B、
ワード線となるポリシリコンゲート電極32を形成す
る。この後、基板28上の全域を公知のBPSGからな
る第一層間絶縁膜材料33で覆い、公知の化学的機械的
研摩法により第一層間絶縁膜材料33の表面を平坦化す
る。
【0060】次に、選択トランジスタT2のソース領域
31B上に、直径0.3μmのコンタクトホール33B
を形成する。続いて、基板28上の全域に、厚さ300
nm以上の燐添加ポリシリコン(図示せず)を堆積し
て、コンタクトホール33B内をポリシリコンで埋め込
む。そして、公知の化学的機械的研摩法により第一層間
絶縁膜材料33表面上のポリシリコンを研磨して除去す
る一方、コンタクトホール33B内にポリシリコンをプ
ラグ34として残す。
【0061】次に、図5(b)に示すように、第一層間
絶縁膜33と次に形成する下部電極36との密着性を高
めるために、DCマグネトロンスパッタ法により密着層
として厚さ50nmから100nmのTiN膜35を堆
積した。なお、TiN膜の代わりにTaSiN膜、Ti
AlN膜、TiSiN膜を堆積しても良い。次に、厚さ
200nmのPt下部電極36を成膜する。この下部電
極36の上に、第1実施形態と同様に、強誘電体膜とし
てのSBT薄膜からなる強誘電体薄膜37を成膜し、さ
らに厚さ100nmのPt上部電極38を成膜した。こ
の後、第1実施形態と同様に、図5(c)に示すよう
に、公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法
により、上部電極38をキャパシタ電極として1.5μ
m角にパターン加工した。次に、第1実施形態と同様
に、公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法
により、上部電極38とは別の、より広いマスクを用い
てSBT膜37および下部電極36をパターン加工し
た。
【0062】次に、第1実施形態と同様に、次の熱処理
工程で上部電極38の形状を維持するための耐熱性キャ
ップ層39としてAl酸化物を、キャパシタC2全域を
被覆するように成膜した。
【0063】次に、電気炉にて酸素雰囲気中で600℃
〜750℃の熱処理を行って、キャパシタC2の特性を
制御した。このとき、キャパシタC2の全域が耐熱性キ
ャップ層39で被覆されているので、キャパシタC2の
電極、特に上部電極38の収縮が抑制され、電極形状が
良好に維持される。
【0064】実際に、本実施形態でも、700℃の熱処
理を受けても上部電極38が殆ど収縮しないことが確認
された。したがって、この強誘電体メモリ素子は、加工
精度良く高歩留まりで製造できる。
【0065】なお、耐熱性キャップ層39の材料はAl
酸化物に限定するものでなく、Al窒化物、Ta酸化
物、Ta窒化酸化物、Ti酸化物、Zr酸化物でも同様
な配線収縮抑制効果が得られる。
【0066】次に、図5(d)に示すように、この上に
第二の層間絶縁膜40として厚さ500nm以上600
nm以下の酸化膜を堆積した。第二の層間絶縁膜40の
成膜法としては、TEOSとOを反応させた常圧CV
D法、またはTEOSとOを反応させたプラズマCV
D法を採用した。
【0067】次に、公知のフォトリソグラフィ法および
ドライエッチング法によって、キャパシタC2の上部電
極38上、トランジスタT2のドレイン領域31A上
に、それぞれ直径0.8μmのコンタクトホール40
B,33Aを形成した。
【0068】次に、この上に、DCマグネトロンスパッ
タ法により厚さ700nmのAl膜を堆積した。そし
て、公知のフォトリソグラフィ法およびドライエッチン
グ法により、このAl膜をパターン加工して第一金属配
線41A,41Bを形成した。この例では、プラグ34
がキャパシタC2の下部電極36と選択トランジスタT
2のソース領域31Bとを密着層35を介して直列に接
続している。
【0069】なお、本実施形態においては強誘電体膜と
してSBT薄膜を用いたが、本発明はこれに限定される
ものではない。SBT薄膜に代えて、(PbLa
1−x)(ZrTi1−y)O、BiTi
12、BaTiO、LiNbO、LiTaO、Y
MnO、SrNb、(SrBi(Ta
−x)(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1
である。)などを用いることも可能である。
【0070】また、本実施形態においては電極の材料と
してPt薄膜を用いたが、本発明はこれに限定されるも
のではない。Pt薄膜に代えて、PtRh、PtRhO
、Ir、IrO、RuO、RhO、LaSrC
oOなどを用いることも可能である。
【0071】また、本実施形態ではキャップ層39をス
パッタ法によって成膜したが、当然ながら、その他にC
VD法、スピンオンを用いることも可能である。
【0072】(第3実施形態)図6は、キャパシタC3
とこのキャパシタC3に直列に接続された選択トランジ
スタT3とを備えた第3実施形態のスタック型高誘電体
メモリ素子の製造工程を示している。
【0073】まず図6(a)に示すように、公知の方法
によってSi基板42上に素子分離領域43を形成する
とともに、選択トランジスタT3のゲート酸化膜44、
トランジスタのソース・ドレイン領域45A,45B、
ワード線となるポリシリコンゲート電極46を形成す
る。さらに、トランジスタのドレイン領域45Aにつな
がるビット線47を形成する。この後、基板42上の全
域を公知のBPSGからなる第一層間絶縁膜材料48で
覆い、公知の化学的機械的研摩法により第一層間絶縁膜
材料48の表面を平坦化する。
【0074】次に、選択トランジスタT3のソース領域
45B上に、直径0.3μmのコンタクトホール48B
を形成する。続いて、基板42上の全域に、厚さ300
nm以上の燐添加ポリシリコン(図示せず)を堆積し
て、コンタクトホール48B内をそのポリシリコンで埋
め込む。そして、公知の化学的機械的研摩法により第一
層間絶縁膜材料48表面上のポリシリコンを研磨して除
去する一方、コンタクトホール48B内にポリシリコン
をプラグ49として残す。
【0075】次に、図6(b)に示すように、DCマグ
ネトロンスパッタ法により厚さ20nmのTi膜50を
堆積した後、DCマグネトロンスパッタ法により密着層
として厚さ100nmのTiN膜51を堆積した。な
お、TiN膜の代わりにTiAlN膜、TiSiN膜を
堆積しても良い。次に、厚さ200nmのPt下部電極
52を成膜する。なお、Ptの代わりに酸化ルテニュウ
ムを用いても良い。次に、公知のフォトリソグラフィ法
とドライエッチング法により、下部電極52をキャパシ
タ電極として0.3μm角にパターン加工した。
【0076】次に、基板42上の全域に、700℃の熱
処理条件で高誘電体薄膜53として厚さ30nmのチタ
ン酸バリウム・ストロンチュウム((Ba1−x,Sr
)TiO ただし、0≦x≦1である。これを「B
ST」という。)を堆積し、さらに厚さ100nmのP
t上部電極54を成膜した。この後、公知のフォトリソ
グラフィ法とドライエッチング法により、下部電極52
とは別の、より広いマスクを用いて上部電極54および
(BaSr1−x)TiO膜53を一括してパター
ン加工した。
【0077】次に、第1、第2実施形態と同様に、次の
熱処理工程で上部電極54の形状を維持するための耐熱
性キャップ層55としてAl酸化物を、キャパシタC3
全域を被覆するように成膜した。
【0078】次に、電気炉にて酸素雰囲気中で600℃
〜750℃の熱処理を行って、キャパシタC3の特性を
制御した。このとき、キャパシタC3の全域が耐熱性キ
ャップ層55で被覆されているので、キャパシタC3の
電極、特に上部電極54の収縮が抑制され、電極形状が
良好に維持される。
【0079】実際に、本実施形態でも、700℃の熱処
理を受けても上部電極54が殆ど収縮しないことが確認
された。したがって、この高誘電体メモリ素子は、加工
精度良く高歩留まりで製造できる。
【0080】なお、耐熱性キャップ層55の材料はAl
酸化物に限定するものでなく、Al窒化物でも同様な配
線収縮抑制効果が得られる。
【0081】次に、図6(d)に示すように、この上に
第二の層間絶縁膜56として厚さ500nm以上600
nm以下の酸化膜を堆積した。第二の層間絶縁膜56の
成膜法としては、TEOSとOを反応させた常圧CV
D法、またはTEOSとOを反応させたプラズマCV
D法を採用した。
【0082】次に、公知のフォトリソグラフィ法および
ドライエッチング法によって、キャパシタC3の上部電
極54上に直径0.25μmのコンタクトホール56B
を形成するとともに、ビット線47上に直径0.25μ
mのコンタクトホール(図示せず)を形成した。
【0083】次に、この上に、DCマグネトロンスパッ
タ法により厚さ700nmのAl膜を堆積した。そし
て、公知のフォトリソグラフィ法およびドライエッチン
グ法により、このAl膜をパターン加工して第一金属配
線57を形成した。この例では、プラグ49がキャパシ
タC3の下部電極52と選択トランジスタT3のソース
領域45Bとを密着層50,51を介して直列に接続し
ている。
【0084】なお、本実施形態においては高誘電体膜と
してBST薄膜を用いたが、本発明はこれに限定される
ものではない。BST薄膜に代えて、タンタル酸化膜
(Ta )やSTO(チタン酸ストロンチュウムS
rTiO)などを用いることも可能である。
【0085】また、本実施形態においては電極の材料と
してPt薄膜を用いたが、本発明はこれに限定されるも
のではない。Pt薄膜に代えて、PtRh、PtRhO
、Ir、IrO、RuO、RhO、LaSrC
oOなどを用いることも可能である。
【0086】また、本実施形態ではキャップ層55をス
パッタ法によって成膜したが、当然ながら、その他にC
VD法、スピンオンを用いることも可能である。
【0087】(第4実施形態)第1、第2、第3実施形
態において耐熱性キャップ層25,39,55を設けて
キャパシタC1,C2,C3の特性制御のための熱処理
を行った後、続いて拡散バリア層を追加して設けても良
い。この拡散バリア層は、次に形成する層間絶縁膜がキ
ャパシタ材料層と反応したり、層間絶縁膜形成時に発生
する水素がキャパシタ材料層ヘ拡散したりするのを抑制
するために働く。次に、この場合の工程を、第1実施形
態をベースとして説明する。
【0088】図7(a)に示すように、キャパシタの特
性制御のための熱処理工程まで、第1実施形態と同様に
進める。なお、図7(a)中、選択トランジスタ、キャ
パシタ、キャップ層をそれぞれ符号T4,C4,58で
表す以外は、図2中の符号と同じ符号を用いている。本
実施形態でも、第1実施形態と同様に、キャパシタC4
の全域が耐熱性キャップ層58で被覆されているので、
キャパシタC4の電極、特に上部電極24の収縮が抑制
され、電極形状が良好に維持される。
【0089】次に、図7(b)に示すように、基板温度
を100℃から400℃の範囲内に設定し、基板15上
の全域にAl酸化物からなる拡散バリア層59を成膜し
た。なお、拡散バリア層59の材料は、Al酸化物に限
定するものではない。Al窒化物、Ta酸化物、Ta窒
化酸化物、Ti酸化物、Zr酸化物などでも、同様な拡
散バリアとしての効果が得られる。
【0090】次に図7(c)に示すように、第1実施形
態と同様に、この上に第二の層間絶縁膜60として厚さ
500nm以上600nm以下の酸化膜を堆積した。
【0091】次に、公知のフォトリソグラフィ法および
ドライエッチング法によって、キャパシタC4の上部電
極24上、トランジスタT1のソース領域18Bおよび
ドレイン領域18A上に、それぞれ直径0.8μmのコ
ンタクトホール60B,20B,20Aを形成した。
【0092】次に、この上に、DCマグネトロンスパッ
タ法により厚さ700nmのAl膜を堆積した。そし
て、公知のフォトリソグラフィ法およびドライエッチン
グ法により、このAl膜を加工して第一金属配線61
A,61Bを形成した。この例では、金属配線61Bが
キャパシタC4の上部電極24と選択トランジスタT4
のソース領域18Bとを直列に接続している。
【0093】(第5実施形態)第1、第2、第3実施形
態において上部電極24,38,54成膜直後に耐熱性
キャップ層を設けて、これらの上部電極と耐熱性キャッ
プ層を一括してパターン加工してもよい。次に、この場
合の工程を、第1実施形態をベースとして説明する。
【0094】図8(a)に示すように、上部電極24を
成膜した直後に、さらに耐熱性キャップ層66を成膜す
る。なお、図8(a)中、選択トランジスタ、キャパシ
タ、キャップ層をそれぞれ符号T5,C5,66で表す
以外は、図2中の符号と同じ符号を用いている。この例
では、第1実施形態と同様に、耐熱性キャップ層66は
厚さ10nm以上50nm以下のAl酸化物からなるも
のとした。
【0095】次に、フォトリソグラフィ法とドライエッ
チング法により、キャップ層66とキャパシタ電極とし
ての上部電極24を一括して1.5μm角にパターン加
工した。このドライエッチングでは、エッチングガスに
は主としてClガスを用い、エッチング圧力を1.5
mTorr.に保ち、マイクロ波励起によってプラズマ
を発生させ、基板(ウエハ)15をセットした電極板に
高周波バイアスを印加した。本実施形態では、このよう
にキャップ層66と上部電極24を一括してパターン加
工しているので、キャップ層66が上部電極24と密着
して、上部電極24と誘電体薄膜23との間の応力によ
る電極24の変形を抑える。したがって、パターン加工
直後から、上部電極24の剥れを抑制することができ
る。
【0096】次に、公知のフォトリソグラフィ法とドラ
イエッチング法により、キャップ層66、上部電極24
とは別の、より広いマスクを用いてSBT膜23および
下部電極22をパターン加工した。このドライエッチン
グでは、エッチングガスには主としてCガスを用
いた。
【0097】次に、図8(b)に示すように、基板15上
の全域を被覆するように、拡散バリア層67を成膜す
る。この例では、拡散バリア層67は、厚さ10nm以
上100nm以下のAl酸化物からなるものとした。こ
の拡散バリア層67の成膜法としては、Alターゲット
またはAl酸化物ターゲットを用いて、DCマグネトロ
ンスパッタ法、RFマグネトロンスパッタ法または電子
サイクロトロン共鳴プラズマ源を用いたスパッタ法を採
用した。基板温度は100℃以上400℃以下に保持
し、成膜室に導入するO/(O+Ar)のガス比率
は0.1から0.5の範囲とし、ガス圧力を1mTor
r.から20mTorr.の範囲に設定して成膜を行っ
た。
【0098】次に、電気炉にて酸素雰囲気中で600℃
〜850℃の熱処理を行って、キャパシタC5の特性を
制御した。このとき、キャパシタC5の上部電極24全
域が耐熱性キャップ層66と拡散バリア層67で被覆さ
れているので、上部電極24の収縮が抑制され、電極形
状が良好に維持される。実際に、本実施形態において
も、第1実施形態と同様に、800℃の熱処理を受けて
も上部電極24の寸法が10%程度しか収縮していない
のが確認された。
【0099】また、拡散バリア層67が基板15上の全
域を被覆しているので、次に形成する層間絶縁膜がキャ
パシタ材料層と反応したり、層間絶縁膜形成時に発生す
る水素がキャパシタ材料層ヘ拡散したりするのを抑制で
きる。
【0100】なお、拡散バリア層67の材料はAl酸化
物に限定するものでなく、Al窒化物、Ta酸化物、T
a窒化酸化物、Ti酸化物、Zr酸化物でも同様なバリ
ア効果が得られる。
【0101】次に図8(c)に示すように、第1実施形
態と同様に、この上に第二の層間絶縁膜68として厚さ
500nm以上600nm以下の酸化膜を堆積した。
【0102】次に、公知のフォトリソグラフィ法および
ドライエッチング法によって、キャパシタC5の上部電
極24上、トランジスタT1のソース領域18Bおよび
ドレイン領域18A上に、それぞれ直径0.8μmのコ
ンタクトホール68B,20B,20Aを形成した。
【0103】次に、この上に、DCマグネトロンスパッ
タ法により厚さ700nmのAl膜を堆積した。そし
て、公知のフォトリソグラフィ法およびドライエッチン
グ法により、このAl膜を加工して第一金属配線69
A,69Bを形成した。この例では、金属配線69Bが
キャパシタC5の上部電極24と選択トランジスタT5
のソース領域18Bとを直列に接続している。
【0104】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の誘
電体記憶素子は、熱処理によるキャパシタの上部電極の
凝集を抑えて、加工精度良く高歩留まりで製造できる。
【0105】また、この発明の誘電体記憶素子の製造方
法によれば、熱処理によるキャパシタの上部電極の凝集
を抑えて、誘電体記憶素子を加工精度良く高歩留まりで
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のプレーナ型強誘電体メモリ素子の断面
を示す図である。
【図2】 この発明の第1実施形態のプレーナ型強誘電
体メモリ素子の製造方法を示す工程図である。
【図3】 上部電極上に耐熱性キャップ層を設けた場合
の電極収縮率を、耐熱性キャップ層を設けない場合と比
較して示す図である。
【図4】 第1実施形態のプレーナ型強誘電体メモリ素
子を構成するキャパシタのヒステリシス特性を示す図で
ある。
【図5】 この発明の第2実施形態のスタック型強誘電
体メモリ素子の製造方法を示す工程図である。
【図6】 この発明の第3実施形態のスタック型高誘電
体メモリ素子の製造方法を示す工程図である。
【図7】 この発明の第4実施形態のプレーナ型強誘電
体メモリ素子の製造方法を示す工程図である。
【図8】 この発明の第5実施形態のプレーナ型強誘電
体メモリ素子の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
C1,C2,C3,C4,C5 キャパシタ T1,T2,T3,T4,T5 選択トランジスタ 15,28,42 導電型シリコン基板 18A,31A,45A ソース領域 18B,31B,45B ドレイン領域 20,33,48 第一層間絶縁膜 22,36,52 Pt下部電極 23,37 強誘電体薄膜 24,38,54 Pt上部電極 25,39,55,58,66 耐熱性キャップ層 26,40,56,60,68 第二層間絶縁膜 27A,27B,41A,41B,57,61A,61
B,69A,69B第一金属配線 34,49 ポリシリコンプラグ 47 ビット線 53 高誘電体膜 59,67 拡散バリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 数也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 松 良幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F083 FR02 GA21 GA25 JA06 JA13 JA15 JA17 JA35 JA36 JA38 JA39 JA40 JA43 JA56 MA06 MA17 NA08 PR03 PR22 PR23 PR33 PR40

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層し
    てなるキャパシタを備え、上記キャパシタ上に、このキ
    ャパシタの特性を制御するための熱処理を受けたとき電
    極の形状を維持するためのキャップ層が配置されている
    ことを特徴とする誘電体記憶素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の誘電体記憶素子におい
    て、 上記キャップ層が上記キャパシタ全域を被覆するように
    配置されていることを特徴とする誘電体記憶素子。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の誘電体記憶素子におい
    て、 上記キャパシタとキャップ層を含んだ素子全域を被覆す
    るように、水素の拡散を防ぐための拡散バリア層が配置
    されていることを特徴とする誘電体記憶素子。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の誘電体記憶素子におい
    て、 上記キャパシタの上部電極は上記誘電体膜上の一部の領
    域を占め、 上記キャップ層が上部電極のみを被覆するように配置さ
    れていることを特徴とする誘電体記憶素子。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の誘電体記憶素子におい
    て、 上記キャパシタとキャップ層を含んだ素子全域を被覆す
    るように、水素の拡散を防ぐための拡散バリア層が配置
    されていることを特徴とする誘電体記憶素子。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    誘電体記憶素子において、 上記誘電体膜は強誘電体材料からなることを特徴とする
    誘電体記憶素子。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の誘電体記憶素子におい
    て、 上記強誘電体材料は(PbLa1−x)(ZrTi
    1−y)O、BiTi12、BaTiO、L
    iNbO、LiTaO、YMnO、Sr Nb
    、または(SrBi(TaNb1−x
    )(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1である。)
    であることを特徴とする強誘電体記憶素子。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    誘電体記憶素子において、 上記誘電体膜は高誘電体材料からなることを特徴とする
    誘電体記憶素子。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の誘電体記憶素子におい
    て、 上記高誘電体材料は(Ba1−xSr)TiO、T
    、またはSrTiO(ただし、0≦x≦1で
    ある。)であることを特徴とする高誘電体記憶素子。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか一つに記載
    の誘電体記憶素子において、 上記キャップ層はAl酸化物、Al窒化物、Al酸化窒
    化物、Ta酸化物、Ta酸化窒化物、Ti酸化物、また
    はZr酸化物であることを特徴とする誘電体記憶素子。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか一つに記
    載の誘電体記憶素子を製造する誘電体記憶素子の製造方
    法であって、 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層してなるキャパシ
    タを形成する工程と、 上記キャパシタ上に、次の熱処理を受けたとき電極の形
    状を維持するためのキャップ層を形成する工程と、 上記キャパシタの特性を制御するための熱処理を行う工
    程を有することを特徴とする誘電体記憶素子の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の誘電体記憶素子の
    製造方法において、 上記熱処理の温度を600℃乃至850℃の範囲内に設
    定することを特徴とする誘電体記憶素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の誘電体記憶素子の
    製造方法において、 上記熱処理を酸素雰囲気、窒素雰囲気または酸素と窒素
    との混合ガス雰囲気中で行うことを特徴とする誘電体記
    憶素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層
    してなるキャパシタと、このキャパシタに直列に接続さ
    れた選択トランジスタとを備えた誘電体記憶素子を製造
    する製造方法であって、 基板上に選択トランジスタを形成する工程と、 上記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層し、この積層をパ
    ターン加工して上記基板上の所定の領域にキャパシタを
    形成する工程と、 上記キャパシタ全域を被覆するように、次の熱処理を受
    けたとき電極の形状を維持するためのキャップ層を形成
    する工程と、 上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行う工程
    と、 上記基板上に第二絶縁層を堆積する工程と、 上記キャパシタの上部電極上と上記選択トランジスタの
    ソースドレイン領域上とにそれぞれコンタクトホールを
    開口する工程と、 上記キャパシタの上部電極、上記選択トランジスタのソ
    ースドレイン領域にそれぞれ金属配線を形成する工程を
    有することを特徴とする誘電体記憶素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層
    してなるキャパシタと、このキャパシタに直列に接続さ
    れた選択トランジスタとを備えた誘電体記憶素子を製造
    する製造方法であって、 基板上に選択トランジスタを形成する工程と、 上記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、 上記トランジスタのソース領域上にコンタクトホールを
    開口し、このコンタクトホールの中に導電性材料を埋め
    込んでプラグを形成する工程と、 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層し、この積層をパ
    ターン加工して上記基板上の上記プラグを覆う領域にキ
    ャパシタを形成する工程と、 上記キャパシタ全域を被覆するように、次の熱処理を受
    けたとき電極の形状を維持するためのキャップ層を形成
    する工程と、 上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行う工程
    と、 上記基板上に第二絶縁層を堆積する工程と、 上記キャパシタの上部電極上と上記選択トランジスタの
    ドレイン領域上とにそれぞれコンタクトホールを開口す
    る工程と、 上記キャパシタの上部電極、上記選択トランジスタのド
    レイン領域にそれぞれ金属配線を形成する工程を有する
    ことを特徴とする誘電体記憶素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層
    してなるキャパシタと、このキャパシタに直列に接続さ
    れた選択トランジスタとを備えた誘電体記憶素子を製造
    する製造方法であって、 基板上に選択トランジスタを形成する工程と、 上記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層し、この積層をパ
    ターン加工して上記基板上の所定の領域にキャパシタを
    形成する工程と、 上記キャパシタ全域を被覆するように、次の熱処理を受
    けたとき電極の形状を維持するためのキャップ層を形成
    する工程と、 上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行う工程
    と、 上記キャップ層を被覆するように、水素の拡散を防ぐた
    めの拡散バリア層を形成する工程と、 上記基板上に第二絶縁層を堆積する工程と、 上記キャパシタの上部電極上と上記選択トランジスタの
    ソースドレイン領域上とにそれぞれコンタクトホールを
    開口する工程と、 上記キャパシタの上部電極、上記選択トランジスタのソ
    ースドレイン領域にそれぞれ金属配線を形成する工程を
    有することを特徴とする誘電体記憶素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層
    してなるキャパシタと、このキャパシタに直列に接続さ
    れた選択トランジスタとを備えた誘電体記憶素子を製造
    する製造方法であって、 基板上に選択トランジスタを形成する工程と、 上記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、 上記トランジスタのソース領域上にコンタクトホールを
    開口し、このコンタクトホールの中に導電性材料を埋め
    込んでプラグを形成する工程と、 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層し、この積層をパ
    ターン加工して上記基板上の上記プラグを覆う領域にキ
    ャパシタを形成する工程と、 上記キャパシタ全域を被覆するように、次の熱処理を受
    けたとき電極の形状を維持するためのキャップ層を形成
    する工程と、 上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行う工程
    と、 上記キャップ層を被覆するように、水素の拡散を防ぐた
    めの拡散バリア層を形成する工程と、 上記基板上に第二絶縁層を堆積する工程と、 上記キャパシタの上部電極上と上記選択トランジスタの
    ドレイン領域上とにそれぞれコンタクトホールを開口す
    る工程と、 上記キャパシタの上部電極、上記選択トランジスタのド
    レイン領域にそれぞれ金属配線を形成する工程を有する
    ことを特徴とする誘電体記憶素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層
    してなるキャパシタと、このキャパシタに直列に接続さ
    れた選択トランジスタとを備えた誘電体記憶素子を製造
    する製造方法であって、 基板上に選択トランジスタを形成する工程と、 上記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、 下部電極、誘電体膜、上部電極、次の熱処理を受けたと
    き電極の形状を維持するためのキャップ層を積層し、こ
    の積層をパターン加工して上記基板上の所定の領域にキ
    ャパシタを形成する工程と、 上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行う工程
    と、 上記基板上に第二絶縁層を堆積する工程と、 上記キャパシタの上部電極上と上記選択トランジスタの
    ソースドレイン領域上とにそれぞれコンタクトホールを
    開口する工程と、 上記キャパシタの上部電極、上記選択トランジスタのソ
    ースドレイン領域にそれぞれ金属配線を形成する工程を
    有することを特徴とする誘電体記憶素子の製造方法。
  19. 【請求項19】 下部電極、誘電体膜、上部電極を積層
    してなるキャパシタと、このキャパシタに直列に接続さ
    れた選択トランジスタとを備えた誘電体記憶素子を製造
    する製造方法であって、 基板上に選択トランジスタを形成する工程と、 上記基板上に第一絶縁層を堆積する工程と、 上記トランジスタのソース領域上にコンタクトホールを
    開口し、このコンタクトホールの中に導電性材料を埋め
    込んでプラグを形成する工程と、 下部電極、誘電体膜、上部電極、次の熱処理を受けたと
    き電極の形状を維持するためのキャップ層を積層し、こ
    の積層をパターン加工して上記基板上の上記プラグを覆
    う領域にキャパシタを形成する工程と、 上記キャパシタの特性を制御するため熱処理を行う工程
    と、 上記キャップ層を被覆するように、水素の拡散を防ぐた
    めの拡散バリア層を形成する工程と、 上記基板上に第二絶縁層を堆積する工程と、 上記キャパシタの上部電極上と上記選択トランジスタの
    ドレイン領域上とにそれぞれコンタクトホールを開口す
    る工程と、 上記キャパシタの上部電極、上記選択トランジスタのド
    レイン領域にそれぞれ金属配線を形成する工程を有する
    ことを特徴とする誘電体記憶素子の製造方法。
JP2001136199A 2001-05-07 2001-05-07 誘電体記憶素子及びその製造方法 Pending JP2002334969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001136199A JP2002334969A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 誘電体記憶素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001136199A JP2002334969A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 誘電体記憶素子及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002334969A true JP2002334969A (ja) 2002-11-22

Family

ID=18983527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001136199A Pending JP2002334969A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 誘電体記憶素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002334969A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005268801A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Texas Instr Inc <Ti> 強誘電体キャパシタ水素障壁及びその製造方法
JP2013149669A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Ulvac Japan Ltd バリア膜の形成方法、及び強誘電体デバイスの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005268801A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Texas Instr Inc <Ti> 強誘電体キャパシタ水素障壁及びその製造方法
JP2013149669A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Ulvac Japan Ltd バリア膜の形成方法、及び強誘電体デバイスの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3188179B2 (ja) 強誘電体薄膜素子の製造方法及び強誘電体メモリ素子の製造方法
US6929956B2 (en) Ferroelectric random access memory device and fabrication method therefor
JP3258899B2 (ja) 強誘電体薄膜素子、それを用いた半導体装置、及び強誘電体薄膜素子の製造方法
JP3212930B2 (ja) 容量及びその製造方法
JP5668303B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2002176149A (ja) 半導体記憶素子およびその製造方法
KR100706847B1 (ko) 상부 전극 상에 스트론튬 루테늄 산화물 보호층을형성하는 방법
JP4299959B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100455375B1 (ko) 열처리량을 조절하는 반도체 메모리 소자의 커패시터 제조 방법
US7575940B2 (en) Dielectric film, method of manufacturing the same, and semiconductor capacitor having the dielectric film
US20010028582A1 (en) Ferroelectric memory element
US20060244022A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US6919593B2 (en) Semiconductor memory device and method of fabricating the same
US6441415B1 (en) Ferroelectric and paraelectric thin film devices using dopants which eliminate ferroelectricity
JP4296375B2 (ja) 強誘電体メモリ素子の製造方法および強誘電体メモリ装置
KR100459796B1 (ko) 스토리지 커패시터의 제조방법 및 이 방법으로 제조된스토리지 커패시터를 이용하여 제조된 반도체 구성요소
JP2002334969A (ja) 誘電体記憶素子及びその製造方法
JP3294214B2 (ja) 薄膜キャパシタ
JP2002158339A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3363091B2 (ja) 誘電体メモリの製造方法
KR20010004369A (ko) 강유전체 메모리 소자의 캐패시터 및 그 제조 방법
US20070158715A1 (en) Ferroelectric capacitor and method for fabricating the same
JP2003152167A (ja) 半導体素子のキャパシタ及びその製造方法
JPH09289291A (ja) 誘電体キャパシタ及び誘電体メモリ装置と、これらの製造方法
JP2000174228A (ja) 半導体集積回路及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306