JP2002334458A - 対物レンズ駆動装置及び光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置及び光ディスク装置

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JP2002334458A
JP2002334458A JP2001134355A JP2001134355A JP2002334458A JP 2002334458 A JP2002334458 A JP 2002334458A JP 2001134355 A JP2001134355 A JP 2001134355A JP 2001134355 A JP2001134355 A JP 2001134355A JP 2002334458 A JP2002334458 A JP 2002334458A
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magnet
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Ichiro Ikari
一郎 碇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対物レンズ駆動装置において、駆動コイルに電
流を流すことで生じる熱が可動部に伝わらず、可動部の
温度は変化しないようにする。 【解決手段】 情報記録媒体に対向する対物レンズ11
と、対物レンズを保持するレンズホルダ12と、レンズ
ホルダ12と一体に可動する可動部を構成し、一つの面
が少なくとも2極に着磁されたリング状磁石15と、対
物レンズの光軸方向に沿って配置され、各一端が可動部
に固定された、情報記録媒体の略接線方向に延出した少
なくとも2枚の板バネ16と、リング状磁石の外側に配
置された少なくとも2つの駆動コイル18,19と、少
なくとも2枚の板バネの各他端および前記2つの駆動コ
イルが固定された固定部材20とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ駆動装
置及び光ディスク装置に関し、特に、光ディスク等の光
学記録媒体に対して、情報信号を書き込み、または、光
学記録媒体に記録された情報信号を読み取る光学ヘッド
に使用される対物レンズ駆動装置及び光ディスク装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画、静止画等のビデオデータ等
をデジタルデータとして記録する技術の発達にともな
い、その取り扱われるデータの大容量化が進んでいる。
そして、そのデジタルデータを記録する記録媒体におい
ては、データの大容量化に対応すべく、信号の記録密度
の向上が図られている。このような記録密度の高密度化
の流れの中で、記録媒体として光学記録技術を用いた光
学記録媒体が普及している。
【0003】光学記録技術においては、記録密度は集中
された光のスポットサイズに依存する。すなわち、光の
スポットサイズが小さいほど、一つの信号が小さいエリ
アに記録され、信号記録密度が向上する。集束された光
のスポットサイズは、光の波長λに比例し、この光を集
束する集光レンズの開口数NAに反比例する特性を有し
ている。そこで、光学記録媒体の信号記録密度を向上さ
せるために、使用する集光レンズの高開口数化が要求さ
れている。NAが0.7以上の高開口数の集光レンズと
しては、2枚以上のレンズの組み合わせた対物レンズユ
ニットが知られている。このような対物レンズユニット
を、現在の主流である可動部に駆動コイルを固着したM
C(可動コイル)型アクチュエータと組み合わせた対物
レンズ駆動装置は容易に考え得る。
【0004】また、可動部に磁石に取り付いて、固定部
にコイルを固着したMM(可動磁石)型の対物レンズ駆
動装置の構成が、特開2000−187862号公報に
開示されている。図11は、その対物レンズ駆動装置の
構成を示す図である。
【0005】図11の(a)は、その対物レンズ駆動装
置の平面図であり、(b)は、その断面図であり、
(c)は、板バネの平面図である。最外周のコイルホル
ダ1にソレノイドコイル2を支持させ、その内側のラジ
アル着磁されたラジアル配向磁石3がレンズ4をその内
側に保持している。板バネ5は、その磁石3とレンズ4
がx,y,zの3軸方向に可動できるようにしたリング
部を有する。板バネ5で、コイルホルダ1とレンズホル
ダを連結したアクチュエータ構造になっている。
【0006】リング状の磁石3は、そのリング状の厚み
方向に放射状に磁化されているので、コイル2に電流を
流すと、磁石3には回転力を伴わない状態で、中心軸方
向に並進力が働く。この電磁力による動きを妨げること
なく、支持する方法としては図1(c)に示した板バネ
5による。板バネ5の形状は、中心のリング部が磁石3
およびレンズホルダに固定され、外周のリング部がコイ
ルホルダ1に固定されている。磁石3とレンズ4は、こ
れらの2つの大小リング部を結ぶ3つのバネリング部分
の弾性変形によって、可動となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記M
C型アクチュエータに、例えばNAが0.7以上の高開
口数の対物レンズを組み合わせた構成では、可動部をフ
ォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動するた
めのコイルに流す電流によって生じる熱の影響で、コイ
ル部分が最も高温となり、コイルから遠ざかるに従い温
度が低くなる温度勾配を有して、その結果、可動部が不
均一に熱膨張し変形する。そのために、対物レンズに歪
みが発生して、対物レンズの集光特性を悪化させて、情
報記録媒体の記録層上に焦点を結ぶ光スポットの収差が
大きくなり、スポットの形状が崩れて、記録信号や再生
信号の特性の劣化が生じる。
【0008】また、上記特開2000−187862号
公報に記載の構成では、リング状の磁石を半径方向に単
極ラジアル着磁して製造することは難しく、コスト高と
なる。さらに、磁石が減磁しやすい構造であるため、駆
動特性が経時的に劣化するという不具合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記の
問題点に鑑みてなされたものであり、コイルの発熱によ
る記録再生特性の劣化をなくし、磁石の製造コストを高
めることなく、かつ駆動特性の経時変化を無くした対物
レンズ駆動装置及び光ディスク装置を提供することを目
的とする。
【0010】上記の課題を解決するために、本発明の対
物レンズ駆動装置は、情報記録媒体に対向する対物レン
ズと、対物レンズを保持するレンズホルダと、レンズホ
ルダと一体に可動する可動部を構成し、一つの面が少な
くとも2極に着磁されたリング状磁石と、対物レンズの
光軸方向に沿って配置され、各一端が可動部に固定され
た、情報記録媒体の略接線方向に延出した少なくとも2
枚の板バネと、リング状磁石の外側に配置された少なく
とも2つの駆動コイルと、少なくとも2枚の板バネの各
他端および2つの駆動コイルが固定された固定部材とか
らなる。
【0011】また、本発明の光ディスク装置は、光学記
録媒体に対して、情報信号を書き込み、または、光学記
録媒体に記録された情報信号を読み取る光学ヘッドを有
する光ディスク装置であって、光ヘッドは、情報記録媒
体に対向する対物レンズを保持するレンズホルダと、レ
ンズホルダと一体に可動する可動部を構成し、一つの面
が少なくとも2極に着磁されたリング状磁石と、対物レ
ンズの光軸方向に沿って配置され、各一端が可動部に固
定された、情報記録媒体の略接線方向に延出した少なく
とも2枚の板バネと、リング状磁石の外側に配置された
少なくとも2つの駆動コイルと、少なくとも2枚の板バ
ネの各他端および2つの駆動コイルが固定された固定部
材とを含む対物レンズ駆動装置を有する。
【0012】上記の構成によれば、対物レンズを所望の
方向に駆動するコイルが可動部と離間しているので、コ
イルに電流を流すことで生じる熱が可動部に伝わらず、
可動部の温度は変化しない。従って、対物レンズに歪み
は発生させず、光スポットの収差は変化しないので、記
録信号や再生信号の劣化を抑制することができる。
【0013】また、リング状磁石は一つの面が少なくと
も2極に着磁されているので、磁石に製造が容易でコス
トが安くなる。さらに、多極着磁によって磁石に反磁界
が作用しないので、経時減磁が生じない。従って、駆動
特性の変化をなくすことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0015】(第一の実施の形態)図1から図5は、本
発明の第一の実施の形態を示す。図1は、第一の実施の
形態に係る対物レンズ駆動装置の斜視図である。図2
は、図1の対物レンズ駆動装置の分解斜視図である。図
3は、図1の対物レンズ駆動装置の可動部の断面図であ
る。図4は、フォーカス方向の駆動力を説明するための
図である。図5は、トラッキング方向の駆動力を説明す
るための図である。
【0016】まず、図1から図3により、光ディスク装
置に搭載される光学ヘッドに使用される、第一の実施の
形態に係る対物レンズ駆動装置の構成を説明する。
【0017】図示しない光ディスク等の情報記録媒体の
記録面に対向する第1の対物レンズ11と、第1の対物
レンズ11の光源側に離間して設けられた第2の対物レ
ンズ13とが、レンズホルダ12に保持され、接着固定
されている。対物レンズ13は、対物レンズ11に対し
て光軸方向に離間して設けられ、かつレンズホルダ12
に一体に保持されている。そして、対物レンズ13は、
光源から入射された光を対物レンズ11に対して出射す
る。対物レンズユニットとしての収差特性を良好にする
ために、第1の対物レンズ11は、第2の対物レンズ1
3に対する、間隔、光軸ズレ及び角度ズレが調整され
て、レンズホルダ12に固定されている。
【0018】端面方向に2極に着磁されたリング状の磁
石15は、磁石ホルダ14の軸方向の略中央に接着固定
されている。磁石ホルダ14は、レンズホルダ12に固
定されているので、磁石15は、レンズホルダ12と一
体に可動する。そして、対物レンズ11、13とレンズ
ホルダ12及び磁石15により、可動部が構成される。
【0019】板バネである支持バネ16−a、16−b
は、薄い金属板のエッチングあるいはプレス成形された
ものであり、可動部側にリング状部、固定部側に矩形形
状部を有し、リング状部と矩形形状部は2本の平行なバ
ネ部で連結されている。支持バネ16−aの可動部側リ
ング状部は、レンズホルダ12と磁石ホルダ14で挟ま
れて接着固定されている。支持バネ16−bの可動部側
リング状部は、磁石ホルダ14とバランサ17で挟まれ
て接着固定されている。リング状磁石15が、2枚の板
バネ16−aと16−bの略中央に挟まれている。
【0020】支持バネ16−a、16−bの平行バネ部
は、情報記録媒体の接線方向、すなわち記録媒体の半径
方向に対して直角な方向に、略平行に延出し、配置され
ている。ここでは、リング状の磁石15は、一つの面が
2極に着磁されている。磁石15の着磁分割方向も、情
報記録媒体の接線方向に略平行となっている。磁石15
は、支持バネ16−aと16−bのほぼ真ん中に位置し
ており、可動部全体の重心が支持バネ16−aと16−
bのほぼ真ん中になるようにバランサ17の質量が設定
されている。
【0021】リング状の磁石15の外側には、フォーカ
シングコイル19−a、19−bと、トラッキングコイ
ル18が設けられている。矩形状巻線コイルを円弧状に
プレス成形したフォーカシングコイル19−aと19−
bは、リング状のトラッキングコイル18を両側から挟
むような位置で固定され、固定部材である樹脂製のベー
ス部材20に接着されて固定されている。支持バネ16
−aと16−bの各矩形形状部はベース部材20の端部
に固定される。磁石15とトラッキングコイル18はほ
ぼ同心となるように位置しており、支持バネ16−a、
16−bの平行バネ部が撓むことにより、可動部がフォ
ーカシング方向に可動になっている。
【0022】次に、図4に基づいて、フォーカシング方
向の駆動力について説明する。端面方向において2極に
着磁された磁石15の端面のN極からS極に向かって出
ている磁束Bは、フォーカシングコイル19−a、19
−bの、情報記録媒体に平行な部分において、情報記録
媒体にほぼ平行に横切る。
【0023】フォーカシングコイル19−a、19−b
に電流Iを流すと、フレミングの法則(いわゆる左手の
法則)に従って電磁力が、情報記録媒体に垂直な方向に
発生する。図4に図示するような方向に、磁界Bを発生
させ、電流Iを流すと、F1の矢印で示す方向に電磁力
が発生する。
【0024】二つのコイルに流れる電流Iの方向を左右
で同じにすることで、二つのコイルで発生する電磁力の
方向を同じにすることができる。フォーカシングコイル
19−aと19−bに生じた電磁力の合力と大きさが同
じで、方向が逆向きの力が反作用として磁石15の中
央、つまり可動部の重心位置に作用して、可動部全体が
フォーカシング方向(F2の矢印で示す方向)に移動す
る。
【0025】図5に基づいて、トラッキング方向の駆動
力について説明する。磁束Bはトラッキングコイル18
を情報記録媒体にほぼ垂直に横切る。トラッキングコイ
ル18に図5に示す方向で電流を流すと、フレミングの
法則に従って電磁力が情報記録媒体に平行な方向(F3
の矢印で示す方向)に発生する。トラッキングコイル1
8に発生した電磁力の合力と大きさが同じで、方向が逆
向きの力が反作用として磁石15の中央、つまり可動部
の重心位置に作用して、可動部全体がトラッキング方向
(F4の矢印で示す方向)に移動する。
【0026】以上説明した構成によれば、対物レンズを
所望の方向に駆動するコイルが可動部と離間しているの
で、コイルに電流を流すことで生じる熱は可動部に直接
伝わらず、可動部の温度は変化しない。従って、対物レ
ンズに歪みは発生させず、光スポットの収差は変化しな
いので、記録信号や再生信号の劣化を抑制することがで
きる。
【0027】また、リング状磁石は一つの面が少なくと
も2極に着磁されているので、磁石の製造が容易で製造
コストが安くなる。さらに、多極着磁によって磁石に反
磁界が作用しない構成となっているので、経時減磁が生
じない。従って、駆動特性の変化をなくすことができ
る。
【0028】(第二の実施の形態)図6から図10に本
発明の第二の実施の形態を示す。図6は、第二の実施の
形態に係る対物レンズ駆動装置の斜視図である。図7
は、図6の対物レンズ駆動装置の分解斜視図である。図
8は、磁石の多極着磁とコイルの配置を説明するための
図である。図9は、フォーカス方向の駆動力の説明する
ための図である。図10は、トラッキング方向の駆動力
の説明するための図である。
【0029】まず、図6から図8により、光ディスク装
置に搭載される光学ヘッドに使用される、第二の実施の
形態に係る対物レンズ駆動装置の構成を説明する。な
お、第一の実施の形態で説明した構成要素と同じのもの
は、同一の符号を付している。
【0030】図示しない光ディスク等の情報記録媒体の
記録面に対向する第1の対物レンズ11と、第1の対物
レンズ11の光源側に離間して設けられた第2の対物レ
ンズ13とが、レンズホルダ12に保持され、接着固定
されている。対物レンズ13は、対物レンズ11に対し
て光軸方向に離間して設けられ、かつレンズホルダ12
に一体に保持されている。そして、対物レンズ13は、
光源から入射された光を対物レンズ11に対して出射す
る。対物レンズユニットとしての収差特性を良好にする
ために、第1の対物レンズ11は、第2の対物レンズ1
3に対する、間隔、光軸ズレ及び角度ズレが調整され
て、レンズホルダ12に固定されている。
【0031】支持バネ21−a、21−bは、エッチン
グあるいはプレス成形した薄い金属板の周囲に樹脂を被
せて成形するアウトサート成形されたものである。支持
バネ21−a、21−bは、可動部側に樹脂製のリング
状部と、固定部側には薄い樹脂壁に二つの丸穴が開いた
形状を有する端部とを有し、リング状部と端部は板バネ
部で連結されている。固定側の樹脂壁は、板バネ部の延
出部を取り囲むようになっている。樹脂壁で囲まれた空
間にシリコン系などのゲル状樹脂を流し込むことによっ
て、可動部であるアクチュエータが減衰振動するように
する。リング状磁石22が、2枚の支持バネ21−aと
21−bの略中央に挟まれている。
【0032】支持バネ21−aと21−bのリング状部
でリング形状磁石22を挟み、上側に対物レンズユニッ
トを、下側にバランサ23を接着固定することにより、
可動部が構成されている。磁石22と、対物レンズユニ
ットのレンズホルダ12は、支持バネ21−a、21−
bに固定されているので、磁石22はレンズホルダ12
と一体に可動する。可動部全体の重心が、支持バネ21
−a、21−bのほぼ真ん中に位置するように、バラン
サ23の質量が設定されている。また、バランサ23の
内径が、光束の絞りとなっている。
【0033】磁石22は、図8に示すようにリング状磁
石の半径方向において4極に着磁されている。支持バネ
21−aと21−bの平行バネ部は、光ディスク等の情
報記録媒体の接線方向に略平行に延出し、配置されてい
る。樹脂製ベース部材26には4つのコイル巻枠が設け
られている。磁石22の外側には、駆動コイルであるト
ラッキングコイル24−a、24−bと、フォーカシン
グコイル25−a、25−bが設けられている。2つの
トラッキングコイル24−a、24−bは、情報記録媒
体の半径方向に沿って、コイル巻枠に矩形上に巻き付け
られ固定されている。そして、情報記録媒体の接線方向
に沿って、2つのフォーカシングコイル25−aと25
−bが、コイル巻枠に矩形状に巻き付けされ固定されて
いる。
【0034】トラッキングコイル24−aと24−b
は、その中央が磁石22の磁極と対向する位置に配置さ
れている。フォーカシングコイル25−aと25−b
は、図9に示すように、上辺が磁石22の磁極と対向す
る位置に配置されている。固定部材であるベース部材2
6の2つの円柱状ピンを支持バネ21−a、21−bの
端部の丸穴に差し入れて、接着固定することで、これら
のフォーカシングコイル及びトラッキングコイルと、磁
石22の位置決めは高精度に可能である。
【0035】次に、図9に基づいて、フォーカシング方
向の駆動力について説明する。外周方向において4極着
磁された磁石22の外周のN極からS極に向かって出て
いる磁束Bは、フォーカシングコイル25−a及び25
−bの情報記録媒体に平行な部分において、情報記録媒
体に平行に横切る。
【0036】フォーカシングコイル25−aと25−b
に電流Iを流すと、フレミングの法則に従って電磁力
が、情報記録媒体に垂直な方向(F5の矢印で示す方
向)に発生する。二つのコイルに流れる電流の方向を逆
向きにすることで、二つのコイルで発生する電磁力の方
向を同じにすることができる。フォーカシングコイル2
5−aと25−bに生じた電磁力の合力と大きさが同じ
で、方向が逆向きの力が反作用として磁石22の中央、
つまり可動部の重心位置に作用して、可動部全体がフォ
ーカシング方向(F6の矢印で示す方向)に移動する。
【0037】図10に基づいて、トラッキング方向の駆
動力について説明する。磁束Bはトラッキングコイル2
4−a、24−bを情報記録媒体にほぼ垂直に横切る。
トラッキングコイル24−aと24−bに、図10に示
す方向で電流を流すと、フレミングの法則に従って電磁
力が情報記録媒体に平行な方向(F7の矢印で示す方
向)に発生する。二つのコイルに流れる電流の方向を同
じにすることで、二つのコイルで発生する電磁力の方向
を同じにできる。トラッキングコイル24−aと24−
bに発生した電磁力の合力と大きさが同じで、方向が逆
向きの力が反作用として磁石22の中央、つまり可動部
重心に作用して、可動部全体がトラッキング方向(F8
の矢印で示す方向)に移動する。
【0038】以上説明した構成によれば、第一の実施の
形態と同様の効果を得ることができる。
【0039】以上説明したように、上記の構成によれ
ば、第一の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0040】なお、以上説明した構成から、次の付記に
示す構成に特徴がある。
【0041】[付記項] (1)情報記録媒体に対向する対物レンズと、前記対物
レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダと
一体に可動する可動部を構成し、一つの面が少なくとも
2極に着磁されたリング状磁石と、前記対物レンズの光
軸方向に沿って配置され、各一端が前記可動部に固定さ
れた、情報記録媒体の略接線方向に延出した少なくとも
2枚の板バネと、前記リング状磁石の外側に配置された
少なくとも2つの駆動コイルと、前記少なくとも2枚の
板バネの各他端および前記2つの駆動コイルが固定され
た固定部材とからなることを特徴とする対物レンズ駆動
装置。
【0042】(2)さらに、前記対物レンズと光軸方向
に離間して設けられ、前記レンズホルダに一体に保持さ
れ、かつ光源から入射された光を前記対物レンズに対し
て出射する、少なくとも一つのレンズを有することを特
徴とする付記項1記載の対物レンズ駆動装置。
【0043】(3)前記リング状磁石が、前記2枚の板
バネの略中央に挟まれていることを特徴とする付記項1
記載の対物レンズ駆動装置。
【0044】(4)前記板バネは、可動部側にリング状
部を、固定部材側に矩形形状部を有し、リング状部と矩
形形状部はバネ部で連結されていることを特徴とする付
記項1記載の対物レンズ駆動装置。
【0045】(5)前記板バネは、可動部側にリング状
部を、固定部材側に矩形形状部を有し、リング状部と矩
形形状部は金属のバネ部で連結され、該バネ部の周囲に
樹脂を被せて前記リング部と前記矩形形状部が成形され
ていることを特徴とする付記項1記載の対物レンズ駆動
装置。
【0046】(6)前記矩形形状部は、樹脂壁で囲まれ
た空間にゲル状樹脂が流しこまれていることを特徴とす
る付記項5記載の対物レンズ駆動装置。
【0047】(7)光学記録媒体に対して、情報信号を
書き込み、または、光学記録媒体に記録された情報信号
を読み取る光学ヘッドを有する光ディスク装置であっ
て、前記光ヘッドは、情報記録媒体に対向する対物レン
ズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダと一体
に可動する可動部を構成し、一つの面が少なくとも2極
に着磁されたリング状磁石と、前記対物レンズの光軸方
向に沿って配置され、各一端が前記可動部に固定され
た、情報記録媒体の略接線方向に延出した少なくとも2
枚の板バネと、前記リング状磁石の外側に配置された少
なくとも2つの駆動コイルと、前記少なくとも2枚の板
バネの各他端および前記2つの駆動コイルが固定された
固定部材とを含む対物レンズ駆動装置を有したことを特
徴とする光ディスク装置。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対物レンズを所望の方向に駆動する駆動コイルが可動部
と離間して設けられているので、駆動コイルに電流を流
すことで生じる熱は可動部に伝わらず、可動部の温度は
変化しない。従って、対物レンズに歪みは発生させず、
光スポットの収差は変化しないので、記録信号や再生信
号の劣化を抑制することができる。
【0049】また、リング状磁石は一つの面が少なくと
も2極に多極着磁されているので、磁石の製造が容易
で、かつ製造コストも安くなる。さらに、多極着磁によ
って磁石に反磁界が作用しないので、経時減磁が生じな
い。従って、駆動特性の変化をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態に係る対物レンズ駆動装置の
斜視図である。
【図2】図1の対物レンズ駆動装置の分解斜視図であ
る。
【図3】図1の対物レンズ駆動装置の可動部の断面図で
ある。
【図4】図1の対物レンズ駆動装置におけるフォーカス
方向の駆動力を説明するための図である。
【図5】図1の対物レンズ駆動装置におけるトラッキン
グ方向の駆動力を説明するための図である。
【図6】第二の実施の形態に係る対物レンズ駆動装置の
斜視図である。
【図7】図6の対物レンズ駆動装置の分解斜視図であ
る。
【図8】図6の対物レンズ駆動装置における磁石の多極
着磁とコイルの配置を説明するための図である。
【図9】図6の対物レンズ駆動装置におけるフォーカス
方向の駆動力の説明するための図である。
【図10】図6の対物レンズ駆動装置におけるトラッキ
ング方向の駆動力の説明するための図である。
【図11】従来の対物レンズ駆動装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1・・・コイルホルダ 2・・・ソレノイドコイル 3・・・磁石 4・・・レンズ 5・・・リング板バネ 11、13・・・対物レンズ 12・・・レンズホルダ 14・・・磁石ホルダ 15、22・・・磁石 16−a、16−b、21−a、21−b・・・支持バ
ネ 17、23・・・バランサ 18、24−a、24−b・・・トラッキングコイル 19−a、19−b、25−a、25−b・・・フォー
カシングコイル 20、26・・・ベース部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体に対向する対物レンズと、 前記対物レンズを保持するレンズホルダと、 前記レンズホルダと一体に可動する可動部を構成し、一
    つの面が少なくとも2極に着磁されたリング状磁石と、 前記対物レンズの光軸方向に沿って配置され、各一端が
    前記可動部に固定された、情報記録媒体の略接線方向に
    延出した少なくとも2枚の板バネと、 前記リング状磁石の外側に配置された少なくとも2つの
    駆動コイルと、 前記少なくとも2枚の板バネの各他端および前記2つの
    駆動コイルが固定された固定部材とからなることを特徴
    とする対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記対物レンズと光軸方向に離間
    して設けられ、前記レンズホルダに一体に保持され、か
    つ光源から入射された光を前記対物レンズに対して出射
    する、少なくとも一つのレンズを有することを特徴とす
    る請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】光学記録媒体に対して、情報信号を書き込
    み、または、光学記録媒体に記録された情報信号を読み
    取る光学ヘッドを有する光ディスク装置であって、 前記光ヘッドは、 情報記録媒体に対向する対物レンズを保持するレンズホ
    ルダと、 前記レンズホルダと一体に可動する可動部を構成し、一
    つの面が少なくとも2極に着磁されたリング状磁石と、 前記対物レンズの光軸方向に沿って配置され、各一端が
    前記可動部に固定された、情報記録媒体の略接線方向に
    延出した少なくとも2枚の板バネと、 前記リング状磁石の外側に配置された少なくとも2つの
    駆動コイルと、 前記少なくとも2枚の板バネの各他端および前記2つの
    駆動コイルが固定された固定部材とを含む対物レンズ駆
    動装置を有したことを特徴とする光ディスク装置。
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JP2016178137A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 独立行政法人国立高等専門学校機構 磁石と、前記磁石を使用したピックアップ装置、前記磁石の製造方法

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