JP2002332708A - 間仕切壁構造 - Google Patents
間仕切壁構造Info
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Abstract
軸組部材により構築される乾式工法の間仕切壁におい
て、部品点数及び工数を増加させず、簡易な施工により
確実且つ恒久的に擦過音の発生を防止する。 【解決手段】 乾式工法の間仕切壁構造は、上下のラン
ナ及びスタッドを含む軸組部材に建築用面材を取付けた
構成を有する。上位ランナ12に面する建築用面材2の
上端部裏面には、該裏面から後退する後退面20が形成
される。上位ランナの側縁部分19と建築用面材の上端
部との摩擦接触を阻止する間隙21が、側縁部分と建築
用面材の上端部裏面との間に形成される。
Description
するものであり、より詳細には、擦過音の発生を防止す
る乾式工法の間仕切壁構造に関するものである。
仕切壁として、石膏ボード又は珪酸カルシウム板等の建
築用面材(ボード材料)を鋼製スタッドの間柱に取付け
てなる軸組構造の軽量鉄骨間仕切壁が広く実用に供され
ている。かかる構造の間仕切壁では、鋼製スタッドは、
壁芯に沿って所定間隔を隔てて整列配置され、鋼製スタ
ッドの上端部及び下端部は、上部ランナ及び床ランナに
夫々固定される。壁面を形成するボード材料は、ランナ
及び鋼製スタッドの軸組構造体に対して、ビス、ステー
プル、接着剤等によって取付けられる。
る間仕切壁の異音発生の問題が注目されている。この種
の異音は、一般に擦過音と呼ばれており、擦過音の問題
を解決する種々の対策が提案されている。しかしなが
ら、擦過音の発生を絶つ根本的な解決策は、依然として
提案されていない。
間変位に起因すると考えられている。例えば、強風時に
建築物が長周期で振動し、各フロア間の層間変位が生じ
ると、意図せぬ強制力又は外力が間仕切壁に働き、間仕
切壁の構成部材に応力が作用する。このような間仕切壁
内の応力により、間仕切壁の各構成部材は相対変位しよ
うとする結果、摩擦接触する部材は、キシミ音等の擦過
音を発生させる。
階で特に発生し易い。例えば、中高層ホテル、事務所建
築物又はマンション建築物等では、建築物に作用する風
圧の影響により建築物の挙動又は層間変位が中高層部分
に比較的大きく生じ易く、中高層階では、擦過音の発生
頻度が比較的高い。このため、中・高層階の宿泊客等
は、このような擦過音による不快感又は不安感を感じ易
い。
開平6−14310号公報に開示される如く、PPテー
プ、テフロン(登録商標)テープ等の低摩擦の滑性材料
をスタッド、ランナ及びボードの接触部に介挿したり、
或いは、特公平4−47742号公報に開示される如
く、擦過音低減用の特殊金具を介して、上階床スラブ又
は梁等の上部構造体と上部ランナとを連結する対策など
が提案され、これらの対策は、既に実用化している。
摩擦テープ材等の低摩擦材料を用いた擦過音防止対策で
は、緩衝材をスタッドに貼着し又は巻付ける比較的面倒
な現場作業が必要となることから、工程及び作業が煩雑
化し、同時に、擦過音発生源に対して的確に樹脂製テー
プ等を取付けることは実務上困難であるので、確実に擦
過音の対策を施すには、更なる改良が必要とされる。加
えて、この種の緩衝材は、低摩擦材料自体の磨耗及び経
年劣化により長期に亘って初期の性能を維持し難く、恒
久的な擦過音対策には適していない。
ても又、特殊金具の取付け作業の必要性、特殊金具の保
全、金具構成部品の耐久性等が、同様に問題となる。同
時に、このような特殊金具を使用した場合には、部品点
数の増加、材料費の増大、工数の増加、付加的な特殊金
具取付け工程の必要性、更には、これに伴う間仕切壁施
工工程の長期化等の問題が生じる。
のであり、その目的とするところは、鋼製スタッド、ラ
ンナ及びボード材料等の軸組部材により構築される乾式
工法の間仕切壁において、部品点数及び工数を増加させ
ず、簡易な施工により確実且つ恒久的に擦過音の発生を
防止することができる間仕切壁構造を提供することにあ
る。
目的を達成すべく、上下のランナ及びスタッドを含む軸
組部材に建築用面材を取付けた構成を有する乾式工法の
間仕切壁構造において、上位ランナの側面と、上位ラン
ナに面する建築用面材の上端部裏面とを離間させる離間
手段を備え、前記上位ランナの側縁部分と前記建築用面
材の上端部との摩擦接触を阻止する間隙が、前記側縁部
分と前記建築用面材の上端部裏面との間に形成されるこ
とを特徴とする間仕切壁構造を提供する。
壁の構成部材に応力及び変位を生じさせ、殊に、上位ラ
ンナは、スタッドに対して相対的に水平変位する。上位
ランナの水平変位により、間仕切壁内の構成部材に応力
が作用し、応力が部材間の摩擦保持力を超えると、部材
間の相対変位が生じる。これまで、キシミ音等の擦過音
は、間仕切壁内部の構成部材が相対変位する際に発生す
る性質の騒音として認識されてきたが、その発生源及び
発生メカニズムを正確に特定するに至ってはいない。本
発明者は、主たる擦過音の発生原因が、上位ランナと石
膏ボード等の建築用面材との摩擦接触にあるとの知見に
基づき、上位ランナ側面と建材ボード裏面とを僅かに離
間した状態で擦過音の発生を試験した結果、上位ランナ
及び建材ボードとの離間により、擦過音を概ね解消し得
るとの結論に達した。
擦過音の発生原因である上位ランナと建築用面材との摩
擦接触部を形成せず、従って、擦過音は、上位ランナ側
面及び建材ボード裏面の離間により実質的に解消する。
かくして、本発明は、擦過音の主たる発生源を根本的に
取り除き、擦過音の発生を確実に防止する。しかも、本
発明による擦過音防止効果は、半恒久的に持続する。ま
た、上記間仕切壁構造による擦過音の防止対策では、低
摩擦材料や、特殊金具等の部材を使用しない。従って、
部品点数及び工数の増加といった課題を生じさせること
なく、簡易な工程で間仕切壁を施工することができる。
ば、上記離間手段は、建築用面材の上端部裏面から後退
する後退面により形成され、後退面は、建築用面材の上
端部裏面に形成された窪み、或いは、面材の上縁部に形
成されたテーパ面からなる。例えば、上記建築用面材
は、石膏ボードからなり、上記後退面は、石膏ボードの
テーパエッジを構成するテーパ面からなる。後退面の高
さ寸法は、上位ランナの側縁部分の高さよりも、10乃
至40mm大きく設定される。後退面の後退寸法は、0.
3〜3.0mm程度の寸法に設定される。
記離間手段は、スタッドの側面に設けられ且つ建築用面
材を全体的に室内側に変位した位置に位置決めするボー
ド位置決め手段からなる。位置決め手段は、スタッドの
側面に配置されたスペーサ、或いは、上位ランナの側面
から室内側に突出するように形成されたスタッドの隆起
部により構成される。建築用面材の裏面と、上位ランナ
の側面との間の距離は、少なくとも0.3mm以上の寸法
に設定され、スペーサ又は隆起部分の寸法は、このよう
な離間距離を確保し得る寸法に設定される。
築用面材の上端と、上位ランナを支持する建築構造体と
の間に充填される。耐火材料は、間仕切壁の耐火性能を
向上するとともに、建築用面材と建築構造体との相対変
位を吸収する緩衝材として機能する。また、遮音材料
は、間仕切壁内部に発生する異音が室内に漏洩するのを
防止する。
仕切壁構造の実施例について、詳細に説明する。図1及
び図2は、本発明による間仕切壁構造の第1実施例を示
す縦断面図及び斜視図である。
ンクリート床スラブF1上に施工される。間仕切壁1の
下端部は、床スラブF1に固定され、間仕切壁1の上端
部は、上階の鉄筋コンクリート床スラブF2に固定され
る。間仕切壁1の軸組は、鋼製スタッド10、床ランナ
11及び上部ランナ(天井ランナ)12により構成され
る。スタッド10は、軽量鉄骨製のチャンネル型部材か
らなり、床ランナ11及び上部ランナ12は、軽量溝型
鋼からなる。ランナ11、12は、アンカーボルト等の
係止具13によって床スラブF1、F2に夫々固定さ
れ、スタッド10は、下端部及び上端部が床ランナ11
及び上部ランナ12に夫々係止する。スタッド10は、
300〜600mm程度の寸法に設定された所定間隔(例
えば、455mm間隔)を隔てて壁芯方向に整列し、床ス
ラブF1、F2の間に垂直に立設する。
10の両側に取付けられ、上貼ボード3が、ステープル
等の係止具9及び/又は接着剤によって下地ボード2の
表面に固定される。下貼及び上貼ボード2、3として、
石膏ボード、石膏板、硬質石膏板(比重約1.25)、
ガラス繊維補強石膏板(比重約1.0)、珪酸カルシウ
ム板等の不燃性の建材ボードを好適に使用し得る。上貼
ボード3の表面には、塗装又はクロス等の表装仕上材4
が施工される。上貼ボード3として、化粧石膏ボード、
化粧セメント板、化粧スレート、化粧珪酸カルシウム板
等の不燃性の内装化粧板を使用しても良い。
14が、間仕切壁1の内部に配置される。床仕上材6
が、床スラブF1上に施工され、巾木7が、間仕切壁1
の下端縁に取付けられる。巾木7として、汎用の既製巾
木、例えば、ビニール巾木等を使用し得る。更に、天井
軽鉄下地Cが、上階床スラブF2に懸吊され、天井仕上
材5が、天井軽鉄下地Cに取付けられる。天井仕上材5
は、天井廻り縁等の見切り縁15を介して化粧ボード3
の室内側壁面に連接する。見切り縁15として、樹脂又
は金属製の既製見切り縁又はジョイナーや、木材の加工
品を使用し得る。所望により、天井廻り縁部分に目透か
し目地を形成し、或いは、コーキング材又はシーリング
材を充填したシール材充填目地を形成しても良い。
方向に施工され、上下の上貼ボード2は、横目地17に
おいて互いに突付けられる。複数の横目地17は、突付
け目地形態の継目として水平且つ平行に延びる。最上部
の下貼ボード2は、長辺方向の縁部が上部ランナ12に
近接する。
目透かし目地、シール目地、突付け目地、ジョイント工
法目地等の所望の目地形態の縦目地18を介して相互連
接する。複数の横目地18は、垂直且つ平行に延びる。
大断面図である。下貼ボード2の上端部は、内側面が僅
かにボード内に後退しており、下貼ボード2の後退面2
0と、上部ランナ12の側縁部分(ウェブ部分)19と
の間には、間隙21が形成される。後退面20の後退寸
法Gは、1.0〜3.0mm程度に設定され、間隙21の
寸法gは、0.3〜1.5mmの範囲、例えば、0.5mm
に設定される。側縁部分19の高さ寸法h(床スラブF2
下面〜側縁部分下端の距離)は、一般に30〜40mm程
度であり、後退面20の高さ寸法H(床スラブF2下面〜
後退面下端の距離)は、これより10乃至40mm程度大
きく設定され、H=40〜80mmに設定される。例え
ば、上部ランナ12として、溝型鋼:C−40×80×
0.8(h×w×t)mmを使用したとき、高さ寸法H
は、60mmに設定される。
下貼ボード2をスタッド10に固定し、係止具9は、所
定間隔に分散配置され、壁面全域に亘って上貼ボード3
を下貼ボード2上に固定する。下貼ボート2の裏面2a
は、スタッド10の側面部分(ウェブ部分)10aに接
する。
ブF2の下面から僅かに間隔を隔てており、耐火性充填
材40が、上端面22と上階床スラブF2との間に充填
される。上貼ボード3の上端面32も又、上階床スラブ
F2の下面から僅かに間隔を隔てており、上端面32と
上階床スラブF2との間には、遮音性シーリング材50
が充填される。耐火性充填材40として、耐火目地用ロ
ックウールフェルト、例えば、「タイガーロックフェル
ト(220kg/m3)」(吉野石膏株式会社製品)を好適に
使用し、遮音性シーリング材50として、例えば、「タ
イガーACタイト」(アクリル系シール材)、「タイガ
ージプタイト」(無機質石膏系シール材)又は「タイガ
ー耐火シーラント」(層間変位追従型変成シリコンシー
ル材)等のシール材(いずれも吉野石膏株式会社製品)
を好適に使用し得る。
F2に層間変位が生じると、間仕切壁1を構成するスタ
ッド10、床ランナ11、上部ランナ12及び下貼ボー
ド2は相対変位する。従来の間仕切壁構造では、下貼ボ
ード2の上端部内側面は、上部ランナ12の側縁部分1
9に摩擦接触し、互いに擦過するので、キシミ音等の擦
過音が発生する。しかしながら、上記構成の間仕切壁1
では、下貼ボード2の上端部内側面は側縁部分19から
後退し、後退面20と側縁部分19との間に間隙21が
形成されるので、擦過音は発生しない。
音の起振源ないし発生源は、上部ランナ12と下貼ボー
ド2との摩擦接触部であり、両者の接触を間隙21によ
って阻止することにより、間仕切壁全体から発生する擦
過音は大幅に低減し、擦過音は、実質的に解消する。し
かも、このような構成によれば、樹脂製テープ等の低摩
擦材料の取付け作業や、特殊金具の固定等の煩雑な作業
は、必要とされず、磨耗又は経年劣化し得る材料を使用
せずに、確実且つ恒久的に擦過音の発生を防止すること
ができる。かくして、上記間仕切壁構造は、非常に簡易
な構成であるにもかかわらず、擦過音を低減する上で顕
著な効果を発揮するので、実用的に極めて有利である。
実施例を示す間仕切壁上部の拡大断面図である。図4に
示す実施例では、下貼ボード2として、テーパ面25を
備えた石膏ボードが使用される。下貼ボード2の上端部
には、下貼ボード2の後退面20が形成され、間隙21
が、後退面20と側縁部分19との間に形成される。後
退距離Gは、側縁部分19と後退面20とが最も接近し
た位置において、1.0〜3.0mmの範囲、例えば、
1.5mmに設定され、間隙21の寸法g(最小部)は、
0.3〜1.5mmの範囲、例えば、約0.5mmに設定さ
れる。側縁部分19の高さ寸法hは、前述の如く、30
〜40mm程度であり、後退面20の高さ寸法Hは、H=
40〜100mm、例えば、約80mmである。
ナ12の下側において下貼ボード2をスタッド10に固
定し、下貼ボード2の裏面2aはスタッド10の側面部
分10aに接する。係止具9は、所定間隔に分散配置さ
れ、壁面全域に亘って上貼ボード3を下貼ボード2上に
固定する。下貼ボード2の上端面22と、上階床スラブ
F2との間には、耐火性充填材40が挿入され、上貼ボ
ード3の上端面32と上階床スラブF2との間には、遮
音性シーリング材50が充填される。なお、下貼ボード
2として、テーパエッジを予め備えたジョイント工法用
石膏ボードを使用しても良い。この種のテーパエッジ
は、一般には室内側ボード接合部のパテ処理を容易にす
る手段であることから、通常は、室内側に面するように
配置されるが、テーパエッジ付き石膏ボードを本発明に
おいて使用する場合、テーパエッジ部は、上部ランナ1
2の側縁部分19に面するように配置され、テーパ面2
5と側縁部分19との間に間隙20を画成する。
斜視図である。上記実施例では、下貼ボード2は、横張
り方向に配置されているが、下貼ボード2は、図5に示
す如く縦張り方向に施工しても良く、この場合、縦目地
17’が垂直且つ平行に延びる。上記後退面20は、下
貼ボード2の短辺方向の縁に形成され、上部ランナ12
の側縁部分19に面する。
壁構造の部分拡大断面図であり、図7は、図6に示す間
仕切壁構造の斜視図である。
構造を変形することにより間隙20を形成したが、本実
施例では、スタッド10に付加的に設けられたスペーサ
60により、同様な間隙20を側面部分10と下貼ボー
ド2との間に形成する。即ち、スタッド10の側面部分
10aには、スペーサ60が固定され、下貼ボード2の
裏面2aは、ビス8の締付けにより、スペーサ60を介
してスタッド10に固定される。図7に示す如く、スペ
ーサ60は、スタッド10の側面部分10aに沿って、
上下方向に延在する。スペーサ60として、例えば、板
厚1.2〜2.0mmの鋼製帯板等を好適に使用し得る。
応する寸法Gだけ全体的にスタッド10から室内側に後
退した位置に位置決めされ、垂直な下貼ボード2の裏面
2aは、後退面20を構成する。例えば、側縁部分19
の板厚t=1.2mm、スペーサ60の板厚G=1.6mm
であるとき、側縁部分19と後退面20との間には、寸
法g=0.4mmの間隙20が形成される。なお、前述の
実施例と同様、耐火性充填材40が、上端面22と上階
床スラブF2との間に充填され、遮音性シーリング材5
0が、上端面32と上階床スラブF2との間に充填され
る。
壁構造の部分拡大図である。図8に示す実施例は、上記
第3実施例の変形例に係るものであり、間隙20は、ス
タッド10の上部構造の変形により形成される。スタッ
ド10の側面部分10aは、上部ランナ12の下側で幅
が拡大し、相対的に幅が縮小したスタッド10の上端部
71は、上部ランナ12内に挿入される。スタッド10
の側面部分10aには、段部72が形成され、段部72
の下方には、上部ランナ12の側面よりも室内側に突出
した隆起部分70が形成される。ビス8によって側面部
分10aに固定した下貼ボード2は、上部ランナ12の
側縁部分19から室内側に浮き、これにより、間隙20
が、側縁部分19の側面との間に形成される。例えば、
上部ランナ12の側縁部分19の板厚t=1.2mm、側
面部分10aの突出量G=1.8mmであるとき、側縁部
分19と後退面20との間には、寸法g=0.6mmの間
隙20が形成される。
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で
種々の変形又は変更が可能であり、該変形例又は変更例
も又、本発明の範囲内に含まれるものであることは、い
うまでもない。
は、間仕切壁の面材として使用可能な強度及び不燃性能
を備えたものであれば良く、上述した石膏ボード、石膏
板、珪酸カルシウム板等に限定されるものではない。ま
た、上記実施例では、室内側壁面は、下貼及び上貼ボー
トを二重貼りに施工した二層構造のものであるが、一枚
貼りの施工方法、或いは、建材ボードを三層以上に積層
する多重貼りの施工方法により室内側壁面を施工しても
良い。
ドを配置したシングル配列の間仕切壁に関するものであ
るが、壁芯の両側に2列にスタッドを整列配置したダブ
ル配列の間仕切壁に本発明の構成を採用しても良い。
よれば、鋼製スタッド、ランナー及びボード材料等の軸
組部材により構築される乾式工法の間仕切壁において、
部品点数及び工数を増加させず、簡易な施工により確実
且つ恒久的に擦過音の発生を防止することができる。
面図である。
部分拡大断面図である。
間仕切壁上部の部分拡大断面図である。
ある。
拡大断面図である。
る。
拡大断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 上下のランナ及びスタッドを含む軸組部
材に建築用面材を取付けた構成を有する乾式工法の間仕
切壁構造において、 上位ランナの側面と、上位ランナに面する建築用面材の
上端部裏面とを離間させる離間手段を備え、前記上位ラ
ンナの側縁部分と前記建築用面材の上端部との間の摩擦
接触を阻止する間隙が、前記側縁部分と前記建築用面材
の上端部裏面との間に形成されることを特徴とする間仕
切壁構造。 - 【請求項2】 前記離間手段は、前記建築用面材の上端
部裏面に形成された該面材の後退面からなることを特徴
とする請求項1に記載の間仕切壁構造。 - 【請求項3】 前記後退面は、前記建築用面材の上端部
裏面に形成された窪みからなることを特徴とする請求項
2に記載の間仕切壁構造。 - 【請求項4】 前記後退面は、前記面材の上縁部に形成
されたテーパ面からなることを特徴とする請求項2に記
載の間仕切壁構造。 - 【請求項5】 前記後退面の高さ寸法は、前記上位ラン
ナの側縁部分の高さよりも大きく、前記後退面の後退寸
法は、少なくとも0.3mm以上の寸法に設定されること
を特徴とする請求項3又は4に記載の間仕切壁構造。 - 【請求項6】 前記離間手段は、前記スタッドの側面に
設けられ且つ前記建築用面材を全体的に室内側に変位し
た位置に位置決めするボード位置決め手段からなること
を特徴とする請求項2に記載の間仕切壁構造。 - 【請求項7】 前記位置決め手段は、前記スタッドの側
面に配置されたスペーサからなることを特徴とする請求
項6に記載の間仕切壁構造。 - 【請求項8】 前記位置決め手段は、前記上位ランナの
側面よりも更に室内側に突出するように形成された前記
スタッドの隆起部分からなることを特徴とする請求項6
に記載の間仕切壁構造。 - 【請求項9】 前記建築用面材の裏面と、前記上位ラン
ナの側面との間の距離は、少なくとも0.3mm以上の寸
法に設定されることを特徴とする請求項7又は8に記載
の間仕切壁構造。 - 【請求項10】 前記建築用面材の上端と、前記上位ラ
ンナを支持する建築構造体の下面との間には、弾性変形
可能な耐火材料が充填されることを特徴とする請求項1
乃至9のいずれか1項に記載の間仕切壁構造。 - 【請求項11】 前記建築用面材の上端と、前記上位ラ
ンナを支持する建築構造体の下面との間には、弾性変形
可能な遮音材料が充填されることを特徴とする請求項1
乃至9のいずれか1項に記載の間仕切壁構造。
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