JP2002332140A - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JP2002332140A
JP2002332140A JP2001137151A JP2001137151A JP2002332140A JP 2002332140 A JP2002332140 A JP 2002332140A JP 2001137151 A JP2001137151 A JP 2001137151A JP 2001137151 A JP2001137151 A JP 2001137151A JP 2002332140 A JP2002332140 A JP 2002332140A
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English (en)
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Koichi Sato
浩一 佐藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ用紙搬送路内を通過している途上にある
用紙を下流側の用紙搬送手段が上流側の用紙搬送手段よ
りも速い搬送速度で搬送することのある用紙搬送装置に
おいて、かかる搬送時に発生する独特な不快音を容易か
つ的確に、しかも長期にわたって防止できるようにす
る。 【解決手段】 上流側の用紙搬送ロール対31と下流側
の用紙搬送ロール対32の間で対向配置して曲げ用紙搬
送路3を形成する一対の用紙搬送ガイド4,5のうち少
なくとも曲げ用紙搬送路3の用紙搬送方向Aの内側に配
置するガイド4として、空気抜き用の貫通孔7を形成し
てなる用紙搬送ガイド板8を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、複合機等に代表される画像形成装置
に主に使用される用紙搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置にお
いては、画像形成に使用する用紙を所定の部位に搬送す
る用紙搬送装置が使用されている。
【0003】例えば、この種の用紙搬送装置のなかに
は、図8に例示するように、用紙搬送方向Aの上流側に
配置される上流側の用紙搬送ロール対101とその下流
側に配置される下流側の用紙搬送ロール対102との間
に、用紙搬送方向Aが曲がる曲げ用紙搬送路103を形
成するように一対の用紙搬送ガイド104,105を対
向配置し、しかも、その上流側の用紙搬送ロール対10
1又は下流側の用紙搬送ロール対102にトルクリミッ
タ等の用紙搬送力を調整することが可能な調整機構10
6を設けたタイプのものがある。図8中の符号107は
板上の用紙搬送ガイド104のガイド面(用紙搬送面)
に用紙搬送方向Aと平行するように突条に形成されたリ
ブ、108は下流側の用紙搬送ロール対102を搬送路
内に突出した状態で配置するためのロール突出配置用開
口部である。
【0004】上記タイプの用紙搬送装置における調整機
構106は、上流側の用紙搬送ロール対101の用紙搬
送速度V1よりも下流側の用紙搬送ロール102の用紙
搬送速度V2(>V1)が速くなる関係にある速度差Δ
V(=V2−V1)が発生する場合、その速度差を、上
流側の用紙搬送ロール101による用紙搬送力を例えば
ロール101が用紙Pの移動により空周りすることによ
って低減させることにより、解消させるための機構であ
る。
【0005】また、上記両ロール対101、102の搬
送速度差ΔVは、通常、V1<V2の関係となるように
下流側のロール102を少し速く回転させるように駆動
させている場合に発生する。なお、この速度差ΔVは、
上記した例に限られるものではなく、その他にも、例え
ば、用紙Pが双方の用紙搬送ロール対101、102に
保持されているときに(用紙の搬送方向後方部が上流側
の用紙搬送ロール対101を通過し終わる前の時点
で)、その下流側の用紙搬送ロール対102の搬送速度
V2を上流側の用紙搬送ロール対101の搬送速度V1
より速くするように変更することで発生するものであっ
ても構わない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
タイプの用紙搬送装置にあっては、図9に示すように、
用紙Pの搬送方向Aの後方部Pbが上流側の用紙搬送ロ
ール対101に保持されているときに、その用紙Pの搬
送方向Aの前方部Paが下流側の用紙搬送ロール対10
2に保持されて搬送され始めると、前記した各搬送ロー
ル対101、102間における速度差ΔVの影響によ
り、その両ロール対間で用紙Pが引っ張られた状態とな
るため、用紙Pのうち曲げ用紙搬送路103に位置して
いる部分Pcが、その曲げ用紙搬送路103の用紙搬送
方向Aの内側に配置される内側用紙搬送ガイド104の
曲がったガイド面領域104aに対して勢いよく接触し
て搬送され、そのときに独特な不快音が発生するという
課題がある。なお、このように用紙Pが上流側の用紙搬
送ロール対101と下流側の用紙搬送ロール対102と
に跨った状態で搬送される際においては、上流側の用紙
搬送ロール対101は調整機構106のトリクリミッタ
の作用により空回りして用紙搬送力が低減した状態とな
り、これにより用紙Pの後方部Pbが用紙搬送ロール対
101にニップ部をすり抜けるようにして搬送される。
【0007】上記独特な不快音とは、一般的な摺動音や
衝突音とは異質のものであって、主に、上記した用紙P
の一部Pcが内側の用紙搬送ガイド104の曲がったガ
イド面領域104aに勢いよく接触するときに発生する
低周波のこもったような摺動音や破裂音である。また、
この不快音は、内側の用紙搬送ガイド104のガイド面
におけるリブ106の有無に関係なく発生する。そし
て、この不快音は、内側の用紙搬送ガイド104とその
ガイド面に勢いよく接触する用紙部分Pcの間に空気が
挟まれ、その空気が用紙搬送方向Aの上流側及び下流側
にあるガイド104と用紙Pの非接触部にむけて移動し
ようとするが、その移動するための間隙空間が狭いため
空気の移動抵抗が大きくなって排出されないで存在し続
けることによって発生しているものと推測される。
【0008】ちなみに、従来においても、用紙搬送ガイ
ドと用紙との衝突音や摺動音を防止することを目的とし
た用紙搬送装置として、用紙搬送ガイドの用紙との接触
表面を低摩擦材料(例えばフッ化水素化合物)で表面加
工した用紙搬送装置(特開平6−32487号公報)
や、弧状の用紙搬送ガイドの用紙搬送面側に植毛を施す
等の緩衝手段を設けた用紙搬送装置(特開平11−24
6075号公報)が提案されている。
【0009】しかし、このような低摩擦材料の表面加工
を施したり又は植毛等の緩衝手段を設けた用紙搬送ガイ
ドを使用する用紙搬送装置にあっても、上述したような
曲げ用紙搬送路内を通過する途上にある用紙が上流側及
び下流側の用紙搬送ロール対に保持された状態でかつ搬
送速度差(ΔV)をもって搬送される用紙搬送方式に適
用した場合には、前記した独特な不快音を十分に防止す
ることができない。また、このような表面処理や植毛の
付与を行った用紙搬送ガイドを使用した場合には、その
表面処理層や植毛が経時的に磨耗してしまうため、その
衝突音や摺動音の防止効果の安定性に欠け、特に高寿命
が要請される高速機には適した対策手段にはなり得な
い。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、曲げ用紙搬送
路内を通過している途上にある用紙を下流側の用紙搬送
手段が上流側の用紙搬送手段よりも速い搬送速度で搬送
することのある用紙搬送装置として、かかる搬送時に発
生する独特な不快音を容易かつ的確に、しかも長期にわ
たって防止することができる用紙搬送装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得る本
発明の用紙搬送装置は、図1に例示するように、用紙搬
送方向Aの上流側に配置される上流側の用紙搬送手段1
と、その下流側に配置される下流側の用紙搬送手段2
と、その上流側及び下流側の用紙搬送手段1,2の間の
少なくとも一部区間で用紙搬送方向が曲がる曲げ用紙搬
送路3を形成するように対向配置される一対の用紙搬送
ガイド4,5とを備え、前記上流側の用紙搬送手段1の
用紙搬送速度(V1)よりも前記下流側の用紙搬送手段
2の用紙搬送速度(V2)が速くなることのある用紙搬
送装置において、前記一対の用紙搬送ガイド4,5のう
ち少なくとも前記曲げ用紙搬送路3の用紙搬送方向Aの
内側に配置するガイド4として、空気抜き用の貫通孔7
を形成してなる用紙搬送ガイド板8を配置したことを特
徴とするものである。
【0012】ここで、上流側の用紙搬送手段1及び下流
側の用紙搬送手段2は、所定の回転駆動装置により駆動
して用紙Pを搬送することができるものであれば特に制
約されるものではない。例えば、これらの用紙搬送手段
1、2としては用紙搬送ロール対が使用できるが、この
形態のものに限定されない。また、これらの用紙搬送手
段1、2は、その用紙搬送速度V1,V2が「V1<V
2」の関係になるように駆動させることが可能なもので
あるとよい。さらに、このような速度差ΔV(=V2−
V1)をもって駆動させることのある上流側又は下流側
の用紙搬送手段1、2においては、用紙の搬送を円滑に
行うようにする等の観点から、その速度差ΔV(=V2
−V1)を用紙搬送手段1、2の用紙搬送力のいずれか
一方を低減させることにより解消させる調整機構6を設
けるとよい。この調整機構6は、トルクリミッタ等が使
用されるが、これに限定されるものではない。
【0013】また、用紙搬送ガイド板8は、少なくとも
一部に曲げ用紙搬送路3を形成するためのガイド曲面部
8aを有する板状の部材である。また、この用紙搬送ガ
イド板8のガイド面8bは、平滑な面であっても、ある
いは、その一部に突条のリブが形成された面であっても
よい。なお、曲げ用紙搬送路3の用紙搬送方向Aの外側
に配置されるガイド5は、特に制約されるものではない
が、必要であれば、用紙搬送ガイド板8と同様の空気抜
き用の貫通孔7を形成した用紙搬送ガイド板を使用して
も構わない。図中の符号8cは用紙搬送手段(2)の突
出配置用の開口部である。
【0014】さらに、空気抜き用の貫通孔7は、曲げ用
紙搬送路3を通過している途上にある用紙Pの一部Pc
が主にガイド曲面8bに接触した際に、ガイド板本来の
用紙搬送性能やガイド性能を損なうことなく、用紙Pと
ガイド板8の間に挟まれる空気を瞬時にかつ効率よくガ
イド板の裏面(ガイド面8bとは反対の面)側に抜くこ
とができるものであれば、その形成位置や大きさをはじ
め、その開口形状や個数等については特に制約されるも
のではなく適宜設定することができる。なお、この貫通
孔7は、用紙搬送ガイド板8のガイド面8bに複数のリ
ブが形成されている場合、そのリブどうしの間となるガ
イド面に形成するとよい。
【0015】このような用紙搬送装置は、上流側の用紙
搬送手段1の用紙搬送速度(V1)よりも下流側の用紙
搬送手段2の用紙搬送速度(V2)が速くなることがあ
って、その搬送速度差ΔV(=V2−V1)のある状態
にある上流側及び下流側の用紙搬送手段1、2間に用紙
Pが跨った状態で搬送されることがある。このとき、図
1cに示すように、その曲げ用紙搬送路3を通過してい
る途上にある用紙Pの一部Pcが、その搬送速度差ΔV
による搬送状態により張力を受けて搬送されることによ
り、内側に配置される内側用紙搬送ガイド板8のガイド
曲面4aに主に勢いよく接触するが、この際、その用紙
部分Pcと用紙搬送ガイド板8との間に挟まれた状態で
存在する空気が空気抜き用の貫通孔7からスムーズにガ
イド板7の裏面側に抜ける(図中の点線矢印)。これに
より、この空気抜き用の貫通孔7のない内側の用紙搬送
ガイド板において発生していた前述したごときの不快音
は発生しなくなる。
【0016】本発明の用紙搬送装置は、主に前記したよ
うな複写機、プリンタ等の画像形成装置や、その接続関
連装置(用紙搬送を要するもので、例えば後処理装置な
ど)に好適に使用されるものであるが、これ以外の用紙
搬送を必要とする装置などに適用することも勿論可能で
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0018】[実施の形態1]図2及び図3は本発明の
実施の形態1を示すものであり、図2は本発明の用紙搬
送装置を適用した画像形成装置の概要図、図2はその用
紙搬送装置を示す概要図である。
【0019】この画像形成装置は、図2に示すように、
その装置筐体10の内部に、画像情報に応じたトナー像
を電子写真方式等により形成して用紙Pに転写する作像
転写システム部12と、この作像転写システム部12で
用紙Pに転写された未定着のトナー像を熱定着する定着
システム部13と、複数枚の用紙Pを収容して作像転写
システム部12に1枚ずつ順次送り出して供給する用紙
トレイ14a、用紙送出機構14b等からなる給紙シス
テム部14と、この給紙システム部14から送り出され
る用紙Pを装置筐体10内の所定の部位(区間)に搬送
する用紙搬送装置20等が配置されている。符号11は
キャスタ、15は装置筐体1から排出される用紙Pを収
容する排紙トレイ、13a,13bは定着システム部1
3の用紙Pを挟んで熱定着する例えば加熱ロールと加圧
ロールを示す。
【0020】また、用紙搬送装置20は、図2や図3に
示すように、以下のような6つの各用紙搬送路(R1〜
R6)をそれぞれ受け持つ各用紙搬送部で構成されてい
る。
【0021】まず、給紙システム部14から作像転写シ
ステム部12までの間で用紙Pを搬送する給紙路R1を
受け持つ用紙搬送ガイド(図示省略)、用紙搬送ロール
対21a〜21d等で構成される第1の用紙搬送部と、
作像転写システム部12から定着システム部13までの
間で用紙を搬送する中継搬送路R2を受け持つ用紙搬送
ガイド、用紙搬送ロール対(以上、図示省略)、用紙搬
送ベル22a等で構成される第2の用紙搬送部とであ
る。
【0022】また、定着システム部13から排紙トレイ
15までの間で用紙Pを搬送する排紙路R3を受け持つ
用紙搬送ガイド23a,23b(図3)、用紙搬送ロー
ル対31,23c等で構成される第3の用紙搬送部であ
る。さらに、定着システム部13から排出される用紙P
を排紙路R3とは異なる装置筐体1内に引き込む引込路
R4を受け持つ用紙搬送ロール対31、32、用紙搬送
ガイド34、35(図3)、進路切換つめ24a(図
3)等で構成される第4の用紙搬送部と、引込路R4に
引き込まれた用紙Pをその後端部から排紙路R3に合流
させるように排出する反転排紙路R5を受け持つ用紙搬
送ガイド25a,25b(図3)、用紙搬送ガイド34
に軽く接触する用紙ガイドフィルム25c等で構成され
る第5の用紙搬送部である。
【0023】最後に、引込路R4に引き込まれた用紙P
を両面画像形成時における第2面への画像形成のために
給紙路R1に合流させるように搬送する再送路R6を受
け持つ用紙搬送ガイド(図示省略)、用紙搬送ロール対
26a,26b等で構成される第7の用紙搬送部であ
る。ちなみに、上記各用紙搬送ロール対や搬送ベルト
は、図示されていない回転駆動装置により所定のロール
等が回転駆動するようになっている。
【0024】そして、この画像形成装置においては、用
紙搬送装置20のうちで、排紙路R3、引込路R4及び
反転排紙路R5が分岐及び合流する用紙搬送部を以下の
ように構成している。
【0025】この用紙搬送部を受け持つ用紙搬送装置3
0は、用紙搬送ロール対31と用紙搬送ロール対23d
との間で対向配置される用紙搬送ガイド板23a,23
bにより排紙路R3が形成されているとともに、この排
紙路R3の用紙搬送ロール対31側で分岐するように、
用紙搬送ロール対31と用紙搬送ロール対32との間で
対向配置される曲面板からなる用紙搬送ガイド板34,
35により引込路R4が形成されている。そして、この
排紙路R3及び引込路R4のいずれか一方に、支軸24
bを中心にして揺動する進路切換つめ24aにより、定
着システム部13から排出される用紙Pを切り替えて送
り込むようになっている。
【0026】また、この用紙搬送装置30は、引込路R
4の用紙搬送ロール対32側で分岐するように、用紙搬
送ロール対32と用紙搬送ロール対23dとの間で対向
配置される用紙搬送ガイド板25a,25bにより反転
排紙路R5が形成されている。そして、一端部が用紙搬
送ガイド25a側に固着されるとともにその反対側の端
部が用紙搬送ガイド板34に軽く接触するように設けら
れた可撓性の用紙ガイドフィルム25cにより、用紙搬
送ロール対23dで搬送される用紙の後端部を反転排紙
路R5側に誘導して送り込むようになっている。
【0027】さらに、引込路R4を形成する用紙搬送ガ
イド板34,35は、図3や図4に示すように、その一
部又は全部がガイド曲面部34a,35aとなってお
り、そのガイド曲面部34a,35aによって用紙搬送
方向Aが曲がる曲げ用紙搬送路33を形成している。
【0028】また、その曲げ用紙搬送路33における用
紙搬送方向Aの内側に配置される用紙搬送ガイド板34
には、図4〜図6に示すように、そのガイド面34bに
は用紙搬送方向Aと平行する複数本のリブ38が形成さ
れているとともに、そのリブ38どうしの間となるガイ
ド面領域に空気抜き用の貫通孔37が形成されている。
なお、この用紙搬送ガイド板34には、下流側の用紙搬
送ロール対32を用紙搬送路内に突出させた状態で配置
するための突出配置用開口部39も形成されている。
【0029】空気抜き用の貫通孔37は、用紙搬送ガイ
ド板34のガイド曲面部34aを含むガイド面34bに
用紙搬送方向Aと平行して長く伸びる長孔である。
【0030】そして、この用紙搬送装置30では、特
に、定着システム部13から連続して排出される複数枚
の用紙Pをその表裏面を反転させた状態で排紙トレイ1
5にかつる反転排紙動作が、その先行する用紙とその後
続の用紙とを円滑にかつ効率よく反転排出させるため、
以下のように行われる。
【0031】すなわち、この用紙搬送装置30において
は、まず、用紙搬送ロール対31を常時、平常速の搬送
速度V1で回転駆動させ、これに対して排紙路R3の用
紙搬送ロール対23cや引込路R4の用紙搬送ロール対
32、24bを用紙搬送ロール対31の搬送速度V1よ
りも高速の搬送速度V2,V3,V4(V2=V3=V
4)でそれぞれ回転駆動させるように設定している。ま
た、用紙搬送ロール対32には、その回転軸にトルクリ
ミッタ36を介在させるように設けている。
【0032】トルクリミッタ36については、用紙Pの
後方部Pbが用紙搬送ロール対31に保持されていると
きに、前方部Paが高速の搬送速度V2で回転駆動して
いる用紙搬送ロール対32に保持されてその用紙Pの搬
送状態でそのロール対32の搬送速度V2に支配された
状態(速度差ΔV=V2−V1をもった搬送状態)とな
った際に、その用紙前方部Paを挟むことになる用紙搬
送ロール対32が空回転するような制動トルクを当該ロ
ール対32の回転軸に対して加えるように設定されてい
る。また、このようなトルクリミッタ36は、排紙路R
3を受け持つ用紙搬送ロール対23cの回転軸にも同様
に設けている。
【0033】このような構成された用紙搬送装置30に
よる反転排出は、図7に示すように行われる。
【0034】まず、定着システム部13から先行して排
出される用紙P1が、進路切替つめ24aの誘導により
引込路R4に送り込まれる。この引込路R4への送り込
みは、当初、先行する用紙P1が平常速の搬送速度V1
で回転駆動する用紙搬送ロール対31のみに保持された
状態(実際には定着システム部のロール13a,13b
にも保持されている状態)で搬送されるため、用紙P
は、用紙搬送ロール対31の搬送速度V1である「平常
速」でもって搬送される。
【0035】しかし、この引込路R4への送り込みは、
その後、平常速の搬送速度V1で回転駆動する用紙搬送
ロール対31と高速の搬送速度V2で回転駆動している
搬送搬送ロール対32の間に跨った状態で搬送される。
この際、用紙搬送ロール対32は用紙Pを介して用紙搬
送ロール対31側に引っ張られるような大きな力(張
力)を受けるため、トルクリミッタ36が作動して空回
転した状態となる。これにより、用紙Pは、用紙搬送ロ
ール対31の搬送力にほぼ支配された状態となる結果、
その搬送ロール対31の搬送速度V1である「平常速」
で搬送される(図7a)。
【0036】次いで、その用紙先端部Paが引込路R4
内の最前にある用紙搬送ロール対32に保持されている
ときに、その用紙P1の後方部Pbが用紙搬送ロール対
31を抜けると、上記トルクリミッタ36の作動が解除
されて用紙搬送ロール対32が本来の回転駆動力が伝達
されて回転するため、用紙Pは用紙搬送ロール対32の
搬送力に支配されてその搬送ロール対32の搬送速度V
2である「高速」でもって搬送される(図7b)。これ
により、用紙Pは、速度差ΔV(=V2−V1=高速−
平常速)だけ速い搬送速度で引込路R4に送り込まれる
ようになる。さらに、用紙P1は、用紙搬送ロール対3
2の下流側に位置して高速の搬送速度V3で回転駆動す
る用紙搬送ロール24bにも保持されて搬送されること
により、その前方部側が引込路R4内に完全に引き込ま
れた状態となる。
【0037】このような先行する用紙P1の引込路R4
への送り込みは、その用紙P1の後方部Pbがガイドフ
ィルム25cを通過した直後に完了する。そして、この
送り込みが完了した時点で、用紙搬送ロール対32、2
4bが高速の搬送速度V3,V4で逆方向に回転(逆
転)し始める。これにより、その先行の用紙P1は、そ
の後方部Pbから前記したガイドフィルム25cの誘導
作用により反転搬送路R5に送り込まれる(図7c)。
【0038】この際、その反転搬送路R5に送り込まれ
る用紙P1は、用紙搬送ロール対32、24bの各搬送
力により搬送されるが、この各用紙搬送ロール対32、
24bが高速の用紙搬送速度V2,V3のままで回転駆
動しているため、その高速の搬送速度V2,V3で反転
搬送路R5内を搬送されることになる(図7c)。ま
た、この際、排紙路R3の用紙搬送ロール対23cも同
じ高速の搬送速度V4で回転駆動しているため、用紙P
1は、排紙トレイ52にむけて高速で搬送排出される。
【0039】最後に、この先行する用紙P1の反転排出
が行われている途中で、後続の用紙P2が定着システム
部13から排出されて用紙搬送ロール31により平常速
の搬送速度V1で引込路R4に送り込まれる(図7
d)。
【0040】このとき、先行する用紙P1の反転排出時
の後端部Pdが用紙搬送ロール対32を通過した直後
に、各用紙搬送ロール対32、24bが搬送方向Aに対
して正転する高速の搬送速度V2,V3に変更される。
これにより、先行する用紙P1は上記したように高速の
搬送速度V2〜V4で反転排出される一方で、後続の用
紙P2は引込路R4に当初、用紙搬送ロール31の搬送
速度V1である平常速で送り込まれる。これ以降は、前
記したような送り込み動作と排出動作が同様に繰り返さ
れることにより、連続した反転排出が行われる。
【0041】用紙搬送装置30では、このような反転排
出が行われることによって、先行する用紙P1とその後
続の用紙P2とが互いにぶつかり合うこともなく円滑に
かつ効率よく続けて反転排出されるようになる。
【0042】そして、このような用紙搬送装置30によ
る反転排出が行われる場合、用紙Pが搬送速度の速度差
ΔVのある用紙搬送ロール31と搬送ロール対32の間
に跨った状態で搬送される引込路R4に送り込まれるこ
とがあるため(図7a)、この際、その用紙Pの一部P
cが、内側に配置される内側の用紙搬送ガイド板34の
ガイド曲面34aに対して勢いよく接触することになる
(図9参照)。
【0043】ところが、この用紙搬送装置30にあって
は、その用紙部分Pcは空気抜き用の貫通孔37が形成
された用紙搬送ガイド板34(のガイド曲面34a)に
接触するため、その用紙後方部Pbと用紙搬送ガイド板
34との間に挟まれた状態で存在する空気が空気抜き用
の貫通孔37からスムーズにガイド板34の裏面側に抜
け、その間に残存することがない。
【0044】この結果、用紙の一部Pcが用紙搬送ガイ
ド板34のガイド曲面34aに主に勢いよく接触するに
も関わらず、従来技術の項で既述したように、空気抜き
用の貫通孔37のない内側の用紙搬送ガイド板において
発生していた不快音が発生することはない。また、この
用紙搬送装置30では、用紙搬送ガイド板34に貫通孔
37を形成しているのであるため、その構成がきわめて
簡易であり、しかも、その貫通孔37による空気抜き機
能が経時的な磨耗等により低下することおそれがなく長
期にわたって得られる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の用紙搬送
装置によれば、曲げ用紙搬送路内を通過している途上に
ある用紙を下流側の用紙搬送手段が上流側の用紙搬送手
段よりも速い用紙搬送速度で搬送することがある場合で
あっても、かかる搬送時に用紙の一部が内側の用紙搬送
ガイド板に接触することにより従来発生していた独特な
不快音を容易かつ的確に、しかも長期にわたって防止す
ることができる。このため、この用紙搬送装置は、比較
的高速で用紙搬送処理を行う高速機(このような用紙搬
送装置を使用する画像形成装置などを含む)に適用する
ことも十分可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の用紙搬送装置を示すもので、(a)
はその装置全体を示す一部断面図、(b)はその一部の
用紙搬送ガイド板を示す斜視図、(c)は(b)のC−
C線に沿う断面図。
【図2】 実施の形態1に係る用紙搬送装置を適用した
画像形成装置を示す概要図。
【図3】 実施の形態1に係る用紙搬送装置の要部を示
す一部断面図。
【図4】 図3の用紙搬送装置における一部の用紙搬送
ガイド板の構成を示す斜視図。
【図5】 図4の用紙搬送ガイド板の一部を拡大して示
す斜視図。
【図6】 図4のQ−Q線に沿う断面図。
【図7】 反転搬送の動作を示す説明図。
【図8】 従来の用紙搬送装置を示すもので、(a)は
その装置全体を示す一部断面図、(b)はその一部の用
紙搬送ガイド板を示す斜視図。
【図9】 図8の用紙搬送装置で搬送速度をもった用紙
搬送手段に跨った状態で搬送される場合における用紙の
状態(挙動)を示す説明図。
【符号の説明】
1…上流側の用紙搬送手段、2…下流側の用紙搬送手
段、3,33…曲げ用紙搬送路、4,5、34,35…
一対の用紙搬送ガイド、6…調整機構、7,37…空気
抜き用の貫通孔、8,34…内側の用紙搬送ガイド板、
30…用紙搬送装置、31…上流側の用紙搬送ロール
対、32…下流側の用紙搬送ロール対、36…トルクリ
ミッタ(調整機構)、A…用紙搬送方向、P…用紙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙搬送方向の上流側に配置される上流
    側の用紙搬送手段と、その下流側に配置される下流側の
    用紙搬送手段と、その上流側及び下流側の用紙搬送手段
    の間の少なくとも一部区間で用紙搬送方向が曲がる曲げ
    用紙搬送路を形成するように対向配置される一対の用紙
    搬送ガイドとを備え、前記上流側の用紙搬送手段の搬送
    速度よりも前記下流側の用紙搬送手段の搬送速度が速く
    なることのある用紙搬送装置において、 前記一対の用紙搬送ガイドのうち少なくとも前記曲げ用
    紙搬送路の用紙搬送方向の内側に配置するガイドとし
    て、空気抜き用の貫通孔を形成してなる用紙搬送ガイド
    板を配置したことを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙搬送ガイド板のガイド面に複数
    のリブが形成されている場合、そのリブどうしの間とな
    るガイド面領域内に前記貫通孔を形成してなる請求項1
    に記載の用紙搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014211656A (ja) * 2014-08-08 2014-11-13 シャープ株式会社 画像形成装置

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