JP2002331751A - 熱転写シートと被転写体の使用方法、及び熱転写シート - Google Patents

熱転写シートと被転写体の使用方法、及び熱転写シート

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JP2002331751A
JP2002331751A JP2001139556A JP2001139556A JP2002331751A JP 2002331751 A JP2002331751 A JP 2002331751A JP 2001139556 A JP2001139556 A JP 2001139556A JP 2001139556 A JP2001139556 A JP 2001139556A JP 2002331751 A JP2002331751 A JP 2002331751A
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transferred
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transfer sheet
layer
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JP2001139556A
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Masafumi Hayashi
雅史 林
Keiji Hirose
恵二 広瀬
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード等に記録された情報をそのままでは容
易に識別できないような、十分な隠蔽性を有し、かつ爪
やコイン等により隠蔽部を容易に擦り落とすことがで
き、さらに安価で容易に隠蔽物の得られるスクラッチ用
の熱転写シート、及び熱転写シートと被転写体を用いた
使用方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の熱転写シートと被転写体の使用
方法によれば、フィルム基材の片面に、少なくとも熱転
写インキ層を設けた熱転写シートと、被転写体を重ね合
わせて、加熱により、該熱転写インキ層を被転写体へ転
写して記録し、その後に被転写体の転写記録部を爪やコ
イン等で擦って、該記録部を被転写体から簡単に除去で
きる。また、被転写体には予め印刷及び/又は印字が施
されていれば、該印刷及び/又は印字部を上記の熱転写
シートから被転写体へ転写した熱転写インキ層により、
簡単に隠蔽することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド等
の加熱により転写を行う熱転写プリンター等に用いられ
る熱転写シートに関し、特にカード等に記録された情報
をそのままでは容易に識別できないように隠蔽すること
ができ、尚かつ爪やコインなどにより隠蔽部を容易に擦
り落とすことができる(以下スクラッチオフ)スクラッ
チ用の熱転写シート、及び該熱転写シートと被転写体を
用いた使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、隠蔽するインキ層を爪やコイン等
で擦って隠蔽インキ層を削り落とすことにより、隠蔽イ
ンキ層の下部に設けてある隠蔽画像が現出する印刷物
は、抽選券、プリペードカード等として一般的に利用さ
れている。これらの印刷物は、プラスチックフィルム、
紙、合成紙等の不透明な基材面に、印刷インキを使用し
てベタ柄にて文字や絵柄からなる画像を印刷し、印刷さ
れた画像全体を覆うように不透明インキを用いて全面に
ベタ印刷を行なって、画像を剥離可能に隠蔽した構成の
ものである。また、隠蔽される画像を可変情報として、
基材上に熱転写層を形成した熱転写シートを用いて、そ
の背面からサーマルヘッド等により、画像状に加熱し
て、画像を形成し、さらに隠蔽するインキ層を版を用い
て印刷方式で、隠蔽される画像上に形成するのではな
く、隠蔽層となり得る熱転写層を有する熱転写シートを
用いて、その熱転写層を隠蔽される画像の表面に熱転写
して、画像を隠蔽することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、隠蔽イ
ンキ層の下にある隠蔽画像が現出する印刷物を作成する
際に、特に不透明インキを用いて印刷を行ない、隠蔽イ
ンキ層を設ける場合、十分な隠蔽性をもたせるために、
隠蔽インキ層の膜厚を数十μmから数百μm単位のかな
り厚くする必要がある。その膜厚を確保するためには、
スクリーン印刷やグラビア印刷等で手間をかけて行なう
必要があり、製造コストが高くかかるという問題があ
る。また、熱転写性を有する隠蔽層を設けた熱転写シー
トを用いて、隠蔽画像の上に隠蔽層を熱転写して形成す
る場合、得られる印画物を透かして見たり、斜めの方向
から観察したりして、隠蔽画像が判読されてしまい、隠
蔽層の隠蔽性が十分ではないという問題がある。
【0004】したがって、上記の問題を解決するため、
本発明は、カード等に記録された情報をそのままでは容
易に識別できないような、十分な隠蔽性を有し、かつ爪
やコイン等により隠蔽部を容易に擦り落とすことがで
き、さらに安価で容易に隠蔽物の得られるスクラッチ用
の熱転写シート、及び熱転写シートと被転写体を用いた
使用方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱転写シートと被転写体の使用方法は、フ
ィルム基材の片面に、少なくとも熱転写インキ層を設け
た熱転写シートと、被転写体を重ね合わせて、加熱によ
り、該熱転写インキ層を被転写体へ転写して記録し、そ
の後に被転写体の転写記録部を擦って、該記録部を被転
写体から除去できることを特徴とする。前記の被転写体
には、予め印刷及び/又は印字が施され、該印刷部を上
記転写記録部が隠蔽可能とすることができる。前記の熱
転写シートが、フィルム基材の片面に、少なくとも隠蔽
性材料とバインダーを含む熱転写インキ層を設けること
が好ましい。
【0006】また、前記の熱転写シートで、予め被転写
体の下地を隠蔽した後、熱転写及び/またはインクジェ
ット記録方式で、任意のパターンを該隠蔽した部分にの
み設けることが好ましい。前記の被転写体に予め印刷さ
れた部分の3次元粗さ測定による中心面平均値SPaが
10μm以下であることが望ましく、それにより隠蔽画
像の表面凹凸が大きくなく、その凹凸模様や表面光沢の
違いに追従して、画像情報が読み取られることがない。
【0007】本発明の熱転写シートは、フィルム基材の
片面に、隠蔽性材料とバインダーを含む熱転写インキ層
を設けた構成で、該熱転写インキ層を被転写体へ転写
し、その後に被転写体に転写された熱転写インキ層を擦
って、該熱転写インキ層を被転写体から除去できること
を特徴とする。前記の被転写体に転写された熱転写イン
キ層がJIS K 5400の手かき法で規定する鉛筆
引っかき値が、HB以下であることが好ましく、それに
より、被転写体に転写された熱転写インキ層(隠蔽部)
が取り扱い上では剥がれないが、爪やコインなどにより
隠蔽部を容易に擦り落とすことができる。
【0008】また、前記のフィルム基材の片面に、剥離
層を設け、該剥離層の上に熱転写インキ層を設けること
ができ、熱転写記録時の熱転写インキ層のフィルム基材
からの剥離性を向上させることができる。前記の熱転写
インキ層の上に、接着層を設けることができ、熱転写イ
ンキ層の被転写体への定着性を向上させることができ
る。前記の熱転写インキ層の上に、ゴム系樹脂を主体と
した接着層を設けることが好ましく、特に熱転写インキ
層の被転写体への定着性がより高まる。また、前記のゴ
ム系樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、または
その変性物、またはエチレンモノマーと酢酸ビニルモノ
マーとその他のモノマーとの共重合体であることが好ま
しい。前記の熱転写インキ層が、アルミ顔料と熱可塑性
樹脂を主体とするインキから構成されていることが好ま
しく、更にはカーボンブラックを含有するインキから構
成されている方が好ましく、それにより得られる印画物
における上記熱転写インキ層の下の画像情報の隠蔽性
と、熱転写インキ層のスクラッチオフ性がより向上す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、好ましい実施の形態を挙
げて、本発明を更に詳しく説明する。図1は本発明の熱
転写シート1である一つの実施形態を示す断面図を示
し、フィルム基材2の片面に、隠蔽性材料とバインダー
を含む熱転写インキ層3を設けたものである。但し、そ
の熱転写シート1において、該熱転写インキ層3を被転
写体へ転写し、その後に被転写体に転写された熱転写イ
ンキ層3を擦って、該熱転写インキ層3を被転写体から
除去できるものである。図2は本発明の熱転写シート1
である他の実施形態を示す断面図であり、フィルム基材
2の片面に、剥離層4を設け、該剥離層4の上に熱転写
インキ層3を設けた構成である。
【0010】図3は、本発明の熱転写シート1である他
の実施形態を示す断面図であり、フィルム基材2の片面
に、剥離層4、熱転写インキ層3、接着層5を順次設
け、また、フィルム基材2の他方の面に、耐熱層6を設
けた構成であり、接着層5により、被転写体への転写
性、スクラッチオフ適性を調整することができる。ま
た、耐熱層6により、サーマルヘッド加熱におけるステ
ィッキングや、印字しわ等の悪影響を防止することがで
きる。本発明では、熱転写インキ層3は、被転写体に転
写されて隠蔽部10を形成する。また、隠蔽部10には
剥離層4、接着層5も必要に応じて含まれる場合もあ
る。
【0011】図4は、被転写体8であるカード、但しカ
ード表面には情報9が記録されていて、その記録された
情報9の上に、本発明の熱転写シートを用いて、隠蔽部
10を熱転写した後の状態を示す断面図であり、平滑な
カード表面には情報9が少し盛り上がった状態で記録さ
れているが、その部分と非記録部(被転写体の記録され
た情報部9を除いた、残りの部分を意味する、以下同
じ)とを含めて、熱転写インキ層3がそれらの上に転写
して、記録情報9を隠蔽し、また被転写体の記録面を平
滑化している。また、図5は被転写体8であるカード、
但しカード表面には情報9が記録されていて、その記録
された情報9の上に、本発明の熱転写シートを用いて、
隠蔽部10を熱転写した後の状態を示す断面図であり、
平滑なカード表面には情報9が盛り上がった状態で記録
されているが、その部分と非記録部とを含めて、熱転写
インキ層3がそれらの上に転写している。さらに、その
転写された熱転写インキ層3の上に熱転写記録方式で、
パターン7を形成した。被転写体8の記録情報9を覆う
隠蔽部10が、熱転写インキ層3とパターン7から構成
され、隠蔽部10の表面には、熱転写インキ層3とパタ
ーン7の2つが混在しているため、表面の光沢や色調が
変化し、盛り上がりによる記録情報部9が読み取れるこ
とを防止できる。
【0012】図6は、被転写体8であるカード、但しカ
ード表面には情報9が記録されていて、その記録された
情報9の上に、本発明の熱転写シートを用いて、隠蔽部
10を熱転写した後の状態を示す断面図であり、平滑な
カード表面には情報9が盛り上がった状態で記録されて
いるが、その部分と非記録部とを含めて、熱転写インキ
層3がそれらの上に転写して、記録情報9を隠蔽してい
る。また転写された熱転写インキ層3の上には全面に剥
離層4が設けられ、さらにその剥離層4の上に熱転写記
録方式で、パターン7を形成したものである。この場合
に使用した熱転写シートは、フィルム基材上に剥離層、
熱転写インキ層を設けた構成で、隠蔽部10を熱転写す
る際に、熱転写インキ層3がフィルム基材からスムーズ
に剥離できる。また、被転写体8の隠蔽部10の表面上
には、剥離層4とパターン7の2つが混在しているた
め、盛り上がりによる記録情報部9をより読み取りにく
くしている。
【0013】図7は、被転写体上に情報を記録し、その
記録された情報の上に、本発明の熱転写シートを用い
て、隠蔽部を熱転写し、次にその隠蔽部の上に、パター
ンを形成した作成手順を示し、説明する平面図である。
図7(1)で示す被転写体8に対し、その表面に熱転写
方式で黒色の印字記録を行ない、図7(2)に示すよう
に被転写体8上に情報9が記録される。次に、図7
(3)に示すように、その記録された情報9の上に、本
発明の熱転写シートを用いて、隠蔽部10を図示したよ
うな形状で熱転写により形成する。尚、隠蔽部10は擦
ることにより、被転写体から除去できる、つまりスクラ
ッチオフ性をもっている。さらに、図7(4)に示すよ
うに、隠蔽部10の上に、ロゴのパターン7を熱転写方
式で形成したものである。図7(1)から図7(4)に
至る手順により、被転写体8上に記録された情報9を隠
蔽した印字物が得られる。
【0014】(フィルム基材)熱転写シートのフィルム
基材2は、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有する
ものであれば、いずれのものでもよく、例えば、0.5
〜50μm、好ましくは2〜10μm程度の厚さのポリ
エステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコール
フィルム、セロファン等であり、特に好ましいものは、
ポリエステルフィルムである。
【0015】(剥離層)剥離層4は、転写記録時に、熱
転写シートから被転写体側に、その厚み方向の全部又は
凝集破壊によって一部が転写移行する層である。一部移
行又は全部移行の場合は、印字時の箔切れが良いように
記録時の凝集力が低いものが良い。或いは、全く転写移
行しない層であってもよい。要は、剥離層は該層或いは
該層隣接面において熱転写シートが剥離し、フィルム基
材と熱転写インキ層との分離を可能にする層である。剥
離層として、例えばカルナバワックス、パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、エステルワック
ス、フィシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリ
エチレン、木ロウ、みつロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊
毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペ
トロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂
肪酸アミド等の種々のワックス類が使用できる。
【0016】また、剥離層としては基材との剥離性等が
適切であれば上記ワッスク以外の樹脂も使用でき、樹脂
のみ、或いは上記ワックス類と樹脂との混合物等であっ
てもよい。このような樹脂としては、例えば、ポリイソ
プレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアク
リロニトリルゴム等のゴム系樹脂、アクリル酸エステル
系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体型樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリイミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィン系樹脂、
ポリカーボネート、ポリビニルブチラール系樹脂等が挙
げられる。
【0017】剥離層は、従来公知の方法、すなわち、グ
ラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート
等の方法で、形成することができ、その厚みは、塗工量
で一般に0.1〜10g/m2の範囲である。0.1g
/m2未満であると、剥離層としての機能をなさず、1
0g/m2を超えると、印字時の箔切れが低下し、また
箔持ちの低下をもたらし、使用できなくなることもあ
る。尚、剥離層は、隠蔽性を補助する目的で、従来公知
の着色剤を混ぜても良い。
【0018】(熱転写インキ層)本発明の熱転写シート
における熱転写インキ層3は、熱転写後に隠蔽部として
の働きを有するもので、以下に示す機能を果たすもので
ある。 被転写体に予め記録された情報が透けて見えないよう
にするための光学的な隠蔽力、被転写体に予め記録さ
れた情報の凹凸を不明確にするための立体的な隠蔽力、
取り扱い時には剥がれず、爪などで擦った時に容易に
削り取れる易接着力、カード等の平滑性が高く、固い
被転写体に転写できるだけの凝集力等の機能が挙げられ
る。
【0019】上記の機能を充分に発揮するには、インキ
組成を十分に検討した結果、熱転写インキ層には、アル
ミ顔料等の隠蔽性材料と、ワックスや熱可塑性樹脂のバ
インダーを用いることが好ましい点を見出した。すなわ
ち、顔料としては、隠蔽性の高い顔料であれば良いが、
特にアルミ顔料は隠蔽力が高く、また削りかすが汚くな
らないので、色調の点から有用である。隠蔽性材料とし
ては、亜鉛末、アルミニウム顔料、金属粉(黄銅、銅)
等の隠蔽性の高い金属顔料や、チタン系白色顔料、カー
ボンブラック、有機系白色顔料、着色顔料等が挙げられ
る。アルミ顔料としては、平均粒子径0.1〜100μ
m程度のリーフィングタイプ、ノンリーフィングタイプ
のアルミニウム粉顔料が挙げられる。
【0020】熱転写インキ層は、ホットメルト系イン
キ、溶剤希釈系インキ、または水分散系インキのいずれ
のタイプのインキでも形成することができ、ホットメル
ト系インキで熱転写インキ層を形成する場合、各種ワッ
クス類と、熱可塑性樹脂を主体に含有させる。各種ワッ
クス類は、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワ
ックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシ
ャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、
木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セ
ラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタ
ム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸
エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスも使用可能
である。
【0021】また、上記のホットメルト系インキの熱転
写インキ層で、熱可塑性樹脂としては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂を始め、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を用いること
ができる。熱転写インキ層は、バインダーとして各種ワ
ックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主体と
し、顔料としてアルミ顔料とカーボンブラックを用いた
ホットメルト系インキで形成することが、隠蔽される記
録情報の凹凸を吸収し、下地の情報を判別出来なくする
点で好ましい。
【0022】ワックスとエチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂等の熱可塑性樹脂の混合比は、ワックス/熱可塑性
樹脂の重量比で20〜0.5/1が好ましい。熱可塑性
樹脂が、混合比で多すぎると、隠蔽情報の凹凸の吸収が
不十分になり、また下地の記録情報の光学的な隠蔽性が
不足してくる。また、熱転写インキ層のホットメルトコ
ーティングに適した溶融粘度の範囲を超えてくる。一
方、ワックスが混合比で多すぎると、カード等の平滑性
が高く、固い被転写体に転写できるだけの凝集力が不足
し、記録が出来なくなってくるといった不具合が発生す
る。
【0023】次に、隠蔽性材料とバインダーの混合割合
は、隠蔽性材料の比率が多すぎると、印字の際の感度低
下、ボイドの発生等の不具合が発生してくる。一方、バ
インダーの比率が多すぎると、十分な光学的隠蔽力を得
る為に塗布量を多くしなくてはならず、塗工適性、印字
感度、印字の切れなどが悪くなってくる。したがって、
隠蔽性材料とバインダーの両者をバランス良く、混合す
る必要がある。例えば、隠蔽性材料として、アルミ顔料
とカーボンブラックを主体とした顔料と、ワックスとエ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主体としたバインダ
ーの比率は、顔料/バインダーの重量比で1/4〜1/
0.5が好ましい。ホットメルト系インキの熱転写イン
キ層は上記の隠蔽性材料と、バインダーを主成分とし、
その他必要に応じて添加剤を加え、ホットメルトコート
の方法で、塗工量を、乾燥時で0.5〜10g/m2
度、特に1〜7g/m2が好ましい。この場合、熱転写
インキ層は光学的に十分な隠蔽力を得る目安として、熱
転写シートの状態でブラックフィルターでの透過濃度が
1.0以上好ましくは1.5以上を確保することが望ま
しい。
【0024】熱転写インキ層を溶剤希釈系インキ又は水
分散系インキで形成する場合、各種の熱可塑性樹脂を主
体に構成する。熱可塑性樹脂としては、従来公知のもの
が用いられるが、スクラッチ性を付与させるためには、
特にゴム系樹脂を用いることが好ましい。かかるゴム系
樹脂は、50℃での弾性率が104から108Paの範囲
にある樹脂が易接着性、スクラッチ・オフ適性(削りや
すさ)、印字感度の点で好ましい。例えばエチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂、ブタジエン−アクリルニトリル
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、塩化ゴム、エステル
ゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴムや、オレフィ
ン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の単体、変性
物、共重合物が挙げられる。また、バインダーとして、
これらのゴム系樹脂ではなく、従来公知の熱可塑性樹脂
を用いても良い。例えば、エチルセルロース、酢酪酸セ
ルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα
−メチルスチレンなどのスチレン共重合体、ポリメチル
メタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチ
ルアクリレート等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等
のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、アイオノマー、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エス
テルやポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン等のオレ
フィン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。但し、これ
らの熱可塑性樹脂を用いた場合はスクラッチ・オフ適性
が低下するため、ワックス類を添加するか、ゴム系樹脂
を主体とした接着層を設けるかして、スクラッチ・オフ
適性を向上させることが好ましい。
【0025】また、上記の溶剤希釈系インキ又は水分散
系インキの場合、易接着性、スクラッチ・オフ適性(削
りやすさ)、印字感度を向上させるために、各種ワック
スを加えてもよいが、あまり多く加えると削りにくくな
る、カード等の平滑性が高く、固い被転写体に転写でき
るだけの凝集力が無くなるなどの不具合が発生してく
る。溶剤希釈系インキの熱転写インキ層では、隠蔽性材
料とバインダーの混合比率は、隠蔽性材料/バインダー
の重量比で、5/1〜1/4が好ましい。隠蔽性材料の
比率が多いほど、隠蔽性を向上させることができるが、
多すぎると、印字の際の感度低下、ボイドの発生等の不
具合が発生してくる。一方、バインダーの比率が多すぎ
ると、十分な光学的隠蔽力を得る為に塗布量を多くしな
くてはならず、塗工適性、印字感度、印字の切れなどが
悪くなってくる。溶剤希釈系インキ又は水分散系インキ
の熱転写インキ層は、上記の隠蔽性材料と、バインダー
を主成分とし、その他必要に応じて添加剤を加え、従来
公知の方法、すなわち、グラビアコート、グラビアリバ
ースコート、ロールコート等の方法で、塗工量を、乾燥
時で0.5〜10.0g/m2程度、特に1.0〜5.
0g/m2が好ましい。この場合は、熱転写インキ層は
光学的に十分な隠蔽力を得る目安として、熱転写シート
の状態でブラックフィルターでの透過濃度が1.0以
上、特に1.5以上を確保することが望ましい。
【0026】(接着層)接着層5は、熱転写インキ層の
被転写体への転写性、易接着性、スクラッチ・オフ適性
等の向上の為に、熱転写シートの熱転写インキ層の上に
設けることができる。接着層は一般的に熱可塑性樹脂、
天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いることができる。例
えばエチルセルロース、酢酪酸セルロース等のセルロー
ス誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等の
スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリエ
チルメタクリレート、ポリエチルアクリレート等のアク
リル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体及びエチレンモノマーと酢酸ビ
ニルモノマーとその他のモノマーとの共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等の
ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、アイオノマー、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステ
ルやポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン等のオレフ
ィン樹脂や、エステルゴム、ポリイソブチレンゴム、ブ
チルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−ア
クリルニトリルゴム、塩化ゴムなどの単体、変性物、共
重合物があげられる。特に、接着層にゴム系樹脂とし
て、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、またはその変性
物、またはエチレンモノマーと酢酸ビニルモノマーとそ
の他のモノマーとの共重合体を用いることが、本発明の
熱転写シートのスクラッチ・オフ適性等の点から好まし
い。
【0027】接着層は、熱転写インキ層の被転写体への
転写性の向上、易接着性、スクラッチ・オフ適性、ラフ
紙適性(記録情報の凹凸上に均一な印字ができるよう
に)等の向上のために、特にゴム系樹脂を用いることが
好ましい。使用するゴム系樹脂は、50℃での弾性率が
104〜108Paの範囲にある樹脂が、易接着性、スク
ラッチ・オフ適性(爪やコイン等により隠蔽部を容易に
擦り落とすことができる適性)、印字感度の点で好まし
い。接着層には、転写感度、インキ流動性、スクラッチ
・オフ適性、ラフ紙適性等の向上のために、ワックス類
を添加することができる。この接着層の厚さは、乾燥状
態で0.05〜5.0g/m2程度で、特に0.5〜
3.0g/m2が好ましい。なお、接着層は、前記のパ
ターン層と同様な方法で塗布、乾燥し、形成することが
できる。
【0028】(耐熱層)上記の如き熱転写シートは、そ
の裏面に、サーマルヘッドの熱によるスティッキングや
印字しわなどの悪影響を防止するため、耐熱層6を設け
ることが好ましい。上記の耐熱層を形成する樹脂として
は、従来公知のものであればよく、例えば、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポ
リエステル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポ
リエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン/ブタ
ジエン共重合体、アクリルポリオール、ポリウレタンア
クリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテル
アクリレート、エポキシアクリレート、ウレタン又はエ
ポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロ
ースナイトレート樹脂、セルロースアセトプロピオネー
ト樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロ
ースアセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セル
ロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が
挙げられる。また、より耐熱性向上のために、各種イソ
シアネート硬化剤や不飽和結合を有するモノマー、オリ
ゴマーとの反応生成物でもよく、硬化方法は加熱、電離
放射線の照射等、硬化手段は限定されない。
【0029】これらの樹脂からなる耐熱層に添加、ある
いは上塗りする滑り性付与剤としては、燐酸エステル、
シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコーン
系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、アク
リルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサ
ン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げら
れるが、好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコ
ール高分子化合物とポリイソシアネート化合物及び燐酸
エステル系化合物からなる層であり、更に充填剤を添加
することがより好ましい。耐熱層は、上記に記載した樹
脂、滑り性付与剤、更に充填剤を、適当な溶剤により、
溶解又は分散させて、耐熱層形成用インキを調製し、こ
れを、上記のフィルム基材の他方に面に、例えば、グラ
ビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリ
バースコーティング法等の形成手段により塗布し、乾燥
して形成することができる。
【0030】(熱転写シートと被転写体の使用方法)本
発明の熱転写シートと被転写体の使用方法は、フィルム
基材の片面に、少なくとも熱転写インキ層を設けた熱転
写シートと、被転写体を重ね合わせて、加熱により、該
熱転写インキ層を被転写体へ転写して記録し、その後に
被転写体の転写記録部を擦って、該記録部を被転写体か
ら除去できるものである。本発明の熱転写シートと被転
写体の使用方法で用いる熱転写シートは、フィルム基材
の片面に、少なくとも熱転写インキ層を設けたもので、
熱転写シートを加熱した際、熱転写される層が隠蔽性材
料とバインダーを含む熱転写インキ層の単層の場合や、
それだけに限定されず、フィルム基材と熱転写インキ層
の間に剥離層を設けたり、熱転写インキ層の上に接着層
を設けたりして、熱転写される層が熱転写インキ層を含
む2層以上であっても良い。
【0031】フィルム基材上に熱転写インキ層を単層で
設ける場合は、該熱転写インキ層が被転写体に転写さ
れ、その転写された熱転写インキ層が被転写体から、手
やコイン等で擦って、簡単に除去できるものであれば、
いずれのものでもよく、上記に説明した隠蔽性材料とバ
インダーを少なくとも含有する熱転写インキ層を用いる
ことができる。但し、使用する被転写体として、転写さ
れる熱転写インキ層が浸透しにくく、転写された部分を
擦り取っても、下に位置する被転写体の表面が損傷しな
いように、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体樹脂等の各種プラスチックフィル
ムやプラスチックカード、ポリエステル繊維、ポリアミ
ド樹脂、ポリプロピレン繊維、ビニロン繊維等の合成繊
維からなる織布や不織布、ポリプロピレン樹脂やポリエ
ステル樹脂等を主成分とした合成紙、コート紙等を用い
ることができる。
【0032】また、本発明の熱転写シートと被転写体の
使用方法は、被転写体に予め印刷及び/又は印字が施さ
れ、該印刷部が上記の熱転写シートから被転写体へ転写
した熱転写インキ層による記録部に隠蔽されることが好
ましい。上記の被転写体に予め施される印刷及び/又は
印字は、凸版印刷、オフセット印刷やグラビア印刷等に
よる印刷であっても良いし、またオンデマンド印刷とし
ての、熱溶融性インキや熱昇華性インキによる熱転写印
刷や、インクジェット印刷、電子写真方式の印刷等であ
っても良い。但し、被転写体の予め施された印刷及び/
又は印字部の上に、熱転写インキ層による隠蔽を行う
際、該熱転写インキ層の熱転写時の加熱条件により、該
印刷及び/又は印字部が溶融したり、変色したり等、変
化しないように、該印刷及び/又は印字部には耐熱性が
必要である。特に、被転写体に予め施される印刷とし
て、熱転写印刷を用いる場合は、隠蔽される印刷及び/
又は印字部の熱転写時の熱転写シートを介して接する温
度よりも低い温度で、隠蔽するための熱転写インキ層が
被転写体に転写されるように、予め印刷及び/又は印字
部のインキ層の材料選択をしておく必要がある。
【0033】また、本発明の熱転写シートと被転写体の
使用方法において、上記で説明した熱転写シートによ
り、予め被転写体の下地を隠蔽した後、熱転写及び/ま
たはインクジェット記録方式で、任意のパターンを該隠
蔽した部分にのみ設けることができる。これにより、被
転写体に記録された情報が盛り上がった状態であって
も、その部分と非記録部とを含めて、熱転写インキ層が
それらの上に転写して、また転写された熱転写インキ層
の上に熱転写及び/またはインクジェット記録方式で、
任意のパターンを印字形成する。すると、被転写体の記
録された情報を覆う隠蔽部が、熱転写インキ層とその印
字形成されたパターンから構成され、印字物の隠蔽部の
表面には、熱転写インキ層とパターンの2つが混在して
いるため、表面の光沢や色調が変化し、盛り上がりによ
る記録情報部が読み取れることを防止できる。尚、熱転
写インキ層の材料構成は上記で説明したものであり、被
転写体に本発明の熱転写シートから転写した熱転写イン
キ層の上に、熱転写及び/またはインクジェット記録方
式で任意のパターンを印字形成する際に、その熱転写イ
ンキとインクジェットのインクは両者とも一般的に市販
されているものを使用することができる。
【0034】上記の熱転写及び/またはインクジェット
記録方式で印字形成する任意のパターンについて、その
色相は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの
色相を任意に選択することができ、金色、銀色、銅色等
の金属光沢を有した色相や、蛍光性を有する色相、そし
て白色系や、緑色、橙色、紫色等の中間色系のものでも
良い。上記のパターンは、熱転写インキ層だけでは果た
せない、被転写体に予め記録された情報の凹凸を不明確
にする立体的、視覚的な隠蔽力を付与する目的で設けら
れる。パターンは、パターンと熱転写インキ層との2層
を被転写体の表面上に混在させて、層の違いにより表面
の光沢や色調が変化して、被転写体上の記録情報部が盛
り上がる等により読み取れることを防止する。また、特
にパターンと熱転写インキ層での、色調差及びその模様
により、視覚的に情報の読み取りを困難にすることがで
きる。
【0035】上記パターンの色相は、下に隠蔽する記録
された情報部の色相と同様の、または類似した色相をと
ることにより、下に有る記録情報部を隠蔽し、より判読
しにくくすることができる。また、そのパターンの形状
は、全面または部分的にストライプ状の縞模様や、波線
模様、市松模様で形成したり、網点状に形成したり、社
名やロゴ、特定マーク等のパターンであったり、適宜、
その形状を変えて形成することができ、下に有る記録情
報部を、透かしても、表面を観察して、表面光沢より判
読しようとしても出来ないような形状にすることが好ま
しい。パターンの模様としては、例えば線幅が0.1〜
3.0mm、長さ0.1〜20cmの間で変化するよう
な波線模様を規則的に、または不規則に並べたものや重
ねたものを繋ぎ目が判らないようにして0.5〜20c
m程度の周期で形成したものが視覚的に情報を読み取り
にくくするため、好ましい。これらは、基材上に、情報
記録印字用の熱転写インキ層、隠蔽性材料を含む熱転写
インキ層、パターン形成用熱転写インキ層を面順次に繰
り返し形成した構成の熱転写リボンを使用しても良い。
【0036】また、本発明の熱転写シートと被転写体の
使用方法において、被転写体に予め印刷された部分の3
次元粗さ測定による中心面平均値SPaが10μm以下
であることが好ましく、これにより隠蔽される印刷部分
の表面凹凸を少なくして、熱転写シートから転写される
熱転写インキ層により、隠蔽を確実に行い、被転写体に
予め印刷された部分の凹凸や表面光沢の違いに追従し
て、該印刷部分が読み取れる点を防止することができ
る。本発明の熱転写シートと被転写体の使用方法におい
て、被転写体に熱転写シートから転写された記録部を擦
って、該記録部を被転写体から除去する際に、記録部を
擦ることは、具体的には、爪やコイン等で記録部の熱転
写インキ層を擦った際に、容易に削り取れるものであ
る。隠蔽層としての熱転写インキ層は、爪やコイン等で
擦れば削り取れるが、取扱上で物と擦れた程度では削ら
れるものではない。したがって、隠蔽層としての熱転写
インキ層は、JIS K 5400の手かき法で規定す
る鉛筆引っかき値が、HB以下で隠蔽層塗膜が破れるこ
とが好ましく、それにより、被転写体との適度な密着性
と、爪やコイン等で擦った際の、削り落とせる適度な脆
さの両者のバランスをもったものが得られる。
【0037】JIS K 5400の手かき法で規定す
る鉛筆引っかき値は、塗膜(隠蔽層としての熱転写イン
キ層)の硬さを、鉛筆の芯で塗膜を引っかいて調べ、鉛
筆の濃度記号で表したものである。具体的には、試験片
を水平な台の上に塗面を上向きに固定し、水平台に対し
約45度の角度で鉛筆を持ち、芯が折れない程度にでき
る限り強く塗面に押し付けながら、試験者の前方に均一
な速さで約1cm押し出して塗面を引っかく。押し出す
速度は約1cm/sとする。1回引っかくごとに鉛筆の
芯の先端を新たに研いで、同一の濃度記号の鉛筆で5回
ずつ試験を繰り返す。5回の試験で2回以上試験片の素
地又は下塗塗膜に届く破れが認められないときは、上位
の濃度記号の鉛筆に取り替えて同様に試験を行い、塗膜
の破れが2回以上になる鉛筆を見つけ、その鉛筆の濃度
記号より一段階下位の濃度記号を、その塗膜の鉛筆引っ
かき値とする。
【0038】3次元粗さ形状測定機による中心面平均値
SPaの測定には、(株)東京精密のサーフコム570
A−3DFを用いた。測定面積は、2.0mm×2.0
mmとし、PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)カード上に書
体Times New Romanをボールドにして、
サイズ6ポイントにて、「B」の文字を記録し、その中
心面平均値SPaを測定した。その記録方法は、凸版印
刷、オフセット印刷やグラビア印刷等による印刷や、熱
転写等、各種の印刷方式を用いた。中心面平均値SPa
が10μmより大きいと、本発明の熱転写シートを用い
て、印字しても、被転写体に予め印刷された部分を隠蔽
することができない。
【0039】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断り
のない限り重量基準である。 (実施例1)厚さ6μmのPETをフィルム基材とし、
そのフィルム基材の一方の面には、予め乾燥状態で塗工
厚1μmの耐熱層を設け、フィルム基材の他方の面の全
面に、ベタ状に、下記組成の熱転写インキ層用塗工液
を、ホットメルトコーティングにより、塗布、乾燥さ
せ、乾燥状態で塗工厚6.0g/m2の熱転写インキ層
を設け、実施例1の熱転写シートを作製した。
【0040】熱転写インキ層用塗工液 アルミペースト 20部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 15部 マイクロワックス(融点72℃) 65部
【0041】(実施例2)実施例1で使用した同様の耐
熱層付きのフィルム基材の耐熱層の設けられていない方
の面の全面に、ベタ状に、下記組成の剥離層用塗工液
を、グラビアコーティングにより、塗布、乾燥させ、乾
燥状態で塗工厚0.5g/m2の剥離層を設け、さらに
剥離層の上に、下記組成の熱転写インキ層用塗工液を、
グラビアコーティングにより、塗布、乾燥させ、乾燥状
態で塗工厚3.0g/m2の熱転写インキ層を設け、実
施例2の熱転写シートを作製した。剥離層用塗工液 アクリル樹脂 20部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部
【0042】熱転写インキ層用塗工液 アルミペースト 10部 カーボンブラック 10部 アクリル樹脂 10部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 10部 メチルエチルケトン 30部 トルエン 30部
【0043】(実施例3)実施例2の熱転写シートの熱
転写インキ層の上に、下記組成の接着層用塗工液を、グ
ラビアコーティングにより、塗布、乾燥させ、乾燥状態
で塗工厚1.0g/m2の接着層を設けて、実施例3の
熱転写シートを作製した。接着層用塗工液 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョン 30部 (固形分40重量%) イソプロピルアルコール 50部 水 20部
【0044】(評価方法)市販されているバーコード用
熱転写リボンを用いて、塩化ビニル製カードに予め黒色
の文字や数字等の可変情報の記録を行なっておく。次に
上記に得られた実施例1〜3の熱転写シートを用いて、
上記の可変情報の記録部を覆い隠すように、該可変情報
記録部全面より少し大きめに、隠蔽部を形成するよう
に、サーマルヘッドにより印字エネルギーを0.4mJ
/dot(通常の印字エネルギーよりも高め)で、加
熱、転写した。したがって、情報の記録部の上に隠蔽部
を有する印字物を得た。つまり、実施例1では、実施例
1の熱転写シートを用いて、実施例1の印字物を得た。
同様に、実施例2の熱転写シートを用いて、実施例2の
印字物を得た。また、実施例3の熱転写シートを用い
て、実施例3の印字物を得た。また、市販の黒リボンの
熱転写シートを用いて、得られた実施例1〜3の印字物
の隠蔽部の表面に、熱溶融型熱転写記録方式で、黒色で
3mm×3mmの大きさの市松模様を印字し、実施例1
の熱転写シートを用いて、実施例4の印字物を作製し
た。同様に、実施例2の熱転写シートを用いて、実施例
5の印字物を作製した。また実施例3の熱転写シートを
用いて、実施例6の印字物を作製した。実施例1〜3の
印字物は隠蔽部の表面には市松模様のパターンが形成さ
れていない。
【0045】但し、被転写体の塩化ビニル製カードに予
め黒色の文字や数字等の可変情報の記録を行ない、該記
録部の3次元粗さ測定による中心面平均値SPaが、
1.0μm、5.0μm、11.0μmのものを用い
て、上記の実施例1〜3の熱転写シートを用いて、該可
変情報記録部を覆い隠すように、可変情報記録部全面よ
り少し大きめに、隠蔽部を形成して、実施例1〜6で各
3種類の印字物を得た。隠蔽部の加熱、転写条件は上記
と同様である。
【0046】(評価結果)上記の得られた実施例4〜6
の印字物は文字や数字等の可変情報記録部上の隠蔽部表
面が模様として光沢差があり、カードを斜めから観察し
ても、該可変情報記録部の凹凸が判読できなく、また、
該可変情報記録部を透かして見ようとしても、熱転写イ
ンキ層の隠蔽性と、パターンの黒色の模様で、該可変情
報記録部を判読することができず、優れた隠蔽性を有す
るものであった。実施例1〜3の印字物は、可変情報記
録部の上の隠蔽部表面にパターンの模様はないが、カー
ドを正面から観察して、可変情報記録部を判読すること
ができず、隠蔽性はほぼ良好であった。
【0047】また、実施例1〜6の印字物では、熱転写
された隠蔽部を爪で擦って容易に削り落とすことがで
き、具体的には、被転写体に転写された熱転写インキ層
(隠蔽部)がJIS K 5400の手かき法で規定す
る鉛筆引っかき値で、HB以下であった。つまり、上記
の鉛筆引っかき値がHB以下、すなわち鉛筆引っかき値
がHB、B、2B、3B、4B、5B、6Bのいずれか
であった。例えば、鉛筆引っかき値がHBの場合、9H
〜HBの間の鉛筆で引っかくと、塗膜の隠蔽部が破れ
る。一方、B〜6Bの間の鉛筆で引っかいても、隠蔽部
は破れない。また、鉛筆引っかき値が6Bの場合、9H
〜6Bの間の鉛筆で引っかくと、塗膜の隠蔽部が破れ
る。上記の鉛筆引っかきにより、塗膜の隠蔽部が破れる
場合に、下にある可変情報記録部がきれいに出てくる。
なお、熱転写された隠蔽部は、カードの取り扱い中(定
期入れ等に保管し、携帯して)、剥がれるものではなか
った。
【0048】実施例4〜6の印画物では、被転写体に予
め印刷された部分の3次元粗さ測定による中心面平均値
SPaが1.0μm、5.0μmのものでは、可変情報
記録部の上の隠蔽部表面が模様として光沢差があり、カ
ードを斜めから観察しても、可変情報記録部の凹凸が判
読できなく、また、可変情報記録部を透かして見ようと
しても、熱転写インキ層の隠蔽性と、パターンの黒色の
模様で、可変情報記録部を判読することができず、優れ
た隠蔽性を有するものであった。それに対し、被転写体
に予め印刷された部分の3次元粗さ測定による中心面平
均値SPaが11.0μmのものは、熱転写された隠蔽
部を爪で擦って容易に削り落とすことができ、下にある
可変情報記録部がきれいに出てくるが、隠蔽性におい
て、カードを斜めから観察すると、実施例1〜3の熱転
写シートでは可変情報記録部の凹凸が判読できた。
【0049】
【発明の効果】以上の通り、本発明の熱転写シートと被
転写体の使用方法は、フィルム基材の片面に、少なくと
も熱転写インキ層を設けた熱転写シートと、被転写体を
重ね合わせて、加熱により、該熱転写インキ層を被転写
体へ転写して記録し、その後に被転写体の転写記録部を
爪やコイン等で擦って、該記録部を被転写体から簡単に
除去できる。また、被転写体には予め印刷及び又は印字
が施されていれば、該印刷及び又は印字部を上記の熱転
写シートから被転写体へ転写した熱転写インキ層によ
り、簡単に隠蔽することができる。また、本発明の熱転
写シートは、フィルム基材の片面に隠蔽性材料とバイン
ダーを含む熱転写インキ層を設けたことにより、カード
等の被転写体に記録された情報の上に、上記の熱転写シ
ートを用いて、熱転写インキ層を転写して隠蔽部を設
け、また必要に応じて、その転写された隠蔽部の上に、
熱転写及び/又はホットメルトインクジェット記録方式
で、パターンを印字形成し、隠蔽部の表面が熱転写イン
キ層とパターンの2つが混在しているため、表面の光沢
や色調が変化し、盛り上がりによる記録情報部が読み取
れてしまうことがなく、また熱転写インキ層に上記の成
分を含有させることにより、十分な隠蔽性と、また適度
な凝集力を有し、爪やコインなどにより隠蔽部を容易に
擦り落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートである一つの実施形態を
示す断面図である。
【図2】本発明の熱転写シートである他の実施形態を示
す断面図である。
【図3】本発明の熱転写シートである他の実施形態を示
す断面図である。
【図4】被転写体に予め情報が記録されていて、その記
録された情報の上に、本発明の熱転写シートを用いて、
隠蔽部を熱転写した後の状態を示す、一つの実施形態を
示す断面図である。
【図5】被転写体に予め情報が記録されていて、その記
録された情報の上に、本発明の熱転写シートを用いて、
隠蔽部を熱転写した後の状態を示す、他の実施形態を示
す断面図である。
【図6】被転写体に予め情報が記録されていて、その記
録された情報の上に、本発明の熱転写シートを用いて、
隠蔽部を熱転写した後の状態を示す、他の実施形態を示
す断面図である。
【図7】被転写体上に情報を記録し、その記録された情
報の上に、本発明の熱転写シートを用いて、隠蔽部を熱
転写し、次にその隠蔽部の上に、パターンを形成した作
成手順を示し、説明する平面図である。
【符号の説明】
1 熱転写シート 2 フィルム基材 3 熱転写インキ層 4 剥離層 5 接着層 6 耐熱層 7 パターン 8 被転写体 9 記録された情報 10 隠蔽部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/40 B41M 5/26 K B41J 3/20 117A Fターム(参考) 2C065 DA10 DA33 2C068 AA06 BB33 BC01 BC14 BC34 2H086 BA02 2H111 AA01 AA26 AA33 BA02 BA03 BA07 BA09 BA34 BA38 BA53 BA55 BB06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム基材の片面に、少なくとも熱転
    写インキ層を設けた熱転写シートと、被転写体を重ね合
    わせて、加熱により、該熱転写インキ層を被転写体へ転
    写して記録し、その後に被転写体の転写記録部を擦っ
    て、該記録部を被転写体から除去できることを特徴とす
    る熱転写シートと被転写体の使用方法。
  2. 【請求項2】 前記の被転写体には、予め印刷及び/又
    は印字が施され、該印刷部を上記転写記録部が隠蔽可能
    とすることを特徴とする請求項1に記載する熱転写シー
    トと被転写体の使用方法。
  3. 【請求項3】 前記の熱転写シートが、フィルム基材の
    片面に、少なくとも隠蔽性材料とバインダーを含む熱転
    写インキ層を設けたことを特徴とする請求項1または2
    に記載する熱転写シートと被転写体の使用方法。
  4. 【請求項4】 前記の熱転写シートで、予め被転写体の
    下地を隠蔽した後、熱転写及び/またはインクジェット
    記録方式で、任意のパターンを該隠蔽した部分にのみ設
    けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記
    載する熱転写シートと被転写体の使用方法。
  5. 【請求項5】 前記の被転写体に予め印刷された部分の
    3次元粗さ測定による中心面平均値SPaが10μm以
    下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つ
    に記載する熱転写シートと被転写体の使用方法。
  6. 【請求項6】 フィルム基材の片面に、隠蔽性材料とバ
    インダーを含む熱転写インキ層を設けた熱転写シートに
    おいて、該熱転写インキ層を被転写体へ転写し、その後
    に被転写体に転写された熱転写インキ層を擦って、該熱
    転写インキ層を被転写体から除去できることを特徴とす
    る熱転写シート。
  7. 【請求項7】 前記の被転写体に転写された熱転写イン
    キ層がJIS K5400の手かき法で規定する鉛筆引
    っかき値が、HB以下であることを特徴とする請求項6
    に記載する熱転写シート。
  8. 【請求項8】 前記のフィルム基材の片面に、剥離層を
    設け、該剥離層の上に熱転写インキ層を設けたことを特
    徴とする請求項6または7に記載する熱転写シート。
  9. 【請求項9】 前記の熱転写インキ層の上に、接着層を
    設けたことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに
    記載する熱転写シート。
  10. 【請求項10】 前記の熱転写インキ層の上に、ゴム系
    樹脂を主体とした接着層を設けたことを特徴とする請求
    項9に記載する熱転写シート。
  11. 【請求項11】 前記のゴム系樹脂が、エチレン−酢酸
    ビニル共重合樹脂、またはその変性物、またはエチレン
    モノマーと酢酸ビニルモノマーとその他のモノマーとの
    共重合体であることを特徴とする請求項10に記載する
    熱転写シート。
  12. 【請求項12】 前記の熱転写インキ層が、アルミ顔料
    と熱可塑性樹脂を主体とするインキから構成されている
    ことを特徴とする請求項6〜11のいずれか一つに記載
    する熱転写シート。
  13. 【請求項13】 前記の熱転写インキ層中にカーボンブ
    ラックを含有していることを特徴とする請求項6〜12
    のいずれか一つに記載する熱転写シート。
JP2001139556A 2001-05-10 2001-05-10 熱転写シートと被転写体の使用方法、及び熱転写シート Pending JP2002331751A (ja)

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