JP2002331618A - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

Info

Publication number
JP2002331618A
JP2002331618A JP2001142862A JP2001142862A JP2002331618A JP 2002331618 A JP2002331618 A JP 2002331618A JP 2001142862 A JP2001142862 A JP 2001142862A JP 2001142862 A JP2001142862 A JP 2001142862A JP 2002331618 A JP2002331618 A JP 2002331618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
laminated film
film
montmorillonite
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001142862A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Yokoi
忠夫 横井
Kusato Hirota
草人 廣田
Motonori Hochi
基典 保地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001142862A priority Critical patent/JP2002331618A/ja
Publication of JP2002331618A publication Critical patent/JP2002331618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、透明性に優れ、高湿度下でも
良好な酸素バリア性や塗膜と熱可塑性高分子基材との接
着性を有する積層フイルムおよび包装材料を提供するこ
とである。 【解決手段】熱可塑性高分子基材の少なくとも片面に、
水溶性ポリマ−と無機層状化合物を含有するコ−ト材料
からなる塗膜が形成されており、該塗膜の表面粗さがR
aで0.01〜0.10μm、Rmaxで0.5〜2.
0μmであることを特徴とする積層フィルムである。上
記塗膜は、浸出陽イオン量(ミリ当量/100g)の6
0%以上がカリウムイオンであるモンモリロナイトと水
溶性ポリマーとを含み、塗膜中のカリウム元素含有量が
0.1〜5重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層フイルムおよ
び包装材料に関するものであり、さらに詳しくは、本発
明は、無機層状化合物の均一微分散による塗膜の外観や
透明性の向上、ガスバリア性の向上、および高湿度下に
おける塗膜と熱可塑性高分子基材との接着性に優れた積
層フイルムおよび包装材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品や薬品などの包装分野では、外気か
らの酸素などの侵入があると内容物の変質によって長期
保存ができないことから、外気の混入を防ぐことができ
るガスバリア性をもったフイルムの開発が行なわれてい
る。
【0003】ポリマー エンジニアリング アンド サ
イエンス、20巻、22号、1543〜1546頁(1
986年 12月)によると、従来より開発されたガス
バリア性フイルムとしては、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アクリロニトリル、ポリビニルアルコールなどがある。
しかしながら、ポリ塩化ビニリデンは塩素原子を含有
し、ポリアクリロニトリルは−CN基を含有しているた
め、廃棄の際に環境に対し悪い影響を与える懸念が近年
持ち上がっている。また、ポリビニルアルコールは、低
湿度下で優れた酸素ガスバリア性を有しているが、湿度
依存性が大きく、高湿度下ではガスバリア性が著しく低
下してしまうという欠点がある。
【0004】また、無機層状化合物粒子と水溶性高分子
化合物の塗膜を積層したガスバリア性フィルムが、特開
平10−296929号公報や特開平11−15178
6号公報で提案されている。これらに記載されたフイル
ムは、酸素バリア性の湿度依存性が少ない点で優れてい
るが、無機層状粒子と水溶性高分子化合物の分散不良に
よる外観不良(透明性悪化)や高湿度下における塗膜と
熱可塑性高分子基材との接着性が著しく低下するという
重大な問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
性とガスバリア性に優れ、高湿度下でも塗膜と熱可塑性
高分子基材との良好な接着性を有する積層フイルムおよ
び包装材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、熱
可塑性高分子基材の少なくとも片面に、水溶性ポリマ−
と無機層状化合物からなる組成物を60℃以上の温度で
加熱分散後、常温にて低圧分散処理を施したコ−ト材料
からなる塗膜が形成されており、該塗膜の表面粗さがR
aで0.01〜0.10μm、Rmaxで0.5〜2.
0μmであることを特徴とする積層フィルムとすること
によって達成される。
【0007】また、本発明の目的は、該塗膜が浸出陽イ
オン量(ミリ当量/100g)の60%以上がカリウム
イオンであるモンモリロナイトと水溶性ポリマーとを含
み、塗膜中のカリウム元素含有量が0.1〜5重量%で
ある積層フイルム単独もしくは他素材との積層からなる
包装材料によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の積層フィルムは、熱可塑
性高分子基材の少なくとも片面に、水溶性ポリマ−と無
機層状化合物からなる塗膜が形成されており、その塗膜
は水溶性ポリマ−と無機層状化合物からなる組成物で構
成されており、またその無機層状化合物としては、モン
モリロナイトが好適に用いられる。
【0009】本発明で用いられるモンモリロナイトは、
一般にはSi4+がO2-に対して配位し4面体構造を構成
する層と、Al3+、Mg2+、Fe2+、Fe3+、Li+
がO2 -およびOH-に対して配位し8面体構造を構成す
る層とが、2対1で結合し積み重なって板状構造を構成
しており、極薄の単位結晶層間に水を配位、吸収する性
質を持ち、板状極薄の単位結晶層が1枚または数枚重な
って一つの板状の粒子として形成された粘土鉱物であ
る。
【0010】また、モンモリロナイトは、層間に水分子
を伴う交換性カチオン(層間カチオンともいう)を有し
ている。交換性カチオンとしては、一般には、Mg2+
Ca 2+、Na+、K+、H+、などが挙げられる。天然の
モンモリロナイトの場合、交換性カチオンとしてNaイ
オンを多く含んだNaイオン型モンモリロナイトと、C
aイオンを多く含んだCaイオン型モンモリロナイトに
大別される。
【0011】本発明で用いられるモンモリロナイトは、
少なくともNaイオン以外の交換性カチオンを含有する
モンモリロナイトであることが必要である。Naイオン
以外の交換性カチオンとしては、Naイオン以外のアル
カリ金属イオン、ベンゾルコニウムイオン、アルキルジ
メチルアンモニウムイオン、4級化アミノシランなどの
第4級アルキルアンモニウムイオンあるいは錯イオン界
面活性剤などが挙げられる。これらの交換性カチオン
で、モンモリロナイト中のNaイオンを置換することが
できる。特に、Kイオンによる置換が、高湿度下での酸
素ガスバリア性および塗膜と熱可塑性高分子基材との密
着性を高くすることができる。
【0012】モンモリロナイト中のNaイオン以外の交
換性カチオンの含有量は、モンモリロナイト100gあ
たり10ミリ当量以上であることが好ましい。Naイオ
ン以外の交換性カチオンの含有量が10(ミリ当量/1
00g)未満のモンモリロナイトでは、高湿度下での酸
素ガスバリア性や塗膜と基材との密着性に劣ることがあ
る。
【0013】モンモリロナイトの平均粒子径は、平均粒
子径が好ましくは0.2μm以下、より好ましくは0.
1μm以下、さらに好ましくは0.05μm以下であれ
ば密着性が向上し、また、粒子径が好ましくは0.5μ
m以上、より好ましくは1μm以上、さらに好ましくは
5μm以上であればガスバリア性が向上する。また、粒
子径が異なる2種類以上のモンモリロナイトが含まれて
いると、これらの特性が両立するため好ましい態様であ
る。
【0014】さらに、交換性カチオンの異なるモンモリ
ロナイトが2種類以上混合されていても良い。例えば、
Na−モンモリロナイトとK−モンモリロナイトを使用
する場合、モンモリロナイト中のK−モンモリロナイト
含有量が10〜100重量%が好ましく、90〜100
重量%がより好ましい。
【0015】本発明で用いられる水溶性ポリマーは、水
に溶解可能なポリマーである。具体的には、ポリビニル
アルコール系重合体またはその誘導体、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセル
ロース誘導体、酸化でんぷん、エーテル化でんぷん、デ
キストリンなどのでんぷん類、ポリビニルピロリドン、
スルホイソフタル酸等の極性基を含有する共重合ポリエ
ステル、ポリヒドロキシエチルメタクリレートまたはそ
の共重合体などのビニル系重合体、アクリル系高分子化
合物、ウレタン系高分子化合物、エーテル系高分子化合
物あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、アミ
ノ基、メチロール基などの官能基変性重合体などが好ま
しく挙げられる。中でも、ポリビニルアルコール系重合
体またはその誘導体がより好ましく、けん化度80モル
%以上のポリビニルアルコール、ビニルアルコール単位
が60モル%以上の共重合ポリビニルアルコールが特に
好ましい。
【0016】ポリビニルアルコール系重合体またはその
誘導体の重合度は、100〜5000が好ましく、20
0〜2500がさらに好ましく,400〜1800が特
に好ましい。重合度が100以下であれば塗膜としての
強度が不足する場合があり,5000以上であれば塗膜
を形成するときの塗剤粘度が高くなりすぎて均一な塗膜
が形成できなくなる場合がある。
【0017】本発明における塗膜中のモンモリロナイト
の混合比率は、重量比で1〜60%が好ましく、10〜
50%であることががより好ましい。モンモリロナイト
の混合比率がこの範囲であると、ガスバリア性と密着性
の両方を高くすることができる。
【0018】また、本発明の積層フイルムにおいて、塗
膜中のカリウム元素含有量を0.1〜5重量%とするこ
とにより、高湿度下での酸素ガスバリア性および塗膜と
熱可塑性高分子基材との密着性を高くすることができ
る。
【0019】本発明における塗膜の厚さは、ガスバリア
性の観点から、0.01〜10μmが好ましい。また、
金属および/または金属酸化物からなる層を形成する場
合は、該塗膜の厚さは、0.05〜3μmが好ましい。
【0020】ガスバリア性および透明性を損なわない範
囲内であれば、各種の添加が重量比で30%以下含まれ
ていても良い。該各種の添加剤としては、酸化防止剤、
耐候剤、熱安定剤、滑剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、着
色剤等が挙げられる。また、透明性およびガスバリア性
を損なわない程度であれば、無機または有機の粒子が重
量比で20%以下含まれていても良い。無機または有機
の粒子としては、例えば、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、酸化珪素、リン酸カルシウム、架橋ポリスチレン系
粒子などが挙げられる。
【0021】本発明において用いられる熱可塑性高分子
基材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン
などのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−
ナフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン
12などのポリアミド、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸
ビニル共重合体またはそのけん化物、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサ
イド、ポリフェニレンサルファイド、芳香族ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリアミドイミド、セルロース、酢酸
セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリビニルアルコールなど、およびこれらの共重合
体などのフイルムが挙げられる。特に、透明性とガスバ
リア性等の観点から、ポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィンが好ましく用いられる。特に、水蒸気バ
リア性が優れていることから、ポリエチレンやポリプロ
ピレンなどのポリオレフィンが特に好ましく用いられ
る。
【0022】塗膜層形成前に、熱可塑性高分子基材は、
コロナ放電処理、火炎処理あるいはプラズマ処理などの
表面処理を施すことがより好ましい。
【0023】熱可塑性高分子基材は、未延伸、一軸延
伸、二軸延伸のいずれの方法で製造してもよいが、寸法
安定性および機械特性の観点から、二軸延伸されたもの
が特に好ましい。
【0024】また、熱可塑性高分子基材には、各種の添
加剤が含まれていても良い。例えば、酸化防止剤、耐候
剤、熱安定剤、滑剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、着色剤
等である。また、透明性を損なわない程度であれば、無
機または有機の粒子を含んでいても良い。例えば、タル
ク、カオリナイト、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化
珪素、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、アルミナ、
硫酸バリウム、ジルコニア、マイカ、リン酸カルシウ
ム、架橋ポリスチレン系粒子などである。平均粒子径と
しては、好ましくは0.001〜10μm、さらに好ま
しくは0.003〜5μmである。なお、平均粒子径
は、透過型顕微鏡などを用いて10000〜10000
0倍の写真を撮影し、数平均により求めた粒子径であ
る。
【0025】さらに、これらの熱可塑性高分子基材は、
透明であることが好ましい。全光線透過率は、60%以
上が好ましく、さらに好ましくは80%以上である。ま
た、熱可塑性高分子基材は、平滑であることが好まし
い。熱可塑性高分子基材の厚さは、2〜1000μmが
好ましい。
【0026】本発明の積層フィルムのヘイズは20%以
下であることが好ましく、15%以下がより好ましい。
ヘイズが20%を超えると透明包装材として用いたとき
に、内容物の色や形状の確認がし難くなるので好ましく
ない。
【0027】本発明において、熱可塑性高分子基材の少
なくとも片面に金属および/または金属酸化物からなる
層をさらに形成し、その上に前記塗膜を形成すること
が、ガスバリア性、密着性、特に伸長バリア性、印刷性
の観点から好ましい。金属および/または金属酸化物と
しては、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムな
どの金属および/または金属酸化物等が挙げられる。透
明性が要求される場合には、金属酸化物であることが好
ましく、中でもアルミニウム、ケイ素の酸化物であるこ
とが、ガスバリア性、伸長バリア性、生産性の点で特に
好ましい。
【0028】また、熱可塑性高分子基材上に形成された
該塗膜上に金属および/または金属酸化物からなる層を
形成することもフイルムのガスバリア性が向上するので
好ましい。
【0029】また、塗膜層の接着性が向上することか
ら、熱可塑性高分子基材上にウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレ
ンイミンなどのアンカー処理剤を用いてアンカー層を形
成し、該アンカー層上に塗膜を形成することがより好ま
しい。該アンカー層の厚みは0.05〜1.0μmが好
ましい。
【0030】また、本発明の積層フイルムの温度40
℃、湿度90%の高湿度下での塗膜と基材との接着強度
が0.5(N/cm)以上であることが好ましい。食品
や薬品などの包装材料として用いたときに、気密性に優
れ、保存性に高い信頼性を有する包装材料となるからで
ある。
【0031】本発明の積層フイルムが包装材料として用
いられる場合は、該積層フイルム単独で使用されても良
いし、他素材と積層されていても良い。他素材として
は、一般に使用されている素材であれば特に限定され
ず、紙、アルミニウム、ケイ素等の金属またはその酸化
物、不織布、樹脂フイルム等が挙げられる。
【0032】上記の樹脂フイルムとしては、無延伸また
は2軸延伸フイルム、共押出フイルム、コーティングフ
イルム、蒸着フイルム、溶融押出レジン等が用いられ、
その原料としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン12な
どのポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリ酢酸ビニルまたはそのけん化物、エチレン酢酸
ビニル共重合体またはそのけん化物、ポリスチレン、芳
香族ポリアミド、アイオノマー樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、セルロース、酢酸セルロース、ポリアクリロニトリ
ルなど、およびこれらの共重合体が挙げられる。また、
積層構成も特に限定されず、本発明の積層フイルムと他
素材との間に印刷層、接着剤層、アンカー層があっても
かまわない。
【0033】次に、本発明の積層フイルムの代表的製造
方法について述べるが、本発明は下記に限定されるもの
ではない。
【0034】熱可塑性高分子基材上に塗膜を形成する方
法は特に限定されないが、高速で薄膜コートすることを
可能とする点で、塗膜の構成成分を各種溶媒に分散させ
た溶液をグラビアコート、リバースコート、スプレーコ
ート、キスコート、コンマコート、ダイコート、ナイフ
コート、エアーナイフコートあるいはメタリングバーコ
ートすることが好適である。熱可塑性高分子基材は、塗
布前に接着促進処理、例えば、空気中、窒素ガス中、窒
素/炭酸ガスの混合ガス、その他の雰囲気下でのコロナ
放電処理、減圧下でのプラズマ処理、火炎処理、紫外線
処理等を施すことが好ましい。さらに、ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリエチレンイミンなどのアンカー処理剤を用いてアン
カー処理を施すことが好ましい。
【0035】熱可塑性高分子基材として、ポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンな
どのポリオレフィンの二軸延伸フイルムを用いる場合に
は、2軸延伸フイルム製膜工程後にコートするオフライ
ンコート、2軸延伸フイルム製膜工程時にコートするイ
ンラインコートのどちらの方法でもよい。インラインコ
ートが用いられる場合には、フイルムが熱固定される前
にコーティングを行なうことができる。熱固定とは、延
伸されたフイルムを延伸温度より高く、またフイルムの
融点より低い温度で保持したまま熱処理することによっ
てフイルムを結晶化させることである。したがって、熱
固定前とは熱処理前のことであるので、未延伸、長手方
向または横手方向への一軸延伸直後、2軸延伸直後のフ
イルムへのコーティングが好ましい。より好ましくは一
軸延伸直後のフイルムへのコーティングであり、その後
にさらに一軸以上に延伸、熱固定されることができる。
【0036】塗膜の乾燥方法は、熱ロール接触法、熱ロ
−ル非接触法(エアーフロ−ト法)、熱媒(オイル等)
接触法、赤外線加熱法、マイクロ波加熱法等を利用する
ことができる。塗膜の乾燥は、ガスバリア性の観点か
ら、オフラインコートの場合には60℃〜180℃、イ
ンラインコートの場合には好ましく80〜250℃の範
囲内で行なわれ、乾燥の時間は好ましくは1〜60秒、
より好ましくは3〜30秒である。
【0037】塗膜の構成成分を含んだ塗剤は、溶媒にモ
ンモリロナイト粒子が均一に分散もしくは膨潤し、かつ
水溶性ポリマーが均一に溶解した溶液が好ましい。溶媒
としては、水または水/低級アルコール混合溶液が用い
られるが、水/低級アルコール混合溶液を用いることが
好ましい。
【0038】塗剤の固形分濃度は、塗剤の粘度、乾燥効
率等の生産性の観点から2.5%以上で行なうことが好
ましい。2.5%未満の低濃度塗剤を用いる場合は、塗
剤の溶媒に水との親和性のある揮発性の高い低沸点溶媒
を加える方法、塗膜の乾燥を水の沸点以上の温度で行な
う方法等が用いられる。
【0039】また、熱可塑性高分子基材への塗布性を付
与するために、分散溶液の安定性が維持される範囲内で
あれば、混合溶媒中に第3成分として他の水溶性有機化
合物が含まれていても良い。上記水溶性有機化合物とし
ては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、イソプロパノール等のアルコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール等のグリコール類、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、n−ブチルセロソ
ルブ等のグリコール誘導体、グリセリン、ワックス類等
の多価アルコール類、ジオキサン等のエーテル類、酢酸
エチル等のエステル類、メチルエチルケトン等のケトン
類が挙げられる。また、分散溶液のpHは、溶液の安定
性の面から2〜11が好ましい。
【0040】該塗剤の調整方法は特に限定されないが、
モンモリロナイトを溶媒に均一に分散させた後に、水溶
性ポリマーを溶媒に均一に溶解させた溶液と混合する方
法等が一般的に用いられる。塗剤中で水溶性ポリマーと
モンモリロナイトが極めて均一に分散していることが好
ましい。特に、モンモリロナイトは、分散液液中で二次
凝集している可能性があるために、モンモリロナイトを
溶媒に分散させた後に、せん断力、ずり応力のかかるホ
モミキサー、ジェットアジター、ボールミル、ニーダ
ー、サンドミル、3本ロール等の装置を用いて機械的な
強制分散処理を行なう方法が好ましく用いられる。例え
ば、モンモリロナイトを数重量%の濃度で水に均一に分
散させた後にホモミキサー等を用いて分散処理を行な
い、数重量%の濃度に水に均一に分散させた水溶性ポリ
マー水溶液と混合した後に再度分散処理を行い、低級ア
ルコールおよび水を加えて濃度を調整する方法等が好ま
しく用いられる。さらに、この塗剤に架橋剤、粒子等を
含有させてもよい。
【0041】本発明の塗剤調合方法は、60℃以上の高
温に加熱した水溶性ポリマ−中に上記のような機械的攪
拌機を用いて攪拌しながらモンモリロナイトを混合分散
させ、常温まで降温してから低級アルコールを加えて濃
度を調整する方法で、更に常温にて低圧分散ジェネレ−
タ−による処理を施すことを特徴とするものである。調
合時の加熱温度が60℃以下では、水溶性ポリマ−中の
モンモリロナイトの分散が不十分で、特に45℃以下の
低温度では微分散が難しく且つ長時間を要する。低圧分
散ジェネレ−タ−はオフラインで使用してもよいがイン
ラインに組み込んで使用することが分散がより安定す
る。例えば、グラビアコートの場合、塗剤給液槽、ポン
プ、フィルタ−、塗料パン等からなる塗剤循環ラインの
どの場所に設置しても良いが、分散効果の点でポンプ直
後に設置することが好ましい。なお、低圧分散ジェネレ
−タ−を使用する場合、フィルターの使用は限定される
ものではない。
【0042】本発明の積層フィルムは、酸素を初めとす
る各種ガス、水蒸気、有機溶剤蒸気、香気等のバリア機
能を有する包装材料等に好適に用いられる。
【0043】<特性の評価方法>本発明にて用いた特性
の評価方法は、以下のとおりである。
【0044】(1)ガスバリア性 ASTM D−3985に従って酸素透過率測定装置
(MOCON社製、OX−TRAN2/20)を用いて
酸素透過率(ml/mday)を測定した。測定条件
は温度23℃、相対湿度80%RHである。
【0045】(2)塗膜と基材の密着性、耐湿剥離強度 まず、試料のフイルム(OPP)の塗膜形成面と未延伸
ポリプロピレンフイルム(CPP、東レ合成フイルム
(株)製T3501、50μm)をポリウレタン系接着
剤(大日本インキ(株)製 ”ディックドライ” LX
−401A、SP−60、配合比 LX−401A:S
P−60=1:1、希釈溶剤 酢酸エチル、乾燥温度
70℃、乾燥時間 30秒、塗布量 塗剤有効成分で
2.0g/m2ドライ)を用いてドライラミネートし、
40℃で48時間エージングする。次に、フイルム幅
(TD)方向に幅15mm、長手(MD)方向に長さ1
0cmにサンプリングし、恒温恒湿槽にて40℃、90
%RHで48時間に加湿エージングする。そして、エー
ジング完了直後に引張試験器(島津製作所製オートグラ
フIM−100型)にて、CPPとOPPの90度にお
ける剥離抵抗を測定した。
【0046】(3)ヘイズ スガ試験機(株)製直読ヘーズコンピューターHGM−
2DPを用いて塗膜形成面から光を当て濁度を測定し
た。
【0047】(4)モンモリロナイトのカチオン交換容
量 粘土ハンドブック第2版(日本粘土学会編)681〜6
84頁 「II分析・試験編 6.土壌粘土鉱物の分析
法 6.9イオン交換容量測定」に記載の方法により測
定した。
【0048】(5)モンモリロナイトの交換性カチオン
含有量 粘土ハンドブック第2版(日本粘土学会編)371〜3
72頁 「II分析・試験編1.粘土鉱物分析法 g.
イオンクロマトグラフィー」に記載の方法によってカチ
オン浸出量を測定し、乾燥したモンモリロナイト100
gに対して含まれるNaイオン、Kイオン、他各種カチ
オンを当量として算出した。
【0049】(6)塗膜中のカリウム元素含有量 積層フイルムから測定に必要な量を切り出し、測定サン
プルとする。該測定サンプルの重量を測定した後、10
0℃の水に浸漬して塗膜を基材から剥離し、原子吸光分
析を用いてカリウム元素の量を測定した。前記の塗膜を
剥離した基材を乾燥して重量を測定し、塗膜剥離前の重
量から引いたものを測定サンプル中の塗膜の重量とし、
塗膜中のカリウム元素の含有量を算出した。
【0050】(7)ポリビニルアルコ−ルの平均重合度 ポリビニルアルコ−ル試験方法のJIS K6726に
準じて測定した。
【0051】(8)ポリビニルアルコ−ルのケン化度 ポリビニルアルコ−ル試験方法のJIS K6726に
準じて測定した。
【0052】(9)中心線平均表面粗さRa、最大表面
粗さRmax JIS B0601に従って、触針式表面粗さ計を用い
て測定した。尚、小坂研究所(株)製高精度薄膜段差測
定器(型式:ET−30K)を使用し、触針円錐型0.
5μmR、荷重16mg、カットオフは0.25mmと
した。
【0053】
【実施例】(実施例1)平均粒子径1.0μmのカリウ
ム型モンモリロナイト(クニミネ工業製、クニピア−P
X(商品名)浸出カリウムイオン量100meq/10
0g)のケ−キ状物(固形分濃度35重量%)を、ケン
化度98.0モル%、重合度500のポリビニルアルコ
−ルの4.2%、75℃加熱水溶液中に、ツインミキサ
−を用いて攪拌しながら加えた。更に常温まで温度が下
がってから溶媒としてイソプロパノ−ルを作製塗剤に対
して20重量%少しづつ加え約1時間混合攪拌し、モン
モリロナイトとポリビニルアルコ−ルの固形分比率が3
0/70%となる濃度4.5%の塗剤(以下TC剤と略
称する)を作製した。
【0054】熱可塑性高分子基材として、コロナ放電処
理した2軸延伸帯電防止性ポリプロピレンフィルム(東
レ製“トレファン”(登録商標)、厚さ20μm)を用
い、酢酸エチル/トルエン(50/50重量%)にて希
釈したウレタン系接着剤(武田薬品(株)製 主剤“タ
ケラック”A310(商品名)と硬化剤“タケネ−ト”
A3(商品名)の固形分比率が89/11%となる濃度
5.8%の塗剤)(以下AC剤と略称する)をグラビア
コ−タ(塗工速度150m/分)にて乾燥後の膜厚みが
0.2μmになる塗工条件にて塗布した後、熱風乾燥式
ドライヤ−内に導き低張力下で100℃、3秒間乾燥
し、アンカ−コ−ト層を塗設した。その後、該熱可塑性
高分子基材のアンカ−コ−ト層上に、上記TC剤を乾燥
後の膜厚みが0.5μmになる塗工条件にて塗布し、熱
風乾燥式ドライヤ−内に導き低張力下で110℃、5秒
間乾燥し積層フィルムを作成した。得られた積層フィル
ムの特性を表1に示す。表1に示したように、外観、透
明性、ガスバリア性、耐湿密着性に優れていた。
【0055】(実施例2)平均粒子径1.0μmのカリ
ウム型モンモリロナイト(クニミネ工業製、クニピア−
PX(商品名)浸出カリウムイオン量100meq/1
00)のケ−キ状物(固形分濃度35重量%)を、ケン
化度98.0モル%、重合度500のポリビニルアルコ
−ルの4.2%、75℃加熱水溶液中に、ツインミキサ
−を用いて攪拌しながら加えた。更に常温まで温度が下
がってから溶媒としてイソプロパノ−ルを作製塗剤に対
して20重量%少しづつ加え約1時間混合攪拌し、モン
モリロナイトとポリビニルアルコ−ルの固形分比率が3
0/70%となる濃度4.5%のTC剤を作製した。熱
可塑性高分子基材としてコロナ放電処理した2軸延伸帯
電防止性ポリプロピレンフィルム(東レ製“トレファ
ン”(登録商標)、厚さ20μm)を用い、酢酸エチル
/トルエン(50/50重量%)にて希釈したウレタン
系接着剤(武田薬品(株)製 主剤“タケラック”A3
10(商品名)と硬化剤“タケネ−ト”A3(商品名)
の固形分比率が89/11%となる濃度5.8%のAC
剤をグラビアコ−タ(塗工速度150m/分)にて乾燥
後の膜厚みが0.2μmになる塗工条件にて塗布した
後、熱風乾燥式ドライヤ−内に導き低張力下で100
℃、3秒間乾燥し、アンカ−コ−ト層を塗設した。その
後、該熱可塑性高分子基材のアンカ−コ−ト層上に、上
記TC剤を給液循環ラインの送液ポンプ直後に組み込ん
だ低圧分散ジェネレ−ター(ナノマイザ−製、処理圧力
3kgf/cm2 )を通して塗工ヘッドに供給し、乾
燥後の膜厚みが0.5μmになる塗工条件にて塗布し、
熱風乾燥式ドライヤ−内に導き低張力下で110℃、5
秒間乾燥し積層フィルムを作成した。得られた積層フィ
ルムの特性を表1に示す。表1に示したように、外観、
透明性、ガスバリア性、耐湿密着性に優れていた。
【0056】(比較例1)平均粒子径1.0μmのモン
モリロナイト(クニミネ工業製、“クニピア”−F(商
品名)を水に分散させ固形分濃度4重量%のスラリ−状
化したものを、ケン化度98.0モル%、重合度500
のポリビニルアルコ−ルの6.8%水溶液中に、ツイン
ミキサ−を用い常温にて攪拌しながら加えた。更に溶媒
としてイソプロパノ−ルを作製塗剤に対して20重量%
少しずつ加え約1時間混合攪拌し、モンモリロナイトと
ポリビニルアルコ−ルの固形分比率が30/70%とな
る濃度4.5%の塗剤を作製した。熱可塑性高分子基材
としてコロナ放電処理した2軸延伸帯電防止性ポリプロ
ピレンフィルム(東レ製“トレファン”(登録商標)厚
さ20μm)を用い、酢酸エチル/トルエン (50/
50重量%)にて希釈したウレタン系接着剤(武田薬品
(株)製 主剤“タケラック”A310(商品名)と硬
化剤“タケネ−ト”A3(商品名)の固形分比率が89
/11%となる濃度5.8%のAC剤をグラビアコ−タ
ー(塗工速度150m/分)にて乾燥後の膜厚みが0.
2μmになる塗工条件にて塗布した後、熱風乾燥式ドラ
イヤ−内に導き低張力下で100℃、3秒間乾燥し、ア
ンカ−コ−ト層を塗設した。その後、該熱可塑性高分子
基材のアンカ−コ−ト層上に、上記TC剤を乾燥後の膜
厚みが0.5μmになる塗工条件にて塗布し、熱風乾燥
式ドライヤ−内に導き低張力下で110℃、5秒間乾燥
し積層フィルムを作成した。得られた積層フィルムの特
性を表1に示す。表1に示したように、外観、透明性は
優れていたが、ガスバリア性、耐湿密着性に問題があっ
た。
【0057】(比較例2)平均粒子径1.0μmのカリ
ウム型モンモリロナイト(クニミネ工業製、クニピア−
PX(商品名)のケ−キ状物(固形分濃度35重量%)
を、ケン化度98.0モル%、重合度500のポリビニ
ルアルコ−ルの4.2%水溶液中に、ツインミキサ−を
用い常温にて攪拌しながら加えた。更に、溶媒としてイ
ソプロパノ−ルを作製塗剤に対して20重量%少しづつ
加え、約1時間混合攪拌し、モンモリロナイトとポリビ
ニルアルコ−ルの固形分比率が30/70%となる濃度
4.5%のTC剤を作製した。熱可塑性高分子基材とし
てコロナ放電処理した2軸延伸帯電防止性ポリプロピレ
ンフィルム(東レ製“トレファン”(登録商標)厚さ2
0μm)を用い、酢酸エチル/トルエン(50/50重
量%)にて希釈したウレタン系接着剤(武田薬品(株)
製 主剤“タケラック”A310(商品名)と硬化剤
“タケネ−ト”A3(商品名)の固形分比率が89/1
1%となる濃度5.8%のAC剤をグラビアコ−ター
(塗工速度150m/分)にて乾燥後の膜厚みが0.2
μmになる塗工条件にて塗布した後、熱風乾燥式ドライ
ヤ−内に導き低張力下で100℃、3秒間乾燥し、アン
カ−コ−ト層を塗設した。その後、該熱可塑性高分子基
材のアンカ−コ−ト層上に、上記TC剤を乾燥後の膜厚
みが0.5μmになる塗工条件にて塗布し、熱風乾燥式
ドライヤ−内に導き低張力下で110℃、5秒間乾燥し
積層フィルムを作成した。得られた積層フィルムの特性
を表1に示す。表1に示したように、外観、透明性、ガ
スバリア性に問題があり、耐湿密着性も不十分であっ
た。
【0058】(比較例3)平均粒子径1.0μmのカリ
ウム型モンモリロナイト(クニミネ工業製、クニピア−
PX(商品名)のケ−キ状物(固形分濃度35重量%)
を、ケン化度98.0モル%、重合度500のポリビニ
ルアルコ−ルの4.2%水溶液中に、ツインミキサ−を
用い45℃にて攪拌しながら加える。更に溶媒としてイ
ソプロパノ−ルを作製塗剤に対して20重量%少しづつ
加え、約1時間混合攪拌し、モンモリロナイトとポリビ
ニルアルコ−ルの固形分比率が30/70%となる濃度
4.5%のTC剤を作製した。熱可塑性高分子基材とし
てコロナ放電処理した2軸延伸帯電防止性ポリプロピレ
ンフィルム(東レ製“トレファン”(登録商標)厚さ2
0μm)を用い、酢酸エチル/トルエン(50/50重
量%)にて希釈したウレタン系接着剤(武田薬品(株)
製 主剤“タケラック”A310と硬化剤“タケネ−
ト”A3(商品名)の固形分比率が89/11%となる
濃度5.8%のAC剤をグラビアコ−ター(塗工速度1
50m/分)にて乾燥後の膜厚みが0.2μmになる塗
工条件にて塗布した後、熱風乾燥式ドライヤ−内に導き
低張力下で100℃、3秒間乾燥し、アンカ−コ−ト層
を塗設した。その後、該熱可塑性高分子基材のアンカ−
コ−ト層上に、上記TC剤を乾燥後の膜厚みが0.5μ
mになる塗工条件にて塗布し、熱風乾燥式ドライヤ−内
に導き低張力下で110℃、5秒間乾燥し積層フィルム
を作成した。得られた積層フィルムの特性を表1に示
す。表1に示したように、外観、透明性、ガスバリア性
に問題があり、耐湿密着性も不十分であった。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明で得られた積層フイルムは、塗膜
の外観、透明性に優れ、高湿度下でのガスバリア性や塗
膜と基材との高い密着性を有することから包装材料とし
て多くの用途に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 Z 7/12 7/12 129/04 129/04 201/00 201/00 // C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 3E086 AB01 AD01 BA04 BA15 BA24 BB01 BB22 BB52 CA01 CA28 DA08 4F006 AA12 AA35 AB20 AB76 BA05 CA07 DA04 EA04 4F100 AA01B AC03B AK01A AK01B AK07 AK21B AL05B BA02 DE10B EJ38 EJ55 GB15 JA07B JA20 JB09B JB16A JD02 JK06 JL11 JN01 4J038 BA031 BA041 BA121 CE021 CG001 CG141 CH131 CK031 DD231 DF001 DG001 GA04 GA06 GA09 HA556 KA02 KA08 KA18 MA03 MA08 MA14 NA01 NA03 NA08 PA18 PB04 PC08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性高分子基材の少なくとも片面
    に、水溶性ポリマ−と無機層状化合物を含有するコ−ト
    材料からなる塗膜が形成されており、該塗膜の表面粗さ
    がRaで0.01〜0.10μm、Rmaxで0.5〜
    2.0μmであることを特徴とする積層フィルム。
  2. 【請求項2】 積層フィルムのヘイズが15%以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の積層フィルム。
  3. 【請求項3】 塗膜中のカリウム元素含有量が0.1〜
    5重量%であることを特徴とする請求項1または2記載
    の積層フィルム。
  4. 【請求項4】 塗膜と熱可塑性高分子基材との40℃、
    90%RHの環境下における接着強度が0.5N/cm
    以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の積層フィルム。
  5. 【請求項5】 水溶性ポリマ−がポリビニルアルコ−ル
    またはその誘導体で、平均重合度が300以上、ケン化
    度が80%以上あることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の積層フィルム。
  6. 【請求項6】 無機層状化合物がモンモリロナイトで、
    モンモリロナイトの浸出陽イオン量(ミリ当量/100
    g)の60%以上がカリウムイオンであることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の積層フィルム。
  7. 【請求項7】 モンモリロナイトの残留塩素含量が0.
    5重量%以下であることを特徴とする請求項6記載の積
    層フィルム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の積層フ
    ィルムからなる包装材料。
  9. 【請求項9】 熱可塑性高分子基材の少なくとも片面
    に、水溶性ポリマ−と無機層状化合物からなる組成物を
    60℃以上の温度で加熱分散後、常温にて低圧分散処理
    を施したコ−ト材料を塗設して塗膜を形成することを特
    徴とする積層フィルムの製造方法。
JP2001142862A 2001-05-14 2001-05-14 積層フィルム Pending JP2002331618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142862A JP2002331618A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 積層フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142862A JP2002331618A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 積層フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002331618A true JP2002331618A (ja) 2002-11-19

Family

ID=18989089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001142862A Pending JP2002331618A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 積層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002331618A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109789958A (zh) * 2016-12-28 2019-05-21 株式会社Lg化学 阳离子可聚合组合物的包装容器以及使用该包装容器的包装方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109789958A (zh) * 2016-12-28 2019-05-21 株式会社Lg化学 阳离子可聚合组合物的包装容器以及使用该包装容器的包装方法
CN109789958B (zh) * 2016-12-28 2021-03-30 株式会社Lg化学 阳离子可聚合组合物的包装容器以及使用该包装容器的包装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5981029A (en) Gas barrier film containing inorganic stratified particles and a production method thereof
EP1191054B1 (en) Layered film and packaging material
JP3351208B2 (ja) ガスバリアフィルム
JP5933309B2 (ja) 直線カット性ガスバリア包装体
JP3824028B2 (ja) ガスバリアフィルム
JP2001009974A (ja) 積層フイルム
JP3772490B2 (ja) ガスバリアフィルム及びその製造方法
JP3674228B2 (ja) ガスバリアフィルム
JP3374625B2 (ja) ガスバリアフィルム
JP2002047444A (ja) ガスバリア性皮膜形成性組成物、ガスバリア性付与方法及び付与物
JP2001009983A (ja) ガスバリアフィルム
JPH11151786A (ja) ガスバリアフィルム及び包装材料
JP3367628B2 (ja) ガスバリアフィルム及びその製造方法
JPH107824A (ja) ガスバリアフィルム
JP2002331618A (ja) 積層フィルム
JPH1044299A (ja) 積層ガスバリアフィルム
JPH10323928A (ja) ガスバリアフィルム及び包装材料
JP2001009982A (ja) ガスバリアフィルム
JP2005001242A (ja) ガスバリアフィルム及びこれを用いた包装材
JP2003326653A (ja) 積層フイルム
JPH09111017A (ja) ガスバリアフィルム及びその製造方法
JP2003276124A (ja) ガスバリヤ性フィルム、ガスバリヤ性コーティング剤組成物及びガスバリヤ性フィルムの製造方法
JP2003291265A (ja) 防湿性の優れた積層フイルムおよびそれを用いた包装材料
JP2001048994A (ja) ガスバリアフィルム
JP2001009981A (ja) 積層フィルム