JP2002331591A - 光造形方法 - Google Patents

光造形方法

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JP2002331591A JP2001137281A JP2001137281A JP2002331591A JP 2002331591 A JP2002331591 A JP 2002331591A JP 2001137281 A JP2001137281 A JP 2001137281A JP 2001137281 A JP2001137281 A JP 2001137281A JP 2002331591 A JP2002331591 A JP 2002331591A
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Kazuhiko Nagano
和彦 永野
Yoji Okazaki
洋二 岡崎
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光造形物における歪みの発生を抑制し、高精度
での造形を可能とする光造形方法を提供する。 【解決手段】正方形の露光領域100を多数個の画素に
分割し、隣接する2個以上の画素が同時に露光されない
ように画素102を露光した後、未露光の画素104
を、隣接する2個以上の画素が同時に露光されないよう
に露光して、2回の露光で樹脂硬化層1層分の硬化を行
うことにより、隣接する画素は同時に露光されることが
無く、硬化収縮は1画素の範囲でのみ生じ、硬化収縮に
よる歪みは隣接する画素には伝播しない。これにより光
造形物における歪みの発生が顕著に抑制されて、高精度
での造形が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光造形方法に係
り、詳しくは、光硬化性樹脂を光ビームで露光して3次
元モデルを造形する光造形方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
3次元CAD(Computer Aided Design)システムの普
及に伴い、3次元CADによりコンピュータ上の仮想空
間に3次元形状を作成し、この3次元形状のCADデー
タに基づき、光硬化性樹脂を光ビームで露光して3次元
モデルを造形する光造形システムが利用されている。こ
の光造形システムでは、コンピュータ上でCADデータ
を所定間隔でスライスして複数の断面データを作成し、
図17(A)に示すように、各断面データに基づいて液
状の光硬化性樹脂の表面をレーザ光で走査して層状に硬
化させ、樹脂硬化層を順次積層して3次元モデルを造形
する。光造形方法としては、上方開放型の槽内に液状の
光硬化性樹脂を貯留しておき、光硬化性樹脂の液面近く
に配置した造形テーブルを樹脂の自由液面から順次沈下
させながら樹脂硬化層を積層する自由液面法が広く知ら
れている。
【0003】この光造形方法においては、光硬化性樹脂
の硬化に伴う重合収縮、及び硬化時に発生した重合熱に
より高温となった樹脂が常温に冷却されて熱歪みによる
硬化収縮が発生し、これら樹脂の硬化に伴う収縮によ
り、造形物が歪み、造形精度が低下する、という問題が
ある。
【0004】特に、複数の画素を含む領域を同時に露光
(面露光)して平板状に硬化する場合には、図17
(B)に示すように、光造形物が歪み、樹脂硬化層の積
層方向に対して下側に凸に反ってしまう。
【0005】このような光造形物の歪みを抑制する方法
として、特開平6−114949号公報には、光ビーム
の走査方向を1層ないし複数層ごとに反転させる光硬化
造形法が提案されている。この光硬化造形法では、樹脂
硬化層が光ビームが最後に走査する側を内側にして湾曲
しようとすることに着目し、積層する樹脂硬化層の光ビ
ームの走査方向を反転させ、1方向に撓もうとする応力
を相殺して歪みを抑制している。しかしながら、この光
硬化造形法は、各樹脂硬化層を1本の光ビームで走査露
光して形成するものであり、造形時間が非常に長くな
る、という問題がある。
【0006】また、特開平5−154924号公報に
は、未硬化部分を残した層を形成し、上部層を硬化させ
る際に下層に在る未硬化部分を同時に硬化させて積層平
板を形成する、光硬化造形法における積層平板造形法が
提案されている。この積層平板造形法では、上部層の硬
化に伴う収縮応力と未硬化部分の硬化に伴う収縮応力と
が相殺され、歪みが抑制される。しかしながら、この積
層平板造形法では、未露光部分の硬化が徐々に進行する
ため、光造形物の形状が経時的に変化し造形精度が低下
する、という問題がある。
【0007】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成さ
れたものであり、本発明の目的は、光造形物における歪
みの発生を抑制し、高精度での造形を可能とする光造形
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光造形方法は、光硬化性樹脂を光ビームで
露光して3次元モデルを造形する光造形方法であって、
光硬化性樹脂の露光領域を多数個の画素に分割し、隣接
する所定個以上の画素が同時に露光されないように露光
した後、未露光の画素を露光することを特徴とする。
【0009】本発明の光造形方法では、光硬化性樹脂の
露光領域を多数個の画素に分割し、最初に隣接する所定
個以上の画素が同時に露光されないように露光した後、
未露光の画素を露光するので、同時に露光されなかった
画素には、硬化収縮による歪みが伝播せず、光造形物に
おける歪みの発生が抑制されて、高精度での造形が可能
となる。例えば、隣接する2個以上の画素が同時に露光
されないように露光した後、未露光の画素を露光する場
合には、硬化収縮による歪みは1画素の範囲でのみ生
じ、隣接する画素には伝播しない。なお、隣接する画素
とは、例えば画素形状が多角形の場合であれば1辺を共
有する画素というように、2点以上で接触している画素
を意味する。
【0010】本発明の光造形方法では、隣接する所定個
以上の画素が同時に露光されないように露光する、即
ち、隣接する所定個未満の画素は1つの画素群として同
時に露光される。この場合、隣接する所定個未満の画素
数を、露光領域の全画素数の少なくとも75%以下とす
ることが好ましい。例えば、光硬化性樹脂の露光領域を
100万個の画素に分割した場合には、同時に露光され
る1つの画素群は75万個以下の画素で構成される。露
光領域を2つに分けて、1つの領域を露光した後に、残
る1つの領域を露光するようにすれば、全露光領域を1
度に露光する場合に比べて歪みの発生が抑制されるが、
隣接する所定個未満の画素数が、露光領域の全画素数の
75%を超えたのでは、露光領域を分割したことによる
歪み抑制効果が十分に得られない。
【0011】また、露光領域の画素数をyとしたとき、
前記所定個nは下記式を満たすように決定することがよ
り好ましい。例えば、露光領域の画素数を100万画素
とすると、隣接する100個以上の画素が同時に露光さ
れないように露光する。
【0012】
【数2】
【0013】前記所定個は2個〜26個とするのが特に
好ましい。同時に露光される1つの画素群に含まれる画
素の個数を所定範囲とすることで、硬化収縮による歪み
はこの範囲でのみ生じ、隣接する画素には伝播しない。
【0014】上記の光造形方法において、隣接する所定
個未満の画素で構成される領域の面積が1mm2以下で
あることが好ましい。同時に露光される1つの画素群の
サイズが小さい方が歪みの発生が抑制される。また、隣
接する所定個未満の画素で構成される領域間の間隔が
0.025mm以上であることが好ましい。最初に露光
された領域に未露光の領域から未硬化樹脂が供給され
て、硬化収縮による歪みの発生が抑制されるが、同時に
露光される1つの画素群同士が近接し過ぎると、未硬化
樹脂の供給が円滑に行われず、十分に歪みの発生を抑制
することができない。
【0015】上記の光造形方法において、最初の露光で
未露光であった画素を露光する場合にも、隣接する所定
個以上の画素が同時に露光されないように露光すること
が好ましい。最初に露光されなかった未露光の画素を、
隣接する所定個以上の画素が同時に露光されないように
露光することにより、2回目の露光時にも、同時に露光
されなかった画素には、硬化収縮による歪みが伝播せ
ず、光造形物における歪みの発生が更に抑制されて、よ
り高精度での造形が可能となる。なお、この場合にも、
隣接する所定個未満の画素数を、露光領域の全画素数の
少なくとも75%以下とすることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
光造形方法の実施の形態について説明する。 (第1の実施の形態)第1の実施の形態では、露光領域
を多数個の画素に分割し、隣接する2個以上の画素が同
時に露光されないように露光した後、未露光の画素を、
隣接する2個以上の画素が同時に露光されないように露
光して、2回の露光で樹脂硬化層1層分の硬化を行い、
平板状の光造形物を得る例について説明する。
【0017】まず、本実施の形態の光造形方法を実施す
るための光造形装置の一例について説明する。この光造
形装置は、図1に示すように、上方に開口した容器10
を備えており、容器10内には液状の光硬化性樹脂12
が収容されている。容器10に収容された光硬化性樹脂
12の表面上方には、樹脂表面の複数画素を含む所定面
積の露光領域16を光ビーム14で露光する露光ユニッ
ト18が配置されている。露光ユニット18は、XY位
置決め機構20により、樹脂表面に対して水平方向(X
Y方向)に移動可能とされている。また、光硬化性樹脂
の12液面近くには、順次降下させることができる造形
テーブル(図示せず)が配置されている。
【0018】XY位置決め機構20は、露光ユニット1
8を固定する固定台20a、固定台20aをX方向に移
動可能に支持する支持体20b、及び支持体20bを固
定台20aと共にY方向に移動可能に支持する支持体2
0cから構成されている。そして、固定台20aが支持
体20b上をX方向にスライドすることにより露光ユニ
ット18がX方向に移動されて、露光ユニット18のX
方向の位置が決められ、支持体20bが支持体20c上
をY方向にスライドすることにより露光ユニット18が
Y方向に移動されて、露光ユニット18のY方向の位置
が決められる。固定台20a及び支持体20bをスライ
ドさせる機構としては、ラックアンドピニオン、ボール
ねじ等がある。
【0019】露光ユニット18は、図1及び図2に示す
ように、例えば約1Wの紫外光源22から、例えばコア
径約50〜200μmの光ファイバ24を介して入射さ
れた光ビーム14を平行光化すると共に、その波形を整
形して光軸に垂直な面内での強度分布を矩形状に変換す
る整形光学系としてのホモジナイザ26、ホモジナイザ
26から入射された光ビームを例えば約100万画素の
画像データに応じて各画素毎に変調するデジタル・マイ
クロミラー・デバイス(DMD)28、DMD28から
入射された光ビームを集光する集光レンズ30、及び集
光レンズ30を透過した光ビームを光硬化性樹脂12の
表面の方向に反射する固定配置された反射ミラー32を
備えている。なお、XY位置決め機構20、紫外光源2
2及びDMD28は、これらを制御するコントローラ
(図示せず)に接続されている。
【0020】紫外光源22としては、(1)窒化ガリウ
ム系半導体レーザ、(2)ブロードエリアの発光領域を
有する窒化ガリウム系半導体レーザ、(3)窒化ガリウ
ム系半導体レーザで固体レーザ結晶を励起して得られた
レーザビームを光波長変換素子で波長変換して出射する
半導体レーザ励起固体レーザ、(4)窒化ガリウム系半
導体レーザでファイバを励起して得られたレーザビーム
を光波長変換素子で波長変換して出射するファイバレー
ザ、(5)上記(1)〜(4)のいずれかのレーザ光源
またはランプ光源と合波光学系とで構成された紫外光源
などを用いることができる。
【0021】DMD28は、図3に示すように、SRA
Mセル(メモリセル)38上に、微小ミラー(マイクロ
ミラー)40が支柱により支持されて配置されたもので
あり、多数の(数10万個から数100万個)の微小ミ
ラーであるピクセルを格子状に配列して構成されたミラ
ーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支柱に支
えられたマイクロミラー40が設けられており、マイク
ロミラー40の表面にはアルミニウムが蒸着されてい
る。なお、マイクロミラー40の反射率は90%以上で
ある。また、マイクロミラー40の直下には、ヒンジ及
びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造
ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRA
Mセル38が配置されており、全体はモノリシック(一
体型)に構成されている。
【0022】DMD28のSRAMセル38にデジタル
信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラ
ー40が、対角線を中心としてDMD28が配置された
基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾け
られる。図4(A)は、マイクロミラー40がオン状態
である+α度に傾いた状態を示し、図4(B)は、マイ
クロミラー40がオフ状態である−α度に傾いた状態を
示す。従って、画像信号に応じて、DMD28の各ピク
セルにおけるマイクロミラー40の傾きを、図3に示す
ように制御することによって、DMD28に入射された
光はそれぞれのマイクロミラー40の傾き方向へ反射さ
れる。なお、図3には、DMD28の一部を拡大し、マ
イクロミラー40が+α度又は−α度に制御されている
状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー40のオ
ンオフ制御は、DMD28に接続されたコントローラ
(図示せず)によって行われる。なお、オフ状態のマイ
クロミラー40により光ビームが反射される方向には、
光吸収体(図示せず)が配置されている。
【0023】上記の光造形装置では、例えば、光硬化性
樹脂12の表面上での光ビームのスポット径(画素径)
を50μmとすると、100万(1000×1000)
画素のDMD28を備えた露光ユニット18を用いた場
合には、面積50mm×50mmの露光領域16を同時
に露光することができる。即ち、露光領域16は露光ユ
ニット18により露光可能な領域である。
【0024】次に、上記光造形装置を使用した光造形方
法について説明する。
【0025】図5(A)に示すように、露光領域16は
多数個の画素に分割され、この多数個の画素は、相互に
隣接しない画素102で構成される第1のグループと、
相互に隣接しない画素104で構成される第2のグルー
プの2つのグループに分けられている。図5(A)には
露光領域16の一部を示すが、例えば100万画素のD
MDを備えた露光ユニット18を用いた場合には、DM
Dの画素数に応じて露光領域16を100万個の画素に
分割することができる。
【0026】画素102と画素104とは市松模様を構
成するように交互に配列されている。露光領域16に対
応して露光ユニット18に入力される画像データは、第
1のグループに属する画素102を露光するための第1
の画像データ、及び第2のグループに属する画素104
を露光するための第2の画像データの2つの画像データ
に変換されている。
【0027】コントローラ(図示せず)によりXY位置
決め機構20が駆動されて、露光ユニット18がX方向
及びY方向に移動され、露光ユニット18の位置が決定
される。露光ユニット18の位置が決定されると、紫外
光源22から光ビームが出射され、露光領域16の第1
の画像データがDMD28のコントローラ(図示せず)
に送信される。DMD28のマイクロミラー40は、受
信した第1の画像データに応じてオンオフ制御される。
【0028】紫外光源22から出射された光ビーム14
は、光ファイバ24を介してホモジナイザ26に入射さ
れ、ホモジナイザ26により平行光化されると共に、そ
の波形が整形され光軸に垂直な面内での強度分布が矩形
状に変換されて、DMD28へ入射される。ホモジナイ
ザ26から入射された光ビーム14は、DMD28のマ
イクロミラー40がオン状態の場合には反射ミラー32
の方向に、マイクロミラー40がオフ状態の場合には光
吸収体(図示せず)の方向にそれぞれ反射される。即
ち、DMD28へ入射された光ビーム14は、画像デー
タに応じて各画素毎に変調される。反射ミラー32の方
向に反射された光ビーム14は、集光レンズ30により
集光され、集光された光ビーム14が反射ミラー32に
より光硬化性樹脂12の表面の方向に反射される。これ
により、図5(B)に示すように、露光領域16の第1
のグループに属する画素102が、光ビーム14で露光
されて硬化する。
【0029】次に、露光領域16の第2の画像データが
DMD28のコントローラ(図示せず)に送信されて、
DMD28のマイクロミラー40が、受信した第2の画
像データに応じてオンオフ制御され、図5(C)に示す
ように、第2のグループに属する画素104が、光ビー
ム14で露光されて硬化し、画素と画素との隙間が埋め
られて、露光領域16での樹脂の硬化が終了する。な
お、最小単位である1つの画素の画素径は、通常25μ
m〜50μm程度(画素面積に換算すると6.25×1
-4mm2〜25.0×10-4mm2程度)であり、同じ
グループに属する隣接する2つの画素の間隔も、通常2
5μm〜50μm程度である。
【0030】続いて、コントローラ(図示せず)により
XY位置決め機構20が駆動されて、露光ユニット18
がX方向及びY方向に移動され、露光ユニット18の次
の位置が決定され、同様にして所定領域が露光される。
この動作が数回繰り返されて、1層分の光硬化性樹脂1
2の硬化が終了する。続いて、造形テーブル(図示せ
ず)を1層分降下させ、同様にして次の樹脂層を露光す
る。この造形テーブルの降下と露光とを数回繰り返すこ
とにより、平板状の光造形物を得ることができる。
【0031】以上の通り、本実施の形態に係る光造形方
法では、1回目に同時に露光される第1のグループの画
素同士は相互に隣接しておらず、2回目に同時に露光さ
れる第2のグループの画素同士も相互に隣接していな
い。このように隣接する画素は同時に露光されることが
無いので、隣接する画素に硬化収縮による歪みが伝播し
ない。即ち、露光領域全体を同時に露光する場合には、
硬化収縮による歪みは露光領域を伝播するに従い大きく
なり、相当の歪みが発生することになるが、本実施の形
態では、硬化収縮は1画素の範囲でのみ生じ、硬化収縮
による歪みは隣接する画素には伝播しない。また、1回
目の露光で硬化した画素は、その周囲を未硬化樹脂で囲
まれているため、1回目の露光で硬化した画素の収縮部
に未硬化樹脂が供給され、歪みの発生が抑制される。こ
れにより、光造形物において歪みの発生が顕著に抑制さ
れて、高精度での造形が可能となる。
【0032】また、DMDを備えた露光ユニットによ
り、所定面積の領域を同時に露光するので、高速での造
形が可能となる。
【0033】更に、本実施の形態では、隣接する2個以
上の画素が同時に露光されないように露光されることに
なるが、1つの画素の面積は6.25×10-4mm2
25.0×10-4mm2程度であり、歪みの発生が十分
に抑制される。また、同じグループに属する隣接する2
つの画素の間隔は、通常25μm〜50μm程度であ
り、最初に露光された領域に未露光の領域から未硬化樹
脂が円滑に供給されて、硬化収縮による歪みの発生が抑
制される。
【0034】(第2の実施の形態)第2の実施の形態で
は、露光領域を多数個の画素に分割し、隣接する3個以
上の画素が同時に露光されないように露光した後、未露
光の画素を、隣接する3個以上の画素が同時に露光され
ないように露光して、2回の露光で樹脂硬化層1層分の
硬化を行い、平板状の光造形物を得る例について説明す
る。なお、第2の実施の形態においても、第1の実施の
形態と同じ光造形装置を使用する。
【0035】図6に示すように、露光領域16は多数個
の画素に分割され、この多数個の画素は、隣接する2個
の画素からなる画素群106で構成される第1のグルー
プと、隣接する2個の画素からなる画素群108で構成
される第2のグループの2つのグループに分けられてい
る。図6には露光領域16の一部を示すが、例えば10
0万画素のDMDを備えた露光ユニット18を用いた場
合には、DMDの画素数に応じて露光領域16を100
万個の画素に分割することができる。
【0036】画素群106と画素群108とは、同じグ
ループに属する画素群同士が相互に隣接することが無い
ように配列されると共に、2種類の画素群が市松模様を
構成するように交互に配列されている。露光領域16に
対応して露光ユニット18に入力される画像データは、
第1のグループに属する画素群106を露光するための
第1の画像データ、及び第2のグループに属する画素群
108を露光するための第2の画像データの2つの画像
データに変換されている。
【0037】第1の実施の形態と同様にして、第1の画
像データに基づき、露光領域16の第1のグループに属
する画素群106が、光ビーム14で露光されて硬化す
る。次に、第2の画像データに基づき、第2のグループ
に属する画素群108が、光ビーム14で露光されて硬
化し、画素群と画素群との隙間が埋められて、露光領域
16での樹脂の硬化が終了する。なお、最小単位である
1つの画素の画素径は、通常25μm〜50μm程度で
あるため、1つの画素群の面積は、12.5×10-4
2〜50.0×10-4mm2程度であり、同じグループ
に属する隣接する2つの画素群の間隔も、通常25μm
〜1mm程度である。
【0038】続いて、コントローラ(図示せず)により
XY位置決め機構20が駆動されて、露光ユニット18
がX方向及びY方向に移動され、露光ユニット18の次
の位置が決定され、同様にして所定領域が露光される。
この動作が数回繰り返されて、1層分の光硬化性樹脂1
2の硬化が終了する。続いて、造形テーブル(図示せ
ず)を1層分降下させ、同様にして次の樹脂層を露光す
る。この造形テーブルの降下と露光とを数回繰り返すこ
とにより、平板状の光造形物を得ることができる。
【0039】以上の通り、本実施の形態に係る光造形方
法では、1回目に同時に露光される第1のグループの画
素群同士は相互に隣接しておらず、2回目に同時に露光
される第2のグループの画素群同士も相互に隣接してい
ない。このように隣接する画素群は同時に露光されるこ
とが無いので、隣接する画素群に硬化収縮による歪みが
伝播しない。即ち、露光領域全体を同時に露光する場合
には、硬化収縮による歪みは露光領域を伝播するに従い
大きくなり、相当の歪みが発生することになるが、本実
施の形態では、硬化収縮は1つの画素群の範囲でのみ生
じ、硬化収縮による歪みは隣接する画素群には伝播しな
い。また、1回目の露光で硬化した画素群は、その周囲
を未硬化樹脂で囲まれているため、1回目の露光で硬化
した画素群の収縮部に未硬化樹脂が供給され、歪みの発
生が抑制される。これにより、光造形物における歪みの
発生が顕著に抑制されて、高精度での造形が可能とな
る。
【0040】また、DMDを備えた露光ユニットによ
り、所定面積の領域を同時に露光するので、高速での造
形が可能となる。
【0041】更に、本実施の形態では、隣接する3個以
上の画素が同時に露光されないように露光されることに
なるが、1つの画素群の面積は12.5×10-4mm2
〜50.0×10-4mm2程度であり、歪みの発生が十
分に抑制される。また、同じグループに属する隣接する
2つの画素群の間隔は、通常25μm〜50μm程であ
り、最初に露光された領域に未露光の領域から未硬化樹
脂が円滑に供給されて、硬化収縮による歪みの発生が抑
制される。
【0042】上記の第2の実施の形態では、各画素群が
2個の画素から構成される例について説明したが、各画
素群を3以上の画素から構成することもできる。また、
画素群の形状も正方形や長方形には限定されず、その他
の多角形や多角形を組合わせて構成した形状であっても
よい。例えば、図7に示すように、露光領域16を多数
個の画素に分割し、この多数個の画素を、中心画素とそ
の4近傍の画素の5個の画素からなる十二角形の画素群
110で構成される第1のグループと、同じく中心画素
とその4近傍の画素の5個の画素からなる画素群112
で構成される第2のグループの2つのグループに分けて
露光するようにしてもよい。この場合にも、画素群11
0と画素群112とは、同じグループに属する画素群同
士が相互に隣接することが無いように交互に配列されて
いるので、隣接する画素群が同時に露光されず、硬化収
縮は1つの画素群の範囲でのみ生じ、硬化収縮による歪
みは隣接する画素群には伝播しない。また、1回目の露
光で硬化した画素群は、その周囲を未硬化樹脂で囲まれ
ているため、1回目の露光で硬化した画素群の収縮部に
未硬化樹脂が供給され、歪みの発生が抑制される。
【0043】また、図8に示すように、露光領域16を
多数個の画素に分割し、この多数個の画素を、中心画素
とその8近傍の画素の9個の画素からなる画素群114
で構成される第1のグループと、同じく中心画素とその
8近傍の画素の9個の画素からなる画素群116で構成
される第2のグループの2つのグループに分けて露光す
るようにしてもよい。この場合にも、画素群114と画
素群116とは、同じグループに属する画素群同士が相
互に隣接することが無いように交互に配列されているの
で、隣接する画素群が同時に露光されず、硬化収縮は1
つの画素群の範囲でのみ生じ、硬化収縮による歪みは隣
接する画素群には伝播しない。また、1回目の露光で硬
化した画素群は、その周囲を未硬化樹脂で囲まれている
ため、1回目の露光で硬化した画素群の収縮部に未硬化
樹脂が供給され、歪みの発生が抑制される。
【0044】上記の第2の実施の形態では、2つのグル
ープに属する画素群の各々が同じ形状である例について
説明したが、2つのグループに属する画素群の形状が同
じである必要はなく異なる形状であってもよい。例え
ば、図9に示すように、露光領域16を多数個の画素に
分割し、5×5の隣接する25個の画素からなる画素群
118、画素群118とは隣接しない画素120、及び
1列に配列された5個の画素からなる画素群122と
し、この多数個の画素を、画素群118及び画素120
で構成される第1のグループと、画素群122で構成さ
れる第2のグループの2つのグループに分けて露光する
ようにしてもよい。
【0045】この場合には、1回目に同時に露光される
第1のグループに属する画素群同士(画素群118同
士)または画素群と画素(画素群118と画素120)
が、相互に隣接することが無いように交互に配列されて
いるので、隣接する画素群が同時に露光されず、硬化収
縮は1つの画素群の範囲でのみ生じ、硬化収縮による歪
みは隣接する画素群には伝播しない。また、2回目に同
時に露光される第2のグループに属する画素群同士(画
素群122同士)も相互に隣接することが無いように交
互に配列されているので、隣接する画素群が同時に露光
されず、硬化収縮は1つの画素群の範囲でのみ生じ、硬
化収縮による歪みは隣接する画素群には伝播しない。ま
た、1回目の露光で硬化した画素群は、その周囲を未硬
化樹脂で囲まれているため、1回目の露光で硬化した画
素群の収縮部に未硬化樹脂が供給され、歪みの発生が抑
制される。
【0046】(第3の実施の形態)第3の実施の形態で
は、露光領域を多数個の画素に分割し、隣接する26個
以上の画素が同時に露光されないように露光した後、未
露光の画素を同時に露光して、2回の露光で樹脂硬化層
1層分の硬化を行い、平板状の光造形物を得る例につい
て説明する。なお、第3の実施の形態においても、第1
の実施の形態と同じ光造形装置を使用する。
【0047】図10に示すように、露光領域16は多数
個の画素に分割され、この多数個の画素は、隣接する2
5個の画素からなる画素群124で構成される第1のグ
ループと、残りの隣接する画素からなる単一の画素群1
26で構成される第2のグループの2つのグループに分
けられている。画素群124同士は、相互に隣接するこ
とが無いように、格子状に配列されている。図10には
露光領域16の一部を示すが、例えば100万画素のD
MDを備えた露光ユニット18を用いた場合には、DM
Dの画素数に応じて露光領域16を100万個の画素に
分割することができる。
【0048】露光領域16に対応して露光ユニット18
に入力される画像データは、第1のグループに属する画
素群124を露光するための第1の画像データ、及び第
2のグループに属する画素群126を露光するための第
2の画像データの2つの画像データに変換されている。
【0049】第1の実施の形態と同様にして、第1の画
像データに基づき、露光領域16の第1のグループに属
する画素群124が、光ビーム14で露光されて硬化す
る。次に、第2の画像データに基づき、第2のグループ
に属する画素群126が、光ビーム14で露光されて硬
化し、画素群と画素群との隙間が埋められて、露光領域
16での樹脂の硬化が終了する。なお、最小単位である
1つの画素の画素径は、通常25μm〜50μm程度で
あるため、第1のグループに属する1つの画素群の面積
は、1.56×10-2mm2〜6.25×10-2mm2
度であり、第1のグループに属する隣接する2つの画素
群の間隔も、通常25μm〜50μm程度である。
【0050】続いて、コントローラ(図示せず)により
XY位置決め機構20が駆動されて、露光ユニット18
がX方向及びY方向に移動され、露光ユニット18の次
の位置が決定され、同様にして所定領域が露光される。
この動作が数回繰り返されて、1層分の光硬化性樹脂1
2の硬化が終了する。続いて、造形テーブル(図示せ
ず)を1層分降下させ、同様にして次の樹脂層を露光す
る。この造形テーブルの降下と露光とを数回繰り返すこ
とにより、平板状の光造形物を得ることができる。
【0051】以上の通り、本実施の形態に係る光造形方
法では、1回目に同時に露光される第1のグループの画
素群同士は相互に隣接していない。2回目に同時に露光
される第2のグループには単一の画素群のみが含まれ
る。このように隣接する画素群は同時に露光されること
が無いので、硬化収縮による歪みは隣接する画素群には
伝播しない。即ち、露光領域全体を同時に露光する場合
には、硬化収縮による歪みは露光領域を伝播するに従い
大きくなり、相当の歪みが発生することになるが、本実
施の形態では、硬化収縮は1つの画素群の範囲でのみ生
じ、硬化収縮による歪みは隣接する画素群には伝播しな
い。また、1回目の露光で硬化した画素群は、その周囲
を未硬化樹脂で囲まれているため、1回目の露光で硬化
した画素群の収縮部に未硬化樹脂が供給され、歪みの発
生が抑制される。また、第2のグループに含まれる画素
群は、残りの隣接する画素から構成されているが、1回
目の露光時に露光領域の大部分が露光されているので、
2回目の露光時に残りの隣接する画素が同時に露光され
ても、大きな歪みを生じることが無い。これにより光造
形物における歪みの発生が顕著に抑制されて、高精度で
の造形が可能となる。
【0052】また、DMDを備えた露光ユニットによ
り、所定面積の領域を同時に露光するので、高速での造
形が可能となる。
【0053】更に、本実施の形態では、隣接する26個
以上の画素が同時に露光されないように露光されること
になるが、第1のグループに属する1つの画素群の面積
は1.56×10-2mm2〜6.25×10-2mm2程度
であり、歪みの発生が十分に抑制される。また、第1の
グループに属する隣接する2つの画素群の間隔は、通常
25μm〜50μm程度であり、最初に露光された領域
に未露光の領域から未硬化樹脂が円滑に供給されて、硬
化収縮による歪みの発生が抑制される。
【0054】上記の第3の実施の形態では、1回目に露
光される画素群124を格子状に配列する例について説
明したが、例えば、図11に示すように、隣接する25
個の画素からなる画素群128の列方向の配列ピッチを
隔行毎に半分ずらして配列してもよい。なお、画素群1
30は、残りの隣接する画素からなる単一の画素群であ
る。
【0055】また、上記の第3の実施の形態では、第2
のグループに含まれる画素群が、残りの隣接する画素か
ら構成された単一の画素群である例について説明した
が、第2のグループを相互に隣接しない画素で構成する
こともできる。例えば、図12に示すように、正方形の
露光領域100は多数個の画素に分割され、この多数個
の画素は、隣接する13個の画素からなる画素群132
で構成される第1のグループと、相互に隣接しない残り
の画素134で構成される第2のグループの2つのグル
ープに分けられている。この場合にも、1回目に同時に
露光される第1のグループに属する画素群132同士
は、相互に隣接することが無いように千鳥状に配列され
ているので、隣接する画素群が同時に露光されず、硬化
収縮は1つの画素群の範囲でのみ生じ、硬化収縮による
歪みは隣接する画素群には伝播しない。また、1回目の
露光で硬化した画素群は、その周囲を未硬化樹脂で囲ま
れているため、1回目の露光で硬化した画素群の収縮部
に未硬化樹脂が供給され、歪みの発生が抑制される。ま
た、2回目に同時に露光される第2のグループに属する
画素134同士も、相互に隣接していないので、隣接す
る画素群が同時に露光されず、硬化収縮は1つの画素の
範囲でのみ生じ、硬化収縮による歪みは隣接する画素に
は伝播しない。
【0056】(第4の実施の形態)第4の実施の形態で
は、露光領域を多数個の画素に分割し、隣接する2個以
上の画素が同時に露光されないように露光した後、未露
光の画素を露光する際に、未露光の画素を2つのグルー
プに分け、各グループ毎に、隣接する2個以上の画素が
同時に露光されないように露光して、3回の露光で樹脂
硬化層1層分の硬化を行い、平板状の光造形物を得る例
について説明する。なお、第4の実施の形態において
も、第1の実施の形態と同じ光造形装置を使用する。
【0057】図13に示すように、露光領域16は多数
個の画素に分割され、この多数個の画素は、相互に隣接
しない画素136で構成される第1のグループ、相互に
隣接しない画素138で構成される第2のグループ、及
び残りの相互に隣接しない画素140で構成される第3
のグループの3つのグループに分けられている。図13
には露光領域16の一部を示すが、例えば100万画素
のDMDを備えた露光ユニット18を用いた場合には、
DMDの画素数に応じて露光領域16を100万個の画
素に分割することができる。
【0058】露光領域16に対応して露光ユニット18
に入力される画像データは、画素136を露光するため
の第1の画像データ、画素138を露光するための第2
の画像データ、及び画素140を露光するための第3の
画像データの3つの画像データに変換されている。
【0059】第1の実施の形態と同様にして、第1の画
像データに基づき、露光領域16の第1のグループに属
する画素136が、光ビーム14で露光されて硬化す
る。次に、第2の画像データに基づき、第2のグループ
に属する画素138が、光ビーム14で露光されて硬化
する。次に、第3の画像データに基づき、第3のグルー
プに属する画素140が、光ビーム14で露光されて硬
化し、画素と画素との隙間が埋められて、露光領域16
での樹脂の硬化が終了する。なお、最小単位である1つ
の画素の画素径は、通常25μm〜50μm程度であ
り、1つの画素の面積は、6.25×10-4mm2〜2
5.0×10-4mm2程度であり、同じグループに属す
る隣接する2つの画素の間隔も、通常25μm〜50μ
m程度である。
【0060】続いて、コントローラ(図示せず)により
XY位置決め機構20が駆動されて、露光ユニット18
がX方向及びY方向に移動され、露光ユニット18の次
の位置が決定され、同様にして所定領域が露光される。
この動作が数回繰り返されて、1層分の光硬化性樹脂1
2の硬化が終了する。続いて、造形テーブル(図示せ
ず)を1層分降下させ、同様にして次の樹脂層を露光す
る。この造形テーブルの降下と露光とを数回繰り返すこ
とにより、平板状の光造形物を得ることができる。
【0061】以上の通り、本実施の形態に係る光造形方
法では、1回目に同時に露光される第1のグループの画
素同士は相互に隣接しておらず、2回目に同時に露光さ
れる第2のグループの画素同士も相互に隣接していな
い。また、3回目に同時に露光される第3のグループの
画素同士も相互に隣接していない。このように隣接する
画素は同時に露光されることが無いので、隣接する画素
に硬化収縮による歪みが伝播しない。即ち、露光領域全
体を同時に露光する場合には、硬化収縮による歪みは露
光領域を伝播するに従い大きくなり、相当の歪みが発生
することになるが、本実施の形態では、硬化収縮は1画
素の範囲でのみ生じ、硬化収縮による歪みは隣接する画
素には伝播しない。また、1回目の露光で硬化した画素
は、その周囲を未硬化樹脂で囲まれているため、1回目
の露光で硬化した画素の収縮部に未硬化樹脂が供給さ
れ、歪みの発生が抑制される。更に、1回目及び2回目
の露光で硬化した画素群の収縮部に、未露光部から未硬
化樹脂が供給され、歪みの発生が抑制される。これによ
り光造形物における歪みの発生が顕著に抑制されて、高
精度での造形が可能となる。
【0062】また、DMDを備えた露光ユニットによ
り、所定面積の領域を同時に露光するので、高速での造
形が可能となる。
【0063】更に、本実施の形態では、隣接する2個以
上の画素が同時に露光されないように露光されることに
なるが、1つの画素の面積は6.25×10-4mm2
25.0×10-4mm2程度であり、歪みの発生が十分
に抑制される。また、同じグループに属する隣接する2
つの画素の間隔は、通常25μm〜50μm程度であ
り、最初に露光された領域に未露光の領域から未硬化樹
脂が円滑に供給されて、硬化収縮による歪みの発生が抑
制される。
【0064】(第5の実施の形態)第5の実施の形態で
は、露光領域を多数個の画素に分割し、隣接する2個以
上の画素が同時に露光されないように露光した後、未露
光の画素を露光する際に、未露光の画素を2つのグルー
プに分け、隣接する2個以上の画素が同時に露光されな
いように露光した後、残りの画素を露光して、3回の露
光で樹脂硬化層1層分の硬化を行い、平板状の光造形物
を得る例について説明する。なお、第5の実施の形態に
おいても、第1の実施の形態と同じ光造形装置を使用す
る。
【0065】図14に示すように、露光領域16は多数
個の画素に分割され、この多数個の画素は、相互に隣接
しない画素142で構成される第1のグループ、相互に
隣接しない画素144で構成される第2のグループ、及
び残りの隣接する画素からなる単一の画素群146で構
成される第3のグループの3つのグループに分けられて
いる。図14には露光領域16の一部を示すが、例えば
100万画素のDMDを備えた露光ユニット18を用い
た場合には、DMDの画素数に応じて露光領域16を1
00万個の画素に分割することができる。
【0066】露光領域16に対応して露光ユニット18
に入力される画像データは、画素142を露光するため
の第1の画像データ、画素144を露光するための第2
の画像データ、及び画素群146を露光するための第3
の画像データの3つの画像データに変換されている。
【0067】第1の実施の形態と同様にして、第1の画
像データに基づき、露光領域100の第1のグループに
属する画素142が、光ビーム14で露光されて硬化す
る。次に、第2の画像データに基づき、第2のグループ
に属する画素144が、光ビーム14で露光されて硬化
する。次に、第3の画像データに基づき、第3のグルー
プに属する画素群146が、光ビーム14で露光されて
硬化し、画素と画素との隙間が埋められて、露光領域1
6での樹脂の硬化が終了する。なお、最小単位である1
つの画素の画素径は、通常25μm〜50μm程度であ
り、1つの画素の面積は、6.25×10-4mm2〜2
5.0×10-4mm2程度であり、同じグループに属す
る隣接する2つの画素の間隔も、通常25μm〜50μ
m程度である。
【0068】続いて、コントローラ(図示せず)により
XY位置決め機構20が駆動されて、露光ユニット18
がX方向及びY方向に移動され、露光ユニット18の次
の位置が決定され、同様にして所定領域が露光される。
この動作が数回繰り返されて、1層分の光硬化性樹脂1
2の硬化が終了する。続いて、造形テーブル(図示せ
ず)を1層分降下させ、同様にして次の樹脂層を露光す
る。この造形テーブルの降下と露光とを数回繰り返すこ
とにより、平板状の光造形物を得ることができる。
【0069】以上の通り、本実施の形態に係る光造形方
法では、1回目に同時に露光される第1のグループの画
素同士は相互に隣接しておらず、2回目に同時に露光さ
れる第2のグループの画素同士も相互に隣接していな
い。このように1回目及び2回目の露光時には、隣接す
る画素群は同時に露光されることが無いので、硬化収縮
による歪みは隣接する画素には伝播しない。また、3回
目に同時に露光される第3のグループには単一の画素群
のみが含まれ、隣接する画素群は同時に露光されること
が無いので、硬化収縮による歪みは隣接する画素群には
伝播しない。即ち、露光領域全体を同時に露光する場合
には、硬化収縮による歪みは露光領域を伝播するに従い
大きくなり、相当の歪みが発生することになるが、本実
施の形態では、硬化収縮は1つの画素または1つの画素
群の範囲でのみ生じ、硬化収縮による歪みは隣接する画
素または画素群には伝播しない。また、第3のグループ
に含まれる画素群は、残りの隣接する画素から構成され
ているが、1回目及び2回目の露光時に露光領域の大部
分が露光されているので、3回目の露光時に残りの隣接
する画素が同時に露光されても、大きな歪みを生じるこ
とが無い。また、1回目の露光で硬化した画素は、その
周囲を未硬化樹脂で囲まれているため、1回目の露光で
硬化した画素の収縮部に未硬化樹脂が供給され、歪みの
発生が抑制される。更に、1回目及び2回目の露光で硬
化した画素群の収縮部に、未露光部から未硬化樹脂が供
給され、歪みの発生が抑制される。これにより光造形物
における歪みの発生が顕著に抑制されて、高精度での造
形が可能となる。
【0070】また、DMDを備えた露光ユニットによ
り、所定面積の領域を同時に露光するので、高速での造
形が可能となる。
【0071】更に、本実施の形態では、1回目及び2回
目の露光では、隣接する2個以上の画素が同時に露光さ
れないように露光されることになるが、1つの画素の面
積は6.25×10-4mm2〜25.0×10-4mm2
度であり、歪みの発生が十分に抑制される。また、同じ
グループに属する隣接する2つの画素の間隔は、通常2
5μm〜50μm程度であり、最初に露光された領域に
未露光の領域から未硬化樹脂が円滑に供給されて、硬化
収縮による歪みの発生が抑制される。
【0072】(第6の実施の形態)第6の実施の形態で
は、露光領域を多数個の画素に分割し、隣接する5個以
上の画素が同時に露光されないように露光した後、未露
光の画素を露光する際に、未露光の画素を2つのグルー
プに分け、各グループ毎に、隣接する5個以上の画素が
同時に露光されないように露光して、3回の露光で樹脂
硬化層1層分の硬化を行い、平板状の光造形物を得る例
について説明する。なお、第6の実施の形態において
も、第1の実施の形態と同じ光造形装置を使用する。
【0073】図15に示すように、露光領域16は多数
個の画素に分割され、この多数個の画素は、隣接する4
つの画素からなる画素群148で構成される第1のグル
ープ、隣接する4つの画素からなる画素群150で構成
される第2のグループ、及び残りの相互に隣接する4つ
の画素からなる画素群152で構成される第3のグルー
プの3つのグループに分けられている。図15には露光
領域16の一部を示すが、例えば100万画素のDMD
を備えた露光ユニット18を用いた場合には、DMDの
画素数に応じて露光領域16を100万個の画素に分割
することができる。
【0074】露光領域16に対応して露光ユニット18
に入力される画像データは、画素148を露光するため
の第1の画像データ、画素150を露光するための第2
の画像データ、及び画素152を露光するための第3の
画像データの3つの画像データに変換されている。
【0075】第1の実施の形態と同様にして、第1の画
像データに基づき、露光領域100の第1のグループに
属する画素群148が、光ビーム14で露光されて硬化
する。次に、第2の画像データに基づき、第2のグルー
プに属する画素群150が、光ビーム14で露光されて
硬化する。次に、第3の画像データに基づき、第3のグ
ループに属する画素群152が、光ビーム14で露光さ
れて硬化し、画素群と画素群との隙間が埋められて、露
光領域16での樹脂の硬化が終了する。なお、最小単位
である1つの画素の画素径は、通常25μm〜50μm
程度であるため、第1のグループに属する1つの画素群
の面積は、0.25×10-2mm2〜1.00×10-2
mm2程度であり、第1のグループに属する隣接する2
つの画素群の間隔も、通常50μm〜1mm程度であ
る。
【0076】続いて、コントローラ(図示せず)により
XY位置決め機構20が駆動されて、露光ユニット18
がX方向及びY方向に移動され、露光ユニット18の次
の位置が決定され、同様にして所定領域が露光される。
この動作が数回繰り返されて、1層分の光硬化性樹脂1
2の硬化が終了する。続いて、造形テーブル(図示せ
ず)を1層分降下させ、同様にして次の樹脂層を露光す
る。この造形テーブルの降下と露光とを数回繰り返すこ
とにより、平板状の光造形物を得ることができる。
【0077】以上の通り、本実施の形態に係る光造形方
法では、1回目に同時に露光される第1のグループの画
素群同士は相互に隣接しておらず、2回目に同時に露光
される第2のグループの画素群同士も相互に隣接してい
ない。また、3回目に同時に露光される第3のグループ
の画素群同士も相互に隣接していない。このように隣接
する画素群は同時に露光されることが無いので、隣接す
る画素群に硬化収縮による歪みが伝播しない。即ち、露
光領域全体を同時に露光する場合には、硬化収縮による
歪みは露光領域を伝播するに従い大きくなり、相当の歪
みが発生することになるが、本実施の形態では、硬化収
縮は1画素群の範囲でのみ生じ、硬化収縮による歪みは
隣接する画素群には伝播しない。また、1回目の露光で
硬化した画素群は、その周囲を未硬化樹脂で囲まれてい
るため、1回目の露光で硬化した画素群の収縮部に未硬
化樹脂が供給され、歪みの発生が抑制される。更に、1
回目及び2回目の露光で硬化した画素群の収縮部に、未
露光部から未硬化樹脂が供給され、歪みの発生が抑制さ
れる。これにより光造形物における歪みの発生が顕著に
抑制されて、高精度での造形が可能となる。
【0078】また、DMDを備えた露光ユニットによ
り、所定面積の領域を同時に露光するので、高速での造
形が可能となる。
【0079】更に、本実施の形態では、隣接する5個以
上の画素が同時に露光されないように露光されることに
なるが、第1のグループに属する1つの画素群の面積は
0.25×10-2mm2〜1.00×10-2mm2程度で
あり、歪みの発生が十分に抑制される。また、第1のグ
ループに属する隣接する2つの画素群の間隔は、通常5
0μm〜1mm程度であり、最初に露光された領域に未
露光の領域から未硬化樹脂が円滑に供給されて、硬化収
縮による歪みの発生が抑制される。
【0080】(第7の実施の形態)第7の実施の形態で
は、露光領域を多数個の画素に分割し、隣接する5個以
上の画素が同時に露光されないように露光した後、未露
光の画素を露光する際に、未露光の画素を2つのグルー
プに分け、隣接する5個以上の画素が同時に露光されな
いように露光した後、残りの画素を露光して、3回の露
光で樹脂硬化層1層分の硬化を行い、平板状の光造形物
を得る例について説明する。なお、第7の実施の形態に
おいても、第1の実施の形態と同じ光造形装置を使用す
る。
【0081】図16に示すように、露光領域16は多数
個の画素に分割され、この多数個の画素は、隣接する4
つの画素からなる画素群154で構成される第1のグル
ープ、隣接する4つの画素からなる画素群156で構成
される第2のグループ、及び残りの隣接する画素からな
る単一の画素群158で構成される第3のグループの3
つのグループに分けられている。図16には露光領域1
6の一部を示すが、例えば100万画素のDMDを備え
た露光ユニット18を用いた場合には、DMDの画素数
に応じて露光領域16を100万個の画素に分割するこ
とができる。
【0082】露光領域16に対応して露光ユニット18
に入力される画像データは、画素群154を露光するた
めの第1の画像データ、画素群156を露光するための
第2の画像データ、及び画素群158を露光するための
第3の画像データの3つの画像データに変換されてい
る。
【0083】第1の実施の形態と同様にして、第1の画
像データに基づき、露光領域100の第1のグループに
属する画素群154が、光ビーム14で露光されて硬化
する。次に、第2の画像データに基づき、第2のグルー
プに属する画素群156が、光ビーム14で露光されて
硬化する。次に、第3の画像データに基づき、第3のグ
ループに属する画素群158が、光ビーム14で露光さ
れて硬化し、画素群と画素群との隙間が埋められて、露
光領域16での樹脂の硬化が終了する。なお、最小単位
である1つの画素の画素径は、通常25μm〜50μm
程度であるため、第1のグループに属する1つの画素群
の面積は、0.25×10-2mm2〜1.00×10-2
mm2程度であり、第1のグループに属する隣接する2
つの画素群の間隔も、通常50μm〜1mm程度であ
る。
【0084】続いて、コントローラ(図示せず)により
XY位置決め機構20が駆動されて、露光ユニット18
がX方向及びY方向に移動され、露光ユニット18の次
の位置が決定され、同様にして所定領域が露光される。
この動作が数回繰り返されて、1層分の光硬化性樹脂1
2の硬化が終了する。続いて、造形テーブル(図示せ
ず)を1層分降下させ、同様にして次の樹脂層を露光す
る。この造形テーブルの降下と露光とを数回繰り返すこ
とにより、平板状の光造形物を得ることができる。
【0085】以上の通り、本実施の形態に係る光造形方
法では、1回目に同時に露光される第1のグループの画
素群同士は相互に隣接しておらず、2回目に同時に露光
される第2のグループの画素群同士は相互に隣接してい
ない。また、3回目に同時に露光される第3のグループ
には単一の画素群のみが含まれる。このように隣接する
画素群は同時に露光されることが無いので、硬化収縮に
よる歪みは隣接する画素群には伝播しない。即ち、露光
領域全体を同時に露光する場合には、硬化収縮による歪
みは露光領域を伝播するに従い大きくなり、相当の歪み
が発生することになるが、本実施の形態では、硬化収縮
は1つの画素群の範囲でのみ生じ、硬化収縮による歪み
は隣接する画素群には伝播しない。また、1回目の露光
で硬化した画素群は、その周囲を未硬化樹脂で囲まれて
いるため、1回目の露光で硬化した画素群の収縮部に未
硬化樹脂が供給され、歪みの発生が抑制される。更に、
1回目及び2回目の露光で硬化した画素群の収縮部に、
未露光部から未硬化樹脂が供給され、歪みの発生が抑制
される。また、第3のグループに含まれる画素群は、残
りの隣接する画素から構成されているが、1回目及び2
回目の露光時に露光領域の大部分が露光されているの
で、3回目の露光時に残りの隣接する画素が同時に露光
されても、大きな歪みを生じることが無い。これにより
光造形物における歪みの発生が顕著に抑制されて、高精
度での造形が可能となる。
【0086】また、DMDを備えた露光ユニットによ
り、所定面積の領域を同時に露光するので、高速での造
形が可能となる。
【0087】更に、本実施の形態では、隣接する5個以
上の画素が同時に露光されないように露光されることに
なるが、第1のグループに属する1つの画素群の面積は
0.25×10-2mm2〜1.00×10-2mm2程度で
あり、歪みの発生が十分に抑制される。また、第1のグ
ループに属する隣接する2つの画素群の間隔は、通常5
0μm〜1mm程度であり、最初に露光された領域に未
露光の領域から未硬化樹脂が円滑に供給されて、硬化収
縮による歪みの発生が抑制される。
【0088】上記の第1〜第7の実施の形態では、画素
形状を正方形としたが、画素形状が相違しても同様の効
果を得ることができる。画素形状は正方形には限られ
ず、三角形、六角形、八角形等の多角形状でもよく、ま
た円形、楕円形、長円等の輪郭に曲線を含む形状であっ
てもよい。
【0089】また、上記の第1〜第7の実施の形態で
は、特定の光造形装置を使用して本発明の光造形方法を
実施する例について説明したが、複数の画素を含む露光
領域を同時に複数の光ビームで露光(面露光)すること
ができる光造形装置であれば、他の光造形装置を用いて
本発明の光造形方法を実施することができる。
【0090】また、上記の第1〜第7の実施の形態で
は、露光領域を100万画素に分割すると共に、同時に
露光される画素群の画素数が25個以下である例につい
て説明したが、同時に露光される画素群の画素数は、露
光領域の全画素数の少なくとも75%以下とすることが
好ましい。例えば、露光領域を100万個の画素に分割
した場合には、同時に露光される1つの画素群は75万
個以下の画素で構成することができる。露光領域を2つ
に分けて、1つの領域を露光した後に、残る1つの領域
を露光するようにすれば、全露光領域を1度に露光する
場合に比べて歪みの発生が抑制されるが、同時に露光さ
れる画素群の画素数が、露光領域の全画素数の75%を
超えたのでは、露光領域を分割したことによる歪み抑制
効果が十分に得られない。
【0091】また、露光領域の画素数をyとしたとき、
所定個nは下記式を満たすように決定することがより好
ましい。例えば、露光領域の画素数を100万画素とす
ると、隣接する100個以上の画素が同時に露光されな
いように露光する。
【0092】
【数3】
【0093】前記所定個は2個〜26個とするのが特に
好ましい。同時に露光される1つの画素群に含まれる画
素の個数を所定範囲とすることで、硬化収縮による歪み
はこの範囲でのみ生じ、隣接する画素には伝播しない。
【0094】なお、最初の露光で未露光であった画素を
露光する場合にも、隣接する所定個以上の画素が同時に
露光されないように露光することが好ましいが、この場
合にも、隣接する所定個未満の画素数を、露光領域の全
画素数の少なくとも75%以下とすることが好ましい。
【0095】また、上記の第1〜第7の実施の形態で
は、同時に露光される画素群を均等に分散配置した例に
ついて説明したが、画素群の配置方法によっても歪み抑
制効果が変化する。例えば、図18に示すように、露光
領域にスパイラル状に配列した画素からなる画素群の場
合には、同時に露光される画素群の画素数が大きくて
も、良好な歪み抑制効果を得ることができる。
【0096】上記の第1〜第7の実施の形態では、空間
変調素子としてデジタル・マイクロミラー・デバイス
(DMD)を備えた露光ユニットを用いる例について説
明したが、空間変調素子として回折格子光バルブ(GL
V:Grating Light Valve)を備えたGLV及び可動ミ
ラーからなる露光ユニットを用いることもできる。GL
Vは線方向での変調に適しており、光源とGLVを主走
査方向に配列したGLVアレイとを用いて露光手段を構
成してもよい。この場合、GLVアレイが主走査方向と
交差する副走査方向に移動するように、露光手段を光硬
化性樹脂の表面に対し相対移動させる、直動位置決め機
構等の移動手段または可動ミラーのような走査手段を設
けることが好ましい。GLV及び可動ミラーからなる露
光ユニットによっても所定面積の領域を同時に露光する
ことができ、高速での造形が可能になる。
【0097】
【発明の効果】本発明の光造形方法によれば、光造形物
における歪みの発生が抑制され、高精度での造形が可能
になる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光造形方法に
使用する光造形装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す光造形装置の露光ユニットの構成を
示す部分拡大図である。
【図3】DMDの構成を示す部分拡大図である。
【図4】(A)及び(B)は、DMDの動作を説明する
ための説明図である。
【図5】(A)は露光領域の露光パターンの1例を示す
平面図であり、(B)は(A)の画素102を露光した
後の状態を示す斜視図であり、(C)は(A)の画素1
04を露光した後の状態を示す斜視図である。
【図6】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平面
図である。
【図7】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平面
図である。
【図8】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平面
図である。
【図9】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平面
図である。
【図10】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平
面図である。
【図11】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平
面図である。
【図12】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平
面図である。
【図13】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平
面図である。
【図14】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平
面図である。
【図15】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平
面図である。
【図16】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平
面図である。
【図17】(A)は、樹脂硬化層を順次積層して造形さ
れた3次元モデルの断面図であり、(B)は、硬化時の
歪みによる変形の様子を模式的に表す断面図である。
【図18】露光領域の露光パターンの他の1例を示す平
面図である。
【符号の説明】
10 容器 12 光硬化性樹脂 14 光ビーム 16 領域 18、18A 露光ユニット 20 XY位置決め機構 22 紫外光源 24 光ファイバ 26 ホモジナイザ 28 デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD) 30 集光レンズ 32 反射ミラー 100 露光領域 102、104 画素 106、108 画素群

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光硬化性樹脂を光ビームで露光して3次元
    モデルを造形する光造形方法であって、光硬化性樹脂の
    露光領域を多数個の画素に分割し、隣接する所定個以上
    の画素が同時に露光されないように露光した後、未露光
    の画素を露光する光造形方法。
  2. 【請求項2】隣接する所定個未満の画素数を、露光領域
    の全画素数の少なくとも75%以下とする請求項1に記
    載の光造形方法。
  3. 【請求項3】露光領域の画素数をyとしたとき、前記所
    定個nは下記式を満たすように決定される請求項1また
    は2に記載の光造形方法。 【数1】
  4. 【請求項4】前記所定個を2個〜26個とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の光造形方法。
  5. 【請求項5】隣接する所定個未満の画素で構成される領
    域の面積が1mm2以下である請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の光造形方法。
  6. 【請求項6】隣接する所定個未満の画素で構成される領
    域間の間隔が0.025mm以上である請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の光造形方法。
  7. 【請求項7】前記未露光の画素を、隣接する所定個以上
    の画素が同時に露光されないように露光する請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の光造形方法。
  8. 【請求項8】隣接する所定個未満の画素数を、露光領域
    の全画素数の少なくとも75%以下とする請求項7に記
    載の光造形方法。
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