JP2009137048A - 光造形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】規制液面法で光造形を行う場合において、積層精度を向上させ、高精度の立体モデルを造形する。
【解決手段】収容容器35は、紫外線硬化樹脂37を収容し、紫外線硬化樹脂37の液面を規制するガラス窓36を有する。Zステージ38は、紫外線硬化樹脂37の液面に垂直な方向であるz方向に移動可能である。光学系31は、ガラス窓36を介して紫外線硬化樹脂37の液面に光を放射することにより、Zステージ38とガラス窓36との間に硬化層を形成する。位置規制機構32は、光学系31により硬化層が形成される際に、ガラス窓36に対して収容容器35の外側から力を加えることにより、ガラス窓36を略平面にする。本発明は、例えば、光造形装置に適用することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光造形装置に関し、特に、規制液面法で光造形を行う場合において、積層精度を向上させ、高精度の立体モデルを造形することができるようにした光造形装置に関する。
従来、光造形法としては、光硬化性樹脂の上から光を照射し、液面で樹脂を硬化させる自由液面法と、透明の容器に入った光硬化性樹脂を容器の下側から光を照射し、容器の底面で樹脂を硬化させる規制液面法がある(例えば、特許文献1参照)。
自由液面法で造形を行う光造形装置では、図1に示すように、収容容器11に収容された光硬化性樹脂12の液面が大気中に露出している。なお、ここでは、光硬化性樹脂の液面とは、光が照射される光硬化性樹脂の界面のことを指す。
この光造形装置では、造形される立体モデル14の土台となるステージ13が、光硬化性樹脂12の液面から1層分の硬化層の厚みだけ下降し、造形用のレーザビームのフォーカスが、大気と光硬化性樹脂12の界面に合わせられることにより、光硬化性樹脂12の液面に硬化層が形成される。これが繰り返されることにより、複数の硬化層が積層され、立体モデル14が生成される。
しかしながら、自由液面法では、光硬化性樹脂12の液面が大気中に露出しているため、硬化層の面精度が液面の表面張力などで決まり、硬化層の積層精度には限界がある。従って、高精度の立体モデル14を造形することは困難であった。
また、規制液面法で造形を行う光造形装置では、図2に示すように、収容容器21に収容された光硬化性樹脂12の液面が大気中に露出されずに、収容容器21の底面に設けられたガラス板23により規制される。この光造形装置では、立体モデル14の土台となるステージ22が、光硬化性樹脂12の液面から1層分の硬化層の厚みだけ上昇し、造形用のレーザビームのフォーカスが、ガラス板23と光硬化性樹脂12の界面に合わせられることにより、光硬化性樹脂12の液面に硬化層が形成される。これが繰り返されることにより、複数の硬化層が積層され、立体モデル14が生成される。
以上のように、規制液面法では、ガラス板23により液面が規制されるので、硬化層の面精度がガラス板23の面精度で決まる。従って、自由液面法に比べて、液面の平滑度を向上させることができ、積層精度が向上する。その結果、高精度の光造形を行うことができる。
特開2001−328175号公報
ところで、規制液面法で造形を行う光造形装置において、ガラス板23は、造形用のレーザビームを集光させるために球面収差を避ける必要があり、ガラス板23の厚みは、ある程度以下の薄さにする必要がある。例えば、1μm程度に造形用のレーザビームを集光させるためには、ガラス板23の厚みを1.2mm程度にする必要がある。
しかしながら、このようにガラス板23の厚みを薄くすると、図3に示すように、ガラス板23が自重などによりたわんでしまう。例えば、ガラス板23が直径20cm、厚み1.2mm程度の石英ガラスで構成される場合、10μm程度のたわみが生じる。そして、このたわみの量は、積層精度の向上において無視することができない量であり、立体モデル14の積層精度の向上の妨げとなっている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、積層精度を向上させ、高精度の立体モデルを造形することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の光造形装置は、立体モデルの断面形状データに応じた光を光硬化性樹脂の界面に照射して硬化層を形成し、前記硬化層を積層することにより、前記立体モデルを造形する光造形装置において、前記光硬化性樹脂を収容し、前記光硬化性樹脂の界面を規制する規制窓を有する収容容器と、前記光硬化性樹脂の界面に垂直な方向である垂直方向に移動可能な垂直移動台と、前記規制窓を介して前記光硬化性樹脂の界面に光を放射することにより、前記垂直移動台と前記規制窓との間に前記硬化層を形成する光学系と、前記光学系により前記硬化層が形成される際に、前記規制窓に対して前記収容容器の外側から力を加えることにより、前記規制窓を略平面にする位置規制機構とを備える。
本発明の第1の側面の光造形装置は、前記光学系が、所定の矩形領域単位で前記光硬化性樹脂の界面に光を放射する場合において、前記光硬化性樹脂の界面に平行な方向である平行方向に前記矩形領域を移動させる平行移動台をさらに備え、前記平行移動台は、前記平行方向に前記矩形領域を移動させることにより、前記平行方向に前記矩形領域を走査し、前記位置規制機構は、前記光学系により前記矩形領域に光が放射される場合、その矩形領域に対応する前記規制窓の領域を略平面にし、前記平行移動台が移動する場合、前記規制窓に対して前記収容容器の外側から力を加えないようにすることができる。
本発明の第1の側面の光造形装置は、前記垂直移動台にかかる圧力を検知する圧力検知手段と、前記圧力検知手段により検知された圧力の変化に応じて、前記垂直移動台と前記規制窓との接触を検知する接触検知手段とをさらに備え、前記垂直移動台は、前記硬化層を積層する際に、前記接触検知手段により接触が検知されたときの前記垂直移動台の前記垂直方向の位置を基準として、前記垂直方向に移動することができる。
本発明の第1の側面の光造形装置において、前記接触検知手段は、前記圧力検知手段により検知された圧力の変化に応じて、前記規制窓からの前記硬化層の剥離も検知し、前記垂直移動台は、前記硬化層が形成された場合、前記接触検知手段により剥離が検知されるまで、前記垂直方向に移動することにより、前記硬化層を前記規制窓から剥離することができる。
本発明の第1の側面の光造形装置は、前記規制窓から前記垂直移動台までの前記垂直方向の距離を測定する測定手段をさらに備え、前記垂直移動台は、前記硬化層を積層する際に、前記測定手段による測定結果に基づいて、前記垂直方向に移動することができる。
本発明の第2の側面の光造形装置は、立体モデルの断面形状データに応じた光を光硬化性樹脂の界面に照射して硬化層を形成し、前記硬化層を積層することにより、前記立体モデルを造形する光造形装置において、前記光硬化性樹脂を収容し、前記光硬化性樹脂の界面を規制する規制窓を有する収容容器と、前記光硬化性樹脂の界面に垂直な方向である垂直方向に移動可能な垂直移動台と、前記規制窓を介して前記光硬化性樹脂の界面に光を放射することにより、前記垂直移動台と前記規制窓との間に前記硬化層を形成する光学系と、前記垂直移動台にかかる圧力を検知する圧力検知手段と、前記圧力検知手段により検知された圧力の変化に応じて、前記垂直移動台と前記規制窓との接触を検知する接触検知手段とを備え、前記垂直移動台は、前記硬化層を積層する際に、前記接触検知手段により接触が検知されたときの前記垂直移動台の前記垂直方向の位置を基準として、前記垂直方向に移動する。
本発明の第1の側面においては、光硬化性樹脂の界面を規制する規制窓を有する収容容器に、光硬化性樹脂が収容され、垂直移動台が、光硬化性樹脂の界面に垂直な方向である垂直方向に移動し、光学系が、規制窓を介して光硬化性樹脂の界面に光を放射することにより、垂直移動台と規制窓との間に硬化層を形成し、位置規制機構が、光学系により硬化層が形成される際に、規制窓に対して収容容器の外側から力を加えることにより、規制窓を略平面にする。
本発明の第2の側面においては、光硬化性樹脂の界面を規制する規制窓を有する収容容器に、光硬化性樹脂が収容され、光学系が、規制窓を介して光硬化性樹脂の界面に光を放射することにより、垂直移動台と規制窓との間に硬化層を形成する。また、垂直移動台にかかる圧力が検知され、その圧力の変化に応じて、垂直移動台と規制窓との接触が検知され、垂直移動台は、硬化層を積層する際に、接触検知手段により接触が検知されたときの垂直移動台の垂直方向の位置を基準として、垂直方向に移動する。
以上のように、本発明によれば、積層精度を向上させ、高精度の立体モデルを造形することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は、本発明を適用した光造形装置の第1の実施の形態の外観構成を示している。
図4の光造形装置30は、対物レンズ31Aを有する光学系31、位置規制機構32、XYステージ33、駆動部34、収容容器35、ガラス窓36、液状のレジンなどの紫外線硬化樹脂である紫外線硬化樹脂37、Zステージ38、アーム39、および駆動部40により構成される。
光造形装置30は、収容容器35に収容された紫外線硬化樹脂37の液面をガラス窓36で規制し、立体モデルの3次元形状を所定の厚さに積層方向に輪切り状にスライスした断面形状のデータ(以下、断面形状データという)に応じて、紫外線硬化樹脂37の液面にガラス窓36を介して紫外光を照射することにより、規制液面法で光造形を行う。
光学系31は、紫外光を紫外線硬化樹脂37に照射する対物レンズ31Aを有し、XYステージ33上に配置されている。この対物レンズ31Aは、位置規制機構32に覆われている。位置規制機構32のガラス窓36の底面と接する面には、略所定の矩形領域(以下、露光小領域という)の大きさの開口が設けられ、対物レンズ31Aを通過する紫外光は、その開口からガラス窓36を介して、紫外線硬化樹脂37の液面の断面形状データに応じた形状の領域を露光小領域単位で露光する。
位置規制機構32は、駆動部34により、紫外線硬化樹脂37の液面に垂直な方向であるz方向に移動する。XYステージ33は、駆動部34により、x方向またはy方向に移動する。なお、x方向とy方向は、紫外線硬化樹脂37の液面に平行な方向であり、x方向とy方向は直交している。
駆動部34は、後述する制御装置120(図11)の制御により、x方向に所定の距離だけXYステージ33を順次移動させることにより、露光小領域をx方向に走査する。この後、駆動部34は、制御装置120の制御により、x方向およびy方向に所定の距離だけXYステージ33を移動させることにより、y方向に並ぶ次の走査ラインの開始位置に露光小領域を移動させる。そして、駆動部34は、制御装置120の制御により、露光小領域をx方向に再度走査する。
以上の処理が繰り返されて、断面形状データに応じて、x方向およびy方向にそれぞれ所定の数だけ並べられた露光小領域からなるワーク領域が露光されることにより、紫外線硬化樹脂37の1層分の断面形状データに対応する形状の領域が露光され、1層分の硬化層がガラス窓36とZステージ38の間に形成される。
このように、光造形装置30は、露光小領域をx方向およびy方向にタイルのように敷き詰めることにより、ワーク領域を露光する。従って、ここでは、光造形装置30の光造形方式を、露光小領域とワーク領域が同一である従来のビームスキャン方式や一括露光方式と区別するため、タイリング方式という。
また、駆動部34は、制御装置120の制御にしたがって、光学系31により露光が行われる際、位置規制機構32がガラス窓36の位置を下方から規制するように、位置規制機構32をz方向に上昇させることにより、ガラス窓36の自重などによる下方へのたわみを防止する。これにより、ガラス窓36が略平面になるため、硬化層の面精度が向上し、積層精度が向上する。
収容容器35は、対物レンズ31Aの上部に配置され、収容容器35の底部には、ガラス窓36が設けられている。収容容器35には、紫外線硬化樹脂37が収容される。
Zステージ38は、収容容器35に収容された紫外線硬化樹脂37に浸漬され、アーム39を介して駆動部40に接続されている。Zステージ38は、駆動部40の制御により、z方向に移動する。
駆動部40は、制御装置120の制御により、1層分の断面形状データに対応する露光が終了するごとに、Zステージ38をz方向に移動させて、ガラス窓36とZステージ38の間に形成されている硬化層をガラス窓36から剥離し、その後、ガラス窓36と形成された硬化層との間の距離が1層分の硬化層の厚みとなるように、Zステージ38をz方向に移動させる。これにより、複数の硬化層が積層され、立体モデルが造形される。
図5は、図4の光学系31の構成例を示している。
図5の光学系31は、対物レンズ31A、一括露光光学系71、ビームスキャン光学系72、偏光ビームスプリッタ73、および駆動部74により構成される。
一括露光光学系71は、収容容器35に収容された紫外線硬化樹脂37の液面の露光小領域を一括して露光する一括露光を行うための光学系であり、光源81、シャッタ82、偏光板83、ビームインテグレータ84、ミラー85、空間光変調器86、集光レンズ87、および駆動部88から構成される。
光源81としては、例えば、高出力な青色LED(Light Emitting Diode)をアレイ状に配置したものを用いることができる。なお、光源81としては、後述するビームスキャン用の光源91と異なり、コヒーレントなレーザ光源を用いる必要はない。光源81は、制御装置120の制御により、一括露光を行うための紫外光を放射する。
シャッタ82は、制御装置120の制御により、光源81から放射される紫外光の通過または遮蔽を制御することにより、一括露光光学系71による露光のオン/オフを制御する。
偏光板83は、シャッタ82を通過した紫外光を所定の偏光光とする。即ち、偏光板83は、空間光変調器86が、光源81からの紫外光を空間変調することができるように、その光を偏光する。
ビームインテグレータ84は、偏光板83により偏光された紫外光を均一化する。ビームインテグレータ84としては、複数のレンズエレメントを配列してなるフライアイタイプや、四角柱等の柱状のロッドレンズの内部を全反射させるライトロッドタイプなどの一般的なものが用いられる。
ミラー85は、ビームインテグレータ84により均一化された紫外光を空間光変調器86に向かって反射させる。
空間光変調器86は、例えば、透過型の液晶パネルからなり、ミラー85により反射された紫外光が、断面形状データに応じた形状で、露光小領域単位で紫外線硬化樹脂37の液面に投影されるように、その紫外光の一部を空間変調する。
即ち、空間光変調器86は、制御装置120から入力される、液晶パネルの各画素を制御する駆動信号に基づいて、投影しようとする断面形状データに応じた露光小領域単位の形状の画像に対応して、画素ごとに液晶の分子の配列を変えて透過する偏光方向を変化させることで通過する紫外光を空間変調する。
その結果、紫外線硬化樹脂37の液面の露光小領域への紫外光の照射が、断面形状データに応じた露光小領域単位の形状に対応して、液晶パネルの1画素に対応する矩形の領域(以下、露光単位領域という)ごとにオン/オフされ、露光小領域内の紫外光の照射がオンとされる露光単位領域に一括して紫外光が照射される。これにより、紫外線硬化樹脂37の液面の露光小領域に、断面形状データに応じた露光小領域単位の形状の紫外光が照射される。
なお、空間光変調器86は、透過型の液晶パネルではなく、入力信号に応じて傾き角度が変化する微小な反射ミラーが画素ごとに配列されることにより構成されるDMD、反射型液晶素子(LCOS(Liquid crystal on silicon))などにより構成されるようにしてもよい。
集光レンズ87は、空間光変調器86と偏光ビームスプリッタ73との間に設けられ、対物レンズ31Aとともに、空間光変調器86で空間変調された紫外光を紫外線硬化樹脂37上に結像するための投影光学系として機能する。
また、集光レンズ87は、空間光変調器86により空間変調された紫外光が対物レンズ31Aを通過する際のディストーションを補正するためのレンズ群により構成され、投影光学系として機能するとともに、ディストーションを低減させることができる。
例えば、集光レンズ87は、集光レンズ87と対物レンズ31Aとが対称光学系となるように、それぞれのレンズ群を構成することで、空間光変調器86により空間変調された紫外光を、偏光ビームスプリッタ73の反射透過面73A上の対物レンズ31Aの前側焦点位置に集光し、これによりディストーションを低減する。
駆動部88は、後述するビームスキャン光学系72の反射光モニタ部101により検出される戻り光に基づく制御装置120の制御により、空間光変調器86を光軸方向であるz方向に駆動し、一括露光光学系71から紫外線硬化樹脂37の液面に照射される紫外光のフォーカスを調整する。
ビームスキャン光学系72は、収容容器35に収容された紫外線硬化樹脂37の液面の露光小領域内を、レーザ光を走査させてビームスキャン露光を行うための光学系であり、光源91、コリメータレンズ92、アナモルフィックレンズ93、ビームエキスパンダ94、ビームスプリッタ95、シャッタ96、ガルバノミラー97および98、リレーレンズ99および100、並びに反射光モニタ部101から構成される。
光源91は、例えば、青から紫外域程度の比較的波長の短いレーザ光を放射する半導体レーザにより構成される。光源91は、制御装置120の制御により、ビームスキャン光学系72によりビームスキャンを行うためのレーザ光の光ビームを放射する。なお、光源91としては、半導体レーザ以外に、ガスレーザなどを用いてもよい。
コリメータレンズ92は、光源91から放射される光ビームの発散角を変換して略平行光とする。アナモルフィックレンズ93は、コリメータレンズ92により略平行光とされた楕円形状の光ビームを整形して略円形状にする。
ビームエキスパンダ94は、複数のレンズを有しており、アナモルフィックレンズ93により略円形状にされた光ビームの直径であるビーム径を、対物レンズ31Aの開口、NA(開口数)等に適した所望のビーム径に変換してビーム径のサイズ調整を行う。
ビームスプリッタ95は、光源91から照射される光ビームを透過させて、収容容器35に収容された紫外線硬化樹脂37に向かわせるとともに、紫外線硬化樹脂37で反射され、各光学系を通過してくる戻り光を、反射光モニタ部101に向かって反射する。
シャッタ96は、制御装置120の制御により、ビームスプリッタ95を透過した光ビームの通過または遮蔽を制御し、ビームスキャン光学系72によるビームスキャン露光のオン/オフを制御する。なお、光学系31は、シャッタ96を設けて、光ビームの通過または遮断を制御して、ビームスキャン露光のオン/オフを制御するのではなく、光源91における光ビームの放射の直接変調を制御して、ビームスキャン露光のオン/オフを制御するようにしてもよい。
ガルバノミラー97および98は、所定の方向に回転可能とされたミラーなどの反射部(図示せず)と、制御装置120の制御により反射部の回転方向の角度を調整する調整部(図示せず)とを有し、調整部が反射部の角度を調整することで、反射部により反射される光ビームを、紫外線硬化樹脂37の液面の露光小領域内でx方向またはy方向に走査させる。
具体的には、ガルバノミラー97は、シャッタ96を透過した光ビームを、ガルバノミラー98に向かって反射させるとともに、紫外線硬化樹脂37の液面の露光小領域内でx方向に走査させる。ガルバノミラー98は、ガルバノミラー97により反射された光ビームを、偏光ビームスプリッタ73に向かって反射させるとともに、紫外線硬化樹脂37の液面のy方向に走査させる。
なお、光学系31において、ガルバノミラー97および98の代わりに、ポリゴンミラーなどを設けるようにしてもよい。
リレーレンズ99および100は、1つまたは複数のレンズを有するレンズ群からなる。リレーレンズ99は、ガルバノミラー97により光ビームがスキャンされるスキャン角度にわたり、平行入射光ビームを平行に出射し、ガルバノミラー97で反射された光ビームを、ガルバノミラー98上に結像する。リレーレンズ100は、ガルバノミラー98により光ビームがスキャンされるスキャン角度にわたり、平行入射光ビームを平行に出射し、ガルバノミラー98で反射された光ビームを、偏光ビームスプリッタ73の反射透過面73A上に結像する。
このように、ガルバノミラー97とガルバノミラー98との間にリレーレンズ99を設け、ガルバノミラー98と偏光ビームスプリッタ73との間にリレーレンズ100を設けることで、ガルバノミラー97とガルバノミラー98が近接する位置に配置されていない場合であっても、偏光ビームスプリッタ73の反射透過面73A上に光ビームを結像させることができる。
反射光モニタ部101は、紫外線硬化樹脂37の液面で反射された戻り光を、例えば、非点収差法や三角測量法を用いて検出し、制御装置120に入力する。
偏光ビームスプリッタ73は、一括露光光学系71からの紫外光と、ビームスキャン光学系72からの光ビームとを合成し、それらの光を紫外線硬化樹脂37に導く。なお、偏光ビームスプリッタ73は、その反射透過面73Aが、対物レンズ31Aの前側焦点位置に一致するように配置されている。
対物レンズ31Aは、1または複数のレンズを有するレンズ群からなり、一括露光光学系71からの紫外光を紫外線硬化樹脂37の液面に結像させるとともに、ビームスキャン光学系72からの光ビームを集光する。
また、対物レンズ31Aは、ビームスキャン光学系72のガルバノミラー97および98により偏光された光ビームが、紫外線硬化樹脂37の液面の露光小領域内において等速度で走査されるように構成されている。
例えば、対物レンズ31Aとしては、入射角θに比例した像高Yを有し、焦点距離fと入射角θとの積が像高Yとなるような関係(Y=f×θ)を有する、いわゆるfθレンズが用いられる。この場合、光ビームの走査速度が、対物レンズ31Aへの入射位置によらず常に一定となるため、走査速度がばらつくことにより設計形状と実際の硬化層の形状とに違いが発生することを防止し、高精度の造形を行うことができる。
駆動部74は、ビームスキャン光学系72の反射光モニタ部101により検出される戻り光に基づく制御装置120の制御により、対物レンズ31Aをz方向に駆動し、ビームスキャン光学系72から紫外線硬化樹脂37の液面に照射される光ビームのフォーカスを調整する。具体的には、駆動部74は、対物レンズ31Aの後側焦点位置が、収容容器35内の紫外線硬化樹脂37の液面に一致するように、対物レンズ31Aをz方向に駆動する。
次に、図6を参照して、光造形装置30によるタイリング方式の光造形について説明する。
なお、図6の例では、図6Aに示すように、ワーク領域105が、x方向およびy方向の長さが10cmの正方形であり、露光小領域106が、x方向およびy方向の長さが1cmの正方形であるものとする。従って、ワーク領域105は、x方向およびy方向にそれぞれ10個ずつ露光小領域106が並べられることにより構成される。
図6Aにおいて、ワーク領域105の中央の領域107が、断面形状データに対応する形状の領域であるとすると、光造形装置30が一括露光光学系71だけを用いて露光する場合、ワーク領域105を構成する露光小領域106のうちの、下から2番目で、かつ左から3番目の露光小領域106Aを拡大すると、図6Bに示すようになる。
即ち、空間光変調器86のx方向およびy方向の画素数が、1000画素であるものとすると、図6Bに示すように、露光小領域106Aのx方向およびy方向の露光単位領域は1000個となり、露光小領域106A内の各露光単位領域のx方向およびy方向の長さは10μmとなる。
これに対して、従来の一括露光方式では、露光小領域とワーク領域が同一であるため、露光小領域内の各露光単位領域のx方向およびy方向の長さは、100μm(=10cm/1000個)となる。従って、光造形装置30によるタイリング方式の一括露光では、一括露光方式の一括露光に比べて、一括露光を高精細に行うことができる。その結果、光造形装置30は、高精細な造形を行うことができる。
なお、図6Bにおいて、斜線で示した領域が、露光小領域106Aにおいて一括露光光学系71により一括露光される露光単位領域であり、2点鎖線が、断面形状データに対応する形状の輪郭線を表している。図6Bに示すように、一括露光光学系71だけを用いて露光される場合、輪郭線より内側にある露光単位領域だけが露光されており、輪郭線が重なっている露光単位領域、および輪郭線より外側にある露光単位領域は、露光されない。
一方、光造形装置30が、一括露光光学系71とビームスキャン光学系72の両方を用いて露光する場合、露光小領域106Aを拡大すると、図6Cに示すようになる。
なお、図6Cにおいても、斜線で示した領域が露光小領域106Aにおいて一括露光光学系71により一括露光される露光単位領域であり、2点鎖線が、断面形状データに対応する形状の輪郭線を表している。
図6Cに示すように、光造形装置30が、一括露光光学系71とビームスキャン光学系72の両方を用いて露光する場合、図6Bに示した場合と同様に、一括露光光学系71により輪郭線より内側にある露光単位領域が露光された後、図6Cに示すように、ビームスキャン光学系72により光ビームがベクタスキャンまたはラスタスキャンされ、一括露光することができない輪郭線が重なっている露光単位領域の輪郭線の内側の領域が露光される。なお、ベクタスキャンとは、曲線状のスキャンのことであり、ラスタスキャンとは、一方向に往復するスキャンのことである。
以上のように、光造形装置30が、一括露光光学系71とビームスキャン光学系72の両方を用いて露光する場合、一括露光することができない輪郭線が重なっている露光単位領域の輪郭線の内側の領域をビームスキャン露光することができるので、一括露光光学系71だけを用いて露光する場合に比べて、断面形状データに対応する形状を高精細に露光することができる。その結果、高精細な立体モデルを造形することができる。
また、光造形装置30では、ビームスキャン露光もタイリング方式で行われるので、露光小領域とワーク領域が同一である従来のビームスキャン方式のビームスキャン露光に比べて、ビームスキャン範囲が小さくなり、ビームスキャン露光を高精細に行うことができる。
次に、図7と図8を参照して、図4の位置規制機構32によるガラス窓36の位置の規制について説明する。
図7に示すように、位置規制機構32が設けられていない場合、ガラス窓36は、自重、紫外線硬化樹脂37の重さ、積層される硬化層の重さなどにより下方にたわみ、積層精度が悪くなってしまう。従って、光造形装置30では、図8に示すように、対物レンズ31Aの周囲に位置規制機構32が設けられ、紫外線硬化樹脂37の液面が露光小領域単位で露光される際に、位置規制機構32が、その露光小領域に対応するガラス窓36の領域の周囲に対して外側から力を加えることにより、その領域を略平面にする。その結果、積層精度が向上する。
次に、図9と図10を参照して、位置規制機構32の詳細な構成について説明する。
図9と図10に示すように、位置規制機構32は、ストッパ111と、2つのソレノイド112Aおよび112Bを有する押し上げ機構112により構成される。
図9や図10に示すように、ストッパ111は、押し上げ機構112の上昇がストッパ111により停止されたときに、押し上げ機構112がガラス窓36に対して力を加え、ガラス窓36を略平面にするように配置される。ソレノイド112Aおよび112Bは、駆動部34により駆動され、押し上げ機構112をz方向に移動させる。
光学系31が露光小領域を露光する場合、図9に示すように、駆動部34は、ソレノイド112Aおよび112Bを駆動し、押し上げ機構112をz方向に上昇させる。この上昇はストッパ111により停止され、押し上げ機構112は、ガラス窓36を略平面にする。このように、ストッパ111により押し上げ機構112の位置を機械的に制御する場合、数ミクロン程度の位置再現性が確保できる。
また、XYステージ33が、光学系31により露光される露光小領域を移動させる場合、図10に示すように、駆動部34は、ソレノイド112Aおよび112Bを駆動し、押し上げ機構112をz方向に下降させる。これにより、露光小領域の移動時に、位置規制機構32がガラス窓36を擦って傷つけることを防止することができる。
図11は、図4の光造形装置30の各部を制御する制御装置120のハードウェア構成例を示している。
図11の制御装置120において、CPU(Central Processing Unit)121,ROM(Read Only Memory)122,RAM(Random Access Memory)123は、バス124により相互に接続されている。
バス124には、さらに、入出力インタフェース125が接続されている。入出力インタフェース125には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部126、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部127、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部128、ネットワークインタフェースなどよりなり、光造形装置30と通信を行う通信部129、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア131を駆動するドライブ130が接続されている。
記憶部128には、例えば、CADで作成された立体モデルの3次元形状データを、立体モデルの表面が小さな三角形の面で表現されるフォーマットであるSTL(Stereo Lithography)に変換するプログラムや、STLに変換された3次元形状データから立体モデルの断面形状データを作成するプログラム、立体モデルの断面形状データに基づいて、一括露光光学系71およびビームスキャン光学系72を制御するプログラムが記憶されている。
このような制御装置120では、CPU121が、例えば、記憶部128に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース125およびバス124を介して、RAM123にロードして実行し、通信部129を介して、光造形装置30の各部を制御することで、光造形装置30に光造形を実行させる。
例えば、制御装置120のCPU121は、入力部126からの入力に応じて、光源81から放射する紫外光または光源91から放射する光ビームの強度などを決定し、それを制御するための制御信号を、通信部129を介して光源81または91に入力する。CPU121は、入力部126からの入力に応じて、露光のオン/オフを制御するための制御信号を、通信部129を介してシャッタ82または96に入力する。
また、CPU121は、断面形状データに応じて、断面形状データに対応する露光小領域単位の形状の画像が表示されるように、液晶パネルの各画素を制御する駆動信号を、通信部129を介して空間光変調器86に入力する。
さらに、CPU121は、反射光モニタ部101から通信部129を介して入力された戻り光に基づいて、空間光変調器86をz方向に駆動するための制御信号を、通信部129を介して駆動部88に入力したり、対物レンズ31Aをz方向に駆動するための制御信号を通信部129を介して駆動部74に入力したりする。
また、CPU121は、断面形状データに応じて、断面形状データに対応する露光小領域単位の形状が露光されるように、ガルバノミラー97および98の反射部の角度を調整するための制御信号を、通信部129を介してガルバノミラー97および98に入力する。
さらに、CPU121は、露光小領域を露光する際、駆動部34を介して位置規制機構32のソレノイド112Aおよび112Bを制御し、押し上げ機構112をz方向に上昇させて、ガラス窓36の位置を規制する。また、露光小領域の露光が終了するたびに、CPU121は、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、押し上げ機構112をz方向に下降させて、ガラス窓36の位置を開放する。
また、CPU121は、所定のタイミングで、XYステージ33をx方向に所定の距離だけ移動させるための制御信号を、通信部129を介して駆動部34に入力し、露光小領域をx方向に走査させる。そして、露光小領域のx方向の走査が終了すると、CPU121は、次の走査ラインの開始位置に露光小領域を移動させるための制御信号を、通信部129を介して駆動部34に入力する。
さらに、CPU121は、1層分の断面形状データに対応する露光が終了するごとに、Zステージ38をz方向に所定の距離だけ移動させるための制御信号を、通信部129を介して駆動部40に入力する。これにより、Zステージ38とガラス窓36との間に形成された硬化層が、ガラス窓36から剥離され、その後、ガラス窓36と形成された硬化層との間の距離が硬化層の1層分の厚みとなる位置に、Zステージ38が移動する。
次に、図12を参照して、図11のCPU121による造形処理について説明する。この造形処理は、例えば、ユーザが入力部126を操作することにより、造形を指示したとき、開始される。
ステップS11において、CPU121は、入力部126からの入力に応じて、ユーザにより指定された立体モデルの3次元形状データを、造形する立体モデルの3次元形状データとして選択する。そして、CPU121は、その3次元形状データから断面形状データを作成する。
ステップS12において、CPU121は初期設定を行う。具体的には、例えば、CPU121は、駆動部34と40を制御し、XYステージ33とZステージ38の位置を原点に移動させる。また、CPU121は、紫外光および光ビームの強度を制御するための制御信号を光源81および91に入力し、その制御信号に対応して光源81が出射する紫外光および光源91が出射する光ビームの強度を測定する。
ステップS13において、CPU121は、駆動部34と40を制御し、XYステージ33とZステージ38を、予め設定された造形の開始位置に移動させる。ステップS14において、CPU121は、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、位置規制機構32の押し上げ機構112を上昇させる。この上昇はストッパ111により停止され、押し上げ機構112は、ガラス窓36に対して外側から力を加えることにより、ガラス窓36の位置を下方から規制する。
ステップS15において、CPU121は、駆動部40を制御し、アーム39を介してZステージ38を微速でz方向に所定の距離だけ下降させる。なお、この距離は、Zステージ38がガラス窓36の表面付近に位置するように予め設定された距離である。ステップS16において、CPU121は、駆動部40を制御し、アーム39を介してZステージ38を停止させる。駆動部40は、このときのZステージ38の位置を、z方向の造形位置の基準(以下、造形基準位置という)として、以降のZステージ38の移動を制御する。
ステップS17において、CPU121は、駆動部40を制御し、Zステージ38を、造形基準位置から、形成する硬化層の1層分の厚みだけ離れた位置に上昇させる。ステップS18において、CPU121は、1層分の硬化層を造形する1層造形処理を行う。この1層造形処理の詳細については、図13のフローチャートを参照して後述する。
ステップS19において、CPU121は、駆動部40を制御し、Zステージ38を所定の距離だけz方向に上昇させる。これにより、Zステージ38とガラス窓36の間に形成された硬化層が、ガラス窓36から剥離される。
ステップS20において、CPU121は、積層を終了するか、即ち、ステップS11で選択された3次元形状データに対応する層数だけステップS18の処理が行われたかを判定する。ステップS20で、積層を終了しないと判定された場合、即ちステップS11で選択された3次元形状データに対応する形状の立体モデルがまだ造形されていない場合、ステップS21において、CPU121は、駆動部34を制御し、XYステージ33を造形の開始位置に再度移動させる。
ステップS22において、CPU121は、ステップS14の処理と同様に、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、ガラス窓36の位置を下方から規制するように、位置規制機構32の押し上げ機構112をz方向に上昇させる。
ステップS23において、CPU121は、駆動部40を制御し、ガラス窓36の上面と、形成された硬化層の底面との距離が、次に形成する硬化層の1層分の厚みになるように、造形基準位置から所定の距離(例えば、次回までに積層させる層数分の硬化層の厚み)だけ離れた位置にZステージ38をz方向に移動させる。そして、処理はステップS18に戻り、積層を終了すると判定されるまで、ステップS18乃至S23の処理が繰り返される。これにより、ステップS11で選択された3次元形状データに対応する形状の立体モデルが造形されるまで、硬化層が積層される。
一方、ステップS20で、積層を終了すると判定された場合、即ち、ステップS11で選択された3次元形状データに対応する形状の立体モデルが造形された場合、ステップS24において、CPU121は、駆動部34と40を制御し、XYステージ33とZステージ38の位置を原点に移動させ、処理は終了する。
次に、図13を参照して、図12のステップS18の1層造形処理について説明する。
ステップS41において、CPU121は、各部を制御し、一括露光光学系71からの紫外光またはビームスキャン光学系72からの光ビームで、収容容器35に収容された紫外線硬化樹脂37の液面を露光小領域単位で露光させる。
ステップS42において、CPU121は、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、押し上げ機構112がガラス窓36に接触してガラス窓36に外側から力を加えないように、位置規制機構32の押し上げ機構112をz方向に下降させる。ステップS43において、CPU121は、ステップS41の処理を所定の回数(例えば、ワーク領域内のx方向に並ぶ露光小領域の数)だけ繰り返したかを判定する。
ステップS43で、まだステップS41の処理を所定の回数だけ繰り返していないと判定された場合、ステップS44において、CPU121は、駆動部34を制御し、露光小領域のx方向の長さだけXYステージ33をx方向に移動させる。ステップS45において、CPU121は、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、ガラス窓36の位置が下方から規制されるように、位置規制機構32の押し上げ機構112をz方向に上昇させる。
そして、処理はステップS41に戻り、ステップS41の処理が所定の回数だけ繰り返されるまで、ステップS41乃至S45の処理が繰り返される。
一方、ステップS43で、ステップS41の処理を所定の回数だけ繰り返したと判定された場合、即ち、露光小領域のx方向の走査が終了した場合、ステップS46において、CPU121は、駆動部34を制御し、XYステージ33のx方向の位置を開始位置に移動させる。
ステップS47において、CPU121は、駆動部34を制御し、露光小領域のy方向の長さだけXYステージ33をy方向に移動させる。ステップS46およびS47の処理により、露光小領域は次の走査ラインの開始位置に移動する。
ステップS48において、CPU121は、ステップS45の処理と同様に、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、ガラス窓36の位置が下方から規制されるように、位置規制機構32の押し上げ機構112をz方向に上昇させる。
ステップS49において、CPU121は、各部を制御し、収容容器35に収容された紫外線硬化樹脂37の液面を露光小領域単位で露光させる。ステップS50において、CPU121は、ステップS42の処理と同様に、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、押し上げ機構112がガラス窓36に対して外側から力を加えないように、位置規制機構32の押し上げ機構112をz方向に下降させる。
ステップS51において、CPU121は、ステップS49の処理を所定の回数(例えば、ワーク領域内のy方向に並ぶ露光小領域の数)だけ繰り返したかを判定する。ステップS51で、まだステップS49の処理が所定の回数だけ繰り返していないと判定された場合、ステップS52において、CPU121は、駆動部34を制御し、露光小領域のx方向の長さだけXYステージ33をx方向に移動させる。
ステップS53において、CPU121は、ステップS45やS48の処理と同様に、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、ガラス窓36の位置が下方から規制されるように、位置規制機構32の押し上げ機構112をz方向に上昇させる。そして、処理はステップS41に戻り、ステップS49の処理が所定の回数だけ行われるまで、ステップS41乃至S53の処理が繰り返される。
なお、このとき、ステップS43では、ステップS41の処理を所定の回数(例えば、ワーク領域内のx方向に並ぶ露光小領域の数から1を減算した数)だけ繰り返したかが判定される。
一方、ステップS51で、ステップS49の処理を所定の回数だけ繰り返したと判定された場合、即ち、1層分の断面形状データに対応する形状の領域が露光された場合、処理は図12のステップS18に戻る。
図14は、本発明を適用した光造形装置の第2の実施の形態の構成例を示している。
図14の光造形装置150は、対物レンズ31Aを有する光学系31、位置規制機構32、XYステージ33、駆動部34、収容容器35、ガラス窓36、紫外線硬化樹脂37、Zステージ38、アーム39、駆動部40、および圧力検知部151により構成され、Zステージ38にかかる圧力の変化に応じて造形基準位置を決定する。
なお、図14において、図4と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので適宜省略する。
図14の圧力検知部151は、例えばロードセルなどにより構成され、Zステージ38に設置される。圧力検知部151は、Zステージ38にかかる圧力を検知し、後述する制御装置170(図15)に入力する。駆動部40は、圧力検知部151により検知された圧力に応じて制御装置170から供給される制御信号に基づいて、Zステージ38の移動を制御する。
図15は、図14の光造形装置150を制御する制御装置170のハードウェア構成例を示している。
図15に示すように、制御装置170は、図11の制御装置120のCPU121の代わりに、CPU171が設けられることにより構成される。CPU171は、例えば、記憶部128に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース125およびバス124を介して、RAM123にロードして実行し、通信部129を介して、光造形装置150の各部を制御することで、光造形装置150に光造形を実行させる。
例えば、CPU171は、図11のCPU121と同様に、入力部126からの入力に応じて制御信号を、通信部129を介して、光源81または91もしくはシャッタ82または96に入力する。
また、CPU171は、CPU121と同様に、断面形状データに応じて、駆動信号を、通信部129を介して空間光変調器86やガルバノミラー97および98に入力する。CPU171は、CPU121と同様に、反射光モニタ部101から通信部129を介して入力された戻り光に基づいて、通信部129を介して制御信号を駆動部74や駆動部88に入力する。
さらに、CPU171は、CPU121と同様に、駆動部34を介してソレノイド112Aおよび112Bを制御し、押し上げ機構112をz方向に上昇させたり、下降させたりする。
また、CPU171は、CPU121と同様に、通信部129を介して制御信号を駆動部34に入力することにより、紫外線硬化樹脂37の1層分の断面形状データに対応する形状の領域を露光小領域単位で露光させる。これにより、1層分の硬化層がZステージ38とガラス窓36との間に形成される。
さらに、CPU171は、圧力検知部151から入力される圧力の変化に応じて、ガラス窓36とZステージ38の接触を検知し、そのときのZステージ38の位置を造形基準位置とする。CPU171は、ガラス窓36と形成された硬化層との間の距離が硬化層の1層分の厚みとなるように、造形基準位置から所定の距離だけ離れた位置にZステージ38をz方向に移動させるための制御信号を、通信部129を介して駆動部40に入力する。
また、CPU171は、1層分の断面形状データに対応する露光が終了するごとに、Zステージ38をz方向に上昇させるための制御信号を、通信部129を介して駆動部40に入力する。その後、CPU171は、図14の圧力検知部151から入力される圧力の変化に応じて、硬化層のガラス窓36からの剥離を検知し、z方向の上昇を停止させるための制御信号を、駆動部40に入力する。
次に、図16を参照して、図15のCPU171による造形処理について説明する。この造形処理は、例えば、ユーザが入力部126を操作することにより、造形を指示したとき、開始される。
ステップS61乃至S64の処理は、図12のステップS11乃至S14の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS65において、CPU171は、駆動部40を制御し、Zステージ38を微速でz方向に下降させる。ステップS66において、CPU171は、圧力検知部151から入力される圧力が変化したかを判定する。
即ち、Zステージ38がガラス窓36に接触するまで、Zステージ38にかかる圧力は、Zステージ38の自重による力となるが、Zステージ38がガラス窓36に接触すると、Zステージ38にかかる圧力は略ゼロとなる。従って、CPU171は、圧力検知部151から入力される圧力が変化したかを判定することにより、Zステージ38がガラス窓36と接触したかを検知する。
ステップS66において、圧力が変化していないと判定した場合、即ちまだZステージ38がガラス窓36に接触していない場合、圧力が変化するまで待機する。
一方、ステップS66で、圧力検知部151から入力される圧力が変化したと判定された場合、即ちZステージ38がガラス窓36に接触した場合、ステップS67において、CPU171は、駆動部40を制御し、Zステージ38を停止させる。駆動部40は、このときのZステージ38の位置を造形基準位置として、以降のZステージ38の移動を制御する。
以上のように、光造形装置150では、CPU171が、Zステージ38にかかる圧力の変化に応じて、Zステージ38がガラス窓36に接触したことを検知し、Zステージ38の下降を停止させるので、Zステージ38が下降し過ぎてガラス窓36を破壊することを防止することができる。
また、Zステージ38がガラス窓36に接触した位置で、Zステージ38を停止させることができるので、Zステージ38の底面がガラス窓36の上面と接触するときのZステージ38のz方向の位置を、造形基準位置とすることができる。従って、駆動部40が、造形基準位置からの距離に基づいてZステージ38の移動を制御することにより、後述するステップS68やS76で、ガラス窓36の上面と、Zステージ38または形成された硬化層の底面との距離を、次に形成する硬化層の1層分の厚みに正確にすることができる。その結果、積層精度を向上させることができる。
ステップS68およびS69において、ステップS17およびS18の処理と同様に、Zステージ38が、造形基準位置から、形成する硬化層の1層分の厚みだけ離れた位置に上昇され、図13の1層造形処理が行われる。
ステップS70において、CPU171は、駆動部40を制御し、Zステージ38をz方向に上昇する。ステップS71において、CPU171は、圧力検知部151から入力される圧力が変化したかを判定する。即ち、硬化層がガラス窓36から剥離されるまで、Zステージ38は、ガラス窓36に接着された硬化層により下方向に引っ張られ、Zステージ38にかかる圧力は、Zステージ38の自重と硬化層の重さによる力より大きな力となるが、硬化層がガラス窓36から剥離されると、Zステージ38にかかる圧力は、Zステージ38の自重と硬化層の重さによる力だけとなる。従って、CPU171は、圧力検知部151から入力される圧力が変化したかを判定することにより、硬化層の剥離を検知する。
ステップS71において、圧力が変化していないと判定した場合、即ちまだ硬化層が剥離されていない場合、圧力が変化するまで待機する。
一方、ステップS71で、圧力が変化したと判定された場合、即ち硬化層が剥離された場合、ステップS72において、CPU171は、駆動部40を制御し、Zステージ38を停止させる。ステップS73乃至S77の処理は、図12のステップS20乃至S24の処理と同様であるので、説明は省略する。
図17は、本発明を適用した光造形装置の第3の実施の形態の構成例を示している。
図17の光造形装置200は、対物レンズ31Aを有する光学系31、位置規制機構32、XYステージ33、駆動部34、収容容器35、ガラス窓36、紫外線硬化樹脂37、Zステージ38、アーム39、圧力検知部151、位置測定機構201、および駆動部202により構成される。光造形装置200は、Zステージ38の造形基準位置からのz方向の位置を測定し、その位置に基づいてZステージ38を移動する。
なお、図17において、図4や図14と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので適宜省略する。
図17の位置測定機構201は、レーザ距離計や電気マイクロメータなどにより構成される。位置測定機構201は、Zステージ38が造形基準位置にあるときの、Zステージ38の底面に近いz方向に垂直な面201Aの位置を基準として、そこから現在の面201Aの位置までの距離、即ち、ガラス窓36の上面からZステージ38の底面までのz方向の距離を、Zステージ38の造形基準位置からのz方向の位置として測定し、駆動部202に入力する。
駆動部202は、制御装置170(図15)からの制御と、位置測定機構201から入力される位置にしたがって、Zステージ38を所定の位置に移動させる。具体的には、駆動部202は、位置測定機構201により測定された位置が、制御装置170からの制御信号により指示された移動位置になるように、Zステージ38を移動させる。これにより、光造形装置200は、硬化層が形成されるZステージ38の底面の位置精度を向上させることができる。
即ち、Zステージ38の位置精度は、駆動部202とアーム39の剛性(例えば、アーム39のたわみ)などにより決まってしまうが、光造形装置200では、硬化層が形成されるZステージ38の底面に近い面201Aのz方向の位置が測定され、その位置に基づいてZステージ38の移動が制御されるので、Zステージ38の底面の位置精度を向上させることができる。その結果、より積層精度を向上させることができる。
なお、上述した説明では、光造形装置30(150,200)において、液状の紫外線硬化樹脂37を用いて光造形が行われたが、紫外線硬化樹脂の状態は液状に限定されず、例えばフィルム状であってもよい。
本発明は、タイリング方式で光造形を行う光造形装置だけでなく、一括露光方式やビームスキャン方式で光造形を行う光造形装置にも適用することができる。
また、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
自由液面法について説明する図である。 規制液面法について説明する図である。 規制液面法において生じるガラス板のたわみについて説明する図である。 本発明を適用した光造形装置の第1の実施の形態の外観構成を示す図である。 図4の光学系の構成例を示す図である。 図4の光造形装置によるタイリング方式の光造形について説明する図である。 ガラス窓の位置の規制について説明する図である。 ガラス窓の位置の規制について説明する図である。 図4の位置規制機構の詳細な構成を示す図である。 図4の位置規制機構の詳細な構成を示す図である。 図4の光造形装置の各部を制御する制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図11のCPUによる造形処理について説明するフローチャートである。 図12のステップS18の1層造形処理について説明するフローチャートである。 本発明を適用した光造形装置の第2の実施の形態の構成例を示す図である。 図14の光造形装置を制御する制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図15のCPUによる造形処理について説明するフローチャートである。 本発明を適用した光造形装置の第3の実施の形態の構成例を示す図である。
符号の説明
30 光造形装置, 31 光学系, 32 位置規制機構, 33 XYステージ, 38 Zステージ, 150 光造形装置, 151 圧力検知部, 171 CPU, 200 光造形装置, 201 位置測定機構

Claims (6)

  1. 立体モデルの断面形状データに応じた光を光硬化性樹脂の界面に照射して硬化層を形成し、前記硬化層を積層することにより、前記立体モデルを造形する光造形装置において、
    前記光硬化性樹脂を収容し、前記光硬化性樹脂の界面を規制する規制窓を有する収容容器と、
    前記光硬化性樹脂の界面に垂直な方向である垂直方向に移動可能な垂直移動台と、
    前記規制窓を介して前記光硬化性樹脂の界面に光を放射することにより、前記垂直移動台と前記規制窓との間に前記硬化層を形成する光学系と、
    前記光学系により前記硬化層が形成される際に、前記規制窓に対して前記収容容器の外側から力を加えることにより、前記規制窓を略平面にする位置規制機構と
    を備える光造形装置。
  2. 前記光学系が、所定の矩形領域単位で前記光硬化性樹脂の界面に光を放射する場合において、前記光硬化性樹脂の界面に平行な方向である平行方向に前記矩形領域を移動させる平行移動台
    をさらに備え、
    前記平行移動台は、前記平行方向に前記矩形領域を移動させることにより、前記平行方向に前記矩形領域を走査し、
    前記位置規制機構は、前記光学系により前記矩形領域に光が放射される場合、その矩形領域に対応する前記規制窓の領域を略平面にし、前記平行移動台が移動する場合、前記規制窓に対して前記収容容器の外側から力を加えないようにする
    請求項1に記載の光造形装置。
  3. 前記垂直移動台にかかる圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記圧力検知手段により検知された圧力の変化に応じて、前記垂直移動台と前記規制窓との接触を検知する接触検知手段と
    をさらに備え、
    前記垂直移動台は、前記硬化層を積層する際に、前記接触検知手段により接触が検知されたときの前記垂直移動台の前記垂直方向の位置を基準として、前記垂直方向に移動する
    請求項1に記載の光造形装置。
  4. 前記接触検知手段は、前記圧力検知手段により検知された圧力の変化に応じて、前記規制窓からの前記硬化層の剥離も検知し、
    前記垂直移動台は、前記硬化層が形成された場合、前記接触検知手段により剥離が検知されるまで、前記垂直方向に移動することにより、前記硬化層を前記規制窓から剥離する
    請求項3に記載の光造形装置。
  5. 前記規制窓から前記垂直移動台までの前記垂直方向の距離を測定する測定手段
    をさらに備え、
    前記垂直移動台は、前記硬化層を積層する際に、前記測定手段による測定結果に基づいて、前記垂直方向に移動する
    請求項1に記載の光造形装置。
  6. 立体モデルの断面形状データに応じた光を光硬化性樹脂の界面に照射して硬化層を形成し、前記硬化層を積層することにより、前記立体モデルを造形する光造形装置において、
    前記光硬化性樹脂を収容し、前記光硬化性樹脂の界面を規制する規制窓を有する収容容器と、
    前記光硬化性樹脂の界面に垂直な方向である垂直方向に移動可能な垂直移動台と、
    前記規制窓を介して前記光硬化性樹脂の界面に光を放射することにより、前記垂直移動台と前記規制窓との間に前記硬化層を形成する光学系と、
    前記垂直移動台にかかる圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記圧力検知手段により検知された圧力の変化に応じて、前記垂直移動台と前記規制窓との接触を検知する接触検知手段と
    を備え、
    前記垂直移動台は、前記硬化層を積層する際に、前記接触検知手段により接触が検知されたときの前記垂直移動台の前記垂直方向の位置を基準として、前記垂直方向に移動する
    光造形装置。
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