JP5234315B2 - 光造形装置および光造形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光造形装置および光造形方法に関し、特に、高精度な造形物を高強度で造形することができるようにした光造形装置および光造形方法に関する。
従来、CAD(Computer Aided Design)で作成された3次元形状データを用いて、立体モデル(造形物)を作成するときには、例えば、数値制御される機械加工機などが用いられ、機械加工により立体モデルが作成される。
また、近年、機械加工をすることなく立体モデルを作成するラピッドプロトタイピング(RP:Rapid Prototyping)と呼ばれる手法が、多くの製造現場で注目を集めている。ラピッドプロトタイピングでは、立体モデルの3次元形状データに基づいて、立体モデルをスライスした断面形状の薄板を作成し、その断面形状の薄板を積層することで立体モデルが作成される積層造形法と呼ばれる製造手法が用いられる。
また、ラピッドプロトタイピングは、この断面形状の薄板を作成する方法によって、紫外線硬化樹脂を用いた光造形、熱可塑性樹脂を押し出し積層する方法(FDM)、粉末の溶融接着積層方式(SLS)、紙を薄膜積層する方式(LOM)、粉末や硬化触媒を吐出させ積層する方式(Ink−Jet方式)などに分類される。
例えば、光造形においては、CADで作成された立体モデルの3次元形状データが、立体モデルの表面が小さな三角形の面で表現されるフォーマットであるSTL(Stereo Lithography)に変換されて、光造形装置に入力される。
光造形装置は、3次元形状データから、例えば、0.1〜0.2mm程度の一定間隔で、立体モデルをスライスした断面形状データを作成し、断面形状データに応じて、液状の光硬化樹脂の表面に照射する光の照射領域を決定する。光造形装置は、断面形状データの1層ごとに、液状の光硬化樹脂の表面に、その断面形状データに応じた照射領域の光を照射するとともに、液状の光硬化樹脂中の移動架台を、立体モデルをスライスした厚みに応じて垂直方向下方に移動させる。そして、光造形装置は、断面形状データの最下層から最上層まで、光の照射と移動架台の移動とを繰り返すことにより、立体モデルを生成する。
ここで、特許文献1には、空間光変調器を用い、画像データに応じて紫外線を変調して、その紫外線により感光性樹脂に画像を記録する画像記録装置が開示されている。
特開平6−95257号公報
上述したように光造形装置は構成されているが、従来の光造形装置よりも、高精度な造形物を高強度で造形することができる装置が求められていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、高精度な造形物を高強度で造形することができるようにするものである。
本発明の側面の光造形装置は、立体モデルの断面形状データに応じた光を光硬化性樹脂の表面に照射して硬化層を形成し、前記硬化層を積層することにより前記立体モデルを造形する光造形装置であって、光造形の作業が行われるワーク全体領域を複数の領域に分割したワーク小領域に応じて、前記立体モデルの断面形状データを分割し、前記ワーク小領域に対応する断面形状データであるワーク小領域データを生成するデータ生成手段と、所定の前記ワーク小領域に隣接している前記他のワーク小領域に対応するワーク小領域データのうちの、前記所定のワーク小領域と前記他のワーク小領域との境界線から一定幅のデータを、前記所定のワーク小領域に対応する前記ワーク小領域データに付加し、前記所定のワーク小領域の前記境界線をオフセットする付加手段と、前記付加手段によりオフセットされた前記ワーク小領域データに基づいて、前記光硬化性樹脂の表面の前記ワーク小領域より前記一定幅だけ広い領域を一括して露光し、前記ワーク小領域ごとに前記硬化層を形成する一括露光手段とを備え、前記データ生成手段は、前記ワーク全体領域を前記ワーク小領域に分割するときに、それぞれの前記ワーク小領域に対して、隣接する前記ワーク小領域の有無を示す情報を設定し、前記付加手段は、前記データ生成手段により設定された情報に基づいて、前記境界線のオフセットを行う
本発明の側面の光造形方法は、立体モデルの断面形状データに応じた光を光硬化性樹脂の表面に照射して硬化層を形成し、前記硬化層を積層することにより前記立体モデルを造形する光造形方法であって、光造形の作業が行われるワーク全体領域を複数の領域に分割したワーク小領域に応じて、前記立体モデルの断面形状データを分割し、前記ワーク小領域に対応する断面形状データであるワーク小領域データを生成し、所定の前記ワーク小領域に隣接している前記他のワーク小領域に対応するワーク小領域データのうちの、前記所定のワーク小領域と前記他のワーク小領域との境界線から一定幅のデータを、前記所定のワーク小領域に対応する前記ワーク小領域データに付加し、前記所定のワーク小領域の前記境界線をオフセットし、前記ワーク小領域データに基づいて、前記光硬化性樹脂の表面の前記ワーク小領域より前記一定幅だけ広い領域を一括して露光し、前記ワーク小領域ごとに前記硬化層を形成するステップを含み、前記ワーク全体領域を前記ワーク小領域に分割するときに、それぞれの前記ワーク小領域に対して、隣接する前記ワーク小領域の有無を示す情報を設定し、前記設定された情報に基づいて、前記境界線のオフセットを行う
本発明の側面においては、光造形の作業が行われるワーク全体領域を複数の領域に分割したワーク小領域に応じて、立体モデルの断面形状データが分割され、ワーク小領域に対応する断面形状データであるワーク小領域データが生成される。また、所定のワーク小領域に隣接している他のワーク小領域に対応するワーク小領域データのうちの、所定のワーク小領域と他のワーク小領域との境界線から一定幅のデータが、所定のワーク小領域に対応するワーク小領域データに付加され、所定のワーク小領域の境界線がオフセットされる。そして、ワーク小領域データに基づいて、光硬化性樹脂の表面のワーク小領域より一定幅だけ広い領域が一括して露光されて、ワーク小領域ごとに硬化層が形成される。そして、ワーク全体領域をワーク小領域に分割するときに、それぞれのワーク小領域に対して、隣接するワーク小領域の有無を示す情報が設定され、その設定された情報に基づいて、境界線のオフセットが行われる。
本発明の側面によれば、高精度な造形物を高強度で造形することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明する
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した光造形装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1において、光造形装置11は、光源12、シャッタ13、偏光板14、ビームインテグレータ15、ミラー16、空間光変調器17、集光レンズ18、対物レンズ19、ワーク部20、および制御部21から構成される。
光源12としては、例えば、高出力な青色LEDをアレイ状に配置したものを用いることができ、光源12は、ワーク部20の紫外線硬化樹脂31を露光して、硬化層を形成するための光を放射する。なお、光源12としては、コヒーレントなレーザ光源を用いる必要はない。
シャッタ13は、制御部21の制御に従って、光源12から放射される光を通過または遮蔽し、光源12からの光による紫外線硬化樹脂31の露光のオン/オフを制御する。
偏光板14は、シャッタ13を通過した光を所定の偏光光とする。即ち、偏光板14は、透過型の液晶パネルからなる空間光変調器17が、光源12からの光を空間変調することができるように、その光を偏光する。
ビームインテグレータ15は、偏光板14により偏光された光を均一化する。ビームインテグレータ15としては、複数のレンズエレメントを配列してなるフライアイタイプや、四角柱等の柱状のロッドレンズの内部を全反射させる構成としてなるライトロッドタイプ等の一般的なものが用いられる。
ミラー16は、ビームインテグレータ15により均一化された光を空間光変調器17に向かって反射する。
空間光変調器17は、例えば、透過型の液晶パネルからなり、ミラー16により反射された光が、紫外線硬化樹脂31上の断面形状データに応じた照射領域を露光するように、制御部21の制御に従い、その光の一部を空間変調する。
即ち、空間光変調器17には、断面形状データに応じて、液晶パネルの各画素を駆動させる駆動信号が制御部21から供給され、空間光変調器17は、その駆動信号に基づいて、照射領域に対応する画素の液晶の分子の配列を変えて透過する偏光方向を変化させる。これにより、空間光変調器17は、液晶パネルを通過する光を空間変調し、液晶パネルの1画素に対応する領域を、露光を行う単位領域として、断面形状データに応じた形状の光を紫外線硬化樹脂31に投影する。
集光レンズ18は、空間光変調器17により空間変調された光が対物レンズ19を通過する際のディストーションを補正するためのレンズ群により構成され、空間光変調器17により空間光変調された光を、対物レンズ19の前焦点に集光する。例えば、集光レンズ18と対物レンズ19とが対称光学系となるように、それぞれのレンズ群を構成することで、ディストーションを少なくすることができる。
対物レンズ19は、一又は複数のレンズを有するレンズ群からなり、空間光変調器17により空間変調された光を紫外線硬化樹脂31の表面に結像させる
ここで、対物レンズ19は、例えば、光源12からの光による一括露光とともに、図示しないビームスキャン光学系からの光ビームによるビームスキャン露光が行われるときに、ビームスキャン光学系からの光ビームを集光するとともに、光ビームが、紫外線硬化樹脂31の表面において等速度で走査されるように、即ち、紫外線硬化樹脂31の表面において均一な走査線速度で走査されるように構成されている。
例えば、対物レンズ19としては、入射角θに比例した像高Yをもち、焦点距離fと入射角θとの積が像高Yとなるような関係(Y=f×θ)を有する所謂fθレンズが用いられる。換言すると、fθレンズは、走査される光ビームの走査速度が、レンズへの入射位置によらず、常に一定となるように設計されたレンズである。このような対物レンズ19を用いることで、走査線速度がばらつくことによる設計形状と実際の硬化層の形状とに違いが発生することを防止することができ、高精細な造形が実現される。なお、対物レンズ19としては、fθレンズではなく、通常の集光機能を有するレンズを用いてもよい。
ワーク部20は、収容容器32、ステージ33、駆動部34から構成される。
収容容器32は、液状の紫外線硬化樹脂31を収容する。
ステージ33は、収容容器32の紫外線硬化樹脂31に浸漬され、少なくとも紫外線硬化樹脂31の表面である液面に対して直交する垂直方向(図1の矢印Zの方向)に移動可能とされる。また、ステージ33は、紫外線硬化樹脂31の表面である液面に沿う方向(即ち、矢印Zの方向に対して垂直なX−Y方向)に移動可能とされる。
駆動部34は、制御部21の制御に従い、収容容器32およびステージ33を駆動する。例えば、駆動部34は、立体モデルの断面形状データに応じて紫外線硬化樹脂31が露光され、立体モデルの硬化層が1層形成されるのに応じて、1ステップずつステージ33を垂直方向下方に駆動する。また、駆動部34は、紫外線硬化樹脂31の表面が、対物レンズ19の後側焦点位置に一致するように、収容容器32を垂直方向に駆動する。
また、駆動部34は、後述するワーク小領域(図2)ごとに、紫外線硬化樹脂31の表面に沿う方向(X−Y方向)にステージ33を移動させる。
制御部21は、光源12を制御して、光源12からの光の放射をオン/オフさせたり、シャッタ13を制御して、紫外線硬化樹脂31の露光をオン/オフさせたり、駆動部34を制御して、収容容器32およびステージ33を駆動させる。また、制御部21は、立体モデルの断面形状データに基づいて、照射領域に対応する空間光変調器17の画素が光を透過するように、空間光変調器17の各画素を駆動する駆動信号を空間光変調器17に供給する。
また、制御部21は、例えば、光造形の作業が行われる全領域であるワーク全体領域を、複数のワーク小領域に分割し、ワーク小領域ごとに一括露光を行わせて硬化層を形成するタイリング方式により光造形が行われるように、光造形装置11の各部を制御する。
図2を参照して、タイリング方式による光造形について説明する。
図2Aには、光造形の作業が行われる全領域であるワーク全体領域が示されており、図2Bには、ワーク全体領域の一部であるワーク小領域が示されている。
図2において、ワーク全体領域の縦×横は10cm×10cmであり、ワーク小領域の縦×横は1cm×1cmである。即ち、ワーク全体領域は、縦×横が10個×10個のワーク小領域により分割されている。
図2Aに示すように、ワーク全体領域の中央付近のハッチングが施されている領域が、立体モデルの断面形状データに応じた露光領域であり、このワーク全体領域の下から2行目であって、左から3列目にあるワーク小領域が拡大されて、図2Bに示されている。図2Bにおいて、立体モデルの断面形状データに基づく輪郭線が2点差線で示されており、その輪郭線の内側のハッチングが施されている単位領域に光が照射される。
例えば、空間光変調器17の画素が、縦×横が1000画素×1000画素であるように配置されているとすると、図2Bに示すように、ワーク小領域は、空間光変調器17の画素に応じて、縦×横が1000個×1000個の単位領域(即ち、空間光変調器17の1画素に対応する領域)に分割される。ワーク小領域の縦×横が1cm×1cmであるので、単位領域の縦×横は10μm×10μmとなる。
このように、タイリング方式による光造形では、空間光変調器17を介して光が照射される範囲を小さくして、タイル状に配置されている複数のワーク小領域を順次露光することにより、ワーク全体領域を一度に露光する場合よりも単位領域を微細にすることができる。これにより、硬化層を高精度に形成することができ、ひいては、立体モデルの寸法精度を向上させることができる。
ここで、一般的に、紫外線硬化樹脂31は、光が照射されて硬化する際に、例えば、7%程度の収縮率で収縮する。このように紫外線硬化樹脂31が硬化収縮することにより、例えば、一括露光が行われるワーク小領域ごとに紫外線硬化樹脂31が硬化収縮してしまい、隣接するワーク小領域どうしの接合強度が損なわれたり、硬化層の寸法精度が低下したりすることがある。
図3を参照して、紫外線硬化樹脂31が硬化収縮することによる影響について説明する。
図3Aおよび図3Bには、断面形状データを単純に分割して生成されるワーク小領域データの外形寸法(設計データ)が破線で示され、そのワーク小領域データに基づいて光が照射されて紫外線硬化樹脂31が硬化収縮して形成された硬化層の外形寸法が実線で示されている。
図3に示すように、断面形状データを単純に分割して生成されるワーク小領域データに基づいて光が照射されると、紫外線硬化樹脂31が硬化収縮して形成される硬化層どうしの間に隙間が発生してしまう。このような隙間は、例えば、事後硬化(後の処理で照射される光による硬化)により硬化するが、その隙間が硬化した領域、即ち、図3Bにおいてハッチングされている領域は、ワーク小領域の硬化層よりも強度が低下しており、ワーク小領域の硬化層どうしの接合強度が低下してしまう。また、このような隙間が生じることで、露光領域全体に対応する硬化層の寸法精度が低下してしまう。
そこで、光造形装置11では、紫外線硬化樹脂31が硬化収縮することによる影響を回避するために、断面形状データを分割したワーク小領域データを、紫外線硬化樹脂31の収縮率に基づいたオフセット幅で拡大するオフセット処理を施し、ワーク小領域よりも、オフセット幅だけ広い領域に光を照射して、ワーク小領域の硬化層を形成させる。
図4を参照して、オフセット処理が施されたワーク小領域データに基づいて形成されるワーク小領域の硬化層について説明する。
図4には、隣接して配置されている2つのワーク小領域が示されており、オフセット処理が施されたワーク小領域データの外形寸法が破線で示され、そのワーク小領域データに基づいて光が照射されて紫外線硬化樹脂31が硬化収縮して形成された硬化層の外形寸法(設計データ)が実線で示されている。
例えば、断面形状データを単純に分割して生成されるワーク小領域データの一辺の長さをLとし、紫外線硬化樹脂31の収縮率をSとすると、オフセット処理が施されたワーク小領域データの一辺の長さL’は、L’=L+(L×S/100)となる。
このように、紫外線硬化樹脂31の収縮率Sに基づいて、オフセット処理が施されたワーク小領域データの一辺の長さL’を決定するので、オフセット処理が施されたワーク小領域データに基づいて光が照射されて紫外線硬化樹脂31が硬化収縮して形成された硬化層の一辺の長さは、断面形状データを単純に分割して生成されるワーク小領域データの一辺の長さLに等しくなる。即ち、設計データどおりの外形寸法の硬化層が得られる。
従って、紫外線硬化樹脂31が硬化収縮して形成された硬化層どうしの間に隙間が生じることはなく、図3を参照したような硬化層どうしの接合強度の低下を回避することができる。これにより、露光領域全体(図2Aのハッチングが施されている領域)に対応する1層分の硬化層の強度を高めることができ、ひいては、従来よりも強度の高い立体モデルを造形することができる。
また、隣接するワーク小領域どうしで、所定のオフセット幅だけ重なり合うように光を照射することで、1層分の硬化層の強度をさらに高めることができる。
図5を参照して、隣接するワーク小領域と重なり合うようにするためのオフセットについて説明する。
ここで、以下、適宜、紫外線硬化樹脂31の収縮率に基づいて行われるオフセットを第1のオフセットと称し、隣接するワーク小領域と重なり合うようにするためのオフセットを第2のオフセットと称する。
図5には、縦×横が3×3となるように配置されたワーク小領域が示されている。
例えば、左下のワーク小領域が露光の対象となっているときには、第1のオフセットにより、紫外線硬化樹脂31の収縮率Sに基づいて、オフセット量αだけ広い領域が照射されるようにワーク小領域データが拡大される。
また、第2のオフセットにより、オフセット量βに対応する幅の左側中央のワーク小領域データの下側(即ち、露光の対象となっているワーク小領域と接している側)のデータが、露光の対象となっているワーク小領域データに付加されるとともに、オフセット量βに対応する幅の中央下側のワーク小領域データの左側(即ち、露光の対象となっているワーク小領域と接している側)のデータが、露光の対象となっているワーク小領域データに付加されて、それぞれの境界線が、オフセット量βでオフセットされる。ここで、オフセット量βは、任意の数値に設定することができ、例えば、10μm程度とすることができる。
そして、第1のオフセットによるオフセット量α、および第2のオフセットによるオフセット量βでオフセットされた領域(即ち、図5において破線で囲われた領域)が露光され、硬化後の外形寸法においてハッチングが施されている領域の硬化層が形成される。即ち、左下のワーク小領域の上側と右側に、オフセット量βに対応する幅で、それぞれ隣接するワーク小領域と重なり合う(オーバラップする)硬化層が形成される。
このように、隣接するワーク小領域と重なり合うように硬化層を形成することにより、隣接する硬化層どうしの接合を、より強固にすることができる。
また、第2のオフセットは、隣接するワーク小領域との境界線をオフセットするので、ワーク小領域と隣接していない境界線(例えば、図5の例では、露光の対象となっているワーク小領域の左側と下側の境界線)に対してはオフセットをする必要がない。即ち、ワーク小領域の位置によって、オフセット処理方法を変更する必要がある。
そこで、例えば、制御部21は、露光領域をワーク小領域に分割するときに、露光の対象となる順番に応じて、各ワーク小領域を識別する符号を付加するとともに、それぞれのワーク小領域に対して、隣接するワーク小領域の有無を示すフラグを設定し、そのフラグに基づいて第2のオフセットが処理される。
図6を参照して、ワーク小領域の位置に応じた第2のオフセットについて説明する。
図6には、図5と同様に、縦×横が3×3となるように配置された9つのワーク小領域が示されており、各ワーク小領域には、例えば、露光の対象となる順番に応じて、符号T1乃至T9が、左下から右上までラスタスキャン順に付加されている。
図6Aでは、ワーク小領域T1に対する第2のオフセットについて説明し、図6Bでは、ワーク小領域T4に対する第2のオフセットについて説明し、図6Cでは、ワーク小領域T5に対する第2のオフセットについて説明する。
図6Aに示すように、ワーク小領域T1は、左下に配置されており、ワーク小領域T1の右側にワーク小領域T2が隣接しており、ワーク小領域T1の上側にワーク小領域T4が隣接している。従って、制御部21は、露光領域をワーク小領域に分割するときに、ワーク小領域T1の右側と上側に隣接するワーク小領域が有ることを示すフラグを設定する。
具体的には、ワーク小領域T1における、ワーク小領域の右側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグX_FLG(+)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットし、ワーク小領域の上側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグY_FLG(+)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットする。また、ワーク小領域T1における、ワーク小領域の左側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグX_FLG(-)に、隣接するワーク小領域が無いことを示す「0」をセットし、ワーク小領域の下側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグY_FLG(-)に、隣接するワーク小領域が無いことを示す「0」をセットする。
従って、このフラグに基づいて、ワーク小領域T1に対して第2のオフセットが施されるときに、ワーク小領域T1とワーク小領域T2との境界線を右側にオフセットし、ワーク小領域T1とワーク小領域T4との境界線を上側にオフセットする処理が施される。
また、図6Bに示すように、ワーク小領域T4は、左側中央に配置されており、ワーク小領域T4の右側にワーク小領域T5が隣接しており、ワーク小領域T4の上側にワーク小領域T7が隣接しており、ワーク小領域T4の下側にワーク小領域T1が隣接している。従って、制御部21は、露光領域をワーク小領域に分割するときに、ワーク小領域T4の右側、上側、および下側に隣接するワーク小領域が有ることを示すフラグを設定する。
具体的には、ワーク小領域T4における、ワーク小領域の右側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグX_FLG(+)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットし、ワーク小領域の上側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグY_FLG(+)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットし、ワーク小領域の下側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグY_FLG(-)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットする。また、ワーク小領域T4における、ワーク小領域の左側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグX_FLG(-)に、隣接するワーク小領域が無いことを示す「0」をセットする。
従って、このフラグに基づいて、ワーク小領域T4に対して第2のオフセットが施されるときに、ワーク小領域T4とワーク小領域T5との境界線を右側にオフセットし、ワーク小領域T4とワーク小領域T7との境界線を上側にオフセットし、ワーク小領域T4とワーク小領域T1との境界線を下側にオフセットする処理が施される。
また、図6Cに示すように、ワーク小領域T5は、上下左右中央に配置されており、ワーク小領域T5の右側にワーク小領域T6が隣接しており、ワーク小領域T5の左側にワーク小領域T4が隣接しており、ワーク小領域T5の上側にワーク小領域T8が隣接しており、ワーク小領域T5の下側にワーク小領域T2が隣接している。従って、制御部21は、露光領域をワーク小領域に分割するときに、ワーク小領域T5の右側、左側、上側、および下側に隣接するワーク小領域が有ることを示すフラグを設定する。
具体的には、ワーク小領域T5における、ワーク小領域の右側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグX_FLG(+)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットし、ワーク小領域の左側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグX_FLG(-)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットする。また、ワーク小領域T5における、ワーク小領域の上側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグY_FLG(+)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットし、ワーク小領域の下側に隣接するワーク小領域の有無を示すフラグY_FLG(-)に、隣接するワーク小領域が有ることを示す「1」をセットする。
従って、このフラグに基づいて、ワーク小領域T5に対して第2のオフセットが施されるときに、ワーク小領域T5とワーク小領域T6との境界線を右側にオフセットし、ワーク小領域T5とワーク小領域T4との境界線を左側にオフセットし、ワーク小領域T5とワーク小領域T8との境界線を上側にオフセットし、ワーク小領域T5とワーク小領域T2との境界線を下側にオフセットする処理が施される。
次に、図7は、図1の光造形装置11による光造形を行う処理を説明するフローチャートである。
例えば、光造形装置11に、CADで作成された立体モデルの3次元形状データが入力され、光造形を開始する操作が行われると、ステップS11において、制御部21は、CADで作成された立体モデルの3次元形状データをSTLに変換するプログラムを実行し、立体モデルの3次元形状データをSTLに変換する。
ステップS11の処理後、処理はステップS12に進み、制御部21は、STLに変換された3次元形状データから立体モデルの断面形状データを作成し、処理はステップS13に進む。また、立体モデルの断面形状データを作成する際に、例えば、立体モデルの姿勢および向きが決定され、造形中における立体モデルの転倒を防止するための部材を造形するためのデータなどが作成される。
ステップS13において、制御部21は、処理の対象となっている1層の断面形状データ(例えば、最初は最下層の断面形状データ)を、ワーク小領域に応じて分割し、ワーク小領域データを作成(生成)する。このとき、図6を参照して説明したように、制御部21は、各ワーク小領域データに、ワーク小領域をそれぞれ識別するための符号を付加するとともに、隣接するワーク小領域の有無を示すフラグを付加する。
ステップS13の処理後、処理はステップS14に進み、制御部21は、露光の対象となる順番に応じて、露光の対象となっているワーク小領域に対し、紫外線硬化樹脂31の収縮率に基づいたオフセット量αで拡大させる第1のオフセットを施し、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、制御部21は、露光の対象となっているワーク小領域に対し、そのワーク小領域に付加されているフラグに基づいて、オフセット量βで境界線をオフセットさせる第2のオフセットを施し、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、制御部21は、照射領域となる単位領域に光を照射させるように空間光変調器17の各画素を駆動させる駆動信号を、空間光変調器17に供給し、空間光変調器17は、光源12から放射された光が、照射領域となる単位領域に対応する画素を通過するように、各画素を駆動する。そして、制御部21は、所定の露光時間だけシャッタ13を開放して、紫外線硬化樹脂31の表面の照射領域を露光させる。
ステップS16の処理後、処理はステップS17に進み、制御部21は、ステップS13で作成された1層分の全てのワーク小領域データに基づいた露光が行われたか否かを判定する。
ステップS17において、制御部21が、1層分の全てのワーク小領域データに基づいた露光が行われていないと判定した場合、処理はステップS18に進み、制御部21は、駆動部34を制御して、直前のステップS16で露光が行われたワーク小領域の次のワーク小領域に対して露光が行われるように、ステージ33を移動させる。
ステップS18の処理後、処理はステップS14に戻り、直前のステップS16で露光が行われたワーク小領域の次のワーク小領域を処理の対象として、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS17において、制御部21が、1層分の全てのワーク小領域データに基づいた露光が行われたと判定した場合、処理はステップS19に進み、制御部21は、ステップS12で作成された全ての断面形状データに基づいた露光が行われたか否かを判定する。
ステップS19において、制御部21が、全ての断面形状データに基づいた露光が行われていないと判定した場合、処理はステップS13に戻り、直前のステップS13乃至S16で露光が行われた層の次の層の断面形状データを処理の対象として、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS19において、制御部21が、全ての断面形状データに基づいた露光が行われたと判定した場合、立体モデルが完成しており、処理は終了する。
以上のように、光造形装置11は、ワーク小領域データに対し、第1のオフセットと第2のオフセットを施し、ワーク小領域よりも広い領域を露光するので、図5を参照して説明したように、1層分の硬化層の強度を高めることができる。また、図3を参照して説明したような、隙間が生じることによる寸法精度の低下も回避することができるので、硬化層を高精度に造形することができる。従って、このような硬化層が積層されて造形される立体モデルを、高精度かつ高強度で造形することができる。
このような光造形装置11を用いて、マイクロチップや、コネクタ、マイクロカプセルなど、または、各種の微細な部品の試作品を造形することができる。そして、例えば、光造形装置11を用いて造形された立体モデルは、高強度で造形されているので、ニッケルなどでメッキし、その型を転写するときに、ワーク小領域ごとに剥がれるようなことをがない。
なお、空間光変調器17としては、透過型の液晶パネルの他、入力信号に応じて傾き角度が変化する微小な反射ミラーを複数配列してなるデジタルマイクロミラーデバイス(DMD:Digital Micromirror Device)や、反射型液晶素子(LCOS:Liquid Crystal On Silicon)等を用いてもよい。デジタルマイクロミラーデバイスを用いる場合、各マイクロミラーが1単位領域に対応し、偏光板14を設ける必要はない。
また、本実施の形態においては、第1のオフセットと第2のオフセットの両方の処理が施されているが、いずれか一方のオフセットを施すようにすることができ、この場合でも、従来の立体モデルよりも、高強度な立体モデルを造形することができる。
さらに、紫外線硬化樹脂31の表面の照射領域を、空間光変調器17を介して一括して露光するとともに、照射領域の輪郭線に沿って、光ビームをスキャンするビームスキャン露光を行ってもよい。一括露光とビームスキャン露光とを組み合わせることにより、立体モデルを、より高精度に造形することができる。
なお、ワーク小領域は、正方形に限定されるものでなく、X方向の寸法と、Y方向の寸法とが異なってもよいことは言うまでもない。
また、本発明は、空間光変調器17により空間変調された光を、紫外線硬化樹脂31の上方から照射する手法である自由液面法により光造形を行う光造形装置11の他、例えば、空間光変調器17により空間変調された光を、紫外線硬化樹脂31と収容容器32との界面に照射する手法である規制液面法により光造形を行う光造形装置に適用することができる。
例えば、収容容器32の底面をガラスなどの光を透過する材料で構成し、そのガラスと紫外線硬化樹脂31と界面に、空間光変調器17により空間変調された光が、紫外線硬化樹脂31の下方から照射される。即ち、立体モデルの断面形状データに応じた光が照射される紫外線硬化樹脂31の表面は、ガラスと紫外線硬化樹脂31と界面を含むものである。
規制液面法では、収容容器32とステージ33との距離が1層分の硬化層の厚みとなるようにステージ33を配置し、収容容器32の底面のガラスを介して紫外線硬化樹脂31に照射される光により、立体モデルの硬化層が1層形成されるのに応じて、1ステップずつ1層分の硬化層の厚みとなるように垂直方向上方にステージ33を駆動させる処理を繰り返すことにより、立体モデルが形成される。
このように、光が照射される紫外線硬化樹脂31の表面(界面)を、ガラスにより規制することにより、硬化層の1層分の厚みが正確に造形されるので、積層精度を向上させることができ、これにより、立体モデルを高精度に形成することができる。
また、上述した制御部21が行う一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図8は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部108、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部109、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111を駆動するドライブ110が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU101)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア111に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インタネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。また、プログラムは、1つのCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した光造形装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 タイリング方式による光造形について説明する図である。 紫外線硬化樹脂31が硬化収縮することによる影響を説明する図である。 オフセット処理が施されたワーク小領域データに基づいて形成されるワーク小領域の硬化層について説明する図である。 オフセットについて説明する図である。 オフセットについて説明する図である。 光造形装置11による光造形を行う処理を説明するフローチャートである。 コンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11 光造形装置, 12 光源, 13 シャッタ, 14 偏光板, 15 ビームインテグレータ, 16 ミラー, 17 空間光変調器, 18 集光レンズ, 19 対物レンズ, 20 ワーク部, 21 制御部, 31 紫外線硬化樹脂, 32 収容容器, 33 ステージ, 34 駆動部

Claims (3)

  1. 立体モデルの断面形状データに応じた光を光硬化性樹脂の表面に照射して硬化層を形成し、前記硬化層を積層することにより前記立体モデルを造形する光造形装置において、
    光造形の作業が行われるワーク全体領域を複数の領域に分割したワーク小領域に応じて、前記立体モデルの断面形状データを分割し、前記ワーク小領域に対応する断面形状データであるワーク小領域データを生成するデータ生成手段と、
    所定の前記ワーク小領域に隣接している前記他のワーク小領域に対応するワーク小領域データのうちの、前記所定のワーク小領域と前記他のワーク小領域との境界線から一定幅のデータを、前記所定のワーク小領域に対応する前記ワーク小領域データに付加し、前記所定のワーク小領域の前記境界線をオフセットする付加手段と、
    前記付加手段によりオフセットされた前記ワーク小領域データに基づいて、前記光硬化性樹脂の表面の前記ワーク小領域より前記一定幅だけ広い領域を一括して露光し、前記ワーク小領域ごとに前記硬化層を形成する一括露光手段と
    を備え
    前記データ生成手段は、前記ワーク全体領域を前記ワーク小領域に分割するときに、それぞれの前記ワーク小領域に対して、隣接する前記ワーク小領域の有無を示す情報を設定し、
    前記付加手段は、前記データ生成手段により設定された情報に基づいて、前記境界線のオフセットを行う
    光造形装置。
  2. 前記ワーク小領域データを、前記光硬化性樹脂の収縮率に基づくオフセット幅で拡大する拡大手段
    をさらに備え、
    前記一括露光手段は、前記拡大手段により拡大されるとともに、前記付加手段によりオフセットされた前記ワーク小領域データに基づいて、前記光硬化性樹脂の表面の前記ワーク小領域より、前記一定幅と前記オフセット幅とを加算した幅だけ広い領域を一括して露光する
    請求項1に記載の光造形装置。
  3. 立体モデルの断面形状データに応じた光を光硬化性樹脂の表面に照射して硬化層を形成し、前記硬化層を積層することにより前記立体モデルを造形する光造形方法において、
    光造形の作業が行われるワーク全体領域を複数の領域に分割したワーク小領域に応じて、前記立体モデルの断面形状データを分割し、前記ワーク小領域に対応する断面形状データであるワーク小領域データを生成し、
    所定の前記ワーク小領域に隣接している前記他のワーク小領域に対応するワーク小領域データのうちの、前記所定のワーク小領域と前記他のワーク小領域との境界線から一定幅のデータを、前記所定のワーク小領域に対応する前記ワーク小領域データに付加し、前記所定のワーク小領域の前記境界線をオフセットし、
    前記ワーク小領域データに基づいて、前記光硬化性樹脂の表面の前記ワーク小領域より前記一定幅だけ広い領域を一括して露光し、前記ワーク小領域ごとに前記硬化層を形成する
    ステップを含み、
    前記ワーク全体領域を前記ワーク小領域に分割するときに、それぞれの前記ワーク小領域に対して、隣接する前記ワーク小領域の有無を示す情報を設定し、
    前記設定された情報に基づいて、前記境界線のオフセットを行う
    光造形方法。
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