JPH10180881A - 光造形装置 - Google Patents

光造形装置

Info

Publication number
JPH10180881A
JPH10180881A JP8348065A JP34806596A JPH10180881A JP H10180881 A JPH10180881 A JP H10180881A JP 8348065 A JP8348065 A JP 8348065A JP 34806596 A JP34806596 A JP 34806596A JP H10180881 A JPH10180881 A JP H10180881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
light
irradiating
head body
resin liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8348065A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Inoue
篤郎 井上
Mitsuaki Adachi
光明 足立
Junji Sone
順治 曽根
Tatsumi Goto
達美 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8348065A priority Critical patent/JPH10180881A/ja
Publication of JPH10180881A publication Critical patent/JPH10180881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
    • B29C64/106Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material
    • B29C64/124Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using layers of liquid which are selectively solidified

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂液面へのレーザ光の照射を高速にて行
い、かつ精度よい光造形物を成形可能な光造形装置およ
び光造形方法を提供すること。 【解決手段】 光硬化性樹脂の樹脂33に対して光源3
1より光を照射して硬化させる光造形装置30におい
て、上記樹脂33を蓄える樹脂液槽34と、樹脂液槽3
4の上方に設けられた支持部材35と、上面が平坦面で
あり、上記樹脂液槽34内に上下駆動可能に設けられ、
この上下動によって上記上面側の樹脂33の厚さを設定
するエレベータ57と、一端部が上記支持部材35に回
転可能であり、他端部に上記樹脂33の液面33aとほ
ぼ平行となる水平部40を有するアーム体38と、アー
ム体38の水平部40に沿って駆動自在に設けられ、上
記樹脂33に光を出射するヘッド体45と、ヘッド体4
5からの光の出射を制御する出射制御手段59と、を具
備したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光硬化性樹脂による
三次元形状作成技術に係わり、特に光造形装置およびそ
の光造形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば樹脂製品を製作する場合、
金型を用いて射出成形・トランスファー成形などが行わ
れているが、この金型の製作には、手間やコストが掛か
るため、金型を用いずに樹脂製品を製作する手法とし
て、近年は光硬化性樹脂を用いての光造形の手法が注目
されている。
【0003】この光造形装置には、ミラーを駆動して光
を樹脂液面上で走査させるミラーを駆動させるタイプ
と、上記樹脂液面に平行なXY軸をとった場合、このX
Y平面に平行に光の出射部分を移動可能なタイプとがあ
る。
【0004】以下、これら従来の光硬化性樹脂を用いて
の光造形装置の構成について説明する。図9に示すミラ
ーを駆動させるタイプの光造形装置1は、レーザ光を発
生させるレーザ光発振器2を有しており、このレーザ光
発振器2より発生したレーザ光は、後述する制御手段に
よりレーザ光を明滅させる光変調手段3に入射される。
上記光変調手段3で変調されて出射されたレーザ光は、
反射ミラー4へと入射して所定角度へと反射され、次い
で第1のガルバノメータ駆動ミラー5へと入射する。
【0005】第1のガルバノメータ駆動ミラー5は、図
示しない駆動手段によって一方向に揺動され、レーザ光
の光路を変動させる。この第1のガルバノメータ駆動ミ
ラー5によって反射されたレーザ光は、上記第1のガル
バノメータ駆動ミラー5が駆動される一方向と交叉する
方向に揺動される第2のガルバノメータ駆動ミラー6に
入射され、上記第1のガルバノメータ駆動ミラー5と同
様にレーザ光の光路を変動させる。
【0006】上記レーザ光は、内部が光硬化性樹脂7で
満たされている樹脂液槽8に入射され、上記光硬化性樹
脂7はこのレーザ光によって硬化される。ここで、上記
樹脂液槽8内部にはこの樹脂液槽8内部で上下駆動可能
であり、かつ上面が平面状のエレベータ9が設けられて
いる。このエレベータ9は、樹脂液槽8外部でエレベー
タを上下駆動させる上下駆動装置10に接続されてお
り、上記レーザ光を樹脂液槽10に入射させる場合に
は、このエレベータ9の上面に最初は例えば約0.1m
m程度の深さの樹脂7が存在するように、エレベータ9
の位置が調整されている。
【0007】そしてレーザ光が照射され、このエレベー
タ9上面の樹脂液が層状に硬化された後は、再び上記上
下駆動装置10を駆動させてエレベータ9を下方に約
0.1mm程度沈め、上記層状に硬化させた樹脂の表面
上に樹脂7が再び満たされるようにする。そしてこの樹
脂7に再びレーザ光を照射して上記光硬化性樹脂7をこ
のレーザ光によって硬化させる。
【0008】ここで、上記第1のガルバノメータ駆動ミ
ラー5、第2のガルバノメータ駆動ミラー6、上下駆動
装置10などは、図示しない制御手段に接続されてい
る。この制御装置は、例えば3次元CADやコンピュー
タ断層画像撮影装置(CT)、磁気共鳴画像撮影装置
(MRI)等、立体形状を示すデータを生成するデータ
生成部を有している。そして、このデータ生成部から得
られた立体データは、所定の間隔で切断した2次元形状
のスライスデータに変換され、このデータに基づいて上
記制御手段でレーザの樹脂液面上の走査を制御する。
【0009】このようなレーザ光の上記樹脂液面7a上
での走査の制御により、所定の形状の層状の光造形物を
形成し、上記の層状の光造形物の形成を繰り返すことに
より、所定の立体形状の樹脂製の造形物が形成される。
【0010】また、図10に示す樹脂槽内の樹脂表面に
対し平行な平面内で光出射口を移動させるXYプロッタ
タイプの光造形装置20では、上記図7に示した光造形
装置1と同じように、レーザ光発振器2を有しており、
このレーザ光発振器2を出射したレーザ光は、図10で
は光ファイバ21に導入される。この光ファイバ21は
ヘッド体22に接続され、この光ファイバ21内部を伝
達するレーザ光をこのヘッド体22に導入する。ヘッド
体22にはレーザ光を所定の径および強度に加工する、
例えばカライドスコープ、あるいはマスク、フレネルレ
ンズなどの光変調手段22が内部に設けられている。
【0011】このヘッド体22は、例えばX方向および
Y方向の2方向に移動可能なX駆動体23およびY駆動
体24に取り付けられており、これらX駆動体23およ
びY駆動体24は図示しない制御手段に接続されてい
る。この制御手段も上記と同様に、例えば3次元CA
D、コンピュータ断層画像撮影装置(CT)、磁気共鳴
画像撮影装置(MRI)等の立体形状を示すデータを生
成するデータ生成部を有しており、これらのデータ生成
部から得られる立体データは、所定の間隔で2次元のス
ライスデータへと変換される。このスライスデータは、
X,Y座標系のデータを有しており、このスライスデー
タに基づいて上記駆動体23,24のX,Y軸方向への
駆動を制御する。
【0012】ここで、上記樹脂7にレーザ光を照射して
上記樹脂7を液体から固体へと変化させる場合、この固
体への変化に伴って上記樹脂7は収縮する。この場合、
従来の上記樹脂7の収縮による体積変化の予測は、この
光造形物は全ての領域で一様な力学的性質を有すること
を前提として行っている。すなわち、上記光造形物を形
成する場合には、一様な収縮率を有して収縮するという
前提に基づいた収縮補正値を加算した分をこの光造形物
の立体形状のデータとして上記制御手段に用いている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のような
従来の光造形装置1,20では、それぞれ以下に掲げる
問題を有している。すなわち、上述のミラーを駆動させ
るタイプの光造形装置1は、上記第1および第2のガル
バノメータ駆動ミラー5,6を駆動して上記樹脂液面7
aにレーザ光を照射するものであるが、この場合、上記
第1および第2のガルバノメータ駆動ミラー5,6の駆
動によりレーザ光発振器2から上記樹脂液面7aに入射
するまでのレーザ光の光路長が変化してしまう。光路長
が変化すると、上記レーザ光発振器2より発せられるレ
ーザ光のビーム径が変化するため、この樹脂液面7aへ
のレーザ光の照射具合が変化して、上記樹脂7の硬化に
不具合を生じる。また、ミラー揺動タイプにおいては樹
脂液面7aに対するレーザ光入射角が変動し、造形物中
心と周縁部とで成形状態が変動していた。
【0014】すなわち上記レーザ光の光路長が変化すれ
ば、上記レーザ光発振器2から発せられるレーザ光のビ
ーム径が例えば小さくなり、そのために上記樹脂液面7
aの硬化に時間を要する等の問題が生じる。また上記レ
ーザ光の入射角度を変化させると、樹脂液面7aへのレ
ーザ光の照射形状が楕円となったり、樹脂の深さ方向に
対して斜めに樹脂7が硬化したりするため、この樹脂液
面7aへのレーザ光の照射に時間を要し、また硬化によ
り形成される光造形物の精度が悪くなる、という問題を
有している。
【0015】さらに上記第1および第2のガルバノメー
タ駆動ミラー5,6が駆動される場合、この樹脂液面7
aまでの光路長が変化するために、この内部に設けられ
た光変調手段3、例えば上記樹脂液面7aへのレーザ光
の結像を行う結像レンズなどの焦点がずれてしまい、そ
のために、この結像レンズを移動させる構成を新たに設
ける必要があるなど、構成が複雑になる。よって、この
結像レンズを移動させる場合に、例えばカライドスコー
プやマスクなどの他の光変調手段を挿入する場合の妨げ
となり、構成上の制約が大きくなる。
【0016】また、上記XY平面に平行に光の出射部を
移動可能なタイプの光造形装置20では、上記樹脂7の
所定領域にレーザ光を照射する場合に、例えば上記X駆
動体23を駆動させてレーザ光を直線状に上記樹脂液面
7a上に照射させ、そして照射領域の境界に差し掛かっ
た場合に、駆動させている上記X駆動体23の駆動を停
止させ、次にY駆動体24を駆動させて上記ヘッド体2
2を所定間隔だけずらし、そして再び上記X駆動体23
を駆動させて上記直線状の照射に平行となるようにレー
ザ光を照射するが、この場合には、上記ヘッド体22を
駆動させたり停止させたりするために、上記照射領域を
全て一定間隔ごとに照射し終えるまでに硬化作用に必要
な時間以外で多くの時間が掛かるものとなっている。
【0017】また、上記樹脂7にレーザ光を照射して光
造形物を形成する場合、このレーザ光の照射による上記
樹脂7の硬化に伴う収縮は、外郭と内部側とでは一様に
は生じておらず、そのため光造形物を形成する場合に、
収縮による体積変化を予測して、この予測に基づく上記
樹脂液面7aへのレーザ光の照射範囲を決定し、そして
レーザ光を照射して精度よい光造形物を形成することが
難しくなっている。
【0018】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、樹脂液面へのレーザ光
の照射を高速に行い、かつ精度よい光造形物を形成可能
な光造形装置および光造形方法を提供しようとするもの
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光硬化性樹脂の樹脂を光源より発生する光で照射して樹
脂を硬化させる光造形装置において、上記樹脂を蓄える
樹脂液槽と、上記樹脂液槽の上方に設けられた支持部材
と、上面が平坦面に形成され、上記樹脂液槽内に上下駆
動可能に設けられ、この上下動によって上記上面側の樹
脂の厚さを設定するエレベータと、一端部が上記支持部
材に回転可能に設けられ、他端部に上記樹脂の液面とほ
ぼ平行となる水平部を有するアーム体と、上記アーム体
の水平部に沿って駆動自在に設けられ、上記樹脂に光を
出射するヘッド体と、上記ヘッド体からの上記光の出射
を制御する出射制御手段と、を具備したことを特徴とす
る光造形装置である。
【0020】請求項2記載の発明は、上記光源は上記ア
ーム体の外部に設けられ、かつ上記アーム体内部は、上
記光源で発生する光をガイドするガイド部に形成されて
いることを特徴とする請求項1記載の光造形装置であ
る。
【0021】請求項3記載の発明は、上記ガイド部は、
光ファイバであることを特徴とする請求項2記載の光造
形装置である。請求項4記載の発明は、上記光源および
上記出射制御手段は上記ヘッド体内部に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の光造形装置である。
【0022】請求項5記載の発明は、上記ヘッド体は、
上記アーム体に対して揺動自在に設けられていることを
特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
光造形装置である。
【0023】請求項6記載の発明は、上記ヘッド体は、
上記アーム体に対して上下駆動自在に設けられているこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記
載の光造形装置である。
【0024】請求項7記載の発明は、上記出射制御手段
は、入射された光の出射角度を変更可能な光変調素子で
あることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれ
かに記載の光造形装置である。
【0025】請求項8記載の発明は、上記出射制御手段
は、スライド可能なシャッター機構であることを特徴と
する請求項6のいずれかに記載の光造形装置である。請
求項9記載の発明は、上記アーム体は、上記ヘッド体が
アーム体の少なくとも回転軸の中心まで移動できる形状
に形成されていることを特徴とする請求項2ないし請求
項8のいずれかに記載の光造形装置である。
【0026】請求項10記載の発明は、上記樹脂液槽に
は上記樹脂液面を平坦化するリコーティング機構が取り
付けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項9の
いずれかに記載の光造形装置である。
【0027】請求項11記載の発明は、上記樹脂液槽に
は揺動運動によって上記樹脂液面を平坦化する一対のリ
コーティング機構が設けられていることを特徴とする請
求項10記載の光造形装置である。
【0028】請求項12記載の発明は、光硬化性樹脂の
樹脂に外部から光を照射し、樹脂を収縮硬化させること
によって所定寸法の光造形物を形成する光造形方法にお
いて、上記光造形物の外面から所定寸法の厚さの外郭部
で生じる収縮率と、上記光造形物の内部の収縮率とから
上記外郭部と上記内部との収縮後の体積を予測する算出
工程と、上記算出工程で予測された体積に応じて光の照
射範囲を設定する設定工程と、上記設定工程に基づいて
上記樹脂に光を照射する照射工程と、を具備したことを
特徴とする光造形方法である。
【0029】請求項13記載の発明は、光硬化性樹脂の
樹脂に外部から光を照射し、樹脂を収縮硬化させること
によって所定寸法の光造形物を形成する光造形方法にお
いて、上記光造形物の造形すべき形状の体積と表面積と
の比率によって予め光造形物の寸法収縮を予測する算出
工程と、上記算出工程で予測された体積に応じて光の照
射範囲を設定する設定工程と、上記設定工程に基づいて
上記樹脂に光を照射する照射工程と、を具備したことを
特徴とする光造形方法である。
【0030】請求項14記載の発明は、光硬化性樹脂の
樹脂に外部から光を照射し、樹脂を収縮硬化させること
によって所定寸法の光造形物を形成する光造形方法にお
いて、上記光造形物の代表肉厚の収縮率を予測して、こ
の予測により光造形物全体の収縮率を予測する算出工程
と、上記算出工程で予測された体積に応じて光の照射範
囲を設定する設定工程と、上記設定工程に基づいて上記
樹脂に光を照射する照射工程と、を具備したことを特徴
とする光造形方法である。
【0031】請求項15記載の発明は、上記照射工程
は、造形すべき形状の境界に最初に光を照射した後に、
この境界内部を塗り潰すように光を照射して上記樹脂を
硬化させることを特徴とする請求項12ないし請求項1
4のいずれかに記載の光造形方法である。
【0032】請求項1の発明によると、上記光造形装置
には、回転可能に設けられ、上記樹脂の液面とほぼ平行
となる水平部を有し、内部が光をガイドするガイド部に
形成されたアーム体を有しており、さらに上記アーム体
の水平部に沿ってスライド自在に設けられ、上記ガイド
部と光学的に接続されて上記ガイド部からの光を出射す
るヘッド体、上記ヘッド体からの上記光の出射を制御す
る出射制御手段を具備しているため、上記アーム体を回
転させてさらに上記ヘッド体をこのアーム体に沿ってス
ライドさせれば、上記樹脂液面に対してヘッド体を停止
させることなく光を高速度で照射させることが可能とな
る。
【0033】請求項2の発明によると、上記光源は外部
に設けられ、かつ上記アーム体内部は、外部の光源で発
生する光をガイドするガイド部に形成されているため、
上記外方に設けられた光源を種々選択可能となり、さら
にこの光源に不具合が生じた場合でも、メンテナンスが
容易に行うことが可能となる。
【0034】請求項3の発明によると、上記ガイド部は
光ファイバであるため、ミラーの反射によらずに光を所
定径に保ちながら上記ヘッド体へと光を導入することが
可能となる。
【0035】請求項4の発明によると、上記光源は、上
記ヘッド体内部に設けられるとともに、上記出射制御手
段も上記光源に対応した上記ヘッド体内部に設けられて
いるため、上記アーム体内部にミラーなどの光をガイド
する手段を設ける必要はなく、かつ上記ヘッド体内部で
光源を固定すれば、この光源より生じる光の光路がずれ
難いものとなる。
【0036】請求項5の発明によると、上記ヘッド体
は、上記アーム体に対して揺動自在に設けられているた
め、このヘッド体の揺動によって光の出射角度を制御可
能となり、光造形物に応じた角度で光の出射を行うこと
が可能となる。
【0037】請求項6の発明によると、上記ヘッド体
は、上記アーム体に対して上下駆動自在に設けられてい
るため、上記樹脂の液面に対する光の焦点調整や、光路
長の調整を容易に行うことが可能となる。
【0038】請求項7の発明によると、上記出射制御手
段は、入射された光の角度を変更可能な光変調素子であ
るため、例えばこの光変調素子に電界を印加すれば、こ
の電界の印加に応じて応答性良く上記光の入射角度を変
更可能となり、そのため上記樹脂液面への光の出射およ
び非出射を即座に制御可能となり、上記樹脂の光の照射
による光造形物の形成をより良好に行うことが可能とな
る。
【0039】請求項8の発明によると、上記出射制御手
段は、スライド可能なシャッター機構であるため、この
シャッターのスライドによって簡素でありながら確実に
上記光の出射を制御可能となる。
【0040】請求項9の発明によると、上記アーム体の
回転駆動時に、上記ヘッド体がアーム体に沿って移動す
る場合に、このアーム体の回転軸の中心にも上記ヘッド
体を移動可能とするようにミラーが配置されているた
め、上記アーム体を回転駆動させて上記樹脂液面へ光を
照射させる場合に、樹脂液面への光の照射に死角が生じ
なくなり、一層良好に上記樹脂液面へ光を照射可能とな
る。
【0041】請求項10の発明によると、上記樹脂液槽
には上記樹脂液面を平坦化するリコーティング機構が取
り付けられたため、上記樹脂へ光を照射する場合に、こ
の樹脂液面を均一に平坦化して光を照射することが可能
となる。そのため、上記樹脂液面に光を照射して硬化さ
せる場合に、この表面を滑らかに硬化させることができ
る。
【0042】請求項11の発明によると、上記リコーテ
ィング機構は上記樹脂液槽の内面部分に対向して一組設
けられ、これらのリコーティング機構の揺動運動によっ
て上記樹脂液面を平坦化するため、上記樹脂液面の平坦
化をよりスムーズに、かつ高速に行うことが可能とな
る。
【0043】請求項12の発明によると、上記光造形物
の外面から所定寸法の厚さの外郭部で生じる収縮率およ
び上記光造形物の内部の収縮率とから上記外郭部と上記
内部との収縮後の体積を予測し、この体積の予測に応じ
て光の照射範囲を設定し、この設定に基づいて上記樹脂
に光を照射するため、従来の上記樹脂で均一な収縮率を
有していると仮定した場合と比較して、上記収縮後の体
積の予測を正確に行うことが可能となり、そのため上記
樹脂への光の照射範囲の設定範囲も正確に行え、光造形
物を形成する場合の精度を向上させることが可能とな
る。
【0044】請求項13の発明によると、上記光造形物
の形成は、造形すべき形状の体積と表面積との比率によ
ってあらかじめ光造形物の寸法収縮を予測し、この予測
に基づいて樹脂へ照射する光の制御を行うため、上記樹
脂の収縮の予測を簡単に行うことが可能となる。しかも
従来と比較して、収縮の予測も精度良く行える。
【0045】請求項14の発明によると、上記光造形物
の形成は、代表肉厚の収縮率を予測することにより、こ
の光造形物全体の収縮率を予測するため、比較的簡単な
方法で樹脂の収縮率の予測を行うことが可能となる。
【0046】請求項15の発明によると、上記光造形物
の形成は、造形すべき形状の境界に最初に光を照射した
後に、この境界内部を塗り潰すように光を照射して上記
樹脂を硬化させるため、この境界への樹脂の照射による
上記境界内部側でのレーザ光の照射による反りを防止す
ることが可能となる。そのため、上記光造形物の形成を
より精度良く行うことが可能となる。
【0047】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)以下、本発明の第一の実施の形態
について、図1ないし図6に基づいて説明する。
【0048】図1に示す光造形装置30は、例えばパル
ス状のレーザ光を発生させるための光源として、レーザ
光発振器31を有しており、このレーザ光発振器31よ
り生成されたレーザ光は、傾斜角度が固定的に設けられ
た第1の反射ミラー32に入射し、この第一の反射ミラ
ー32により反射されて下方側に設けられた光硬化性樹
脂33を蓄えるための円筒形状の樹脂液槽34側へと導
かれる。この樹脂液槽34の外周部分には、コ字状に形
成された板状の支持部材35の両端部が取り付けられ、
この支持部材35が上記樹脂液槽34の上方側を跨ぐよ
うに、橋渡しされて取り付けられている。この場合、上
記支持部材35は上記樹脂液槽34の上方側で上記樹脂
液槽34に蓄えられている樹脂液面33aに平行な平行
部36を有してコ字状となっている。
【0049】なお上記支持部材35は、装置の設置スペ
ースの問題から、上述のように上記樹脂液槽34の外周
部分に取り付けられていても構わないが、上記樹脂液槽
34とこの支持部材35とが別体的に設けられた構成で
あっても構わない。このとき、アーム体38の回動運動
による振動が樹脂液面33aに伝わりにくくなるので成
形精度が向上する。
【0050】上記平行部36は、上記樹脂液槽34を上
方から見た場合に、円形状の樹脂液槽34の中心を通過
するように設けられている。そして、この平行部36の
上記樹脂液槽34の上方から見た中心部分には、この下
方に後述するアーム体38が回転自在に取り付けられる
ように設けられている。すなわち、この平行部36の中
心部分には、例えば軸受37を介してアーム体38が回
転自在に取り付けられている。
【0051】ここでアーム体38は、上記軸受37の下
方に鉛直に取り付けられている鉛直部39と、この鉛直
部39の下端から水平方向に突出して形成された水平部
40とを有している。そして、この鉛直部39の、上記
平行部36よりも所定だけ下方の外周側には、このアー
ム体38を回転駆動させるためのプーリ41が取り付け
られている。このプーリ41にはベルト42が張設さ
れ、このベルト42によって外部に設けられた図示しな
い駆動源からの駆動力を伝達して回転可能となってい
る。
【0052】なお本実施の形態では、上記鉛直部39に
プーリ41が設けられ、このプーリ41によってアーム
体38を回転駆動させる構成となっているが、他の摩擦
駆動機構を用いることが可能であり、これ以外にも、例
えば上記アーム体38の上端に駆動源としてのモータを
一体的に取り付けて、外部に駆動源を有しない構成とし
ても良い。この場合、上述した外部のレーザ光発振器3
1で発生したレーザ光を導入するために、中心部分に所
定径の空洞部を有するモータが好ましい。
【0053】この中心部分にはスリップリング43が取
り付けられ、上記樹脂液槽34の外方側からこのアーム
体38に向かって電力および電気信号を、上記アーム体
38が回転駆動しているときでも送信可能としている。
【0054】上記アーム体38は、本実施の形態では内
部が中空形状となっており、この中空形状によって上記
平行部36の中心部分より導入されたレーザ光を導く、
いわばレーザ光のガイド部としての機能を果たす構成と
なっている。具体的には、上記アーム体38内部には、
アーム体38の上端よりレーザ光が鉛直に導入され、こ
の鉛直に導入されたレーザ光は、上記鉛直部39の下端
に設けられた第2の反射ミラー44に入射されて、上記
水平部40の内部を良好にレーザ光が進行するような反
射角度で反射されるようになっている。
【0055】ここで上記第2の反射ミラー44は、所定
角度傾斜して上記アーム体38が回転駆動された場合で
も角度が変化しないように、図示しない固定部材によっ
て強固に固定され、この第2の反射ミラー44の傾斜角
度を維持している。
【0056】上記第2の反射ミラー44で反射されたレ
ーザ光は、上記水平部40内部を進行して、ヘッド体4
5内部へと入射される。ここで、上記アーム体38の水
平部40と上記ヘッド体45の関係について述べる。
【0057】上記ヘッド体45の内部には、上記第2の
反射ミラー44によって反射されたレーザ光がこのヘッ
ド体45内部へと導かれ、この下端部からレーザ光が出
射させるようになっている。すなわち、上記ヘッド体4
5内部には上記第2の反射ミラー44で反射されたレー
ザ光をヘッド体45内部へと進行させ、下端より出射さ
せるための第3の反射ミラー46を有している。この第
3の反射ミラー46は、上記ヘッド体45の上方側かつ
上記水平部40内部に位置するように固定されており、
上記ヘッド体45が上記水平部40に沿ってスライドす
れば、この水平部40の内部でスライドするように設け
られている。
【0058】この場合、上記水平部40は例えば断面が
長方形状の筒状に形成されているが、この筒状の下面側
は上記水平部40に沿うように所定幅を有するスリット
部47が形成されている。
【0059】そしてこのスリット部47の下方側から
は、上記ヘッド体45がスライド自在に挿入されて、上
記水平部40の内部に上記ヘッド体45の上方部分が位
置するように設けられている。この場合、水平部40の
内部に位置するヘッド体45は、くびれた部分を有して
上記スリット部47の幅よりも大きく形成されていても
良く、この水平部40の内部でのスライドが妨げられな
ければ種々変形可能となっている。
【0060】水平部40の内部に位置する上記ヘッド体
45には、上記第2の反射ミラー44から反射されるレ
ーザ光をこのヘッド体45内部へ導入させるために、上
記レーザ光が上記ヘッド体45に対して進行する部分に
は孔状部45aが形成されている。この孔状部45aを
通過したレーザ光は、ヘッド体45内部の上方部分に取
り付けられている第3の反射ミラー46に入射される。
この第3の反射ミラー46は、上記ヘッド体45内部を
レーザ光が進行するように、上記ヘッド体45内部の側
壁部分に取り付け固定されている。
【0061】しかしながら、この第3の反射ミラー46
は、図3に示すように、ミラー支持体48と第3の反射
ミラー46との間にピエゾ素子49を挟んで固定されて
おり、このピエゾ素子49は上記スリップリング43に
よって制御部と電気的に接続され、このピエゾ素子49
に電圧を印加することが可能となっている。そしてこの
ピエゾ素子49に電圧を印加すれば、この第3の反射ミ
ラー46の傾斜角度を変化させ、レーザ光の光路を変動
させて上記樹脂液面33aへの照射角度を最適なものと
することが可能となっている。
【0062】なお、このピエゾ素子49は第3の反射ミ
ラー46以外にも、上記第2の反射ミラー44に設けて
も構わない。またピエゾ素子49は複数個設けてもよ
い。上記ヘッド体45の内部には、この第3の反射ミラ
ー46で反射されたレーザ光の進行方向を変更可能な、
出射制御手段としての光変調素子50が設けられてい
る。上記第3の反射ミラー46で反射されたレーザ光
は、この光変調素子50を通過するように設けられてい
る。この光変調素子50は、例えば光学的な結晶の電界
による屈折率変化、いわゆるポッケルス効果を利用した
電気光学偏向装置であり、例えばDKDPやLiTaO
3 などのポッケルス効果の大きな結晶でプリズムを形成
し、このプリズム同士を、例えば相互に結晶軸の方向が
逆になるように組み合わせ、このプリズムの組み合わせ
に電界を印加する駆動電源に接続された電極板を対向し
て設けた構成である。
【0063】このプリズムに入射されたレーザ光は、入
射偏光面に対して直角方向の電界を印加すると、入射直
線偏光に対して屈折率が変化するため、この屈折によっ
て偏向される。さらにプリズム同士の組み合わせること
により、この偏向角を大きくすることが可能となる。大
きく偏向した光については、例えばヘッド体45の内壁
部を利用して遮光し、樹脂液面33aに到達しないよう
にする。このようにして、レーザ光の出射が制御できる
構成となっている。
【0064】なお、上記光変調素子50は、上記のよう
な電気光学偏向装置以外にも、例えば音響光学偏向器を
用いることも可能である。また、このような光変調素子
50を用いる構成によらず、例えば機械的なシャッター
機構を設けて上記レーザ光を遮る構成としても構わな
い。この場合には、例えば上記ヘッド体45内部や上記
水平部40内部のモータなどの駆動源によって、このシ
ャッター機構が電気的にスライドされ上記レーザ光を遮
る構成、またはカメラに用いられる絞りを用いる構成な
どを設けることが可能である。
【0065】上記光変調素子50の下方には、この下方
に設けられた結像レンズ52に入射される。この結像レ
ンズ52は、上記樹脂液面33aにレーザ光が適切な強
度および径で照射される位置に調整されて設けられてい
る。
【0066】この結像レンズ52を出射したレーザ光
を、光強度分布のばらつきをなくし、あるいはこのレー
ザ光を所定の径へと変換、加工する、例えばカライドス
コープやマスク、あるいはフレネルレンズなどの光学的
加工手段51が取り付けられている。この光学的加工手
段51を出射したレーザ光は、上記樹脂液面33aへと
照射される。
【0067】このような構造を有するヘッド体45を、
上記水平部40に沿ってスライド可能とするために、駆
動軸としてのボールねじ53が軸線を上記水平部40に
沿わせ、かつこの軸線を中心として回転可能に設けられ
ている。またこのボールねじ53には上記ヘッド体45
の外面に固定的に取り付けられているナット体54が螺
合されており、上記ボールねじ53の回転によってヘッ
ド体45が水平方向に移動可能となっている。
【0068】また、上記ボールねじ53の一端部には、
従動ギヤ53aが取り付けられており、駆動手段として
のモータ55の回転軸55aに取り付けられた駆動ギヤ
55bが上記従動ギヤ53aに噛合されている。このモ
ータ55は、上記水平部40の一端部に取り付け固定さ
れている。
【0069】よって、上記モータ55が回転駆動すれ
ば、上記ボールねじ53が回転されてヘッド体45が水
平方向に移動可能となっている。ここで、上記樹脂液槽
34に蓄えられている樹脂33の液面に対応する位置に
は、一組のリコータ体56が取り付けられている。この
リコータ体56は、少なくとも樹脂33に接する部分が
精度良い平行度を有するように形成された、例えば角柱
状体や円筒体などの柱状体と、この柱状体に連結され、
柱状体を揺動駆動させる駆動源とを有しており、この駆
動源が上記樹脂液槽34の内面側にそれぞれ同じ高さと
なるように取り付けられている。
【0070】そして、上記レーザ光を樹脂液面33aに
照射する場合には、まずこのリコータ体56の柱状体を
ワイパー状に作動させ、樹脂液面33aを平坦化させ
る。この樹脂液面33aの平坦化の後に、上記アーム体
38が回転駆動され、それとともに上記ヘッド体45の
下端からレーザ光が出射される。この場合、上記ヘッド
体45は所定の速度で上記水平部40に沿って駆動さ
れ、上記樹脂液面33aに渦巻き状にレーザ光が照射さ
れる。
【0071】上記樹脂液面33aのレーザ光による照射
を終えると、この照射の終えた樹脂液面33a上に新た
な樹脂33を流入させる。すなわち、上記樹脂液槽34
内部には、例えば円板状に形成され、上面が精度良く平
坦化されたエレベータ57が、上記樹脂液面33aと平
行となるように設けられている。このエレベータ57
は、樹脂液槽34内部で上下駆動を可能とするために、
端部側で上記樹脂液槽34の外方側に設けられた上下駆
動機構58に連結されている。そのため、この上下駆動
機構58によって上記エレベータ57を下方に、例えば
0.1mmだけ駆動させれば、照射を終えて硬化が開始
された樹脂33の上方に、0.1mmの層状の樹脂33
を流入させることができる。
【0072】このようにして、順次エレベータ57を所
定間隔ごとに駆動させ、そして順次層状の光造形物をス
ライス状に形成することができる。ここで、上記ヘッド
体45のピエゾ素子49、変調素子50、モータ55、
リコータ体56、アーム体38の回転駆動を行う外部に
設けられた図示しない駆動源などは、外部に設けられた
制御装置59に接続されている。この制御装置59は、
例えば3次元CADやコンピュータ断層画像撮影装置
(CT)、磁気共鳴画像撮影装置(MRI)等の造形形
状を示す立体データを生成するデータ生成部と、これら
データ生成部で得られた立体データを、所定の間隔(ス
ライスピッチ)で切断した複数の平板状の2次元断面形
状(スライスデータ)に変換するデータ処理部と、この
データ処理部において得られたスライスデータを基に上
述の外部装置を制御する制御部を有して構成されてい
る。
【0073】このような構成により、データ生成部で所
望の立体データを生成して認識し、この立体データに基
づき、この立体データの高さ方向に応じて水平に切断し
たスライスデータをデータ処理部で形成し、このデータ
処理部で形成したスライスデータに基づいて上記ヘッド
体45、上下駆動機構58の駆動の制御を行って、上記
樹脂液面33aへのレーザ光の照射を最適に行う。
【0074】ここで、上記スライスデータを形成する場
合には、上記レーザ光の照射によって形成される層状の
上記樹脂33に生じる、反りなどの変形を考慮し、かつ
この層状の樹脂33の硬化によって形成される全体とし
ての造形形状の光造形物への影響なども考慮しなければ
ならないが、この影響を考慮して、上記樹脂33へのレ
ーザ光の照射強度および上記エレベータ57の駆動間隔
が決定される。
【0075】さて、樹脂液面33aにレーザ光を出射す
る場合、このレーザ光の上記樹脂液面33aへの出射
は、以下の手順で行われる。上記ヘッド体45の下端か
ら上記樹脂液面33aにレーザ光を照射させる場合、こ
の樹脂33へのレーザ光の照射によって上記樹脂33の
体積の収縮が生じるため、あらかじめこの体積の収縮の
分も考慮して上記樹脂33にレーザ光を照射しなければ
ならない。
【0076】この樹脂33にレーザ光を照射して所定の
造形形状を形成する場合、一般には造形形状の内部と外
殻とでは収縮率が異なり、そのため一つの収縮率を用い
て上記樹脂液面33a上にレーザ光を照射すると、精度
を要求する造形形状を形成する場合には、寸法精度に誤
差を生じる。
【0077】本実施の形態では、収縮後に所定寸法の造
形形状を精度良く形成するために、上記データ生成部で
収縮後に上記所定の寸法の造形形状となる上記樹脂33
の範囲を予測する場合に、従前とは異なり、造形形状の
内部側の寸法収縮率と、造形形状の外殻の寸法収縮率と
を用いて予測している。
【0078】図4に示すフローチャートでは、まず造形
形状を決定し、この造形形状の決定に基づいて、体積
V、表面積S、代表厚さTまたは外郭厚さtのいずれか
を決定している。
【0079】これらの決定に基づいて、外郭および内部
側の体積比を求め、これらの体積比に外郭の寸法収縮率
1 、内部側の寸法収縮率X2 を掛け合わせて加え、全
体の最適な寸法収縮率Xを求めている。
【0080】この場合、実際のレーザ光の樹脂液面33
aへの照射は上記造形形状の立体データに基づくスライ
スデータにより、それぞれ層状に求められるが、この層
ごとのレーザ光の照射を最適に行うため、まずスライス
データの境界線にレーザ光のエネルギ密度を大きくして
照射し、次にこの境界線の内部側、すなわち面領域に境
界線よりもエネルギ密度を小さくしてレーザ光を照射す
る。
【0081】またこの場合、境界線へのレーザ光の照射
による影響、すなわち線要素による影響、および面領域
へのレーザ光の照射による影響、すなわち面要素による
影響は、基礎実験を繰り返すことにより変形の解析を行
い、この変形の解析に基づいて、上記樹脂33への光造
形物形成の際の変形防止対策として、レーザ光の照射に
還元される。
【0082】ここで、上述の寸法収縮率Xを求め、寸法
の収縮による収縮補正を求める計算式は、以下に示され
る。造形する造形形状の体積をV、この造形形状の表面
積をS、寸法収縮率が外殻と異なる値となる外殻からの
厚さをtとする、上記造形形状の外殻の体積V1 はS・
t、内部側の体積V2 はV−S・tとなる。
【0083】ここで、外殻の寸法収縮率をX1 、内部側
の寸法収縮率をX2 とすると、光造形物全体の寸法収縮
率Xは、 X=X1 ・(V1 /V)+X2 ・(V2 /V) =X1 ・(S・t/V)+X2 ・(1−S・t/V) となる。
【0084】例えば、2mm×100mm×100mm
の板を形成する場合、収縮後の体積Vは、 V=2×100×100=20,000mm3 この表面積Sは、 S={(100×100)+(100×2)+(100×2)}×2 =20,800mm2 となっている。
【0085】ここで、一般的な造形では外殻からの厚さ
tは、0.3mm程度であるため、外殻の体積V1 は、 V1 =20,800×0.3=6,240mm3 内部側の体積V2 は、 V2 =20,000−6,240=13,760mm3 となっている。仮に、外殻の寸法収縮率X1 が99.5
%、内部側の寸法収縮率X2 が99.0%であるとする
と、光造形物全体の寸法収縮率Xは、 X=99.5×6,240/20,000+99.0×
13,760/20,000 =99.156% となる。ここで、収縮後に上記所定の寸法の造形形状と
なる上記樹脂33の範囲を従来の光造形法を用いて予測
すると、従来は外殻の影響は考慮せずに、単に内部側の
収縮率X2 =99.0%を用いて上記光造形物の寸法収
縮を予測していたため、例えば長さが100mmの部品
を造形する場合、上記樹脂33に対するレーザ光の照射
範囲は、収縮を考慮して100/0.99=101.0
1mmとなるようにレーザ光の照射を行っていた。
【0086】しかしながら、このようにレーザ光を照射
しても、実際には寸法収縮は外殻の寸法収縮の影響を受
けるため、この樹脂33の収縮によって得られる部品の
実際の寸法は、101.01×0.99156=10
0.158mmとなる。
【0087】そのため、必要な寸法との間におよそ0.
15mm強の寸法誤差を生じてしまい、部品の精度が好
ましいものとはならない。このように本発明では収縮後
に上記所定の寸法の造形形状となる上記樹脂33の範囲
を決定する場合、外殻の影響も考慮し、内部側と外殻と
でそれぞれ寸法収縮率を設定し、この外殻の寸法収縮率
が収縮補正値となって取り扱われているため、上記所定
の寸法の造形形状となる上記樹脂33の範囲にレーザ光
を照射して、光造形物を形成する場合でも、精度良く光
造形物を形成することが可能となる。
【0088】このような制御装置59により、上記アー
ム体38および上記ヘッド体45の極座標系での制御を
行うことが可能になっている。ここで、上述の図4のフ
ローチャートで説明した上記樹脂液面33aへのレーザ
光の照射を、図5に示すフローチャートにより説明す
る。
【0089】上記樹脂液面33a上にレーザ光を照射す
る場合には、上記制御装置59により極座標系のデータ
をXY座標系に変換し、このXY座標系へ変換されたス
ライスデータに基づいて上記アーム体38およびヘッド
体45、光変調素子50を制御して行う。
【0090】上記スライスデータに基づいて、まず液体
のままの部分とこれから固化する部分との境界線から先
に照射(描画)する。そして、この境界部分へのレーザ
光の照射を終えた後に、上記制御装置59でこのスライ
スデータの半径とヘッド体45の上記樹脂液面33aへ
走査すべき速度より、上記アーム体38の回転速度を算
出する。
【0091】この回転速度を算出した後に、算出された
回転速度が許容値以内かどうかを上記制御装置59内部
の次のステップで判定し、この算出された回転速度が許
容値以内ならば、この回転速度に上記アーム体38を設
定し、また算出された回転速度が許容値を越えている場
合には、許容値以内に上記アーム体38の回転速度を設
定する。この場合には、この許容値以内の上記アーム体
38の回転速度に対応して、上記ヘッド体45から出射
されるレーザ光の強度を再調整する。
【0092】そして、上記アーム体38の回転速度に応
じ、レーザ光のシャッターとしての機能を果たす上記光
変調素子50へ印加する電界のオン・オフのタイミング
を決定する。
【0093】この後に、図6に示すように上記樹脂液面
33aに対して上記のように決定したタイミングでレー
ザ光を照射させ、先に照射した上記樹脂液面33aの境
界部分の内部を塗り潰すようにレーザ光を照射させる。
【0094】このレーザ光の境界部分への照射を行う場
合、上記境界部分が固化により成形物として形状を保つ
よう、十分な強度をもたせるため、この境界部分のレー
ザ光の照射エネルギーを、境界部分の内部側よりも、エ
ネルギ密度を大きくして照射する。
【0095】一方、上記境界部分の内部側は、収縮力に
より生じる反り変形を防止するために、この境界部分よ
りもレーザ光の照射エネルギ密度を小さくして照射す
る。そしてこの照射を終えた後、上記上下駆動機構58
を作動させて、上記エレベータ57を下方、例えば0.
1mmだけ駆動させ、この照射の終えた樹脂液面33a
上に新たな樹脂33を流入させ、以下上記と同様の動作
を繰り返す。
【0096】この場合、上記樹脂33は、この樹脂33
に対する層状のレーザ光の照射では、この境界部分が他
の部分よりも早く硬化するが、この層状の光造形物の段
階では、まだ樹脂33の硬化は終了しておらず、そのた
め全体として造形形状の光造形物の全体形状が形成され
てからも収縮を行うことが多い。
【0097】しかしながら、所望の形状の光造形物を得
るべく、寸法収縮を考慮した立体データを生成する段階
では、この立体データの生成は、外殻と内部側とで異な
る寸法収縮率を用いて予測しているため、この光造形物
の寸法収縮状況まで考慮すると、上述のように最初に外
殻の寸法収縮率が適用される境界部分の照射を行い、次
に内部側の寸法収縮率が適用される境界部分の内部側の
照射を行う、上述のレーザ光照射方法は好ましいものと
なる。
【0098】以上のような構成を有する光造形装置30
および光造形方法の作用について、以下に説明する。上
記光造形装置30は、アーム体38が回転可能に設けら
れ、この回転可能なアーム体30の水平部40にヘッド
体45がスライド自在に設けられているため、上記アー
ム体38を回転駆動させるとともに、このアーム体38
に沿ってヘッド体45をスライドさせることによって、
上記樹脂33に対するレーザ光の照射を連続的に行うこ
とが可能となる。
【0099】そのため、従来の光造形装置では生じてい
た、例えば樹脂液面33aへのレーザ光の照射する場合
のヘッド体45の停止および立ち上げに要していた時間
がなくなるため、上記樹脂33へレーザ光の照射を高速
化でき、また上記ヘッド体45が上記樹脂液面33aへ
レーザ光を照射したまま停止されることがないから、こ
の樹脂液面33aへ照射するレーザ光の光強度を均一な
ものとすることが可能となる。
【0100】このレーザ光の上記樹脂液面33aに対す
る高速化の一例として、直径50mmの円領域をレーザ
光で照射する場合を考える。従来のXY平面に平行に光
の出射部分を移動可能なタイプの光造形装置20では、
例えば0.5mm間隔ごとにレーザ光で平行な直線を樹
脂液面33aに描くとすると、この場合の描画長さは、
(面積)/(間隔)で計算できるため、 25×25×3.14/0.5=3925mm となる。
【0101】このレーザ光での走査速度を、例えば1m
/sとした場合、この走査に要する時間は、3.925
秒、すなわち約4秒と算出できる。ここで、上記走査速
度が所定の値、すなわちここでは1m/sまで立ち上が
るまでの加速時間および停止するまでの減速時間につい
ても考慮する必要があり、ここで仮に限界加速度が10
2 /s(ほぼ重力加速度に等しい値とした)である場
合、立上がり、停止に要する時間はともに0.1秒であ
る。このレーザ光の照射の線の本数は、 50/0.5=100本 となるので、この立上がり、停止に要する時間の合計
は、 0.1×100×2=20秒 となる。よって従来のXY平面に平行に光の出射部分を
移動可能なタイプの光造形装置20では、合計24秒要
することとなっている。
【0102】これに対して、本発明の光造形装置30を
用いた場合、間隔0.5mmの同心円状(渦巻状)に描
画されるとして良く、この場合は上記同心円状の周の長
さは最大でも50×3.14=157mmとなる。
【0103】ここで、走査速度を上記のように1m/s
とするのは、この回転速度が382rpmとなってしま
うが、これよりも遅い、例えばここでは最大回転速度を
120rpm(1秒間に2回転)として計算する。
【0104】この場合でも、上記樹脂液面33aの照射
に要する時間は、 0.5×(25/0.5)=25秒 となり、上記従来の光造形装置20よりも遅い走査速度
であるにもかかわらず、レーザ光の走査に要する時間が
ほぼ同様になっている。
【0105】このため、レーザ光の照射を高速化可能と
いえる。また、上記アーム体38は中空状に形成されて
上端よりレーザ光が鉛直に導入され、そしてこのアーム
体38の鉛直部39内部を通過して上記第2の反射ミラ
ー44に入射されて水平部40内部へと導かれるよう
な、いわばガイド部として形成されているため、外部の
例えばレーザ光発振器31などの光源を容易に種々選択
可能となり、またこの光源に不具合が生じたときにはこ
れを容易に交換できる。
【0106】また、上記レーザ光発振器31などの光源
を外部に設けたことにより、ヘッド体45の構造および
上記レーザ光発振器31の設置する位置などの制約が少
なくなり、設計上の自由度が増すこととなる。
【0107】さらに、上記ヘッド体45内部には、入射
された光の出射角度を変更可能な出射制御素子としての
光変調素子50が設けられているため、この光変調素子
50に電界を印加するだけで、簡単に入射された光の出
射角度を制御することが可能となり、よって上記樹脂液
面33aの照射領域に応じた上記レーザ光の出射の制御
を応答性良く制御することが可能となる。このため、光
造形物を形成する場合の精度をより向上させることが可
能となる。
【0108】そして、上記樹脂液槽34には、この内面
側にリコータ体56が取り付けられているため、上記樹
脂液面33aにレーザ光を照射する場合に、この樹脂液
面33aを平坦化してから照射することが可能となる。
このため、上記レーザ光の照射によって形成される層状
の光造形物に凹凸が生じ難くなり、一層良好な光造形物
を形成することが可能となる。
【0109】ここで、本実施の形態では、上記リコータ
体56は一組設けられ、この一組のリコータ体56の揺
動運動によって上記樹脂液面33aを平坦化するため、
この樹脂液面33aの平坦化もよりスムーズかつ高速に
行うことが可能となる。
【0110】また、上記樹脂33にレーザ光を照射する
場合には、上記光造形物に生じる外殻からの影響を考慮
して、上記光造形物の外面から所定寸法の厚さの外郭部
で生じる収縮率および上記光造形物の内部の収縮率の二
つの収縮率を用いて上記データ生成部で所望の立体デー
タを生成し、この立体データに基づき、高さ位置に応じ
て水平なスライスデータに切断してレーザ光の照射領域
を最適に制御する。そのため、光造形物を形成する場合
の精度を向上させることが可能となる。
【0111】ここで、上記樹脂液面33aにレーザ光を
照射する場合、スライスデータの境界部分に上記レーザ
光のエネルギ密度を大きくして照射を行い、この後に境
界部分の内部側へ境界部分よりもエネルギ密度を小さく
してレーザ光の照射を行うため、この境界部分の内部側
の樹脂液面33aでのレーザ光の照射による反りを防止
することが可能となり、よってより精度の良好な光造形
物を形成することが可能となる。
【0112】また、このようなレーザ光の照射により、
スライスデータに基づいて層状にレーザ光を照射した場
合の各層での光造形物の接着性が良好なものとなる。な
お、上記樹脂33にレーザ光を照射する方法としては、
上記の方法の他に、例えば造形すべき光造形物の体積と
表面積の比率を求め、この比率によって上記樹脂33へ
レーザ光を照射した場合の寸法収縮を予測する方法もあ
る。
【0113】この場合には、上記樹脂33の収縮の予測
が簡単かつ精度良く行うことが可能となる。また、造形
すべき光造形物が単一形状など、比較的簡単な形状であ
る場合には、上記造形すべき光造形物の代表的な肉厚部
分の収縮率を予測するだけで、これを光造形物全体に適
用しても構わない。
【0114】(第二の実施の形態)以下、本発明の第二
の実施の形態について、図7を参照して説明する。な
お、以下の説明では、上述の第一の実施の形態と共通の
構成となる部分の符号などはそのままこの第二の実施の
形態で用いるものとする。
【0115】本実施の形態の光造形装置60は、上記第
一の実施の形態と比較してアーム体61の構成が異なる
ものとなっている。すなわち、上記第一の実施の形態で
は、上記アーム体38は、鉛直部39と水平部40とか
ら構成され、この水平部40にヘッド体45がスライド
自在に設けられているが、図7に示すアーム体38の構
成では、上記第2の反射ミラー44と上記ヘッド体45
もしくは第3の反射ミラー46とがぶつかって干渉して
しまい、このため上記ヘッド体45によるレーザ光の樹
脂33への照射を行う場合に、上記アーム体38の回転
軸線の下方側に死角が生じる虞がある。ここで上記第一
の実施の形態においては、この問題をピエゾ素子49や
光変調素子50を利用して光路を偏向させることにより
解決している。
【0116】上記樹脂33へのレーザ光の照射の際に、
このような死角が生じていると、上記樹脂33の一部分
が硬化されずにそのまま残ってしまうため、精度誤差や
不良の原因となる。
【0117】本実施の形態においては、アーム体61
は、上端の上記支持部材35への取り付け位置から下端
側が回転軸線よりずれるように設けられている。具体的
には、上記支持部材35への取り付け位置から内部が中
空なクランク部62に形成されており、このクランク部
の下端側が上端側より所定だけ軸線からずれるように設
けられている。
【0118】このクランク部62の内部には、このアー
ム体61の上記支持部材35への取り付け部分から導入
されるレーザ光を良好にこのクランク部62の下方に導
くために、内部に複数の反射ミラー63…を有してい
る。具体的には、上記クランク部62のそれぞれの折れ
曲がり部に対応する位置に、それぞれこの折れ曲がり形
状に対応するように反射ミラー63…が取り付けられて
おり、この折れ曲がり形状に対応した反射ミラー63…
による複数回のレーザ光の反射によって、上記レーザ光
がこのクランク部62の下端まで導かれるようになって
いる。
【0119】上記クランク部62の下端からは、上記水
平部40と同様に水平部64が上記樹脂液面33aと平
行になるように設けられている。この水平部64は、ヘ
ッド体45の下端に設けられたレーザ光を出射する部分
が、この水平部40に沿うスライドの際に、上記アーム
体61の回転軸線と交差可能に設けられている。
【0120】また、この水平部64の長さは、上記ヘッ
ド体45がこの水平部64に沿ってスライド移動した際
に、上記アーム体61の回転軸線も十分通過可能な長さ
に設けられている。
【0121】このため、上記ヘッド体45が水平部64
に沿ってスライド移動すれば、上記樹脂液面33aに対
するレーザ光の照射の際に死角が生じない構成となる。
このような構成の光造形装置60によると、上記アーム
体61は、下端が回転軸線から所定だけずれるクランク
部62を有し、このクランク部62の下端に、ヘッド体
45のレーザ光を出射する部分が、スライドによって回
転軸線を通過可能に設けられた水平部64を有するた
め、上記ヘッド体45を上記アーム体61の回転軸線の
位置に移動させても、上記反射ミラー63…同士が互い
に干渉することがなく、そのためこの回転軸線側にもこ
のヘッド体45を移動可能となる。
【0122】このため上記樹脂液面33aへのレーザ光
の照射に死角が生じなくなり、よって光造形物の形成を
より良好なものとすることが可能となる。なお、本実施
の形態では、上記アーム体61が回転軸線からずれるた
めの構成として、クランク部62を有するものとしてい
るが、回転軸線からずれる構成であればこの形状はクラ
ンク部62に限られず、この他にも種々変形可能となっ
ている。
【0123】(第三の実施の形態)以下、本発明の第三
の実施の形態について、図8に基づいて説明する。な
お、以下の説明では、上記第二の実施の形態と同様に、
上述の第一の実施の形態および第二の実施の形態と共通
の構成となる部分の符号などはそのままこの第三の実施
の形態で用いるものとする。
【0124】本実施の形態の光造形装置70は、上記第
一および第二の実施の形態と比較して、ヘッド体71の
構成が異なる。このヘッド体71は、内部に例えばZn
Se(セレン亜鉛)単結晶を有して青色レーザ光を発生
することが可能な半導体レーザ発振器72を有してい
る。この青色レーザ光を発生する半導体レーザ発振器7
2は、上記レーザ光発振器31と比較して小寸法かつ軽
量なものである。このため、上記ヘッド体71内部の上
方側に上記半導体レーザ発振器72を設けることが可能
となっており、以下の構成は上記ヘッド体45と同様な
ものとなっている。
【0125】この半導体レーザ発振器72は、出射され
るレーザ光の出射角度が変わらないように、上記ヘッド
体71内部に固定的に設けられているが、別途内部に光
軸調整手段が設けられていても構わない。
【0126】このヘッド体71をスライド移動可能とす
るアーム体73は、上記ヘッド体71内部に光源として
の半導体レーザ発振器72を設けたため、この内部にレ
ーザ光を導く必要がなく、よって例えば反射ミラーや光
ファイバなどのガイド部が設けられていない。
【0127】なお上記アーム体73は、樹脂液面33a
と水平な水平部74を、上記第二の実施の形態と同様に
このアーム体73の回転軸線も十分通過可能な長さに設
けたほうが好ましい。
【0128】このような光造形装置70によると、上記
ヘッド体71内部には、上記樹脂液面33aにレーザ光
を出射する光源が設けられたため、例えば反射ミラーな
どのレーザ光を導くガイド部を構成する手段が設けられ
ていなくても構わなく、アーム体の構成を簡素にするこ
とが可能となる。
【0129】また、上記ヘッド体71内部に光源である
半導体レーザ発振器72が固定的に設けられたため、こ
の半導体レーザ発振器72の光路をわざわざ調整する必
要がなく、よって上記樹脂液面33aに良好にレーザ光
を照射することが可能となる。
【0130】以上、本発明の第一ないし第三の実施の形
態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形
可能となっている。例えば上記ヘッド体45,71は、
上記水平部40,64,74に対して上下駆動および揺
動駆動される構成でも構わなく、この場合には、上記樹
脂液面33aに対する光路長の調整およびレーザ光の焦
点調整などがより良好に行える。その他、本発明の要旨
を変更しない範囲において、種々変形可能となってい
る。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、上記光造形装置には、回転可能に設けら
れ、上記樹脂の液面とほぼ平行となる水平部を有し、内
部が光をガイドするガイド部に形成されたアーム体を有
しており、さらに上記アーム体の水平部に沿ってスライ
ド自在に設けられ、上記ガイド部と光学的に接続されて
上記ガイド部からの光を出射するヘッド体、上記ヘッド
体からの上記光の出射を制御する出射制御手段を具備し
ているため、上記アーム体を回転させてさらに上記ヘッ
ド体をこのアーム体に沿ってスライドさせれば、上記樹
脂液面に対してヘッド体を停止させることなく光を高速
度で照射させることができる。
【0132】請求項2記載の発明によると、上記光源は
上記アーム体の外部に設けられ、かつ上記アーム体内部
は、上記光源で発生する光をガイドするガイド部に形成
されているため、上記外方に設けられた光源を種々選択
可能となり、さらにこの光源に不具合が生じた場合で
も、メンテナンスが容易に行える。
【0133】請求項3記載の発明によると、上記ガイド
部は光ファイバであるため、ミラーの反射によらずに光
を所定径に保ちながら上記ヘッド体へと光を導入でき
る。請求項4記載の発明によると、上記光源および上記
出射制御手段は、上記ヘッド体内部に設けられているた
め、上記アーム体内部にミラーなどの光をガイドする手
段を設ける必要はなく、かつ上記ヘッド体内部で光源を
固定すれば、この光源より生じる光の光路がずれ難いも
のとなる。
【0134】請求項5記載の発明によると、上記ヘッド
体は、上記アーム体に対して揺動自在に設けられている
ため、このヘッド体の揺動によって光の出射角度を制御
可能となり、光造形物に応じた光の出射を行える。
【0135】請求項6記載の発明によると、上記ヘッド
体は、上記アーム体に対して上下駆動自在に設けられて
いるため、上記樹脂の液面に対する光の焦点調整や、光
路長の調整を容易に行える。
【0136】請求項7記載の発明によると、上記出射制
御手段は、入射された光の出射角度を変更可能な光変調
素子であるため、例えばこの光変調素子に電界を印加す
れば、この電界の印加に応じて応答性良く上記光の出射
角度を変更することができ、そのため上記樹脂液面への
光の出射および非出射を即座に制御可能となり、上記樹
脂の光の照射による光造形物の形成をより良好に行え
る。
【0137】請求項8記載の発明によると、上記出射制
御手段は、スライド可能なシャッター機構であるため、
このシャッターのスライドによって簡素でありながら確
実に上記光の出射を制御可能となる。
【0138】請求項9記載の発明によると、上記アーム
体は、、上記ヘッド体がアーム体の少なくとも回転軸の
中心まで移動できる形状に形成されているため、上記ア
ーム体を回転駆動させて上記樹脂液面へ光を照射させる
場合に、樹脂液面への光の照射に死角が生じなくなり、
一層良好に上記樹脂液面へ光を照射可能となる。
【0139】請求項10記載の発明によると、上記樹脂
液槽には上記樹脂液面を平坦化するリコーティング機構
が取り付けられたため、上記樹脂へ光を照射する場合
に、この樹脂液面を均一に平坦化して光を照射すること
が可能となる。そのため、上記樹脂液面に光を照射して
硬化させる場合に、この表面を滑らかに硬化させること
ができる。
【0140】請求項11記載の発明によると、上記樹脂
液槽には揺動運動によって上記樹脂液面を平坦化する一
対のリコーティング機構が設けられているため、上記樹
脂液面の平坦化をよりスムーズに、かつ高速に行える。
【0141】請求項12記載の発明によると、上記光造
形物の外面から所定寸法の厚さの外郭部で生じる収縮率
および上記光造形物の内部の収縮率とから上記外郭部と
上記内部との収縮後の体積を予測し、この体積の予測に
応じて光の照射範囲を設定し、この設定に基づいて上記
樹脂に光を照射するため、従来の上記樹脂で均一な収縮
率を有していると仮定した場合と比較して、上記収縮後
の体積の予測を正確に行うことが可能となり、そのため
上記樹脂への光の照射範囲の設定範囲も正確に行え、光
造形物を形成する場合の精度を向上できる。
【0142】請求項13記載の発明によると、上記光造
形物の造形すべき形状の体積と表面積との比率によって
予め光造形物の寸法収縮を予測するため、上記樹脂の収
縮の予測を簡単に行うことが可能となる。しかも従来と
比較して、収縮の予測も精度良く行える。
【0143】請求項14記載の発明によると、上記光造
形物の代表肉厚の収縮率を予測して、この予測により光
造形物全体の収縮率を求めて体積を予測するため、比較
的簡単な方法で樹脂の収縮率の予測を行える。
【0144】請求項15記載の発明によると、上記照射
工程は、造形すべき形状の境界に最初に光を照射した後
に、この境界内部を塗り潰すように光を照射して上記樹
脂を硬化させるため、この境界への樹脂の照射による上
記境界内部側でのレーザ光の照射による反りを防止する
ことが可能となる。そのため、上記光造形物の形成をよ
り精度良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係わる光造形装置
の構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係わる光造形装置の構成を示す
側断面図。
【図3】同実施の形態に係わるヘッド体の水平部の拡大
部分断面図。
【図4】同実施の形態に係わる光造形装置の樹脂液面へ
の照射による収縮補正および変形防止対策を示すフロー
チャート。
【図5】同実施の形態に係わる光造形装置の樹脂液面へ
の光の照射による照射手順を示すフローチャート。
【図6】同実施の形態に係わる光造形装置の樹脂液面へ
の照射方法を示す図。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係わる光造形装置
の構成を示す側断面図。
【図8】本発明の第三の実施の形態に係わる光造形装置
の構成を示す側断面図。
【図9】従来のミラーを駆動させるタイプの光造形装置
の構成を示す側面図。
【図10】従来のXY平面に平行に光の出射部分を移動
可能なタイプの光造形装置の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
30、60、70…光造形装置 31…レーザ光発振器 33…樹脂 34…樹脂液槽 38,61,73…アーム体 40,64,74…水平部 45、71…ヘッド体 49…ピエゾ素子 50…光変調素子 51…光学的加工手段 52…結像レンズ 56…リコータ体 57…エレベータ 58…上下駆動機構 62…クランク部 72…半導体レーザ発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 達美 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光硬化性樹脂の樹脂を光源より発生する
    光で照射して樹脂を硬化させる光造形装置において、 上記樹脂を蓄える樹脂液槽と、 上記樹脂液槽の上方に設けられた支持部材と、 上面が平坦面に形成され、上記樹脂液槽内に上下駆動可
    能に設けられ、この上下動によって上記上面側の樹脂の
    厚さを設定するエレベータと、 一端部が上記支持部材に回転可能に設けられ、他端部に
    上記樹脂の液面とほぼ平行となる水平部を有するアーム
    体と、 上記アーム体の水平部に沿って駆動自在に設けられ、上
    記樹脂に光を出射するヘッド体と、 上記ヘッド体からの上記光の出射を制御する出射制御手
    段と、 を具備したことを特徴とする光造形装置。
  2. 【請求項2】 上記光源は上記アーム体の外部に設けら
    れ、かつ上記アーム体内部は、上記光源で発生する光を
    ガイドするガイド部に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の光造形装置。
  3. 【請求項3】 上記ガイド部は、光ファイバであること
    を特徴とする請求項2記載の光造形装置。
  4. 【請求項4】 上記光源および上記出射制御手段は上記
    ヘッド体内部に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の光造形装置。
  5. 【請求項5】 上記ヘッド体は、上記アーム体に対して
    揺動自在に設けられていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれかに記載の光造形装置。
  6. 【請求項6】 上記ヘッド体は、上記アーム体に対して
    上下駆動自在に設けられていることを特徴とする請求項
    1ないし請求項5のいずれかに記載の光造形装置。
  7. 【請求項7】 上記出射制御手段は、入射された光の出
    射角度を変更可能な光変調素子であることを特徴とする
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の光造形装
    置。
  8. 【請求項8】 上記出射制御手段は、スライド可能なシ
    ャッター機構であることを特徴とする請求項6のいずれ
    かに記載の光造形装置。
  9. 【請求項9】 上記アーム体は、上記ヘッド体がアーム
    体の少なくとも回転軸の中心まで移動できる形状に形成
    されていることを特徴とする請求項2ないし請求項8の
    いずれかに記載の光造形装置。
  10. 【請求項10】 上記樹脂液槽には上記樹脂液面を平坦
    化するリコーティング機構が取り付けられたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の光造
    形装置。
  11. 【請求項11】 上記樹脂液槽には揺動運動によって上
    記樹脂液面を平坦化する一対のリコーティング機構が設
    けられていることを特徴とする請求項10記載の光造形
    装置。
  12. 【請求項12】 光硬化性樹脂の樹脂に外部から光を照
    射し、樹脂を収縮硬化させることによって所定寸法の光
    造形物を形成する光造形方法において、 上記光造形物の外面から所定寸法の厚さの外郭部で生じ
    る収縮率と、上記光造形物の内部の収縮率とから上記外
    郭部と上記内部との収縮後の体積を予測する算出工程
    と、 上記算出工程で予測された体積に応じて光の照射範囲を
    設定する設定工程と、 上記設定工程に基づいて上記樹脂に光を照射する照射工
    程と、 を具備したことを特徴とする光造形方法。
  13. 【請求項13】 光硬化性樹脂の樹脂に外部から光を照
    射し、樹脂を収縮硬化させることによって所定寸法の光
    造形物を形成する光造形方法において、 上記光造形物の造形すべき形状の体積と表面積との比率
    によって予め光造形物の寸法収縮を予測する算出工程
    と、 上記算出工程で予測された体積に応じて光の照射範囲を
    設定する設定工程と、 上記設定工程に基づいて上記樹脂に光を照射する照射工
    程と、 を具備したことを特徴とする光造形方法。
  14. 【請求項14】 光硬化性樹脂の樹脂に外部から光を照
    射し、樹脂を収縮硬化させることによって所定寸法の光
    造形物を形成する光造形方法において、 上記光造形物の代表肉厚の収縮率を予測して、この予測
    により光造形物全体の収縮率を予測する算出工程と、 上記算出工程で予測された体積に応じて光の照射範囲を
    設定する設定工程と、 上記設定工程に基づいて上記樹脂に光を照射する照射工
    程と、 を具備したことを特徴とする光造形方法。
  15. 【請求項15】 上記照射工程は、造形すべき形状の境
    界に最初に光を照射した後に、この境界内部を塗り潰す
    ように光を照射して上記樹脂を硬化させることを特徴と
    する請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の光
    造形方法。
JP8348065A 1996-12-26 1996-12-26 光造形装置 Pending JPH10180881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8348065A JPH10180881A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 光造形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8348065A JPH10180881A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 光造形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10180881A true JPH10180881A (ja) 1998-07-07

Family

ID=18394517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8348065A Pending JPH10180881A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 光造形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10180881A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196515A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Cmet Inc 光造形装置
JP2008173974A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Three D Syst Inc 立体造形装置における像形成装置及び整合性のある反復が可能な位置合せのための方法
JP2009132126A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Sony Corp 光造形装置および光造形方法
JP2011051332A (ja) * 2009-06-23 2011-03-17 Cmet Inc 光造形装置および光造形方法
JP2014121883A (ja) * 2009-06-23 2014-07-03 Cmet Inc 光造形装置および光造形方法
JP2015058678A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation レーザ照射で形成される3次元構造物の寸法と当該3次元構造物のスキャンパスの設計値との差を最小化するためのデータを作成する方法、並びに当該データを作成するためのコンピュータ及びコンピュータ・プログラム
JP2018051951A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 キヤノン株式会社 三次元造形装置、三次元物体製造方法および三次元造形プログラム
JP2018103635A (ja) * 2014-09-19 2018-07-05 株式会社東芝 積層造形方法
WO2019002902A1 (en) * 2017-06-30 2019-01-03 Nikon Corporation METHOD FOR MANUFACTURING AN ARTICLE MADE OF A POLYMERIZED MATERIAL
US10906246B2 (en) 2016-09-29 2021-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Optical shaping apparatus, manufacturing method, and storage medium
US10994489B2 (en) 2016-09-29 2021-05-04 Canon Kabushikikaisha Optical shaping apparatus, manufacturing method, and storage medium
US11186041B2 (en) 2016-09-29 2021-11-30 Canon Kabushiki Kaisha Optically shaping apparatus and manufacturing method
US11225017B2 (en) 2018-07-24 2022-01-18 Ricoh Company, Ltd. Three-dimensional object shaping apparatus and method

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196515A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Cmet Inc 光造形装置
JP2008173974A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Three D Syst Inc 立体造形装置における像形成装置及び整合性のある反復が可能な位置合せのための方法
JP2009132126A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Sony Corp 光造形装置および光造形方法
JP2011051332A (ja) * 2009-06-23 2011-03-17 Cmet Inc 光造形装置および光造形方法
JP2014121883A (ja) * 2009-06-23 2014-07-03 Cmet Inc 光造形装置および光造形方法
JP2015058678A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation レーザ照射で形成される3次元構造物の寸法と当該3次元構造物のスキャンパスの設計値との差を最小化するためのデータを作成する方法、並びに当該データを作成するためのコンピュータ及びコンピュータ・プログラム
JP2018103635A (ja) * 2014-09-19 2018-07-05 株式会社東芝 積層造形方法
WO2018061993A1 (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 キヤノン株式会社 三次元造形装置、三次元物体製造方法および三次元造形プログラム
JP2018051951A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 キヤノン株式会社 三次元造形装置、三次元物体製造方法および三次元造形プログラム
US10906246B2 (en) 2016-09-29 2021-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Optical shaping apparatus, manufacturing method, and storage medium
US10994489B2 (en) 2016-09-29 2021-05-04 Canon Kabushikikaisha Optical shaping apparatus, manufacturing method, and storage medium
US11186041B2 (en) 2016-09-29 2021-11-30 Canon Kabushiki Kaisha Optically shaping apparatus and manufacturing method
WO2019002902A1 (en) * 2017-06-30 2019-01-03 Nikon Corporation METHOD FOR MANUFACTURING AN ARTICLE MADE OF A POLYMERIZED MATERIAL
JP2020525311A (ja) * 2017-06-30 2020-08-27 株式会社ニコン 重合された材料で作られる物品を製造する方法
US11511483B2 (en) 2017-06-30 2022-11-29 Nikon Corporation Method for manufacturing an article made of a polymerized material
US11225017B2 (en) 2018-07-24 2022-01-18 Ricoh Company, Ltd. Three-dimensional object shaping apparatus and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10180881A (ja) 光造形装置
US10086566B2 (en) Apparatus for production of three-dimensional objects by stereolithography
US9073260B2 (en) Apparatus and method for forming three-dimensional objects using linear solidification
KR101657700B1 (ko) 3d 프린터의 광조사 장치
JP2016540665A (ja) 付加製造装置及び方法
US10962769B2 (en) Head device of three-dimensional modelling equipment having modelling light source array and polygonal mirror, and modelling plane scanning method using same
JP6058819B2 (ja) 3次元物体の作製
WO1996000422A1 (en) Programmable mask for producing three-dimensional objects
JP4183119B2 (ja) 光造形装置
CN105856573A (zh) 一种高精度高速度连续3d打印机及其打印方法
JP2737195B2 (ja) 立体形状形成装置
JP4669843B2 (ja) 光造形装置及び光造形方法
Lambert et al. Design considerations for mask projection microstereolithography systems
JPH06246839A (ja) 光造形装置
CN114290665A (zh) 光固化3d打印方法
JP3252859B2 (ja) 立体形状成形装置および立体形状成形方法
KR102044854B1 (ko) 광집적모듈 및 이를 적용한 3d 프린터
EP4197743A1 (en) A bottom-up 3d printer, a platform for this printer, and a method of 3d printing
CN112497753A (zh) 液位调节系统、3d打印设备及3d打印方法
CN113276408A (zh) 一种液体内连续光固化成型增材制造装置及其制造方法
JPH02108519A (ja) 三次元形状の形成方法および装置
JPH08238678A (ja) 光造形装置
JP2021154713A (ja) プリンタ用ヘッド、及び、3次元プリンタ装置
KR102161641B1 (ko) 3d 프린터
JPH081794A (ja) 三次元物体の製造方法及び製造装置