JPH0695257A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH0695257A
JPH0695257A JP26979292A JP26979292A JPH0695257A JP H0695257 A JPH0695257 A JP H0695257A JP 26979292 A JP26979292 A JP 26979292A JP 26979292 A JP26979292 A JP 26979292A JP H0695257 A JPH0695257 A JP H0695257A
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JP
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image
image data
slm
light
shutter
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JP26979292A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Tamaoki
英一 玉置
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0695257A publication Critical patent/JPH0695257A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光変調素子を格子状に配列した空間光変調器
を用いた画像記録を可能とし、その上で、中間的な露光
および露光時間の増大を防止する。 【構成】 水銀灯7を出射した紫外光を空間光変調器
(SLM)25に照射する。SLM25では入射された
紫外光を画像データに応じて変調し、その変調された紫
外光を偏向ミラー27でPS版3方向に反射する。ガル
バノメータ42の駆動により主走査方向へ投射領域Eの
移動がなされ、また、副走査モータ43を駆動してテー
ブル5をY軸方向に移動することにより、副走査方向y
へ投射領域Eの移動がなされる。SLM25へは、投射
位置の移動毎に画像データを一括して書き込む。こうし
て、テーブル5上のPS版に画像が記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性の記録媒体上
に、空間光変調器によって形成された画像を投影するこ
とにより画像記録を行なう画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷版やフォトマスク上に画像を形成す
る技術として、加工すべき材料上にフォトポリマーやフ
ォトレジストといった感光性材料を予め塗布し、この感
光性材料に光ビームやその他のエネルギービームを照射
することで、画像を描画する画像記録装置が知られてい
る。
【0003】こうした画像記録装置におけるビーム出力
源としては、電子ビーム出力装置,レーザビーム出力装
置等が用いられるが、装置の構成の簡略化および低コス
ト化を考えたとき、水銀灯を用いた構成が有効である。
【0004】近年、変形可能な鏡装置で光を変調して感
光性材料を露光する装置が提案されている( United St
ates Patent 5,049,901)。ここで言う鏡装置
とは、複数の光変調素子(特開昭57−78017,特
開昭61−116324公報等参照)を格子状に配列し
たマトリックスから構成されるもので、各光変調素子毎
に光の反射方向を2方向にそれぞれ切り替え可能なもの
である(空間光変調器)。各光変調素子における光の偏
向方向を、記録したい画像に対応する画像データによっ
て表される各画素毎のオン/オフ値に応じてそれぞれ切
り替えることで、感光性材料上に画像が記録される。
【0005】図10を用いて詳しく説明する。同図に示
すように、この画像記録装置は、光を放射するアークラ
ンプA1と、アークランプA1から放射された光を変調
する空間光変調器A2と、変調された光を受ける感光性
材料A3とを主に備える。
【0006】空間光変調器A2を構成する各光変調素子
における光の偏向方向は、前述したように、画像データ
によって表される各画素毎のオン/オフ値に応じてそれ
ぞれ切り替えられている。図10中ハッチングで示した
光変調素子はオンの電気信号が入力された部分で、その
偏向方向は反射角(法線とのなす角)が小さい第1の方
向c1となり(オン状態)、一方、図10中ハッチング
なしで示した光変調素子はオフの電気信号が入力された
部分で、その偏向方向は反射角が大きい第2の方向c2
となる(オフ状態)。その第1方向c1に感光性材料A
3が配置されており、オンの電気信号が入力された光変
調素子からの反射光だけが感光性材料A3に達する。こ
の結果、感光性材料A3には画像データに応じた像が投
影され、その画像が記録される。
【0007】また、上記従来の画像記録装置では、感光
性材料A3をy方向に移動する構成になっており、この
移動に同期して、x方向に並んだ画像データを順次y方
向に書換えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】空間光変調器において
は、画像データの入力の際に、光変調素子がオン状態か
らオフ状態、あるいはオフ状態からオン状態に変化する
遷移状態の期間は比較的長い(例えば、10〜20μ
s)。従って上記従来の画像記録装置のように、感光性
材料A3の移動と画像データの入力とを同期させる方式
では、光変調素子が遷移状態にあるときに、被露光パタ
ーンの前後(y方向)において中間的に露光される領域
が発生し、鮮鋭な画像の記録が困難である。この中間的
な露光は、被露光パターンに対する露光時間を長く設定
することにより、無視することが可能である。しかしこ
の場合には、画像の記録時間が増大するので、スループ
ットが悪くなるという問題が発生する。
【0009】本発明は、光変調素子を格子状に配列した
2次元の空間光変調器を用いた画像記録を可能とし、そ
の上で、上記のような中間的な露光および露光時間の増
大を防止することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
べく、前記課題を解決するための手段として、以下に示
す構成を取った。
【0011】本発明の画像記録装置は、格子状に配列さ
れた複数の光変調素子を有する2次元の空間光変調器を
具備し、外部から供給される画像データに基づいて、前
記空間光変調器によって形成された像を投影光学系を介
して感光性の記録媒体上に投影する画像記録装置におい
て、光を前記空間光変調器に照射する光源と、前記光源
と前記空間光変調器との間に配置されたシャッタ手段
と、前記シャッタ手段の閉動作に応じて、前記光変調素
子の数に対応する容量の画像データを前記空間光変調器
に一括して入力する画像データ入力手段と、画像データ
の入力と並行して、前記記録媒体上の第1方向に対し
て、投影領域を移動する投影領域移動手段と、前記空間
光変調器に対する画像データ入力の終了に応じて前記シ
ャッタ手段を開動作し、前記記録媒体の投影領域に対す
る投影の終了に応じて前記シャッタ手段を閉動作するシ
ャッタ制御手段と、前記第1方向とほぼ直交する第2方
向に前記記録媒体を所定量移動する記録媒体移動手段
と、を備えたことを要旨としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の画像記録装置では、シャッタ手
段が閉動作され、光源からの光が遮断されると、画像デ
ータ入力手段が空間光変調器に画像データを一括して入
力する。また投影領域移動手段は、画像データの入力と
並行して、第1方向に投影領域を移動する。そして画像
データの入力が終了するとシャッタ手段が開動作され、
空間光変調器で形成された像が記録媒体上に投影され
る。投影領域に対する投影が終了するとシャッタ手段が
閉動作され、画像データ入力手段及び投影領域移動手段
が同様に作用する。さらに、記録媒体移動手段は、記録
媒体を第2方向に移動するので、記録媒体上に2次元的
な画像が記録される。
【0013】従って、空間光変調器への画像データ入力
が行われているときは、記録媒体に対する像の投影が行
われないので、中間的に露光される領域は発生しない。
このため、中間的露光を無視させるために露光時間を長
くする必要が無いので、短時間の露光で画像を記録でき
る。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0015】図1は、第1実施例の画像記録装置1の要
部を示す斜視図である。画像記録装置1は、図1に示す
ように、上面に記録媒体としてのPS版3を保持するテ
ーブル5と、光源である水銀灯7と、水銀灯7から放射
された紫外光をPS版3に導く光学系9と、光学系9に
含まれる能動素子を電気的に制御する制御系11とを備
える。なお、PS版3は、感光性樹脂を感光層としたア
ルミニウムベースの版材である。
【0016】水銀灯7は、PS版3を感光させる紫外線
領域の波長の光を放射する光源である。水銀灯7からの
紫外光を受ける光学系9は、コールドミラー21,シャ
ッタ22,部分反射鏡23,照明レンズ24,空間光変
調器(以下、SLMと呼ぶ)25,コリメータレンズ2
6,偏向ミラー27および結像レンズ28から構成され
ている。
【0017】水銀灯7から放射された紫外光は、コール
ドミラー21で反射され、シャッタ22に至る。シャッ
タ22は、紫外光の光路を遮断状態と開放状態とに切り
換えるもので、遮断板を光路上に移動するメカニカルな
構成を備える。開放状態となったシャッタ22を通過し
た紫外光は、部分反射鏡23に至る。部分反射鏡23で
は、入射した紫外光の一部を進行方向とは別の方向に反
射すると共にその残りをそのまま透過させる。その透過
した紫外光は、照明レンズ24を介して光量分布が均一
な照明光となり、SLM25に入射する。
【0018】SLM25は、照明光を外部から受けたパ
ターン情報(画像データ)に対応する電気信号で変調す
るもので、格子状に配列した複数の光変調素子から構成
されている。詳しくは、図2に示すように、光変調素子
Dを横方向にn個、縦方向にm個(本実施例では、n,
m共、1024の値とした)格子状に配列した構成であ
る。
【0019】光変調素子Dは、図3に示すように、基板
31上にスペーサ32を介して表面層33を固着し、そ
の表面層33に基板31と表面層33との間の空間を覆
うフラップ部33aを形成した構成である。なお、フラ
ップ部33aの表面には反射膜35が被覆されており、
この反射膜35で光を反射する。
【0020】フラップ部33aと基板31との間に電圧
を印加することにより、フラップ部33aと基板31と
の対向面が極板を形成し、電圧によって誘起された電荷
が両者を互いに引きつける。このため、図4に示すよう
に、オフ状態(電圧が印加されていない場合)に基板3
1に対して平行な位置にあるフラップ部33aは、破線
に示すように、フラップ部33aのヒンジ部33hで曲
げられ表面層33に対して所定の角度θだけ下方向に傾
く(オン状態)。したがって、電圧を印加するか否か
で、フラップ部33aの傾きを、基板31に平行な方向
と所定の角度θだけ下方向に傾いた方向とに切り換える
ことができ、この結果、所定の角度で入射した光線束B
1は第1の方向αと第2の方向βとに切り換えて反射さ
れる。
【0021】こうした構成の光変調素子Dを格子状に配
列したSLM25によれば、各光変調素子Dに入力され
る電気信号をPS版3に記録したい画像の各画素毎のオ
ン/オフ値に応じて定めることにより、各光変調素子D
に入射する光を変調して、2次元画像を形成することが
できる。本実施例では、図1に示すようにSLM25と
SLM制御回路41とが電気的に接続されており、画像
データに対応する電気信号がSLM制御回路41から出
力され、SLM25に入力される。
【0022】SLM25において、オン状態の光変調素
子で反射された光線束は、その後、コリメータレンズ2
6に至り、平行光線束となる。次いで、平行光線束は偏
向ミラー27に至る。なお、オフ状態の光変調素子で反
射された光線束は光吸収板29に至り、光吸収板29で
吸収される。
【0023】偏向ミラー27は、図5に示すように、ガ
ルバノメータ42の回動軸42sに固定されており、ガ
ルバノメータ42の駆動力を受けてy軸(図1)を中心
として回動する。本実施例では、偏向ミラー27へほぼ
x方向に沿って平行光線束が入射されており、偏向ミラ
ー27が回動することで、図1中、x−z平面に沿って
平行光線束が偏向される。
【0024】偏向ミラー27で反射された平行光線束
は、その後、結像レンズ28を透過してPS版3上で結
像する。この像は、SLM25に現在入力されている画
像を示す像であり、SLM25のマトリックスを構成す
る光変調素子Dの数に対応した画素数の矩形の投影領域
(図中、破線で示した領域)Eの範囲にその像が形成さ
れる。
【0025】PS版3を保持するテーブル5は、副走査
モータ43と図示しない往復機構により、Y軸方向(y
方向に一致)に往復移動する。偏向ミラー27を回動す
ることによりPS版3上の投影領域Eは主走査方向xに
移動し、また、副走査モータ43を駆動することによ
り、その主走査のラインを順に副走査方向yに移動する
ことができ、これらの結果、PS版3の全表面が露光さ
れることになる。なお、この走査の制御方法については
後程詳しく説明する。
【0026】一方、前述した部分反射鏡23で反射した
一部の紫外光は、積算光量計44に入射される。積算光
量計44は、入射した紫外光の光量を積算して測定す
る。
【0027】次に、画像記録装置1の制御系11の構成
を説明する。画像記録装置1は、制御系11として、ガ
ルバノメータ42を駆動する主走査駆動回路51,副走
査モータ43を駆動する副走査駆動回路52,シャッタ
22を駆動するシャッタ駆動回路53,前述したSLM
制御回路41およびこれらに電気的に接続された電子制
御回路60を備えている。
【0028】電子制御回路60は、周知のCPU60
a,ROM60b,RAM60c等を中心に算術論理回
路として構成され、主走査駆動回路51,副走査駆動回
路52,シャッタ駆動回路53および積算光量計44に
対してデータの入出力を行なう入出力ポート60dと、
SLM制御回路41に対する画像データの出力を行なう
出力ポート60eとを更に備える。電子制御回路60の
CPU60aは、ROM60bに予め格納されたプログ
ラムに従ってRAM60cとデータのやり取りを行ない
つつ以下の処理を行なう。
【0029】 主走査駆動回路51および副走査駆動
回路52を制御することでガルバノメータ42および副
走査モータ43を駆動する処理、 外部から入力された画像データを所定の規則に従っ
てSLM制御回路41に転送する処理、 積算光量計44で測定された光量に応じてシャッタ
駆動回路53を制御する処理、等を行なう。
【0030】以下、これら〜に示す処理を行なう処
理ルーチンについて図6のフローチャートに沿って詳し
く説明する。電子制御回路60のCPU60aは、処理
が開始されると、まず、変数i、jに値1をそれぞれ代
入する初期設定処理を行なう(ステップS100)。
【0031】変数i,jは、テーブル5上の有効露光域
を、図7に示すように、前述した投影領域Eの大きさの
領域で分割した場合に、テーブル5のX軸方向(図1中
のx方向と一致)とY軸方向(図1中のy方向と一致)
において何番目に位置するかをそれぞれ示すパラメータ
である。なお、テーブル5上の有効露光域のX軸方向の
長さをW、有効露光域のY軸方向の長さをLとし、投影
領域Eの1辺の長さをωとした場合、変数i,jのとり
うる最大値M,Nは以下の式(1),(2)となる。 M = INT(W/ω) + 1 …(1) N = INT(L/ω) + 1 …(2) ここで、INTは、小数点以下を切り捨てた整数値を与
える関数である。
【0032】ステップS100で初期設定処理が行なわ
れると、次いで、変数jが式(2)で求めたY軸方向の
最大値Nの値を越えていないか否かを判定する(ステッ
プS110)。ここで、変数jがNの値を越えていない
(j≦N)と判定されると、以下の処理を行なう。ま
ず、PS版3上の投影領域EがY軸値として変数jをと
る位置に移動するようにテーブル5の位置を移動する処
理を行なう(ステップS120)。この処理は、副走査
駆動回路52を制御して副走査モータ43を駆動回転す
ることによりなされる。ステップS125では、シャッ
タ駆動回路53にシャッタ22を閉じる旨の制御信号を
出力する。この結果、シャッタ駆動回路53はシャッタ
22を閉方向に駆動してコールドミラー21から部分反
射鏡23に至る光路を閉鎖する。続いて、変数iが式
(1)で求めたX軸方向の最大値Mの値を越えていない
か否かを判定する(ステップS130)。
【0033】ステップ130で、変数iがMの値を越え
ていない(i≦M)と判定されると、まず、変数i,j
で定まるテーブル5上の領域(i,j)に記録する画像
データをSLM制御回路41に転送する処理を行なう
(ステップS140)。SLM制御回路41は、その画
像データを受けて画像データに応じた電気信号をSLM
25に転送する。この結果、SLM25は、その画像デ
ータに対応する画像を示す画素毎のオン/オフ値に応じ
て各光変調素子Dのフラップ部33aの状態が切り換え
られる。
【0034】続いて、偏向ミラー27を一定角度回動さ
せることにより、テーブル5上の投影領域Eを変数iで
示されるi番目の位置に移動する処理を行なう(ステッ
プS150)。この処理は、主走査駆動回路51を制御
してガルバノメータ42を駆動することにより偏向ミラ
ー27を回動させる。なお、ステップS140とステッ
プS150は、同時に処理を開始するのが効率的であ
る。
【0035】続いて、主走査方向xおよび副走査方向y
への位置決めが終了したか否かを、例えばモータに内蔵
されたエンコーダにより判定する(ステップS16
0)。主走査方向xおよび副走査方向yへの位置決め
は、ステップS120およびS150の処理によりなさ
れるが、ステップS160では、両ステップで主/副駆
動回路51,52に制御信号が出力された後、実際に主
/副駆動回路51,52からの駆動信号を受けてガルバ
メータ42,副走査モータ43の動作が完了したか否か
を判定する。
【0036】ステップS160で位置決めが終了してい
ないと判定された場合、ステップS160の判定処理を
繰り返し実行して位置決め処理が終了するのを待つ。そ
の後、位置決め処理が終了すると、ステップS160で
肯定判定されて、その繰り返しを抜けてステップS17
0に進む。
【0037】ステップS170では、ステップS140
によるSLM25への画像データの書込みが実際に終了
したか否かを判定する。この処理は、ステップS140
でSLM制御回路41に画像データが転送された後、S
LM制御回路41によるSLM25への画像データの転
送が実際に完了したか否かを判定するものである。ステ
ップS170でSLMへの書込みが終了していないと判
定された場合、ステップS170の判定処理を繰り返し
実行してその書込み処理が終了するのを待つ。その書込
み処理が終了すると、ステップS170で肯定判定され
て、その繰り返しを抜けてステップS180に進む。
【0038】ステップS180では、シャッタ駆動回路
53にシャッタ22を開ける旨の制御信号を出力する。
この結果、シャッタ駆動回路53はシャッタ22を開方
向に駆動してコールドミラー21から部分反射鏡23に
至る光路が開通する。こうして紫外光は、その一部が部
分反射鏡23を透過してSLM25に至り、他方、部分
反射鏡23を反射した一部の紫外光は積算光量計44に
至りその光量が測定される。続く、ステップS190で
は積算光量計44の測定値を読み取る(ステップS19
0)。その後、その読み取った測定値からPS版3に至
る露光量を算出して、その算出値がPS版3の露光に十
分な露光量に達したか否かを判定する(ステップS20
0)。ここで、十分な露光量に達していないと判定され
た場合、処理はステップS190に戻り、十分な露光量
に達するまでステップS190およびS200の処理を
繰り返し実行する。ステップS200で十分な露光量に
達したと判定されると、その繰り返しを終えてステップ
S220に進む。
【0039】ステップS220では、変数iを値1だけ
インクリメントし、処理をステップS125に戻す。こ
うして、変数iが主走査方向xの最大値Mの値を越える
までステップS125ないしS220の処理を繰り返し
実行することにより、投影領域Eが主走査方向xに順に
移動される。
【0040】一方、ステップS130で変数iが主走査
方向xの最大値Mの値を越えたと判定された場合、処理
をステップS230に進め、副走査方向yの処理位置を
示す変数jに値1をインクリメントする処理を行なう。
その後、処理をステップS110に進め、ステップS1
10ないしS230の処理を繰り返し実行する。この繰
り返しにより、変数jで示すj番目の主走査ラインにつ
いても、投影領域Eが主走査方向xへ順に移動される。
【0041】その後、ステップS110で変数jがNの
値を越えたと判定されると、処理を「エンド」に進め本
ルーチンを終える。こうして主走査方向xへ配置される
投影領域Eの順次露光が、副走査方向yに1ライン毎順
に行なわれることになる。
【0042】以上のように構成された本実施例によれ
ば、SLM25への画像データの入力は、投影領域Eの
移動毎に、その投影領域Eに記録する画像データの書き
換えを一括して行なう構成であることから、中間的な露
光が行なわれることがなく、従って、余分な露光時間が
不要である。その結果、鮮鋭な画像を記録できるし、ス
ループットの向上を図ることもできる。また本実施例に
よれば、PS版3の主走査方向(第1方向)xに対して
投影領域Eを移動する手段として、偏向ミラー27およ
びガルバノメータ42を採用しているので、テーブル5
を主走査方向xに移動させる必要がなく、装置を小型化
できる。なお装置の小型化を考慮しなければ、投影領域
Eを移動する手段として、テーブル5を主走査方向xに
移動させる機構を採用してもよい。
【0043】さらに、本実施例によれば、水銀灯7から
照射される紫外光の光量を積算光量計44の測定値から
算出して、その算出結果に応じてシャッタ22をオン/
オフ制御していることから、水銀灯7のような光量の不
安定な光源であっても一定した光量でPS版3を露光す
ることができる。この結果、PS版3にムラのない画像
を記録することができる。
【0044】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
8は、本発明の第2実施例としての画像記録装置501
の要部を示す斜視図である。
【0045】第2実施例の画像記録装置501は、第1
実施例の画像記録装置1と比較して、高解像度光学系を
用い、テーブル5をY軸方向に加えてX軸方向にも移動
する構成とした点が相違し、その他のハードウェアの構
成は同一である。図8中、第1実施例と同一の構成の部
分に対しては、第1実施例と同一の番号を付した。な
お、電子制御回路60で実行される処理ルーチン(ソフ
トウェア)についても第1実施例と相違するが、後程、
詳しく説明する。さらに記録媒体としては、フォトレジ
ストが塗布されたマスクブランクス503を採用してい
る。
【0046】図8に示すように、本実施例の画像記録装
置501では、偏向ミラー27で反射された紫外光を、
複数のレンズから構成されたリレー系502を通すこと
で像の縮小倍率を大きくしている。その後、紫外光を対
物レンズ504を介してマスクブランクス503上に結
像させて、SLM25で形成された像を縮小投影する。
【0047】テーブル5は、副走査モータ43と主軸方
向移動モータ510との駆動力を受けて、図示しない往
復機構によりX軸方向およびY軸方向に往復移動する。
なお、両モータ43,510は、第1実施例の副走査駆
動回路52に替えたモータ駆動回路512により駆動さ
れる。
【0048】こうして構成された画像記録装置501に
よれば、リレー系502および対物レンズ504を通過
した紫外光によりSLM25で形成された像がマスクブ
ランクス503上に縮小投影される。ガルバノメータ4
2により偏向ミラー27を投影領域E毎に繰り返し回動
させると共に、主軸方向移動モータ510によりテーブ
ル5をX軸方向へ移動させることにより、投影領域Eを
主走査方向xに順に移動することができる。すなわち本
実施例においては、マスクブランクス503の主走査方
向(第1方向)xに対して投影領域Eを移動する手段
が、偏向ミラー27、ガルバノメータ42、主軸方向移
動モータ510および往復機構により構成されている。
【0049】この構成によると、マスクブランクス50
3上の投影領域Eは、一定速度で主走査方向xに沿って
移動するので、この移動に追従させて偏向ミラー27を
回動させれば、投影領域Eに投影される像は、相対的に
静止しているのと等価である。従って、各投影領域E毎
に偏向ミラー27を繰り返して回動させれば、各領域E
にそれぞれの像を投影することができる。又、副走査モ
ータ43によりテーブル5をY軸方向へ移動することに
より、像を副走査方向yに順に移動することができる。
こうしてマスクブランクス503の全表面が露光される
ことになる。
【0050】次に、上記動作を制御する処理について図
9のフローチャートを用いて詳しく説明する。この処理
は、第1実施例と同様に電子制御回路60により実行さ
れるものである。なお、図9中、ステップS600ない
しS620,ステップS635ないしS650,ステッ
プS680ないしS730は第1実施例のステップS1
00ないしS120,ステップS125ないしS14
0,ステップS180ないしS230とそれぞれ同じ処
理内容を示し、これらについては説明を省略する。
【0051】電子制御回路60のCPU60aは、第1
実施例と同じステップS600ないしS620を実行
後、次いで、テーブル5のX軸方向への移動を開始する
(S630)。この移動開始の処理は、モータ駆動回路
512を制御して主軸方向移動モータ510を駆動回転
することによりなされるが、そのテーブル5のX軸方向
への移動速度は予め定められた一定なものである。続い
て、第1実施例と同じステップS635ないしS650
の処理を行ない、その後、偏向ミラー27を初期位置に
リターン(テーブル5の移動とは逆方向に回動)する処
理を行なう(ステップS660)。
【0052】続いて、偏向ミラー27による偏向を開始
する処理を行なう(ステップS670)。ここでは、ス
テップS620によるテーブル5のX軸方向への移動に
追従させて偏向ミラー27を回動させる処理を開始する
もので、この結果、マスクブランクス503上の投影領
域Eは一定速度で主走査方向xに沿って移動している
が、その投影領域Eには相対的に静止した像が投影され
ることになる。
【0053】続いて、第1実施例と同じステップS68
0ないしS730の処理を実行する。ステップS730
で変数jのインクリメント後、テーブル5をX軸が初期
位置となる位置にリターンし(ステップS740)、そ
の後、処理をステップS610に戻す。
【0054】以上のように構成された第2実施例の画像
記録装置501によれば、SLM25への画像データの
入力は、投影領域Eの移動毎に、その投影領域Eに記録
する画像データを一括して行なう構成であるから、中間
的な露光が行なわれることがなく、従って、余分な露光
時間が不要である。その結果、鮮鋭な画像を記録できる
し、スループットの向上を図ることもできる。
【0055】また本実施例においては、リレー系502
および対物レンズ504を設け、縮小倍率を高くしてい
るので、高精細な画像を記録することができる。但しこ
の場合には、第1実施例のように、偏向ミラー27の回
動だけでは広範囲にわたって投影領域Eを移動させるこ
とは困難である。このため本実施例では、偏向ミラー2
7、ガルバノメータ42、主軸方向移動モータ510お
よび往復機構を用いて投影領域Eを移動させており、そ
の結果、高精細で大サイズの画像を記録することが可能
である。なお、第1実施例と同様に、シャッタ22によ
りSLM25への光量を補正していることから、マスク
ブランクス503にムラのない画像を記録することがで
きるといった効果も奏する。
【0056】以上、本発明のいくつかの実施例を詳述し
てきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定される
ものではなく、例えば、光源としての水銀灯7に替えて
レーザビーム出力手段を用いた構成、あるいは、光ビー
ム遮断手段としてのメカニカルシャッタ22に替えて液
晶シャッタを用いた構成等、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において、種々なる態様にて実施することができる
のは勿論のことである。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の画像記録装
置によれば、光変調素子を格子状に配列した空間光変調
器を用いて画像記録を行なうことができ、しかも中間的
露光を防止できるので、鮮鋭な画像の記録の実現および
スループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の画像記録装置1の要部を
示す斜視図である。
【図2】空間光変調器が格子状に配列された複数の光変
調素子から構成されていることを示す空間光変調器の概
略構成図である。
【図3】その光変調素子の概略斜視図である。
【図4】光変調素子の破断側面図である。
【図5】ガルバノメータ42の周辺の斜視図である。
【図6】電子制御回路60のCPU60aで実行される
処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】テーブル5上の有効露光域を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例の画像記録装置501の要
部を示す斜視図である。
【図9】第2実施例における電子制御回路60のCPU
60aで実行される処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【図10】従来の技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 画像記録装置 3 PS版 5 テーブル 7 水銀灯 22 シャッタ 23 部分反射鏡 25 空間光変調器(SLM) 26 コリメータレンズ 27 偏向ミラー 28 結像レンズ 29 光吸収板 41 SLM制御回路 42 ガルバノメータ 43 副走査モータ 44 積算光量計 51 主走査駆動回路 52 副走査駆動回路 53 シャッタ駆動回路 60 電子制御回路 60a CPU 501 画像記録装置 502 リレー系 503 マスクブランクス 504 対物レンズ 510 主軸方向移動モータ 512 モータ駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格子状に配列された複数の光変調素子を
    有する2次元の空間光変調器を具備し、外部から供給さ
    れる画像データに基づいて、前記空間光変調器によって
    形成された像を投影光学系を介して感光性の記録媒体上
    に投影する画像記録装置において、 光を前記空間光変調器に照射する光源と、 前記光源と前記空間光変調器との間に配置されたシャッ
    タ手段と、 前記シャッタ手段の閉動作に応じて、前記光変調素子の
    数に対応する容量の画像データを前記空間光変調器に一
    括して入力する画像データ入力手段と、 画像データの入力と並行して、前記記録媒体上の第1方
    向に対して、投影領域を移動する投影領域移動手段と、 前記空間光変調器に対する画像データ入力の終了に応じ
    て前記シャッタ手段を開動作し、前記記録媒体の投影領
    域に対する投影の終了に応じて前記シャッタ手段を閉動
    作するシャッタ制御手段と、 前記第1方向とほぼ直交する第2方向に前記記録媒体を
    所定量移動する記録媒体移動手段と、 を備えた画像記録装置。
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