JP2002331571A - 熱可塑性フィルムの製造方法及び装置 - Google Patents

熱可塑性フィルムの製造方法及び装置

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JP2002331571A JP2001141461A JP2001141461A JP2002331571A JP 2002331571 A JP2002331571 A JP 2002331571A JP 2001141461 A JP2001141461 A JP 2001141461A JP 2001141461 A JP2001141461 A JP 2001141461A JP 2002331571 A JP2002331571 A JP 2002331571A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メヤニの発生を招くこともなく、且つ歩留
まりを落とさずにネックインを押さえるフィルムの製造
装置及び方法を提供しようとする。 【解決手段】 Tダイの吐出口から冷却ロールの間
で、吐出されたシート状の溶融物の両端部を、熱可塑性
樹脂のTg以下の温度になるように、冷却手段により冷
却するフィルムの製造装置及び方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性フィルム
の製造方法に関する。更に詳しくは、Tダイから押出し
たシート状の溶融樹脂に生じるネックインを防止する熱
可塑性フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂フィルムの製造方法とし
て、インフレ法、カレンダー法、Tダイ法などがあり、
Tダイ法は、スリット状のリップを有するダイから溶融
樹脂を押出して吐出させ、シート状に成形し、冷却ロー
ルで固化させ引き取るフィルム製造方法である。この製
法は、均一な膜厚を精度よく容易に製造できることから
フィルムの製造方法として広く用いられている方法であ
る。
【0003】しかし、Tダイ法は、フィルム状に成形し
た溶融樹脂を冷却ロールで固化する過程でネックイン現
象を起こす。溶融状態で押出された樹脂は、引き取りに
より流れ方向に引き伸ばされることで厚み方向と幅方向
の収縮が生ずるが、ネックインとは、その際の幅方向の
収縮をいう。ネックインはネッキングとも称する。Tダ
イ法はリップ部から冷却ロールまでの距離が長く、引き
取り速度も速いためネックインが顕著に表れる製造方法
である。ネックインが生じることでフィルムの有効幅が
減少し生産効率が低下、更には幅の収縮から来る両端の
膜厚の増加がトリミングした際の歩留まり低下を招いて
いた。
【0004】これらネックインを防止する方法とし、い
くつかの方法が考案されている。例えば、特開昭61−
83017号、及び特開昭61−106222号、特開
平8−39653号に開示されている方法がある。詳し
くは、押さえロールによりシート状の溶融樹脂を冷却ロ
ールに押え付けネックインを抑えるものである。また、
特開平9−136343号に開示されている方法は、両
端の厚みを厚くしたものを成形することでネックインを
抑えるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法には、いくつかの問題点を有する。特開昭61−83
017号、及び特開昭61−106222号、特開平8
−39653号の方法では図3に示す引き落とし角度が
生じ、メヤニやダイラインの発生が生じ易い問題を有す
る。図3において、Tダイ1から押し出された直後のシ
ート状の溶融物2の走行する方向と、Tダイ1から下ろ
した垂線とのなす角度αを引き落とし角度といい、この
引き落とし角度が0度を超えた鋭角をなすとき、引き落
とし角度が生ずると称する。
【0006】一般的に、Tダイのリップ部にしずく状に
なって形成したものをメヤニと呼称している。メヤニ
は、吐出された樹脂から発生したガス状物の結露、また
は、樹脂自身がリップとの摩擦で付着し成長したもので
あり、フィルムへの付着やダイラインを引き起こすなど
の欠陥を発生させる。
【0007】このことから、ダイから吐出される樹脂
は、その引き落とし角度が0度であることが好ましいと
されているが、従来の方法、例えば、特開昭61−83
017号、及び特開昭61−106222号、特開平8
−39653号に開示されている方法では、図4に示す
ように、シート状の溶融物2を冷却ロール4により斜め
に引き取るので、シート状の溶融物2に引き落とし角度
が生じ、シート状の溶融物2がリップ部1a(図3)の
一方の面に擦れる状況となっている。
【0008】Tダイのリップから冷却ロールまでの距離
を短くすることが、ネックインに最も有効な方法であ
る。しかし、従来の方法においては、この距離を短くす
るためには、図4のような冷却ロール4とTダイ1との
相互配置がなされ、この結果としてこのような引き落と
し角度が生ずる。この理由は、ひとつには冷却効果を得
るために径の大きい冷却ロール4を用いなければならな
いことであり、更には高粘度の溶融樹脂を押出す場合、
ダイ先端にも高圧がかかり、この圧力により変形しない
機械強度を得るためにダイ先端を先細りの構造にはでき
ないというTダイ法特有の問題のためである。
【0009】また、特開平9−136343号では、ネ
ックインを抑えるために、両端が厚肉になるようなダイ
構造を特長としている。この方法では、ネックインが抑
えられてもその両端部は従来のものに較べ膜厚が厚い。
そのため、同じ長さのトリミングであってもトリミング
部分の樹脂量が多く歩留まりが悪化する問題を有する。
【0010】このように、従来の方法では、ネックイン
を抑えることが出来てもその他の問題が発生し十分な解
決方法に至っていない。これら従来の方法に対し、本発
明はメヤニの発生を招くこともなく、且つ歩留まりを落
とさずにネックインを押さえるフィルムの製造装置及び
方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
【0012】本発明の要旨とするところは、熱可塑性樹
脂フィルムの製造装置であって、樹脂を押し出す溶融押
出し手段と、Tダイと、吐出されたシート状の溶融物を
冷却する冷却ロールとを含み、該吐出されたシート状の
溶融物の両端部を冷却するようにした一対の冷却手段を
該Tダイの吐出口と該冷却ロールとの間に備えたフィル
ム製造装置であることにある。
【0013】又、本発明の要旨とするところは、熱可塑
性樹脂を溶融させてTダイより吐出させ、冷却ロールで
冷却固化するフィルム製造方法であって、該Tダイの吐
出口から該冷却ロールの間で、吐出されたシート状の溶
融物の両端部を、該熱可塑性樹脂のTg以下の温度にな
るように、冷却手段により冷却することを特徴とするフ
ィルム製造方法であることにある。
【0014】前記熱可塑性樹脂は、側鎖に置換又は非置
換イミド基を有する熱可塑性樹脂(A)、及び、側鎖に
置換又は非置換フェニル基、及びニトリル基を有する熱
可塑性樹脂(B)の混合樹脂を主成分とする樹脂であり
得る。
【0015】前記熱可塑性樹脂(A)は、式(1)
【0016】
【化5】
【0017】(式(1)に於いて、R1 、R2及びR3
は、それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル
基を示す。)で表される繰り返し単位及び式(2)
【0018】
【化6】
【0019】(式(2)に於いて、Rは、水素、炭素数
1〜18のアルキル基、又は炭素数3〜12のシクロア
ルキル基を示す。)で表される繰り返し単位を有し、こ
こで、式(1)の繰り返し単位の含有率が該熱可塑性樹
脂(A)の総繰り返し単位を基準として30〜80モル
%であり、式(2)の繰り返し単位の含有率が該熱可塑
性樹脂(A)の総繰り返し単位を基準として70〜20
モル%であり、前記熱可塑性樹脂(B)は、式(3)
【0020】
【化7】
【0021】(式(3)に於いて、R及びRは、そ
れぞれ独立に、水素または炭素数1〜8のアルキル基を
示す。)で表される繰り返し単位及び式(4)
【0022】
【化8】
【0023】(式(4)に於いて、R及びRは、
それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を
示し、Rは、水素、炭素数1〜8のアルキル基、ハロ
ゲン基、水酸基、アルコキシ基、もしくはニトロ基を示
す。)で表される繰り返し単位を有し、該熱可塑性樹脂
(B)の総繰り返し単位を基準として式(3)の繰り返
し単位の含有率が20〜50重量%であり、式(4)の
繰り返し単位の含有率が50〜80重量%であり、該熱
可塑性樹脂(A)の量と該熱可塑性樹脂(B)の量との
合計を基準として、前記樹脂組成物中に於ける該熱可塑
性樹脂(A)の含有率が50〜80重量%であり、且つ
熱可塑性樹脂(B)の含有率が20〜50重量%であり
得る。
【0024】
【発明の実施の形態】従来、ネックインを抑えるため
に、シート状溶融物の幅の収縮を機械的に抑える方法等
が取られていたのに対し、本発明は、シート状溶融物の
両端部を冷却してその溶融物の粘度を高くし流動抵抗を
増やすことで、幅方向の収縮を押さえる効果を見出し
た。
【0025】以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に
説明する。尚、これらは、本発明における一例であっ
て、本発明を限定するものではない。
【0026】詳しくは、図1に示すように、本発明のフ
ィルム製造装置10は、溶融押出し手段5により溶融さ
れた樹脂をTダイ1より押出し、押し出されたシート状
の溶融物2を冷却ロール4により引き取りつつ冷却す
る。Tダイ1の吐出口と冷却ロール4との間で、Tダイ
1より押出されたシート状の溶融物2の直近に、そのシ
ート状の溶融物2の端を冷やす冷却手段3が設置されて
おり、押し出されたシート状の溶融物2の端を連続的に
冷却する構成からなる。冷却手段3における冷却方法と
して、放射冷却装置、たとえばペルチェ素子を用いる方
法や、冷却された空気、あるいは水などを吹き付け冷却
する方法、冷却された回転子を接触させる方法などが用
いられる。
【0027】また、図2に示すように、本発明のフィル
ム製造装置10においては、Tダイ1より押出されたシ
ート状の溶融物2の両端のみを冷却する。このため、一
対の冷却手段3が配置されており、この冷却手段3を用
いた冷却によるフィルム表面の乱れや引き落としムラ等
の欠陥はトリミング部分に収まり、新たな歩留まりの悪
化は生じない。図2は図1のフィルム製造装置10の配
置をシート状の溶融物2の走行面と直角の方向からみた
構成である。
【0028】このような構成により、Tダイ1より押出
されたシート状の溶融物2の両端を冷却すると、両端部
を形成する溶融物の粘度が、両端部を除く部分の溶融物
の粘度より高くなり、これによりシート状の溶融物2の
幅方向の収縮が抑えられてネックインが少なくなる。こ
の冷却は用いられた樹脂のTg(ガラス転移温度)以下
になされることが好ましい。冷却により、両端部を形成
する溶融物が常温状態にまで固化されてもよい。
【0029】本発明のこのような構成により、引き落と
し角度を生ずることなく溶融物2を冷却ロール4により
引き取ることが出来る。即ち、このような構成は、Tダ
イ1の吐出口11と、溶融物2が冷却ロール4に接触し
始める位置9との距離が長くなりがちであるが、その場
合でも、本発明においては上述のように溶融物の両端部
が冷却されているので溶融物2の幅方向の収縮が抑えら
れてネックインが少なくなる。
【0030】本発明におけるフィルムの製造に用いられ
る樹脂としては、熱可塑性樹脂であれば限定されるもの
ではないが、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリア
リレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、
ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリオレフィン、ポリ
ブチレンテレフタレート、ナイロン、フルオレン系ポリ
マー、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。
【0031】本発明に用いる熱可塑性樹脂は、2種類の
熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂(A)及び熱可塑性樹脂
(B))を主成分とする樹脂組成物であってもよい。
【0032】熱可塑性樹脂が、(A)側鎖に置換又は非
置換イミド基を有する熱可塑性樹脂、及び、(B)側鎖
に置換又は非置換フェニル基及びニトリル基を有する熱
可塑性樹脂の混合樹脂を主成分とする樹脂である場合
は、光学的用途に好適なフィルムを歩留まりよく製造す
ることが出来る。
【0033】本発明は、なかでも、オレフィン−マレイ
ミド系樹脂(熱可塑性樹脂A)とスチレン−アクリロニ
トリル系樹脂(熱可塑性樹脂B)とが組み合わされた樹
脂を含有する、樹脂に対して顕著な効果を有する。
【0034】さらに詳しくは、前記熱可塑性樹脂(A)
が、式(1)
【0035】
【化9】
【0036】(式(1)に於いて、R1 、R2及びR3
は、それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル
基を示す。アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4で
あり、より好ましくは、1〜2である。)で表される繰
り返し単位および式(2)
【0037】
【化10】
【0038】(式(2)に於いて、Rは、水素、炭素数
1〜18のアルキル基、又は炭素数3〜12のシクロア
ルキル基を示す。アルキル基の炭素数は、好ましくは1
〜4であり、より好ましくは、1〜2である。)で表さ
れる繰り返し単位を有し、ここで式(1)の繰り返し単
位の含有率が該熱可塑性樹脂(A)の総繰り返し単位を
基準として30〜80モル%であり、式(2)の繰り返
し単位の含有率が該熱可塑性樹脂(A)の総繰り返し単
位を基準として70〜20モル%であり、前記熱可塑性
樹脂(B)が、式(3)
【0039】
【化11】
【0040】(式(3)に於いて、R及びRは、
それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を
示す。アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4であ
り、より好ましくは、1〜2である。)で表される繰り
返し単位および式(4)
【0041】
【化12】
【0042】(式(4)に於いて、R及びRは、
それぞれ独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を
示し、Rは、水素、炭素数1〜8のアルキル基、ハロ
ゲン基、水酸基、アルコキシ基、もしくはニトロ基を示
す。アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4であり、
より好ましくは、1〜2である。アルコキシ基の炭素数
は、好ましくは、1〜20であり、より好ましくは、1
〜8であり、さらに好ましくは、1〜4である。)で表
される繰り返し単位を有し、該熱可塑性樹脂(B)中の
総繰り返し単位を基準として、式(3)の繰り返し単位
の含有率が20〜50重量%であり、式(4)の繰り返
し単位の含有率が50〜80重量%であり、該熱可塑性
樹脂(A)の量と熱可塑性樹脂(B)の量との合計を基
準として、該熱可塑性樹脂(A)の含有率が50〜80
重量%であり、かつ該熱可塑性樹脂(B)の含有率が2
0〜50重量%である、組み合わされた樹脂から成るフ
ィルムの製造に対して特に有効である。
【0043】また、かかる熱可塑性樹脂には、必要に応
じて、難燃剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、酸化防止剤、可塑剤、顔料、染料等を配合するこ
とが出来る。
【0044】さらには、用途に応じて易滑性を付与する
ために、例えば、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、湿式シリカ、乾式シリカなどの無機粒子、ア
クリル酸類、スチレン、ウレタン等を構成成分とする有
機粒子、を配合することもできる。
【0045】上述したような好ましい組成を適宣選択す
る事により、光学的用途に好適な、実質的に複屈折を示
さないフィルムを製造することができ、特に液晶表示装
置等に用いられる偏光板の偏光子保護フィルムとして有
用なフィルムを提供出来る。
【0046】[実施例](実施例1)イソブテンとN−
メチルマレイミドから成る交互共重合体(N−メチルマ
レイミド含量50モル%、軟化温度150℃)65重量
部と、アクリルニトリルの含量が27重量%であるアク
リルニトリル・スチレン共重合体(軟化温度115℃)
35重量部を40mmベント式単軸押出機(スクリュ:
ダルメージスクリュ)にて事前ブレンドしたものを、1
00℃で5時間乾燥後、単軸押出機で260〜280℃
の温度でTダイより押出した。冷却ロールの温度は13
0℃とし、引き取り速度は3m/分で引き取った。尚、
Tダイのリップ幅は350mmのものを用いた。
【0047】Tダイリップ部より10mmのところにφ
5mmのエアーノズルを設置し、10℃の空気を0.5
リットル/分の流量で吹き付け、フィルムを引き取っ
た。引き取ったフィルムの幅は340mmであった。ト
リミングで排除した長さは両端各々5mmでフィルムの
有効長は330mmであった。このフィルムのヘーズは
厚み150μmに換算して0.30%、全光線透過率は
厚み150μmに換算して92.0%であり、位相差
は、厚み150μmに換算して、平面方向で2nm、厚
み方向で3nmであった。
【0048】(比較例1)実施例1と同じ条件でフィル
ムを引き取った。ただし、エアーノズルによる冷却は行
わなかった。引き取ったフィルムの幅は300mmであ
った。トリミングで排除した長さは両端各々5mmでフ
ィルムの有効長は290mmであった。
【0049】
【発明の効果】本発明は、ネックインに最も有効な方法
であるダイのリップから冷却ロールまでの距離を短くす
る効果と同様の効果を、吐出された直後で押し出された
シート状溶融物の両端部を冷却する方法で実現した。従
来の冷却ロールで行うことで生じる引き落とし角度の発
生や、両端部の厚みを上げてネックインを防止する方法
では、同じ長さのトリミングであってもトリミング部分
の樹脂量が多く歩留まりが悪化する問題を有していた
が、本発明では、シート状溶融物の両端部において溶融
物の流動抵抗を制御することで、シート状溶融物の幅方
向の収縮を防止するため引き落とし角度が生じない。ま
た、冷却によるフィルム表面の乱れや引き落としムラ等
の欠陥はトリミング部分に収まり新たな歩留まりの悪化
を生じない。
【0050】又、本発明により、光学的用途に好適なフ
ィルムを歩留まりよく製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルム製造装置の模式図である。
【図2】図1のフィルム製造装置を正面から見た模式図
である。
【図3】引き取り角度を説明する図である。
【図4】従来のフィルム製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1:Tダイ 2:シート状の溶融物 3:冷却手段 4:冷却ロール 5:溶融押出し手段 10:フィルム製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/42 C08F 220/42 222/40 222/40 C08J 5/18 CER C08J 5/18 CER C08L 101/02 C08L 101/02 // B29K 101:12 B29K 101:12 B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 4F071 AA14X AA22X AA34X AA36X BB06 BC01 4F207 AA12 AA13 AB05 AB06 AB07 AB12 AG01 AK02 AR06 KA01 KA17 KK63 KK68 KL41 KL75 KL84 KM16 4J002 BB101 BB141 BB171 BC062 BC082 BG092 BG102 BH021 4J100 AA00P AA06P AB02P AB04P AM01Q AM02Q AM43Q CA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムの製造装置であっ
    て、樹脂を押し出す溶融押出し手段と、Tダイと、吐出
    されたシート状の溶融物を冷却する冷却ロールとを含
    み、該吐出されたシート状の溶融物の両端部を冷却する
    ようにした一対の冷却手段を該Tダイの吐出口と該冷却
    ロールとの間に備えたフィルム製造装置。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂を溶融させてTダイより吐
    出させ、冷却ロールで冷却固化するフィルム製造方法で
    あって、該Tダイの吐出口から該冷却ロールの間で、吐
    出されたシート状の溶融物の両端部を、該熱可塑性樹脂
    のTg以下の温度になるように、冷却手段により冷却す
    ることを特徴とするフィルム製造方法。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂が、側鎖に置換又は非
    置換イミド基を有する熱可塑性樹脂(A)、及び、側鎖
    に置換又は非置換フェニル基、及びニトリル基を有する
    熱可塑性樹脂(B)の混合樹脂を主成分とする樹脂であ
    ることを特徴とする請求項2に記載のフィルム製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂(A)が、式(1) 【化1】 (式(1)に於いて、R1 、R2及びR3 は、それぞれ
    独立に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を示す。)
    で表される繰り返し単位及び式(2) 【化2】 (式(2)に於いて、Rは、水素、炭素数1〜18のア
    ルキル基、又は炭素数3〜12のシクロアルキル基を示
    す。)で表される繰り返し単位を有し、ここで、式
    (1)の繰り返し単位の含有率が該熱可塑性樹脂(A)
    の総繰り返し単位を基準として30〜80モル%であ
    り、式(2)の繰り返し単位の含有率が該熱可塑性樹脂
    (A)の総繰り返し単位を基準として70〜20モル%
    であり、前記熱可塑性樹脂(B)が、式(3) 【化3】 (式(3)に於いて、R及びRは、それぞれ独立
    に、水素または炭素数1〜8のアルキル基を示す。)で
    表される繰り返し単位及び式(4) 【化4】 (式(4)に於いて、R及びRは、それぞれ独立
    に、水素又は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R
    は、水素、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン基、
    水酸基、アルコキシ基、もしくはニトロ基を示す。)で
    表される繰り返し単位を有し、該熱可塑性樹脂(B)の
    総繰り返し単位を基準として式(3)の繰り返し単位の
    含有率が20〜50重量%であり、式(4)の繰り返し
    単位の含有率が50〜80重量%であり、該熱可塑性樹
    脂(A)の量と該熱可塑性樹脂(B)の量との合計を基
    準として、前記樹脂組成物中に於ける該熱可塑性樹脂
    (A)の含有率が50〜80重量%であり、且つ熱可塑
    性樹脂(B)の含有率が20〜50重量%である事を特
    徴とする請求項2に記載のフィルム製造方法。
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