JP2002331439A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JP2002331439A
JP2002331439A JP2001140122A JP2001140122A JP2002331439A JP 2002331439 A JP2002331439 A JP 2002331439A JP 2001140122 A JP2001140122 A JP 2001140122A JP 2001140122 A JP2001140122 A JP 2001140122A JP 2002331439 A JP2002331439 A JP 2002331439A
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JP
Japan
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slider
cover
protective cover
machine tool
sheets
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Application number
JP2001140122A
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Inventor
Riichi Sakai
利一 酒井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切り粉やオイルミストから直動スライダを保
護することが必要な工作機械、特に非常に高い移動精度
が求められる超精密切削機において、保護カバーの低い
共振周波数や非線型摩擦要素でスライダ本来の高い追従
性、応答性を劣下させることを防止する手段を提供す
る。 【解決手段】 保護カバーを2枚のシートの周囲と内部
の何個所かを張合わせ、2枚のシートの間にエアーを供
給または吸引し、保護カバーを伸縮させる構成とした。
このようにすることにより、保護カバーの構成が簡単に
なる。スライダと保護カバーは接触しないため、スライ
ダの運動精度に保護カバーの構成による影響がなくな
り、サーボ特性を劣下させることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切り粉やオイルミ
ストから直動スライダを保護することが必要な工作機械
に係り、特に非常に高い移動精度が求められる超精密切
削機のスライダ及び保護カバーの構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高精度な工作機械のスライダは、
静圧軸受けにより非接触に支持され、リニアモータでダ
イレクトに駆動され、レーザー側長器で位置計測され、
フルクローズでサーボ系が組まれることが多い。このよ
うな工作機械では、ナノメータオーダの分解能と、サブ
ミクロンの形状精度が期待できる。実際の加工では、案
内面、駆動系、計測系を切り粉やオイルミストから保護
するため、蛇腹或いは伸縮式のスライド等がスライダに
取り付けられるが、スライダはこうした保護カバーをも
同時に移動させる必要があるため、蛇腹や伸縮式のスラ
イドが移動時に接触する部分には摩擦抵抗が少なくなる
ような材料が選択され、また、大型のカバーでは、カバ
ー専用のガイドが使用され、カバー自体のスムーズな移
動を実現しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような保護カバーは一般的に低い共振周波数を多く持
ち、また非線型な摩擦要素を持つため、スライダの送り
サーボ系の高周波数側の安定性を低下させるため、ゲイ
ンを高くとることができない。このため、位置指令に対
する追従性、応答性が劣下してしまう。静圧空気軸受
け、リニアモータ駆動のスライダに、転がり軸受けと直
動ガイドを持つ蛇腹を取り付けた状態で、スライダを往
復運動させた場合に、折り返し点において、摩擦の影響
により追従誤差が発生し、その大きさは振幅量や往復周
波数により異なるが、実用状態で100nm以上となっ
てしまう。また、カバーの重量がスライダに加わるため
スライダの重量が増加し、高い加速度でスライダを駆動
することができなくなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の問題点を解決するためのものであり、保護カバーを駆
動する駆動系をスライダ駆動系と別に持ち、スライダの
動きに同期してカバーを移動させるとともに、スライダ
とカバーを完全に非接触とする。保護カバーの駆動は、
エアー圧力の制御によって行うこととする。
【0005】上記のように、スライダのカバーを完全に
非接触とすることにより、スライダの追従性能、応答性
を高めようとするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図4に本発明による工作機械のス
ライダ構成を示す。1は、Y方向に移動するYスライダ
である。このYスライダは静圧パッドにより平面ベース
2に対し浮上しており、非接触で高精度な運動が可能で
ある。YスライダはYガイド3に沿って移動可能で、Y
ガイドはX横スライド4とともにH型のXスライダを構
成する。従って、Yスライダは平面ベース上をXY方向
に移動可能で、一般的なXスライダ上にYスライダを重
ねる方式に比べ上下剛性が高い。5はXガイドである。
XスライダはXスライダ用リニアモータコイル6aとマ
グネット6bでX方向に駆動される。Yスライダの駆動
は、Yスライダ用リニアモータコイル7aとコイル7b
によって、Y方向に駆動される。9は主軸ロータで、ロ
ータ端面にワーク雇い10とワーク11が固定されてい
る。12は、Yスライダ位置検出用レーザー干渉計で、
15はX計測用レーザー反射ミラーである。この状態
で、主軸を回転させ、バイト(図示せず)でワークを切
削加工する際、表面粗さ向上のため、ミスト状のオイル
を加工点近傍に吹き付け、また加工された切り粉が発生
するが、これらがスライダの案内面、駆動系、計測系に
かからないようにする必要がある。
【0007】図1は、以上のスライダ構成に、本発明に
よる保護カバーを取り付けた状態である。16a,16
bはY軸用カバーであり、切削油に侵されない2枚のフ
ィルムを重ねた物であり、その2枚のフィルムの片方は
Yカバー固定部品20a,20bに接着され、Yカバー
固定部品は、定盤(図示せず)に固定されている。もう
一方の端は、Yカバー移動部品18a,18bにそれぞ
れ接着してある。Yカバー移動部品18a,18bは、
Yカバー16a,16bが摺動可能なようにコの字をし
たガイド19a,19bに沿って移動可能であり、メカ
的に結合されている。
【0008】また、17a,17bはX軸用カバーであ
り、Y軸用カバー16a,16bと同じ物である。X軸
カバー17a,17bの一方はX軸カバー固定部品19
a,19bに固定されている。もう一方の端は、Xカバ
ー移動部品21a,21bに接着してある。Xカバー移
動部品21a,21bは、Xカバー17a,17bが摺
動可能なようにコの字をしたガイド18a,18bに沿
って移動可能であり、メカ的に結合されている。
【0009】図3は、カバー16aを上から見た図で、
図3の斜線部分は上下の2枚のシートを接着しているこ
とをあらわしている。更に、カバーの接着していないと
ころに数個所、空気を供給及び吸入するためのエアー配
管(図示せず)がある。
【0010】図2は、Y軸用及びX軸用カバーを動かす
ための原理を示す図であり、Y軸用カバーの片方側のみ
図示している。図2(a)のようにカバー16a1と1
6a2の間に空気がない状態から、エアー配管よりエア
ーをカバーに供給することにより、図2(b)のように
カバー16aは、カバー16a1と16a2の間に空気
が入り、接着されていない部分が膨らむことになる。こ
れにより、Yカバー16aはX方向の長さが短くなり、
Yカバー16aに固定されているYカバー移動部品18
aが移動する。また、Yカバー16aとYカバー16b
は、Yカバー移動部品18aと18bがメカ的に結合さ
れているため、Yカバー16aの中のエアーを吸引し、
その反対側のYカバー16bの中にエアーを供給するこ
とで、図2(a)の状態に戻る。
【0011】スライダ1のX方向の動きに合わせて、カ
バー16a,16bを追従させるために、Y軸用カバー
移動部品18aに、静電容量変位センサ、過電流変位セ
ンサ、レーザー変位センサ等の変位センサ22を取り付
け、スライダ1とカバー16a,16bの距離を測定す
る。
【0012】スライダ1がY方向に移動する時は、スラ
イダ1のY方向の動きに合わせて、カバー17a,17
bを追従させるために、X軸用カバー移動部品21a
に、静電容量変位センサ、過電流変位センサ、レーザー
変位センサ等の変位センサ(図示せず)を取り付け、ス
ライダ1とカバー17a,17bの距離を測定する。
【0013】図5は、XYスライダ及びカバー軸の制御
を行う制御ブロック図である。NC装置は、加工プログ
ラムの位置指令が同期信号作成部からの一定周期で演算
制御部に送られ、また、各軸のスライダの位置を計測
し、加工プログラムで指令された動きに正確に追従する
ように、指令位置を補正した補正指令位置をサーボコン
トローラに送られる。各軸のサーボコントローラは、N
C装置の計算周期よりも短い周期で各軸のスライダの制
御を行っている。各軸のサーボコントローラは、各軸の
スライダの位置をレーザー(LX,LY)により計測
し、NC装置より与えられた位置に移動するための制御
計算を行い、リニアモータ(LMX,LMY)に対し駆
動指令を与える。
【0014】カバー軸コントローラは、距離センサから
位置を読み込み、その位置が一定値になるように、カバ
ーに対してエアー圧の制御を行う。
【0015】スライダ1とカバー移動部品18a,18
b,21a,21bとの間に隙間ができているため、こ
のままの状態では、加工時の切り粉やオイルミストがス
ライダ移動定盤上に入り、スライダが動かなくなってし
まうため、図2のようにスライダ1とカバーの間に切削
油に侵されない薄いシートを、余裕を持たせて取り付け
る。
【0016】
【発明の効果】上記のように、保護カバー自体に、加工
時の切り粉またはオイルミストを防ぐための機能とカバ
ーを伸縮させる機構を盛り込んだことにより、構成が簡
単になる。更に、スライダの動きに同期してカバーを移
動させるため、スライダと保護カバーは非接触となり、
スライダの移動精度には、カバーの特性が一切影響しな
い。そのため、スライダ本来が持っている高い追従性、
応答性を最大限に生かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカバーを取り付けたスライダ構成
図である。
【図2】カバーの動きを説明する図である。
【図3】カバーを上部から見た図である。
【図4】カバーを取り付ける前のスライダ構成図であ
る。
【図5】スライダ及びカバーを制御するシステムブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 Yスライダ 4 Xスライダ 8 主軸 16 Yカバー 17 Xカバー 22 変位センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直動スライダとスライダ保護カバーを持
    ち、スライダと保護カバーが非接触或いは非常に弱い弾
    性体による結合状態で移動し、保護カバーがスライダの
    動きと同期して動く工作機械において、保護カバー自体
    がエアーの圧力で伸縮することを特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 保護カバーは、2枚のシートを張合わ
    せ、張合わせたシートの間にエアーを供給または吸引で
    きることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 【請求項3】 保護カバー移動体にスライダとの距離を
    測定する距離センサを取り付け、その位置を一定にする
    制御系を、スライダ制御系と独立に設けられたことを特
    徴とする請求項2に記載の工作機械。
JP2001140122A 2001-05-10 2001-05-10 工作機械 Withdrawn JP2002331439A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008093763A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Nippei Toyama Corp 工作機械のスプラッシュガード
JP2008272895A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Nachi Fujikoshi Corp スライドテーブルの非接触ジャバラ
EP2008765A1 (en) 2007-06-25 2008-12-31 Fanuc Ltd Machine tool with mist disposal structure

Cited By (4)

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