JP2002330996A - 着脱可能な防水シートを有するショーツ - Google Patents

着脱可能な防水シートを有するショーツ

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JP2002330996A JP2001137098A JP2001137098A JP2002330996A JP 2002330996 A JP2002330996 A JP 2002330996A JP 2001137098 A JP2001137098 A JP 2001137098A JP 2001137098 A JP2001137098 A JP 2001137098A JP 2002330996 A JP2002330996 A JP 2002330996A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 就寝中に生理用ナプキンなどの吸収性物品の
後端部からの液の漏れによって生ずる汚れに対処するた
めに、後身頃に防水シートが縫合されたショーツが存在
している。しかし防水シートの通気性が悪いため、この
ショーツを日中に使用していると臀部の発汗などにより
蒸れ感を生じる。 【解決手段】 ショーツ1の後身頃5の内面において股
下部6から胴回り部11に延びる防水布3が、係止手段
14aと14bによりショーツ本体2に着脱自在に取付
けられている。就寝中などに前記防水布3を取付けて使
用すると、吸収性物品の後端部からの排出物の漏れによ
って生ずる汚れに対処できる。また防水布3を取り外す
と、日中などに着用しても蒸れ感が高まるのを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後身頃に体排出物
の漏れによる汚れを防止する防水シートが設けられたシ
ョーツに関する。
【0002】
【従来の技術】生理中の女性が就寝するときに、生理用
ナプキンの後部から臀部側への経血の漏れが発生する
と、就寝着、または寝具を汚すおそれがある。
【0003】前記経血の後ろ漏れ発生の防止対策とし
て、臀部まで延びるヒップガードフラップを有する夜用
の生理用ナプキンが使用されている。しかし、前記生理
用ナプキンは、吸収層を有するヒップガードフラップが
広い面積で臀部を覆うため、就寝時に股間部のみならず
臀部の体温が高くなり、その結果装着者に蒸れ感を生じ
させやすい。
【0004】また、就寝時の後ろ漏れ対策として、防水
布が股間部からウエスト部まで縫着されている生理用シ
ョーツも用いられている。この種の生理用ショーツは、
例えば実開昭57−187519号公報に開示されてい
る。
【0005】図10は前記公報に開示された生理用ショ
ーツの代表的なものを示す展開図である。この生理用シ
ョーツは、前身頃23と、下部に股下部25を一体に形
成した後身頃24とからなり、前記前身頃23の下縁部
23aと前記後身頃24の股下部25の先端部25aと
が逢着されている。さらに、前記前身頃23の一方の側
端部23bと前記後身頃24の一方の側端部24aとが
逢着され、前記前身頃23の他方の側端部23cと前記
後身頃の他方の側端部24bとが逢着されて、胴回り部
26および脚開口部27が形成されている。そして、前
記生理用ショーツでは、前記後身頃24の一部分から股
下部25にかけて、液体不透過性のシート28が縫合さ
れて一体化されている。
【0006】就寝時などにおいて、前記股下部25に装
着された生理用ナプキンから後方へ経血が漏れた場合
に、前記液体不透過性のシート28によってショーツ外
部へ滲み出ることを防止できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すような生
理用ショーツは、就寝時には生理用ナプキンの後端から
洩れ出る経血を阻止する機能を有している。しかし、股
下部25から後身頃24の全域に液体不透過性のシート
28が縫合されており、このシート28はショーツ本体
に比べて通気性が劣るため、日中に着用すると、股間部
から臀部にかけて発汗による蒸れを生じやすい。
【0008】したがって、この生理用ショーツは就寝時
専用としか使用することができず、日中に着用しずら
い。また就寝時に前記ショーツを着用しているときに
は、朝必ず着替えを必要として不便である。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、吸収性物品の後端からの排出液の漏れによる汚れ
を防止する必要があるときのみ後身頃に防水性を持たせ
ることができるショーツを提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のショーツは、前
身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃との間に位
置する股下部と、前記前身頃の上縁部と前記後身頃の上
縁部とで形成される胴回り部と、一対の脚開口部とを有
するショーツ本体、および前記後身頃の内側に設置され
て、前記股下部の後端部またはその近傍から、前記胴回
り部またはその近傍へ延びる防水シートを有し、前記防
水シートが前記ショーツ本体に着脱自在に取付けられて
いることを特徴とするものである。
【0011】本発明のショーツは、例えば就寝時に前記
防水シートを取付けることにより股間部の後端部近傍か
ら後身頃にかけて防水性を持たすことができる。また日
中は前記防水シートを除去することにより、蒸れ感の無
いショーツとして使用することができる。
【0012】本発明は、前記防水シートの基端部と前記
股下部の後端部またはその近傍との間、および前記防水
シートの先端部と前記胴回り部またはその近傍との間
に、着脱自在な係止手段が設けられているものとして構
成できる。
【0013】防水シートの基端部と先端部に着脱自在な
係止手段を設けることで、ショーツ本体から防水シート
が不用意に離脱するのを防止でき、またその取付けも2
箇所でできて着脱操作が簡単になる。
【0014】例えば、前記防水シートの基端部には、前
記股下部の外側へ回り込む延長部、あるいは前記股下部
の内側に取付けられた装着布の外側へ回り込む延長部
と、前記延長部を介して防水シートどうしを係止する係
止手段とが設けられているものである。
【0015】このように防水シートの延長部を股下部ま
たは装着布の外側に巻き付けると、防水シートの基端部
をショーツ本体に確実に固定できる。
【0016】さらに、前記ショーツ本体の前記胴回り部
またはその近傍には、前記防水シートの先端部および前
記係止手段を覆う被覆部が設けられているものが好まし
い。
【0017】前記手段では、防水シートの先端部が装着
者の肌に直接当たらなくなり、装着者の例えば胴回り部
に違和感を生じさせなくなる。
【0018】さらに、前記防水シートは、通気性を有し
ていることが好ましく、通気性を付与することにより防
水シートを使用しているときに臀部での蒸れ感を減少さ
せることができる。
【0019】本発明は生理用ショーツとして実施するこ
とに好適であり、本発明を生理用ショーツとして実施し
た場合には、生理用ナプキンの後端からの経血の漏れに
よる汚れを防止する必要があるときのみ後身頃に防水性
を持たせることができるため、日中に着用しても臀部で
の蒸れ感を減少させることができ、また、朝の着替えを
不要とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のショーツについ
て、図面を参照して説明する。ここで言うところの「シ
ョーツ」とは、「吸収性物品」を身体に装着するのに適
したものを意味する。また、本発明での「吸収性物品」
とは、「生理用ナプキン」に代表されるように、身体か
ら排出される液等を吸収して包含するものを意味する。
【0021】図1は本発明の一実施の形態として生理用
ショーツを示す斜視図であり、図2は前身頃の中心線で
分離した展開図、図3は生理用ショーツの内部構造の一
部を示す斜視図である。
【0022】図示する生理用ショーツ1は、生理用ショ
ーツ本体2と、着脱自在な防水シートの一例である防水
布3とから構成されている。
【0023】ショーツ本体2はその着用時に着用者に当
てられる箇所により3つの部分、すなわち、着用者の身
体の前方側を覆うための前身頃4、着用者の身体の後方
部分を覆うための後身頃5、着用者の股部を覆うための
股下部6に大別される。
【0024】図2の展開図に示されるように、この実施
の形態では、前身頃4と後身頃5は主に、2枚の腰当て
布7、7′から形成される。腰当て布7、7′は、着用
者の身体へのフィット感を高めるために伸縮性を有する
ことが好ましい。例えば、腰当て布7、7′は、伸縮性
を有するポリウレタン繊維の糸と、肌に優しいナイロン
繊維の糸とで構成されたトリコットハーフ編みの織布で
ある。
【0025】2枚の腰当て布7、7′は、前身頃4の中
心線4a、および後身頃5の中心線5aの位置で互いに
接合され、略筒状体が形成されている。ここで言うとこ
ろの「接合」とは縫合を指すが、これに限定されるもの
ではない。この略筒状体の下方の開口部を2分するよう
に、股下部6が、前身頃4の中心線4aを含む下端の部
分と後身頃5の中心線5aを含む下端の部分とを繋ぐよ
うに設けられている。
【0026】これにより、股下部6の一方の側縁6aと
腰当て布7の下縁7aとで一方の脚開口部8が形成さ
れ、股下部6の他方の側縁6bと腰当て布7′の下縁7
a′とで他方の脚開口部8′が形成されている。一方、
腰当て布7の上縁7bと、腰当て布7′の上縁7b′は
連続して開口縁9が形成され、前記開口縁9により前記
略筒状体の上方に開口部10が郭成されている。この開
口縁9からその下の点線9aで示す帯状の領域が胴回り
部11である。
【0027】前記胴回り部11は、生理用ショーツの上
方の開口縁9から所定幅(例えば、1〜4cm幅)の領
域を意味しており、この部分が着用者の胴部に密着し着
用時に生理用ショーツがずり落ちるのを防止する機能を
奏する。このような機能を付与するために、胴回り部1
1には、ポリウレタン繊維で形成された伸縮織物、合成
ゴムシート、天然ゴムシートなどからなるウエストバン
ドが接合されている。あるいは、このウエストバンドが
腰当て布7、7′からなる略筒状体の上縁に接合され、
前記ウエストバンドのみで胴回り部11が形成されてい
てもよい。
【0028】この実施の形態においては、股下部6は二
重構造となっており、股下布12と、股下布12の上に
位置する生理用ナプキン装着布13とから構成される。
股下布12と生理用ナプキン装着布13は、股下部6の
前端部6cと後端部6dのみで互いに接合され、前記前
端部6cと後端部6dは、前記略筒状体を形成する腰当
て布7,7′に接合されている。なお、前端部6cと後
端部6dの間の部分では、前記股下布12と生理用ナプ
キン装着布13は接合されていない。
【0029】生理用ナプキン装着布13は、股下布12
よりもある程度縦寸法が大きく、また図2に示すように
幅寸法が小さい。この縦寸法の差により、生理用ナプキ
ン装着布13と股下布12との間には隙間が形成されや
すく、また横寸法の差により、前記隙間の間に生理用ナ
プキンのフラップを差し込みやすくなっている。
【0030】前記股下布12は腰当て布7、7′と同じ
材料から製造可能であるが、異なる材料から製造される
ものであってもよい。
【0031】前記生理用ナプキン装着布13は生理用ナ
プキンのズレによる経血の漏れに備えて防水性を有する
ことが望ましい。好ましくは、生理用ナプキン装着布1
3は防水布3と同じ素材で形成される。あるいは、股下
部6が一枚の股下布12のみから構成されるものであっ
てもよい(図8、図9参照)。この場合、股下布12は
生理用ナプキン装着布13と同じ防水性の材料から製造
されることが好ましい。
【0032】以上、本発明の一実施の形態によるショー
ツ本体について図面を用いて詳述したが、ショーツ本体
の形態、形状、サイズはこれに限定されるものではな
い。例えば、前身頃、後身頃に相当する2枚の布を用意
し、この2枚の布を略筒状体の両側部で接合するもので
あってもよい。さらにこの場合、股下部は前記前身頃、
後身頃に相当する2枚の布の一方からの延出部を他方へ
接合することで形成することもできる。あるいは、ショ
ーツ本体を一枚の布から形成することも可能である。二
重構造の股下部が望まれる場合、上記延出部、あるいは
一枚の布の股下部へ相当する部分へさらに生理用ナプキ
ン装着布13を接合すればよい。
【0033】以上から分かるように、本発明における
「股下部」とは、着用時に着用者の股部を覆う領域を意
味するものであり、必ずしも前身頃、後身頃と別個の布
から形成されるものに限られない。また、ショーツ本体
の形状としては、ハイレグ形状、ボクサートランクス形
状など様々な形状が考えられる。
【0034】このショーツ本体2の内側に、着脱可能な
防水シートとして防水布3が設けられている。ここで言
うところの「防水布」とは、耐水性(水の通過又は浸透
に対して抵抗する性質)を有する布を意味する。ムレ防
止の観点から防水布は通気性や透湿性を有することが望
ましいが、防水性であれば特に限定されるものではな
い。ここで言うところの「通気性」とは空気が流通でき
る性質のことを指し、「透湿性」とは水蒸気を透過させ
る性質のことを指す。
【0035】防水布3は、公知の好適な生地の裏側に接
着剤を介して液不透過性のフィルムを積層したものや、
公知の好適な生地の裏面にフィルム用樹脂をコーティン
グして液不透過性の防漏フィルムの皮膜を形成したもの
が好ましい。具体的には、ポリエステルの鹿の子のニッ
ト編みのトリコット生地に透湿性フィルムをラミネート
加工して形成された防水布などが考えられる。上記防水
布においてはさらに、ラミネートされたフィルム面を保
護するために、トリコット生地の周辺部分を縫合して生
地とフィルムとを一体化することが好ましい。
【0036】このように、防水布3に布を使用したもの
は洗濯をすることにより再利用が可能である。また、防
水布3を使い捨て可能な不織布を主体として形成するこ
とができる。前記防水布3は、不織布に溌水処理を施し
たもの、不織布の裏側に接着剤を介して液不透過性のフ
ィルムを積層したものや、不織布の裏面にフィルム用樹
脂をコーティングして液不透過性の防漏フィルムの皮膜
を形成したものを使用することもできる。このように、
防水布3として不織布を主体としたものを使用した場
合、安価に製造でき、防水布3のみを使用後に廃棄し、
その後に新品の防水布3を装着するという使用態様が可
能である。
【0037】防水布3の形状は、例えば図2に示すよう
なものであるが、これに限定されるものではない。防水
布3の幅は狭すぎると経血の漏れを防ぎきれず、広すぎ
ると蒸れ感を生じる。よって、防水布3の幅寸法は、股
下部6の幅(この実施の形態では股下布12の幅)の5
0%から200%が望ましいが、これに限定されるもの
ではない。
【0038】図3にも示されるように、前記防水布3の
長手方向の両端部である基端部3aおよび先端部3bに
は、生理用ショーツ本体2に対して着脱自在な取付け手
段が設けられている。具体的には、防水布3の基端部3
aが、股下部6の後端部6dの近傍において生理用ナプ
キン装着布13の上面に、第1の係止手段14aによっ
て着脱自在に係止され、前記防水布3の先端部3bが、
後身頃5側の胴回り部11に、第2の係止手段14bに
よって着脱自在に係止されている。このように、防水布
3は、股下部6の後端部6d近傍から後身頃5側の胴回
り部11にかけての所定領域において、生理用ショーツ
本体2の後身頃5の内面を覆うように延びている。そし
て第1及び第2の係止手段14a、14bによる係止を
解除することにより、防水布3は生理用ショーツ本体2
から取り外すことができる。
【0039】この第1及び第2の係止手段14a、14
bとしては、様々な種類の固定具、例えば、スナップ
(凸型と凹型の一組の小さな留め具)、フック(かぎ状
の引っかけ金具)、面ファスナ(パイルを利用した離着
自在のテープ)などが考えられるが、これらに限定され
るものではない。ただし、着用感を考えると、なるべく
凹凸が少ない形状で、軟質な材料で形成され、着用者の
肌に刺激を与えないものがよい。よって好ましい固定具
としてはプラスチック製のスナップ、面ファスナ、ある
いはその組み合わせ、が挙げられる。
【0040】図2および図3に示す実施の形態では、前
記固定具としてスナップ15a、15b、15c、15
d、15e、15fが使用されている。前記スナップ1
5a、15b、15c、15d、15e、15fは、プ
ラスチック製で、直径7mm程度のものが好ましい。
【0041】図3に示すように、第1の係止手段14a
では、スナップ15a、15b、15cの雌ピースと雄
ピースの一方が、防水布3の基端部3aの裏側に取付け
られ、他方が股下部6の後端部6d近傍において生理用
ナプキン装着布13の上面に取付けられている。第2の
係止手段14bでは、スナップ15d、15e、15f
の雌ピースと雄ピースの一方が、防水布3の先端部3b
の裏側に取付けられ、他方が後身頃5の胴回り部11の
内面に取付けられている。後に述べる防水布3取り外し
時の着用感の視点から、スナップはその雄ピースが防水
布3側に、雌ピースがショーツ本体2側に設けられるこ
とが好ましい。防水布3の基端部3aおよび先端部3b
におけるスナップの数は少なくとも1つ以上であればよ
いが、着用時の防水布3の形状安定性のために、少なく
とも2つあるいは3つ設けることが好ましい。
【0042】図3に示す生理用ナプキン16はその両側
部に、2つのフラップ16a,16aを有している。生
理用ナプキン16が股下部6の生理用ナプキン装着布1
3上に載置される際、前記フラップ16a,16aが下
側へ折り曲げられて、生理用ナプキン装着布13と股下
布12との隙間へ挿入される。フラップ16a,16a
の裏面には感圧接着剤層が設けられおり、生理用ナプキ
ン装着布13の股下布12に対向する面へ接着される。
このようにして生理用ナプキン16は生理用ナプキン装
着布13上にしっかりと固定される。
【0043】生理用ナプキン16のサイズにもよるが、
通常の大きさの生理用ナプキン16を用いた場合には、
図3に示すように、股下部6に装着された生理用ナプキ
ン16の後方の端部が、防水布3の基端部3aの上に重
なる。これにより、例えば就寝時に経血が着用者の身体
を伝い生理用ナプキン16を越えて後ろ漏れた場合で
も、防水布3によって漏れ出した経血が遮られ、生理用
ショーツ本体2、ナイトウェア、シーツ、マットレスな
どを汚すことがない。
【0044】一方、就寝時以外の後ろ漏れの惧れがない
時間、例えば日中に前記生理用ショーツ1を着用すると
きは、ショーツ本体2から防水布3を取り外して使用す
る。これにより後身頃5における通気性、透湿性などが
向上し、ムレの発生を防止できる。
【0045】ただしここで注意すべきは、防水布3を取
り外したとき、生理用ショーツ本体2側に残る固定具の
部品(すなわち、スナップの雌ピース)が着用者の肌に
直接触れることによって痛みや違和感を生じる惧れがあ
ることである。ただし、図3に示すように、股下部6の
後端部に設けられたスナップ15a,15b,15cの
雌ピースは、生理用ナプキン16によって覆われている
ため着用者の肌と直接接触することがない。
【0046】一方、胴回り部11側の固定具(すなわ
ち、スナップ15d、15e、15fの雌ピース)につ
いては、前記のように肌との直接の接触を避けるように
考慮されなくてはならない。
【0047】これへの解決策として、図1ないし図4に
示す実施の形態では、図4に拡大して示すように、防水
布3を取り外した後に、スナップ15d、15e、15
fの雌ピースを覆い隠すことのできる部材として、胴回
り部11に被覆部材17が取付けられている。ショーツ
着用時に確実にスナップ15d、15e、15fをカバ
ーできるかぎりこの被覆部材17の形態、形状、サイズ
について特に制限はないが、好ましい例を図4に示す。
【0048】この図4に示す例では、被覆部材17は、
長方形の布18を二つ折りにし、その両側辺を縫合線1
7a,17aによって胴回り部11の内面に接合するこ
とによって形成されている。これにより被覆部材17は
ショーツ本体2の内側に向かって(股下部6に向かっ
て)開口するポケット形態となる。スナップ15d、1
5e、15fの雌ピースは、二つ折りされた布18の下
側部分18bに配置されている。よって防水布3が取り
外された後は、スナップ15d、15e、15fの雌ピ
ースは二つ折りされた布18の上側部分18aによって
被覆される。もちろん、胴回り部11の内面に長方形状
の布を縫いつけて、スナップ15d、15e、15fの
雌ピースを覆うようにしてもよい。
【0049】また、前記布18は弾性的な伸縮性を有す
る素材で形成されていることが好ましい。これにより、
前記布18の上側部分18aを容易に捲り上げて、防水
布3の先端部3bの着脱を行えるようになる。
【0050】図5(A)(B)は、第1及び第2の係止
手段14a、14bが面ファスナ(マジックテープ
(R))である場合を説明する。図5(B)に示すよう
に、第1の係止手段14aでは、スナップ15a、15
b、15cの代わりに、雄シートと雌シートからなる面
ファスナ19aが用いられている。面ファスナ19aの
雄シートと雌シートの一方が防水布3の基端部3aの裏
側に取付けられ、他方が股下部6の後端部6dの近傍に
おいて生理用ナプキン装着布13の上面に取付けられて
いる。面ファスナー19aは、防水布3の基端部3aの
ほぼ全幅に対応する範囲で連続的に設けられていてもよ
いし、部分的に設けられていてもよい。なお、比較的肌
当りのやさしい雌シートが股下部6側に取付けられるこ
とが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0051】図5(A)に示すように、第2の係止手段
14bでは、同様にスナップ15d、15e、15fの
代わりに雄シートと雌シートからなる面ファスナ19b
が用いられている。ここでも比較的肌当りのやさしい雌
シートがショーツ本体2の胴回り部11に取付けられ、
雄シートが防水布3の先端部3bの裏面に取付けられ
る。ただし、雄シートと雌シートの取付けが前記と逆で
あってもよい。この場合も、胴回り部11の内面に被覆
部材17を設け、そのポケット部内に前記面ファスナー
19bの雌シートが設けられ、防水布3を取り外したと
きに、前記雌シートが被覆部材17で覆われていること
が好ましい。
【0052】図6と図7は、前記防水布の基端部を股下
部6の後端部6dの近傍に取付けるための他の取付け手
段を示している。
【0053】図6と図7に示す防水布3Aは、その基端
部3aに、対を成す略L字状の延長部3cと3dが形成
されており、両延長部3cと3dよりも上方に開口部3
eが形成されている。そして前記両延長部3cと3dと
の重なり部に、第1の係止手段14aとして面ファスナ
ー19aが取付けられている。面ファスナー19aの雌
シートと雄シートの一方が、延長部3cの表面に取付け
られ、他方が延長部3dの裏面に取付けられている。も
ちろん、面ファスナの代わりにスナップ等が設けられて
いてもよい。
【0054】図7に示すように、前記延長部3cと3d
は、股下部6の後端部6dの近傍において、生理用ナプ
キン装着布13の下面に巻き付けられて、前記生理用ナ
プキン装着布13が前記開口部3e内に位置するように
防水布3Aの基端部3aが取付けられる。そして、前記
延長部3cと3dが生理用ナプキン装着布13と股下布
12との隙間内において面ファスナー19aによって互
いに着脱自在に係止される。
【0055】図8は、前記ショーツ本体2の股下部6に
生理用ナプキン装着布13が設けられていない場合を示
している。この種のショーツ本体2を用いる場合には、
前記防水布3Aの延長部3cと3dが股下部6の股下布
12の下側に回り込むように取付けられ、股下布12の
下側で、前記延長部3cと3dが、面ファスナー19a
によって着脱自在に係止される。
【0056】図6ないし図8に示す例では、面ファスナ
ー19aなどの係止手段が、生理用ナプキン装着布13
の下側、または股下布12の下側に位置するため、仮に
生理用ナプキン16がずれて、股下部6の後端部6dが
着用者へと直接接触しても違和感を与えることはない。
【0057】次に、図9に示す実施の形態では、防水布
3Bの基端部3aに側方に延びる帯状の延長部3eが形
成され、第1の係止手段14aとなる面ファスナー19
aの雌シートと雄シートの一方が、延長部3eの下面に
取付けられ、他方が防水布3Bの基端部3aの上面に取
付けられている。また係止手段として面ファスナー19
aの代わりにスナップを用いることも可能である。
【0058】この防水布3Bの基端部3aを股下部6に
取付ける際には、前記延長部3eを股下部6の防水布1
2に巻き付け、または生理用ナプキン装着布13に巻き
付け、股下部6の上に巻き上げた延長部3eを、防水布
3Bの基端部3aの上面に対して面ファスナー19aで
係止する。
【0059】この場合、股下部6の上面(内面)に延長
部3eが現れるが、その上に生理用ナプキン16の基端
部を位置させることにより、延長部3eの存在による異
物感が生じるのを防止できる。
【0060】上記のように本発明の生理用ショーツで
は、後身頃5の中心線5aに沿って、防水布3,3A,
3Bが、股下部6から胴回り部11に向けて延びている
ため、就寝中などに生理用ナプキン16の後端部から漏
れた経血を前記防水布3,3A,3Bによって受け止め
ることができる。また、前記防水布3,3A,3Bを取
り外して着用することにより、日中の使用時の蒸れ感を
減少させることができる。
【0061】また、本発明のショーツは、前記生理用シ
ョーツとしてだけではなく、軽度または中度の失禁患者
が装着する薄型の失禁パッドを装着する場合に、後ろ漏
れが心配な夜間などに前記防水布を装着して使用するこ
とが可能である。また、前記ショーツの内側に女性のお
りもの吸収用の吸収シートを装着して使用することも可
能である。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のショー
ツでは後身頃に着脱自在な防水シートが設けられている
ため、就寝時のように吸収性物品からの排出物の後ろ漏
れによって生ずる汚れの防止が必要なときにのみ前記防
水シートを取り付け、日中などの使用には前記防水シー
トを取り外して、蒸れ感を防止するという汎用的な使用
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の生理用ショーツを着用時
の立体形状とした状態を示す斜視図、
【図2】図1の生理用ショーツを前身頃の中心線で分離
した展開図、
【図3】図1の生理用ショーツの内部での防水シートの
取付け状態を示す部分斜視図、
【図4】胴回り部に対する防水シートの取付部を示す斜
視図、
【図5】(A)は面ファスナーを用いて防水シートを胴
回り部に取付けた状態を示す斜視図、(B)は面ファス
ナーを用いて防水シートを股下部の後端部近傍に取付け
た状態を示す斜視図、
【図6】他の実施の形態の防水シートの基端部を示す斜
視図、
【図7】図6に示す防水シートの基端部が股下部の後端
部近傍において生理用ナプキン装着布に取付けられた状
態を示す斜視図、
【図8】図6に示す防水シートの基端部が股下部の後端
部近傍において股下布に取付けられた状態を示す斜視
図、
【図9】他の実施の形態の防水シートの基端部が股下部
の後端部近傍において股下布に取付けられた状態を示す
斜視図、
【図10】従来の生理用ショーツの展開図。
【符号の説明】
1 生理用ショーツ 2 ショーツ本体 3,3A,3B 防水布(防水シート) 3a 防水布の基端部 3b 防水布の先端部 3c,3d,3e 延長部 4 前身頃 5 後身頃 6 股下部 8、8′ 脚開口部 11 胴回り部 14a、14b 係止手段 15a,15b,15c,15d,15e,15f ス
ナップ 16 生理用ナプキン 17 被覆部材 19a,19b 面ファスナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記
    後身頃との間に位置する股下部と、前記前身頃の上縁部
    と前記後身頃の上縁部とで形成される胴回り部と、一対
    の脚開口部とを有するショーツ本体、 および前記後身頃の内側に設置されて、前記股下部の後
    端部またはその近傍から、前記胴回り部またはその近傍
    へ延びる防水シートを有し、 前記防水シートが前記ショーツ本体に着脱自在に取付け
    られていることを特徴とするショーツ。
  2. 【請求項2】 前記防水シートの基端部と前記股下部の
    後端部またはその近傍との間、および前記防水シートの
    先端部と前記胴回り部またはその近傍との間には、着脱
    自在な係止手段が設けられている請求項1記載のショー
    ツ。
  3. 【請求項3】 前記防水シートの基端部には、前記股下
    部の外側へ回り込む延長部、あるいは前記股下部の内側
    に取付けられた装着布の外側へ回り込む延長部と、前記
    延長部を介して防水シートどうしを係止する係止手段と
    が設けられている請求項2記載のショーツ。
  4. 【請求項4】 前記ショーツ本体の前記胴回り部または
    その近傍には、前記防水シートの先端部および前記係止
    手段を覆う被覆部が設けられている請求項2記載のショ
    ーツ。
  5. 【請求項5】前記防水シートは、通気性を有している請
    求項1ないし4のいずれかに記載のショーツ。
  6. 【請求項6】前記ショーツは、生理用ショーツである請
    求項1ないし5のいずれかに記載のショーツ。
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