JP2002329458A - 車両用多極形ヒューズ素子 - Google Patents

車両用多極形ヒューズ素子

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JP2002329458A
JP2002329458A JP2001135435A JP2001135435A JP2002329458A JP 2002329458 A JP2002329458 A JP 2002329458A JP 2001135435 A JP2001135435 A JP 2001135435A JP 2001135435 A JP2001135435 A JP 2001135435A JP 2002329458 A JP2002329458 A JP 2002329458A
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Japan
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insertion terminal
fusing
pole type
terminal
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Manabu Ota
学 太田
Masahiro Kimura
昌宏 木村
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Pacific Engineering Corp
Original Assignee
Pacific Engineering Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H85/00Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
    • H01H85/02Details
    • H01H85/04Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges
    • H01H85/05Component parts thereof
    • H01H85/055Fusible members
    • H01H2085/0555Input terminal connected to a plurality of output terminals, e.g. multielectrode

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕様の追加又は変更がなされた場合において
も、新規の配電ボックス及び付属の配電ボックスの製
造、並びに、電線の配線方式の変更を強いてしまうこと
を防止又は抑制することができる車両用多極形ヒューズ
素子を提供すること。 【解決手段】 車両内に配設される配電体の差込口に差
し込み可能に形成された複数の差込端子部2aと、その
複数の差込端子部2aのうちの入力端子部2a1と出力
端子部2a2とを通電可能に連結し且つ通電電流の大き
さに応じて溶断可能とするために前記端子部2a1,2
a2よりも断面積の小さくされた溶断部2bとを備えて
おり、前記端子部2a1,2a2の突出方向に対して逆
向きに突出するように配設され且つ前記配電体とは別の
配電体の差込口に差し込み可能に形成された第2差込端
子部2cと、入力端子部2a1と第2差込端子部2cと
を通電可能に連結する連結部とを、備えていることを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多極形ヒューズ素
子に関し、特に、車両内に配設される負荷に対して過電
流が流れてしまうことを防止することができる車両用多
極形ヒューズ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などの車両には、バッ
テリーなどの電源と、各種発光装置や、オーディオ装
置、パワーステアリング装置、パワーウインドウ装置な
どの負荷(電装品)とが搭載されている。そして、電源
から各負荷に給電可能とするために、電源と負荷との間
には、電源や配電ボックス(配電体の一種)、ヒューズ
などが配設されている。
【0003】ここで、ヒューズは、負荷に過電流が流れ
ることを防止するためのものであり、一般的なヒューズ
素子としては、例えば、米国特許第4023264号に
係るヒューズ素子、特開平10−199395号に係る
多極形ヒューズ素子、及び特開2000−30600号
に係る多極形ヒューズ素子が挙げられる。まず、米国特
許第4023264号に係るヒューズ素子は、長尺状ヒ
ューズ材料より打ち抜き加工された略H形のエレメント
と、絶縁材料から成りエレメントを被覆するハウジング
とを備えている。このため、かかるヒューズ素子を配電
ボックスの差込口に差し込めば、負荷に過電流が流れる
ことを防止することができ、更には、ヒューズ素子が飛
んだ場合には、その飛んでしまったヒューズ素子を抜い
て新しいヒューズ素子を差し込むことにより、容易にヒ
ューズ素子を交換することができるのである。なお、配
電ボックスは、組み付けやメンテナンスを容易とするた
めにエンジンルームや車内の所定箇所にヒューズ素子を
一括して配設するためのものであり、この配電ボックス
内には、ヒューズ素子を介して電源から負荷へ給電可能
とするための電路が形成されている。
【0004】また、特開平10−199395号に係る
多極形ヒューズ素子によれば、一の入力端子に対し、そ
の入力端子と同方向に並列に配設された2以上の出力端
子が、溶断部を介して接続されている。従って、かかる
米国特許第4023264号に係るヒューズ素子の奏す
る効果に加え、更に、分岐回路を構成することもできる
のである。
【0005】更に、特開2000−30600号に係る
多極形ヒューズ素子によれば、一の入力端子に対して、
その入力端子と反対方向に並列に配設された2以上の出
力端子が、溶断部を介して接続されている。従って、か
かる米国特許第4023264号に係るヒューズ素子の
奏する効果に加え、更に、分岐回路を構成することもで
きるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車種の如何
や製造メーカーの都合その他の理由により、モデルライ
フ中であるにも拘わらず、仕様の変更や追加のなされる
ことがある。このため、従来においては、既存の配電ボ
ックスの代わりに使用される新規の配電ボックスや、既
存の配電ボックスと共に使用される付属の配電ボックス
を製造したり、電線(接続線)の配線方式(取り回しの
仕方)を変更することにより対応していた。即ち、従来
技術のヒューズ素子は、分岐機構を有する一部のヒュー
ズ素子があるものの、単に「負荷に過電流が流れてしま
うことを防止する」ことのみを目的とするものであっ
た。このため、仕様の追加又は変更がなされた場合に
は、新規の配電ボックスや付属の配電ボックスの製造を
強いたり、電線の配線方式の変更を強いてしまうという
問題点があり、ひいては、複数の種類の金型等を要する
など、製造コスト削減の大きな障害となってしまうとい
う問題点があったのである。
【0007】一方、特開平10−199395号に係る
多極形ヒューズ素子及び特開2000−30600号に
係る多極形ヒューズ素子においては、分岐回路を構成可
能であるが、如何せん、分岐(出力)する方向が一定で
あった。このため、配電ボックスの差込口が一杯である
にも拘わらず、搭載負荷の数が増加された場合、配電ボ
ックスの数が差込口が一杯であると、これらの多極形ヒ
ューズ素子を差し込むことができず、新規の搭載負荷に
給電不能となってしまうという問題点があった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するために為
されたものであり、仕様の追加又は変更がなされた場合
においても、新規の配電ボックス及び付属の配電ボック
スの製造、並びに、電線の配線方式の変更を強いてしま
うことを防止又は抑制することができる車両用多極形ヒ
ューズ素子を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の車両用多極形ヒューズ素子は、車両内
に配設される配電体の差込口に差し込み可能に形成され
た複数の差込端子部と、その複数の差込端子部のうちの
一の差込端子部と他の差込端子部とを通電可能に連結し
且つ通電電流の大きさに応じて溶断可能とするために前
記一及び他の差込端子部よりも断面積の小さくされた溶
断部とを備えており、前記一及び他の差込端子部の突出
方向に対して逆向きに突出するように配設され且つ前記
配電体とは別の配電体の差込口に差し込み可能に形成さ
れた第2差込端子部と、前記一又は他の差込端子部の何
れか一方の差込端子部と第2差込端子部とを通電可能に
連結する連結部とを、備えている。
【0010】請求項2記載の車両用多極形ヒューズ素子
は、請求項1記載の車両用多極形ヒューズ素子におい
て、連結部は、通電電流の大きさに応じて溶断可能とす
るために一及び他の差込端子部並びに第2差込端子部よ
りも断面積の小さくされた第2溶断部を備えている。
【0011】請求項3記載の車両用多極形ヒューズ素子
は、請求項1又は2に記載の車両用多極形ヒューズ素子
において、連結部は、溶断部、又は溶断部及び第2溶断
部よりも断面積の大きくされたバスバー部を備えてい
る。
【0012】請求項4記載の車両用多極形ヒューズ素子
は、請求項1から3の何れかに記載の車両用多極形ヒュ
ーズ素子において、第2差込端子部は、一又は他の差込
端子部の延長線上に配設され、又は一及び他の差込端子
部間であって該差込端子部と平行に配設されている。
【0013】請求項5記載の車両用多極形ヒューズ素子
は、請求項1から4の何れかに記載の車両用多極形ヒュ
ーズ素子において、溶断部及び連結部、又は溶断部、第
2溶断部及び連結部を被覆する絶縁性の被覆部を備えて
いる。
【0014】本願発明である車両用多極形ヒューズ素子
によれば、第2差込端子部は連結部により一又は他の差
込端子部の何れか一方の差込端子部に対して連結されて
おり、この一方の差込端子部は溶断部により他方の差込
端子部に対して連結されている。即ち、一又は他の差込
端子部の何れか一方の差込端子部に対して、他方の差込
端子部及び第2差込端子部が並列接続されている。この
ため、一又は他の差込端子部の何れか一方の差込端子部
に流入した電流が、溶断部又は連結部を介して、他方の
差込端子部に流れる電流と、第2差込端子部に流れる電
流とに分流される。このため、他方の差込端子部に接続
される負荷、及び第2差込端子部に接続される負荷の両
方の負荷に対する電流供給が可能とされる。
【0015】更に、溶断部の断面積が一及び他の差込端
子部よりも小さくされているので、一及び他の差込端子
部間に負荷の許容電流を超える過電流が流れると、該溶
断部が溶断して、一及び他の差込端子部間が非連結とさ
れる。このため、負荷に過電流が流れてしまうことが防
止される。
【0016】本願発明である車両用多極形ヒューズ素子
によれば、第2溶断部の断面積が一及び他の差込端子部
並びに第2差込端子部よりも小さくされているので、一
又は他の差込端子部の何れか一方の差込端子部と第2差
込端子部間の通電電流の大きさに応じて第2溶断部が溶
断される。このため、第2差込端子部側に接続される負
荷に対して、該負荷の許容電流を超える電流が流れてし
まうことが防止される。ひいては、該負荷が過電流によ
り損傷してしまうことが防止される。
【0017】本願発明である車両用多極形ヒューズ素子
によれば、第2差込端子部が一又は他の差込端子部の延
長線上に配設され、又は一及び他の差込端子部間であっ
て該差込端子部と平行に配設されているので、第2差込
端子部が一及び他の差込端子部間から出っ張ってしまう
ことが防止される。ここで、省スペース化の為には、一
の差込口と他の差込口の距離は短い方が好ましい。しか
しながら、既存のヒューズ素子に代えて、本多極形ヒュ
ーズ素子を使用する場合にも、第2差込端子部が邪魔し
てしまい、本多極形ヒューズ素子の差込端子部の差し込
まれる差込口の隣りの差込口が使えなくなってしまうこ
とが防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて添付図面を参照して説明する。本発明の車両用多
極形ヒューズ素子は、通常、車両内に配設される配電ボ
ックス等に差し込まれた状態で機能するものであり、負
荷に過電流が流れることを防止して、該過電流により負
荷が損傷(故障)してしまうことを防止するためのヒュ
ーズ素子に関する。
【0019】図1は、本発明の一実施例である車両用多
極形ヒューズ素子(以下、便宜上、「本多極形ヒューズ
素子」と称する。)の平面図である。図1に示すよう
に、本多極形ヒューズ素子1は、導電材料(導電性(通
電性)を有する材料)から成り且つ電源から負荷への電
路を構成する部位であるエレメント2と、絶縁材料(絶
縁性を有する材料)から成り且つエレメント2を被覆し
て絶縁する部位であるハウジング3とを備えている。
【0020】図2は、エレメント2のみの平面図であ
る。この図2に示すように、エレメント2は、第1差込
端子部2aと、第1ヒューズ溶断部2bと、第2差込端
子部2cと、第2ヒューズ溶断部2dとによって構成さ
れている。
【0021】第1差込端子部2aは、配電ボックス20
0の差込口200cに差し込まれる部位であって、かか
る差込口200cに差し込み可能とするために突出して
形成されており、入力端子部2a1と、出力端子部2a
2とによって構成されている。第1ヒューズ溶断部2b
は、入力端子部2a1と出力端子部2a2とを通電可能
に連結する部位であり、この入力端子部2a1及び出力
端子部2a2よりも断面積が小さくされている。そし
て、入力端子部2a1、出力端子部2a2、及び第1ヒ
ューズ溶断部2bを介して、電源から負荷への給電がな
されるのである。
【0022】また、前記した通り第1ヒューズ溶断部2
bの断面積は入力端子部2a1及び出力端子部2a2よ
りも小さくされているので、出力端子部2a2側に接続
される負荷の許容電流を超える電流が流れてしまうこと
を防止し、ひいては、過電流により負荷が損傷してしま
うことを防止することができる。
【0023】第2差込端子部2cは、配電ボックス20
0とは別の配電ボックス(図示せず)の差込口に差し込
まれる部位であり、かかる別の配電ボックスの差込口に
差し込み可能とするために、第1差込端子部2aの突出
方向(図2に示す矢印A方向)に対する逆向き(反矢印
A方向)に突出するように配設されている。従って、仕
様の変更や追加があった場合においても、仕様の変更又
は追加前に使用されていた既存の各ヒューズ素子100
が差し込まれるべき差込口200cのみを使って、電路
を追加することができるのである。即ち、図3及び図1
0に示すように、既存の配電ボックスを使用して、変更
又は追加のあった負荷へ通じる電路を追加することがで
きるのである。ひいては、既存の配電ボックスに代わる
新規の配電ボックス200若しくは既存の配電ボックス
とともに使用される付属の配電ボックス(図示せず)を
製造を強いたり、電線の配電方式の変更を強いてしまう
ことを極力防止することができるのである。
【0024】また、第2差込端子部2cは、図2に示す
ように、出力端子部2a2の延長線上に設けられてい
る。従って、第2差込端子部2cが入力端子部2a1と
出力端子部2a2との間からはみ出してしまうことを防
止することができるのである。ひいては、既存のヒュー
ズ素子に代えて、本多極形ヒューズ素子1を使用する場
合にも、本多極形ヒューズ素子1の隣りに配設されるヒ
ューズ素子に第2差込端子部2cが当たってしまい、か
かる隣りのヒューズ素子を引き抜くか、又は形状を変更
しないと、本多極形ヒューズ素子1を根元までしっかり
と差し込み不能となることを防止することができるので
ある。
【0025】第2ヒューズ溶断部2dは、第2差込端子
部2cと入力端子部2a1とを通電可能に連結する部位
であり、第2差込端子部2c及び入力端子部2a1より
も断面積が小さくされている。そして、これら入力端子
部2a1、第2ヒューズ溶断部2d、及び第2差し込み
端子部2cを介して、第2差込端子部2c側に接続され
る負荷への給電がなされるのである。
【0026】図1に示すハウジング3は、前記した通り
エレメント2を被覆するものであるが、具体的には、図
2に示す第1ヒューズ溶断部2b及び第2ヒューズ溶断
部2dの全体、並びに、第1差込端子部2a及び第2差
込端子部2cの根元部を被覆する部位である。従って、
本多極形ヒューズ素子1から漏電してしまうことを防止
することができるとともに、本多極形ヒューズ素子1を
配電体に差し込んだり、引き抜いたりする場合にも、取
扱者が感電してしまうことを防止することができる。
【0027】「第2実施例」次に、図4を参照して、上
記実施例(第1実施例)の変形例(第2実施例)につい
て説明する。図4は、第2実施例の多極形ヒューズ素子
を構成するエレメント22の平面図である。
【0028】第2実施例の多極形ヒューズ素子は、図4
に示すエレメント22に対し、第1実施例のハウジング
3とほぼ同一形状とされ且つ絶縁材料から成るハウジン
グが被覆されることにより、構成されている。なお、第
1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明
を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0029】図4に示すように、第2実施例の多極形ヒ
ューズ素子を構成するエレメント22は、第1差込端子
部2aと、第1ヒューズ溶断部2bと、第3差込端子部
22cと、第3ヒューズ溶断部22dとを備えている。
第3差込端子部22cは、第2差込端子部2cと同様
に、配電ボックス200とは別の配電ボックスの差込口
に差し込まれる部位であり、第1差込端子部2aの突出
方向に対する逆向きに突出するように配設されている。
しかしながら、第3差込端子部22cは、第2差込端子
部2cと異なり、入力端子部2a1の延長線上に配設さ
れている。第3ヒューズ溶断部22dは、第1実施例の
第2ヒューズ溶断部2dと同様に、第3差込端子部22
cと入力端子部2a1とを通電可能に連結する部位であ
り、第3差込端子部22c及び入力端子部2a1よりも
断面積が小さくされている。
【0030】「第3実施例」次に、図5を参照して、第
1実施例の別の変形例(第3実施例)について説明す
る。図5は、第3実施例の多極形ヒューズ素子を構成す
るエレメント32の平面図である。この図5において
は、第3実施例の多極形ヒューズ素子の理解を容易とす
るために、第1実施例のハウジング3とほぼ同一形状と
され、絶縁材料から成りエレメント32を被覆するハウ
ジングの図示を省略している。なお、第1実施例と同一
の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異な
る部分のみを説明する。
【0031】図5に示すように、エレメント32は、第
1差込端子部2aと、第1ヒューズ溶断部2bと、第2
差込端子部2cと、第1導通バスバー部34とを備えて
いる。
【0032】第1導通バスバー部34は、第2差込端子
部2cと入力端子部2a1とを通電可能に連結する部位
であり、第1ヒューズ溶断部2bよりも断面積が大きく
されている。従って、仕様の変更又は追加に対応するた
めに必要な、バイパス回路を構成する電路を追加するこ
とができるのである。
【0033】「第4実施例」次に、図6を参照して、第
1実施例の別の変形例(第4実施例)について説明す
る。図6は、第4実施例の多極形ヒューズ素子を構成す
るエレメント42の平面図である。この図6において
は、第4実施例の多極形ヒューズ素子の理解を容易とす
るために、第1実施例のハウジング3とほぼ同一形状と
され、絶縁材料から成りエレメント42を被覆するハウ
ジングの図示を省略している。なお、第1実施例及び第
3実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明
を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0034】図6に示すように、エレメント42は、第
1差込端子部2aと、第1ヒューズ溶断部2bと、第3
差込端子部22cと、第2導通バスバー部44とを備え
ている。第2導通バスバー部44は、第1導通バスバー
部34と同様に、第3差込端子部22cと入力端子部2
a1とを通電可能に連結する部位であり、第1ヒューズ
溶断部2bよりも断面積が大きくされている。
【0035】「第5実施例」次に、図7を参照して、上
記第1実施例の別の変形例(第5実施例)について説明
する。図7は、第5実施例の多極形ヒューズ素子を構成
するエレメント52の平面図である。この図7において
は、第5実施例の多極形ヒューズ素子の理解を容易とす
るために、第1実施例のハウジング3とほぼ同一形状と
され、絶縁材料から成りエレメント53を被覆するハウ
ジングの図示を省略している。なお、第1実施例と同一
の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異な
る部分のみを説明する。
【0036】図7に示すように、エレメント52は、第
1差込端子部2aと、第1ヒューズ溶断部2bと、第2
差込端子部2cと、第2ヒューズ溶断部2dと、第3導
通バスバー部54とを備えている。
【0037】第3導通バスバー部54は、第1ヒューズ
溶断部2bにより入力端子部2a1に連結された出力端
子部2a2とは別の出力端子部2a2と、入力端子部2
a1とを導通可能に連結する部位である。このように、
第1差込端子部2aに、複数の入力端子部2a1や、複
数の出力端子部2a2を備えていても良い。
【0038】「第6実施例」次に、図8及び図9を参照
して、第1実施例の別の変形例(第6実施例)について
説明する。図8は、第6実施例の多極形ヒューズ素子6
1の平面図であり、図9は、この第6実施例の多極形ヒ
ューズ素子61を構成するエレメント62の平面図であ
る。なお、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付
してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0039】図8に示すように、第6実施例の多極形ヒ
ューズ素子61は、エレメント62と、ハウジング63
とを備えている。エレメント62は、他の実施例のエレ
メント2,22,32,42,52と同様に、導電材料
から成り且つ電源から負荷への電路を構成する部位であ
り、ハウジング63も、他の実施例のハウジング3と同
様に、絶縁材料から成りエレメント62を被覆する部位
である。
【0040】かかるエレメント62は、図9に示すよう
に、第4差込端子部62a、第4ヒューズ溶断部62b
と、第5差込端子部62cと、第1連結部65と、第4
導通バスバー部64aと、第5導通バスバー部64b
と、第6導通バスバー部64cとを備えている。
【0041】第4差込端子部62aは、他の実施例の第
1差込端子部2aと同様に配電ボックスの差込口に差し
込まれる部位であり、エレメント2の長手方向に対して
並列且つ同方向に複数配設されている。それら複数の第
4差込端子部62a,…,62aは、夫々、入力端子又
は出力端子の何れか一方を構成するものである。
【0042】第4ヒューズ溶断部62b、第4導通バス
バー部64a、第5導通バスバー部64b、及び第6導
通バスバー部64cは、それぞれ、第4差込端子部62
a,…,62aを連結する部位であり、一又は複数の箇
所において切断可能とされている。従って、上記部位を
切断することにより、所望の回路を電路構成することが
できるのである。
【0043】第5差込端子部62cは、第2差込端子部
2c及び第3差込端子部22cと同様に、配電ボックス
200とは別の配電ボックスの差込口に差し込まれる部
位であり、第4差込端子部62aとは逆向きに配設され
ている。
【0044】第7導通バスバー部64d及び第5ヒュー
ズ溶断部62dは、第4ヒューズ溶断部62b、第4導
通バスバー部64b、及び第6導通バスバー部64cを
介して、第4差込端子部62aと第5差込端子部62c
とを連結する部位である。
【0045】ここで、第4ヒューズ溶断部62b、及び
第5ヒューズ溶断部62dは、他のヒューズ溶断部2
b,2d,22dと同様に通電電流の大きさに応じて溶
断する部位であり、第4導通バスバー部64a、第5導
通バスバー部64b、第6導通バスバー部64c及び第
7導通バスバー部64dは、他の導通バスバー部34,
44,54と同様に、バイパス回路を電路構成するため
の部位である。
【0046】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は当然に上記実施例に何ら限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良
変形が可能であることは容易に推察することができるも
のである。
【0047】例えば、本実施例によれば、一つの第2差
込端子部2cが出力端子部2a2の延長線上に形成され
ている。しかしながら、第2差込端子部2cは、必ずし
も、出力端子部2a2の延長線上に形成されるものに限
られるものではなく、入力端子部2a1と出力端子部2
a2との間から極端にはみ出ないように配設されていれ
ば良い。具体例としては、入力端子部2a2の延長線上
に配設されていても良いし、入力端子部2a1と出力端
子部2a2との間に配設されていても良い。
【0048】また、本実施例によれば、入力端子部2a
1と出力端子部2a2との間には、一つの第2差込端子
部2cのみが配設されている。しかしながら、当然に、
入力端子部2a1と出力端子部2a2との間(即ち一の
端の第1差込端子部2aと他の端の第1差込端子部2a
との間)に配設される第2差込端子部2cの数は、一つ
に限定されるものではなく、複数であっても良い。
【0049】更に、本実施例によれば、既存のヒューズ
素子100から本多極形ヒューズ素子1に変更する際
に、既存の蓋部200aに、第2差込端子部2cを突出
させるための透孔200bが、既存の蓋部200aに穿
設されている。しかしながら、既存の蓋部200aに予
め透孔200bを穿設しておいても良いし、予め透孔2
00bの穿設されている別の蓋部に交換するようにして
も良い。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の車両用多極形ヒューズ素
子によれば、一又は他の差込端子部の何れか一方の差込
端子部に対して、他方の差込端子部及び第2差込端子部
が並列接続されているので、分岐回路を電路構成するこ
とができるという効果がある。また、一及び他の差込端
子部間を連結する溶断部の断面積がそれら一及び他の差
込端子部よりも小さくされているので、過電流により負
荷が損傷してしまうことを防止することができるという
効果もある。
【0051】一方、第2差込端子部は一及び他の差込端
子部の突出方向に対して逆向きに突出するように配設さ
れているので、仕様の変更や追加があった場合において
も、仕様の変更又は追加前の既存のヒューズ素子が差し
込まれるべき差込口のみを使って、分岐回路の追加をす
ることができるという効果がある。ひいては、配電体の
差込口が全て使用されている場合にも仕様の変更又は追
加に対応することができるとともに、既存の配電体に代
わる新規の配電体若しくは既存の配電体とともに使用さ
れる付属の配電体を製造を強いたり、電線の配電方式の
変更を強いてしまうことを防止することができるという
効果がある。
【0052】請求項2記載の車両用多極形ヒューズ素子
によれば、請求項1記載の車両用多極形ヒューズ素子の
奏する効果に加え、更に、第2溶断部により、第2差込
端子部と一又は他の差込端子部の何れか一方の差込端子
部とが連結されているので、ヒューズ回路を構成する電
路(溶断部を介する電路)を追加することができるとい
う効果がある。ひいては、第2差込端子部側に接続され
る負荷の許容電流を超える電流が流れてしまうこと、即
ち、該負荷が過電流により損傷してしまうことを防止す
ることができるという効果がある。
【0053】請求項3記載の車両用多極形ヒューズ素子
によれば、請求項1又は2に記載の車両用多極形ヒュー
ズ素子の奏する効果に加え、更に、バスバー部により、
第2差込端子部と一又は他の差込端子部の何れか一方の
差込端子部とが連結されているので、バイパス回路を構
成する電路(溶断部を介さない電路)を追加することが
できるという効果がある。
【0054】請求項4記載の車両用多極形ヒューズ素子
によれば、請求項1から3の何れかに記載の車両用多極
形ヒューズ素子の奏する効果に加え、更に、第2差込端
子部が一又は他の差込端子部の延長線上に配設され、又
は一及び他の差込端子部間であって該差込端子部と平行
に配設されているので、第2差込端子部が一及び他の差
込端子部間から出っ張ってしまうことを防止することが
できるという効果がある。ひいては、既存のヒューズ素
子に代えて、本多極形ヒューズ素子を使用する場合に
も、本多極形ヒューズ素子の差込端子部の差し込まれる
差込口の隣りの差込口が使えなくなってしまうことを防
止することができるという効果がある。
【0055】請求項5記載の車両用多極形ヒューズ素子
によれば、請求項1から4の何れかに記載の車両用多極
形ヒューズ素子の奏する効果に加え、絶縁性の被覆部に
より、溶断部及び連結部、又は溶断部、第2溶断部及び
連結部が被覆されるので、漏電したり、感電してしまう
ことを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である車両用多極形ヒュー
ズ素子の平面図である。
【図2】 上記車両用多極形ヒューズ素子を構成するエ
レメントの平面図である。
【図3】 (a)は、上記車両用多極形ヒューズ素子が
配電ボックスに差し込まれた状態を示した図であり、
(b)は、従来技術(既存)のヒューズ素子を使用した
際の回路図である。
【図4】 第2実施例の車両用多極形ヒューズ素子を構
成するエレメントの平面図である。
【図5】 第3実施例の車両用多極形ヒューズ素子を構
成するエレメントの平面図である。
【図6】 第4実施例の車両用多極形ヒューズ素子を構
成するエレメントの平面図である。
【図7】 第5実施例の車両用多極形ヒューズ素子を構
成するエレメントの平面図である。
【図8】 第6実施例の車両用多極形ヒューズ素子の平
面図である。
【図9】 上記第6実施例の車両用多極形ヒューズ素子
を構成するエレメントの平面図である。
【図10】 (a)は、従来技術(既存)のヒューズ素
子が配電ボックスに差し込まれた状態を示した図であ
り、(b)は、従来技術(既存)のヒューズ素子を使用
した際の回路図である。
【符号の説明】
1,61 車両用多極形ヒュ
ーズ素子(多極形ヒューズ素子) 2,22,32,42,52,62 エレメント 2a 第1差込端子部
(差込端子部) 2b 第1ヒューズ溶断
部(溶断部) 2c 第2差込端子部 22c 第3差込端子部 22d 第3ヒューズ溶断
部(連結部、及び第2溶断部) 34 第1導通バスバー
部(連結部,及びバスバー部) 62a 第4差込端子部
(差込端子部) 62b 第4ヒューズ溶断
部(溶断部) 62c 第5差込端子部
(第2差込端子部) 62d 第5ヒューズ溶断
部(連結部、及び第2溶断部) 64d 第7導通バスバー
部(連結部、及びバスバー部) 200 配電ボックス(配
電体) 200c 差込口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FB20 FC29 MA11 5G502 AA01 BA05 BC10 CC20 CC34 FF09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内に配設される配電体の差込口に差
    し込み可能に形成された複数の差込端子部と、その複数
    の差込端子部のうちの一の差込端子部と他の差込端子部
    とを通電可能に連結し且つ通電電流の大きさに応じて溶
    断可能とするために前記一及び他の差込端子部よりも断
    面積の小さくされた溶断部とを備えた車両用多極形ヒュ
    ーズ素子において、 前記一及び他の差込端子部の突出方向に対して逆向きに
    突出するように配設され且つ前記配電体とは別の配電体
    の差込口に差し込み可能に形成された第2差込端子部
    と、 前記一又は他の差込端子部の何れか一方の差込端子部と
    第2差込端子部とを通電可能に連結する連結部とを、備
    えていることを特徴とする車両用多極形ヒューズ素子。
  2. 【請求項2】 連結部は、通電電流の大きさに応じて溶
    断可能とするために一及び他の差込端子部並びに第2差
    込端子部よりも断面積の小さくされた第2溶断部を備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の車両用多極形ヒ
    ューズ素子。
  3. 【請求項3】 連結部は、溶断部、又は溶断部及び第2
    溶断部よりも断面積の大きくされたバスバー部を備えて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用多
    極形ヒューズ素子。
  4. 【請求項4】 第2差込端子部は、一又は他の差込端子
    部の延長線上に配設され、又は一及び他の差込端子部間
    であって該差込端子部と平行に配設されていることを特
    徴とする請求項1から3の何れかに記載の車両用多極形
    ヒューズ素子。
  5. 【請求項5】 溶断部及び連結部、又は溶断部、第2溶
    断部及び連結部を被覆する絶縁性の被覆部を備えている
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の車両
    用多極形ヒューズ素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1830376A3 (de) * 2006-03-04 2009-03-25 LEONI Bordnetz-Systeme GmbH Vorrichtung zur Stromverteilung
WO2018079157A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 株式会社オートネットワーク技術研究所 電気接続部品およびワイヤーハーネス

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