JP2002328045A - 計測装置 - Google Patents

計測装置

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JP2002328045A
JP2002328045A JP2001135477A JP2001135477A JP2002328045A JP 2002328045 A JP2002328045 A JP 2002328045A JP 2001135477 A JP2001135477 A JP 2001135477A JP 2001135477 A JP2001135477 A JP 2001135477A JP 2002328045 A JP2002328045 A JP 2002328045A
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昌甫 平山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、個々の圧力センサユニットに応じ
て、最適な校正が得られるようにした圧力測定装置を提
供すること。 【解決手段】 圧力センサが受ける被測定圧力に応じ
て、出力パルス間隔が変更されるように構成した圧力セ
ンサユニットからの前記パルス信号を受けて、マイコン
42において被測定圧力が演算される。前記マイコン4
2に対してICチップ50aを搭載したROMカード5
0が着脱可能に装着される。前記ICチップ50aに
は、個々の圧力センサユニットにおける例えば温度依存
性に対応する校正データが格納されており、マイコン4
2においては、この校正データを利用して、例えば補間
法を用いて圧力データを校正し表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、計測センサによ
って計測された出力を受けて計測値を求める計測装置に
関し、特に圧力センサにより得られる圧力情報を校正す
ることで、より精度の高い被測定圧力を求めることがで
きる計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体あるいは液晶表示ディバイス等の
製造設備においては、真空装置内の圧力を測定するため
に、例えばダイヤフラム型真空センサが利用されてい
る。このようなダイヤフラム型真空センサにおいては、
真空度合いに応じて変形される金属薄膜等の可動ダイヤ
フラムと、これに対向する固定電極が具備され、ダイヤ
フラムと固定電極間の静電容量を検出することで、前記
した真空装置内の圧力を測定するようになされる。
【0003】この場合、前記したダイヤフラムと固定電
極間の静電容量を検出するために、例えばダイオード等
により交流ブリッジ回路を構成し、当該交流ブリッジ回
路の対向する交点に前記静電容量を接続するように構成
される。そして、前記静電容量の変化に伴いブリッジ回
路がアンバランス状態となり、これに基づいて発生する
直流電圧を検出することで、前記真空装置内の圧力値を
求めるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の構成による圧力測定装置においは、ダイヤフラムと
固定電極間の静電容量を、アナログの直流電圧値に変換
して圧力値を求めるようになされているため、例えば前
記したブリッジ回路の動作点を設定するために、また、
直流電圧の伝送系のオフセット電圧を調整するため等に
多数の半固定ボリューム(抵抗器)が具備され、これら
を相互に調整して校正をかける必要が発生する。
【0005】また、前記した真空装置内の圧力値として
生成されるアナログ信号は、外来ノイズの影響を受けや
すいという問題を抱えており、正確な圧力の計測が困難
になるケースも発生し得る。さらに、ダイヤフラム型真
空センサにより得られる静電容量の値は、被測定圧力に
は比例せず、ノンリニアな関係となる。さらにまた、前
記静電容量の値は温度依存性も有している。したがっ
て、測定圧力がミニマムの状態とフルスケールの状態の
2点を採り、両者の間で補正を加える等の対処が考えら
れるものの、前記2点を結ぶ多くのポイントにおいて、
前記したノンリニアな特性および温度依存性を校正する
回路を形成することは、アナログ伝送系においては至難
の業に近く極めて困難である。
【0006】そこで、前記した従来の問題点を解決する
ために、本件出願人は、測定圧力をパルス信号の出力間
隔データとして取り出し、これをデジタル処理すること
で、被測定圧力を求める圧力測定装置を、特願2001
−49092として提案している。この圧力測定装置に
よると、デジタル処理するプロセスにおいて、前記した
ノンリニアな特性および温度依存性等を、測定圧力がミ
ニマムの状態からフルスケールに至る多くのポイントに
おいて校正することが可能となり、前記したように測定
値をアナログ信号で扱う従来の装置に比較して遥かに高
い分解能を得ることができる測定装置を提供することが
できる。
【0007】本件出願人がすでに提案している前記した
圧力測定装置によると、校正情報を例えばテーブル形式
に構築し、各テーブルを選択して例えば線形補間法によ
り測定値を計算する手段を採用することで、前記した従
来のアナログ信号で処理する装置に比較すると遥かに高
い分解能を得ることができる。しかしながら、例えば圧
力センサにおいては、製造および組み立て時等において
僅かにばらつきが発生し、前記したノンリニアな特性お
よび温度依存性等が個々に変動するという個体差が発生
することはやむおえない。したがって、例えば圧力セン
サユニットを交換した場合においては、当該圧力センサ
ユニットに対応した個々の校正情報をデジタル処理に反
映させることが理想的である。
【0008】この発明は、前記した点に着目してなされ
たものであり、例えば前記した圧力測定装置においてな
されるデジタル処理の過程において、個々の圧力センサ
ユニットに応じて容易に校正情報を入れ替えることがで
き、この校正情報を反映させることができる計測装置を
提供することを目的とするものである。これに加えて、
この発明は、例えば前記した圧力センサユニットの交換
に基づいて、ユーザに格別な負担を強いることなく校正
情報を入れ替えることができる計測装置を提供すること
を目的とするものである。さらにこの発明は、前記した
校正情報を個々に反映させることができる計測装置にお
いて、実使用時において発生し得る種々の技術的な問題
を解決すると共に、相乗的に測定精度を向上させること
ができる計測装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされたこの発明にかかる計測装置は、計測セン
サによって計測された出力を受けて、計測値を求める計
測装置であって、少なくとも、前記計測センサを含む計
測センサユニットの校正情報が記憶された記憶手段が着
脱可能に搭載され、前記記憶手段に格納された校正情報
を利用して、計測値を演算する計測用回路ユニットとが
具備される。
【0010】この場合、好ましい実施の形態において
は、前記計測センサが、圧力を測定する圧力センサであ
って、前記圧力センサを含む計測センサユニットが被測
定圧力に応じて出力パルスが変更されるように構成され
ると共に、前記計測用回路ユニットは、前記計測センサ
ユニットからのパルス出力を受けて、当該パルス出力に
応じて被測定圧力を求めるように構成される。
【0011】この場合、さらに好ましくは前記計測セン
サユニットは、被測定圧力に応じて静電容量が変化する
圧力センサにおける前記静電容量を利用して積分回路が
構成され、前記積分回路に供給される充電電流によって
生成される電圧値を、第1と第2の電圧比較器によって
比較することで、前記第1と第2の電圧比較器よりパル
ス出力が生成されるように構成される。また、前記積分
回路は、望ましくは圧力センサにおける静電容量と抵抗
素子と演算増幅器から構成される。
【0012】そして、前記校正情報が格納された記憶手
段が、前記計測用回路ユニットに対して着脱可能となる
ように搭載された構成とすることが望ましい。また、前
記校正情報が格納された記憶手段が、前記計測センサユ
ニットに搭載された構成も好適に利用することができ
る。
【0013】以上の構成によると、計測センサによって
計測された出力に基づいて、計測用回路ユニットにおい
て計測値を演算するに際し、着脱可能に搭載された記憶
手段より校正情報が読み出され、前記校正情報が利用さ
れる。特にこの発明を圧力測定装置に適用した場合にお
いては、圧力センサにおける静電容量が積分回路を構成
し、当該積分回路に充電される充電電流によって生成さ
れる電圧値が、比較器によって比較される。この場合、
充電電流によって生成される電圧値をリニアに変化させ
ることができ、この電圧値は、比較器において第1と第
2の異なるレベルの基準電圧値と比較される。そして、
第1の基準電圧値との比較によって生成される第1比較
出力のパルス発生タイミングから、第2の基準電圧値と
の比較によって生成される第2比較出力のパルス発生タ
イミングに至る経過時間は、前記積分回路を構成する静
電容量の容量値の情報として引き出すことができる。
【0014】したがって、前記した第1比較出力のパル
ス発生タイミングと第2比較出力のパルス発生タイミン
グとの間で、例えばオープン制御されるゲート手段にク
ロック信号を与え、ゲートオープン状態において出力さ
れるクロック数をカウントアップすることで、前記圧力
センサにおける静電容量値を把握することができる。
【0015】この場合、前記クロック数をカウントアッ
プした後のデジタル信号処理において、個々の圧力セン
サユニットにおける個体差に応じた校正情報を利用し、
被測定圧力を校正演算することができる。そのために、
前記校正情報を格納した記憶手段が用意され、この記憶
手段は計測用回路ユニットに対して着脱可能となるよう
になされる。したがって、圧力センサユニットと前記記
憶手段とが対になるように管理することで、常に高精度
の圧力検出結果を保証することが可能になる。
【0016】さらに、前記校正情報が格納された記憶手
段を、前記圧力センサユニットに搭載した構成とするこ
とで、例えば圧力センサユニットを交換することで、ユ
ーザに格別な負担を強いることなく、当該圧力センサユ
ニットに対応した校正情報を、自動的に入れ替えること
が可能となる。
【0017】一方、前記した圧力測定装置においては、
少なくとも前記圧力センサと、当該圧力センサにおける
温度を検出する温度検出手段とが、1つの金属製の容器
内に収納され、前記電圧比較器が前記金属製の容器外に
配置されていることが望ましい。この場合、前記1つの
金属製の容器内に、前記積分回路を構成する抵抗素子お
よび/または前記圧力センサによる静電容量と前記抵抗
素子とにより積分回路を構成する演算増幅器がさらに収
納されていることが望ましい。一方、前記校正情報が格
納された記憶手段が前記計測センサユニットに搭載され
た場合、計測センサにおける温度を検出する温度検出手
段による温度情報と、前記記憶手段に格納された校正情
報を用いて、少なくとも計測センサにおける温度依存性
が校正された出力を、計測センサユニットからもたらさ
れるように構成することができる。
【0018】さらに、前記した構成においては、好まし
くは前記金属製の容器を加熱する加熱手段が付設され
る。この場合、前記加熱手段として好ましくは電気ヒー
タが利用され、前記金属製の容器内に収納された温度検
出手段の出力を利用して、金属製容器内の温度が所定の
範囲に制御できるように構成されていることが望まし
い。
【0019】前記したように、圧力センサと当該圧力セ
ンサにおける温度を検出する温度検出手段とを1つの金
属製の容器内に収納することで、前記温度検出手段は、
圧力センサの配置位置における温度を正確に取得するこ
とができる。したがって、前記記憶手段から読み出され
た校正情報を利用して、圧力センサにおける温度依存性
を精度よく校正することができる。また、前記金属製の
容器内に積分回路を構成する抵抗素子、演算増幅器をさ
らに収納することにより、前記抵抗素子および演算増幅
器が保有する温度依存性をも精度よく校正することが可
能となる。
【0020】さらに、前記金属製の容器を加熱する例え
ば電気ヒータによる加熱手段を付設し、電気ヒータに加
える電力を前記温度検出手段の出力を利用して制御する
ことで、金属製容器内の温度を所定の範囲に制御するこ
とができる。すなわち、半導体や液晶ディスプレイなど
の製造分野で多用されるPECVD(Plasma Enhanced
Chemical Vapor Deposition )やRIE(Reactive Ion
Etching)などのプロセスでは、プラズマにより生成さ
れた各種ラジカルが圧力計内部に入り、圧力センサのダ
イアフラムに膜状に付着して測定精度を劣化させるとい
う問題が発生する。
【0021】また、圧力センサユニットの内部に付着し
た膜が剥がれ落ちるとパーティクルが発生し、プロセス
に悪影響を及ぼす。したがって、前記したように圧力セ
ンサが配置された金属製容器を加熱することで、接ガス
部(例えば可動ダイヤフラムの表面)の温度を上げるこ
とができ、付着した物質を気化させることができる。こ
れにより、圧力の測定精度を確保することに寄与でき
る。
【0022】また、前記した圧力測定装置においては、
被圧力測定部に接続される前記計測センサユニットにお
ける少なくとも接続ポート部材が、前記圧力センサを含
む計測センサユニット本体と分離可能に構成されている
ことが望まれる。さらに、被圧力測定部に接続される前
記計測センサユニットにおける接続ポート部材に形成さ
れ、前記被圧力測定部から圧力センサに連通する連通管
の圧力センサ側には、好ましくは当該連通管に遮蔽体が
配置され、前記遮蔽体により連通管から圧力センサに至
る連通経路が、迂回して形成された構成とされる。
【0023】前記した圧力センサユニットにおける接続
ポート部材は、一般に被圧力測定部としての例えば真空
チャンバに対して継手を介して接続される。この場合、
各接続部の気密状態を保つために溶接等の手段が施され
る。したがって、前記したように圧力センサユニットに
おける接続ポート部材が、圧力センサを含むセンサユニ
ット本体と分離可能に構成することで、接続ポート部材
を残して圧力センサを含むセンサユニット本体を交換ま
たはメンテナンスを施すことが可能となり、この種の圧
力センサユニットの取り扱いを容易にすることができ
る。
【0024】さらに、前記したように接続ポート部材に
形成された連通管内に遮蔽体を配置し、連通管から圧力
センサに至る連通経路を、迂回して形成した構成とする
ことで、前記したPECVDやRIEなどのプロセスに
おいて、プラズマにより生成された各種ラジカルが、圧
力センサの可動ダイアフラムに付着する度合いを効果的
に低減させることができる。
【0025】さらに、前記した圧力測定装置の好ましい
実施の形態においては、計測センサユニットと計測用回
路ユニットとが信号線を介して接続されるように構成さ
れ、前記信号線をシールドするシールド用外皮が、計測
センサユニットまたは計測用回路ユニットのいずれか一
方の基準電位点に接続された構成とされる。
【0026】この構成を採用することで、計測センサユ
ニットと計測用回路ユニットとの間において、シールド
用外皮を介して接続されることはなく、両者間は絶縁状
態になされる。すなわち、前記した構成により計測セン
サユニットのアースと計測用回路ユニットのアースを介
し、前記シールド用外皮により閉ループが形成されるの
を阻止することができ、閉ループにおいて電磁誘導等に
より発生するノイズが信号線に誘導されるのを効果的に
低減させることができる。
【0027】さらにまた、前記した計測装置において
は、好ましくは前記計測センサユニットにおける温度を
検出する温度検出手段と、被計測部の温度を検出する温
度検出手段とが具備され、前記各温度検出手段により得
られるそれぞれの温度情報を利用して、被計測値の校正
を行うように構成される。
【0028】一般に、圧力センサユニットと被測定空間
(真空チャンバなど)との間は、配管やバルブ等で接続
されることになり、圧力センサユニットと被測定容器の
温度は同じとは限らない。さらに、前記したように圧力
センサユニットにおける圧力センサ部等を加熱したり、
被測定容器を加熱したりすると、両者には大きな温度差
が生ずる。この様に圧力センサと被測定容器との間に温
度差があると、熱遷移流の影響で圧力差が生じるため、
正確な圧力測定を行うことが困難となる。そこで、前記
した構成を採用することにより、後述するように熱遷移
流の影響による圧力差の発生を、正確に校正することが
可能となり、測定精度を相乗的に向上させることが可能
となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる計測装置
を圧力測定装置に適用した好ましい例を、図に基づいて
説明する。まず図1ないし図3は、この実施の形態にか
かる圧力測定装置において用いられる計測センサとして
の圧力センサユニットの第1の実施の形態を示してい
る。なお、図1は、圧力センサユニットをほぼ中央部で
縦方向に切断した状態の断面図で示しており、また、図
2は圧力センサユニットを後述するカバー部材側から視
た状態を示しており、さらに、図3は、図1に示すA−
Aより矢印方向に視た断面図で示している。
【0030】この圧力センサユニット1は、その外郭が
接続ポート部材2およびカバー部材3により構成されて
おり、前記カバー部材3は接続ポート部材2に対して、
複数のネジ4によってその周方向において取り付けられ
ている。前記接続ポート部材2は、被測定容器(真空チ
ャンバなど)に対して、図示せぬ継手等を介して接続で
きるように構成されている。そして、その内部には被測
定容器から圧力センサ5に連通する連通管2aが形成さ
れている。
【0031】前記接続ポート部材2内には、ネジ6によ
って圧力センサ5が気密状態に取り付けられており、圧
力センサ5には接続ポート部材2に形成された前記連通
管2aを介して被測定容器の圧力(真空圧)が加わるよ
うに構成されている。圧力センサ5内には破線で模式的
に示したように、金属薄膜等による可動ダイヤフラム5
aが配置されており、また、可動ダイヤフラム5aのほ
ぼ中央部において対向するようにして固定電極5bが配
置されている。
【0032】この構成により、被測定空間の圧力に応じ
て前記可動ダイヤフラム5aが変位し、可動ダイヤフラ
ム5aと固定電極5bとの間において形成される静電容
量Cs(以下、センサキャパシタともいう)を利用する
ことにより、被測定空間の圧力を演算することができ
る。
【0033】前記接続ポート部材2は、ステンレス鋼な
どの金属素材により形成されており、また、接続ポート
部材2における圧力センサ5の配置側開口部には、同様
にステンレス鋼などの金属素材により形成された円盤状
の金属蓋体7が、複数のネジ8によって取り付けられて
いる。この構成により、接続ポート部材2と金属蓋体7
とにより、金属製の容器を構成しており、この容器内に
前記圧力センサ5が配置された構成となっている。
【0034】図3に示すように、前記圧力センサ5には
前記したセンサキャパシタCsと共に、積分回路を構成
する後述する抵抗R11が配置されており、また圧力セン
サ5における温度を検出するための温度検出手段(温度
センサともいう)44が配置されている。なお、この実
施の形態においては、前記温度センサは、後述するよう
に3端子の温度補償用ICが用いられている。
【0035】前記圧力センサ5から導出される各情報信
号は、図示せぬリード線を介してカバー部材3内に配置
されたセンサ側回路基板9に供給され、この回路基板に
形成されたセンサ側回路において、後述するように測定
圧力をパルス信号の間隔データとして出力するようにな
される。そして、図2に示すようにカバー部材3に配置
されたコネクタ10を介して、前記パルス信号等が後述
する計測用回路ユニットに伝達されるようになされる。
【0036】前記したように、圧力センサ5において構
成されるセンサキャパシタCs、また、圧力センサ5に
配置される積分回路を構成するための抵抗R11、および
温度センサ44は、金属製の接続ポート部材2と金属蓋
体7とによる容器内に収納されており、この金属容器
は、いわば恒温室を形成し、前記各機能素子をほぼ同一
温度の状態に保持するように作用する。これにより、後
述するように測定圧力を演算させるに際して、正確な温
度補償を行うことができる。
【0037】次に図4および図5は、この実施の形態に
かかる圧力測定装置において用いられる圧力センサユニ
ットの第2の実施の形態を示している。なお、図4は、
圧力センサユニットをほぼ中央部で縦方向に切断した状
態の断面図で示しており、また、図5は図4に示すB−
Bより矢印方向に視た断面図で示している。そして、前
記した第1の実施の形態と機能上において対応する各部
は、それぞれ同一符号で示しており、その詳細な説明は
適宜省略する。
【0038】図4に示すように、第2の実施の形態にお
ける圧力センサユニット1においては、接続ポート部材
2に対して、円盤状部材12が溶接等の手段により一体
に取り付けられている。また、圧力センサ5を支持する
円盤状の支持板13に対してボルト14がネジ込まれる
ように構成されており、前記ボルト14によって、圧力
センサ5を取り囲む円筒部材15と共に前記支持板13
が、円盤状部材12に対して取り付けられている。
【0039】そして、円盤状部材12と支持板13との
間に形成された空間部には円盤状に形成された遮蔽体1
6が配置されており、当該遮蔽体16には通孔16aが
周方向に沿って複数個穿設されている。また、前記遮蔽
体16の周囲に沿って、Oリング17が配置されてお
り、前記ボルト14を締結することによって、このOリ
ング17によって円盤状部材12と支持板13との間が
気密状態に接合されるように構成されている。
【0040】また、前記したボルト14の締結を解除す
ることにより、接続ポート部材2に一体になされた円盤
状部材12より、圧力センサ5を含むセンサユニット本
体を分離することができ、これにより、前記接続ポート
部材2と円盤状部材12を残して圧力センサ5を含むセ
ンサユニット本体を交換またはメンテナンスを施すこと
ができる。
【0041】また、接続ポート部材2に形成された連通
管2aの軸方向に直交するようにして、前記遮蔽体16
が配置され、前記遮蔽体16により連通管2aから圧力
センサ5に至る連通経路が、矢印で示したように迂回し
て形成されている。この構成により、前記したようにP
ECVDやRIEなどのプロセスにおいて、プラズマに
より生成された各種ラジカルが、圧力センサのダイアフ
ラム5aに直接的に到達する度合いを少なくし、各種ラ
ジカルが、ダイアフラム5aに付着する度合いを効果的
に低減させることができる。
【0042】なお、この実施の形態においては、圧力セ
ンサ5において構成されるセンサキャパシタCs、図5
に示された圧力センサ5に配置される積分回路を構成す
るための抵抗R11、および圧力センサ5における温度を
検出するための温度センサ44は、それぞれステンレス
鋼などの金属素材により形成された支持板13、円筒部
材15、および蓋体7によって形成される容器内に収納
されている。これにより、第1の実施の形態と同様に、
容器内において恒温室を形成し、圧力センサ5における
前記各機能素子をほぼ同一温度の状態に保持するように
作用する。
【0043】また、図4に示す実施の形態においては、
前記円筒部材15の周囲、および円盤状部材12の外表
面にシート状に形成された加熱手段としての電気ヒータ
18が付設されている。このヒータ18は、例えば2枚
のポリイミドフィルム内に、ニクロム線を蛇行状に配設
したものが用いられており、直流電圧を印加することに
より、圧力センサ5および遮蔽体16等を均等に加熱す
るように作用する。この場合、前記圧力センサ5に配置
された温度センサ44の出力を利用して、例えばデジタ
ルPID制御により、前記ヒータ18に加える直流電圧
が制御されるように構成されており、前記した容器内の
温度を150℃±1℃に制御することができる。
【0044】このように、圧力センサ5のダイアフラム
5aや、前記遮蔽体16などの接ガス部の温度を上げる
ことで、付着した物質が気化するため、当該箇所に各種
ラジカルによる膜が付着しにくくなる。したがって、各
種ラジカルが圧力センサユニット内に入り、圧力センサ
のダイアフラムに膜状に付着して測定精度が劣化させる
のを効果的に抑制させることができる。
【0045】なお、前記したヒータ18のさらに外周に
は、ウレタン樹脂等による断熱材19が配置され、さら
に、これらが円筒状の外郭ケース20に収納されてい
る。また、前記した金属容器を構成する蓋体7の外表面
にもウレタン樹脂等による断熱材21が配置されてお
り、これにより、回路基板9が耐熱温度以下に保持でき
るようになされている。
【0046】次に図6は、図1ないし図5に示した各圧
力センサユニット1において得られる前記センサキャパ
シタCsを利用して、センサキャパシタCsに対応する
パルス波形信号を生成するセンサ回路の実施の形態を示
したものである。すなわち、以下に説明する図6に示し
た回路構成のほとんどは、図1に示す回路基板9上、お
よび図4に示す回路基板9上に形成されている。図6に
示すように、圧力センサ5において得られるセンサキャ
パシタCsは、オペレーショナルアンプ(以下、これを
オペアンプと称する)OP11の反転入力端子と、出力端
子との間に介在されている。
【0047】このオペアンプOP11の反転入力端子に
は、図3に示した抵抗R11の一端が接続されており、ま
た、オペアンプOP11の非反転入力端子は基準電位点
(アース)に接続されている。この構成によって、前記
抵抗R11の他端、すなわちB点からオペアンプOP11側
を見た場合、抵抗R11とセンサキャパシタCsとによる
積分回路31が形成されている。
【0048】前記積分回路31の入力端子であるB点
は、抵抗R12を介して第1の基準電位点Vref1(+10
V)に接続されており、またB点は、npn型トランジ
スタQ11のコレクタ・エミッタ間を介して、動作電源V
ss(−15V)に接続されている。前記トランジスタQ
11のベース電極は、抵抗を介して動作電源Vssに接続さ
れると共に、抵抗およびコンデンサの並列回路を介して
pnp型トランジスタQ12のコレクタに接続されてい
る。前記トランジスタQ12のエミッタは、前記基準電位
点Vref1に接続されており、また同トランジスタQ12の
ベースは、後述する第1および第2の比較回路からの制
御電圧を受けてスイッチング動作が行われるように構成
されている。
【0049】なお、これらトランジスタQ11およびQ12
は、第1および第2の比較回路からの制御信号を受け
て、前記センサキャパシタCsを含む積分回路31に対
して電荷を充電する動作と、センサキャパシタCsに充
電された電荷を放電し、さらに逆極性に充電して初期状
態に設定する初期状態設定手段を構成している。
【0050】前記オペアンプOP11の出力端子、すなわ
ちA点は、第1の比較回路を構成するオペアンプOP12
の反転入力端子に接続されると共に、第2の比較回路を
構成するオペアンプOP13の非反転入力端子に接続され
ている。前記オペアンプOP12の非反転入力端子には、
前記した第1の基準電位点Vref1より基準電圧が供給さ
れており、またオペアンプOP13の反転入力端子には、
第2の基準電位点Vref2(−10V)より基準電圧が供
給されている。
【0051】さらに、オペアンプOP12の出力は、互い
にダイオードを逆極性に接続した電圧リミッタを介し
て、同じく第1の比較回路を構成するコンパレータOP
14の反転入力端子に供給されるように構成されている。
また、同様にオペアンプOP13の出力は、互いにダイオ
ードを逆極性に接続した電圧リミッタを介して、同じく
第2の比較回路を構成するコンパレータOP15の非反転
入力端子に供給されるように構成されている。そして、
前記コンパレータOP14の非反転入力端子、およびコン
パレータOP15の反転入力端子は、アース接続されてい
る。さらに前記各コンパレータOP14,OP15の出力
は、オープンコレクタとなっている。
【0052】なお、この実施の形態にかかる第1および
第2の比較回路においては、それぞれ前段出力と後段入
力との間に、抵抗と小容量のコンデンサとのフィルタ回
路が挿入されており、これにより、比較回路が受けるノ
イズ等の影響が低減できるようになされている。
【0053】前記第1の比較回路を構成するコンパレー
タOP14のグランド端子には、フォトカプラを構成する
発光ダイオード(LED)D11が接続されており、ま
た、第2の比較回路を構成するコンパレータOP15のグ
ランド端子にも、フォトカプラを構成する発光ダイオー
ドD12が接続されており、これら各発光ダイオードD1
1,D12による光出力(パルス信号)は、信号線を介し
て後述する計測用回路ユニットに伝達される。
【0054】また、前記コンパレータOP14の出力端子
O1 は、プルアップ抵抗R13を介して動作電源Vcc(+
15V)が印加されると共に、抵抗R14およびダイオー
ドD13、並びに抵抗R15を介して前記トランジスタQ12
のベースに接続されている。なお、ここで前記ダイオー
ドD13と抵抗R15との接続点とアース間にはコンデンサ
C11が接続されており、抵抗R14とコンデンサC11とに
より時定数回路を構成している。
【0055】また同様に、前記コンパレータOP15の出
力端子O2 は、プルアップ抵抗R16を介して動作電源V
cc(+15V)が印加されると共に、抵抗R17およびダ
イオードD14、並びに抵抗R15を介して前記トランジス
タQ12のベースに接続されている。そして同様に、抵抗
R17とコンデンサC11とにより時定数回路を構成してい
る。
【0056】前記した回路構成において、前記トランジ
スタQ12がオフ状態とされた場合には、トランジスタQ
11もオフ状態とされる。したがって、前記したB点は前
記抵抗R12を介して第1の基準電位点Vref1側にプルア
ップされる。図7に示した特性Bの立上がり点、すなわ
ち符号aで示した立上がり点は、その状態を示すもので
ある。したがって、センサキャパシタCsには抵抗R11
を介して充電電流が流れ、この結果、オペアンプOP11
の出力端子の電位は、図7にAとして示すように+10
Vを超える状態から、−10Vの電位に向かってリニア
に降下するように作用する。この時の図7に示すAの傾
斜は、積分回路を構成する前記センサキャパシタCs
と、抵抗R11の積によって決定される。
【0057】ここで、A点の電位が+10Vを超える状
態(図7のg点からb点)においては、図6に示すオペ
アンプOP12の出力は負(−)出力となり、したがっ
て、これを受けるコンパレータOP14の出力端子とグラ
ンド端子間は開放状態となり、フォトカプラを構成する
発光ダイオードD11は、消灯状態になされる。この時、
コンパレータOP14の出力端子は、抵抗R13により動作
電源Vcc側にプルアップされる。したがって、このプル
アップされた電位はダイオードD13を介してトランジス
タQ12のベースに印加され、これによりトランジスタQ
12はオフ状態を継続し、これに基づいて、トランジスタ
Q11もオフ状態を継続する。
【0058】一方、前記A点の電位が+10Vを超える
状態においては、オペアンプOP13の出力は正(+)出
力となり、したがって、これを受けるコンパレータOP
15の出力端子とグランド端子間は開放状態となり、フォ
トカプラを構成する発光ダイオードD12は、消灯状態に
なされる。この時、コンパレータOP15の出力端子は抵
抗R16により、動作電源Vcc側にプルアップされてお
り、これによりダイオードD14は逆バイアス状態とな
り、トランジスタQ12のスイッチング動作には影響を与
えない。
【0059】続いて、A点の電位が降下して+10Vを
クロスした状態、すなわち図7に示すb点を経過した場
合においては、オペアンプOP12の出力は正(+)出力
となり、したがって、これを受けるコンパレータOP14
の出力端子とグランド端子間は短絡状態となる。したが
って、フォトカプラを構成する発光ダイオードD11は、
この瞬間において点灯状態になされる。この時、コンパ
レータOP14の出力は立下がるが、ダイオードD13は逆
バイアス状態となり、トランジスタQ12のスイッチング
動作には影響を与えない。
【0060】一方、この時、オペアンプOP13の出力は
正(+)出力を継続し、したがって、これを受けるコン
パレータOP15の出力端子とグランド端子間は開放され
たままであり、フォトカプラを構成する発光ダイオード
D12は、消灯状態を継続する。この時、コンパレータO
P15の出力は動作電源Vcc側にプルアップされたままで
あり、これにより、ダイオードD14は逆バイアス状態を
継続し、トランジスタQ12のスイッチング動作には影響
を与えない。
【0061】さらに、A点の電位が降下して−10Vを
クロスした状態、すなわち図7に示すc点を経過した場
合においては、オペアンプOP12の出力は正(+)出力
を継続し、したがって、これを受けるコンパレータOP
14の出力端子とグランド端子間は開放状態を継続する。
したがって、図7に示すようにコンパレータOP14の出
力端子O1 の電位は立下がった状態を継続し、フォトカ
プラを構成する発光ダイオードD11は、点灯状態を継続
する。この時、ダイオードD13は逆バイアス状態を継続
し、トランジスタQ12のスイッチング動作には影響を与
えない。
【0062】この時、オペアンプOP13の出力は負
(−)出力となり、したがって、これを受けるコンパレ
ータOP15の出力端子とグランド端子間は短絡状態とな
り、フォトカプラを構成する発光ダイオードD12は、点
灯状態になされる。この時、コンパレータOP15の出力
端子O2 の電位は立下がる。したがって、ダイオードD
14を介してトランジスタQ12のベースは負方向にバイア
スされる。
【0063】この場合、トランジスタQ12は抵抗R17と
コンデンサC11による時定数をもってオン状態になされ
る。すなわち、前記時定数の作用により、図7に示すd
点からe点までは、トランジスタQ12はオフ状態を継続
し、d点においてオン状態になされる。これに伴い、ト
ランジスタQ11もオン動作され、図7に示すように、前
記B点の電位は動作電源Vssに立下がる。この時、前記
時定数の作用による時間経過により、A点の電位は−1
0V以下に降下する。
【0064】前記トランジスタQ11のオン動作により、
前記B点にはほぼVss(−15V)が印加される。これ
により、積分回路31を構成する前記センサキャパシタ
Csは、電荷を放電すると共に、逆方向への充電作用が
なされる。すなわち、トランジスタQ11のオン動作によ
り、センサキャパシタCsの電荷は抵抗R11を介して放
電される。これにより、A点の電位は+10V方向にリ
ニアに上昇するように転ずる。
【0065】そして、A点の電位が−10Vをクロスし
た瞬間、すなわち図7に示すe点において、オペアンプ
OP13の出力は正(+)出力となり、したがって、これ
を受けるコンパレータOP15の出力端子とグランド端子
間は開放状態となり、フォトカプラを構成する発光ダイ
オードD12は、消灯状態になされる。この時、コンパレ
ータOP15の出力は、Vcc側にプルアップされるが、ダ
イオードD14は逆バイアス状態となり、トランジスタQ
12のスイッチング動作には影響を与えない。一方、オペ
アンプOP12の出力は負(−)出力を保ったままとな
り、状態は変化しない。
【0066】そして、積分回路31を構成する前記セン
サキャパシタCsが逆極性に充電されて、A点の電位が
上昇し、+10Vを超える図7に示すf点に至った場合
においては、オペアンプOP12の出力は負(−)出力と
なり、したがって、これを受けるコンパレータOP14の
出力端子とグランド端子間は開放状態となり、フォトカ
プラを構成する発光ダイオードD11は、この瞬間におい
て消灯状態になされる。
【0067】この時、コンパレータOP14の出力は、動
作電源Vcc側にプルアップされ、これによりダイオード
D13を介してトランジスタQ12のベースは正方向にバイ
アスされる。この場合、抵抗R14を介してコンデンサC
11を充電する時定数回路が働き、この時定数の遅れをも
ってa点においてトランジスタQ12がオフされ、これに
伴いトランジスタQ11もオフ状態になされる。この時、
前記時定数による時間経過により、A点の電位は+10
V以上に上昇する。これにより、積分回路31を構成す
る前記センサキャパシタCsへの逆極性の充電が完了
し、初期状態になされる。以下は、前記した説明のとお
り、A点の電位はリニアに降下する動作がなされ、これ
が継続して反復繰り返される。
【0068】前記した説明から明らかなとおり、積分回
路31を構成するセンサキャパシタCsには、第1の基
準電位Vref1(+10V)を若干超える範囲から第2の
基準電位Vref2(−10V)を若干下回る範囲におい
て、反復して逆極性に至る充放電が繰り返される。この
場合、積分回路31における前記A点の電位が、第1の
基準電位Vref1(+10V)をクロスする第1タイミン
グから、A点の電位が第2の基準電位Vref2(−10
V)をクロスする第2タイミングに至る時間は、積分回
路を構成するセンサキャパシタCsの容量値と、抵抗R
11の積に比例することになる。しかも、前記センサキャ
パシタCsは、初期状態の充電状態から放電され、さら
に逆極性に充電されるように作用する。
【0069】これにより、抵抗R11の抵抗値を“R”と
し、センサキャパシタCsの容量値を“Cs”とした場
合、図7に示すO1 の立下がりからO2 の立下がりに至
る時間、すなわち、O1 とO2 のパルス間隔Dは、“R
Cs(Vref1−Vref2)/Vref1”のパラメータとして
示すことができる。ここで、前記“R”は、一定であ
り、したがってO1 の立下がりからO2 の立下がりに至
るパルス間隔Dの時間を計測することにより、センサキ
ャパシタの容量値“Cs”に対応する値を求めることが
できる。
【0070】なお、前記したセンサ回路では、抵抗R15
とコンデンサC11が構成する時定数の働きにより、B点
の電位が立下がった後、一定時間の経過後にB点の電位
が完全に安定してから前記した第1タイミングが訪れ
る。したがって、第1タイミングから第2タイミングに
至る期間では、積分回路31に常に安定した電流が流れ
る。すなわち、比較回路とスイッチング素子との間に時
定数回路を設けることにより、より高精度な計測が可能
になっている。
【0071】次に図8は、フォトカプラを介して伝達さ
れる前記O1 の立下がりから、O2の立下がりに至るパ
ルス間隔Dの情報を受けて、センサキャパシタの容量値
“Cs”に対応する圧力値を求める計測用回路ユニット
33の第1の実施の形態を示したものである。この図8
に示した実施の形態においては、フォトカプラにおける
一対のフォトトランジスタPT1 ,PT2 から得られる
前記O1 およびO2 に対応する各出力が、RSフリップ
フロップ35によって受けるように構成されている。す
なわちRSフリップフロップ35のセット端子Sに対し
て、前記O1 に対応する出力が印加され、また、RSフ
リップフロップ35のリセット端子Rに対して、前記O
2 に対応する出力が印加されるように構成されている。
【0072】このRSフリップフロップ35は、前記信
号O1 の立下がりによってセットされ、信号O2 の立下
がりによってリセットされる動作がなされる。これによ
り、フリップフロップ35のQ出力端子からは、図7に
示した“RCs(Vref1−Vref2)/Vref1”に対応す
る時間において、“Hi”が出力される。前記フリップ
フロップ35におけるQ出力は、さらに第1と第2のJ
Kフリップフロップ36,37におけるJ端子およびK
端子に供給される。
【0073】また、前記第1のJKフリップフロップ3
6のクロック入力端子CKには、クロック発生手段とし
ての水晶発振器38より100MHzのクロック信号が
供給されるように構成されている。また、水晶発振器3
8からのクロック信号は、2つのインバータにより構成
された位相遅延手段39を介して、第2のJKフリップ
フロップ37のクロック入力端子CKに供給されるよう
に構成されている。なお、前記位相遅延手段39を構成
する2つのインバータは、水晶発振器38からの100
MHzのクロック信号の位相を、ほぼ180度遅延させ
るために利用されている。この構成により、後述するク
ロックカウンタの機能を、実質的に200MHzのクロ
ック信号でカウントアップできるように機能させてお
り、これにより分解能をより向上させることができる。
【0074】前記第1と第2のJKフリップフロップ3
6,37は、J端子とK端子に同一信号が入力されるた
め、それぞれT型フリップフロップとして機能してお
り、前記フリップフロップ35のQ出力が“Hi”の場
合において、それぞれQ端子より発振器38からのクロ
ック信号を2分周した状態で出力する。そして、それぞ
れのフリップフロップ36,37のQ端子から出力され
るパルス信号は、第1および第2のカウンタ40,41
に供給される。
【0075】すなわち、前記フリップフロップ36,3
7は、前記“RCs(Vref1−Vref2)/Vref1”に対
応するパルス間隔時間Dにおいて、クロック発振器38
からのクロック信号を第1および第2のカウンタ40,
41に与えるゲート制御手段として利用されている。そ
して、第1および第2のカウンタ40,41におけるカ
ウント値は、1チップマイコン42におけるI/Oポー
ト43に入力され、マイコン42内において入力数が判
定される。このマイコン42内には複数のカウンタが内
蔵されており、カウント値の下位ビットはカウンタ4
0,41により、上位ビットは内蔵のカウンタによりカ
ウントする構成になっている。
【0076】一方、前記第1および第2のカウンタ4
0,41は、図7に示したO1 の立上がりのタイミング
によりクリアされ、再度図7に示したO1 の立下がりか
らO2の立下がりの期間において出力される前記第1お
よび第2のJKフリップフロップ36,37からのパル
ス数をカウントアップするように動作する。
【0077】なお、図6に示したセンサキャパシタCs
に対応するパルス間隔Dを生成するセンサ側回路におい
ては、特にセンサキャパシタCsおよびこのキャパシタ
Csと積分回路を構成する抵抗R11の温度依存性が問題
となる。そこで、これらの温度補償を行うために、前記
した温度センサの機能を備えたICが備えられている。
この温度補償用のICは、図8において符号44として
示されているが、これは、図3に基づいて説明したよう
に、圧力センサユニット1に配置されている。
【0078】前記温度補償用のIC44は、温度に対し
てほぼリニアに変化するアナログ出力を発生するもので
あり、このアナログ出力は、信号線を介して前記マイコ
ン42に搭載されているA/Dコンバータ45に入力さ
れるように構成されている。そして、A/Dコンバータ
45においてデジタル変換され、前記カウンタ値をマイ
コン内42内のCPU46においてソフトウエアで処理
することにより、温度補償するように機能する。
【0079】この場合、計測用回路ユニット33に対し
て、着脱可能に搭載される記憶手段50が用意されてお
り、この記憶手段50には、温度に応じて参照すべき校
正情報がテーブル形式に記述されている。したがって、
この校正情報を利用して補正することにより、正確な温
度補償を得ることができる。この温度補償を行う場合の
校正手段については、後で詳細に説明する。
【0080】一方、図1に示した圧力センサ5において
は、ダイヤフラム5aが圧力を受けてたわむことで、前
記センサキャパシタCsが変化する。しかしながら、セ
ンサキャパシタCsの容量値は被測定圧力には比例せ
ず、ノンリニアな関係となる。そこで、計測用回路ユニ
ット33に対して、着脱可能に搭載される前記記憶手段
50には、前記したノンリニアな関係を是正するための
校正情報もテーブル形式で構築されている。この場合の
具体的な校正手段については、後で詳細に説明する。
【0081】前記記憶手段50は、図8に模式的に示し
たように、基板上にROMのICチップ50aを搭載し
たROMカードの形態でもよく、これを、ROMカード
用コネクタ51に接続することで、マイコン内42内の
CPU46からのアクセスを受けて、校正情報が読み出
される。
【0082】図9は記憶手段としての前記ROMカード
50を、計測用回路ユニット33に対して着脱可能に装
着する状態を示している。すなわち、計測用回路ユニッ
ト33における筐体の一部には、ROMカード50の差
し込み口52が形成されており、この差し込み口52
に、前記ROMカード50を差し込むことで、校正情報
を読み出すことが可能になる。
【0083】また、前記記憶手段50としては、図示し
たROMカードの形態ではなく、ROMのICチップ
を、計測用回路ユニット33における回路基板上に配置
された図示せぬICソケットに直接装着する形態でもよ
い。さらに図示せぬコネクタに、ROMのICチップを
搭載し、当該コネクタを計測用回路ユニット33に差し
込むような形態であってもよい。さらに、ROMのIC
チップについては、必要とする記憶容量に応じて、EE
PROM,EPROM,PROM等を適宜利用すること
ができる。
【0084】以上のようにして、温度補償並びにノンリ
ニアな関係が是正された測定値は、マイコン42に接続
された例えば液晶ディスプレイ48によって圧力値とし
て表示することができる。また、符号49として示すよ
うにD/Aコンバータを用いてアナログ信号として出力
することもできる。
【0085】以上の説明で明らかなように、前記した記
憶手段50は、個々の圧力センサユニット1に対応させ
た各校正情報が格納され、圧力センサユニットと共にユ
ーザに対して供給する形態がとられる。そして、ユーザ
は前記記憶手段50を計測用回路ユニット33側に装着
することで、前記圧力センサユニットに対応した校正を
得ることができ、より正確な測定値を提供することがで
きる。
【0086】ところで、図8に示した計測用回路におけ
るT型フリップフロップとして機能するJKフリップフ
ロップ36は、前記O1 の立下がりのタイミングから、
前記O2 の立下がりに至るパルス間隔Dの期間におい
て、水晶発振器38からもたらされるクロック信号を、
クロックカウンタ40,41に送り出すように作用する
が、前記O1 の立下がりのタイミングと、水晶発振器3
8からもたらされるクロック信号の立下がりタイミング
とは、必ずしも同期はとれていない。
【0087】したがって、実際には図10に示したよう
に、前記O1 の立下がりのタイミングt1以降におい
て、水晶発振器38からもたらされるクロック信号が初
めて立下がった時点t2より、クロックカウンタ40,
41はカウントアップを開始することになる。したがっ
て、そのt1からt2の間であるD1として示す第1端
数時間は、クロックカウンタ40,41は実質的に機能
せず、分解能を低下させる要因になる。同様にクロック
信号が立下がった時点t3から前記O2 の立下がりのタ
イミングt4の間であるD2として示す第2端数時間に
おいても、クロックカウンタ40,41は実質的に機能
せず、同様に分解能を低下させる要因になる。
【0088】図11は、この様な要因により分解能が低
下するのを防止することができる計測用回路ユニット3
3の第2の実施の形態を示したものである。なお、この
図11に示す構成によると、図8に示した計測用回路よ
りも、低いクロック周波数で高い測定精度を得ることが
期待できる。なお、図11においては、図8に示した回
路構成における。各部に相当する部分を同一符号で示し
ている。
【0089】図11に示す構成では、図12に示すよう
に、前記O1 の立下がりのタイミングt1′から前記ク
ロック信号の立下がりのタイミングt2′までの第1端
数時間D1′および前記前記O2 の立下がりのタイミン
グt3′から前記クロック信号の立下がりのタイミング
t4′までの第2端数時間D2′を、それぞれアナログ
的に計測してクロックカウンタにより得られるカウント
アップ値を補正する機能を備えている。
【0090】この図11に示す構成においては、フォト
カプラにおける一対のフォトトランジスタPT1 ,PT
2 から得られる前記O1 およびO2 に対応する各出力
が、それぞれ立下がりエッジ検出回路62および63を
介してRSフリップフロップ60および61のセット端
子Sに入力されるように構成されている。また水晶発振
器28より、12.8MHzのクロック信号が立下がり
エッジ検出回路64を介してRSフリップフロップ60
および61のリセット端子Rに入力されるように構成さ
れている。
【0091】立下がりエッジ検出回路62,63および
64は、入力信号の立下がりエッジを検出し、エッジ検
出回路を構成する抵抗とコンデンサの時定数によって決
まる短パルス幅(この例では6nsec)の“Low”
パルスを発生させるように機能する。すなわち、RSフ
リップフロップ60は、前記第1時間T1′においての
みQ出力端子から“Hi”が出力され、同様にRSフリ
ップフロップ61は、前記第2時間T2′においてのみ
Q出力端子から“Hi”が出力されるように動作する。
【0092】そして、第1のフリップフロップ60にお
けるQ端子は、インバータ65を介してNANDゲート
67の一方の入力端子に接続され、また、第2のフリッ
プフロップ61におけるQ端子は、同じくインバータ6
6を介してNANDゲート67の他方の入力端子に接続
されている。したがって、NANDゲート67の出力
(図11のE点)の電位は、図12に示すように、前記
第1端数時間D1′および前記第2端数時間D2′にお
いてのみ“Hi”となる。
【0093】さらに、NANDゲート67とアース間に
は抵抗R25、ダイオードD25、およびコンデンサC25が
直列接続接続されており、前記ダイオードD25およびコ
ンデンサC25の接続点は、オペアンプOP21の非反転入
力端子に接続されている。したがって前記ゲート67が
開いた場合においては、抵抗R25を介してコンデンサC
25に対する充電動作がなされる。この時の時定数は抵抗
R25とコンデンサC25との値によって決定される。
【0094】一方、前記オペアンプOP21は、電圧フォ
ロアを構成しておりインピーダンス変換器として機能す
る。すなわち、前記コンデンサC25に充電された電圧値
は、オペアンプOP21の出力端に移され、この電圧値は
マイコン42内に搭載されたA/Dコンバータ45によ
ってデジタル変換される。また、前記した第1および第
2のフリップフロップ60,61のQ出力端子より得ら
れる制御パルスは、前記マイコン42におけるI/Oポ
ートによって取り込まれ、さらにI/OポートからはF
ET68を介して、前記ダイオードD25とコンデンサC
25の接続点に、リセット信号が加えられるように構成さ
れている。
【0095】さらに、RSフリップフロップ60,61
のQ出力端子は、それぞれ立下がりエッジ検出回路69
および70を介してRSフリップフロップ35のセット
端子Sおよびリセット端子Rに接続されている。立下が
りエッジ検出回路69および70は、エッジ検出回路6
2,63および64と同様に、入力信号の立下がりエッ
ジを検出し、エッジ検出回路を構成する抵抗とコンデン
サの時定数によって決まるパルス幅(この例では20n
sec)の“Low”パルスを発生させるように機能す
る。立下がりエッジ検出回路69および70にはダイオ
ードが付加されているため、エッジ検出回路の入力の
“Hi”時間が極めて短くても立下がりエッジを検出す
ることができる。
【0096】フリップフロップ35のQ出力端子から
は、カウントアップ動作を行う時間のみ“Hi”となる
ゲート制御信号が出力される。このゲート制御信号は、
NANDゲート71の一方入力端子に入力される。ま
た、他方の入力端子には、前述した立下がりエッジ検出
回路64を介して水晶発振器38が出力したクロック信
号が入力されるように構成されている。さらにNAND
ゲート71の出力は、マインコ42に内蔵されたクロッ
クカウンタ40に入力され、ゲートが開いた状態では、
クロック数をカウントアップするよう動作する構成にな
っている。
【0097】前記した構成において、図12に示すよう
に第1のフリップフロップ60は、O1 の立下がりt
1′によってセットされ、また発振器38からのクロッ
クの立下がりt2′によってリセットされる。したがっ
て、このt1′からt2′に至る第1端数時間D1′に
おいて、前記コンデンサC25は抵抗R25を介して充電さ
れる。この時に充電された電圧値はオペアンプOP21に
よってA/Dコンバータ45に供給され、デジタル変換
される。
【0098】これにより、前記D1′に対応する値がマ
イコン42に取り込まれる。そして計測用回路ユニット
33に着脱可能に装着されたROMカード50にテーブ
ル形式で格納された校正データを利用して、補間法を用
いてCPU46で演算を行うことにより、正確な端数時
間D1′が求められる。そして、この後にFET68を
介してコンデンサC25に充電された電荷はリセットされ
る。
【0099】また、第2のフリップフロップ61は、図
12に示すように、O2 の立下がりt3′によってセッ
トされ、また発振器38からのクロックの立下がりt
4′によってリセットされる。したがって、このt3′
からt4′に至る時間D2′において、前記コンデンサ
C25は抵抗R25を介して再び充電される。この時に充電
された電圧値はオペアンプOP21によってA/Dコンバ
ータ45に供給され、デジタル変換される。
【0100】これにより、前記D2′に対応する値がマ
イコン42に取り込まれる。そして、前記ROMカード
50にテーブル形式で格納された校正データを利用し
て、補間法を用いてCPU46で演算を行うことによ
り、正確な端数時間D2′が求められる。この場合のD
1′およびD2′の校正手段についての詳細は後で説明
する。
【0101】前記マイコン42内においては、すでに取
得したD1′に対応する値からD2′に対応する値を減
算する操作が実行される。そして、“D1′−D2′”
に対応する値(負である場合もある)を、クロックカウ
ンタ40によってカウントアップされた値に加えること
により、図12に示す“RCs(Vref1−Vref2)/V
ref1”に対応する値を演算することができる。
【0102】以上の説明で明らかなように、この図11
に示した回路構成によると、前記した第1端数時間D
1′および第2端数時間D2′をアナログデータで取得
し、クロックカウンタによってカウントアップされた値
に補正を加える演算処理がなされるため、クロックの周
波数が低くても、きわめて高い精度で測定値を求めるこ
とが可能になる。
【0103】前記図11に示した回路構成においても、
記憶手段50は、個々の圧力センサユニット1に対応さ
せた各校正情報が格納され、圧力センサユニットと共に
ユーザに対して供給する形態がとられる。そして、ユー
ザは前記記憶手段50を計測用回路ユニット33側に装
着することで、前記圧力センサユニットに対応した校正
を得ることができ、より正確な測定値を提供することが
できる。
【0104】なお、前記した校正情報を記憶した記憶手
段50は、図8および図11に示したように、いずれも
計測用回路ユニット33に対して着脱可能に装着される
ようになされているが、前記記憶手段50は、例えば圧
力センサユニット1側に配置するように構成することも
できる。この場合においては、圧力センサユニット1か
ら計測用回路ユニット33に対して信号線を介して校正
情報を伝達するような接続形態が採用される。
【0105】この構成によると、前記した測定圧力に対
応したパルス信号を伝送する信号線と共に、コネクタを
介して記憶手段50から読み出される校正情報を、計測
用回路ユニット33に対して送出することができる。し
たがって、ユーザとしては記憶手段50としての例えば
ROMカードを、計測用回路ユニット33に装着する操
作は不要であり、例えば、圧力センサユニット1を交換
した場合においても、当該センサユニットに対応した校
正情報を利用することができる。
【0106】次に図13は、前記した図6に示した圧力
センサユニット1のセンサ側回路から、図8および図1
1に示した計測用回路ユニット33に接続される各信号
線の好ましい接続態様を示している。圧力センサユニッ
ト1と計測用回路ユニット33との間においては、電源
線54、圧力測定値に対応したパルス信号を伝送する信
号線55、温度センサ44からの信号線56が接続され
る。この場合、前記各信号線等に外来ノイズが飛び付く
のを防止するために、一般にシールド外皮57を備えた
シールド線が用いられる。
【0107】前記したシールド外皮57は、通常におい
ては周知のコネクタを介して、圧力センサユニット1の
基準電位点、および計測用回路ユニット33の基準電位
点を相互に接続するように構成される。一方、前記圧力
センサユニット1および計測用回路ユニット33のそれ
ぞれの基準電位点は、ユーザにおいてアース接続された
状態で稼働される。したがって、前記した構成によると
シールド外皮57とアースとの間で閉ループが形成され
ることになる。
【0108】したがって、この閉ループを構成する前記
シールド外皮57には外来ノイズにより微小電流が生成
され、これが各信号線等に対して寄生容量を介してノイ
ズとして誘導させる結果となる。このよう問題を回避す
るために、図13に示した例においては、シールド外皮
57は、圧力センサユニット1における基準電位点のみ
に接続した構成としており、シールド外皮57と計測用
回路ユニット33の基準電位点とは電気的に絶縁された
状態になされている。
【0109】この様な手段を採用することで、特に温度
センサ44から伝送されるアナログ信号に対するノイズ
の影響を抑制することができ、後述するセンサ温度に基
づく校正操作を正確に実行することができる。なお、前
記した構成においては、シールド外皮57を圧力センサ
ユニット1における基準電位点のみに接続しているが、
このシールド外皮57は、計測用回路ユニット33にお
ける基準電位点のみに接続するように構成してもよい。
【0110】ところで、圧力センサユニットと被測定容
器(真空チャンバなど)との間は、配管やバルブ等で接
続されている。このために、圧力センサユニットにおけ
る圧力センサ部と被測定容器の温度は同じであるとは限
らない。特に、図4に示したようにヒータによる加熱手
段を備えた圧力センサユニットを採用する場合において
は、両者には大きな温度差が生ずる。この温度差のため
に、熱遷移流の影響を受けて、被測定容器と圧力センサ
部との間で圧力差が発生する。すなわち、前記した熱遷
移流の影響による圧力差を受けて、圧力センサ部におい
ては、被測定容器内の真の圧力を把握することが困難と
なる。
【0111】したがって、前記した圧力センサ部5のセ
ンサ温度を測定する温度センサ44に加えて、被測定容
器の温度を測定する温度センサも備え、両者の温度から
測定圧力を補正する手段を講ずることが望ましい。この
ために、図14に示すように、圧力センサユニット1に
配置され、前記した計測用回路ユニット33に接続され
るコネクタ10に併設させて、被測定容器の温度を測定
する温度センサ59が接続されるコネクタ58も配置す
るように構成することが好ましい。
【0112】前記したような構成とした場合、被測定容
器の温度を測定する温度センサ59から得られる温度デ
ータ信号は、センサユニット1内でコネクタ58からコ
ネクタ10に直結するようにし、コネクタ10から計測
用回路ユニット33に至る信号線を介して、計測用回路
ユニット33に対して送出されるようになされる。な
お、前記した圧力センサ部5の温度センサ44による測
定温度と、被測定容器の温度を測定する温度センサ59
による測定温度を利用して、測定圧力の結果を校正する
手段については、後で詳細に説明する。
【0113】次に、前記した図8に示す計測用回路ユニ
ットおよび図11に示す計測用回路ユニットにおいてな
される温度情報などを用いて測定圧力を校正する手段に
ついて具体的に説明する。まず、圧力センサユニットと
して図1ないし図3に示したように、圧力センサユニッ
トを加熱する電気ヒータが具備されていない第1の実施
の形態を利用した場合について説明する。
【0114】ここで、前記したセンサキャパシタCsに
基づいて、圧力センサユニット1において生成されるパ
ルス間隔Dは、被測定圧力Pとの間でリニアな関係では
なく、パルス間隔Dは被測定圧力Pとの間で特定な関数
関係を有している。また、パルス間隔Dは、前記温度セ
ンサ44により得られるセンサ温度Tとの間においても
特定の関数関係を有している。さらに現実には、前記パ
ルス間隔Dは、被測定圧力Pとセンサ温度Tの双方にお
いて従属関数関係を有している。
【0115】まずは、前記パルス間隔Dが、被測定圧力
Pとセンサ温度Tの双方において従属関係を有している
ことを無視し、パルス間隔Dが、圧力Pとセンサ温度T
により独立に決定することができると仮定した場合につ
いて説明する。なお、このように仮定しても十分な校正
結果を得ることは可能であり、実用上において十分な精
度を有する測定結果を得ることができる。
【0116】すなわち、パルス間隔Dが圧力Pとセンサ
温度Tにより独立に決定することができると仮定すれ
ば、パルス間隔Dは、次の式1のように表すことができ
る。
【0117】
【数1】
【0118】ここで、D0 (P)は、T=T0 における
パルス間隔であり、f(T)は、T=T0 で0となる温
度依存性を表す関数である。前記式1より圧力Pは、次
式で求められる。
【0119】
【数2】
【0120】前記f(T)は、センサ温度Tから、前記
記憶手段50に記憶された補間データに基づいて線形補
間により計算される。この実施例では、T0 =0℃から
128℃までの温度範囲を等間隔で32分割して、各温
度8バイトのデータを用いている。同様にD0 -1〔x〕
は、記憶手段50におけるEEPROMに記憶された補
間データに基づいて線形補間により計算される。
【0121】ところで、前記パルス間隔Dは、たとえ測
定圧力が“0”であっても、その間隔Dは“0”にはは
ならず、オフセット値を有している。したがって、この
実施例においては、このオフセット値D00から、D00
700μsecまでのパルス間隔範囲を、等間隔で64
分割して、各パルス間隔8バイトのデータを用いてい
る。ここで、前記したオフセット値D00は、T=T0 ,
P=0 におけるパルス間隔であり、このオフセット値
は、圧力センサ5に応じて変化するため、温度補間デー
タ、パルス間隔補間データと共に、記憶手段50におけ
るEEPROMに記憶されている。
【0122】加えて、計測用回路ユニット33における
測定値の表示を、複数の圧力単位に対応させるために、
複数の単位に対してそれぞれの単位を表す文字列、表示
圧力の比例係数、小数点位置が、同様に記憶手段50に
おけるEEPROMに格納し、これを利用することが望
ましい。すなわち、ユーザにおいては、測定値をトル
(torr)、ミリバール(mb)、或いはパスカル
(Pa)等の単位で把握したいという要請があり、この
ような単位を表す文字列、また、前記した単位を用いた
場合においては、測定した数値にそれぞれの単位に応じ
て比例係数を乗算させる必要が生ずる。
【0123】さらに、ユーザが把握しようとする圧力の
測定レンジも要求により変わるため、表示にあたっては
小数点位置の情報も必要となる。この様な表示に必要な
情報も、前記したEEPROMに格納しておくことが望
ましい。この様になされることで、ユーザ側は必要な圧
力センサユニットを用意し、これに接続される計測用回
路ユニットは同一のものを利用することができる。すな
わち、計測用回路ユニットとして汎用性を持たせること
ができることになる。
【0124】次に、例えば図11に示した計測用回路ユ
ニット33においては、積分開始部の前記した端数時間
をD1 、積分終了部の端数時間をD2 、積分動作中のク
ロックカウント数をN、クロックの周期をtwとした場
合、前記パルス間隔Dは、次の式3で表される。
【0125】
【数3】
【0126】特に、図11に示した計測用回路ユニット
33においては、動作温度が変化すると、電源電圧の変
化、積分回路の抵抗(R25)やコンデンサ(C25)の特
性の変化、デジタル回路のしきい値の変化等により、前
記した端数時間D1 ,D2 と、ADコンバータ45の出
力結果との関係が変化する。このために、図示はしてい
ないが、計測用回路ユニット33内の温度を測定する温
度センサを利用して、計測用回路ユニット33における
温度に応じて、ADコンバータ45の出力結果を補正す
るように構成することが望ましい。
【0127】この場合においても、複数の温度に対する
関数テーブルを用意し、計測用回路ユニット33内にお
ける温度に応じて最適な関数テーブルを用い、前記した
補間法を利用してADコンバータ45の出力結果を校正
することが望ましい。
【0128】以上説明した校正手段を採用した場合にお
いては、温度Tおよび圧力Pに対応させて、それぞれ一
次元のデータテーブルを用意すればよいので、必要記憶
容量が少なくて済むという実用上のメリットがある。こ
のために、記憶手段50としては、前記したように、例
えばEEPROMを利用することができる。
【0129】次に、圧力センサユニットとして図1ない
し図3に示したように、圧力センサユニットを加熱する
電気ヒータが具備されていない第1の実施の形態を利用
した場合について、温度Tとパルス間隔Dが従属変数で
ある現実を考慮して、測定値を校正する手段について説
明する。この場合においては、圧力Pは次の式4で表さ
れる。
【0130】
【数4】
【0131】圧力Pは、パルス間隔Dおよびセンサ温度
Tから、記憶手段50としてのEPROMに記憶された
補間データに基づいて線形補間により計算される。この
実施例ではTC =0℃から128℃までの温度範囲を等
間隔で16分割し、また、D 00からD00+700μse
cまでのパルス間隔範囲を等間隔で32分割して、各点
8バイトで17×33=561点の補間データを用いて
いる。この場合においても、前記と同様に複数の圧力単
位に対応するために、複数の単位に対してそれぞれの単
位を表す文字列、表示圧力の比例計数、小数点位置が、
同様にEPROMに記憶される。
【0132】以上の校正手段を採用した場合において
は、二次元に構築された各校正データを利用するため
に、理想的な校正結果を得ることができる。しかしなが
ら、校正データの記憶容量が大きくなるため、記憶手段
50としては、前記したようにEPROMを利用するこ
とが望ましい。
【0133】続いて、図4に示したように圧力センサユ
ニットを加熱する電気ヒータが具備されたセンサユニッ
トを用い、温度Tとパルス間隔Dが独立変数であると仮
定した場合における校正手段について説明する。この場
合、圧力センサユニット1における回路基板9には、図
6に示した回路構成が配列されており、そのセンサ回路
における前記したオペアンプ(OP11〜OP13)や各抵
抗素子は、周知のとおり温度依存性を有している。した
がって、図には示していないが圧力センサユニット1内
における回路基板9における動作温度を測定するセンサ
回路の温度TCを取得する温度センサを具備し、この温
度情報も利用するように構成することが望ましい。
【0134】したがって、ここではセンサ回路の温度T
C を取得する温度センサも用いて、圧力の測定値を校正
する手段について説明する。すなわち、パルス間隔D
が、圧力Pと、圧力センサ5における温度センサ44に
よるセンサ温度TS 、およびセンサ回路温度TC によ
り、独立に決定することができると仮定すれば、パルス
間隔Dは、次の式5で表される。
【0135】
【数5】
【0136】ここで、D0 (P)は、TS =TS0,TC
=TC0におけるパルス間隔であり、f(TS )は、TS
=TS0で0となるセンサ温度依存性を表す関数、g(T
C )は、TC =TC0で0となるセンサ回路温度依存性を
表す関数である。式5より、圧力Pは次式で求められ
る。
【0137】
【数6】
【0138】f(TS )は、センサ温度TS から、記憶
手段50に記憶された補間データに基づいて線形補間に
より計算される。この実施例では、TS0=145℃から
155℃までの温度範囲を等間隔で8分割、TC0=20
℃から120℃までの温度範囲を等間隔で16分割し
て、各温度8バイトのデータを用いている。同様にD0
-1(x)は、記憶手段50としてのEEPROMに記憶
された補間データに基づいて線形補間により計算され
る。
【0139】この実施例では、D00からD00+700μ
secまでのパルス間隔範囲を等間隔で64分割して、
各パルス間隔点8バイトのデータを用いている。ここ
で、D 00は、TS =TS0,TC =TC0,P=0における
パルス間隔(パルス間隔のオフセット値)であり、温度
補間データ、パルス間隔補間データと共に、EEPRO
Mに記憶されている。また、同様に複数の圧力単位に対
応するために、複数の単位に対してそれぞれの単位を表
す文字列、表示圧力の比例係数、小数点位置が、同様に
EEPROMに記憶されている。
【0140】さらに、前記図14に示したように、被測
定容器(真空チャンバなど)の動作温度を検出すること
ができる温度センサ59を備えた構成について好適に採
用し得る校正手段について説明する。すでに説明したと
おり、例えば図4に示したとおり、ヒータ18が具備さ
れた圧力センサユニットを利用した場合には、圧力セン
サユニット1における圧力センサ5と、被測定容器(真
空チャンバなど)との間に大きな温度差が発生し、熱遷
移流の影響を受けて、測定しようとする被測定容器内の
圧力と、圧力センサ5における圧力に差が発生し、正確
な圧力測定が行えない。
【0141】ここで、被測定容器の温度をT1 、被測定
容器の圧力をP1 、圧力センサ5の温度をT2 、圧力セ
ンサ部の圧力をP2 とする。また、平均自由工程をλ、
圧力センサと被測定容器とをつなぐ配管の内径、すなわ
ち接続ポート部材2に形成した連通管2aの内径をdと
する。
【0142】圧力が高い領域、すなわち粘性流領域(λ
<<d)では、両者の圧力は同一であるので、P1 =P
2 である。一方、圧力が低い領域、すなわち分子流領域
(λ>>d)では、被測定領域側からの分子流速と圧力
計側からの分子流速とが等しいと仮定すると、次の式7
が成り立つ。
【0143】
【数7】
【0144】すなわち、T1 とT2 とを用いて圧力を補
正しないと、正確な結果が得られない。中間流領域で
は、圧力はT1 とT2 の関数として幾分複雑な補正が必
要である。この実施例では、近似的に以下の式8により
補正を行っている。
【0145】
【数8】
【0146】前記f(P2 )は、圧力センサの圧力P2
から、前記記憶手段50に記憶された補間データに基づ
いて線形補間により計算される。この実施例では、TS0
=0Paから133Paでの温度範囲を等間隔で64分
割して、各温度4バイトのデータを用いている。
【0147】以上説明した実施の形態においては、圧力
センサに付帯された温度検出手段からの温度情報は、ア
ナログ信号として圧力センサユニットから計測用回路ユ
ニットに伝達され、計測用回路ユニットにおいて記憶手
段から読み出された校正情報を利用して、圧力センサの
温度依存性を校正するようになされている。しかしなが
ら、前記校正情報が格納された記憶手段が圧力センサユ
ニットに搭載されている場合においては、圧力センサユ
ニットにおいて、計測センサにおける温度依存性が校正
された出力を得ることができる。
【0148】この場合、温度検出手段からの温度情報
は、圧力センサユニット内においてデジタル変換され、
記憶手段に格納された校正情報を利用して前記した補完
法により温度依存性が校正された圧力情報を圧力センサ
ユニットより出力させることができる。この場合におい
ては、図13に示した圧力センサユニットから計測用回
路ユニットに伝達する温度センサ44からの信号線56
を省略することができる。
【0149】さらに、前記した温度検出手段からの温度
情報は、前記したようにデジタル変換し、温度依存性を
校正しない状態で計測用回路ユニットに伝送するように
構成する場合もある。この場合においては、圧力センサ
ユニットから計測用回路ユニットに伝達する温度センサ
44からの信号線56を利用するが、デジタル情報に変
換された温度情報は、外来ノイズの影響をほとんど受け
ることはなく、したがって、高い測定精度を確保するこ
とが可能である。
【0150】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
にかかる計測装置によると、校正情報が記憶された記憶
手段が着脱可能に搭載され、前記記憶手段に格納された
校正情報を利用して計測値をを演算するように構成した
ので、例えば、圧力センサユニットにおける個々の特性
に応じた校正情報を、校正操作に反映させることができ
る。したがって、測定精度を遥かに向上させた被測定圧
力を得ることができる圧力測定装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この本発明にかかる計測装置を構成する圧力セ
ンサユニットの第1の実施の形態を示した縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す圧力センサユニットをカバー部材側
から視た状態を示す側面図である。
【図3】図1におけるA−Aより矢印方向に視た状態を
示す断面図である。
【図4】この本発明にかかる計測装置を構成する圧力セ
ンサユニットの第2の実施の形態を示した縦断面図であ
る。
【図5】図4におけるB−Bより矢印方向に視た状態を
示す断面図である。
【図6】圧力センサユニットに配備されたセンサ回路の
構成例を示した結線図である。
【図7】図6に示す回路構成によってなされる作用を説
明するタイミングチャートである。
【図8】図6に示すセンサ回路からのパルス信号を受け
て、被測定圧力を演算する計測用回路ユニットの第1の
実施の形態を示した結線図である。
【図9】計測用回路ユニットにおいて採用されるROM
カードを装着する状態を示した斜視図である。
【図10】図8に示す計測用回路ユニットによってなさ
れる動作を説明するタイミングチャートである。
【図11】図6に示すセンサ回路からのパルス信号を受
けて、被測定圧力を演算する計測用回路ユニットの第2
の実施の形態を示した結線図である。
【図12】図11に示す計測用回路ユニットにおける作
用を説明するタイミングチャートである。
【図13】圧力センサユニットのセンサ側回路から計測
用回路ユニットに接続される各信号線の好ましい接続形
態を示した構成図である。
【図14】被測定容器の温度を測定する温度センサを備
えた場合の好ましい形態を示した接続構成図である。
【符号の説明】
1 圧力センサユニット 2 接続ポート部材 2a 連通管 5 圧力センサ 5a 可動ダイヤフラム 5b 固定電極 7 金属蓋体 9 センサ側回路基板 10,58 コネクタ 12 円盤状部材 13 支持板 14 ボルト 15 円筒部材 16 遮蔽体 16a 通孔 18 加熱手段(電気ヒータ) 19,21 断熱材 31 積分回路 33 計測用回路ユニット 44 温度センサ(温度補償用IC) 50 記憶手段 50a ICチップ 51 カード用コネクタ 52 差し込み口 54 電源線 55,56 信号線 57 シールド外皮 59 温度センサ R11 積分用抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA11 BB08 CC02 DD01 EE25 FF02 FF12 FF45 GG11 GG32 GG37 GG44 HH05 2F075 AA03 AA08 BB08 EE15 EE17 EE18

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測センサによって計測された出力を受
    けて、計測値を求める計測装置であって、 少なくとも、前記計測センサを含む計測センサユニット
    の校正情報が記憶された記憶手段が着脱可能に搭載さ
    れ、前記記憶手段に格納された校正情報を利用して、計
    測値を演算する計測用回路ユニットを具備してなる計測
    装置。
  2. 【請求項2】 前記計測センサが、圧力を測定する圧力
    センサであって、前記圧力センサを含む計測センサユニ
    ットが被測定圧力に応じて出力パルスが変更されるよう
    に構成されると共に、前記計測用回路ユニットは、前記
    計測センサユニットからのパルス出力を受けて、当該パ
    ルス出力に応じて被測定圧力を求めるように構成した請
    求項1に記載の計測装置。
  3. 【請求項3】 前記計測センサユニットは、被測定圧力
    に応じて静電容量が変化する圧力センサにおける前記静
    電容量を利用して積分回路が構成され、前記積分回路に
    供給される充電電流によって生成される電圧値を、第1
    と第2の電圧比較器によって比較することで、前記第1
    と第2の電圧比較器よりパルス出力が生成されるように
    構成された請求項2に記載の計測装置。
  4. 【請求項4】 前記積分回路は、圧力センサにおける静
    電容量と抵抗素子と演算増幅器から構成されることを特
    徴とする請求項3に記載の計測装置。
  5. 【請求項5】 前記校正情報が格納された記憶手段が、
    前記計測用回路ユニットに対して着脱可能となるように
    搭載された請求項1または請求項2に記載の計測装置。
  6. 【請求項6】 前記校正情報が格納された記憶手段が、
    前記計測センサユニットに搭載されてなる請求項1また
    は請求項2に記載の計測装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記圧力センサと、当該圧力
    センサにおける温度を検出する温度検出手段とが、1つ
    の金属製の容器内に収納され、前記電圧比較器が前記金
    属製の容器外に配置されてなる請求項3に記載の計測装
    置。
  8. 【請求項8】 前記1つの金属製の容器内に、前記積分
    回路を構成する抵抗素子および/または前記圧力センサ
    による静電容量と前記抵抗素子とにより積分回路を構成
    する演算増幅器がさらに収納されてなる請求項7に記載
    の計測装置。
  9. 【請求項9】 前記校正情報が格納された記憶手段が前
    記計測センサユニットに搭載され、計測センサにおける
    温度を検出する温度検出手段による温度情報と、前記記
    憶手段に格納された校正情報とを用いて、少なくとも計
    測センサにおける温度依存性が校正された出力が、計測
    センサユニットからもたらされるように構成した請求項
    1または請求項2に記載の計測装置。
  10. 【請求項10】 前記金属製の容器を加熱する加熱手段
    を付設してなる請求項7または請求項8に記載の計測装
    置。
  11. 【請求項11】 前記加熱手段が電気ヒータであり、前
    記金属製の容器内に収納された温度検出手段の出力を利
    用して、金属製容器内の温度が所定の範囲に制御できる
    ように構成した請求項10に記載の計測装置。
  12. 【請求項12】 被圧力測定部に接続される前記計測セ
    ンサユニットにおける少なくとも接続ポート部材が、前
    記圧力センサを含む計測センサユニット本体と分離可能
    に構成された請求項2に記載の計測装置。
  13. 【請求項13】 被圧力測定部に接続される前記計測セ
    ンサユニットにおける接続ポート部材に形成され、前記
    被圧力測定部から圧力センサに連通する連通管の圧力セ
    ンサ側には、当該連通管に遮蔽体が配置され、前記遮蔽
    体により連通管から圧力センサに至る連通経路が、迂回
    して形成された請求項2に記載の計測装置。
  14. 【請求項14】 前記計測センサユニットと計測用回路
    ユニットとが信号線を介して接続されるように構成さ
    れ、前記信号線をシールドするシールド用外皮が、計測
    センサユニットまたは計測用回路ユニットのいずれか一
    方の基準電位点に接続されてなる請求項1または請求項
    2に記載の計測装置。
  15. 【請求項15】 前記計測センサユニットにおける温度
    を検出する温度検出手段と、被計測部の温度を検出する
    温度検出手段とが具備され、前記各温度検出手段により
    得られるそれぞれの温度情報を利用して、計測値の校正
    を行うようになされた請求項1または請求項2に記載の
    計測装置。
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