JP2002327775A - 自動変速機用ピストン及びその製法 - Google Patents

自動変速機用ピストン及びその製法

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JP2002327775A JP2001135985A JP2001135985A JP2002327775A JP 2002327775 A JP2002327775 A JP 2002327775A JP 2001135985 A JP2001135985 A JP 2001135985A JP 2001135985 A JP2001135985 A JP 2001135985A JP 2002327775 A JP2002327775 A JP 2002327775A
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誠五 川島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール性に優れ外観良好な自動変速機用ピス
トンの製法を提供することにある。 【解決手段】 板金プレス製のピストン本体1を射出成
形用金型14内に設置する。そして、金型14とピストン本
体1との間の隙間部15に溶融ゴム27を射出する。その
後、加硫して、ピストン本体1の内周側及び/又は外周
側にゴムリップ部7を有するゴム被覆部2を一体状に被
覆形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機用ピス
トン及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に使用されている自動変速機に
は、油圧作動のクラッチ装置が内蔵され、このクラッチ
装置に於て、円環状のピストンが円筒状圧力室(空間)
内に配設され、そして、油圧及びバネ等にて、このピス
トンは往復作動する。
【0003】図22に示すように、この従来の自動変速機
用ピストン40としては、板金プレス製のピストン本体41
と、ピストン本体41の内外周側のリップ部42,43を有す
ると共にピストン本体41に一体的に付着したゴム被覆部
44とを備え、円筒状空間(ドラムハウジング)46内に装
着されている。なお、このシール一体型板金ピストン40
は、断面形状がU字型の円環状当接部45を有している。
【0004】円筒状空間46内の圧力室47には、流体供給
用通路48が連通連結され、この通路48を介して流体が圧
力室47に供給されることによって、ピストン40が押圧さ
れ、これによって上記円環状当接部45が円環板状のクラ
ッチプレート49…に接触押圧する。即ち、ピストン40の
軸心方向の往復動にてクラッチプレート49…を、締結・
開放させて、自動変速機のギヤ比に変化を与える。
【0005】しかして、このピストン40のゴム被覆部44
の成形工程では、図23(イ)に示すように、下型51に設
置されたピストン本体41上に、所定形状の未加硫ゴム
(予備成形ゴム)52を載置し、図23(ロ)に示す如く、
上型53を下降して予め加熱された金型内でこの未加硫ゴ
ム52を圧縮することで、金型とピストン本体41とによっ
て形成されるゴム被覆部形成用の隙間にゴム52を充填す
る圧縮成形が行われている。このとき、ピストン本体41
のU字溝部54の奥部に未加硫ゴム52を投入することがで
きないので、他の部位(通常は内外周側のリップ部42,
43の間の中央付近)に載置されたゴム52が型閉めによっ
て押し潰されて、U字溝部54に流れ込んでいくこととな
る。なお、その後の加硫工程によりゴム被覆部44が形成
されて製品化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、型閉
め位置と未加硫ゴム52のサイズで、ゴム52に付加される
圧力が決まってしまうことや、ゴム52が流動する際の
壁面抵抗による圧力損失があり、U字溝部54側へ圧力が
負荷され難いことや、ゴム52の厚みによって、ピスト
ン本体41が金型から受ける熱量が制限されてしまうこと
等の理由により、U字溝部54の奥部付近に流れ込むゴム
52には圧力が負荷され難く、またピストン本体41に塗布
された接着剤に熱が伝わらないという熱量不足が生じる
こともあることから、ピストン本体41への接着力が弱く
なり易いという問題があった。さらに、U字溝部54より
も先に外周縁の方にゴム52が流れるため、ピストン本体
41とゴム52との間に気体55───流れてきたゴム52によ
ってU字溝部54の奥部に閉じ込められたエアーやゴム52
から発生するガス───が介在し易くなり、接着不良の
一因となっている。
【0007】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、シール性に優れ外観良好な自動変速機用ピストン及
びこのピストンの製法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る自動変速機用ピストンは、板金プレ
ス製のピストン本体に、射出成形にてゴム被覆部が一体
状に被覆されているものである。
【0009】また、周方向に連続した厚肉円環状のゴム
溜部を有するゴム被覆部が、ゲートから該ゴム溜部への
直接の溶融ゴムの射出によって、板金プレス製のピスト
ン本体に、一体状に被覆されているものである。また、
周方向に連続した厚肉円環状のゴム溜部を有するゴム被
覆部が、ゲートから該ゴム溜部への直接の溶融ゴムの射
出によって、板金プレス製のピストン本体に、一体状に
被覆され、かつ、上記ゴム溜部に射出跡を有しているも
のである。
【0010】また、本発明に係る自動変速機用ピストン
の製法は、板金プレス製のピストン本体を射出成形用金
型内に設置して、金型とピストン本体との間の隙間部に
溶融ゴムを射出し、その後、加硫して、ピストン本体の
内周側及び/又は外周側にゴムリップ部を有するゴム被
覆部を一体状に被覆形成するものである。
【0011】また、板金プレス製のピストン本体を射出
成形用金型内に設置して、金型とピストン本体との間の
隙間部に溶融ゴムを射出し、その後、加硫して、ピスト
ン本体の内周側及び/又は外周側にゴムリップ部を有す
るゴム被覆部を一体状に被覆形成する自動変速機用ピス
トンの製法であって、上記ピストン本体の径方向中間位
置に於て上記隙間部に円環状厚肉ゴム形成部を形成し、
該厚肉ゴム形成部にゲートから直接に溶融ゴムを射出し
て充填した後に、ゴムリップ形成部へ向かって、円環状
態で広がるように上記溶融ゴムが流れるようにしたもの
である。
【0012】また、上記隙間部が、円環状厚肉ゴム形成
部と、上記ゴムリップ形成部との間に、円環状流路絞り
部を有しているものである。また、ピストン本体に凹周
溝を設け、該凹周溝と金型とで円環状厚肉ゴム形成部を
形成したものである。また、金型に凹周溝を設け、該凹
周溝と、該金型内に設置したピストン本体とで円環状厚
肉ゴム形成部を形成したものである。また、ピストン本
体に円環状段差部を設けると共に、金型に円環状段差部
を設け、該両段差部との間にて円環状厚肉ゴム形成部を
形成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0014】図1と図2は、本発明に係る自動変速機用
ピストンの実施の一形態を示し、このピストンPは、板
金プレス製のピストン本体1に、射出成形にてゴム被覆
部2が一体状に被覆されたものであり、自動車等に使用
される自動変速機の内部に於て、油圧作動ピストンとし
て用いられる。即ち、この自動変速機の内部には、油圧
にて作動するクラッチ装置が設けられるが、そのクラッ
チピストンやキャンセルピストンとして用いられる(図
18参照)。
【0015】具体的に説明すると、このピストンPは、
軸心Lと平行な方向から見て円環状のピストン本体1
と、ピストン本体1に一体的に設けられたゴム被覆部2
と、を有している。
【0016】ピストン本体1は板金プレス製であって、
径方向中間位置(外周縁4寄り)に断面U字状の円環状
絞り部33が設けられている。このとき、ピストン本体1
の下面34側に突出して絞り部33が設けられており、上面
6に開口する絞り部33の内部が円環状凹周溝5とされて
いる。
【0017】図1〜図3に示すように、このゴム被覆部
2は、周方向に連続した厚肉円環状のゴム溜部9を有
し、ゲート20からこのゴム溜部9への直接の溶融ゴムの
射出によって、ピストン本体1に一体状に被覆されたも
のであって、ピストン本体1の内周側及び外周側に設け
られたゴムリップ部7,7と、ピストン本体1の径方向
中間位置(内周縁3と外周縁4の間)に設けられた厚肉
の円環状ゴム溜部9と、内外周側のゴムリップ部7,7
とゴム溜部9の間に設けられた薄肉ゴム部12,12とを、
一体状に有している。
【0018】また、ゴム溜部9の上面10には射出跡11…
が形成されている。このピストンPの場合、ゴム被覆部
2に於て、ピストン本体1の凹周溝5内に充満した部位
がゴム溜部9とされている。なお、ゴム被覆部2はピス
トン本体1の内周縁3及び外周縁4まで被覆している。
【0019】次に、このピストンPの製法(第1の実施
の形態)を説明する。図3に示すように、金型14は、未
加硫の溶融ゴムを供給するためのランナ部17が内部に設
けられかつランナ部17と連通するゲート20が下面18aに
開設された上型18と、ピストン本体1を設置するための
凹部が上面19aに設けられた下型19とを備えている。
【0020】そして、下型19にピストン本体1を設置し
て上型18を下降した型閉め状態に於て、金型14とピスト
ン本体1との間にゴム被覆部形成用隙間部15が形成され
る。つまりこの隙間部15は、ピストン本体1の内周側及
び外周側に配設されたゴムリップ形成部21,21と、ピス
トン本体1の径方向中間位置に配設された円環状厚肉ゴ
ム形成部16と、円環状厚肉ゴム形成部16とゴムリップ形
成部21,21との間に配設された流路絞り部25,25と、を
有している。さらに詳しく説明すると、隙間部15に於
て、厚肉ゴム形成部16と内外周側のゴムリップ形成部2
1,21との間に、薄肉ゴム形成部23,23が配設されてお
り、薄肉ゴム形成部23,23の厚肉ゴム形成部16側に開口
する開口部が上記流路絞り部(フィルムゲートの役割)
25,25とされている。この流路絞り部25,25の隙間寸法
Tは2mm以下とするのが良く、好ましくは 0.1mm〜 0.5
mmである。この時、内外周側の薄肉ゴム形成部23,23の
隙間全体を流路絞り部25,25と同じ隙間寸法Tに設定す
るのが、好ましい。
【0021】また、上型18に設けられたゲート20は、隙
間部15の円環状厚肉ゴム形成部16の直上に設けられてお
り、周方向等間隔で複数個(2〜8個)のゲート20を設
けるのが好ましい。本実施の形態では、上型18の下面18
aにかつ厚肉ゴム形成部16の径方向中央部に対応する位
置に3個のゲート20…が周方向等間隔(中心角度 120
°)で設けられている(図2参照)。
【0022】しかして、射出成形工程では、図3に示す
ように、下型19にピストン本体1を設置し、上型18を下
降して型閉めした後、図4と図8に示すように、各ゲー
ト20から隙間部15の円環状厚肉ゴム形成部16に溶融ゴム
27を射出する。このとき、高温・高圧の溶融ゴム27がゲ
ート20から厚肉ゴム形成部16へ直接に射出されるため、
溶融ゴム27が厚肉ゴム形成部16の奥部まで確実に流入
し、厚肉ゴム形成部16全体に均等に満たされていく。な
お、×印は射出位置を示している。
【0023】そして、図5と図9に示すように、溶融ゴ
ム27が厚肉ゴム形成部16に一杯に充填されると、厚肉ゴ
ム形成部16から溢れた溶融ゴム27は、厚肉ゴム形成部16
の内外周側の流路絞り部25,25へ流れ込み、図6と図10
に示す如く、流路絞り部25,25を通って内外周側のゴム
リップ形成部21,21へ向かって円環状態で広がって流れ
ていく。換言すると、溶融ゴム27が内外周側の薄肉ゴム
形成部23,23へ同心円状に広がっていく。
【0024】そして、図7と図11に示すように、内外周
側の薄肉ゴム形成部23,23ヘ全体的に流入した溶融ゴム
27は、ゴムリップ形成部21,21へ円環状態(同心円状)
で流入し、隙間部15全体に溶融ゴム27が充填されて射出
成形が完了する。このように、溶融ゴム27を直接に円環
状厚肉ゴム形成部16へ射出し、厚肉ゴム形成部16から溶
融ゴム27を溢れさせてゴムリップ形成部21,21へ向かっ
て円環状態で広がるように流すようにしているので、溶
融ゴム27に合流模様(ウェルドライン)が形成されず、
かつ、隙間部15内のエアー等の気体を均等に内外周側へ
押して残らず排出できる。
【0025】その後、加硫工程によって溶融ゴム27を硬
化して、ゴム被覆部2をピストン本体1に一体状に被覆
形成する。なお、(図3に示す)隙間部15の流路絞り部
25,25の隙間寸法Tが 0.1mmよりも小さいと、溶融ゴム
27が薄肉ゴム形成部23,23側へ流入し難くなって射出時
間が長くなって充填不足を生じ、隙間寸法Tが2mmを越
えると溶融ゴム27が厚肉ゴム形成部16を一杯に充填する
前に、流路絞り部25,25へ流れ込み、ウェルドラインが
発生したり、気泡が発生する虞れがある。
【0026】このように形成されたピストンPは、図1
に示すように、そのシール機能に最も重要であるゴム被
覆部2のゴムリップ部7,7に気泡や合流模様(ウェル
ドライン)及び合流模様によるクラック等が無く、さら
にゴム被覆部2のピストン本体1との接着力が向上し、
シール性に優れかつ外観良好な製品となる。また、この
ピストンPは、ピストン本体1は断面U字型の絞り部33
を有しているため、自動変速機の油圧作動ピストンとし
て用いる際に、上記絞り部33をクラッチ板39との締結部
に利用することができる(図18参照)。
【0027】ところで、図12と図13に示すように、射出
成形後の(金型14内の)未加硫ゴム28の上面29には複数
の射出跡11a…が形成される。図12に示すように、ゲー
ト20が上型18の下面18aと同一面上に設けられた場合
は、射出跡11aは未加硫ゴム28の上面29に小突起状に形
成され、一方図13に示すように、ゲート20が上型18の下
面18aより下方突出状に設けられた場合は、射出跡11a
は未加硫ゴム28の上面29に小凹窪状に形成される。従っ
て、未加硫ゴム28を加硫すると、図1に示すように、ピ
ストン本体1に一体状となったゴム被覆部2のゴム溜部
9の上面10には、上記小突起状の射出跡11…又は上記小
凹窪状の射出跡11…が形成される。
【0028】このように、ピストン本体1に射出成形に
てゴム被覆部2を一体状に被覆形成するピストンPの製
法では、金型からの熱量供給だけでなく、溶融ゴム27の
射出圧力の変更が容易であり、高温・高圧にて射出した
溶融ゴム27の剪断発熱により十分な熱量供給ができ、流
動性の良い高温の溶融ゴム27を凹周溝5の奥部まで高圧
力で確実に流し込むことができるため、ピストン本体1
とゴム被覆部2との接着力が向上する。また、十分な熱
量が供給できることから、成形時間が短縮できるメリッ
トがある。なお、金型14の上型18に設けられるゲート20
は、1個でも良いが、成形時間の短縮や、厚肉ゴム形成
部16全体に素早く均等に溶融ゴム27を流し込むために、
2〜5個設けるのが好ましい。
【0029】次に、図14は、本発明の自動変速機用ピス
トンの製法の第2の実施の形態を示している。即ち、射
出成形用金型14の上型18の下面18aに円環状凹周溝30を
設け、型閉めによって凹周溝30と平板状ピストン本体1
の上面6とで隙間部15(図3参照)の円環状厚肉ゴム形
成部16を形成し、凹周溝30の奥部に開口したゲート20…
から厚肉ゴム形成部16に溶融ゴム27を射出する。このと
き、厚肉ゴム形成部16に溶融ゴム27が充満しさらに射出
圧力が加わることで、溶融ゴム27が内外周側の流路絞り
部25,25を通ってゴムリップ形成部21,21へ向かって円
環状態(同心円状)で広がっていく。その後、未加硫ゴ
ム28を加硫することにより形成されたゴム被覆部は、そ
の上面に円環状のゴム溜部を有している。ゴム溜部は、
ゴムリップ部よりも高い突出寸法であり、自動変速機内
のクラッチ装置に設けたピストンのストロークエンドと
して利用される(図18参照)。
【0030】また、図15は、自動変速機用ピストンの製
法の第3の実施の形態を示している。即ち、ピストン本
体1の上面6に円環状段差部31を設けると共に、上型18
の下面18aに円環状段差部32を設け、型閉めによって上
型18の段差部32とピストン本体1の段差部31との間にて
円環状厚肉ゴム形成部16を形成する。さらに詳しく説明
すると、ピストン本体1は、外周縁4寄りに配設された
傾斜状の段差部31を介して外周縁4が内周縁3よりも下
げられている。また、上型18の下面18aの段差部32は、
ピストン本体1の段差部31よりも外周側にずらして傾斜
状に配設されている。そして、段差部31,32間に配設さ
れた上型18のゲート20…から厚肉ゴム形成部16に溶融ゴ
ム27を射出することにより、厚肉ゴム形成部16に溶融ゴ
ム27が充満しさらに射出圧力が加わることで、溶融ゴム
27が内外周側の流路絞り部25,25を通って薄肉ゴム形成
部23,23へ円環状態で広がってゴムリップ形成部21,21
へ流入する。その後、未加硫ゴム28を加硫することによ
り形成されたゴム被覆部は、その外周側のゴムリップ部
寄りに段状のゴム溜部を有している。
【0031】また、図16は、自動変速機用ピストンの製
法の第4の実施の形態を示している。この場合、(図14
で説明したように)上型18に設けた凹周溝30の内径側の
下面18aを平板状のピストン本体1の上面6に当接さ
せ、ピストン本体1と上型18との間の隙間部から内周側
のゴムリップ形成部及び薄肉ゴム形成部を省略してい
る。そして、凹周溝30の奥部に開口したゲート20…から
厚肉ゴム形成部16に溶融ゴム27を射出することにより、
厚肉ゴム形成部16に溶融ゴム27が充満しさらに射出圧力
が加わることで、溶融ゴム27が外周側の流路絞り部25を
通って薄肉ゴム形成部23へ円環状態で(放射状に)広が
ってゴムリップ形成部21へ流入する。その後、未加硫ゴ
ム28を加硫することにより形成されたゴム被覆部は、そ
の上面に円環状のゴム溜部を有し、この場合も、ゴム溜
部はゴムリップ部よりも高い突出寸法であり、自動変速
機内のクラッチ装置に設けたピストンのストロークエン
ドとして利用される(図18参照)。
【0032】また、図17は、自動変速機用ピストンの製
法の第5の実施の形態を示している。この場合、(図3
等で説明したように)ピストン本体1の上面6に凹周溝
5を設けると共に、(図14で説明したように)上型18の
下面18aにかつ上記凹周溝5に対応する位置に凹周溝30
を設け、上型18の凹周溝30とピストン本体1の凹周溝5
とで厚肉ゴム形成部16を形成し、そして、凹周溝30の奥
部に開口したゲート20…から厚肉ゴム形成部16に溶融ゴ
ム27を射出することにより、厚肉ゴム形成部16に溶融ゴ
ム27が充満しさらに射出圧力が加わることで、溶融ゴム
27が内外周側の流路絞り部25,25を通って薄肉ゴム形成
部23,23へ円環状態で広がってゴムリップ形成部21,21
へ流入する。その後、未加硫ゴム28を加硫することによ
り、図18に示すように、円環状のゴム溜部9を有するゴ
ム被覆部2がピストン本体1に一体状に被覆されたピス
トンPとなる。この場合も、ゴム溜部9はゴムリップ部
よりも高い突出寸法であり、自動変速機内のクラッチ装
置に設けたピストンのストロークエンドとして利用され
ると共に、ピストン本体1の絞り部33はクラッチ板39と
の締結部として利用される。
【0033】また、図19と図20は、自動変速機用ピスト
ンの製法の第6の実施の形態を示している。この場合、
ピストン本体1と金型14との間の隙間部15から円環状厚
肉ゴム形成部を省略し、ピストン本体1の径方向中間位
置に配設されたゲート20から溶融ゴム27を射出し、その
後加硫して、ピストン本体1の内外周側にゴムリップ部
を有するゴム被覆部を一体状に被覆形成する。このと
き、例えば3点(×印)から射出を行うと、各ゲートか
ら広がった溶融ゴム27…が接触したところで線状の合流
模様(ウェルドライン)57…が形成されて残留したり、
金型とピストン本体1に介在しているエアーが合流した
溶融ゴム27,27にて最外径に集められそのまま気泡とし
て残留する虞れがある。しかしながら、射出箇所を周方
向に多数個設ける等の対策によって、合流模様や気泡の
残留を防ぐことができるため、ピストン本体1とゴム被
覆部との接着性を向上させる射出成形の一つとして有効
である。
【0034】ところで、射出成形の比較例として、図21
に示すように、金型59の下型59bに設置されたピストン
本体1と上型59aとの間に形成された隙間部の外周側の
ゴムリップ形成部60の全周に沿ってゴム溜としての円環
状流路61を設け、上型59aのランナ部58から供給された
溶融ゴム62を円環状流路61に溜めて全周からゴムリップ
形成部60へ流入させて隙間部全体に充填する方法が考え
られる。しかしながら、この方法では円環状流路61に溜
まったゴム62を成形後に除去せねばならず、ゴムロスが
大きいという欠点がある。
【0035】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、図16で説明したのとは反対に、内周側に
のみゴムリップ部を有するゴム被覆部を射出成形するこ
ともできる。さらに、本発明の製法は、自動変速機用ピ
ストンに限らず、板金プレス製のピストン本体のような
金具にゴムを一体状に被覆形成する製品に適用すること
ができ、特に、ウェルドラインや気泡跡の残留を嫌う製
品に好適である。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0037】(請求項1によれば)ピストンPは、ピス
トン本体1とゴム被覆部2との接着性に優れた製品であ
る。 (請求項2によれば)ピストンPは、ピストン本体1と
ゴム被覆部2との接着性に優れ、またシール機能に最も
重要であるゴム被覆部2のゴムリップ部7に気泡や合流
模様及び合流模様によるクラック等が無く、シール性に
優れかつ外観良好な製品である。 (請求項3によれば)ピストンPは、ピストン本体1と
ゴム被覆部2との接着性に優れ、またシール機能に最も
重要であるゴム被覆部2のゴムリップ部7に気泡や合流
模様及び合流模様によるクラック等が無く、シール性に
優れかつ外観良好な製品である。また、ゴム被覆部2の
ゴム溜部9に射出跡11を有しているので、ゴム被覆部2
が射出成形によりピストン本体1に一体状に被覆形成さ
れていることを確認でき、本発明のピストンPと圧縮成
形による従来品を容易に識別することができる。
【0038】(請求項4によれば)ピストン本体1とゴ
ム被覆部2との接着力に優れたピストンPを製造するこ
とができ、長期使用におけるゴム被覆部2の耐剥離性が
向上する。かつ、製造効率を向上できる。
【0039】(請求項5によれば)射出成形時に溶融ゴ
ム27の合流模様(ウェルドライン)が形成されず、か
つ、金型14内の隙間部15のエアー等の気体を均等に内外
周側へ押して排出していくことができ、加硫後の製品と
してのピストンPは、そのシール機能に最も重要である
ゴム被覆部2のゴムリップ部7に気泡や合流模様及び合
流模様によるクラック等が無く、シール性に優れかつ外
観良好な製品となる。さらに、射出成形によってゴム被
覆部2のピストン本体1との接着力が向上し、長期使用
におけるゴム被覆部2の耐剥離性が向上する。また、射
出成形では製品部分のみに溶融ゴム27を使用するので無
駄がなく、ゴムロスが低減するという利点もある。
【0040】(請求項6によれば)円環状厚肉ゴム形成
部16に充満した溶融ゴム27を円環状流路絞り部25の全周
から一斉にゴムリップ形成部21へ向けて押し出して確実
に円環状態で広がるよう流し込むことができる。従っ
て、ゴムリップ部7に気泡や合流模様及び合流模様によ
るクラック等が無く、一層シール性に優れかつ外観良好
な製品となる。
【0041】(請求項7によれば)金型14の内面(上型
18の下面18a)の断面形状を簡素化することができる。
また、ピストン本体1に絞り部33を設けることにより凹
周溝5を形成するので、製造したピストンPの絞り部33
を自動変速機内のクラッチ板39との締結部として利用す
ることができる。また、凹周溝5の内面とゴムとの接着
性も大きくできる。
【0042】(請求項8によれば)ピストン本体1の断
面形状を簡素化することができる。また、製造したピス
トンPのゴム被覆部2には円環状に隆起したゴム溜部9
が形成されるので、このゴム溜部9を自動変速機内のク
ラッチ装置に設けたピストンのストロークエンドとして
利用することができる。
【0043】(請求項9によれば)内周縁3と外周縁4
の間に段差部31を有するピストン本体1にゴム被覆部2
を一体状に被覆形成してピストンPを製造する場合に好
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機用ピストンの実施の一形態
を示す要部断面図である。
【図2】ピストンを示す平面図である。
【図3】本発明の自動変速機用ピストンの製法の第1の
実施の形態を示しかつ射出成形工程を示す第1の要部断
面図である。
【図4】射出成形工程を示す第2の要部断面図である。
【図5】射出成形工程を示す第3の要部断面図である。
【図6】射出成形工程を示す第4の要部断面図である。
【図7】射出成形工程を示す第5の要部断面図である。
【図8】溶融ゴムが厚肉ゴム形成部に射出されている状
態を示す平面的に見た説明図である。
【図9】溶融ゴムが厚肉ゴム形成部に一杯に充填された
状態を示す平面的に見た説明図である。
【図10】溶融ゴムが内外周側の薄肉ゴム形成部へ同心円
状に広がっていく状態を示す平面的に見た説明図であ
る。
【図11】溶融ゴムが内外周側のゴムリップ形成部へ同心
円状に流入した状態を示す平面的に見た説明図である。
【図12】射出成形後に形成された小突起状の射出跡を示
す断面図である。
【図13】射出成形後に形成された小凹窪状の射出跡を示
す断面図である。
【図14】本発明の自動変速機用ピストンの製法の第2の
実施の形態を示す要部断面図である。
【図15】本発明の自動変速機用ピストンの製法の第3の
実施の形態を示す要部断面図である。
【図16】本発明の自動変速機用ピストンの製法の第4の
実施の形態を示す要部断面図である。
【図17】本発明の自動変速機用ピストンの製法の第5の
実施の形態を示す要部断面図である。
【図18】自動変速機内のクラッチ装置に設けられたピス
トンを示す要部断面図である。
【図19】本発明の自動変速機用ピストンの製法の第6の
実施の形態を示す要部断面図である。
【図20】射出成形状態を平面的に見た説明図である。
【図21】射出成形の比較例を示す要部断面図である。
【図22】従来の製法にて製造されたピストン及び自動変
速機内のクラッチ装置を示す要部断面図である。
【図23】圧縮成形による従来製法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ピストン本体 2 ゴム被覆部 5 凹周溝 7 ゴムリップ部 9 ゴム溜部 11 射出跡 14 金型 15 隙間部 16 厚肉ゴム形成部 20 ゲート 21 ゴムリップ形成部 27 溶融ゴム 30 凹周溝 31 段差部 32 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長岡 秀夫 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線工 業株式会社箕島製作所内 (72)発明者 細川 敦 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線工 業株式会社箕島製作所内 Fターム(参考) 3J057 AA04 BB04 CA03 DA18 GA49 HH02 JJ04 4F206 AA45 AD03 AD24 AH05 JA07 JB12 JW33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板金プレス製のピストン本体に、射出成
    形にてゴム被覆部が一体状に被覆されていることを特徴
    とする自動変速機用ピストン。
  2. 【請求項2】 周方向に連続した厚肉円環状のゴム溜部
    を有するゴム被覆部が、ゲートから該ゴム溜部への直接
    の溶融ゴムの射出によって、板金プレス製のピストン本
    体に、一体状に被覆されていることを特徴とする自動変
    速機用ピストン。
  3. 【請求項3】 周方向に連続した厚肉円環状のゴム溜部
    を有するゴム被覆部が、ゲートから該ゴム溜部への直接
    の溶融ゴムの射出によって、板金プレス製のピストン本
    体に、一体状に被覆され、かつ、上記ゴム溜部に射出跡
    を有していることを特徴とする自動変速機用ピストン。
  4. 【請求項4】 板金プレス製のピストン本体を射出成形
    用金型内に設置して、金型とピストン本体との間の隙間
    部に溶融ゴムを射出し、その後、加硫して、ピストン本
    体の内周側及び/又は外周側にゴムリップ部を有するゴ
    ム被覆部を一体状に被覆形成することを特徴とする自動
    変速機用ピストンの製法。
  5. 【請求項5】 板金プレス製のピストン本体を射出成形
    用金型内に設置して、金型とピストン本体との間の隙間
    部に溶融ゴムを射出し、その後、加硫して、ピストン本
    体の内周側及び/又は外周側にゴムリップ部を有するゴ
    ム被覆部を一体状に被覆形成する自動変速機用ピストン
    の製法であって、上記ピストン本体の径方向中間位置に
    於て上記隙間部に円環状厚肉ゴム形成部を形成し、該厚
    肉ゴム形成部にゲートから直接に溶融ゴムを射出して充
    填した後に、ゴムリップ形成部へ向かって、円環状態で
    広がるように上記溶融ゴムが流れるようにしたことを特
    徴とする自動変速機用ピストンの製法。
  6. 【請求項6】 上記隙間部が、円環状厚肉ゴム形成部
    と、上記ゴムリップ形成部との間に、円環状流路絞り部
    を有している請求項5記載の自動変速機用ピストンの製
    法。
  7. 【請求項7】 ピストン本体に凹周溝を設け、該凹周溝
    と金型とで円環状厚肉ゴム形成部を形成した請求項4、
    5又は6記載の自動変速機用ピストンの製法。
  8. 【請求項8】 金型に凹周溝を設け、該凹周溝と、該金
    型内に設置したピストン本体とで円環状厚肉ゴム形成部
    を形成した請求項4、5又は6記載の自動変速機用ピス
    トンの製法。
  9. 【請求項9】 ピストン本体に円環状段差部を設けると
    共に、金型に円環状段差部を設け、該両段差部との間に
    て円環状厚肉ゴム形成部を形成した請求項4、5又は6
    記載の自動変速機用ピストンの製法。
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