JP2002326787A - 機械式駐車設備用昇降装置 - Google Patents

機械式駐車設備用昇降装置

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JP2002326787A
JP2002326787A JP2001134241A JP2001134241A JP2002326787A JP 2002326787 A JP2002326787 A JP 2002326787A JP 2001134241 A JP2001134241 A JP 2001134241A JP 2001134241 A JP2001134241 A JP 2001134241A JP 2002326787 A JP2002326787 A JP 2002326787A
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JP
Japan
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working fluid
hydraulic
port
switching valve
mode
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Application number
JP2001134241A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Komori
保彦 小森
Masahiro Nanba
政浩 難波
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パレットユニットを上昇位置で安定して保持す
ることができる機械式駐車設備用昇降装置を提供する。 【解決手段】パレットユニット21,22をピット23
に対して昇降させるための昇降装置20である。油圧シ
リンダ24,25によってパレットユニット21を昇降
支持し、油圧シリンダ26,27によってパレットユニ
ット22を昇降支持した。各油圧シリンダ24〜27ご
とに、作動油の流れを許容/規制する電磁切換弁32〜
25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、上下に離間し
た状態で支柱によって相互に連結された複数段の車両載
置用のパレット(パレットユニット)が一体で昇降させ
られる機械式駐車設備に関し、さらに詳しくは、この機
械式駐車設備に適用されるパレットの昇降装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】パレットを昇降させる機械式駐車設備の
うちでもピットを掘ってその中に形成される駐車設備で
は、一般的に複数段のパレットが上下に離間した状態で
相互に固定されている。この複数段のパレットを一体的
に構成したものをパレットユニットという。このパレッ
トユニットは、たとえば油圧シリンダにより昇降させら
れる。これにより、パレットユニットはピットに対して
進退し、所望のパレットを乗り入れレベルに位置させる
ことによって、当該パレットに対して車両を出入りさせ
ることができるようになっている。
【0003】ところで、かかる駐車設備において、パレ
ットユニットを昇降させる昇降装置は、図2に示すよう
な構成である。
【0004】同図を参照して、まず参照符号1は、パレ
ットユニットを示しており、これが所定のブラケット2
を介して油圧シリンダ3,4に連結されており、油圧シ
リンダ3,4が伸縮することによって昇降させられる。
また、参照符号5もパレットユニットを示しており、こ
れが油圧シリンダ6,7によって昇降させられる。すな
わち、同図に示す駐車設備は、2連のパレットユニット
1,5を備えたものである。なお、各油圧シリンダ3,
4,6,7は、ピストンレスタイプのものである。
【0005】また、参照符号8は各油圧シリンダ3,
4,6,7を作動させるために圧油を供給する油圧源を
示している。各油圧シリンダ3,4,6,7を伸長させ
るときは、油圧ポンプ9から圧油が電磁弁10,11に
送給され、これらを切り換えることによって圧油が各油
圧シリンダ3,4,6,7に送り込まれる。これによ
り、ピット12内に配置された各パレットユニット1,
5は上昇する。
【0006】一方、各油圧シリンダ3,4,6,7を縮
短させるときは、油圧ポンプ9の駆動を止め、電磁弁1
0,11を切り換えることによって、各パレットユニッ
ト1,5の自重により各油圧シリンダ3,4,6,7か
ら作動油が排出される。このとき、油圧源8に設けられ
た電磁弁13を切り換えることにより、各油圧シリンダ
3,4,6,7から排出された作動油がオイルタンク1
4に戻される。これにより、各パレットユニット1,5
は、ピット12内に収容される。なお、参照符号15
は、安全弁を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】昇降装置が上述のよう
な構成であるから、従来から次のような問題点が指摘さ
れていた。
【0008】油圧シリンダ3,4への圧油の供給等を行
う電磁弁10は、油圧シリンダ3,4と油圧源8との中
間部分(たとえばピット12の内部等)に配置されてお
り、電磁弁10と油圧シリンダ3,4とは配管16によ
り接続されている。すなわち、一つの電磁弁10によっ
て二つの油圧シリンダ3,4へ送給される圧油をコント
ロールしている。このことは、油圧シリンダ6,7およ
び電磁弁11についても同様である。
【0009】このため、各油圧シリンダ3,4,6,7
を伸長状態としたとき(パレットユニット1,5が上昇
状態としたとき)に、油圧シリンダ3,4の負荷バラン
スおよび油圧シリンダ6,7の負荷バランスが異なった
場合には、油圧シリンダ3,4のストロークが一致せ
ず、あるいは油圧シリンダ6,7のストロークが一致せ
ず、その結果、パレットユニット1,5が傾いてしま
い、安定して保持することができなくなることがあると
いう問題があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、パレットユニッ
トを上昇位置で安定して保持することができる機械式駐
車設備用昇降装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1) 上記目的を達成す
るため、本願に係る機械式駐車設備用昇降装置は、車両
を搭載するためのパレットユニットを昇降させる機械式
駐車設備に適用される昇降装置であって、上記パレット
ユニットを昇降支持する複数の流体圧シリンダと、上記
各流体圧シリンダに対応してそれぞれ配設され、各流体
圧シリンダに設けられた作動流体ポートに一方のポート
が接続され、他方のポートとの間で作動流体の流れを許
容する状態と規制する状態とに切り換え可能な切換弁
と、作動流体を上記切換弁の他方のポートに送給すると
共に、上記切換弁の他方のポートから戻される作動流体
を受け入れる流体圧源とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0012】この構成によれば、流体圧源から供給され
る作動流体は、各切換弁の他方のポートに供給され、一
方のポートを介して各流体圧シリンダ内に送給される。
これにより、各流体圧シリンダが伸長してパレットユニ
ットが上昇する。
【0013】パレットユニットが所定の上昇位置まで上
昇したときに、各切換弁を切り換えることにより、各流
体圧シリンダからの作動流体の流出が規制され、パレッ
トユニットは当該上昇位置で保持される。しかも、各流
体圧シリンダごとに切換弁を設けているから、各流体圧
シリンダ間の作動流体の流れを分断することができる。
その結果、停止状態(上記上昇位置で保持された状態)
で各流体圧シリンダに加わる負荷バランスが異なったと
しても、停止状態後の流体圧シリンダのストロークが変
動することはない。
【0014】(2) また、上記流体圧源は、作動流体タ
ンクから作動流体を吸入して所定圧力の作動流体を供給
する作動流体ポンプと、上記流体圧シリンダ側へ作動流
体が流出されまたは上記流体圧シリンダ側から作動流体
が戻される流体圧源ポートと上記作動流体ポンプの吐出
ポートとを連結する主流体圧ラインと、上記主流体圧ラ
インから分岐して上記作動流体タンクに接続されたタン
クラインと、タンクラインに直列に配置された絞り弁
と、タンクラインの作動流体の流れを許容する許容モー
ドとタンクラインの作動流体の流れを規制する規制モー
ドとに切換可能な第2の切換弁とを備えて構成すること
ができる。
【0015】この構成によれば、第2の切換弁を規制モ
ードとしたうえで、流体圧源から作動流体を供給するこ
とができる。すなわち、作動流体ポンプの吐出ポートか
ら吐出された作動流体は、主流体圧ラインを経て流体圧
源ポートから流出し、各切換弁の他方のポートに供給さ
れる。このとき、第2の切換弁が規制モードであるか
ら、作動流体がタンクラインを経て作動流体タンクに戻
されることはない。そして、各切換弁のモードを作動流
体の流れを許容するモードに切り換えると、上記作動流
体が他方のポートから一方のポートを経て各流体圧シリ
ンダ内に送給され、シリンダロッドが伸長する。すなわ
ち、パレットユニットが上昇する。
【0016】パレットユニットが所定の上昇位置まで上
昇したときに、各切換弁のモードを作動流体の流れを規
制するモードに切り換えることにより、各流体圧シリン
ダからの作動流体の流出が規制され、パレットユニット
は当該上昇位置で保持される。しかも、上述したように
各流体圧シリンダごとに切換弁を設けているから、各流
体圧シリンダ間の作動流体の流れを分断することができ
る。その結果、停止状態(上記上昇位置で保持された状
態)で各流体圧シリンダに加わる負荷バランスが異なっ
たとしても、停止状態後の流体圧シリンダのストローク
が変動することはない。
【0017】一方、パレットユニットが上昇位置に配置
されているときに、各切換弁のモードを作動流体の流れ
を許容するモードに切り換え、かつ第2の切換弁を許容
モードに切り換える。このとき、パレットユニットの自
重により各流体圧シリンダ内に背圧が発生するから、こ
の背圧により各流体圧シリンダ内の作動流体が各切換弁
を通過して排出される。この排出された作動流体は、上
記流体圧源ポートからタンクラインに送給される。そし
て、第2の切換弁が許容モードとなっているから、作動
流体はそのまま作動流体タンクに送給される。しかも、
タンクラインには絞り弁が配置されているから、タンク
ラインを通過する作動流体は、絞り弁により絞られてゆ
っくりと作動流体タンクに送給される。すなわち、パレ
ットユニットを徐々に下降させることができる。
【0018】(3) さらに、上記各切換弁および第2の
切換弁を電磁切換弁により構成することもでき、これに
より、これら各弁の切り換えを遠隔操作等により容易に
行うことができるという利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態に係る機械式
駐車設備用昇降装置(以下、単に「昇降装置」とい
う。)の構成を油圧系統図として示したものである。
【0021】この昇降装置20は、パレットユニット2
1,22をピット23に対して矢印28の方向に沿って
昇降させるタイプの機械式駐車設備に適用されるもので
ある。パレットユニット21,22は、車両を積載する
ためのパレット(図示せず)が上下方向に離間した状態
で複数段に配置されたものである。パレットユニット2
1は、後述する油圧シリンダ24,25(流体圧シリン
ダ)によってピット23に対して進退させられるように
なっており、パレットユニット22は、後述する油圧シ
リンダ26,27(流体圧シリンダ)によってピット2
3に対して進退させられるようになっている。そして、
所望のパレットを車両乗入レベルGに位置させることに
よって、そのパレットに対して車両を出入りさせること
ができる。
【0022】なお、本実施形態では、複数のパレットに
よりパレットユニット21が構成される態様について説
明しているが、これに限らず、単一のパレットによりパ
レットユニットが構成される場合もある。また、本実施
形態では、各パレットユニット21,22は、それぞれ
2本の油圧シリンダ24,25および油圧シリンダ2
6,27によって昇降支持されているが、2本に限定さ
れず、一般的に複数の油圧シリンダによって昇降支持す
ることができる。
【0023】次に、昇降装置20の構成について説明す
る。
【0024】昇降装置20は、所要のブラケット29,
30を介してパレットユニット21に連結されてパレッ
トユニット21を昇降支持する油圧シリンダ24,25
と、所要のブラケット29,30を介してパレットユニ
ット22に連結されてパレットユニット21を昇降支持
する油圧シリンダ26,27と、これら油圧シリンダ2
4〜27に圧油を供給すると共に、これら油圧シリンダ
24〜27から戻される作動油(作動流体)を受け入れ
る油圧源31(流体圧源)と、各油圧シリンダ24〜2
7に接続された電磁切換弁32〜35(切換弁)とを備
えている。なお、各電磁切換弁32〜35と油圧源31
とは、油圧ホースH1〜H4により接続されているが、
油圧ホースに代えて鋼管を用いることもできる。
【0025】油圧シリンダ24は、本実施形態ではいわ
ゆるピストンレスタイプのものを採用しており、シリン
ダチューブ内への作動油の流入/流出は、単一の作動油
ポート36(作動流体ポート)を介して行われる。ここ
で、「ピストンレスタイプ」とは、シリンダ内のチュー
ブ側とロッド側とが連通しているタイプのことをいう。
ただし、ピストンレスタイプのものに限定されることは
なく、通常のシリンダを用いることもできる。
【0026】図に示すように、この作動油ポート36
は、油圧シリンダ24の上端寄りに設けられている。ま
た、油圧シリンダ25〜27についても油圧シリンダ2
4と同様の構成であり、それぞれ単一の作動油ポート3
7〜39を有している。さらに、油圧シリンダ24は上
下方向に沿って配置されており、油圧シリンダ24を伸
縮させることによって、パレットユニット21,22
は、直接に昇降されるようになっている。
【0027】本実施形態では、各油圧シリンダ24〜2
7はピット23内に配置され、シリンダロッドを上方に
向けて設置されている。そして、シリンダロッドとパレ
ットユニット21,22とがブラケット29,30によ
り連結されているが、シリンダロッドを下方に向けてシ
リンダチューブとパレットユニット21,22とが連結
されるようにすることもできる。ただし、シリンダロッ
ドを下方に向けた場合は、上記作動油ポート36〜39
は、実質的に油圧シリンダの上端寄りとなるシリンダチ
ューブの基端側(シリンダロッドが進退する側と反対
側)に設ける必要がある。
【0028】電磁切換弁32は、第1ポート40(他方
のポート)および第2ポート41(一方のポート)を有
し、Aモード(各ポート間の作動流体の流れを規制する
モード)とBモード(各ポート間の作動流体の流れを許
容するモード)とに切り換えることができる。本実施形
態では、第2ポート41が油圧シリンダ24の作動油ポ
ート36と一致するように、電磁切換弁32が油圧シリ
ンダ24に直接接続されているが、第1ポート40と作
動油ポート36とが一致するように接続することもでき
る。
【0029】電磁切換部32のモードの切り換えについ
て詳しく説明すると、図に示すモード(Aモード)で
は、第1ポート40と第2ポート41との間で作動油の
流れが規制されるようになっている。また、Aモードか
らBモードに切り換わると、第1ポート40と第2ポー
ト41との間で作動油の流れが許容されるようになって
いる。つまり、Aモードでは油圧シリンダ24への作動
油の流入/流出は規制され、Bモードにおいて作動油の
流入/流出が許容される。そして、AモードおよびBモ
ードの切り換えは、電磁切換弁32に内装されたスプー
ル(図示せず)をソレノイドによる電磁力で操作するこ
とにより行われる。
【0030】なお、Aモードにおいて作動油の流れを規
制するために、本実施形態では、一対のチェック弁を対
向配置しているが、これに代えて、第1ポート40およ
び第2ポート41を完全に遮断する配管構成にすること
もできる。
【0031】また、電磁切換弁33〜35についても電
磁切換弁32と同様の構成であり、各電磁切換弁33〜
35の第2ポート41(一方のポート)が、それぞれ油
圧シリンダ25〜27の作動油ポート37〜39と一致
するように接続されている。なお、各電磁切換弁33〜
35についても、電磁切換弁32と同様に、各第1ポー
ト40(他方のポート)と作動油ポート37〜39とが
一致するように接続することもできる。
【0032】したがって、各電磁切換弁33〜35がA
モードとなったときは、それぞれ油圧シリンダ25〜2
7への作動油の流入/流出が規制され、Bモードにおい
て作動油の流入/流出が許容される。また、各電磁切換
弁32〜35が各油圧シリンダ24〜27の作動油ポー
ト36〜39に直接接続される結果、各電磁切換弁32
〜35は、ピット23の上方に配置されることになる。
これによる作用効果は後述する。
【0033】なお、本実施形態では、各電磁切換弁32
〜35を採用しているが、これを手動式の切換弁とする
こともできる。
【0034】油圧源31は、オイルタンク42(作動流
体タンク)と、油圧ポンプ43(作動流体ポンプ)と、
油圧ポンプ43に接続された主油圧ライン44(主流体
圧ライン)と、主油圧ライン44から分岐してオイルタ
ンク42に接続されたタンクライン45と、安全弁とし
てのリリーフ弁46とを備えている。
【0035】この油圧源31は、ユニットとして構成す
ることができ、上記主油圧ライン44の一端部は、油圧
シリンダ24〜27側へ圧油が流出され、また、油圧シ
リンダ24〜27側から作動油が戻される油圧源ポート
47(流体圧源ポート)として構成されている。また、
主油圧ライン44の他端部は、油圧ポンプ43の吐出ポ
ート48と接続されている。
【0036】油圧ポンプ43は、モータ49により駆動
されるものであり、オイルタンク42から作動油を吸い
上げて所定圧力の圧油として吐出ポート48から吐出す
る。なお、油圧ポンプ43にはストレーナ50が設けら
れており、ゴミ等の吸い込みを防止している。
【0037】主油圧ライン44は、チェック弁51を備
えており、油圧ポンプ43の吐出ポート48から油圧源
ポート47への作動油の流れのみを許容するようになっ
ている。
【0038】タンクライン45には、絞り弁52,電磁
切換弁53(第2の切換弁)およびストレーナ54が直
列に配置されている。絞り弁52は、可変式のものを採
用している。また、電磁切換弁53は、上述した電磁切
換弁32〜35と同様の構成であり、AモードまたはB
モード(図に示すモード)に切り換えることができる。
したがって、電磁切換弁53がAモードの場合は、タン
クライン45内の作動油の流れが規制され、Bモードに
切り換わった場合は、タンクライン45内の作動油の流
れが許容される。なお、電磁切換弁53に代えて、手動
式の切換弁を採用することもできる。
【0039】次に、本実施形態に係る昇降装置20の動
作について、各部の作用効果と共に説明する。
【0040】まず、パレットユニット21,22がピッ
ト23内に配置されており、これを上昇させる場合には
次のようにする。
【0041】油圧源31のモータ49を作動させて油圧
ポンプ43を駆動する。これにより、油圧ポンプ43か
ら圧油が吐出され、この圧油がチェック弁51を開き、
主油圧ライン44を通って油圧源ポート47から流出さ
れる。この圧油は、電磁切換弁32〜35の第1ポート
40に供給される。このとき、電磁切換弁53はAモー
ドに設定されており、タンクライン45の作動油の流れ
が規制されている。
【0042】次いで、各電磁切換弁32〜35をBモー
ドに切り換えると、上記圧油が各電磁切換弁32〜35
の第1ポート40および第2ポート41間を流れて油圧
シリンダ24〜27内に送給され、シリンダロッドが伸
長する。これにより、パレットユニット21,22が上
昇する。この状態となったときに、モータ49を停止さ
せて圧油の供給を止める。
【0043】パレットユニット21,22が所定の上昇
位置まで上昇し、モータ49の作動を停止させたとき
に、電磁切換弁32〜35をAモードに切り換えること
により、油圧シリンダ24〜27からの作動油の流出が
規制され、パレットユニット21,22は当該上昇位置
で保持される。ここで、電磁切換弁32〜35の第2ポ
ート41が直接に油圧シリンダ24〜27の作動油ポー
ト36〜39に接続されているから、各油圧シリンダ2
4〜27からの作動油の流出をそれぞれ確実に防止する
ことができる。これにより、パレットユニット21,2
2は、上昇位置において傾いたりすることなく安定して
保持されることに加えて、従来のように作動油の流出に
起因したパレットユニット21,22の落下を防止する
ための装置を別途設ける必要もない。
【0044】また、仮に電磁切換弁32〜35の第2ポ
ート41が直接に油圧シリンダ24〜27の作動油ポー
ト36〜39に接続されていない場合であっても、各油
圧シリンダ24〜27ごとに電磁切換弁32〜35が設
けられているから、油圧シリンダ24,25間、および
油圧シリンダ26,27間の作動油の流れを分断するこ
とができる。したがって、従来のように、油圧シリンダ
24,25および油圧シリンダ26,27に加われる負
荷バランスが異なった場合にシリンダストロークが変動
してしまうという不都合はなく、パレットユニット2
1,22を上昇位置において傾いたりすることなく安定
して保持することができる。
【0045】さらに、上述のように電磁切換弁32〜3
5は、ピット23の上方に配置されるから、仮にピット
23内に水等が侵入した場合であっても、電磁切換弁3
2〜35が損傷を受けることがない。さらに、電磁切換
弁32〜35が接続される作動油ポート36〜39が油
圧シリンダ24〜27の上端寄りに設けられているか
ら、油圧シリンダ24〜27内のエア抜きが容易にな
り、その結果、従来のように別途エア抜き用のバルブを
設ける必要がない。
【0046】次に、パレットユニット21,22を上昇
位置からピット23内に戻す場合には次のようにする。
【0047】電磁切換弁32〜35をBモードに切り換
える。このとき、パレットユニット21,22の自重に
より油圧シリンダ24〜27内に背圧が発生している。
したがって、この背圧により油圧シリンダ24〜27内
の作動油が電磁切換弁32〜35を通過して排出され
る。この排出された作動油は、油圧源ポート47から主
油圧ライン44に送給されるが、主油圧ライン44には
チェック弁51が配置されているから、そのままタンク
ライン45へ流れる。
【0048】このとき、電磁切換弁53をBモードに切
り換えることにより、当該作動油はそのままオイルタン
ク42に戻される。ただし、タンクライン45には絞り
弁52が配置されているから、タンクライン45を通過
する作動油は、絞り弁52により絞られてゆっくりとオ
イルタンク42に送給される。すなわち、パレットユニ
ット21,22を徐々に下降させることができる。な
お、絞り弁52は可変式のものであるから、これを調整
することによりパレットユニット21,22の下降速度
を調整することができる。もっとも、この絞り弁52
は、可変式のものを採用する必要はなく、固定式のもの
でもよい。
【0049】以上の説明では、昇降装置20の動作を明
確にするために、電磁切換弁32〜35および電磁切換
弁53を別々に操作するように説明したが、各電磁切換
弁32〜35および53を次のように連動させて操作す
ることができる。
【0050】すなわち、パレットユニット21,22を
上昇させる場合には、電磁切換弁53をAモードに設定
し、且つモータ49の作動と同時に電磁切換弁32〜3
5をBモードに切り換える。これにより、上述したよう
にパレットユニット21,22が上昇する。そして、パ
レットユニット21,22を下降させる場合には、各電
磁切換弁32〜35および53を一斉にBモードに設定
する。これにより、上述したように作動油がゆっくりと
オイルタンク42に戻され、パレットユニット21,2
2が下降する。
【0051】また、本実施形態では、電磁切換弁32〜
35をピット23の上方に配置するようにしたが、さら
に、ピット23の上端よりも上方位置(すなわち、車両
乗入レベルGよりも上方)に配設するようにすることも
できる。このようにするためには、油圧シリンダ24〜
27の長さを長くすればよい。このようにすれば、ピッ
ト23内に水等が充満した場合であっても、電磁切換弁
32〜35が水没することがなく、きわめて水害に強い
ものとなる。
【0052】加えて、本実施形態では、電磁切換弁32
〜35および53を採用していることから、これらの切
り換えを遠隔操作等により容易に行うことができるとい
う利点がある。
【0053】なお、上記実施形態では、一貫して油圧を
利用した昇降装置20として説明したが、これに限定さ
れることはなく、一般に作動流体を用いた流体圧を利用
して昇降装置を構成することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、各流体
圧シリンダごとに切換弁を設けているので、各流体圧シ
リンダに加わる負荷バランスが異なったとしても、各流
体圧シリンダのストロークの変動を防止して、パレット
ユニットを上昇位置で安定して保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る昇降装置の構成を油
圧系統図として示したものである。
【図2】従来の昇降装置の構成を油圧系統図として示し
たものである。
【符号の説明】
20 昇降装置 21 パレットユニット 22 パレットユニット 23 ピット 24 油圧シリンダ 25 油圧シリンダ 26 油圧シリンダ 27 油圧シリンダ 31 油圧源 32 電磁切換弁 33 電磁切換弁 34 電磁切換弁 35 電磁切換弁 36 作動油ポート 37 作動油ポート 38 作動油ポート 39 作動油ポート 40 第1ポート 41 第2ポート 42 オイルタンク 43 油圧ポンプ 44 主油圧ライン 45 タンクライン 47 油圧源ポート 48 吐出ポート 52 絞り弁 53 電磁切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H089 AA73 AA74 BB16 BB19 CC06 CC13 DA02 DA14 DB03 DB13 DB33 DB44 DB48 EE31 GG02 JJ20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両を搭載するためのパレットユニットを
    昇降させる機械式駐車設備に適用される昇降装置であっ
    て、 上記パレットユニットを昇降支持する複数の流体圧シリ
    ンダと、 上記各流体圧シリンダに対応してそれぞれ配設され、各
    流体圧シリンダに設けられた作動流体ポートに一方のポ
    ートが接続され、他方のポートとの間で作動流体の流れ
    を許容する状態と規制する状態とに切り換え可能な切換
    弁と、 作動流体を上記切換弁の他方のポートに送給すると共
    に、上記切換弁の他方のポートから戻される作動流体を
    受け入れる流体圧源とを備えたことを特徴とする機械式
    駐車設備用昇降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の機械式駐車設備用昇降装
    置において、 上記流体圧源は、 作動流体タンクから作動流体を吸入して所定圧力の作動
    流体を供給する作動流体ポンプと、 上記流体圧シリンダ側へ作動流体が流出されまたは上記
    流体圧シリンダ側から作動流体が戻される流体圧源ポー
    トと上記作動流体ポンプの吐出ポートとを連結する主流
    体圧ラインと、 上記主流体圧ラインから分岐して上記作動流体タンクに
    接続されたタンクラインと、 タンクラインに直列に配置された絞り弁と、 タンクラインの作動流体の流れを許容する許容モードと
    タンクラインの作動流体の流れを規制する規制モードと
    に切換可能な第2の切換弁とを備えていることを特徴と
    する機械式駐車設備用昇降装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の機械式駐車設備
    用昇降装置において、 上記切換弁および第2の切換弁は、電磁切換弁により構
    成されていることを特徴とする機械式駐車設備用昇降装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016003696A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 日本機器鋼業株式会社 油圧式昇降機の安全装置

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JPH02128804U (ja) * 1988-11-10 1990-10-24
JPH1160173A (ja) * 1997-08-26 1999-03-02 Daikin Ind Ltd 立体駐車場の昇降機用油圧ユニット

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