JP2002326584A - 自動車のサイドメンバ前部構造 - Google Patents

自動車のサイドメンバ前部構造

Info

Publication number
JP2002326584A
JP2002326584A JP2001133616A JP2001133616A JP2002326584A JP 2002326584 A JP2002326584 A JP 2002326584A JP 2001133616 A JP2001133616 A JP 2001133616A JP 2001133616 A JP2001133616 A JP 2001133616A JP 2002326584 A JP2002326584 A JP 2002326584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcement
side member
close plate
reinforce
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001133616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3921960B2 (ja
Inventor
Akihiro Kootani
明弘 古尾谷
Naoki Kumeno
尚樹 粂野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Shatai Co Ltd filed Critical Nissan Shatai Co Ltd
Priority to JP2001133616A priority Critical patent/JP3921960B2/ja
Publication of JP2002326584A publication Critical patent/JP2002326584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3921960B2 publication Critical patent/JP3921960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の設備で製造可能として生産性の向上な
らびにコストダウンを図ることを可能とし、かつ、強度
の設定自由度の向上を図る。 【解決手段】 サイドメンバ2とレインフォース7とク
ローズプレートを前後に分割し、前側メンバ21と後側
メンバ22とを所定の前後幅で重ね合わせたメンバ結合
部23で結合し、前側レインフォース3と後側レインフ
ォース4とを所定の前後幅で重ね合わせたレインフォー
ス結合部5で結合し、前側メンバ21の上端の開口を塞
ぐクローズプレートを前側クローズプレート211と後
側クローズプレート221とを所定の前後幅で重ね合わ
せたクローズプレート結合部222で結合し、前記各結
合部を前後に重なる位置に配設し、前記レインフォース
結合部5を配設した部位の前記サイドメンバ2に、この
サイドメンバ2を上方より左右方向に跨いでサスペンシ
ョン取付用ブラケット6を接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のようにサ
イドメンバにおける前部の構造に関し、特に、いわゆる
ワンボックスカーのようにフロアパネルから下方に離間
して配置される部分に適用するのに好適なサイドメンバ
前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車にあっては、フロアパネル
の下側の左右に、サイドメンバが前後方向に延在されて
結合されて、必要な車両強度を得るようにしている。と
ころで、一般にワンボックスカーと呼ばれる自動車にあ
っては、運転席および助手席が配置されるフロアパネル
前部の下方にエンジンなどが配置されており、このた
め、フロアパネルは、この前部において、サイドメンバ
よりも高い位置に配置されている。そこで、サイドメン
バは、上方を開口した断面コ字形状に形成されており、
フロアパネルの前部より後方のパネル一般部では、その
上方開口をフロアパネルにより塞ぐようにしてフロアパ
ネルに直接結合されているが、前記フロアパネル前部の
下方に位置されるサイドメンバ前部にあっては、フロア
パネルから下方に離間して配置され、その上方開口は、
クローズプレートと呼ばれる単独のプレート状部材によ
り塞がれた構造となっている。
【0003】また、上述のようなサイドメンバ前部構造
にあっては、車両の前面衝突時に、衝撃吸収を行うこと
と、乗員の生存空間を確保することとが求められ、その
ためには、強度を所望の強度に設定する必要がある。そ
こで、このような条件を満たすため、すなわち、フロア
パネルから下方に離間した位置で前後方向に延在された
構造において所望の強度に設定するため、従来、このサ
イドメンバ前部は、開口を上方に向けた断面略コ字形状
のサイドメンバ本体と、その内側に設けられたレインフ
ォースと、サイドメンバ本体の開口を塞いで設けられた
クローズプレートとを備えている。このような従来構造
にあっては、少なくとも、サイドメンバ本体、レインフ
ォースは、それぞれが全体が1つの部材で構成されてい
る。すなわち、1枚の鋼板をプレス形成して形成されて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、左右のサイドメンバ前部は、強度
上、フロアパネルの左右端部位置に設けるのが好ましい
が、フロアパネルから下方に離れた前部において、前端
部では、左右のタイヤにより車幅方向の制約を受けて車
両中央よりの位置に配置され、その後方では、左右のサ
イドメンバ間に配置されたエンジンなどの制約により、
前端部よりも車外側に配置され、その後方でさらに、車
外方向に変位してフロアパネルに結合されているサイド
メンバと結合されるというように、サイドメンバ前部
は、前端部から後端部に向かって徐々に車外側に変位す
る形状となっている。したがって、サイドメンバ本体な
らびにレインフォースを、前端部から後端部まで一体に
プレス成形するには、それぞれ1回のプレス加工により
形成することが困難であり、プレス加工を複数回行う必
要があり、加工に手間がかかって生産性が悪かった。
【0005】また、サイドメンバ本体およびレインフォ
ースは、前後にかなりの長さを有し、このようにサイズ
の大きなワークをプレス加工するには、大型のプレス機
器が必であり、多額の設備投資が必要となる。加えて、
効率良くプレス加工を行うには、トランスファと呼ばれ
るワークおよび成型品を搬送させる機器をプレス機に接
続するのが好ましいが、大型のワークおよび成型品用の
トランスファを設置することは、現実的には極めて難し
く、これを可能とするには、極めて多額の設備投資を必
要とし、また、これが不可能な場合には、生産性が悪く
なる。
【0006】さらに、サイドメンバ本体およびレインフ
ォースは、高い強度が求められるため、厚い板厚のもの
が用いられる。このように、板厚の厚い大型のワークを
成形する際には、スプリングバック現象による口開きや
捻れなどが生じ、寸法精度を高く設定するのが難しく、
寸法精度を向上させて製品品質の向上が望まれている。
また、寸法精度が低いと、成形不良品が発生しやすく、
これも上記の生産性の悪化を招く。したがって、安価に
大量に生産するのが難しく、生産性の向上が望まれてい
る。
【0007】さらに、サイドメンバ前部においては、前
面衝突時において、衝撃吸収と乗員の生存空間の確保と
が望まれ、そのためには、前端部は変形しやすく、その
後方は変形し難くするのが好ましいが、前後に一体の部
材では、このように場所により特性を異ならせるのが難
しく、精度を出しつつ所望の強度に設定するのが難し
い、等の問題点があった。
【0008】これら上述の問題点の対策として、サイド
メンバを前後に分割することが考えられるが、単にサイ
ドメンバを前後に分割しただけでは、必要な強度を確保
するのが難しく、特に、車両の前部にあっては、上述の
車両前面衝突時の衝撃入力の他に、サスペンションから
の入力をサイドメンバ前部で受け止める必要があり、必
要な強度を確保するのが難しくなる。
【0009】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、小型の設備で製造可能として生産性の
向上ならびにコストダウンを図ることを可能とし、か
つ、強度の設定自由度の向上を図ることを可能とするこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、車体に前後方向へ延在され上方を開口
した断面コ字形状のサイドメンバ(2)が設けられ、前
記サイドメンバ(2)が前側メンバ(21)と後側メン
バ(22)とで構成され、前記前側メンバ(21)の後
端部(211)と前記後側メンバ(22)の前端部(2
21)とが所定の前後幅で重ね合わせたメンバ結合部
(23)により結合され、前記サイドメンバ(2)内に
レインフォース(7)が配設され、前記レインフォース
(7)が前側メンバ(21)に設けた前側レインフォー
ス(3)と後側レインフォース(4)とで構成され、前
記前側レインフォース(3)の後端部(321)と前記
後側レインフォース(4)の前端部(41)とが所定の
前後幅で重ね合わせたレインフォース結合部(5)によ
り結合され、前記前側レインフォース(3)がアッパレ
インフォース(31)とロアレインフォース(32)と
で構成され、前記レインフォース結合部(5)は、少な
くとも、前記アッパレインフォース(31)の後端部
(311)と前記ロアレインフォース(32)の後端部
(321)の一方と、前記後側レインフォース(3)の
前端部(41)とが結合され、前記サイドメンバ(2)
の上端部(25)に、前記開口を塞ぐクローズプレート
(27)が接合され、前記クローズプレート(27)が
前側クローズプレート(211)と後側クローズプレー
ト(221)とで構成され、前記前側クローズプレート
(211)の後端部(214)と後側クローズプレート
(221)の前端部(224)とが所定の前後幅で重ね
合わせたプレート結合部(222)により結合され、前
記各結合部(23)、(5)、(222)が前後に異な
る位置に配設され、前記レインフォース結合部(5)を
配設した部位の前記サイドメンバ(2)に、前記サイド
メンバ(2)を上方より跨いだサスペンション取付用ブ
ラケット(6)が接合されていることを特徴とする自動
車のサイドメンバ前部構造とした。
【0011】請求項2に記載の発明においては、前記レ
インフォース結合部(5)が、メンバ結合部(23)、
プレート結合部(222)の前後方向中央に配置され、
前記レインフォース結合部(5)の前方位置にプレート
結合部(222)が設けられ、前記レインフォース結合
部(5)の後方位置にメンバ結合部(23)が設けら
れ、前記レインフォース結合部(5)は、前記前側レイ
ンフォース(3)と前記後側レインフォース(4)とを
2枚あわせで結合する部位と、後側レインフォース
(4)と後側メンバ(22)とを2枚あわせで結合する
部位とを有していることを特徴とする請求項1に記載の
自動車のサイドメンバ前部構造とした。
【0012】請求項3に記載の発明においては、アッパ
レインフォース(31)およびロアレインフォース(3
2)は、断面U字に形成され、底部の両角部に面取部が
形成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動
車のサイドメンバ前部構造とした。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、サイドメンバ、レイン
フォース、クローズプレートを前後に分割し、前後に異
なる位置でそれぞれを結合する構造としたため、この分
割部で応力集中しなくなり、前面衝突時、サイドメンバ
の折れ等が発生しにくくなる。また、サイドメンバ、レ
インフォースの各部材の全長が短くなるので、トランス
ファプレスで加工することが可能となり、サイドメンバ
およびレインフォースの生産性と修理の作業性を向上す
ることができる。また、アッパレインフォースとロアレ
インフォースを上下二段で前側メンバ内部に設けたこと
により、前側メンバが衝突時に効率よくエネルギー吸収
を行うことができるので、後側メンバ、後側レインフォ
ースの板厚を薄くでき、コストダウン、重量軽減、プレ
ス成形性向上という効果を得ることができる。また、レ
インフォース結合部を配設した部位のサイドメンバに、
サスペンション取付用ブラケットが接合されていること
から、レインフォース結合部が補強されるので、衝突時
にサイドメンバの折れが更に防止でき、衝突性能を向上
させることができるという効果を得ることができる。
【0014】請求項2に記載の発明においては、プレー
ト結合部、レインフォース結合部、メンバ結合部を前後
に異なる位置に設けた構造としたため、この結合部に、
前面衝突時の応力集中がしなくなり、サイドメンバの折
れが発生しにくくなる。このため、サイドメンバとレイ
ンフォースの板厚を増加することなく、衝突時に高効率
なエネルギー吸収を行うことができるので、コストを削
減することができ、プレス加工性の改善と重量低減が可
能となる。
【0015】請求項3に記載の発明においては、アッパ
レインフォースとロアレインフォースを、略Uの字形状
で、底部の両角部に面取部を有する形状とすることによ
り、レインフォースとサイドメンバ間に空間ができるの
で、レインフォースとサイドメンバ間に従来はつきにく
かったED塗装を、容易に行うことができるという効果
を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に
おいて、サイドメンバと車両フロアの位置関係を示す断
面図である。図1において、1は、車両フロアであり、
この車両フロア1の下方左右にサイドメンバ2が位置し
ており、このサイドメンバ2は、、車体前後方向に延在
し上方を開口した断面コ字形状を有している。サイドメ
ンバ2の開口を塞ぐクローズプレート27に、ホイルハ
ウスインナ11の下端部が接合され、ホイルハウスイン
ナ11の上端が車両フロア1に接合されている。
【0017】図2は、本発明の実施の形態を示す斜視図
である。図2において、サイドメンバ2は、前側メンバ
21と後側メンバ22で構成されており(この断面図を
図6に示す)、この前側メンバ21は後側メンバ22と
所定の前後幅で重ね合わせられたメンバ結合部23でオ
ーバラップした状態で、メンバ結合部23にスポット溶
接して結合されている。このメンバ結合部23は、サイ
ドメンバ2上から跨ぐように取り付けられるサスペンシ
ョン取付用ブラケット6より前後方向後方に位置する。
【0018】図3は、本発明の実施の形態におけるサイ
ドメンバの要部側面図である。図3において、前側レイ
ンフォース3は、前側メンバ21内に設けられており、
アッパレインフォース31とロアレインフォース32と
で上下二段に構成されている。ロアレインフォース32
の後端部321は、後側メンバ22内に設けられている
後側レインフォース4(この断面図を図7に示す)の前
端部41と所定の前後幅で重ね合わせられたレインフォ
ース結合部5でオーバラップした状態でスポット溶接し
て接合されている。6は、サスペンション取付用ブラケ
ットであり、サスペンション取付用ブラケット6は、サ
イドメンバ上からレインフォース結合部5の位置を跨ぐ
ように設けられ、接合されている。(この断面図を図8
に示す)このレインフォース結合部5の後方位置に前記
メンバ結合部23が設けられている。
【0019】図3で説明した部材は、それぞれ溶接によ
って接合されているが、次にその接合状態を説明する。
図3において、A,B,C,D,E,F,G,Hは、各
部材の溶接位置を示している。マークAは、クローズプ
レート200とサイドメンバ2とのスポット溶接箇所で
ある。マークBは、アッパレインフォース31と前側メ
ンバ21とのスポット溶接箇所である。マークCは、ロ
アレインフォース32と前側メンバ21とのスポット溶
接箇所である。マークDは、後側レインフォース4と後
側メンバ22とのスポット溶接箇所である。マークE
は、前側メンバ21と後側メンバ22とのスポット溶接
箇所である。マークFは、後側レインフォース4と後側
メンバ22とを2枚合わせで結合する部位のスポット溶
接箇所である。マークGは、後側レインフォース4と前
側レインフォース3のロアレインフォース32とを2枚
合わせで結合する部位のスポット溶接箇所である。H
は、サスペンション取付用ブラケット6と前側メンバ2
1との CO溶接箇所である。
【0020】図4は、本発明の実施の形態のサイドメン
バ2上部構造を示す図である。図4において、211
は、前側クローズプレートであり、221は、後側クロ
ーズプレートである。この前側クローズプレート211
と後側クローズプレート221は、サイドメンバ2の開
口している上方を塞ぐように設けられている。後側クロ
ーズプレート221は、前側クローズプレート211と
所定の前後幅で重ね合わせられたクローズプレート結合
部222でオーバラップして前側クローズプレート21
1の縦フランジ217と後側クローズプレート221の
縦フランジ227とがスポット溶接して結合されてい
る。このクローズプレート結合部222は、前記レイン
フォース結合部5の前後方向前方に位置している。後側
クローズプレート221の前端223が平面視斜状に形
成され、この前端223から前側クローズプレート21
1の後端213が後側クローズプレート221の下面側
に配設されており、斜状の前端223によりサスペンシ
ョン取付用ブラケット6からの入力による応力を分散さ
せて前側メンバ21の縦フランジ21a,前側クローズ
プレート211の縦フランジ217,後側クローズプレ
ート221の縦フランジ227とのスポット溶接剥がれ
を防止している。
【0021】図5は、本発明の実施の形態におけるサイ
ドメンバ2の先端部上面をしめす上面図である。図5に
おいて、212は、フランジ部である。このフランジ部
212には、脆弱部213が複数箇所設けられている。
また214は、サイドメンバ2の先端部の左右側面に縦
方向に存在する溝であり、車両衝突時には、前方から入
力される衝撃により、脆弱部213と溝214が潰れて
衝撃を吸収する。
【0022】次に、本実施の形態を図2にしめすA−A
断面,B−B断面,C−C断面の各部材の接合状態を説
明する。図6は、図2におけるA−A断面を示す断面図
である。図6において、アッパレインフォース31とロ
アレインフォース32は、上下2段に断面がU字に形成
されており、それぞれの底部の両角部に面取部312,
322が形成されている。アッパレインフォース31の
左右の側面が、側メンバ21の内壁が接合されている。
また、ロアレインフォース32の左右の側面と底面が、
前側メンバ21の内壁と接合されている。
【0023】図7は、図2におけるB−B断面を示す断
面図である。図7において、後側メンバ22の内壁とロ
アレインフォース32の外壁が接合され、このロアレイ
ンフォース32の内壁と後側レインフォース4の外壁が
接合され、後側メンバ22の開口している上方を塞ぐよ
うに後側クローズプレート221が取り付け接合され、
サスペンション取付用ブラケット6が後側メンバ22の
上から跨るように設けられ接合されている。
【0024】図8は、図2におけるC−C断面を示す断
面図である。図8において、後側メンバ22の内壁と後
側レインフォース4の外壁が接合され、後側メンバ22
の開口している上方を塞ぐように後側クローズプレート
221が取り付け接合されている。
【0025】以上説明してきたように、本発明の実施の
形態においては、サイドメンバ2、レインフォース7、
クローズプレート27を前後に分割し、前後に異なる位
置でそれぞれを結合する構造としたため、この分割部で
応力集中が起きず、前面衝突時にサイドメンバ2の折れ
等が発生しにくくなる。また、サイドメンバ2、レイン
フォース7の各部材の全長が短くなるので、トランスフ
ァプレスで加工することが可能となり、サイドメンバ2
およびレインフォース7の生産性と修理の作業性を向上
することができる。また、アッパレインフォース31と
ロアレインフォース32を上下二段で前側メンバ21内
部に設けたことにより、前側メンバ21が衝突時に効率
よくエネルギー吸収を行うことができるので、後側メン
バ22、後側レインフォース4の板厚を薄くでき、コス
トダウンや重量軽減、さらにプレス成形性向上という効
果を得ることができる。また、レインフォース結合部5
を配設した部位のサイドメンバ2に、サスペンション取
付用ブラケット6が接合されていることから、レインフ
ォース結合部5が補強されるので、衝突時にサイドメン
バ2の折れが更に防止でき、衝突性能を向上させること
ができるという効果を得ることができる。
【0026】また、クローズプレート結合部222、レ
インフォース結合部5、メンバ結合部23を前後に異な
る位置に設けた構造としたため、この結合部に、前面衝
突時の応力集中がしなくなり、サイドメンバ2の折れが
発生しにくくなる。このため、サイドメンバ2とレイン
フォース7の板厚を増加することなく、衝突時に高効率
なエネルギー吸収を行うことができるので、コストを削
減することができ、プレス加工性の改善と重量低減が可
能となる。
【0027】また、アッパレインフォース31とロアレ
インフォース32を略U字形状で下の角部を面取りした
略V字形状としたことにより、サイドメンバ2とレイン
フォース7との間に隙間ができるので、ED塗装の際、
塗料を容易に付着させることができる。
【0028】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両フロアとサイ
ドメンバの位置関係を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるサイドメンバを示
す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるサイドメンバを示
す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるクローズプレート
の重なりを示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるサイドメンバ先端
上面の形状を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるサイドメンバのA
−A断面図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるサイドメンバのB
−B断面図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるサイドメンバのC
−C断面図である。
【符号の説明】
1 車両フロア 2 サイドメンバ 3 前側レインフォース 4 後側レインフォース 5 レインフォース結合部 6 サスペンション取付用ブラケット 7 レインフォース 11 ホイルハウスインナ 21 前側メンバ 21a 縦フランジ 22 後側メンバ 23 メンバ結合部 27 クローズプレート 31 アッパレインフォース 32 ロアレインフォース 41 前端部 200 クローズプレート 211 前側クローズプレート 212 フランジ部 213 脆弱部 214 溝 215 後端 217 縦フランジ 221 後側クローズプレート 222 クローズプレート結合部 223 前端 227 縦フランジ 321 後端部 312,322 面取部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に前後方向へ延在され上方を開口し
    た断面コ字形状のサイドメンバ(2)が設けられ、 前記サイドメンバ(2)が前側メンバ(21)と後側メ
    ンバ(22)とで構成され、 前記前側メンバ(21)の後端部(211)と前記後側
    メンバ(22)の前端部(221)とが所定の前後幅で
    重ね合わせたメンバ結合部(23)により結合され、 前記サイドメンバ(2)内にレインフォース(7)が配
    設され、 前記レインフォース(7)が前側メンバ(21)に設け
    た前側レインフォース(3)と後側レインフォース
    (4)とで構成され、 前記前側レインフォース(3)の後端部(321)と前
    記後側レインフォース(4)の前端部(41)とが所定
    の前後幅で重ね合わせたレインフォース結合部(5)に
    より結合され、 前記前側レインフォース(3)がアッパレインフォース
    (31)とロアレインフォース(32)とで構成され、 前記レインフォース結合部(5)は、少なくとも、前記
    アッパレインフォース(31)の後端部(311)と前
    記ロアレインフォース(32)の後端部(321)の一
    方と、前記後側レインフォース(3)の前端部(41)
    とが結合され、 前記サイドメンバ(2)の上端部(25)に、前記開口
    を塞ぐクローズプレート(27)が接合され、 前記クローズプレート(27)が前側クローズプレート
    (211)と後側クローズプレート(221)とで構成
    され、前記前側クローズプレート(211)の後端部
    (214)と後側クローズプレート(221)の前端部
    (224)とが所定の前後幅で重ね合わせたプレート結
    合部(222)により結合され、 前記各結合部(23)、(5)、(222)が前後に異
    なる位置に配設され、 前記レインフォース結合部(5)を配設した部位の前記
    サイドメンバ(2)に、前記サイドメンバ(2)を上方
    より跨いだサスペンション取付用ブラケット(6)が接
    合されていることを特徴とする自動車のサイドメンバ前
    部構造。
  2. 【請求項2】 前記レインフォース結合部(5)が、メ
    ンバ結合部(23)、プレート結合部(222)の前後
    方向中央に配置され、 前記レインフォース結合部(5)の前方位置にプレート
    結合部(222)が設けられ、 前記レインフォース結合部(5)の後方位置にメンバ結
    合部(23)が設けられ、 前記レインフォース結合部(5)は、前記前側レインフ
    ォース(3)と前記後側レインフォース(4)とを2枚
    あわせで結合する部位と、後側レインフォース(4)と
    後側メンバ(22)とを2枚あわせで結合する部位とを
    有していることを特徴とする請求項1に記載の自動車の
    サイドメンバ前部構造。
  3. 【請求項3】 アッパレインフォース(31)およびロ
    アレインフォース(32)は、断面U字に形成され、底
    部の両角部に面取部が形成されていることを特徴とする
    請求項2に記載の自動車のサイドメンバ前部構造。
JP2001133616A 2001-04-27 2001-04-27 自動車のサイドメンバ前部構造 Expired - Lifetime JP3921960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001133616A JP3921960B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 自動車のサイドメンバ前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001133616A JP3921960B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 自動車のサイドメンバ前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002326584A true JP2002326584A (ja) 2002-11-12
JP3921960B2 JP3921960B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=18981440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001133616A Expired - Lifetime JP3921960B2 (ja) 2001-04-27 2001-04-27 自動車のサイドメンバ前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3921960B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015208758A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 三菱電機株式会社 板金構造体の製作方法及び板金構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015208758A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 三菱電機株式会社 板金構造体の製作方法及び板金構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3921960B2 (ja) 2007-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8690227B2 (en) Lower vehicle-body structure of vehicle
JP5280550B2 (ja) 車体パネル接合構造
US9630656B2 (en) Vehicle body structure
JP6432535B2 (ja) 車両の前部車体構造
US20110233970A1 (en) Vehicle side body structure
JP2017197057A (ja) 車両の側部車体構造
US11292525B2 (en) Front vehicle-body structure of vehicle
JP5478314B2 (ja) 車体側部構造
JP4045775B2 (ja) 自動車の側部車体構造
US11260916B2 (en) Front vehicle-body structure of vehicle
JP3925099B2 (ja) パネル結合構造
JP2017171113A (ja) 車体側部構造
JP2001334957A (ja) 自動車の側部車体構造
JP4081635B2 (ja) 車両のルーフ構造
JP3567772B2 (ja) 不等厚センターピラー部材
JP6900797B2 (ja) 車体上部構造
JP5411245B2 (ja) 車体側部構造
US11325654B2 (en) Front vehicle-body structure of vehicle
JP2002326584A (ja) 自動車のサイドメンバ前部構造
JP2000006833A (ja) 自動車のフロントサスペンションメンバ
CN220114699U (zh) 发动机罩铰链安装结构和车辆
JP3857055B2 (ja) 自動車のサイドアウタパネルの分割部結合構造
JP2000016343A (ja) 自動車の車体構造
JP2005153714A (ja) 車体のフレーム構造
JP2006213137A (ja) 車両用構造材及び車両構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041116

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050719

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050830

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3921960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term