JP2002326500A - 潜像表示体 - Google Patents

潜像表示体

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JP2002326500A
JP2002326500A JP2001131061A JP2001131061A JP2002326500A JP 2002326500 A JP2002326500 A JP 2002326500A JP 2001131061 A JP2001131061 A JP 2001131061A JP 2001131061 A JP2001131061 A JP 2001131061A JP 2002326500 A JP2002326500 A JP 2002326500A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術において、絵柄が簡単に見えてし
まう点、絵柄の着色が擬似的である点を解消すること、
および、ホログラムシールにおける製造工程数が多く、
製造が困難であることを解消することを課題とするもの
である。 【解決手段】 印刷等により、A〜Dの四色で微細な単
位10を構成して格子状に並べ、見た目には混色の着色
層3を形成しておき、各単位10の中心(イ)、および
縦横に1/2ピッチずらした位置(ロ)、(ハ)、
(ニ)のいずれかを、背景やパターン毎に選んで、四角
錐状の凹部を形成することにより、正面からは見えない
が、角度を変えて見ることにより、凹部の斜面の色で、
潜像を見ることができ、また、見る方向を変えることに
より、異なる色で見える潜像表示体を提供することがで
きた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常の状態では見
えないが、観察する角度を変えることにより、地色とは
異なる色のパターンを見ることができるようになる潜像
を有する表示体に関するものである。本発明はまた、上
記のパターンが、観察する角度を変えることにより、二
種種類以上の異なった色に着色して見える潜像を有する
表示体に関するものでもある。
【0002】
【従来の技術】観察する角度によって、パターンが見え
るようになったり、また、そのパターンが他の色やパタ
ーンに切り替わって見えるようにする試みとして、種々
のタイプのものが知られている。例えば、特開平5−1
77799号公報には、透明な基材フィルム裏面側に絵
柄を印刷し、表面側には、細かい凸部を設け、見る角度
により凸部の間から絵柄が見えるようにし、また、凸部
もしくは凸部の頂部に着色を施しておき、絵柄が着色し
て見えるようにした化粧シートが記載されている。
【0003】しかしながら、上記の化粧シートにおいて
は、絵柄は、普通の印刷方法により形成されているの
で、斜めから眺めて、凸部の間の隙間が見えないときに
のみ、絵柄が見えなくなるものであって、通常の状態で
正面付近から見れば、絵柄はたやすく見えるものであ
る。また、絵柄の変更には印刷版の取り替えを要する。
着色に関しては、凸部や凸部の間に着色しておくことに
より、いわば、着色したすだれ越しに眺めるようにした
ものであって、絵柄の着色も擬似的なものである。
【0004】また、布地のような生地への表示テープと
して、畝(うね、凸条部のこと)を形成して、畝の両面
にプリントや色糸で、異なる表示を施したことが特開平
10−298847号公報に記載されている。この方法
においても、表示を変更しようとすると、プリント用の
印刷版をその都度取り替える必要があり、また、凸条部
の側面への印刷はむずかしい上、いずれのパターンも通
常の状態で見えるものである。
【0005】最近、偽造防止の観点から、ホログラムシ
ールがよく利用されており、角度によって見えるパター
ンが切り替わったり、光の干渉により、種々の色に着色
して見える。ホログラムシールは、その製造工程数が多
く、製造自体も高度な技術を要することから、自身も高
額であり、従って、不正者による偽造の対象となりやす
い、クレジットカードや高額商品等に、使用が限られて
いるのが現状である。また、ホログラムシールのホログ
ラム画像を変更するにも、その都度、ホログラムの撮
影、もしくはCGホログラムの作製に始まる、一連の工
程を経なければならず、対象によっては、より安価で簡
易な方法で製造可能なものが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、上記の従来技術において、絵柄が簡単に見えてし
まう点、絵柄の着色が擬似的である点を解消すること、
および、ホログラムシールにおける製造工程数が多く、
製造が困難であることを解消することを課題とするもの
である。
【0007】
【課題を解決する手段】発明者の検討の結果、例えば、
正方形を縦横に各々二分して得られる四つの区域の各々
を、黄色、赤色、青色、および白色に着色したユニット
を、左右上下に多数並べて配置しておき、四角錐状の尖
ったエンボス版を用いて、四つの区域の中心に凹部を形
成し、適当な角度から観察すると、凹部の壁面の着色状
態に応じ、二色が並んでいるときは、その混合色が観察
され、場合によって、壁面ごとに異なる色が観察でき、
また、凹部を形成しなかった部分では、各ユニットを形
成する際の4色の区域が微細であるために、混色が見え
ることが判明した。そして、凹部の形成をパターン状に
行なうと、直接の着色によりパターンを形成するのでは
ないため、絵柄が適度に隠蔽され、しかも、見る角度に
よって、二種色以上の変化をも実現できることが判明
し、本発明に到達した。
【0008】第1の発明は、基材上に、複数の種類の色
の微細着色区域が無数に並べて配置されたことにより構
成された混色の着色層が積層されており、前記着色層の
所定の部分の、隣接する少なくとも前記着色層を構成す
る微細着色区域の色の種類よりも少ない種類の前記微細
着色区域の表面が、前記基材と傾きを有する傾斜面とな
っていることにより、前記混色層とは異なる色を表示す
る表示単位区域を形成しており、前記表示単位区域の集
合が表示部を形成していることを特徴とする潜像表示体
に関するものである。第2の発明は、第1の発明におい
て、基材上に、二種類の色の微細着色区域が無数に並べ
て配置されたことにより構成された混色の着色層が積層
されており、前記着色層の所定の部分の、いずれか一方
の種類の色の前記微細着色区域の表面が、前記基材と傾
きを有する傾斜面となっていることにより、前記混色層
とは異なる色を表示する表示単位区域を形成しており、
前記表示単位区域の集合が表示部を形成していることを
特徴とする潜像表示体に関するものである。第3の発明
は、第1の発明において、基材上に、三種類の色の微細
着色区域が無数に並べて配置されたことにより構成され
た混色の着色層が積層されており、前記着色層の所定の
部分の、いずれか一種類の色の前記微細着色区域の表
面、もしくはいずれか二種類の色の隣接しあう前記微細
着色区域の表面が、前記基材と傾きを有する傾斜面とな
っていることにより、前記混色層とは異なる色を表示す
る表示単位区域を形成しており、前記表示単位区域の集
合が表示部を形成していることを特徴とする潜像表示体
に関するものである。第4の発明は、第1の発明におい
て、基材上に、四種類の色の微細着色区域が無数に並べ
て配置されたことにより構成された混色の着色層が積層
されており、前記着色層の所定の部分の、いずれか一種
類の色の前記微細着色区域の表面、いずれか二種類の色
の隣接しあう前記微細着色区域の表面、もしくはいずれ
か三種類の色の隣接しあう前記微細着色区域の表面が、
前記基材と傾きを有する傾斜面となっていることによ
り、前記混色層とは異なる色を表示する表示単位区域を
形成しており、前記表示単位区域の集合が表示部を形成
していることを特徴とする潜像表示体に関するものであ
る。第5の発明は、第1〜第4いずれかの発明におい
て、前記傾斜面は、前記着色層に形成された凹部の側
面、もしくは凸部の側面であることを特徴とする潜像表
示体に関するものである。第6の発明は、第1〜第5い
ずれかの発明において、前記凸部の外面もしくは前記凹
部の内面は、二つ〜四つの前記傾斜面からなるものであ
ることを特徴とする潜像表示体に関するものである。第
7の発明は、第1〜第5いずれかの発明において、前記
凸部の外面が球面もしくは円錐面からなることを特徴と
する潜像表示体に関するものである。第8の発明は、第
1〜第5いずれかの発明において、前記凹部の内面が、
球面もしくは円錐面の逆型形状からなることを特徴とす
る潜像表示体に関するものである。第9の発明は、第1
〜第8いずれかの発明において、前記傾斜面の前記基材
との傾きを異にする二種以上の表示部を有することを特
徴とする潜像表示体に関するものである。第10の発明
は、第1〜第9いずれかの発明において、前記着色層を
構成する微細着色区域は、格子状に配置されていること
を特徴とする潜像表示体に関するものである。第11の
発明は、第1〜第9いずれかの発明において、前記着色
層を構成する微細着色区域は、ストライプ状に配置され
ていることを特徴とする潜像表示体に関するものであ
る。第12の発明は、第10の発明において、基材上
に、区域内が縦横等分に区分された長方形の単位混色区
域の各々に、二種類以上の色の前記微細着色区域が配置
されたものが格子状に配置されたことにより構成された
混色の着色層が積層されており、前記着色層には、前記
単位混色区域の縦の長さaおよび横の長さbに対し、a
/2を縦の底辺の長さ、b/2を横の底辺の長さとする
四角錐の形状を有する凸部、もしくは前記四角錐の逆型
形状を有する凹部の集合からなる表示部が形成されてお
り、前記凹部の中心もしくは前記凸部の中心が、(1)
前記単位混色区域の中央の位置、(2)前記中央から縦
方向にa/2移動した位置、(3)前記中央から横方向
にb/2移動した位置、並びに(4)前記中央から縦方
向にa/2、および横方向にb/2移動した位置、の少
なくともいずれかであることを特徴とする潜像表示体に
関するものである。第13の発明は、第12の発明にお
いて、前記(1)〜(4)から選択された異なる位置
に、前記凹部もしくは前記凸部の中心がある、異なる二
以上の表示部を有することを特徴とする潜像表示体に関
するものである。第14の発明は、第12の発明におい
て、前記表示部が背景部とパターン部とからなり、前記
背景部と前記パターン部とにおける前記凹部もしくは前
記凸部の中心が、前記(1)〜(4)の中から選択され
た異なる位置にあることを特徴とする潜像表示体に関す
るものである。第15の発明は、第13の発明におい
て、重複部を有する二つの表示部の非重複部の前記凹部
もしくは前記凸部の位置が、一方の表示部においては、
前記重複部における前記凹部もしくは前記凸部の位置に
対して縦方向にa/2移動した位置にあり、他方の表示
部においては、前記重複部における前記凹部もしくは前
記凸部の位置に対して横方向にb/2移動した位置であ
ることを特徴とする潜像表示体に関するものである。第
16の発明は、第15の発明において、前記表示部が、
背景部を有しており、前記背景部の前記凹部もしくは前
記凸部の位置が、前記重複部における前記凹部もしくは
前記凸部の位置に対して縦方向にa/2、かつ横方向に
b/2移動した位置にあることを特徴とする潜像表示体
に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の表示体の最も簡
素な構成を示す図であって、表示体1は、図1(a)の
下部に示すように、基材2上に着色層3が積層したもの
で、着色層3は基材2上に平行に積層されていて、着色
層3の大部分は平坦であるが、一部の個所が傾斜面4を
形成しているものである。
【0010】着色層3は、互いに異なる二種類の色の微
細着色区域3aおよび3bが、格子状に、同じ色どうし
が辺で接することなく、四隅で接して交互に並べられて
配置されたものである。なお、本明細書中、色とは、単
に色相のみで区別されるものではなく、色相、明度、彩
度のいずれか、もしくはこれらの組み合わせにより区別
されるものを指す。図1では、一方の微細着色区域3a
にハッチを施し、他方の微細着色区域3bを白地で示し
てあるが、いずれも着色されているものとする。両区域
3aおよび3bは、図上では区別し得るが、実際には、
見る距離に比して、両微細着色区域の大きさが充分小さ
く、観察者には両者の色が混合した混色の着色層として
見えるものである。一例として、微細着色区域の大きさ
は350μm程度である。
【0011】着色層3を形成する微細着色区域3aおよ
び3bのうち、図中、区域の枠を太線で示した部分は、
図1(a)の下部に示されるように、基材面とは傾きを
持った右上がりの傾斜面4をなしている。この着色層3
を真上から見たときは、微細着色区域3aおよび3bの
両方が見えるので、混色の着色層の色が見えるが、斜め
右上方向6からの照明で、基材面に対して浅い角度の斜
め左上方向7から眺めると、図中、白地で示した微細着
色区域3bの色が優先的に見えるので、周囲の混色の着
色層と、色の区別ができる。
【0012】従って、このことを利用し、傾斜面4とな
った微小着色区域3bを表示単位5aとし、この表示単
位5aの集合が、文字やパターンを構成するよう、適宜
な位置の微細着色区域3bを傾斜面4とすることによ
り、図1(b)に示すように、表示部5(ここでは三角
形である。)を形成することができる。
【0013】図1を引用して説明した上記の例において
は、異なる二種類の色を用いて、表示部5を形成した
が、色としては、三種類、四種類もしくはそれ以上を使
用することができる。
【0014】図2(a)に示すように、着色層3には、
互いに異なる三種類の色の微細着色区域(ここでは、分
かりやすいように、各区域に色名A、B、およびCを付
しておき、区域名としてもA、B、およびCを使用す
る。)が、各行にA、B、およびCがこの順に繰返して
並べられ、一行目の先頭をAとすると、二行目の先頭は
B、三行目の先頭はCのように、順次、ずれて行くよう
に配置されて、A、B、およびCの三色の混色の着色層
を構成しているものである。
【0015】この例では、第一行目の先頭のAと、その
Aから三列間をあけた直後のBおよび続くC、さらに三
列間をあけた直後のA、さらにそのAから三列間をあけ
た直後のBおよび続くCのようなルールにより、微細着
色区域を選び、A単独の部分には右下がりの傾斜面4b
を、また、同じ行で隣接するBおよびCは、一つの右上
がりの傾斜面4aを形成する。
【0016】従って、この表示体1を、真上から見たと
きは、微細着色区域A、B、およびCが見えるので、こ
れら三色の混色の色の着色層3が見えるが、傾斜面4a
を表示体1の斜め左上方向7aから眺めると、傾斜面4
aを構成するBおよびCの混色の色が見え、傾斜面4b
を表示体1の斜め右上方向7bから眺めると、傾斜面4
bを構成するAの色が見え、いずれも周囲の混色の着色
層と、色的に区別されて見える。従って、この表示体1
からは、角度を変えることによりAの色を有する比較的
幅狭の斜めの線の表示部5bと、BおよびCの混色の色
を有する比較的幅広の斜めの線の表示部5aとが見え
る。このように、一つの表示体1の中に、傾きを異にす
る傾斜面が混在していると見る角度によって、一方が見
えやすくなるので、角度により、異なる表示が可能にな
る。
【0017】図3は、着色層3を、互いに異なる四種類
の色の微細着色区域(図2の例にならって、各区域の色
名および区域名をA、B、C、およびDとする。)で構
成した例で、一行目が、先頭からA、B、C、および
D、並びに、以降、これらの順の繰返しからなってお
り、二行目は、先頭がC、次がDで、以降は、A、B、
C、およびDの繰返しである。三行目以降は、奇数行目
が一行目と同じ、偶数行目が二行目と同じである。図3
においても、A、B、CおよびDの四色で、混色の着色
層3を構成している。
【0018】図3に示す例では、各行における連続する
A、B、CおよびDを2サイクル毎に選べ、そのうちA
およびBで右上がりの一つの傾斜面を形成し、Cおよび
Dで右下がりの傾斜面を形成している。従って、この表
示体1を、真上から見たときは、微細着色区域A、B、
CおよびDが見えるので、これら四色の混色の色の着色
層3が見えるが、傾斜面4aを表示体1の斜め左上方向
7aから眺めると、傾斜面4aを構成するAおよびBの
混色の色の表示5aが見え、傾斜面4bを表示体1の斜
め右上方向7bから眺めると、傾斜面4bを構成するC
およびDの混色の色の表示5bが見え、いずれも周囲の
混色の着色層と、色的に区別されて見える。従って、こ
の表示体1からは、角度を変えることにより、Aおよび
Bの混色の色を有する斜めの線の表示部と、CおよびD
の混色の色を有する斜めの線の表示部とが見え、両者は
ほぼ同一個所であるので、角度を変えて見ることによ
り、あたかも、同一の線の色が変化したように見える。
【0019】図1〜図3を用いた例においては、着色層
3を構成する個々の微細着色区域に対応して傾斜面4を
形成した例を示したが、次に説明するように、微細着色
区域の境界に凹部もしくは凸部として形成することもで
きる。図4および図5は、そのような例を原理的に示し
たもので、いずれの図においても、基材2上に微細着色
区域A、B、CおよびDが、図3に示したように配列さ
れた表示単位に、凹部もしくは凸部を形成した状態を示
す。
【0020】図4(a)においては、田の字状に配列し
た微細着色区域A、B、CおよびDの中央に、四角錐の
逆型形状の凹部8aが形成されており、従って、凹部内
に、図ではすべてを明示出来ないが、四つの三角形状の
斜面が形成されていて、正面の斜面には、微細着色区域
Aの一部と微細着色区域Bの一部が互いに等しい面積を
占めている。同様に、向かって右側の斜面を、微細着色
区域Bの一部と微細着色区域Dの一部が占め、向かって
左側の斜面を、微細着色区域Cの一部と微細着色区域A
の一部が占め、手間側の斜面を微細着色区域Dの一部と
微細着色区域Cの一部が占めている。
【0021】図4(a)および次の図4(b)に示す表
示単位は、見る方向により見える色が異なるが、このこ
とを説明するために、見る方向の呼称のしかたを、図4
(c)により次のように定めておく。即ち、平面の奥側
をN、手前側をS、向かって左側をW、向かって右側を
Eとし、平面の中心をNの上方から見る場合の方向を
N’方向、同様にS、W、およびEの各々の上方から見
る場合の方向をS’方向、W’方向およびE’方向と呼
称し、これらの間の方向、例えば、SとEの間の上方か
ら見る場合の方向を(SE)’方向と呼称する。
【0022】図4(a)に示す凹部8aをS’方向から
見ると、斜面がAとBの混色の色となって見え、以下、
同様に、E’方向からはCとAの混色、N’方向からは
DとCの混色、W’方向からはBとDの混色が見える。
【0023】図4(b)は、図4(a)における四角錐
の逆型形状の凹部8aを、四角錐の形状の凸部8bに置
き換えたものであって、凸部8bの各斜面は、四角錐の
逆型形状の凹部8aを形成した図4(a)の凹部8aの
各斜面と同様な作用効果をもたらす。
【0024】図5(a)は、図4(a)における四角錐
の逆型形状の凹部8aを、円錐の逆型形状の凹部9aに
置き換えたものである。凹部9aにおいては、四角錐の
逆型形状の凹部8aにおけるように、斜面が平面ではな
いが、S’方向、E’方向、N’方向、およびW’方向
から見たときには、四角錐の逆型形状の凹部8aと同様
な混色が見える。また、(SE)’方向からはAの色、
(SW)’方向からはBの色、(NE)’方向からはC
の色、および(NW)’方向からはDの色が見えるよう
に、いずれの角度から見ても反射光が得られ、潜像の見
える範囲が広い。
【0025】図5(b)は、図5(a)における円錐の
逆型形状の凹部9aを、円錐の形状の凸部9bに置き換
えたものであって、凸部9bの斜面は、円錐の逆型形状
の凹部9aを形成した図5(a)の凹部9aの斜面と同
じ作用効果をもたらす。
【0026】図4および図5を引用した例においては、
微細着色区域の境界に凹部もしくは凸部を形成して傾斜
面を形成する例を示したが、凹部および凸部は以上に例
示した以外の形状や形成のしかたが有り得る。
【0027】凸部の形状としては、底面が正四角形もし
くは長方形の四角錐状の凸部、半球状の凸部、三角錐状
の凸部、円錐の断面を楕円形としたもの、もしくは円錐
を中心を外して高さ方向に切断したものどうしを合せた
形状等があり得る。また、凹部の形状としては、これら
の凸部の形状に対応する逆型形状のものがあり得る。半
球状の凸部もしくは凹部は、その周囲に傾斜面が幾つあ
るか表現し難いが、現実的には、四角錐状の凸部もしく
は凹部と同様な効果を有するので、一応、四面の傾斜面
から構成されるものとみなす。凸部もしくは凹部を構成
する傾斜面の数は、特に限定されるものではないが、通
常、二つから四つとする。なお、径斜面の数が二つであ
る二面の傾斜面とは、上記の「円錐を中心を外して高さ
方向に切断したものどうしを合せた形状」のほか、二面
の傾斜面からなる切り妻屋根状の凸部もしくはその逆型
形状がある。
【0028】着色層3については、いままでに例示した
いずれの例においても、微細着色区域は縦横の格子で定
められた枠内に配置されたものを想定し、図示している
が、一行毎に、列が1/2ピッチずつずれた配置があり
得るし、各列毎に同じ色の微細着色区域が配列したスト
ライプ状の着色層も有り得る。また、単位着色区域を四
等分し、田の字の左上をA、右上をB、左下をC、およ
び右下をDとしたとき、A、B、およびCを異なる三色
として、DはCと同色にしておき、このような単位着色
区域が格子状、もしくは列毎に1/2ピッチずつずれた
配置となっていてもよい。なお、着色層3の単位混色区
域および微小着色区域は、四角形として説明してきた
が、四角形以外の円形等の形状であってもよい。ただ
し、できるだけ密に形成することが好ましい。単位混色
区域のピッチは、50〜500μm程度が好ましい。あ
まり小さいと目で見分けることが困難になるからであ
り、また、形成もむずかしくなる。大きすぎると、各微
細着色区域が分離して見え、混色になって見えない。凹
部の深さもしくは凸部の高さは、効果を挙げる上では、
20μm以上であることが好ましい。凹部もしくは凸部
の径は、上記の単位混色区域のピッチの1/2というこ
とから、25〜250μm程度である。
【0029】既に説明した例では、四角錐状の凸部、も
しくはその逆型形状の凹部は、凸部もしくは凹部が着色
層3と接する部分の四角形の各辺が、微細着色区域の格
子の各線と平行に形成されているように図示したが、例
えば、四角形の各辺が、格子の各線と45°等の角度を
なして形成されていてもよい。さらに、上記のように、
田の字の左上にA、右上にB、左下にC、および右下に
Dが配置されたとき、凹部もしくは凸部を、それらの中
心が、AとBの中心になるよう形成してもよいし、各微
細着色区域と一致させて凹部もしくは凸部を形成しても
よい。
【0030】より好ましい、着色層3の微細着色区域の
配置、凹部の形成位置、およびこれらを利用した複数の
表示、角度を変えることによるパターンの色の変化につ
いて次に述べる。
【0031】まず、着色層3は、図6(a)に示すよう
な微細着色区域A、B、C、およびDが図3におけるの
と同様に配置された単位混色区域10が、縦横の格子状
に配置されたものの集合からなっているものとする。こ
の例では単位混色区域10は正方形で、縦横の寸法がa
であり、縦横等分に四つに区分されている。
【0032】この着色層3に対して形成する凹部は、図
4(a)を用いて説明した四角錐の逆型形状からなるも
ので、四角錐の底面は、縦横共、略a/2の寸法を有し
ているものとする。なお、ここでは四角錐の底面の正四
角形の各辺が、着色層3の格子と平行な向きになるよ
う、凹部を形成する。凹部を形成する位置は、図6
(b)の(イ)に示すように、四角錐8の頂点が単位混
色区域の中央にある位置(以降、単に四角錐の頂点の位
置で示す。)、(ロ)に示すように、四角錐の頂点が単
位混色区域の中央から、図の上方向にa/2ずれた位
置、(ハ)に示すように、四角錐の頂点が単位混色区域
の中央から、図の向かって右方向にa/2ずれた位置、
(二)に示すように、四角錐の頂点が単位混色区域の中
央から、図の上方向にa/2、かつ図の向かって右方向
にa/2ずれた位置、の4通りの位置が有り得る。これ
らの凹部の形成位置は、一つの単位混色区域に関して一
つを選ぶものとする。なお、上記において、上方向を下
方向、右方向を左方向と置き換えて定義しても、結果的
には同様である。
【0033】上記のように、一つの単位混色区域に対
し、(イ)〜(ニ)の四通りの凹部の形成位置があり、
各々の形成位置に対して、図4(c)に示したように、
見る方向が四方向あり、それぞれの色が見える。例え
ば、(イ)の形成位置に対して、N’方向からはDおよ
びCの混色、S’方向からはAおよびBの混色が見え、
W’方向からはBおよびDの混色、E’方向からはCお
よびAの混色が見える。(ロ)の形成位置に対して、
N’方向からはBおよびAの混色、S’方向からはCお
よびDの混色が見え、W’方向からはDおよびBの混
色、E’方向からはAおよびCの混色が見える。(ハ)
の形成位置に対して、N’方向からはCおよびDの混
色、S’方向からはBおよびAの混色が見え、W’方向
からはAおよびCの混色、E’方向からはDおよびBの
混色が見える。(ニ)の形成位置に対して、N’方向か
らはAおよびBの混色、S’方向からはDおよびCの混
色が見え、W’方向からはCおよびAの混色、E’方向
からはBおよびDの混色が見える。
【0034】以上をまとめると次の「表1」のようにな
る。
【0035】
【表1】
【0036】ここで、仮に、A;黄色、B;青色、C;
赤色、D;白色とすると、例えば、S’方向から見た
(イ)のAとBの混色は黄緑色、S’方向から見た
(ニ)のBとAの混色も黄緑色であるので、「表2」の
ようになる。
【0037】
【表2】
【0038】例えば、あるパターンを(ロ)の位置に形
成した凹部の集合で形成し、パターン以外の部分を
(イ)の位置に形成した凹部の集合で形成すると、N’
方向からは桃色の背景中に黄緑色のパターンが見え、正
反対のS’方向からは、黄緑色の背景中に桃色のパター
ンが見える。ただ、この場合、W’方向およびE’方向
からは、背景とパターンの色の違いが無いので、パター
ンが見えない。また、パターンを(ハ)の位置に形成し
た凹部の集合で形成し、パターン以外の部分を(イ)の
位置に形成した凹部の集合で形成すると、W’方向から
は水色の背景中に橙色のパターンが見え、正反対のE’
方向からは、橙色の背景中に水色のパターンが見える。
ただ、この場合、N’方向およびS’方向からは、背景
とパターンの色の違いが無いので、パターンが見えな
い。
【0039】あるパターンを(二)の位置に形成した凹
部の集合で形成し、パターン以外の部分を(イ)の位置
に形成した凹部の集合で形成すると、N’方向からは桃
色の背景中に黄緑色のパターンが見え、正反対のS’方
向からは、黄緑色の背景中に桃色のパターンが見える。
さらに、この場合、W’方向からは、水色の背景中に橙
色のパターンが見え、正反対のE’方向からは、橙色の
背景中に水色のパターンが見える。
【0040】上記のように(ニ)の位置に形成した凹部
の集合からなるパターンは、(イ)との関係において、
N’方向、S’方向、W’方向、およびE’方向の四方
向から見ることができる。こことを利用して、あるパタ
ーンを(ロ)と(ニ)の位置の凹部とで形成し、背景を
(イ)の位置の凹部で形成しておき、N’方向からは、
桃色の背景中に黄緑色のパターンが見え、S’方向から
は、黄緑色の背景中に桃色のパターンが見えるように
し、さらに、上記のパターンとは別のパターンを、
(ハ)と(ニ)の位置の凹部とで形成すると、W’方向
からは、水色の背景中に橙色のパターンが見え、正反対
のE’方向からは、橙色の背景中に水色のパターンが見
える。従って、(イ)を背景とするときは、異なる二つ
のパターンの重複部の凹部を(ニ)の位置とすることが
好ましい。
【0041】図7および図8は、背景中に二つのパター
ンが重複部を有して重なった表示部の作製を示す図であ
る。
【0042】図7は、図6(a)の右側に示したものと
同じ着色層3に、各単位混色区域の中心に四角錐8の中
心を合わせた状態を示す。図6(b)の(イ)に相当す
る位置である。一応、各単位混色区域の中心を、標準的
な位置であるとする。
【0043】図6(a)に示す着色層3に、図6(b)
に、ハート形に線11で囲み、かつ黒丸を付した個所に
おいて、このハート形を表示するために凹部を形成すべ
き位置を、上記の標準的な位置から、四角錐の寸法aに
対しa/2だけ、上方にずらし、図6(b)の(ロ)に
相当する位置に移動させる。移動後の状態を図8(a)
に示す。このハート形を第1のパターンとする。
【0044】ここで、ハート形とほぼ大きさの等しい英
文字「H」(ただし、90°回転させたものとする。)
を第2のパターンとし、図8(a)中に線13で囲み、
かつ黒丸を付した個所において、凹部を形成すべき位置
を、四角錐の寸法aに対しa/2だけ、右方にずらし、
図8(b)の状態にする。このとき、ハート形を表示す
る目的でずらした凹部を形成すべき位置は、最終的に
は、図6(b)の(ニ)の位置になり、今回、初めてず
らされた凹部の位置は、(ハ)の位置になる。また、先
にハート形を表示する目的でずらしたが、今回はずらさ
なかった凹部の位置は、(ロ)のままである。
【0045】図9に、以上のプロセスにより決定し、形
成した凹部を塗り分けて示す。図9中に示した(イ)〜
(ニ)は、見る方向により、「表2」に示したような色
が見えるものであるので、例えば、N’方向から見ると
き、(イ)と(ハ)が桃色、(ロ)と(ニ)が黄緑色で
あり、S’方向から見るとき、(イ)と(ハ)が黄緑
色、(ロ)と(ニ)が桃色のようにちょうど反転し、図
10(a)(b)に模式的に示すように、N’方向から
も、S’方向からも、ハート形の形状が見える。また、
図9中の(イ)〜(ニ)は、W’方向から見るとき、
(イ)と(ロ)が水色、(ハ)と(ニ)が橙色であり、
E’方向から見るとき、(イ)と(ロ)が橙色、(ハ)
と(ニ)が水色のように、やはり反転し、図10(c)
(d)に模式的に示すように、W’方向からも、E’方
向からも、90°回転したHの字の形状が見える。
【0046】より好ましい、着色層3の微細着色区域の
配置、凹部の形成位置、およびこれらを利用した複数の
表示、角度を変えることによるパターンの色の変化につ
いて説明したが、上記の例においても、なお、種々の変
形態様をとることができる。
【0047】上記の例では、単位混色区域を構成する微
細着色区域を、白も含めて全て異なる色としたが、A、
B、C、およびDを順に、赤色、赤色、赤色、および白
色としてもよく、この場合、潜像は、赤色もしくは桃色
で表現されて見える。なお、白色の微細着色区域は、白
色の基材の表面を利用したものであってもよい。あるい
は、A、B、C、およびDを順に、黄色、青色、赤色、
および赤色としてもよく、潜像は、緑色、赤色、紫色、
もしくは橙色で表現されて見える。着色層は、通常、一
様に形成するが、意匠的な都合で、着色層の半分を異な
る混色にする等のバリエーションを行なってもよい。
【0048】潜像を凹部や凸部で形成するとき、背景を
設ける必要は必ずしも無いが、背景なしで、パターンを
形成すると、パターンの外形が目立ってしまうこともあ
り得るので、背景も含めて凹部や凸部を形成し、背景も
含めた凹部もしくは凸部の形成部分の外形が特に意味を
持たないようにすることが好ましい。背景の部分におい
ても、パターンの部分においても、凹部もしくは凸部に
おける色は同じであるから、正面から見ただけでは、特
定の凹部もしくは凸部が、いずれを形成しているかは分
かりにくい。
【0049】本発明の潜像表示体は、紙、プラスチッ
ク、もしくは金属箔等の任意の素材のシートもしくは板
状のもの、またはそれらの任意の組み合わせからなる複
合体の基材の表面の一部もしくは全部に形成することが
できる。基本的には、基材上に微細着色区域からなる混
色の着色層を形成し、着色層上から、先端が凸部もしく
は凹部となった型を用い、基材ごとX−Yテーブル上で
移動させつつ刻印するか、同じ物を多量に作る場合に
は、必要な面積に必要な数の凸部もしくは凹部を形成し
た型板を形成しておいて、押し付けることにより形成す
ることができる。
【0050】着色層は、通常のインキを用い、オフセッ
ト等の通常の印刷方式により形成することができる。着
色層はその形成の際に精密さを要し、概ね小さい面積で
あるので、昇華転写等の転写法で形成してもよい。ま
た、着色層上には、透明な保護層を形成しておいて、摩
耗を防止することができる。
【0051】なお、基材には、用途に応じて、任意な印
刷等の装飾を施しておいてよい。また、印刷を着色層上
に、潜像を表示する部分のカモフラージュのために行な
ってもよい。
【0052】本発明の潜像表示体は、以上に説明したよ
うな構造を持ち、正面からは確認できないが、角度を付
けて見ることにより、潜像が背景と異なる色を呈するた
め、見えるようになり、確認のために特別な判定器具、
判定機器を要しない特徴がある。また、本発明の潜像表
示体は、着色の構造に加えて、凹部もしくは凸部を特定
の形状で、特定の位置に形成してあるものであるため、
カラーコピー機やカラースキャナー等の光学的な手段の
みでは不正な意図による複製が困難である。なお、微細
着色区域の色の一部もしくは全部を、可視領域以外での
反射もしくは吸収を持つもので形成しておくことによ
り、外観的な確認のみならず、赤外領域もしくは紫外領
域に感度を持つセンサーを用いての確認を行なうことも
可能である。
【0053】本発明の潜像表示体は、不正な意図での偽
装や変造が行なわれる可能性のある次のような種々の用
途に、それらを構成する基材を潜像表示体の基材とし
て、適用するか、もしくはそれらの基材に潜像表示体を
貼り付ける等により適用することができる。種々の用途
としては、次の様なものがある;紙幣、商品券、株券、
もしくは証券等。運転免許証、パスポート、カード型の
証書、例えば、防火、消毒もしくは防火等の保安、衛生
上の資格、もしくは等級を示すもの等。乗車券、乗船
券、航空券等。宝くじや各種のくじ、競馬・競輪等の勝
馬投票券・車券等、各種催事の入場券等。金融機関の取
引明細や各種証明用途で使用されるジャーナル(例;銀
行カードでの取引の際に発光される明細書)等。値札や
種別の表示用タグやラベル等。各種パッケージ、包装
紙、紙器等。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、混色の着色層
中に、着色層を構成するよりも少ない色の傾きの異なる
表示単位区域の集合からなる表示部が形成されているの
で、正面からは一様な混色の着色層が見えるのみである
が、角度を変えて見ることにより、表示部が着色層とは
異なる色となって見え、着色の形成は印刷等により、ま
た傾斜面の形成はエンボス加工等により、いずれも実施
しやすい技術をもって行なうことが可能な、潜像表示体
を提供することができる。請求項2〜4の発明によれ
ば、請求項1の発明の効果に加え、各々、二色、三色、
もしくは四色の微細着色区域が並べて配置された混色の
着色層中に、着色層を構成するよりは少ない種類の微細
着色区域を用いて表示部が形成されているので、製作時
の着色層の形成が容易な潜像表示体を提供することがで
きる。請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4い
ずれかの発明の効果に加え、表示部の形成を、凹部もし
くは凸部の形成により行なえる潜像表示体を提供するこ
とができる。請求項6の発明によれば、請求項1〜請求
項5いずれかの発明の効果に加え、凹部もしくは凸部の
形成を二つ〜四つの傾斜面を先端に有する刻印用の型等
を用いて製作することが容易な潜像表示体を提供するこ
とができる。請求項7もしくは請求項8の発明によれ
ば、請求項1〜請求項5いずれかの発明の効果に加え、
潜像の見える範囲が広く、球面もしくはその逆型形状の
先端に有する刻印用の型等を用いて製作することが容易
な潜像表示体を提供することができる。請求項9の発明
によれば、請求項1〜請求項8いずれかの発明の効果に
加え、角度を変えてみることにより、特定の角度で二つ
のうちの一方が見える潜像表示体を提供することができ
る。請求項10の発明によれば、請求項1〜請求項9い
ずれかの発明の効果に加え、着色層を構成する微細着色
区域が規則的に構成されているので、着色層が一様であ
り、また、着色が印刷や転写により製作しやすい潜像表
示体を提供することができる。請求項11の発明によれ
ば、請求項1〜請求項9いずれかの発明の効果に加え、
着色層が微細な幅のストライプからなっているので、着
色を一様に形成するのが容易な、潜像表示体を提供する
ことができる。請求項12の発明によれば、四つに区分
された単位混色区域の各々に微細着色区域を形成して、
着色層を形成し、各単位混色区域に定められた四つの凹
部もしくは凸部の形成可能な位置を選んで、凹部もしく
は凸部を形成して潜像を形成するので、位置の選択によ
り有する潜像の色や見える角度を変えることが可能な潜
像表示体を提供することができる。請求項13の発明に
よれば、請求項12の発明の効果に加え、見える色や見
える角度をパターンごとに変えた二つの潜像を有する潜
像表示体を提供することができる。請求項14の発明に
よれば、請求項12の発明の効果に加え、パターン、お
よび背景の各々を異なる色、異なる見える角度とした、
潜像表示体を提供することができる。請求項15の発明
によれば、請求項13の発明の効果に加え、互いに重複
部を有する二つのパターンを、角度を変えたときに各々
が重複部で損なわれることなく見える、潜像表示体を提
供することができる。請求項16の発明によれば、請求
項15の発明の効果に加え、背景を有しており、二つの
パターンのいずれを見る際にも、角度により、背景とパ
ターンとが異なる色で見えるため、それぞれのパターン
の視認性を損なわない、潜像表示体を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】着色層が二色の混色である潜像表示体の図であ
る。
【図2】着色層が三色の混色である潜像表示体の図であ
る。
【図3】着色層が四色の混色である潜像表示体の図であ
る。
【図4】四角錐状の凸部もしくは凹部を示す図である。
【図5】円錐状の凸部もしくは凹部を示す図である。
【図6】好ましい着色層と凹部の形成位置を示す図であ
る。
【図7】二つのパターンのうち、第1のパターンの形成
を示す図である。
【図8】二つのパターンのうち、第2のパターンの形成
を示す図である。
【図9】二つのパターンを形成した際の凹部もしくは凸
部の位置を示す図である。
【図10】二つのパターンの見え方を示す図である。
【符号の説明】
1 潜像表示体 2 基材 3 着色層 4 傾斜面 5 表示部(5a;表示単位) 8、9 凹部もしくは凸部 10 単位混色区域

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、複数の種類の色の微細着色区
    域が無数に並べて配置されたことにより構成された混色
    の着色層が積層されており、前記着色層の所定の部分
    の、隣接する少なくとも前記着色層を構成する微細着色
    区域の色の種類よりも少ない種類の前記微細着色区域の
    表面が、前記基材と傾きを有する傾斜面となっているこ
    とにより、前記混色層とは異なる色を表示する表示単位
    区域を形成しており、前記表示単位区域の集合が表示部
    を形成していることを特徴とする潜像表示体。
  2. 【請求項2】 基材上に、二種類の色の微細着色区域が
    無数に並べて配置されたことにより構成された混色の着
    色層が積層されており、前記着色層の所定の部分の、い
    ずれか一方の種類の色の前記微細着色区域の表面が、前
    記基材と傾きを有する傾斜面となっていることにより、
    前記混色層とは異なる色を表示する表示単位区域を形成
    しており、前記表示単位区域の集合が表示部を形成して
    いることを特徴とする請求項1記載の潜像表示体。
  3. 【請求項3】 基材上に、三種類の色の微細着色区域が
    無数に並べて配置されたことにより構成された混色の着
    色層が積層されており、前記着色層の所定の部分の、い
    ずれか一種類の色の前記微細着色区域の表面、もしくは
    いずれか二種類の色の隣接しあう前記微細着色区域の表
    面が、前記基材と傾きを有する傾斜面となっていること
    により、前記混色層とは異なる色を表示する表示単位区
    域を形成しており、前記表示単位区域の集合が表示部を
    形成していることを特徴とする請求項1記載の潜像表示
    体。
  4. 【請求項4】 基材上に、四種類の色の微細着色区域が
    無数に並べて配置されたことにより構成された混色の着
    色層が積層されており、前記着色層の所定の部分の、い
    ずれか一種類の色の前記微細着色区域の表面、いずれか
    二種類の色の隣接しあう前記微細着色区域の表面、もし
    くはいずれか三種類の色の隣接しあう前記微細着色区域
    の表面が、前記基材と傾きを有する傾斜面となっている
    ことにより、前記混色層とは異なる色を表示する表示単
    位区域を形成しており、前記表示単位区域の集合が表示
    部を形成していることを特徴とする請求項1記載の潜像
    表示体。
  5. 【請求項5】 前記傾斜面は、前記着色層に形成された
    凹部の側面、もしくは凸部の側面であることを特徴とす
    る請求項1〜4いずれか記載の潜像表示体。
  6. 【請求項6】 前記凸部の外面もしくは前記凹部の内面
    は、二つ〜四つの前記傾斜面からなるものであることを
    特徴とする請求項1〜5いずれか記載の潜像表示体。
  7. 【請求項7】 前記凸部の外面が球面もしくは円錐面か
    らなることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の潜
    像表示体。
  8. 【請求項8】 前記凹部の内面が、球面もしくは円錐面
    の逆型形状からなることを特徴とする請求項1〜5いず
    れか記載の潜像表示体。
  9. 【請求項9】 前記傾斜面の前記基材との傾きを異にす
    る二種以上の表示部を有することを特徴とする請求項1
    〜8記載の潜像表示体。
  10. 【請求項10】 前記着色層を構成する微細着色区域
    は、格子状に配置されていることを特徴とする請求項1
    〜9いずれか記載の潜像表示体。
  11. 【請求項11】 前記着色層を構成する微細着色区域
    は、ストライプ状に配置されていることを特徴とする請
    求項1〜9いずれか記載の潜像表示体。
  12. 【請求項12】 基材上に、区域内が縦横等分に区分さ
    れた長方形の単位混色区域の各々に、二種類以上の色の
    前記微細着色区域が配置されたものが格子状に配置され
    たことにより構成された混色の着色層が積層されてお
    り、前記着色層には、前記単位混色区域の縦の長さaお
    よび横の長さbに対し、a/2を縦の底辺の長さ、b/
    2を横の底辺の長さとする四角錐の形状を有する凸部、
    もしくは前記四角錐の逆型形状を有する凹部の集合から
    なる表示部が形成されており、前記凹部の中心もしくは
    前記凸部の中心が、(1)前記単位混色区域の中央の位
    置、(2)前記中央から縦方向にa/2移動した位置、
    (3)前記中央から横方向にb/2移動した位置、並び
    に(4)前記中央から縦方向にa/2、および横方向に
    b/2移動した位置、の少なくともいずれかであること
    を特徴とする請求項10記載の潜像表示体。
  13. 【請求項13】 前記(1)〜(4)から選択された異
    なる位置に、前記凹部もしくは前記凸部の中心がある、
    異なる二以上の表示部を有することを特徴とする請求項
    12記載の潜像表示体。
  14. 【請求項14】 前記表示部が背景部とパターン部とか
    らなり、前記背景部と前記パターン部とにおける前記凹
    部もしくは前記凸部の中心が、前記(1)〜(4)の中
    から選択された異なる位置にあることを特徴とする請求
    項12記載の潜像表示体。
  15. 【請求項15】 重複部を有する二つの表示部の非重複
    部の前記凹部もしくは前記凸部の位置が、一方の表示部
    においては、前記重複部における前記凹部もしくは前記
    凸部の位置に対して縦方向にa/2移動した位置にあ
    り、他方の表示部においては、前記重複部における前記
    凹部もしくは前記凸部の位置に対して横方向にb/2移
    動した位置であることを特徴とする請求項13記載の潜
    像表示体。
  16. 【請求項16】 前記表示部が、背景部を有しており、
    前記背景部の前記凹部もしくは前記凸部の位置が、前記
    重複部における前記凹部もしくは前記凸部の位置に対し
    て縦方向にa/2、かつ横方向にb/2移動した位置に
    あることを特徴とする請求項15記載の潜像表示体。
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