JP2002326293A - 段ボールシートの加工装置 - Google Patents

段ボールシートの加工装置

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JP2002326293A JP2001133200A JP2001133200A JP2002326293A JP 2002326293 A JP2002326293 A JP 2002326293A JP 2001133200 A JP2001133200 A JP 2001133200A JP 2001133200 A JP2001133200 A JP 2001133200A JP 2002326293 A JP2002326293 A JP 2002326293A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボールシートの加工装置に関し、複数種の
加工形状での加工を可能にするとともに、複数の加工形
状の中から所望の加工形状を簡単な操作で選択できるよ
うにする。 【解決手段】 加工用ヘッド50に装置幅方向に並列し
て複数の加工具50a,50bを備えるとともに、加工
用ヘッド50を装置幅方向に移動させ、複数の加工具5
0a,50bのうちの一の加工具が受部材14の位置で
決まる段ボールシートへの加工位置に位置するように加
工用ヘッド50の位置決めを行う第1の位置決め機構
と、第1の位置決め機構により位置決めされた位置を基
準にして加工用ヘッド50を装置幅方向に移動させ、複
数の加工具50a,50bを上記加工位置に選択的に位
置させる第2の位置決め機構52とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールシートか
ら段ボール箱を製造する製函機に備えられ、段ボールシ
ートに罫入加工,溝切加工,糊代加工或いはスリット加
工等の加工を施す段ボールシートの加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は段ボール箱を製造するフレキソフ
ォルダグルア(製函機)の一般的な構成を示す模式的な
側面図である。この図に示すように、フレキソフォルダ
グルアは、給紙部1,複数の印刷部2,クリーザスロッ
タ3及びフォルダグルア4で構成され、給紙部1から給
紙された段ボールシートSは、印刷部2で印刷されクリ
ーザスロッタ3で罫入,溝切及び糊代加工された後、フ
ォルダグルア4で糊付けされ折畳まれて箱となる。
【0003】クリーザスロッタ3は、図6,図7に示す
ように第1罫線装置10,第2罫線装置20及びスロッ
タ装置30から構成されている。第1罫線装置10は、
図9に示すように、段ボールシートSの走行ラインを挟
んで上下に配置された一対の軸11,12を備えてい
る。各軸11,12はともに両側に立設するフレーム
6,6に支持されており、段ボールシートSの走行に略
同期して互いに反対方向に回転するようになっている。
また、各軸11,12にはそれぞれ罫線ヘッド(第1罫
線ヘッド)13,14が取り付けられている。罫線ヘッ
ド13,14は、図10に示すような断面形状を有して
おり、上下の罫線ヘッド13,14間に段ボールシート
Sを挟みこむことによって段ボールシートSに折り目が
付けられるようになっている。
【0004】また、第2罫線装置20は、基本的に第1
罫線装置10と同じ構成であり、段ボールシートSの走
行ラインを挟んで配置された上下の軸21,22と各軸
21,22に取り付けられた罫線ヘッド(第2罫線ヘッ
ド)23,24とから構成されている。この第2罫線装
置20は、第1罫線装置10による罫入加工を補うため
に備えられた2次的な罫入加工を行う装置である。この
罫線ヘッド23,24も、図10に示すような断面形状
を有している。
【0005】スロッタ装置30も、第1罫線装置10,
第2罫線装置20と同様の構成を有しており、段ボール
シートSの走行ラインを挟んで配置された上下の軸3
1,32と各軸31,32に取り付けられたスロッタヘ
ッド33,34とから構成されている。このスロッタ装
置30は、溝切,糊代加工及びスリット加工を行う装置
である。なお、以下においては、上記の第1罫線ヘッ
ド,第2罫線ヘッド及びスロッタヘッド等を総称して加
工用ヘッドと呼ぶ。
【0006】図7に示すように上側の加工用ヘッド1
3,23,33は、段ボールシートSの走行方向に一直
線に並んで配置されている。同様に、下側の加工用ヘッ
ド14,24,34も、上側の加工用ヘッド13,2
3,33にそれぞれ対応して一直線に並んで配置されて
いる。なお、図7,図9中には、上下の第1罫線ヘッド
13,14の対をPC、第2罫線ヘッド23,24の対
をSC、スロッタヘッド33,34の対をSLと表記す
るとともに、列順に番号を付すことによって各PC,S
C,SLの区別を行っている。
【0007】このように、第1罫線ヘッド13,14
(PC1〜5)、第2罫線ヘッド23,24(SC1〜
5)、スロッタヘッド33,34(SL1〜5)が、列
毎に一直線に並んで配置されることにより、段ボールシ
ートSには、図8に示すように走行方向に沿って罫入及
び溝切加工が施される。例えば、中央の列の第1罫線ヘ
ッド13,14(PC3)及び第2罫線ヘッド23,2
4(SC3)によって、段ボールシートSの中央の折り
曲げ部に折り目が加工され、スロッタヘッド33,34
(SL3)によって折り曲げ部の前後端に溝切加工が施
されるようになっている。
【0008】なお、図8に示すように段ボールシートS
の図8中の上端部には本来罫線は不要であり、それに対
応する図7中の最上列(図9中の最左列)の各第1罫線
ヘッド13,14(PC5)、第2罫線ヘッド23,2
4(SC5)も本来不要であるが、ここでは段ボールシ
ートSを送るための送りロールとして配置している。ま
た、スロッタヘッド33,34のうち、図7中の最上列
のスロッタヘッド33,34(SL5)はスリッタヘッ
ドであり、最下列のスロッタヘッド33,34(SL
1)は糊代ヘッドとなっている。
【0009】ところで、一つのフレキソフォルダグルア
で扱われる段ボールシートSには複数のサイズが存在
し、また、一のサイズの段ボールシートSから製造され
る段ボール箱の形状も複数の形状のものが存在する。こ
のため、段ボールシートSのサイズや製造する段ボール
箱の形状に応じて各加工用ヘッド13,14,23,2
4,33,34の軸方向(装置幅方向)の位置を変更
し、上記の罫入位置や溝切位置等を適宜の位置に設定し
直す必要がある。
【0010】従来、これら各加工用ヘッド13,14,
23,24,33,34の軸方向位置の変更は以下のよ
うにして行われていた。図6,図7,図9に示すよう
に、クリーザスロッタ部3には、段ボールシートSの走
行ラインの上側に2本のガイド軸41,41がフレーム
6,6間に掛け渡され、走行ラインの下側にも2本のガ
イド軸42,42がフレーム6,6間に掛け渡されてい
る。上側のガイド軸41,41には、上側の各列の加工
用ヘッド13,23,33に対応する移動台43が軸方
向に摺動自在に配置されている。一方、下側のガイド軸
42,42には、下側の各列の加工用ヘッド14,2
4,34に対応する移動台44が軸方向に摺動自在に配
置されている。
【0011】各移動台43,44には、図6,図9に示
すようにヨーク43a,44aが備えられている。これ
らヨーク43a,44aは、対応する各列の加工用ヘッ
ド13,14,23,24,33,34の溝に係合し
て、加工用ヘッド13,14,23,24,33,34
の軸11,12,21,22,31,32上での移動を
拘束している。これにより、上側の加工用ヘッド13,
23,33は移動台43とともに列毎に一体的に軸幅方
向へ移動し、下側の加工用ヘッド14,24,34は移
動台44とともに列毎に一体的に軸方向へ移動する。た
だし、中央列の加工用ヘッド13,14,23,24,
33,34は、装置の中心に配置されており段ボールシ
ートSの寸法替があっても位置は変わらないので、移動
台43,44による移動は行われない。したがって、図
7,図9中には8組の移動台43,44が示されてい
る。
【0012】各移動台43,44には、それぞれネジ軸
45U,45Lが螺合している。各移動台43,44は
列毎に上下一対となっており、対応する移動台43,4
4のネジ軸45U,45Lはスプロケット46を介して
チェン47で連結されている。上側のネジ軸45Uの一
端にはモータ48が取り付けられている。したがって、
モータ48が回転すると、ネジ軸45U,45L、移動
台43,44及びヨーク43a,44aを介して、上側
の加工用ヘッド13,23,33と下側の加工用ヘッド
14,24,34とが一斉に軸方向に移動し、罫入位置
や溝切位置等が適宜の位置に設定し直されるようになっ
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成されたクリーザスロッタ3では、罫入加工に
際し、予め機械に組み込まれている罫線ヘッド13,1
4,23,24の形状に応じた一種類の罫線しか入れる
ことができない。製函機で加工される段ボールシートの
種類は、Eフルートからダブルウォール、時にはトリプ
ルウォールまで多種類のフルートがあり、紙質も薄いも
のから厚いものまで各種存在する。このため、折り曲げ
加工を精度良く行うためには1種類の罫線形状では不十
分であり、複数種の罫線形状の中から段ボールシートの
種類等に応じた形状の罫線を適宜選択して加工できるよ
うにしたい。また、溝切加工等についても、加工形状を
必要に応じて適宜選択できるようにしたい。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たものであり、複数種の加工形状での加工を可能にする
とともに、複数の加工形状の中から所望の加工形状を簡
単な操作で選択できるようにした、段ボールシートの加
工装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の段ボールシート
の加工装置は、段ボールシートの走行ラインを挟んで配
置された加工用ヘッドと受部材との間を上記段ボールシ
ートが通過することによって段ボールシートに加工が施
される形式の段ボールシートの加工装置において、以下
の構成を備えることにより、上記目的の達成を可能にし
たものである。
【0016】まず、第1の発明では、加工用ヘッドに装
置幅方向に並列して複数の加工具を備えている。このよ
うに複数の加工具を備えることにより、加工具の装備数
に応じた複数種類の加工形状での加工が可能になる。そ
して、さらに、加工用ヘッドを装置幅方向に移動させ、
複数の加工具のうちの一の加工具が受部材の位置で決ま
る段ボールシートへの加工位置に位置するように加工用
ヘッドの位置決めを行う第1の位置決め機構と、第1の
位置決め機構により位置決めされた位置を基準にして加
工用ヘッドを装置幅方向に移動させ、複数の加工具を上
記加工位置に選択的に位置させる第2の位置決め機構と
を備えている。このように装置幅方向における加工位置
の位置決めと、加工位置への各加工具の位置決めを異な
る位置決め機構により行い、且つ、加工位置への各加工
具の位置決めは第1の位置決め機構により位置決めされ
た位置を基準にして行うことで、正確にかつ簡単な操作
で所望の加工形状を選択することが可能になる。
【0017】上記の第1の発明において、加工用ヘッド
を支持する支持部材とこの支持部材を装置幅方向に移動
させる移動機構とにより第1の位置決め機構を構成し、
支持部材と加工用ヘッドとの連結部に第2の位置決め機
構を備えるようにしてもよい。このような構成により、
支持部材の位置を基準にして加工位置への各加工具の位
置決めを行うことが可能になる。
【0018】この場合、支持部材に設けられ支持部材に
対して装置幅方向に相対移動可能な可動部を有するアク
チュエータと、アクチュエータの可動部に備えられ加工
用ヘッドの装置幅方向の動きを拘束する拘束部材とを用
いて第2の位置決め機構を構成してもよい。このような
構成により、極めて簡単な操作で加工位置への各加工具
の位置決めを行うことができ、所望の加工形状を選択す
ることができる。
【0019】なお、加工用ヘッドと受部材との組が段ボ
ールシートの走行ラインに沿って複数配置されている場
合には、これら複数の加工用ヘッドを共通の支持部材に
よって支持するとともに、これら複数の加工用ヘッドの
少なくとも一つの加工用ヘッドと支持部材との連結部に
第2の位置決め機構を備えるようにする。このような構
成により、装置幅方向における加工位置の位置決めを複
数の加工用ヘッドについて一斉に行うことができるとと
もに、加工位置への各加工具の位置決めは加工用ヘッド
毎に個別に行うことができる。
【0020】また、上記の第1の発明において、加工用
ヘッドを支持する支持部材とこの支持部材を装置幅方向
に移動させる移動機構とにより第1の位置決め機構を構
成し、第2の位置決め機構を上記の移動機構と独立して
支持部材を装置幅方向に移動させる機構として構成する
ようにしてもよい。このような構成により、支持部材の
みの移動で加工位置への各加工具の位置決めを行うこと
が可能になる。
【0021】この場合、より好ましくは、装置幅方向に
向けて配置され支持部材に螺合して回転により支持部材
を装置幅方向に移動させるネジ軸と、装置幅方向の位置
を固定されて配置されネジ軸に係合して回転力をネジ軸
に伝達する回転力伝達部材とを用いて移動機構を構成
し、ネジ軸を回転力伝達部材に対して軸方向にスライド
移動させる機構として第2の位置決め機構を構成する。
このような構成により、ネジ軸によって加工位置を正確
に設定できるとともに、ネジ軸のスライド移動によって
加工位置への各加工具の位置決めを極めて簡単に行うこ
とができる。
【0022】また、第2の発明では、駆動力の供給によ
り段ボールシートの走行ラインに沿って配置された一又
は複数の加工用ヘッドを装置幅方向に一体的に移動させ
て段ボールシートに対する位置決めを行う複数の位置決
め機構と、複数の位置決め機構に動力を供給する共通の
動力供給手段とを備え、動力供給手段から複数の位置決
め機構のうち少なくとも一つの位置決め機構への動力の
供給経路にクラッチ機構を介装している。このような構
成により、全位置決め機構に動力を供給して全加工用ヘ
ッドを一斉に移動させたり、一部の位置決め機構にのみ
動力を供給して一部の加工用ヘッドのみを移動させたり
することが可能になる。
【0023】そして、さらに、クラッチ機構が介装され
ている側の位置決め機構とクラッチ機構が介装されてい
ない側の位置決め機構の少なくとも一方の側の位置決め
機構により位置決めされる加工用ヘッドに、装置幅方向
に並列して複数の加工具を備えている。このように加工
用ヘッドに複数の加工具を備えることにより、加工具の
装備数に応じた複数種類の加工形状での加工が可能にな
るとともに、上述したように全加工用ヘッドの一斉移動
による加工位置の位置決めの後、加工形状を選択したい
加工用ヘッドのみ適宜移動させるという簡単な操作によ
って、所望の加工形状を容易に選択することが可能にな
る。
【0024】なお、上記の一又は複数の加工用ヘッドを
一体的に支持する支持部材と、支持部材に螺合して回転
により支持部材を装置幅方向に移動させるネジ軸と、動
力供給手段から供給される動力を回転力としてネジ軸に
伝達する回転力伝達部材とを用いて位置決め機構を構成
し、回転力伝達部材にクラッチ機構を備えるようにして
もよい。このような構成により、加工位置の設定も加工
位置への各加工具の位置決めもネジ軸によって正確に行
うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)第1実施形態 本実施形態は、上述の第1の発明の一実施形態である。
図1は本実施形態にかかるクリーザスロッタ(段ボール
シートの加工装置)の要部構成を示す図である。本実施
形態にかかるクリーザスロッタの全体の構成は図6〜図
10を用いて説明した従来のクリーザスロッタの構成に
準ずるものであり、図1に示すように第1罫線装置にお
ける上側の第1罫線ヘッドの構造と、この罫線ヘッドと
移動台との連結構造とに特徴がある。したがって、ここ
では前記した従来のクリーザスロッタとの相違点につい
て重点的に説明し、同一点についての説明は省略する。
また、従来のクリーザスロッタと同一の部位については
図中同一の符号を付して示し、以下の説明においては必
要に応じて図6〜図10を参照するものとする。
【0026】図1に示すように、本実施形態にかかる上
側の第1罫線ヘッド(加工用ヘッド)50は、異なる断
面形状の第1罫線リング(加工具)50a,第2罫線リ
ング(加工具)50bが軸方向に一体的に並設された構
造となっている。また、上側の第1罫線ヘッド(以下、
上側罫線ヘッドという)50と移動台(支持部材)43
とは、エアシリンダ等のアクチュエータ52を介して連
結されている。アクチュエータ52はその本体部を移動
台43に固定され、ロッド(可動部)52aを軸方向に
向けて伸縮できるようにされている。このロッド52a
の先端部にはヨーク(拘束部材)51が備えられてい
る。ヨーク51は、上側罫線ヘッド50に形成された環
状の溝50cに係合し上側罫線ヘッド50の軸方向への
移動を拘束している。本実施形態では、上側罫線ヘッド
50,ヨーク51及びアクチュエータ52により、第1
発明にかかる第2の位置決め機構が構成されている。一
方、下側の第1罫線ヘッド(受部材)14は従来と同様
の構造であり、一種類の罫線リング14aを備えてい
る。また、下側の第1罫線ヘッド(以下、下側罫線ヘッ
ドという)14と移動台44とは、従来同様に移動台4
4に備えられたヨーク44aによって連結されている。
【0027】従来同様にモータ48を回転させて上下の
ネジ軸45U,45Lを回転させることにより(図9参
照)、上下の移動台43,44は同期して軸方向に移動
する。すなわち、移動台43,44,モータ48,ネジ
軸45U,45L等により、第1発明にかかる第1の位
置決め機構が構成されている。そして、移動台43,4
4にそれぞれ連結されている上下の罫線ヘッド50,1
4も一斉に軸方向に移動し、これにより加工位置(ここ
では罫入位置)の軸方向における位置決めが行われる。
【0028】本実施形態では、加工位置は下側罫線ヘッ
ド14の罫線リング14aの位置に対応する。図1で
は、上側罫線ヘッド50の第1罫線リング50aがこの
加工位置にあり、第2罫線リング50bは加工位置から
軸方向に離れた位置(この位置を待機位置とする)にあ
る。この状態で段ボールシートSが上下の罫線ヘッド5
0,14間を通過すると、加工位置の第1罫線リング5
0aによる罫線形状が罫線リング50a,14a間の協
働によって段ボールシートSに加工される。一方、待機
位置の第2罫線リング50bには相手(受部材)が存在
しないため、第2罫線リング50bによる罫線形状が段
ボールシートSに加工されることはない。
【0029】第2罫線リング50bによる罫線形状を加
工したい場合には、移動台43,44の位置はそのまま
でアクチュエータ52を作動させる。そして、ヨーク5
1を介して上側罫線ヘッド50を図1中右側の軸方向に
移動させ、第2罫線リング50bを加工位置に、第1罫
線リング50aを逆側の待機位置にそれぞれスライド移
動させる。この状態で段ボールシートSが上下の罫線ヘ
ッド50,14間を通過すると、加工位置の第2罫線リ
ング50bによる罫線形状が罫線リング50b,14a
間の協働によって段ボールシートSに加工される。一
方、待機位置の第1罫線リング50aには相手が存在し
ないため、第1罫線リング50aによる罫線形状が段ボ
ールシートSに加工されることはない。
【0030】このように、本実施形態にかかるクリーザ
スロッタによれば、段ボールシートSに加工する罫線形
状を2種類の罫線形状から選択することができる。ま
た、軸方向における加工位置の位置決めは上下の移動台
43,44を軸方向に移動させることにより行い、加工
位置への各罫線リング50a,50bの選択位置決めは
移動台43の位置を基準にした上側罫線ヘッド50のス
ライド移動によって行うことにより、正確にかつ簡単な
操作で各罫線リング50a,50bを加工位置へ位置決
めすることができ、所望の罫線形状を容易に得ることが
できる。
【0031】なお、本実施形態では、上側罫線ヘッド5
0に2つの異なる形状の罫線リング50a,50bを備
えた場合について説明したが、3つ以上の異なる形状の
罫線リングを備えることも勿論可能である。また、上側
罫線ヘッド50のみならず、図2に示すように異なる形
状の罫線リング53a,53bを有する下側罫線ヘッド
53を備えるようにしてもよい。この場合、図示はして
いないが下側罫線ヘッド53と下側移動台44との連結
部にもアクチュエータ等の軸方向へのシフト機構を備え
るようにする。この場合には、図2(a)に示すように
上側罫線ヘッド50の第1罫線リング50aと下側罫線
ヘッド53の第1罫線リング53bとが加工位置にある
状態と、図2(b)に示すように上側罫線ヘッド50の
第2罫線リング50bと下側罫線ヘッド53の第2罫線
リング53aとが加工位置にある状態の2つの状態に応
じた2種類の罫線形状を選択することができる。
【0032】さらに、第1罫線装置のみならず、第2罫
線装置やスロッタ装置にも本実施形態の構造を適用する
ことは勿論可能である。すなわち、第2罫線ヘッドやス
ロッタヘッド等の他の加工用ヘッドについても本実施形
態と同様に異なる形状の複数の加工リング(加工具)を
備え、アクチュエータ等の軸方向へのシフト機構によっ
て適宜の加工リングを加工位置に位置決めできるように
する。
【0033】(B)第2実施形態 本実施形態は、上述の第2の発明の一実施形態である。
以下、図3,図4を用いて本実施形態について説明す
る。なお、本実施形態にかかるクリーザスロッタ(段ボ
ールシートの加工装置)も第1実施形態と同様に従来の
クリーザスロッタの構成に準ずる基本構成を有している
ので、ここでも前記した従来のクリーザスロッタとの相
違点について重点的に説明し、同一点についての説明は
省略する。また、前記した従来のクリーザスロッタと同
一の部位については図中同一の符号を付して示し、以下
の説明においては必要に応じて図6〜図10を参照する
ものとする。
【0034】本実施形態は、第1実施形態とは異なる機
構を用いて加工用ヘッドによる加工形状を複数の異なる
加工形状に設定できるようにしたものである。本実施形
態では、特に第1罫線ヘッド,第2罫線ヘッドによる第
1罫線,第2罫線を複数の異なる罫線形状に設定できる
ようにした場合について説明する。ここで、図3,図4
は本実施形態にかかるクリーザスロッタの要部構成を示
す図である。
【0035】図3に示すように、本実施形態では上側の
移動台は上側罫線用移動台(支持部材)60と上側スロ
ッタ用移動台(支持部材)61とに分割して設けられて
おり、それぞれの移動台60,61は一対のガイド軸6
2,62によって軸方向に摺動可能に支持されている。
図示はしていないが上側罫線用移動台60,上側スロッ
タ用移動台61ともに位置調整を行う加工用ヘッドの列
数分用意されており、ここでは移動可能な加工用ヘッド
は4列であるので(図7,図9参照)、上側罫線用移動
台60,上側スロッタ用移動台61も各列に対応して4
組備えられている。
【0036】上側罫線用移動台60にはネジ軸(上側罫
線用ネジ軸)63が螺合している。ネジ軸63は従来同
様(図7参照)に1つの上側罫線用移動台60に1つず
つ、合計して左右2本ずつ備えられている。図3中では
一方のネジ軸63−1が紙面手前側の上側罫線用移動台
60に螺合しており、他方のネジ軸63−2は紙面手前
側の上側罫線用移動台60を貫通して紙面奥側の図示し
ない上側罫線用移動台60に螺合している。同様に、上
側スロッタ用移動台61にはネジ軸(上側スロッタ用ネ
ジ軸)64が螺合しているが、このネジ軸64も同様に
左右2本ずつ備えられ、図3中では一方のネジ軸64−
1が紙面手前側の上側スロッタ用移動台61に螺合し、
他方のネジ軸64−2は紙面手前側の上側スロッタ用移
動台61を貫通して紙面奥側の図示しない上側スロッタ
用移動台61に螺合している。
【0037】上側の第1罫線ヘッド65及び第2罫線ヘ
ッド66には、図示は省略するが、それぞれ第1実施形
態で説明したような形状の異なる複数の罫線リングが備
えられている。各罫線ヘッド65,66と上側罫線用移
動台60とはヨーク60aによって連結されている。一
方、上下のスロッタヘッド33,34及び下側の各罫線
ヘッド14,24は従来同様に一種類の加工リングを備
えた構造になっている。そして、上側スロッタヘッド3
3はスロッタ用移動台61にヨーク60aによって連結
され、下側の各罫線ヘッド14,24及びスロッタヘッ
ド34は従来同様にヨーク44aによって下側の移動台
44に連結されている。
【0038】図4に示すように、上側罫線用ネジ軸63
には、それぞれスプロケット(回転力伝達部材)68と
モータ(動力供給手段)70が取り付けられている。一
方、上側スロッタ用ネジ軸64及び下側移動台用のネジ
軸45Lには、それぞれ電磁クラッチ(クラッチ機構)
67を介してスプロケット(回転力伝達部材)69が取
り付けられている。そして、ネジ軸63−1,64−
1,45L−1の各スプロケット68,69,69を繋
ぐようにチェン71が巻回され、ネジ軸63−2,ネジ
軸64−2,45L−2の各スプロケット68,69,
69を繋ぐように別のチェン71が巻回されている。電
磁クラッチ67はスプロケット69からネジ軸64,4
5Lへの回転力の伝達を接続/遮断する手段であり、電
磁クラッチ67がONのときにはスプロケット69とネ
ジ軸64,45Lとは接合して一体となって回転し、O
FFのときにはスプロケット69はネジ軸64、45L
の上で空転するようになっている。なお、下側移動台4
4及びネジ軸45Lは従来と同様の構造である。
【0039】このような構成により、まず、通常の寸法
替(加工位置の変更)のときには、各電磁クラッチ67
をONとした状態でモータ70を回転させる。このモー
タ70からの回転力がチェン71とスプロケット68,
69とを介して各ネジ軸63,64,45Lに伝達され
各ネジ軸63,64,45Lが回転することにより、上
側罫線用移動台60,上側スロッタ用移動台61及び下
側移動台44は同期して軸方向に移動する。そして、各
移動台60,61,44にそれぞれ連結されている上下
の各加工用ヘッド65,66,33,14,24,34
も一斉に軸方向に移動し、これにより加工位置の軸方向
における位置決めが行われる。
【0040】ここで、第1,第2罫線の罫線形状を変更
したい場合には、まず、各電磁クラッチ67をOFFに
する。そしてモータ70を回転させて上側罫線用ネジ軸
64のみを回転させ、上側の罫線ヘッド65,66を軸
方向にシフトさせる。これにより、所望の罫線形状に対
応する罫線リングを下側罫線ヘッド14,24の位置で
決まる加工位置まで持ってくることができる。
【0041】このように、本実施形態にかかるクリーザ
スロッタによれば、第1実施形態と同様に段ボールシー
トSに加工する罫線形状を複数種類の罫線形状から選択
することができる。また、各電磁クラッチ67をOFF
にしてモータ70を回転させ、罫線形状を変更したい罫
線ヘッド65,66のみ適宜移動させるという簡単な操
作によって、所望の罫線形状を容易に選択することがで
きる。さらに、本実施形態によれば、罫線形状の選択の
ための動力の供給源を各罫線ヘッドに個別に設ける必要
がないという利点もあり、加工位置の変更のための移動
も罫線形状の変更のための移動もともにネジ軸63によ
って正確に行うことができるという利点もある。
【0042】なお、本実施形態では、上側の各罫線ヘッ
ド65,66に異なる形状の複数の罫線リングを備えて
いるが、上側のスロッタヘッド33にも異なる形状の複
数の加工リング(加工具)を備えるようにしてもよい。
この場合、好ましくは、モータ70から直接ネジ軸63
に回転力を供給するのではなく、スプロケット68を介
してネジ軸63に回転力を供給する構成にするととも
に、ネジ軸63とスプロケット68との間にも電磁クラ
ッチ等のクラッチ機構を備えるようにする。このような
構成により、スロッタヘッド33についても各罫線ヘッ
ド65,66とは独立して加工位置に対する各加工リン
グの位置調整ができるようになり所望の加工形状を選択
することが可能になる。
【0043】また、本実施形態では、上側の第1罫線ヘ
ッド65と第2罫線ヘッド66とが常に一体として動く
例を示したが、さらに第1罫線ヘッド65の移動台と第
2罫線ヘッド66の移動台とを独立に分割し、各移動台
を同一のモータ70からの動力で移動可能に構成すると
ともに、少なくとも何れか一方の移動台を移動させるネ
ジ軸にクラッチ機構を備え、各クラッチ機構を独立して
制御可能にする。このような構成により、何れかの罫線
ヘッド65,66のみを選択的に移動させることがで
き、第1罫線,第2罫線の何れか一方の罫線形状を選択
的に変更することも可能になる。以上の構成は、上側の
各罫線ヘッド65,66やスロッタヘッド33のみなら
ず、下側の各罫線ヘッド14,24やスロッタヘッド3
4にも勿論適用することができる。
【0044】(C)第3実施形態 本実施形態は、上述の第1の発明の一実施形態である。
同じく第1の発明の一実施形態である第1実施形態と
は、第1の発明にかかる第1の位置決め機構,第2の位
置決め機構の構成に相違がある。
【0045】以下、図5を用いて本実施形態について説
明する。なお、本実施形態にかかるクリーザスロッタ
(段ボールシートの加工装置)は、一部の構造を第2実
施形態のクリーザスロッタと共通にしているので、第2
実施形態や従来のクリーザスロッタと同一の部位につい
ては図中同一の符号を付して示し、以下の説明において
は必要に応じて図3,図4或いは図6〜図10を参照す
るものとする。なお、図5は本実施形態にかかるクリー
ザスロッタの要部構成を示す図である。
【0046】本実施形態では、通常の寸法替(加工位置
の変更)のために各加工用ヘッドを移動させるための構
成は、第2実施形態と同様に図3を用いて表される。す
なわち、上側の各加工用ヘッド65,66,33を移動
させるための移動台は上側罫線用移動台(支持部材)6
0と上側スロッタ用移動台61とに分割して設けられ、
それぞれ一対のガイド軸62,62によって軸方向に摺
動可能に支持されている。各上側罫線用移動台60には
ネジ軸(上側罫線用ネジ軸)63が1本ずつ螺合し、各
上側スロッタ用移動台61にもネジ軸(上側スロッタ用
ネジ軸)64が1本ずつ螺合している。
【0047】そして、上側の各罫線ヘッド65,66と
上側罫線用移動台60とはヨーク60aによって連結さ
れている。また、上側スロッタヘッド33は上側スロッ
タ用移動台61にヨーク60aによって連結され、下側
の各罫線ヘッド14,24及びスロッタヘッド34はヨ
ーク44aによって移動台44に連結されている。な
お、上下のスロッタヘッド33,34及び下側の各罫線
ヘッド14,24は従来同様の構造であるが、上側の第
1罫線ヘッド65及び第2罫線ヘッド66には、それぞ
れ第1実施形態で説明したような形状の異なる複数の罫
線リングが備えられている。
【0048】次に、本実施形態の要部について説明する
と、図5に示すように、本実施形態では上側罫線用ネジ
軸63の軸端にスプライン80が加工され、このスプラ
イン80上にスプロケット(回転力伝達部材)81が軸
方向に摺動可能に取り付けられている。このスプロケッ
ト81は、第2実施形態におけるスプロケット68,6
9(図4参照)に相当するが、本実施形態ではスプロケ
ット81とネジ軸63との間にクラッチ機構は設けられ
ておらず、スプロケット81はネジ軸63に直接取り付
けられている。各スプロケット81には、第2実施形態
と同様にチェンが巻回されておりチェンを介してモータ
からの回転力が伝達されるようになっている。
【0049】スプロケット81は、フレーム6に固定さ
れたヨーク82によって軸方向の移動を規制された状態
で支持されている。また、スプロケット81の近傍に
は、エアシリンダ等のアクチュエータ84がその本体部
をフレーム6に固定された支持台85を介して支持され
ている。アクチュエータ84は、そのロッド(可動部)
84aを軸方向に向けて伸縮できるようにされており、
このロッド84aの先端部とネジ軸63の一端とがカッ
プリング83を介して連結されている。本実施形態で
は、これらアクチュエータ84,カップリング83,ス
プライン80等により、第1発明にかかる第2の位置決
め機構が構成されている。
【0050】このような構成により、通常の寸法替は、
第2実施形態と全く同様の手順で行うことができる。つ
まり、図示しないモータを回転させて各ネジ軸63,6
4,45Lを回転させ、上側罫線用移動台60,上側ス
ロッタ用移動台61及び下側移動台44を同期して軸方
向に移動させる。これにより加工位置の軸方向における
位置決めが行われる。本実施形態では、これら各移動台
60,61,44,各ネジ軸63,64,45L,図示
しないモータ等により、第1発明にかかる第1の位置決
め機構が構成されている。
【0051】一方、第1,第2罫線の罫線形状を変更す
る場合には、アクチュエータ84を作動させ、ロッド8
4aを軸方向に伸縮させる。ロッド84aとカップリン
グ83を介して連結されたネジ軸63は、そのスプライ
ン80部においてスプロケット81に対して軸方向にス
ライド移動する。そして、ネジ軸63が回転することな
くスライド移動することにより、ネジ軸63に螺合する
上側罫線用移動台60も軸方向に移動し、上側の各罫線
ヘッド65,66が軸方向にシフトする。これにより、
所望の罫線形状に対応する罫線リングを下側罫線ヘッド
14,24の位置で決まる加工位置まで持ってくること
ができる。
【0052】このように、本実施形態にかかるクリーザ
スロッタによれば、第1,第2実施形態と同様に段ボー
ルシートSに加工する罫線形状を複数種類の罫線形状か
ら選択することができる。また、アクチュエータ84に
よりネジ軸63をスライド移動させ、罫線形状を変更し
たい罫線ヘッド65,66のみ適宜移動させるという簡
単な操作によって、所望の罫線形状を容易に選択するこ
とができる。
【0053】なお、本実施形態では、上側の各罫線ヘッ
ド65,66に異なる形状の複数の罫線リングを備えて
いるが、上側のスロッタヘッド33にも異なる形状の複
数の加工リング(加工具)を備えてもよい。この場合
は、上側スロッタ用移動台61を移動させるネジ軸64
にも図5に示すようなシフト機構(第2の位置決め機
構)を設ける。このような構成により、スロッタヘッド
33についても各罫線ヘッド65,66とは独立して加
工位置に対する各加工リングの位置調整ができるように
なり所望の加工形状を選択することが可能になる。
【0054】また、本実施形態では、上側の第1罫線ヘ
ッド65と第2罫線ヘッド66とが常に一体として動く
例を示したが、さらに第1罫線ヘッド65の移動台と第
2罫線ヘッド66の移動台とを独立に分割し、各移動台
を移動させるネジ軸に図5に示すようなシフト機構を設
ける。このような構成により、何れかの罫線ヘッド6
5,66のみを選択的に移動させることができ、第1罫
線,第2罫線の何れか一方の罫線形状を選択的に変更す
ることも可能になる。さらに、以上の構成は上側の各罫
線ヘッド65,66やスロッタヘッド33のみならず、
下側の各罫線ヘッド14,24やスロッタヘッド34に
も勿論適用することができる。
【0055】(D)その他 以上、本発明の実施の形態を3つ説明したが、本発明の
実施形態はこれらに限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することがで
きる。例えば、上述の各実施形態では、罫線ヘッドやス
ロッタヘッドについて本発明を適用した場合について説
明したが、本発明は他の加工用ヘッドにも広く適用でき
るものである。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の段ボールシ
ートの加工装置(第1の発明)によれば、加工用ヘッド
に装置幅方向に並列して複数の加工具を備えることによ
り、加工具の装備数に応じた複数種類の加工形状での加
工が可能であり、さらに、装置幅方向における加工位置
の位置決めと、加工位置への各加工具の位置決めを異な
る位置決め機構により行い、且つ、第2の位置決め機構
による加工位置への各加工具の位置決めは第1の位置決
め機構により位置決めされた位置を基準にして行うこと
で、正確に且つ簡単な操作で所望の加工形状を選択する
ことができるという効果がある。
【0057】また、本発明の段ボールシートの加工装置
(第2の発明)によれば、加工用ヘッドに装置幅方向に
並列して複数の加工具を備えることにより、加工具の装
備数に応じた複数種類の加工形状での加工が可能になる
とともに、全ての加工用ヘッドの一斉移動による加工位
置の位置決めとは別に、クラッチ機構の操作により加工
形状を選択したい加工用ヘッドのみ適宜移動させること
で、簡単な操作で所望の加工形状を選択することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる要部を説明する
ための模式的な部分正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の変形例を説明するため
の図であり、(a)は一の罫線形状に対応する各罫線ヘ
ッドの配置を示す図、(b)は他の罫線形状に対応する
各罫線ヘッドの配置を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる要部を説明する
ための模式的な部分側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる要部を説明する
ための模式的な部分斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかる要部を説明する
ための模式的な部分正面(一部断面)図である。
【図6】従来の段ボール箱を製造するフレキソフォルダ
グルアの一般的な構成を示す模式的な側面図である。
【図7】図6のフレキソフォルダグルアにかかるクリー
ザスロッタの上面図である。
【図8】図7のクリーザスロッタで加工される段ボール
シートである。
【図9】図6のA−A断面図であり第1罫線装置の構成
を示す図である。
【図10】罫線ヘッドの断面形状の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 給紙部 2 印刷部 3 クリーザスロッタ 4 フォルダグルア 6 フレーム 10 第1罫線装置 11,12 軸 13,14 第1罫線ヘッド 20 第2罫線装置 21,22 軸 23,24 第2罫線ヘッド 30 スロッタ装置 31,32 軸 33,34 スロッタヘッド 41,42 ガイド軸 43,44 移動台 43a,44a ヨーク 45U,45L ネジ軸 46 スプロケット 47 チェン 48 モータ 50 上側第1罫線ヘッド 50a 第1罫線リング 50b 第2罫線リング 51 ヨーク 52 アクチュエータ 53 下側第1罫線ヘッド 53a 第2罫線リング 53b 第1罫線リング 60 上側罫線用移動台 60a ヨーク 61 上側スロッタ用移動台 61a ヨーク 62 ガイド軸 63 上側罫線用ネジ軸 64 上側スロッタ用ネジ軸 65 上側第1罫線ヘッド 66 上側第2罫線ヘッド 67 電磁クラッチ 68 スプロケット 69 スプロケット 70 モータ 71 チェン 80 スプライン 81 スプロケット 82 ヨーク 83 カップリング 84 アクチュエータ 85 支持台 S シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁内 邦男 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 3E075 AA03 AA14 AA24 BA01 CA01 DB03 DB22 FA15 GA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールシートの走行ラインを挟んで配
    置された加工用ヘッドと受部材との間を上記段ボールシ
    ートが通過することによって上記段ボールシートに加工
    が施される形式の段ボールシートの加工装置において、 該加工用ヘッドに装置幅方向に並列して複数の加工具が
    備えられるとともに、 該加工用ヘッドを装置幅方向に移動させ、該複数の加工
    具のうちの一の加工具が該受部材の位置で決まる上記段
    ボールシートへの加工位置に位置するように該加工用ヘ
    ッドの位置決めを行う第1の位置決め機構と、 該第1の位置決め機構により位置決めされた位置を基準
    にして該加工用ヘッドを装置幅方向に移動させ、該複数
    の加工具を上記加工位置に選択的に位置させる第2の位
    置決め機構とを備えていることを特徴とする、段ボール
    シートの加工装置。
  2. 【請求項2】 該第1の位置決め機構が、 該加工用ヘッドを支持する支持部材と、 該支持部材を装置幅方向に移動させる移動機構とを備
    え、 該支持部材と該加工用ヘッドとの連結部に該第2の位置
    決め機構が備えられていることを特徴とする、請求項1
    記載の段ボールシートの加工装置。
  3. 【請求項3】 該第2の位置決め機構が、 該支持部材に設けられ該支持部材に対して装置幅方向に
    相対移動可能な可動部を有するアクチュエータと、 該アクチュエータの可動部に備えられ該加工用ヘッドの
    装置幅方向の動きを拘束する拘束部材とを備えているこ
    とを特徴とする、請求項2記載の段ボールシートの加工
    装置。
  4. 【請求項4】 該加工用ヘッドと該受部材との組が上記
    段ボールシートの走行ラインに沿って複数配置され、該
    複数の加工用ヘッドが共通の該支持部材によって支持さ
    れるとともに、 該複数の加工用ヘッドの少なくとも一つの加工用ヘッド
    と該支持部材との連結部に該第2の位置決め機構が備え
    られていることを特徴とする、請求項2又は3記載の段
    ボールシートの加工装置。
  5. 【請求項5】 該第1の位置決め機構が、 該加工用ヘッドを支持する支持部材と、 該支持部材を装置幅方向に移動させる移動機構とを備
    え、 該第2の位置決め機構は、該移動機構と独立して該支持
    部材を装置幅方向に移動させる機構として構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載の段ボールシートの
    加工装置。
  6. 【請求項6】 該移動機構が、 装置幅方向に向けて配置され、該支持部材に螺合して回
    転により該支持部材を装置幅方向に移動させるネジ軸
    と、 装置幅方向の位置を固定されて配置され、該ネジ軸に係
    合して回転力を該ネジ軸に伝達する回転力伝達部材とを
    備え、 該第2の位置決め機構は、該ネジ軸を該回転力伝達部材
    に対して軸方向にスライド移動させる機構として構成さ
    れていることを特徴とする、請求項5記載の段ボールシ
    ートの加工装置。
  7. 【請求項7】 段ボールシートの走行ラインを挟み上記
    走行ラインに沿って配置された複数の加工用ヘッドと受
    部材との間を上記段ボールシートが通過することによっ
    て上記段ボールシートに加工が施される形式の段ボール
    シートの加工装置において、 駆動力の供給により一又は複数の加工用ヘッドを装置幅
    方向に一体的に移動させて上記段ボールシートに対する
    位置決めを行う複数の位置決め機構と、 該複数の位置決め機構に動力を供給する共通の動力供給
    手段とを備え、 該動力供給手段から該複数の位置決め機構のうち少なく
    とも一つの位置決め機構への動力の供給経路にクラッチ
    機構が介装されるとともに、 該クラッチ機構が介装されている側の位置決め機構と該
    クラッチ機構が介装されていない側の位置決め機構の少
    なくとも一方の側の位置決め機構により位置決めされる
    加工用ヘッドに装置幅方向に並列して複数の加工具が備
    えられていることを特徴とする、段ボールシートの加工
    装置。
  8. 【請求項8】 該位置決め機構が、 上記の一又は複数の加工用ヘッドを一体的に支持する支
    持部材と、 該支持部材に螺合して回転により該支持部材を装置幅方
    向に移動させるネジ軸と、 該動力供給手段から供給される動力を回転力として該ネ
    ジ軸に伝達する回転力伝達部材とを備え、 該回転力伝達部材に該クラッチ機構が備えられているこ
    とを特徴とする、請求項7記載の段ボールシートの加工
    装置。
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