JPH10704A - シート加工システムのオーダー替え制御装置 - Google Patents

シート加工システムのオーダー替え制御装置

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JPH10704A
JPH10704A JP8199869A JP19986996A JPH10704A JP H10704 A JPH10704 A JP H10704A JP 8199869 A JP8199869 A JP 8199869A JP 19986996 A JP19986996 A JP 19986996A JP H10704 A JPH10704 A JP H10704A
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sheet processing
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processing
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JP8199869A
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Shinji Watanabe
進司 渡辺
Hisami Takano
一三美 高野
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば2連式のスリッタスコアラ(スリス
コ)の一方がシート加工(裁断・折り目付け等)をして
いる間に、他方のスリスコが次のオーダーのための位置
決めをして待機する方式のものにおいて、オーダーチェ
ンジの経時的な流れと、スリスコを次オーダーのために
セットし直すスリスコセットの流れとを並列的に行い、
全体としてオーダーセットが完了するまでの時間を最小
限とする。 【解決手段】 S1のオーダーチェンジに伴い、例えば
S3で一方のスリスコ機台が下降したら、Sa1でその
下降したスリスコへ次オーダーデータを転送し、さらに
Sa2でセット替えの移動量等のデータ処理を並列して
行っておき、S6でそのシート裁断中のスリスコが上昇
したら、上記データ処理をしたデータに基づいてSa3
でスリスコの各加工部を次オーダーデータにセット(位
置決め動作)する。そしてS1で次のオーダーチェンジ
があれば、それにすぐ対処する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に段ボールシ
ート等のシートを送りつつ所定の加工、例えば裁断(ス
リッタ)、折り目付け(スコアラ)等の加工を行うシー
ト加工装置に関し、特にそのようなシート加工のオーダ
ー替え(例えば加工寸法の変更)を制御する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図8(a)に示すように、
段ボールシートDSを長手方向に送りながら、その送り
方向に沿って裁断を行うスリッタ24や、その送り方向
に沿って折り目を付けるスコアラ24’が知られてい
る。図8に示すようなスリッタ24とスコアラ24’が
互いに近接して一つのユニットを形成するものは、スリ
ッタスコアラ(略称スリスコ)と称される。この例で
は、段ボールシートDSをシート幅Sで3丁取りして、
両端にトリミング幅tをとり、かつフラップ幅Fで折り
目を付ける例を示している。
【0003】ここで、例えば裁断すべきシート幅Sを変
えたり、フラップ幅Fを変更したりするいわゆるオーダ
ー替えの場合は、同図(b)に示すように、スリッタ2
4やスコアラ24’を軸方向にサーボモータ等で移動さ
せて位置決めすることとなる。
【0004】図7は、前述のようなスリスコをシート流
れ方向に近接して2組設けた2連式のスリスコ1、スリ
スコ2を示すもので、例えばスリスコ1がシートの加工
(裁断・折目付け)を行っている間に、スリスコ2は次
のオーダー替えのために予め位置決めして待機してお
り、オーダー替えの際にはスリスコ1が休止するのに代
わって、スリスコ2がシート加工を開始する。また、こ
れらスリスコ1及び2よりさらに下流にはカッター25
があり、裁断や折目付けがされた後の段ボールシートD
Sを、その送り方向と直角に所定の寸法で切断する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図示しない
上位生産管理装置からオーダー替え(オーダーチェン
ジ)の信号が入ると、次の順序でオーダーのセット切替
えを行う。上述のオーダーチェンジ信号は、シートのオ
ーダーチェンジ開始点で出力される。これは、スリスコ
1に接近するより手前である。いま、スリスコ1が裁断
中で、スリスコ2が待機中であるとすれば、オーダーチ
ェンジ開始点がスリスコ1のスリスコ切替点に達する
と、スリスコ1は上昇してシートの裁断を止める。そし
て、オーダーチェンジ開始点がスリスコ2のスリスコ切
替点に至ると、スリスコ2が下降してシートの裁断を開
始する。なお、スリスコ1で生産されていたオーダーの
生産枚数をとり終えるようにオーダーチェンジ開始点で
のオーダー替え信号の出力タイミングが設定されている
ため、スリスコの上記切替えが行われた後、スリスコ2
を経たオーダーチェンジ開始点がカッター25まで来た
とき、カッター切断長が変わる。
【0006】そして、このカッターの切断長(切断寸
法)の切替えが完了したときに、待機中のスリスコ1へ
次のオーダーのデータ(次オーダーデータ)を上位生産
管理装置から送り、データ処理してセットを開始する。
【0007】図11はこの流れを示すもので、Q1でオ
ーダーチェンジが開始されると、Q2、Q3、Q4を経
た後、Q5で次オーダーデータを転送する。この次オー
ダーデータは、前述の丁取り数、シート裁断幅、フラッ
プ幅等のデータである。そして、例えば上昇したスリス
コ1がその次オーダーデータを受け取った後、Q6でオ
ーダーデータの処理を行う。スリスコの加工部(スリッ
タ・スコアラ)が、軸方向にサーボモータ等で移動する
ようになっている場合、次のオーダーの寸法等を設定す
るにはサーボモータをどれだけ駆動する必要があるか等
を算出する。そのデータ処理に基づいて、Q7で実際に
スリスコの各加工部を次オーダーデータの各寸法等に応
じた位置へ移動させ、これでセットが終了する。そのセ
ット完了状態で再度オーダー替え信号が入れば、このス
リスコ1が、加工中のスリスコ2と代わって裁断等を開
始することとなる。
【0008】このように、オーダーチェンジ開始からス
リスコの次オーダーセット完了まで、順番にシーケンス
を進めるため、相当の時間を要する。このため、小口オ
ーダー(1回の生産枚数が少ない加工)が続く場合、オ
ーダーチェンジからオーダーチェンジまでの時間が短か
くて、次のオーダーセットが間に合わない場合も生じ
る。つまり、図9(a)の従来例に示すように、例えば
スリスコ1に着目してみると、オーダー1からオーダー
2へのオーダーチェンジ中にスリスコ1がシート裁断に
入り、オーダー2からオーダー3のオーダーチェンジ中
に、裁断から待機へと変わる。この際、カッター切断長
は切断長1から切断長2、さらに切断長3へと変わる。
スリスコ1はオーダー2からオーダー3へのオーダーチ
ェンジに伴って上昇し待機状態となるが、スリスコ1に
とって次オーダーデータは、カッター切断長の切替えが
完了して初めて転送が開始される。そのデータを受け取
った後、前述のサーボモータの駆動量等に置き換えるデ
ータ処理を行う。それが完了してから、スリスコの各加
工部を実際に軸方向へサーボモータ等で駆動し、それが
完了して初めて次のオーダーに対応できる状態となる。
【0009】このオーダーチェンジ中(転送中+処理中
+セット中)にオーダー3からオーダー4へのオーダー
替えが入っても、オーダーの切替えセットが完了してい
ないため、それには直ちに対応できない。そのようなこ
とから、従来では、生産速度を下げたり、1オーダー当
たりの生産オーダー長さ(生産ロット枚数ともいえる)
を無理に長くしたり、あるいはそのままオーダーチェン
ジを行って、スリスコのセットが完了するまでの間に生
産されるシートを不良品としたりする必要があった。
【0010】この発明は、小口オーダーの場合でも、生
産速度を落とさず、スリスコ等のシート加工装置のセッ
ト替えを短時間に完了して、生産オーダー長や生産速度
の制約を取り除き、かつ生産上のシートのロスを低減す
ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、特許請求の
範囲に記載のとおりのものであるが、その要点は、スリ
スコ等のシート加工装置が現行オーダーの加工のために
使用している間に、その加工装置に、例えば生産管理装
置等から次のオーダーのためのデータを供給して、その
加工中に次のオーダーの位置決め動作の準備をしてお
く。そして、オーダー替えの位置決め動作が可能な状態
になったらすぐに、その転送データに基づき次のデータ
のための実際の位置決め動作を行うようにすることにあ
る。
【0012】例えば2連式のスリスコでは、オーダー替
えに伴い、例えばスリスコ1が待機位置(アンロード位
置)から加工位置(ロード位置)へ移動したら、次のオ
ーダー替えのデータを転送し、かつ必要であれば位置の
駆動量等のデータ処理を行っておき、次のオーダー替え
指令があって、スリスコ1がロード位置からアンロード
位置への移動開始後、位置決めセット可能な状態になっ
たら、すぐスリスコ1の各加工部を次のオーダー替えの
寸法に対応するように位置決めする。つまり、スリスコ
が運転中に次のオーダーのデータを転送し、オーダーチ
ェンジ開始後、スリスコがセット可能な状態になった
ら、前述のカッターの切断長の切替えを待たずに、オー
ダーチェンジとスリスコのセットを別々に、そして並列
的に行うことにより、次のオーダーのためのスリスコの
セット時間をほとんど無視できるほどに短縮することが
できる。
【0013】これにより小口オーダーが続く場合でも、
スリスコセット時間による生産オーダー長や生産速度へ
の制約は低減又は無視できる場合も多くなる。したがっ
て、小口オーダーの場合でも相当早い生産速度を維持
し、また生産オーダー長もセット替えのために長くする
必要はなく、また、オーダーチェンジを優先させる場合
でも、オーダーチェンジ中の不良品となるシートのロス
が低減する。
【0014】なお、請求項1及び請求項2は、スリスコ
等のシート加工装置が単独配置でも複数組の配置でもよ
い場合であり、請求項3や請求項5は、例えばシート送
り方向の上流と下流で2組(2連式)等の複数組のもの
に限定したものである。また、次のオーダーのためのデ
ータの供給(転送)時期は、実質的にスリスコ等のシー
ト加工装置が待機状態を脱した状態であればよく、早け
ればアンロード位置からロード位置へ移動を開始したと
き、遅い場合は裁断等の加工が終了する直前等に設定で
きる。また、そのような転送されたデータに基づき、実
際の位置決め動作を開始する時期は、例えば2連式等の
スリスコの場合、ロード位置からアンロード位置へ移行
が完了した時点で開始することができるが、それより
前、すなわちロード位置からアンロード位置へ移行中に
実際の位置決め動作が可能であれば、その時点から開始
することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例を参照し
つつ、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面に示
す実施例では、スリッタ及びスコアラを直列に併設した
スリッタスコアラを例にとるが、本発明の適用上、スリ
ッタ単独機あるいはスコアラ単独機、さらには段ボール
シートの裁断、折り目付け以外の加工を行う汎用シート
加工装置であってもよい。
【0016】図1では、段ボールシート(以下、単にシ
ートともいう)DSのパスラインPLに沿って2台のス
リッタスコアラ(スリスコ)1,2が、そのシート送り
方向に直列に隣接配置され、交互に使用されるようにな
っている。スリスコ1は、スコアラ3とスリッタ4とが
シート送り方向に直列に隣接されたもので、これが一ま
とまりのユニットとなる。スリスコ2についても同様
で、スコアラ5の下流に隣接してスリッタ6が配置さ
れ、このスリスコ2の下流に前述の図7のカッター25
が存在する。スコアラ3及び5は、スコアラ円盤10,
12によりシートDSに送り方向に沿った(送り方向と
平行な)折り目を付けるもので、スリッタ4及び6は、
上下のスリッタ刃20及び22によりシートDSを送り
方向に挟み裁断する。
【0017】ところで、スリッタ4又は6は図5(a)
のように裁断し、スコアラ3又は5は同図(b)のよう
に折り目付けをするが、本発明の適用上、各加工ユニッ
トのシート幅方向の移動機構については同様の構成であ
るので、代表的にスリッタ6について図2にさらに詳し
く示す。スリッタ6は段ボールシートDSのパスライン
PLを挟んで上下の関係で、相互に反対方向に回転する
円盤状のスリッタ刃20,22を備え、これらがスリッ
タユニット24(加工ユニット)の主体をなし、このス
リッタユニット24をシートDSの幅方向に複数組(例
えば5組)備えている(図3参照)。そして、各々のス
リッタ刃20,22の間にシートDSを供給することに
より、そのシートDSは送り方向に沿って挟むように切
断される。また各スリッタユニット24のスリッタ刃2
0,22は、シートDSを切断するロード位置(加工位
置)と、そのシートDSから離間するアンロード位置
(非加工位置)との間で移動可能に構成される。また各
スリッタユニット24は、シート幅方向に相互に移動自
在に配設されて、オーダ変更による丁取り数や丁取り幅
等の変更に応じて位置決め調整されるようになってい
る。
【0018】すなわち、図3においてスリッタ6のフレ
ーム26,26の間には、シートDSのパスラインPL
を挟むように、上下方向に所定間隔おいて一対のビーム
28,30(図2参照)が平行に掛け渡されている。そ
して上側のビーム28に、スリッタ刃20と同じ数の移
動部材36が一対のガイドレール34,34を介して摺
動可能に支持されている。この移動部材36に回転自在
に設けたナット(図4の36a)が、両フレーム26,
26に架設・固定したネジ軸38に螺合している。そし
て、各移動部材36に設けられた個別アクチュエータと
しての個々のサーボモータ40を駆動することにより、
そのモータ側のギヤ40aとナット36aに形成された
ギヤ36bとの噛み合いにより、ナット36aが回転駆
動され、これによって個々の移動部材36ひいては複数
のスリッタ刃20がそれぞれ個別に水平方向へ移動・位
置決めされる。
【0019】図2で移動部材36の下側には、ホルダ4
4がフレーム26,26間に架け渡された水平方向の軸
44aを支点として、一定角度範囲で回動可能に設けら
れている。この軸44aは、詳しい図示はしないが、複
数のスリッタ刃20を一斉に回転させるための駆動軸で
ある。ホルダ44はシリンダ46のピストンロッド46
aに連結され、このシリンダ46の伸長により、ホルダ
44ひいてはスリッタ刃20が、シートDSを裁断する
ロード位置から上方に退避したアンロード位置へ回動す
るようになっている。
【0020】前述の下側のビーム30にも、上側と同様
の移動部材36が上下に対称となる構成で設けられ、下
側のスリッタ刃22についても、上側のスリッタ刃20
と同様にシリンダ46でロード位置から下方のアンロー
ド位置へ退避するようになっているが、機能的には上側
と同様の構成であるため対応する符号を付して説明を省
略する。なお、シートDSの両サイドの裁断片であるト
リミング片は、吸引ダクトにより吸引・回収されるよう
になっている。
【0021】次に、図6に基づいて、制御系のブロック
図を説明する。上位生産管理装置60は裁断等を行うコ
ルゲータラインの全体の生産を管理・制御するもので、
例えばスリッタやスコアラ(スリスコ)の丁取り数・丁
取り幅、さらにスコアラの折り目線の位置等の生産オー
ダーのデータを格納しており、オーダー替え(オーダー
チェンジ)の際はその信号を対象となるスリスコに転送
する。また、ロード・アンロード検出センサ61は、ス
リスコのロード位置又はアンロード位置への切替えが完
了した際に、ロード信号又はアンロード信号を出力する
ためのセンサで、ロード信号を受けて当該スリスコに次
オーダーデータが転送され、アンロード信号を受けて実
際のセット(位置決め動作)が開始される。
【0022】図6の上位生産管理装置60、ロード・ア
ンロード検出センサ61は、I/Oポート70を介して
コンピュータ71に接続されている。コンピュータ71
はCPU72、ROM73、RAM74を備えたもの
で、ROM73にはオーダー替え制御のためのシーケン
スプログラム73aのほか、必要なプログラムが格納さ
れる。またRAM74には、スリスコへ転送された次オ
ーダーデータを一時的に記憶するとともに、それに基づ
いて演算(データ処理)したサーボモータ駆動量のデー
タ等を一時的に記憶するワークメモリ74aのほか、必
要なメモリ領域が割り当てられている。
【0023】さらに、前述の各サーボモータ40(SM
1〜SMn)はサーボモータ位置決めユニット(ドライ
バ)U1〜Unを介して、CPU72からの指令により制
御される。それらサーボモータSM1〜SMnの回転量を
確認するための回転量検出器として、パルス発生器PG
1〜PGnが各サーボモータ40に付属し、その回転数パ
ルスがサーボモータ位置決めユニットU1〜Unにフィー
ドバックされる。また、スリスコのスリッタ・スコアラ
等をロード位置とアンロード位置へ移動させるためのロ
ード・アンロード電磁弁75が、CPU72により所定
のタイミングで駆動され、これにより前述のシリンダ4
6が伸縮する。
【0024】以上、図1のスリッタ6について主に説明
したが、スコアラ5、さらにはもう一つのスリッタスコ
アラ1のスリッタ4やスコアラ3についても、以上と同
様なサーボモータ40等の個別アクチュエータを持って
いる。
【0025】次に、オーダー替え制御を主体とする制御
の一例を、図9及び図10に基づいて説明する。いま、
図7のスリスコ1が待機中で、スリスコ2がシート加工
(裁断・折り目付け)をしている状態で、図6の上位生
産管理装置60からオーダー替え(オーダーチェンジ)
の信号が入力されたものと仮定する。このオーダーチェ
ンジの信号は、図7のように現行のオーダー枚数が終了
する所定量手前で出力され、そのオーダーチェンジ開始
点がスリスコ1に至れば、スリスコ1が図のようにロー
ド位置へ下降し、オーダーチェンジ開始点がスリスコ2
に至ればそのスリスコ2がアンロード位置へ上昇する。
これとは逆に、スリスコ1がシート加工中で、スリスコ
2が待機中の状態からオーダーチェンジが行われる場合
は、オーダーチェンジ開始点の到来でスリスコ1が上
昇、さらにスリスコ2が下降ということになる。いずれ
にしてもスリスコ1及び2が切り替わった後、その下流
でカッター25がカッター切断長を次のオーダーのため
に切り替える。
【0026】これを図10でみると、S1のオーダーチ
ェンジ開始から、S2及びS3は順序が入れ替わる場合
があるが、その後S4のカッター切断長切替えとなる。
そして、例えばS3で待機中のスリスコ1の機台(以
下、単にスリスコ1という)が下降し、図6のロード・
アンロード検出センサ61によりスリスコ1がロード位
置へ下降したことが確認されると、図6の上位生産管理
装置60からそのロード位置へ転じたスリスコ1へ次オ
ーダーデータを転送する(Sa1)。これを受けるスリ
スコ1側では、例えばRAM74のワークメモリ74a
にこれを一時的に記憶し、さらに次オーダーデータに基
づく丁取り数、シート幅、フラップ幅、トリミング幅等
の寸法変更に応じて、各サーボモータSM1〜SMnを各
々どれだけ移動させなければならないか等の演算をす
る。このデータ処理が図10のSa2に対応する。その
データ処理されたサーボモータ駆動量等のデータも、ワ
ークメモリ74aに一時的に蓄えられる。
【0027】そして、S5でさらに次のオーダーチェン
ジが開始され、S6でそのシート裁断中のスリスコ1の
機台が上昇し、図6のロード・アンロード検出センサ6
1でアンロード位置へ移行したことが確認されると、S
a3でその上昇したスリスコ1の各機台(各々のスリッ
タやスコアラ)を、次オーダーデータに対応する間隔に
セットするために、各々のサーボモータ40を駆動す
る。各サーボモータ40の駆動量は、前述のデータ処理
によってワークメモリ74a等に一時的に記憶されてい
るデータに基づいており、それぞれのサーボモータ40
の駆動により、図4に示した機構で、各スリッタユニッ
ト24等が軸方向へ移動し、次のオーダーに備える。
【0028】また、S6のスリスコ1の上昇と入れ替わ
って、S7のスリスコ2が下降すると、上述のSa1〜
Sa3と同様に、Sb1でその下降したスリスコ2へ次
オーダーデータが転送され、Sb2で、そのデータに基
づくサーボモータ駆動量等の演算(データ処理)が行わ
れ、S2でそのシート裁断中のスリスコ2が上昇したと
き、Sb3で次オーダーのためのスリスコ2のセット
(サーボモータ40による位置決め動作)が実行され
る。
【0029】このように、オーダーチェンジに伴って、
シート加工を開始するスリスコへカッター切断長の切替
えを待たずに次オーダーデータを転送し、かつそのデー
タ処理をして待機し、このスリスコが上昇したら、直ち
に位置決め動作を開始するという並列処理、つまりS1
〜S4や、S5〜S8のオーダーチェンジの流れと、S
a1〜Sa3や、Sb1〜Sb3のスリスコセットの流
れとが並列的に実行される。
【0030】図9(b)はこの様子をタイムチャートで
示すもので、例えばスリスコのNo.1機台(スリスコ
1)が待機中でオーダー1からオーダー2に替えるオー
ダーチェンジ信号が入ると、スリスコ1が下降してシー
ト裁断を開始する。このときスリスコ1へ自身にとって
次オーダーデータ(この場合はオーダー3のデータであ
り、生産ラインにとっては次々オーダーデータとなる)
を転送し、そのデータに基づいて位置決め動作のための
データ処理を行う。そして、オーダー2からオーダー3
へのオーダーチェンジ信号が入ると、スリスコ1は上昇
するが、その上昇が完了すると、オーダー3のための位
置決め動作(セット)を行う。そして、そのセットが完
了して直ちに下降すれば、オーダー3へのオーダーチェ
ンジに間に合う場合も多くなる。
【0031】実際のシートの走行速度は、例えば200
〜400m/分(秒速数メートル)であり、このように
高速で稼働することが生産効率を高める上で有効である
ため、生産速度を落とさずに小口オーダーから次のオー
ダーに入れることで、切替え時のシートのロスを最小限
とできる。
【0032】従来の図9(a)は、例えばオーダー1か
らオーダー2へのオーダーチェンジ信号が入り、カッタ
ーにおける切断長1が切断長2に切り替えられてから、
スリスコへのデータの転送、そのデータ処理、さらにス
リスコのセットを直列方式で行うものであるため、切断
長2から切断長3に切り替えられてから、データ転送時
間+データ処理時間+セット時間を経たあとでないと、
次のオーダーチェンジ(オーダー4)に対応できないた
め、相当のシートロスが生じるが、(b)では、切断長
2から切断長3への切替え以前にスリスコセットが完了
していれば、実質上シートのロスなくオーダー3へのオ
ーダーチェンジが可能となる。
【0033】つまり図7において、オーダーチェンジ開
始点からカッター切断長切替点までの距離をL、シート
速度をV、生産管理装置からスリスコへの次オーダーデ
ータ転送時間をt1、スリスコのデータ処理時間をt2、
スリスコセット時間をt3とすれば、オーダーチェンジ
から次オーダーセット完了までの必要時間は、次のよう
になる。 (L/V)+t1+t2+t3
【0034】これに対し本発明では、図7におけるスリ
スコ切替点からカッター切断長切替点までの距離をa又
はbとしたとき、オーダーチェンジ開始からスリスコの
セット完了までの時間は、次のようになる。 {(L−a(又はb))/V}+t2+t3 なお、オーダーチェンジから次オーダーセット完了まで
の最小時間は、L/Vとなる。この時間内に次オーダー
セット完了すれば、短いロットのオーダー替えにも直ち
に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2連式構造のスリッタスコアラ(スリスコ)を
概念的に示す図。
【図2】図1のスリッタユニットの部分を取り出して示
す正面図。
【図3】その側面図。
【図4】各加工ユニットを位置決め・移動する個別アク
チュエータの一例を示す正面図。
【図5】スリッタユニット及びスコアラユニットの主要
部を示す図。
【図6】制御系の一例を示すブロック図。
【図7】2連式のスリスコとカッターの配列関係を模式
的に示す図。
【図8】スリスコの各スリッタとスコアラの配置及び位
置決めを説明する図。
【図9】本発明のオーダー替え制御の一例を従来例と比
較して示すタイムチャート。
【図10】本発明のオーダー替え制御の一例を示すフロ
ーチャート。
【図11】従来例のオーダー替えの流れを示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1、2 スリッタスコアラ(スリスコ) 3、5 スコアラ 4、6 スリッタ 10、12 スコアラ円盤 20、22 スリッタ刃 36 移動部材 38 ネジ軸 40 サーボモータ(個別アクチュエータ) 60 上位生産管理装置 61 ロード・アンロード検出センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールシート等のシートを送りつつ所
    定の加工を行うスリッタ及び/又はスコアラ等のシート
    加工装置が、前記シートの所定のオーダーの加工のため
    に位置決めされ、その状態で前記シートに対して現行オ
    ーダーの加工を行い、オーダー替えの指令があると、そ
    のオーダー替えによる次のオーダーに応じた位置決め動
    作をして次のオーダーの加工を行うシート加工システム
    において、 前記シート加工装置が前記現行オーダーの加工のために
    使用されている間に、そのシート加工装置に、自身の次
    のオーダーのためのデータを供給して当該次のオーダー
    の位置決め動作の準備をしておき、その現行オーダーの
    加工後に、前記供給を受けているデータに基づき次のオ
    ーダーのための位置決め動作を行うことを特徴とするシ
    ート加工システムのオーダー替え制御装置。
  2. 【請求項2】 前記シート加工装置が前記現行オーダー
    の加工のために使用されている間に、そのシート加工装
    置に、自身の次のオーダーのためのデータを供給するデ
    ータ供給手段と、 そのデータの供給に基づき当該シート加工装置の次のオ
    ーダーのための位置決め動作の準備をするデータ処理手
    段と、 そのデータ処理の結果を記憶する記憶手段と、 前記現行オーダーの加工後に、前記記憶手段の記憶内容
    に基づき、当該シート加工装置の次のオーダーのための
    位置決め動作を開始させる位置決め動作指令手段と、 を含む請求項1に記載のシート加工システムのオーダー
    替え制御装置。
  3. 【請求項3】 段ボールシート等のシートを送りつつ所
    定の加工を行うスリッタ及び/又はスコアラ等のシート
    加工装置が前記シート送り方向において複数組設けら
    れ、その複数組のシート加工装置の任意の組のものがロ
    ード位置で現行オーダーの加工をしている間に、他の組
    のシート加工装置がアンロード位置で次のオーダーのた
    めに位置決め動作を行って待機し、オーダー替え指令が
    あると、現行オーダーの加工をしていた前記任意の組の
    シート加工装置がロード位置からアンロード位置へ移行
    するのに代わって、次のオーダーの位置決め動作を完了
    している前記他の組のシート加工装置がアンロード位置
    からロード位置へ移行して前記次のオーダーの加工を行
    う形式のシート加工システムにおいて、 前記複数組のシート加工装置の任意のものが前記アンロ
    ード位置からロード位置へ移行する時からそのロード位
    置での加工が終了するまでの間に、当該シート加工装置
    にとって次のオーダーのためのデータをそのシート加工
    装置に前もって供給して、そのシート加工装置の次のオ
    ーダーのための位置決め動作の準備をしておき、そのシ
    ート加工装置がロード位置からアンロード位置へ移行を
    開始又は完了してから、前記供給されているデータに基
    づき当該シート加工装置にとって次のオーダーのための
    位置決め動作を開始することを特徴とするシート加工シ
    ステムのオーダー替え制御装置。
  4. 【請求項4】 前記複数組のシート加工装置の、前記シ
    ート送り方向の下流側に、前記複数組のシート加工装置
    を経た後の前記シートをその送り方向で所定の寸法に切
    断するカッター装置が設けられ、前記オーダー替えに伴
    う前記シート加工装置の切替えが完了してから前記カッ
    ター装置のカッター切断長が切り替えられるようになっ
    ている請求項3に記載のシート加工システムのオーダー
    替え制御装置。
  5. 【請求項5】 前記複数組のシート加工装置の任意のも
    のが前記アンロード位置からロード位置へ移行する時か
    らそのロード位置での加工が終了するまでの間に、当該
    シート加工装置にとって次のオーダーのためのデータを
    そのシート加工装置に前もって供給するデータ供給手段
    と、 そのデータの供給に基づき当該シート加工装置の次のオ
    ーダーのための位置決め動作の準備をするデータ処理手
    段と、 そのデータ処理の結果を記憶する記憶手段と、 前記シート加工装置がロード位置からアンロード位置へ
    移行を開始又は完了してから、前記記憶手段の記憶内容
    に基づき当該シート加工装置にとって次のオーダーのた
    めの位置決め動作を開始させる位置決め動作指令手段
    と、 を含む請求項3又は4に記載のシート加工システムのオ
    ーダー替え制御装置。
  6. 【請求項6】 前記複数組のシート加工装置は、前記シ
    ートの送り方向において所定の間隔で配置された第1の
    スリッタスコアラと第2のスリッタスコアラを備え、前
    記オーダー替えに伴いこれらが交互に使用されるもので
    ある請求項3〜5のいずれかに記載のシート加工システ
    ムのオーダー替え制御装置。
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