JP2002323525A - コンデンサ試験装置 - Google Patents

コンデンサ試験装置

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JP2002323525A
JP2002323525A JP2001128095A JP2001128095A JP2002323525A JP 2002323525 A JP2002323525 A JP 2002323525A JP 2001128095 A JP2001128095 A JP 2001128095A JP 2001128095 A JP2001128095 A JP 2001128095A JP 2002323525 A JP2002323525 A JP 2002323525A
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Hiroyuki Hatakeyama
浩幸 畠山
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Takamisawa Cybernetics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験条件が異なる場合でも試験の準備作業や
操作が簡単化されて、個々のコンデンサに対して好適な
試験条件で試験を行うことが可能なコンデンサ試験装置
を提供する。 【解決手段】 試験対象となるコンデンサ11に対して
接続されて直列共振回路を構成するコイル12と、共振
回路に試験電力を印加する印加電力生成部2とを含むコ
ンデンサ試験手段を、異なる試験条件に必要な各構成を
一体に備えた構成とする。そして、設定部5に設けられ
た試験モード切換部51を介してコンデンサ試験手段で
の試験モードを切り換えて、試験方法を変更可能とす
る。また、試験時間管理部52を介して試験時間の設定
を管理する。これにより、簡単な準備作業及び操作内容
で試験条件を設定することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサに対し
て特性試験、信頼性試験、破壊試験などの試験を行うコ
ンデンサ試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子回路において高周波用途に用いられ
るコンデンサでは、その特性や信頼性、寿命等に関し
て、高周波による温度上昇、劣化、破壊等を調べる試験
が行われている。このような試験を行う方法としては、
従来、試験対象となるコンデンサに高周波電源及び各種
の測定器を接続し、コンデンサに対して直接に高周波電
力を印加する試験方法が用いられている。
【0003】これに対して、近年、高周波用途に用いら
れるコンデンサとして、さらに高周波かつ高電圧での用
途に用いるコンデンサの開発と利用が進められている。
このようなコンデンサに対して試験を行う場合、高周波
電源のみでコンデンサに電力を直接印加する従来の方法
では、コンデンサに要求されている高周波かつ高電圧で
の特性等について充分に試験することが難しくなってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンデンサに試験電力
を印加して行う他の試験方法として、試験対象となるコ
ンデンサに対して高周波電力を直接印加せずに、共振用
のコイルを用いる方法がある。この試験方法では、コン
デンサにコイルを直列に接続して直列共振回路を構成
し、この共振回路に高周波電力を印加しつつ共振状態を
発生させて、コンデンサに対して高周波かつ高電圧の試
験電力を印加する。
【0005】ここで、上述した高周波のコンデンサ試験
においては、コンデンサにコイルを接続した共振回路、
共振回路を制御する制御手段、及び共振回路での共振状
態等を測定する各種の測定器を、個々のコンデンサに適
用する試験方法や試験時間などの試験条件に応じた構成
に接続して、コンデンサ試験を行う必要がある。
【0006】しかしながら、コンデンサ試験に必要とな
る具体的な試験条件は、試験対象となるコンデンサの特
性や用途などによって異なる。このとき、上記したコン
デンサ試験では、試験条件に応じて試験装置の構成をそ
の都度設定または変更しなくてはならない。また、試験
条件によっては、コンデンサへの高周波電力の印加を手
動で繰り返し行う必要があるなど、コンデンサ試験の準
備作業や試験時の操作内容が複雑化するという問題があ
った。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、試験条件が異なる場合でも試験の
準備作業や操作内容が簡単化されて、個々のコンデンサ
に対して好適な試験条件で試験を行うことが可能なコン
デンサ試験装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による第1のコンデンサ試験装置は、
(1)試験対象となるコンデンサに直列に接続されて共
振回路を構成するコイル、及びコンデンサまたは共振回
路に所定周波数の試験電力を印加する印加電力生成手段
を有し、コンデンサ試験に対して試験方法がそれぞれ異
なる複数の試験モードの適用が可能に構成されたコンデ
ンサ試験手段と、(2)コンデンサ試験手段において適
用される試験モードを切り換える試験モード切換手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】上記したコンデンサ試験装置においては、
共振用のコイル及び印加電力生成手段を含み、コンデン
サに試験電力を印加して試験を行うコンデンサ試験手段
が、異なる試験方法でのコンデンサ試験の実行に必要な
各構成を一体に備えて構成されている。そして、試験モ
ード切換手段を介して試験モードを切り換えることによ
って、コンデンサ試験に適用される試験方法を変更可能
としている。
【0010】このような構成により、個々のコンデンサ
の特性や用途に応じて異なる試験方法を適用することが
必要な場合でも、簡単な準備作業及び操作内容で試験方
法を設定することが可能となる。したがって、個々のコ
ンデンサに対して、好適な試験条件で容易に試験を行う
ことが可能なコンデンサ試験装置が実現される。
【0011】試験方法を変更するための試験モードとし
ては、複数の試験モードは、印加電力生成手段によって
共振回路に試験電力を印加するとともに、共振回路での
共振周波数を自動で検出し、試験電力の周波数を制御し
て追尾する自動共振周波数検出追尾モードを含むことが
好ましい。このような試験モードでは、コンデンサ及び
コイルからなる共振回路での共振状態を精度良く保持し
て、コンデンサ試験を確実に行うことができる。
【0012】また、複数の試験モードは、印加電力生成
手段によって共振回路に試験電力を印加するとともに、
共振回路に印加する試験電力の周波数を手動で設定する
手動周波数設定共振モードを含むことが好ましい。この
ような試験モードでは、共振周波数を自動検出する時間
を短縮して、コンデンサ試験を短時間で効率的に行うこ
とができる。
【0013】また、複数の試験モードは、印加電力生成
手段によってコンデンサに試験電力を直接印加するとと
もに、コンデンサに印加する試験電力の周波数を手動で
設定する手動周波数設定直接印加モードを含むことが好
ましい。このような試験モードでは、共振回路を用いて
いないため、任意の周波数での試験が可能となる。
【0014】また、本発明による第2のコンデンサ試験
装置は、(1)試験対象となるコンデンサに直列に接続
されて共振回路を構成するコイル、及びコンデンサまた
は共振回路に所定周波数の試験電力を印加する印加電力
生成手段を有し、コンデンサ試験に対して試験時間の設
定が可変に構成されたコンデンサ試験手段と、(2)コ
ンデンサ試験手段において適用される試験時間の設定を
管理する試験時間管理手段とを備えることを特徴とす
る。
【0015】上記したコンデンサ試験装置においては、
共振用のコイル及び印加電力生成手段を含み、コンデン
サに試験電力を印加して試験を行うコンデンサ試験手段
が、異なる試験時間でのコンデンサ試験の実行に必要な
各構成を一体に備えて構成されている。そして、試験時
間管理手段を介して試験時間の設定を管理している。
【0016】このような構成により、個々のコンデンサ
の特性や用途に応じて異なる試験時間を適用することが
必要な場合でも、簡単な準備作業及び操作内容で試験時
間を管理することが可能となる。したがって、個々のコ
ンデンサに対して、好適な試験条件で容易に試験を行う
ことが可能なコンデンサ試験装置が実現される。
【0017】さらに、コンデンサ試験手段は、コンデン
サ試験に対して試験時間の管理方法がそれぞれ異なる複
数の管理モードの適用が可能に構成され、試験時間管理
手段は、コンデンサ試験手段において適用される管理モ
ードを切り換える管理モード切換手段を有することを特
徴とする。
【0018】この構成では、管理モード切換手段を介し
て管理モードを切り換えることによって、コンデンサ試
験に適用される試験時間及びその管理方法を変更可能と
している。
【0019】このような構成により、個々のコンデンサ
の特性や用途に応じて異なる試験時間またはその管理方
法を適用することが必要な場合でも、簡単な準備作業及
び操作内容で試験時間等を設定することが可能となる。
したがって、個々のコンデンサに対して、好適な試験条
件で容易に試験を行うことが可能なコンデンサ試験装置
が実現される。
【0020】試験時間またはその管理方法を変更するた
めの管理モードとしては、複数の管理モードは、コンデ
ンサ試験の開始及び停止をそれぞれ手動で指示する手動
モードを含むことが好ましい。このような管理モードで
は、印加時間が任意な破壊試験を効率的に行うことがで
きる。
【0021】また、複数の管理モードは、設定されたタ
イマ設定時間によってコンデンサ試験の停止を自動で指
示するタイマモードを含むことが好ましい。このような
管理モードでは、多数のコンデンサの特性を比較するよ
うな試験を簡単に行うことができる。
【0022】また、複数の管理モードは、設定されたサ
イクル時間及びカウンタ設定回数によってコンデンサ試
験での試験電力の印加を繰り返し行うサイクルモードを
含むことが好ましい。このような管理モードでは、印加
の繰り返しを行うことで確認するような信頼性試験を簡
単に行うことができる。
【0023】さらに、上述した試験モードの切換による
試験方法の変更機能と、管理モードの切換(試験時間の
設定の管理)による試験時間及びその管理方法の変更機
能とを併せ持つコンデンサ試験装置の構成とすることも
可能である。これにより、個々のコンデンサに対応し
て、様々な試験条件に容易に対応可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
コンデンサ試験装置の好適な実施形態について詳細に説
明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一
符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸
法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0025】図1は、本発明によるコンデンサ試験装置
の第1実施形態の構成を概略的に示すブロック図であ
る。本実施形態のコンデンサ試験装置1は、試験対象と
なるコンデンサ11に対して、所望の周波数での高周波
の試験電力を充分な高電圧で印加して、特性試験、信頼
性試験、破壊試験などの試験を行うものであり、コイル
12と、印加電力生成部2と、共振制御部3と、検出部
4と、設定部5とを備えて構成されている。
【0026】コイル12は、試験対象となるコンデンサ
11に直列に接続されて共振回路を構成するための共振
用の内蔵コイルである。コイル12の一方の端子12a
は、印加電力生成部2を介して試験端子11aに接続さ
れている。また、コイル12の他方の端子12bは、試
験端子11bに接続されている。
【0027】コンデンサの試験時には、図1に示すよう
に、2つの試験端子11a及び11bの間に、試験対象
のコンデンサ11が接続される。これにより、コンデン
サ11とコイル12とが直列に接続された直列共振回路
が構成され、この共振回路を利用して、コンデンサ11
への高周波電力の印加が行われる。
【0028】印加電力生成部2は、上記したようにコイ
ル12の端子12aと、コンデンサ11が接続される試
験端子11aとの間に設置されている。印加電力生成部
2には、商用電源による通常の交流電力などの所定の電
力が供給されている。そして、印加電力生成部2は、そ
の増幅機能などによって所定の周波数及び電圧の試験電
力を生成して、コンデンサ11及びコイル12からなる
共振回路に印加する。
【0029】また、印加電力生成部2は、必要に応じ
て、共振用のコイル12を含む共振回路に対してではな
く、コンデンサ11に試験電力を直接印加することが可
能とされていても良い。この場合、例えば、印加電力生
成部2と、コンデンサ11が接続される試験端子11a
及び11bとの間の回路接続を、切換可能な構成として
おくことが好ましい。
【0030】これらのコンデンサ11、コイル12、及
び印加電力生成部2から構成される共振回路の動作は、
共振制御部3によって制御される。共振制御部3は、装
置各部に対して必要な制御を行って、コンデンサ11に
対して高周波電力を印加して行うコンデンサ試験の実
行、及びコンデンサ試験に適用される試験方法や試験時
間などの試験条件等を制御する。
【0031】具体的には、この共振制御部3は、印加電
力生成部2から共振回路に印加される試験電力の周波数
及び波形や、試験電力を印加して行う試験時間及び回
数、コイル12のインダクタンスなどを制御する。例え
ば、共振周波数の追尾が指示されている場合には、コン
デンサ11及びコイル12からなる直列共振回路での共
振状態を追尾して、その共振状態がコンデンサ試験に充
分な範囲内に保持されるように、コイル12または印加
電力生成部2の一方または両方を制御する。ただし、共
振制御部3のこれらの制御内容は、コンデンサ試験に対
して適用される試験条件によって異なる。
【0032】また、コンデンサ11及びコイル12の直
列共振回路で発生する共振状態、あるいはコンデンサ1
1に試験電力を直接印加した場合の印加状態など、コン
デンサ試験時における電気的特性は、検出部4によって
検出される。図1に示す構成例における検出部4では、
電圧検出部41、電流検出部42、及び周波数検出部4
3が設けられている。
【0033】これらの検出部のうち、電圧検出部41
は、電力印加に伴うコンデンサ11への印加電圧値を検
出する。また、電流検出部42は、電力印加に伴うコン
デンサ11への通電電流値を検出する。また、周波数検
出部43は、共振状態での共振周波数値または印加され
る試験電力の周波数値を検出する。これらの検出値は、
コンデンサ試験の結果判断などに用いられる。
【0034】以上のコイル12、印加電力生成部2、共
振制御部3、及び検出部4から、本実施形態のコンデン
サ試験装置1においてコンデンサ11に試験電力を印加
して試験を行うコンデンサ試験手段が構成されている。
【0035】ここで、このコンデンサ試験手段は、コン
デンサ11に対する試験方法や試験時間、試験時間の管
理方法などの試験条件について、異なる試験条件でのコ
ンデンサ試験の実行が可能なように、必要な各構成を一
体に備えて構成されている。
【0036】すなわち、コンデンサ試験での試験方法に
ついては、図1の試験装置1におけるコンデンサ試験手
段は、コンデンサ試験の実行に際して、試験方法がそれ
ぞれ異なる複数の試験モードの適用が可能に構成されて
いる。試験方法としては、例えば、コンデンサ11への
試験電力の印加方法や、試験電力の周波数の制御方法な
どが含まれる。
【0037】また、コンデンサ試験での試験時間につい
ては、図1の試験装置1におけるコンデンサ試験手段
は、コンデンサ試験の実行に際して、試験時間の設定が
可変に構成されている。試験時間としては、例えば、コ
ンデンサ11に試験電力を印加する時間(期間)や、試
験電力の印加を繰り返して行う回数などが含まれる。
【0038】このようにコンデンサ11に対する試験条
件が可変な構成を有するコンデンサ試験手段に対して、
図1の試験装置1には、コンデンサ試験に適用する試験
条件を設定または変更するための設定部5が設けられて
いる。設定部5は、自動または操作者の手動操作によっ
て、上記した構成のコンデンサ試験手段で実行されるコ
ンデンサ試験に適用される試験条件を設定する。そし
て、必要に応じて、コンデンサ試験手段に含まれている
印加電力生成部2や共振制御部3などの各構成に対し
て、設定されている試験条件とするための指示を行う。
【0039】図1に示す設定部5は、試験モード切換部
51と、試験時間管理部52とを有して構成されてい
る。試験モード切換部51は、複数の試験モードの適用
が可能なコンデンサ試験手段の構成に対応して、コンデ
ンサ試験手段において適用される試験モードを切り換え
る切換手段である。また、試験時間管理部52は、試験
時間の設定が可変なコンデンサ試験手段の構成に対応し
て、コンデンサ試験手段において適用される試験時間の
設定を管理する管理手段である。
【0040】図1に示した実施形態によるコンデンサ試
験装置1の効果について説明する。
【0041】本実施形態のコンデンサ試験装置1におい
ては、共振用のコイル12及び印加電力生成部2を含
み、コンデンサ11に試験電力を印加して試験を行うコ
ンデンサ試験手段が、異なる試験条件でのコンデンサ試
験の実行に必要な各構成を一体に備えて構成されてい
る。そして、コンデンサ11の試験で適用される試験方
法または試験時間などの試験条件を、設定部5を介して
設定または変更している。このような構成とすることに
より、試験条件に応じて試験装置の構成をその都度変更
することなく、試験条件を容易に変更することが可能と
なる。したがって、個々のコンデンサに対して、好適な
試験条件で容易に試験を行うことが可能なコンデンサ試
験装置が実現される。
【0042】試験方法に関しては、試験モード切換部5
1を介して試験モードを切り換えることによって、コン
デンサ試験に適用される試験方法を変更可能としてい
る。これにより、個々のコンデンサの特性や用途に応じ
て異なる試験方法を適用することが必要な場合でも、簡
単な準備作業及び操作内容で試験方法を設定することが
可能となる。
【0043】また、試験時間に関しては、試験時間管理
部52を介して試験時間の設定を管理している。これに
より、個々のコンデンサの特性や用途に応じて異なる試
験時間を適用することが必要な場合でも、簡単な準備作
業及び操作内容で試験時間を管理することが可能とな
る。
【0044】このようなコンデンサ試験装置1の構成に
よれば、様々な試験条件でのコンデンサ試験に容易に対
応することが可能となり、コンデンサ試験について広い
汎用性を持たせることができる。また、試験装置の構成
の変更が不要なので、構成変更の作業に伴う接続誤りの
発生や、電源を投入したままでの構成変更による危険性
等が防止される。
【0045】なお、設定部5の具体的なハード構成及び
コンデンサ試験手段との接続構成等については、様々な
構成を用いて良い。例えば、設定部5での各条件の設定
は論理回路を介し、コンデンサ試験手段の各部とアナロ
グ的に接続された構成を用いることができる。あるい
は、設定部5での各条件の設定は論理回路を介し、マイ
クロコンピュータなどでコンデンサ試験手段の各部を制
御する構成を用いることができる。
【0046】図2は、コンデンサ試験装置の第2実施形
態の構成を概略的に示すブロック図である。本実施形態
のコンデンサ試験装置1の構成は、コイル12、及び検
出部4については、図1に示した実施形態と同様であ
る。
【0047】本実施形態における印加電力生成部2は、
広帯域電力増幅器21を有して構成されている。広帯域
電力増幅器21には、商用電源による通常の交流電力な
どの所定の電力が供給されている。この広帯域電力増幅
器21は、増幅が可能な増幅周波数帯域内で設定された
周波数の交流電力を増幅して、高周波で充分な電圧を有
する試験電力を生成し、コンデンサ11及びコイル12
からなる共振回路に印加する。
【0048】このような広帯域電力増幅器21によれ
ば、コンデンサ試験の共振回路に対して、充分に高周波
の試験電力を生成して印加することができる。印加電力
生成部2に広帯域電力増幅器21を用いた場合におけ
る、生成可能な試験電力の周波数範囲は、例えば、10
〜500kHz程度である。
【0049】一方、共振制御部3は、印加波形生成部3
1と、印加波形補正部32とを有して構成されている。
印加波形生成部31は、コンデンサ試験に必要となる所
望の周波数での高周波の交流信号を生成する。生成され
た交流信号は印加電力生成部2へと出力され、印加電力
生成部2における所望の周波数での試験電力の生成に用
いられる。
【0050】図2に示す印加波形生成部31には、印加
電力生成部2に用いられている上記した広帯域電力増幅
器21に対応して、正弦波発生器33が設けられてい
る。正弦波発生器33は、広帯域電力増幅器21を介し
てコンデンサ試験に必要となる交流信号を出力するため
のものである。
【0051】また、印加波形補正部32は、共振制御部
3によってコンデンサ11及びコイル12からなる共振
回路での共振状態を追尾する場合などに用いられるもの
である。この印加波形補正部32は、印加波形生成部3
1を介して、共振回路での共振状態が充分に保持される
ように、印加電力生成部2が共振回路に印加する試験電
力の周波数を制御する。
【0052】具体的には、印加波形補正部32には、図
2に示すように、印加波形生成部31の正弦波発生器3
3から印加電力生成部2に出力される交流信号と、コン
デンサ11及びコイル12からなる共振回路から出力さ
れる共振信号とが入力されている。印加波形補正部32
は、これらの交流信号と共振信号とを位相比較し、共振
周波数が試験に必要な交流信号の周波数と一致するよう
に印加波形生成部31及び印加電力生成部2に対して帰
還制御を行って、共振状態を追尾する。このような印加
波形補正部32としては、例えば、PLL(Phase Lock
ed Loop)回路を用いることができる。なお、共振状態
の追尾については、共振周波数ではなく、試験電力の電
圧(交流信号の振幅)を調整する追尾方法とすることも
可能である。
【0053】以上のコイル12、印加電力生成部2、共
振制御部3、及び検出部4から、本実施形態のコンデン
サ試験装置1においてコンデンサ11に試験電力を印加
して試験を行うコンデンサ試験手段が構成されている。
【0054】ここで、このコンデンサ試験手段は、コン
デンサ11に対する試験方法や試験時間、試験時間の管
理方法などの試験条件について、図1の試験装置におけ
るコンデンサ試験手段と同様に、異なる試験条件でのコ
ンデンサ試験の実行が可能なように、必要な各構成を一
体に備えて構成されている。
【0055】特に、本実施形態の試験装置1におけるコ
ンデンサ試験手段は、コンデンサ試験の実行に際して、
試験方法についての上述した複数の試験モードに加え
て、試験時間の管理方法がそれぞれ異なる複数の管理モ
ードの適用が可能に構成されている。試験時間の管理方
法としては、例えば、コンデンサ11への試験電力の印
加の開始方法及び停止方法や、試験電力の印加の繰り返
しの有無などが含まれる。
【0056】このようにコンデンサ11に対する試験条
件が可変な構成を有するコンデンサ試験手段に対して、
図2の試験装置1には、コンデンサ試験に適用する試験
条件を設定または変更するための設定部5が設けられて
いる。
【0057】図2に示す設定部5は、試験モード切換部
51と、試験時間管理部52と、印加設定部55とを有
して構成されている。これらのうち、試験モード切換部
51及び試験時間管理部52については、図1に関して
上述した通りである。また、印加設定部55は、コンデ
ンサ試験手段で実行されるコンデンサ試験に用いられる
試験電力について、自動または操作者の手動操作によっ
て、電圧や周波数などの印加条件を設定する。そして、
必要に応じて、コンデンサ試験手段に含まれている印加
電力生成部2や共振制御部3などの各構成に対して指示
を行う。
【0058】また、試験時間管理部52には、管理モー
ド切換部53が設けられている。管理モード切換部53
は、複数の管理モードの適用が可能なコンデンサ試験手
段の構成に対応して、コンデンサ試験手段において適用
される管理モードを切り換える切換手段である。
【0059】さらに、この設定部5と合わせて、装置操
作部6が設けられている。装置操作部6は、操作者の手
動操作によって、コンデンサ試験手段に含まれる共振制
御部3などに対して、装置の基本的な動作についての指
示を行うものであり、例えば、操作者が手動操作可能な
操作ボタンなどからなる。装置操作部6によって操作さ
れる装置の動作としては、例えば、コンデンサ試験装置
1全体の電源ON/OFFや、コンデンサ試験の開始ま
たは停止などがある。
【0060】図2に示した実施形態によるコンデンサ試
験装置1の効果について説明する。
【0061】本実施形態のコンデンサ試験装置1におい
ては、コンデンサ11の試験で適用される試験方法また
は試験時間などの試験条件を、設定部5を介して設定ま
たは変更している。このような構成とすることにより、
図1に示した実施形態と同様に、試験条件に応じて試験
装置の構成をその都度変更することなく、試験条件を容
易に変更することが可能となる。したがって、個々のコ
ンデンサに対して、好適な試験条件で容易に試験を行う
ことが可能なコンデンサ試験装置が実現される。
【0062】特に、本実施形態においては、試験時間に
関して、管理モード切換部53を介して管理モードを切
り換えることによって、コンデンサ試験に適用される試
験時間及びその管理方法を変更可能としている。これに
より、個々のコンデンサの特性や用途に応じて異なる試
験時間またはその管理方法を適用することが必要な場合
でも、簡単な準備作業及び操作内容で試験時間等を設定
することが可能となる。
【0063】図2に示したコンデンサ試験装置におけ
る、コンデンサ試験に適用する試験モードの切換、及び
管理モードの切換について、さらに説明する。
【0064】まず、試験装置1でのコンデンサ試験に適
用する試験モードの切換について説明する。図3は、図
2に示したコンデンサ試験装置における試験モードの切
換について、その具体的な一例を示す模式図である。こ
の図3に示す例においては、試験方法がそれぞれ異なる
複数の試験モードとして、自動共振周波数検出追尾モー
ド、手動周波数設定共振モード、及び手動周波数設定直
接印加モードの3つの試験モードが、コンデンサ試験に
対して適用可能となっている。
【0065】これらのうち、自動共振周波数検出追尾モ
ードは、印加電力生成部2によってコンデンサ11及び
コイル12からなる共振回路に試験電力を印加するとと
もに、共振回路での共振周波数を自動で検出し、試験電
力の周波数を制御して追尾する試験モードである。この
ような試験モードでは、コンデンサ11及びコイル12
からなる直列共振回路での共振状態を精度良く保持し
て、コンデンサ試験を確実に行うことができる。
【0066】また、手動周波数設定共振モードは、印加
電力生成部2によってコンデンサ11及びコイル12か
らなる共振回路に試験電力を印加するとともに、共振回
路に印加する試験電力の周波数を手動で可変して設定す
る試験モードである。このような試験モードでは、あら
かじめ共振周波数がわかっているコンデンサ11を試験
対象とした場合に共振周波数を自動検出する時間を短縮
して、コンデンサ試験を効率的に行うことができる。特
に、試験電力の印加を複数回にわたって行う後述するサ
イクルモードにおいては、サイクル毎に共振周波数を自
動検出する時間を省略することができる。
【0067】また、手動周波数設定直接印加モードは、
印加電力生成部2によってコンデンサ11に試験電力を
直接印加するとともに、コンデンサ11に印加する試験
電力の周波数を手動で可変して設定する試験モードであ
る。このような試験モードでは、共振回路を用いていな
いため、任意の周波数での試験が可能となる。ただし、
印加する試験電力の電圧や電流が印加電力生成部2の能
力に依存し、共振回路を用いた場合に比べて、コンデン
サ11に印加される電圧が低くなる。
【0068】図3においては、試験モードを切り換える
ための構成及びその切換方法について説明するため、図
2に示したコンデンサ試験装置1の構成のうち、試験モ
ード切換部51、印加設定部55、及び共振制御部3を
図示している。
【0069】ここで、本構成例における共振制御部3
は、正弦波発生器33を含む印加波形生成部31と、印
加波形補正部32とに加えて、共振周波数検出部34を
有している。この共振周波数検出部34は、自動共振周
波数検出追尾モードが選択されている場合に、コンデン
サ試験の開始時に低レベルの交流信号を共振回路に印加
して、共振周波数を自動で検出するためのものである。
【0070】また、印加設定部55は、電圧設定部56
と、周波数設定部57とを有して構成されている。
【0071】電圧設定部56は、印加電力生成部2によ
って共振回路またはコンデンサ11に印加される試験電
力の出力電圧を設定するものである。この電圧設定部5
6は、例えば図2に示した構成では、広帯域電力増幅器
21に入力される正弦波発生器33からの交流信号を可
変して、出力電圧を変更する。
【0072】また、周波数設定部57は、印加電力生成
部2によって共振回路またはコンデンサ11に印加され
る試験電力の出力周波数を設定するものである。この周
波数設定部57は、例えば図2に示した構成では、広帯
域電力増幅器21に入力される正弦波発生器33からの
交流信号の周波数を可変して、出力周波数を変更する。
【0073】以上の構成において、コンデンサ試験に適
用される試験モードは、試験モード切換部51によって
切り換えて設定される。そして、設定された試験モード
に基づいて、共振制御部3等のコンデンサ試験手段の各
構成に対して、所定の試験条件が指示される。
【0074】まず、試験モード切換部51において、上
述した3つの試験モードのうちで自動共振周波数検出追
尾モードが選択されると、共振制御部3等に対して、共
振回路への試験電力の印加、共振周波数検出部34によ
る共振周波数の自動検出、印加波形生成部31及び印加
波形補正部32による交流信号の供給及び共振周波数の
追尾、などが指示される。また、この試験モードでは、
印加設定部55の電圧設定部56から、試験電力の電圧
値が指示される。
【0075】また、手動周波数設定共振モードが選択さ
れると、共振制御部3等に対して、共振回路への試験電
力の印加、印加波形生成部31及び印加波形補正部32
による交流信号の供給、などが指示される。また、この
試験モードでは、印加設定部55の電圧設定部56及び
周波数設定部57から、試験電力の電圧値及び周波数値
がそれぞれ指示される。
【0076】また、手動周波数設定直接印加モードが選
択されると、共振制御部3等に対して、コンデンサ11
への試験電力の直接印加、印加波形生成部31及び印加
波形補正部32による交流信号の供給、などが指示され
る。また、この試験モードでは、印加設定部55の電圧
設定部56及び周波数設定部57から、試験電力の電圧
値及び周波数値がそれぞれ指示される。
【0077】次に、試験装置1でのコンデンサ試験に適
用する管理モードの切換について説明する。図4は、図
2に示したコンデンサ試験装置における管理モードの切
換について、その具体的な一例を示す模式図である。こ
の図4に示す例においては、試験時間の管理方法がそれ
ぞれ異なる複数の管理モードとして、手動モード、タイ
マモード、及びサイクルモードの3つの管理モードが、
コンデンサ試験に対して適用可能となっている。
【0078】これらのうち、手動モードは、コンデンサ
試験の開始及び停止をそれぞれ手動で指示する管理モー
ドである。このような管理モードでは、例えば、多数の
コンデンサ11に定格以上の高電圧を印加し、破壊状態
を観察するような試験の場合において、その破壊に要し
た時間に対応した操作が必要となるが、そのような試験
に好適に対応可能である。
【0079】また、タイマモードは、設定されたタイマ
設定時間によってコンデンサ試験の停止を自動で指示す
る管理モードである。このような管理モードでは、例え
ば、多数のコンデンサ11に一定時間印加することで、
個々の周波数の変化量などを確認する特性試験の場合に
おいて、時間計時手段及び操作者による計時の作業を省
略できるので、試験が容易に行える。
【0080】また、サイクルモードは、設定されたサイ
クル時間及びカウンタ設定回数によってコンデンサ試験
での試験電力の印加を繰り返し行う管理モードである。
このような管理モードでは、例えば、コンデンサ11に
所定回数の電力印加及び印加停止を繰り返し、その信頼
性を確認する試験の場合において、時間計時手段及び操
作者による計時の作業を同様に省略でき、また、回数を
カウントする作業も省略できるので、試験が容易に行え
る。
【0081】図4においては、管理モードを切り換える
ための構成及びその切換方法について説明するため、図
2に示したコンデンサ試験装置1の構成のうち、試験時
間管理部52、装置操作部6、及び共振制御部3を図示
している。
【0082】ここで、本構成例における試験時間管理部
52は、管理モード切換部53に加えて、タイマ操作部
58と、カウンタ操作部59とを有している。
【0083】タイマ操作部58は、時限を用いてコンデ
ンサ試験を行う場合に、その時間をタイマ設定時間によ
って制御するものである。このタイマ操作部58には、
設定されているタイマ設定時間や試験中での経過時間な
どを表示する表示部58a、及び試験時間となるタイマ
設定時間などを設定操作する設定操作部58bが設けら
れている。
【0084】また、カウンタ操作部59は、試験電力を
繰り返し印加してコンデンサ試験を行う場合に、その回
数をカウンタ設定回数によって制御するものである。こ
のカウンタ操作部59には、サイクルの回数などを表示
する表示部59a、及びサイクルの回数となるカウンタ
設定回数などを設定操作する設定操作部59bが設けら
れている。
【0085】また、装置操作部6は、電源投入スイッチ
61と、試験開始スイッチ62と、試験停止スイッチ6
3とを有して構成されている。電源投入スイッチ61
は、装置全体の電源のON/OFFを指示するものであ
る。また、試験開始スイッチ62は、コンデンサ試験の
開始を手動で指示するものである。また、試験停止スイ
ッチ63は、コンデンサ試験の停止を手動で指示するも
のである。
【0086】以上の構成において、コンデンサ試験に適
用される管理モードは、管理モード切換部53によって
切り換えて設定される。そして、設定された管理モード
に基づいて、共振制御部3等のコンデンサ試験手段の各
構成に対して、所定の試験条件が指示される。
【0087】まず、管理モード切換部53において、上
述した3つの管理モードのうちで手動モードが選択され
ると、装置操作部6及び共振制御部3等に対して、コン
デンサ試験の開始及び停止を手動で指示する試験条件で
のコンデンサ試験が指示される。
【0088】また、タイマモードが選択されると、装置
操作部6及び共振制御部3等に対して、コンデンサ試験
の停止を自動で指示する試験条件でのコンデンサ試験が
指示される。また、この管理モードでは、タイマ操作部
58の設定操作部58bから、試験電力の印加の時限と
なるタイマ設定時間が指示される。
【0089】また、サイクルモードが選択されると、装
置操作部6及び共振制御部3等に対して、試験電力の印
加を繰り返し行う試験条件でのコンデンサ試験が指示さ
れる。また、この管理モードでは、タイマ操作部58の
設定操作部58bから、試験電力の印加1回当りの時限
となるサイクル時間などが指示される。また、カウンタ
操作部59の設定操作部59bから、試験電力の印加の
回数となるカウンタ設定回数が指示される。
【0090】図5は、図2〜図4に示したコンデンサ試
験装置の一実施例の構成を示す正面図である。このコン
デンサ試験装置1は、コイル12等を含む共振回路ユニ
ットと、印加電力生成部2等を含むパワーユニットと、
共振制御部3、検出部4、及び設定部5等を含むコント
ロールユニットとを備えている。
【0091】図5は、コンデンサ試験装置1の前面に設
けられたフロントパネルを示している。このフロントパ
ネルは、共振回路ユニットに対応する共振回路パネル1
00と、共振回路パネル100の下部に設けられ、パワ
ーユニットに対応するパワーパネル200と、共振回路
パネル100の上部に設けられ、コントロールユニット
に対応するコントロールパネル300とを有する。
【0092】共振回路パネル100は、コンデンサ設置
部110、及びコイル操作部120からなる。コンデン
サ設置部110には、試験対象となるコンデンサ11を
接続するための試験端子11a、11bが設けられてい
る。また、このコンデンサ設置部110には、試験時に
コンデンサ11に触れないようにするためのカバー(図
示していない)が設けられる。
【0093】また、本実施例では、コンデンサ試験の共
振回路に用いられるコイル12について、低インダクタ
ンス値を数タップ備え、数タップ分を1ユニットとし
て、手動による切換が可能なプラグイン方式としてい
る。これにより、タップ間によるコイルのインダクタン
スの変更が可能となる一方、試験に用いると決められた
コイルについては、固定したインダクタンスとすること
ができる。
【0094】これに対応して、コイル操作部120に
は、共振回路ユニットに内蔵されているコイルのインダ
クタンスを切り換えるコイル切換タップの6組のコイル
端子121が設けられている。これにより、所定の端子
間をショートバー122で接続することによって、共振
回路に用いるコイルを選択して、そのインダクタンスを
変更することが可能となっている。また、このコイル操
作部120には、試験時にコイル端子121等に触れな
いようにするためのカバー(図示していない)が設けら
れる。
【0095】コントロールパネル300は、主操作部3
10、電力操作部320、及び周波数操作部330から
なる。
【0096】主操作部310には、コンデンサ試験を開
始する開始スイッチ62、コンデンサ試験を停止する停
止スイッチ63、及び装置または共振状態などの異常を
表示する異常表示ランプ311が設けられている。ま
た、主操作部310の左下部には、装置全体の電源をO
N/OFFする電源投入スイッチ61が設けられてい
る。
【0097】さらに、本実施例の主操作部310には、
上述した複数の管理モード及びその切換に対応して、タ
イマ操作部58、カウンタ操作部59、及び管理モード
切換部53である管理モード切換スイッチ53aが設け
られている。
【0098】電力操作部320には、電圧検出部41で
検出された印加電圧値を表示する電圧表示部321、電
流検出部42で検出された通電電流値を表示する電流表
示部322、及び電圧設定部56である電圧設定ボリュ
ーム56aが設けられている。
【0099】周波数操作部330には、周波数検出部4
3で検出された共振周波数値を表示する周波数表示部3
31、及び周波数設定部57である周波数設定ボリュー
ム57aが設けられている。
【0100】さらに、本実施例の周波数操作部330に
は、上述した複数の試験モード及びその切換に対応し
て、試験モード切換部51である試験モード切換スイッ
チ51aが設けられている。
【0101】図1〜図5に示した構成のコンデンサ試験
装置を用いて実行されるコンデンサ試験について説明す
る。
【0102】図6は、コンデンサ試験方法の第1の例を
示すフローチャートである。本実施例は、試験モード=
自動共振周波数検出追尾モード、管理モード=手動モー
ドでのコンデンサ試験装置1の動作及び操作内容等を示
している。
【0103】まず、試験対象となるコンデンサ11を用
意して、コンデンサ試験の準備を行う(ステップS10
1)。コンデンサ11及び内蔵コイル12からなる直列
共振回路での共振周波数fは、コンデンサ11の容量C
及びコイル12のインダクタンスLから、次式 f=1/2π√(LC) [Hz] により求められる。
【0104】求められた共振周波数fが試験装置1にお
ける試験可能な周波数範囲内であるかどうかを確認す
る。範囲外であれば、コイル切換タップを変更するか
(図5参照)、あるいは、複数のコンデンサを直列また
は並列に接続して、周波数範囲内で試験を行えるように
する。
【0105】また、コンデンサ11への通電電流を確認
する。コンデンサのリアクタンスは次式により求まる。 Zc=1/ωC=1/2πfC [Ω] このZcに対し、コンデンサ11の印加電圧をVcとす
ると、通電電流Icは Ic=Vc/Zc [A] により求められる。コイル12にはそれぞれ許容可能な
最大容量電流があるので、求められた通電電流Icがそ
れ以下であることを確認する。許容値を超えている場合
には、印加電圧を下げて試験を行う。
【0106】コイル操作部120のカバーを開けてショ
ートバー122によりコイル12のインダクタンスを設
定するとともに、コンデンサ設置部110のカバーを開
けて試験対象であるコンデンサ11を試験端子11a、
11bにセットし、カバーを閉める(図5参照)。準備
を終了したら、電源投入スイッチ61を操作して、試験
装置1の電源を投入する。これにより、コンデンサ試験
装置1は、その動作及び各種の設定が可能な状態とな
る。
【0107】次に、コンデンサ11に対して適用するコ
ンデンサ試験の試験条件を設定する(S102)。
【0108】まず、試験モード切換部51で試験モード
を切り換えて、コンデンサ試験に適用する試験モードと
して自動共振周波数検出追尾モードを設定する。このと
き、共振制御部3内において、共振周波数検出部34が
論理回路を介して電気的に接続される。また、印加設定
部55の周波数設定部57が論理回路を介して電気的に
切り離される(図3参照)。
【0109】また、管理モード切換部53で管理モード
を切り換えて、コンデンサ試験に適用する管理モードと
して手動モードを設定する。このとき、タイマ操作部5
8及びカウンタ操作部59が論理回路を介して電気的に
切り離される(図4参照)。
【0110】さらに、必要に応じて、接続されている電
圧設定部56を操作して、具体的な試験条件を設定す
る。例えば、共振周波数を自動的に検出し追尾するため
には、共振周波数検出部34に所定以上の印加電圧が必
要となるので、そのような条件を満たすように、電圧設
定部56によって電圧値を設定する。
【0111】各試験条件の設定を終了したら、試験開始
スイッチ62を操作して、コンデンサ試験の開始を指示
する(S103)。試験を開始すると、まず、共振周波
数の自動検出が行われる(S104)。共振周波数検出
部34は、印加波形生成部31を介して、低レベルの交
流信号を印加電力生成部2に出力して共振回路に交流電
力を印加する。そして、交流信号(交流電力)の周波数
を自動で変化させつつ、共振による急激な電圧上昇を利
用して共振周波数を検出して、検出された共振周波数で
ロックインする。共振回路でのロックされた共振周波数
は、周波数検出部43を介して周波数表示部331(図
5)に表示される。
【0112】このとき、印加電力生成部2により印加さ
れた交流電力の周波数と、コンデンサ11及びコイル1
2からなる直列共振回路での共振周波数とが一致する
と、共振回路のコンデンサ11に、正弦波形の所定の電
圧・電流が印加される。共振周波数のロック後は、共振
制御部3の印加波形補正部32により、周波数値のずれ
を打ち消すように共振周波数が自動的に追尾される。
【0113】続いて、共振周波数を自動的に追尾しつつ
共振回路に試験電力を印加して、試験対象であるコンデ
ンサ11に対して高周波かつ高電圧での必要な試験を行
う(S105)。まず、電圧設定部56を操作して試験
電力としての所望の印加電圧値を設定する。そして、印
加電力生成部2の増幅機能により、設定された印加電圧
値での試験電力がコンデンサ11に印加される。共振周
波数を追尾しつつ直列共振を利用することにより、交流
入力よりも大きな電圧をコンデンサ11に対して確実に
印加することができる。
【0114】また、印加電力生成部2からの試験電力を
印加して行われるコンデンサの試験時間中には、検出部
4の電圧検出部41、電流検出部42、及び周波数検出
部43によって印加電圧値、通電電流値、及び共振周波
数値がそれぞれ検出されて、電圧表示部321、電流表
示部322、及び周波数表示部331に表示される。こ
れらの各表示の値や、それらの時間による変化などを測
定することにより、特性試験、信頼性試験、破壊試験な
どの各種のコンデンサ試験が行われる。
【0115】手動モードでのコンデンサ試験を終了した
ら、試験停止スイッチ63を操作して、コンデンサ試験
の停止を指示する(S106)。さらに、電源投入スイ
ッチ61を再度操作することにより電源が遮断されて、
試験装置1によるコンデンサ試験を終了する。
【0116】図7は、図6に示したコンデンサ試験方法
でのコンデンサ試験装置1の動作例を示すタイミングチ
ャートである。図7中の各チャートは、上方からそれぞ
れ、コンデンサ試験の開始を指示する開始信号A、コン
デンサ試験の停止を指示する停止信号B、印加電力生成
部2による試験電力の印加を指示する印加信号C、共振
制御部3による試験電力の制御を指示する補正信号D、
及び共振回路に印加される試験電力Eを示している。
【0117】まず、開始信号Aの指示により、時間(動
作期間)T11において、装置に含まれる内部構成を動
作可能とするための準備が行われる。次に、印加信号C
がONとなると、まず、時間T12において、共振回路
での共振周波数の自動検出、及び周波数のロックが行わ
れる。
【0118】続いて、共振周波数がロックされたら、補
正信号DがONとなって周波数の追尾が開始されるとと
もに、時間T13にわたってコンデンサ11に試験電力
が印加されて、必要なコンデンサ試験が行われる。な
お、試験電力の印加においては、その印加開始直後の時
間T14では、コンデンサ11への急激な電力印加を防
止するためのソフトスタートが行われる。そして、停止
信号Bの指示により、コンデンサ試験を終了する。
【0119】図8は、コンデンサ試験方法の第2の例を
示すフローチャートである。本実施例は、試験モード=
手動周波数設定共振モード、管理モード=サイクルモー
ドでのコンデンサ試験装置1の動作及び操作内容等を示
している。
【0120】まず、試験対象となるコンデンサ11を用
意して、図6に示したコンデンサ試験の例と同様に、コ
ンデンサ試験の準備を行う(ステップS201)。準備
を終了したら、電源投入スイッチ61を操作して、試験
装置1の電源を投入する。これにより、コンデンサ試験
装置1は、その動作及び各種の設定が可能な状態とな
る。
【0121】次に、コンデンサ11に対して適用するコ
ンデンサ試験の試験条件を設定する(S202)。
【0122】まず、試験モード切換部51で試験モード
を切り換えて、コンデンサ試験に適用する試験モードと
して手動周波数設定共振モードを設定する。このとき、
共振制御部3内において、共振周波数検出部34が論理
回路を介して電気的に切り離される。また、印加設定部
55の周波数設定部57が論理回路を介して電気的に接
続される(図3参照)。
【0123】また、管理モード切換部53で管理モード
を切り換えて、コンデンサ試験に適用する管理モードと
してサイクルモードを設定する。このとき、タイマ操作
部58及びカウンタ操作部59が論理回路を介して電気
的に接続される(図4参照)。
【0124】さらに、必要に応じて、接続されている電
圧設定部56、周波数設定部57、タイマ操作部58、
及びカウンタ操作部59を操作して、具体的な試験条件
を設定する。例えば、タイマ操作部58の設定操作部5
8bを操作し、サイクルモードでの1サイクルのサイク
ル時間、及び印加時間(または休止時間)を、表示部5
8aで確認しながら設定する。同様に、カウンタ操作部
59の設定操作部59bを操作し、サイクルモードでの
サイクル設定回数を、表示部59aで確認しながら設定
する。
【0125】各試験条件の設定を終了したら、試験開始
スイッチ62を操作して、コンデンサ試験の開始を指示
する(S203)。試験を開始すると、まず、共振周波
数の手動設定が行われる(S204)。印加波形生成部
31は、周波数設定部57の手動操作に対応して、低レ
ベルの交流信号を印加電力生成部2に出力して共振回路
に交流電力を印加する。そして、周波数設定部57の操
作によって周波数を手動で変化させつつ、各検出値の表
示を確認しつつ共振による急激な電圧上昇を利用して共
振周波数を検出して、設定された共振周波数でロックイ
ンする。共振回路でのロックされた共振周波数は、周波
数検出部43を介して周波数表示部331(図5)に表
示される。また、例えば、周波数操作部330で共振を
示すLEDが点灯するようにしても良い。
【0126】このとき、印加電力生成部2により印加さ
れた交流電力の周波数と、コンデンサ11及びコイル1
2からなる直列共振回路での共振周波数とが一致する
と、共振回路のコンデンサ11に、正弦波形の所定の電
圧・電流が印加される。なお、共振周波数のロック後
は、共振制御部3により、電圧値のずれを打ち消すよう
に共振状態での電圧が自動的に追尾されるようにしても
良い。
【0127】続いて、共振回路に試験電力を印加して、
試験対象であるコンデンサ11に対して高周波かつ高電
圧での必要な試験を行う(S205)。まず、電圧設定
部56を操作して試験電力としての所望の印加電圧値を
設定する。そして、印加電力生成部2の増幅機能によ
り、設定された印加電圧値での試験電力がコンデンサ1
1に印加される。直列共振を利用することにより、交流
入力よりも大きな電圧をコンデンサ11に対して確実に
印加することができる。
【0128】また、印加電力生成部2からの試験電力を
印加して行われるコンデンサの試験時間中には、検出部
4の電圧検出部41、電流検出部42、及び周波数検出
部43によって印加電圧値、通電電流値、及び共振周波
数値がそれぞれ検出されて、電圧表示部321、電流表
示部322、及び周波数表示部331に表示される。こ
れらの各表示の値や、それらの時間による変化などを測
定することにより、特性試験、信頼性試験、破壊試験な
どの各種のコンデンサ試験が行われる。
【0129】サイクルモードでのコンデンサ試験を終了
したら、コンデンサ試験が自動的に停止される(S20
6)。さらに、電源投入スイッチ61を再度操作するこ
とにより電源が遮断されて、試験装置1によるコンデン
サ試験を終了する。
【0130】図9は、図8に示したコンデンサ試験方法
でのコンデンサ試験装置1の動作例を示すタイミングチ
ャートである。図9中の各チャートは、上方からそれぞ
れ、コンデンサ試験の開始を指示する開始信号A、コン
デンサ試験の停止を指示する停止信号B、印加電力生成
部2による試験電力の印加を指示する印加信号C、共振
制御部3による試験電力の制御を指示する補正信号D、
及び共振回路に印加される試験電力Eを示している。
【0131】まず、開始信号Aの指示により、時間(動
作期間)T21において、装置に含まれる内部構成を動
作可能とするための準備が行われる。次に、印加信号C
がONとなると、まず、時間T22において、共振回路
での共振周波数の手動設定、及び周波数のロックが行わ
れる。
【0132】続いて、共振周波数がロックされたら、補
正信号DがONとなって、時間T20にわたってコンデ
ンサ11に試験電力が印加されて、必要なコンデンサ試
験が行われる。
【0133】具体的には、サイクルモードによるコンデ
ンサ試験では、補正信号DがONとなって試験電力の印
加が行われる印加時間T23、及び補正信号DがOFF
となって試験電力の印加を休止する休止時間T24が、
設定されているカウンタ設定回数だけ繰り返し行われ
る。したがって、試験時間T20は、印加時間T23及
び休止時間T24を合わせた1回のサイクル時間T25
をカウンタ設定回数だけ繰り返した時間となる。なお、
繰り返して行われる印加時間T23のそれぞれにおいて
は、その印加開始直後の時間T26では、コンデンサ1
1への急激な電力印加を防止するためのソフトスタート
が行われる。
【0134】最初の補正信号Dからサイクルモードで設
定されたサイクル時間及びカウンタ設定回数による時間
T20が経過したら、コンデンサ試験を自動的に終了す
る。
【0135】このように、試験電力の印加を複数回にわ
たって行うサイクルモードにおいては、サイクル毎に共
振周波数を自動検出する時間(T22、図7におけるT
12)を省略するため、共振周波数の手動設定を用いる
ことが好ましい。
【0136】図10は、コンデンサ試験方法の第3の例
を示すフローチャートである。本実施例は、試験モード
=手動周波数設定直接印加モード、管理モード=タイマ
モードでのコンデンサ試験装置1の動作及び操作内容等
を示している。
【0137】まず、試験対象となるコンデンサ11を用
意して、図6に示したコンデンサ試験の例と同様に、コ
ンデンサ試験の準備を行う(ステップS301)。ただ
し、コイル12については、コンデンサ11に対して試
験電力を直接印加することが可能なように設定を行う。
具体的には、コイル操作部120のカバーを開けて、共
振回路からコイル12を切り離すスルーの位置にショー
トバー122を移動する(図5参照)。準備を終了した
ら、電源投入スイッチ61を操作して、試験装置1の電
源を投入する。これにより、コンデンサ試験装置1は、
その動作及び各種の設定が可能な状態となる。
【0138】次に、コンデンサ11に対して適用するコ
ンデンサ試験の試験条件を設定する(S302)。
【0139】まず、試験モード切換部51で試験モード
を切り換えて、コンデンサ試験に適用する試験モードと
して手動周波数設定直接印加モードを設定する。このと
き、共振制御部3内において、共振周波数検出部34が
論理回路を介して電気的に切り離される。また、印加設
定部55の周波数設定部57が論理回路を介して電気的
に接続される(図3参照)。
【0140】また、管理モード切換部53で管理モード
を切り換えて、コンデンサ試験に適用する管理モードと
してタイマモードを設定する。このとき、タイマ操作部
58が論理回路を介して電気的に接続される(図4参
照)。
【0141】さらに、必要に応じて、接続されている電
圧設定部56、周波数設定部57、及びタイマ操作部5
8を操作して、具体的な試験条件を設定する。例えば、
タイマ操作部58の設定操作部58bを操作し、タイマ
モードでのタイマ設定時間を、表示部58aで確認しな
がら設定する。
【0142】各試験条件の設定を終了したら、印加周波
数の手動設定が行われる(S303)。周波数設定部5
7の手動操作に対応して、印加電力生成部2によって印
加される試験電力での印加周波数が設定される。
【0143】このとき、コンデンサ11が共振回路を介
さずに印加電力生成部2に接続されているため、印加電
力生成部2による増幅機能のみが有効となって、コンデ
ンサ11に対して試験電力が直接に印加されることとな
る。
【0144】続いて、試験開始スイッチ62を操作し
て、コンデンサ試験の開始を指示する(S304)。そ
して、コンデンサ11に設定された印加周波数での試験
電力を直接印加して、試験対象であるコンデンサ11に
対して高周波での必要な試験を行う(S305)。ま
ず、電圧設定部56を操作して試験電力としての所望の
印加電圧値を設定する。そして、印加電力生成部2の増
幅機能により、設定された印加電圧値での試験電力がコ
ンデンサ11に印加される。コンデンサ11への印加周
波数は、周波数検出部43を介して周波数表示部331
(図5)に表示される。
【0145】また、手動周波数設定直接印加モードで
は、共振を利用していないため、コンデンサ試験の開始
後であっても、印加周波数を変更することができる。す
なわち、印加電力生成部2の増幅機能による出力可能な
周波数範囲内であれば、周波数設定部57を手動操作す
ることにより、印加周波数が可変となる。
【0146】また、印加電力生成部2からの試験電力を
印加して行われるコンデンサの試験時間中には、検出部
4の電圧検出部41、電流検出部42、及び周波数検出
部43によって印加電圧値、通電電流値、及び印加周波
数値がそれぞれ検出されて、電圧表示部321、電流表
示部322、及び周波数表示部331に表示される。こ
れらの各表示の値や、それらの時間による変化などを測
定することにより、特性試験、信頼性試験、破壊試験な
どの各種のコンデンサ試験が行われる。
【0147】タイマモードでのコンデンサ試験を終了し
たら、コンデンサ試験が自動的に停止される(S30
6)。さらに、電源投入スイッチ61を再度操作するこ
とにより電源が遮断されて、試験装置1によるコンデン
サ試験を終了する。
【0148】図11は、図10に示したコンデンサ試験
方法でのコンデンサ試験装置1の動作例を示すタイミン
グチャートである。図11中の各チャートは、上方から
それぞれ、コンデンサ試験の開始を指示する開始信号
A、コンデンサ試験の停止を指示する停止信号B、印加
電力生成部2による試験電力の印加を指示する印加信号
C、共振制御部3による試験電力の制御を指示する補正
信号D、及び共振回路に印加される試験電力Eを示して
いる。
【0149】まず、開始信号Aの指示により、時間(動
作期間)T31において、装置に含まれる内部構成を動
作可能とするための準備が行われる。次に、印加信号C
及び補正信号DがONとなると、時間T32にわたって
コンデンサ11に試験電力が印加されて、必要なコンデ
ンサ試験が行われる。なお、試験電力の印加において
は、その印加開始直後の時間T33では、コンデンサ1
1への急激な電力印加を防止するためのソフトスタート
が行われる。
【0150】開始信号Aからタイマモードで設定された
タイマ設定時間T30が経過したら、コンデンサ試験を
自動的に終了する。
【0151】本発明によるコンデンサ試験装置は、上記
した実施形態及び実施例に限られるものではなく、様々
な変形が可能である。例えば、試験モードの切換による
試験方法の変更機能と、管理モードの切換(試験時間の
設定の管理)による試験時間及びその管理方法の変更機
能とについては、上述した例では両者を併せ持つ構成を
示したが、そのいずれか一方の機能のみを備える構成と
しても良い。この場合、例えば図1に示す構成では、設
定部5が試験モード切換部51または試験時間管理部5
2のいずれか一方を有する構成となる。
【0152】また、コンデンサ試験に適用される具体的
な試験モード及び管理モードについては、上述した各モ
ードに限らず、他にも様々な試験モードや管理モードを
用いることが可能である。
【0153】
【発明の効果】本発明によるコンデンサ試験装置は、以
上詳細に説明したように、次のような効果を得る。すな
わち、共振用のコイル及び印加電力生成手段を含むコン
デンサ試験手段を、異なる試験条件に必要な各構成を一
体に備えた構成とするとともに、試験モード切換手段を
介して試験モードを切り換え、または試験時間管理手段
を介して試験時間の設定を管理するコンデンサ試験装置
によれば、個々のコンデンサの特性や用途に応じて異な
る試験条件を適用することが必要な場合でも、簡単な準
備作業及び操作内容で試験条件を設定することが可能と
なる。したがって、個々のコンデンサに対して、好適な
試験条件で容易に試験を行うことが可能なコンデンサ試
験装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンデンサ試験装置の第1実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図2】コンデンサ試験装置の第2実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図3】図2に示したコンデンサ試験装置における試験
モードの切換について示す模式図である。
【図4】図2に示したコンデンサ試験装置における管理
モードの切換について示す模式図である。
【図5】図2に示したコンデンサ試験装置の一実施例の
構成を示す正面図である。
【図6】コンデンサ試験方法の第1の例を示すフローチ
ャートである。
【図7】図6に示したコンデンサ試験方法での試験装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】コンデンサ試験方法の第2の例を示すフローチ
ャートである。
【図9】図8に示したコンデンサ試験方法での試験装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】コンデンサ試験方法の第3の例を示すフロー
チャートである。
【図11】図10に示したコンデンサ試験方法での試験
装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…コンデンサ試験装置、11…コンデンサ、11a、
11b…試験端子、12…コイル、2…印加電力生成
部、21…広帯域電力増幅器、3…共振制御部、31…
印加波形生成部、32…印加波形補正部、33…正弦波
発生器、34…共振周波数検出部、4…検出部、41…
電圧検出部、42…電流検出部、43…周波数検出部、
5…設定部、51…試験モード切換部、52…試験時間
管理部、53…管理モード切換部、55…印加設定部、
56…電圧設定部、57…周波数設定部、58…タイマ
操作部、59…カウンタ操作部、6…装置操作部、61
…電源投入スイッチ、62…試験開始スイッチ、63…
試験停止スイッチ、100…共振回路パネル、110…
コンデンサ設置部、120…コイル操作部 121…コイル端子、122…ショートバー、200…
パワーパネル、300…コントロールパネル、310…
主操作部、320…電力操作部、330…周波数操作
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G028 AA02 BB06 CG07 CG09 CG10 CG11 CG30 DH14 EJ01 FK01 FK02 FK03 2G036 AA19 AA27 AA28 BB02 CA01 5E082 MM31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象となるコンデンサに直列に接続
    されて共振回路を構成するコイル、及び前記コンデンサ
    または前記共振回路に所定周波数の試験電力を印加する
    印加電力生成手段を有し、コンデンサ試験に対して試験
    方法がそれぞれ異なる複数の試験モードの適用が可能に
    構成されたコンデンサ試験手段と、 前記コンデンサ試験手段において適用される前記試験モ
    ードを切り換える試験モード切換手段とを備えることを
    特徴とするコンデンサ試験装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の試験モードは、前記印加電力
    生成手段によって前記共振回路に前記試験電力を印加す
    るとともに、前記共振回路での共振周波数を自動で検出
    し、前記試験電力の周波数を制御して追尾する自動共振
    周波数検出追尾モードを含むことを特徴とする請求項1
    記載のコンデンサ試験装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の試験モードは、前記印加電力
    生成手段によって前記共振回路に前記試験電力を印加す
    るとともに、前記共振回路に印加する前記試験電力の周
    波数を手動で設定する手動周波数設定共振モードを含む
    ことを特徴とする請求項1または2記載のコンデンサ試
    験装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の試験モードは、前記印加電力
    生成手段によって前記コンデンサに前記試験電力を直接
    印加するとともに、前記コンデンサに印加する前記試験
    電力の周波数を手動で設定する手動周波数設定直接印加
    モードを含むことを特徴とする請求項1〜3記載のコン
    デンサ試験装置。
  5. 【請求項5】 試験対象となるコンデンサに直列に接続
    されて共振回路を構成するコイル、及び前記コンデンサ
    または前記共振回路に所定周波数の試験電力を印加する
    印加電力生成手段を有し、コンデンサ試験に対して試験
    時間の設定が可変に構成されたコンデンサ試験手段と、 前記コンデンサ試験手段において適用される前記試験時
    間の設定を管理する試験時間管理手段とを備えることを
    特徴とするコンデンサ試験装置。
  6. 【請求項6】 前記コンデンサ試験手段は、前記コンデ
    ンサ試験に対して前記試験時間の管理方法がそれぞれ異
    なる複数の管理モードの適用が可能に構成され、 前記試験時間管理手段は、前記コンデンサ試験手段にお
    いて適用される前記管理モードを切り換える管理モード
    切換手段を有することを特徴とする請求項5記載のコン
    デンサ試験装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の管理モードは、前記コンデン
    サ試験の開始及び停止をそれぞれ手動で指示する手動モ
    ードを含むことを特徴とする請求項6記載のコンデンサ
    試験装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の管理モードは、設定されたタ
    イマ設定時間によって前記コンデンサ試験の停止を自動
    で指示するタイマモードを含むことを特徴とする請求項
    6または7記載のコンデンサ試験装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の管理モードは、設定されたサ
    イクル時間及びカウンタ設定回数によって前記コンデン
    サ試験での前記試験電力の印加を繰り返し行うサイクル
    モードを含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか
    一項記載のコンデンサ試験装置。
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