JP2002323523A - 電位固定装置、電位固定方法および容量測定装置 - Google Patents

電位固定装置、電位固定方法および容量測定装置

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JP2002323523A JP2001131084A JP2001131084A JP2002323523A JP 2002323523 A JP2002323523 A JP 2002323523A JP 2001131084 A JP2001131084 A JP 2001131084A JP 2001131084 A JP2001131084 A JP 2001131084A JP 2002323523 A JP2002323523 A JP 2002323523A
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Sumitomo Metal Industries Ltd
Hokuto Denshi Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1容量と第2容量とが直接的に接続される場
合に第1容量と第2容量との間の接続線の電位を固定し
た場合にも、第1容量と第2容量との間の接続線の合計
総電荷量が変化するのを防止することが可能が電位固定
装置を提供する。 【解決手段】この電位固定装置は、第1高抵抗3および
第2高抵抗4を有するとともに、被測定容量14と固定
容量15との合計総電荷量を保持しながら、被測定容量
14と固定容量15とを接続する信号線17における電
位を一定に維持する電圧供給回路1を備えている。そし
て、電圧供給回路1の出力端子5は、信号線17に接続
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電位固定装置、
電位固定方法および容量測定装置に関し、特に、第1容
量と第2容量との間の接続線の電位を固定するための電
位固定装置、電位固定方法およびそのような電位固定装
置を含む容量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンデンサマイクロホンなどの様
々な周波数で静電容量の値が変わる場合の容量を測定す
る容量測定装置が知られている。図6は、従来の容量測
定装置の一例を示した回路図である。図6に示すよう
に、従来の容量測定装置は、演算増幅器112と、交流
電圧発生器113と、被測定容量114と、帰還インピ
ーダンスとしての帰還抵抗116とを備えている。帰還
抵抗116と、被測定容量114とは、信号線117を
介して接続されている。演算増幅器112の一方端子に
は、信号線117が接続されている。また、被測定容量
114の信号線117に接続される側とは反対の電極に
は、交流電圧発生器113の一方端が接続されている。
また、交流電圧発生器113の他方端は、接地されてい
る。
【0003】ここで、被測定容量114は、受けた物理
量(加速度、圧力、ガス、光、音波など)に応じてその
有する静電容量Csを変化させるものである。また、交
流電圧発生器113は、容量測定時に、被測定容量11
4に印加される動作信号Vinを発生するためのもので
ある。
【0004】図6に示した従来の容量測定装置の容量測
定動作としては、交流電圧発生器113から動作信号
(電圧:Vin)を発生すると、その動作信号の電圧V
inが、被測定容量114の両端に掛かる。これによ
り、被測定容量114に電流が流れる。この場合、演算
増幅器112の入力インピーダンスは理想的には無限大
であるので、被測定容量114に流れる電流はすべて帰
還抵抗116に流れる。これにより、被測定容量114
の静電容量Csに対応する出力電圧Voutを信号出力
端子118から出力することができる。そして、この検
出信号の出力電圧Voutに基づいて種々の信号処理を
行うことによって、静電容量Csを得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した従来の容
量測定装置では、帰還インピーダンスとして帰還抵抗1
16を用いているので、信号出力端子118の出力電圧
Voutは、次の式(1)で表されるように周波数特性
を持ってしまう。
【0006】 Vout=−Rf{(Cd+ΔC・sinωct)・ωin・cosωint +ΔC・ωc・cosωct・sinωint}Vi ・・・(1) 上記式(1)を参照して、Viは、交流電源発生器11
3からの信号Vinの振幅であり、ωinは、動作信号V
inの角速度である。また、Cdは、被測定容量114
の標準容量値であり、ΔCおよびωcは、それぞれ、被
測定容量144のうち、容量変化分の容量値および角速
度である。上記式(1)では、容量変化分の角速度ωc
が、容量変化分の容量値ΔCに比例する項が含まれる。
このため、出力電圧Voutが容量変化分の周波数(ω
c/2π=fc)に比例することになるので、周波数特性
を持ってしまう。したがって、後段に周波数特性を持た
なくするように処理回路を新たに設ける必要がある。そ
の結果、回路規模が大きくなってしまうという不都合が
生じる。
【0007】そこで、帰還インピーダンスを抵抗ではな
くキャパシタ(容量)によって構成する技術が提案され
ている。図7は、そのような容量測定装置を示した回路
図である。図7を参照して、この容量測定装置では、帰
還インピーダンスを帰還容量115によって構成してい
る。この回路の出力電圧Voutは、次の式(2)で表
される。
【0008】 Vout={(Cd+ΔC・sinωct)/Cf}Vin ・・・(2) 上記式(2)に示すように、帰還インピーダンスを帰還
容量115(容量値:Cf)によって構成すれば、静電
容量Csで蓄えられる電荷と帰還容量115の容量値Cf
で蓄えられる電荷とが等しくなるので、信号線117の
電荷量を一定にすることができる。これにより、出力電
圧Voutには、角速度ωcに比例する項が含まれな
い。このため、回路出力は容量変化周波数に対する依存
性がないので、後段に周波数特性を持たなくするように
処理回路を新たに設ける必要がない。その結果、回路規
模が大きくなるのを防止することができる。
【0009】しかしながら、図7に示した技術のよう
に、帰還インピーダンスを帰還容量115によって構成
した場合には、帰還容量115と被測定容量114との
間に位置する信号線117には直流電流が流れないの
で、信号線117は電気的に浮遊な状態(フローティン
グ状態)となる。このため、信号線117の電位が不安
定となり、回路出力が電源電圧に飽和するなど、正常に
回路が動作しなくなるという不都合がある。
【0010】上記のような不都合を防止するため、図7
に示すように、信号線117とGNDとの間に抵抗11
9を接続することによって、信号線117の電位を固定
することも考えられる。
【0011】しかしながら、上記のように、抵抗119
によって電位を固定する場合には、容量測定時に、抵抗
119に電流が流れる場合がある。その場合には、信号
線117の電荷量が変化してしまうので、容量測定装置
の感度が低下するという問題点があった。このため、容
量測定を正確に行うのは困難であった。
【0012】また、被測定容量114にVinが印加さ
れる際に、信号線117をシールド線(図示せず)によ
って被覆するとともに、仮想ショートによってそのシー
ルド線と信号線117とを同電位にした上で、シールド
線および信号線117をGNDに落としたとしても、現
実のオペアンプ(演算増幅器112)では、信号線11
7がGNDにならずに、わずかにVinの信号が信号線
117に乗る。このため、シールド線と信号線117と
の間に寄生容量が生じるので、その寄生容量の影響によ
って容量測定を正確に行うのは困難であった。
【0013】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
第1容量と第2容量との間の接続線における電荷量が変
化するのを防止することが可能な電位固定装置を提供す
ることである。
【0014】この発明のもう1つの目的は、第1容量と
第2容量との間の接続線の電位を固定した場合にも、感
度を低下させることなく正確な容量測定を行うことが可
能な容量測定装置を提供することである。
【0015】この発明のさらにもう1つの目的は、第1
容量と第2容量との間の接続線における電荷量が変化す
るのを防止することが可能な電位固定方法を提供するこ
とである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の一の局面にお
ける電位固定装置は、第1容量と、その第1容量に直接
的に接続される第2容量との2つの容量間の接続線の電
位を固定するための電位固定装置であって、少なくとも
2つの高インピーダンスを有するとともに、第1容量と
第2容量との合計総電荷量を保持しながら、2つの容量
間の接続線の電位を一定に維持する電圧供給手段を備え
ている。そして、その電圧供給手段の出力端子は、2つ
の容量間の接続線に接続されている。なお、この発明に
おける高インピーダンスは、高抵抗の他、ダイオードの
逆バイアス特性や、トランジスタのオフ状態を使用する
ことによっても実現可能である。
【0017】上記一の局面における電位固定装置では、
第1容量と第2容量との合計総電荷量を保持しながら2
つの容量間の接続線の電位を一定に維持する電圧供給手
段を設けるとともに、その電圧供給手段の出力端子を2
つの容量間の接続線に接続することによって、第1容量
と第2容量との間の接続線における電荷量が変化するの
を防止することができる。また、電圧供給手段に少なく
とも2つの高インピーダンスを含めることによって、2
つの容量間の接続線に流れる電流の一部が電圧供給手段
側に流れるのをその高インピーダンスにより有効に防止
することができる。これによっても、第1容量と第2容
量との間の接続線における電荷量が変化するのを防止す
ることができる。このように、第1容量と第2容量との
間の接続線における電荷量が変化するのを防止すること
ができるので、たとえば、容量測定装置において、第1
容量と第2容量との間の接続線における電位を固定した
場合にも、容量測定値の感度が低下することがない。そ
の結果、正確な容量測定を行うことができる。
【0018】この発明の他の局面における電位固定装置
は、第1容量と、第1容量に直接的に接続される第2容
量の2つの容量間の接続線の電位を固定するための電位
固定装置であって、少なくとも2つの高インピーダンス
を有するとともに、接続線に印加される動作信号の電位
と等しい電位を出力する電圧供給手段を備えている。そ
して、その電圧供給手段の出力端子は、2つの容量間の
接続線に接続されている。
【0019】上記他の局面における電位固定装置では、
第1容量と第2容量とを接続する接続線に印加される動
作信号の電位と等しい電位を出力する電圧供給手段を設
けるとともに、その電圧供給手段の出力端子を第1容量
と第2容量との間の接続線に接続することによって、第
1容量と第2容量との間の接続線に電流の出入りがなく
なるので、接続線の合計総電荷量が変化するのを防止す
ることができる。また、電圧供給手段に少なくとも2つ
の高インピーダンスを含めることによって、接続線に流
れる電流の一部が電圧供給手段側に流れるのをその高イ
ンピーダンスにより有効に防止することができる。これ
によっても、接続線の合計総電荷量が変化するのを防止
することができる。このように、第1容量と第2容量と
の間の接続線の電荷量が変化するのを防止することがで
きるので、たとえば、容量測定装置において、第1容量
と第2容量との接続線の電位を固定した場合にも、容量
測定装置の感度が低下することがない。その結果、正確
な容量測定を行うことができる。
【0020】上記一の局面または他の局面における電位
固定装置において、好ましくは、電圧供給手段は、第1
高抵抗と、その第1高抵抗に直接的に接続される第2高
抵抗と、第1高抵抗と第2高抵抗とによって分圧された
電位を出力する電圧分圧手段とを含む。なお、本発明に
おける「高抵抗」とは、対象容量が1pF程度で、数百
MHz以上のときは、数MΩ以上であり、対象容量が1
pF程度で、数百KHz〜1MHz程度のときは、数百
MΩ以上である。すなわち、「高抵抗」は、第1容量お
よび第2容量のインピーダンス成分に比べて、十分に大
きな相対的に高い抵抗値を有する抵抗を意味する。この
ように、電圧供給手段を、第1高抵抗と第2高抵抗とに
よって分圧された電位を出力する電圧分圧手段を含むよ
うに構成すれば、第1高抵抗および第2高抵抗の抵抗値
を適宜選択することにより、容易に電圧供給手段の出力
電位を調節することができる。
【0021】上記一の局面または他の局面における電位
固定装置において、好ましくは、電圧供給手段は、増幅
器と、所定電圧印加手段と、第1高抵抗と、第2高抵抗
と、出力端子とを含み、増幅器には第1高抵抗の一方端
が接続され、第1高抵抗の他方端と第2高抵抗の一方端
とが接続され、第1高抵抗の他方端と第2高抵抗の一方
端との間には出力端子が接続され、第2高抵抗の他方端
と所定電圧印加手段とが接続されている。このように構
成すれば、増幅器の増幅度と、第1高抵抗および第2高
抵抗の抵抗値と、所定電圧印加手段の電圧値とを決定す
ることによって、容易に電圧供給手段の出力端子の電位
を、第1容量と第2容量との間の接続線に印加される動
作信号の電位と等しい電位に制御することができる。
【0022】この発明のさらに他の局面における電位固
定装置を含む容量測定装置は、電位固定装置が、さら
に、第1演算増幅器を含み、第1容量は被測定容量であ
り、2つの容量間の接続線は、信号線であり、その信号
線に第1演算増幅器の入力端子が接続されている。
【0023】上記さらに他の局面による容量測定装置で
は、上述したいずれかの構成を有する電位固定装置を含
むように構成するとともに、その電位固定装置の第1容
量を被測定容量とするとともに、2つの容量間の接続線
を信号線とすることによって、信号線に電流の出入りが
なくなるので、信号線の合計総電荷量が変化するのを防
止することができる。これにより、容量測定装置におい
て、被測定容量を構成する第1容量と、第2容量との間
の信号線の電位を固定した場合にも、容量測定装置の感
度が低下することがない。その結果、正確な容量測定を
行うことができる。
【0024】上記さらに他の局面における電位固定装置
を含む容量測定装置において、好ましくは、電位固定装
置が、さらに、第2演算増幅器を含み、その第2演算増
幅器の出力端子は第2容量に接続されている。このよう
に構成すれば、第2演算増幅器を電流源として用いるこ
とができる。
【0025】この発明のもう一つの局面における電位固
定方法は、第1容量と、第1容量に直接的に接続される
第2容量との2つの容量間の接続線の電位を固定するた
めの電位固定方法であって、少なくとも2つの高インピ
ーダンスを用いて分圧された電位を出力電位として、そ
の出力電位を2つの容量間の接続線に印加し、かつ、そ
の出力電位が接続線に電流の出入りがないような出力電
位に固定されている。
【0026】上記もう一つの局面における電位固定方法
では、2つの容量間の接続線の電位を固定する際に、2
つの容量間の接続線に印加する出力電位を、その接続線
に電流の出入りがないような出力電位に固定することに
よって、第1容量と第2容量との間の接続線における合
計総電荷量が変化するのを防止することができる。ま
た、少なくとも2つの高インピーダンスを用いて分圧さ
れた出力電位により、電位固定することによって、第1
容量と第2容量との接続線に流れる電流の一部が高イン
ピーダンス側に流れるのをその高インピーダンスにより
有効に防止することができる。これによっても、第1容
量と第2容量との間の接続線における合計総電荷量が変
化するのを防止することができる。このように、第1容
量と第2容量との間の接続線における合計総電荷量が変
化するのを防止することができるので、たとえば、容量
測定装置において、第1容量と第2容量との間の接続線
の電位を固定した場合にも、容量測定装置の感度が低下
することがない。その結果、正確な容量測定を行うこと
ができる。
【0027】この発明のさらにもう一つの局面における
電位固定方法は、第1容量と、第1容量に直接的に接続
される第2容量との2つの容量間の接続線の電位を固定
するための電位固定方法であって、少なくとも2つの高
インピーダンスを用いて分圧された電位を出力電位とし
て、その出力電位を2つの容量間の接続線に印加し、か
つ、出力電位を2つの容量間の接続線に印加されている
動作信号の電位と等しくなるように設定する。
【0028】上記さらにもう一つの局面における電位固
定方法では、第1容量と第2容量との間の接続線の電位
を固定する際に、その接続線に印加する出力電位を2つ
の容量間の接続線に印加されている動作信号の電位と等
しくなるように設定することによって、2つの容量間の
接続線の合計総電荷量が変化するのを防止することがで
きる。また、少なくとも2つの高インピーダンスを用い
て分圧された出力電位により電位固定することによっ
て、接続線に流れる電流の一部が高インピーダンス側に
流れるのをその高インピーダンスにより有効に防止する
ことができる。これによっても、接続線の合計総電荷量
が変化するのを防止することができる。このように、2
つの容量間の接続線の合計総電荷量が変化するのを防止
することができるので、たとえば、容量測定装置におい
て、第1容量と第2容量との間の接続線の電位を固定し
た場合にも、容量測定装置の感度が低下することがな
い。その結果、正確な容量測定を行うことができる。
【0029】上記もう一つの局面またはさらにもう一つ
の局面における電位固定方法において、好ましくは、第
1容量および第2容量のうちいずれか一方を被測定容量
として用いる。このように構成すれば、容易に容量測定
を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0031】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態による電位固定装置を含む容量測定装置を示した
回路図である。図2は、図1に示した第1実施形態の電
位固定装置の増幅器の内部構成の一例を示した回路図で
ある。
【0032】まず、図1および図2を参照して、第1実
施形態による電位固定装置を含む容量測定装置の構成に
ついて説明する。この第1実施形態の容量測定装置は、
演算増幅回路12と、交流電圧発生器13と、静電容量
sを有する被測定容量14と、容量値Cfを有する帰還
インピーダンスとしての固定容量15とを備えている。
なお、演算増幅器12は、本発明の「第1演算増幅器」
の一例である。また、被測定容量14は、本発明の「第
1容量」または「第2容量」の一例であり、固定容量1
5は、本発明の「第1容量」または「第2容量」の一例
である。
【0033】被測定容量14と、固定容量15とは、信
号線17によって接続されている。信号線17は、演算
増幅回路12の一方端子に接続されている。なお、この
信号線17は、本発明の「接続線」の一例である。ま
た、被測定容量14の信号線17に接続される側とは反
対の電極には、交流電圧発生器13の一方端が接続され
ている。また、固定容量15のの信号線17に接続され
る側とは反対の電極には、信号出力端子18が接続され
ている。また、交流電圧発生器13の他方端は、本実施
形態では、接地されているが、DC成分に接続されてい
てもよい。なお、被測定容量14は、受けた物理量(加
速度、圧力、ガス、光、音波など)に応じてその有する
静電容量Csを変化させるものである。また、交流電圧
発生器13は、容量測定時に、被測定容量14に印加さ
れる動作信号Vinを発生するためのものである。
【0034】ここで、第1実施形態の容量測定装置で
は、信号線17の電位を、電圧供給回路1を備えた電位
固定装置を用いて固定する。なお、電圧供給回路1は、
本発明の「電圧供給手段」の一例である。電圧供給回路
1は、増幅度Aを有する増幅器2と、Ra1の抵抗値を
有する第1高抵抗3と、Ra2の抵抗値を有する第2高
抵抗4とを含んでいる。第1高抵抗3のRa1および第
2高抵抗4のRa2は、共に、1MΩ以上の抵抗値を有
する。なお、この抵抗値は、使用される周波数と検出容
量とから求められるおよその特性インピーダンス値に比
べて、相対的に十分に高い値を有する抵抗値であればよ
い。
【0035】また、増幅器2の入力側には、交流電圧発
生器13とは別の交流電圧発生器(別の電源)7が接続
されている。増幅器2の出力側には、第1高抵抗3の一
方端が接続されている。第1高抵抗3の他方端と第2高
抵抗4の一方端との間に、出力端子5が接続されてい
る。その電圧供給回路1の出力端子5は、点Pにおい
て、信号線17に接続されている。第2高抵抗4の他方
端には、端子6が設けられている。端子6には、所定の
電位Vsが印加される。この端子6は、本発明の「所定
電圧印加手段」の一例である。また、出力端子5から
は、第1高抵抗3および第2高抵抗4による抵抗分割に
より分圧された電圧Vaが出力される。
【0036】また、増幅器2は、たとえば、図2に示す
ような構成を有している。すなわち、増幅器2は、演算
増幅回路21と、R1の抵抗値を有する抵抗22と、R2
の抵抗値を有する抵抗23とを含んでいる。演算増幅回
路21の非反転入力端子には、交流電圧発生器7(図1
参照)が接続されている。また、演算増幅回路21の出
力端子と反転入力端子との間には、抵抗22が接続され
ている。また、演算増幅回路21の反転入力端子とGN
Dとの間には、抵抗23が接続されている。このように
構成すれば、容易に増幅度A=(R1+R2)/R2の増
幅器2を得ることができる。
【0037】第1実施形態による容量測定装置の電位固
定方法としては、信号線17に流れる動作信号の電圧V
inと、電圧供給回路1の出力端子5の電圧Vaとが等
しくなるように、増幅器2の増幅度A、第1高抵抗3の
抵抗値Ra1、第2高抵抗4の抵抗値Ra2および端子
6の電圧Vsを決定する。なお、増幅器2の増幅度A
は、図2に示した抵抗22および23の抵抗値R1およ
びR2を適宜選択することにより、容易に調節可能であ
る。
【0038】図1に示した第1実施形態の容量測定装置
の容量測定動作としては、交流電圧発生器13から動作
信号(電圧:Vin)を発生させると、その動作信号の
電圧Vinは、被測定容量14の両端に掛かる。これに
より、被測定容量14に電流が流れる。この場合、演算
増幅器12の入力インピーダンスは理想的には無限大で
あるので、被測定容量14に流れる電流は、すべて固定
容量15に流れる。これにより、被測定容量14の静電
容量Csに対応する出力電圧Voutが、信号出力端子
18から出力される。そして、この検出信号の出力電圧
Voutに基づいて種々の信号処理を行うことによっ
て、被測定容量14の静電容量Csを得ることができ
る。
【0039】第1実施形態では、上記のように、被測定
容量14と固定容量15とを接続する信号線17に電位
固定のための交流電圧を印加する電圧供給回路1を設け
るとともに、その電圧供給回路1の出力端子5の電位
を、信号線17に印加される動作信号の電位Vinと等
しくなるように設定することによって、信号線17に電
流の出入りがなくなるので、信号線17の電荷量が変化
するのを防止することができる。
【0040】また、電圧供給回路1に第1高抵抗3およ
び第2高抵抗4の高インピーダンスを含めることによっ
て、信号線17に流れる電流の一部が電圧供給回路1側
に流れるのをその高インピーダンスにより有効に防止す
ることができる。これによっても、信号線17の電荷量
が変化するのを防止することができる。
【0041】第1実施形態では、上記のように、信号線
17に対して電荷の注入や流出はないので、信号線17
の合計総電荷量が変化するのを防止することができる。
【0042】ここで、被測定容量14と固定容量15と
の合計総電荷量について説明する。図1に示すように、
交流電圧発生器13からの動作信号(電圧:Vin)は
一定であるので、被測定容量14に加わる電圧Vsも一
定である。しかし、被測定容量14は容量検出部である
ので、被測定容量14の容量値Csは変化する。被測定
容量14の容量値Csの変化は、被測定容量14の電荷
量Qsの変化となる。第1実施形態では、上記のよう
に、信号線17に対して電荷の注入や流出はないので、
固定容量15に蓄積される電荷量Qfと被測定容量14
に蓄積される電荷量Qsとの和は一定である。このた
め、被測定容量14の電荷量Qsの増減は、固定容量1
5の電荷量Qfの減増となって現れる。
【0043】固定容量15の電荷量Qfの変化(減増)
は、固定容量15の容量値Cfが一定であることから、
固定容量15に掛かる電圧値Vfの変化(減増)となっ
て現れる。そして、その固定容量15に掛かる電圧値V
fの出力が、信号出力端子18からVoutとして出力
される。
【0044】つまり、第1実施形態の容量測定装置で
は、被測定容量14の容量値Csと固定容量15の容量
値Cfとの間で電荷のやりとりはあるが、上記のよう
に、信号線17に対して電荷の注入や流出はないので、
被測定容量14と固定容量15との合計総電荷量は一定
である。これにより、被測定容量14と固定容量15と
の合計総電荷量が一定に保たれながら、電圧供給回路1
によって、信号線17に固定された電位が与えられる。
このため、被測定容量14と固定容量15とを接続する
信号線17の電位を固定した場合にも、容量測定装置の
感度が低下することがない。その結果、正確な容量測定
を行うことができる。
【0045】(第2実施形態)図3は、本発明の第2実
施形態による電圧分圧回路を含む電位固定装置を備えた
容量測定装置を示した回路図である。図3を参照して、
この第2実施形態の電圧供給回路1では、上記した第1
実施形態の構成において、増幅器2の入力側に、交流電
圧発生器7に代えて、信号線17に動作信号Vinを印
加するための交流電圧発生器13が接続される場合の例
を示している。なお、第2実施形態のその他の構成は、
上記した第1実施形態と同様である。
【0046】第2実施形態では、上記のように、増幅器
2の入力側に、信号線17に動作信号Vinを印加する
ための交流電圧発生器13を接続することによって、第
1実施形態の交流電圧発生器7を省略することができる
ので、第1実施形態に比べて回路構成を簡略化すること
ができる。
【0047】また、第2実施形態では、上記第1実施形
態と同様、増幅器2の増幅度A、第1高抵抗3の抵抗値
Ra1、第2高抵抗4の抵抗値Ra2および端子6の電
圧Vsを調節することによって、容易に、電圧供給回路
1の出力端子5における電圧Vaを信号線17の動作信
号の電圧Vinと等しくなるように設定することができ
る。具体的には、図2に示した増幅器2の抵抗22およ
び23の抵抗値をR1=R2とすることによって、増幅器
2の増幅度AをA=2とし、Vs=0V、Ra1=Ra
2とすることによって、電圧供給回路1の出力端子5の
電圧VaをVa=Vinとすることができる。
【0048】このように、電圧供給回路1の出力端子5
における電圧Vaを信号線17の動作信号の電圧Vin
と等しくなるように設定することによって、上記した第
1実施形態と同様、信号線17に電流の出入りがないの
で、信号線17の電荷量が変化するのを有効に防止する
ことができる。その結果、容量測定装置において信号線
17の電位を固定した場合にも、容量測定装置の感度が
低下することがないので、正確な容量測定を行うことが
できる。
【0049】(第3実施形態)図4は、本発明の第3実
施形態による電位固定装置を含む容量測定装置を示した
回路図である。
【0050】まず、図4を参照して、第3実施形態によ
る電位固定装置を含む容量測定装置の構成について説明
する。この第3実施形態では、電流源となる演算増幅回
路11と、イマジナリ・ショートの状態にある演算増幅
回路12と、交流電圧発生器13と、被測定容量14
と、固定容量15とを備えている。なお、演算増幅器1
1は、本発明の「第2演算増幅器」の一例である。被測
定容量14と、固定容量15とは、信号線17によって
接続されている。信号線17は、演算増幅回路12の一
方の入力端子に接続されている。また、交流電圧発生器
13は、演算増幅回路12の他方の入力端子に接続され
ている。
【0051】ここで、第3実施形態では、信号線17の
電位を、電圧供給回路1を備えた電位固定装置を用いて
固定する。なお、電圧供給回路1の構成およびそれに含
まれる増幅器2の構成は、上記した第1実施形態と同様
である。すなわち、電圧供給回路1は、増幅度Aを有す
る増幅器2と、第1高抵抗3と、第2高抵抗4とを含ん
でいる。増幅器2の入力側には、交流電圧発生器13と
は別の交流電圧発生器7が接続されている。増幅器2の
出力側には、第1高抵抗3の一方端が接続されている。
第1高抵抗3の他方端には、電圧供給回路1の出力端子
5が設けられている。その電圧供給回路1の出力端子5
は、信号線17に接続されている。第2高抵抗4の他方
端には、端子6が設けられている。端子6には、所定の
電位Vsが印加される。また、出力端子5からは、第1
高抵抗3および第2高抵抗4による抵抗分割により分圧
された電圧Vaが出力される。
【0052】第3実施形態による容量測定装置の電位固
定方法としては、信号線17に流れる動作信号の電圧V
inと、電圧供給回路1の出力端子5の電圧Vaとが等
しくなるように、増幅器2の増幅度A、第1高抵抗3の
抵抗値Ra1、第2高抵抗4の抵抗値Ra2および端子
6の電圧Vsを決定する。
【0053】4に示した第3実施形態の容量測定装置の
容量測定動作としては、演算増幅器12がイマジナリ・
ショートの状態にあるので、交流電圧発生器13からの
電圧Vin(動作信号)が信号線17に掛かる。これに
より、被測定容量14の両端に電流が流れる。そして、
被測定容量14の静電容量Csに対応する出力電圧Vo
utが信号出力端子18から出力される。この出力電圧
Voutに種々の信号処理を施すことによって、被測定
容量14の静電容量Csを得る。
【0054】第3実施形態では、上記のように、被測定
容量14と固定容量15とを接続する信号線17に電位
固定のための交流電圧を印加する電圧供給回路1を設け
るとともに、その電圧供給回路1の出力端子5の電位
を、信号線17に印加される動作信号の電位Vinと等
しくなるように設定することによって、信号線17に電
流の出入りがなくなるので、信号線17の電荷量が変化
するのを防止することができる。また、電圧供給回路1
に第1高抵抗3および第2高抵抗4の高インピーダンス
を含めることによって、信号線17に流れる電流の一部
が電圧供給回路1側に流れるのをその高インピーダンス
により有効に防止することができる。これによっても、
信号線17の電荷量が変化するのを防止することができ
る。その結果、第3実施形態の容量測定装置では、被測
定容量14と固定容量15とを接続する信号線17の電
位を固定した場合にも、容量測定装置の感度が低下する
ことがないので、正確な容量測定を行うことができる。
【0055】(第4実施形態)図5は、本発明の第4実
施形態による電圧供給回路を含む電位固定装置を備えた
容量測定装置を示した回路図である。図5を参照して、
この第4実施形態の電圧供給回路1では、上記した第3
実施形態の構成において、増幅器2の入力側に、交流電
圧発生器7に代えて、信号線17に動作信号Vinを印
加するための交流電圧発生器13が接続される場合の例
を示している。なお、第4実施形態のその他の構成は、
第3実施形態と同様である。
【0056】第4実施形態では、上記のように、増幅器
2の入力側に、信号線17に動作信号Vinを印加する
ための交流電圧発生器13を接続することによって、第
3実施形態の交流電圧発生器7を省略することができる
ので、第3実施形態に比べて回路構成を簡略化すること
ができる。
【0057】また、第4実施形態では、上記第3実施形
態と同様、増幅器2の増幅度A、第1高抵抗3の抵抗値
Ra1、第2高抵抗4の抵抗値Ra2および端子6の電
圧Vsを調節することによって、容易に、電圧供給回路
1の出力端子5における電圧Vaを信号線17の動作信
号の電圧Vinと等しくなるように設定することができ
る。具体的には、図2に示した増幅器2の抵抗22およ
び23の抵抗値をR1=R2とすることによって、増幅器
2の増幅度AをA=2とし、Vs=0V、Ra1=Ra
2とすることによって、電圧供給回路1の出力端子5の
電圧Vaを、容易に信号線17の動作信号の電圧Vin
と同電位にすることができる。
【0058】このように、電圧供給回路1の出力端子5
における電圧Vaを信号線17の動作信号の電圧Vin
と等しくなるように設定することによって、上記した第
3実施形態と同様、信号線17に電流の出入りがないの
で、信号線17の電荷量が変化するのを有効に防止する
ことができる。その結果、容量測定装置において信号線
17の電位を固定した場合にも、容量測定装置の感度が
低下することがないので、正確な容量測定を行うことが
できる。たとえば、Cs=20pF、Cf=1pF、増幅
器の増幅度A=2、Vinを500KHzで数十mVr
msの入力としたとき、Ra1=Ra2=1MΩの場合
には、Csにおける電圧感度が−16dBであったのに
対し、Ra1=Ra2=100MΩの場合には、−5d
Bとなり、約10dBの改善が見られた。
【0059】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明
ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
【0060】たとえば、上記実施形態では、電圧供給回
路1の高インピーダンスとして第1高抵抗3および第2
高抵抗4を用いたが、本発明はこれに限らず、高インピ
ーダンスとして、たとえば、ダイオードの逆バイアス特
性を利用してもよいし、トランジスタのオフ状態を使用
すること等も可能である。
【0061】また、上記実施形態では、図1、図3、図
4および図5に示すような回路構成を有する容量測定装
置について説明したが、本発明はこれに限らず、他の回
路構成を有する容量測定装置にも同様に適用可能であ
る。
【0062】また、上記実施形態では、容量測定装置に
おける被測定容量14と固定容量15とを接続する信号
線17の電位を固定する場合について説明したが、本発
明はこれに限らず、第1容量と第2容量とが直接的に接
続される回路構成を含む容量測定装置以外の装置の電位
を固定する場合にも広く適用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1容
量と第2容量との間の接続線の電位を固定する場合に、
第1容量と第2容量との間の接続線の電荷量が変化する
のを防止することができる。その結果、たとえば、容量
測定装置において、第1容量と第2容量との間の接続線
の電位を固定した場合にも、容量測定装置の感度が低下
することがないので、正確な容量測定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による電位固定装置を含
む容量測定装置を示した回路図である。
【図2】図1に示した第1実施形態による電位固定装置
に含まれる増幅器の内部構成の一例を示した回路図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態による電位固定装置を含
む容量測定装置を示した回路図である。
【図4】本発明の第3実施形態による電位固定装置を含
む容量測定装置を示した回路図である。
【図5】本発明の第4実施形態による電位固定装置を含
む容量測定装置を示した回路図である。
【図6】従来の帰還インピーダンスとして抵抗を用いた
場合の容量測定装置を示した回路図である。
【図7】図6における帰還インピーダンスとしてキャパ
シタ(容量)を用いた場合の容量測定装置を示した回路
図である。
【符号の説明】
1 電圧供給回路(電圧供給手段:電位固定装置) 2 増幅器 3 第1高抵抗 4 第2高抵抗 5 出力端子 11 演算増幅器(第2演算増幅器) 12 演算増幅器(第1演算増幅器) 13 交流電圧発生器 14 被測定容量(第1容量) 15 固定容量(第2容量) 17 信号線 21 演算増幅回路 22、23 抵抗

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1容量と、前記第1容量に直接的に接
    続される第2容量との2つの容量間の接続線の電位を固
    定するための電位固定装置であって、 少なくとも2つの高インピーダンスを有するとともに、
    前記第1容量と前記第2容量との合計総電荷量を保持し
    ながら、前記2つの容量間の接続線の電位を一定に維持
    する電圧供給手段を備え、 前記電圧供給手段の出力端子は、前記2つの容量間の接
    続線に接続されている、電位固定装置。
  2. 【請求項2】 第1容量と、前記第1容量に直接的に接
    続される第2容量の2つの容量間の接続線の電位を固定
    するための電位固定装置であって、 少なくとも2つの高インピーダンスを有するとともに、
    前記接続線に印加される動作信号の電位と等しい電位を
    出力する電圧供給手段を備え、 前記電圧供給手段の出力端子は、前記2つの容量間の接
    続線に接続されている、電位固定装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧供給手段は、 第1高抵抗と、 前記第1高抵抗に直接的に接続される第2高抵抗と、 前記第1高抵抗と前記第2高抵抗とによって分圧された
    電位を出力する電圧分圧手段とを含む、請求項1または
    2に記載の電位固定装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧供給手段は、増幅器と、所定電
    圧印加手段と、第1高抵抗と、第2高抵抗と、前記出力
    端子とを含み、 前記増幅器には、前記第1高抵抗の一方端が接続され、 前記第1高抵抗の他方端と前記第2高抵抗の一方端とが
    接続され、 前記第1高抵抗の他方端と前記第2高抵抗の一方端との
    間には、前記出力端子が接続され、 前記第2高抵抗の他方端と前記所定電圧印加手段とが接
    続されている、請求項1または2に記載の電位固定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電位固定装置は、さらに、第1演算
    増幅器を含み、 前記第1容量は、被測定容量であり、 前記2つの容量間の接続線は、信号線であり、 前記信号線に前記第1演算増幅器の入力端子が接続され
    ている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電位固定
    装置を含む容量測定装置。
  6. 【請求項6】 前記電位固定装置は、さらに、第2演算
    増幅器を含み、 前記第2演算増幅器の出力端子は、前記第2容量に接続
    されている、請求項5に記載の容量測定装置。
  7. 【請求項7】 第1容量と、前記第1容量に直接的に接
    続される第2容量との2つの容量間の接続線の電位を固
    定するための電位固定方法であって、 少なくとも2つの高インピーダンスを用いて分圧された
    電位を出力電位として、前記出力電位を前記2つの容量
    間の接続線に印加し、かつ、前記出力電位が、前記接続
    線に電流の出入りがないような出力電位に固定されてい
    る、電位固定方法。
  8. 【請求項8】 第1容量と、前記第1容量に直接的に接
    続される第2容量との2つの容量間の接続線の電位を固
    定するための電位固定方法であって、 少なくとも2つの高インピーダンスを用いて分圧された
    電位を出力電位として、前記出力電位を前記2つの容量
    間の接続線に印加し、かつ、前記出力電位を前記2つの
    容量間の接続線に印加されている動作信号の電位と等し
    くなるように設定する、電位固定方法。
  9. 【請求項9】 前記第1容量および前記第2容量のうち
    いずれか一方を被測定容量として用いる、請求項7また
    は8に記載の電位固定方法。
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