JP2002322101A - α,α−ジフルオロシクロアルカン類の製造方法 - Google Patents
α,α−ジフルオロシクロアルカン類の製造方法Info
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Abstract
ロシクロアルカン類を効率良く製造できる方法を提供す
る。 【解決手段】 フルオロシクロアルケン類をフッ化水素
で処理することを特徴とする、より好ましくは、シクロ
アルカノン類を脱酸素フッ素化剤で処理して得た反応混
合物に直接フッ化水素を添加することを特徴とするα,
α−ジフルオロシクロアルカン類の製造方法。
Description
等の合成原料として有用な化合物であるα,α−ジフル
オロシクロアルカン類の製造方法に関する。
ン類の製造方法としては、シクロアルカノン類と四フッ
化硫黄とを反応させる方法(米国特許第2859245
号等)、シクロアルカノン類と六フッ化モリブデンを反
応させる方法(Tetrahedron, (27), 3965(1971))、シ
クロアルカノン類をヒドラゾン誘導体とした後フッ化ハ
ロゲンと反応させる方法(J. Am. Chem. Soc. (1987),
109(3),896等)等がある。しかし、これらの方法は高価
かつ毒性、爆発性の高いフッ素化剤を使用しており、製
造に特殊な設備を必要とする上に反応収率も低く、工業
的な製造方法とは言い難い。また、1−クロロシクロヘ
キセン類に触媒の存在または不存在下に無水フッ化水素
を反応させる方法(Helv. Chim. Acta, 46(1963),1818
等)がある。しかし、この方法は原料合成に煩雑な操作
を必要とする上に、フッ化水素との反応収率が高くない
という問題がある。
な方法が提案されている。例えば特開昭63−5433
1号公報では、シクロヘキサノンを無水トリフルオロ酢
酸と反応させ、アシラール化合物を得た後にフッ化水素
と反応させることによって、穏和な条件下で1,1−ジ
フルオロシクロヘキサンを高収率で得られることが開示
されている。この方法では、反応に使用した無水トリフ
ルオロ酢酸をトリフルオロ酢酸として取出した後、五酸
化リンなどで脱水することで再生使用できることから、
製造コストを低く抑えるメリットがある。しかしなが
ら、アシラール工程の反応時間が非常に長時間である
上、アシラール体を取出した後次のフッ素化工程を行う
必要がある。またフッ素化工程では30〜50当量にも
及ぶ大過剰のフッ化水素を使用する必要があり、フッ化
水素の回収設備が必要となる。したがって、この方法で
は、工程が煩雑になり設備負荷が大きくなることは避け
られず、この点は工業的方法としては大きな欠点となり
うるものである。
を得る脱酸素フッ素化剤として、四フッ化硫黄を誘導化
して得られるアミノサルファートリフルオリド類を用い
る方法がある(J. Org. Chem., 40(1975) 574、特開平
11−171858号公報、特表平9−508646号
公報、特表平11−505271号公報等)。これらの
方法では、特殊設備を必要とせず穏和な条件下でα,α
−ジフルオロシクロアルカン類を合成できるが、脱酸素
フッ素化剤が高価である。さらに大きな問題として、目
的物以外にフルオロシクロアルケン骨格を有する副生物
が生成し、この副生物と目的物の分離が極めて困難なた
め、これを目的物から除去するのに多大な労力を必要と
する。
では、ジエチルアミノサルファートリフルオリド(以下
「DAST」と略記する)と4−シクロヘキサノンカル
ボン酸エチルとを反応させた後、加水分解、中和、抽
出、乾燥、脱溶媒、減圧蒸留を経て、4−フルオロ−3
−シクロヘキセンカルボン酸エチルを不純物として含む
4,4−ジフルオロシクロヘキサンカルボン酸エチルを
収率70〜80%程度で得ている。そして、その後の工
程で、副生物である4−フルオロ−3−シクロヘキセン
カルボン酸エチルを酸化剤「オキソン(OXONE)[商
標]」等で処理するという、煩雑な精製法が開示されて
いる。しかし、このような処理工程では、4,4−ジフ
ルオロシクロヘキサンカルボン酸エチルの収率が悪化す
るという問題がある。
は、各種アミノサルファートリフルオリドと4−t−ブ
チルシクロヘキサノンとの反応によって、4−t−ブチ
ル−1,1−ジフルオロシクロヘキサンと4−t−ブチ
ル−1−フルオロシクロヘキセンを、67/33から9
6/4までの生成比で得られることが開示されている。
しかし、これらの混合物から高純度の4−t−ブチル−
1,1−ジフルオロシクロヘキサンを単離する具体的方
法については開示されていない。
来技術の課題を解決すべくなされたものである。すなわ
ち本発明の目的は、従来法に比べて、高純度のα,α−
ジフルオロシクロアルカン類を効率良く製造できる方法
を提供することにある。
ルオロシクロアルケン骨格を有する副生物は、α,α−
ジフルオロシクロアルカン類を得るために除去すべき対
象物としてしか考えられていなかった。しかし、本発明
者らは、α,α−ジフルオロシクロアルカン類の効率的
な製造方法を種々検討する過程で、シクロヘキサノンに
DAST等の脱酸素フッ素化剤を作用させて得られる
1,1−ジフルオロシクロヘキサンと1−フルオロシク
ロヘキセンとを含有する混合物をフッ化水素で処理した
ところ、1−フルオロシクロヘキセンが1,1−ジフル
オロシクロヘキサンに容易に変換することを見出した。
そして、この知見を基にさらに鋭意検討した結果、その
ような反応混合物に直接フッ化水素を添加することによ
り、高純度の1,1−ジフルオロシクロヘキサンが得ら
れることを見出し、本発明に到達した。
素−炭素不飽和二重結合の炭素原子に直接結合している
フルオロシクロアルケン類を、フッ化水素で処理するこ
とを特徴とするα,α−ジフルオロシクロアルカン類の
製造方法である。
酸素フッ素化剤で処理し、次いでフッ化水素で処理する
ことを特徴とするα,α−ジフルオロシクロアルカン類
の製造方法である。
アルケン類は、1つのフッ素原子が炭素−炭素不飽和二
重結合の炭素原子に直接結合した炭素−炭素不飽和二重
結合を1つ有するシクロアルケン類を意味する。
ては、例えば、4員環乃至8員環の単環構造を有する化
合物、4員環乃至8員環の単環構造を形成する隣り合っ
た炭素原子間がアルキレン基により架橋した縮環構造を
有する化合物、4員環乃至8員環の単環構造を形成する
隣り合わない炭素原子間がアルキレン基により架橋した
環状構造を有する化合物などが挙げられる。その具体例
としては、フルオロシクロブテン類、フルオロシクロペ
ンテン類、フルオロシクロヘキセン類、フルオロシクロ
ヘプテン類、フルオロシクロオクテン類などが挙げられ
る。これらのフルオロシクロアルケン類は、フッ素原子
が結合した炭素原子以外の環構造を形成する炭素原子の
任意の位置に、フッ化水素に対して不活性である置換基
を有していてもよい。フッ化水素に対して不活性である
置換基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、
ブチル等のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ハ
ロゲン原子、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、
アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基等が挙げ
られる。
の一部を具体的に例示するならば、例えば、1−フルオ
ロシクロブテン、1−フルオロ−2−メチルシクロペン
テン、1−フルオロ−4−メチルシクロヘプテン、4−
t−ブチル−1−フルオロシクロオクテン、1−フルオ
ロシクロヘキセン、1−フルオロ−2−メチルシクロヘ
キセン、1−フルオロ−4−メチルシクロヘキセン、4
−t−ブチル−1−フルオロシクロヘキセン、4−フル
オロ−3−シクロヘキセンカルボン酸エチル、4−フル
オロ−3−シクロヘキセンカルボン酸、4−シアノ−1
−フルオロシクロヘキセン、4−クロロ−1−フルオロ
シクロヘキセン、1−フルオロ−4−フェニルシクロヘ
キセン、1−フルオロ−3−フェニルシクロヘキセン、
1−フルオロ−4−トリフルオロメチルシクロヘキセ
ン、1−フルオロ−3−メトキシシクロヘキセン、2,
6−ジメチル−1−フルオロシクロヘキセン、1−フル
オロ−4−ニトロシクロヘキセン等が挙げられる。
法で合成されたものでも用いることができる。例えば、
後述するシクロアルカノン類を脱酸素フッ素化剤で処理
して得られるフルオロシクロアルケン類とα,α−ジフ
ルオロシクロアルカン類を含有する反応混合物中のフル
オロシクロアルケン類を用いることができる。
ン類をフッ化水素で処理することにより、α,α−ジフ
ルオロシクロアルカン類を得る。この処理によれば、フ
ルオロシクロアルケン類の炭素−炭素二重結合を構成す
る2つの炭素原子のうち、フッ素原子が直接結合してい
る方の炭素原子に対してフッ化水素のフッ素原子が結合
し、フッ素原子が直接結合していない方の炭素原子に対
してフッ化水素の水素原子が結合し、α,α−ジフルオ
ロシクロアルカン類が生成する。例えば、1−フルオロ
シクロヘキセンの炭素−炭素二重結合にフッ素原子と水
素原子がそれぞれ結合すれば、1,1−ジフルオロシク
ロヘキサンが得られる。また、1−フルオロ−2−メチ
ルシクロヘキセンの炭素−炭素二重結合にフッ素原子と
水素原子がそれぞれ結合すれば、1,1−ジフルオロ−
2−メチルシクロヘキサンが得られる。
ものが好ましいが、少量の水分の存在は特に問題ではな
い。また、フッ化水素の使用量は、特に制限はないが、
好ましくはフルオロシクロアルケン類に対して1〜40
mol倍、特に好ましくは3〜30mol倍である。フ
ッ化水素を1mol倍以上使用することは、反応速度な
どの点で好ましい。また、40mol倍以下で使用する
ことは、反応後のフッ化水素の回収量を少なくし、回収
設備の大型化を回避するなど、経済的な面で好ましい。
処理後の未反応フッ化水素は、窒素等の不活性ガスを反
応混合物に吹き込むことで、不活性ガスと共に容易に回
収できる。
処理する際に、溶媒は使用してもしなくても問題ない。
溶媒を使用する場合は、フッ化水素およびフルオロシク
ロアルケン類と反応しない溶媒を使用すべきである。フ
ッ化水素およびフルオロシクロアルケン類に対して不活
性な溶媒として非プロトン性極性溶媒を使用すると、フ
ッ化水素が非プロトン性極性溶媒への溶解度が大きいた
め、フッ化水素処理を大気圧下または低圧力下にて行う
ことができる。したがって、非プロトン性極性溶媒を使
用する方法は、工業的規模でフッ化水素処理を実施する
場合に、高価な耐酸性のある高圧設備を必要としないと
いう大きな利点がある。
エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン、テトラメチルウレア等の
ウレア類;などが挙げられる。
用する溶媒量は特に制限はないが、通常反応原料に対し
0.1〜10質量倍程度である。
水素量、溶媒の使用の有無、また使用溶媒量などによっ
て適正な範囲が適宜決定されるべきであるが、通常−2
0〜120℃、好ましくは0〜80℃である。処理温度
が−20℃以上であると反応速度などの点で好ましく、
120℃以下であると製造設備面での負荷などの点で好
ましい。
も一つの水素原子を有するシクロアルカノン類は、前述
のフルオロシクロアルケン類の前駆体となりうる。すな
わち、そのようなシクロアルカノン類を脱酸素フッ素化
剤で処理することで、前述のフルオロシクロアルケン類
およびα,α−ジフルオロシクロアルカン類を得ること
ができる。そのようなシクロアルカノン類としては、例
えば、4員環乃至8員環の単環構造を有する化合物、4
員環乃至8員環の単環構造を形成する隣り合った炭素原
子間がアルキレン基により架橋した縮環構造を有する化
合物、4員環乃至8員環の単環構造を形成する隣り合わ
ない炭素原子間がアルキレン基により架橋した環状構造
を有する化合物などが挙げられる。その具体例として
は、シクロブタノン類、シクロペンタノン類、シクロヘ
キサノン類、シクロヘプタノン類、シクロオクタノン類
などが挙げられる。
シクロアルカノン類を具体的に例示するならば、シクロ
ブタノン、2−メチルシクロペンタノン、4−メチルシ
クロヘプタノン、4−t−ブチルシクロオクタノン、シ
クロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノン、4−メ
チルシクロヘキサノン、4−t−ブチルシクロヘキサノ
ン、4−シクロヘキサノンカルボン酸エチル、4−シク
ロヘキサノンカルボン酸、4−シアノシクロヘキサノ
ン、4−クロロシクロヘキサノン、4−フェニルシクロ
ヘキサノン、3−フェニルシクロヘキサノン、4−トリ
フルオロメチルシクロヘキサノン、3−メトキシシクロ
ヘキサノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン、4−
ニトロシクロヘキサノンが挙げられる。
ル基の酸素原子と炭素原子を結ぶ直線に対して非対称な
化学構造を有するシクロアルカノン類を脱酸素フッ素化
剤で処理した場合は、α,α−ジフルオロシクロアルカ
ン類とフルオロシクロアルケン類の混合物が得られる傾
向にある。例えば、2−メチルシクロヘキサノンを脱酸
素フッ素化剤で処理すると、α,α−ジフルオロシクロ
アルカン類である1,1−ジフルオロ−2−メチルシク
ロヘキサンと共に、フルオロシクロアルケン類である1
−フルオロ−2−メチルシクロヘキセンと1−フルオロ
−6−メチルシクロヘキセンの混合物が得られる。
フッ素化剤としては、例えば、アミノサルファートリフ
ルオリド類、ジアミノジフルオロメタン類などが挙げら
れる。アミノサルファートリフルオリド類の具体例とし
ては、N,N−ジエチルアミノサルファートリフルオリ
ド(DAST)に代表されるジアルキルアミノサルファ
ートリフルオリド、およびそれらの改良型であるN,N
−ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフ
ルオリド(エアプロダクツ社の登録商標名Deoxo-fluo
r)、N,N−ジアリールアミノサルファートリフルオリ
ド、N−アルキル,N−アリールアミノサルファートリ
フルオリド等が挙げられる。ジアミノジフルオロメタン
類の具体例としては、ビス−ジメチルアミノ−ジフルオ
ロメタン、ビス−ジエチルアミノ−ジフルオロメタン、
ビス−ジプロピルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ
−i−プロピルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−
n−ブチルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−i−
ブチルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−t−ブチ
ルアミノ−ジフルオロメタン、ビス−ジ−n−ペンチル
−ジフルオロメタン、ビス−ジ−n−ヘキシル−ジフル
オロメタン、2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチル−イ
ミダゾリジン、2,2−ジフルオロ−1−エチル−3−
メチル−イミダゾリジン、2,2−ジフルオロ−1,3−
ジエチル−イミダゾリジン、2,2−ジフルオロ−1,3
−ジ−n−プロピル−イミダゾリジン、2,2−ジフル
オロ−1,3−ジ−i−プロピル−イミダゾリジン、2,
2−ジフルオロ−1,3−ジ−n−ブチル−イミダゾリ
ジン、N−フェニル−N,N,N−トリメチルジアミノジ
フルオロメタン、ビス−ピペリジル−ジフルオロメタン
等が挙げられる。これらのなかでも、N,N−ジエチル
アミノサルファートリフルオリド、N,N−ビス(2−
メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド、
2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチル−イミダゾリジン
が好ましい。また、取り扱いの容易さの面から、2,2
−ジフルオロ−1,3−ジメチル−イミダゾリジンは特
に好ましい。ジアミノジフルオロメタン類は、例えば特
開平12−038370号公報に記載の方法により容易
に製造することができる。
フッ素化剤の使用量は、原料に対して1当量以上が好ま
しく、1〜5当量がより好ましい。脱酸素フッ素化剤を
1当量以上使用することは、反応進行の点において好ま
しい。また、5当量以下で使用することは、使用量当た
りの反応効率の点において好ましい。
を反応させる際には、溶媒を使用しなくても問題ない
が、使用する場合は脱酸素フッ素化剤およびフルオロシ
クロアルケン類と反応しない溶媒であれば特に制限はな
い。好ましい溶媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等のアルカン類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ニトロベンゼン等の芳香族系溶媒、ジク
ロロメタン、クロロホルム、エチレンジクロリド等のハ
ロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、グライム、ジグライム、アセトニトリル、N−メチ
ルピロリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等
の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。
処理する場合の温度は、脱酸素フッ素化剤がアミノサル
ファートリフルオリド類の場合、−78℃〜100℃が
好ましく、0℃〜80℃がより好ましい。−78℃以上
で処理することは反応速度などの点で好ましく、100
℃以下で処理することはアミノサルファートリフルオリ
ド類の安定性などの点で好ましい。また脱酸素フッ素化
剤がジアミノジフルオロメタン類である場合、0℃〜1
50℃が好ましく、20℃〜120℃がより好ましい。
0℃以上で処理することは反応速度などの点で好まし
く、150℃以下で処理することはジアミノジフルオロ
メタン類の安定性などの点で好ましい。
処理して得られる反応混合物のフッ化水素による処理
は、前述のフルオロシクロアルケン類のフッ化水素処理
と同一の処理方法および反応条件で行うことができる。
ルオロシクロアルケン類とα,α−ジフルオロシクロア
ルカン類を含有する混合物をフッ化水素で処理する方法
の具体例としては、反応容器内のフルオロシクロアルケ
ン類またはこれを含有する混合物にガス導入管を通して
フッ化水素ガスを吹き込む方法、予めフッ化水素を非プ
ロトン性極性溶媒に溶解した溶液をフルオロシクロアル
ケン類またはこれを含有する混合物に添加する方法など
が挙げられる。ただし、フッ化水素処理の方法は、これ
らに限定されるものではない。
処理することにより得たフルオロシクロアルケン類と
α,α−ジフルオロシクロアルカン類を含有する反応混
合物を使用する場合は、その反応混合物中に残存する脱
酸素フッ素化剤を加水分解し、その後、抽出や濃縮、蒸
留等の操作によりフルオロシクロアルケン類またはα,
α−ジフルオロシクロアルカン類、あるいはこれらの混
合物を反応混合物から一旦単離して、フッ化水素処理を
行うことができる。また、フルオロシクロアルケン類お
よび/またはα,α−ジフルオロシクロアルカン類を単
離することなく、その反応混合物を直接フッ化水素処理
することもできる。
化剤処理した後、フルオロシクロアルケン類およびα,
α−ジフルオロシクロアルカン類を中間単離せずに、こ
れら化合物を含有する反応混合物に直接フッ化水素を添
加する方法、いわゆるワンポット法は操作が簡便であ
り、かつ同一反応機で行えるので製造設備を簡略化で
き、工業規模で実施する場合に大きな利点となり得る。
フルオロシクロアルケン類をフッ化水素で処理し、ある
いは、シクロアルカノン類を脱酸素フッ素化剤で処理し
て得た反応混合物に直接フッ化水素を添加する。この方
法により生成する反応混合物は、実質的にフルオロシク
ロアルケン類を含有しない。したがって、従来行われて
いるようなフルオロシクロアルケン類を分離するための
特別な精製工程を必要とせず、濃縮、抽出および蒸留等
の通常の操作によりα,α−ジフルオロシクロアルカン
類を反応混合物から容易に、かつ高純度で取り出すこと
ができる。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、合成例1中のアセトニトリル溶液中の2,2−ジフ
ルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジン(以下「DF
I」と略記する)濃度は、DFIをアニリンと反応させ
て誘導化した後、高速液体クロマトグラフィ−法により
測定した。また、フッ素イオンの濃度測定はランタン−
アリザリンコンプレキソン試薬を用いる吸光光度分析法
により行った。また、合成例1および各実施例における
フルオロシクロアルケン類およびα,α−ジフルオロシ
クロアルカン類は、ガスクロマトグラフィー(以下「G
C」と略記する)による内部標準法によって定量評価し
た。
(DFI)の合成:2−クロロ−1,3−ジメチルイミ
ダゾリニウム=クロリドの80.0g(0.452mo
l)と、スプレ−ドライ品のフッ化カリウム105.1
g(1.810mol)と、アセトニトリル320ml
を、500ml四つ口反応フラスコに装入し、窒素雰囲
気下80℃で17時間反応させた。反応液を25℃まで
冷却した後、反応液から無機塩を分別してDFI(MW
136.14)のアセトニトリル溶液414.2gを得た
(溶液中DFI濃度11.4質量%、収率77%)。
2g(純度98.4%)を得た。物性値は次の通りであ
る。沸点47.0℃/37mmHg、EI−MS:13
6(M+),117(M+−F+)、IR(neat)c
m-1:1486,1385,1295,1242,10
85,966、F分析:計算値27.9%,実測値27.
7%、1H−NMR(δ,ppm,CDCl3,TMS基
準):2.52(s,6H,−CH3×2),3.05
(s,4H,−CH2CH2−)、13C−NMR(δ,p
pm,CDCl3,−45℃,CDCl3 基準):31.
4(s,−CH3×2),47.6(s,−CH2CH
2−),128.5(t,J=230Hz,=CF2)、
19F−NMR(δ,ppm,CDCl3,−45℃,C
FCl3 基準):−70.9(s,=CF2)。
略記する)の合成:攪拌機、温度計、滴下ロート、還流
管を備えた500mlガラスフラスコに、99%DFI
134.60g(0.979mol)と、p−キシレン
200mlを入れ、窒素雰囲気下攪拌しながら、65℃
で、99%シクロヘキサノン80.07g(0.808m
ol)を20分間で滴下した。その後、反応温度を80
℃に保ちながら8時間反応させたところ、原料転化率9
0%で、DFCの収率は20%、1−フルオロシクロヘ
キセン(以下「FCE」と略記する)の収率は68%で
あった。反応終了後、反応マスは2相に分かれたので、
下相を分液して除き、上相であるp−キシレン相を水洗
し、飽和重曹水にて中和した。さらに2回水洗した後、
硫酸ナトリウムでp−キシレン相を乾燥し、蒸留によっ
てDFCおよびFCEの混合物70.98gを得た(D
FC16.83g(0.140mol),FCE54.0
3g(0.540mol))。
0gを、磁気攪拌子入りのポリエチレンボトル中で、あ
らかじめフッ化水素5.6g(282mmol)を1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン(以下「DMI」と
略記する)3.2g中に吹込んで調製した溶液と混合し
た。このポリエチレンボトルを密栓し、攪拌しながら水
浴にて50〜52℃に加熱し4時間フッ化水素処理を行
った。得られた反応マスをエーテル50mlで希釈し、
重曹水で過剰のフッ化水素を中和し、水相を分液して得
られた有機相を水洗し、さらに硫酸マグネシウムにて乾
燥した。さらに減圧下で溶媒を留去して、DFC2.6
gを得た(GC純度97.8%、FCE不検出、シクロ
ヘキサノンからの通算収率63%)。
(以下「TBDFC」と略記する)の合成:攪拌機、温
度計、滴下ロート、還流管を備えた500mlガラスフ
ラスコに、99%DFI 27.50g(0.20mo
l)と、トルエン40mlを入れ、窒素雰囲気下攪拌し
ながら、40℃で、99%4−t−ブチル−シクロヘキ
サノン15.44g(0.10mol)を20分間で滴下
した。その後、反応温度を70℃に保ちながら6時間反
応させたところ、原料転化率94%で、TBDFCの収
率は45%、4−t−ブチル−1−フルオロシクロヘキ
セン(以下「TBFCE」と略記する)の収率は49%
であった。反応終了後、過剰のDFIを加水分解した
後、下相を分液して除き、上相であるトルエン相を水洗
し、飽和重曹水にて中和した。さらに2回水洗した後、
硫酸ナトリウムでトルエン相を乾燥し、トルエンを留去
することでTBDFCおよびTBFCEの混合物15.
69gを得た(TBDFC7.53g(0.043mo
l),TBFCE7.28g(0.047mol))。
合物3.00gを、磁気攪拌子入りのポリエチレンボト
ル中で、あらかじめフッ化水素3.76g(188mm
ol)をDMI 2.10g中に吹込んで調製した溶液
と混合した。このポリエチレンボトルを密栓し、攪拌し
ながら水浴にて50〜52℃に加熱し4時間フッ化水素
処理を行った。得られた反応マスをエーテル50mlで
希釈し、重曹水で過剰のフッ化水素を中和し、水相を分
液して得られた有機相を水洗し、さらに硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した。さらに減圧下溶媒を留去して、TBD
FC2.74gを得た(GC純度97.0%、TBFCE
不検出、4−t−ブチル−シクロヘキサノンからの通算
収率81%)。
下「EDFC」と略記する)の合成:攪拌機、温度計、
滴下ロート、還流管を備えた200mlガラスフラスコ
に、DFI 24.5g(0.177mol)と、トルエ
ン60mlを入れ、窒素雰囲気下攪拌しながら、65℃
で、4−シクロヘキサノンカルボン酸エチル24.9g
(0.146mol)を20分間で滴下した。その後、
反応温度を85℃に保ちながら6時間反応させたとこ
ろ、原料転化率82%で、EDFCの収率は21%、4
−フルオロ−3−シクロヘキセンカルボン酸エチル(以
下「EFEC」と略記する)の収率は58%であった。
反応終了後、過剰のDFIを氷冷下にて加水分解し、水
相を分液し、有機相を飽和重曹水および純水で洗浄し
た。さらにトルエンを減圧下留去することによって、E
DFC5.8g、EFEC14.1g、4−シクロヘキサ
ノンカルボン酸エチル0.1gを含む混合物22.4gを
得た。
入りのポリエチレンボトル中で、あらかじめフッ化水素
4.3g(216mmol)をDMI 1.5g中に吹込
んで調製した溶液と混合した。このポリエチレンボトル
を密栓し、攪拌しながら水浴にて50〜52℃に加熱し
4時間フッ化水素処理を行った。得られた反応マスをエ
ーテル50mlで希釈し、重曹水で過剰のフッ化水素を
中和し、水相を分液して得られた有機相を水洗し、さら
に硫酸マグネシウムにて乾燥した。さらに減圧下溶媒を
留去し、その後減圧蒸留によって精EDFC8.8gを
得た(bp 55〜67℃/3〜7mmHg、GC純度
100%、EFEC不検出、4−シクロヘキサノンカル
ボン酸エチルからの通算収率68%)。
(EDFC)の合成:磁気攪拌機および還流管を備えた
30mlガラスフラスコに、4−シクロヘキサノンカル
ボン酸エチル1.02g(6.0mmol)と、塩化メチ
レン5mlを入れ、窒素雰囲気下攪拌しながら氷冷し
た。反応器中に注射器にてジエチルアミノサルファート
リフルオリド(DAST)1.43g(8.9mmol)
をゆっくり滴下し、その後氷浴をはずし室温にて19時
間反応させたところ、原料転化率87%で、EDFCの
収率は57%、EFECの収率は22%であった。反応
終了後、過剰のDASTを氷冷下にて加水分解し、水相
を分液し、有機相を飽和重曹水および純水で洗浄した。
さらに塩化メチレンを減圧下留去することによって、E
DFC0.56g、EFEC0.19g、4−シクロヘキ
サノンカルボン酸エチル0.11gを含む混合物1.62
gを得た。
入りのポリエチレンボトル中で、あらかじめフッ化水素
0.33g(16mmol)をDMI 0.11g中に吹
込んで調製した溶液と混合した。このポリエチレンボト
ルを密栓し、攪拌しながら水浴にて50〜52℃に加熱
し4時間フッ化水素処理を行った。得られた反応マスを
重曹水で中和した後GC分析すると、反応マス中のED
FC収量は0.42gで、EFECはEDFCに対して
GC面積比で0.6%であった(4−シクロヘキサノン
カルボン酸エチルからの通算収率65%)。
(EDFC)の合成:磁気攪拌機および還流管を備えた
30mlガラスフラスコに、4−シクロヘキサノンカル
ボン酸エチル1.03g(6.0mmol)と、塩化メチ
レン5mlを入れ、窒素雰囲気下攪拌しながら氷冷し
た。反応器中に注射器にてDeoxo-fluor(エアプロダク
ツ社の登録商標名)2.10g(9.5mmol)をゆっ
くり滴下し、その後氷浴をはずし室温にて19時間反応
させたところ、原料転化率89%で、EDFCの収率は
56%、EFECの収率は38%であった。反応終了
後、過剰のDeoxo-fluorを氷冷下にて加水分解し、水相
を分液し、有機相を飽和重曹水および純水で洗浄した。
さらに塩化メチレンを減圧下留去することによって、E
DFC0.54g、EFEC0.33g、4−シクロヘキ
サノンカルボン酸エチル0.09gを含む混合物1.32
gを得た。
入りのポリエチレンボトル中で、あらかじめフッ化水素
0.41g(21mmol)をDMI 0.15g中に吹
込んで調製した溶液と混合した。このポリエチレンボト
ルを密栓し、攪拌しながら水浴にて50〜52℃に加熱
し4時間フッ化水素処理を行った。得られた反応マスを
重曹水で中和した後GC分析すると、反応マス中のED
FC収量は0.30gで、EFECはEDFCに対して
GC面積比で0.1%であった(4−シクロヘキサノン
カルボン酸エチルからの通算収率76%)。
(EDFC)のワンポット合成1:磁気攪拌子、温度
計、滴下ロート、HF吹込み管および排気管を備えた5
00mlポリエチレンボトル中に、DFI 80.6g
(0.580mol)とトルエン120.0gを入れ、窒
素雰囲気下攪拌しながら、70℃で4−シクロヘキサノ
ンカルボン酸エチル79.9g(0.462mol)を
1.5時間で滴下した。その後、さらに反応温度を70
〜75℃に保ちながら4.5時間反応させたところ、原
料転化率86%で、EDFCの収率は22%、EFEC
の収率は64%であった。氷浴にてポリエチレンボトル
を冷却し、攪拌しながら反応マス中にフッ化水素83.
2g(4.156mol)を1時間かけて吹込んだ。こ
の際、反応器内の温度は5℃から21℃まで上昇した。
吹込みを止めた後、ポリエチレンボトルを密栓して、攪
拌しながら水浴にて50〜52℃に加熱し12時間フッ
化水素処理を行った。得られた反応マスをトルエン60
gで希釈し、氷冷下過剰のDFIを加水分解し、水相を
分液した。得られた有機相を水洗し、重曹水で中和し、
さらに水洗をした。この有機相を減圧下溶媒を留去し、
減圧蒸留によって精EDFC64.1gを得た(bp 7
4〜77℃/4〜8mmHg、GC純度99.9%、E
FEC含量0.1%以下、4−シクロヘキサノンカルボ
ン酸エチルからの通算収率74%)。
(EDFC)のワンポット合成2:磁気攪拌子、HF吹
込み管および排気管を備えた30mlテフロン(商標名)
ボトル中に、4−シクロヘキサノンカルボン酸エチル
2.00g(11.6mmol)と、ジエチルエーテル5
mlを入れ、窒素雰囲気下攪拌しながら氷冷した。反応
器中に注射器にてDeoxo-fluor 3.88g(17.5mm
ol)をゆっくり滴下し、その後氷浴をはずし室温にて
17時間反応させたところ、原料転化率90%で、ED
FCの収率は50%、EFECの収率は40%であっ
た。反応終了後、食塩−氷浴にてテフロンボトルを冷却
し、攪拌しながら反応マス中にフッ化水素2.48g
(123.9mol)を4分間かけて吹込んだ。吹込み
を止めた後、テフロンボトルを密栓して、攪拌しながら
油浴にて50〜52℃に加熱し54時間フッ化水素処理
を行った。得られた反応マスを氷水中に排出しエーテル
にて抽出し、有機相を重曹水で中和し、さらに水洗2回
後硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下エーテルを留去
することによって、EDFC1.79gを得た(GC純
度98.8%、EFEC含量0.1%、4−シクロヘキサ
ノンカルボン酸エチルからの通算収率80%)。
α−ジフルオロシクロアルカン類を製造する際の副生物
のフルオロシクロアルケン類は分離除去の対象としか考
えられていなかったが、本発明では、その副生物のフル
オロシクロアルケン類をα,α−ジフルオロシクロアル
カン類に変換して有効活用する。したがって、本発明に
よれば、従来法に比べて簡便な操作で、高純度のα,α
−ジフルオロシクロアルカン類を効率良く製造すること
ができる。すなわち本発明は、高純度のα,α−ジフル
オロシクロアルカン類を安価かつ工業的に製造できる方
法として、非常に有用である。
Claims (8)
- 【請求項1】 1つのフッ素原子が炭素−炭素不飽和二
重結合の炭素原子に直接結合しているフルオロシクロア
ルケン類を、フッ化水素で処理することを特徴とする
α,α−ジフルオロシクロアルカン類の製造方法。 - 【請求項2】 フッ化水素処理を、非プロトン性極性溶
媒存在下で行う請求項1に記載のα,α−ジフルオロシ
クロアルカン類の製造方法。 - 【請求項3】 フルオロシクロアルケン類が、フルオロ
シクロヘキセン類である請求項1に記載のα,α−ジフ
ルオロシクロアルカン類の製造方法。 - 【請求項4】 フルオロシクロアルケン類が、シクロア
ルカノン類を脱酸素フッ素化剤で処理して得られるもの
である請求項1に記載のα,α−ジフルオロシクロアル
カン類の製造方法。 - 【請求項5】 シクロアルカノン類が、シクロブタノン
類、シクロペンタノン類、シクロヘキサノン類、シクロ
ヘプタノン類およびシクロオクタノン類からなる群より
選択される化合物である請求項4に記載のα,α−ジフ
ルオロシクロアルカン類の製造方法。 - 【請求項6】 シクロアルカノン類を脱酸素フッ素化剤
で処理し、次いでフッ化水素で処理することを特徴とす
るα,α−ジフルオロシクロアルカン類の製造方法。 - 【請求項7】 シクロアルカノン類を脱酸素フッ素化剤
で処理して得られる反応混合物に、直接フッ化水素を添
加する請求項6に記載のα,α−ジフルオロシクロアル
カン類の製造方法。 - 【請求項8】 シクロアルカノン類が、シクロブタノン
類、シクロペンタノン類、シクロヘキサノン類、シクロ
ヘプタノン類およびシクロオクタノン類からなる群より
選択される化合物である請求項6に記載のα,α−ジフ
ルオロシクロアルカン類の製造方法。
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