JP2002321861A - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2002321861A
JP2002321861A JP2001128542A JP2001128542A JP2002321861A JP 2002321861 A JP2002321861 A JP 2002321861A JP 2001128542 A JP2001128542 A JP 2001128542A JP 2001128542 A JP2001128542 A JP 2001128542A JP 2002321861 A JP2002321861 A JP 2002321861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
stack tray
bundle
tray
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001128542A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Moriyama
剛 森山
Yoshinori Isobe
義紀 磯部
Yuzo Matsumoto
祐三 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001128542A priority Critical patent/JP2002321861A/ja
Publication of JP2002321861A publication Critical patent/JP2002321861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 排出されたシートがイメージリーダに接触も
しくは著しく接近した場合でも適切に制御し、ジャムが
発生しないスタックトレイを提供すること。 【解決手段】 シート或いはシート束を積載するスタッ
クトレイ411と、シート類を排出する束排紙ベルト
と、スタックトレイ411を昇降させるモータと、排出
されたシートの上面の排出方向後端高さを検知するセン
サと、スタックトレイ411の上方に設置され、排出さ
れたシートの最上位位置が所定位置に達したことを検知
する検知センサと、各手段の動作制御を行うフィニッシ
ャ制御部とを備え、スタックトレイ411を、スタック
トレイ用紙高さセンサ及びシート上限検知センサの情報
に基づいて下降させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート処理装置及
び画像形成装置に関し、詳しくは、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等のシートに画像を形成する画像形成装置
に備えられるシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機等の画像形成装置では、画
像形成手段によって順次画像形成された複数枚のシート
について、所定の処理を施してスタックトレイ上に排出
する、所謂フィニッシャと呼ばれるシート処理装置が組
み込まれたタイプのものが提案されている。
【0003】ここで、シート処理装置(以下、フィニッ
シャと略す。)で行われる処理の例としては、例えば、
各シートの排出位置をジョブ毎に異なる位置とする仕分
け或いはオフセットと呼ばれる処理や、ジョブ毎に各シ
ートの端部を整合し、整合したシート端部に針打ちする
ステープル処理や、整合したシート端部に穴を開ける穴
開け処理などがある。フィニッシャでは、このような処
理を施したシートの束(以下、シート束という。)をス
タックトレイ上に排出することによって、例えば画像形
成装置をネットワーク接続して複数のユーザで共用した
場合等における各ユーザの便宜が図られることになる。
【0004】従来より、フィニッシャは、上述した仕分
け或いはオフセットの処理を行うために、シートを一時
的に積載するシート積載台としての中間処理トレイと、
画像形成済のシートを前記中間処理トレイに搬送するロ
ーラ等の搬送手段と、中間処理トレイ上のシートについ
ての幅方向の整合を行う整合手段と、整合手段で整合さ
れた中間処理トレイ上のシートを前記スタックトレイ上
に排出するシート排出手段とを備えたものが知られてい
る。また、上述したステープル処理や穴開け処理を行う
フィニッシャの場合には、中間処理トレイ上のシート束
の端部を綴じるステープラと呼ばれる綴じ手段や、中間
処理トレイ上のシート束の端部に穴を開ける穴開け手段
等が備えられることになる。
【0005】そして、フィニッシャが付加された画像形
成装置においては、画像形成部でシートに画像形成がな
されると、当該シートは、前記搬送手段によって中間処
理トレイ上に載置され、中間処理トレイ上で整合手段に
よって幅方向の整合が行われ、排出ベルト等のシート排
出手段によりスタックトレイ上に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例において、スタックトレイ上に排出されるシート
の上カール量が想定されている大きさならば、十分にス
タックトレイにシート束を積載できるように設計されて
いるが、シートの上カール量が所定量より大きい場合、
最終的にはイメージリーダの下部にシート先端が接触す
る可能性がある。このような状態で次にスタックトレイ
上に排出されてくるシートも、既積載シート束とイメー
ジリーダの間に隙間がないために、シートの先端が既積
載シート束もしくはイメージリーダに衝突してジャムが
発生する可能性がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、排出されたシー
トがイメージリーダに接触もしくは著しく接近した場合
でもスタックトレイを適切に制御し、ジャムが発生しな
いようにし、使い勝手を向上させたシート処理装置及び
これを備えた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的なシート処理装置の構成は、シートを
一時的に載置する処理トレイと、前記処理トレイ上にシ
ートを搬送する搬送手段と、前記処理トレイ上のシート
の整合を行う整合手段と、シート或いはシート束を積載
するスタックトレイと、シート或いはシート束をスタッ
クトレイ上へ排出する束排出手段と、前記スタックトレ
イを上下方向に昇降する昇降駆動手段と、前記スタック
トレイに積載されたシートの上面の排出方向後端側を検
知するスタックトレイホーム検知手段と、前記スタック
トレイの上方に設置され、スタックトレイに積載された
シートの最上位位置が所定位置に達したことを検知する
シート上限検知手段と、前記各手段の動作制御を行う制
御手段と、を備え、前記スタックトレイは、シート或い
はシート束を受け取った後にシートの上面の排出方向後
端側の位置が、所定位置になるように前記スタックトレ
イホーム検知手段の情報に基づいて移動制御され、前記
スタックトレイが停止した時に、前記シート上限検知手
段がシートを検知している場合には、前記シート上限検
知手段がシートを検知しなくなる位置まで前記スタック
トレイを下降させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、
以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材
質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用され
る装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもの
であり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲
をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】本実施形態のシート処理装置は画像形成装
置本体に装着されており、画像形成装置本体から排出さ
れるシートの処理を行う。まず、画像形成装置本体につ
いて説明する。図1は画像形成装置本体及びシート処理
装置の構成を示す図である。画像形成装置本体はイメー
ジリーダ200とプリンタ300から構成され、イメー
ジリーダ200には原稿給送装置100が装着されてい
る。原稿給送装置100は、上向きにセットされた原稿
を上分離して、先頭頁から順に1枚ずつ左方向へ給紙
し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上へ搬
送し、原稿を読み取った後に排紙トレイ112へ排出す
る。スキャナユニット104のランプ103の光が原稿
に照射され、その原稿からの反射光がミラー105,1
06,107、レンズ108を介してイメージセンサ1
09に導かれることにより読み取りが行われる。
【0011】イメージセンサ109により読み取った原
稿の画像は画像処理が施されて露光制御部110へ送ら
れる。露光制御部110は画像信号に応じたレーザ光を
出力する。このレーザ光は感光体ドラム111に照射さ
れ、感光体ドラム111上に静電潜像が形成される。感
光体ドラム111上の静電潜像は現像器113により現
像され、感光体ドラム111上の現像剤はカセット11
4,115、手差し給紙部125、両面搬送パス124
のいずれかから給送されたシートに転写部116で転写
される。
【0012】現像剤が転写されたシートは定着部117
で現像剤の定着処理が施される。定着部117を通過し
たシートは排出ローラ118へ導かれ、現像剤が転写さ
れた面を下向きの状態(フェイスダウン)で排出ローラ
118によりプリンタ300から排出される。フェイス
ダウンで排出することにより原稿給送装置100を使用
したときやコンピュータから出力された画像をプリント
するときなどの様に先頭頁から順に画像形成するときに
正しい頁順となる。
【0013】排出ローラ118から排出されたシートは
シート処理装置としてのフィニッシャ400へ送り込ま
れる。フィニッシャ400では綴じ等の所定の処理を選
択的に行う。
【0014】また、シートの両面に画像形成する場合に
は、定着部117を通過したシートをフラッパ121に
よりパス122に導き、スイッチバックさせて両面搬送
パス124へ導く。
【0015】図3に上述の装置を制御するブロック図を
示す。CPU回路部150はCPUを有し、ROM15
1に格納されているプログラム及び操作部1の設定に従
って、原稿給送装置制御部101、イメージリーダ制御
部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部30
1、フィニッシャ制御部401、外部I/F203を司
る。それぞれ、原稿給送装置制御部101は原稿給送装
置100を、イメージリーダ制御部201はイメージリ
ーダ200を、プリンタ制御部301はプリンタ300
を、フィニッシャ制御部401はフィニッシャ400を
制御する。RAM152は制御データを一時的に保持す
る領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられ
る。外部I/F203はコンピュータ204からのイン
ターフェースであり、プリントデータを画像に展開して
画像信号制御部202へ出力する。イメージリーダ制御
部201から画像信号制御部202へはイメージセンサ
109で読み取られた画像が出力され、画像信号制御部
202からプリンタ制御部301へ出力された画像は露
光制御部110へ入力される。
【0016】図4に画像信号制御部202の構成を示
す。画像処理部205では画像の補正処理や操作部1で
設定に応じた編集処理を行う。画像はラインメモリ20
6、ページメモリ207を介してプリンタ制御部301
へ出力される。ハードディスク208はページ順を入れ
替えるときなどに必要に応じて用いられる。
【0017】図5にシート処理装置としてのフィニッシ
ャ400の構成を示す。プリンタ300から受け取った
シートはパス416を介して排紙ローラ415へ送り込
まれ、排紙ローラ415は束排紙ベルト421上へ排出
する。束排紙ベルト421に並行して数ミリ高い位置に
低摩擦の中間処理トレイ(不図示)が設けられており、
正確にはシートは中間処理トレイ上に載る。排出された
シートは斜めに設けられた中間処理トレイ(束排紙ベル
ト421)に沿って図中左下方向に落下する(図18参
照)。扇形の戻しローラ417は右回転(時計回り方向
へ回転)することにより、戻しローラ417の円弧に設
けられた摩擦部材が束排紙ベルト421上に排出された
シートに当接し、この摩擦部材がシートを左下方向へ移
動させ、シートの端部をストッパ板418に突き当てさ
せる(図19参照)。ステープルユニット419は手前
側に設けられ、束排紙ベルト421上のシートに対して
ステープル処理する。束排紙ベルト421の長さがシー
トの積載に十分でない場合があるので、中間処理トレイ
積載補助板421Bを束排紙ベルト421に設け、中間
処理トレイにおけるシート積載面の長さを稼いでいる。
整合板412は手前側と奥側に設けられ、束排紙ベルト
421上のシートを整合する。また、整合板412によ
りスタックトレイ411上に積載される状態を手前側と
奥側に振り分けるオフセット積載をすることができる
(図20参照)。
【0018】束排紙ベルト421上のシートは束排紙ベ
ルト421に設けられた束排紙レバー421Aによりス
タックトレイ411上に排出される。束排紙レバー42
1Aは束排紙ベルト421を右回動させることによりシ
ートを右上方向へ押し上げてスタックトレイ411上に
排出する(図21参照)。尚、束排紙レバー421Aは
中間処理トレイに設けられた切り欠きの中を移動する。
スタックトレイ411はシート積載量に応じて昇降す
る。また、スタックトレイ411上のシートの上面はシ
ートの排出後に束押さえ部材420で押さえられ、その
後所定量スタックトレイ411を下降させた後に上昇さ
せることにより、シートの上面は束押さえ部材420に
より押さえられ、次にスタックトレイ411上に排出さ
れるシートによって右方向に押し出されることを防止す
る。
【0019】図6はフィニッシャ400内のセンサ及び
モータを説明する図である。モータM1は排紙ローラ4
15及び戻しローラ417を駆動し、モータM2は束押
さえ部材420及び束排紙ベルト421を駆動する。排
紙ローラ415はワンウェイクラッチ425を介して、
戻しローラ417はワンウェイクラッチ426を介して
モータM1により駆動される。モータM1が正転すると
きは排紙ローラ415のみが用紙を右方向に搬送するよ
うに回転し、逆転するときは戻しローラ417のみが右
回転する。束排紙ベルト421はワンウェイクラッチ4
22を介して、束押さえ部材420はワンウェイクラッ
チ424を介してモータM2により駆動される。モータ
M2が正転するときは束排紙ベルト421のみが右回転
し、逆転するときは束押さえ部材420のみが右回転す
る。このように排紙ローラ415と戻しローラ417、
束排紙ベルト421と束押さえ部材420をそれぞれ1
つのモータで駆動するので低コスト化を図ることができ
る。
【0020】また、戻しローラ417の回転軸に取り付
けられた不図示のフラグを検知するセンサS3により戻
しローラ417がホームポジションにあるかどうか検知
する。また、センサS2がシートの先端を検知したこと
に応じて排紙ローラ415を起動し、後述するタイミン
グで排紙ローラ415を減速した後、停止する。また、
センサS5は束排紙ベルト421上のシートを検知し、
センサS11はスタックトレイ411上のシートを検知
する。また、センサS8は束排紙レバー421Aがホー
ムポジションにあるかどうか検知する。図6における戻
しローラ417、束排紙レバー421Aの位置がホーム
ポジションである。また、束排紙レバー421Aのホー
ムポジションはストッパ板418よりも少し右側であ
る。
【0021】図6における戻しローラ417はシートが
1枚排出される毎にホームポジションを起点として右方
向にちょうど1回転する。戻しローラ417が右回転し
ているときは上述したように排紙ローラ415は回転し
ない。
【0022】また、束排出するときに束排紙ベルト42
1を1/2回転させるが、そのまま1/2回転させると
束排紙レバー421Aがスタックトレイ411に積載さ
れたシート束にぶつかってしまう。なぜなら、スタック
トレイ411は束排紙時のシート束の落下に適した距離
になるような位置に制御されており、この状態でスタッ
クトレイ411に積載されたシート束の上面は束排紙レ
バー421Aの軌道上にかかってしまうのである。そこ
で、束排紙レバー421Aが図7に示す束排紙ベルト4
21の直線部と略平行(不図示の中間処理トレイと略平
行)になったところで束排紙ベルト421(モータM
2)を一時停止させ、スタックトレイ411が下降した
ところで残りの回転を行ってホームポジションで停止す
る。これにより、束排紙レバー421Aがスタックトレ
イ411上のシートを巻き込むことを防止し、かつ束排
紙ベルト421上にシート束の後端が残ってしまうこと
を防止できる。
【0023】図8は整合板412の駆動機構を説明する
図である。整合板412Aは奥側に、整合板412Bは
手前側に設けられている。また、モータM3は整合板4
12Aを駆動し、モータM4は整合板412Bを駆動す
る。モータが黒い矢印方向に回転するとき各部は黒い矢
印方向に回転し、モータが白い矢印方向に回転するとき
各部は白い矢印方向に回転する。センサS6は整合板4
12Aのホームポジション検知のために、センサS7は
整合板412Bのホームポジション検知のために設けら
れている。ステープルユニット419によりステープル
処理する場合には、整合板412Bは最も手前側にセッ
トした状態で、シートを整合板412Bに突き当てるべ
く、束排紙ベルト421上にシートが排出される毎に整
合板412Aによりシートを押し当てさせる。また、ス
テープル処理せずにオフセット排紙を行う場合には、整
合板412A、412Bのそれぞれをシート幅に応じた
距離にセットした状態で、整合板412A、412Bの
いずれか一方にシートを突き当てるべく、束排紙ベルト
421上にシートが排出される毎に整合板412A、4
12Bのいずれか他方をシートに押し当てさせる。そし
てオフセット排紙時は束排紙を行う毎に整合板412
A、412Bの位置を手前側・奥側・手前側・奥側・・
・というように交互にシフトさせることにより、スタッ
クトレイ411に積載されるシート束は束毎にオフセッ
ト(ずれた)状態になる(図20参照)。
【0024】尚、オフセット排紙するか否かを画像形成
装置の操作部でユーザが適宜設定できるようになってお
り、この設定内容が画像形成装置からフィニッシャ40
0へ通知されて、これに応じてフィニッシャ400が動
作する。
【0025】ここで、整合板412と戻しローラ417
の駆動のタイミングについて説明する。前述したよう
に、戻しローラ417はシート排出方向にシートを移動
させ、整合板412はシート排出方向に対して直角方向
(シート幅方向)にシートを移動させるように作用す
る。このように、戻しローラ417と整合板412は異
なる方向に作用するため、両者の動作が重なるとシート
に悪影響を及ぼす。このため、整合板412の動作は、
戻しローラ417の動作が完了した時点で、シートに接
触するように制御される。
【0026】図9はスタックトレイ411の昇降機構を
説明する図である。モータM5はスタックトレイ411
を昇降するように駆動する。センサS13はスタックト
レイ411が上限に達したことを検知し、センサS12
はスタックトレイ411が下限に達したことを検知す
る。また、フラグ423はスタックトレイ411上に積
載されたシートが当接することにより内側へ押し込ま
れ、センサS10が押し込まれたフラグ423を検知す
ることによりシートの高さを検知できる。モータが黒い
矢印方向に回転するとき各部は黒い矢印方向に回転し、
モータが白い矢印方向に回転するとき各部は白い矢印方
向に回転する。
【0027】束排紙時にスタックトレイ411を下降さ
せるのは、束排紙レバー421Aがスタックトレイ41
1上のシートに接触しないようにするためで、センサS
10が非検知になる位置まで下降する。またスタックト
レイ411を下降させた後に上昇させることにより新た
に束排紙されたシート束の上面を次の束の排出位置に移
動させる。また、束排紙後の下降動作の前に束押さえ部
材420は右回転してスタックトレイ411のシートを
押さえつけるよう動作する。
【0028】図10にフィニッシャ400における排紙
ローラ415の駆動制御のフローチャートを示す。図6
に示すようにフィニッシャ400をコンパクトに提供し
ようとすると、排紙ローラ415とセンサS2の距離は
短くなる。一方、排紙ローラ415が束排紙ベルト42
1上に排出するときの積載性を考慮すると、シートの搬
送中は排紙ローラ415により高速で搬送し、シートの
後端が排紙ローラ415を抜ける時点では排紙ローラ4
15を減速することによってシートが束排紙ベルト42
1を飛び越えてしまうことを防止するのが望ましい。通
常、後端を基準に減速する際にはシートの後端を検知し
たことに応じて減速する手法が採用されるが、上記のよ
うに排紙ローラ415とセンサS2の距離が短い場合に
は、シートが束排紙ベルト421を飛び越えることを防
止できたとしても、積載性を向上させるのには十分とい
えない場合がある。そこで、コンパクトなフィニッシャ
でよりよい積載性を得るために次のような制御を行う。
【0029】フィニッシャ400(フィニッシャ制御部
401)は画像形成装置(CPU回路部150)からそ
れぞれのシートのサイズ情報を受信している。まず、排
紙ローラ415が排紙するべきシートのサイズが定型サ
イズであるか判別する(S101)。定型サイズである
ときには、センサS2がオン(シートの先端が通過)し
たことに応じて(S102)、排紙ローラ415の駆動
(モータM1)をオンして(S103)、シートサイズ
に応じた量排紙ローラ415を回転させたかどうか判断
する(S104)。モータM1はステッピングモータで
あり、その回転量はフィニッシャ制御部401が常に管
理している。シートサイズに応じた時間経過したことに
応じて排紙ローラ415を減速させ(S105)、停止
させる(S106)。ステップS104での待機時間
は、ステップS106で排紙ローラ415が停止する直
前にシートの後端が抜けるよう、シートサイズ及び排紙
ローラ415の減速時間を考慮して設定されている。こ
れにより、排出されたシートが束排紙ベルト421上で
飛びすぎてしまうことがない。
【0030】一方、ステップS101で定型サイズでな
い、すなわちフリーサイズのシートであると判別したと
きには、センサS2がオン(シートの先端が通過)した
ことに応じて(S107)、排紙ローラ415の駆動を
オンする(S108)。そして、センサS2がオフ(シ
ートの後端が通過)したことに応じて(S109)、排
紙ローラ415を減速させ(S110)、停止させる
(S111)。但し、図6に示すセンサS2の位置だ
と、ステップS110で十分に減速される前にシートの
後端が抜けてしまう。このタイミングは積載性としては
十分でないが、シートが束排紙ベルト421を飛び越え
てしまうことはない。センサS2をもっと上流側に配置
すれば積載性は向上するが、センサS2はシートジャム
検知にも用いるので上流側に移動させることはできな
い。センサS2の位置はそのままでもう一つセンサを増
やせばよいがコスト高になってしまう。また、モータの
トルクアップなどを行って減速に必要な距離を減らすこ
とでも可能であるが、これもコスト高になってしまう。
このように低コストで可能な限り性能を向上させるため
に、パス416にはセンサを一つだけ設け、図10のよ
うな制御を行っている。
【0031】図11にフィニッシャ400における中間
処理トレイの制御、特に束排紙ベルト421による束排
紙の制御に関するフローチャートを示す。まず、画像形
成動作前の初期動作として束排紙ベルト421(中間処
理トレイ)にシートがあるかどうかセンサS5に基づい
て判別する(S121)。束排紙ベルト421上にシー
トがある場合、そのシートが第2原図シートであるかど
うか判別する(S122)。第2原図シートは製図等に
用いられる薄くて腰のないシートである。図1の手差し
給紙部125を使用する設定が画像形成装置側でなされ
ると、画像形成装置の操作部の画面が図12(b)の状
態になり、この画面でマテリアルキーを押すと図12
(c)の状態になる。この画面で第2原図キーを押すこ
とにより、手差し給紙部125から第2原図シートが給
送されるとみなされ、画像形成装置からフィニッシャ4
00へシートを渡す際に画像形成装置からフィニッシャ
400にシートに対応づけてマテリアル情報および給紙
部情報を通知する。これによりフィニッシャ400は束
排紙ベルト421上のシートは第2原図シートであるか
どうか判別できる。なお、図12(a)は複写モードに
おける通常待機時の操作部の画面であり、操作部で設定
された画像形成部数などが表示される。
【0032】ステップS122で第2原図シートでない
と判断したときは束排紙ベルト421を駆動して束排紙
して(S123)、画像形成装置にスタンバイ信号を出
力する(S126)。また、第2原図シートであると判
断したときは画像形成装置に中間処理トレイオーバーフ
ロー信号を出力する(S124)。中間処理トレイオー
バーフロー信号を受信した画像形成装置は操作部に「中
間処理トレイのシートを取り除いてください。」と表示
する。そして、束排紙ベルト421(中間トレイ)上か
らシートがなくなるまで待機し(S125)、シートが
なくなると画像形成装置にスタンバイ信号を出力する
(S126)。また、ステップ121で束排紙ベルト4
21上にシートがない場合には画像形成装置にスタンバ
イ信号を出力する(S126)。フィニッシャ400か
らのスタンバイ信号に応じて画像形成装置はシートに画
像形成を開始する。
【0033】ステップS126でスタンバイ信号を出力
した後、変数S、N、Tのそれぞれを0にする(S12
7)。変数S、Nは中間処理トレイに過積載されない様
に監視するための変数である。変数Tは主にOHPシー
トを排出する際にOHPに帯びた静電気によりスタック
トレイ411上のシートに悪影響を及ぼさない様にする
ための変数である。
【0034】次に、画像形成装置から排出されるシート
のマテリアルの種類情報を受信して、第2原図であるか
否か判別する(S128)。ステップS128で第2原
図でないと判別した場合は、以下の処理を行う。画像形
成装置から受け取ったシートを束排紙ベルト421上に
排出し(S129)、後述する変数Sに対する重み付け
カウントを行う(S130)。そして、次に受け取るシ
ートのサイズ情報を画像形成装置から受信して、既に束
排紙ベルト421に積載されたシートの幅と次に受け取
るシートの幅が異なるか否か判別する(S131)。両
者の幅が異ならない場合は、次に現在受け取り中のシー
トに対する画像形成ジョブの設定がノンステープルモー
ドであるか否か判別する(S132)。ノンステープル
モードであるときには、ステップS129で束排紙ベル
ト421上に排出したシートが手差し給紙部125から
給紙されたものであるかどうか判別する(S133)。
手差し給紙部125から給紙されたシートである場合は
変数Tに1を加えて(S134)、変数Tが2になった
かどうか判別する(S135)。変数Tが2になった、
すなわち手差し給紙部125からシートが連続して2枚
給送された場合には、束排紙ベルト421を駆動して束
排紙を行って(S136)、ジョブが終了していなけれ
ば(S156)ステップS127へ戻る。なお、ステッ
プS133で手差し給紙部125から給紙されたシート
でない場合には変数Tを0にして(S137)、後述す
るステップS138へ進む。また、ステップS135で
変数Tが2になっていない場合も、後述するステップS
138へ進む。
【0035】手差し給紙部125はOHPシートを含む
様々な種類のシートを給紙することができるように設計
されている。OHPシートは通常の紙に比べて静電気を
帯びやすい。従って通常の紙では30枚まとめて束排出
ベルト421からスタックトレイ411へ束排紙しても
スタックトレイ411上のシートに悪影響を及ぼさなか
ったとしても、OHPシートばかりを30枚まとめて束
排紙すると、その重量と静電気の相乗効果によりスタッ
クトレイ411上のシートをずらしてしまう恐れがあ
る。そこで、OHPシートが給紙される可能性のある手
差し給紙部125から給紙されたシートが2枚連続した
ときは、束排紙を行ってそれを防止している。
【0036】ステップS131で束排紙ベルト421に
積載されたシートの幅と次に受け取るシートの幅が異な
る場合は、ステップS136へ進み束排紙を行う。ま
た、ステップS132でノンステープルモードでない、
すなわちステープルモードであるときには、変数Sが6
0以上になったかどうか判別する(S138)。変数S
が60以上でない、すなわち60未満のときには画像形
成装置からのジョブ区切り信号に基づいて区切り目であ
るかどうか判別する(S140)。ジョブの区切り目で
あるときにはステップS136へ進み束排紙する。ま
た、ステップS138で変数Sが60以上であると判別
した場合は現在のステープルを禁止にして(S13
9)、ステップ136へ進み束排紙する。ステープルの
禁止は区切り信号を受け付けたあと解除される。
【0037】一方、ステップS128で第2原図シート
であると判別したときには、画像形成装置から受け取っ
たシートを束排紙ベルト421上に排出し(S14
1)、変数Nに1加える(S142)。そして、変数S
に対する重み付けカウントを行い(S143)、変数N
が15になったかどうか判別する(S144)。変数N
が15になっていない場合は、変数Sが60以上になっ
たかどうか判別する(S145)。変数Sが60以上に
なっていない場合には画像形成装置からのジョブ区切り
信号に基づいて区切り目であるかどうか判別する(S1
46)。ジョブの区切り目でないときにはステップS1
28へ戻る。また、ジョブの区切り目であるときには、
画像形成装置に中間処理トレイオーバーフロー信号を出
力して(S147)、前述したように画像形成装置は中
間処理トレイ上のシートを取り除いてもらうよう表示を
行う。
【0038】第2原図シートは腰が弱く、束排紙に適し
ていないので、束排紙は行わずにユーザに中間処理トレ
イから取り除いてもらう。このとき画像形成装置側でこ
れを促すための表示を起動させる信号として中間処理ト
レイオーバーフロー信号を用いている。ステップ147
の後、束排紙ベルト421(中間処理トレイ)上からシ
ートが取り除かれるまで(S148)、画像形成装置に
対して中間処理トレイシート有信号を出力する(S14
9)。中間処理トレイオーバーフロー信号を受信して、
中間処理トレイシート有信号を受信している間、画像形
成装置は次の画像形成ジョブを開始しない。
【0039】また、ステップS144で変数Nが15に
なったとき、及びステップS145で変数Sが60以上
となったときは、中間処理トレイが限界の積載量に達し
たとして画像形成装置に中間処理トレイオーバーフロー
信号を出力し(S150)、ステップS148へ進む。
このときも画像形成装置は中間処理トレイ上のシートを
取り除いてもらうよう表示を行う。
【0040】なお、ステップS129以降の処理に進ん
だ場合(第2原図以外のシートの場合)には整合板41
2をシートサイズに応じて整合動作させ、戻しローラ4
17を右方向に回転させるが、ステップS141以降の
処理に進んだ場合(第2原図シートの場合)には、シー
ト積載を妨害しない位置に整合板412を待避させて、
整合動作させないようにするとともに、戻しローラ41
7も駆動しない。第2原図シートを排出したときの束排
紙ベルト421上の様子を図22に示す。
【0041】図13はステップS130、S143にお
ける重み付けカウントのフローチャートである。画像形
成装置から受信した各シートのサイズ情報に基づいて、
シート長(搬送方向の長さ)が297mm以下であると
きには(S151)、変数Sに2を加える(S15
2)。また、シート長が297mmより長く、364m
m以下のときには変数Sに3を加える(S154)。ま
た、シート長が364mmより長いときには変数Sに4
を加える(S155)。このようにシート長に応じてカ
ウント値に重み付けを行うことにより、束排紙を行うと
きには束排紙に適した枚数までの中間処理トレイへの積
載を可能にし、束排紙を行わないときには中間処理トレ
イ上でシートが散乱しない程度の積載を可能にしてい
る。
【0042】次に、本発明の特徴的な制御であるスタッ
クトレイ411の動作を図14及び図15を用いて説明
する。図14及び図15はフィニッシャ400における
スタックトレイ411の制御のフローチャートである。
【0043】スタックトレイ411はコピースタート
後、スタックトレイホーム検知手段であるスタックトレ
イ用紙高さセンサS10がオン状態になるように制御さ
れる。そして、画像形成装置から受け取ったシートをモ
ータM2の正転で束排紙ベルト421を駆動することで
束排紙し、逆転で束押さえ部材420を回転することで
スタックトレイ411上のシートを押さえる束排紙処理
(S161)を行った後に、スタックトレイ411を下
降させ(S162)、スタックトレイ411が下限に達
したか否かをスタックトレイ下限検知手段である下限セ
ンサS12(図9参照)により検知する(S163)。
スタックトレイ411が下限に達していない、すなわち
下限センサS12がオンになっていないときは、高さセ
ンサS10がオフになった(図16参照)かどうか検知
する(S164)。高さセンサS10がオフになってい
ないときはステップS162へ戻る。また、ステップS
164で高さセンサS10がオフになったときには停止
し、所定時間後、高さセンサS10がオンになる(図1
7参照)までスタックトレイ411を上昇させ(S16
5、S166)、高さセンサS10がオンになってから
所定量上昇するまで引き続きスタックトレイ411を上
昇させ(S167、S168)、停止させる(S16
9)。
【0044】尚、スタックトレイ411を昇降させる昇
降駆動手段としてのモータM5は直流モータであり、直
流モータの軸に設けられたエンコーダからのパルス数を
入力することにより、フィニッシャ制御部401はスタ
ックトレイ411の昇降量を監視することができる。モ
ータM5は、ステッピングモータで構成し、入力クロッ
クでの監視も可能である。
【0045】ステップS163でスタックトレイ411
が下限に達した、すなわち下限センサS12がオンにな
ったときには、スタッカオーバーフロー信号を画像形成
装置へ出力し(S170)、スタックトレイ411の動
作を停止させる(S171)。この信号を受信した画像
形成装置はジョブの終了後その操作部に「スタックトレ
イの紙を取り除いてください。」と表示する。そして、
次の束排紙すべきジョブがあるかどうか判別し(S17
2)、ある場合は引き続き束排紙を行う(S173)。
次の束排紙すべきジョブがない場合は、高さセンサS1
0がオフになるまで待機し(S174)、オフになった
らスタッカオーバーフロー信号をオフにし(S17
5)、束押さえ部材420をホームポジションへ移動す
る(S179)。このように、スタックトレイ411の
下降中に下限に達した場合はステップS165、S16
7の上昇動作を行わずに、下限検知時点ですでに停止で
きない状態になっているジョブ(例えばコンピュータ2
04から受けたジョブなど)に対応したいくつかの束分
の束排紙処理を行う。
【0046】次に、ステップS181で、図15に示し
たように透過型センサである受光部S15a,発光部S
15bで構成されたシート上限検知手段であるシート上
限検知センサ(以後、受光部と発光部を合わせてS15
と記載する)がシートを検知すると、すなわちシート上
限検知センサS15がオンしている場合には、スタッカ
オーバーブロー信号を画像形成装置へ出力し(S18
2)、スタックトレイ411を下降させる(S18
3)。
【0047】図15において、シート上限検知センサS
15を構成する発光部S15bは受光部S15aより低
い位置に設置され、図2の破線で示した領域にスタック
トレイ411上のシート束が入ってくると、シート上限
検知センサがシート束を検知したことになる。
【0048】次にシート上限検知センサがオフしたかど
うか判定し(S184)、もしオフしていればスタック
トレイ411の下降を停止させる(S186)。ステッ
プS184でシート上限検知センサS15がオフしてい
なければ、下限センサS12がオフしたかどうか判定し
(S185)、オフしていなければステップS183に
戻る。ステップS185で下限センサS12がオフした
場合には、スタックトレイ411を停止させる(S18
6)。この信号を受信した画像形成装置はジョブの終了
後、その操作部に「スタックトレイの紙を取り除いてく
ださい。」と表示する。そして、次の束排紙すべきジョ
ブがあるかどうか判別し(S187)、ある場合はシー
ト上限検知センサS15がオフしているかどうか判別し
(S188)、オフしているならば引き続き束排紙を行
う(S189)。シート上限検知センサS15がオンし
ている場合には、束排紙したシート束が既積載シートに
衝突して積載性が悪くなる可能性があるので、束排紙は
行わない(S190)。次に、トレイ用紙検知センサが
オフになるまで待機し(S191)、オフになったらス
タッカオーバーブロー信号をオフする(S192)。
【0049】なお、上記実施形態では、シート上限検知
センサを受光部と発光部で構成される透過型センサを用
いて説明したが、これは、センサS15a付近に反射型
センサや、アクチュエータ付きのセンサを用いても同様
にスタックトレイを制御できる。
【0050】このように、スタックトレイ411が次の
シート排紙に備えて、所定位置に停止した時に、シート
上限検知センサS15が既積載シートを検知している時
には、所定量以上に上カールが大きいシート束が積載さ
れていると判断して、シート上限検知センサS15がシ
ート束を検知しなくなるまで、スタックトレイ411を
下降させている。これは、既積載シート束とイメージリ
ーダ200の間に隙間がないと、次の排紙シートが既積
載シート束に沿って排紙され、ついにはイメージリーダ
200に衝突してジャムが発生する可能性があるからで
ある。同様に束排紙の場合でも、同様なジャムが起こり
得る。また、このときの昇降モータM5は、次の排紙シ
ートの先端が既積載シート束に接触する前に、下降し終
わるように制御されている。
【0051】また、カール量の大きいシートの場合は、
図2のような積載姿勢になるため、ジャムの発生が高ま
ると共に、積載性も余り良くないため、積載容量に達し
ていない場合でもユーザに積載シート束を早めに取り除
いてもらうために、操作部に「スタックトレイの紙を取
り除いてください。」と表示している。
【0052】上述したように、本実施形態によれば、所
定よりも大きなカールを持ったシートがスタックトレイ
に積載され、スタックトレイ上面にそのシートが接触
し、ジャムの可能性がある場合でも、これを検知し、ス
タックトレイを下げることで、ジャムを回避することが
できる。
【0053】また、ジョブ中にスタックトレイ上面にシ
ートが接触する場合は、ユーザにスタックトレイ上のシ
ートを取り除くようメッセージを表示するようにしたの
で、装置の使い勝手の向上が図れる。
【0054】ここで、束排紙に適したスタックトレイ4
11の位置について説明する。束排紙ベルト421から
スタックトレイ411上の積載面までの距離が離れすぎ
ていると、スタックトレイ411上のシート束の積載性
が悪い。また、排紙ローラ415に排出されている間の
シートの先端は図23に示すような軌道をたどるため、
上記距離が近すぎると、スタックトレイ411の積載面
のうち、傾斜のきつい部分にシートの先端が突き当てら
れることになり、排紙ローラ415の搬送中にジャムが
発生してしまう恐れがある。従って、ステップS162
〜S169における下降および上昇制御により、束排紙
ベルト421とスタックトレイ411上の積載面の距離
をジャムになりにくくかつ積載性が良好になる距離にし
ている。
【0055】本形態ではスタックトレイ411上のシー
トの上面を高さセンサS10により検知するようにして
いるため、スタックトレイ411の下降中にシート上面
が検知できないと、束排紙ベルト421とスタックトレ
イ411上の積載面との正確な距離を制御することがで
きなくなる。そこで、束排紙されたシート枚数などから
束の厚さを推測して制御してもよいが、シートの厚さは
さまざまであり、推測したとおりの束の厚さにならない
場合がある。仮に推測よりも厚い束が排出された場合に
は、前述したように束排紙ベルト421とスタックトレ
イ411の積載面の距離が近くなり、ジャムが発生する
可能性が出てくる。このため、スタックトレイ411の
下降中に下限に達すると、ステップS170〜S173
の制御によりスタックトレイ411の上昇動作は行わず
に残りの束排紙を行う。これによって、束排紙ベルト4
21とスタックトレイ411上の積載面との距離が若干
大き目になって、スタックトレイ411上の積載性が悪
くなる可能性があるが、ジャムの発生を防止できるう
え、この時点で束排紙されるシート束は最後のほうの束
なので、多少積載性が悪くても大きな影響がでない。
【0056】なお、フィニッシャ400はコンパクトか
つ低コストなフィニッシャを提供するために、束排紙ベ
ルト421をやや短めにしてある。そして、A4RやA
3サイズ等の長いシートを処理するときには、図24に
示すように束排紙ベルト421上に収まらなかった部分
をスタッカトレイ411上で支えている。
【0057】また、画像形成装置がステープルモードで
画像形成ジョブを開始するときに、スタックトレイ41
1上にシートが積載されていることがセンサS11によ
り検知されている場合、画像形成装置は操作部に「スタ
ックトレイからシートを取り除いてください。」と表示
する。これは、ステープル処理されたシート束をスタッ
クトレイ411に積載するとステープル部分が重なり合
って積載性があまりよくないため、できるだけスタック
トレイ411にシートが積載されていない状態で画像形
成ジョブを開始したいためである。しかしながら、画像
形成装置は複写モードだけでなくプリンタモードでも使
用されるので、ユーザがその場にいないことも考慮し
て、シートが取り除かれなくても画像形成ジョブ(ステ
ープル処理、束排紙処理も含む)を開始可能にする。
【0058】また、画像形成装置がステープルモードで
連続して30部の画像形成ジョブを完了した時点で、一
旦画像形成ジョブを中断し、操作部に「スタックトレイ
からシートを取り除いてください。」と表示するととも
に、スタックトレイ411からシートが取り除かれてセ
ンサS11がオフになるまでは画像形成ジョブの再開を
待機する。
【0059】また、フィニッシャの待機中に、上限検知
センサS15がオンした場合には、ユーザがスタックト
レイから積載シートを取り出している可能性が高いた
め、スタックトレイは待機したままにする。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定よりも大きなカールを持ったシート或いはシート束
がスタックトレイに積載され、スタックトレイ上面にそ
のシート或いはシート束が接触し、ジャムの可能性があ
る場合でも、これを検知し、スタックトレイを下げるこ
とで、ジャムを回避することができる。
【0061】また、ジョブ中にスタックトレイ上面にシ
ートが接触する場合は、ユーザにスタックトレイ上のシ
ートを取り除くようメッセージを表示するようにしたの
で、装置の使い勝手の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置及びシート処理装置の構成を示す
図である。
【図2】フィニッシャ内のシート上限検知センサがシー
トを検知する様子を示す図である。
【図3】画像形成装置のブロック図である。
【図4】画像信号制御部のブロック図である。
【図5】フィニッシャの構成を示す図である。
【図6】フィニッシャ内のセンサ及びモータを説明する
図である。
【図7】束排紙レバーの一時停止位置を説明する図であ
る。
【図8】整合板の駆動機構を説明する図である。
【図9】スタックトレイ411の昇降機構を説明する図
である。
【図10】フィニッシャにおける排紙ローラの駆動制御
のフローチャートである。
【図11】フィニッシャにおける中間処理トレイの制
御、特に束排紙ベルトによる束排紙の制御に関するフロ
ーチャートである。
【図12】画像形成装置においてマテリアルを設定する
ための画面を説明する図である。
【図13】重み付けカウントのフローチャートである。
【図14】フィニッシャにおけるスタックトレイの制御
のフローチャートである。
【図15】フィニッシャにおけるスタックトレイの制御
のフローチャートである。
【図16】高さセンサの様子を説明する図である。
【図17】高さセンサの様子を説明する図である。
【図18】フィニッシャにおけるシートの様子を示す図
である。
【図19】フィニッシャにおけるシートの様子を示す図
である。
【図20】フィニッシャにおけるシートの様子を示す図
である。
【図21】フィニッシャにおけるシートの様子を示す図
である。
【図22】フィニッシャにおけるシートの様子を示す図
である。
【図23】フィニッシャにおけるシートの様子を示す図
である。
【図24】フィニッシャにおけるシートの様子を示す図
である。
【符号の説明】
M1,M2,M3,M4,M5 …モータ S2,S3,S5,S6,S7,S8,S10,S1
1,S12,S13,S15 …センサ S15a …受光部 S15b …発光部 1 …操作部 100 …原稿給送装置 101 …原稿給送装置制御部 102 …プラテンガラス 103 …ランプ 104 …スキャナユニット 105,106,107 …ミラー 108 …レンズ 109 …イメージセンサ 110 …露光制御部 111 …感光体ドラム 112 …排紙トレイ 113 …現像器 114,115 …カセット 116 …転写部 117 …定着部 118 …排出ローラ 121 …フラッパ 122 …パス 124 …両面搬送パス 125 …手差し給紙部 150 …CPU回路部 151 …ROM 152 …RAM 200 …イメージリーダ 201 …イメージリーダ制御部 202 …画像信号制御部 203 …外部I/F 204 …コンピュータ 205 …画像処理部 206 …ラインメモリ 207 …ページメモリ 208 …ハードディスク 300 …プリンタ 301 …プリンタ制御部 400 …フィニッシャ 401 …フィニッシャ制御部 411 …スタックトレイ 412 …整合板 412A …後整合板 412B …前整合板 415 …排紙ローラ 416 …パス 417 …戻しローラ 418 …ストッパ板 419 …ステープルユニット 420 …束押さえ部材 421 …束排紙ベルト 421A …束排紙レバー 421B …中間処理トレイ積載補助板 422,424,426 …ワンウェイクラッチ 423 …フラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 43/06 B65H 43/06 G03G 15/00 530 G03G 15/00 530 (72)発明者 松本 祐三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H072 AA17 AA28 AB13 CA04 EA14 FA03 FA07 FB09 FB10 FC20 GA02 GA08 3F048 AA03 AA04 AA05 AC01 BA04 BB02 BC03 CA02 CA08 CB12 CB17 DA09 DC05 EB06 EB24 3F049 AA01 DA05 DA12 LA03 LA05 LA07 LB03 3F054 AA01 AB01 AC02 AC03 AC05 BA04 BB04 BB09 BB14 BB22 BD02 BE02 BG03 BH04 BJ02 CA11 CA12 CA16 CA25 CA37 CA40 DA01 DA11 3F108 GA02 GA03 GA04 GB01 GB07 HA02 HA32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを一時的に載置する処理トレイ
    と、前記処理トレイ上にシートを搬送する搬送手段と、
    前記処理トレイ上のシートの整合を行う整合手段と、シ
    ート或いはシート束を積載するスタックトレイと、シー
    ト或いはシート束をスタックトレイ上へ排出する束排出
    手段と、前記スタックトレイを上下方向に昇降する昇降
    駆動手段と、前記スタックトレイに積載されたシートの
    上面の排出方向後端側を検知するスタックトレイホーム
    検知手段と、前記スタックトレイの上方に設置され、ス
    タックトレイに積載されたシートの最上位位置が所定位
    置に達したことを検知するシート上限検知手段と、前記
    各手段の動作制御を行う制御手段と、を備え、 前記スタックトレイは、シート或いはシート束を受け取
    った後にシートの上面の排出方向後端側の位置が、所定
    位置になるように前記スタックトレイホーム検知手段の
    情報に基づいて移動制御され、 前記スタックトレイが停止した時に、前記シート上限検
    知手段がシートを検知している場合には、前記シート上
    限検知手段がシートを検知しなくなる位置まで前記スタ
    ックトレイを下降させることを特徴とするシート処理装
    置。
  2. 【請求項2】 更に前記スタックトレイの下限位置を検
    知するスタックトレイ下限検知手段を設け、 前記シート上限検知手段がシートを検知しなくなる位置
    まで前記スタックトレイを下降させる間に、前記スタッ
    クトレイ下限検知手段がスタックトレイを検知した場合
    には、前記スタックトレイの下降を停止させることを特
    徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 【請求項3】 前記シート処理装置がスタンバイ中のと
    きには、前記シート上限検知手段の検知いかんにかかわ
    らず、スタックトレイを停止させておくことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 【請求項4】 前記スタックトレイ下限検知手段がスタ
    ックトレイを検知し、前記スタックトレイの下降を停止
    させた後に前記処理トレイに排出されてくるシートは、
    前記処理トレイ上に積載したまま前記スタックトレイに
    は排出しないことを特徴とする請求項2に記載のシート
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記スタックトレイホーム検知手段がシ
    ートを検知した後に前記スタックトレイが停止した時
    に、前記シート上限検知手段がシート束を検知している
    場合には、装置本体に対してスタックトレイオーバーブ
    ロー信号を発生することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載のシート処理装置。
  6. 【請求項6】 前記スタックトレイホーム検知手段がシ
    ート束を検知した後に前記スタックトレイが停止した時
    に、前記シート上限検知手段がシート束を検知している
    場合には、前記スタックトレイ上のシート束を取り除か
    せるためのメッセージを表示することを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  7. 【請求項7】 前記シート上限検知手段は、発光部と受
    光部から構成される透過型センサであることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート処理装
    置。
  8. 【請求項8】 シートに画像を形成する画像形成装置本
    体と、該画像形成装置本体から排出されたシートに所定
    の処理を施す請求項1〜7のいずれか1項に記載のシー
    ト処理装置と、を備えていることを特徴とする画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 前記シート処理装置は、画像形成装置全
    体の、画像を読み取る読取手段と、読み取った画像を元
    に画像形成を行う画像形成手段との間に備えられている
    ことを特徴とする請求項8に記載のシート処理装置。
JP2001128542A 2001-04-26 2001-04-26 シート処理装置及び画像形成装置 Pending JP2002321861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128542A JP2002321861A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 シート処理装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128542A JP2002321861A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 シート処理装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002321861A true JP2002321861A (ja) 2002-11-08

Family

ID=18977214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001128542A Pending JP2002321861A (ja) 2001-04-26 2001-04-26 シート処理装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002321861A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7450874B2 (en) 2005-02-28 2008-11-11 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7684750B2 (en) 2005-02-28 2010-03-23 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7949294B2 (en) 2005-02-28 2011-05-24 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with switchback transport path in the stapling unit
JP2011123415A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置、画像形成システム、用紙搬送異常検出方法、及び用紙搬送異常検出制御プログラム
US8870177B2 (en) 2012-06-14 2014-10-28 Konica Minolta, Inc. Sheet processing apparatus and image forming system

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7450874B2 (en) 2005-02-28 2008-11-11 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7684750B2 (en) 2005-02-28 2010-03-23 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7949294B2 (en) 2005-02-28 2011-05-24 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with switchback transport path in the stapling unit
JP2011123415A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置、画像形成システム、用紙搬送異常検出方法、及び用紙搬送異常検出制御プログラム
US8870177B2 (en) 2012-06-14 2014-10-28 Konica Minolta, Inc. Sheet processing apparatus and image forming system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100404558B1 (ko) 오프셋 장착 수단을 구비한 시트 후처리 장치
JP4323735B2 (ja) シート処理装置及び該装置を備える画像形成システム
JP5608805B2 (ja) 用紙穿孔装置及び用紙後処理装置
US9434570B2 (en) Sheet alignment mechanism detecting stack height
JP2002321861A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP4208321B2 (ja) シート積載装置
JP2007119148A (ja) シート処理装置および画像形成装置
CN112320450B (zh) 片材后处理装置及具备该片材后处理装置的图像形成系统
JP3907335B2 (ja) シート積載装置
JP2002326759A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP4310305B2 (ja) シート積載装置
JP2002226128A (ja) シート処理装置および画像形成装置
JP2003292226A (ja) シート積載装置
JP2002087688A (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3787451B2 (ja) シート積載装置
JP2000219402A (ja) シート積載装置
JP3907336B2 (ja) 画像形成装置
JP2003118923A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2007069992A (ja) シート挿入装置および画像形成システム
JP3556421B2 (ja) 画像形成装置
JP2000219398A (ja) シート積載装置
JP2000219379A (ja) シート積載装置
JP2000219405A (ja) シート積載装置
JP2001034117A (ja) シート処理装置、その制御方法、シート処理方法、記憶媒体および画像形成システム
JP2954042B2 (ja) プリンタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080116