JP2002320932A - リサイクルpetフレークの洗浄方法、およびリサイクルpetフレーク洗浄装置 - Google Patents

リサイクルpetフレークの洗浄方法、およびリサイクルpetフレーク洗浄装置

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JP2002320932A
JP2002320932A JP2001133320A JP2001133320A JP2002320932A JP 2002320932 A JP2002320932 A JP 2002320932A JP 2001133320 A JP2001133320 A JP 2001133320A JP 2001133320 A JP2001133320 A JP 2001133320A JP 2002320932 A JP2002320932 A JP 2002320932A
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JP
Japan
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cleaning
rinsing
washing
water
tank
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JP2001133320A
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English (en)
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Shogo Yamaguchi
昇吾 山口
Ryo Murakami
涼 村上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PETフレークの洗浄に際し、高い洗浄性能
を提供すると共に、簡潔な構造によって装置コストおよ
び運転コストを低減する。 【解決手段】 下側にて連通された第1洗浄槽11およ
び第2洗浄槽12に熱洗浄水を貯蔵し、投入されたPE
Tフレーク60に対して攪拌スクリュー15により攪拌
して付着した汚れを離脱させる分離洗浄槽10と、この
分離洗浄層10に連結されて下側が連通された熱洗浄水
からPETフレーク60を引き上げるバケットコンベア
21と熱洗浄水を吹付ける循環水ノズル30と新水を吹
付ける新水ノズル26とを備えてすすぎを行うすすぎ槽
20と、すすぎ槽20を経たPETフレーク60に対し
て水切りと乾燥を行う水切乾燥室40とを備えたことを
特徴とするリサイクルPETフレーク洗浄装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペット(PET)ボ
トル等の廃PETを資源として再利用するに際し、切
断、破砕されたPETフレークを洗浄する洗浄方法、洗
浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題が大きく取り上げられる
に伴い、各種飲料や調味料等の容器として多量に使用さ
れているPETボトルについて、その使用済みの廃品を
回収し、例えば合成繊維用原料などの資源として再利用
する活動が活発化している。この再利用のためには、廃
PETボトルの収集からペレット化まで手作業を含む多
くの工程を必要とする。その結果、採算面からPETボ
トルの再利用率が伸び悩んでおり、低コストでリサイク
ルできる方法や装置の開発が強く望まれている。
【0003】ここで、例えば、特開2001−2601
6号公報には、PETボトルの粗切断によってボトル本
体とは素材の異なるキャップやラベルを分別すると共
に、これを粗洗浄した後に粉砕し、洗浄した後に水切り
することで、製造コストを低減させる技術について示さ
れている。また、特開2000−15636号公報に
は、サイクロンに貯留したPETフレークを、まず高速
回転洗浄機で擦り付け、洗浄を行って第1洗浄槽に落と
し、後半部に撹拌翼と前半部に回転羽根を備えたコンベ
アで撹拌洗浄と水切りを行いながら搬送して第2洗浄槽
に落とし、高温水中でスクリューコンベアによって洗浄
搬送し、次いで持ち上げて脱水ドラムに落とし、水切用
回転羽によって回転脱水した上で、排出用回転羽根で排
出させ、温風搬送して乾燥させる技術について開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、廃PETボト
ルを、例えば再び低廉なPETボトルに復元させる材料
として使用するために、装置コストおよび運転コストを
低く抑えることが強く望まれている。また、PETボト
ルの洗浄に際して、PETボトルの汚れ、付着するラベ
ル片、糊分、糖分等を効率良く除去するために、従来で
はアルカリ等の洗浄剤が用いられていたが、かかる洗浄
剤を含む例えばアルカリ洗浄水は、排出できるPHに合
わせて中性にする必要があり、排水処理が非常に面倒で
あることから洗浄処理の効率化の点では問題があった。
【0005】更に、上述した特開2000−15636
号公報では、第1槽にて擦り付け洗浄し第2槽にて高温
水中で攪拌するように構成されているが、PETフレー
クに付着したラベル片、糊分、糖分、油分、およびキャ
ップ等に用いられて混入されるPET以外の樹脂や細か
い土汚れ等の異物を除去するためには、擦り付け洗浄と
攪拌だけでは十分ではなく、更なる強力な洗浄処理やす
すぎ処理が望まれるところである。
【0006】また、洗浄から乾燥までの一連の処理工程
を簡潔にし、これらを同一装置内で連続処理することが
できれば、設置スペースの縮小と共に、外部に臭気やガ
ス等を放出することがなくなり、環境衛生状態を良好に
保つことができる。更に、洗浄水の循環や熱の回収等、
洗浄水やエネルギー消費を極力小さくすることが望まれ
ている。
【0007】本発明は、以上のような技術的課題を解決
するためになされたものであって、その目的とするとこ
ろは、洗浄に要する各工程を簡潔化してコンパクトに纏
め、装置コストおよび運転コストを抑制した装置および
方法を提供することにある。また、他の目的は、PET
フレークの洗浄に際し、排水処理の容易性と高い洗浄性
能を提供すると共に、優れた環境衛生状態と高いエネル
ギー効率を満たすことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的のもと、本発
明が適用されるリサイクルPETフレークの洗浄方法
は、分離洗浄工程と、すすぎ工程と、水切乾燥工程との
3工程を備え、これらの3工程により粉砕されているP
ETフレークに対して他の樹脂や異物等の除去を効率的
に行っている。即ち、本発明のリサイクルPETフレー
クの洗浄方法は、PETフレークを投入ホッパーから下
部が連通した複数の洗浄槽から成る分離洗浄槽に投入
し、この分離洗浄槽に貯留されオーバーフローして排出
される熱洗浄水内で、撹拌スクリューによって撹拌して
機械的なもみ作用を与えつつ所定の早さで次のすすぎ槽
に送る分離洗浄工程と、PETフレークをバケットコン
ベアによって洗浄水面から引上げ、熱洗浄水の吹付けに
よって機械的な叩き作用を与えて行う粗すすぎ、および
温新水の吹付けによる仕上げすすぎをこの順序で行って
次の水切乾燥室に送るすすぎ工程と、PETフレークを
すすぎ槽と連通し密閉した水切乾燥室内で水平な水切乾
燥コンベア上に載せて移送し、下側から水切乾燥室内の
蒸気を加熱して循環させる加熱蒸気の熱風を吹付けて水
切と乾燥を行い、バルブを経て外部に排出する水切乾燥
工程とを備えたことを特徴としている。
【0009】また、本発明を装置発明から把えると、本
発明が適用されるリサイクルPETフレーク洗浄装置
は、熱洗浄水を貯蔵してPETフレークに対して付着し
た汚れを離脱させる分離洗浄手段と、この分離洗浄手段
を経たPETフレークに対してすすぎを行うすすぎ手段
と、このすすぎ手段を経たPETフレークに対して水切
りと乾燥を行う水切乾燥手段とを備え、このすすぎ手段
は、分離洗浄手段における熱洗浄水からPETフレーク
を引き上げて搬送すると共に、搬送される前記PETフ
レークに対して水を吹付けて機械的な叩き作用によるす
すぎを施すことを特徴としている。
【0010】更に本発明を詳述すると、本発明が適用さ
れるリサイクルPETフレーク洗浄装置は、上部一端に
ダンパ付投入ホッパーを備え、仕切板によって下部が連
通するように区画された複数の槽より成り、この複数の
槽の下部連通部に共通の撹拌スクリューを備え、各槽に
ほぼ同じ堰高さのオーバーフロードレンを備えていて熱
洗浄水を貯留する分離洗浄槽を備えている。また、下部
がこの分離洗浄槽と連通し、この分離洗浄槽の底壁より
低い位置から斜めに立ち上がるバケットコンベアを備
え、このバケットコンベア上部に分離洗浄槽の熱洗浄水
を噴射する循環水ノズル、およびこの循環水ノズルの上
側に新水供給源から分離洗浄槽内に設けた熱交換器を経
て新水を噴射する新水ノズルを備え、分離洗浄槽のオー
バーフロードレンの堰高さより低く仕切板の下端より高
い堰高さと入口高さを有する逆U字形のトラップ付のオ
ーバーフロードレンを備えたすすぎ槽を有している。更
には、入口側がこのすすぎ槽と連結し出口側排出管にバ
ルブを介装した密閉室内に水平な水切乾燥コンベアを備
え、かつ、この密閉室内の上部から送風機、加熱ヒー
タ、熱風ノズルを経て水切乾燥コンベアの下に戻る加熱
蒸気の熱風供給管を備えた水切乾燥室とを備えたことを
特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本実施の
形態におけるリサイクルPETフレーク洗浄装置の構成
を説明するための図である。図1に示すリサイクルPE
Tフレーク洗浄装置は、まず、他の装置により破砕され
たPETボトル細片である被処理のPETフレーク60
が投入される投入ホッパー1、投入ホッパー1の下部に
設けられた通路2、通路2に設けられた開閉ダンパ3を
備え、これらによって必要量の被処理のPETフレーク
60を装置側に連続投入供給することができる。
【0012】この装置側としては、まず、分離洗浄工程
を行うものとして、区画された第1洗浄槽11および第
2洗浄槽12からなる分離洗浄槽10を備えている。こ
の分離洗浄槽10は、天井壁から懸垂状に設けられて下
部が開いている間仕切板13によって第1洗浄槽11と
第2洗浄槽12とに仕切られている。また、間仕切板1
4によって第2洗浄槽12とすすぎ槽20(後述)とが仕
切られている。分離洗浄槽10の下部には、第1洗浄槽
11および第2洗浄槽12下部の連通部に配設されて撹
拌と送りの機能を有する撹拌スクリュー15が備えられ
ており、この撹拌スクリュー15は駆動装置16によっ
て駆動されている。更に、第1洗浄槽11に設けられて
洗浄水を排出するオーバーフロードレン17、および第
2洗浄槽12に設けられて洗浄水を排出するオーバーフ
ロードレン18を備えている。堰の高さは第2洗浄槽1
2に設けられるオーバーフロードレン18の方がオーバ
ーフロードレン17より僅かに高いが、ほぼ同じ高さ
(図1に示すAの位置)となるように構成されている。
【0013】次に、すすぎ工程を行うものとして、すす
ぎ槽20を備えている。このすすぎ槽20は、第2洗浄
槽12の底壁より低い位置から比較的強い勾配で斜め上
に立ち上がるバケットコンベア21を備えており、この
バケットコンベア21は、ネットベルトを用いた通水可
能な構造を有し、上側の駆動プーリ22および下側の従
動プーリ23、駆動プーリ22の駆動装置24によって
駆動される。また、すすぎ槽20には、逆U字形のトラ
ップを備えたオーバーフロードレン25が備えられてい
る。このオーバーフロードレン25の上側となるトラッ
プ堰の高さ(図1に示すBの位置)は、オーバーフロード
レン17,18の高さAより低く、また下側のトラップ
入口高さ(図1に示すCの位置)は、BおよびAより所定
距離だけ低く、かつ間仕切板14の下端よりは高く設定
されている。
【0014】更に、すすぎ槽20には、その上部に配設
された新水ノズル26、新水ノズル26への供給源であ
る新水供給源27、第1洗浄槽11又は第2洗浄槽12
の何れかの洗浄水内(図1では第2洗浄槽12内で示し
てある)に浸漬された熱交換器28、新水供給源27か
ら熱交換器28を経て新水ノズル26に連結する新水供
給管29を備えている。また、すすぎ槽20内で新水ノ
ズル26の下側に配設された循環水ノズル30、循環水
を供給する循環ポンプ31、第2洗浄槽12の底部から
循環ポンプ31を経て循環水ノズル30に連結する循環
水供給管32を有しており、すすぎ槽20の底壁に設け
た砂等を排出する排出管33、排出管33に設けた開閉
バルブ34を備えている。
【0015】次に、本実施の形態では、水切乾燥工程を
行うものとして、一端がすすぎ槽20と連通する水切乾
燥室40を備えている。この水切乾燥室40内には、一
端をバケットコンベア21の駆動プーリ22の下に位置
させて水平に配設された水切乾燥コンベア41が備えて
おり、駆動プーリ42および従動プーリ43、駆動プー
リ42の駆動装置44によって駆動されている。この水
切乾燥コンベア41は通気抵抗の少ないネットベルトで
構成されている。また、水切乾燥室40の他端底壁に繋
がる処理済みのPETフレーク60の排出管45、排出
管45に介装されたロータリバルブ46、処理済みのP
ETフレーク60を収容貯留する容器47を備えてい
る。このロータリバルブ46はPETフレーク60を通
過させるが、回転するブレードによって通路を塞いで気
体に対しては大きな通過抵抗を有しており、すすぎ槽2
0と水切乾燥室40はほぼ気密状態に保たれている。
【0016】また、水切乾燥室40には、多数の吹出口
を備えた熱風ノズル48、送風機49、加熱ヒータ5
0、水切乾燥室40の後壁上部から送風機49および加
熱ヒータ50を経て熱風ノズル48に連結する熱風供給
管51を備えている。尚、本実施の形態では、分離洗浄
槽10、すすぎ槽20、および水切乾燥室40の外周壁
は、一体に形成され、装置の筐体は密閉化されている。
そのために、筐体内部を脱酸素雰囲気とすることがで
き、臭気やガスの放出を防ぎ、環境衛生状態を良好にす
ると共に、機械装置と汚れ除去物の酸化を低減すること
ができる。
【0017】次に、本実施の形態におけるPETフレー
クの洗浄乾燥装置について、図2乃至図4を用いてその
作用を詳述する。図2は、分離洗浄工程についての処理
の流れを示した図である。まず、分離洗浄槽10の下側
が連通している第1洗浄槽11および第2洗浄槽12、
すすぎ槽20に対して、予め所定の温度(100#C近
傍)の洗浄水(熱水)をオーバーフロードレン25の上側
のトラップ堰高さB近傍まで入れて、洗浄乾燥装置を始
動する(ステップ101)。
【0018】水切乾燥室40の空気と蒸気は、熱風供給
管51によって送風機49と加熱ヒータ50を通って循
環する。そして、これらによって温度と圧力とを上昇さ
せ、この圧力によってすすぎ槽20の洗浄水液面はC線
まで下がる。一方、この圧力によって間仕切板14によ
って仕切られた分離洗浄槽10の液面はA線まで上昇す
る(ステップ102)。更に圧力が上昇して空気および蒸
気がトラップを通ってオーバーフロードレン25から外
に排出され、水切乾燥室40内の空気は漸次減少して水
蒸気のみとなり、水切乾燥室40内の圧力は空気の分圧
を失って、液面はC線の近傍に落着く。
【0019】次に、洗浄水液面がほぼ落着いた後、開閉
ダンパ3を開き、投入ホッパー1から通路2を経て所定
の早さで被処理対象であるPETフレーク60を第1洗
浄槽11に投入する(ステップ103)。撹拌スクリュー
15は、投入されたPETフレーク60を熱洗浄水と共
に撹拌し、機械的なもみ作用によってPETフレーク6
0に付着した汚れを離脱させ、洗浄水中に浮遊させる
(ステップ104)。そして、離脱された汚れのうち、比
重の小さいものを液面に浮上させてオーバーフロードレ
ン17から排出する(ステップ105)。汚れが落とされ
た比重の大きいPETフレーク60は、洗浄水中の下側
に集まり、撹拌スクリュー15の送り機能によって第2
洗浄槽12に送られる(ステップ106)。第2洗浄槽1
2に送られたPETフレーク60は、第2洗浄槽12に
て同様の撹拌洗浄を受け、更に汚れが除去されてすすぎ
槽20に入る(ステップ107)。第2洗浄槽12の洗浄
水は、水切乾燥室40内の加熱蒸気によって加熱されて
温度が高くなったすすぎ槽20の洗浄液が流れ込むの
で、洗浄能力を大きくすることができる。
【0020】図3は、すすぎ工程についての処理の流れ
を示した図である。まず、すすぎ槽20に入ったPET
フレーク60は、バケットコンベア21のバケットに掬
われて洗浄水の液面から引き上げられる(ステップ20
1)。ここで、引き上げられたPETフレーク60は、
まず、循環水ノズル30から噴射される熱洗浄水のたた
き作用による粗すすぎ洗浄を受ける(ステップ202)。
次いで新水ノズル26から噴射される温新水によって、
仕上げのすすぎ洗浄を受ける(ステップ203)。循環水
ノズル30から噴射されるすすぎ用の洗浄水は、第2洗
浄槽12から取水し循環ポンプ31によって循環する熱
洗浄水である。また、新水ノズル26から噴射される仕
上げすすぎ用の洗浄水は、新水供給源27から圧送され
熱交換器28で温められた汚れのない温新水である。
【0021】これらの噴射洗浄水は、すすぎ槽20下部
の液相部に戻される。この戻された噴射洗浄水のうち新
水分に相当する分量の洗浄水は、第2洗浄槽12のオー
バーフロードレン18および第1洗浄槽11のオーバー
フロードレン17から軽い汚れと共に外に排出される
(ステップ204)。すすぎを受けたPETフレーク60
は、バケットコンベア21の駆動プーリ22側を越えて
水切乾燥室40に落し込まれる(ステップ205)。すす
ぎ槽20の下部に溜まる砂などの重い異物は、適宜開閉
バルブ34を開いて排出管33から外に排出される(ス
テップ206)。
【0022】図2および図3を用いて説明したように、
本実施の形態では、分離洗浄槽10における熱水中に
て、攪拌スクリュー15の機械的攪拌に伴うもみ作用に
よる洗浄と、すすぎ槽20における空中にて、循環水ノ
ズル30および新水ノズル26からの噴射水に伴う叩き
作用を併用している。これによって、アルカリ等の洗浄
水を用いなくとも、ラベル類の剥離や油成分の除去が可
能である。また、ラベル類や油成分を、PETフレーク
60に混入されたポリプロピレン(PP)やポリエチレン
(PE)等の比重の小さい樹脂と共にオーバーフローさせ
て除去することが可能となる。
【0023】図4は、水切乾燥工程についての処理の流
れを示した図である。水切乾燥室40に落されたPET
フレーク60は、巾の広い水切乾燥コンベア41の上に
載り、重力によって水切りされる(ステップ301)。更
に表面に残っている液相の洗浄水は、熱風ノズル48か
ら吹出す高温(例えば105〜115゜C)の加熱蒸気の
熱風を吹付けられ、蒸発して乾燥する(ステップ30
2)。PETフレーク60から水分を得て加熱温度を下
げた加熱蒸気は、再び加熱ヒータ50によって加熱温度
を上げ、繰返して使用される。加熱蒸気の一部は、新水
ノズル26および循環水ノズル30から噴射される洗浄
水およびすすぎ槽20下部の洗浄水と接触し、温度を下
げて液相に戻り洗浄水を加熱する。
【0024】このようにして、水分を失ったPETフレ
ーク60は、水切乾燥コンベア41の駆動プーリ42側
端から落下する(ステップ303)。そして、ロータリバ
ルブ46を経て排出管45から外気中に置かれた容器4
7に集められ、温度を下げて処理済みのPETフレーク
60となる(ステップ304)。尚、すすぎ槽20内の洗
浄水液面は、加熱ヒータ50の加熱熱量と新水ノズル2
6および循環水ノズル30より噴射される洗浄水の量と
によって、オーバーフロードレン25の入口高さCより
若干高い、図1に示すD線近傍で安定するようになって
いる。
【0025】このように、水切乾燥室40の乾燥工程で
は、加熱蒸気の熱風吹付による乾燥を行うので、短時間
に乾燥処理することができる。また、油成分の除去を確
実にすることができる。更に、乾燥用熱風として外気を
加熱することがなく、乾燥に用いるエネルギーを少なく
することが可能となる。
【0026】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、水洗浄、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を簡潔にし、
一連の処理を同一装置内で連続処理している。即ち、熱
水中での攪拌スクリュー15による機械的攪拌工程、熱
水および温新水によるすすぎ工程、および加熱蒸気によ
る乾燥工程、の各工程をコンパクトに纏めることで、ケ
ミカルサイクルの前処理工程用として他の装置と組み合
わせての設置が容易となる。また、アルカリ等の洗浄剤
を用いないので、排水処理が容易であり、効率の良い洗
浄処理を行うことができる。また、洗浄水の循環、熱の
回収、加熱蒸気の使用等によって、洗浄水およびエネル
ギーの消費を抑制することが可能となり、更には、乾燥
処理を密閉系内で行うことで、外部に臭気やガス等の放
出を抑制することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、PETフレークの洗浄
に際し、高い洗浄性能を提供すると共に、簡潔な構造に
よって装置コストおよび運転コストを低減することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるリサイクルPETフレ
ーク洗浄装置の構成を説明するための図である。
【図2】 分離洗浄工程についての処理の流れを示した
図である。
【図3】 すすぎ工程についての処理の流れを示した図
である。
【図4】 水切乾燥工程についての処理の流れを示した
図である。
【符号の説明】
10…分離洗浄槽、11…第1洗浄槽、12…第2洗浄
槽、13,14…間仕切板、15…撹拌スクリュー、1
7,18,25…オーバーフロードレン、20…すすぎ
槽、21…バケットコンベア、26…新水ノズル、27
…新水供給源、28…熱交換器、30…循環水ノズル、
31…循環ポンプ、32…循環水供給管、40…水切乾
燥室、41…水切乾燥コンベア、48…熱風ノズル、4
9…送風機、50…加熱ヒータ、51…熱風供給管、6
0…PETフレーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA48 AB01 BB04 BB11 BB21 BB82 BB87 BB92 CB15 CC01 CC12 CD22 4F301 AA25 BF12 BF27 BF32 BG22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入されたPETフレークを熱洗浄水内
    で攪拌して機械的なもみ作用を与える分離洗浄工程と、 前記分離洗浄工程を経た前記PETフレークを前記熱洗
    浄水内から引き上げ、水の吹き付けによって機械的な叩
    き作用を与えてすすぎを行うすすぎ工程と、 前記すすぎ工程を経た前記PETフレークに対して風を
    吹付けて水切りと乾燥を行う水切乾燥工程と、を備えた
    ことを特徴とするリサイクルPETフレークの洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】 前記分離洗浄工程は、下部が連通された
    複数の洗浄槽においてPETフレークに対して機械的な
    もみ作用を与えることを特徴とする請求項1記載のリサ
    イクルPETフレークの洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記すすぎ工程は、機械的な叩き作用を
    与えてすすぎを行った後、温新水の吹付けによる仕上げ
    すすぎを行うことを特徴とする請求項1記載のリサイク
    ルPETフレークの洗浄方法。
  4. 【請求項4】 熱洗浄水を貯蔵してPETフレークに対
    して付着した汚れを離脱させる分離洗浄手段と、 前記分離洗浄手段を経た前記PETフレークに対してす
    すぎを行うすすぎ手段と、 前記すすぎ手段を経た前記PETフレークに対して水切
    りと乾燥を行う水切乾燥手段と、を備え、 前記すすぎ手段は、前記分離洗浄手段における前記熱洗
    浄水から前記PETフレークを引き上げて搬送すると共
    に、搬送される前記PETフレークに対して水を吹付け
    て機械的な叩き作用によるすすぎを施すことを特徴とす
    るリサイクルPETフレーク洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記分離洗浄手段は、下部が連通された
    複数の洗浄槽と、当該複数の洗浄槽の下部に設けられて
    前記PETフレークを前記すすぎ手段に搬送する攪拌ス
    クリューとを備えたことを特徴とする請求項4記載のリ
    サイクルPETフレーク洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記すすぎ手段は、前記機械的な叩き作
    用によるすすぎの後、温新水による仕上げすすぎを施す
    ことを特徴とする請求項4記載のリサイクルPETフレ
    ーク洗浄装置。
  7. 【請求項7】 所定の箇所にて連通された複数の洗浄槽
    に熱洗浄水を貯蔵し、投入されたPETフレークに対し
    て付着した汚れを離脱させる分離洗浄槽と、前記分離洗
    浄槽に連結されて当該分離洗浄槽から引き上げた前記P
    ETフレークに対して熱洗浄水を吹付けてすすぎを行う
    すすぎ槽と、 前記すすぎ槽を経た前記PETフレークに対して水切り
    と乾燥を行う水切乾燥室と、を備えたことを特徴とする
    リサイクルPETフレーク洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記分離洗浄槽は、前記複数の洗浄槽の
    下部が連結されていると共に、当該下部を連結して次工
    程に攪拌しながら熱洗浄水に浸っているPETフレーク
    を搬送する攪拌スクリューを備えることを特徴とする請
    求項7記載のリサイクルPETフレーク洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記すすぎ槽は、前記熱洗浄水からPE
    Tフレークを引き上げて搬送するバケットコンベアと、
    当該バケットコンベアに搬送されるPETフレークに対
    して熱洗浄水を吹付けるノズルと、当該PETフレーク
    に対する仕上げすすぎのための温新水を吹付ける新水ノ
    ズルと、を備えたことを特徴とする請求項7記載のリサ
    イクルPETフレーク洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記すすぎ槽は、前記分離洗浄槽と下
    部が連結されて熱洗浄水を貯蔵し、当該分離洗浄槽が備
    えるオーバーフロードレンの堰高さに対してトラップ入
    り口高さを所定寸法だけ低く調整されたトラップ付オー
    バーフロードレンを備えることを特徴とする請求項7記
    載のリサイクルPETフレーク洗浄装置。
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