JP2002320840A - ポリアセタール含有分散剤 - Google Patents

ポリアセタール含有分散剤

Info

Publication number
JP2002320840A
JP2002320840A JP2001131317A JP2001131317A JP2002320840A JP 2002320840 A JP2002320840 A JP 2002320840A JP 2001131317 A JP2001131317 A JP 2001131317A JP 2001131317 A JP2001131317 A JP 2001131317A JP 2002320840 A JP2002320840 A JP 2002320840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dispersant
weight
polyacetal
structural unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001131317A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Kanzaki
明彦 神崎
Takuya Saeki
卓哉 佐伯
Masato Nakano
真人 中野
Giichi Fujii
義一 藤井
Shigeru Yamaguchi
繁 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2001131317A priority Critical patent/JP2002320840A/ja
Publication of JP2002320840A publication Critical patent/JP2002320840A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗剤用分散剤、顔料分散剤、スケール分散剤
等の用途で一層優れた分散剤を提供する。 【解決手段】 本発明の分散剤は、ヒドロキシアルキル
アミド基含有ポリアセタールを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性を有し、
分散性が優れた新規なアミド基含有ポリアセタール、そ
の製造方法および用途に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリカルボキシレートは、分
子内に多数のカルボキシレート基を有しているので、水
中に存在するカルシウムイオンやマグネシウムイオンを
捕捉する作用(キレート作用)や泥汚れ等の分散作用に
優れており、分散剤として洗剤添加物、繊維処理剤や顔
料分散剤として使用されている。上記ポリカルボキシレ
ートの重合体骨格中にアセタール構造単位が含まれてい
るポリアセタールカルボキシレートは、そのアセタール
構造単位の存在により、生分解性を有するポリカルボキ
シレートとして好適な重合体とされている。(米国特許
第4144226号等)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
生分解性を有するポリアセタールカルボキシレートは、
分散性が十分ではなく、特にカルシウムイオン濃度が高
いような高硬度下では、分散性が特に低下してしまう。
さらに、液体洗剤に分散剤として添加した場合には、相
溶しないといった問題があった。従って、本発明の課題
は、高い生分解性有し、かつ従来不十分であった分散性
を有するアミド基含有ポリアセタールを含む分散剤を提
供することである。さらに、液体洗剤に相溶するアミド
基含有ポリアセタールを含む分散剤を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意検討した。その結果、ポリアセタールの主
鎖に直結したアミド結合をアミノアルコールで導入した
ヒドロキシル基を有するアミド基含有ポリアセタールが
分散性を高めることを見出した。さらに、このヒドロキ
シル基を有するアミド基含有ポリアセタールの用途につ
いて、鋭意、研究を重ね、泥汚れの分散はもちろん、液
体洗剤にも相溶することを見出して、本発明を完成し
た。すなわち、本発明に関わる分散剤はヒドロキシアル
キルアミド基含有ポリアセタールを含む分散剤である。
また、本発明にかかる別の分散剤は、下記一般式(1)
で示されるアセタール構造単位(1)を分子内に有する
アミド基含有ポリアセタールを含む分散剤である。
【0005】
【化6】 (但し、R1は水素原子、メチル基、エチル基およびハ
ロゲン原子から選ばれた少なくとも1種である。R2
よびR3は、いずれも水素原子、炭素数1〜18のアル
キル基、炭素数2〜18のアルケニル基、芳香族基、下
記一般式(2)で示されるアルコキシ基、下記一般式
(3)で示される置換アルキル基(3)およびヒドロキ
シル基を有する炭素数2〜18のアルキル基から選ばれ
た少なくとも1種であり、R2およびR3の少なくとも一
方はヒドロキシル基を有する炭素数2〜18のアルキル
基であり、同じ構造であってもよく、異なっていてもよ
い。前記アルキル基、アルケニル基、芳香基およびアル
コキシ基は、いずれも置換基を有していてもよい。)
【0006】
【化7】 (但し、R4は水素原子、アルキル基および芳香族基か
ら選ばれた少なくとも1種である。mは2〜4であり、
lは1以上である。)
【0007】
【化8】 (但し、AはSO3H、SO3Na、SHおよびNR67
から選ばれた少なくとも1種である。R6およびR7は、
いずれも水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素
数2〜18のアルケニル基および芳香族基から選ばれた
少なくとも1種であり、同じ構造であってもよく、異な
っていてもよい。前記アルキル基、アルケニル基および
芳香族基は、いずれも置換基を有していてもよい。nは
1〜4である。) 前記アミド基含有ポリアセタールを含む分散剤は、下記
一般式(4)で示されるアセタール構造単位を分子内に
さらに有するアミド基含有ポリアセタールを含む分散剤
が好ましい。
【0008】
【化9】 (但し、R1は、水素原子、メチル基、エチル基および
ハロゲン原子から選ばれた少なくとも1種である。M
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基
及び有機アミン基から選ばれた少なくとも1種であ
る。) 前記アミド基含有ポリアセタールを含む分散剤は、アセ
タール構造(1)の割合が0.1〜100重量%である
アミド基含有ポリアセタールを含む分散剤が好ましい。
本発明にかかるアミド基含有ポリアセタールは、下記一
般式(5)で示されるアセタール構造単位(5)を分子
内に有するエステル基含有ポリアセタールとアミノアル
コールとを反応させて、得られるアミド基含有ポリアセ
タールを含む分散剤である。
【0009】
【化10】 (但し、R1は水素原子、メチル基、エチル基およびハ
ロゲン原子から選ばれた少なくとも1種である。R5
炭素数1〜4のアルキル基である。) 前記、アミノアルコールがモノエタノールアミンおよび
/またはジエタノールアミンが好ましい。本発明にかか
る洗剤組成物は、前記分散剤を0.02重量%以上含
む。
【0010】
【発明の実施の形態】<アミド基含有ポリアセタール>
本発明にかかるアミド基含有ポリアセタールは、アセタ
ール構造単位(1)を分子内に有する重合体である。こ
のポリアセタールは、生分解性を有し、アセタール構造
単位(1)中にアミド基を有しているため、耐加水分解
性および分散性に優れている。アミド基含有ポリアセタ
ールは、アセタール構造単位(1)に、含まれる後述の
2やR3等の基の種類や、後述する他の構造単位の種類
によって、各種有機溶剤や液体洗剤に可溶となったり、
水に可溶となったりする。アセタール構造単位(1)
は、上記一般式(1)で表され、グリオキシル酸アミド
や、その誘導体に由来する構造を有する。
【0011】一般式(1)中のR1としては、水素原
子、メチル基、エチル基およびハロゲン原子から選ばれ
た少なくとも1種である。ハロゲン原子としては、例え
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子
等が挙げることができ、1種存在するほか、2種以上共
存することもできる。原料であるモノマーの製造のしや
すさおよび重合性の面から、これらのうち水素原子が好
ましい。一般式(1)中のR2やR3は、いずれも水素原
子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のア
ルケニル基、芳香族基、下記一般式(2)で示されるア
ルコキシ基、下記一般式(3)で示される置換アルキル
基(3)およびヒドロキシル基を有する炭素数2〜18
のアルキル基から選ばれた少なくとも1種であり、R2
およびR3のいずれか一方はヒドロキシル基を有する炭
素数2〜18のアルキル基であり、同じ構造であっても
よく、異なっていてもよい。前記アルキル基、アルケニ
ル基、芳香族基およびアルコキシ基は、いずれも置換基
を有していてもよい。
【0012】ヒドロキシル基を有する炭素数2〜18の
アルキル基としては、例えば、1−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシルプロピ
ル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロ
ピル基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、2−ヒ
ドロキシ−1,1−ジメチルエチル基、1,1−ジヒド
ロキシメチルエチル基等を挙げることができ、2−ヒド
ロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基が好まし
く、2−ヒドロキシエチル基がより好ましい。上記ヒド
ロキシル基を有する炭素数2〜18のアルキル基は1種
のみ存在するほか、2種以上共存することもできる。上
記アルキル基はヒドロキシル基以外の置換基を有してい
てもよい。
【0013】炭素数1〜18のアルキル基としては、例
えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、ステアリル基等を挙げることができ、
1種のみ存在するほか、2種以上共存することもでき
る。上記アルキル基は、置換基を有していてもよい。炭
素数2〜18のアルケニル基としては、例えば、エテニ
ル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソプロ
ペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ドデカニル基
等を挙げることができ、1種のみ存在するほか、2種以
上共存することもできる。上記アルケニル基は、置換基
を有していてもよい。
【0014】芳香族基としては、例えば、フェニル基、
ベンジル基、ナフチル基、ビフェニル基、フルオレニル
基、フェナントレニル基、アントラセニル基、ナフチジ
ル基、ピリジニル基等を挙げることができ、1種のみ存
在するほか、2種以上共存することもできる。上記芳香
環は、置換基を有していてもよい。アルコキシ基(2)
は上記一般式(2)で示される。アルコキシ基(2)中
のR 4は水素原子、アルキル基および芳香族基から選ば
れた少なくとも1種である。R4としては、例えば、水
素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ドデシル基、ステアリル基、ラウリル基等のアルキル
基;フェニル基、ナフチル基、ベンジル基等の芳香族基
が1種のみ存在するほか、2種以上共存することもでき
る。これらのうち、R4が、水素原子、メチル基、エチ
ル基、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基から選ばれ
た少なくとも1種であることが、好ましい。一般式
(2)中のmは2〜4であり、lは1以上であり、好ま
しくは1〜200である。lが200を超えるものは、
製造しにくくなり、収率が低くなる。
【0015】置換アルキル基(3)は上記一般式(3)
で示される。置換アルキル基(3)中のAはSO3H、
SO3Na、SHおよびNR67から選ばれた少なくと
も1種である。R6およびR7は、いずれも水素原子、炭
素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニ
ル基および芳香族基から選ばれた少なくとも1種であ
り、同じ構造であってもよく、異なっていてもよい。前
記アルキル基、アルケニル基および芳香族基は、いずれ
も置換基を有していてもよい。nは1〜4である。
【0016】置換アルキル基(3)中のAが、SO3
およびSO3Naから選ばれた少なくとも1種である
と、水溶性ポリマーとして利用する場合に耐ゲル性が高
まる。また、Aが、SHであると、重金属に対するキレ
ート力が発現する。R6およびR7が、水素原子、メチル
基およびエチル基から選ばれた少なくとも1種である
と、カチオン性が発現し、凝集性が高まる。アセタール
構造単位(1)のアミド基含有ポリアセタール中での割
合については、特に限定はないが、好ましくはアミド基
含有ポリアセタール全体の0.1重量%以上、さらに好
ましくは1重量%以上である。アセタール構造単位
(1)の割合が0.1重量%未満であると、分散性のみ
ではなく、耐加水分解性および洗浄力が低下するととも
に、R2、R3の種類によっては、水溶性(特にR2、R3
の一方が水素原子、メチル基等の場合やR2、R3の両方
がヒドロキシアルキル基の場合)、界面活性(特に、R
2、R3の一方が炭素数5〜18のアルキル基、ベンジル
基等の場合)、耐ゲル性や耐硬度性(特に、R2、R3
一方がSO3Hを含む基等の場合)、撥水性(特に、
2、R3の一方が炭素数5〜18のアルキル基、ベンジ
ル基等の場合)等の物性が低下するおそれがある。
【0017】アミド基含有ポリアセタールは、上記アセ
タール構造単位(1)のみからなる単独重合体であって
もよく、また、アセタール構造単位(1)と他の構造単
位とを含む共重合体であってもよく、他の構造単位との
ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合でも
よい。他の構造単位としては、たとえば、エチレングリ
コールやプロピレングリコール等のアルキレングリコー
ルに由来する構造単位(アルキレングリコール構造単
位)、ホルムアルテヒド、アセトアルテヒド、1,3−
ジオキソラン、グリオキシル酸エステル、グリオキシル
酸塩等に由来するアセタール構造単位等を挙げることが
できる。これらのうちでも、下記一般式(4)で示され
るグリオキシル酸塩に由来する構造単位(グリオキシル
酸塩構造単位(4))は、水溶性を高める。
【0018】
【化11】 (但し、R1は、水素原子、メチル基、エチル基および
ハロゲン原子から選ばれた少なくとも1種である。M
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基
及び有機アミン基から選ばれた少なくとも1種であ
る。) Mとしては、たとえば、カリウム原子、ナトリウム原
子、カルシウム原子、マグネシウム原子、NH4基、メ
チルアンモニウム、トリエタノールアンモニウム基等を
挙げることができ、1種のみ存在するほか、2種以上共
存することもできる。ナトリウム原子、カリウム原子、
NH4基、トリエタノールアンモニウム基が好ましく、
ナトリウム原子がさらに好ましい。
【0019】グリオキシル酸塩構造単位(4)のアミド
基含有ポリアセタール中での割合については、特に限定
はなく、使用する目的にあわせて、割合を決めればよ
い。例えば、粉末洗剤用分散剤ではアミド基含有ポリア
セタールの割合は好ましくは全体の0.1〜100重量
%、さらに好ましくは5〜90重量%、より好ましくは
10〜70重量%、特に好ましくは15〜60重量%で
ある。液体洗剤用分散剤としては、液体洗剤への相溶性
に合わせて設定すればよいが、1〜100重量%が好ま
しく、5〜90重量%がさらに好ましく、10〜80重
量%がより好ましく、15〜75重量%が特に好まし
い。
【0020】アミド基含有ポリアセタールが共重合体の
場合は、ランダム共重合体、交互共重合体、ブロック共
重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。これらの
うちでも、ランダム共重合体やブロック共重合体は、製
造しやすい。ブロック共重合体としては、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキ
レングリコールとの共重合が好ましく、ポリエチレング
リコールがさらに好ましい。ポリエチレングリコールと
して、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルやエ
チルエーテルなどのアルキルエーテルを用いることもで
きる。
【0021】アミド基含有ポリアセタールの重量平均分
子量については、特に限定はなく、好ましくは500〜
1,000,000であり、より好ましくは1,000
〜500,000であり、さらに好ましくは2,000
〜300,000であり、特に好ましくは3,000〜
100,000である。分子量が500未満や1,00
0,000を超えると分散性を発現しなくなる。さら
に、1,000,000を超えると製造もしにくくな
り、液体洗剤への相溶性が低下する恐れがある。アミド
基含有ポリアセタールの末端構造については、特に限定
はないが、たとえば、脂肪族アルコール、芳香族アルコ
ール、脂環族アルコール等に由来するアルコキシ基等か
らなる末端構造を挙げることができる。
【0022】本発明のアミド基含有ポリアセタールは、
以下に詳述する本発明の製造方法によって好ましく製造
されるが、下記一般式(6)で示されるアミド基含有化
合物(6)を必須成分として含む単量体を重合させる等
の他の方法によって製造されても良い。
【0023】
【化12】 (但し、R1、R2およびR3としては、上記で説明した
ものを挙げることができる。) <アミド基含有ポリアセタールの製造方法>本発明にか
かるアミド基含有ポリアセタールの製造方法は、アセタ
ール構造単位(5)を分子内に有するエステル基含有ポ
リアセタールとアミン類とをエステル−アミド交換反応
させる方法であり、目的とするアミド基含有ポリアセタ
ール以外に、副生成物としてアルコールが生成する。本
発明の製造方法で用いられるエステル基含有ポリアセタ
ール中のアセタール構造単位(5)としては、上記一般
式(5)で示されるものであれば、特に限定はなく、R
1としては、上記で説明したものを挙げることができ
る。R5は、炭素数1〜4のアルキル基である。
【0024】炭素数1〜4のアルキル基としては、たと
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等を
挙げることができ、1種のみ存在するほか、2種以上共
存することもできる。炭素数1〜4のアルキル基のう
ち、反応性の高いメチル基が好ましい。アセタール構造
単位(5)のエステル基含有ポリアセタール中での割合
については、特に限定はないが、好ましくはエステル基
含有ポリアセタール全体の0.1重量%以上、さらに好
ましくは1重量%以上、最も好ましくは5重量%以上で
ある。アセタール構造単位(5)の割合が0.1重量%
未満であると、得られるアミド基含有ポリアセタールの
耐加水分解性および洗浄力が低下するおそれがある。
【0025】エステル基含有ポリアセタールは、上記ア
セタール構造単位(5)のみからなる単独重合体であっ
てもよく、また、アセタール構造単位(5)と他の構造
単位とを含む共重合体であってもよい。他の構造単位と
しては、たとえば、エチレングリコールやプロピレング
リコール等のアルキレングリコールに由来する構造単位
(アルキレングリコール構造単位)、ホルムアルテヒ
ド、アセトアルテヒド、1,3−ジオキソラン、グリオ
キシル酸エステル、グリオキシル酸塩等に由来するアセ
タール構造単位(5)以外のアセタール構造単位等を挙
げることができる。
【0026】エステル基含有ポリアセタールが共重合体
の場合は、ランダム共重合体、交互共重合体、ブロック
共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。これら
のうちでも、ランダム共重合体やブロック共重合体は、
製造しやすい。ブロック共重合体としては、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアル
キレングリコールとの共重合が好ましく、ポリエチレン
グリコールがさらに好ましい。ポリエチレングリコール
として、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルや
エチルエーテルなどのアルキルエーテルを用いることも
できる。
【0027】エステル基含有ポリアセタールの重量平均
分子量については、特に限定はなく、好ましくは500
〜1,000,000であり、より好ましくは1,00
0〜500,000であり、さらに好ましくは2,00
0〜300,000であり、特に好ましくは3,000
〜100,000である。エステル基含有ポリアセター
ルの末端構造については、特に限定はないが、たとえ
ば、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、脂環族アル
コール等に由来するアルコキシ基等からなる末端構造を
挙げることができる。エステル基含有ポリアセタール
は、たとえば、特開昭54−52196号公報に記載さ
れる方法等で製造することができる。
【0028】本発明の製造方法で用いられるアミン類と
しては、窒素原子と直接結合した活性水素とヒドロキシ
ルアルキル基のそれぞれを少なくとも1個有する含窒素
化合物であれば、特に限定はなく、共有結合のみからな
る、いわゆるアミンでもよく、イオン結合を含むイオン
性のアミンの塩でもよい。アミン類としては、たとえ
ば、下記一般式(7)で示されるアミノアルコール
(7)およびその塩を挙げることができる。
【0029】
【化13】 (但し、R2およびR3としては、上記で説明したものを
挙げることができ、同じ構造であってもよく、異なって
いてもよい。) R2、R3の一方が、水素原子、メチル基およびエチル基
から選ばれた少なくとも1種であると、得られるアミド
基含有ポリアセタールは、水溶性を有するようになる。
また、R2、R3の一方が、長鎖アルキル基、ベンゼン環
およびナフタレン環から選ばれた少なくとも1種を含む
構造であると、得られるアミド基含有ポリアセタールの
親油性が高まり、疎水性物質への吸着が高まり、疎水性
粒子の分散性が高まる。R2、R3の一方が、長鎖アルキ
ル基、ベンゼン環およびナフタレン環から選ばれた少な
くとも1種を含む構造である場合に、得られるアミド基
含有ポリアセタールが、さらに、アセタール構造単位
(1)以外に上記のグリオキシル酸塩構造単位(5)等
をも含む重合体であると、界面活性と水溶性とを合わせ
もつようになる。
【0030】アミノアルコール(7)としては、たとえ
ば、モノエタノールアミン、2−アミノ−1−プルパノ
ール、1−アミノ−2−プルパノール、3−アミノ−1
−プロパノール等のモノアルカノールアミン;ジエタノ
ールアミン、ジ(2−ヒドロキシ−n−プロピル)アミ
ン、ジ(2−ヒドロキシ−1−メチル)アミン、ジ(3
−ヒドロキシ−n−プロピル)アミン等のジアルカノー
ルアミン;N−メチルエタノールアミン、N−エチルエ
タノールアミン、N−プロピルエタノールアミン等のN
−アルキルモノアルカノールアミン;N−フェニルエタ
ノールアミン、N−ベンジルエタノールアミン、N−ナ
フチルエタノールアミンおよびこれらの芳香環が置換さ
れているN−芳香族アルカノールアミン;セリン、トレ
オニン等のヒドロキシ基含有アミノ酸;ポリアルキレン
グリコールアミン等を挙げることができ、1種または2
種以上使用される。
【0031】アミノアルコールが(7)がN−アルキル
アルカノールアミンやN−芳香族アルカノールアミンの
場合、アミド基含有ポリアセタールの疎水性が高まり界
面活性剤との相溶性が高まる。アミノアルコール(7)
の塩としては、たとえば、アミノアルコール(7)の塩
酸塩、硫酸塩等の鉱酸の塩;アミノアルコール(7)の
酢酸塩、プロピオン酸塩、アルキルスルホン酸塩等の有
機酸の塩等を挙げることができ、1種または2種以上使
用される。アミノアルコール類の使用量については、ア
ミド基を導入する割合に応じて適宜設定すればよく、特
に限定はないが、エステル基含有ポリアセタール中に含
まれるアセタール構造単位(5)1モルに対して、アミ
ド基を導入する割合の1.0〜2.0モルが好ましく、
1.0〜1.5モルがより好ましく、1.0〜1.2モ
ルがさらに好ましく、1.0〜1.2もるが特に好まし
い。アミノアルコール類の使用量が1.0モル未満であ
ると、目的量のアミド基が導入できない。他方、アミノ
アルコール類の使用量が2モルを超えると、未反応のア
ミノアルコール類を除去する工程が必要になる。
【0032】本発明の製造方法では、無溶媒で行って
も、反応溶媒を用いてもよい。反応溶媒としては、原料
であるエステル基含有ポリアセタールおよび生成物であ
るアミド基含有ポリアセタールと反応しないものであれ
ば、特に限定はなく、たとえば、水;メタノール、エタ
ノール等のアルコール;アセトン等のケトン;ジメチル
ホルムアミド等のアミド;ジメチルスルホキサイド等の
スルホキサイド;塩化メチレン等のハロゲン化炭化水
素;ジオキサン等のエーテル;エステル;炭化水素等を
挙げることができ、1種または2種以上使用される。ポ
リエチレングリコールとのブロック共重合体では無溶媒
での製造が容易である。
【0033】反応溶媒の使用量については、特に限定は
ないが、アミド基含有ポリアセタール100重量部に対
して、好ましくは5〜2000重量部、さらに好ましく
は10〜1000重量部である。反応溶媒の使用量が5
重量部未満であると、反応系の粘度が高くなり、エステ
ル−アミド交換反応が均一に進行しにくくなるおそれが
ある。他方、反応溶媒の使用量が2000重量部を超え
ると、エステル−アミド交換反応速度が遅くなるおそれ
がある。
【0034】エステル−アミド交換反応させるための反
応温度については、特に限定はないが、好ましくは−5
0〜150℃、さらに好ましくは0〜100℃、最も好
ましくは0〜50℃である。反応温度が−50℃以下で
あると、エステル−アミド交換反応しないおそれがあ
る。他方、反応温度が150℃を超えると、副反応が起
こり、生成物であるアミド基含有ポリアセタールの収率
が低下するおそれがある。
【0035】本発明の製造方法において、エステル−ア
ミド交換反応は、アセタール構造単位(4)中のエステ
ル基の全部をアミド基に交換させるものでもよく、その
一部をアミド基に変換し、残りをエステル基のままにし
ておいてもよい。後者の場合、本発明の製造方法が、残
存するエステル基を加水分解反応させてカルボン酸塩基
に変換する工程をさらに含むものであると、好ましい。
【0036】エステル基の加水分解は、たとえば、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム等
の塩基性触媒の存在下、水を必須成分として含有し、適
宜、水と混和する有機溶剤を含むことがある溶媒中で反
応させることによって行われる。アミドの加水分解を抑
制するためには炭酸ナトリウム等の弱塩基が好ましい。
塩基性触媒の使用量については、特に限定はないが、好
ましくは、残存するエステル基1モルに対して1〜2モ
ル、さらに好ましくは1.1〜1.5モルである。塩基
性触媒の使用量がエステル基1モルに対して1モル未満
であると、エステル基の加水分解が十分に進行しないお
それがある。他方、エステル基1モルに対して2モルを
超えると、アミド基まで加水分解されるおそれがある。
【0037】加水分解させるための反応温度について
は、特に限定はないが、好ましくは0〜100℃、より
好ましくは10〜90℃、さらに好ましくは20〜80
℃である。反応温度が0℃以下であると、加水分解しな
いか、加水分解しても非常に反応速度が遅くなるおそれ
がある。他方、反応温度が100℃を超えると、副反応
が起こるおそれがある。本発明の製造方法で用いる反応
装置は、バッチ式であっても、連続式であってもよい。 <アミド基含有ポリアセタールの用途>本発明のアミド
基含有ポリアセタールは、たとえば、洗剤用分散剤、セ
メントや顔料の分散剤、繊維処理剤、製紙用薬剤、スケ
ール分散剤(水処理)、凝集剤、粘着剤、セラミック等
のバインダー、フィルム等の用途に用いることができ
る。以下に、洗剤用分散剤、セメント分散剤、顔料分散
剤、スケール分散剤(水処理剤)の例について、詳しく
述べる。
【0038】本発明に係る洗剤組成物は、本発明に係る
アミド基含有ポリアセタールを含む分散剤を必須成分と
することを特徴とする。洗剤組成物に含まれるアミド基
含有ポリアセタールとしては、前述のアミド基含有ポリ
アセタールであれば、特に限定はないが、前述のグリオ
キシル酸塩構造単位(5)をさらに含む共重合体である
と、好ましい。
【0039】洗剤組成物に含まれるアミド基含有ポリア
セタールを構成するアセタール構造単位(1)の割合
は、粉末洗剤用分散剤ではアミド基含有ポリアセタール
の割合は好ましくは全体の0.1〜100重量%、さら
に好ましくは5〜90重量%、より好ましくは10〜7
0重量%、特に好ましくは15〜60重量%である。液
体洗剤用分散剤としては、液体洗剤への相溶性に合わせ
て設定すればよいが、1〜100重量%が好ましく、5
〜90重量%がさらに好ましく、10〜80重量%がよ
り好ましく、15〜75重量%が特に好ましい。アセタ
ール構造単位(1)の割合が、アミド基含有ポリアセタ
ール全体の0.1重量%未満であると、アミド基を含有
することによる分散性が発現せず、洗浄力が低下し、液
体洗剤組成物に配合する場合は、その相溶性が低下する
おそれがある。
【0040】液体洗剤への相溶性を高めるために、ポリ
エチレングリコール等のポリアルキレングリコール類と
のブロック共重合体を用いることもできる。ポリアルキ
レングリコールは、両末端がヒドロキシル基のポリエチ
レングリコールでもよいし、片末端がヒドロキシル基で
あるポリエチレングリコールモノエーテルでもよい。相
溶性をより高めるために、ポリエチレングリコールモノ
エーテルの片末端はヘキシル基、ドデシル基等のC5〜
C18の長鎖アルキル基やフェニル基、ベンジル基、ナ
フチル基等の芳香族基を用いてもよい。
【0041】洗剤用分散剤に含まれるアミド基含有ポリ
アセタールの重量平均分子量は、好ましくは、500〜
500,000、より好ましくは1,000〜300,
000、さらに好ましくは2,000〜200,00
0、最も好ましくは3,000〜100,000であ
る。アミド基含有ポリアセタールの重量平均分子量が5
00未満であると、キレート能や分散性等の分散剤性能
が低下するおそれがある。他方、アミド基含有ポリアセ
タールの重量平均分子量が500,000を超えると、
製造しにくく、分散性が低下し、液体洗剤組成物に配合
する場合は、その相溶性が低下するおそれがある。
【0042】本発明に係る洗剤組成物に含まれる分散剤
は、本発明に係るアミド基含有ポリアセタールのみから
なっていてもよいし、他の公知の洗剤用ビルダーと混合
して用いてもよい。上記他の洗剤用ビルダーとしては、
特に限定されないが、例えば、トリポリリン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ボウ
硝、炭酸ナトリウム、ニトリロトリ酢酸ナトリウム、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムやカリウム、ゼオ
ライト、多糖類のカルボキシル誘導体、(メタ)アクリ
ル酸(共)重合体塩、マレイン酸(共)重合体塩、フマ
ル酸(共)重合体塩などの水溶性重合体等が挙げられ
る。
【0043】本発明に係る洗剤組成物は、液体洗剤であ
っても粉末洗剤であってもよいが、洗剤組成物が液体洗
剤組成物である場合には、後述の界面活性剤との相溶性
に優れ、高濃縮の液体洗剤組成物となるため好ましい。
本発明に係る洗剤組成物中には、前記アミド基含有ポリ
アセタール以外に、洗剤用界面活性剤を通常含有する。
【0044】界面活性剤は、アニオン系界面活性剤、ノ
ニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、および、
両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種であり、こ
れらの界面活性剤は1種または2種以上を使用すること
ができる。アニオン系界面活性剤の具体例としては、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニ
ルエーテル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸または
エステル塩、アルカンスルホン酸塩、飽和または不飽和
脂肪酸塩、アルキルまたはアルケニルエーテルカルボン
酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界
面活性剤、アルキルまたはアルケニルリン酸エステルま
たはその塩等を挙げることができる。
【0045】ノニオン系界面活性剤の具体例としては、
ポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高
級脂肪酸アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキ
サイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコ
キシド、脂肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミ
ンオキサイド等を挙げることができる。カチオン系界面
活性剤の具体例としては、第4アンモニウム塩等を挙げ
ることができる。両性界面活性剤の具体例としては、カ
ルボキシル型またはスルホベタイン型両性界面活性剤等
を挙げることができる。
【0046】洗剤組成物に含まれる界面活性剤の配合割
合は、通常、洗剤組成物中、10〜60重量%であり、
好ましくは15〜50重量%である。界面活性剤の配合
割合が10重量%未満であると、十分な洗剤性能を発揮
できなくなる。他方、60重量%を超えると、経済性が
低下する。洗剤組成物に含まれる本発明の分散剤の配合
割合は、通常、洗剤組成物中、0.02〜60重量%で
あり、好ましくは0.1〜50重量%であり、より好ま
しくは0.3〜30重量%であり、さらに好ましくは
0.5〜20重量%であり、特に好ましくは1.0〜1
5重量%である。分散剤の配合割合が0.02重量%未
満であると、十分な洗剤性能を発揮できなくなる。他
方、60重量%を超えると、経済性が低下する。
【0047】したがって、本発明のアミド基含有ポリア
セタールの配合割合は、通常、洗剤組成物中、0.02
〜60重量%であり、好ましくは0.1〜50重量%で
あり、より好ましくは0.3〜30重量%であり、さら
に好ましくは0.5〜20重量%であり、この好ましく
は1.0〜15重量%である。アミド基含有ポリアセタ
ールの配合割合が0.02重量%未満であると、十分な
洗剤性能を発揮できなくなる。他方、60重量%を超え
ると、経済性が低下する。
【0048】本発明に係る洗剤組成物には、洗剤に慣用
されている種々の添加剤を加えることが出来る。例え
ば、汚染物質の再沈着を防止するためのカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、ベンゾトリアゾールやエチレ
ン−チオ尿素等のよごれ抑制剤、pH調節のためのアル
カリ性物質、香料、蛍光剤、着色剤、起泡剤、泡安定
剤、つや出し剤、殺菌剤、漂白剤、酵素、染料、溶媒等
である。本発明に係る洗剤組成物は、液体洗剤用であっ
ても粉末洗剤用であってもよいが、洗剤用分散剤が液体
洗剤組成物に用いられると、後述の界面活性剤との相溶
性に優れ、高濃縮の液体洗剤組成物となるため好まし
い。
【0049】本発明にかかる洗剤組成物は、界面活性剤
と前述のアミド基含有ポリアセタールとを必須成分とす
る。この洗剤組成物は、洗浄性能が高く、生分解性を有
し、分散性およびキレート能力に優れるアミド基含有ポ
リアセタールを含むため、洗剤組成物を含む水溶液のp
Hが一定に保たれ、水溶液中のカルシウムイオン等が捕
捉されるようになり、被洗濯物から引き剥がした汚れが
水溶液中に分散するようになって、汚れが被洗濯物に再
付着することが防止される。洗剤組成物は、液体洗剤組
成物、粉末洗剤組成物のいずれであってもよいが、界面
活性剤とアミド基含有ポリアセタールとの相溶性に優れ
るため、液体洗剤組成物では、これらを高い濃度で含ま
せることができる。
【0050】洗剤用分散剤や洗剤組成物に含まれるアミ
ド基含有ポリアセタールとしては、前述の製造方法で得
られたものが好ましい。 [顔料分散剤]本発明に係る顔料分散剤は、本発明に係
るアミド基含有ポリアセタールを必須成分とすることを
特徴とする。本発明に係る顔料分散剤は、カオリン、ク
レー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、消石
灰、生石灰、酸化チタン、硫酸バリウム、サチンホワイ
ト、水酸化マグネシウム等の顔料を水中に分散させるの
に用いられる。
【0051】顔料分散剤に含まれるアミド基含有ポリア
セタールは、前述のアミド基含有ポリアセタールであれ
ば特に限定はないが、アセタール構造単位(1)ととも
に、グリオキシル酸塩構造単位(5)を含むものが好ま
しく、水に対する溶解性が優れ、分散性が向上するよう
になる。顔料分散剤に含まれるアミド基含有ポリアセタ
ールの重量平均分子量は、好ましくは、500〜50
0,000、より好ましくは1,000〜300,00
0、さらに好ましくは2,000〜200,000、最
も好ましくは3,000〜100,000である。顔料
分散剤に含まれるアミド基含有ポリアセタールを構成す
るアセタール構造単位(1)の割合は、好ましくは全体
の0.1〜100重量%、さらに好ましくは5〜90重
量%、より好ましくは10〜70重量%、特に好ましく
は15〜60重量%である。アセタール構造単位(1)
の割合が、アミド基含有ポリアセタール全体の0.1重
量%未満であると、アミド基を含有することによる分散
性が発現しない。
【0052】顔料に対する顔料分散剤の配合量は特に限
定されないが、顔料100重量部に対して、顔料分散剤
0.01〜5.0重量部であることが好ましく、0.0
5〜4.0重量部がより好ましく、0.1〜3.0重量
部がさらに好ましい。本発明に係る顔料分散剤は、本発
明に係るアミド基含有ポリアセタールを必須成分とする
ため、分散性に優れ、高濃度においても低粘度であり、
安定性に優れた分散液を調製し得る。そのため、紙用顔
料の分散のために用いる分散剤として特に好ましく使用
することができるとともに、繊維加工、建材加工、塗
料、窯業等の分野においても幅広く応用できるものであ
る。
【0053】顔料分散剤に含まれるアミド基含有ポリア
セタールとしては、前述の製造方法で得られたものが好
ましい。 [スケール分散剤(水処理剤)]本発明に係るスケール
分散剤は、本発明に係るアミド基含有ポリアセタールを
必須成分とすることを特徴とする。水処理剤に含まれる
アミド基含有ポリアセタールは、前述のアミド基含有ポ
リアセタールであれば特に限定はないが、アセタール構
造単位(1)とともに、グリオキシル酸塩構造単位
(5)を含むものが好ましく、水に対する溶解性が優
れ、分散性が向上するようになる。スケール分散剤に含
まれるアミド基含有ポリアセタールを構成するアセター
ル構造単位(1)の割合は、好ましくは全体の0.1〜
100重量%、さらに好ましくは5〜90重量%、より
好ましくは10〜70重量%、特に好ましくは15〜6
0重量%である。アセタール構造単位(1)の割合が、
アミド基含有ポリアセタール全体の0.1重量%未満で
あると、アミド基を含有することによる分散性が発現し
ない。
【0054】スケール分散剤に含まれるアミド基含有ポ
リアセタールの重量平均分子量は、好ましくは、500
〜500,000、より好ましくは1,000〜30
0,000、さらに好ましくは2,000〜200,0
00、最も好ましくは3,000〜100,000であ
る。水に対する水処理剤の配合量は特に限定はないが、
水1リットルに対して、水処理剤1〜100mgである
のが好ましい。
【0055】本発明に係るスケール分散剤は、本発明に
係るアミド基含有ポリアセタールのみからなっていても
よいし、当該技術分野で用いられる他の添加剤と併用す
ることもできる。また、本発明に係るスケール分散剤に
用いるアミド基含有ポリアセタールは、前述のように、
必要に応じ、さらにアルカリ性物質で中和したものであ
ってもよい。前記他の添加剤としては、特に限定されな
いが、例えば、重合リン酸塩、リン酸塩、ホスホン酸
塩、亜鉛塩、モリブデン酸塩などの防蝕剤と組み合わせ
て水処理剤組成物とすることができる。また、必要に応
じて、スライム防止剤やキレート剤との併用も可能であ
る。
【0056】本発明に係るスケール分散剤は、例えば、
循環水中の濃度が一定になるように、定量注入または間
欠注入するなど、通常のスケール分散剤と同様の方法で
使用することができ、その添加量は一般に1〜50pp
mで十分な硬化が認められるが、これに限定されない。
水処理剤に含まれるアミド基含有ポリアセタールとして
は、前述の製造方法で得られたものが好ましい。
【0057】
〔重量平均分子量の測定条件〕
装置:日立社製L−7000シリーズ 検出器:RI カラム:SHODEX社製 SB−G、SB−804、
SB−803、SB−802.5 カラム温度:40℃ 検量線:創和科学株式会社製 POLYACRYLIC
ACID STANDARD GPCソフト:日本分光社製BORWIN 溶離液:0.1Mリン酸バッファー(pH8.0)/ア
セトニトリル=9/1(重量比) [合成例1]温度計、還流冷却器、攪拌機、窒素導入管、
および2つの滴下ロートを備えたガラス製の反応器に、
ジメチルスルホキシド25.6gを仕込んだ。一方の滴
下ロートにポリグリオキシル酸メチルのジクロロメタン
溶液(75%)25.6gを採り、もう一方の滴下ロー
トにモノエタノールアミン6.5gを採った。反応器内
部の温度を30℃以下に保ちながらポリグリオキシル酸
メチル溶液およびモノエタノールアミンを30分かけて
反応器に滴下した。滴下終了後、さらに1時間反応させ
て反応を完結させた。
【0058】次に、温度計、還流冷却器、攪拌機、窒素
導入管、および2つの滴下ロートを備えたガラス製の反
応器に炭酸ナトリウム2.2g及び純水12.5gを添
加し、攪拌して炭酸ナトリウムを溶解させた。上記ポリ
グリオキシル酸メチルとモノエタノールアミンとの反応
により得られた反応液を滴下ロートに移し、もう一方の
滴下ロートに炭酸ナトリウム11.0gを純水62.3
gに溶解させた溶液を採った。反応器の内温を50℃に
保ちながら、1時間かけて2つの滴下ロートからそれぞ
れの溶液を滴下した。滴下終了後、さらに1時間反応さ
せた後、エバポレータを用いて、ケン化により生じたメ
チルアルコールを含む揮発分を留去した。得られた水溶
液を透析膜(和光純薬製ダイアライシスメンブラン3
6)を用いて、0.15%炭酸ナトリウム水溶液中で2
4時間透析した。透析後、エバポレータを用いて濃縮
し、さらに減圧乾燥して重合体Aを得た。
【0059】この重合体Aの重量平均分子量は9600
であった。そのプロトン核磁気共鳴スペクトル(溶媒:
重水、σ値)を測定したところ、3.1〜3.6(2
H)、4.9〜5.6(1H)にピークが検出され、ア
セタール構造単位(一般式(1)で、R1=R2=水素原
子、R3=ヒドロキシエチル基である構造単位)と、グ
リオキシル酸塩構造単位(一般式(4)でR1=水素原
子、M=ナトリウム原子である構造単位)のモル比率は
47:53であった。 [合成例2]モノエタノールアミンの量を10.3g用い
た以外は合成例1と同様に行い、重合体Bを得た。この
重合体Bの重量平均分子量は10,000、アセタール
構造単位とグリオキシル酸塩構造単位のモル比率は7
7:23であった。 [合成例3]モノエタノールアミンの量を3.7g、反応
器に仕込む炭酸ナトリウムおよび純水をそれぞれ3.3
g、16.4g、滴下する炭酸ナトリウム水溶液を、炭
酸ナトリウム16.7gを純水81.6gに溶解してな
る水溶液に変えた以外は合成例1と同様に行い、重合体
Cを得た。この重合体Cの重量平均分子量は14,00
0、アセタール構造単位とグリオキシル酸塩構造単位の
モル比率は24:76であった。 [合成例4]モノエタノールアミンの量を1.6g(ジメ
チルスルホキシド1.6gに溶解して滴下)、反応器に
仕込む炭酸ナトリウムおよび純水をそれぞれ3.9g、
19.0g、滴下する炭酸ナトリウム水溶液を、炭酸ナ
トリウム19.7gを純水96.2gに溶解してなる水
溶液に変えた以外は合成例1と同様に行い、重合体Dを
得た。この重合体Dの重量平均分子量は14,000、
アセタール構造単位とグリオキシル酸塩構造単位のモル
比率は11:89であった。 [合成例5]合成例3におけるポリグリオキシル酸メチル
のジクロロメタン溶液の代わりにポリグリオキシル酸メ
チル−メトキシポリエチレングリコールブロック共重合
体のジクロロメタン溶液31.4gを用いた以外は合成
例3と同様に行い、重合体Eを得た。この重合体Eの重
量平均分子量は12,000、アセタール構造単位、グ
リオキシル酸塩構造単位、エチレングリコール構造単位
のモル比率は17:53:30であった。 [合成例6]温度計、還流冷却器、攪拌機、窒素導入管、
および2つの滴下ロートを備えたガラス製の反応器に、
ジメチルスルホキシド25.6gを仕込んだ。一方の滴
下ロートにポリグリオキシル酸メチルのジクロロメタン
溶液(75%)25.6gを採り、もう一方の滴下ロー
トにジエタノールアミン5.6gを採った。反応器内部
の温度を30℃以下に保ちながらポリグリオキシル酸メ
チル溶液およびモノエタノールアミンを30分かけて反
応器に滴下した。滴下終了後、さらに24時間反応させ
て反応を完結させた。
【0060】次に、温度計、還流冷却器、攪拌機、窒素
ガス導入管、および2つの滴下ロートを備えたガラス製
の反応器に炭酸ナトリウム3.4g及び純水16.6g
を添加し、攪拌して炭酸ナトリウムを溶解させた。上記
ポリグリオキシル酸メチルとモノエタノールアミンとの
反応により得られた反応液を滴下ロートに移し、もう一
方の滴下ロートに炭酸ナトリウム16.8gを純水8
2.1gに溶解させた溶液を採った。反応器の内温を5
0℃に保ちながら、1時間かけて2つの滴下ロートから
それぞれの溶液を滴下した。滴下終了後、さらに1時間
反応させた後、エバポレータを用いてケン化により生じ
たメチルアルコールを含む揮発分を留去した。得られた
水溶液を透析膜(和光純薬製ダイアライシスメンブラン
36)を用いて、0.15%炭酸ナトリウム水溶液中で
24時間透析した。透析後、エバポレータを用いて濃縮
し、さらに減圧乾燥して重合体Fを得た。
【0061】この重合体Fの重量平均分子量は9000
であった。そのプロトン核磁気共鳴スペクトル(溶媒:
重水、σ値)を測定したところ、3.3〜3.7(1.
1H)、4.9〜5.8(1H)にピークが検出され、
アセタール構造単位 (一般式(1)で、R1=水素原
子、R2=R3=ヒドロキシエチル基である構造単位)
と、グリオキシル酸塩構造単位(一般式(4)でR1
水素原子、M=ナトリウム原子である構造単位)のモル
比率は14:86であった。 [実施例1〜6]上記合成例で得られた重合体を洗剤用
分散剤として用い、以下のようにカルシウムイオン捕捉
能を評価した。結果を表1に示す。 <カルシウムイオン捕捉能>検量線用カルシウムイオン
標準液として、塩化カルシウム2水和物を用いて、0.
01mol/l、0.001mol/l、0.0001
mol/lの水溶液を50g調製し、4.8%NaOH
水溶液でpH9〜11の範囲に調製し、更に4mol/
lの塩化カリウム水溶液(以下4M−KCl水溶液と略
す)を1ml添加し、更にマグネチックスターラーを用
いて十分に攪拌して検量線用サンプル液を作製した。ま
た、試験用カルシウムイオン標準液(I)として、同じ
く塩化カルシウム2水和物を用いて、0.001mol
/lの水溶液を必要量(1サンプルにつき50g)調製
した。
【0062】次いで、100ccビーカーに試験サンプ
ル(重合体)を固形分換算で10mg秤量し、(I)の
試験用カルシウムイオン標準液50gを添加し、マグネ
チックスターラーを用いて十分に攪拌した。更に、検量
線用サンプルと同様に、4.8%NaOH水溶液でpH
9〜11の範囲に調製し、4M−KCl水溶液を1ml
添加して、試験用サンプル液を作製した。
【0063】この様にして、作製した検量線用サンプル
液、試験用サンプル液を平沼産業株式会社製滴定装置C
OMTITE−550にて、オリオン社製 カルシウム
イオン電極93−20,比較電極90−01により測定
を行なった。検量線及び試験用のサンプル液の測定値よ
り、サンプル(重合体)が捕捉したカルシウムイオン量
を計算により求め、その値を重合体固形分1gあたりの
捕捉量を炭酸カルシウム換算のmg数で表し、この値を
カルシウムイオン捕捉能値とした。
【0064】
【表1】 [実施例7〜10、比較例1]上記合成例で得られた重
合体を洗剤用分散剤として用い、以下のようにクレー分
散能を評価した。結果を表2に示す。
【0065】<クレー分散能(炭酸カルシウム50pp
m)>グリシン67.56g、塩化ナトリウム52.6
g、NaOH2.4gに純水を加え、600gとした
(これをバッファーIとする)。バッファーI60gに
塩化カルシウム二水和物0.0817gを加え、更に純
水を加え、1000gとする(これをバッファーIとす
る)。測定対象の重合体の0.1重量%水溶液(固形分
重量換算)4gに、バッファーIIを36g加え、攪拌
し分散液とした。試験管(IWAKI GLASS製 :
直径18mm、高さ180mm)にクレー(社団法人
日本粉体工業技術協会製 試験用ダスト11種)0.3
gを入れた後、上記の分散液を30g加え、密封した。
試験管を振り、クレーを均一に分散させた。その後、試
験管を直射日光の当たらないところに20時間静置し
た。20時間後、分散液の上澄みを5cc取り、UV分
光器(島津製作所 UV−1200;1cmセル、波長
380nm)で吸光度を測定した。 <クレー分散能(炭酸カルシウム200ppm)>グリ
シン67.56g、塩化ナトリウム52.6g、NaO
H2.4gに純水を加え、600gとした(これをバッ
ファーIとする)。バッファーI60gに塩化カルシウ
ム二水和物0.3268gを加え、更に純水を加え、1
000gとする(これをバッファーIIIとする)。測
定対象の重合体の0.1重量%水溶液(固形分重量換
算)4gに、バッファーIIIを36g加え、攪拌し分
散液とした。試験管(IWAKI GLASS製 :直径
18mm、高さ180mm)にクレー(社団法人 日本
粉体工業技術協会製 試験用ダスト11種)0.3gを
入れた後、上記の分散液を30g加え、密封した。試験
管を振り、クレーを均一に分散させた。その後、試験管
を直射日光の当たらないところに20時間静置した。2
0時間後、分散液の上澄みを5cc取り、UV分光器
(島津製作所 UV−1200;1cmセル、波長38
0nm)で吸光度を測定した。
【0066】
【表2】 [実施例11〜14、比較例2]上記合成例で得られた
重合体を洗剤用分散剤として用い、以下のように再汚染
防止性能を評価した。結果を表3に示す。
【0067】<評価方法>綿布(JIS−L0803綿
布(金巾3号))を5cm×5cmに裁断し、8枚1組
とした。測定対象の重合体を含む評価用洗剤水溶液1L
にクレーと白布8枚を加え、ターゴトメータにて次の条
件で試験を行なった。比較として用分散剤無添加の場合
も評価した。 <試験条件> 洗剤濃度:下記洗剤配合を使用し、界面活性剤(SFT
−70H)濃度が350ppmになるように添加した。 洗剤配合:SFT−70H 注1) ;50g ジエタノールアミン ;10g エタノール ;5g プロピレングリコール ;5g 水 ;30g 注1)SFT−70H(ソフタノール70H):日本触
媒製、ポリオキシエチレンアルキルエーテル 分散剤添加量:44ppm(固形分換算) 水の硬度:50ppm(炭酸カルシウム換算) 水温 :25℃ 使用水量:洗剤、重合体を含み1Lとする 使用布 :綿布(JIS−L0803綿布(金巾3
号))5cm×5cm、8枚 クレー :試験用ダスト11種(関東ローム、超微粒)
(日本粉体工業技術協会) 洗浄時間:10分(ターゴトメータ100rpm) 濯ぎ時間:2分(ターゴトメータ100rpm)
【0068】試験方法:洗濯・濯ぎを3回繰り返し、洗
浄前の原布(白布)及び試験後の汚染布の反射率(ハン
ター白色度)を色差計(日本電色工業株式会社製:SE
2000)にて測定し、次式によって再汚染防止率を求
めた。 再汚染防止率(%)=(試験後の反射率/原布の反射
率)×100
【0069】
【表3】 [実施例15〜19、比較例3、4]上記合成例で得ら
れた重合体を洗剤用分散剤として用い、洗浄力試験を行
い、上記用分散剤を含む洗剤組成物の性能を評価した。
結果を表4に示す。なお表中の添加量の数値は、固形分
あるいは有効成分換算を表し、洗剤配合および用分散剤
量の数値は重量%を表す。
【0070】<評価方法>湿式人工汚染布((財)洗濯
科学協会製)を5枚1組で使用した。重合体を含む評価
用洗剤水溶液500mLに汚染布5枚を加え、ターゴト
メータにて次の条件で試験を行なった。 <試験条件> 洗剤濃度:下記洗剤配合を使用し、界面活性剤(SFT
−70H、ネオペレックスF−65)濃度が350pp
mになるように添加した。 洗剤配合:SFT−70H 注1);10g ネオペレックスF−65 注2) ;46.2g(有効成
分30g) ジエタノールアミン ;10g エタノール ;5g プロピレングリコール ;15g 水 ;13.8g 注1)SFT−70H(ソフタノール70H):日本触
媒製, ポリオキシエチレンアルキルエーテル 注2)ネオペレックスF−65:花王株式会社製ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム 分散剤添加量:44ppm、88ppm(固形分換算) ゼオライト(ゼオライトA4粉末)添加量:176pp
m 水の硬度:50ppm(炭酸カルシウム換算) 水温 :25℃ 使用水量:500mL 汚染布 :(財)洗濯化学協会 湿式人工汚染布 5枚 洗浄時間:10分(ターゴトメータ100rpm) 濯ぎ時間:2分(ターゴトメータ100rpm) (試験方法):洗濯・濯ぎを行なった後、洗浄前の原布
(汚染布)及び試験後の汚染布の反射率(ハンター白色
度)を色差計(日本電色工業株式会社製、SE200
0)にて測定し、次式によって洗浄率を求めた。 洗浄率(%)=((洗浄後の汚染布の反射率−洗浄前の
汚染布の反射率)/(白布の反射率−洗浄前の汚染布の
反射率))×100
【0071】
【表4】 *表中の添加量の数値は、固形分あるいは有効成分換算 [実施例20〜39、比較例5〜8]上記合成例で得ら
れた重合体の液体洗剤に対する相溶性の評価を行った。
【0072】<評価方法>本発明の水溶性重合体及び下
表5〜8に記載の成分を用いて各種洗剤組成物を調整し
た。各成分が均一になる様に充分に攪拌し、気泡を除い
た後、25℃での濁度値を測定した。濁度値は、日本電
色株式会社製NDH2000(濁度計)を用いてTur
bidity(カオリン濁度:mg/l)を測定した。
評価結果は次の3段階を基準とした。 ○:濁度値(0〜50)、目視で分離、沈殿又は白濁し
ていない △:濁度値(50〜200)、目視で僅かに白濁してい
る ×:濁度値(200以上)、目視で白濁している 上記の結果を表5〜8に示す。なお表中の添加量の数値
は、固形分あるいは有効成分換算を表し、洗剤配合およ
び用分散剤量の数値は重量%を表す。また、表中のコー
タミン86Wは花王(株)製のステアリルトリメチルア
ンモニウムクロライドを表す。なお、比較サンプルとし
て、重量平均分子量10,000のポリグリオキシル酸
ナトリウムを使用した。
【0073】
【表5】 *表中の添加量の数値は、固形分あるいは有効成分換算
【0074】
【表6】 *表中の添加量の数値は、固形分あるいは有効成分換算
【0075】
【表7】 *表中の添加量の数値は、固形分あるいは有効成分換算
【0076】
【表8】 *表中の添加量の数値は、固形分あるいは有効成分換算
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、洗剤用分散剤、顔料分
散剤、スケール分散剤等の用途で一層優れた分散剤を提
供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 中野 真人 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 藤井 義一 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 山口 繁 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 4D077 AA03 AA05 AA06 AA09 AB03 AB06 AB11 AC05 BA07 DC02X DC04X DC10X DD04X DD30X DE01X DE02X DE04X DE06X DE08X DE09X DE20X DE24X DE28X DE29X DE34X 4H003 AB19 AC09 BA09 BA12 DA01 EA28 EB04 EB14 EB35 ED02 FA03 FA04 4J032 AA35 AB01 AB04 AE03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシアルキルアミド基含有ポリア
    セタールを含む分散剤。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1)で示されるアセタール
    構造単位(1)を分子内に有するアミド基含有ポリアセ
    タールを含む分散剤。 【化1】 (但し、R1は水素原子、メチル基、エチル基およびハ
    ロゲン原子から選ばれた少なくとも1種である。R2
    よびR3は、いずれも水素原子、炭素数1〜18のアル
    キル基、炭素数2〜18のアルケニル基、芳香族基、下
    記一般式(2)で示されるアルコキシ基、下記一般式
    (3)で示される置換アルキル基(3)およびヒドロキ
    シル基を有する炭素数2〜18のアルキル基から選ばれ
    た少なくとも1種であり、R2およびR3の少なくとも一
    方はヒドロキシル基を有する炭素数2〜18のアルキル
    基であり、同じ構造であってもよく、異なっていてもよ
    い。前記アルキル基、アルケニル基、芳香族基およびア
    ルコキシ基は、いずれも置換基を有していてもよい。) 【化2】 (但し、R4は水素原子、アルキル基および芳香族基か
    ら選ばれた少なくとも1種である。mは2〜4であり、
    lは1以上である。) 【化3】 (但し、AはSO3H、SO3Na、SHおよびNR67
    から選ばれた少なくとも1種である。R6およびR7は、
    いずれも水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素
    数2〜18のアルケニル基および芳香族基から選ばれた
    少なくとも1種であり、同じ構造であってもよく、異な
    っていてもよい。前記アルキル基、アルケニル基および
    芳香族基は、いずれも置換基を有していてもよい。nは
    1〜4である。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(4)で示されるアセタール
    構造単位を分子内にさらに有する、請求項2に記載のア
    ミド基含有ポリアセタールを含む分散剤。 【化4】 (但し、R1は、水素原子、メチル基、エチル基および
    ハロゲン原子から選ばれた少なくとも1種である。M
    は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基
    及び有機アミン基から選ばれた少なくとも1種であ
    る。)
  4. 【請求項4】 一般式(5)で示されるアセタール構造
    単位(5)を分子内に有するエステル基含有ポリアセタ
    ールとアミノアルコールとを反応させて、得られること
    を特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のアミド基含
    有ポリアセタールを含む分散剤。 【化5】 (但し、R1は水素原子、メチル基、エチル基およびハ
    ロゲン原子から選ばれた少なくとも1種である。R5
    炭素数1〜4のアルキル基である。)
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載の分散剤を
    0.02重量%以上含むことを特徴とする洗剤組成物。
JP2001131317A 2001-04-27 2001-04-27 ポリアセタール含有分散剤 Pending JP2002320840A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131317A JP2002320840A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 ポリアセタール含有分散剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131317A JP2002320840A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 ポリアセタール含有分散剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002320840A true JP2002320840A (ja) 2002-11-05

Family

ID=18979521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001131317A Pending JP2002320840A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 ポリアセタール含有分散剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002320840A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2702824C (en) Cleaning compositions with alkoxylated polyalkanolamines
EP2217689B1 (en) Laundry formulations and method of cleaning
JPS63273698A (ja) アルコキシル化カルボキシル基含有重合体を含有する洗剤
EP3047003A1 (de) Verwendung modifizierter polyasparaginsäuren in spülmitteln
JPH04244094A (ja) アルキルモノグルコシドエーテルカルボキシレート及びアルキルポリグルコシドエーテルカルボキシレート
JPS5915359B2 (ja) 洗剤用ビルダ−及び該洗剤用ビルダ−を用いる洗剤組成物
JP5660905B2 (ja) ポリアルキレンアミンアルキレンオキシド共重合体
JP4323700B2 (ja) 新規水溶性共重合体とその製造方法、用途
CA2293056C (en) Polyether hydroxycarboxylate copolymers
JP2002320840A (ja) ポリアセタール含有分散剤
JP5385773B2 (ja) 衣料洗剤用高分子ビルダー
JPH09324018A (ja) アクリル系重合体、その製造方法、生分解性ビルダー、洗剤組成物及び分散剤
JP4334749B2 (ja) 液体洗剤用ビルダーおよび液体洗剤組成物
JP2005068401A (ja) 水溶性共重合体
JP2005170977A (ja) 変性アルキレンイミン系重合体
EP0962475B1 (en) Amidated polyacetals, process for producing the same, and use thereof
JP4009041B2 (ja) 重金属イオンキレート能を有する新規水溶性重合体とその製造方法および用途
JP5275588B2 (ja) 高分子ビルダー
JP2003292617A (ja) 水溶性重合体、その製造方法、およびその用途
JP2003286344A (ja) ポリアルキレンイミン誘導体およびその製造方法
JP2003192722A (ja) アミノ基含有重合体とその製造方法、ならびに用途
JP2000159834A (ja) 不飽和カルボン酸重合体および生分解性ビルダーならびに洗剤組成物
JP2010184865A (ja) N,n−ビス(2−ヒドロキシアルキル)アミノ酸の製造方法およびアミノ酸組成物およびその用途
JP2004043593A (ja) 不飽和カルボン酸重合体とその製造法及びその用途
JP2001055419A (ja) 不飽和カルボン酸重合体とその製造法および生分解性ビルダー