JP2002320702A - 補助電動機付きスケータ - Google Patents

補助電動機付きスケータ

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JP2002320702A
JP2002320702A JP2001121871A JP2001121871A JP2002320702A JP 2002320702 A JP2002320702 A JP 2002320702A JP 2001121871 A JP2001121871 A JP 2001121871A JP 2001121871 A JP2001121871 A JP 2001121871A JP 2002320702 A JP2002320702 A JP 2002320702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行のための駆動装置を小型化して走行以外
での持ち運びができるよう小型軽量化すると共に、誰で
も操縦が容易にでき、初心者や身障者でも安全に操縦で
きる補助電動機付きスケータを開発することを課題とす
る。 【解決手段】 前輪3を軸支するハンドル軸1がボード
6前端に取付けられ、ボード6後端に後輪11が軸支さ
れ、また、このボード6には後輪11に摩擦により動力
を伝達する電動モータ14が後輪11との機構的接触を
断接可能に支持され、該電動モータ14は、後輪11の
回転速度の検出情報に基づき、一定以上の回転速度で電
源が供給されるスイッチ回路21により駆動されるよう
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は補助電動機付きス
ケータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボードの前端にハンドル操作可能
な前輪を、後端に後輪を軸支し、立ち姿勢で走行できる
ようにしたスケータに、駆動装置を設けることにより自
走出来るようにした駆動装置付きのスケータが一般に知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら駆動
装置付きのスケータは、停止状態から自走で走り出すよ
うにされているので、比較的大馬力の駆動装置が用いら
れ、また駆動源に内燃機関を使用した場合は、クラッチ
などが不可欠となるので、駆動装置が大掛かりとなる問
題があった。
【0004】また、電動モータを駆動源とする場合は大
容量の電池を必要とし、電動モータそのものは小型化で
きても電池に大型のものを使用せざるを得ず、非常に重
量が嵩むといった問題があった。
【0005】従って、上記何れの場合も、スケータ全体
が大型化され、あるいは重量が嵩むので、走行以外での
持ち運び、例えば乗用車のトランクに収納して持ち運ぶ
といった軽便な扱いが簡単にできない問題があった。
【0006】また、電池の蓄電量が無くなり駆動不能と
なると、電動モータは減速ギャを介して車輪と連接され
ているので、電動モータを空転させたとしても、ギヤ比
が逆となるので大きな走行抵抗となるといった問題があ
った。
【0007】また、実際の操縦に際しても、始動、加減
速、通常走行などにかなり習熟を要し、誰でも容易に操
縦出来るものではない問題があった。この発明は、上記
問題を解消し、走行のための駆動装置を小型化して走行
以外での持ち運びができるよう小型軽量化すると共に、
誰でも操縦が容易にでき、初心者や身障者でも安全に操
縦できる補助電動機付きスケータを開発することを課題
としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の補助電動機付きスケータは、前輪を軸支
するハンドル軸がボード前端に取付けられ、ボード後端
に後輪が軸支され、また、このボードには後輪に動力を
伝達する電動モータが後輪との機構的接続を断接可能に
支持され、該モータは、後輪の回転速度の検出情報に基
づき、一定以上の回転速度で電源が供給されるスイッチ
回路により駆動されるように構成されたものである。
【0009】すなわち、この補助電動機付きスケータは
一定以上の速度でなければ電動モータが駆動されないの
で、その間は足蹴りで進むこととなり、自動走行に習熟
していない者であっても安全に操縦できることとなる。
【0010】また、補助電動機は、使用されるまでは後
輪から機構的に離れているので、後輪の走行抵抗がなく
動力無しの通常のスケータと同じ状態で使用できる。ま
た、一定速度以上となり電動機の電源がオンとなれば、
自動走行ができ、労力無しで走行可能となる。
【0011】さらに、電動モータは補助動力であるの
で、電池や電動モータとしては小型軽量のもので充分と
なり、その結果補助電動機付きスケータ全体の重量も軽
減される。
【0012】なお、ここで機構的接続とは摩擦伝導機構
又は巻掛け伝導機構、歯車列の伝導機構などを用いた伝
動装置の駆動軸にクラッチなどを設けこれらの断接を行
うことによって駆動力を遮断したり伝動したりすること
を言う。
【0013】請求項2の補助電動機付きスケータは、請
求項1の補助電動機付きスケータにおけるスイッチ回路
に、電源が供給された後一定時間経過すれば電源を遮断
するタイマーが設けられ、該タイマーにより電源が遮断
された後はスイッチ回路がリセットされ、再び後輪の回
転速度の検出情報に基づき、一定以上の回転速度を検出
しないと電源が供給されないようにされたものである。
【0014】一定以上の速度で自動走行を開始した後で
あっても、一定時間、例えば20秒前後の間走行を続け
れば自動的に電源を切り、回路をリセットすることによ
って暴走を防止するのである。
【0015】走行をさらに継続する場合は、当該タイマ
ーによる電源遮断の後、足蹴り操作により速度を増して
走行開始のための検出回路を経て再びモーターを駆動す
るのである。
【0016】従って、下り坂に差し掛かった場合や、速
度が意に反して上昇しすぎ、操縦者が操作に混乱を来し
ている場合などでも、一定時間経過すれば、自動的にす
べての電源が遮断されてしまうので、安全に走行でき
る。
【0017】請求項3の補助電動機付きスケータは、請
求項1又は2の補助電動機付きスケータにおいて、ハン
ドルにブレーキレバーと後輪に前記ブレーキレバーによ
り作動されるブレーキ装置が設けられ、また、電動モー
タと後輪との機構的接続が摩擦接触機構とされ、ボード
に枢支した踏板と、この踏板に固定された電動モータで
あって回転軸に前記後輪に対する接触ローラを有した電
動モータとから構成され、前記踏板を踏めば前記接触ロ
ーラが後輪に接し動力を摩擦伝動するようにされてお
り、前記踏板には、踏力により下降した踏板に弾撥的に
係合し、以後は踏力を解除しても摩擦状態を維持するよ
う踏板に係合する係止レバーが設けられ、該係止レバー
には、さらに解除カム機構が設けられ、該解除カム機構
は前記ブレーキ装置の停止方向作動によって踏板から離
脱付勢されるよう構成されたものである。
【0018】従って、電動モータを後輪に接触させた後
は、ずっと踏み続ける必要がなく、両足をボードの上に
載せることができ、安全走行ができる。また、ブレーキ
を操作すれば、係止レバーが踏み板から解放され、以後
は電動モータと後輪とは非接触状態となるので、駆動力
が絶たれブレーキを掛けているにも拘わらず駆動力が加
わり続けるといったことが無くなる。
【0019】請求項4の補助電動機付きスケータは、請
求項3の補助電動機付きスケータにおいて、ブレーキレ
バーにより作動されるブレーキ装置が後輪に接触するブ
レーキシューとされ、該ブレーキシューは後輪の回転軸
と平行な軸によって回転可能に設けられ、かつ前記後輪
の回転方向と逆方向へ回動することによって前記後輪外
周面に圧接されるように構成されたものである。
【0020】従って、この請求項4の補助電動機付きス
ケータのブレーキ装置はブレーキを作動させたとき、ブ
レーキシューが後輪に食い込む方向に滑るので、ブレー
キの効きがよくなる。
【0021】請求項5の補助電動機付きスケータは、上
記した請求項3の補助電動機付きスケータにおいてブレ
ーキ装置が後輪に接触するブレーキシューとされ、踏力
により下降した踏板が前記ブレーキシューに係合可能と
され、踏板に係合したブレーキシューが停止方向へ作動
されると、ブレーキシューが踏板から離脱し後輪に接触
して制動するように構成されたものである。
【0022】従って、この請求項5の補助電動機付きス
ケータによれば、安全装置としての係止レバーがブレー
キシューと兼用されているので構造が簡略化されると同
時に作動の確実化も図れ、安全性も増す。
【0023】請求項6の補助電動機付きスケータは、請
求項1又は2の補助電動機付きスケータにおける電動モ
ータと後輪との機構的接続が駆動プーリと後輪に設けた
従動プーリの間の巻掛け伝導ベルトとされ、前記駆動プ
ーリは電動モータにクラッチを介して機構的に断接可能
とされてなるものである。
【0024】この場合、電動モータから後輪への動力伝
達は伝導ベルトによるので、動力伝達が確実となり、特
に伝導ベルトとの接触面が水などで濡れた場合などでも
相互のスリップが防止され確実な動力伝達が可能とな
る。
【0025】請求項7の補助電動機付きスケータは、上
記した請求項3〜6いずれかの補助電動機付きスケータ
において、ハンドル軸に設けられた該ブレーキレバー
に、操作時に電動モータの供給電力を断とする電源遮断
スイッチが併設されてなるものである。
【0026】従って、自動走行しているときにブレーキ
を掛けると、制動されると同時に電動モータの電源が自
動的にカットオフされるので、それ以上駆動されること
が無くなり、安全に速度を下げることができる。
【0027】請求項8の補助電動機付きスケータは、請
求項1〜7いずれかに記載の補助電動機付きスケータに
おいて、電動モータによって回生制動が行われるように
されたものである。
【0028】従って、電動モータの電源がカットオフさ
れた後、そのまま電動モータを後輪に対して機構的に接
続している場合、後輪によって電動モータが逆に回転さ
せられ、これによって発電され、この電力を蓄電池に蓄
電すると共に、この際の駆動抵抗により回生制動が行わ
れる。
【0029】従って、ブレーキの機械的摩擦以外に、回
生制動で速度も弱められるのでより安全な運転が可能と
なる。長い下り坂などの走行では発電電力を無駄無く蓄
電でき、回生制動により電力の有効利用が可能となる。
【0030】請求項9の補助電動機付きスケータは、請
求項1〜8いずれかの補助電動機付きスケータにおい
て、ハンドル軸がボードに対し折り畳み自在に取付けら
れ、折畳んだハンドル軸を軸周囲に回転しないよう係脱
自在にロックする係止部材が前記ボードに設けられてな
るものである。
【0031】従って、ハンドルを折畳んでハンドルをロ
ックすれば、ハンドルを支持して前輪を転動させながら
引張って持ち運び出来るので、使用しない時の移動が容
易となる。
【0032】請求項10の補助電動機付きスケータは、
請求項1〜9いずれかの補助電動機付きスケータにおい
て、電源バッテリーを収納するケースに前記ハンドル軸
に設けられた引っ掛け金具に係合するフックが設けら
れ、かつ、該フックと前記引っ掛け金具とが、電源回路
のコンセントを兼ね、前記電源バッテリーのケースのフ
ックを、前記金具に係合すれば、バッテリーがハンドル
軸に沿って固定されると同時に電源が供給されるように
されたものである。
【0033】従って、この補助電動機付きスケータによ
れば、電源バッテリーの交換時など、バッテリーを所定
の引っ掛け金具に係合させて取り付けるだけで、電源の
接続も完了するので、例えばコネクタの接続などの他の
作業も省略され、取り扱いが容易になる。
【0034】請求項11の補助電動機付きスケータは、
請求項1〜10いずれかの補助電動機付きスケータにお
いて、ボード本体に修理用工具の収納部が開閉自在に設
けられているものである。
【0035】従って、走行中に何らかの故障が生じた場
合、直ちに修理ができる。
【0036】
【実施の形態】次に、この発明の実施形態である補助電
動機付きスケータを説明する。 実施の形態1 以下、図を参照しながらこの発明の実施の形態1である
補助電動機付きスケータを説明する。
【0037】図1において、1はハンドル軸を示し、図
示例のハンドル軸1はテレスコープ状の伸縮自在構造と
され、緊締バンド部材1dにより任意伸縮位置で巻き締
め固定可能とされている。ハンドル軸1の上端にはハン
ドルバー1aが取付けられ、ハンドルバー1aに沿って
ブレーキレバー1bが取付けられている。
【0038】そして、ハンドル軸1の下端に形成したフ
ォーク部2に前輪3が軸支されている。上記ハンドル軸
1はヘッドパイプ5に軸周囲に回転可能に支持され、こ
のヘッドパイプ5は、ステー8を介してボード6の前端
部分にヒンジ部7で折曲回動可能に取付けられている。
【0039】従って、図示例のハンドル軸1は、図1に
二点鎖線で示すようにヒンジ部7で折畳めるようにされ
ていると共に、矢印方向へ伸縮自在とされている。ま
た、このステー8のヒンジ部7には、ハンドル軸1が、
立設位置と、折畳位置のそれぞれで固定できるラッチ装
置9が設けられている。
【0040】このラッチ装置9は、図2に拡大して示す
ように、ボード6表面にステー8を挟むように立設した
一対の係合板9a、9aと、この係合板9a、9aの外
周縁に形成した係合凹部9b…9bと、この係合凹部9
b…9bに係合する、ステー8に形成した長孔8aに収
納されたピン9c、およびこのピン9cを前記係合凹部
9bから抜け出る方向へ操作するレバー9dとから構成
されている。
【0041】図中6aは、スタンドを示し、図示例の場
合は、図3に示すように、スタンド6aに一体に形成し
た鍔状体6bとスタンドの軸支部6cとの間にばね6d
を圧縮介挿し、矢印で示すようにクリック状に回動して
それぞれの位置に自動的に収まるようにされている。
【0042】即ち、スタンド6aは方形状のブラケット
6eに軸支部6cで回動自在に軸支され、一方、スタン
ド6aに形成された鍔状体6bとブラケット6eの縁の
間にバネ6dが圧縮介挿されている。なお、6fはバネ
6dとブラケット6eの縁との間に介挿されたワッシャ
を示し、必要に応じて介挿される。
【0043】従って、スタンド6aを図3に実線で示し
た位置から仮想線で示す位置へと回動させたとき、方形
状のブラケット6eの角部を乗り越えるときにバネ6d
の圧縮状体が変化するので、この変化によりスタンド6
aがスナップ状に立ち上がったり、折り畳まれたりする
のである。
【0044】なお、図中6hはボード6の裏面に出没自
在に摺嵌された引き出しを示し、この中にスパナやドラ
イバなどの簡単な緊急用修理工具などが収納されてい
る。また、図1において、符号10は、バッテリーを収
納したバッテリーケースを示し、図示例のものは、ステ
ー8に固定したブラケット8bに引っ掛け金具10aで
着脱自在に取付けられている。
【0045】10bは電源コネクタを示し、バッテリ1
0をブラケット8aに取り付けた時に自動的に接合出来
るようにされている。このバッテリーケース10の引っ
掛け金具10aは図4(a)に示すように先端10cが
鉤状とされ、この鉤状部10cがブラケット8aの先端
に形成した係合部8cに係合するようにされている。
【0046】また、この引っ掛け金具10aはバッテリ
ーケース10に軸10dで軸支され、係合方向へ常時回
動するようにバネ10eで回動付勢されている。図4
(a)において10fはバッテリーケース10の持ち運
び用把手を示し、仮想線で図示のように上下方向へ移動
可能とされ、かつ引っ掛け金具10aの末端に形成した
円周膨出部10gに下方没入時は接触し、上方引出し時
には前記円周膨出部10gから外れる操作板10hが取
り付けられている。
【0047】また、ケース10の引っ掛け金具10aと
同一軸線上に取り付け金具を兼ねるコネクタ10bが設
けられており、このコネクタ10bの両側には図5に示
すように八の字状にガイド10jが設けられ、ステー8
に設けられたコネクター8dに接続しようとしたとき、
コネクター10bが接続位置に導かれるようにされてい
る。
【0048】従って、バッテリーケース10を車体に取
り付ける場合、把手10fを持って吊り下げ支持すれ
ば、バッテーは重いので自重により把手10fは引き出
された状態となり、図4(a)に示すように引っ掛け金
具10aはその基部10gが操作板10hから外れ、軸
10dを支点として鉤状部10cをブラケット8aから
外れる方向へと回動する。
【0049】この状態でバッテリーケース10をコネク
タ10b方向へ降ろすように移動させると、八の字状ガ
イド10jで案内されてコネクタ10bがコネクタ8d
に接続され、同時に取り付け金具10は図4(b)に示
すようにブラケット8a先端の係合部8c位置に位置す
る。
【0050】そして、把手10fを下降させれば、把手
10fは元の位置に復帰し操作板10hが下降し、これ
によって操作盤10hが引っ掛け金具10aの円周膨出
部10gに当接し、ブラケット8a先端の係合部8cに
係合する方向へ移動させると同時にこの位置で動かない
ように固定する。
【0051】従って、把手10fを持って取り付けるだ
けでバッテリーは容易に車体に取り付けられる。なお、
上記バッテリーケースの取り付け構造としては、コネク
タと取り付け金具とを一体化しない構造とし、電源回路
は別にコネクタで接続するようにしても良い。
【0052】次に、ボード6の後端には図6、図7に拡
大して示すように後輪11が軸12により軸支されてい
る。この後輪11には図6に示すようにブレーキ装置と
してブレーキシュー18が設けられている。このブレー
キシュー18は、ブレーキレバー1bよりケーブル1c
を介して操作され、図6に示すように後輪11の回転軸
12と平行な軸18a周囲に回転可能なロッド18bの
先端に支持し、後輪11の回転方向と逆方向へ回動する
ことによって後輪11に接するように構成したものであ
る。
【0053】ブレーキシュー18が後輪11に接したと
き、矢印で示すように、ブレーキシュー18が後輪11
にかみ込む方向に変位しようとするので非常にブレーキ
の効きが良くなる。
【0054】なお、ブレーキの構成としてこれ以外の構
成、例えば、タイヤのリムを両側から挟むもの、車軸外
周にバンドを巻き付けて締め付けるもの、あるいはディ
スクブレーキ等の構造としても良い。
【0055】そして、この後輪11の外周には、駆動用
の電動モータ14が後輪11との機構的接触を断接可能
に支持されている。図7に示したものの場合は、電動モ
ータ14を踏板15に取付け、前記電動モータ14の軸
14aに、接触ローラ13を同軸に固定しことにより構
成されている。
【0056】なお、上記ローラ13は効率良く摩擦電動
が行えるよう、外面に凹凸溝を付した金属ローラやゴム
ローラ、さらには帆布やワイヤー等で補強したゴムロー
ル等が使用される。なお、金属ローラは、車輪が濡れた
時にスリップして動力伝達効率が悪くなることがあるの
で、ゴムローラないしは帆布やワイヤー等で補強したゴ
ムロールの使用が望ましい。
【0057】上記踏板15は、図7に示すようにボード
6後端部に軸16を介して矢印で示すように回動自在に
取付けれられ、常時は、二点鎖線で示すようにばね15
bにより接触ローラ13が後輪11より離れる方向に付
勢され、足で踏んで押し下げると、実線で示すように前
記接触ローラ13が後輪11の外周に接触するようにさ
れている。
【0058】なお、電動モータ14と後輪11との機構
的接触を断接可能に支持する構成としては、上記のよう
な踏板15による構成の他、電動モータ14と後輪11
の軸12との間にクラッチ、または電磁クラッチを配置
しておき、これらの電磁クラッチの作動により電動モー
タ14と後輪11とが機構的に断接可能な構成としても
良い。
【0059】例えば、図8に示すように、電動モータ1
4にクラッチ17を介して駆動プーリ41を軸支し、一
方後輪11には図9に示すように、ホイールリム11a
に従動プーリ42を一体的に形成し、コグベルト、Vべ
ルト、タイミングベルトなどの伝動ベルト43を両プー
リ41、42間に巻掛け、テンションプーリ44により
伝動ベルト43の張りを調整するとともに従動プーリ4
2に対する巻掛け角を増大し、巻掛け伝動の効率を図る
構成としても良い。
【0060】上記クラッチ17は、図10に拡大して示
すように、伝動モータ14の駆動軸14aと、これに整
列されて遊転自在に軸支された従動軸45との間に設け
られ、駆動軸側に固定したかみ合い回転子46に、従動
軸45に軸方向摺動移動可能とされたもう一方のかみ合
い回転子47を、駆動レバー48の矢印方向への移動に
より軸方向へ移動可能に設け、かみ合い回転子47の凹
凸49を他方の回転子46の凸凹49にかみ合わせるこ
とにより伝動し、反対方向へ移動させることにより駆動
軸と従動軸との縁が切れるようにされている。
【0061】図中50は従動軸側のかみ合い回転子47
を常時駆動側の回転子方向へ移動するように付勢するば
ねを示す。この場合は、クラッチ17の断接を行うレバ
ー48が前述した実施の形態の踏板15と同様な作用を
行う。
【0062】図1、図7において、図中20は制御回路
の入ったケーシングを示し、電動モータ14の駆動ない
しは停止を司る制御回路が収納されている。図11はこ
の制御回路の一例を示し、電動モータ14の電源は、バ
ッテリ10より、フューズ27、メインスイッチ28か
らリレースイッチ21を介して供給され、リレースイッ
チ21は電動モータ14の起電力が一定以上の電圧とな
った時に作動するサイリスタ23により作動するように
されている。
【0063】回路図の抵抗24は、電動モータ14の起
電力が一定以上の電圧になった時にサイリスタ23を作
動させるようにするもので、電動モータ14の起動時の
速度に応じて適当な抵抗値のものが使用される。
【0064】また、25は、リレースイッチ21の作動
電源の遮断スイッチを示し、ブレーキレバー1b(図
1)と連動するようにされ、電動モータ14による自動
走行中ブレーキを操作したときに作動電源が遮断され、
リレースイッチ21がリセットされるようになってい
る。
【0065】なお、図11において点線で囲む部分の回
路は、バッテリーの電圧チェック用のパイロットランプ
の回路を示し、踏板15の踏み下げによってオンとなる
リミットスイッチ26によって、走行時は断となり、停
止時に操作することにより接となるようにされている。
【0066】また、二点鎖線で囲む部分は電圧を表示す
るパイロットランプの回路を示し、電圧の高さに応じ、
点灯ライトの色などを変化させるようにしたものであ
る。また、上記電動モータ14及びバッテリ10として
は補助動力用とすれば良いので小型の電動モータ及び小
容量の電池でも充分であり、全体重量も10〜14kg
程度の運搬可能な重量とされる。
【0067】なお、回路図には図示されていないが、電
源回路にタイマーを設け、電動モーター14の駆動開始
と同時に作動し一定時間、例えば20秒〜30秒程度の
時間が経過すれば電源をオフとするようにし、回路をリ
セットして、再び最初からの走りだし操作をしなければ
自動走行しないようにしても良い。
【0068】次に、上記補助電動機付きスケータの作動
を説明する。まず、図1に二点鎖線で示した状態からハ
ンドル軸1を立て、ラッチ装置9で倒れないようにハン
ドル軸1を固定する。
【0069】そして、走行する場合は、ハンドルバー1
aを持ってボード6に片足を乗せ、他の片足で地面を蹴
り走行を開始し、速度を上げる。ある程度の速度が出れ
ば、地面を蹴っていた足を踏板15上に移し、ばね15
bの付勢力に抗して踏みつけ、接触ローラ13を後輪1
1の外周に機構的に接触させる。なお、図8、図10に
示したクラッチの場合は、駆動レバー48を矢印方向へ
足で蹴って倒して接とする。また、電磁クラッチ(図示
せず)の場合は、電磁ラッチのスイッチをONにする。
【0070】電動モータ14は後輪11によって従動回
転され、電動モータ14の回転子(図示せず)の回転に
よって起電力が生じる。直ちにこの起電力は抵抗24を
通じてサイリスタ23へと供給され、後輪11の回転数
が一定以上で起電力が一定以上となったときにサイリス
タ23が作動し、同時にリレースイッチ21が作動し、
オンとなって電動モータ14に電源が供給される。
【0071】この瞬間、電動モータ14は駆動源に変化
し、接触ローラ13を介して後輪11を駆動し始める。
従って、足蹴り動作によって一定以上の速度となってい
れば踏板15を踏む事によって電動モータ14で自動走
行することができる。
【0072】そして、踏板15を踏み続ける限り電動モ
ータ14は駆動源として作動し続け走行が継続する。ク
ラッチによる断接の場合は、駆動レバー29でクラッチ
を接としている限り電動モータ14は駆動源として作動
し続け走行が継続する。
【0073】次にブレーキレバー1bを引き、ブレーキ
をかけると、ブレーキシュー18が後輪11に摩擦接触
して速度を弱めると同時に、遮断スイッチ25が作動し
て、電動モータ14の電源回路が絶たれる。同時にリレ
ースイッチ21の電源も絶たれるので、これによりサイ
リスタ23がリセットされた状態となる。
【0074】従って、電動モータ14は後輪11を駆動
しなくなり、もし踏板15を踏み続けたままの場合、あ
るいはクラッチを接としたままの場合は、電動モータ1
4は後輪11から接触ローラ13又は伝動ベルト43を
介して逆に回転させられるので走行抵抗となり、補助電
動機付きスケータの走行速度をより弱める。
【0075】従って、ブレーキシュー18による摩擦停
止力の他に電動モータ14による回転抵抗による停止力
が後輪11に作用する。そして、再び通常走行する場合
は、ブレーキレバー1bを放す。
【0076】これによって、遮断スイッチ素子24がそ
の遮断機能を止め電源回路が回復するが、サイリスタ2
3はリセットされた状態となっているので、最初の走出
しの場合と同様に、後輪11との機構的連接により従動
回転する電動モータ14の起電力によって自走するかど
うかが抵抗24とサイリスタ23の作用によりチェック
される。
【0077】そして、サイリスタ23が導通すればリレ
ースイッチ22が作用して元通りの電源供給が行われ
る。一方、所定の起電力以下の起電力しか無かった場合
は、リレースイッチ22が働かず、電動モータ14は駆
動回転しない。
【0078】従って、踏板15から足を降ろし再び地面
を蹴って速度を上げるのである。クラッチの場合は駆動
レバー29でクラッチを断とし、再び地面を蹴って速度
を上げるのである。
【0079】以上のように、電動モータ14による速度
チェックが停止方向の常に安全側へと制御されるので特
に習熟しなくても安全に誰でも容易に操縦できる効果を
有する。
【0080】なお、電源回路にタイマー回路を設けた場
合は、電動モータ14の駆動が開始されても、一定時間
経過後は自動的に電源が絶たれる。従って、その後再び
足で地面を蹴って速度を増し、上述した駆動操作を繰り
返す。
【0081】この場合は、電源が入ったままとなること
による予想外の暴走を防止でき、より安全な操縦ができ
る。さらに、タイマーによって電源が遮断された後、一
定時間経過しなければ自動走行ができないようにするこ
とも出来る。
【0082】この場合は、タイマーにより走行時の電源
が切られた後、まだ高速状態が維持されていた場合、自
動走行の実質的な継続を防止するためである。なお、上
記実施の形態において、ブレーキレバー1bに併設され
る遮断スイッチ素子24に回生電力を直流に整流して蓄
電池側へと流す回路を併設し、電動モータ14への電源
供給の遮断と同時に回生起電力の回路をオンにするよう
にしておけば、フレーキを掛ける都度、起電力が蓄電池
側へと供給されるので、エネルギの有効利用が図れる。
【0083】特に、長い坂道を下る場合などは回生電力
の有効利用が図られる。 実施の形態2 図12は実施の形態2の要部平面図、図11は実施の形
態2の他の構成例の要部斜視図である。
【0084】この実施の形態2は、電動モータ14と後
輪11との接触状態の維持を目的としたもので、この部
分以外は実施の形態1と同じであるため、異なる部分の
み説明する。
【0085】この実施の形態2では、図12に示すよう
に踏板15の側面位置に係止レバー19をボード6に立
てたピン6pに回動自在に軸支すると共に、ピン6pに
設けたつるまきばね(図示省略)により踏板15方向へ
弾性付勢し、踏板15を踏みつけて押し下げた時に、係
止レバー19で踏板15をその位置で固定出来るように
したものである。
【0086】すなわち、係止レバー19には、踏板15
方向へ緩い傾斜面を有して突出する突起19aが設けら
れ、この突起19aの後端面19bが踏板15表面に引
っ掛かるよう鋭角の爪状に形成されている。
【0087】従って、踏板15を矢印M方向へ踏むと突
起19aの傾斜面により係止レバー19は矢印Q方向へ
移動したあと、突起の後端面19bが踏板15に引っ掛
かって係止し、電動モータ14の接触ローラ13が後輪
11と接した状態となったまま固定維持される。
【0088】そして、係止レバー19の根元部分19c
には、前記傾斜面と同様な傾斜面を有した突起19dが
形成されている。この突起19dはブレーキシュー18
を駆動させるロッド18aの側面と接触可能とされ、ブ
レーキシュー18が矢印Rで示すように、後輪11に接
する方向へ移動すれば、傾斜面に押されて係止レバー1
9が矢印Qで示すように踏板15を解放する方向へ回動
し、これによって踏板15は矢印S方向へ移動し、電動
モーター14が後輪11から離れるようにされている。
【0089】したがって、この場合、踏板15を踏みつ
けることによって、接触ローラ13と後輪11とを接触
させて電動走行しだしたあとは、踏板15から足を放し
ても踏板15が係止レバー19に係合し、その結果、接
触ローラ13は後輪との接触状態を維持するので、ボー
ド6上に両足を載せることができ、安全な操縦ができ
る。
【0090】次にブレーキレバーを引いてブレーキをか
けると、回動するブレーキシューのロッド18aが突起
19dの傾斜面に接触して、係止レバー19を踏板15
から外れるように押す。これにより係止レバー19が外
れると、踏板15が矢印S方向へ跳ね上がり、電動モー
タ14の駆動力が後輪11から遮断され、ブレーキを掛
けているにもれ拘わらず後輪11に駆動力が加わり続け
るといった危険な状態が予防できる。
【0091】なお、係止レバー19の踏板15に対する
係合位置を調節するため図13に示すように、突起19
aをガイド19gに沿って移動可能とし、調整ねじ19
hによって位置調節可能としても良い。なお、図中19
kは調整ねじを回転させる把手部を示す。
【0092】なお、係止レバー19を踏板15から解除
する機構として、上記ブレーキシュー18のロッド18
aとの接触の他、図14に示すように、ブレーキケーブ
ル1cのブレーキワイヤー1wを係止レバー19の先端
にも結止し、間にローラ18cを介挿することによって
ブレーキワイヤー1wの牽引方向を変化させて係止レバ
ー19を直接牽引作動できるようにしても良い。
【0093】この場合は、ブレーキ操作時の力が係止レ
バー19に直接的に作用する。したがって、この実施の
形態2によれば、電動走行しだしたあとは、踏板15か
ら足を放しても接触ローラ13は後輪との接触状態を維
持するので、ボード6上に両足を載せることができ、安
全な操縦ができる。
【0094】そして、次にブレーキレバーを引いてブレ
ーキをかければそれに伴って係止レバー19が踏板15
から外れ、駆動力が絶たれるので安全に停止することが
できる。
【0095】なお、踏板15の固定を係止レバー19に
よる場合を示したが、図15に示すようにブレーキシュ
ー18に上記係止レバーの機能を兼用させることもでき
る。即ち、図15は、実施の形態2の他の構成例を示す
側面図であってブレーキシュー18の先端18bにフッ
ク18cが形成され、一方踏板15裏面にも、前記フッ
ク18cに向かい合うフック15aを有する爪片15b
が突設され、ブレーキロッド18aにバネ18dにより
矢印方向へ附加される付勢力を利用して、踏板15を踏
み降ろしたとき、フック15aがブレーキシュー18の
フック18cに係合するようにされている。
【0096】したがって、踏板15を踏み自動走行に入
れば、フック15aがブレーキシュー18のフック18
cに係合し、走行状態が維持され、ブレーキをかけれ
ば、ブレーキシュー18はバネの付勢力に抗して後輪方
向へ移動するが、この時、フック15aも外れて駆動力
が絶たれるので安全に停止することができる。
【0097】また、上記踏板15裏面とブレーキシュー
18とを直接的に係合する場合を示したが、図16に示
すように、間にリンク15cを介在させ、踏板15のフ
ック15aとリンク15cとの係合をブレーキシュー1
8とリンク15cとの係合動作によって制御するように
しても良い。
【0098】即ち、図16においてボード6に設けた支
持板61に軸62を介して中間リンク15cが軸支さ
れ、このリンク15cの先端15eが常時ブレーキシュ
ー18の背面に接するようにし、後端に設けたフック1
5fに踏板15のフック15aが係合するようにし、踏
板15を押し下げればフック15aが中間リンク15c
のフック15fに係合し、ブレーキがかけられブレーキ
シュー18が後輪11方向へ移動すれば、これに伴なっ
て中間リンク15cが回動しフック15aが外れ、踏板
15が跳ね上がるようにされている。 実施の形態3 この実施の形態3は、ハンドルの構造を改良したもの
で、実施の形態1で説明したように伸縮して折り畳んだ
ハンドル軸1を軸周囲に回転しないように固定可能とし
たものである。
【0099】すなわち、図17に示すようにボード6に
枢支したステー8に、ハンドル軸1に設けた突起33に
係合するロックアーム16を回動可能に設け、ハンドル
軸1を折畳んだ時はこのロックアーム16を突起33に
係合させてハンドル軸1の回転を止めるのである。
【0100】すなわち、ハンドル軸1には、図18に示
すように割り31を有しねじ32によってハンドル軸1
に締め付け固定可能な突起部材33が取付けられてい
る。一方、ステー8には突起部材33の突起33aに嵌
合するコ字状部16aを有するゲート状ロックアーム1
6が軸支されている。
【0101】このロックアーム16は図17に示すよう
にステー8に設けたピン8bを受容する長孔16bを有
し、ロックステー16の末端は長孔16bの端部16c
を中心とする半円状の輪郭とされている。
【0102】そして、ロックアーム16を突起部材33
から外れた姿勢の時に固定するピン8cが、ロックアー
ム16末端の輪郭に沿った位置で、かつロックアーム1
6を受容しロックした姿勢の時の側面となる位置に突設
されている。
【0103】従って、図1に点線で示したようにハンド
ル軸1を折畳んだとき、ロックアーム16をハンドル軸
1の突起部材33に係止すれば、ハンドル軸1の回動が
固定され、ふらふらと遊転するのが防止されるので、図
19に示すようにハンドル1を支持して、前輪3を地面
に接して、引き摺りつつ移動することが可能となり、乗
車しない場合の移動や持ち運びが楽になる。
【0104】
【発明の効果】この発明にかかる補助電動機付きスケー
タは以上のように構成したので、請求項1の構成によれ
ば、通常のスケータと同様な足蹴りで始動を行い、一定
以上の速度で動力による自走に切り替えることが出来る
ようにしたので、慣れない者でも容易かつ安全に操縦で
き、特に身障者の軽便移動用の乗り物としても利用でき
る。また、電動モータとその電源も補助用を目的とした
ものであるので、小型軽量のもので良く、そのため全重
量も軽くなり、走行時以外の運搬も軽便に行えるといっ
た効果がある。
【0105】請求項2の構成によれば、一定以上の速度
で自動走行を開始した後であっても、一定時間走行を続
ければ自動的に電源が切られるので暴走が防止され安全
が確保される。
【0106】従って、下り坂に差し掛かった場合や、速
度が意に反して上昇しすぎ、操縦者が操作に混乱を来し
ている場合などでも、安全に走行できる。請求項3の構
成によれば、駆動状態となったとき踏板がその状態で係
止レバーにより固定されるので、両足を揃えてボード上
に置くことができ、片足で立つ不自然な姿勢をしなくて
もすみ、安全に操縦できる。また、ブレーキを掛ければ
直ちに係止レバーが解除されるので、ブレーキを掛けて
いるにも拘わらず駆動力が加わり続ける事態が防止され
安全な運転が可能となる。
【0107】請求項4の構成によれば、ブレーキ装置は
ブレーキを作動させたとき、ブレーキシューが後輪に食
い込む方向に滑るので、ブレーキの効きがよくなる。請
求項5の構成によれば、安全装置としての係止レバーが
ブレーキシューと兼用されているので構造が簡略化され
ると同時に作動の確実化も図れ、安全性も増す。
【0108】請求項6の構成によれば、伝動モータの駆
動力は、ベルトによって後輪へ伝動されるが、このベル
トに対するプーリの接触面は、路面から離れているの
で、路面が濡れていても接触面が濡れることがなく、摩
擦伝動面がスリップすることがない。従って確実な伝動
が可能である。そしてベルトとしてコグベルトやタイミ
ングベルトなどを使用すれば、伝動接触面が雨水などで
濡れていてもさらにスリップをすることがなく確実な伝
動ができる。
【0109】請求項7の構成によればブレーキ操作時に
必ず駆動電源が遮断されるので、ブレーキを掛けている
にも拘わらず駆動が継続されるといった危険な事態が確
実に予防され、安全な操縦ができる。
【0110】請求項8の構成によれば、ブレーキをかけ
たとき、回生制動によりエネルギの回収が行われるの
で、効率の良い運転ができる。請求項9の構成によれ
ば、ハンドルを折畳んだとき、ハンドル軸が回転しない
ように固定されるので、そのハンドルを持って前輪を転
動させつつ引き摺って移動できるので、移動の労力が軽
減される。
【0111】請求項10の構成によれば、電源バッテリ
ーの交換時など、バッテリーを所定の引っ掛け金具に係
合させて取り付けるだけで、電源の接続も完了するの
で、例えばコネクタの接続などの他の作業も省略され、
取り扱いが容易になる。
【0112】請求項11の構成によれば走行中に何らか
の故障が生じた場合、直ちに修理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である補助電動機付きスケ
ータの側面図である。
【図2】図1のハンドル軸の取付け状態を示す要部拡大
斜視図である。
【図3】スタンド部の要部拡大側面図である。
【図4】バッテリーケースの断面図を示し、(a)は全
体断面図、(b)は要部断面図である。
【図5】バッテリーケースの正面図である。
【図6】図1の後輪ブレーキの構造を示す要部拡大正面
図である。
【図7】図1の後輪部分全体の構造を示す要部拡大正面
図である。
【図8】クラッチを介したベルト伝動とした場合の後輪
部分の要部拡大正面図である。
【図9】ベルト伝動とした場合の後輪の断面図である。
【図10】クラッチ部の説明断面図である。
【図11】制御回路図である。
【図12】実施形態2の要部断面図である。
【図13】実施形態2の他の構成例の要部斜視図であ
る。
【図14】実施形態2のさらに他の構成例の要部斜視図
である。
【図15】実施形態2のさらに他の構成例の要部側面図
である。
【図16】実施形態2のさらに他の構成例の要部側面図
である。
【図17】実施の形態3のハンドル軸のロック構造を示
す要部側面図である。
【図18】図17のA−A線断面図である。
【図19】折畳んで持ち運ぶ状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ハンドル軸 2 フォーク 3 前輪 5 ヘッドパイプ 6 ボード 6a スタンド 6h 工具収納用引き出し 7 ヒンジ部 8 ステー 10 バッテリー 11 後輪 14 電動モータ 13 接触ローラ 15 踏板 16 ゲート状ロックアーム16 18 ブレーキシュー 18a ロッド 19 係止レバー 19d 突起 20 制御回路の入ったケーシング

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪を軸支するハンドル軸がボード前端に
    取付けられ、ボード後端に後輪が軸支され、また、この
    ボードには後輪に動力を伝達する電動モータが後輪との
    機構的接続を断接可能に支持され、該モータは、後輪の
    回転速度の検出情報に基づき、一定以上の回転速度で電
    源が供給されるスイッチ回路により駆動されるように構
    成された補助電動機付きスケータ。
  2. 【請求項2】請求項1の補助電動機付きスケータにおけ
    るスイッチ回路に、電源が供給された後一定時間経過す
    れば電源を遮断するタイマーが設けられ、該タイマーに
    より電源が遮断された後はスイッチ回路がリセットさ
    れ、再び後輪の回転速度の検出情報に基づき、一定以上
    の回転速度を検出しないと電源が供給されないようにさ
    れた補助電動機付きスケータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の補助電動機付きスケー
    タにおいて、ハンドルにブレーキレバーと後輪に前記ブ
    レーキレバーにより作動されるブレーキ装置が設けら
    れ、また、電動モータと後輪との機構的接続が摩擦接触
    機構とされ、ボードに枢支した踏板と、この踏板に固定
    された電動モータであって回転軸に前記後輪に対する接
    触ローラを有した電動モータとから構成され、前記踏板
    を踏めば前記接触ローラが後輪に接し動力を摩擦伝動す
    るようにされており、前記踏板には、踏力により下降し
    た踏板に弾撥的に係合し、以後は踏力を解除しても摩擦
    状態を維持するよう踏板に係合する係止レバーが設けら
    れ、該係止レバーには、さらに解除カム機構が設けら
    れ、該解除カム機構は前記ブレーキ装置の停止方向作動
    によって踏板から離脱付勢されるよう構成された補助電
    動機付きスケータ。
  4. 【請求項4】 請求項3の補助電動機付きスケータにお
    いて、ブレーキレバーにより作動されるブレーキ装置が
    後輪に接触するブレーキシューとされ、該ブレーキシュ
    ーは後輪の回転軸と平行な軸によって回転可能に設けら
    れ、かつ前記後輪の回転方向と逆方向へ回動することに
    よって前記後輪外周面に圧接されるように構成された補
    助電動機付きスケータ。
  5. 【請求項5】 請求項3の補助電動機付きスケータにお
    いてブレーキ装置が後輪に接触するブレーキシューとさ
    れ、踏力により下降した踏板が前記ブレーキシューに係
    合可能とされ、踏板に係合したブレーキシューが停止方
    向へ作動されると、ブレーキシューが踏板から離脱し後
    輪に接触して制動するように構成された補助電動機付き
    スケータ。
  6. 【請求項6】請求項1又は2の補助電動機付きスケータ
    における電動モータと後輪との機構的接続が、駆動プー
    リと後輪に設けた従動プーリの間の巻掛け伝導ベルトと
    され、前記駆動プーリは電動モータにクラッチを介して
    機構的に断接可能とされてなる補助電動機付きスケー
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6いずれかの補助電動機付き
    スケータにおいて、ハンドル軸に設けられたブレーキレ
    バーに、操作時に電動モータの供給電力を断とする電源
    遮断スイッチが併設されてなる補助電動機付きスケー
    タ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれかの補助電動機付き
    スケータにおいて、電動モータによって回生制動が行わ
    れるようにされた補助電動機付きスケータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8いずれかの補助電動機付き
    スケータにおいて、ハンドル軸がボードに対し折り畳み
    自在に取付けられ、折畳んだハンドル軸を軸周囲に回転
    しないよう係脱自在にロックする係止部材が前記ボード
    に設けられてなる補助電動機付きスケータ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9いずれかの補助電動機付
    きスケータにおいて、電源バッテリーを収納するケース
    に前記ハンドル軸に設けられた引っ掛け金具に係合する
    フックが設けられ、かつ、該フックと前記引っ掛け金具
    とが、電源回路のコンセントを兼ね、前記電源バッテリ
    ーのケースのフックを、前記金具に係合すれば、バッテ
    リーがハンドル軸に沿って固定されると同時に電源が供
    給されるようにされた補助電動機付きスケータ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10いずれかの補助電動機
    付きスケータにおいて、ボード本体に修理用工具の収納
    部が開閉自在に設けられている補助電動機付きスケー
    タ。
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