JP2002319825A - Fm復調回路 - Google Patents

Fm復調回路

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JP2002319825A
JP2002319825A JP2001126007A JP2001126007A JP2002319825A JP 2002319825 A JP2002319825 A JP 2002319825A JP 2001126007 A JP2001126007 A JP 2001126007A JP 2001126007 A JP2001126007 A JP 2001126007A JP 2002319825 A JP2002319825 A JP 2002319825A
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Takeo Suzuki
武男 鈴木
Akihisa Iikura
昭久 飯倉
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Alps Electric Co Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K9/00Demodulating pulses which have been modulated with a continuously-variable signal
    • H03K9/06Demodulating pulses which have been modulated with a continuously-variable signal of frequency- or rate-modulated pulses
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D3/00Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/10Frequency-modulated carrier systems, i.e. using frequency-shift keying
    • H04L27/14Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/144Demodulator circuits; Receiver circuits with demodulation using spectral properties of the received signal, e.g. by using frequency selective- or frequency sensitive elements
    • H04L27/148Demodulator circuits; Receiver circuits with demodulation using spectral properties of the received signal, e.g. by using frequency selective- or frequency sensitive elements using filters, including PLL-type filters

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成手段によって復調したデータのハ
イ(H)レベルまたはロー(L)レベルを判定し、高い
判定精度の復調データを得ることができるFM復調回路
を提供する。 【解決手段】 受信したブルートゥース態様の伝送方式
の高周波信号をFM復調してデータを再生する周波数弁
別部1とレベル判定部2とを備えたFM復調回路であっ
て、周波数弁別部1は、高周波信号の周波数弁別出力を
デジタル変換したデータを出力し、レベル判定部2は、
最新のクロック期間に周波数弁別部1から供給された現
入力データと1クロック前のクロック期間に周波数弁別
部から供給された直前入力データとをレベル比較し、そ
のレベル比較結果に基づいて現入力データの論理状態を
判定し、判定した論理状態に従ったデータの再生を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM(周波数変
調)復調回路に係り、特に、受信したブルートゥース態
様の無線信号をFM復調する際に、現入力データと直前
入力データとのレベル比較によって現入力データの論理
レベルを判定し、その判定に基づいてデータの再生を行
うFM復調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、FM信号を再生する無線信号受
信機は、受信信号をFM復調するFM復調回路として、
共振回路のS字カーブ特性を利用して復調するタイプの
ものが多く用いられている。このタイプのFM復調回路
において、受信信号がS字カーブ特性を有する共振回路
に供給されたとき、S字カーブ特性を有する共振回路か
らは、FM信号搬送周波数からの周波数変移方向及び周
波数変移量に対応して基準レベルから正方向または負方
向にレベルシフトしたFM復調信号が出力される。そし
て、FM復調信号が2値データを含んでいる場合には、
S字カーブ特性を有する共振回路から出力された正レベ
ルまたは負レベルのFM復調信号をレベル判定部に供給
される。このとき、レベル判定部は、供給された正レベ
ルまたは負レベルのFM復調信号とそれまでのFM復調
信号の平均積分レベルとをレベル比較し、そのレベル比
較の結果、現FM復調信号レベルがそれまでのFM復調
信号の平均積分レベルよりも大きいとき、データとして
ハイ(H)レベルの復調出力を発生し、一方、復調信号
レベルが平均積分レベルよりも小さいとき、データとし
てロー(L)レベルの復調出力を発生する。
【0003】また、最近になって、携帯電話機やパソコ
ン等の操作機器間を、コードで接続することなく、無線
信号を伝送させる新たな伝送方式として、ブルートゥー
ス態様の無線信号伝送方式が注目を集めている。このブ
ルートゥース態様の無線信号伝送方式は、使用周波数帯
として2.4GHz帯が割り当てられ、無線信号の有効
伝達距離が10メートル程度の極めて短い距離であるも
のの、強固で、単純であり、かつ、低消費電力及び低コ
ストでデータ伝送を行うことができるという特徴を有し
ているものである。
【0004】この場合、ブルートゥース態様の無線信号
伝送方式は、情報信号の変調方式としてFM方式が採用
されているもので、無線信号の有効伝達距離が10メー
トル程度の近距離であるため、オフィス内の1つの部屋
内にある操作機器をコードレスで接続する場合に有効な
もので、例えば、パソコン本体とマウスやキーボード等
の周辺機器との間の接続、携帯電話機とノート型パソコ
ンとの接続、ステレオ装置とヘッドフォンとの接続等の
利用が考えられる。この他にも、互いに近距離にあると
いうの条件の基であれば、携帯電話機と自動販売機との
接続、携帯電話機と駐車場のパーキングメータとの接続
等の利用が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブルートゥ
ース態様の無線信号伝送方式は、そのシステムを既存の
機器に組み込み、そのシステムを組み込んだ機器間で使
用することを前提として開発した伝送方式であるため、
システムの構成を安価に提供する必要がある。そのた
め、ブルートゥース態様の無線信号伝送方式の仕様は、
搬送波や変調波に対する周波数許容精度が極めてゆるや
かなものである。そして、このようなゆるやかな仕様に
従って、受信機のFM復調回路を前述のようなS字カー
ブ特性を有する共振回路及びレベル判定部で構成した場
合には、FM信号をS字カーブ特性を有する共振回路に
供給して正レベルまたは負レベルの復調出力を得た後、
レベル判定部でその復調出力レベルと絶対値レベルとを
レベル比較し、そのレベル比較結果によって出力データ
のハイ(H)レベルまたはロー(L)レベルの判定を行
うと、その判定結果と現データにおけるハイ(H)レベ
ルまたはロー(L)レベルとの間に相違を生じているこ
とがあり、高い判定精度によって復調信号(復調デー
タ)を形成することができない。
【0006】このような事態に対処できるように、ブル
ートゥース態様の無線信号伝送方式は、復調データとそ
のデータに隣接するデータの相対レベルを判定すること
により、復調データのハイ(H)レベルまたはロー
(L)レベルが判定できるような方式が採用されてお
り、そのために無線信号によって伝送されるデータは、
周波数シフトキーイング(GFSK)によってデータの
ハイ(H)レベルまたはロー(L)レベル数が全体的に
平均した現われるようになっている。
【0007】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、簡単な構成手段によって
復調したデータのハイ(H)レベルまたはロー(L)レ
ベルを判定し、高い判定精度の復調データを得ることが
できるFM復調回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるFM復調回路は、受信したブルートゥ
ース態様の伝送方式の高周波信号をFM復調してデータ
を再生する周波数弁別部とレベル判定部とを備えたもの
であって、周波数弁別部は、高周波信号の周波数弁別出
力をデジタル変換したデータを出力し、レベル判定部
は、最新のクロック期間に周波数弁別部から供給された
現入力データと1クロック前のクロック期間に周波数弁
別部から供給された直前入力データとをレベル比較し、
そのレベル比較結果に基づいて現入力データの論理状態
を判定し、判定した論理状態に従ったデータの再生を行
う手段を備える。
【0009】前記手段によれば、新たなクロック期間に
なる度に周波数弁別部から供給される現入力データと、
そのクロック期間の1クロック前の期間に周波数弁別部
から供給されている直前入力データとをレベル比較する
ことにより、供給されるデータについて直前のデータと
の相対レベルを判定し、その判定結果に基づいて現デー
タの論理レベルを求めるようにしているので、復調した
2値データを高い判定精度により再現することができ
る。
【0010】この場合、前記手段における現入力データ
と直前入力データとの比較は、現入力データを保持する
現データレジスタ及び直前入力データを保持する1クロ
ック前データレジスタと、2つのレジスタの出力状態を
比較する比較器とによって行われるものである。
【0011】このような構成にすれば、現入力データと
直前入力データとのレベル比較を行う場合に、2つのレ
ジスタと1つの比較器とを用いているだけであるので、
簡単な構成手段によってレベル比較を行うことができ
る。
【0012】また、前記手段における現入力データの論
理レベルの判定は、現入力データと直前入力データとの
レベル比較結果により互いに出力状態を異にする現レベ
ルフリップフロップ及び出力制御フリップフロップと、
2つのフリップフロップの各出力状態によって出力論理
値が制御される可制御増幅器によって行われるものであ
る。
【0013】このような構成にすれば、現入力データの
論理レベルを判定する場合に、2つのフリップフロップ
と1つの可制御増幅器とを用いているだけであるので、
簡単な構成手段によって論理レベルを求めることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明によるFM復調回路の一つ
の実施の形態を示すもので、その要部構成を表すブロッ
ク図である。
【0016】図1に示されるように、この実施の形態に
よるFM復調回路は、周波数弁別部1とレベル判定部2
とからなっている。この場合、周波数弁別部1は、S字
カーブ特性を有する弁別回路(共振回路)3と、アナロ
グ−デジタル変換部(A/D)4と、信号入力端子5
と、信号出力端子6とを備えている。また、レベル判定
部2は、現データレジスタ7と、1クロック前データレ
ジスタ8と、比較器(COMP)9と、論理回路部10
と、現レベルフリップフロップ11と、制御フリップフ
ロップ12と、制御増幅器(AMP)13と、クロック
発生部14と、信号入力端子15と、データ出力端子1
6とを備えている。さらに、論理回路部10は、第1イ
ンバータ101 と、第1アンドゲート102 と、第2ア
ンドゲート103 と、第2インバータ104 と、オアゲ
ート105 と、第3アンドゲート106 とを備えてい
る。
【0017】そして、周波数弁別部1において、弁別回
路3は、入力端が信号入力端子5に接続され、出力端が
アナログ−デジタル変換部4の入力端に接続される。ア
ナログ−デジタル変換部4は、出力端が信号出力端子6
に接続される。信号出力端子6は、次続のレベル判定部
2の信号入力端子15に接続される。
【0018】レベル判定部2において、現データレジス
タ7は、入力端が信号入力端子15に接続され、出力端
が1クロック前データレジスタ8の入力端と比較器9の
第1入力端にそれぞれ接続され、クロック入力端がクロ
ック発生部14のクロック出力端CP1に接続され、リ
セット端がクロック発生部14のリセットパルス出力端
Rに接続される。1クロック前データレジスタ8は、出
力端が比較器9の第2入力端に接続され、クロック入力
端がクロック発生部14のクロック出力端CP4に接続
され、リセット端がクロック発生部14のリセットパル
ス出力端Rに接続される。比較器9は、判定出力端O1
が第2アンドゲート103 の第1入力端と第2インバー
タ104 の入力端にそれぞれ接続され、有意差出力端O
2が第1インバータ101 の入力端と第2アンドゲート
103 の第2入力端と第3アンドゲート106 の第2入
力端にそれぞれ接続され、クロック入力端がクロック発
生部14のクロック出力端CP2に接続される。
【0019】論理回路部10において、第1インバータ
101 は、出力端が第1アンドゲート102 の第2入力
端に接続される。第1アンドゲート102 は、第1入力
端が現レベルフリップフロップ11の出力端に接続さ
れ、出力端がオアゲート105の第1入力端に接続され
る。第2アンドゲート103 は、出力端がオアゲート1
5 の第2入力端に接続される。第2インバータ104
は、出力端が第3アンドゲート106 の第1入力端に接
続される。オアゲート105 は、出力端が現レベルフリ
ップフロップ11のデータ入力端Dに接続される。第3
アンドゲート10 6 は、出力端が制御フリップフロップ
12の制御端Sに接続される。
【0020】現レベルフリップフロップ11は、出力端
が制御増幅器13の入力端に接続され、クロック入力端
がクロック発生部14のクロック出力端CP3に接続さ
れ、リセット端がクロック発生部14のリセットパルス
出力端Rに接続される。制御フリップフロップ12は、
出力端が制御増幅器13の制御端に接続され、リセット
端がクロック発生部14のリセットパルス出力端Rに接
続される。制御増幅器13は、出力端がデータ出力端子
16に接続される。
【0021】前記構成によるFM復調回路は、概略、次
のように動作する。
【0022】周波数弁別部1において、信号入力端子5
を通して弁別回路3にFM信号が供給されると、弁別回
路3は、共振回路のS字カーブ特性に従って、FM信号
の周波数変位に対応した正レベルまたは負レベル電圧を
出力し、その電圧をアナログ−デジタル変換部4に供給
する。アナログ−デジタル変換部4は、供給されたアナ
ログ電圧をデジタル変換して2値データを出力し、その
2値データを信号出力端子6を通してレベル判定部2の
信号入力端子15に供給する。
【0023】レベル判定部2において、現データレジス
タ7は、信号入力端子15から2値データが入力される
と、クロック発生部14から供給される最新のクロック
期間に入力された2値データを現データとして保持す
る。また、1クロック前データレジスタ8は、1クロッ
ク前のクロック期間に信号入力端子15に入力され、現
データレジスタ7から転送されてきた2値データを1ク
ロック前データとして保持する。比較器9は、現データ
レジスタ7に保持されている現在の2値データと1クロ
ック前データレジスタ8に保持されている1クロック前
の2値データとを読み出し、読み出した2つのデータの
レベルを比較する。そして、比較器9は、レベル比較の
結果、現在の2値データが1クロック前の2値データよ
りもレベルが大きいとき、判定出力端O1に1を出力
し、現在の2値データが1クロック前の2値データより
もレベルが小さいとき、判定出力端O1に0を出力す
る。また、比較器9は、レベル比較の結果、現在の2値
データと1クロック前の2値データとの間に有意レベル
差が生じていたと判断したとき、すなわちそれらの2値
データにレベル変化が生じたと見られる変化を確認した
とき、有意差出力端O2に1を出力し、現在の2値デー
タと1クロック前の2値データとの間に有意レベル差が
生じていたと判断できないとき、有意差出力端O2に0
を出力する。論理回路部10は、比較器9の判定出力端
O1から出力された1または0、有意差出力端O2から
出力された1または0を論理演算し、その演算結果を現
レベルフリップフロップ11及び制御フリップフロップ
12に供給する。
【0024】現レベルフリップフロップ11は、比較器
9の有意差出力端O2から0が出力されている間、現レ
ベルフリップフロップ11に設定されている2値状態が
そのまま維持され、比較器9の有意差出力端O2から1
が出力されると、比較器9の判定出力端O1の出力1ま
たは0が供給され、現レベルフリップフロップ11の出
力状態がハイレベル(H)またはローレベル(L)にな
る。制御フリップフロップ12は、比較器9の有意差出
力端O2が1であり、かつ、比較器9の判定出力端O1
が0のときに入力端に1が供給されてセットされ、その
出力端がハイレベル(H)になる。制御増幅器13は、
制御フリップフロップ12からハイレベル(H)が供給
されているとき、現レベルフリップフロップ11の出力
状態がそのまま伝送され、データ出力端子16にハイレ
ベル(H)またはローレベル(L)が供給される。一
方、制御増幅器13は、制御フリップフロップ12から
ローレベル(L)が供給されるようになると、現レベル
フリップフロップ11の出力状態の伝送が阻止されて高
インピーダンス状態になり、データ出力端子16にその
高インピーダンス状態が供給される。
【0025】次に、図2は、図1に図示のFM復調回路
のレベル判定部2で実行される主要な動作経緯を示すフ
ローチャートである。
【0026】このフローチャートを用い、レベル判定部
2で実行される動作について説明する。
【0027】まず、ステップS1において、この処理は
レベル判定部2の初期化処理に関するもので、クロック
発生部14のリセットパルス出力端Rからリセットパル
スを発生して現データレジスタ7、1クロック前データ
レジスタ8、現レベルフリップフロップ11、制御フリ
ップフロップ12に供給し、それらの出力状態を0にす
る。
【0028】次に、ステップS2において、レベル判定
部2は、信号入力端子15から2値データが入力された
か否かを判断する。そして、2値データが入力されたと
判断した(Y)ときは次のステップS3に移行し、一
方、2値データが未だ入力されていないと判断した
(N)ときはこのステップS2を繰り返し実行する。
【0029】次いで、ステップS3において、レベル判
定部2は、信号入力端子15に入力された2値データを
現データレジスタ7に転送し、その2値データを現デー
タレジスタ7に保存する。
【0030】続く、ステップS4において、比較部9
は、現データレジスタ7に保存されている現在の2値デ
ータと1クロック前データレジスタ8に保持されている
1クロック前の2値データとをそれぞれ読み出し、読み
出した現在の2値データと1クロック前の2値データと
をレベル比較する。そして、そのレベル比較の結果、現
在の2値データが1クロック前の2値データよりもレベ
ルが大きいと判断した(H)ときは次のステップS5に
移行し、現在の2値データが1クロック前の2値データ
よりもレベルが小さいと判断した(L)ときは他のステ
ップS6に移行し、現在の2値データが1クロック前の
2値データのレベルと変わりがないと判断した(0)と
きはさらに他のステップS8に移行する。
【0031】なお、現在の段階では、1クロック前デー
タレジスタ8に2値データが保持されていないので、ス
テップS4におけるレベル比較の結果は、現在の2値デ
ータが1クロック前の2値データよりもレベルが大きい
と判断され、自動的に次のステップS5に移行する。
【0032】続いて、ステップS5において、レベル判
定部2は、比較部9の判定出力端O1及び有意差出力端
O2の出力がともに1になるので、現レベルフリップフ
ロップ11の出力状態をハイレベル(H)に設定する。
【0033】次に、ステップS9において、レベル判定
部2は、現データレジスタ7に保持されている現在の2
値データを1クロック前データレジスタ8に転送し、そ
の2値データを1クロック前データレジスタ8に保持さ
せる。この処理が終了したとき、ステップS2に戻り、
再度ステップS2以降の動作が繰り返し実行される。な
お、これまでに説明したステップS1乃至ステップS
5、ステップS9の処理はイニシャル(初期時)動作に
係わるもので、このイニシャル動作が終了すると、通常
のデータ判別動作に移行する。
【0034】ところで、通常のデータ判別動作は、ステ
ップS2乃至ステップS4の動作は既に述べたイニシャ
ル動作と同じであり、ステップS4の判断結果に応じ
て、ステップS4からステップS5への移行、ステップ
S4からステップS6への移行、ステップS4からステ
ップS8への移行に分れる。
【0035】まず、ステップS4において、現在の2値
データが1クロック前の2値データよりもレベルが大き
いと判断した(H)ときは、前述のように次のステップ
S5に移行し、ステップS5において、現レベルフリッ
プフロップ11の出力状態をハイレベル(H)に設定す
る。この後、前述のように現データレジスタ7に保持さ
れている現在の2値データを1クロック前データレジス
タ8に転送し、その2値データを1クロック前データレ
ジスタ8に保持させ、この処理が終了したとき、ステッ
プS2に戻り、再度ステップS2以降の動作が繰り返し
実行される。
【0036】また、ステップS4において、現在の2値
データが1クロック前の2値データよりもレベルが小さ
いと判断した(L)ときは、他のステップS6に移行す
る。
【0037】次に、ステップS6において、レベル判定
部2は、比較部9の判定出力端O1の出力が0、有意差
出力端O2の出力が1になるので、現レベルフリップフ
ロップ11の出力状態をローレベル(L)に設定する。
【0038】次いで、ステップS7において、レベル判
定部2は、比較部9の判定出力端O1の出力が0、有意
差出力端O2の出力が1になるので、制御フリップフロ
ップ12の出力状態をハイレベル(H)に設定する。
【0039】この後、ステップS9において、前述のよ
うに現データレジスタ7に保持されている現在の2値デ
ータを1クロック前データレジスタ8に転送し、その2
値データを1クロック前データレジスタ8に保持させ、
この処理が終了したとき、ステップS2に戻り、再度ス
テップS2以降の動作が繰り返し実行される。
【0040】さらに、ステップS4において、現在の2
値データと1クロック前の2値データとのレベル差がな
いと判断した(0)ときは、さらに他のステップS8に
移行する。
【0041】次に、ステップS8において、レベル判定
部2は、比較部9の判定出力端O1の出力に係わりな
く、有意差出力端O2の出力が0になるので、現レベル
フリップフロップ11の出力状態を現状維持に設定し、
制御フリップフロップ12の出力状態をローレベル
(L)に設定する。
【0042】この後、ステップS9において、前述のよ
うに現データレジスタ7に保持されている現在の2値デ
ータを1クロック前データレジスタ8に転送し、その2
値データを1クロック前データレジスタ8に保持させ、
この処理が終了したとき、ステップS2に戻り、再度ス
テップS2以降の動作が繰り返し実行される。
【0043】このように、この実施の形態によるFM復
調回路によれば、制御フリップフロップ12の出力状態
がハイレベル(H)に設定されるのは、現在の2値デー
タのレベルが1クロック前の2値データのレベルよりも
小さくなったときだけであるので、イニシャル動作が終
了した後にレベル判定部2に供給される2値データの論
理状態に係わりなく、レベル判定部2は正常にデータ再
生を行う。
【0044】なお、前記実施の形態においては、周波数
弁別部1が弁別回路3とアナログ−デジタル変換部4と
によって構成される例を挙げて説明したが、本発明で用
いられる周波数弁別部1はそのような構成に限られるも
のではなく、パルスカウント方式のものであってもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、新たなクロック期間になる度に周波数弁別部か
ら供給される現入力データと、そのクロック期間の1ク
ロック前の期間に周波数弁別部から供給されている直前
入力データとをレベル比較することにより、供給される
データについて直前のデータとの相対レベルを判定し、
その判定結果に基づいて現データの論理レベルを求める
ようにしているので、復調した2値データを高い判定精
度によって再現することができるという効果がある。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、現
入力データと直前入力データとのレベル比較を行う場合
に、2つのレジスタと1つの比較器とを用いているだけ
であるので、簡単な構成手段によってレベル比較を行う
ことができるという効果がある。
【0047】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
現入力データの論理レベルを判定する場合に、2つのフ
リップフロップと1つの可制御増幅器とを用いているだ
けであるので、簡単な構成手段によって論理レベルを求
めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるFM復調回路の一つの実施の形態
を示すもので、その要部構成を表すブロック図である。
【図2】図1に図示のFM復調回路のレベル判定部で実
行される主要な動作経緯を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 周波数弁別部 2 レベル判定部 3 弁別回路 4 アナログ−デジタル変換部(A/D) 5 信号入力端子 6 信号出力端子 7 現データレジスタ 8 1クロック前データレジスタ 9 比較器(COMP) 10 論理回路部 101 第1インバータ 102 第1アンドゲート 103 第2アンドゲート 104 第2インバータ 105 オアゲート 106 第3アンドゲート 11 現レベルフリップフロップ 12 制御フリップフロップ 13 制御増幅器(AMP) 14 クロック発生部 15 信号入力端子 16 データ出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したブルートゥース態様の伝送方式
    の高周波信号をFM復調してデータを再生する周波数弁
    別部とレベル判定部とを備えたFM復調回路であって、
    前記周波数弁別部は、前記高周波信号の周波数弁別出力
    をデジタル変換したデータを出力し、前記レベル判定部
    は、最新のクロック期間に前記周波数弁別部から供給さ
    れた現入力データと1クロック前のクロック期間に前記
    周波数弁別部から供給された直前入力データとをレベル
    比較し、そのレベル比較結果に基づいて前記現入力デー
    タの論理状態を判定し、判定した論理状態に従ったデー
    タの再生を行うことを特徴とするFM復調回路。
  2. 【請求項2】 前記現入力データと前記直前入力データ
    とのレベル比較は、前記現入力データを保持する現デー
    タレジスタ及び前記直前入力データを保持する1クロッ
    ク前データレジスタと、前記2つのレジスタの出力状態
    を比較する比較器とによって行われることを特徴とする
    請求項1に記載のFM復調回路。
  3. 【請求項3】 前記現入力データの論理レベルの判定
    は、前記現入力データと前記直前入力データとのレベル
    比較結果により互いに出力状態を異にする現レベルフリ
    ップフロップ及び出力制御フリップフロップと、前記2
    つのフリップフロップの各出力状態によって出力論理値
    が制御される可制御増幅器によって行われることを特徴
    とする請求項1に記載のFM復調回路。
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