JP2002319686A - 集積型薄膜太陽電池の製造方法 - Google Patents

集積型薄膜太陽電池の製造方法

Info

Publication number
JP2002319686A
JP2002319686A JP2001124839A JP2001124839A JP2002319686A JP 2002319686 A JP2002319686 A JP 2002319686A JP 2001124839 A JP2001124839 A JP 2001124839A JP 2001124839 A JP2001124839 A JP 2001124839A JP 2002319686 A JP2002319686 A JP 2002319686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
electrode film
thin
thin film
solar cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001124839A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Shimakawa
伸一 島川
Takayuki Negami
卓之 根上
Masatoshi Kitagawa
雅俊 北川
Shinko Muro
真弘 室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001124839A priority Critical patent/JP2002319686A/ja
Publication of JP2002319686A publication Critical patent/JP2002319686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性が高い集積型薄膜太陽電池を製造できる
製造方法を提供する。 【解決手段】 第1の電極膜11を短冊状に分割する工
程と、第1の電極膜11上に接合を含む薄膜12を形成
する工程と、薄膜12の一部をストライプ状に除去して
溝12aを形成することによって、薄膜12を短冊状に
分割する工程と、第2の電極膜13を形成する工程と、
第2の電極膜13の一部をストライプ状に除去して短冊
状に分割する工程とを含む。薄膜12は、第1の電極膜
11と接触するように配置された、Ib族元素とIIIb
族元素とVIb族元素とを含む化合物半導体層12bを含
む。そして、第3の工程において、第1の電極膜11の
うち溝12aの底部に位置する表面部分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ib族元素とIII
b族元素ととVIb族元素とを含む化合物半導体薄膜を用
いた集積型薄膜太陽電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、Ib族とIIIbとVIb族元素
とからなる化合物半導体薄膜(カルコパライト構造半導
体薄膜)であるCuInSe2(CIS)、これにGa
を固溶したCu(In,Ga)Se2(CIGS)、ま
たはCuInS2を光吸収層に用いた薄膜太陽電池モジ
ュールの構造および製造方法について報告がなされてい
る(たとえば、13TH EUROPEAN PHOT
OVOLTAIC SOLAR CONFERENCE
1995 P.1451−1455)。このようなC
IS薄膜太陽電池においては、基板上に複数のユニット
セルを直列接続した集積型構造が一般である。
【0003】従来の集積型薄膜太陽電池の製造方法につ
いて、図5を参照しながら一例を説明する。
【0004】まず、図5(a)に示すように、絶縁性基
板1上に下部電極膜2となるMo膜をスパッタリング法
によって形成した後、連続発振のレーザビームL1を照
射することによって、上記Mo膜等をストライプ状に除
去して短冊状の下部電極膜2を形成する。その後、図5
(b)に示すように、蒸着法、スパッタリング法または
化学浴析出法によって、p形CuInSe2薄膜とn形
CdS膜との積層膜からなる半導体膜3を形成する。そ
の後、図5(c)に示すように、メカニカルパターニン
グ法によって、半導体膜3をストライプ上に除去する。
その後、図5(d)に示すように、上部電極膜4として
透明導電膜、たとえばZnO膜やITO膜を形成する。
そして、図5(e)に示すように、メカニカルパターニ
ング法によって上部電極膜4を短冊状に分割する。この
ようにして、集積型薄膜太陽電池が形成される。図5
(e)の集積型薄膜太陽電池では、各ユニットセル5の
上部電極膜4が、隣接するユニットセル5の下部電極膜
2と接続することによって、各ユニットセル5が直列接
続している。
【0005】図5(c)および図5(e)の工程におい
て、メカニカルパターニング法による薄膜の分割は、カ
ッターナイフやニードルのようなものを用いて薄膜の一
部を除去することによって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(c)の工程において半導体膜3のみをストライプ状に
除去する従来の製造方法には、以下の課題があった。
【0007】一般に、p形半導体層であるCuInSe
2(CIS)やCu(In,Ga)Se2(CIGS)と
下部電極膜2であるMo膜との界面には、MoSe2
が存在することが知られている(たとえば、Jpn.
J.Appl.Phys. 38,L71(199
8))。MoSe2層は、p形CIGS/Mo界面のヘ
テロ接触をショットキー型からオーミック型に改善する
と考えられている。しかし、Moに比べてMoSe2
高抵抗である。このため、下部電極膜2と上部電極膜4
との接続部分にMoSe2層が存在すると、接続抵抗が
高くなって太陽電池の特性が低下してしまうという問題
がある。従来の製造方法では、鉄などによって形成され
たニードル等を用いてメカニカルパターニングを行って
いるため、下部電極膜2と上部電極膜4との界面に形成
される化合物の除去が十分ではなかった。
【0008】上記問題を解決するため、本発明は、特性
が高い集積型薄膜太陽電池を製造できる製造方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の集積型薄膜太陽電池の製造方法は、直列接
続された2以上の太陽電池ユニットセルを基板上に形成
する集積型薄膜太陽電池の製造方法であって、前記基板
上に第1の電極膜を形成したのち、前記第1の電極膜の
一部をストライプ状に除去して前記第1の電極膜を短冊
状に分割する第1の工程と、前記第1の電極膜上に接合
を含む薄膜を形成する第2の工程と、前記薄膜の一部を
ストライプ状に除去して溝を形成することによって、前
記薄膜を短冊状に分割する第3の工程と、前記薄膜上お
よび前記薄膜が除去されて露出している前記第1の電極
膜上に第2の電極膜を形成する第4の工程と、前記第2
の電極膜の一部をストライプ状に除去して前記第2の電
極膜を短冊状に分割する第5の工程とを含み、前記薄膜
が、前記第1の電極膜と接触するように配置された、I
b族元素とIIIb族元素とVIb族元素とを含む化合物半
導体層を含み、前記第3の工程において、前記第1の電
極膜のうち前記溝の底部に位置する表面部分を除去する
ことを特徴とする。上記製造方法によれば、第3の工程
において、第1の電極膜と化合物半導体層との界面に形
成される抵抗率が高い化合物層を除去できるため、特性
が高い太陽電池を製造できる。
【0010】上記製造方法では、前記第1の工程におい
て、モリブデンを用いて前記第1の電極膜を形成しても
よい。
【0011】上記製造方法では、前記VI族元素がセレン
であり、前記第1の電極膜と前記化合物半導体層との界
面に、モリブデンとセレンとを含む化合物が形成されて
いてもよい。
【0012】上記製造方法では、前記第3の工程におい
て、レーザビームを用いて前記薄膜の一部と前記表面部
分とを除去してもよい。
【0013】上記製造方法では、前記第3の工程におい
て、ダイヤモンド・ライク・カーボン、単結晶ダイヤモ
ンド、または多結晶ダイヤモンドで表面がコーディング
された鋼材からなる工具を用いたメカニカルパターニン
グ法によって、前記薄膜の一部と前記表面部分とを除去
してもよい。
【0014】上記製造方法では、前記第3の工程におい
て、前記第1の電極膜のうち除去される前記表面部分の
深さが0.03μm〜0.2μmの範囲内であってもよ
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0016】本発明の製造方法は、直列接続された2以
上の太陽電池ユニットセルを基板上に形成する集積型薄
膜太陽電池の製造方法である。この製造方法では、ま
ず、図1(a)に示すように、基板10上に第1の電極
膜11を形成したのち、第1の電極膜11の一部をスト
ライプ状に除去して溝11aを形成し、これによって第
1の電極膜11を短冊状に分割する(第1の工程)。図
1(a)の工程後の、第1の電極膜11の平面図を図2
に示す。図2に示すように、第1の電極膜11は、溝1
1aによって短冊状に分割される。
【0017】基板10は、少なくとも第1の電極膜11
側の表面が絶縁性の基板である。具体的には、たとえ
ば、ガラス基板やポリイミド基板、または、表面に絶縁
層を形成したステンレス基板などを用いることができ
る。第1の電極膜11としては、モリブデン(Mo)膜
を用いることができる。第1の電極膜11の厚さは、た
とえば、0.3μm〜2.0μmの範囲内である。第1
の電極膜11は、スパッタリング法や蒸着法によって形
成できる。溝11aは、連続発振のレーザビームを第1
の電極膜11に照射することによって形成できる。照射
するレーザビームは、たとえば、Nd:YAGレーザ
(波長:1064nm)、またはNd:YAGレーザの
第2高調波(波長:532nm)である。
【0018】その後、図1(b)に示すように、第1の
電極膜11上に、接合を含む薄膜12を形成する(第2
の工程)。薄膜12は、第1の電極膜11を覆うように
形成される。薄膜12は、pn接合やpin接合を含
む。薄膜12は、第1の電極膜11と接触するように配
置された、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とを
含む化合物半導体層12bを含む。第1の電極膜11上
にp形の化合物半導体層12bが形成され、その上に
は、通常、n形半導体層として、II族元素とVI族元素と
を含む化合物層が形成される。II族元素とVI族元素とを
含む化合物としては、たとえば、CdS、ZnO、Zn
(O,OH)、Zn(O,OH,S)などを用いること
ができる。化合物半導体層12bは、蒸着法やスパッタ
リング法によって形成できる。また、n形半導体層は、
化学浴析出法やスパッタリング法によって形成できる。
なお、p形の半導体層またはn形半導体層に隣接するよ
うに形成されたバッファ層などを含んでもよい。
【0019】化合物半導体層12bは、カルコパイライ
ト構造化合物半導体からなり、Ib族元素としてCuを
用い、IIIb族元素としてInおよびGaから選ばれる
少なくとも1つの元素を用い、VIb族元素としてSeお
よびSから選ばれる少なくとも1つの元素を用いて形成
できる。具体的には、CuInSe2や、Inの一部を
Gaで置換したCu(In,Ga)Se2や、これらの
Seの一部をSで置換した半導体用いることができる。
第1の電極膜11と化合物半導体層12b(薄膜12)
との界面には、両者を構成する元素の化合物層(図示せ
ず。以下、化合物層Bという場合がある。)が形成され
る。たとえば、第1の電極膜11がモリブデンからなる
場合には、モリブデンとVIb族元素との化合物からなる
層(たとえば、MoSe2層)が形成される。
【0020】その後、図1(c)に示すように、薄膜1
2の一部をストライプ状に除去して溝12aを形成し、
これによって薄膜12を短冊状に分割する(第3の工
程)。溝12aは、溝12aによって第1の電極膜11
の一部が露出するような位置に形成され、たとえば、溝
11aに隣接するように形成される。
【0021】第3の工程においては、薄膜12の一部に
加えて、第1の電極膜11のうち溝12aの底部に位置
する表面部分を除去する。すなわち、溝12aの下方に
位置する第1の電極膜11の表面の一部を除去する。こ
れによって、第1の電極膜11と薄膜12との界面に形
成された化合物層Bを除去できる。第1の電極膜11の
うち、除去される表面部分の深さ(厚さ)は、0.03
μm〜0.2μmの範囲内であることが好ましい。な
お、第1の電極膜11の表面部分の除去は、薄膜12の
一部の除去(溝12aの形成)と同時に行ってもよい
し、薄膜12の一部を除去したのちに、別個に行っても
よい。
【0022】溝12aは、連続発振のレーザビームを用
いたレーザパターニング法や、膜を除去するための除去
工具を用いたメカニカルパターニング法によって形成で
きる。レーザパターニング法を用いる場合には、波長が
240nm〜1100nmの範囲内であるレーザビーム
を用いることが好ましい。メカニカルパターニング法を
用いる場合には、除去工具として、ダイヤモンド・ライ
ク・カーボン(Diamond Like Carbo
n)、単結晶ダイヤモンド、または多結晶ダイヤモンド
で表面がコーティングされた鋼材からなる工具を用いる
ことが好ましい。
【0023】その後、図1(d)に示すように、薄膜1
2上および薄膜12が除去されて露出している第1の電
極膜11上に、第2の電極膜13を形成する(第4の工
程)。第2の電極膜13は、溝12aの部分にも形成さ
れ、この溝12aの部分を通じて第1の電極膜11と第
2の電極膜13とが電気的に接続される。本発明の製造
方法では、第1の電極膜11の表面に形成された化合物
層Bを第3の工程において除去するため、第1の電極膜
11と第2の電極膜13との接触抵抗を低減できる。第
2の電極膜13は、透光性導電膜からなり、具体的に
は、ITO(Indium Tin Oxide)また
はZnOや、これらの積層膜を用いることができる。第
2の電極膜13は、スパッタリング法などによって形成
できる。
【0024】その後、図1(e)に示すように、第2の
電極膜13の一部をストライプ状に除去することによっ
て溝13aを形成し、これによって第2の電極膜13を
短冊状に分割する(第5の工程)。溝13aは溝12a
に隣接するように形成される。なお、このとき第2の電
極膜13の一部とともに、薄膜12の一部もストライプ
状に除去してもよい。このようにして、直列接続された
2以上の太陽電池ユニットセル14が基板上に集積され
集積型薄膜太陽電池を形成できる。各太陽電池ユニット
の第2の電極膜13は、隣接する太陽電池ユニットセル
14の第1の電極膜11と接続されており、これによっ
て隣接する太陽電池ユニットが直接接続されている。
【0025】以下に、第3の工程において除去される第
1の電極膜11の深さと、第1の電極膜11と第2の電
極膜13との接触抵抗との関係について、11種類のサ
ンプルを作製して評価した結果を示す。
【0026】サンプルの作製方法について、図3を参照
しながら説明する。まず、絶縁性の基板30上に、第1
の電極膜11としてMo膜31(厚さ:0.8μm。ハ
ッチングは省略する)を形成した。次に、Mo膜31上
に、薄膜12として、Cu(In,Ga)Se2膜とC
dS膜との積層膜32(ハッチングは省略する)を形成
した。Cu(In,Ga)Se2膜は蒸着法によって形
成した。また、CdS膜は化学浴析出法によって形成し
た。積層膜32の厚さは、1.8μmとした。そして、
積層膜32にレーザビームを照射することによって、積
層膜32の一部とMo膜31の表面側の一部とをともに
同時に除去し、溝32aを形成した。このとき、レーザ
ビームのパワーを10段階に変化させることによって、
Mo膜31のうち除去された部分の深さbが異なる10
種類のサンプルを作製した。各サンプルについて3枚ず
つ、合計30枚作製した。また、比較のために、鉄製の
ニードルを用いたメカニカルパターニング法によって積
層膜32のみを除去したサンプルも1種類(3枚)作製
した。
【0027】これらの11種類(33枚)のサンプルに
ついて、第2の電極膜13としてITO膜33(厚さ:
約0.3μm)をスパッタリング法で形成した。そし
て、Mo膜31上およびITO膜33上に、それぞれ、
金からなる計測用の電極34を形成した。このようにし
て11種類(33枚)のサンプルを作製した。
【0028】得られたサンプルについて、各種類ごとに
3枚ずつ接触抵抗を計測し、その平均から接触抵抗率を
計算した。また、各サンプルについて、Mo膜31のう
ち除去された表面部分の深さbも測定した。深さbと接
触抵抗率との関係について得られた結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなように、Mo膜31を除
去した深さbが30nm(0.03μm)を越えるあた
りから、接触抵抗率が大きく改善されている。また、深
さbが200nm(0.2μm)を超えるあたりから、
接触抵抗率にはほとんど変化がなかった。一般に、Mo
膜上にCu(In,Ga)Se2膜を蒸着した場合、両
者の界面に形成されるMoSe2層の厚さは、30nm
〜200nmだといわれている。そのため、200nm
以上除去しても、接触抵抗率には大きな変化がないもの
と考えられる。
【0031】次に、第1の電極膜11と第2の電極膜1
3とが接触している部分の接触距離Ltについて検討す
る。図4に、第1の電極膜11と第2の電極膜13との
接触部分の拡大図を示す(ハッチングは省略する)。な
お、図4には、溝13aが溝12aと重なっている場合
を示す。図4に示すように、接触距離Ltは、第1の電
極膜11と第2の電極膜13とが接触している部分の、
溝12aの長手方向に垂直な方向の距離である。
【0032】第2の電極膜13のシート抵抗を10Ω/
□と仮定した場合、第1の電極膜11と第2の電極膜1
3との接触抵抗率が0.01Ω・cm2である場合に
は、接触距離Ltは300μm程度であることが好まし
い。一方、接触抵抗率を0.01Ω・cm2から0.0
01Ω・cm2へと低減できた場合には、好ましい接触
距離Ltを100μm程度に低減することができる。こ
のように、第1の電極膜11と第2の電極膜13との接
触抵抗率を低減することによって、必要な接触距離Lt
を小さくできる。その結果、発電に寄与しない接続部の
面積を減少させることができ、特性が高い太陽電池が得
られる。また、第1の電極膜11と第2の電極膜13と
の接触抵抗率を下げることによって、太陽電池の直列抵
抗を低減でき、特性が高い太陽電池が得られる。
【0033】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によれば、特性が高い集積型薄膜太陽電池を製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の集積型薄膜太陽電池の製造方法につ
いて一例を示す工程断面図である。
【図2】 図1に示した製造方法について一部の工程を
示す平面図である。
【図3】 本発明の集積型薄膜太陽電池の製造方法につ
いて評価に用いたサンプルを示す断面図である。
【図4】 本発明の集積型薄膜太陽電池の製造方法で製
造される太陽電池について一例の一部を示す断面図であ
る。
【図5】 従来の集積型薄膜太陽電池の製造方法につい
て一例を示す工程断面図である。
【符号の説明】
10 基板 11 第1の電極膜 11a、12a、13a 溝 12 薄膜 12b 化合物半導体層 13 第2の電極膜 14 ユニットセル 31 Mo膜 32 積層膜 33 ITO膜 34 電極 Lt 接触距離
フロントページの続き (72)発明者 北川 雅俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 室 真弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA10 CB27 CB28 EA16 FA04 FA06 GA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された2以上の太陽電池ユニッ
    トセルを基板上に形成する集積型薄膜太陽電池の製造方
    法であって、 前記基板上に第1の電極膜を形成したのち、前記第1の
    電極膜の一部をストライプ状に除去して前記第1の電極
    膜を短冊状に分割する第1の工程と、 前記第1の電極膜上に接合を含む薄膜を形成する第2の
    工程と、 前記薄膜の一部をストライプ状に除去して溝を形成する
    ことによって、前記薄膜を短冊状に分割する第3の工程
    と、 前記薄膜上および前記薄膜が除去されて露出している前
    記第1の電極膜上に第2の電極膜を形成する第4の工程
    と、 前記第2の電極膜の一部をストライプ状に除去して前記
    第2の電極膜を短冊状に分割する第5の工程とを含み、 前記薄膜が、前記第1の電極膜と接触するように配置さ
    れた、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とを含む
    化合物半導体層を含み、 前記第3の工程において、前記第1の電極膜のうち前記
    溝の底部に位置する表面部分を除去することを特徴とす
    る集積型薄膜太陽電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の工程において、モリブデンを
    用いて前記第1の電極膜を形成する請求項1に記載の集
    積型薄膜太陽電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記VI族元素がセレンであり、前記第1
    の電極膜と前記化合物半導体層との界面に、モリブデン
    とセレンとを含む化合物が形成されている請求項2に記
    載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の工程において、レーザビーム
    を用いて前記薄膜の一部と前記表面部分とを除去する請
    求項1ないし3のいずれかに記載の集積型薄膜太陽電池
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の工程において、ダイヤモンド
    ・ライク・カーボン、単結晶ダイヤモンド、または多結
    晶ダイヤモンドで表面がコーディングされた鋼材からな
    る工具を用いたメカニカルパターニング法によって、前
    記薄膜の一部と前記表面部分とを除去する請求項1ない
    し3のいずれかに記載の集積型薄膜太陽電池の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第3の工程において、前記第1の電
    極膜のうち除去される前記表面部分の深さが0.03μ
    m〜0.2μmの範囲内である請求項1ないし5のいず
    れかに記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
JP2001124839A 2001-04-23 2001-04-23 集積型薄膜太陽電池の製造方法 Pending JP2002319686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001124839A JP2002319686A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 集積型薄膜太陽電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001124839A JP2002319686A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 集積型薄膜太陽電池の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002319686A true JP2002319686A (ja) 2002-10-31

Family

ID=18974158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001124839A Pending JP2002319686A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 集積型薄膜太陽電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002319686A (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005064693A1 (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Showa Shell Sekiyu K.K. 集積型薄膜太陽電池及びその製造方法
WO2009110093A1 (ja) * 2008-03-07 2009-09-11 昭和シェル石油株式会社 Cis系太陽電池の集積構造
CN101958368A (zh) * 2009-07-14 2011-01-26 精工爱普生株式会社 太阳电池及其制造方法
KR101072170B1 (ko) * 2009-11-06 2011-10-10 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
KR101081251B1 (ko) 2009-10-01 2011-11-08 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
KR101091357B1 (ko) 2009-11-03 2011-12-07 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
WO2012015150A1 (ko) * 2010-07-30 2012-02-02 엘지이노텍주식회사 태양광 발전장치 및 이의 제조방법
WO2012086703A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 京セラ株式会社 光電変換装置
CN102576762A (zh) * 2009-10-07 2012-07-11 Lg伊诺特有限公司 光伏系统及其制造方法
KR101196387B1 (ko) 2011-02-10 2012-11-05 한국철강 주식회사 집적형 박막 광기전력 모듈 및 이의 제조방법
US8329494B2 (en) 2009-09-15 2012-12-11 Seiko Epson Corporation Method for manufacturing solar cell
JP2013506991A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽光発電装置及びその製造方法
JP2013508945A (ja) * 2009-10-15 2013-03-07 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽光発電装置及びその製造方法
CN103003955A (zh) * 2010-06-17 2013-03-27 昭和砚壳石油株式会社 Cis类薄膜太阳电池
KR101273123B1 (ko) 2011-01-25 2013-06-13 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
KR101283302B1 (ko) 2011-04-04 2013-07-11 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
JP2014503127A (ja) * 2011-01-24 2014-02-06 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽電池およびその製造方法{solarcellandmanufacturingmethodofthesame}
JP2015162632A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 セイコーエプソン株式会社 光電変換装置、光電変換装置の製造方法及び電子機器
US9202947B2 (en) 2010-06-25 2015-12-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Photovoltaic device
CN105140320A (zh) * 2015-06-26 2015-12-09 厦门神科太阳能有限公司 一种cigs基薄膜太阳能电池及其制造方法

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005064693A1 (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Showa Shell Sekiyu K.K. 集積型薄膜太陽電池及びその製造方法
WO2009110093A1 (ja) * 2008-03-07 2009-09-11 昭和シェル石油株式会社 Cis系太陽電池の集積構造
JP5156090B2 (ja) * 2008-03-07 2013-03-06 昭和シェル石油株式会社 Cis系太陽電池の集積構造
US8575478B2 (en) 2008-03-07 2013-11-05 Showa Shell Sekiyu K.K. Integrated structure of CIS based solar cell
CN101958368A (zh) * 2009-07-14 2011-01-26 精工爱普生株式会社 太阳电池及其制造方法
US8329494B2 (en) 2009-09-15 2012-12-11 Seiko Epson Corporation Method for manufacturing solar cell
JP2013506991A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽光発電装置及びその製造方法
KR101081251B1 (ko) 2009-10-01 2011-11-08 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
CN102576762A (zh) * 2009-10-07 2012-07-11 Lg伊诺特有限公司 光伏系统及其制造方法
JP2013507766A (ja) * 2009-10-07 2013-03-04 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽光発電装置及びその製造方法
US8822809B2 (en) 2009-10-15 2014-09-02 Lg Innotek Co., Ltd. Solar cell apparatus and method for manufacturing the same
JP2013508945A (ja) * 2009-10-15 2013-03-07 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽光発電装置及びその製造方法
KR101091357B1 (ko) 2009-11-03 2011-12-07 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
KR101072170B1 (ko) * 2009-11-06 2011-10-10 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
US9269841B2 (en) 2010-06-17 2016-02-23 Solar Frontier K.K. CIS-based thin film solar cell
CN103003955A (zh) * 2010-06-17 2013-03-27 昭和砚壳石油株式会社 Cis类薄膜太阳电池
US9202947B2 (en) 2010-06-25 2015-12-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Photovoltaic device
KR101114099B1 (ko) 2010-07-30 2012-02-22 엘지이노텍 주식회사 태양광 발전장치 및 이의 제조방법
WO2012015150A1 (ko) * 2010-07-30 2012-02-02 엘지이노텍주식회사 태양광 발전장치 및 이의 제조방법
US9391215B2 (en) 2010-07-30 2016-07-12 Lg Innotek Co., Ltd. Device for generating photovoltaic power and method for manufacturing same
JPWO2012086703A1 (ja) * 2010-12-22 2014-05-22 京セラ株式会社 光電変換装置
WO2012086703A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 京セラ株式会社 光電変換装置
JP2014503127A (ja) * 2011-01-24 2014-02-06 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽電池およびその製造方法{solarcellandmanufacturingmethodofthesame}
KR101273123B1 (ko) 2011-01-25 2013-06-13 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
KR101196387B1 (ko) 2011-02-10 2012-11-05 한국철강 주식회사 집적형 박막 광기전력 모듈 및 이의 제조방법
KR101283302B1 (ko) 2011-04-04 2013-07-11 엘지이노텍 주식회사 태양전지 및 이의 제조방법
JP2015162632A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 セイコーエプソン株式会社 光電変換装置、光電変換装置の製造方法及び電子機器
CN105140320A (zh) * 2015-06-26 2015-12-09 厦门神科太阳能有限公司 一种cigs基薄膜太阳能电池及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002319686A (ja) 集積型薄膜太陽電池の製造方法
KR101942783B1 (ko) 태양 전지 및 이의 제조 방법
US20140041725A1 (en) Solar cell apparatus and method of fabricating the same
EP2416377B1 (en) Solar cell and manufacturing method thereof
JPH0472392B2 (ja)
EP2475013A2 (en) Solar power generation apparatus and manufacturing method thereof
US20120174977A1 (en) Solar Power Generation Apparatus and Manufacturing Method Thereof
JP2008021713A (ja) 集積型薄膜太陽電池およびその製造方法
KR20100109314A (ko) 태양광 발전장치 및 이의 제조방법
JP2006222384A (ja) 集積型薄膜太陽電池及びその製造方法
CN103928567A (zh) 太阳能电池及其制造方法
JP4975528B2 (ja) 集積形太陽電池
CN112133830A (zh) 一种2-t钙钛矿叠层太阳能电池模块及其制备方法
US20130032205A1 (en) Solar photovoltaic device and a production method therefor
JP5749392B2 (ja) 薄膜太陽電池およびその製造方法
KR20190008390A (ko) 태양 전지 및 이의 제조 방법
JP5486057B2 (ja) 薄膜太陽電池の製造方法
JP2000252490A (ja) 集積型薄膜太陽電池およびその製造方法
KR20130136739A (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
CN104011876B (zh) 太阳能电池装置及其制造方法
KR101103960B1 (ko) 팁, 태양전지 및 이를 이용한 태양전지 제조방법
KR20100109313A (ko) 태양광 발전장치 및 이의 제조방법
JP2001119048A (ja) 集積型薄膜太陽電池の製造方法
JPWO2013099947A1 (ja) 光電変換装置
JPH0243776A (ja) 薄膜太陽電池の製造方法