JP2002319639A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002319639A
JP2002319639A JP2001125435A JP2001125435A JP2002319639A JP 2002319639 A JP2002319639 A JP 2002319639A JP 2001125435 A JP2001125435 A JP 2001125435A JP 2001125435 A JP2001125435 A JP 2001125435A JP 2002319639 A JP2002319639 A JP 2002319639A
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semiconductor substrate
gate
forming
film
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JP2001125435A
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Hiroshi Watabe
浩 渡部
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート側壁絶縁膜と、半導体基板との間の互
いに及ぼす応力の影響を少なくして、ゲート側壁絶縁膜
下の半導体基板に発生する応力起因の結晶欠陥の発生を
低減する半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板1と、この半導体基板1上に
形成されたゲート電極7と,このゲート電極7の側面に
形成されたゲート側壁絶縁膜13と、このゲート側壁絶
縁膜13と半導体基板1との間に設けられた応力緩和手
段14と、ゲート側壁絶縁膜13下方の半導体基板1表
面付近に形成されたソース・ドレイン領域4,5とを有
する半導体装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタを有
する半導体装置及びその製造方法に関するもので、特に
ゲート側壁を有する微細なトランジスタを有する半導体
装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置を、NOR型フラッシ
ュメモリを一例に、図13を用いて説明する。図13は
NOR型フラッシュメモリのセル部の構造を示す断面図
である。
【0003】メモリセルにおいて、P型半導体基板50
にはその上部に素子分離領域51が素子領域52を囲む
ように形成されている。
【0004】ここで、P型半導体基板50にはシリコン
基板が用いられている。素子領域52には、その表面近
傍に第1Nプラス拡散層53が形成されていて、その外
側には第2Nプラス拡散層54が形成されている。第1
Nプラス拡散層53はその不純物濃度は例えば約1×1
20cm-3程度で形成されていて、第2Nプラス拡散層
54は第1Nプラス拡散層53よりも高濃度で、例えば
約1×1021cm-3程度で形成されている。
【0005】第1Nプラス拡散層53は一対で形成され
ていて、第1Nプラス拡散層53の間の半導体基板50
中にはチャネル領域55が形成されていて、その上方に
ゲート電極56が形成されている。このゲート電極56
は半導体基板50上に形成されたゲート酸化膜57と、
このゲート酸化膜57上に形成された浮遊ゲート58
と、この浮遊ゲート58上に形成されたONO膜59
と、このONO膜59上に形成された制御ゲート60
と、これら浮遊ゲート58、ONO膜59、及び制御ゲ
ート60の周囲に形成された後酸化膜とTEOS膜(S
i(OC254を原料として有機オキシランの熱分解
法により形成されるシリコン酸化膜)の積層絶縁膜61
とを有している。
【0006】ここで、ゲート酸化膜57、積層絶縁膜6
1中の後酸化膜はシリコン酸化膜で形成され、浮遊ゲー
ト58は多結晶シリコン層で形成され、ONO膜59は
シリコン酸化膜、この上に形成されたシリコン窒化膜、
このシリコン窒化膜上に形成されたシリコン酸化膜の積
層構造となっている。また、制御ゲート60はタングス
テンシリサイド層で形成されている。
【0007】ゲート電極56の側壁部であって、積層絶
縁膜61を介した半導体基板50上には、厚さが約80
nm程度のシリコンナイトライド層にてゲート側壁絶縁
膜62が形成されている。このようにゲート側壁絶縁膜
62と、ゲート電極56の側壁部の間には、後酸化膜及
びTEOS膜の積層絶縁膜61があり、これによりゲー
ト電極56とゲート側壁絶縁膜62とは密着している。
【0008】ゲート電極56が形成されていない半導体
基板50上には、後酸化膜及びTEOS膜の積層絶縁膜
61が形成されている。
【0009】ゲート側壁絶縁膜62、ゲート電極56上
の後酸化膜及びTEOS膜の積層絶縁膜61上には、シ
リコンナイトライド膜63が形成されている。
【0010】ゲート電極56上のシリコンナイトライド
膜63や半導体基板50上のシリコンナイトライド膜6
3上には、BPSGなどからなる層間絶縁膜64が形成
されている。
【0011】この層間絶縁膜64中の1対の第2Nプラ
ス拡散層54上には、コンタクトホールが形成されて、
その中にタングステンなどからなる導電材が埋め込まれ
てコンタクトプラグ65が形成されている。このコンタ
クトプラグ65は第2Nプラス拡散層54に接続されて
いる。
【0012】層間絶縁膜64上には、アルミニウムなど
からなる配線層66が形成されている。この配線層66
はコンタクトプラグ65に接続され、この配線層66は
第2Nプラス拡散層54に必要な電位を与えている。
【0013】ここで、ゲート電極56の幅は例えば約
0.2μm程度、高さは約0.6μm程度である。ま
た、層間絶縁膜64の厚さは例えば約0.6μm〜0.
9μm程度である。
【0014】次に, 従来の半導体装置の製造方法を図1
3乃至図17を用いて説明する。
【0015】まず、図14に示されるようにシリコンか
らなる半導体基板50上のメモリセルゲート形成予定領
域に素子分離領域51を形成して、この素子分離領域5
1に囲まれた素子領域52を形成して、素子領域52上
に、ゲート酸化膜57を形成する。次にゲート酸化膜5
7上に浮遊ゲート電極材58、ONO膜59、制御ゲー
ト電極材60を順次堆積する。
【0016】さらにゲートエッチング時のマスクとなる
ゲートマスク材(図示せず)を堆積する。続いてフォト
リソグラフィー法によりゲート電極56をパターニング
し、ゲートマスク材をエッチングする。引き続きゲート
マスク材に対して自己整合的に制御ゲート電極材60、
ONO膜59、浮遊ゲート電極材58をエッチングし
て、ゲート電極56を形成する。
【0017】次に、ゲート加工時のダメージを回復する
ための後酸化を行って、ゲート電極の上面、側面部を約
10nm程度の酸化膜で覆って後酸化膜70を積層構造
のゲート電極56周囲に形成する。その際の熱酸化工程
により、半導体基板50上に露出しているゲート酸化膜
57表面もさらに酸化されてその膜厚はより厚く形成さ
れる。
【0018】次に、図15に示されるように、第1Nプ
ラス拡散層53を形成するための不純物をゲート電極5
6をマスクとして、イオン注入により行う。
【0019】なお、イオン注入はメモリセル部だけでは
なく、それぞれ所定のゲート電極が形成された周辺回路
部にも同様にそれぞれのゲート電極をマスクとして行わ
れる。ただし、周辺回路部においては、メモリセル部よ
りも半導体基板50中に形成された拡散層の濃度は薄
い。
【0020】次に、これらイオンの活性化の為に,熱ア
ニールを行う。この熱アニールは、セル部のゲートとソ
ース、ドレインのカップリング比を稼ぐ為に、拡散層の
十分な伸びが必要な為、1000℃以上の高温で行われ
る。
【0021】ここで、ゲート電極56の下方の活性化さ
れた1対の第1Nプラス拡散層53の間の半導体基板5
0表面付近がトランジスタのチャネル領域55となる。
【0022】次に、TEOS膜を約10〜20nmの厚
さで、後酸化膜70上に堆積して、後酸化膜とTEOS
膜の積層絶縁膜71を形成する。さらに同時にTEOS
膜を例えば約10〜20nmの厚さで、ゲート電極56
が形成されていない半導体基板50上のゲート酸化膜5
7上に形成して酸化膜72を形成する。これらは,後の
工程において、ゲート側壁絶縁膜を異方性エッチングす
る際にストッパーの役割を果たす。
【0023】次に、図16に示されるようにシリコンナ
イトライド膜を約50〜150nmの厚さで堆積する。
その後,全面に対して異方性エッチングを行って、側壁
残しを行い、シリコンナイトライドからなるゲート側壁
絶縁膜62及び後酸化膜とTEOS膜の積層絶縁膜61
が形成される。
【0024】次に、ゲート側壁絶縁膜62をマスクとし
て、素子領域52中にソース・ドレインとなる拡散層で
ある第2Nプラス拡散層54を形成するイオン注入が行
われる。このイオン注入は、拡散層の高濃度領域を形成
するためのもので、1015cm-2オーダーの注入を行
う。なお、メモリセル部以外にも周辺回路部においても
ゲート側壁絶縁膜62をマスクに第2Nプラス拡散層5
4形成のための不純物注入が行われる。
【0025】次に、素子領域52に注入した第2Nプラ
ス拡散層54形成のための不純物の活性化の為に、熱ア
ニールを行う。この熱アニールは、セル部のゲートとソ
ース、ドレインのカップリング比を稼ぐ為に、拡散層の
十分な伸びが必要な為、1000℃以上の高温で行われ
る。
【0026】次に、図17に示されるように露出されて
いる後酸化膜及びTEOS膜の積層絶縁膜61の表面
上、ゲート側壁絶縁膜62上、及び素子分離領域51上
にシリコンナイトライド層63を約30〜50nm程度
の厚さで堆積する。このシリコンナイトライド層63は
後に行われるコンタクト形成工程でのストッパーとして
必要である。
【0027】次に、図13に示されるように、BPSG
膜からなる層間絶縁膜64を堆積する。
【0028】次に、層間絶縁膜64の上表面をCMP法
(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研
磨法)などにより平坦化する。
【0029】次に、第2Nプラス拡散層54表面を露出
するように層間絶縁膜64を一部除去してコンタクト開
口を設ける。コンタクトホールのエッチングは、まずエ
ッチング選択性の高い層間絶縁膜64をエッチングす
る。次にシリコンナイトライド層63、後酸化膜及びT
EOS膜の積層絶縁膜61を順次エッチングして、第2
Nプラス拡散層54を露出することにより行う。
【0030】次に、タングステンなどの低抵抗の導電材
料をこのコンタクト開口に埋め込んでコンタクトプラグ
65を形成する。
【0031】次に、層間絶縁膜64表面上にアルミニウ
ムなどの導電性金属からなる配線66を形成して、コン
タクトプラグ65を接続する。こうして、配線66から
の電位が第2Nプラス拡散層54に与えられる。このよ
うにして、NOR型フラッシュメモリを得る。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の半
導体装置では、以下の課題が生じる。
【0033】従来の半導体装置をより微細な設計ルール
に基づいて製造すると製造工程において加熱が行われた
場合に生じる応力が半導体装置の特性に悪影響を及ぼし
てしまう。すなわち、拡散層形成の際には、上記で述べ
たように1000℃以上の高温のアニールがデバイス特
性上必要となっているが、この程度の高温の熱工程がか
かると、半導体基板、ゲート側壁絶縁膜の双方がかなり
膨張/収縮し、アニール工程前後で熱応力が変化する。
【0034】ここで、半導体基板としてシリコンを用
い、ゲート側壁絶縁膜としてシリコンナイトライドが用
いられた場合、それぞれの材料の特性の違いから、互い
に方向の異なる強い応力が熱工程によって、それぞれに
生じている。
【0035】一方、ソース・ドレインの拡散層形成の
為、上記のようにゲート側壁絶縁膜越しに高濃度のイオ
ン注入をしている。そのため、この拡散層イオン注入で
ダメージを受けたゲート側壁絶縁膜近傍の半導体基板
が、その後の熱アニールにより強い応力を受ける。これ
が起因となり,酸化膜を劣化させたり,シリコンの結晶
欠陥を引き起こしている。
【0036】図18に従来の半導体装置の熱応力の発生
状態が示される。この図18は、製造方法における一工
程を示した図16に対応して、熱応力の状態を追加して
示したものである。
【0037】ここで、ゲート側壁絶縁膜62とゲート電
極56の間、及びゲート側壁絶縁膜62と半導体基板5
0の間の全面が、ゲート電極加工後の後酸化による熱酸
化膜及びTEOS膜の積層絶縁膜61によって全て埋め
られている。
【0038】一方、ゲート側壁絶縁膜62のシリコンナ
イトライドと、半導体基板50であるシリコンは、熱プ
ロセスに対して、お互いに正反対の性質を持っていて、
熱膨張に関して、シリコンとシリコンナイトライドとは
互いに異なる特性となっている。つまり、図18中でX
で示される領域に矢印で示されるようにゲート側壁絶縁
膜62中では、収縮する方向に応力が生じ、半導体基板
50中では膨張する方向に応力が生じて、お互いに引っ
張り合う(あるいは押し合う)関係となっている。
【0039】ここで、ゲート側壁絶縁膜62と半導体基
板50との間は、厚さが10〜20nmの薄い熱酸化膜
及びTEOS膜の積層絶縁膜61を介して密着している
為、おのおのの応力が薄い積層絶縁膜61を介して、互
いに伝わり易くなっている。
【0040】このように、ゲート側壁絶縁膜62と半導
体基板50のそれぞれの材質(シリコンナイトライド及
びシリコン)の熱膨張係数の違いが直接に影響を及ぼし
あってしまう。そのため、特にゲート側壁絶縁膜62の
直下及び際(きわ)のところ(図18のX部分)に非常に応
力がかかり、結晶欠陥を発生させてしまっていた。
【0041】結晶欠陥が発生すると、その部分ではジャ
ンクションのリーク量が増大し、結果として回路動作を
させるときに、動作不良を引き起こす原因となってしま
う。さらには、結晶欠陥起因の不良(周辺回路のスタン
バイリーク不良(ジャンクションを越えての電流リー
ク)、セルのカラムリーク(ソース、ドレイン間でのリ
ーク電流)、及び書き込み不良(微小なリーク電流で、
ホットエレクトロン書き込みの効率を悪化させ、ゲート
への書き込みを遅延させる)などにより、半導体装置の
不良が生じてしまう。
【0042】本発明の目的は以上のような従来技術の課
題を解決することにある。
【0043】特に、本発明の目的は、ゲート側壁絶縁膜
と、半導体基板との間の互いに及ぼす応力の影響を少な
くして、ゲート側壁絶縁膜下の半導体基板に発生する応
力起因の結晶欠陥の発生を低減する半導体装置及びその
製造方法を提供することである。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴は、半導体基板と、この半導体基板上
に形成されたゲート電極と,このゲート電極の側面に形
成されたゲート側壁絶縁膜と、このゲート側壁絶縁膜と
前記半導体基板との間に設けられた応力緩和手段と、ゲ
ート側壁絶縁膜下方の前記半導体基板表面付近に形成さ
れたソース・ドレイン領域とを有する半導体装置であ
る。
【0045】本発明の別の特徴は、半導体基板中に素子
分離領域を形成する工程と、前記半導体基板上にゲート
絶縁膜を形成する工程と、このゲート絶縁膜上に導電材
料を形成する工程と、この導電材料にエッチングを施し
てゲート電極を形成する工程と、このゲート電極側面及
び上面並びに前記半導体基板上にエッチングストッパー
絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板に前記ゲート
電極をマスクとして不純物を導入して、第1ソース・ド
レイン領域を形成する工程と、前記ゲート電極上並びに
周囲にゲート側壁絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート
電極周囲にゲート側壁絶縁膜が残るように前記ゲート側
壁絶縁膜を異方性エッチングにより選択的にエッチング
除去する工程と、前記ゲート側壁絶縁膜と前記半導体基
板との間の前記エッチングストッパー絶縁膜を等方性選
択エッチングによりエッチング除去して、前記ゲート側
壁絶縁膜と前記半導体基板との間に空洞を形成する工程
と、前記半導体基板上及び前記ゲート側壁絶縁膜上にコ
ンタクトエッチングストッパー絶縁膜を形成し、前記空
洞を残して封止する工程と、前記半導体基板中に前記ゲ
ート電極及び前記ゲート側壁絶縁膜をマスクとして不純
物を導入して、第1ソース・ドレイン領域よりも高濃度
の第2ソース・ドレイン領域を形成する工程と、前記半
導体基板を加熱して、前記第1ソース・ドレイン領域及
び前記第2ソース・ドレイン領域に注入された不純物を
活性化する工程と、前記コンタクトエッチングストッパ
ー絶縁膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、この層間絶
縁膜中に前記コンタクトエッチングストッパー絶縁膜を
エッチングストッパーとして前記半導体基板表面を露出
するコンタクトホールを形成する工程と、このコンタク
トホールに導電材を形成して、コンタクトプラグを形成
する工程とを有する半導体装置の製造方法である。
【0046】本発明の別の特徴は、半導体基板中に素子
分離領域を形成する工程と、前記半導体基板上にゲート
絶縁膜を形成する工程と、このゲート絶縁膜上に導電材
料を形成する工程と、この導電材料にエッチングを施し
てゲート電極を形成する工程と、このゲート電極側面及
び上面並びに前記半導体基板上にエッチングストッパー
絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板に前記ゲート
電極をマスクとして不純物を導入して、第1ソース・ド
レイン領域を形成する工程と、前記ゲート電極上並びに
周囲にゲート側壁絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート
電極周囲にゲート側壁絶縁膜が残るように前記ゲート側
壁絶縁膜を異方性エッチングにより選択的にエッチング
除去する工程と、前記ゲート側壁絶縁膜と前記半導体基
板との間の前記エッチングストッパー絶縁膜を等方性選
択エッチングによりエッチング除去して、前記ゲート側
壁絶縁膜と前記半導体基板との間に空洞を形成する工程
と、前記ゲート側壁絶縁膜上、及び前記エッチングスト
ッパー絶縁膜上に前記空洞の少なくとも一部を埋め込む
ように、応力緩和材を堆積する工程と、前記空洞以外の
領域の応力緩和材を除去する工程と、前記半導体基板上
及び前記ゲート側壁絶縁膜上にコンタクトエッチングス
トッパー絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板中に
前記ゲート電極及び前記ゲート側壁絶縁膜をマスクとし
て不純物を導入して、第1ソース・ドレイン領域よりも
高濃度の第2ソース・ドレイン領域を形成する工程と、
前記半導体基板を加熱して、前記第1ソース・ドレイン
領域及び前記第2ソース・ドレイン領域に注入された不
純物を活性化する工程と、前記コンタクトエッチングス
トッパー絶縁膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、この
層間絶縁膜中に前記コンタクトエッチングストッパー絶
縁膜をエッチングストッパーとして前記半導体基板表面
を露出するコンタクトホールを形成する工程と、このコ
ンタクトホールに導電材を形成して、コンタクトプラグ
を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法であ
る。
【0047】
【発明の実施の形態】次に,図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同
一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付してい
る。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸
法との関係、各層の厚みの比率等は、現実のものとは異
なる。従って、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌
して判断すべきものである。また、図面相互間において
も互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれてい
る。
【0048】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態の半導体装置を,図1に示した断面図を用いて説
明する。図1は、NOR型フラッシュメモリのセルトラ
ンジスタの断面を一例に用いている。
【0049】メモリセルにおいて、P型半導体基板1に
はその上部に素子分離領域2が素子領域3を囲むように
形成されている。ここで、P型半導体基板1にはシリコ
ン基板が用いられている。素子領域3には、その表面近
傍に第1Nプラス拡散層4が形成されていて、その外側
には第2Nプラス拡散層5が形成されている。第1Nプ
ラス拡散層4はその不純物濃度は例えば約1×1020
-3程度で形成されていて、第2Nプラス拡散層5は第
1Nプラス拡散層4よりも高濃度で、例えば約1×10
21cm-3程度で形成されている。ここで、第1Nプラス
拡散層4及び第2Nプラス拡散層5はいずれも半導体基
板1の表面付近に形成された状態が示されているが、半
導体基板1の表面付近にウエルを形成して、その中に形
成しても構わない。
【0050】第1Nプラス拡散層4は一対で形成されて
いて、第1Nプラス拡散層4の間の半導体基板1中には
チャネル領域6が形成されていて、その上方にゲート電
極7が形成されている。このゲート電極7は半導体基板
1上に形成されたゲート酸化膜8と、このゲート酸化膜
8上に形成された浮遊ゲート9と、この浮遊ゲート9上
に形成されたONO膜10と、このONO膜10上に形
成された制御ゲート11と、これら浮遊ゲート9、ON
O膜10、及び制御ゲート11の周囲に形成された後酸
化膜とTEOS膜の積層絶縁膜12とを有している。
【0051】ここで、ゲート酸化膜8、積層絶縁膜12
中の後酸化膜は例えば、シリコン酸化膜で形成され、浮
遊ゲート9は例えば多結晶シリコン層で形成され、ON
O膜10は例えば、シリコン酸化膜、この上に形成され
たシリコン窒化膜、このシリコン窒化膜上に形成された
シリコン酸化膜の積層構造となっている。また、制御ゲ
ート11は例えば、タングステンシリサイド層で形成さ
れている。
【0052】ここではゲート電極7の側壁部には,厚さ
が例えば約80nm程度のシリコンナイトライド層にて
ゲート側壁絶縁膜13が形成されている。このようにゲ
ート側壁絶縁膜13と、ゲート電極7の側壁部の間に
は、後酸化膜及びTEOS膜の積層絶縁膜12があり、
これによりゲート電極7とゲート側壁絶縁膜13とは密
着している。
【0053】この一方で、ゲート側壁絶縁膜13の底部
と、半導体基板1の間には、気体が封じ込められた空洞
14が存在している。
【0054】この空洞14を覆い、さらにゲート側壁絶
縁膜13、ゲート電極7上の後酸化膜及びTEOS膜の
積層絶縁膜12上、並びに半導体基板1上には、シリコ
ンナイトライド膜15が形成されている。
【0055】この空洞14は, ゲート側壁絶縁膜13の
下方に少なくともある一定の長さを有することが必要で
ある。例えば、図中で左右方向のその幅が例えば約50
nm程度以上必要である。また、その空洞14の高さは
約30nm程度以下であることが好ましい。
【0056】また、この部分は何らかの気体で満たされ
ているが、その種類は特に限定されるものではない。
【0057】ゲート電極7上のシリコンナイトライド膜
15や半導体基板1上のシリコンナイトライド膜15上
には、BPSGなどからなる層間絶縁膜16が形成され
ている。
【0058】この層間絶縁膜16中の1対の第2Nプラ
ス拡散層5上には、コンタクトホールが形成されて、そ
の中にタングステンなどからなる導電材が埋め込まれて
コンタクトプラグ17が形成されている。このコンタク
トプラグ17は第2Nプラス拡散層5に接続されてい
る。
【0059】層間絶縁膜16上には、アルミニウムなど
からなる配線層18が形成されている。この配線層18
はコンタクトプラグ17に接続され、この配線層18は
第2Nプラス拡散層5に必要な電位を与えている。
【0060】ここで、ゲート電極7の幅は例えば約0.
2μm程度、高さは約0.4μm程度である。また、層
間絶縁膜16の厚さは例えば約0.6μm〜0.9μm
程度である。
【0061】本実施の形態の構成では、ゲート側壁絶縁
膜13がゲート電極7周囲において、半導体基板1に直
接接触し、互いの熱応力が伝達することが防止されてい
て、ゲート側壁絶縁膜13の熱応力の性質と半導体基板
1の熱応力の性質の相違に基づく、それぞれの内部での
結晶欠陥の発生が防止できる。
【0062】すなわち、空洞14は気体で充填された応
力緩和材であるため、その周囲の固体材料からの応力が
空洞14を介して伝わることが防止される。
【0063】上記の説明ではNOR型フラッシュメモリ
のセルトランジスタを例に説明したが,ゲート側壁絶縁
膜は有するが、ONO膜をゲート電極に有さない周辺回
路のトランジスタにも適用できる。周辺回路のトランジ
スタにおいては、ゲート側壁よりも先に形成されるその
第1ソース・ドレイン拡散層の不純物濃度は、セルトラ
ンジスタよりも低濃度であり、LDD構造となってい
る。
【0064】さらに、本実施の形態はそれらに限らず、
ゲート側壁絶縁膜がゲート電極周囲に形成された微細な
トランジスタを備えた半導体装置全般に適用されるもの
である。
【0065】上記の説明では、半導体基板1中にはNプ
ラス不純物層が形成されている場合を説明したが、Nプ
ラス拡散層に替えて、Pプラス拡散層が形成されていて
も構わない。また、素子分離の方式としてSTI(Shal
low Trench Isolation)を用いているが、LOCOS
(Local Oxidation of Silicon)など別の素子分離方法
でも適用可能である。
【0066】次に, 本実施の形態の半導体装置の製造方
法を図1乃至図6を用いて説明する。
【0067】まず、図2に示されるようにシリコンから
なる半導体基板1上のメモリセルゲート形成予定領域に
素子分離領域2を形成して、この素子分離領域2に囲ま
れた素子領域3を形成して、素子領域3上に、ゲート酸
化膜8を形成する。次にゲート酸化膜8上に浮遊ゲート
電極材9、ONO膜10、制御ゲート電極材11を順次
堆積する。
【0068】さらにゲートエッチング時のマスクとなる
ゲートマスク材(図示せず)を堆積する。続いてフォト
リソグラフィー法によりゲート電極7をパターニング
し、ゲートマスク材をエッチングする。引き続きゲート
マスク材に対して自己整合的に制御ゲート電極材11、
ONO膜10、浮遊ゲート電極材9をエッチングして、
ゲート電極7を形成する。
【0069】次に、ゲート加工時のダメージを回復する
ための後酸化を行って、ゲート電極の上面、側面部を例
えば約10nm程度の酸化膜で覆って後酸化膜20を積
層構造のゲート電極7周囲に形成する。その際の熱酸化
工程により、半導体基板1上に露出しているゲート酸化
膜8表面もさらに酸化されてその膜厚はより厚く形成さ
れる。
【0070】次に、図3に示されるように、第1Nプラ
ス拡散層4を形成するための不純物をゲート電極7をマ
スクとして、イオン注入により行う。この拡散層のイオ
ン注入は、このように後酸化の後に行ってもよいし、前
に行っても良い。さらに、後の工程で行われるTEOS
膜形成後などでも構わない。
【0071】なお、イオン注入はメモリセル部だけでは
なく、それぞれ所定のゲート電極が形成された周辺回路
部にも同様にそれぞれのゲート電極をマスクとして行わ
れる。次に、これらイオンの活性化の為に,熱アニール
を行う。この熱アニールは、セル部のゲートとソース、
ドレインのカップリング比を稼ぐ為に、拡散層の十分な
伸びが必要な為、1000℃以上の高温で行われる。
【0072】ここで、ゲート電極7の下方の活性化され
た1対の第1Nプラス拡散層4の間の半導体基板1表面
付近がトランジスタのチャネル領域6となる。
【0073】次に、TEOS膜を例えば約10〜20n
mの厚さで、後酸化膜20上に堆積して、後酸化膜とT
EOS膜の積層絶縁膜21を形成する。さらに同時にT
EOS膜を例えば約10〜20nmの厚さで、ゲート電
極7が形成されていない半導体基板1上のゲート酸化膜
8上に形成して酸化膜22を形成する。これらは,後の
工程において、ゲート側壁絶縁膜を異方性エッチングす
る際にストッパーの役割を果たす。
【0074】次に、図4に示されるようにシリコンナイ
トライド膜を例えば約50〜150nmの厚さで堆積す
る。その後,全面に対して異方性エッチングを行って、
側壁残しを行い、シリコンナイトライドからなるゲート
側壁絶縁膜13が形成される。
【0075】次に、ゲート側壁絶縁膜13をマスクとし
て、素子領域3中にソース・ドレインとなる拡散層であ
る第2Nプラス拡散層5を形成するイオン注入が行われ
る。このイオン注入は、拡散層の高濃度領域を形成する
もので、1015cm-2オーダーの注入を行う。なお、メ
モリセル部以外にも周辺回路部においてもゲート側壁電
極をマスクに第2Nプラス拡散層5形成のための不純物
注入が行われる。
【0076】次に、図5に示されるようにゲート側壁絶
縁膜13であるシリコンナイトライド膜と半導体基板1
の間にある酸化膜22を除去する為、例えば弗化アンモ
ニウムなどの酸化膜エッチングを所定の時間行う。ここ
で用いる弗化アンモニウムなどの酸化膜エッチングは、
ゲート側壁絶縁膜13のシリコンナイトライド, 浮遊ゲ
ート9の多結晶シリコンとは選択比がある。
【0077】このエッチングにより、ゲート側壁絶縁膜
13下及び素子領域3の半導体基板1上の酸化膜22が
エッチングされ、ゲート側壁絶縁膜13下の部分は空洞
14になる。この空洞14の高さは約30nm程度以下
であることが好ましい。このような高さの空洞であれ
ば、空洞内に後の工程で絶縁物がすべて埋め込まれるこ
とが生じにくくなる。このようにゲート側壁絶縁膜13
のシリコンナイトライドは、 ゲート電極7と後酸化膜
及びTEOS膜の積層側壁12を介して密着していて、
半導体基板1と直接接触することは無い。
【0078】次に、図6に示されるように露出されてい
る後酸化膜及びTEOS膜の積層側壁12の表面上、ゲ
ート側壁絶縁膜13上、半導体基板1上、及び素子分離
領域2上にシリコンナイトライド膜15を例えば約30
〜50nm程度の厚さで堆積する。このシリコンナイト
ライド膜15は後に行われるコンタクト形成工程でのス
トッパーとして必要である。
【0079】このシリコンナイトライド膜15の堆積
は、常圧あるいは若干の低圧雰囲気において行われる
為、シリコンナイトライド膜15は、ゲート側壁絶縁膜
13下の空洞26内に全て入り込まないように形成す
る。ここで、空洞26の高さが非常に低い(薄い)ため、
シリコンナイトライド膜15は空洞26のすべてを埋め
尽くすようには入り込まない。
【0080】なお、ゲート側壁絶縁膜13下の空洞14
のアスペクト比が大きい場合、シリコンナイトライド膜
15の堆積時の雰囲気をさらに低圧化しても空洞をすべ
て埋め込むことなく閉じ込めることができる。ゲート側
壁絶縁膜13側面から空洞14内部へのシリコンナイト
ライド膜15の入り込みの程度は、シリコンナイトライ
ド膜15の堆積時の雰囲気が常圧であれば、入り込みを
生じさせず、より低圧になるに従って、入り込み量が増
大する。
【0081】このシリコンナイトライド膜15の堆積に
おいて、ゲート側壁絶縁膜13と半導体基板1との間に
は、その内部に固体が存在しない空洞14が周囲をシリ
コンナイトライド膜15で囲まれて形成される。なお、
この空洞14中に存在する気体は、空洞形成から空洞を
ふさぐ工程までの間の半導体装置が置かれる雰囲気にお
ける気体となり、特に空洞に封入するために新たに特定
の気体を導入するものではない。
【0082】次に、素子領域3に注入した第2Nプラス
拡散層5形成のための不純物の活性化の為に、熱アニー
ルを行う。この熱アニールは、セル部のゲートとソー
ス、ドレインのカップリング比を稼ぐ為に、拡散層の十
分な伸びが必要な為、1000℃以上の高温で行われ
る。
【0083】次に、図1に示されるように、例えばBP
SG膜からなる層間絶縁膜16を堆積する。第2Nプラ
ス拡散層5表面を露出するように層間絶縁膜16を一部
除去してコンタクト開口を設ける。コンタクトホールの
エッチングは、まずシリコンナイトライドに対してエッ
チング選択性の高い層間絶縁膜16をエッチングする。
次にシリコンナイトライド膜15を順次エッチングし
て、第2Nプラス拡散層5を露出することにより行う。
【0084】次に、層間絶縁膜16上表面をCMP法な
どにより平坦化する。次に、タングステンなどの低抵抗
の導電材料をこのコンタクト開口に埋め込んでコンタク
トプラグ17を形成する。
【0085】次に、層間絶縁膜16表面上にアルミニウ
ムなどの導電性金属からなる配線層18を形成して、コ
ンタクトプラグ17を接続する。こうして、配線層18
からの電位が第2Nプラス拡散層5に与えられる。この
ようにして、NOR型フラッシュメモリを得る。
【0086】本実施の形態によれば、ゲート側壁絶縁膜
13のシリコンナイトライドと半導体基板1が直接接し
ていないことから、お互いの熱応力がそれぞれに影響を
及ぼすことが無い。このため、拡散層形成のための不純
物注入後に活性化のためのアニ−ルを行っても、半導体
基板の濃い不純物濃度の拡散領域である第1Nプラス拡
散層4及び第2Nプラス拡散層5にも強い応力がかから
ず、シリコンナイトライドからなるゲート側壁絶縁膜1
3下の部分での結晶欠陥の発生を抑制することができ
る。
【0087】このように、ゲート側壁絶縁膜13と、半
導体基板1の間の部分の全部あるいは一部が空洞(気体)
となっていることで、半導体基板1とゲート側壁絶縁膜
13との熱膨張係数の違いで発生する局所的な応力に起
因する、酸化膜中の局所的な欠陥発生、及び半導体基板
1中の結晶欠陥を防ぐことが可能である。
【0088】こうして本実施の形態により,結晶欠陥起
因の不良(周辺回路のスタンバイリーク不良(ジャンク
ションを越えての電流リーク)、セルのカラムリーク
(ソース、ドレイン間でのリーク電流)、及び書き込み
不良(微小なリーク電流で、ホットエレクトロン書き込
みの効率を悪化させ、ゲートへの書き込みを遅延させ
る))を抑制することができる。
【0089】(第1の実施の形態の変形例)第1の実施
の形態では、半導体基板1上にはシリコンナイトライド
膜15が形成されていたが、図7に示されるように半導
体基板1上に後酸化膜25が残存され、空洞26を介し
て、その上にシリコンナイトライド膜15が形成されて
いても構わない。この場合、空洞26はシリコンナイト
ライド膜15と後酸化膜25との間に形成され、半導体
基板1の表面は空洞26内では露出しない。このように
形成された空洞26の高さは半導体基板1上に形成され
た後酸化膜25の厚さ分、小さい高さとなる。
【0090】この変形例の製造方法は、第1の実施の形
態の製造方法における図4までの工程は第1の実施の形
態と変わりはない。図5に示される工程では、半導体基
板1上の酸化膜22を全部剥離しているが、本変形例は
図8に示されるように酸化膜22を途中までエッチング
して、酸化膜22の一部を酸化膜25として残してい
る。これが可能になるのは、TEOS膜と熱酸化膜のエ
ッチングレートが異なるからである。
【0091】すなわち、酸化膜22の上部に堆積された
TEOS膜の方が、下方の後酸化膜よりもエッチングレ
ートが速いので、TEOS膜だけを先に除去して、後酸
化膜を半導体基板1上に残存させることができる。ここ
で、半導体基板1上に残される酸化膜25の厚さは例え
ば約5nm程度であり、ゲート側壁絶縁膜13下方面と
酸化膜25上表面との間に形成される空洞26の高さは
例えば約2.5nm程度である。
【0092】このように、ゲート側壁絶縁膜13の下部
に空間を少しでも形成して、酸化膜を途中までエッチン
グしても良い。
【0093】次に、図7に示されるように、シリコンナ
イトライド膜15を露出されている後酸化膜及びTEO
S膜の積層側壁12の表面上、ゲート側壁絶縁膜13
上、酸化膜22上、及び素子分離領域2上に例えば約3
0〜50nm程度の厚さで堆積する。このシリコンナイ
トライド膜15は後に行われるコンタクト形成工程での
ストッパーとして必要である。
【0094】このシリコンナイトライド膜15の堆積
は、常圧あるいは若干の低圧雰囲気において行われる
為, シリコンナイトライド膜15は、ゲート側壁絶縁膜
13下の空洞26内に全て入り込まないように形成す
る。ここで、空洞26の高さが第1の実施の形態に比べ
ても非常に低い(薄い)ため,シリコンナイトライド膜1
5は空洞26のすべてを埋め尽くすようには入り込まな
い。
【0095】なお、ゲート側壁絶縁膜13下の空洞26
のアスペクト比が小さい場合、シリコンナイトライド膜
15の堆積時の雰囲気をより一層、低圧化しても空洞を
すべて埋め込むことなく閉じ込めることができる。な
お、ゲート側壁絶縁膜13側面から空洞26内部へのシ
リコンナイトライド膜15の入り込みの程度は、シリコ
ンナイトライド膜15の堆積時の雰囲気が常圧であれ
ば、入り込みを生じさせず、より低圧になるに従って、
入り込み量が増大する。
【0096】このシリコンナイトライド膜15の堆積に
おいて、ゲート側壁絶縁膜13と酸化膜25との間に
は、その内部に固体が存在しない空洞26が周囲をシリ
コンナイトライド膜15で囲まれて形成される。なお、
この空洞26中に存在する気体は、空洞形成から空洞を
ふさぐ工程までの間の半導体装置が置かれる雰囲気にお
ける気体となり、特に空洞に封入するために新たに特定
の気体を導入するものではない。
【0097】この後の工程においては、第1の実施の形
態の製造方法がそのまま利用できる。
【0098】本変形例によれば、第1の実施の形態同様
の効果を得ることができる。
【0099】特に本変形例においては、側壁下に設けら
れた空洞の高さが第1の実施の形態に比べて薄く形成で
きるため、後の工程で堆積するシリコンナイトライド堆
積の条件をより自由に設定できる。すなわち、堆積時の
圧力を第1の実施の形態よりも広範囲として用いても空
洞をすべて埋め尽くすことなく、表面だけを覆い尽くす
ことができる。
【0100】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を、図9乃至図12を用いて説明する。図9はN
OR型フラッシュメモリのセルトランジスタの断面を示
している。
【0101】メモリセルにおいて、P型半導体基板1に
はその上部に素子分離領域2が素子領域3を囲むように
形成されている。ここで、P型半導体基板1にはシリコ
ン基板が用いられている。素子領域3には、その表面近
傍に第1Nプラス拡散層4が形成されていて、その外側
には第2Nプラス拡散層5が形成されている。第1Nプ
ラス拡散層4はその不純物濃度は例えば約1×1020
-3程度で形成されていて、第2Nプラス拡散層5は第
1Nプラス拡散層4よりも高濃度で、例えば約1×10
21cm-3程度で形成されている。ここで、第1Nプラス
拡散層4及び第2Nプラス拡散層5はいずれも半導体基
板1の表面付近に形成された状態が示されているが、半
導体基板1の表面付近にウエルを形成して、その中に形
成しても構わない。
【0102】第1Nプラス拡散層4は一対で形成されて
いて、第1Nプラス拡散層4の間の半導体基板1中には
チャネル領域6が形成されていて、その上方にゲート電
極7が形成されている。このゲート電極7は半導体基板
1上に形成されたゲート酸化膜8と、このゲート酸化膜
8上に形成された浮遊ゲート9と、この浮遊ゲート9上
に形成されたONO膜10と、このONO膜10上に形
成された制御ゲート11と、これら浮遊ゲート9、ON
O膜10、及び制御ゲート11の周囲に形成された後酸
化膜とTEOS膜の積層絶縁膜12とを有している。
【0103】ここで、ゲート酸化膜8、積層絶縁膜12
中の後酸化膜は例えば、シリコン酸化膜で形成され、浮
遊ゲート9は例えば多結晶シリコン層で形成され、ON
O膜10は例えば、シリコン酸化膜、この上に形成され
たシリコン窒化膜、このシリコン窒化膜上に形成された
シリコン酸化膜の積層構造となっている。また、制御ゲ
ート11は例えば、タングステンシリサイド層で形成さ
れている。
【0104】ここではゲート電極7の側壁部には、厚さ
が例えば約80nm程度のシリコンナイトライド層にて
ゲート側壁絶縁膜13が形成されている。このようにゲ
ート側壁絶縁膜13と、ゲート電極7の側壁部の間に
は、後酸化膜及びTEOS膜の積層絶縁膜12があり、
これによりゲート電極7とゲート側壁絶縁膜13とは密
着している。
【0105】この一方で、ゲート側壁絶縁膜13の底部
と、半導体基板1の間には、熱酸化膜及びTEOS膜と
は別の導電性の無い絶縁膜27が埋め込まれている。こ
の絶縁膜27は、例えばアモルファス状で結晶性が疎で
非常に弱いものであり、応力等が伝わりにくい物質であ
る。すなわち、隣接する物質の応力を互いに伝えにく
く、密度が隣接する物質よりも小さく、リフローしやす
いBPSG膜などが用いられる。
【0106】この絶縁膜27を覆い、さらにゲート側壁
絶縁膜13、ゲート電極7上の後酸化膜及びTEOS膜
の積層側壁12上、並びに半導体基板1上にはシリコン
ナイトライド膜15が形成されている。
【0107】この絶縁膜27は、ゲート側壁絶縁膜13
の下方に少なくともある一定の長さを有することが必要
である。例えば、図中で左右方向のその幅が例えば約5
0nm程度以上必要である。また、その空洞14の高さ
は約30nm程度以下であることが好ましい。
【0108】ゲート電極7上のシリコンナイトライド膜
15や半導体基板1上のシリコンナイトライド膜15上
には、BPSGなどからなる層間絶縁膜16が形成され
ている。
【0109】この層間絶縁膜16中の1対の第2Nプラ
ス拡散層5上には、コンタクトホールが形成されて、そ
の中にタングステンなどからなる導電材が埋め込まれて
コンタクトプラグ17が形成されている。このコンタク
トプラグ17は第2Nプラス拡散層5に接続されてい
る。
【0110】層間絶縁膜16上には、アルミニウムなど
からなる配線層18が形成されている。この配線層18
はコンタクトプラグ17に接続され、この配線層18は
第2Nプラス拡散層5に必要な電位を与えている。
【0111】ここで、ゲート電極7の幅は例えば約0.
2μm程度、高さは約0.4μm程度である。また、層
間絶縁膜16の厚さは例えば約0.6μm〜0.9μm
程度である。
【0112】本実施の形態の構成では、ゲート側壁絶縁
膜13がゲート電極7周囲において、半導体基板1に直
接接触し、互いの熱応力が伝達することが防止されてい
て、ゲート側壁絶縁膜13の熱応力の性質と半導体基板
1の熱応力の性質の相違に基づく、それぞれの内部での
結晶欠陥の発生が防止できる。
【0113】すなわち、ゲート側壁絶縁膜13と半導体
基板1の間にはゲート側壁絶縁膜13とは材料が異なる
アモルファス状の絶縁膜27が形成されているため、そ
の周囲の固体材料からの応力が応力緩和材であるアモル
ファス状の絶縁膜27を介して緩和されて、伝わること
が防止される。
【0114】上記の説明ではNOR型フラッシュメモリ
のセルトランジスタを例に説明したが、ゲート側壁絶縁
膜は有するが、ONO膜をゲート電極に有さない周辺回
路のトランジスタにも適用できる。さらに、本実施の形
態はそれらに限らず、ゲート側壁絶縁膜がゲート電極周
囲に形成された微細なトランジスタを備えた半導体装置
全般に適用されるものである。
【0115】上記の説明では、半導体基板1中にはNプ
ラス不純物層が形成されている場合を説明したが、Nプ
ラス拡散層に替えて、Pプラス拡散層が形成されていて
も構わない。また、素子分離の方式としてSTIを用い
ているが、LOCOSなど別の素子分離方法でも適用可
能である。
【0116】次に、本実施の形態の半導体装置の製造方
法を各工程の断面図を用いて説明する。
【0117】本実施の形態の製造方法は、第1の実施の
形態における図2乃至図5に示される工程がそのまま適
用でき、その説明は重複するため以下においては省略す
る。
【0118】図5に示される工程の後で、図10に示さ
れるように露出されている後酸化膜及びTEOS膜の積
層絶縁膜12の表面上、ゲート側壁絶縁膜13上、半導
体基板1上、及び素子分離領域2上に酸化膜やTEOS
膜とは異なる結晶性の弱いアモルファス状の絶縁膜27
を図5における空洞14を埋め込む程度の厚さで堆積す
る。例えば、アモルファス状の絶縁膜27はBPSG膜
などが利用できる。このアモルファス状の絶縁膜27
は、リフロー性(流動性)の高い物質であるため、高さ
の低く、開口部の小さい空洞であってもその内部に入り
こむことができる材料が選択される。
【0119】このアモルファス状の絶縁膜27の堆積
は、図5におけるエッチング処理で除去した酸化膜22
部分に相当する空洞14に入り込む程度の低圧雰囲気に
おいて行う。このアモルファス状の絶縁膜27の堆積
は、半導体基板1とゲート側壁絶縁膜13の間の空洞1
4をすべて埋め尽くす必要は必ずしもない。
【0120】少なくとも、半導体基板1とゲート側壁絶
縁膜13との間の空洞14の入り口をふさいでいればよ
い。また、空洞14の入り口をふさがないで入り口の一
部のみに形成された場合でも、後の工程で形成するシリ
コンナイトライド膜が空洞を埋め尽くすことがない常圧
条件下で堆積していればよい。
【0121】次に、図11に示されるように、異方性エ
ッチングを行って、空洞14に埋め込まれた以外の領域
におけるアモルファス状の絶縁膜27を除去する。この
エッチングは、ゲート側壁絶縁膜13のシリコンナイト
ライド及び半導体基板1のシリコンと十分な選択比があ
る条件で行う。
【0122】このようにゲート側壁絶縁膜13のシリコ
ンナイトライドは、ゲート電極7と後酸化膜、TEOS
膜の積層絶縁膜12、及びアモルファス状の絶縁膜27
を介して密着していて、半導体基板1と直接接触するこ
とは無い。
【0123】次に、図12に示されるように露出されて
いる後酸化膜及びTEOS膜の積層絶縁膜12の表面
上、ゲート側壁絶縁膜13上、半導体基板1上、アモル
ファス状の絶縁膜27表面上及び素子分離領域2上にシ
リコンナイトライド膜15を例えば約30〜50nm程
度の厚さで堆積する。このシリコンナイトライド膜15
は後に行われるコンタクト形成工程でのストッパーとし
て必要である。
【0124】このシリコンナイトライド膜15の堆積
は、空洞14がアモルファス状の絶縁膜27で埋め込ま
れているために、第1の実施の形態におけるシリコンナ
イトライド膜15の堆積条件よりもさらに低圧雰囲気に
おいても堆積可能である。また、空洞14が完全にアモ
ルファス状の絶縁膜27で完全に埋め込まれていない場
合は、第1の実施の形態におけるシリコンナイトライド
膜15の堆積条件に準じた条件でシリコンナイトライド
膜15を堆積して、空洞14をシリコンナイトライド膜
15で埋め込むことがないようにする必要がある。
【0125】このシリコンナイトライド膜15の堆積に
おいて、ゲート側壁絶縁膜13と半導体基板1との間に
は、その内部に固体が存在しない空洞14が周囲をアモ
ルファス状の絶縁膜27で囲まれて形成される場合があ
る。この場合は,この空洞14中に存在する気体は、空
洞形成から空洞をふさぐ工程までの間の半導体装置が置
かれる雰囲気における気体となり、特に空洞に封入する
ために新たに特定の気体を導入するものではない。
【0126】次に、素子領域3に注入した第2Nプラス
拡散層5形成のための不純物の活性化の為に、熱アニー
ルを行う。この熱アニールは、セル部のゲートとソー
ス、ドレインのカップリング比を稼ぐ為に、拡散層の十
分な伸びが必要な為、1000℃以上の高温で行われ
る。
【0127】次に、図9に示されるように、例えばBP
SG膜からなる層間絶縁膜16を堆積する。第2Nプラ
ス拡散層5表面を露出するように層間絶縁膜16を一部
除去してコンタクト開口を設ける。コンタクトホールの
エッチングは、まずエッチング選択性の高い層間絶縁膜
16をエッチングする。次にシリコンナイトライド層1
5を順次エッチングして、第2Nプラス拡散層5を露出
することにより行う。
【0128】次に、層間絶縁膜16上表面をCMP法な
どにより平坦化する。次に、タングステンなどの低抵抗
の導電材料をこのコンタクト開口に埋め込んでコンタク
トプラグ17を形成する。
【0129】次に、層間絶縁膜16表面上にアルミニウ
ムなどの導電性金属からなる配線層18を形成して、コ
ンタクトプラグ17を接続する。こうして、配線層18
からの電位が第2Nプラス拡散層5に与えられる。この
ようにして、NOR型フラッシュメモリを得る。
【0130】この実施の形態によれば、熱酸化膜あるい
はTEOS膜とも異なる、応力を伝えにくい(柔らかい)
物質であるアモルファス状の絶縁膜27を介して、ゲー
ト側壁絶縁膜材料であるシリコンナイトライドと半導体
基板のシリコン材料が接していることから, お互いの熱
応力がそれぞれに影響を及ぼすことが非常に少なくな
る。このため、加熱工程が加えられても半導体基板1内
の濃い不純物濃度の拡散領域である第1Nプラス拡散層
4及び第2Nプラス拡散層5に対して強い応力がかから
ず、ゲート側壁絶縁膜13下の領域中での結晶欠陥の発
生を抑制することができる。
【0131】本実施の形態の製造方法では、ゲート側壁
絶縁膜13下面と、半導体基板1上面との間には、アモ
ルファス状の絶縁膜27で埋め込まれているために、第
1の実施の形態におけるシリコンナイトライド膜15の
堆積条件よりもさらに低圧雰囲気においても堆積可能で
あり、その信頼性が向上する。
【0132】なお、本実施の形態は第1の実施の形態の
変形例の特徴的構成である図7に示されるような半導体
基板1上に酸化膜25を残して、半導体基板1の表面を
露出させない空洞26を用意して、その空洞26内にア
モルファス状の絶縁膜27を埋め込んで、アモルファス
状の絶縁膜27の厚さが薄い構造とした半導体装置及び
その製造方法としても実現できる。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート側壁絶縁膜と、
半導体基板との間の互いに及ぼす応力の影響を少なくし
て、ゲート側壁絶縁膜下の半導体基板に発生する応力起
因の結晶欠陥の発生を低減する半導体装置及びその製造
方法を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の半導体装置を表す断面
図。
【図2】 第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の
一工程を表す断面図。
【図3】 第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の
一工程を表す断面図。
【図4】 第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の
一工程を表す断面図。
【図5】 第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の
一工程を表す断面図。
【図6】 第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の
一工程を表す断面図。
【図7】 第1の実施の形態の変形例の半導体装置を表
す断面図。
【図8】 第1の実施の形態の変形例の半導体装置の製
造方法の一工程を表す断面図。
【図9】 第2の実施の形態の半導体装置を表す断面
図。
【図10】 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法
の一工程を表す断面図。
【図11】 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法
の一工程を表す断面図。
【図12】 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法
の一工程を表す断面図。
【図13】 従来の半導体装置を表す断面図。
【図14】 従来の半導体装置の製造方法の一工程を表
す断面図。
【図15】 従来の半導体装置の製造方法の一工程を表
す断面図。
【図16】 従来の半導体装置の製造方法の一工程を表
す断面図。
【図17】 従来の半導体装置の製造方法の一工程を表
す断面図。
【図18】 従来の半導体装置の応力発生状態を表す断
面図。
【符号の説明】 1 (P型)半導体基板 2 素子分離領域 3 素子領域 4 第1Nプラス拡散層 5 第2Nプラス拡散層 6 チャネル領域 7 ゲート電極 8 ゲート酸化膜 9 浮遊ゲート(電極材) 10 ONO膜 11 制御ゲート(電極材) 12,21 後酸化膜及びTEOS膜の積層絶縁膜 13 ゲート側壁絶縁膜 14,26 空洞 15 シリコンナイトライド膜 16 層間絶縁膜 17 コンタクトプラグ 18 配線層 20 後酸化膜 22,25 酸化膜 27 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/792 Fターム(参考) 5F083 EP02 EP55 EP63 EP64 EP68 EP69 EP77 ER22 JA04 JA19 JA35 JA36 JA39 JA56 MA06 MA19 PR05 PR06 PR07 PR21 PR33 PR36 ZA06 ZA07 5F101 BA07 BA26 BA29 BA33 BA36 BB05 BD07 BD13 BD33 BD35 BD36 BD37 BE07 BH02 BH09 BH13 BH14 BH16 BH21 5F140 AA08 AA24 AA34 AC32 BA01 BD14 BF04 BF20 BF28 BF35 BG09 BG10 BG11 BG14 BG22 BG27 BG37 BG41 BG49 BG58 BH15 BH49 BJ01 BJ07 BJ27 BK02 BK13 BK21 CB01 CB04 CB08 CC07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 この半導体基板上に形成されたゲート電極と,このゲー
    ト電極の側面に形成されたゲート側壁絶縁膜と、 このゲート側壁絶縁膜と前記半導体基板との間に設けら
    れた応力緩和手段と、 ゲート側壁絶縁膜下方の前記半導体基板表面付近に形成
    されたソース・ドレイン領域とを有することを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】前記応力緩和手段は、気体が充填された空
    洞であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記応力緩和手段は、ゲート側壁絶縁膜と
    は材料が異なるアモルファス状絶縁膜であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記ゲート電極と前記半導体基板との間に
    形成された酸化膜をさらに有し、前記半導体基板はシリ
    コンで形成され、前記ゲート側壁絶縁膜はシリコンナイ
    トライドで形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至3いずれか1項記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】半導体基板中に素子分離領域を形成する工
    程と、 前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 このゲート絶縁膜上に導電材料を形成する工程と、 この導電材料にエッチングを施してゲート電極を形成す
    る工程と、 このゲート電極側面及び上面並びに前記半導体基板上に
    エッチングストッパー絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板に前記ゲート電極をマスクとして不純物
    を導入して、第1ソース・ドレイン領域を形成する工程
    と、 前記ゲート電極上並びに周囲にゲート側壁絶縁膜を形成
    する工程と、 前記ゲート電極周囲にゲート側壁絶縁膜が残るように前
    記ゲート側壁絶縁膜を異方性エッチングにより選択的に
    エッチング除去する工程と、 前記ゲート側壁絶縁膜と前記半導体基板との間の前記エ
    ッチングストッパー絶縁膜を等方性選択エッチングによ
    りエッチング除去して、前記ゲート側壁絶縁膜と前記半
    導体基板との間に空洞を形成する工程と、 前記半導体基板上及び前記ゲート側壁絶縁膜上にコンタ
    クトエッチングストッパー絶縁膜を形成し、前記空洞を
    残して封止する工程と、 前記半導体基板中に前記ゲート電極及び前記ゲート側壁
    絶縁膜をマスクとして不純物を導入して、第1ソース・
    ドレイン領域よりも高濃度の第2ソース・ドレイン領域
    を形成する工程と、 前記半導体基板を加熱して、前記第1ソース・ドレイン
    領域及び前記第2ソース・ドレイン領域に注入された不
    純物を活性化する工程と、 前記コンタクトエッチングストッパー絶縁膜上に層間絶
    縁膜を形成する工程と、 この層間絶縁膜中に前記コンタクトエッチングストッパ
    ー絶縁膜をエッチングストッパーとして前記半導体基板
    表面を露出するコンタクトホールを形成する工程と、 このコンタクトホールに導電材を形成して、コンタクト
    プラグを形成する工程とを有することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】半導体基板中に素子分離領域を形成する工
    程と、 前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 このゲート絶縁膜上に導電材料を形成する工程と、 この導電材料にエッチングを施してゲート電極を形成す
    る工程と、 このゲート電極側面及び上面並びに前記半導体基板上に
    エッチングストッパー絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板に前記ゲート電極をマスクとして不純物
    を導入して、第1ソース・ドレイン領域を形成する工程
    と、 前記ゲート電極上並びに周囲にゲート側壁絶縁膜を形成
    する工程と、 前記ゲート電極周囲にゲート側壁絶縁膜が残るように前
    記ゲート側壁絶縁膜を異方性エッチングにより選択的に
    エッチング除去する工程と、 前記ゲート側壁絶縁膜と前記半導体基板との間の前記エ
    ッチングストッパー絶縁膜を等方性選択エッチングによ
    りエッチング除去して、前記ゲート側壁絶縁膜と前記半
    導体基板との間に空洞を形成する工程と、 前記ゲート側壁絶縁膜上、及び前記エッチングストッパ
    ー絶縁膜上に前記空洞の少なくとも一部を埋め込むよう
    に、応力緩和材を堆積する工程と、 前記空洞以外の領域の応力緩和材を除去する工程と、 前記半導体基板上及び前記ゲート側壁絶縁膜上にコンタ
    クトエッチングストッパー絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板中に前記ゲート電極及び前記ゲート側壁
    絶縁膜をマスクとして不純物を導入して、第1ソース・
    ドレイン領域よりも高濃度の第2ソース・ドレイン領域
    を形成する工程と、 前記半導体基板を加熱して、前記第1ソース・ドレイン
    領域及び前記第2ソース・ドレイン領域に注入された不
    純物を活性化する工程と、 前記コンタクトエッチングストッパー絶縁膜上に層間絶
    縁膜を形成する工程と、 この層間絶縁膜中に前記コンタクトエッチングストッパ
    ー絶縁膜をエッチングストッパーとして前記半導体基板
    表面を露出するコンタクトホールを形成する工程と、 このコンタクトホールに導電材を形成して、コンタクト
    プラグを形成する工程とを有することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記エッチングストッパー絶縁膜はTEO
    S膜であり、前記ゲート側壁絶縁膜及び前記コンタクト
    エッチングストッパー絶縁膜はシリコンナイトライドで
    あることを特徴とする請求項5又は6いずれか1項記載
    の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記ゲート電極側面及び上面並びに前記半
    導体基板上にエッチングストッパー絶縁膜を形成する工
    程において、熱酸化膜を形成し、さらにその上にTEO
    S膜を形成し、 前記ゲート電極周囲に前記ゲート側壁絶縁膜が残るよう
    に前記ゲート側壁絶縁膜を異方性エッチングにより選択
    的にエッチング除去する工程において、前記熱酸化膜を
    残し、前記TEOS膜を除去することを特徴とする請求
    項5乃至7いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227563A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2009527900A (ja) * 2006-02-16 2009-07-30 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 埋め込まれた不揮発性メモリを備えた集積回路を製造する方法

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