JP2002319291A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2002319291A JP2002027228A JP2002027228A JP2002319291A JP 2002319291 A JP2002319291 A JP 2002319291A JP 2002027228 A JP2002027228 A JP 2002027228A JP 2002027228 A JP2002027228 A JP 2002027228A JP 2002319291 A JP2002319291 A JP 2002319291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】書込み状態のメモリセルのしきい値分布を小さ
くする事を可能としたNANDセル型のEEPROMを
提供すること。 【解決手段】 メモリセルへの制御書込電圧データを格
納し、格納データに応じてメモリセルに制御書込電圧を
印加し、メモリセルの実際の書込み状態を検知し、実際
の書込状態に応じて格納データを修正し、その結果、充
分に書込みがなされていないメモリセルのみに書込電圧
が印加されるようにするプログラミング制御回路(1、
3、5、8)と、メモリセルが充分書込まれたか否かを
判定するために格納データを検出し、メモリセルの全て
が充分に書込みがなされた場合、ベリファイ終了信号を
発生するデータ検出器(9)を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的書替え可能
な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に係り、特
にNANDセル構成のメモリセルアレイを有するEEP
ROMに関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMの一つとして、高集積化が
可能なNANDセル型EEPROMが知られている。こ
れは、複数のメモリセルをそれらのソース,ドレインを
隣接するもの同士で共用する形で直列接続して一単位と
してビット線に接続するものである。メモリセルは通常
電荷蓄積層と制御ゲートが積層されたFETMOS構造
を有する。メモリセルアレイは、p型基板またはn型基
板に形成されたp型ウェル内に集積形成される。NAN
Dセルのドレイン側は選択ゲートを介してビット線に接
続され、ソース側はやはり選択ゲートを介してソース線
(基準電位配線)に接続される。メモリセルの制御ゲー
トは、行方向に連続的に配設されてワード線となる。
【0003】このNANDセル型EEPROMの動作は
次の通りである。データ書込みの動作は、ビット線から
最も離れた位置のメモリセルから順に行う。選択された
メモリセルの制御ゲートには高電圧Vpp(=20V程
度)を印加し、それよりビット線側にあるメモリセルの
制御ゲートおよび選択ゲートには中間電位VppM (=1
0V程度)を印加し、ビット線にはデータに応じて0V
または中間電位を与える。ビット線に0Vが与えられた
時、その電位は選択メモリセルのドレインまで伝達され
て、ドレインから浮遊ゲートに電子注入が生じる。これ
によりその選択されたメモリセルのしきい値は正方向に
シフトする。この状態をたとえば“1”とする。ビット
線に中間電位が与えられたときは電子注入が起こらず、
従ってしきい値は変化せず、負に止まる。この状態は
“0”である。
【0004】データ消去は、NANDセル内のすべての
メモリセルに対して同時に行われる。すなわち全ての制
御ゲート,選択ゲートを0Vとし、ビット線およびソー
ス線を浮遊状態として、p型ウェルおよびn型基板に高
電圧20Vを印加する。これにより、全てのメモリセル
で浮遊ゲートの電子がp型ウェルに放出され、しきい値
は負方向にシフトする。
【0005】データ読出し動作は、選択されたメモリセ
ルの制御ゲートを0Vとし、それ以外のメモリセルの制
御ゲートおよび選択ゲートを電源電位Vcc(=5V)と
して、選択メモリセルで電流が流れるか否かを検出する
ことにより行われる。 以上の動作説明から明らかなよ
うに、NANDセル型EEPROMでは、書込みおよび
読出し動作時には非選択メモリセルは転送ゲートとして
作用する。この観点から、書込みがなされたメモリセル
のしきい値電圧には制限が加わる。たとえば、“1”書
込みされたメモリセルのしきい値の好ましい範囲は、
0.5〜3.5V程度となる。データ書込み後の経時変
化,メモリセルの製造パラメータのばらつきや電源電位
のばらつきを考慮すると、データ書込み後のしきい値分
布はこれより小さい範囲であることが要求される。
【0006】しかしながら、従来のような、書込み電位
および書込み時間を固定して全メモリセルを同一条件で
データ書き込みする方式では、“1”書込み後のしきい
値範囲を許容範囲に収めることが難しい。たとえばメモ
リセルは製造プロセスのばらつきからその特性にもばら
つきが生じる。従って書き込み特性を見ると、書込まれ
やすいメモリセルと書込まれにくいメモリセルがある。
従来はこれに対して、書込まれにくいメモリセルに十分
に書込まれるように、書込み時間に余裕を持たせて全メ
モリセルを同一条件で書込むという事が一般に行われて
いる。これでは、書込まれ易いメモリセルには必要以上
に書込まれ、しきい値電圧が許容範囲を越えて高くなっ
てしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のN
ANDセル型EEPROMでは、データ書込みの際、メ
モリセルが転送ゲートとして作用することから制限され
る許容しきい値範囲に収めることが難しい、という問題
があった。
【0008】本発明は、書込み状態のメモリセルのしき
い値分布を小さくする事を可能としたNANDセル型の
EEPROMを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し目
的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いて
いる。
【0010】各々が電荷蓄積部を持ったトランジスタを
有する多数のメモリセルからなるメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイに接続され、(i)前記メモリセ
ルの各々に印加される制御書込み電圧を定義するデータ
をデータ格納部に格納し、(ii)前記データ格納部に
格納されたデータに応じて前記メモリセルの各々に前記
制御書込み電圧を印加し、(iii)前記メモリセルの
実際の書込み状態を検知し、(iv)前記メモリセルの
実際の書込み状態と前記データ格納部に格納されたデー
タとの間の所定の論理関係に基づいて前記格納部に格納
されたデータを修正し、その結果、充分に書込みがなさ
れていないメモリセルのみに所定の書込み状態を実現す
る書込み電圧が印加されるようにする多数のプログラミ
ング制御回路と、前記多数のプログラミング制御回路に
接続され、前記データを選択的に検出するために前記多
数のプログラミング制御回路に供給されるアドレス信号
を発生するアドレス信号発生器と、前記多数のプログラ
ミング制御回路に接続され、前記メモリセルの各々が充
分書込まれたか否かを判定するために前記データを検出
し、前記メモリセルの全てが充分に書込みがなされた場
合、ベリファイ終了信号を発生するデータ検出器とを具
備し、前記データ検出器のデータ検出タイミングは前記
アドレス信号発生器から発生される前記アドレス信号と
同期している不揮発性半導体記憶装置。
【0011】また、各々が電荷蓄積部を持ったトランジ
スタを有する多数のメモリセルからなるメモリセルアレ
イと、前記メモリセルアレイに接続され、前記メモリセ
ルの選択と選択したメモリセルへの書込み電圧の印加を
制御する多数のプログラミング制御回路と、前記メモリ
セルアレイに接続され、前記多数のプログラミング制御
回路と組み合わされ、(i)前記プログラミング制御回
路により選択されたメモリセルの各々に印加される書込
み制御電圧を定義する第1、第2論理レベルの書込み制
御データを格納し、(ii)前記メモリセルの各々に前
記書込み制御電圧を印加し、(iii)前記メモリセル
の実際の書込み状態を検知し、(iv)データが充分に
書込まれたメモリセルに対応するデータ回路において格
納されている書込み制御データの論理レベルを前記第1
論理レベルから前記第2論理レベルに修正し、(v)デ
ータが充分に書込まれていないメモリセルに対応するデ
ータ回路において格納されている書込み制御データの論
理レベルを前記第1論理レベルのまま維持し、(vi)
前記第2論理レベルを格納するデータ回路に格納されて
いる書込み制御データを前記第2論理レベルに維持する
多数のデータ回路と、前記多数のデータ回路に接続さ
れ、前記書込み制御データを選択的に検出するために前
記多数のデータ回路に供給されるアドレス信号を発生す
るアドレス信号発生器と、前記多数のデータ回路に接続
され、前記全ての書込み制御データが前記第2の論理レ
ベルにあるか否かを判定し、前記全ての書込み制御デー
タが前記第2の論理レベルにあることが検出されると、
ベリファイ終了信号を発生するデータ検出器とを具備
し、前記データ検出器のデータ検出タイミングは前記ア
ドレス信号発生器から発生される前記アドレス信号と同
期している不揮発性半導体記憶装置。
【0012】本発明によれば、書込みベリファイ制御を
行うことにより、1回のデータ書込み時間を短くして、
最終的に書き込まれたメモリセルのしきい値分布を小さ
いものとして信頼性向上を図ったNANDセル型のEE
PROMを提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る不揮発性半導体記憶装置の実施形態を説明する。
【0014】第1実施形態 図1は一実施形態におけるNANDセル型EEPROM
の構成を示している。図では、番地選択を行うためのア
ドレスバッファおよび行,列のアドレスデコーダ等は省
略して、書込みベリファイ動作に関係する部分の構成を
示している。メモリセルアレイ2に対して、データ書込
みおよび読出しを行うためにデータラッチ回路5および
センスアンプ回路1が設けられている。これらセンスア
ンプ回路1,データラッチ回路5はデータ入出力バッフ
ァ4につながる。制御ゲート制御回路6は、メモリセル
アレイ2の制御ゲート線にデータ書込み,消去,読出し
およびベリファイの各動作に対応して所定の制御信号を
出力するものである。データラッチ回路5とセンスアン
プ回路2は、書込みベリファイ動作時には、列アドレス
発生回路7から出力される列アドレスにしたがってセン
ス動作と再書き込みすべきデータのラッチを行う。デー
タ比較回路3はやはりベリファイ動作時、データラッチ
回路5にラッチされた書込みデータと、センスアンプ回
路1により読み出されたデータの一致を列アドレスごと
に比較検出し、その結果をラッチする機能を有する。こ
の比較回路3の出力は出力バッファ8を介してベリファ
イ終了検知回路9に導かれる。データラッチ回路5にラ
ッチされた書込むべきデータにしたがって書込み操作が
行われた後に、制御回路6による書込みベリファイ動作
を行って、書込みデータがすべて所望のしきい値分布内
に入っている場合にはこのベリファイ終了検知回路9に
より、データ書込み終了の信号が得られる。データ書込
み終了信号が出ない場合には、再度データ書込み動作を
行い、ベリファイ動作を繰り返すことになる。
【0015】図2の(a)、(b)は、メモリセルアレ
イの一つのNANDセル部分の平面図と等価回路図であ
り、図3の(a)、(b)はそれぞれ図2(a)のA―
A′およびB−B′断面図である。素子分離酸化膜12
で囲まれたp型シリコン基板(またはp型ウェル)11
に複数のNANDセルからなるメモリセルアレイが形成
されている。一つのNANDセルに着目して説明すると
この実施形態では、8個のメモリセルM〜Mが直列
接続されて一つのNANDセルを構成している。メモリ
セルはそれぞれ、基板11にゲート絶縁膜13を介して
浮遊ゲート14(14,14,…,14)が形成
され、この上に層間絶縁膜15を介して制御ゲート16
(16,16,…,16)が形成されて、構成さ
れている。これらのメモリセルのソース,ドレインであ
るn型拡散層19は隣接するもの同志共用する形で、メ
モリセルが直列接続されている。NANDセルのドレイ
ン側,ソース側には夫々、メモリセルの浮遊ゲート,制
御ゲートと同時に形成された選択ゲート14,16
および1410,1610が設けられている。素子形成
された基板上はCVD酸化膜17により覆われ、この上
にビット線18が配設されている。ビット線18はNA
NDセルの一端のドレイン側拡散層19にはコンタクト
させている。行方向に並ぶNANDセルの制御ゲート1
4は共通に制御ゲート線CG,CG,…,CG
して配設されている。これら制御ゲート線はワード線と
なる。選択ゲート14,16および1410,16
10もそれぞれ行方向に連続的に選択ゲート線SG
SGとして配設されている。
【0016】図4は、この様なNANDセルがマトリク
ス配列されたメモリセルアレイの等価回路を示してい
る。
【0017】図5は、図1の中のセンスアンプ回路1,
データラッチ回路5,データ比較回路3,出力バッファ
8の部分の具体的な構成を示している。データラッチ回
路5は、ラッチ信号LATCH とアドレスaの論理によっ
て選ばれたアドレスのデータがラッチ回路本体LAにラ
ッチされる。センスアンプ回路1は、センス制御信号SE
NSE とアドレスaの論理によって選ばれたアドレスの
ビット線データをセンスして出力する。このセンスアン
プ回路1の出力は、データラッチ回路5の対応するデー
タと比較回路3によって比較され、その結果がラッチ信
号LATCHV,反転ラッチ信号/LATCHV/によってラッチされ
ることになる。
【0018】図6は、図1における制御ゲート制御回路
6の部分の具体的構成を示している。この制御回路は、
書込み時に選択ゲートに高電位Vppを与える高電位供給
回路21、同じく書込み時に非選択の制御ゲートに中間
電位VppMを与える中間電位供給回路22、書込みベリ
ファイ動作時にベリファイ電位VVERを与えるベリフ
ァイ電位供給回路23、および消去/読出し制御回路2
4により構成されている。この様な回路が各制御ゲート
線毎に設けられる。高電位供給回路21は、書込み信号
WRITE とアドレスaiの論理をとるNANDゲートG
により制御されるEタイプ,nチャネルのスイッチング
MOSトランジスタQE1とEタイプ,pチャネルのス
イッチングMOSトランジスタQP1、および出力バッ
ファとなるEタイプ,pチャネルMOSトランジスタQ
P2を主体として構成されている。MOSトランジスタ
E1とQP1の間、MOSトランジスタQP1と高電
位Vpp端子の間には、それぞれスイッチングMOSトラ
ンジスタを高電位から保護するためのnチャネルMOS
トランジスタQD1,QD2が設けられている。これら
のMOSトランジスタQD1,QD2はDタイプ,nチ
ャネルである。バッファ段MOSトランジスタQP1
上下にも同様に、Dタイプ,nチャネルMOSトランジ
スタQD3,QD4が設けられている。出力段にこの様
にpチャネルMOSトランジスタとDタイプ,nチャネ
ルMOSトランジスタを用いているのは、高電位Vppを
しきい値降下なく制御ゲート線に供給するためである。
とくにMOSトランジスタQD4は、他の回路から制御
ゲート線に正電位が供給された時にpチャネルMOSト
ランジスタQP2のドレイン接合が順方向になるのを防
止する働きをする。中間電位供給回路22も、高電位供
給回路21と同様に、NANDゲートG、これにより
制御されるEタイプ,nチャネルのスイッチングMOS
トランジスタQE2とEタイプ,pチャネルのスイッチ
ングMOSトランジスタQP3、出力バッファとなるE
タイプ,pチャネルMOSトランジスタQ P4、および
Dタイプ,nチャネルMOSトランジスタQD5〜Q
D8により構成されている。
【0019】消去/読出し制御回路24は、読出し信号
READとアドレスa,反転アドレス/a/の論理を取る
NANDゲートG,G、消去信号ERASE を取り込む
インバータゲートI、このインバータゲートIとN
ANDゲートGの和を取るNORゲートG、これら
NORゲートGとNANDゲートGによりそれぞれ
制御されるスイッチング用のEタイプ,nチャネルMO
SトランジスタQE3とEタイプ,pチャネルMOSト
ランジスタQP5、これらのスイッチング用MOSトラ
ンジスタと制御ゲート線の間に設けられた保護用のDタ
イプ,nチャネルMOSトランジスタQD10,QD9
により構成されている。
【0020】ベリファイ制御回路23は、ベリファイ信
号VERIFYとアドレスaの論理を取るNANDゲートG
とその出力を反転するインバータゲートI、このイ
ンバータゲートIにより制御されてベリファイ電位V
VERを制御線に供給するためのスイッチング用のEタ
イプ,nチャネルMOSトランジスタQE4、およびこ
のMOSトランジスタQE4と制御ゲート線の間に設け
られた保護用のDタイプ,nチャネルMOSトランジス
タQD11により構成されている。
【0021】図7は、ベリファイ制御回路23に与えら
れるベリファイ電位VVERの発生回路の構成例であ
る。ベリファイ電位VVERは、ベリファイ信号VERIFY
が入ったときに電源電位Vccと接地電位の間に設定され
た中間電位を出力して、図6のベリファイ電位供給回路
23によって選択された制御ゲート線に供給されるもの
で、この実施形態では、Vccと接地電位間に直列接続さ
れたEタイプ,nチャネルのMOSトランジスタQE6
とQE7を主体として構成されている。これらのMOS
トランジスタのゲートに所定のバイアスを与えるため
に、抵抗R〜Rの分圧回路が設けられている。原理
的にはこれらの分圧回路の端子Aに電源電位Vccを与え
ればよいが、それでは貫通電流が流れることになる。こ
れを防止するためこの実施形態では、Eタイプ,nチャ
ネルMOSトランジスタQE8,Q と、Eタイプ,
pチャネルMOSトランジスタQP6,QP7、および
インバータIによる切替え回路を設けている。すなわ
ちベリファイ信号VERIFYが“H”レベルになると、MO
SトランジスタQE8がオン,QP7がオン、QE9
オフとなり、分圧回路の端子Aには電源電位Vccが供給
される。これにより、分圧回路の分圧比で設定されるM
OSトランジスタQE6,QE7の導通状態に対応した
中間電位のベリファイ電位VVERが得られる。ベリフ
ァイ信号VERIFYが“L”レベルの時は、MOSトランジ
スタQE9がオンとなり、分圧回路の端子Aは接地電位
となり、ベリファイ電位VVERの端子はフローティン
グとなる。この時、切替え回路では、MOSトランジス
タQP7がオフであるから、電流は流れない。
【0022】図8はベリファイ終了検知回路の構成例で
あり、フリップフロップとNANDゲートおよびインバ
ータにより構成されている。
【0023】次にこのように構成されたEEPROMの
動作を説明する。
【0024】まずデータ書き込みに先立って全てのメモ
リセルのデータ消去を行う。データ消去時は全ての制御
線(ワード線)CGに0Vが与えられる。すなわち図6
に示す制御回路において、消去/読出し制御回路24に
消去信号ERASE が入り、これによりMOSトランジスタ
E3がオンになって制御ゲート線CGが0Vとされ
る。この時選択ゲート線SG,SGも同様に0Vと
される。そしてビット線およびソース線をフローティン
グ状態として、メモリセルアレイが形成されたp型基板
(またはp型ウェルおよびn型基板)に高電圧Vppが印
加される。このバイアス状態を例えば、10m sec の間
保つことにより、全てのメモリセルで浮遊ゲートから電
子が放出され、しきい値が負の“0”状態になる。
【0025】データ書込みは、1ワード分のデータがデ
ータラッチ回路5にラッチされ、そのデータによってビ
ット線電位が制御されて“0”または“1”が書き込ま
れる。この時選択された制御ゲート線に高電位Vpp、そ
れよりビット線側にある非選択制御ゲート線に中間電位
VppMが印加される。図6の制御回路では書込み信号WRI
TE が入力される。即ち書込み信号WRITE とアドレスa
,反転アドレス/a/の論理によって、高電位供給回
路21または中間電位供給回路22がオンとなって選択
された制御ゲート線にVpp、非選択の制御ゲート線にV
ppM が印加される。ビット線BLには、データ“1”書
込みの時は0V、“0”書込みの時は中間電位が与えら
れる。このデータ書込みのバイアス条件を保持する時間
は、従来の書込み法に比べて十分に短いもの、例えば従
来の1/100程度、具体的には10μsec 程度とす
る。“1”が書かれたメモリセルではしきい値が正方向
にシフトし、“0”が書かれたメモリセルではしきい値
は負に止まる。
【0026】次に書込みベリファイ動作に入る。この実
施形態においては、データ“1”が書かれたメモリセル
のしきい値が所望の値に達しているか否かがチェックさ
れる。この所望のしきい値はメモリセルのデータ保持特
性を考慮して決められるもので、例えば2.5V程度で
ある。この様なベリファイ動作が書込みが行われた1ワ
ード線のメモリセルについて行われる。図9はそのベリ
ファイ動作のタイミング図である。まずセンス信号SENS
E が“H”レベルになり、センスアンプ回路2がイネー
ブルとなる。この時列アドレス発生回路7により列アド
レスaが入力され、データ出力線にデータが出力され
て、データラッチ回路5のデータがラッチ出力線に出力
される。この書込みベリファイ動作のサイクルでは、図
6の制御回路にベリファイ信号VERIFYと読出し信号READ
が同時に入る。これらとアドレスa,反転アドレス/
/との論理によって、選択された制御ゲート線に
は、ベリファイ制御回路23によって、Vccと接地電位
の中間に設定されたベリファイ電位VVER=2.5V
が供給される。それ以外の制御ゲート線には、消去/読
出し制御回路24のNANDゲートGの出力が“L”
レベルとなって制御ゲート線にVccが供給される。この
時選択ゲート線SG1,SG2は共にVcc、ビット線B
LもVccとなり、ソース線は0Vとされる。これによ
り、選択されたメモリセルが“1”書込みがなされたも
のであって、そのしきい値が2.5Vを越えていれば、
選択されたメモリセルは非導通となり、データ“1”が
読み出される。“1”書込みがなされたがしきい値が
2.5Vに達していない場合には、選択されたメモリセ
ルは導通するから、データ“0”として読み出される。
そして、書込みデータとベリファイ動作により読み出さ
れたデータとは、データ比較回路3によって比較され
て、ラッチ信号LATCHVが“L”レベルから“H”レベル
になることにより、比較結果がラッチされる。すなわち
読み出されたデータが“1”であれば、これは比較回路
3内のインバータ31で反転してデータラッチ回路4か
らの書込みデータ“1”とともにNANDゲート32に
入り、インバータ33によって書込みデータが“1”で
あれば、“0”となってラッチ回路34にラッチされ
る。書込みデータが“1”であるが書込みが不十分で
“0”と読み出された場合には、ラッチ回路34には
“1”としてラッチされる。書込みデータが“0”の場
合には、読み出されたデータの如何に拘らず、“0”と
して比較回路3内のラッチ回路34にラッチされる。以
上のデータ比較回路3でのラッチデータの様子を表1に
まとめて示す。
【0027】
【表1】
【0028】データ比較回路3の出力が一つでも“1”
となる場合には、ベリファイ終了検知回路9がベリファ
イ終了信号を出さない。すなわち図8において、書込み
ベリファイ信号W-VERIFYによりフリップフロップが初期
化された後、データ比較回路3の出力に“1”が現れる
と、フリップフロップの出力は“0”にセットされる。
データ比較が終了するまではデータ比較信号が“0”、
したがってベリファイ終了信号は“0”出力であり、ベ
リファイが終了していない事を示す。全ビット線のデー
タ比較が終了すると、データ比較終了信号が“1”にな
るが、ベリファイが終了しないと信号DOUT Vが
“H”レベルになる事によって、データ比較回路3のデ
ータが再度データバッファ8を介し、データ入力線を介
して新しいデータとしてデータラッチ回路5にラッチさ
れる。上の表から明らかなように、書込みが不十分であ
ったアドレスについてのみ“1”データが再度ラッチさ
れ、これよって再度“1”データ書込み動作が繰り返さ
れる。そして再度ベリファイ動作を行い、“1”書込み
不十分のメモリセルがなくなると、データ比較回路3に
1個も“1”が現れなくなり、フリップフロップは
“0”にセットされたままになって、データ比較終了信
号が“1”になったときに、ベリファイ終了検知回路9
が終了信号を出力して、データ書込み動作終了となる。
【0029】以上の各動作モードでの各部の電位関係を
まとめて、表2に示す。ここでは書込みおよび書込みベ
リファイ時制御ゲート線CGが選ばれた場合について
示している。
【0030】
【表2】
【0031】データ読出し動作は、従来と同様である。
【0032】以上のようにこの実施形態によれば、デー
タ書込み時、1回の書込み時間を短くして書込みが不十
分なメモリセルに対しては再度書込みを行うという操作
を繰り返す。これによって、従来のように1回の書込み
動作で確実に“1”データを書き込む場合の製造プロセ
ス等のばらつきに起因する過剰な書込み、すなわち1”
データのしきい値が不必要に高くなることが防止され、
“1”データが書き込まれた全メモリセルのしきい値の
ばらつきを小さいものとすることができる。この結果、
非選択のメモリセルが転送ゲートとして働くNANDセ
ル型のEEPROMの信頼性が高くなる。
【0033】図10は本発明の別の実施形態のNAND
セル型EEPROMの要部構成である。メモリセルアレ
イ31は、図1の実施形態のメモリセルアレイ1と同様
の構成を有する。このメモリセルアレイ31に対して、
従来と同様にアドレスバッファ32、ロウデコーダ3
3、カラムデコーダ34、データ入出力バッファ35、
基板電位制御回路36等が設けられている。制御ゲート
制御回路37は、制御ゲート線にデータ書込み,消去お
よびベリファイの各動作に応じて所定の制御信号を出力
するもので、その構成は図1の制御ゲート制御回路6と
同様である。
【0034】先の実施形態と異なるのは、メモリセルア
レイ31の上下すなわちビット線方向の両端にそれぞれ
センスアンプ兼データラッチを含む第1のビット線制御
回路38と第2のビット線制御回路39が設けられてい
ることである。第1のビット線制御回路38は、書込み
ベリファイ時には、列アドレスに関係なく全てのビット
線に対してセンス動作と再書き込みすべきデータのラッ
チを行う。第2のビット線制御回路39も同様に、書込
みベリファイ時には、列アドレスに関係なく全てのビッ
ト線に対してセンス動作と再書き込みすべきデータのラ
ッチを行う。ベリファイ動作時のこれら二つのビット線
制御回路38,39の関係は次の通りである。第1のビ
ット線制御回路38がラッチしているデータによってメ
モリセルアレイ31に書込みが行われた後、第2のビッ
ト線制御回路39がセンスアンプとして動作してセンス
したデータをそのまま再書き込み用データとしてラッチ
する。次に第2のビット線制御回路39がラッチしてい
るデータによってメモリセルアレイ31に書込みが行わ
れる。その後今度は第1のビット線制御回路38がセン
スアンプとして動作してセンスしたデータをそのまま再
書き込み用データとしてラッチする。この様なベリファ
イ書込み動作を繰り返し行う。
【0035】第1,第2のビット線制御回路38,39
部分の具体的な構成を図11に示す。第1のビット線制
御回路38は、センスアンプ兼データラッチとして、E
タイプ,pチャネルのMOSトランジスタQP8,Q
P9およびEタイプ,nチャネルのMOSトランジスタ
E15,QE16により構成されたCMOSフリップ
フロップを有する。このCMOSフリップフロップのノ
ードには、ソース,ドレインを共通に接地したDタイ
プ,nチャネルのMOSトランジスタQD12,Q
D13がキャパシタとして設けられている。これらのキ
ャパシタは、センス動作時にビット線のデータを電荷の
形で蓄えるためのものである。Eタイプ,nチャネルM
OSトランジスタQE10,QE11は、アドレスによ
り選ばれるカラム選択信号CSLi によってオン,オフ
し、入出力線とこのセンスアンプ兼データラッチとの間
のデータの転送を制御するためのものである。Eタイ
プ,nチャネルのMOSトランジスタQE12,Q
E13,QE14はCMOSフリップフロップのリセッ
ト用であり、ソースが共通に(1/2)Vccに接続され
たMOSトランジスタQE12,QE13によってフリ
ップフロップのノードを(1/2)Vccにリセットする
働きを有する。Eタイプ,nチャネルのMOSトランジ
スタQE17は、CMOSフリップフロップのノードと
ビット線の接続をオン,オフするトランスファゲートで
ある。Eタイプ,nチャネルのMOSトランジスタQ
E18,QE19は、書込みベリファイ動作時にCMO
Sフリップフロップのデータ内容に応じてビット線に電
荷を供給する回路を構成している。Dタイプ,nチャネ
ルのMOSトランジスタQD14とEタイプ,pチャネ
ルのMOSトランジスタQP10は、データ読出し時に
ビット線をプリチャージする回路であり、ここでMOS
トランジスタQD14はデータ書込み時にビット線に与
えられる高電位VppM (〜10V)がMOSトランジス
タQP10に印加されないように設けられている。Eタ
イプ,nチャネルのMOSトランジスタQE20とDタ
イプ,nチャネルのMOSトランジスタQD15は、デ
ータ消去時にビット線に印加される高電位Vpp(〜20
V)が第1のビット線制御回路38内に転送されるのを
防止する働きをする。これらMOSトランジスタQ
E20とQD15を直列接続しているのは、耐圧を上げ
るためである。
【0036】第2のビット線制御回路39の構成も基本
的に第1の制御回路38と同様であり、QE30,Q
E31がQE12,QE13に、QE29がQ
E14に、Q 11,QP12がQP8,QP9に、Q
E27,QE28がQE15,QE16に、QD17
D18がQD12,QD13に、QE26がQE17
に、Q E24がQE18に、QE22がQE20に,Q
D16がQD15に、それぞれ対応している。QE23
はビット線をリセットするためのEタイプ,nチャネル
MOSトランジスタである。
【0037】これら第1,第2のビット線制御回路3
8,39の間には、図10に示したようにメモリセルア
レイ31が配置されるが、これらの間に走るビット線B
Lは、メモリセルアレイの中途でEタイプ,nチャネル
MOSトランジスタQE21によって、BL1 とBL2
に分割されている。ここで分割されたビット線BL1 と
BL2 の長さの比は例えば、BL1 :BL2 =3:2と
する。この分割比は読出し時のビット線プリチャージ電
位を決めるもので、Vcc=5Vのときプリチャージ電位
が3Vとなる。
【0038】次にこのように構成されたEEPROMの
動作を説明する。
【0039】まずデータ書き込みに先立って全てのメモ
リセルのデータ消去を行う。データ消去時は全ての制御
線(ワード線)CGに0Vが与えられる。すなわち図6
に示す制御回路において、消去/読出し制御回路24に
消去信号ERASE が入り、これによりMOSトランジスタ
E3がオンになって制御ゲート線CGi が0Vとされ
る。この時選択ゲート線SG,SGも同様に0Vと
される。そしてビット線およびソース線をフローティン
グ状態として、メモリセルアレイが形成されたp型基板
(またはp型ウェルおよびn型基板)に高電圧Vppが印
加される。このときビット線がフローティングで高電位
Vppが印加されるので、図11に示す反転制御信号/E
RPH/が0Vとなり、高電位Vppが第1,第2のビッ
ト線制御回路38,39に転送されないようにする。こ
のバイアス状態を例えば、10m sec の間保つことによ
り、全てのメモリセルで浮遊ゲートから電子が放出さ
れ、しきい値が負の“0”状態になる。
【0040】データ書込みは、まず1ワード分のデータ
が第1のビット線制御回路38内のセンスアンプ兼デー
タラッチにラッチされる。すなわち入力されたデータは
データ入出力バッファから入出力線に転送され、アドレ
スによりカラム選択信号CSLi が選ばれて“H”レベ
ルとなり、第1のビット線制御回路38内のCMOSフ
リップフロップにラッチされる。図11において、デー
タがラッチされるまでは、信号φPD,φWDはVccであ
る。その後、φPD,φWD,FFSD,/ERPH/(反転信号),
φBEを高電位VppM とすることで、ビット線にはデータ
“1”のときは0V,“0”のときはVppM が与えられ
る。
【0041】この時選択された制御ゲート線に高電位V
pp、それよりビット線側にある非選択制御ゲート線に中
間電位VppM が印加される。図6の制御回路では書込み
信号WRITE が入力される。即ち書込み信号WRITE とアド
レスa,反転アドレス/a /の論理によって、高電位
供給回路21または中間電位供給回路22がオンとなっ
て選択された制御ゲート線にVpp、非選択の制御ゲート
線にVppM が印加される。このデータ書込みのバイアス
条件を保持する時間は、従来の書込み法に比べて十分に
短いもの、例えば従来の1/100程度、具体的には1
0μsec 程度とする。“1”が書かれたメモリセルでは
しきい値が正方向にシフトし、“0”が書かれたメモリ
セルではしきい値は負に止まる。
【0042】次に書込みベリファイ動作に入る。この実
施形態においては、データ“1”が書かれたメモリセル
のしきい値が所望の値に達しているか否かがチェックさ
れる。この所望のしきい値はメモリセルのデータ保持特
性を考慮して決められるもので、例えば2.5V程度で
ある。この様なベリファイ動作が書込みが行われた1ワ
ード線のメモリセルについて行われる。
【0043】図12は、具体的にこの実施形態での書込
みおよびベリファイ動作のタイミングを示したものであ
る。これを用いてより詳細に動作を説明する。まずデー
タ入出力線I/O,反転データ出力線/I/O/には、入
出力バッファからデータが送られる。“1”データのと
きはI/Oが“H”レベル、“0”データのときはI/
Oが“L”レベルである。アドレスにより選ばれたカラ
ム選択信号CSLi が“H”レベルになったとき、デー
タは第1のビット線制御回路38のCMOSフリップフ
ロップにラッチされる。1ワード分のデータがラッチさ
れると、RESETが“L”レベルとなり、ビット線はフロ
ーティング状態になる。ついで信号PVDが“H”レベル
になると、“0”データのときのみビット線がVcc−V
thにプリチャージされる。この後、FFSDを“H”レベル
として、“0”データのときはビット線をVcc−Vth,
“1”データのときはビット線を0Vとする。その後、
φWD,φPD,FFSD,φBEをVppM として、“0”
データのときビット線をVppM −Vth、“1”データの
ときビット線を0Vとする。ワード線は前述のように所
望の値に設定され、書込みが終了する。
【0044】書込みが終了すると、信号φWD,φPD,φ
BEはVcc、FFSDは0Vとなる。またリセット信号RESET
が“H”レベルとなり、ビット線は0Vにリセットされ
る。
【0045】続いてベリファイ動作に入る。先ず、信号
φBEが“L”レベルとなり、ビット線BL2 がフローテ
ィングとなる。そして信号PRE が“H”レベルになり、
ビット線BL1 はVccに充電される。次に信号PRE とRE
SET が“L”レベルになり、φBEが“H”レベルになっ
て、ビット線BL1 ,BL2 は(3/5)Vcc(〜3
V)のフローティングとなる。また信号PRE とRESET を
“L”レベルにすると同時に、信号φnuとφpuを(1/
2)Vccとし、続いて信号φEUを “H”レベルとする
と、第2のビット線制御回路39内のCMOSフリップ
フロップのノードN3 ,N4 の電位は(1/2)Vccと
なる。そして信号φEUを“L”レベルとし、FFSUを
“H”レベルとする。このときワード線は前述のように
所望の電位となり、選択された制御ゲートはVVER
なり、メモリセルのしきい値がこれより低いとビット線
の電位は下がっていく。つまり、“1”データを書き込
んだ後にメモリセルのしきい値がVVERより低い状
態、言い換えれば書込み不十分の状態であれば、ビット
線の電位は(1/2)Vccより下がり、後の再書き込み
の動作で“1”が書かれる。また“0”データを書き込
んだ後であれば、当然ビット線の電位は下がる。これで
は再書込み時に誤って “1”が書かれるので、ワード
線を0Vとした後、信号PVD を“H”レベルとする。
“0”データが第2のビット線制御回路39にラッチさ
れている場合のみビット線は再充電される。このときの
ビット線は、“1”データを書き込んだ後にそのメモリ
セルのしきい値がVVERより低いときのみ、(1/
2)Vccより低くなるようにされている。この時、ノー
ドN3 は(1/2)Vccより高いか低いかが決まってお
り、ノードN4 は(1/2)Vccである。そして信号PV
D を“L”レベルとし、信号FFSUを“L”レベルとす
る。これによりノードN3 ,N4 はフローティング状態
になる。この状態で信号φnuを0V、信号φpuをVccと
すると、ノードN3 ,N4 の電位差の大小がセンスさ
れ、そのデータはそのままラッチされる。このラッチさ
れたデータが再書き込みのデータとなる。
【0046】第1のビット線制御回路38と第2のビッ
ト線制御回路39は基本的に同様の回路であるから、同
様の動作をする。つまり再書き込みは第2のビット線制
御回路39から行われ、そのベリファイ読出しは第1の
ビット線制御回路38で行われる。以上の動作が繰返
し、例えば128回行われて、ベリファイ動作は終了す
る。
【0047】図13は、データ読出し動作のタイミング
図である。アドレスが入ると先ず、信号φBEが“L”レ
ベルとなり、第2のビット線制御回路39側のビット線
BL2 がフローティングとなる。続いて信号PRE が
“H”レベルとなり、ビット線BL1 がVccにプリチャ
ージされる。そして信号PRE とRESET が“L”レベル、
φPD,φnDが(1/2)Vccとなり、その後信号φBEが
“H”レベルになって、ビット線BL1 ,BL2 は(3
/5)Vccにプリチャージされる。また信号φEDが
“H”レベルになって、第1のビット線制御回路28側
のノードN1 ,N2 が(1/2)Vccになる。続いて、
信号φEDが“L”レベルになる。そして信号FFSDが
“H”レベルになると同時にワード線が前述のように読
出し時の電位に設定されると、セルデータが“0”のと
きビット線は電位が下がり、“1”データのときはビッ
ト線電位は変わらない。このビット線電位はノードN1
に転送され、信号FFSDが“L”レベル、φPDがVcc、φ
nDが0Vとなることにより、第1のビット線制御回路3
8のCMOSフリップフロップによりセンスされる。続
いて信号RESET が“H”レベルとなってビット線はリセ
ットされる。そしてアドレスにより選択されたカラム選
択信号CSLi が“H”レベルになってデータはデータ
入出力線I/O,反転データ入出力線/I/O/に転送さ
れ、入出力バッファ35から出力される。
【0048】以上の各動作モードでの各部の電位関係を
まとめて、表3に示す。ここでは書込みおよび書込みベ
リファイ時制御ゲート線CGが選ばれた場合について
示している。
【0049】
【表3】
【0050】なお実施形態では、ベリファイ動作でのし
きい値評価基準を2.5Vとしたがこれは許容しきい値
分布との関係で、他の適当な値に設定することができ
る。1回の書込み時間についても同様であり、例えば最
終的なしきい値分布をより小さいものとするためには、
1回の書込み時間をより短くして小刻みに書込み/ベリ
ファイ動作を繰り返すようにすればよい。また実施形態
では、トンネル注入を利用したNANDセル型EEPR
OMについて説明したが、ホットエレクトロン注入等他
の方式を利用するものであっても、NANDセル型のE
EPROMであれば本発明は有効である。
【0051】その他本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明においては、データ書き込みを行
った後に、書込みベリファイ制御回路によってメモリセ
ルの制御ゲートに所定のベリファイ電位(たとえば電源
電位と接地電位の中間に設定される)を与えてメモリセ
ルのしきい値電圧を評価する。そして所望のしきい値に
達していないメモリセルがあれば、書込み動作を追加す
る。その後再度しきい値の評価を行う。この操作を繰り
返し行い、すべてのメモリセルのしきい値が所望の許容
範囲に収まっていることを確認したら書込み動作を終了
する。
【0053】この様にして本発明によれば、1回のデー
タ書込み時間を短くして、データ書込みをその進行の程
度をチェックしながら小刻みに繰り返すことによって、
最終的にデータ書き込みが終了したメモリセルアレイの
しきい値分布を小さいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のEEPROMの構成を示
す図。
【図2】(a)はそのメモリセルアレイの一つのNAN
Dセルの平面図、(b) はそのメモリセルアレイの一
つのNANDセルの等価回路図。
【図3】(a)は図2(a)のA―A′断面図、(b)
は図2(a)のB−B′断面図。
【図4】メモリセルアレイの等価回路図。
【図5】図1の要部構成を具体的に示す図。
【図6】図1の要部構成を具体的に示す図。
【図7】ベリファイ電位発生回路を示す図。
【図8】ベリファイ終了検知回路の構成例を示す図。
【図9】ベリファイ動作を説明するためのタイミング
図。
【図10】他の実施形態のNANDセル型EEPROM
の要部構成を示す図。
【図11】他の実施形態のビット線制御回路の具体的構
成例を示す図。
【図12】書き込みおよびベリファイ動作を説明するた
めのタイミング図。
【図13】読出し動作を説明するためのタイミング図。
【符号の説明】
1…センスアンプ回路 2…メモリセルアレイ 3…データ比較回路 4…入出力バッファ 5…データラッチ回路 6…制御ゲート制御回路 7…列アドレス発生回路 8…ベリファイ終了検知回路 31…メモリセルアレイ 32…アドレスバッファ 33…ロウデコーダ 34…カラムデコーダ 35…データ入出力バッファ 36…基板電位制御回路 37…制御ゲート制御回路 38…第1のビット線制御回路 39…第2のビット線制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 H01L 29/78 371 29/792 27/10 434 (72)発明者 岩田 佳久 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 伊藤 寧夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 百冨 正樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 舛岡 富士雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 Fターム(参考) 5B025 AA01 AD01 AD04 AD05 AD15 5F083 EP02 EP23 EP33 EP34 EP76 ER09 ER19 LA03 LA07 LA10 ZA20 5F101 BA01 BB05 BD02 BD10 BD22 BD34 BD37 BE02 BE05 BE07 BH21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が電荷蓄積部を持ったトランジスタ
    を有する多数のメモリセルからなるメモリセルアレイ
    と、 前記メモリセルアレイに接続され、(i)前記メモリセ
    ルの各々に印加される制御書込み電圧を定義するデータ
    をデータ格納部に格納し、(ii)前記データ格納部に
    格納されたデータに応じて前記メモリセルの各々に前記
    制御書込み電圧を印加し、(iii)前記メモリセルの
    実際の書込み状態を検知し、(iv)前記メモリセルの
    実際の書込み状態と前記データ格納部に格納されたデー
    タとの間の所定の論理関係に基づいて前記格納部に格納
    されたデータを修正し、その結果、充分に書込みがなさ
    れていないメモリセルのみに所定の書込み状態を実現す
    る書込み電圧が印加されるようにする多数のプログラミ
    ング制御回路と、 前記多数のプログラミング制御回路に接続され、前記デ
    ータを選択的に検出するために前記多数のプログラミン
    グ制御回路に供給されるアドレス信号を発生するアドレ
    ス信号発生器と、 前記多数のプログラミング制御回路に接続され、前記メ
    モリセルの各々が充分書込まれたか否かを判定するため
    に前記データを検出し、前記メモリセルの全てが充分に
    書込みがなされた場合、ベリファイ終了信号を発生する
    データ検出器とを具備し、 前記データ検出器のデータ検出タイミングは前記アドレ
    ス信号発生器から発生される前記アドレス信号と同期し
    ている不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記データ格納部に格納されているデー
    タの選択的な修正と、前記制御書込み電圧の前記メモリ
    セルの各々への印加は前記データ検出器が前記ベリファ
    イ終了信号を発生するまで行われる請求項1に記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記データ格納部に格納されているデー
    タは初期時には初期データに設定され、前記データ格納
    部に格納されている初期データは前記所定の論理関係に
    応じて修正される請求項1に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  4. 【請求項4】 前記初期データは少なくとも1つの入力
    ラインを介して供給される請求項3記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】 各々が電荷蓄積部を持ったトランジスタ
    を有する多数のメモリセルからなるメモリセルアレイ
    と、 前記メモリセルアレイに接続され、前記メモリセルの選
    択と選択したメモリセルへの書込み電圧の印加を制御す
    る多数のプログラミング制御回路と、 前記メモリセルアレイに接続され、前記多数のプログラ
    ミング制御回路と組み合わされ、(i)前記プログラミ
    ング制御回路により選択されたメモリセルの各々に印加
    される書込み制御電圧を定義する第1、第2論理レベル
    の書込み制御データを格納し、(ii)前記メモリセル
    の各々に前記書込み制御電圧を印加し、(iii)前記
    メモリセルの実際の書込み状態を検知し、(iv)デー
    タが充分に書込まれたメモリセルに対応するデータ回路
    において格納されている書込み制御データの論理レベル
    を前記第1論理レベルから前記第2論理レベルに修正
    し、(v)データが充分に書込まれていないメモリセル
    に対応するデータ回路において格納されている書込み制
    御データの論理レベルを前記第1論理レベルのまま維持
    し、(vi)前記第2論理レベルを格納するデータ回路
    に格納されている書込み制御データを前記第2論理レベ
    ルに維持する多数のデータ回路と、 前記多数のデータ回路に接続され、前記書込み制御デー
    タを選択的に検出するために前記多数のデータ回路に供
    給されるアドレス信号を発生するアドレス信号発生器
    と、 前記多数のデータ回路に接続され、前記全ての書込み制
    御データが前記第2の論理レベルにあるか否かを判定
    し、前記全ての書込み制御データが前記第2の論理レベ
    ルにあることが検出されると、ベリファイ終了信号を発
    生するデータ検出器とを具備し、 前記データ検出器のデータ検出タイミングは前記アドレ
    ス信号発生器から発生される前記アドレス信号と同期し
    ている不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記(ii)印加と、前記(iii)検
    知と、前記(iv)修正は前記データ検出器が前記ベリ
    ファイ終了信号を発生するまで行われる請求項5に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記データ回路に格納されている書込み
    制御データは初期時には初期データに設定される請求項
    5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記初期データは少なくとも1つの入力
    ラインを介して供給される請求項7記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
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US7260017B2 (en) 2005-03-15 2007-08-21 Hynix Semiconductor Inc. Non-volatile memory device having buffer memory with improve read speed

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US7260017B2 (en) 2005-03-15 2007-08-21 Hynix Semiconductor Inc. Non-volatile memory device having buffer memory with improve read speed
JP2007207409A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Samsung Electronics Co Ltd 下部ビット線と上部ビット線が電圧制御ブロックを共有する3−レベル不揮発性半導体メモリ装置

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