JP2002317393A - 層間強度向上剤 - Google Patents

層間強度向上剤

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JP2002317393A
JP2002317393A JP2001123638A JP2001123638A JP2002317393A JP 2002317393 A JP2002317393 A JP 2002317393A JP 2001123638 A JP2001123638 A JP 2001123638A JP 2001123638 A JP2001123638 A JP 2001123638A JP 2002317393 A JP2002317393 A JP 2002317393A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプレー液等の塗工液の湿紙表面
に対する歩留りが良く、優れた層間強度向上効果を発現
する層間強度向上剤を提供する。層間強度向上剤を含有
する塗工液の調製の作業が容易な層間強度向上剤を提供
する。層間強度向上剤を使用する多層抄き紙の製造に伴
う排水の水質を改善できる層間強度向上剤を提供する。 【解決手段】 一般式(A)で示されるジアリル
アミン類(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を
モノマーユニットとして含有して成るカチオン性アクリ
ルアミド系樹脂(I)と、アニオン性モノマー類(b)
及び(メタ)アクリルアミド類(c)をモノマーユニッ
トとして含有して成るアニオン性アクリルアミド系樹脂
(II)とを含有して成ることを特徴とする層間強度向上
剤。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層間強度向上剤に
関し、詳しくは、多層抄き紙を抄造する際に、抄き合わ
せ前の湿紙表面にスプレーなどにより塗布して使用した
場合に、層間強度を高めることができる層間強度向上剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、厚みのある紙管原紙や白板紙
等は、複数の湿紙を貼り合わせ(抄き合わせ)て抄造す
る、いわゆる多層抄きにより抄造されている。多層抄き
紙を製造する場合には、層間剥離強度を高めるために、
湿紙の表面に未糊化の澱粉の水性スラリーをスプレー塗
布した後、湿紙を抄き合わせることが行われ、この澱粉
の水性スラリーは、いわゆる層間強度向上剤として知ら
れている。ところが、澱粉の水性スラリーを使用する場
合には、十分な層間強度(層間剥離強度ともいう)が得
られず、また、その水性スラリーは澱粉の粉体を水に分
散して調製するために、その分散のための作業性が悪い
などの問題がある。さらには澱粉スラリーをスプレー塗
布した湿紙を抄き合わせ時に、そのスラリーの一部は白
水に混入し、排水のCOD、BOD上昇の原因となり、
排水負荷を大きくする等の問題点が指摘されている。
【0003】上述した澱粉の水性スラリーを使用する場
合の問題点を解決する為に、アクリルアミド系共重合体
の水溶液を用いる方法が提案されており、例えば特開平
7−157999号公報には、アクリルアミド、イオン
性モノマー及び架橋性モノマーを共重合させたアクリル
アミド系共重合体を使用する方法が開示されている。ま
た、特開平7−189195号公報には、アクリルアミ
ド、アニオン性モノマーおよびカチオン性モノマーを共
重合して得られた両性のアクリルアミド系共重合体を白
濁した状態で使用する方法が開示されている。更には、
特開平10−183497号公報には、澱粉の存在下で
アクリルアミドなどを共重合させ、そのアクリルアミド
系共重合体と澱粉を含有する層間強度向上剤を使用する
方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でに提案されているアクリルアミド系共重合体を使用し
ても、そのスプレー液を湿紙表面に塗布した場合の歩留
りが十分ではなく、その湿紙を抄き合わせた多層抄き紙
の層間強度を効率よく向上させることが出来ないのが現
状であり、その改善が切望されている。
【0005】本発明の第1の目的は、スプレー液等の塗
工液の湿紙表面に対する歩留りが良く、優れた層間強度
向上効果を発現する層間強度向上剤を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、層間強度向上剤を含有する
塗工液の調製の作業が容易な層間強度向上剤を提供する
ことにある。本発明の第3の目的は、層間強度向上剤を
使用する多層抄き紙の製造に伴う排水の水質を改善でき
る層間強度向上剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段は、すなわち、(1) 一般式(A)で示され
るジアリルアミン類(a)及び(メタ)アクリルアミド
類(c)をモノマーユニットとして含有して成るカチオ
ン性アクリルアミド系樹脂(I)と、アニオン性モノマ
ー類(b)及び(メタ)アクリルアミド類(c)をモノ
マーユニットとして含有して成るアニオン性アクリルア
ミド系樹脂(II)とを含有して成ることを特徴とする層
間強度向上剤であり、
【化2】 (式中、R1およびR2はそれぞれ水素またはメチル基を表
す。R3およびR4はそれぞれ水素または炭素数1〜4のア
ルキル基を表し、R3およびR4は同一であっても相違して
いても良い。Xは有機酸または無機酸の陰イオンを表
す。)(2) 前記一般式(A)で示されるジアリルア
ミン類(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重
合して得られるカチオン性アクリルアミド系樹脂(I)
に、アニオン性モノマー類(b)、及び(メタ)アクリ
ルアミド類(c)をグラフト反応してなるグラフト化ア
クリルアミド系樹脂及び/又はアニオン性モノマー類
(b)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重合して
得られるアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)に、前
記一般式(A)で示されるジアリルアミン類(a)、及
び(メタ)アクリルアミド類(c)をグラフト反応して
なるグラフト化アクリルアミド系樹脂を含有して成るこ
とを特徴とする層間強度向上剤であり、(3) 前記一
般式(A)で示されるジアリルアミン類(a)及び(メ
タ)アクリルアミド類(c)を重合させて得られるカチ
オン性アクリルアミド系樹脂(I)と、アニオン性モノ
マー類(b)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重
合して得られるアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)
とを含有することを特徴とする層間強度向上剤であり、
(4) 前記一般式(A)で示されるジアリルアミン類
(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重合させ
て得られるカチオン性アクリルアミド系樹脂(I)と、
アニオン性モノマー類(b)と、(メタ)アクリルアミ
ド類(c)とを反応させて得られるアクリルアミド系樹
脂、及び/又はアニオン性モノマー類(b)及び(メ
タ)アクリルアミド類(c)を重合して得られるアニオ
ン性アクリルアミド系樹脂(II)と、前記一般式(A)
で示されるジアリルアミン類(a)と、(メタ)アクリ
ルアミド類(c)とを反応させて得られるアクリルアミ
ド系樹脂から得られて成ることを特徴とする層間強度向
上剤であり、(5) 前記アニオン性モノマー類(b)
が、イタコン酸であることを特徴とする前記(1)〜
(4)のいずれかに記載の層間強度向上剤であり、
(6)前記反応に際し、グラフト化剤(d)を用いるこ
とを特徴とする前記(2)又は(4)に記載の層間強度
向上剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の層間強度向上剤は、少な
くとも一種のアクリルアミド系樹脂を含有してなる。本
発明の層間強度向上剤が一種のアクリルアミド系樹脂を
含有する場合には、そのアクリルアミド系樹脂は、一般
式(A)で示されるジアリルアミン類(a)と、アニオ
ン性モノマー類(b)と、(メタ)アクリルアミド類
(c)とをモノマーユニットとして含有する。本発明の
層間強度向上剤が二種以上のアクリルアミド系樹脂を含
有する場合には、二種以上のアクリルアミド系樹脂全体
として前記三種のモノマーユニットを含有し、しかもい
ずれのアクリルアミド系樹脂においても前記(メタ)ア
クリルアミド類(c)をモノマーユニットとして含有し
てなる。本発明の層間強度向上剤が一種のアクリルアミ
ド系樹脂を含有する場合、その好適なアクリルアミド系
樹脂として、 (i) 前記一般式(A)で示されるジアリルアミン類
(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重合して
得られるカチオン性アクリルアミド系樹脂(I)に、ア
ニオン性モノマー類(b)、及び(メタ)アクリルアミ
ド類(c)をグラフト反応してなるグラフト化アクリル
アミド系樹脂、及び (ii) アニオン性モノマー類(b)及び(メタ)アクリ
ルアミド類(c)を重合して得られるアニオン性アクリ
ルアミド系樹脂(II)に、前記一般式(A)で示される
ジアリルアミン類(a)、及び(メタ)アクリルアミド
類(c)をグラフト反応してなるグラフト化アクリルア
ミド系樹脂を挙げることができる。本発明の層間強度向
上剤が二種以上のアクリルアミド系樹脂を含有する場
合、好適な二種以上のアクリルアミド系樹脂として、 (iii) 前記一般式(A)で示されるジアリルアミン類
(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)をモノマー
ユニットとして含有して成るカチオン性アクリルアミド
系樹脂(I)と、アニオン性モノマー類(b)及び(メ
タ)アクリルアミド類(c)をモノマーユニットとして
含有して成るアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)と
を含有する混合系アクリルアミド系樹脂、 (iv) 前記一般式(A)で示されるジアリルアミン類
(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重合して
得られるカチオン性アクリルアミド系樹脂(I)に、ア
ニオン性モノマー類(b)、及び(メタ)アクリルアミ
ド類(c)をグラフト反応してなるグラフト化アクリル
アミド系樹脂、及びアニオン性モノマー類(b)及び
(メタ)アクリルアミド類(c)を重合して得られるア
ニオン性アクリルアミド系樹脂(II)に、前記一般式
(A)で示されるジアリルアミン類(a)、及び(メ
タ)アクリルアミド類(c)をグラフト反応してなるグ
ラフト化アクリルアミド系樹脂から成る混合系アクリル
アミド系樹脂等を挙げることができる。
【0008】前記グラフト化アクリルアミド系樹脂の1
つは、少なくとも一般式(A)で示されるジアリルアミ
ン類(a)と(メタ)アクリルアミド類(c)とを重合
してなるカチオン性アクリルアミド系樹脂(I)の存在
下で、アニオン性モノマー類(b)と(メタ)アクリル
アミド類(c)とを主成分とするモノマー類をグラフト
反応させる方法で得ることができる。
【0009】前記グラフト化アクリルアミド系樹脂の他
の1つは、アニオン性モノマー類(b)と(メタ)アク
リルアミド類(c)を重合してなるアニオン性アクリル
アミド系樹脂(II)の存在下で、一般式(A)で示され
るジアリルアミン類(a)と(メタ)アクリルアミド類
(c)とを主成分とするモノマー類をグラフト反応させ
る方法で得ることができる。
【0010】具体的には、前記グラフト化アクリルアミ
ド系樹脂は、一般式(A)で示されるジアリルアミン類
(a)と(メタ)アクリルアミド類(c)を主成分とす
るモノマー類の反応率が約80%以上に達した時点で、
アニオン性モノマー類(b)と(メタ)アクリルアミド
類(c)とを主成分とするモノマー類をグラフト反応さ
せる方法、及びアニオン性モノマー類(b)と(メタ)
アクリルアミド類(c)を主成分とするモノマー類の反
応率が約80%以上に達した時点で、一般式(A)で示
されるジアリルアミン類(a)と(メタ)アクリルアミ
ド類(c)とを主成分とするモノマー類をグラフト反応
させる方法の一貫した反応工程を利用して得ることが好
ましい。また、前記グラフト反応の際に、グラフト化剤
(d)を利用することが可能である。
【0011】本発明におけるカチオン性アクリルアミド
系樹脂(I) は、特開平6−184246号公報などに記
載の公知の方法で製造することが可能であるが、特に、
一般式(A)で示されるジアリルアミン類(a)の水溶
液に(メタ)アクリルアミド類(c)および重合開始剤
を滴下する、いわゆる滴下重合法を用いることが好まし
い。また、イオン性のバランスを壊さない範囲で、少量
のアニオン性モノマー類(b)を使用することも可能で
ある。更には、性能の低下をもたらさない範囲で、一般
式(A)で示されるジアリルアミン類(a)以外のカチ
オン性モノマー(e)を一部併用することも可能であ
る。
【0012】なお、前記特開平6−184246号公報
に記載された発明は、「イオン性の水溶性共重合体を製
造する方法」に関し、「モノマー反応率を低下させるこ
となく、重合に伴って発生する熱を容易に取り除くこと
ができる方法を提供すること」及び「重合熱の制御が容
易な方法を提供すること」を目的にする。そして、前記
公報には、前記「イオン性の水溶性共重合体」について
の用途に関する開示及び示唆が全く、存在しない。
【0013】本発明におけるアニオン性アクリルアミド
系樹脂(II)は、少なくともアニオン性モノマー類
(b)と(メタ)アクリルアミド類(c)とを主成分と
するモノマー類を重合して得ることができるが、アニオ
ン性モノマー類(b)を使用せずあるいは僅かに使用し
た(メタ)アクリルアミド類の重合物をアルカリまたは
酸を用いて、加水分解することによって得ることも可能
である。
【0014】また、アニオン性アクリルアミド系樹脂(I
I)の製造の際に、イオン性のバランスを壊さない範囲
で、少量の一般式(A)で示されるジアリルアミン類
(a)、カチオン性モノマー類(e)を使用することも
可能である。
【0015】上記のイオン性のバランスを壊さない範囲
とは、カチオン性アクリルアミド系樹脂(I) の場合、カ
チオン性モノマー類に対して、アニオン性モノマー類の
使用量がモル比で5分の1以下、アニオン性アクリルア
ミド系樹脂(II)の場合、アニオン性モノマー類に対し
て、カチオン性モノマー類の使用量がモル比で5分の1
以下程度である。ここで、一般式(A)は以下の化3で
示される。
【化3】 (式中、R1およびR2はそれぞれ水素またはメチル基を表
す。R3およびR4はそれぞれ水素または炭素数1〜4のア
ルキル基を表し、R3およびR4は同一であっても相違して
いても良い。Xは有機酸または無機酸の陰イオンを表
す。)
【0016】前記一般式(A)で示されるジアリルアミ
ン類(a)としては、ジアリルアミン、ジアリルメチル
アミン、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、及
びジアリルジエチルアンモニウムブロマイドなどが挙げ
られ、特に、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド
が望ましい。
【0017】本発明におけるアニオン性モノマー類
(b)としては、カルボキシル基含有モノマー、スルホ
ン酸基含有モノマー及びホスホン酸基含有モノマー等が
挙げられ、これらのうちカルボキシル基含有モノマーが
好ましい。
【0018】カルボキシル基含有モノマーとしては、不
飽和モノカルボン酸、不飽和ジカルボン酸、不飽和トリ
カルボン酸、不飽和テトラカルボン酸等及びそれらの塩
類等を挙げることができ、具体的には、不飽和モノカル
ボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸等を挙げら
れ、不飽和ジカルボン酸として、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸等を挙げられ、不飽和ト
リカルボン酸としては、アコニット酸、3−ブテン−
1, 2, 3−トリカルボン酸、4−ペンテン−1,2,
4−トリカルボン酸、不飽和テトラカルボン酸として、
1−ペンテン−1,1, 4, 4−テトラカルボン酸、4
−ペンテン−1, 2, 3, 4−テトラカルボン酸、3−
ヘキセン−1, 1, 6, 6―テトラカルボン酸等を挙げ
るこができ、また、これらのナトリウム塩、カリウム塩
等のアルカリ金属塩類及びアンモニウム塩等を挙げるこ
とができる。なお、これらは、1種単独で用いても良い
し、2種以上を併用しても良い。
【0019】不飽和スルホン酸としては、ビニルスルホ
ン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン
酸、及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸等を挙げることができ、また、これらのナトリウ
ム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩類及びアンモニウ
ム塩等を挙げることができる。なお、これらは、1種単
独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
【0020】不飽和ホスホン酸としては、ビニルホスホ
ン酸及びα−フェニルビニルホスホン酸等を挙げること
ができ、また、これらのナトリウム塩、カリウム塩等の
アルカリ金属塩類及びアンモニウム塩等を挙げることが
できる。なお、これらは、1種単独で用いても良いし、
2種以上を併用しても良い。上記アニオン性モノマーの
中では、特にイタコン酸およびその塩類が好ましい。
【0021】本発明における(メタ)アクリルアミドモ
ノマー(c)としては、アクリルアミド、及びメタクリ
ルアミドが挙げられ、N−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メ
タ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、N−t−オクチル(メタ)アクリルアミド等
のN置換(メタ)アクリルアミドなどを一部併用するこ
とも可能である。
【0022】本発明におけるグラフト化剤(d)として
は、ラジカル重合により架橋構造を形成する連鎖移動性
モノマー、及び付加反応により架橋構造を形成する化合
物が含まれ、特に、付加反応により架橋構造を形成する
ホルムアルデヒド、グリオキシル酸、グリオキザールな
どのアルデヒド基を有する化合物が好ましい。
【0023】本発明におけるカチオン性ビニルモノマー
(e)としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のジアルキル
アミノアルキル(メタ)アクリレート類、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノア
ルキル(メタ)アクリルアミド類、及びアルキルジアリ
ルアミン、ジアルキルアリルアミン、ジアリルアミン、
アリルアミン等のアリルアミン類を始めとする3級アミ
ノ基、2級アミノ基、1級アミノ基含有ビニルモノマ
ー、前記アミノ基含有ビニルモノマーの塩酸、硫酸、ギ
酸、酢酸などの無機酸ないしは有機酸の塩類、前記3級
アミノ基含有ビニルモノマーとメチルクロライド、メチ
ルブロマイド等のアルキルハライド、ベンジルクロライ
ド、ベンジルブロマイド等のアラルキルハライド、ジメ
チル硫酸、ジエチル硫酸、エピクロロヒドリン、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロライド、グリシジルトリアルキルアンモニウムクロ
ライド等の4級化剤との反応によって得られる4級アン
モニウム塩を含有するビニルモノマー、例えば2−ヒド
ロキシ−N,N,N,N' ,N' −ペンタメチル−N'
−[3−{(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ}プ
ロピル]−1,3−プロパンジアミニウムジクロライド
等を挙げることができ、これらは1種単独で用いても良
いし、2種以上を併用しても良い。これらのカチオン性
ビニルモノマーのうち、4級のアンモニウム塩を含有す
るビニルモノマーが好ましい。
【0024】本発明におけるアクリルアミド系樹脂は、
上記の一般式(A)で示されるジアリルアミン類
(a)、アニオン性モノマー(b)、(メタ)アクリル
アミド類(c)、グラフト化剤(d)、カチオン性モノ
マー(e)以外に、これらのモノマーと共重合可能な他
のモノマーを使用して得ることもできる。他のモノマー
としては、架橋性モノマー(f)やノニオン性モノマー
(g)などが挙げられる。
【0025】架橋性モノマー(f)としては、例えば、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メ
タ)アクリレート類、メチレンビス(メタ)アクリルア
ミド、及びN,N−ビスアクリルアミド酢酸等のビス
(メタ)アクリルアミド類、アジピン酸ジビニル、ジア
リルマレート、N−メチロールアクリルアミド、ジアリ
ルジメチルアンモニウム、及びグリシジル(メタ)アク
リレート等の2官能性ビニルモノマー、トリアクリルホ
ルマール、トリアリルアミン、トリアリルイソシアヌレ
ート、及びトリアリルトリメリテート等の3官能性ビニ
ルモノマー、テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト、テトラアリルピロメリレート、テトラアリルアミン
塩、及びテトラアリルオキシエタン等の4官能性ビニル
モノマー、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリ
ジニルプロピオネート、及びトリメチロールプロパン−
トリ−β−アジリジニルプロピオンエート等の水溶性ア
ジリジニル化合物、(ポリ)エチレングリコールジグリ
シジルエーテル、及び(ポリ)グリセリンジグリシジル
エーテル等の水溶性の多官能エポキシ化合物、並びに3
−(メタ)アクリロキシメチルトリメトキシシラン、2
−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロピルトリメ
トキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニル
トリクロロシラン、ビニルトリフェノキシシラン、及び
2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロピルトリ
アセトキシシラン等のシリコン系化合物等が例示でき、
これらを単独で使用することができ、また、その二種以
上を組み合わせて使用することもできる。好ましくは、
メチレンビス(メタ)アクリルアミド、トリアクリルホ
ルマールが挙げられる。
【0026】ノニオン性モノマー(g)としては、例え
ばアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル、(メ
タ)アクリロニトリル、スチレン、スチレン誘導体、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、メチルビニルエーテル
等を挙げることができ、これらは1種単独で用いても良
いし、2種以上を併用しても良い。
【0027】本発明におけるアクリルアミド系樹脂、グ
ラフト化アクリルアミド樹脂における一般式(A)で示
されるジアリルアミン類(a)の使用量は、前記ジアリ
ルアミン類(a)とアニオン性モノマー(b)と(メ
タ)アクリルアミド類(c)との合計に対して通常0.
5〜12.5モル%程度であり、好ましくは、1〜10
モル%である。アニオン性モノマー(b)は、前記合計
に対して通常0.5〜12.5モル%程度であり、好ま
しくは、1〜10モル%である。(メタ)アクリルアミ
ド類(c)は、前記合計に対して通常75〜99モル%
程度であり、好ましくは、80〜98モル%である。グ
ラフト化剤(d)は、前記合計に対して通常0〜3モル
%程度であり、好ましくは、0〜1モル%である。カチ
オン性モノマー(e)は、前記合計に対して通常0〜
4.6モル%程度であり、好ましくは、0〜1.8モル
%である。架橋性モノマー(f)は、前記合計に対して
通常0〜5モル%程度であり、好ましくは、0〜2モル
%である。ノニオン性モノマー(g)は、前記合計に対
して通常0〜20モル%程度であり、好ましくは、0〜
10モル%である。
【0028】また、本発明におけるカチオン性アクリル
アミド系樹脂(I)の重合における一般式(A)で示さ
れるジアリルアミン類(a)の使用量は、前記ジアリル
アミン類(a)と(メタ)アクリルアミド類(c)との
合計に対して通常1〜25モル%程度であり、好ましく
は、2〜20モル%である。(メタ)アクリルアミド類
(c)は、前記合計に対して通常75〜99モル%程度
であり、好ましくは、80〜98モル%である。アニオ
ン性モノマー(b)は、前記合計に対して通常0〜5モ
ル%程度であり、好ましくは、0〜1モル%である。グ
ラフト化剤(d)は、前記合計に対して通常0〜3モル
%程度であり、好ましくは、0〜1モル%である。カチ
オン性モノマー(e)は前記合計に対して通常0〜5モ
ル%程度であり、好ましくは、0〜2モル%である。架
橋性モノマー(f)は、前記合計に対して通常0〜5モ
ル%程度であり、好ましくは、0〜2モル%である。ノ
ニオン性モノマー(g)は、前記合計に対して通常0〜
20モル%程度であり、好ましくは、0〜10モル%で
ある。
【0029】本発明におけるアニオン性アクリルアミド
系樹脂(II)の重合におけるアニオン性モノマー(b)
の使用量は、アニオン性モノマーと(メタ)アクリルア
ミド類との合計に対して、通常1〜25モル%程度であ
り、好ましくは、2〜20モル%である。(メタ)アク
リルアミド類(c)は、前記合計に対して通常75〜9
9モル%程度であり、好ましくは、80〜98モル%で
ある。一般式(A)で示されるジアリルアミン類(a)
は、前記合計に対して通常0〜5モル%程度であり、好
ましくは、0〜1モル%である。グラフト化剤(d)
は、前記合計に対して通常0〜3モル%程度であり、好
ましくは、0〜1モル%である。カチオン性モノマー
(e)は前記合計に対して通常0〜1モル%程度であ
り、好ましくは、0〜0.1モル%である。架橋性モノ
マー(f)は、前記合計に対して通常0〜5モル%程度
であり、好ましくは、0〜2モル%である。ノニオン性
モノマー(g)は、前記合計に対して通常0〜20モル
%程度であり、好ましくは、0〜10モル%である。
【0030】本発明のカチオン性アクリルアミド系樹脂
(I)とアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)との構
成比率については、特に限定はないが、重量比で10〜
90:90〜10程度が好ましい。
【0031】本発明におけるアクリルアミド系樹脂(カ
チオン性アクリルアミド系樹脂(I)、及びアニオン性
アクリルアミド系樹脂(II)を含む。)を製造する際の
重合反応時に用いる重合開始剤としては、特に限定され
るものではなく、公知慣用のものが使用される。ラジカ
ル重合開始剤としては、例えば過硫酸ナトリウム、過硫
酸カリウム、及び過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過
酸化ベンゾイル、tert−ブチルハイドロパーオキサ
イド、及びジ−tert−ブチルパーオキサイド等の過
酸化物、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム等の臭素酸
塩、過ホウ素酸ナトリウム、過ホウ素酸カリウム、及び
過ホウ素酸アンモニウム等の過ホウ素酸塩、過炭酸ナト
リウム、過炭酸カリウム、及び過炭酸アンモニウム等の
過炭酸塩、並びに過リン酸ナトリウム、過リン酸カリウ
ム、及び過リン酸アンモニウム等の過リン酸塩等が例示
できる。これらの開始剤は、単独又は二種以上併用して
もよい。重合開始剤の使用量は、使用するモノマーの合
計量に対して、通常0.01〜5重量%である。
【0032】これらの重合開始剤は、還元剤と組み合わ
せてレドックス系重合開始剤としても使用できる。前記
還元剤としては、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、N,N,
N',N'−テトラメチルエチレンジアミン等の有機アミ
ン、2,2'−アゾビス−2−アミジノプロパン塩酸
塩、アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス
−2,4−ジメチルバレロニトリル、及び4,4'−ア
ゾビス−4−シアノ吉草酸等のアゾ化合物、並びにアル
ドース等の還元糖類が例示できる。
【0033】本発明におけるアクリルアミド系樹脂の分
子量を調整する為、必要に応じて公知慣用の連鎖移動剤
を使用してもよい。例えば、アリルアルコール、アリル
アミン、(メタ)アリルスルホン酸及びそのアルカリ金
属塩等のアリル化合物、メルカプトエタノール、チオグ
リコール酸及びそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、
イソプロピルアルコール、並びに次亜リン酸ナトリウム
等が挙げられる。これらの連鎖移動剤は、単独又は二種
以上を併用してもよい。連鎖移動剤の使用量は、使用す
るモノマーの合計量に対して、通常0〜10重量%であ
る。
【0034】本発明のアクリルアミド系樹脂の樹脂溶液
は固形分濃度が5〜50重量%、好ましくは10〜40
重量%の水溶液であり、25℃における粘度(ブルック
フィールド回転粘度計)が10〜15,000mPa・
sである。
【0035】本発明に係る層間強度向上剤は、以上のよ
うにして得られたアクリルアミド系樹脂をそのまま、或
いは稀釈することにより得ることができる。
【0036】本発明における層間強度向上剤におけるp
Hは、ポリアクリルアミド系樹脂、カチオン性アクリル
アミド系樹脂(I) 、アニオン性アクリルアミド系樹脂(I
I)を製造する反応の終了後に、酸又はアルカリを用いて
適宜調整することができる。酸としては、硫酸、塩酸、
硝酸、及びリン酸等の無機酸、並びに蟻酸、酢酸、及び
プロピオン酸等の有機酸が使用可能であり、アルカリと
しては、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウム等のア
ルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、及び炭酸カリウ
ム等のアルカリ金属炭酸化物、並びにアンモニア、メチ
ルアミン、及びジメチルアミン等のアミン塩基が使用可
能である。これらを単独又は二種以上を使用してもよ
い。
【0037】本発明の層間強度向上剤は、層間スプレー
剤ということもできるが、多層抄き紙を製造する際に、
その希釈液を抄紙直後の湿紙表面にスプレーなどにより
塗布し、その後他の抄紙直後の湿紙と抄き合わせるのに
使用される。この抄き合わされた湿紙は脱水、乾燥され
ることにより多層抄き紙が製造される。尚、従来より層
間スプレー剤として使用されている澱粉、変性澱粉、カ
ゼイン、CMCなどの他の製紙用添加剤も、各々の紙種
に要求される物性を発現させるために、本発明に係る層
間強度向上剤に加え必要に応じて併用してもよい。
【0038】前記層間強度向上剤の希釈液濃度は、固形
分濃度で0.01〜8重量%、好ましくは0.1〜5重
量%である。また、希釈した層間スプレー剤の使用時の
粘度は1〜50mPa・s程度、好ましくは、1〜10
mPa・s であり、pH は2.0〜8.0である。スプレ
ー塗布量については、特に限定はないが、通常、紙層1
層間について、0.1〜5g/m2 (固形分)である。
【0039】多層抄き紙を製造するに当たって、各単層
の紙については特に限定はないが、硫酸バンドは紙の種
類により、使用したりあるいは全く使用されないことも
ある。また、アルカリ性物質、酸性物質を添加して抄紙
pHを適宜調節された紙であってもよい。
【0040】例えば、紙または板紙を酸性から中性ない
しアルカリ性領域で製造するにあたって、パルプ原料と
して、クラフトパルプあるいはサルファイトパルプなど
の晒あるいは未晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプ
あるいはサーモメカニカルパルプなどの晒あるいは未晒
高収率パルプ、新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙ある
いは脱墨古紙などの古紙パルプのいずれも使用すること
ができる。
【0041】また、前記パルプ原料としては、前記パル
プ原料と、石綿、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレ
フィン等との混合物も使用することができる。
【0042】また、填料、染料、酸性抄紙用ロジン系サ
イズ剤、中性抄紙用ロジン系サイズ剤、アルキルケテン
ダイマー系サイズ剤、アルケニルコハク酸無水物系サイ
ズ剤、特殊変性ロジン系サイズ剤等の弱酸性および中性
ないしアルカリ性抄紙用サイズ剤、乾燥紙力向上剤、湿
潤紙力向上剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、消泡剤な
どの他の製紙用添加剤も、各々の紙種に要求される物性
を発現させるために使用できる。填料としては、クレ
ー、タルク、酸化チタン、重質または軽質炭酸カルシウ
ム等を挙げることができ、これらは1種単独で用いても
良いし、2種以上を併用しても良い。填料として好まし
いのは、重質または軽質炭酸カルシウムである。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、これら
実施例により、本発明は限定されるものではない。な
お、%は重量基準による。 合成例1 攪拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素ガス導入管を付
した1リットル四つ口フラスコに、イオン交換水40
9.1g、65%ジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド28.2g(6.0モル%)を仕込み、90℃まで
昇温し、窒素ガス導入下、イオン交換水30g、50%
アクリルアミド水溶液122.3g(45.5モル
%)、5%メタアリルスルホン酸ナトリウム1.2g
(0.02モル%)、0.5%トリアクリルホルマール
3.77g(0.004モル%)、20%過硫酸アンモ
ニウム1.1gの混合溶液を2時間かけて滴下すること
により重合反応を行ってジアリルジメチルアンモニウム
クロライドとアクリルアミドとをモノマーユニットとし
て含有するカチオン性アクリルアミド系樹脂を形成し
た。滴下終了後、更に、水30g、50%アクリルアミ
ド水溶液122.3g(45.5モル%)、イタコン酸
7.4g(3モル%)、5%メタアリルスルホン酸ナト
リウム1.2g(0.02モル%)、0.5%トリアク
リルホルマール3.77g(0.004モル%)、20
%過硫酸アンモニウム1.1gの混合溶液を2時間かけ
て滴下し、90℃で更に2時間保持することにより反応
を行った。反応終了後、イオン交換水を加え、固形分1
5.3%、粘度(25℃、ブルックフィールド回転粘度
計使用)2000mPa・s、pH6.4のアクリルア
ミド系樹脂含有溶液を得た。これを層間強度向上剤Aと
する。
【0044】合成例2 攪拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素ガス導入管を付
した1リットル四つ口フラスコに、イオン交換水40
0.8g、65%ジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド23.2g(5.0モル%)を仕込み、85℃まで
昇温し、窒素ガス導入下、イオン交換水30g、50%
アクリルアミド水溶液162.9g(61.3モル
%)、5%メタアリルスルホン酸ナトリウム2.4g
(0.04モル%)、0.5%トリアクリルホルマール
5.6g(0.006モル%)、20%過硫酸アンモニ
ウム1.1gの混合溶液を2時間かけて滴下することに
より重合反応を行ってジアリルジメチルアンモニウムク
ロライドとアクリルアミドとモノマーユニットとして含
有するカチオン性アクリルアミド系樹脂を形成した。滴
下終了後、更に、イオン交換水30g、50%アクリル
アミド水溶液81.5g(30.7モル%)、イタコン
酸7.3g(3モル%)、5%メタアリルスルホン酸ナ
トリウム1.2g(0.02モル%)、0.5%トリア
クリルホルマール2.8g(0.003モル%)、40
%グリオキシル酸1.7g(0.5モル%)、20%過
硫酸アンモニウム1.1gの混合溶液を2時間かけて滴
下し、90℃で更に2時間保持することにより反応を行
った。反応終了後、イオン交換水を加え、固形分15.
3%、粘度(25℃、ブルックフィールド回転粘度計使
用)3800mPa・s、pH4.7のアクリルアミド
樹脂含有溶液を得た。これを層間強度向上剤Bとする。
【0045】合成例3 攪拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素ガス導入管を付
した1リットル四つ口フラスコに、イオン交換水41
0.4g、を仕込み、85℃まで昇温し、窒素ガス導入
下、イオン交換水30g、50%アクリルアミド水溶液
122.4g(45.5モル%)、イタコン酸7.4g
(3モル%)、5%メタアリルスルホン酸ナトリウム
0.6g(0.01モル%)、0.5%トリアクリルホ
ルマール3.8g(0.004モル%)、20%過硫酸
アンモニウム1.1gの混合溶液を2時間かけて滴下す
ることにより重合反応を行ってアクリルアミドとイタコ
ン酸とをモノマーユニットとして含有するアニオン性ア
クリルアミド系樹脂を形成した。滴下終了後、65%ジ
アリルジメチルアンモニウムクロライド28.2g
(6.0モル%)を仕込み、更に、イオン交換水30
g、50%アクリルアミド水溶液122.4g(45.
5モル%)、5%メタアリルスルホン酸ナトリウム0.
6g(0.01モル%)、0.5%トリアクリルホルマ
ール3.8g(0.004モル%)、20%過硫酸アン
モニウム1.1gの混合溶液を2時間かけて滴下し、9
0℃で更に2時間保持することにより反応を行った。反
応終了後、イオン交換水を加え、固形分15.5%、粘
度(25℃、ブルックフィールド回転粘度計使用)35
00mPa・s、pH4.1のアクリルアミド系樹脂含
有溶液を得た。これを層間強度向上剤Cとする。
【0046】合成例4 攪拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素ガス導入管を付
した1リットル四つ口フラスコに、イオン交換水41
0.7g、65%ジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド25.4g(5.4モル%)を仕込み、85℃まで
昇温し、窒素ガス導入下、イオン交換水30g、50%
アクリルアミド水溶液122.5g(45.5モル
%)、イタコン酸0.74g(0.3モル%)、5%メ
タアリルスルホン酸ナトリウム0.6g(0.01モル
%)、0.5%トリアクリルホルマール3.8g(0.
004モル%)、20%過硫酸アンモニウム0.9gの
混合溶液を2時間かけて滴下することにより重合反応を
行ってジアリルジメチルアンモニウムクロライドとアク
リルアミドとイタコン酸とをモノマーユニットとして含
有するアクリルアミド系樹脂を形成した。滴下終了後、
65%ジアリルジメチルアンモニウムクロライド2.8
g(0.6モル%)を仕込み、更に、イオン交換水30
g、50%アクリルアミド水溶液122.5g(45.
5モル%)、イタコン酸6.65g(2.7モル%)、
5%メタアリルスルホン酸ナトリウム0.6g(0.0
1モル%)、0.5%トリアクリルホルマール3.8g
(0.004モル%)、20%過硫酸アンモニウム0.
9gの混合溶液を2時間かけて滴下し、90℃で更に2
時間保持することにより反応を行った。反応終了後、イ
オン交換水を加え、固形分15.1%、粘度(25℃、
ブルックフィールド回転粘度計使用)3400mPa・
s、pH6.3のアクリルアミド系樹脂含有溶液を得
た。これを層間強度向上剤Dとする。
【0047】合成例5 攪拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素ガス導入管を付
した1リットル四つ口フラスコに、イオン交換水44
0.1g、65%ジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド45.7g(10.0モル%)を仕込み、85℃ま
で昇温し、窒素ガス導入下、イオン交換水30g、50
%アクリルアミド水溶液235.4g(90モル%)、
5%メタアリルスルホン酸ナトリウム2.3g(0.0
4モル%)、0.5%トリアクリルホルマール7.3g
(0.008モル%)、20%過硫酸アンモニウム2.
1gの混合溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、
90℃で更に2時間保持して反応を行ない、ジアリルジ
メチルアンモニウムクロライドとアクリルアミドとをモ
ノマーユニットとして含有するカチオン性アクリルアミ
ド系樹脂を形成した。反応終了後、イオン交換水を加
え、固形分15.1%、粘度(25℃、ブルックフィー
ルド回転粘度計使用)1200mPa・sのカチオン性
アクリルアミド系樹脂を得た。これをカチオン性アクリ
ルアミド系樹脂E−1とする。
【0048】合成例6 攪拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素ガス導入管を付
した1リットル四つ口フラスコに、イオン交換水610
gを仕込み、85℃まで昇温し、窒素ガス導入下、イオ
ン交換水30g、50%アクリルアミド水溶液263.
6g(95モル%)、イタコン酸12.7g(5.0モ
ル%)、5%メタアリルスルホン酸ナトリウム9.3g
(0.15モル%)、0.5%トリアクリルホルマール
7.8g(0.008モル%)、20%過硫酸アンモニ
ウム2.2gの混合溶液を2時間かけて滴下した。滴下
終了後、90℃で更に2時間保持して反応を行ない、ア
クリルアミドとイタコン酸とをモノマーユニットとして
含有するアニオン性アクリルアミド系樹脂を形成した。
反応終了後、イオン交換水を加え、固形分15.0%、
粘度(25℃、ブルックフィールド回転粘度計使用)7
00mPa・sのアニオン性アクリルアミド系樹脂を得
た。これをアニオン性アクリルアミド系樹脂E−2とす
る。
【0049】合成例7 攪拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素ガス導入管を付
した1リットル四つ口フラスコに、イオン交換水65
8.4g、50%アクリルアミド水溶液150.0g
(60.7モル%)、イタコン酸6.8g(3モル
%)、5%メタアリルスルホン酸ナトリウム4.3g
(0.078モル%)、0.5%トリアクリルホルマー
ル4.3g(0.005モル%)を仕込み、65℃まで
昇温し、窒素ガス導入下、20%過硫酸アンモニウム
2.0gを加え、85℃で2時間反応させた。その後、
85℃で、イオン交換水30g、76%アクリロイルオ
キシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライドg
(6.0モル%)、50%アクリルアミド水溶液75.
0g(30.3モル%)、5%メタアリルスルホン酸ナ
トリウム2.1g(0.04モル%)、0.5%トリア
クリルホルマール2.2g(0.003モル%)、20
%過硫酸アンモニウム2.0gの混合溶液を1時間かけ
て滴下し、85℃で更に1時間保持して反応を行なっ
た。反応終了後、イオン交換水を加え、固形分15.0
%、粘度(25℃、ブルックフィールド回転粘度計使
用)3000mPa・s、pH3.8の樹脂溶液を得
た。この樹脂溶液中の樹脂には、一般式(A)で示され
るジアリルアミン類(a)がモノマーユニットとして含
まれていない。この樹脂溶液を層間強度向上剤aとす
る。
【0050】実施例1 CSF(カナディアンスタンダード・フリーネス)29
5のBKPからなる濃度2.4%のパルプスラリーに、
硫酸バンドをパルプに対して1%、両性ポリアクリルア
ミド系紙力増強剤( 日本PMC 株式会社製 DS457 ) を
パルプに対して0.5%添加した。攪拌した後、パルプ
スラリーを濃度0.25%になるようにpH6.5のイ
オン交換水で希釈し、ノーブルアンドウッド製シートマ
シンにて抄紙して、坪量80g/m2 、水分率91.2
%の湿紙を2 枚製造した。片方の湿紙の片面に合成例1
で得られた層間強度向上剤Aの0.5%(固形分)希釈
液をスプレー量が0.2g/m2 (固形分)になるよう
にスプレー塗工した後、塗工面にもう一方の湿紙を重ね
て、プレスした後、ドラムドライヤーにて80℃で10
0秒間、120℃で120秒間乾燥して抄き合わせ紙を
得た。
【0051】得られた抄き合わせ紙を、23℃、50%
RH(相対湿度) の条件下に24時間調湿した後、層間
剥離強度(T字剥離強度:JIS P8139)の測定を行った。
なお、上記薬品の添加率はパルプ絶乾重量に対する固形
分重量比である。測定結果を表1に示す。
【0052】実施例2〜5 実施例1において、層間強度向上剤Aを用いる代わり
に、合成例2〜4で得た層間強度向上剤B〜D、合成例
5,6で得たカチオン性アクリルアミド系樹脂E−1、
アニオン性アクリルアミド系樹脂E−2の50:50混
合物(層間強度向上剤Eとする)を用いたこと以外は同
様の方法により、抄き合わせ紙を得た。この抄き合わせ
紙を用いて、実施例1と同様に層間剥離強度の測定を行
った。その測定結果を表1に示す。
【0053】比較例1〜3 実施例1において、層間強度向上剤Aを用いる代わり
に、生澱粉(コーン)、層間スプレー用澱粉(リン酸エ
ステル化澱粉:三和澱粉社製ハイスタードPSS−
9)、層間強度向上剤aを用いたこと以外は同様にして
抄き合わせ紙を得た。これについても実施例1と同様に
層間剥離強度の測定を行った。その結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【発明の効果】優れた層間強度向上効果を発現する層間
強度向上剤が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 133/26 C09J 133/26 135/00 135/00 139/00 139/00 151/00 151/00 D21H 17/42 D21H 17/42 27/00 27/00 E Fターム(参考) 4J002 BG13W BG13X BN11W BN11X GH00 GK04 4J026 AA53 AA57 AA60 AC23 AC26 BA25 BA32 BA39 BB03 GA08 4J040 DF011 DF101 DG001 DH011 DJ011 DJ021 DL111 GA07 GA16 GA22 GA32 LA06 MA09 MB03 QA01 4J100 AB07Q AJ02Q AJ08Q AJ09Q AK01Q AK02Q AM15P AN14Q BA56Q CA04 JA01 JA13 4L055 AC06 AG65 AG70 AG72 AG73 AG89 AG92 AH37 AJ01 BD16 EA30 FA13 GA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(A)で示されるジアリルアミン
    類(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)をモノマ
    ーユニットとして含有して成るカチオン性アクリルアミ
    ド系樹脂(I)と、アニオン性モノマー類(b)及び
    (メタ)アクリルアミド類(c)をモノマーユニットと
    して含有して成るアニオン性アクリルアミド系樹脂(I
    I)とを含有して成ることを特徴とする層間強度向上
    剤。 【化1】 (式中、R1およびR2はそれぞれ水素またはメチル基を表
    す。R3およびR4はそれぞれ水素または炭素数1〜4のア
    ルキル基を表し、R3およびR4は同一であっても相違して
    いても良い。Xは有機酸または無機酸の陰イオンを表
    す。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(A)で示されるジアリルア
    ミン類(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重
    合して得られるカチオン性アクリルアミド系樹脂(I)
    に、アニオン性モノマー類(b)、及び(メタ)アクリ
    ルアミド類(c)をグラフト反応してなるグラフト化ア
    クリルアミド系樹脂及び/又はアニオン性モノマー類
    (b)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重合して
    得られるアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)に、前
    記一般式(A)で示されるジアリルアミン類(a)、及
    び(メタ)アクリルアミド類(c)をグラフト反応して
    なるグラフト化アクリルアミド系樹脂を含有して成るこ
    とを特徴とする層間強度向上剤。
  3. 【請求項3】 前記一般式(A)で示されるジアリルア
    ミン類(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重
    合させて得られるカチオン性アクリルアミド系樹脂
    (I)と、アニオン性モノマー類(b)及び(メタ)ア
    クリルアミド類(c)を重合して得られるアニオン性ア
    クリルアミド系樹脂(II)とを含有することを特徴とす
    る層間強度向上剤。
  4. 【請求項4】 前記一般式(A)で示されるジアリルア
    ミン類(a)及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重
    合させて得られるカチオン性アクリルアミド系樹脂
    (I)と、アニオン性モノマー類(b)と、(メタ)ア
    クリルアミド類(c)とを反応させて得られるアクリル
    アミド系樹脂、及び/又はアニオン性モノマー類(b)
    及び(メタ)アクリルアミド類(c)を重合して得られ
    るアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)と、前記一般
    式(A)で示されるジアリルアミン類(a)と、(メ
    タ)アクリルアミド類(c)とを反応させて得られるア
    クリルアミド系樹脂を含有して成ることを特徴とする層
    間強度向上剤。
  5. 【請求項5】 前記アニオン性モノマー類(b)が、イ
    タコン酸であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載の層間強度向上剤。
  6. 【請求項6】 前記反応に際し、グラフト化剤(d)を
    用いることを特徴とする請求項2又は4に記載の層間強
    度向上剤。
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