JP2002317298A - 撥水性サテンめっき製品及びその製造方法 - Google Patents

撥水性サテンめっき製品及びその製造方法

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Koji Sato
浩司 佐藤
Takeshi Ito
毅 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低廉なコストで製造が可能な撥水性サテンめっ
き製品を提供する。 【解決手段】基材1上には、平均粒径が5μmの撥水性
粒子3bが表面側で分散された下地めっき層4が形成さ
れている。さらに、下地めっき層4上には、撥水性粒子
3bを露出させつつ最上面をなす最上めっき層5が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撥水性サテンめっき
製品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すように、めっき層の表
面が撥水性を有しているとともに梨地状とされた撥水性
サテンめっき製品が知られている(「ユージライトニュ
ース」2000年5月号、「表面技術協会めっき部会6
月例会資料」21〜25頁(平成12年6月15日発
表))。この撥水性サテンめっき製品は、基材91と、
この基材91上に形成され、撥水性粒子93が表面側で
分散された下地めっき層92と、下地めっき層92上に
形成され、撥水性粒子93を露出させつつ最上面をなす
最上めっき層94とから構成されている。
【0003】ここで、下地めっき層92は、基材91上
に形成された撥水性粒子93を含まずに平滑性を確保す
るニッケルめっき層92aと、ニッケルめっき層92a
上に形成されたサテンニッケルめっき層92bと、サテ
ンニッケルめっき層92b上に形成された撥水性粒子9
3を含む複合めっき層92cとからなる。
【0004】この撥水性サテンめっき製品は、サテンニ
ッケルめっき層92bが梨地状の表面を有するため、最
上めっき層94の表面も梨地状となり、撥水性サテンめ
っき製品90は梨地状の優れた装飾性も兼ね備えてい
る。また、最上めっき層94上に露出した撥水性粒子9
3によって、優れた撥水性も示す。このため、この撥水
性サテンめっき製品は水垢等を取り除き易く、優れた防
汚性を奏することができる。
【0005】この撥水性サテンめっき製品の製造方法
は、図9に示す各工程に従って、以下のとおり実施され
る。
【0006】<下地めっき工程S90>まず、ニッケル
めっき工程S90aとして、基材91に半光沢ニッケル
めっきを施し、さらに光沢ニッケルめっきを施すことに
より、ニッケルめっき層92aを形成する。このニッケ
ルめっき工程S90aにより、ニッケルめっき層92a
が表面の平滑化を得るとともに優れた耐食性を得る。
【0007】次に、サテンめっき工程S90bとして、
エマルジョンタイプのサテンニッケルめっき浴を用いて
サテンニッケルめっきを施す。このサテンめっき工程S
90bにより、ニッケルめっき層92a上に装飾性に優
れた梨地状の外観をなすサテンニッケルめっき層92b
が形成される。
【0008】さらに、撥水めっき工程S90cとして、
粒子径が1μm以下のポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)粒子が添加されたニッケルめっき浴を攪拌しな
がら、めっきを施すことにより、サテンニッケルめっき
層92b上に複合めっき層92cを形成する。この複合
めっき層92cには、上記PTFE粒子が撥水性粒子9
3として表面に露出されつつ分散されている。
【0009】こうして形成されたニッケルめっき層92
a、サテンニッケルめっき層92b、複合めっき層92
c及び撥水性粒子93が下地めっき層92を構成する。
【0010】<最上めっき工程S91>そして、最上め
っき工程S91として、上記下地めっき層92上に通常
のクロムめっきを施すことにより、最上めっき層93を
形成する。この際、PTFE粒子等の撥水性粒子93は
非導電性であるため、最上めっき層93はこれら撥水性
粒子93を避けて下地めっき層92上に形成され、撥水
性粒子93は最上めっき層93の表面からも露出してい
る。
【0011】<加熱工程S92>そして、加熱工程S9
2として、350°〜370°で1時間の加熱を行い、
撥水性サテンめっき製品を得る。こうして得られた撥水
性サテンめっき製品は、最上めっき層93上に露出し、
加熱工程S92によって最上めっき層93の表面に広が
ったPTFEによって優れた撥水性を示す。また、サテ
ンめっき工程S90bにおいて形成されたサテンニッケ
ルめっき層92bの表面は梨地状とされており、この梨
地状の表面状態は最上めっき層93においても維持され
ていることから、上記のようにして得られた撥水性サテ
ンめっき製品は梨地状の表面が醸し出す優れた装飾性も
兼ね備えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の撥
水性サテンめっき製品においては、撥水性を発揮するた
め、より粒径の細かい撥水性粒子93を採用した方がよ
りそれらの分散性が優れると考え、粒子径が1μm以下
の撥水性粒子93を採用していた。ところが、こうして
細かい撥水性粒子93を採用する場合、下地めっき層9
2の一部としてサテンニッケルめっき層92bを形成し
なければ、表面を梨地状の外観とし得ない。このため、
従来の撥水性サテンめっき製品では、下地めっき工程S
90にサテンめっき工程S90bが不可欠となり、製造
に長時間を要し、ひいては製造コストの高騰化を招来す
ることとなっていた。
【0013】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであって、低廉なコストで製造が可能な撥水性サ
テンめっき製品を提供することを解決すべき課題として
いる。また、このような撥水性サテンめっき製品を製造
するための方法を提供することも解決すべき課題として
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記課題解
決のために鋭意研究を行い、撥水性を付与するための撥
水性粒子として平均粒径が2〜10μmの範囲のものを
採用すれば、上記課題を解決できることを発見し、発明
を完成させるに至った。
【0015】すなわち、本発明の撥水性サテンめっき製
品は、基材と、該基材上に形成され、平均粒径が2〜1
0μmの撥水性粒子が少なくとも表面側で分散された下
地めっき層と、該下地めっき層上に形成され、該撥水性
粒子を露出させつつ最上面をなす最上めっき層とからな
ることを特徴とする。
【0016】発明者らの試験によれば、平均粒径が2〜
10μmという比較的大きな粒径の撥水性粒子であって
も、それらは充分な分散性を発揮する。そして、本発明
の撥水性サテンめっき製品は、こうして比較的大きな撥
水性粒子が下地めっき層の表面側で分散され、その下地
めっき層上に最上めっき層が形成されている。ここで、
撥水性粒子が非導電性であれば、最上めっき層はこれら
撥水性粒子を避けて下地めっき層上に形成されるため、
撥水性粒子は最上めっき層の表面からも露出する。ま
た、本発明の撥水性サテンめっき製品では、撥水性粒子
の平均粒径が2〜10μmと比較的大きいため、撥水性
粒子は最上めっき層の表面から確実に露出する。このた
め、この撥水性サテンめっき製品では、下地めっき層の
一部としてサテンニッケルめっき層を形成しなくても、
下地めっき層の表面を撥水性粒子によって梨地状とする
ことができる。すなわち、撥水性を付与するための撥水
性粒子が撥水性の付与ばかりでなく、梨地状の発現まで
行うのである。このため、下地めっき工程の工程数が減
り、製造時間を短縮でき、ひいては製造コストの低減化
が実現可能となる。
【0017】したがって、本発明の撥水性サテンめっき
製品は、サテンニッケルめっき層の形成が不要となり、
低廉なコストで製造することが可能となる。
【0018】撥水性粒子の平均粒径は2μmを超え、1
0μm未満であることが必要である。平均粒径が2μm
以下である場合は、梨地状の発現が不充分なものとな
る。また、平均粒径が10μm以上である場合は、下地
めっき層中での撥水性粒子の分散性が不充分となり、撥
水性サテンめっき製品の外観も不均一で装飾性に劣るも
のとなる。
【0019】この撥水性サテンめっき製品では、下地め
っき層は、基材上に形成され、撥水性粒子を含まずに平
滑性を確保する第1下地めっき層と、第1下地めっき層
上に形成され、撥水性粒子を含む第2下地めっき層とか
らなることが好ましい。こうであれば、撥水性粒子の使
用量を減らすことができるため、製造コストの低減が可
能となる。また、一般に、粒子が分散された複合めっき
層は、それら粒子を含むことから、粒子を含まないめっ
き層に比し、腐食の程度が劣ることは否めない。しか
し、こうして、下地めっき層を第1下地めっき層と第2
下地めっき層とにより構成した場合、たとえ第2下地め
っき層が腐食されたとしても、第1下地めっき層により
腐食の進行を食い止めることが可能となり、優れた耐食
性を発揮することができる。
【0020】第2下地めっき層に含まれる撥水性粒子は
10〜30体積%とすることができる。撥水性粒子がこ
の複合めっき層中で10体積%未満であれば、最上めっ
き層の上にあまり撥水性粒子が露出しないこととなり、
装飾性に優れた梨地状の表面を実現しにくく、撥水性も
劣ることとなる。他方、撥水性粒子が複合めっき層中で
30体積%を超えれば、外観が不均一となるとともに、
充分な耐食性及び耐摩耗性を得にくい。
【0021】撥水性粒子としては通常よく用いられるフ
ッ素樹脂粒子を採用することができる。フッ素樹脂粒子
としては、PTFE、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体等の粒子を用いることがで
きる。
【0022】下地めっき層の撥水性粒子以外は通常よく
用いられるニッケルとすることができる。こうであれ
ば、耐食性、耐摩耗性及び平滑性に優れた下地めっき層
を有する撥水性サテンめっき製品とすることができる。
【0023】最上めっき層は通常よく用いられるクロム
とすることができる。こうであれば、撥水性サテンめっ
き製品の外観をさらに装飾性に優れたものとできるとと
もに、耐食性もさらに向上する。
【0024】この撥水性サテンめっき製品では、基材は
水道用器具を構成する器具本体であることができる。こ
うであれば、サテンニッケルめっき層の形成を必要とせ
ず、低廉なコストで製造が可能な撥水性サテンめっき製
品としての水道用器具を提供することができる。水道用
器具としては水栓金具等を採用することができる。
【0025】本発明の撥水性サテンめっき製品の製造方
法は、平均粒径が2〜10μmの撥水性粒子を少なくと
も表面側で分散させた下地めっき層を基材上に形成する
下地めっき工程と、該下地めっき層上に該撥水性粒子を
露出させつつ最上面をなす最上めっき層を形成する最上
めっき工程とを備えたことを特徴とする。
【0026】ここで、この撥水性サテンめっき製品の製
造方法として、最上めっき工程後、撥水性粒子を溶解す
る加熱工程を備えることが好ましい。こうであれば、最
上めっき層から露出した撥水性粒子が加熱により溶解し
て広がることとなり、撥水性能をさらに向上させること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
1、2及び比較例1を図面を参照しつつ説明する。
【0028】(実施例1)実施例1では、図1に示す各
工程に従って、以下のとおり本発明を実施した。
【0029】<基材の準備>まず、図1及び図2に示す
ように、バフ研摩した100mm×100mmの大きさ
の銅合金製の板を基材1として用意する。
【0030】<下地めっき工程S1> 「ニッケルめっき工程S1a」図1に示すニッケルめっ
き工程S1aとして、以下の処理を行う。すなわち、基
材1に対し、アルカリ脱脂を40°Cで5分間行い、次
に陰極電解脱脂を常温において40mA/cm2の電流
密度で2分間行う。さらに、常温で酸洗を1分間行い、
水洗する。その後、以下に示す条件で光沢ニッケルめっ
き法を施すことにより、図3に示すように、基材1上に
第1下地めっき層2が形成される。
【0031】 めっき浴の組成 硫酸ニッケル六水和物 250g/l 塩化ニッケル六水和物 45g/l ほう酸 35g/l 一次光沢剤(主成分サッカリン) 5g/l 二次光沢剤(主成分ブチンジオール) 0.2g/l 電流密度 40mA/cm2 温度 55°C pH 4.3 めっきの厚さ 5μm
【0032】「撥水めっき工程S1b」こうして得られ
た第1下地めっき層2が形成された基材1に対し、図1
に示す撥水めっき工程S1bとして、以下に示す条件で
複合めっき法を施す。これにより、図4に示すように、
第1下地めっき層2上に第2下地めっき層3が形成され
る。
【0033】 めっき浴の組成 スルファミン酸ニッケル 450g/l 塩化ニッケル六水和物 45g/l ほう酸 35g/l 一次光沢剤(主成分サッカリン) 5g/l 二次光沢剤(主成分ブチンジオール) 0.2g/l PTFE粒子(平均粒径5μm) 20g/l 電流密度 40mA/cm2 温度 52°C pH 4.3 めっき厚さ 7μm めっき液の攪拌方法 ポンプを用いてめっき浴の循環を行うとともに、陰極側
を揺動させることにより行った。
【0034】こうして図1に示す下地めっき工程S1が
終了し、第1下地めっき層2上に第2下地めっき層3が
形成された下地めっき層4が完成する。第2下地めっき
層3では、PTFE粒子が撥水性粒子3bとして、ニッ
ケルめっき皮膜3aに分散している。撥水性粒子3bは
第2下地めっき層3中に15体積%含まれており、その
一部はニッケルめっき皮膜3aから露出している。この
ため、第2下地めっき層3の表面は梨地状となってい
る。
【0035】<最上めっき工程S2>さらに、第2下地
めっき層3が形成された基材1に対し、図1に示す最上
めっき工程S2として、以下に示す条件でクロムめっき
法を施す。これにより、図5及び図6に示すように、ニ
ッケルめっき皮膜3a上にクロムからなる最上めっき層
5が形成される。こうして、実施例1の撥水性サテンめ
っき製品6を得る。
【0036】 めっき浴の組成 無水クロム酸 250g/l 硫酸 2.5g/l ケイフッ化ナトリウム 5g/l 電流密度 100mA/cm2 温度 40°C めっきの厚さ 0.3μm
【0037】ここで、撥水性粒子3bは非導電性である
ので、最上めっき層5はこれら撥水性粒子3bを避けて
下地めっき層4上に形成され、撥水性粒子3bは最上め
っき層5の表面からも露出する。また、撥水性粒子3b
の平均粒径が5μmと比較的大きいため、撥水性粒子3
bは最上めっき層5の表面から確実に露出している。こ
のため、この撥水性サテンめっき製品6の表面は優れた
装飾性を有した梨地状とされている。
【0038】(実施例2)実施例2では、実施例1の製
品6を半製品として捉え、この半製品6に対し、図1に
示す加熱工程S3として、350°Cで60分間の加熱
を行う。この加熱工程S3により、図7に示すように、
最上めっき層5から露出した撥水性粒子3bが溶解して
広がる。こうして、実施例2の撥水性サテンめっき製品
7を得る。
【0039】(比較例1)比較例1では、実施例1と同
じ基材1を用いる。この基材1に対し、実施例1におけ
るニッケルめっき工程S1aで使用した光沢ニッケルめ
っき浴を用いて厚さが12μmのニッケルめっき層を形
成し、さらにその上に実施例1と同様の条件で最上めっ
き層を形成した。こうして、比較例1の比較品を得る。
【0040】(評価1)上記実施例1、2の撥水性サテ
ンめっき製品6、7及び比較例1の比較品に対し、水に
対する接触角(°)を測定した。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1より、接触角は、比較例1の比較品<
実施例1の撥水性サテンめっき製品6<実施例2の撥水
性サテンめっき製品7の順に大きくなることがわかる。
このことから、撥水性能はこれらの順であることがわか
る。これは、実施例1及び実施例2の撥水性サテンめっ
き製品6、7では、最上めっき層5の表面から撥水性粒
子3bが露出していることによるものと考えられる。ま
た、実施例1の撥水性サテンめっき製品よりも実施例2
の撥水性サテンめっき製品の方が撥水性に優れているの
は、実施例2では加熱工程S3を行うため、最上めっき
層5から露出した撥水性粒子3bが溶解して広がるから
であると考えられる。
【0043】(評価2)上記実施例2の撥水性サテンめ
っき製品7及び比較例1の比較品に対し、以下のような
水垢付着試験を行った。まず、実施例2の撥水性サテン
めっき製品7及び比較例1の比較品の重量を測定する。
次に、これらの表面を水道水によって濡らした後、乾燥
し、これを500回繰り返し、再び重量を測定する。さ
らに、ティッシュペーパによってそれらの表面を1回拭
き取り、重量を測定する。計算により重量の差を求め
る。こうして得られた結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2から、実施例2の撥水性サテンめっき
製品7は比較例1の比較品に比べ、格段に水垢の付着を
拭い取りやすいことがわかる。このため、実施例2の撥
水性サテンめっき製品7は、比較例1の比較品よりも優
れた防汚性を奏することがわかる。
【0046】以上の結果から、実施例1、2の撥水性サ
テンめっき製品6、7は、製造方法において、サテンめ
っき工程を行わなくても装飾性に優れた梨地上の表面と
なることから、低廉なコストで製造できることがわか
る。なお、以上の効果は、基材1として銅合金製の板の
代わりに、銅合金製の水栓金具本体を使用しても同様に
発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、2の工程図である。
【図2】実施例1、2の基材の断面図である。
【図3】実施例1、2の基材のニッケルめっき工程後の
断面図である。
【図4】実施例1、2の基材の撥水めっき工程後の断面
図である。
【図5】実施例1、2の基材の最上めっき工程後の断面
図である。
【図6】実施例1、2の基材の最上めっき工程後の要部
拡大断面図である。
【図7】実施例2の基材の加熱工程後の要部拡大断面図
である。
【図8】従来の撥水サテンめっき製品の断面図である。
【図9】従来の撥水サテンめっき製品の工程図である。
【符号の説明】
1…基材 3b…撥水性粒子 4…下地めっき層(2…第1下地めっき層、3…第2下
地めっき層) 5…最上めっき層 6、7…撥水サテンめっき製品 S1…下地めっき工程 S2…最上めっき工程 S3…加熱工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 BC30 BD01 4K024 AA02 AA03 AB03 AB12 BA09 BB15 BC10 DB01 GA02 GA04 GA16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、該基材上に形成され、平均粒径が
    2〜10μmの撥水性粒子が少なくとも表面側で分散さ
    れた下地めっき層と、該下地めっき層上に形成され、該
    撥水性粒子を露出させつつ最上面をなす最上めっき層と
    からなることを特徴とする撥水性サテンめっき製品。
  2. 【請求項2】下地めっき層は、基材上に形成され、撥水
    性粒子を含まずに平滑性を確保する第1下地めっき層
    と、該第1下地めっき層上に形成され、撥水性粒子を含
    む第2下地めっき層とからなることを特徴とする請求項
    1記載の撥水性サテンめっき製品。
  3. 【請求項3】第2下地めっき層には撥水性粒子が10〜
    30体積%含まれていることを特徴とする請求項2記載
    の撥水性サテンめっき製品。
  4. 【請求項4】撥水性粒子はフッ素樹脂からなることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の撥水性サテンめっき
    製品。
  5. 【請求項5】下地めっき層の撥水性粒子以外はニッケル
    からなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
    の撥水性サテンめっき製品。
  6. 【請求項6】最上めっき層はクロムからなることを特徴
    とする請求項1、2、3、4又は5記載の撥水性サテン
    めっき製品。
  7. 【請求項7】基材は水道用器具を構成する器具本体であ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記
    載の撥水性サテンめっき製品。
  8. 【請求項8】平均粒径が2〜10μmの撥水性粒子を少
    なくとも表面側で分散させた下地めっき層を基材上に形
    成する下地めっき工程と、 該下地めっき層上に該撥水性粒子を露出させつつ最上面
    をなす最上めっき層を形成する最上めっき工程とを備え
    たことを特徴とする撥水性サテンめっき製品の製造方
    法。
  9. 【請求項9】最上めっき工程後、撥水性粒子を溶解する
    加熱工程を備えたことを特徴とする請求項8記載の撥水
    性サテンめっき製品の製造方法。
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