JP2002316851A - 渡 橋 - Google Patents

渡 橋

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JP2002316851A
JP2002316851A JP2001117042A JP2001117042A JP2002316851A JP 2002316851 A JP2002316851 A JP 2002316851A JP 2001117042 A JP2001117042 A JP 2001117042A JP 2001117042 A JP2001117042 A JP 2001117042A JP 2002316851 A JP2002316851 A JP 2002316851A
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Satoshi Tsujikita
智志 辻北
Makoto Katagiri
誠 片桐
Shinpei Maehori
伸平 前堀
Takeshi Ono
剛士 小野
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Taiheiyo Cement Corp
Toray Engineering Co Ltd
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Taiheiyo Cement Corp
Toyo Construction Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無筋および無プレストレスにもかかわらず著
しく高い強度を有すると共に、塩害に対する優れた耐性
を有し、もって耐久性に優れしかもコスト的に有利な渡
橋を提供する。 【構成】 セメント、最大粒径2mm以下の細骨材、平均
粒径1μm以下のポゾラン系反応粒子、金属繊維、平均
粒径3〜20μmの石英粉末、平均粒径1mm以下の繊維
状または薄片状の補強粒子、減水剤および水を含む混合
物を硬化させることにより、180MPa以上の圧縮強度
と30MPa以上の4点曲げ強度とを発現するセメント質
硬化体を用い、厚肉の桁部10と薄肉の床版部11とを
一体成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、港湾や海岸で用い
られるセメント質硬化体からなる歩行者用の渡橋に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、取水口のカーテンウォー
ルや突出桟橋と岸壁との間を連絡する歩行者用の渡橋と
しては、工場製作した後、現場に搬入して簡単に据付け
できるところからプレストレスト床版構造(PC床版構
造)のものが多く用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記P
C床版構造の渡橋によれば、配筋を始めPC鋼材による
プレストレスの付与が必要なため、その製造が面倒で、
所望の強度を確保するにはかなり厚肉としなければなら
ないこともあって、製造、運搬、据付け等に要する費用
負担が大きい、という問題があった。また、塩分の影響
で、コンクリートの中性化や劣化あるいは鉄筋の腐食が
進んで、ひび割れ、鉄筋の錆汁、変色等が生じ、その
上、波浪や障害物(流木、船舶等)の衝突による衝撃の
影響で、コンクリート断面や鉄筋断面に欠損が生じる危
険があり、美観および耐久性の面でも問題が多いところ
となっていた。なお、一部では、主桁にH形鋼を架設す
るグレーチング構造のものが用いられているが、このも
のは、現場での組立が必要になることに加え、防食のた
めの塗装が必要不可欠となり、初期費用はもとより保守
管理費用が嵩むという問題があった。本発明は、上記従
来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とすると
ころは、無筋および無プレストレスにもかかわらず著し
く高い強度を有すると共に、塩害に対する優れた耐性を
有し、もってコスト的に有利で耐久性も十分な渡橋を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点について鋭意検討した結果、普通コンクリートの5倍
以上の圧縮強度と10倍以上の曲げ強度とを有するセメ
ント質硬化体に着目し、このようなセメント質硬化体を
用いることにより上記課題を解決できるとの結論に至っ
た。すなわち、このようなセメント質硬化体としては、
セメント、最大粒径2mm以下の細骨材、平均粒径1μm
以下のポゾラン系反応粒子、金属繊維、平均粒径3〜2
0μmの石英粉末、平均粒径1mm以下の繊維状または薄
片状の補強粒子、減水剤(分散剤)および水を含む混合
物を硬化させてなるものがある。本発明は、このような
セメント質硬化体を用いたことを特徴とする。そして、
このようなセメント質硬化体を用いることで、強度が著
しく高いので配筋およびプレストレス付与の必要がなく
なると共に薄肉化が可能になり、しかも、微細粒子の含
有により著しく緻密となっているので、中性化や劣化が
抑制され、塩害に対する耐性も十分となる。上記セメン
ト質硬化体は、ポゾラン系反応粒子、金属繊維、石英粉
末、補強粒子等の添加量の選択、金属繊維の長さの選択
などにより180MPa以上の圧縮強度と30MPa以上の4
点曲げ強度とを有するものとなる。本発明は、このよう
な強度レベルを有するセメント質硬化体を用いることが
望ましく、これにより一層の薄肉化が可能になる。ま
た、上記セメント質硬化体は、減水剤の含有により未硬
化状態で高流動性を有する(フロー値220mm以上)の
で、本発明は、この高流動性を利用して、一体成形した
桁部と床版部とを備えた構成とすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。図1〜図6は、本発明の1つの
実施の形態としての渡橋を示したものである。本実施の
形態としての渡橋1は、岸壁2とカーテンウォール(組
杭式)3との間の連絡に用いられるもので、岸壁2の前
壁に設けた段差部4とカーテンウォール3の後壁に設け
た段差部5とに両端部を載せた状態で両者の間に据付け
られている。本実施の形態において、渡橋1の両端部
は、後述の締結手段6により前記各段差部4、5に対し
て締付け固定されており、さらに、その上面の左右縁部
には、後述の手摺7が立設されている。
【0006】本渡橋1は、厚肉の桁部10と薄肉の床版
部11とを備えており、後に詳述するセメント質硬化体
により一体成形されている。ここで、桁部10は、左右
一対の主桁12とこの一対の主桁12間に橋渡しした複
数の横桁13からなっている。主桁12は、曲げ剛性的
に有利な形状となるようにその長手方向の中間部を両端
部よりも厚肉(中高)に形成しており、一方、横桁13
は、全体のねじり剛性を高めるように両端部と長手方向
の中間位置との3箇所に横設されている。なお、主桁1
2は、横桁13とほぼ同じ厚さに設定した両端部を緩衝
用ゴム板14(図3、4)を介して前記段差部4、5上
に載させた状態で据付けられている。
【0007】上記渡橋1の両端部には、図5に示される
ように底部に円形の貫通孔15を有する凹穴16が一体
成形されており、この凹穴16内には前記締結手段6が
収納されている。締結手段6は、図4によく示されるよ
うに岸壁2の段差部4およびカーテンウォール3の段差
部5に予め植設されたアンカーボルト17を備えてお
り、アンカーボルト17は、渡橋1の締付け固定に際し
て、その先端部が前記貫通孔15を通して凹穴16内に
挿入されるようになっている。締結手段6はまた、アン
カーボルト17に嵌合可能な緩衝プレート(ゴム製)1
8、定着プレート19および押えプレート20を備える
と共に、アンカーボルト17に螺合可能なダブルナット
21を備えている。このような構成の締結手段6によれ
ば、凹穴16内において前記した各プレート18、1
9、20をこの順番でアンカーボルト17に嵌合した
後、ダブルナット21をアンカーボルト17に螺合させ
ることで、渡橋1の両端部を前記各段差部4、5に対し
て締付け固定することができる。なお、締結手段6の腐
食を防止するため、グリースを封入したキャップ22に
よりダブルナット21の周りをシールし、かつ蓋体23
により凹穴16の開口を閉鎖するのが望ましい。
【0008】上記各手摺7は、その両端と長手方向中間
部とに複数の支柱25を備えている。図6に示されるよ
うに、各支柱25の下端には取付板26が固設され、一
方、渡橋1の桁部10を構成する左右主桁12の上面に
は複数のアンカーボルト27が予め植設されている。支
柱25下の取付板26には前記アンカーボルト27の挿
通を許容する貫通孔28が穿設されており、各手摺7
は、支柱25下の取付板26の貫通孔28にアンカーボ
ルト27を挿通させた後、その先端部にナット29を螺
合させることで渡橋1に固定されるようになる。
【0009】ここで、本渡橋1を形成するセメント質硬
化体は、セメント、最大粒径2mm以下の細骨材、平均粒
径1μm以下のポゾラン系反応粒子、金属繊維、平均粒
径3〜20μmの石英粉末、平均粒径1mm以下の繊維状
または薄片状の補強粒子、減水剤および水を含む混合物
を硬化させてなるものである。このセメント質硬化体に
おいて、上記セメントおよび細骨材についてはそれらの
種類を特定するものではなく、汎用のものを用いること
ができるが、細骨材は、最大粒径が2mmを超えると強度
発現性を低下させるので、その最大粒径を2mm以下に抑
えるのが望ましい。また、この細骨材の添加量は、得ら
れる強度を考慮して、セメント100重量部に対して5
0〜250重量部とするのが望ましい。
【0010】上記ポゾラン系反応粒子としては、シリカ
ヒューム、シリカダスト、フライアッシュ、高炉スラ
グ、火山灰、シリカゾル、沈降シリカ等が挙げられる。
これらの中では、シリカヒュームおよびシリカダスト
は、平均粒径1μm以下で、粉砕等を必要としないの
で、コスト的に有利である。このポゾラン系反応粒子の
添加量は、混合物の流動性や強度発現性を考慮して、セ
メント100重量部に対して5〜50重量部とするのが
望ましい。上記金属繊維としては、鋼繊維、アモルファ
ス繊維等が挙げられるが、強度的に優れ、かつ入手し易
くコスト的に有利であることから鋼繊維を用いるのが望
ましい。金属繊維の大きさは、直径0.01〜1.0mm、
長さ2〜30mmとするのが好ましい。直径が0.01mm
未満では繊維自体の強度が不足して張力を受けた際に切
れ易くなり、直径が1.0mmを超えると、同一配合量で
の本数が少なくなる結果、曲げ強度を向上させる効果が
低下する。また、長さが30mmを超えると混練の際ファ
イバーボールが生じやすくなり、長さが2mm未満では曲
げ強度を向上させる効果が低下する。この金属繊維の添
加量は、硬化体の体積の0.1〜4%、好ましくは0.5
〜3.5%の体積を占める量とするのが好ましい。これ
は、金属繊維の含有量が少ないと曲げ強度が低下し、金
属繊維の含有量が多すぎると、混練時の作業性等を確保
するために単位水量を増加させなければならず、強度低
下を招くためである。上記石英粉末としては、石英や非
晶質石英、オパール質やクリストバライト質のシリカ含
有粉末等が挙げられる。石英粉末の平均粒径は、3〜2
0μmであり、好ましくは4〜10μmである。石英粉末
の平均粒径が前記範囲外では混合物の流動性や強度発現
性が低下する。石英粉末の配合量は、コンクリートの流
動性や強度発現性から、セメント100重量部に対して
5〜50重両部が好ましい。上記繊維状の補強粒子とし
ては、ウォラストナイト繊維、ボーキサイド繊維、ムラ
イト繊維、チタン酸カリウム繊維、炭化ケイ素繊維、炭
素繊維等があり、また、上記薄片状の補強粒子として
は、マイカフレーク、タルクフレーク、バーミキュライ
トフレーク、アルミナフレーク等がある。これら繊維状
または薄片状補強粒子の平均粒径(繊維状の場合は長
さ)は1mmを超えると所望の強度および靭性を確保する
ことが困難となるので、1mm以下とする。また、これら
繊維状または薄片状補強粒子添加量は、所望の強度およ
び靭性を確保する上で、セメント100重量部に対して
5〜35重量部とするのが適当である。
【0011】上記減水剤(分散剤)としては、リグニン
系、ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリカルボ
ン酸系等の減水剤はもとより、AE減水剤、高性能減水
剤、高性能AE減水剤を用いることができるが、減水効
果の特に大きい高性能減水剤または高性能AE減水剤を
用いるのが望ましい。この減水剤の添加量は、少なすぎ
る場合には混練が困難になり、多すぎる場合には強度低
下を招くので、セメント100重量部に対して固形分換
算で0.5〜2.5重量部とするのが望ましい。上記水の
量は、セメント100重量部に対して10〜30重量部
好ましくは15〜25重量部とするのがよい。水量が1
0重量部未満では、混練が困難になると共に混合物の流
動性が低下して成形性を低下させ、一方、水量が30重
量部を超えると強度低下を招くようになる。
【0012】本実施の形態としての渡橋1を製造するに
は、工場において型枠を組み、この型枠内に上記混合物
を流し込んで、その桁部10と床版部11とを一体成形
する。この場合、混合物の混練方法は任意であり、
水、減水剤以外の材料を予め混合して(プレミック
ス)、このプレミックスと、水と減水剤とをミキサに投
入し混練する方法、水以外の材料を予め混合して(た
だし、減水剤は粉末タイプのものを使用)、このプレミ
ックスと水とをミキサに投入し混練する方法、各材料
を、それぞれ個別にミキサに投入し混練する方法などを
採用することができる。
【0013】しかして、型枠の組立に際しては、配筋の
必要が一切ないことに加え、PC鋼材の埋設の必要もな
いので、その組立は極めて簡単となる。また、上記各材
料を混練した混合物は、減水剤を適当量含有しているの
で、極めて高流動(フロー値:220mm以上)となり、
桁部10と床版部11とを高品質に一体成形することが
できる。なお、フロー値は、「JIS R 5201(セメント
の物理試験方法)11.フロー試験」に記載される方法に
おいて、15回の落下運動を行わないで測定した値であ
る。また、上記混合物が硬化した後のセメント質硬化体
は、180MPa以上の圧縮強度と30MPa以上の4点曲げ
強度とを有するものとなり、しかも、著しく緻密で化学
的に安定である。したがって、本渡橋1を上記した態様
で岸壁2とカーテンウォール3と間に架設した場合は、
前記した著しく高い圧縮強度と4点曲げ強度とにより、
波浪や障害物(流木、船舶等)が衝突しても、セメント
質硬化体断面に欠損が生じる危険がなく、薄肉構造とし
ても十分なる耐久性を有するものとなる。しかも、塩分
の影響を受け易い環境であっても、セメント質硬化体の
中性化や劣化が著しく抑制され、無筋で鉄筋の腐食を懸
念する必要がないこともあって、ひび割れや腐食の発生
が防止され、初期の美観が安定維持される。
【0014】
【実施例】製作しようとする渡橋1の諸元を表1のよう
に設定し、これに合せて型枠を組立てた。また、混合物
を構成する使用材料として表2に示す種類のものを用意
し、これらを下記のように配合した。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】すなわち、低熱ポルトランドセメント10
0重量部に対し、細骨材120重量部と、シリカヒュー
ム32.5重量部と、石英粉末35重量部と、ウォラス
トナイト24重量部と、高性能AE減水剤1.0重量部
(固形分換算)と水22重量部とを加え、さらに鋼繊維
を硬化体の体積の2%となるように加え、これらを2軸
ミキサに投入してよく混練した。そして、上記混練後、
上記型枠に流し込み、20℃で48時間前置後、90℃で48時
間蒸気養生させて、前記図1に示した渡橋1を製造し
た。また、この渡橋1の製造とは別に、上記混合物から
試料を採取して、一部については「JIS R 5201(セメン
トの物理試験方法)11. フロー試験」に記載されてい
る方法において、15回の落下運動を行わないでフロー
値を求めた。また、残りの試料は、直径50mm、長さ100m
mの圧縮試験用型枠、縦4cm、横4cm、長さ16cmの曲げ
試験用型枠、直径50mm、長さ100mmの透水試験用型枠に
それぞれ流し込み、20℃で48時間前置き後、90℃で48時
間蒸気養生し、それぞれ圧縮試験、4点曲げ試験および
透水試験に供した。なお、圧縮試験は「JIS A 1108(コ
ンクリートの圧縮試験方法)」に従って、4点曲試験は
「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)」に準じて、
下支点間距離12cm、上支点間距離4cmの載荷条件で、透
水試験は「地盤工学会基準 GS 0231(土の透水試験方
法)」に従ってそれぞれ試験を行った。
【0018】この結果、表1に示した諸元を有する渡橋
1を全く欠陥なく、製作することができた。また、フロ
ー試験の結果、フロー値は250mmで、極めて高流動で
あることを確認できた。また、圧縮試験および4点曲げ
試験の結果、圧縮強度は230MPa 、4点曲げ強度は4
5MPaで、著しく高強度が得られていることを確認でき
た。さらに、透水試験の結果、水の浸透は全く認められ
ず、浸透深さはゼロであった。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る渡橋によれば、強度が著しく高いので配筋およびプ
レストレス付与の必要がなくなると共に薄肉化が可能に
なり、その製造、運搬および据付けが容易になって、こ
れらに要する費用負担の大幅な低減を達成できる。ま
た、前記した高強度により外部からの衝撃に十分耐える
ことに加え、緻密で化学的にも安定であるので塩害に対
する耐性も十分となり、港湾、海岸等の腐食環境で用い
て好適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る渡橋の全体的構造を一部断面とし
て示す平面図である。
【図2】本渡橋の全体的構造を示す側面図である。
【図3】本渡橋の全体的構造を示す正面図である。
【図4】港湾構造物に対する本渡橋の固定構造を示した
もので、図3のA−A矢視線に沿う断面図である。
【図5】本渡橋の一部を拡大して示す平面図である。
【図6】本渡橋に対する手摺の取付構造を示したもの
で、図1のB−B矢視線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 渡橋 2 岸壁 3 カーテンウォール 6 締結手段 10 桁部 11 床版部 12 主桁 13 横桁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 14:04 C04B 20:00 B 18:14 111:20 20:00) 111:24 111:20 E01D 13/00 111:24 (72)発明者 片桐 誠 千葉県佐倉市大作2丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 前堀 伸平 千葉県佐倉市大作2丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 小野 剛士 千葉県佐倉市大作2丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 2D059 BB10 GG01 GG57 4G012 PA03 PA04 PA07 PA08 PA15 PA19 PA27 PA29 PB04 PB16 PB23 PB24 PC02 PC03 PC12 PC13 PC14 PE04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 港湾や海岸で用いられるセメント質硬化
    体からなる歩行者用の渡橋において、前記セメント質硬
    化体が、セメント、最大粒径2mm以下の細骨材、平均粒
    径1μm以下のポゾラン系反応粒子、金属繊維、平均粒
    径3〜20μmの石英粉末、平均粒径1mm以下の繊維状
    または薄片状の補強粒子、減水剤および水を含む混合物
    の硬化体であることを特徴とする渡橋。
  2. 【請求項2】 セメント質硬化体が、180MPa以上の
    圧縮強度と30MPa以上の4点曲げ強度とを有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の渡橋。
  3. 【請求項3】 一体成形した桁部と床版部とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の渡橋。
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